1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:47:20.31 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年4月25日黄昏時 夜見山市内の病院のとある病室

風見「僕は風見といいます、風見智彦。こっちは桜木さん。」

桜木「・・・・・はじめまして。桜木ゆかりです。」

風見「こっちは対策係の・・・・・」

赤沢「赤沢泉美。」

恒一(対策係?)

赤沢「よろしく。」(握手)

恒一「・・・・・よろしく。」(握手)

赤沢「ところで・・・・・貴方、”ガンプラ”を作った事ある?」

恒一「えっ?」

赤沢「えっ?」

引用元: 恒一「GUNPLA Builders?」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:48:10.96 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年4月26日夜 病院の廊下

恒一(あれ?あの女の子、夜見北の生徒?)

恒一(しかも、ロボットの絵が描かれた箱を持ってる。)

恒一「もしかして君も夜見北の生徒?」

鳴(コクリ)

榊原「今日はお見舞いか何か?」

見崎「まあ・・・・・ね。」

恒一「ところで、その箱は?」

見崎「・・・・・届け物。入院しているから。私の半身が・・・・・。」

恒一(”半身”って?)

恒一「と、ところで、僕、榊原恒一っていうんだけど、良かったら君の名前教えてくれる?」

鳴「鳴・・・・・見崎鳴」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:49:15.39 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月7日(登校初日)午前中 夜見山北中学3年3組教室

ガヤガヤガヤ

恒一(それにしても・・・・・)

ガヤガヤガヤ

恒一(何でクラスのみんなは・・・・・)

ガヤガヤガヤ

恒一(ロボットの絵が描かれた箱とか本を持ってるんだろう?)

勅使河原「どうしたサカキ?何か辺りを見回してる様だけど?」

恒一「勅使河原か・・・・あのさぁ・・・・」

勅使河原「何だ?」

恒一「何でみんな、ロボットの絵が描かれた箱を持ってるの?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:49:58.47 ID:+BZQBlKF0
ガタッ!!

ザワザワザワ・・・・・・

勅使河原「なぁ・・・・・サカキ・・・・・念のため聞くが・・・・・”ガンダム”って知ってっか?」

恒一「テレビとか雑誌とかで、単語として見聞きした事はあるけど・・・・・”ガンダム”って何?」

ズデデデデ~~ン!!

勅使河原「おおおお前いいい一般男子中学生が”ガンダム”を知らないとかあぁぁぁぁーーーー!!」

風見「落ち着け勅使河原!彼なりの事情があるかも知れないし・・・・・。」

恒一(????)

勅使河原「そ、そうだな・・・・・。」

勅使河原「と、とりあえず昼休みにでもざっと校内を案内してやろっか?知らないとやっぱ不便だろ?」

風見「そうだね・・・・・そうしよう。」

勅使河原「その時に、”ガンダム”について簡単に説明するから・・・・・。」

恒一「あ、ありがとう、じゃあ是非・・・・・。」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:52:56.53 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月7日(登校初日)昼休み中 夜見山北中学3年3組教室

 

【教室後方入り口付近】
高林「それにしても、えらい事になったね・・・・・。」

望月「勅使河原君と風見君が校内を案内しがてら説明してくれると思うけど・・・・。
    ただ、”アレ”のやり方まで説明し切れるかどうか・・・・・。」

【王子誠の席周辺】
綾野「まさか、こういっちゃんが”ガンダム”を知らないなんて・・・・・。」

猿田「東京モンな上に男なら、”ガンダム”を知らないなんておかしいゾナ。」

王子「東京には娯楽が溢れているからねぇ・・・・・。たまたま興味を引かれなかった事も考えられるよ。」

【杉浦多佳子の席周辺】
小椋「中尾っち、何か連休前に決まった話と違う様だけど・・・・・。」

中尾「いや・・・・・俺も変更されたなんて話、聞かされて無ぇし。」

杉浦(困ったわね・・・・・こんな時に泉美が休みだなんて・・・・・。)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:54:02.80 ID:+BZQBlKF0
【和久井大輔の席周辺】
和久井「ゴホッ!ゴホッ!」

藤巻「わっくん大丈夫?」

和久井「大丈夫大丈夫、電動ドリル使う時には防塵マスクと防塵ゴーグルは忘れずに付けてるよ。」

藤巻「いや・・・・・そっちを心配してるんじゃなくて・・・・・。」

和久井「それにしても藤巻さん、”ガンダム”を知らない男子中学生がこの世に存在していたなんて、びっくりしたねぇ。」

【水野猛の席周辺】
米村「しっかし驚いたよなぁ。同い年で”ガンダム”知らねぇなんてな。」

水野弟「そんなに意外な事でもねぇよ。世の中広いんだぜ。”ガンプラ作り”を趣味にしてない奴だっているさ。」

水野弟(まぁ俺だって、姉貴の趣味とは合わないからな。)

前島「確かに、俺等みたいに”スポーツ”と”ガンプラ作り”という異なる毛色の趣味をかけ持ちしている奴だっているんだし。」

川堀「ウホッ!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:54:52.11 ID:+BZQBlKF0
【桜木ゆかりの席周辺】
多々良「勅使河原君と風見君が榊原君を校内を案内している様ですが、クラスの事について説明してくれるのでしょうかねぇ・・・・。」

桜木「それは風見君がついているから大丈夫だと思いますよ。」

中島「それよりも桜木さんに多々良さん、榊原君に似合いそうな”機体”ってなんでしょうね?」

桜木「榊原君はゴテゴテしていないシンプルな装備というイメージが合いそうだと思います。」

中島「私も桜木さんと同じ意見。多々良さんは?」

多々良「私もシンプルな装備のイメージですが、更に言わせて頂ければ、射撃・砲撃タイプではなく、
     剣等を使った近接格闘タイプのイメージですね。」

桜木、中島「ほほう・・・・・。」

【柿沼小百合の席周辺】
辻井「はい、頼まれたもの。」

柿沼「㌧です。」

有田「おおぅ!これは00(ダブルオー)のMS図鑑ではあ~りませんか?」

江藤「なぬ?今回のカッキーの機体は00か!?」

柿沼「そ、そんなに除き込まないで下さい~。」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:55:38.40 ID:+BZQBlKF0
【佐藤和江の席周辺】

渡辺「連休前に決まった話と違う様だけど、転校生”も”『あの役』って事?」

佐藤「なのかな・・・・・」

渡辺「つか、こんな時に対策係が休みだなんて・・・・・。」

佐藤(休んだ理由は・・・・とても大きな声では言えないよ・・・・・。)

【松井亜紀の席周辺】
金木「まぁ、何にせよ、私達のコンビプレーの前にはそんなの関係無いけどね。」ユリユリ

松井(コクコク)ユリユリ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:56:22.15 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月7日(登校初日)昼休み中 夜見山北中学1階連絡通路

恒一「つまり、”ガンダム”というのは、テレビアニメのロボットの名前で、
    ”ガンプラ”というのはそのガンダムのアニメに出てくるロボット達のプラモデルって事なんだね。」

勅使河原「そそ。そう言う事。」

恒一「で、クラスのみんなは”ガンプラ”を作るの趣味だという事なんだね。」

風見「そうなんだよ。」

恒一「で、勅使河原君と風見君は”腐れ縁”と・・・・・。」

勅使河原「あと、風見はさk。」

風見「おいこら待てぃ!!何口走ってんだよ!!」ギリギリ

勅使河原「うぐぐぐぐるじい・・・・・。」

恒一「・・・・あれ?」フラリ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:57:43.55 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月7日(登校初日)昼休み中 夜見山北中学中庭

恒一「見崎さん・・・・・君も同じクラスだったんだね。」

鳴「・・・・・」

鳴「榊原君・・・・・・気を付けて、って程ではないけれど、君はもう始めちゃうのかもしれない。」

恒一「それは一体どういう・・・・・」

勅使河原「お~いサカキィ~、どこだぁ~~!?」

鳴「呼んでいるよ・・・・・。」

恒一「あ・・・・・。」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 22:59:26.01 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月7日(登校初日)放課後 夜見山北中学3年3組中庭

恒一「絵描いてたの?」

鳴「・・・・・。」

恒一「ところで、病院の時持ってた箱なんだけど、あれって”ガンプラ”なんだよね?」

鳴「そうだけど・・・・・。」

恒一「君も”ガンプラ”を作るの?」

鳴「質問攻めは嫌い。」

恒一「ご、ごめん。」

鳴「・・・・・みんなから何も聞いてないの?」

恒一「勅使河原から”ガンダム”とか”ガンプラ”とかについての説明を受けて、
    クラスでは”ガンプラ”作りが盛んだって事だけはわかったんだけど・・・・。
    何ともピンと来ないんだ。クラスのみんながみんな、”ガンプラ”作りが趣味だなんて・・・・・。」

鳴「そっか・・・・・。ま、仕方ないよね。」

恒一(何が仕方ないんだろう・・・・・。)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:00:34.24 ID:+BZQBlKF0
恒一「それと、勅使河原や風見君、望月と帰りに模型店に寄って、僕の”ガンプラ”を買う事になったんだ。」

鳴「そう・・・・・。」

鳴「榊原君、私には近寄らない方がいい。話すのも、もうやめた方がいい。」

鳴「と言うより、榊原君にはしばらくの間、そんな暇が無くなると思うから。」

恒一「ど、どういう事?」

鳴「それと・・・・・榊原君。貴方の名字には・・・・・」

恒一(ええ~・・・・・あの大事件の時はまだ赤ん坊だったのになぁ・・・・・はぁ・・・・・)

鳴「俗物を寄せ付けない高貴さを備えているの。」

恒一「えっ?」(な、何の事???)

???「”私のこの命、お捧げ致しますハマーン様”って事だよ!」

恒一「あ、あれ?」

鳴「未咲・・・・・そっか・・・・・今日初登校だったね。」

未咲「えへへ~~」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:02:41.38 ID:+BZQBlKF0
恒一「き、君は一体誰なんだい?」

未咲「アタシは質問攻めは嫌いで~す。」

恒一「ええ~!?」

未咲「でも、今回は特別に許可しま~す。」

恒一「あははは・・・・・。」

鳴「・・・・・・・・。」

未咲「アタシは3年5組の出席番号30番、藤岡未咲。親の仕事の関係で、東京から転校してきたの。
    そこにいる見崎鳴とは戸籍上は従姉妹だけど、実は生き別れた双子の姉妹なのだよ!!」ドーン

恒一「い、生き別れの双子の姉妹?」

鳴「まぁ・・・・・複雑な事情があるんだけどね・・・・・。」

未咲「と言うわけで、鳴ともどもヨロシクね、”ハマーン様”!」

鳴「サ・カ・キ・バ・ラ君よ未咲。」

恒一「はぁ・・・・・。」

鳴「榊原君も、勅使河原君達を待たせない事。」

恒一「・・・・・そうだね・・・・・。」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:04:34.85 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月8日昼休み中 夜見山北中学3年3組教室

赤沢「私が1日休んだだけで・・・・・この様か・・・・・」ゴゴゴゴ

恒一「あ、あのー」

赤沢「てーしーがーわらぁぁっ!!恒一君に何買わせてるのよ!!」ドゴーン

勅使河原「いや、あのな・・・・・」

赤沢「同じ1/144ガンダムでも、初心者の恒一君には”リアルグレード”はまだ難しいとして、せめてHGUCを買わせるべきでしょおがっ!!
    それを、何”ファーストグレード”なんか買わせてるのよ!!?」ドゴゴーン

桜木「赤沢さん落ち着いて!」

勅使河原「い、いやぁ、お、俺だってサカキにHGUCを進めようとしたさ。そしたらサカキがコイツを気に入っちゃって・・・・・。」

赤沢「初心者の恒一君には、色塗りを含めた完成までに時間がかかりそうだと言うのに・・・・・。」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:06:02.90 ID:+BZQBlKF0
恒一「赤沢さん、勅使河原の言う通り、僕がこの”ガンプラ”を選んだ。」

赤沢「恒一君・・・・・。」

恒一「僕は前々から、美術や芸術について興味があった。」

恒一「そして、勅使河原から、プラモデル作りは塗装も含めた組み立てこそが本当の楽しみだって教わって、
    望月は絵を描く楽しみについて話してくれた。」

恒一「2人の話を聞いて、この白い”ガンプラ”は白いキャンバスと同じで、白いキャンバスに絵を描く事と同様、
    ”ガンプラ”作りも芸術だと、思えて来たんだ。」

赤沢「恒一君。」ハァハァハァハァ

恒一「だから僕は、『初めての芸術』として、初めての”ガンプラ”作りに挑戦したいんだ!」ズキューーン

赤沢「こぉいちくぅぅぅん」デヘデヘデヘデヘ

綾野有田小椋桜木(何故かシビれるぅ~)(///)

中尾川堀水野弟米村(おのれ~、そのイケメン振りがそのまま決定的な戦力差でない事を、教えてやる!!)

高林(フェアじゃないねぇ・・・・・。)

鳴(男の嫉妬程、見苦しいものはない・・・・・と・・・・・。)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:07:36.26 ID:+BZQBlKF0
赤沢「と、ところで恒一君、病院でも聞いたけど、本当に夜見山には出生した時以来、一度も来てないの?」

恒一「うん、そうだけど。でもなんでまた?」

赤沢「あっいやっそのっ、私ね、過去に貴方と一度会った事がある様な気がしちゃってて、
    私は中々思い出せないけど、恒一君の方で何か記憶があるのかなぁ、なんて。」

恒一「ごめんね・・・・・やっぱり記憶に無いや。」

赤沢「そ、そうなんだぁ・・・・・。」

赤沢(くぅっ!!何でうまく会話が続かなかったのYo!!)グヌヌヌヌ

恒一(????)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:09:16.97 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月8日夜 恒一の家の居間

怜子「何事も興味を持ったら挑戦してみる事は良い事だと思うわ。」

恒一「そうですね。」

怜子「で、やり始めたら、最後までやり遂げて見せる。」

怜子「それが、『夜見北での心構え』その5よ!」

恒一「頑張ります!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:10:02.72 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月9日夜 夜見山市内の病院のナースセンター

水野姉「ほほぅ。ホラー趣味だけでなく、”ガンプラ”作りという趣味を持ち始める様になったかー。」

恒一「まぁ、僕としては”趣味”というより”挑戦”かなと思ってます。」

水野姉「”挑戦”だなんて、中々カッコ良い事言ってくれるねぇ。」ニヤニヤ

恒一「水野さんも、読書以外に何か趣味ってあるんですか?」

水野姉「実は、読書以外にプラモデル作りを趣味にしてるのよ。」

恒一「えっ、水野さんも”ガンプラ”作ったりですか?」

水野姉「いや、私の場合は”ガンプラ”じゃなくて、実在する飛行機のプラモデル。」

水野姉「おかげで、”ガンプラ”作りが趣味の2人の弟と、話が合わない合わないwwww。」

恒一「・・・・・。」

恒一(ちなみに、”下の方”の弟は、僕のクラスメイトである水野猛君との事。)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:11:02.31 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月10日 夜見山北中学3年3組教室

恒一(かくして、休み時間等を利用して、勅使河原と望月の指導のもと、僕の初めての”ガンプラ”作りが始まった。)

恒一(僕が買った”ガンプラ”は、ただ接着も塗装もせずに組み立てるだけの”素組み”だと1時間もかからないらしいが、
    ”完成品”にするためには手間をかける必要があるらしく、結構時間がかかりそうだなぁと思った。)

恒一(そして、授業と”ガンプラ作り”の初日を終えた学校帰りに、僕はある場所にフラリと寄り道をした。)


■XXXX年5月10日黄昏時 ”夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。”1階

恒一「ごめん下さい。」

婆「おやお客さんかい?」

恒一「え、ええ・・・・・。」

婆「中学生かい。なら半額でいいよ」

恒一「それでは」 つ 料金

婆「他に客はいないから、ゆっくりしてお行き」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:12:38.41 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月10日黄昏時 ”夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。”地階

恒一(何か不思議な雰囲気の人形で一杯だなぁ。)

恒一(あれっ?これって・・・・・見崎・・・・・?。)

???「ククククク、よく来たなぁ・・・・・。お前が来るのを待っていたぁ・・・・・。お前もろう人形にしてやろぅ・・・・・。」

恒一「ぅわっ!!」

鳴「こら未咲っ!!」コツン

未咲「イテテテ。」

鳴「ごめん榊原君、驚かして。」

恒一「見崎さんに藤岡さん・・・・・。」

未咲「サカーキ様がこの店に来るとはねぇ・・・・・。もしかして、鳴目当てとかwwww。」フヒヒヒ

鳴「未咲・・・・・」ジー

恒一「ところで、この人形、見崎さんにそっくりだね。」

鳴「まぁ・・・・・ね・・・・・」

未咲「何せコレを手掛けたのが、鳴の母親にして、夜見山が誇る稀代の人形師”霧果”だからね。」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:14:41.57 ID:+BZQBlKF0
鳴「・・・・・ところで榊原君・・・・・」

恒一(この後、見崎さんから、4つの事柄について説明してくれた。)

恒一(1つ目は、眼帯の下の左眼が義眼である事。何でも、幼い頃に病気で左眼を失ったそうだ。)

恒一(そして、2つ目が、『クラス全員が”ガンプラ”作りを趣味とする』理由と思われる、あるエピソードについて。)

恒一(26年前、当時の3年3組の人気者だった1人の男子生徒が、4月のある日に交通事故に遭い死亡した。)

恒一(その少年が”ガンプラ”作りを趣味としていたため、少年の死を悼んだクラスメイト全員(担任含む)が、
    卒業までの1年間、彼の分まで”ガンプラ”を作り続けたという。)

恒一(さすがに、『卒業写真に、その死んだ少年が写っていた』というホラーオチはなかった。)

恒一(更に続きを聞こうとしたが、僕の携帯にお婆ちゃんから連絡が入り、あえなく時間切れとなった。)

恒一(見崎さん曰く、『緊急度が低いから、詳細等を知るのは中間試験が終わった後にしといて』との事。)

恒一(ちなみに、3つ目はこの人形屋さんは見崎さんの家である事、4つ目は藤岡さんがあの時入院していた
    理由は食中毒だった事。)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:16:35.12 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月13日朝方 恒一の家の、恒一の部屋

恒一(昨日は土曜と言う事もあり、勅使河原や風見君、望月とともに、午前中は模型店に行き、
    外で昼食を終えた後、勅使河原の家に夕方までお邪魔した。)

恒一(目的はもちろん、僕の”ガンプラ”作りの続きだが、再来週に中間試験が控えている事もあり、
    ”ガンプラ”作り45分、勉強45分を交互に繰り返すスケジュールで進めた。)

恒一(勅使河原達の指導の他、たっぷり時間を取れた事もあり、”ガンプラ”作りはかなりはかどった。)

恒一(勉強の時間にはもちろん、お礼として勅使河原達のわからないところを教えたりした。)

恒一(そんな昨日の疲れをまとって眠りに就き、夜が明けたところ・・・・・。)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:18:37.33 ID:+BZQBlKF0
陽介『インドはあっついぞぉーーー!!』

恒一「開口一番、またそれなの?」

陽介『いやぁー本当に暑いからなぁ!!』

陽介『で、そっちで元気にやってるか?』

恒一「うん、元気でやってるよ。」

陽介『そうかぁ。何せ1年半ぶりの夜見山だからなぁ。』

恒一「えっ?・・・・・『1年半ぶり』って?」

陽介『おいおい!1年半前なんてそんな大昔な事じゃあないだろう?』

恒一「いや・・・・・覚えてないけど・・・・・。」

陽介『お義父様やお義母様、怜子あたりに聞いてみたらどうだ?
    特に怜子だったら、よ~く覚えていると思うぞ。』

恒一「うん・・・・・聞いておくよ。」

恒一(その後、僕はそのまま2度寝し、起きた頃には怜子さんは出かけてしまっていて、
    1年半前の事について聞く機会を得られなかった。)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:20:02.44 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月16日午前中 夜見山北中学3年3組教室

恒一(クラス全員が”ガンプラ”作りを趣味とするとはいえ、学生の本分は学業。)

恒一(1週間後(5/24~25)に行われる中間試験の実施要項が、教室後方の掲示板に張られた・・・・・のだが・・・・・。)

5月26日(土) 3年3組特別授業 9:30集合 10:00開始予定

恒一「あれ?5月26日って休みのはずじゃあ・・・・・?」

勅使河原「サカキ、この日はウチのクラスにとって、重要過ぎる日なんだよ。」

勅使河原「さぁて、お前のガンダムも完成に向けてラストスパートだな。」

恒一(ええっ?試験まであと1週間だし、ここは勉強に専念すべきでしょ!?)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:21:21.52 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月16日放課後 夜見山北中学校舎入口・下駄箱

恒一(その日、僕は何故か、桜木さんと帰る事になった。)

恒一(教室を出て、下駄箱まで歩きながら、桜木さんとは進路についての話をして、桜木さんの身の上を知ったりした。)

恒一(だが・・・・・)

恒一「それにしても桜木さん、26年前にクラスのみんなが”ガンプラ”作りをしていた事と、
    今のクラスのみんなが”ガンプラ”作りを趣味にしている事とどうつながっているのか、
    僕にはわからないんだけど・・・・・。」

桜木「!?」ピクリッ

桜木「その話・・・・・赤沢さんから聞いたんですか?」

恒一「いや、見崎さんから。」

桜木「えっ?えっ?」オロオロ

勅使河原「あれっ、サカキに桜木さん、どーした?」

桜木「あっ、勅使河原君に風見君。実はゴニョゴニョ・・・・・。」

勅使河原「・・・・・何でまた・・・・・」

風見「・・・・・これはまた、意外な・・・・・」

恒一(????)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:23:14.55 ID:+BZQBlKF0
三神「みんなどうしたの?」

風見「あっ、三神先生。実はゴニョゴニョ・・・・・。」

三神「そう・・・・・。」

恒一(????)

三神「榊原君、今日の事については緊急度がかなり低いし、それに試験等で忙しくなるから、
    詳細について知るのは来月まで待って欲しいの。」

恒一「あ・・・・・はい・・・・・。」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:24:28.77 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月16日夜 恒一の家の居間

怜子「こんな所でくつろいでいるなんて、余裕なのね?」

恒一「これ(右手に単語帳、左手に教科書)が余裕に見えますか?正直キツキツですよ・・・・・。」ドヨドヨドヨドヨ

恒一「しかも、試験が1週間後に迫っているのに、勅使河原は何故か”ガンプラ”作りを続けるつもりでいるし・・・・・。」ドヨドヨドヨドヨ

恒一「『夜見北での心構え』その5は忘れてはいませんし、投げ出しはしませんが、さすがに試験前ならそういうの控えるでしょう?
    常識的に考えて・・・・・。」ドヨドヨドヨドヨ

怜子「恒一君・・・・・それもまた中間試験の試験範囲だったりするかもよ?」

恒一「・・・・・”ガンプラ”作りが・・・・・ですか?」

怜子「こうしている間にも、クラスのみんなは、他の科目に加えて、”ガンプラ”に関しても何かしているかも。」

恒一(マジかよ・・・・・。)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:25:55.47 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月17日昼休み中 夜見山北中学1階連絡通路

恒一(『”ガンプラ”も試験範囲かもよ』と怜子さんが言ってたけど、信じられないよ・・・・・。)

恒一(勅使河原達にその事について聞いても、答えてくれそうにないし・・・・・。)

恒一(あ、見崎さんだ・・・・・。)

恒一(見崎さんなら、その事に関するヒントを持っているかも・・・・・。)フラフラ

勅使河原「おいサカキ!」 ガシッ

恒一「勅使河原?」 ビクッ

勅使河原「”興味ない者”の相手はよせ!」

恒一「えっ?えっ?」

勅使河原「スケジュール的にヤバいんだよ!」

恒一「スケジュール?ヤバい?」

勅使河原「いいから早くこっち来いって!」 ズルズル

恒一「あ、うん、わかった。」 ズルズル

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:26:52.85 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月20日夜 恒一の家の、恒一の部屋

恒一(昨日は第3土曜だったため、午前は学校で授業を受け、午後からは勅使河原や風見君、望月とともに
    望月の家に夕方までお邪魔した。)

恒一(目的はもちろん、僕の”ガンプラ”作りの続きと、中間試験の勉強で、先週と同様
    ”ガンプラ”作り45分、勉強45分を交互に繰り返すスケジュールで進めた。)

恒一(また、”ガンプラ”作りと中間試験の勉強は、今日も風見君の家で行われた。)

恒一(その”ガンプラ”作りだが、勅使河原達は僕に対する指導だけでなく、何やら自分達の”ガンプラ”の準備も
    進めていたようだ。)

恒一(そして、今日の15時頃、僕の”ガンプラ”が完成した。)

恒一(今、試験勉強をしながら、完成した『僕のガンダム』に見とれている。)

恒一(ただ、帰る際に勅使河原が、『26日まで、その”ガンプラ”が壊れない様、厳重に保管しろよ。
    それまで学校に持ってこなくて良いから。』というアドバイスを受けたのだが・・・・・。)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:28:18.24 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月25日午後 夜見山北中学3年3組教室

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

恒一「終わったぁ・・・・・。」

赤沢「ふぅ~」

鳴「・・・・・・・・。」

風見(榊原君のおかげなのか、今までにない好感触だ。)

中尾「追試はイヤ・・・・・追試はイヤ・・・・・」

久保寺「それでは、プリントを配ります。」

恒一(何だろう・・・・・?)

5月26日(土) 3年3組特別授業
 9:00集合 10:00開始予定
 場所:新館 視聴覚教室
 持ち物:
  ガンダムのプラモデル(1/144スケール)
  ※各自、作成したもの

恒一(これって・・・・・。)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:32:02.15 ID:+BZQBlKF0
■XXXX年5月26日午前 夜見山北中学新館 視聴覚教室

恒一(何か・・・・・ゴーグルの付いたヘッドホンな様なものと、ゲーム機のコントローラーっぽいのと、何やら緑の球体が・・・・・。)

恒一(これってもしかして・・・・・、模型店にあった・・・・・。)

勅使河原「サカキ、ご察しの通りだ。これは、”ガンプラバトル”用のポータブルインターフェース。」

恒一「・・・・・と言う事は、これから行われる特別授業って・・・・・。」

勅使河原「3年3組クラス内対抗”ガンプラバトル”さ。」

久保寺「これより、”3年3組特別授業”を実施します。」

久保寺「システムの制御・監視につきましては、高林君の他に、今回お手伝い頂く事になります千曳先生にお願いいしております。」

高林(健康な体だったら、僕も参戦したかったけど・・・・・。本当に人生はフェアじゃないね。)

恒一(第2図書室の千曳先生が・・・・・何故?)

久保寺「それと見崎さん、本来なら休日のところを見学に来てくれた上に、更に申し訳ありませんが、
     高林君と千曳先生のお手伝いをお願いします」

鳴「はい・・・・・。」

恒一(見崎さん・・・・・参加しないんだ・・・・・。)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:35:27.48 ID:+BZQBlKF0
久保寺「それでは、各自の”ガンプラスキャナー”に”機体”をセットして下さい。」

恒一「”機体”って?」

望月「”ガンプラ”の事。”ガンプラバトル”やり込んでいる人は”ガンプラ”を”機体”って呼ぶんだ。」

恒一「そうなんだ・・・・・。」

恒一(セットの仕方は、初めて模型店に来た際にやってみたのと同じ・・・・・と。)

高林「全員のセット完了を確認しました。」

高林「それでは・・・・・千曳先生、お願いします。」

千曳「それでは・・・・・」

千曳「”ガンプラバトル”、ンレディーーンゴォーーー!!」

恒一(千曳先生・・・・・結構カッコイイ掛け声・・・・・)

40: この後出てくる効果音について 2012/04/28(土) 23:37:05.71 ID:+BZQBlKF0
ビキューーン:ビームライフルの効果音

シュビビビビィィィィィィィィ:巨大ビーム砲の効果音

ジリジリジリジリジリジリ:ビームサーベル同士で鍔迫り合いしている効果音

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:38:31.21 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・峡谷地帯】

 恒一:1/144FG ガンダム
 勅使河原:1/144HGUC リックディアス(クワトロ・バジーナカラー)
 望月:1/144HGUC ジムカスタム

勅使河原「さてサカキ、今回のバトルのルールは知ってるな?」

恒一「うん。何やら特別な1体のロボットを見つけ出して倒したチームが勝者だよね?」

勅使河原「まぁ・・・・・その通りだな。」

望月(正確には”ラスボス”だけどね。)

勅使河原「ただ、ソイツがどれなのかはわからないがな・・・・・。」

勅使河原「それと、勝者になるためにソイツを狙っている他のチームとも戦う事になる。」

恒一「・・・・・クラスメイト同士で・・・・・殺し合うのか・・・・・。」

勅使河原「いやサカキ、これゲームだから、ホントに殺し合うわけじゃないから。」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:39:53.80 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・森林地帯】

 小椋:1/144HGUC グフカスタム
 綾野:1/144HG スーパーカスタムザクF2000

綾野「ねぇ由美、”ラスボス”ってどの機体なんだろーね?」

小椋「ふっふっふっ、彩にもコピーを渡したけど、泉美からクラス全員の機体リストをもらったのよ。
    このリストにない機体が”ラスボス”と言う事よ。」

綾野「由美あったまイイーッ!!」

小椋「そして、見つけ次第、このヒートサーベルで3枚にオロしたる!!」ジャキーン

ピピピピピピ・・・・・・

綾野「2時の方向に反応!リストにない機体っ!!」

小椋「ぃよっしゃあ~!覚悟しぃ~やぁ~~~っ!!」ジャキーン

ドゴーンドゴーン

小椋、綾野「「ひゃーーーーっ」」

 小椋、綾野:GAME OVER

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:41:24.41 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・峡谷地帯】

勅使河原「さぁ~て、どの方角に向かいますか・・・・・。」

望月「あ、2体程こっちに向かってくる!」

勅使河原「あれって・・・・・」

 風見:1/144HG ガンダムエクシア
 桜木:1/144HG ジンクスIII(アロウズ型)

風見「見つけたよ榊原君。」

風見「僕はね・・・・・君が”ラスボス”だと思うんだ。」

恒一「えっ?えっ?」

勅使河原「おいおい風見ぃ、転校してきたばかりで、クラスの事を全く知らずに、”ガンプラ”作った事もなく、
       しかも機体が無改造の”ファーストグレード”のサカキが”ラスボス”だなんて、
       何高所に立って”物理的にも”上から目線で間抜けな事を・・・・・。」

風見「勅使河原、君だって感じたはずだ!たった10日間指導を受けただけで、初心者とは思えない
    完成度の高さを見せた榊原君のセンスを!!」

勅使河原「それは・・・・・」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:42:40.90 ID:+BZQBlKF0
望月「確かに言われてみれば、センスを感じさせられるね、榊原君のガンダム。」

恒一(????)

桜木「あのぉ・・・・・2人でお話ししているところ悪いですが、そろそろバトルの方を・・・・・。」

風見「ふふふ、そうだね桜木さん、トークタイムは終了としましょう、ふふふふふ・・・・・。」

風見「さぁぁ榊原君、君を倒して、勝利を・・・・・。」

勅使河原「惚れた女に捧げるってか?幼馴染を捨てて愛に奔ったリア充は違うねぇwwww」

風見「ってって勅使河原ぁぁ~~~まずは貴様っからGNソードの錆にしてくれるわぁっ!!」

シュビビビビィィィィィィィィ
ズガーン

桜木「にゃーー」

 桜木:GAME OVER

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:44:09.53 ID:+BZQBlKF0
金木「あっ外れた(エクシア狙ったのに・・・・・)。」

松井「仮想空間でも大気による減衰とか重力の干渉の影響とかあるんだ・・・・・。」

 金木:1/144 ヴァイエイト
 松井:1/144 メリクリウス

恒一「あれ?何やら赤鬼や青鬼みたいなロボットが・・・・・。」

勅使河原「あの百合ップル・・・・・何ともマニアックなチョイスを・・・・・。」

風見「ゆ、ゆ、ゆ、ゆっかりぃぃぃぃぃぃんんんんっ!!!」グォォォォ

金木「やっば!こっち来る!!」

風見「ゥヴォアアァアアァォォォォ!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:45:00.59 ID:+BZQBlKF0
松井「プラネイトディフェンサー展k」

風見「そんなもんでGNソードを防げると思ってんのかぁぁぁっ!!」

ブッ刺し

松井「ゲゲエェェェ」

 松井:GAME OVER

金木「あ、亜紀ぃぃぃ!」

風見「ふぉらあぁぁぁぁぁ!!」



 金木:GAME OVER

斬斬斬斬斬斬

風見「ララァはなぁぁぁ、僕の母になってくれるかもしれなかった女性(ひと)だったんだぞぉぉぉぉっ!!」

斬斬斬斬斬斬

勅使河原「・・・・・逃げよう・・・・・」ソソクサ

望月「・・・・・酷い・・・・・もう既にGAME OVERなのに・・・・・」ソソクサ

恒一「・・・・・風見君・・・・・どうして・・・・・」ソソクサ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:45:59.51 ID:+BZQBlKF0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

小椋「何故に逆シャアの台詞?」ドンビキ

綾野「いやぁ風見君の”桜木さん愛”が熱過ぎて、こっちまでヤケドしちゃいそうだよー。」ニヤニヤ

桜木「・・・・・」ドンビキ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:48:03.47 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・峡谷地帯上空】

 王子:1/144HG ガンダムAGE-2ノーマル
 猿田:1/144HG ガンダムAGE-1ノーマル

王子「変形せずともこの機動性にこの疾走感、これこそ”疾風のごとく風になる”って感じだねぇ~~~。」

猿田「物理的にも精神的にも置いて行かんでくれゾナまこっちゃん!」

王子「スカ~~イハ~~~~イ!!」

猿田「またまこっちゃんの悪い病気が・・・・・。」

ピピピピピピ・・・・・・

王子「下の方に熱源反応?」

猿田「ここは降りて調べてみようゾナ。」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:49:41.38 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・峡谷地帯】

王子「熱源反応の先は・・・・・洞穴?」

猿田「不用意に近付くと危n」

シュビビビビィィィィィィィィ
ズガーン

 王子:GAME OVER

猿田「まっまこっch」

ビキューーン
ドガーン

 猿田:GAME OVER

 柿沼:1/144HG ガンダムヴァーチェ
 辻井:1/144HG ガンダムデュナメス

辻井(岩場の陰から)「狙い撃ったぜ!」

柿沼(洞穴から)「見事に引っ掛かりましたね!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:52:02.81 ID:+BZQBlKF0
ヒュン――――――

柿沼、辻井((!?))

斬斬斬斬

 柿沼、辻井:GAME OVER

 多々良:1/144HGUC シャア専用ゲルググ
 藤巻:1/144HGUC ドム

多々良「全く・・・・・不意打ちなんて卑怯な真似をするから・・・・・。」

藤巻「人の事言えないよ多々良さん・・・・・。」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:53:46.68 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・市街地】

恒一「取り敢えず街に着いたね。。」

勅使河原「さて、これからどうしようか・・・・・。」

望月「・・・・・あ・・・・・あれ・・・・・」

 久保寺:1/144 ガンダムヘビーアームズカスタム

久保寺「ンツッ……イ゛エ゛アァアァァァッアア゛ツァァッァアッツァゥ――」

ヅガガガガガガガガガガガガガガガガガ

中島「ぴぴぴぴぴぃっ」

江藤「おわわわわっ」

有田「きゃんきゃんきゃんきゃんきゃん」

 中島:1/144HGUC 百式 →GAME OVER
 江藤:1/144HG ジェノアス →GAME OVER
 有田:1/144HG ベアッガイ →GAME OVER

恒一「・・・・・何て事を・・・・・」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:55:05.66 ID:+BZQBlKF0
久保寺(!?)チラッ

勅使河原「まずい!気付かれた!!」

望月「どうしよう・・・・・」

恒一「くっ!!」ポチットナ

ビキューーン

久保寺「ヴンッ!!!!!」

ズガーン

 久保寺:GAME OVER

勅使河原「一発でコクピットにピンズトだと!?」

望月「榊原君凄いや!!」

恒一「・・・・・先生が生徒を殺すなんて・・・・・」ズーン

恒一「・・・・・僕も先生を手にかけてしまった・・・・・」ズズーン

勅使河原「いやサカキ、これゲームだから、ホントに殺しちゃってるわけじゃないから。」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:55:40.84 ID:+BZQBlKF0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

久保寺「榊原君の言う通りだ・・・・・。教職者として恥ずかしい・・・・・。」ズスズーン orz

中島「せっ先生、これゲームですから、本当に殺しているわけじゃないですから。」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:56:47.66 ID:+BZQBlKF0
【仮想空間内:地球・市街地】

勅使河原「・・・・・こ、これは・・・・・」

 前島:1/144HG ガンダムアストレイ レッドフレーム →GAME OVER
 和久井:1/144 ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドL →GAME OVER
      (1/144HG ガンダムアストレイ ブルーフレーム改造)
 多々良、藤巻:GAME OVER

望月「前島君や多々良さん程の猛者達が・・・・・一体誰が・・・・・?」

ドシーーーーン

恒一、勅使河原、望月「「「!?」」」

 Guest0:1/144HGUC ジ・オ

Guest0「フェアァァアァァァァッ!!!」



勅使河原「うわっ」

 勅使河原:機体右脛切断

恒一「勅使河原っ!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:58:54.98 ID:+BZQBlKF0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

千曳「それにしても凄まじいねぇ、今日のゲストプレーヤー、いや、君のお婆様、と言うべきか。」

高林「ええ。いつもは温厚なんですが、若い頃はハンドル握ると人が変わっちゃうらしくて、
    嗜みとして始めた”ガンプラバトル”でもああなっちゃって・・・・・。」

千曳「・・・・・嗜みにしては、この暴れ様、尋常ではないねぇ・・・・・。」


【仮想空間内:地球・市街地】

勅使河原、望月「「ひえぇぇ~~」」スタコラサッサ

BBA「フェアァァアァァァァッ!!!」ドドドドド

恒一「ここはひとまず逃げるか・・・・・。」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 23:59:59.74 ID:+BZQBlKF0
風見「見ぃぃつけたぞぉぉぉぉっ!!」

恒一「風見君?」

風見「覚悟ぉっ!!」

ブンブンブンブンブン
ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ

風見「足腰の可動範囲の狭い”ファーストグレード”でありながら、僕の斬撃を全てかわすとは!
    さすがは”ニュータイプ”!!」

恒一「”ニュータイプ”って何だよ風見君!?わけわからないよ!!」

恒一「あっ?」スッテンコロリン

風見「ふぅ・・・・・クライマックスにしては拍子抜けだか、これでファイナルフュージョン承認だ!」

恒一「これまたわけわからないよ風見君!!」

風見「エクシア、”死者”を死に還」

ビキューーン

風見「ちゅんっ!!!!!」

ズガーン

 風見:GAME OVER

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:01:51.10 ID:yLCu+pHE0
恒一「あれっ?」

赤沢「馬鹿ね・・・・・恒一君が”ラスボス”なわけないでしょ。少し考えれば、”ラスボス”が誰かなんて明らかでしょ。」

 赤沢:1/144HGUC シナンジュ
 中尾:1/144HGUC ギラ・ズール(親衛隊仕様)

恒一「赤沢さん!」

赤沢「ごめんね恒一君、遅れちゃって・・・・・。」ニッコリ

恒一「もしかして、”赤”沢さんだから、機体の色が赤いの?」

赤沢「ズコーーーーーー!!」

赤沢(折角再会できたのに・・・・・まぁ確かにその通りだけど・・・・・)シクシク

中尾「ふっ、さすがだな榊原。
    赤沢さんは昨年のガンプラバトルU-15(15歳以下)大会の県大会で優勝し、
    赤い色の機体を駆って炎の様に激しく戦うその様から、
    ”紅蓮の女神(クリムゾン・ヴィーナス)”と県内では呼ばれているのだ!!」ドヤッ

赤沢(何でお前がドヤ顔する!?)

恒一「赤沢さんすごーーい!!」パチパチ

赤沢「そ、そんなに褒めなくても・・・・・。」(///)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:03:58.31 ID:+BZQBlKF0
恒一「ところで赤沢さん、いつもそばにいる杉浦さんがいない様だけど・・・・・。」

赤沢「多佳子なら、『ちょっと寄り道してくる』と言って別れたけど、心配には及ばないわ。」


【仮想空間内:地球・市街地(恒一とは別地点)】

 杉浦:1/144HGUC クシャトリヤ

BBA「ホアアァァアァーー!!ホアアァァアァーー!!」

杉浦「ゥオプァアアアァァァーーーー!!!」

ドンガラガッシャ~~~~~~~ン

望月「ふ、2人とも怖いぃぃぃぃ!!助けて三神せんせぇぇぇぇぇぇ!!!」

勅使河原「し、死にたくNeeeeeeeeeee!!!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:04:59.59 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・市街地】

赤沢「恒一君、私ね、この”ガンプラバトル”で思い出したの。恒一君とは中学1年の秋に出会っていたと言う事を。」

恒一「中学1年の・・・・・秋・・・・・?」

中尾「さぁて、”命乞いタイム”はここまでだぁ。
    無改造の”ファーストグレード”ごときに赤沢さんの手を煩わせるまでもない。
    この者の始末は中尾めにお任せを。」

赤沢(人の話に勝手に割り込んでるんぢゃねぇぞゴルァァァァ!!)ピギピギッ

ピピピピピピ・・・・・・

赤沢「こっちに向かってくる?・・・・・私のリストにない機体!?」

中尾「まかせろーーーー」ダッ

ドゴーン

中尾「ぽにょーーーーーーーーー」

 中尾:GAME OVER

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:06:23.48 ID:yLCu+pHE0
赤沢「中尾!!」

恒一(この機体・・・・・病院で初めて見崎さんと会った時に、見崎さんが持ってた箱に描かれていた機体!!)

未咲「お待たせしましたサカーキ様。お届け時間が予定より10分程遅れましたので、料金タダとなりま~す!」

 Guest1(未咲): 1/144HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)

赤沢「み、見崎さんんん!?あ、貴方”興味ない者”のはずでしょおぉ!?」

未咲「アタシは貴方の言うミサキとは別のミサキです、とミサキは簡潔に説明します。」

恒一「あ、赤沢さん、実はかくかくじかじか・・・・・。」

赤沢「何ですってーーーー!!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:07:39.54 ID:+BZQBlKF0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

小椋「あの”機体”よ!!アタシと彩を撃墜しやがったユニコーン!!」

GAME OVER組「「「・・・・・見崎さん?・・・・・いや見崎さんはあそこに・・・・・これは一体?・・・・・」」」ザワザワ

千曳「おやぁ?今回のゲストプレーヤーってもう1人いたんだっけ?」

高林「いえ、お婆ちゃんだけです。」

高林「どうやらゲストプレーヤー用の別室にある、予備用の”ガンプラスキャナー”が”使用中”になってます。」

 guest0:GAME OVER
 guest1:PLAY ON

鳴「未咲・・・・・。」

鳴「・・・・・高林君、既にGAME OVERになった人の機材で再度入る事って出来るんだっけ?」

高林「同じユーザーアカウントと”機体”で再度PLAY INするには時間がかかるけど、別のアカウントと”機体”ならすぐにPLAY IN可能だよ。」

鳴「桜木さん、貴方の機材、借りるね。」

桜木「でも見崎さん、貴方のアカウントと”機体”は?」

鳴「あるわ。」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:09:46.81 ID:yLCu+pHE0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室の隣室】

杉浦「失礼致します。」

JJI(一礼)

杉浦「喉が乾いておられるかと存じますので、お水になりますが、お持ち致しました。」

BBA「ありがとうね(ニッコリ)。」チビチビ

BBA「ふぅ・・・・・それにしても、あの”緑の子”強かったわねぇ。
    おかげで、また年甲斐もなく熱くなり過ぎちゃったねぇ(苦笑)。
    こうカッカカッカしちゃうと体に悪いから控えようとはわかっちゃいるけど、癖になっちゃってるわねぇ(苦笑)。」

高林母「本当に、頭の血管が切れたり、心臓発作でも起こすんじゃないかって、気が気でなかったわお母さん。」

杉浦「もももも申し訳ございません!!(お年寄りを相手に、我を忘れて何て恐れ多い事を・・・・・)」

JJI、BBA、高林母「「「えっ?」」」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:10:34.50 ID:yLCu+pHE0
BBA「別に謝る事はないですよ。郁夫のお友達のみんなさんには実に良くもてなして頂けたし。」

BBA「<高林母>ちゃんごめんね、当分は控えるから(ニッコリ)。
    それに、芽吹いて来た若い子達を見守ってみるのも楽しいかも。」

杉浦「あ、ありがとうございます。」

杉浦「・・・・・ところで・・・・・お隣におられます方はどちら様になりますか?」

BBA「さあ・・・・。ここの制服を着ているから、てっきり郁夫のお友達かと・・・・・。」

杉浦(それにしても・・・・・見崎さんにそっくり・・・・・。)

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:11:57.64 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・市街地】

勅使河原「それにしても、まさか相討ちになるとはなぁ・・・・・。」ケンケン

望月「本当に・・・・・”地獄絵図”を見ている様だったよ・・・・・。」トボトボ

勅使河原「もうね、”ラスボス”なんてどおでも良くなってきたよ・・・・・。」ケンケン

望月「さすがにそれはどうでも良くないよ・・・・・。」トボトボ

勅使河原「そんな事より、サカキの反応があっちにあるから、取り敢えずサカキと合流しようず・・・・・。」ケンケン

勅使河原「ふぅ・・・・・よおやく着いたよ・・・・・。」

望月「榊原君は無事・・・・・だけど・・・・・。」

勅使河原「今度は・・・・・何だよぉ・・・・・。」涙目

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:13:00.61 ID:yLCu+pHE0
ジリジリジリジリジリジリ

未咲「何よコイツ、ジンジャー(尋常)じゃあないよぉ・・・・・。」

赤沢「アンタだって、いい加減しつこいのよ・・・・・。」

恒一(2人とも・・・・・全くの互角・・・・・)

勅使河原「さ、サカキェ・・・・・。」

恒一「勅使河原、望月、無事だったのか?」

望月「うん、何とか・・・・・。ところで、シナンジュは赤沢さんだとして、ユニコーンの方は誰?」

勅使河原「そんなの後だ!とにかく逃げるぞ!!望月だって、2度も”地獄絵図”を見たくないだろっ!!!」

赤沢「てーしーがーわらぁぁ・・・・・何勝手に恒一君を連れ出そうとしてんのぉぉ・・・・・。」ゴゴゴゴゴ

勅使河原「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」gkbrgkbr

未咲「女の子がこんなに必死に戦ってる横で尻尾巻いて逃げるなんて、それでも男の子なのぉ?」ユラァ

望月「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」gkbrgkbr

恒一(この状況・・・・・どうすればいい・・・・・どうすれば)

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:14:45.28 ID:yLCu+pHE0
ピルルルルルルル

恒一(空間が・・・・・歪んでる?)

赤沢(誰かが”割り込みPLAY IN”してくる?)

鳴「PLAY IN・・・・・完了」

恒一「・・・・・見崎・・・・・さん・・・・・?」

 鳴:1/144 ターンエーガンダム

望月(見崎さん、家業が家業なだけに、”ホワイト・ドール”なの?)

恒一「見崎さん、そのタコ焼きみたい頭の機体って、ガンダムの一種なの・・・・・?」

赤沢、未咲、勅使河原、望月(タコ焼き頭・・・・・まぁ何も知らない人間からすりゃあそう思えるわな・・・・・。)

鳴「ごめん・・・・・今その質問に答える状況じゃないから・・・・・。」

鳴「未咲・・・・・大人しくPLAY OUTするか、私の手でGAME OVERされるか、選びなさい。」

未咲「やだやだ!3年3組だけクラス内で”ガンプラバトル”を楽しんでるなんてずるい!!
    アタシだって参加したいんだもん!!!」

赤沢「これって・・・・・過去にあった”他のクラスからの紛れ込み”事例って事か・・・・・。」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 00:16:29.65 ID:yLCu+pHE0
鳴「仕方ない・・・・・GAME OVERさせ」

ビキューーン

未咲「あ」

ズガーン

 Guest1(未咲): GAME OVER

鳴「!?」

恒一「藤岡さん!!」

勅使河原「今のビーム、見崎からじゃなく、上空からだったよな?」

望月(上空を指差し)「ああああ・・・・・」

恒一「あれは・・・・・ガンダム?」

赤沢「!!」ギリッ

 ???:1/144HG フォーエバーガンダム(白と黒のツートンカラー)

88: 「バイバイさるさん」でつかまってました 2012/04/29(日) 00:55:55.93 ID:yLCu+pHE0
恒一(来るっ!!)

赤沢「恒一君下がって・・・・・コイツは私がヤるから・・・・・」

恒一「赤沢さん?」

赤沢「1年半前・・・・・コイツに”お兄”が倒された・・・・・。『夜見山で敵無し』と呼ばれた”お兄”が・・・・・。」

赤沢「この”フォーエバーガンダム”にっ!!」

???「・・・・・・・・・・」

赤沢「”お兄”の、カタキぃっ!!」

ブン
スカッ

赤沢(消えたっ!?)



 赤沢:GAME OVER

 

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:05:28.92 ID:yLCu+pHE0
■XXXV年10月下旬黄昏時 夜見山市内の河原

赤沢「うぇぇぇえぇぇぇん!!」(TДT)

赤沢「”お兄”のぉ、”お兄”のバカァーッ!」(TДT)/ カンケリ

コン

???「いてっ!!」

赤沢「「あっ、ご、ごめんなさ・・・・・わっわっ」コケッビターーン

赤沢「い、いたぁ・・・・・不幸だぁ・・・・・」(TДT)

恒一「・・・・・大丈夫?泣いている様だけど、どこか痛くした?」

赤沢「違うの・・・・・その、大事な人が・・・・・ある競技大会に出て、負けたから・・・・・。」

恒一「そう・・・・・君はその人の事、誇りに思ってたんだね。」

赤沢(コクッ)

赤沢「ところでその制服、地元の学校のものじゃないけど・・・・・。」

恒一「東京から・・・・・親戚のお祝い事に呼ばれて来たんだ・・・・・。」(手を差し出す)

赤沢「あの・・・・・お名前は?」(握手)

恒一「榊原・・・・・恒一・・・・・。」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:11:32.77 ID:yLCu+pHE0
■XXXX年5月26日午前 夜見山北中学新館 視聴覚教室

【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

赤沢「ハッ!!」

杉浦「よかったぁ・・・・・気が付いたわ。」

赤沢「多佳子・・・・・・多佳子!アレから何日経った!?戦いの結果は!?」

杉浦「気絶してたのは何日もじゃなくて30秒程。戦いはまだ続いているわ。」

赤沢「そう・・・・・(にしては、あの夢は30秒で尺が収まり切るものじゃなかったけど・・・・・)」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:14:31.87 ID:yLCu+pHE0
赤沢(席に備え付けられているモニターに、戦いの様子が映っていた。)

赤沢(”ラスボス”を発見し駆け付けた”川堀チーム”が、”ラスボス”目掛けて殺到していた。)

 川堀:1/144HG デュエルガンダム
 水野弟:1/144RG エールストライクガンダム
 米村:1/144HG ブリッツガンダム

赤沢(しかし、”ラスボス”はその3機を瞬く間もなく、流れる様に撃破していった。)

 川堀、水野弟、米村:GAME OVER

水野弟「化け物かよ・・・・・」

川堀「ウホ・・・・・」

米村「台詞は?出番は?」(T T)

赤沢(現在、”ラスボス”は恒一君と、ビームサーベル同士の鍔迫り合いをしているところだ。)

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:19:20.55 ID:yLCu+pHE0
赤沢「ところで、勅使河原と望月君、あと見崎さんは?」

杉浦「勅使河原君と望月君は生き残っているけど、震え上がって動けないでいるわ。」

杉浦「あと見崎さんなんだけど、戦いもせずに即座にPLAY OUTして、視聴覚教室を飛び出していったわ。
    多分、紛れ込んでいた生徒のもとへ向かったと思う。」

赤沢「・・・・・。」

赤沢(今画面に映っている”ラスボス”こそが、1年半前に”お兄”を倒した敵(かたき)であり、
    私と恒一君が出会うきっかけを作った人であり、そして・・・・・)

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:24:37.18 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・市街地】

ジリジリジリジリジリジリジリジリ

恒一君「まさか・・・・・。」

恒一君「怜子さん、じゃなかった、三神先生が、このゲームの”ラスボス”だなんて!!」

???「・・・・・私は”怜子”でも”三神”でもない。」

恒一君「何を言って・・・・・。」

???「私はガンプラ・マイスター”レディー・R(アール)”!!」

恒一君「・・・・・って、それ何かのリングネームですか!?」

望月「まさか・・・・・三神先生が・・・・・。」

勅使河原「マジかよ・・・・・。」

恒一君「えっ?えっ?」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:30:37.27 ID:yLCu+pHE0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

ザワザワザワザワ

辻井「数々の模型コンテストで多くの賞を獲得し、模型雑誌等で活躍している実力派プロモデラーにして・・・・・」

柿沼「日本では78人しかいない”ガンプラ・マイスター”の1人・”レディー・R”・・・・・」

王子「まさか、三神先生がその”レディー・R”だったなんて・・・・・。」

有田「サイン貰わなきゃ。」

久保寺「三神先生ェ・・・・・立場上、正体バラしちゃイカンでしょ?あ、イカンでしょ?」

多々良「確か三神先生と言ったら、2年前の・・・・・。」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:35:42.92 ID:yLCu+pHE0
ガチャッ

鳴「・・・・・何やら騒がしい様だけど・・・・・。」

赤沢「見崎さん、貴方一体どこへ・・・・・。」

鳴「隣の部屋行って未咲をシバいてきた。今回未咲が紛れ込んだ事についてはお詫びを・・・・・。」

赤沢「お詫びする程でもないわ。ゲームを酷く荒らされたわけではないし。」

小椋、綾野、中尾「「「良くな~い!!」」」

赤沢「それより、三神先生が”レディー・R”だって、みんな驚いているのよ。」

鳴「まぁ、三神先生と”レディー・R”を結びつける情報がなかったから、仕方ないよ。」

鳴「それと・・・・・、転校してくるまで”ガンダム”に全く興味のなかった榊原君が、
  三神先生が1年半前に成し遂げた”偉業”について覚えてなかったのも・・・・・。」

赤沢「覚えてない・・・・・か・・・・・。」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:40:32.18 ID:yLCu+pHE0
【恒一の記憶のはざま】

――――そうかぁ。何せ1年半ぶりの夜見山だからなぁ。――――

恒一(思い出した・・・・・1年半前、確かに僕は東京から夜見山に来ていた。)

恒一(学校の休日を利用して、休暇を取った父さんと一緒に、夜見山に来ていた。)

恒一(途中、ふらりと市内を散策しながらも、何かの宴会場に辿り着いた。)

恒一(今日は何を祝うのかをお父さんに聞いたら、怜子さんが何かのコンクールで賞を獲ったらしいという事だった。)

恒一(確か、宴会場の看板に書かれていたのは・・・・・はっ!!)

――――XXXV年度 ガンプラバトル冬季大会 ○○県大会 優勝&準優勝 祝賀会――――

――――優勝 三神怜子――――

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 01:45:59.34 ID:yLCu+pHE0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

鳴「2年前、いえ正確には1年半前、当時の3年3組の担任で美術部の顧問だった三神先生と、
  赤沢さんの従兄で当時の3年3組のリーダー的存在かつ演劇部の看板だった和馬先輩が、
  ガンプラバトルの県大会の個人戦に出場し、2人とも決勝まで勝ち進んで、全国大会への切符も手にした。」

鳴「決勝戦には2人の親族と3年3組の生徒全員、演劇部員全員と美術部員全員が応援に駆け付けた。」

赤沢「見崎さん、貴方も?」

鳴「本当は行くつもりはなかったけど、3年3組で美術部の立花先輩に熱心に誘われて・・・・・。」

赤沢「そう・・・・・。」

鳴「既に全国大会出場を決めたにも関わらず、2人とも闘争心をみなぎらせて壮絶な攻防を繰り広げた末に・・・・・。」

――――XXXV年度 ガンプラバトル冬季大会 ○○県大会 個人戦――――

――――優勝(○○県 第一代表)  三神怜子――――

――――準優勝(○○県 第二代表) 赤沢和馬――――

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:06:16.17 ID:yLCu+pHE0
赤沢「ところで・・・・・貴方は誰に向けて説明してるの?」

鳴「このスレの住民の皆々様方・・・・・。」

赤沢「・・・・・。」

鳴「それにしても・・・・・初心者の榊原君がここまで善戦するとはね・・・・・。」

赤沢「こぉいちくぅぅぅんんん・・・・・」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:13:49.39 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・市街地】

R「無改造の”ファーストグレード”で、ここまで粘れるとは・・・・・。」

恒一「ハァハァ・・・・・ゼェゼェ・・・・・」

R「しかも、これまで”ガンプラ”を作った事のなかった初心者・・・・・。」

恒一「ハァハァ・・・・・ゼェゼェ・・・・・」

R「それ程優れた技法が施されているわけでもないのに・・・・・。」

恒一「それは・・・・・僕1人で・・・・・作った・・・・・んじゃ・・・・・ないから・・・・・」

恒一「勅使河原と・・・・・望月と・・・・・風見君に・・・・・教えられて・・・・・助けられて・・・・・
    おかげで・・・・・試験勉強に追われても・・・・・投げ出さずに・・・・・作れたんだ・・・・・。」

R「・・・・・そのガンダムには、多くの魂が込められている・・・・・という事ね・・・・・。」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:26:07.71 ID:yLCu+pHE0
【現実世界:夜見山北中学新館 視聴覚教室】

風見(ブワッ!!)(T皿T)

桜木「ひぃっ!!」ドンビキ

風見「素晴らしいぞその魂!まさに君こそガンダムだ!!」

小椋「何故にダブルオー?」

風見「おいテッシー、何をしている!ルーキーが今、もがき苦しんでいるのだぞ!!
    それでもお前は”キング・オブ・ハート”かこの馬鹿テッシーが!!!」

小椋「今度は東方不敗かよ!?」

金木、松井((だ、誰か黄色い救急車呼んでェ・・・・・。))ドンビキ

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:37:49.22 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・市街地】

勅使河原「・・・・・”腐れ縁”にここまで言われて・・・・・滅多にお目にかかれないガンプラマイスターが目の前にいて・・・・・
       大切なダチが目の前で大ピンチなのに・・・・・何もせず怯えてすくんだままって・・・・・男が廃るよなぁ。」

望月「勅使河原君?」

勅使河原「ちょっくら”エース・オブ・帰宅部”のプライドって奴を見せてくるわ!」

勅使河原「ま、望月にとっては目を背けたい場面になるがな!!」

望月「何言ってるんだい?相手は”三神先生”ではなく、”レディー・R”だよ?」

勅使河原「望月・・・・・」

勅使河原、望月(ニヤリッ)

R「キリがないから・・・・・もうそろそろ決着を付けましょう・・・・・。」

恒一(ゴクッ)

勅使河原、望月「「でぇいいやぁぁぁぁーーー!!」」

R「!?」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:48:51.55 ID:yLCu+pHE0
ブン バチィッ! ジリジリジリジリジリジリジリジリ
ブン バチィッ! ジリジリジリジリジリジリジリジリ

恒一「勅使河原っ!?望月っ!?」

勅使河原「サカキぃっ!初”ガンプラ”完成&初”ガンプラ・バトル”参戦のご褒美だぁっ!!」

望月「”大金星”、遠慮なく頂いちゃって下さぁいっ!!」

R「くぅっ!」

恒一「・・・・・すまない!!」ダッ

恒一(これで・・・・・最後だ・・・・・)

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 02:57:30.61 ID:yLCu+pHE0
【仮想空間内:地球・砂漠地帯】

 渡辺:1/144HGUC ダブルゼータガンダム
 佐藤:1/144HGUC ゼータガンダム

渡辺「ハァッハァッ・・・・・中々前に進まない・・・・・。」

佐藤「ハァッハァッ・・・・・変形できないと・・・・・移動に・・・・・大変・・・・・。」

<チャイムの音>

渡辺、佐藤「「おやっ?」」

 渡辺、佐藤:GAME STOPPED

渡辺「これって・・・・・誰かが”ラスボス”倒したって事?・・・・・。」

佐藤「・・・・・なのかな・・・・・。」

渡辺「・・・・・。」

渡辺「全然戦えなかったよぉぉ~!!」(`Д´)ウワーン

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:13:35.05 ID:yLCu+pHE0
XXXX年5月26日午後 夜見山北中学新館 視聴覚教室の隣室

恒一「!!」

三神「よかったぁ・・・・・気が付いて・・・・・。」

恒一「・・・・・あれ?・・・・・ここ・・・・・?」ゼェハァゼェハァ

望月「視聴覚教室の隣の部屋。榊原君は視聴覚教室で倒れたんだ。」

恒一「倒れた・・・・・って・・・・・気胸・・・・・。」ゼェハァゼェハァ

千曳「気胸ではなく、過剰な興奮による呼吸困難だよ。」

三神「千曳先生が・・・・・応急処置を施してくれたのよ。」

恒一「・・・・・あ・・・・・ありが・・・・・。」 ゼェゼェハァハァ

千曳「無理にしゃべらなくていい。それに、礼には及ばんよ。」

千曳「この応急処置がうまく行えたのは、あらゆる事態を想定して今日の”特別授業”の準備を進めた、
    対策係とその周辺の尽力によるものが大きいと、私は考えている。」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:30:36.84 ID:yLCu+pHE0
XXXX年5月26日午後 夜見山北中学新館 視聴覚教室

赤沢「機材の撤収は全て完了・・・・・と。後は、アシが付いていないかの確認か・・・・・。」

赤沢「学校側には”特別授業”の内容を『美術に関する教育用映画の鑑賞』と伝えているから、
    そのアリバイ作りに穴がない様にしないと・・・・・。」

綾野「ところで泉美、こういっちゃんが倒れた事、学校にバレないかなぁ・・・・・。」

赤沢「千曳先生には非常時の応急処置を協力して頂いたし、病院へ搬送する車両等の手配もしておいたから。
    ただ、ここから車に運ぶまでに誰かに見られる危険性について、不安を残していたけど・・・・・。」

赤沢「あと、万が一、”特別授業”で恒一君が倒れた事が知れても、『映画に感動し過ぎて興奮して倒れた。』
    って、久保寺先生や三神先生に説明して頂く様、お願いしたから・・・・・。」

綾野「そおかぁ・・・・・。泉美ってホントに、色々と考えて動いてくれてるんだね。」

杉浦「泉美、ここは私とクラス委員の2人が指揮しておくから、隣の部屋の榊原君の様子を見に行ってあげて。」

赤沢「・・・・・それじゃあ多佳子、頼むわね。」

赤沢「あっ、それと多佳子、みんなに周知しておいてもらえるかな?」

赤沢「学校内では、”レディー・R”について口にしない事を・・・・・。」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:42:10.26 ID:yLCu+pHE0
XXXX年5月26日午後 夜見山北中学新館 視聴覚教室の隣室

赤沢「ここここ恒一君、目を覚まし・・・・・わっわっ」コケッビターーン

赤沢「うにゅう・・・・・不幸だぁ・・・・・」(TДT)

鳴「榊原君なら気が付いたわ。でも、無理にしゃべらせない様にしている。」

赤沢「そ、そうなの・・・・・」(-Д-)

恒一「・・・・・ところで・・・・・ゲーム・・・・・?」

勅使河原「ああ、結果な。そのな・・・・・。」

鳴「負けたわ。」

勅使河原「おいぃっ!!」

鳴「”ラスボス”が左右から抑えていた勅使河原君と望月君を振り払い、榊原君の突進をかわし返り討ちにしたのよ。」

恒一「・・・・・そっか・・・・・。」ショボーン

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 03:56:22.68 ID:yLCu+pHE0
赤沢「見崎さん、こんな時に言う事じゃあ・・・・・」

恒一「・・・・・いいよ赤沢さん・・・・・。」

赤沢「恒一君・・・・・。」

恒一「・・・・・勝てなかった・・・・・か・・・・・。」

三神「・・・・・。」

恒一(これは後で知った話だが、今回の”ガンプラ・バトル”の結果は『緊急事態発生による試合中止』
    という事となった。)

 恒一:GAME OVER
 勅使河原:GAME STOPPED
 望月:GAME STOPPED
 渡辺:GAME STOPPED
 佐藤:GAME STOPPED

 三神:GAME STOPPED

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:05:31.81 ID:yLCu+pHE0
XXXX年5月26日午後 夜見山北中学校門

勅使河原「それにしても、サカキの肺がまたパンクしちまったかと思ったぜ。」

赤沢「恒一君の気胸は、先月入院した際に、再発防止のための手術をしたから、再発はしないのよ。
    その手術のために、榊原君の初登校が遅れたのよ。」

望月「榊原君、三神先生の車で送ってもらえるのかぁ・・・・・。」

赤沢「それは、体調の悪い生徒を自宅まで送るという教師としての職務であるけど、その前に、恒一君の叔母なんだし・・・・・。」

望月「うらやましい・・・・・。」

赤沢「・・・・・。」

――――――――

鳴「榊原君、これ・・・・・。」

つ ガンプラの箱

恒一「あ、ありがとう。」

恒一「あれ?壊れてない?」

鳴「”ガンプラバトル”は、仮想空間でプラモが破壊されても、実際にプラモ自体を壊す事はないから。」

恒一「そうか・・・・・よかった。」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:14:29.19 ID:yLCu+pHE0
恒一「ところで見崎さん。僕が初めて登校してきた日に言ったよね?」

――――君はもう始めちゃうのかもしれない。――――

鳴「それがどうかしたの?」

恒一「今、改めて実感しているんだ。」

恒一「『始めちゃった』んだなって。」

鳴「そう・・・・・。」フッ

――――――――

赤沢「・・・・・」メラメラ

未咲「いや~熱いね~お2人さん。これは、”サカーキ様”から”お兄ちゃん”に呼び方変えなきゃいけないねぇ~。」ニヤニヤ

赤沢(ギロッ)ゴゴゴゴゴゴ

勅使河原「お、おい赤沢、真に受けんなよ。別にサカキと見崎が既にデキてるわけじゃないからさぁ。」

望月「それ逆効果だよ勅使河原君!!見崎さんじゃなかった未咲さんも刺激する様な事を言わない!!」

赤沢「ギャァーーーース!!」ベチコーン

勅使河原「うわらぶぁーーーー!!」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/29(日) 04:19:20.60 ID:yLCu+pHE0
――――――――

恒一(”ガンプラ”作りを始めてから今日まで、色んな事があった。)

恒一(うれしい事も、悔しい事も、心の中が熱くなった事も。)

恒一(だから、敢えて言おうと思う。)

恒一(もう始まっているんだ。ガンプラビルダーとしての僕が。)