目標は魔法国

4か国で各国5000の兵を率いる4師団合計2万の兵

目的地は魔法国内の領地を荒らす
強奪したものは全て我の物

合流は魔法国の首都から離れた都市や村

各々が別のところから進軍し略奪し合流予定である



3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 15:49:09 ZevKd4RY
都市連合国家行軍日誌

1日目
あれくれ者が多い中出兵


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 15:56:50 ZevKd4RY
5日目
主要
都市連合国家
水の国
東帝国
西帝国

2万の兵が魔法国の隣国の都市に集結。時間を開けて出兵


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 16:00:16 ZevKd4RY
東帝国
6日目行軍日誌

強行行軍のため

国境付近で休息を1日後続は8日目水の国が出兵


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 16:01:44 ZevKd4RY
8日目行軍日誌

東帝国軍領土侵入

第一の町を目指す


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 16:04:23 ZevKd4RY
9日目帝国軍内で悶えて息絶える者が続出

首を押さえて声を出さずに暴れ死ぬ

東帝国軍長の判断で行軍続行

後続が続いているため


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 16:09:31 ZMt.dHVk
8日目水の国行軍日誌

水の国が出兵

国境付近で1日様子を見る
連絡がないので10日目で侵入
雨、行軍の速度が維持出来ない


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 17:09:37 ZMt.dHVk
9日目水の国行軍日誌

侵入
雨は止んだが強行行軍の疲れのため行軍の速度が進まない

体が熱い


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 17:20:12 ZMt.dHVk
10日目

発熱者多数
中には死神が囁くといって暴れる者もいる

症状はいずれも
頭がいたい
体がダルい

流行り風邪に良く似ている


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 17:28:07 ZMt.dHVk
13日目

死亡者がでる
黒い斑点や爪など至るところが黒くなる。
高熱
息苦しさ
傷み
咳をすると血がでる
意識傷害
錯乱

私は………ダルさも発熱も落ち着いた
しかし

至るとこでうめきがきこえる

地獄絵図だ。伝染病


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 19:00:30 GTFp1woc
10日目西帝国行軍日誌

異常なし

11日目

異常なし

12日目

異常なし


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 19:04:28 GTFp1woc
13日目

空から槍が降ってくる

それは無尽蔵に

幾重にも重なって降ってきた


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 19:06:57 GTFp1woc
13日目都市連合国家行軍日誌

歌が聞こえる

女性の透き通ったきれいな声で1日
中。皆は怖がっている。耳を塞いでも聞こえる。


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 19:33:00 GTFp1woc
14日目

私は黒い鎧に身を包み、背中に羽の衣装がついている錯覚をみた。
緑色の髪をなびかせ一人立っている姿は美しくもあったが胸に沸き起こる恐怖で体が震えた。何故なら歌い出すのだ。勇ましい者は彼女に迫るが…………血が地面から沸きだし歌を聞いた者は叫び倒れる。歌を詠いながら彼女は手に斧を持ち首を落とす。返り血は浴びず、血が浮く

彼女を殺そうとしてもみな近付いた者は倒れた。血が襲うのだ。血が抜き取られる。魔法も血が集まり壁となる。

歌を詠いながら虐殺が至るところで起きる。血が俺らを襲う。

私は目があった


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 19:35:20 GTFp1woc
「生かしてあげる。書記は必要ですしね」

自分はそこで気を失った

起きたときは誰一人………立ち上がるものはおらず

血で出来た沼が至るところにあった


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 20:04:45 GTFp1woc
屋敷

魔法戦士の部屋
最近は2段ベットを新設した

フェリス「ふふふーん」カルマ-100

魔法戦士「あ、おかえり。状況は?」

フェリス「20121名殉職」

魔法戦士「結構バラつきがすくないな1000人ほど多いかと思ったが」

フェリス「まぁ先攻部隊です。本隊じゃないですからそう易々と出てこないでしょう」

魔法戦士「でっ、今何を作ってるんだ?」

フェリス「剣」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 20:09:23 GTFp1woc
フェリス「構造物質が分かれば………この鉄の砂から」

机の砂が集まり、固まって柄がないナイフの形をとる。

魔法戦士「おお、すごい。でなんでお前はこれができるんだ?」

フェリス「空気の物質に地味に舞い上がった金属も含まれることがあるんですよ。今まではそれを含めて操ってましたけど元素を知ればあとは世界のルールを魔力でねじ曲げればこの通りです。しかし材料がないと難しいです」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 20:12:39 GTFp1woc
魔法戦士「そうか、それで砂鉄を集めたのか」

フェリス「なかなか良かったですよ。千本の物理アローショットは」

魔法戦士「これで数ヵ月は様子を見るな相手は」

フェリス「ええ……なかなかいい感じに殺しが出来たので満足です」

魔法戦士「これからも頼むわ」

フェリス「はい」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 20:47:07 GTFp1woc
魔法戦士「一応聞いておこう。どうやった?」

フェリス「一団目は一人づつ窒息させて殺しました。ゆっくり一人づつ悶えて死ぬのは恐怖でしょう。10人は残して後は全滅ですね」

魔法戦士「………ふむ、全部同じか?」

フェリス「いいえ、2つ目は雨で体温を奪い。体力を奪って乾燥させ培養したウィルスを肺に入れます。免疫力を落としたら次に黒死病を肺に入れます。無理に入れることはできなくても何度も吸っていただければいいのです」

魔法戦士「黒死病?なんだそれ?」

フェリス「肌が真っ黒になって死ぬ病気ですね」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/09(月) 22:21:36 GTFp1woc
フェリス「痛いし、肺から出血し苦しんで死にますのでもってこいです」

魔法戦士「そ、そうか」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 00:07:18 tHY.GHVY
フェリス「3つめは正攻法で、砂鉄を舞い上がったところで槍を精製。アローショットの推進で打ち出し外れれば分解……精製を繰り返しです」

魔法戦士「…………」

フェリス「最後は昔戦った水の精霊を真似ました」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 13:01:13 9vnG0zK2
フェリス「水の場合、生きたまま抜き取るのは無理です。水の精霊ではないので。ですので5000人分の死体から抜き取りました。それを使い砂鉄を混ぜた血で鼻唄混じりに攻撃しました。血で攻撃ではなく血に混ぜた鉄で形勢させて切るを繰り返しました。鼻唄混じりで目の前に表れて阿鼻叫喚でした」

魔法戦士「そ、そうか」

姫神ナナ「こんにちは。秘蔵の甘タレ持ってきたよ」

フェリス「ありがとう‼待ってました!!ごめんなさいお夕飯の支度をします」

壺をもらい部屋を出る

姫神ナナ「………なんか複雑そうな顔」

魔法戦士「う、うん」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 13:08:46 9vnG0zK2
魔法戦士「兄の依頼で、殺せって命令したが………少し」

姫神ナナ「罪悪感?」

魔法戦士「いいや、いつも通りに喋る彼女に少し引いてね。過去から戻ってく間に本当に変わったことを認識したよ」

姫神ナナ「そうですねー図々しくなりましたねーそう腹が真っ黒になりましたねー」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 13:33:28 9vnG0zK2
魔法戦士「…………これで良かったのか………悪かったのか悩む。彼女は彼女なりの幸せがあったとか………」

姫神ナナ「優しいですけど。めんどくさい人ですね」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 15:05:16 mgGP4LiI
姫神ナナ「まぁお友だちなのでそれとなく聞いてみますよ?」

魔法戦士「そうか……直接言っても良いけど気が合う同士が一番だろ。おれ魔王の体調を見てくるよ」

姫神ナナ「ええ」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 15:13:10 mgGP4LiI
調理場

姫神ナナ「はーい。フェリス」

フェリス「ああ、いま下拵えしてるので後でいいですか?」

フェリスは鶏肉や野菜を鉄串に差し込んでいく

姫神ナナ「メイドにさせなさいよ」

フェリス「メイドさんたちは今、お掃除中。いいじゃないですか?彼のために作っても」

姫神ナナ「………彼のためにあれだけの人間を?」

フェリス「領土を犯そうとしている者はそれ相応の覚悟があっての事だと思います。殺しても問題はないでしょう?」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 15:17:11 mgGP4LiI
姫神ナナ「それはそうだけど残酷よ」

フェリス「残酷だから抑止力になるんですよ~」

姫神ナナ「そうだけどさーやり方ってもんが」

フェリス「慈悲は無い。殺せと言われたので。ワ、タ、シは自分の思ったやり方で殺したんです」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 15:26:15 mgGP4LiI
フェリス「魔法戦士が心配してますか?」

姫神ナナ「ええ」

フェリス「なら、私は悪魔に魂を売っては居ませんが悪魔になる事はするとお伝えください」

姫神ナナ「自分で言いなさい。面倒くさ」

フェリス「まぁ言いますけどね………正直、魔法戦士以外は切り捨てる事ができます」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 16:10:41 WlNiyLso
フェリス「言い方が違いますね。魔法戦士が入ればそれでいいんです」ウットリ

姫神ナナ「へー」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 19:36:52 tHY.GHVY
フェリス「入れれば………」ウットリ

魔法戦士「フェリスいいか?」

フェリス「ひゃい!?」

姫神ナナ「では、おいとまするわ。会食がありので」

フェリス「ば、バイバイ」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 20:11:54 tHY.GHVY
空間がねじれ姫神ナナが消える

フェリス「えっとお夕飯はまだですが?どうなさいました?」

魔法戦士「今さっき魔王と話した。国へ帰ると………で誘われた。側近とかな強引に」

フェリス「そうですか」(殺しちゃいますか………今ならお義母さまの心がわかります‼あの 女め!!)

魔法戦士「安心しろって断ったから殺気だつなって」

フェリス「!?」

魔法戦士「いや、バレるぞ簡単に。まぁ話してお前が酷い奴だって言ってたけど…………まぁいいんじゃないか?今の方が生き生きしてるし…………いや違う。ごめん俺の覚悟が甘かった」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 20:22:16 tHY.GHVY
魔法戦士「殺すんだ殺される覚悟ぐらい必要だし………お前の顔を全部背けて見てなかった」

フェリス「??」

魔法戦士「ふぅ………まだ子供だったよ背負う。お前を」

フェリス「???」

魔法戦士「………えっと纏めると…………」(なんとなくだった。以前よりも善悪が薄い。殺すことを躊躇わない。覚悟があって動く。そう精霊らしくない………自分のために動く。人間らしく)

魔法戦士「俺も俺の為に。フェリス、ヴォルカの名をやる。表立つがお前は俺の婦人で付き添え」(彼女は俺に遠慮はしなくなったなら。俺も遠慮はしない)

フェリス「あ、ありがたき幸せ!!あああ!!なんと甘美な言葉なんですか‼」

魔法戦士「お、おう」(感情も激しくなった。引いてしまうぐらいに)


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 20:27:04 tHY.GHVY
魔法戦士「いろいろ悪魔に魂を売るような事があるかもしれないが着いてこいよ」

フェリス「拒否です」

魔法戦士「え?」

フェリス「悪魔に魂を売らないでくださいましてー私に売って下さいますよう。お願い申し上げます。それとも悪魔を所望で?」ニタァ

魔法戦士「………」(人間臭いんじゃない)

風の精霊が悪魔になっただけなんだど今、理解した。

魔法戦士「やろう。魂を」

フェリス「やった!!」

何故か勇気が湧いた。明日頑張ろう


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 20:50:38 tHY.GHVY
魔法国兄の部屋

魔法戦士「兄さんお邪魔するよ」

カチャ

ハーピー「こんにちは」バサバサ

魔法戦士の兄「なんだ?」

魔法戦士「2万の兵はほぼ全滅」

魔法戦士の兄「本当にか……まぁ確認出来しだいお金廻そう」

魔法戦士「お金入らない。交換条件だ、議会でヴォルカはフェリスが俺の名を偽って出てるが偽る必要が無くなった。俺の身分を兄が証明してくれ。母さん護衛で魔王と一緒に魔国に行ってしまった。帰ってくるのに時間がかかる」

魔法戦士の兄「わかった………何をするつもりだ?」

魔法戦士「売国奴の選別、処刑」


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 20:56:58 tHY.GHVY
議会所

ざわ………ざわ…………

俺は議会のヴォルカの席につく
周りの目線が集まる
何故なら広報に黒鋼の鎧を着たフェリスが立っているからだ。行儀よく、手を合わせ命令を待つメイドのようなただ住まい。今までと違う

黒い鋼の鎧がこうも似合う様になるとは思わなかった。今は白金の鎧こそ似合わないだろう

王の側近「では議会を始める。その前に疑問がある。ヴォルカ卿はなぜお立ちに?」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 22:00:23 tHY.GHVY
フェリス「私ですか?私は影武者としてヴォルカを名乗っておりました。本物はこちら」

私は魔法戦士の横に顔を触れながら近付ける。ああいい匂い、甘い

魔法戦士「やめないか……」

フェリス「ごめんなさ~い」

甘く蕩ける様な声が響く

魔法戦士が立つ

魔法戦士「こちらはフェリスヴォルカ。変な名だが俺の婦人だ。今まで色々あって影武者をしてくれていた。母を継ぎしヴォルカ卿は私だ」

フェリス(ああ、なんて格好いいのでしょう‼)


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 22:06:59 tHY.GHVY
側近「なるほど……しかし君さえも疑わしいが?」

魔法戦士の兄「彼がヴォルカ卿の一人ではあるのは確かだ。魔法戦士と言う………私の弟だ」

側近「なるほど」

空気が重くなる
皆値踏みをする目を向ける

そして

コロシアムで戦った別のヴォルカの名を持つものが叫ぶ

ヴォルカの天才「どう言うことだ‼嘘を言っていたのか‼コロシアムで戦ったのは影武者と!!」

魔法戦士「ああ、影武者の方が強いからな。いいや正確に言えばこいつは風の精霊だ。問題はなかろう?」

ざわ………ざわ………

魔法戦士「いい精霊だ。そこら辺の女よりいい。水の精霊を愛してる野郎もいる。普通の事だ」

フェリス(叫びたい!!叫びたい!!うれしい!!)


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 22:30:46 tHY.GHVY
魔法戦士(めっちゃこえー!!議会のやつら強いのばっかじゃん)

ヴォルカの天才「くっ………なら正々堂々もう一度勝負しろ!?」

フェリス「精霊だけで負けてるのにやる必要はないのではないですか?」

ヴォルカの天才「黙れ…精霊は出る巻くじゃない!!」

側近「黙るのはお前だ。議会が進まないだろ」

魔法戦士の兄「いかにも」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:01:17 tHY.GHVY
議会は滞りなく進む

そう進む

側近「では議会は終了する」

魔法戦士(戦争の話が全くでない!?)

フェリス「少しお待ちを!!」

魔法戦士の兄「………」

フェリス「今この国に置かれている現状はご存知で!?」

……………

魔法戦士(おい…これって)

側近「ええ……ご存知です。売国奴はあなたでしたか?」

魔法戦士「フェリス!!」

フェリス「絶空!!」

俺は椅子から飛びすさる。幾重にも重なった魔法が飛び交う

広い議会場が煙に包まれる


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:06:45 tHY.GHVY
側近「逃げましたか魔法戦士のお兄さん」

魔法戦士の兄「はい」

側近「討伐隊を」

魔法戦士の兄「断る」

側近「…………まぁいいでしょう嫁が死んでもいいと?」

魔法戦士の兄「嫁と俺は魂まで売っちゃいない……」

側近「では、仲良く牢獄へ使える事もあるでしょふふふ…………はははは」

魔法戦士の兄(魔法戦士………議会はもう弱味を握られている………)

ヴォルカの天才「何か分かりませんが討伐隊の任は私に」

側近「ええ………王も喜ぶことでしょう」

魔法戦士の兄(王………くそ)


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:24:52 tHY.GHVY
城の上空

飛竜王「危なかったね」

フェリス「ええ………待機しといて良かったです。これは手札全部持っていかれましたね。お兄さんは牢獄へ」

魔法戦士「瑠璃に雲隠れを」

フェリス「もうとっくに連絡づみです。今この時を持って」

魔法戦士「そうか………はははは」

フェリス「?」

魔法戦士「いやな………なんだろ負ける気がしない。冒険の時の事を思い出してた。フェリス何処までやる。いいやすべてお前に任せる。側近は俺がやりたい援護もしながら頼むわ」

フェリス「ええわかりました。贅沢ですが任せてください。飛龍王は勿論手伝ってくれるよね?」

飛龍王「任せて、なにすればいい?」

フェリス「魔法戦士の手札には連絡しました。屋敷に集まります。屋敷を守ってください」

飛竜王「ふーん何処までやればいい」

フェリス「皆殺し」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:28:57 tHY.GHVY
飛竜王「簡単だね~」

フェリス「魔法戦士降りましょう。城は隔離されてるのでみーんな逃げることは出来ませんしみーんな私父が見えてません」

魔法戦士「本来なら逃げるんだろうな」

フェリス「そうですね………出し惜しみするべきでしょうが」

魔法戦士「祖国のためだな」


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:36:55 tHY.GHVY
スタッ

中庭に降りる

魔法戦士「側近が………全くその気がなかったな」

フェリス「意外でしたね。でもお陰で魔法国が遠い魔国と同盟組んだかわかりましたし。側近は私は全く気にしてませんでした」

魔法戦士「他の議会の人間は?」

フェリス「金、名誉、家の繁栄
弱味を握られているで動かないです。議会場」

魔法戦士「弱味を握られている人間は特定出来るか?」

フェリス「会話から………判断するしか……お議兄様に聞けばいいですね」

魔法戦士「なら決まりだな」


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/10(火) 23:45:25 tHY.GHVY
城の廊下

衛兵「おい……歩け」

魔法戦士の兄(魔力を抜き取られた………)

衛兵「そういえば、牢屋に先に嫁が要るんだよなーたしかハーピーだったか?」

衛兵2「ああ、側近は●せって命令が」

衛兵「まぁ異種族だが は大きいし綺麗だぞ」

魔法戦士の兄「殺すぞ」

衛兵「へ…側近様に言いつけてやるぜ‼」


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 00:31:55 WtSrVuuA
すぅう

ザッ

ザスザス

衛兵「ぐは………」

衛兵2「ぐふ、、ぅぅぅぅ!!」

ドタドタ

魔法戦士「ふぅ」

背後から二振りの刀で心臓を刺し込んだ

魔法戦士「兄さん大丈夫か?」

魔法戦士の兄「す、すまない。逃げなかったのか!!!」

魔法戦士「逃げなくていいからな。ほら衛兵の装備剥げ。魔法は?」

魔法戦士の兄「無理だ側近は相手の魔力を奪う能力者だ」

魔法戦士「へー……!!」(いいこと思いついた)

ふわ

フェリス「衛兵全員気絶させました」


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 00:49:15 WtSrVuuA
魔法戦士「兄貴、色々聞きたい先ずは脅されてる人は誰かと、なんで側近は俺を泳がしてたんだ?」

魔法戦士の兄「泳がしてたんだ俺が逐一報告で…………あとはお前の嫁さんが無尽蔵な魔力で手を出すのを渋ったんだ。お前の母さんは知ってたぞ」

魔法戦士「………あー魔国行った理由わかったし………側近は苦し紛れなんだな今回」

魔法戦士の兄「そうでもない不利だ」

魔法戦士「フェリス不利なんだって……そうそう側近は魔力を吸うみたいだ」

フェリス「吸うみたい……………そっか!!なるほど!!敵対しそうな人は全員魔力を吸われてるんですね!!」


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 01:24:11 WtSrVuuA
魔法戦士「じゃぁ………あとは」

フェリス「ええ大得意です」

魔法戦士「じゃぁ俺は王を探す。キャパオーバーだろ城を隔離して大多数相手は………」

フェリス「魔力は問題ないのですが万全をとるなら」


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 07:57:23 NqcZB8/6
乙!


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 11:51:05 PKB2dHA6
魔法戦士「兄貴は……嫁を助けにいくんだろ?」

魔法戦士の兄「当たりまえだ……一人ぐらい守れる男だ」

魔法戦士「王の寝室は?」

魔法戦士の兄「俺とついてこい。嫁を助けに行ったあとでも大丈夫だ………そう大丈夫だ」

魔法戦士「…………母さんは何故こんな重要なことを…………」

魔法戦士の兄「お前、母さんはどんな人?」

魔法戦士「興味がなかったのか……納得したわ」(だが…魔王と一緒に魔国へ行ってくれたのは運がよかった)


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 22:18:45 WtSrVuuA
牢屋

衛兵は全て気を失っている

魔法戦士「義姉さん!!」

ハーピー「あっ弟君?はーいはーい」

魔法戦士の兄「少しは緊張感を持て」

ハーピー「助けてくれるって信じてました………奴隷商人の時のように」

魔法戦士の兄「……よし鍵は開いた。少しだけ飛んで全力で逃げてくれ」

魔法戦士「すまん、隔離中」

魔法戦士の兄「そうだった………」


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 22:21:16 WtSrVuuA
魔法戦士「だから二人で隠れていてくれ。魔力切れは魔法使いでは死活問題だ」

魔法戦士の兄「わかった。剣術ぐらい頑張ればよかった」

ハーピー「私も戦います。隠れましょ隠れましょ~」

魔法戦士「よし、向かおう」


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 22:27:29 WtSrVuuA
側近「では……屋敷を襲撃しヴォルカ卿が纏めやすくするために選別しましょう」

ふゎわー

側近「あとは、そこの窓を直さないと。では議会を継続して編成を考えましょう」

「我が第一のヴォルカの当主である私が、第5の当主もろとも闇に葬りましょう‼」

側近「それではお願いしましょうか」

ざしゅ、ぐしゃ

「うぎゃあああああああああ」

フェリス「あら………後ろががら空きです」

「「「!?」」」


議会の人間が


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 23:17:20 WtSrVuuA
一斉に魔法を唱える

フェリス「スペルキャンセラー!!」

「「「」」」

魔術が唱えられない
声が響かない

ぐちゃ

抜き取った心臓を握りつぶし、捨てる。槍を斧に変え、唱えた魔法使いを体を二つに分ける。

フェリス「きゃは?」

「ひぃいいいい!!」

側近「精霊風情なぜ仕留められん!!」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 23:31:31 WtSrVuuA
フェリス「断罪」

戦斧を全力で振り回す。机から椅子、椅子から机

一方的に殺す

呪文を唱えた者全員

側近「…………」

側近が部屋を走って出る

フェリス「………ちっ」

部屋は血まみれになっている。魔法を唱えられない魔法使いたちは怯える

フェリス「魔力を奪うから精霊も城に持ってこれないのね………精霊も魔力の塊だから」

フェリス「死にたくなければ側近に力を貸すのはやめなさい………」

部屋を出る。

追いかけなくては………

フェリス「はは……」

フェリス「はははははは!?」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/11(水) 23:51:11 WtSrVuuA
側近(精霊風情ではない………神レベルの化け物。なら化け物同士を仕向けるか‼)

俺は、用意した部屋の扉の封印を解く

後ろから嬉々とした声が背筋を濡らす。

側近(………あそこまで悪魔になれるとは)

悪魔には悪魔を

側近「ソロモン王72柱の一人」


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/12(木) 00:02:19 WW3QuoYQ
側近「バロバトス!!」

「きゃあああ」
「あああああ」

中の奴隷たちが悲鳴をあげる
悪魔の召喚のための贄だ。縛り付けた体が割け内臓をぶちまけ魔方陣を描く

バロバトス「我を呼ぶものは誰だぁ?」

緑の帽子を被り、弓や斧を持った甲冑を来た人間と同じ大きさの悪魔

フェリス「!?」(な、なにこいつ!?)

側近「バロバトス、お前のちからを見せよ‼」

チャキ!!ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼

バロバトス「ぐふっ!?」

バロバトスが膝をつく

そこに緑の矢が刺さる


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/12(木) 00:10:26 WW3QuoYQ
フェリス「ソロモン王72柱でしたっけ?」

バロバトスの背後に肉体だけ遠隔で現れてリボルバーを体に向けて引き金を引く。カモフラージュで見えなかったのだろう

体に3発、頭に3発

バロバトス「ぐふっ………」

バロバトスが消える。魔力が霧散

側近「なっ!?」

フェリス「リスキルは基本。神に近い存在でしょう?反応する前に銃撃。精霊状態で矢で致命。最後にだめ押しで攻撃は暗殺するのは基本」

側近「く、ふふふははは!!」

フェリス「?」

側近「お前の能力を理解した」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/12(木) 00:17:55 WW3QuoYQ
フェリス「それはどうでしょ?」

槍を突き刺す

フェリス「死なない!?」

側近「吸血鬼だ俺は。バロバトスの魔力も手に入った。お前の魔力もな!!」

フェリス「くっはぁああああ!!」

切りつけ、形状を変化した武器の斧で切りつける

何度も

側近「なんだ?傷がつかないな?」

フェリス「回復が速い。でも生身ですね」

ジュル

周りの血の池が集まり出す


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/12(木) 00:22:58 WW3QuoYQ
それが側近の腕に絡み付く

側近「はぁんお前から魔力を全て奪ってやろう」(精霊なぞ吸いえば終わる)

フェリス「あああああ!!」

側近「………くくく」

フェリス「なんでおバカさんなんでしょ?」(魔力は無尽蔵に空気からとれるのに)

側近の腕の血が玉の形になり勢いよく膨張し泡立ち気化する。

側近の腕が凍る


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/12(木) 00:37:56 WW3QuoYQ
側近「くっ」(氷も操るのか‼)

距離をとる

フェリス「はははははは。魔法戦士を貶めた報いです」(リボルバーには装填が5発。今さっきは3発でリロードしたけど5発でいい)

側近「、、、体がさ、さむい」

側近の体が血から抜き取った水を付着させ真空で強制に気化し、凍結させる。

首以外

フェリス「ふふ、人なら死んでるところで」

側近「う、うごけん」(体の感覚がない!!)


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:09:07 mmvHcces
側近「お前の望みはなんだ‼」

フェリス「う?」

側近「叶えてやろう!!望みを!!愛か‼金か‼名誉か‼」

フェリス「愛ですね」

側近「なら解放し」

フェリス「魔法戦士の全てがほしい」


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:18:34 mmvHcces
フェリス「今ならわかる。水の精霊の気持ちも」

フェリス「でも、バカでした」

フェリス「だってやり方も奪い方も全然だめ」

血の沼の上に頬に手を添えて笑う

側近「それならば簡単に手に」

フェリス「人に頼って魔法戦士を触れられるのがいやだ」

フェリス「いいえ、全部、死も、未来、全部全部全部…………私のもーの」

側近「!?」(こいつは!!)


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:22:26 mmvHcces
フェリス「ああ、おバカさん。そろそろいいですね」

引き金を引く

足に2発。氷が砕ける細胞も全て

両足がなくなり血の沼に倒れる

側近「くっそ!!」

倒れるところに腕も同じように打ち込む

細胞は溶けることなく凍る

フェリス「吸血鬼さん気分は?」


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:26:49 mmvHcces
側近「くくく……俺が死のうときっとお前らは滅亡する」

フェリス「滅亡しない!!」

側近「いいや!!お前らは神をないがしろにしすぎた!!」

フェリス「神をないがしろにしてはいない!!」

側近「嘘をつけ。精霊を崇めているお前らに神を信仰しないだろ!!許せん!!」

フェリス「神なんて雑魚じゃない!?」

側近「はん!!軍神がついている!!お前らはもう終わりだ‼」


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:33:12 mmvHcces
フェリス「変なこと言うな‼」

側近「変はお前らだ‼精霊を信仰するな!!気持ちがわるい!!」

フェリス「…………ここいらでいいですね」

激昂したフリを辞める

フェリス「えーと側近を送ったのは軍神で、神様信仰以外は許さないと理由としてスパイ行為を行った。情報ありがとう。軍神は調べときますね。べらべら喋りすぎです。まぁどうせ神様もその程度なのでしょう」

側近「神を侮辱をするな!」

フェリス「ふーん。冥土のおみあげ」

側近「」


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:40:53 mmvHcces
フェリス「20000の兵は全滅させました。残念」

側近「」

フェリス「豊穣の神、時の神は殺しました。英雄を呼んだのでしょうけど返り討ちのしたのは私です。雑魚で助かりました」(危なかった。強かった)

側近「な、な、な」

フェリス「あと、最後に私を監視しても分からなくて手を出さなかったのはありがとうございます。それと力量を過小評価していただきありがとうございます。情報は力ですねー」

バン!!胴体に1発

側近の顔に霜がつき始める


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 04:47:00 mmvHcces
フェリス「そうそう………私は昇華され神にも悪魔にもなれそうです」

側近「あが……が」

フェリス「では、さようなら。踏まれて死ね」

スカートをたくし上げ。足を振り上げる、側近は黒鋼の足裏が見えるだろう。凍る場所は限定させ、意識を持たせてある。

全体重を乗せ勢いよく

頭を踏み潰す

中身が部屋中に飛び散る

フェリス「頭は弱点なんですね。再生しませんし。ああー部屋が汚れてしまったわ。メイドさんに言わないと…………ふふふ」


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 05:03:57 mmvHcces
王の寝室

魔法戦士「鍵がかかってる」

魔法戦士の兄「解錠は出来ないか?」

ハーピー「呪いがかかってる」

魔法戦士「解錠は無理か下の階は?」

魔法戦士の兄「下は衛兵王の会食場だ。王が最低限の動きでだいたいたどり着くよう設計されてるからな」

魔法戦士「上は?」

魔法戦士の兄「屋根か見張り塔」

魔法戦士「少し待っててくれ」


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 05:10:43 mmvHcces
数分後

カチッ

中から開けた

魔法戦士「外から侵入した。衛兵寝てるから窓割ったわ」

魔法戦士の兄「王は!!」

魔法戦士「寝室の奥の部屋じゃないか?」

寝室は2つ部屋があった。奥には豪奢なベットが横たわっている

魔法戦士の兄が駆け寄る。

魔法戦士の兄「…………やはり、お亡くなりになってましたか………母の言う通り」

ベットの上に、痩せ細った死体がある。首筋に痕が

魔法戦士「アニキ………」

魔法戦士の兄「父さんの精霊は何処に………」

バチバチ

死体から電気の小鳥が現れる


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 05:16:20 mmvHcces
それが電気から色を変え普通の鳥のようになった

魔法戦士の兄の肩に止まり………兄の体に電気が走る

魔法戦士の兄「お父さん最後にやりやがったな!!」

ハーピー「ど、どうしたの?」

魔法戦士の兄「王の引き継ぎが出来てしまった………回収するだけのつもりが選ばれてしまったようだ。精霊に」

魔法戦士「アニキが王に?」

魔法戦士の兄「黙っていてくれ……精霊他のところ行けば良いだろ?えっ嫌だって?はぁ……」


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 08:14:15 5KycTzLw
魔法戦士「緊急性が高いからしょうがない。まぁ他の王子と交渉は後でな。フェリスが側近を仕留めたこっちに来るってさ」

パリーン

窓が割れる音が

フェリス「直接こっちから来ました」

ドレスと騎士の鎧が合わさったような黒鋼に身を包んだ風の精霊が現れる

フェリス「首級リストです。一読を死体は放置しています」


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 12:31:53 RDt6aCj2
フェリス「あと、議会の人たちは動かないようにとしています」

魔法戦士の兄「わかった向かおう」

フェリス「私たちもついていきます。その前に……」

室内に音楽が流れる


79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 12:40:57 RDt6aCj2
ピアノの旋律が部屋を満たす

そしてフェリスが歌い出す

それは綺麗な透き通った声を発する

自分達はそれを黙って聞いていた


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 12:43:25 RDt6aCj2
目を閉じて膝をつく

ざわ………ざわ………

少しし目を開けて周りを見る

議会のメンバーが集まっていた

膝をつき

祈りを捧げる

フェリスは歌い続けた
ずっと、ずっと


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 12:49:46 RDt6aCj2
王謁見の広間

議会の害悪どもは全部叩き伏せたお陰で混乱もなく意見が纏まる

今後の王の葬式
王の選別
戦争について

話し合いこれからの大筋は出来た

側近のクーデターと発表は明日にも発表する。

なにか俺に敵対心を燃やしていた奴が居たが皆が叩き伏せ大人しくなった

フェリス「では!!議会を閉廷。各々の忠義を示しましょう‼」

魔法戦士「………」(こいつ、本当に何でも屋になりつつあるな)


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 12:57:21 RDt6aCj2
俺らが落ち着いたのは夜だった

兄の傘下の諜報部もいつも通り

そして、今回の功績は今の議会で魔力を奪われたものたちにする予定
フェリスに切られた者の家や魔力を奪われていなかった者の家は没落するだろう何故なら

次の日


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 13:31:52 RDt6aCj2

城の一角から城下町が一望できるところに兄と側近として俺がつく

国民が集まっている。噂は昨日のうちに広まったのだろう

兄が鞭撻に語る。そして

空に側近との戦闘が写し出される

フェリスが自分の記憶を写し出しているのだ。奴隷を儀式に使う映像

国民が動揺する。そして兄の声で売国奴の名前が発表された。

その名前の声はフェリスが国民一人一人の耳元へ風に乗せて届ける


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/13(金) 13:35:27 RDt6aCj2
抗議の声はフェリスが黙らせる

発声が出来ない
空気を伝わらせない

あとは

勝手に没落を待つだけ。王の選別はコロシアム決着をつける。



86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 12:51:15 IsfH5vWM
そんなバタバタも終わり日常が帰ってくる。まーた皆仕事をしだす。
特に土魔法使い、外交、インフラを任されて大変な目にあっている。
エリちゃんがまぁインフラを見てるけども子供なのでなんとも

そんな中、フェリスの怒声が響く

フェリス「高い!!」

姫神ナナ「しょうがないわよ‼耐被爆なんて普通はしないわよ‼研究!!開発はオーダーメイドよ!!」


自分は今日議会に呼ばれているので昼には行かなくてはならない。朝から喧嘩である


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 12:59:12 IsfH5vWM
フェリス「それにしても高い‼こんぐらいが相場よ‼」

姫神ナナ「定価の7掛けなんか採用しないわよ‼工事費よ!!工事私がするんだから安いわよ!!あとクリーンルーム作るから一応ね」

フェリス「面倒な~~」

姫神ナナ「欲しくないの?」

フェリス「くっ!!わ、わかった手を打つよ……貯金の半分持っていきやがって」

姫神ナナ「まいどーでは後日着工するわ。あと転売禁止」

フェリス「はーい」


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 14:51:51 IsfH5vWM
姫神ナナが消える

フェリス「これで楽できますねー」

魔法戦士「何を頼んだ?」

フェリス「便利な科学です」

魔法戦士「それよりも今から議会が始まるから行くぞ」

フェリス「へーい」


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 14:59:24 IsfH5vWM

魔法戦士「乗り気じゃないね」

フェリス「ええ………もうめんどくさいことを頼まれるのが落ちですよ?」

魔法戦士「まぁそうかも。でも俺は大丈夫だと思うけどね」

フェリス「そうですか?安心できませんけど………軍神、エルダードラゴン。色々ありますから」


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 15:10:56 IsfH5vWM
フェリス(ええ……エルダードラゴン議会にも入り込まなければなりませんし………遠いんですよね魔国までいかないといけない)

フェリス(それにしても)

領収証

フェリス(億いっちゃてるんですけど……………)


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/15(日) 15:28:10 IsfH5vWM
議会室
前の議会室はボロボロな赤い部屋で生臭いので王の謁見の間お借りする。椅子を置いて議会が始まる

魔法戦士の兄「開始早々だが交戦方法を決めたい」

色々な意見が出る

魔法戦士「そう言えば20000の兵は全滅させたが……」

魔法戦士の兄「お前に防衛戦頼もうか?」

魔法戦士「他の家にどうぞ……俺は俺で動きたい」
フェリス「魔法戦士、魔法戦士~」イチャイチャ

魔法戦士の兄「やめんか‼イチャつくの‼」

フェリス「私は精霊ですので~~」

魔法戦士の兄「魔法戦士の夫人を名乗るなら人だ」

フェリス「…………はい、大人しくします」


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 00:33:53 MwepbBoo
議会は進行
防衛戦は名乗りを上げた家が行う
資金は税金で

魔法戦士の兄「では、ソワソワしている君たちに褒美だ。弟への質問を好きなだけすればいい」

魔法戦士「へ?」

魔法戦士の兄「風の精霊等についてな」

議会は進行が早かったのはこれが理由か‼


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 00:51:26 MwepbBoo
「では、私の精霊を」

フードを被った中年の魔法使いが立ち上がる。
青色のドラゴンの霊がほんのり目の中に現れる。現れたわけではなく脳の中に直接送り込まれてくる。

強者の圧力みたいなものだ

「肉体が存在するように見えますが?」

魔法戦士「それは……水の精霊や土の精霊と同じ原理だと思われます。宿るに近いのでしょう」

フェリス「厳密には魂が宿ると同じですね」


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 00:55:57 MwepbBoo
「肉体はどこで?」

魔法戦士「えっと」

フェリス「作りました。錬金術にホムンクルス等ありますでしょ?あれに宿れば問題ないです」

「ホムンクルス等………金をかけてますな」

ホムンクルスは作ることができる
が、莫大な資金がいる
材料
研究施設
そして苦労して作っても死んだり
体が弱かったり目的の物が出来ない場合が殆どで難しいのだ
いや………金があればできる


95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:02:15 MwepbBoo
フェリス「お金はかかりました」(本当はクローン技術なので少しホムンクルスとは違いますね)

「では次に私から。風の精霊は何処で?っと言うか風の魔法使いはこの国では異端です。なおかつ火の魔法使いの子であるならばなおさら」

捲し立てるように喋りだす

魔法戦士「火の方が得意です」

「ほう、精霊で補助をしているタイプですね」

補助、様は他属性の精霊を使うことで他の属性を得る方法。特化とは違いバランスを取る方法だ


フェリス「」


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:05:43 MwepbBoo
フェリス「魔法戦士、喋ってもよろしいですか?」

魔法戦士「ん?いいけど」

フェリス「魔法戦士の場合、火の紋章を持っているので上書きのように紋章を重ねました。が、そのため風の魔法は使えても弱いです。火の紋章も上書きしてるので………弊害が生まれると思います」

「なるほど、変えるのはバクチと言うわけか」


97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:10:06 MwepbBoo
魔法戦士「あと、風の精霊は拾った」

フェリス「風の精霊はあまり契約向きではないですね」

魔法戦士「向きじゃないなー」ジロジロ

フェリス「………昔です‼」

「ふむ………」

何か納得出来てないようだ
またどこから声がする

「では、俺も質問するよ」


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:27:36 MwepbBoo
「君は全く精霊らしくない理由はなんだい?皆、君に騙されていた。知恵もある。魔法戦士が何かしたのかい?」

魔法戦士「あー俺はわからん。知恵がすごいのもな」

フェリス「私がご説明しますね」


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:31:31 MwepbBoo
フェリス「先ずは精霊とは何ぞからですけど。精霊は二つほどあり、強い霊が精霊となる。自然が精霊として現れるが基本です」

フェリス「私は後順の風の自然から生まれました。そのときは異端ではなく普通の精霊をしておりました」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:36:52 MwepbBoo
フェリス「普通の精霊とは、今皆さんが想像できる精霊を普通とします。そこから変わったのは勉強等をすることにより精霊が知恵を持つことが出来るためです。その精霊が興味を持てばですが」

「それならば私たちの精霊も?」

フェリス「可能でしょうが問題があります」

魔法戦士「強くなるからいいんじゃ?」

フェリス「私たち魔法使いの精霊は武器でありメイドのような物ですね」

ざわ………

議会の空気が重くなる


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:40:27 MwepbBoo
フェリス「勘がよろしいかたが居ますね。そうです、私は魔法戦士より強く。その気になれば殺せます」

議会がざわつく

魔法戦士「強いの知ってるけどお前の弱点も知ってるからな」

フェリス「はい!!そうですね‼」(ムキになる魔法戦士!!いいです!!心が豊かになります!!)


102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:47:14 MwepbBoo
「契約があるじゃないか?」

フェリス「知恵があれば契約破棄の手法も考え付きますし、魔法使いより強くなれば契約事態が踏み倒される危険があります。精霊よりも強い場合は起きない事が起きる様になります。自分の精霊が人間らしくなればなるだけ欲も生まれます。大変ですね。魔法戦士は運がいいだけです。ある村での水の精霊が暴走した事件もこれが理由かと」

「…………」

魔法戦士「運がいいな確かに」

「わかった………これについては禁術指定だな」


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:51:48 MwepbBoo
フェリス「まぁ上手く行けばの話でそうそう上手くはいかないですよ。勝手に動きますし。風の精霊の人気がない理由のまんまです」

魔法戦士「そうだな、自由に動くもんな」

フェリス「はい」

魔法戦士「これで終わっていい?」

魔法戦士の兄「いいぞ、あと忘れていたが隣の国の支配者が王の選定を見学に来るそうだ。対応は誰がする?」


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:54:13 MwepbBoo
フェリス「私がいきましょう。知り合いですし、扱いはなれてます」

魔法戦士の兄「あ、ああ」(確かに人間らしくなれば人間のように対応するようになるな)

魔法戦士「フェリス面倒じゃないか?」

フェリス「簡単ですよ満足させればいいんです。満足させれば」


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 01:56:41 MwepbBoo
フェリス(軍の神に聞くなら軍神のことを知っているはず)

魔法戦士の兄「魔法戦士任せたぞ」

魔法戦士「はい」(フェリス、軍神アテナが来るのか?)

フェリス(ええ、きっと。あれも強欲ですから)


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 09:51:57 XgNJ0PGE
次の日

姫神ナナ「では始めるわ工事」

フェリス「えっ?あなたがするの?」

姫神ナナが作業服と腰に工具袋を着ている


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 12:58:31 uz1Hp2Hs
姫神ナナ「だってエンジニアですから。あと私以外でここに居れるのは強化人間だけよ」

フェリス「そうだよね、うん」

姫神ナナ「メイド長に執事長が居るし結構時間かかるけどいいわね?」

フェリス「ええ、魔法戦士も問題ないよね?」

魔法戦士「あ、ああ。でもなんかすごく変な格好。頭とか」

姫神ナナ「ヘルメット?ええ少し変ですねここでは」

メイド長「お嬢様、ご主人さま。お客様です」

フェリス「ん?」

魔法戦士「誰かな?」


108 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 13:02:14 uz1Hp2Hs
玄関

アテナ「はーい」

フェリス「こんにちは、アテナさん」

魔法戦士「我が国へようこそ。魔法戦士と申します」(あっぶねー相手重役だったのか戦士の服装でわからんかった)

フェリス「何故ここがわかったんです?それよりも重役なのに一人ですし」

アテナ「酒場よ。金貨一枚で教えてもらったしお忍びで来てるの。そちらの国はバタバタ忙しいでしょうから」


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 13:09:26 uz1Hp2Hs
国賓で招くのは王が不在では不徳でしょうとアテナは笑う。

フェリス「そうですね………そして私がコロシアムの前列一般席のチケットを持ってるのもご存じで?」

アテナ「魔法戦士さんはいい精霊をお持ちだ‼うんうん予想以上に嬉しいおもてなし!!」

フェリス「一応は王選定の日数分は取りました。あとで前列の注意書きと一緒に執事長に持っていきます」

前列は魔法の余波が凄いので注意書きがある。死んでも責任とりませんと。

アテナ「ふふふふ!!息子に仕事投げてよかった!!●●のまま息子なんて要らないと思っていたのは間違いね!!」

魔法戦士(やっべー母さん思い出したわ。息子苦労してんだろーなー)


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 13:15:22 uz1Hp2Hs
フェリス「それでですね実は聞きたいことがあります」

アテナ「ふふふん。何でも聞いてくれてかまわない」

フェリス「戦神についてご存じではないですか?」

アテナ「……知っているわ。嫌いだからね」


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/16(月) 15:31:15 uz1Hp2Hs
アテナ「どうしてその名を?」

魔法戦士「革命を起こそうとしていた首謀者の信仰神だった」

アテナ「なるほど。残忍な戦神アレスと言うだけはある。一応は私は戦闘の神。戦での指揮は向こうが上だ。武もなかなか強い強敵。戦争が上手い汚い、大嫌いだ」

フェリス「情報ありがとう。アレスね………あとで調べるわ」


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/17(火) 22:05:56 MULrcgZU
アテナ「で、どうして今精霊状態?」

魔法戦士「肉体はどうした」

フェリス「メイドの真似事です」


113 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/17(火) 22:08:42 MULrcgZU
シーツを取る
新しいシーツにする
寝る、ごろごろ匂いをつける
古いシーツを自分のと交換する
自分の古いシーツを洗濯に出す

フェリス「絶対言えません」

魔法戦士「まぁいいけどな」


114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/18(水) 08:04:39 XTtT7MM6
飛龍王「おはよう、お姉ちゃん、皆さん。エルダードラゴンが集まるよ?魔国に」

フェリス「そうですね。王の選定を長引かしてよかった魔法戦士行きますよ?」

魔法戦士「えっ!?おれも!?」

フェリス「ええ!!もちろん‼」

魔法戦士「まぁ待て‼何で俺もなんだ‼」

フェリス「何でもです」


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/18(水) 08:11:19 XTtT7MM6
アテナ「…………君」

飛龍王「?」

アテナ「エルダードラゴンで飛龍王って言うわね‼」

飛龍王「う、うん」

アテナ「私はアテナ!!コロシアムの管理人です‼いつか顔を出していただけると嬉しく思います‼私はあなたのファンです‼」

飛龍王「う、わかった」たじぃ

アテナ「はぁ運がいいわ………ワクワクしちゃう」うっとり(過去、一般のワイバーンがエルダードラゴンにまでなる課程はまるで物語の主人公素晴らしわー!!)

飛龍王「じゅ、準備できたら呼んでね‼」(怖い!なんか見透かされてる気がする‼)


116 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/18(水) 08:13:26 XTtT7MM6
魔法戦士「わ、わかった。でも何で俺もなんだよ」

フェリス「魔王に会いに行きます‼」

魔法戦士「ああ、それなら行かないとな」


117 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/18(水) 08:25:06 gn6dgNiA
アテナ「では私は帰るわね。忙しそうだから」

魔法戦士「スミマセン、おもてなしできなくて」

アテナ「いいえ………おもてなしは頂いた…………ふふふふ!!」

フェリス「では、魔法戦士準備をしましょう。魔国の前にあと一ヶ所寄ります。お金を沢山用意しときますね」



119 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/18(水) 23:21:15 AzROZe1Y
数時間後

魔法戦士「じゃぁ行ってくる留守は頼んだ」

メイド長「はい、冒険に幸運があらんことを」

魔法戦士「まぁすぐ帰ってくるよ」

フェリス「では行きましょう」

飛龍王「飛ぶよ捕まって」

ワイバーンの背中に乗り飛び立つ

飛龍王「振り落とされないようにね」

飛龍王の後方に魔法陣が形成され、推力を得る。
そしてその飛び方は実は昔から近い物がある。

それを独自で導きだした彼の努力は凄いと思う。


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 07:47:11 ex7O6hZo
アテナはそれが好ましいのだ
そして

私は好ましくはないのだろう
努力より
元々の力の使い方を変えただけでの強さだ

なので私は彼女の望む戦は出来そうにない

そうな事を思いながら
別の国にある宝石屋につく

閉店

看板がかけてある


121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 07:51:58 ex7O6hZo
店の中

カランカラン

火龍「お待たせ!!行く準備ができて………どちら様?」

飛龍王「紹介………龍姉を討伐した方たち」

火龍「母さんがご迷惑をおかけしました。龍姉子と言います」

フェリス「いいえ、こちらこそ申し訳ないです」

魔法戦士「えっとエリちゃんのお姉さんかな?」

火龍「はい」

飛龍王「会議に行くってさ」

火龍「はい?」


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 07:54:21 ex7O6hZo
火龍「それは法則破りです。ダメです」

飛龍王「いや、立ち聞きするだけだから」

火龍「それもダメでは?」

飛龍王「無理だよ。その気になればどうやったって聞かれる」

火龍「…………しょうがないですね。飛龍王はルール破りすぎです」

飛龍王「ごめん」


123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:24:08 uO9sQXOs
火龍「尻拭いする身にもなってください」

飛龍王「ごめん!感謝してる!」

火龍「はぁ………ほどほどにしてください」(飛龍王の背中に乗せて貰えると期待して待ってたのに………)

フェリス「火龍さん。少しお時間いいかしら?」

火龍「ええ?」


124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:34:22 uO9sQXOs
フェリス「指輪を二つお願いできるかしら?婚約指輪。オーダーメイドじゃなくていいわ」

魔法戦士「ぶふっ!?」

火龍「えっと指は合うかしら?」

フェリス「プラチナならなんどもいいわ」

火龍「これとかどうですか?宝石はついてない貴金属のリング」

フェリス「それで」

魔法戦士「まっまて!!」


125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:37:47 uO9sQXOs
フェリス「なに?」

魔法戦士「いや、まぁごめん悪かった。欲しかったんだな………俺が出すよ」

フェリス「いいえ、私が送りますよ。だから………ずっと一緒に居させてください」

火龍「こ、こんぽうどうしますか?////」

フェリス「魔法戦士……指にお願いします」

魔法戦士「////」(大胆すぎるだろ‼?火龍もガン見してるし!!)


126 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:42:54 uO9sQXOs
魔法戦士「わ、わかった」

フェリス「うれしい」(く、くくく)

左手の薬指に嵌めてもらう

フェリス「ありがとう」

魔法戦士はささっと自分で指にはめる。恥ずかしいらしい。でも手を見せる。

魔法戦士「………俺もはめた。お揃いだな」

フェリス「////」(不意打ち!!きゃああああ叫びたい!!)

フェリス「は、はい///」

飛龍王「はよ、行こうよ。待ちくたびれちゃうよ」


127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:45:20 VrsXi0hc
ヒューヒュー


128 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 12:46:16 uO9sQXOs
火龍「そうね」

飛龍王「じゃぁせっかくだし二人のどちらかは龍姉子にのってね」

フェリス「私が乗りますね」(魔法戦士に乗られるなんて許せません)

火龍「そ、その方がいいかも」(同じ女性がいいしそれに………なんか今、死線を渡った気がする‼)


129 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 00:12:48 r2k31vP.
魔国上空
快晴

フェリス「火龍さん、火龍さん」

火龍「はい?」(耳元から直接聞こえる)

フェリス「飛龍王好き?」

火龍「わぁああああ!!」

フェリス「大丈夫、飛んでいるから聞こえてません」

火龍「………」

フェリス「告白はまだですね。まぁそれなら私が先に奪っちゃいましょうか?」

火龍「振り落としますよ?」


130 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 11:15:10 YacEL8p2
「火龍愛してる」

火龍「!?」

フェリス「声真似です。脈ありってとこですね。黙っておいてあげます」

火龍「そ、そうしてくれるとうれしいなー」

フェリス「まぁ心情大変でしょう………ん?」


132 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 15:46:41 MJoZiISM
火龍「魔国軍と人間の戦闘ですね」

眼下に砦を過ぎて進行し、乱戦になっている。

フェリス「火龍さん、戦場上空で一回大きく旋回してください」

火龍「え、ええ」

ゆっくり大きく円をかきながら飛ぶ

数分の間

フェリス「ええ、十分です」

火龍「はい」

旅は続く。何が起こるかわからないが………旗行きが傾いたのがわかった

火龍「なにをされたのですか?」

フェリス「肺に小さい穴空けてやりました。さぁ急いでください魔王に…………いち早く会いたいですわ」


133 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 15:58:08 MJoZiISM
魔国の首都

花が咲き誇り、田なども広がりを見せる。他の国にはない魔法によって維持された国

飛龍王「結界があって城の上から行けない」

魔法戦士「下から謁見をしよう」

火龍「謁見は飛び込み無理では?」

フェリス「いいえ………ミストルティン!!」

槍と弓を出し、構え弦を引く

魔法戦士「やめろ!!なんで脳筋みたいな事を」

フェリス「結界に小さい穴でも空けば通話出来ますし………いっそ存在を消しても。一発は誤射です」

魔法戦士「バカ言うな‼降りるぞ‼」

フェリス「はーい」(これで………もしかしたら)


134 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 16:05:48 MJoZiISM
魔王の謁見の場

魔王「………!?」

クレイモア「どうかされましたか?戦況はこちらに傾きました事でなにか…………」

魔王「いや、恐ろしい敵意を感じて」

魔国衛兵「魔王!!大変です‼ドラゴンが砦内に!!魔王に会わせろと!!」

クレイモア「親衛隊は何をやっている‼」

衛兵「そ、それがその………魔法国の人間が一緒にいまして」

クレイモア「!?」

魔王「通せ……上客だ」


135 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 16:11:10 MJoZiISM
衛兵「は!!」

魔王「はぁ………いまさっきの敵意に心当たりがある」

ヴォルカ「……魔王、今さっきの敵意は?」

謁見の間に魔法戦士のお母様が入ってくる。

魔王「クレイモア、今から権限をお前に移す。指示しておいてくれ」

クレイモア「かしこまりました」

クレイモアが部屋を出る


136 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 17:08:20 MJoZiISM
ヴォルカ「罠張らせてもらうわ」

魔王「ええ、どうぞ。刀も用意しました」

ヴォルカ「ふふふ………」


137 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 17:25:14 MJoZiISM
謁見の間前

フェリス「ありがとう下がっていいわ」

魔国衛兵「はっ‼」

魔法戦士「チップだ。迷惑料と思ってくれ」

魔国衛兵「結構です。気持ちだけいただきます」

魔国の衛兵が下がる

さぁ問題だ

フェリス「魔法戦士からどうぞ」

魔法戦士「ああ?わかった」

扉を開ける



141 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 09:50:43 e5LzE/w2
ヴォルカ「ファイアウォール!!」

魔王「居合い!!」

魔法戦士「うぎゃあああああああ!!」

魔法は防ぎきったようだが。魔王の輪廻逆転の神業の前に負け鮮血が飛ぶ。

フェリス「ざ、ざっくりいきましたね…………」

魔王「うん?きゃああああああ!?」

ヴォルカ「魔法戦士!?どうして‼」

魔法戦士「ごぷっ………げほげほ…………あれ?死んでない?」

フェリス「回復魔法に細胞を接続しました。まぁ体も物質の塊ですので魔法戦士のみなら少し操れます。血は結構でましたが」

魔法戦士「服が………血まみれに、ボロボロに………めっちゃ痛かったぞ‼」


142 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 11:12:24 G/AxhyBg
魔法戦士「てか、服も直して」

フェリス「そうしますとこの部屋の温度が低くなります。専門職じゃないので出来ない事はないですが………あまりにもお粗末で、無理矢理な感じで…………大分手間です」


143 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 11:44:48 G/AxhyBg
フェリス「恩恵は契約者のみですね………風化なら得意なんですが」ピトッ

ヴォルカ「んあ!?そこ何故腕を組む‼離れなさい‼」

魔王「そうよ‼」

魔法戦士「フェリス………人前だしさ」


144 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 11:58:27 G/AxhyBg
フェリス「あら?ごめんなさい、あなた」

ヴォルカ「まぁ!?言葉に気を付けなさい‼」

フェリス「夫人ですので大丈夫ですよ?」クスクス

魔王「夫人ですって!?この性悪が!?」

フェリス「ええ。見てください。魔法戦士からいただいたんでぇすぅ」指輪を見せる

魔法戦士(あっこいつ。このために指輪を)


145 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 12:06:23 G/AxhyBg
魔王「魔法戦士!どうしてそんな悪魔みたいな女性を」

ヴォルカ「そうよ!!」

フェリス「悪魔みたいな?悪魔ですよ?」バサァ

魔法戦士「なっ!?」

フェリス背中にから黒い翼と頭に大きな角が生える。それはまるで堕天使さながら

魔法戦士「フェリス、これは」

フェリス「この肉体の遺伝子は魔王と親族で大婬魔の血も入ってます。まぁ角や翼は好きに出し入れできるみたいですし。きっかけで発現するみたいですね。立派な大悪魔に」

魔法戦士(心当たりがあるな………一端の責任はあるか)


146 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 12:13:34 G/AxhyBg
フェリス「悪魔なので男を籠絡して問題はないでしょう?それに私が命じたら彼………死んじゃいますよ?私はいいですけどお二人は?」

魔王「な、なんて事を」

ヴォルカ「む、息子を人質に!?」

魔法戦士(ハッタリですよ。二人、フェリスは動機が荒いし冷や汗かいてるし)

フェリス「ふふふ」

魔法戦士「皆一旦落ち着こう」

魔王「あなた!!命狙われてるのよ‼」

魔法戦士「今さっきの殺されかけたので…………」

魔王&ヴォルカ「……………」


147 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 13:01:52 G/AxhyBg
魔法戦士「まぁ……元気そうで何より。でだ、エルダードラゴンの議会に参加するから立ち寄ったがもう行こうと思う母さんも帰っておいでね」

ヴォルカ「エルダードラゴン?」

魔王「あまり、障らない方がよろしいのでは?」

魔法戦士「監視だよ。監視」

魔王「そうか………確かに怪しい動きがあると聞く。我が軍もドラゴンの被害を受けている箇所も」

魔法戦士「戦争は?」

魔王「今さっきで雌雄は決し優勢だ。瓦解したからな何故か」

フェリス「ふふふ、それはよかった」カルマ-100上限値


148 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 13:09:48 G/AxhyBg
魔王「で、そこの性根が腐った精霊さん。業が深いけども何を?」

フェリス「さぁー命じられてやっただけですし。覚えてませんわ」

魔王「………」

魔法戦士「背負うのは俺だから、気にせんでくれ」

ヴォルカ「うぅううう、大きくなって」

魔法戦士「母さん号泣しないでくれよ‼恥ずかしい」

フェリス「では、行きましょう。魔国は大丈夫そうですし」

魔法戦士「だな、じゃぁ行ってくる。また会う日までさようなら」

魔王「さようなら………」しょぼーん

ヴォルカ「………」しょぼーん


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 13:15:25 G/AxhyBg
謁見の扉前

魔法戦士「フェリス!!ええ加減にせいや!!」

フェリス「ご、ごめんなさい」

魔法戦士「挑発して納めれればいいが!!相手を選べ!!」

フェリス「あう………うううはぁう」(怒った姿も素敵…………)

魔法戦士「まったく………自由奔放すぎるぞ。昔みたいに淑女を演じてくれ………」

フェリス「か、彼女らの前だけですよ………嫉妬してしまって………申し訳ありません」しゅん

魔法戦士「……………」

頭に手が
ぽんっぽんっ
魔法戦士「まぁしょうがないか。次はしっかりな」

フェリス「は、はい!!」鼻血

魔法戦士「鼻!!鼻!!血が血が」


150 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 13:24:48 G/AxhyBg
フェリス「ああ………ごめんなさい体の調整が下手で………血圧が上がると血管が切れちゃうんです。鼻だけなんですけど…………なんでここだけなんでしょうか?おかしいですよね」

魔法戦士「まぁ………確かにな」

フェリス「実は体………調整が下手なので黙っておいてくださいね」

魔法戦士「夜の事ですでに知ってた」

フェリス「や、やめてください……血が止まらなくなります////」

魔法戦士「ああ、悪い悪い」


151 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 13:25:52 G/AxhyBg
謁見の間

ヴォルカ「ぎりぎりぎりぎり」

魔王「く………なんか熱い会話で煽ってきますね」

ヴォルカ「こ、ころしたい」


152 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 14:42:07 G/AxhyBg
魔国の首都より北

極寒の白い世界
その中で逞しく生き残った者の世界

秘匿事項でこの都市は魔国にありながら魔王の手の及ばない場所であり、治外法権の場所となっているらしい。一部の者だけしか知らない。
宮殿があり、議会はその中で行われる。円上に固まった席に好きに座ればいいらしい

飛竜王「ついたよ」

火龍「宿をとりましょう。議会は明日早朝から」


153 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 15:05:16 G/AxhyBg
ざくざく

魔法戦士「雪が大変だな」

フェリス「時期的に今って秋ごろでは?」

魔法戦士「そうだっけ?」

飛竜王「いやーずっとこんな感じだよ。農場は暖かいみたいだけど」

火龍「ここにしましょう。宿屋」

雪が被った宿屋に荷物等を卸す

飛竜王「じゃぁ僕たちは用事があるので」

火龍「ええ………二人っきりで観光でもどうぞ」


154 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 15:10:02 G/AxhyBg
宿屋の個室に残った私たち
ベットに腰掛けながら思い出す

フェリス「どうしますか?」ちらちら

魔法戦士「外出よう」(そんだけ窓を見てたらわかる)

フェリス「はい!行きましょう!」


155 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 18:04:23 ZnzhVcDM
酒場

冒険者、開拓者、流れ者等が集う
場所その窓際の席に数人が談笑している。

飛竜王「ちわ」

火龍「こんにちは」


156 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 20:48:30 qrTqRXCI

私たちはその席の3人に声をかける
私が飛竜王に声をかけるきっかけになった3人。エルダードラゴンでも特殊な人たちだ

赤髪、傷が深く大きな体の兄貴は炎大口のヘルカイト。ヘルカイトは私たちの変異上位種でありドラゴンを補食する種である。危ないと言うことで黒龍、火龍総出で討伐し種は少ない。そしてこのヘルカイトはヘルカイトを食うヘルカイトであり、私たちも討伐を断念し、交渉して今の地位で治まって戴いている。


157 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 20:56:51 qrTqRXCI
その向かい席に包帯で体を一部包んでいる黒髪の男はそのヘルカイトに殺された一般のグリーンドラゴンだった。 しかし、彼は死ぬことで力が生まれる異常種だったようでドラゴンゾンビとして再戦、持久戦で疲れたところ交渉してくれた方である。

その横、フードをかぶり眼が退化したのかあまり眼がないのっぺりした顔の方はドラゴンじゃない。ワームと言う。蛇もしくは昆虫の種族だ。だが、その大きさは大陸を飲み込むほど大きかったと言う。今の魔国、人間の隔たった大きな砦は彼の切り離した残骸で作られたと言う。大きすぎだったため先祖が頑張って千切ったらしい

そんな3人に一端のワイバーンが恐れずに話しかけるのだ。気になって近寄った結果。仲良くなった。


158 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 21:01:20 qrTqRXCI
ヘルカイト「おお、遅かったじゃないか」

飛竜王「まぁねー寄り道してたの」

ワーム「ふむ人間の匂いじゃな」

ドラゴンゾンビ「タクシーかい?」

火龍「そんなところです。二人ほど」

ヘルカイト「もしかして、広場にいるあれか?」

窓に顔を向ける。広場で………見覚えのある二人が雪を転がして大きな玉を作っていた。


159 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 21:10:03 qrTqRXCI
火龍「……………」

ヘルカイト「なんだ?遊んでるのかあれ?」(やっべー飛竜王とその幼馴染み思い出して泣きそう。昔ああやて…………)

飛竜王「うー」尻尾フリフリ

ドラゴンゾンビ「遊びに行けば?m無理に4人の老人たちに会わせなくていいよ」

ワーム「そうじゃの………ワシは雪でも食うかの?」

火龍(4人って私も?)


160 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 21:16:59 qrTqRXCI
飛竜王「い、いってくる」

火龍「いってらっしゃい」(一児の父なのになんてかわいいのでしょう‼ギャップがたまりません)

ヘルカイト「う、う、」

ドラゴンゾンビ「ヘルカイト兄貴はまた昔を思い出して………まぁ気持ちはわからんでもないけどな」

ワーム「ヘルカイトや酒がまずうなるぞ………せっかくうまいいい匂いの酒なんじゃし」

ヘルカイト「す、すまねえ。涙もろくて」

ドラゴンゾンビ「いいさ……そういうお前が好きだ」

ワーム「そうじゃな。ドラゴン食うしか脳がない思うとったがの」


161 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/24(火) 21:23:06 qrTqRXCI
外、広場
何処も白い雪の世界

飛竜王「なーにしてるの?」

フェリス「雪ダルマです。数年前に教えて貰った遊びです」

魔法戦士「魔法国は雪はすぐ溶かすからなー子供が遊びで溶かしてくしな」

フェリス「雪合戦しましょう。こうやって」

ばしゅ

魔法戦士「つべた!?」

フェリス「ぶつけて遊ぶんです。勝ち負け関係なしですね」

飛竜王「やるやる!!」

魔法戦士「まぁおもしろそうだからな」


163 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/25(水) 14:01:52 t1Nfe1F2
数分後

フェリス「ちょこまかと!!」

飛竜王「へへん!!」

綺麗な氷の玉が飛竜王に投げつけられる

子供たちも参入し飛竜王に向けて投げつける

魔法戦士「フェリス………雪も水だからって氷はないだろ」

フェリス「石入れないだけましです」

飛竜王「ははは」ひょいひょい

火龍「とりゃぁ!!」

まったく当たらない

軌道を読み的確に避けていく

フェリス「これでどうですか‼全方位!!」

飛竜王「雪玉で打ち返し!」

子供達が驚きの声を上げてはしゃぐ
それに混じる大人


164 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/25(水) 14:06:17 t1Nfe1F2
酒場の窓から

ヘルカイト「無邪気だな。方やエルダードラゴンと異常に強い精霊。魔法国の名家だとは思えんな」

ワーム「若いのー」

ドラゴンゾンビ「若いですねー」

ヘルカイト「話には聞いてたが。若い…………さて、日が落ちる頃だし。行ってくるわ」

腰を上げて店をでる。

ドラゴンゾンビ「さすが保護者」

ワーム「龍は変わるんじゃの」


165 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/25(水) 14:45:44 t1Nfe1F2
ワーム「ワシも龍って言っていいもんかわからんがの」

ドラゴンゾンビ「人は変わるでいいじゃないですか?ドラゴンも腐りますし」

ワーム「確かにじゃ」

ドラゴンゾンビ「…………でワーム殿。議会は」

ワーム「どうじゃろな…………」


168 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/26(木) 20:22:20 E/e8vfYQ
設定ですが、種族は自己申告と他人からの通称であるところなのでアヤフヤだったりします。

リザードは大きなトカゲです。ドレイクは飛べないドラゴンもしくは飛ばず地上特化のドラゴンであり、飛ばないドラゴンのため素材などで乱獲。絶滅危惧であり馬や牛みたいな家畜で居ます。

蔑称で、ドレイク。リザード。ワイバーンなど言われる設定。

ワイバーンは繁殖力、群れなどで生き残っているドラゴンに近いが劣性種で、ドラゴンより劣ります。家畜になるぐらいです。生命力は強いですがドラゴンには敵わないため意味がないです。知恵はありますが、群れの中での一生なのであまりいいとは言えません



172 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/28(土) 15:30:02 ag5HFXKI
宿屋

飛竜王「あー楽しかった」

魔法戦士「たまにはいいな」

フェリス「そうですね」

火龍「そうね」(言えない、絶対言えない!!歳が違いすぎることを!!飛竜王だって全然若すぎですし!!一緒になって遊んでましたけど!!)


173 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/28(土) 15:32:34 ag5HFXKI
飛竜王「じゃぁ………ここで待機しといてね。明日」

フェリス「ええ。覗きますね」

火龍(彼女は精霊と言ってるのですが一体、何者でしょうか?)


174 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/28(土) 17:55:49 11ZyLhN6
火龍(にしても、飛竜王は一体何を考えて彼女に荷担するのでしょうか?)

飛竜王「ん?僕の顔に何かついてる?」

火龍「お馬鹿って書いています」

飛竜王「ひっどい!!」


175 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:26:33 b9g6h6MI
日が変わり宮殿に皆集まりだす

数が多いく従者もつれる者もいるのか寒いなか活気づいた出店が並ぶ

一種のお祭り騒ぎだ

曰くエルダードラゴン(人)達は世間話や遊びでくる者も多く議会参加は代理を立たせる者も出る始末だ。代理もエルダードラゴンなので結局は不参加である

宿屋で窓を開けて待機する。

魔法戦士「もう始まるみたいだな」

フェリス「見えてるんですね。ええそうです。なんか司会が喋り出しましたね」


176 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:29:25 b9g6h6MI
宮殿の中

議席に人が座る

金竜「遠い所から遥々」

銀竜「お疲れさまでした」

司会が挨拶を済ませ、議題を募る


177 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:35:04 b9g6h6MI
エルダードラゴンが一斉に喋りだす
それを
金竜銀竜は聞き取り議題を決める

金竜「戦争の参加に関して。この中には国の重役として身を隠している者も居るようで今回はこれが主です」

銀竜「簡単に纏めましょう。一斉に考えの発言を」

ざわ!!

金竜「うむ………では!!干渉の是が非か!!!」

ざわ!

銀竜「エルダードラゴンの干渉を認めます。しかし、超越種の私たちの動きで意見を」

ざわ…………ざわ………


178 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:40:14 b9g6h6MI
魔法戦士「金竜銀竜が仕切ってるのか?」

フェリス「めちゃんこ強そうですね。ですがこっから一切動かないようです。完全なる中立国家の理由は彼らのお陰ですね」

魔法戦士「仲がいい夫婦だ」

フェリス「!?」

魔法戦士「銀竜メスだぞ?よー見てみろ」

フェリス「顔はどっちでもとれますけど??匂いも香水でわからないです」

魔法戦士「体の中に小さい膨らみがあるだろ」「天誅!!」「ぐへ!?」

フェリス「………浮気は許しません」


179 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:48:39 b9g6h6MI
銀竜「動きは不干渉と干渉の自由。干渉はどの辺りまでが境界で意見を募ります」(なんか体がスースーしたが気のせいだな)

ざわっ

金竜「ふむふむ。戦争中盤旗色がいい所へ、もしくは人間側」

魔法戦士&フェリス「!?」

銀竜「ふむ、黒龍派は人間側につきたいと」

金竜「黒龍以外も大多数人間側参加を希望。理由は全て魔法国に全ての責任を擦るために動いていると…………」

銀竜「では、決をとる。干渉、不干渉は自由だが与する側に旗色のいい所とし、人間側とする是が非か?」

ざわっ!!

フェリス「!!」
魔法戦士「フェリス!?」


180 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:56:56 b9g6h6MI
金竜「!!」

銀竜「!!」

金竜銀竜が中央から後方に飛ぶ。

議会の中央に戦斧を降り下ろした私
が、精霊状態で強襲したにも関わらず鈍痛が体に走り、議会の壁に叩きつけられ押さえつけられる

フェリス「ちっ………物理は聞かない筈!!」(今ここで全部を刈り取らなくては!!)

飛竜王「何者だ!!」『今は落ち着いてフェリスさん!!』

飛竜王の尻尾が私を締め付ける。
飛竜王の聖遺物によって攻撃されたのだろう。納得し…………私はその場を消える。肉体に戻る。

議会は騒然となったが………飛竜王の行動の速さ、圧倒したことを見たのち…………雑魚と思われた模様。ワイバーン以下の雑魚と。とるに足らないと


181 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 13:59:52 b9g6h6MI
議会は進む

宿屋

フェリス「ぷはっ‼…………うううぅ!!」

魔法戦士「帰ってきたか?精霊状態でも無理だったな強襲。諦めよう…………最悪の予想があたったな」

フェリス「エルダードラゴン全部敵に回ったら無理です‼キャパオーバー。今、数を減らせばよかったんですが…………」


182 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 21:14:17 dp/aqus6
フェリス「魔法戦士、この南門で落ち合います………そこで話があるって飛竜王ちんが。身支度したあとに」

魔法戦士「支度しよう………急いで帰らないといけないし。送ってくれるように交渉しよう」

フェリス「その前に一発怒ります………打ち損じた責任は大きい」


183 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/29(日) 22:10:38 dp/aqus6
午後

南の待ち合わせ場所で待ち合わせる
そこに飛竜王が現れる。

飛竜王「お待たせ」

魔法戦士「議会は………まぁ聞かなくていいか」

飛竜王「旗色のいい方として人間について恩を着せる。不干渉でもいい、まぁ………一部しか戦争荷担したがってたしね」

フェリス「ここで貴方を殺しても問題ないですね?」

飛竜王「ま、まってごめん!!話を聞いて‼」



186 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 22:52:52 ntj50iC6
飛竜王「まぁ……そのごめんなさい。自分の思い通りに事が運んでよかった」

フェリス「?」

魔法戦士「話してもらおうか?」

飛竜王「申し訳ないけど魔法国をだしにしてもらったんだ。僕のために」

フェリス「………議会を裏切るのね」

飛竜王「もちろん。魔法国の兵で働くよ………倒したいエルダードラゴンがいるから」

バサッ

ヘルカイト「飛竜王、待たせたな」

飛竜王「ヘルカイトと僕は議会を裏切る」


187 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 22:57:19 ntj50iC6
フェリス「事細かに納得出来るように説明を」

ヘルカイト「大切な教え子を失った」

飛竜王「愛するものを手にかけた。子供をさらわせた」

魔法戦士「………議会にいなかったのか?」

ヘルカイト「ビビって出てこない。こいつが怖くて雲隠れしてしまった」

飛竜王「だから………」

フェリス「はぁ………戦争なれば表に出ると思ったんですね」

ヘルカイト「ああ」


188 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:00:42 ntj50iC6
フェリス「覚悟は?」

ヘルカイト「魔法国で骨を埋めるつもりだ。飛竜王が全てを裁くのを見てからな」

飛竜王「黒龍の女王を裁くまでは死ねない。この聖遺物の皆に誓って」

魔法戦士「…………俺らの下でもか?」

それは………侮辱に値するだろう

ヘルカイト「望む所だ」

飛竜王「それで許しを得るなら。エルダードラゴンを敵にしてしまった責任は取るよ」


189 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:05:16 ntj50iC6
「ちょっとまって貰おうかの?」

「ええ、少しお待ちを」

そこにはドラゴンゾンビさんとワームさんが。身構えている。

フェリス「魔法戦士は……空間転位の準備を」

ドラゴンゾンビ「いや……話をしに来ただけだよ。飛竜王!!どう言うことをしでかそうとしているかわかってるな‼罪だぞ!!」


190 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:12:01 ntj50iC6
ドラゴンゾンビ「故に問おう!!それは正義か‼」

飛竜王「主が信じるはおのの空を真っ直ぐに飛ぶことだけ‼」

ワーム「よう言うた!!」

ドラゴンゾンビ「ふむっ………芯が通った迷いのない言葉だな。私もついていこう」

ヘルカイト「ドラゴンゾンビ?」

ドラゴンゾンビ「私は体は腐っても心は腐ってない」

ワーム「ワシも。飛竜王、お前は若い。死なすにはもったいないからのー」

飛竜王「……旅の準備を手伝いますね」


191 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:14:47 ntj50iC6
ドラゴンゾンビ「結構……準備は怠ってない」

ワーム「最初っからわかっとたからのヘルカイトや………酒は程ほどに」

ヘルカイト「……………」(げろったのか……おれ)

フェリス「………熱いとこスミマセン。もう一人伺っている竜が」

火竜「…………皆さん行くんですね」


192 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:20:08 ntj50iC6
火竜が複雑そうな表情で現れる

飛竜王「ごめん、せっかく火竜の仲間に入れてもらったのに泥を塗るようなことして。だから戦場であったら全力でやり合おう裏切り者として裁いて」

火竜「……………少し時間良いかしら飛竜王」

飛竜王「他の皆は先に行っといて」

魔法戦士「ヘルカイトさん乗せてください」

ヘルカイト「兄貴だ、わっぱ」


193 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:24:20 ntj50iC6
火竜「…………黒龍の女王を倒したいの……どうしても?」

飛竜王「うん」

火竜「………わたしは………」

飛竜王「無理しなくていいよー火竜筆頭なんだから立場もあるし気持ちだけでも嬉しいよ。じゃぁねー」


バサァ


飛竜王が飛んでいく
火竜「…………」ぐっ

下唇を噛む


194 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:31:14 ntj50iC6
火竜筆頭………

火竜を統べる者
火竜で頭がいい私
火竜で強い私
火竜の象徴である母親をもつ私

皆が認めてくれた地位
無理矢理だったけども
それなりにやりがいはあったし、母親の代わりで頑張った

でも

火竜「………ううぅぅぅ」ポロポロ


195 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:39:18 ntj50iC6
母さんの気持ちがすごくわかった

火竜「………ごめん………ごめん」ポロポロ

私は……やっぱり

母さんの子だ

でも

母さんとは違う


196 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:52:45 ntj50iC6
フェリス「後方から竜が………火竜さん?」
飛竜王「???」
火竜「まって‼私も!!」
ヘルカイト「お前は立場はどうした?」
火竜「飛竜王と天秤釣り合うわけないわ‼私も行くんです!!行くの!!」(みんなごめん………一匹の竜である前に雌なの。母さんは待ったけど私は待てない)

飛竜王「そうだよ………皆に迷惑が」

火竜「む、むうう」(私!!今さっき告白したよね‼)

ドラゴンゾンビ「お熱いですな」

ワーム「そうじゃのー」

火竜「飛竜王!!黙って連れてく‼」

飛竜王「ひゃ!ひゃい!?なんで怒ってるの!?」

火竜「ばか!!」

飛竜王「ご、ごめん」

火竜「…………ぼそ」

飛竜王「何か言った?」

火竜「なんにも!!ふんだ!!」


197 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/30(月) 23:55:28 ntj50iC6
精霊視点

フェリス「…………」

火竜「…………大好き」

飛竜王「何か言った?」

火竜「なんにも!!ふんだ!!」

フェリス「……………くすっ」


199 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/01(火) 20:17:36 b2f1Z9yQ

ある日
魔法国の出来事
商店街を歩く

エリ「ワイバーン外交タクシーもないし何しようかな?」

暇をもて余した。土魔法使いは忙しいので一人になることが多い

料理もメイドがしてくれる

ワイバーンだけどこの国ではそれなりの地位になってしまった。夫が無名から大出世。うれしいけど構ってくれないし寂しい。浮気できる暇もないけども

土魔法使い「………」ちらっ

エリ「あっ‼」

サササ

路地裏に土魔法使いが走るのを見た


200 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/01(火) 20:23:26 b2f1Z9yQ
浮気だ

エリ「むぅうう!!仕事だと思ったのに」

路地裏に入る

彼の背中を追いかけ………そして

行き止まりに追い込む

だが

様子が違った

???「こんにちは火竜姫の子」

黒い喪服を着た女性と土魔法使いが並んでいる

エリ(ど、どういうこと!?)


201 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/02(水) 01:53:01 NZdRofiE
乙!


202 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 12:43:24 OOUOUtFc
黒龍女王「黒龍の女王。まぁ彼の恋人ってことかしら」

土魔法使い「……………」

エリ「な、なにしたの‼」

黒龍の女王「ん?ちょっと頭弄っただけよ。ふふふではさようなら」

黒龍の女王が壁をけいながら屋根に上がる
黒いドレスがはためきそして一匹の竜になる。

土魔法使いの続き背に乗る

エリ「ま、まちなさい!!」

急いで同じように飛び立つ

黒龍女王「帝国で待ってるわ。彼を返して欲しくわ迎えに来なさい」

エリ「つっ!?」(スパイにやられた。きっとそうだ…………この国では重要なポストになったから狙われたんだ‼)

私は…………追いかけることに決めた

エリ「」


203 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 13:20:12 OOUOUtFc
エリ「」

エリ「」ぶるぶる

どうしようか…………

どうしたらいいのか…………

エリ「皆、いないときに………」


204 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 13:24:28 OOUOUtFc
議会終了の翌日

屋敷の敷地に飛竜王が降り立つ
他は各々の速度で向かっている

フェリス「到着」

魔法戦士「速すぎだろ………死ぬか思ったわ」

飛竜王「いやー疲れた。魔力を放出っぱなしは大変だ」

土魔法使い「ああ……やっと帰ってきたか!!で、エリちゃん知らないか!!あと置き手紙が」


205 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 16:21:54 S62FrNVQ
魔法戦士「いや、しらん」

土魔法使い「置き手紙は帝国行ってくるしか書いてないし………」

手紙は走り書きしてあり何とも言いがたい

土魔法使い「てっきり一緒に行ったのかと思ったが………」

魔法戦士「フェリスお前は都市の右半分おれは左半分見る」

フェリス「はい」

……

…………

………………

魔法戦士「いない」

フェリス「路地には居ないですね」

土魔法使い「…………」


206 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 16:23:59 S62FrNVQ
飛竜王「………なんか不思議だね」

フェリス「………ええ」

土魔法使い「おかしいな……何故帝国に?」

魔法戦士「メイドや執事は?」

土魔法使い「いや何も聞かされてない」

フェリス「走り書きを見ますと焦ってますね…………」


207 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 19:44:16 Y1mVKHa6
土魔法使い「…………何かあったのか?重要な何か」

フェリス「…………」

魔法戦士「これから戦争って時に………土魔法使いどうする?」

土魔法使い「帝国へ行くよ」

フェリス「では………ええっとこれを私が見つけやすいように私の角です」

四角い骨みたいな物を渡す

魔法戦士「土魔法使い………気をつけろよ。代役は他の皆に頼むよ」

土魔法使い「ごめん!!」

ずっと俺らを待っていてくれたのだろう

飛竜王「送るよ………やな予感する」


208 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/03(木) 21:35:05 Y1mVKHa6
魔法戦士「じゃ……俺は早く伝えに行くよ。フェリスは来なくていいぞ」

フェリス「う?」

魔法戦士「屋敷におめーの友達忘れてるだろ?」

フェリス「そうでした!!」



211 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:27:44 O3MJ0Hk6
屋敷の裏側の庭

先ず、高架水槽がある
構造はシンプルなものだ

フェリス「なんかすごいことなってるけど?」

姫神ナナ「ああ……ってかその角と羽は…………もしや」

フェリス「悪魔に堕ちましたよ、ええ。しょうがないですね」

姫神ナナ「おかしいなそんな遺伝子があっても発現しない筈じゃ………孫一切角ないし」

フェリス「外で何かすればなるんじゃないんです?まぁ気にしませんし便利になります」

姫神ナナ「そうなの?まぁそんなことより完成かな?」

フェリス「高架水槽何故作った?」


212 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:31:14 O3MJ0Hk6
姫神ナナ「水の精霊が流し込んでくるのではちょっと不安だったのよ。まぁこの中のお水を使えばいいのし別にいいじゃない」

フェリス「うーむわかんない」

メイド長「ありがとうございました!!懐かしいものですし家事が楽になります‼」

フェリス「うん………文明の利器は覚えちゃうとなかなかね………水の精霊がこの屋敷に居ないのも問題ですね」


213 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:33:41 O3MJ0Hk6
姫神ナナ「では………姫神電工は帰ります。試運転は終わったしね。水だけは切らさないようにたまに掃除させなさい壊れるから」

フェリス「ちょっと待った………折角です」

姫神ナナ「ん?」

フェリス「教えてほしいものがあります」


214 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:37:45 O3MJ0Hk6
報告の帰り
そして面倒事をひとつ任された
議会はまた後日開催すると言う
兄貴はめちゃんこ忙しい変わりの荒事だ

魔法戦士「ん?」

道を歩いてると路地裏に走っていく緑色の女性がみえた
風の精霊かと思ったが違う

ターゲットだ


215 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:41:42 O3MJ0Hk6
魔法戦士「フェリスは姫神ばあちゃんと一緒だから俺一人できたが………女相手か………」

受けた理由は

ひとさらいの被害があると言う

なにか繋がっている気がしてならない

魔法戦士(帝国に行った尻尾かもしれない)

路地裏に入り…女を追う

風で位置は分かる
路地裏に入ったり出たりを繰り返している。

魔法戦士(追い付いたな)

歩いても追い付く
謎行動が多い


216 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:45:51 O3MJ0Hk6
女「あっ!!あっ!!!!」

魔法戦士(ん?)

女が近寄ってくる。なんだ?
今は空気の光を調整し見えてないはずだが?

女「えっと!!あの!!お名前聞かせてください‼」

魔法戦士「見えてるのか‼」

女「はい!!見えてませんが見えます!!」

女を見る。高めな身長、大きな 
とにかく男が好きそうな体型である


217 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:51:10 O3MJ0Hk6
女「体型の好みは違いましたか?」

魔法戦士「ん?」(なんだこいつ)

女「少しお話ししませんか?」

魔法戦士「ああ…おれも聞きたいことがある」(なにか知ってればいいけど…………これが報告通りの子ではあるな)

気を付けよう………なにか痺れ薬を使ってくると聞いたがなにか心当たりがあって何とも言い難い感じになる。婬魔…………

魔法戦士(まっなんとかしよう……エリちゃんの情報がほしい)


218 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:56:04 O3MJ0Hk6
屋敷

フェリス「ありがとう」

姫神ナナ「あなた教えたのはいいけど………よく胆に命じなさいよ?」

フェリス「?」

姫神ナナ「神は聖、悪魔は闇。属性が苦手だからね一応」

フェリス「そうですね、しょうがないですね。でもこちらも相手には苦手でしょう?」

姫神ナナ「ええ、でも気を付けなさい」

フェリス「わかりました」

ピーピー

洗濯物が終わる音が響く


219 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 18:59:09 O3MJ0Hk6
フェリス「やっぱり!!文明の利器はいいですね‼」

姫神ナナ「じゃぁ帰るわまた遊びに来るわ」ぶぅん

フェリス「ええ」

メイド長「ごめんなさい乾燥機にいれるので………その」

フェリス「ああ、ごめんなさい………んん」(なにこの女は?魔法戦士に言い寄ってる?)


220 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:01:37 O3MJ0Hk6
クリーンルームから出る

フェリス「………」(何者?)

魔法戦士「ああ、フェリスここにいたかちょっと一緒に来てくれ」

フェリス「ええ………いいですよ」(!?)

魔法戦士「すまないな」

フェリス「大丈夫ですから、ふふふ」(魔法戦士が二人!?いったい誰?)


221 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:04:32 O3MJ0Hk6
フェリス(………何か良からぬ事がありますねこれは)

魔法戦士「実は厄介なことに巻き込まれてな」

フェリス「そうなんですか?お手伝いします」

魔法戦士「ああ、頼むよ」

私は彼についていくことにした
教えてもらった事がこんなに早く使うことになるとは…………


222 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:17:09 O3MJ0Hk6
宿屋までの帰り道

アテネ「うへー楽しかった今日も。王応募者全員を1体1で戦わせるなんて時間かかるのによくやるわ………でもお陰でいいもの見れるしいい。特に魔法戦士のお兄さんの全力で王になる気がないのに全力でぶつかっていくのは好ましい。王になりたいなら俺を倒していけって台詞も好きだわーむふふふ」

今日あった名シーンを思い出しながらにやける

アテネ「来てよかった!!ああ観戦中毒やめられない!!自分が戦うのがばっかみたい!戦の神やめたーい」

息子がいたらめっちゃ怒られることを平然と言える。前席は余波がもろに来るが逆に言えば目の前での……チケット書い足そう。ああ明日がたのし………

アテネ「!?」

腰につけた短剣を構え、イージスの加護をした籠手を確認する。胸やけがするむわっとした空気が都市をつつむ。悪意、殺意、敵意

アテネ(何故‼深淵なる族は全て神々の我らが絶滅させた筈。門が開いたのか‼)


223 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:20:31 O3MJ0Hk6
路地裏に入り、中心地を向かう

アテネ(この籠手と剣は神器だが通ずるか?ゼウスが門を開けるはずがないいったい何が?)

ざぁざぁ

人々は不安がっていない

アテネ「…………ん………!?」

????「ああああ!!くそあのアマ!!……………!?」


224 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:26:54 O3MJ0Hk6
その中心地から逃げるように走って来たのはとにかく知り合いだった
この世で一番綺麗人物、白いドレス金髪で高貴な女性
そう、夫の前妻
今は戦神アレスの妻

アテネ「ビィーナス!?」

ビィーナス「アテネ!?」

アテネ「あなたが何故‼それより私の夫に謝りなさい‼」

ビィーナス「構ってる暇はないわ!!あんな面白味のない男のどこがいいんだが‼変な好みね!!」

アテネ「変よ!!貴女敵側でしょどうしてここに!!」

ビィーナス「今は構ってる暇は…………ひっ!?」


225 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 19:39:33 O3MJ0Hk6
私はビィーナスの後ろを見る
真っ黒い敵意等が泥々に煮込まれたもののせいか真っ暗であるが、シルエットはわかる。牛のような角と強大な体躯が見えた。

アテネ「やっぱり!!」(悪魔。それも相当上位ミノタウロスか牛鬼か!?)

ビィーナス「そこをおどき!!」

フェリス「アテネさん………コンニチハ」

ビィーナス「ひっ!?」

アテネ「へ!?」

霧みたいな暗黒から現れたのはシルエットとは似ても似つかない可憐な姿の女性だ。角と羽は生えている。


226 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 20:28:16 O3MJ0Hk6
アテネ「えっと………貴女悪魔だったの?いや………風の精霊だったはず」

フェリス「ソウデス………ソノヒトヲ渡シテクダサイ」

瞳孔が開ききっている

ビィーナス「うわー!!」


227 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 20:39:17 O3MJ0Hk6
ビィーナス「た、たすけて」

どすっ

ビィーナスが腰を抜かしている?
いいや方足に赤黒い鎖が巻き付いている。私の腰につかんで助けを求める。

アテネ「……えっと彼女は知り合いですので一応何かあったのかで判断します」

フェリス「私の愛する人の形を用いて私を呪術師20人の罠で貶めようとしました…………罠は許せますよでも………………カタチヲカリタノハユルセマセンヨ…………」

アテネ「何をするきだ?」

フェリス「?………後悔させて、死ぬことを懇願するまで痛め付けて………棄てようかと思いましたキャハ!!」

がちゃがちゃ!!

ビィーナス「く、外れない!!」

鎖がビィーナスの足を捉えて離さない。鎖の先はフェリスの足元から延びている


228 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 20:57:28 O3MJ0Hk6
フェリス「ユルサナイ…………ゼッタイニ…………ユルサナイ」

アテネ「ま、まってくれ。こいつには私も用がある。夫の前妻で夫の目の前で謝らせたいんだ」

フェリス「見逃せと?汚れた者の癖に魔法戦士を語り、魔法戦士の姿を汚した者を許せと?一緒に死にますか?キエマスカ?」

アテネ「お、怒ってるのはわかる。私だって。だから私の夫に選んでもらおう処遇を……な?」

フェリス「嫌です。却下」

ガシャン

2本目が足を捕らえる。

キンっ

神器が弾かれる
重い。スゴくこの鎖の執念は異常

ビィーナス「くそ!!なんでよ!!外れないの‼」

アテネ「夫に謝らせたかったな………夫…………愛してるからこの女に謝らせたかったな………」

フェリス「……………」

ジャラジャラ
ガシンッ

ビィーナス「もごっ!?」


229 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 21:02:10 O3MJ0Hk6
鎖がビィーナスを包む
口にも拘束具が無理矢理はめられる

フェリス「………夫の所へ持っていっていいですよ」

アテネ「へ?」

フェリス「スゴくなにか優しさを垣間見たので………同じ立場なら私もそうしたでしょう。まぁ謝らせたら殺しますけどね私は」

アテネ「………//////」

フェリス「どうぞ、その鎖は10日で切れます。私はもう一軒あるので失礼します」

ビィーナス「…………」

アテネ「ああ、すまない。ありがとう」

フェリス「………」


230 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 21:04:29 O3MJ0Hk6
ビィーナス「……」(助かった………アレスのばか………強いじゃないか‼)

さわっ

風が優しく耳を撫でる

フェリス「10 カゴ イナ イニ コロ シニ キマ スか


231 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 21:08:13 O3MJ0Hk6
裏路地の地面。目の前に私が無惨にバラバラになった物が映り、消える。

ビィーナス「もごっ!!」ばたばた

アテネ「暴れるな!!」(なんで蒼白なんだ?)

フェリス「ふふふふ……………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」




「ゼッタイニユルサナイ」


232 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 21:44:12 O3MJ0Hk6
噴水がある公園
城の中にも噴水があるがこちらは大衆向けに作った広場だ

カップルが多い夕暮れの時間帯
ここから酒を飲み宿へいくのだろう
 婦もちらほらいる

魔法戦士「で、ここへ来たわいいが?」

女「へへ……あの木の下に行こう」

公園で一番大きい木だ
公園の目印とも言える有名な木


233 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/04(金) 22:48:19 O3MJ0Hk6
女「では……どうぞお座りください」

魔法戦士「ああ……」

隣に座る

魔法戦士「話を聞いてもらいたいんだが………」

女「ねぇねぇどう? ?私、あなたが気に入ったの」


234 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 00:28:15 k0ATBkcg
魔法戦士「いや………話を聞いてくれれば………ん?」

フェリス「タノシソウデスネ」

木こりの斧を持って現れる

魔法戦士「フェリス?」

フェリス「そこ退いてください。木をたたき折ります」

女「あわわわ!!や、やめて殺さないで‼」

魔法戦士「?????」


235 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 00:36:40 k0ATBkcg
フェリス「このくそ木の精霊ですよ」

魔法戦士「木の精霊……ドリアードか!?」

ドリアード「う、ううう」

フェリス「ドリアードは気に入った男を木に絡める神隠しの原因になる悪い木です。叩き折り
燃やしましょう」

ドリアード「ごめんなさい‼な、なんでわかるの‼」

フェリス「同じ精霊ですから」

ドリアード「も、もしかして彼の精霊……」

フェリス「ええ?そんなこと知ってどうするんです?地獄に送ってやります」

ドリアード「た、たすけてお兄さん!!」


236 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 00:43:21 k0ATBkcg
魔法戦士「あわわ………えっと謝ってるんだし許してやりなよ」

フェリス「わかりました。魔法戦士がそう言うなら」(あとでこっそり燃料用の木材とかにしましょうか)

ドリアード「うぅぅ隠れて叩きわられる………」

魔法戦士「フェリス…………」

フェリス「しませんよ」

ドリアード「うううう」

魔法戦士「まぁそうだな情報をくれたら助けてあげよう」

ドリアード「…………うん」


237 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 00:48:29 k0ATBkcg
魔法戦士「最近人隠しは君のせいかい?」

ドリアード「えーと皆がお気に入りの子を捕まえてる」

フェリス「叩き折りましょう」

魔法戦士「兄貴報告だな。折らなくていいよ。ただなんで最近やりだしたんだ?」(兄貴に任せる)

ドリアード「なんか綺麗な女性に力を貰った。それから色々と出来るようになったの。言うこと聞けばって言う約束で」

魔法戦士「その女性って?」

ドリアード「ビィーナスって言ってたかな?で色々な男を保管してくれって」

フェリス「!?」

魔法戦士「どうした?」

フェリス「殺せばよかった!!!」

魔法戦士「????」


238 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 00:51:51 k0ATBkcg
ドリアード「なんか、国を無茶苦茶にしてって頼まれたけど断ったよー男を保管出来れば満足だからね」

フェリス「聞きたいことで他にビィーナスの仲間わかりますか?」

ドリアード「皆に聞いてみたら分かるかも」

魔法戦士「地図持ってきてくれ」

フェリス「はい」


239 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 01:26:15 k0ATBkcg
フェリスが都市の地図を購入
持ってきたそれにドリアードの仲間の場所を記す。

魔法戦士「フェリスはこれらを脅しながら情報を集めてくれ。瑠璃ちゃんには俺から聞いてみる。なにか動きがわかるかもしれん」

フェリス「わかりました」

魔法戦士「終わったら屋敷で落ち合おう」

フェリス「ええ」



241 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 14:16:25 k0ATBkcg
魔法戦士の屋敷

瑠璃「お久しぶりお兄ちゃん!!」

魔法戦士「お久しぶり」だきっ

フェリス「わたしも」だきっ

瑠璃「イタタタタ二人とも鎧が痛い!!」

フェリス「あっごめんなさい」

魔法戦士「すまん。じゃーちょっと情報を纏めよう」


242 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 14:27:21 k0ATBkcg
瑠璃「私たちが忍んで集めた情報は魔法国に向け一大攻勢をかけるらしい。なんとドラゴンも味方に率いれて」

魔法戦士「魔国とやっている立場でドラゴンを率いるとは…………」

フェリス「それだけ大義名文が微妙なのでしょう。勝った方が歴史を刻むのですから勝てばいいんでしょ」

瑠璃「うーんなにか遠くでドラゴンが味方になるって噂があったけど本当だったね」

魔法戦士「知ってた」


243 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 14:31:47 k0ATBkcg
フェリス「私がドリアードから聞いた情報は、この国で蜂起して混乱させようと色々手をやってたらしいですビィーナスは。まぁドリアード脅しで全部吐かせたあと拠点は潰しました」

魔法戦士「それで………猟奇的な惨状が号外で流れたのか………」

フェリス「リークしましたから。そしてエリちゃんを見たものをがいました………会話内容はわからないそうですが………黒龍らしき黒い影を見たようです」

魔法戦士「エルダードラゴンが?」


244 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 19:13:14 k0ATBkcg
瑠璃「帝国に黒龍らしき者がいると言うのは聞いた。上客なのか優遇されているらしい」

フェリス「………飛竜王を呼びます」

魔法戦士「なんかヤバイぞ!!」

フェリス「ええ………ビィーナスが仕掛けたのかもしれません。魔法戦士の姿で出てきたのでもしかしたら………」

魔法戦士「フェリスが対象でよかった………被害が最小限で」

フェリス「ええ………厄介な能力です。体臭等は違ってましたけどね」


245 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 21:11:22 /iRj4jIc
精霊状態でも魔属性付くのかな?


246 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/05(土) 22:55:52 fG9H/JiU
乙!


247 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 08:22:06 C1qh3O8g
魔法戦士(体臭?聞かないでおこう)

メイド「飛竜王がお見えです」

フェリス「飛竜王入ってもらって」

飛竜王「なにーなにー」

少年が入ってくる

事情を説明しついでに軽い夕食を取る

魔法戦士「黒龍とは?」

飛竜王「………ゲスの極みを行く種族。やられたよ………僕だけにたいしての人質だ」

フェリス「帝国にエリちゃんの姿が見えませんね…………部屋のなかも探せればいいんですがこれ以上は………」

魔法戦士「連合軍で攻めいってくるのになー」


248 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 10:27:46 C1qh3O8g
飛竜王「でも僕はいかないかな…………」(僕は彼女を救えなかったけど今度の彼は救ってくれるはず)

魔法戦士「いいのか?」

フェリス「土魔法使いがいますから何とかしてもらいましょう。遠くから支援出来ますし」

飛竜王「それより皆の部屋を用意しないと明日くる」

魔法戦士「明日か!!」




フェリス「」


249 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 10:30:35 C1qh3O8g
フェリス「」


魔法戦士「ん?」

フェリス「土魔法使いがいい仕事出来そうですね」

魔法戦士「????」

フェリス「では皆さん休みましょう?」

瑠璃「魔法戦士と一緒に寝る!!」

フェリス「いいでしょう特別です」

魔法戦士(なんでお前が許可を出す側なんだ?)


250 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 10:42:25 C1qh3O8g
飛竜王「……………」(懐かしいな……昔、ワガママ言って竜姉困らせてたな)

飛竜王「………瑠璃ちゃんっていったっけ?」

瑠璃「あっ自己紹介忘れてました。瑠璃です忍者やってます」

魔法戦士(いいのか言って‼)

飛竜王「飛竜王だよ。甘えれるときは全力でね…………いつか大人になってしまうから」

瑠璃「…………」

フェリス(少年なのに重たい言葉が)

飛竜王「ちょっくら遊んでくるよ」(今日は夜風を飛ぼう)


251 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 10:56:24 C1qh3O8g
次の日
部屋は用意したが………フェリスの意思で火竜と飛竜王は部屋が一緒ベットもすごく大きめのダブルベット
理由はもう空き部屋がなくなりそうなのである。屋敷は大きい方だが………俺とフェリス。メイド長、執事。飛竜王、火竜で3部屋。ドラゴン会わせて6、母親、土魔法使いが2部屋。10部屋…………めっちゃぎりぎりになりつつある。クリーンルームは増設したのでよかった。

魔法戦士「あんな大きい部屋が………」


252 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 10:57:59 C1qh3O8g
フェリス「賑やかになりましたね」

魔法戦士「まぁ………じゃー城の議会を開催してくる緊急収集かけよう」

フェリス「お客の対応は私がします」


253 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:04:14 C1qh3O8g
魔法戦士「任せた」

フェリス「魔法戦士、、、」すっ

魔法戦士「ん!?/////」

フェリス「あなたに風の加護を」(補充完了)

魔法戦士「あ、ああ」


254 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:07:17 C1qh3O8g
フェリス「………そして………悪魔の加護を」くすっ

魔法戦士「なんか言った?」

フェリス「いいえ」


255 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:30:49 C1qh3O8g
フェリス「魔法戦士を送り出しました………戦闘は私たちが先方でやるとして…………」

飛竜王「おはよう」

フェリス「少し旅しませんか?魔力は契約で補充しますので」

飛竜王「何処へ?」

フェリス「アテネに会いに行き、拾ってからビィーナスをどうにかしましょうか」

飛竜王「…………」


256 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:44:41 C1qh3O8g
隣の国

ヘパイトス「拷問機作ったぞ」

ビィーナス「んぐんぐ!!」

アテネ「うん、わかったあなたがそうしたいなら」

飛竜王「うへー俺もこいつに言いたいことあるけど……いいかな」

フェリス「なんか、ヤバそうですね」たじっ

ヘパイトス「息子には黙ってくれ。あと一人にしてくれ」

アテネ「ご飯なにがいいです?」

ヘパイトス「いらない。こいつ食うから」

飛竜王「ひぇ…………」


257 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:49:02 C1qh3O8g
アテネを拾い飛んだが
地下に案内され
色々な拷問機が用意された大広間で彼は待っていた

キィイイイイイイガチャン

地下に鍵をかける

きっと中では………

フェリス「ヘパイトスさんは神?」

アテネ「え、ええ悪魔ではないわ」

飛竜王「ちょっとビックリだわー」

アテネ「では私も戦争準備しようかしら。そのあと帰ってコロシアム見よう」

悲鳴が聞こえる。助けてと

フェリス「呆気ない神の最後」

アテネ「いいんじゃない悪女の最後」

飛竜王(黒龍姉こっち持ってこようかな?)


258 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 11:58:03 C1qh3O8g
フェリス「私の手が汚れなくて良かった~~~」カルマ-カンスト

飛竜王(怖い!!こねお姉さんやっぱ怖い!!邪な物が見える)

アテネ(大悪魔の条件は人の殺した数と恨まれた数とどれだけ酷く仕打ちを行うかだった訳か………殺した数と仕打ちでここまでなるのか?)

フェリス「さぁ帰りましょう。次は帝国龍を下見に」


259 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 12:25:58 C1qh3O8g
議会場
駆け足で衛兵が走ってくる

衛兵「で、でっかい芋虫が都市の外に!!」

魔法戦士「フェリス何してるんだよ…………」

窓に皆が集まる
話は通してるので気になるのだろう
研究職の奴は勢い余って窓を割ってでも見ようとする。

魔法戦士の兄貴「静かにせんか‼………いや!!でか!!」

魔法戦士「でか!!」

城から見える
砦より高いところから下を向いてる

魔法戦士「おーい!!ビックリするからやめて‼」

ワーム「おおう。そうかーそれは面白いのーー戻るワイ。すごく腹が減るから」

魔法戦士(やめてくれよ………国民大慌てじゃないか)


260 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 20:17:03 C1qh3O8g
ワーム「フェリス姉ちゃんの指示じゃい。先発優先してくれじゃそうじゃ」

魔法戦士「……………は!!」

魔法戦士「皆さん見られたかも知れませんが私たちの仲間です指示は私とフェリスで行います…………戦争の前衛で」

魔法戦士(フェリスがなにを考えてたかわからんが………これでいいだろ)


261 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/06(日) 22:22:52 C1qh3O8g
夕刻の屋敷

フェリス(帝国領でエリちゃんの姿を確認できなかったけど土魔法使いは何となく居るのはわかったらしい………黒龍がどんなやつか知らないけど監禁してるのでしょ…………死んでそうですね。私ならそうします)

魔法戦士「皆集まったぞ。会議室だ」

フェリス「ええ、今行きます。魔法戦士、魔法使いの編成書下さい」

魔法戦士「はい」

フェリス「…………わかりました。使えないのばっかですね」

魔法戦士「いや………使えない訳が………」

フェリス「中位程度なぞただの肉です‼。ドラゴンの餌です‼」

魔法戦士「………そうか。しょうがない本隊に全部持ってかれたから」

フェリス「土魔法使いに過労死してもらいましょう」

魔法戦士(…………ごめんよごめんよ)

 
265 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 00:14:13 s9yHqoNA
屋敷会議室
自国領内の地図がある
そして
宙に敵の編成を示されている

私は来たばっかだが
戦慄している

帝国領内は今準備段階だろう
それもすべて

通抜けなのだ

火竜「」ぶるっ!




フェリス「」


266 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 00:22:01 s9yHqoNA
火竜の統制をしてきた私はわかる。
情報は武器だ。

敵の情報があれば戦い方を決められる。火竜は水竜が苦手だ相手にいれば注意しなくてはならないが
相手にいる注意しよう。そして水竜対策しようになる。

もっと簡単に言えば

後だしジャンケンだ。

こちら側に来ずに向こうに居たらと思うと恐怖する。

火竜「えっと………これは本当に正しい情報ですか?」

フェリス「飛竜王と見てきました最新の情報です。空にもいっぱい飛んでましたね」

火竜「…………」(だめだ、私がもしこの精霊と戦争で勝てそうにない。情報量が違いすぎる)

フェリス「では説明していきます」


268 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 20:48:04 s9yHqoNA
フェリス「端数は省きます。まず、騎兵隊2万とドレイクの騎竜隊5000。その後ろに槍兵、歩兵、弓兵、魔法使いが続き合計20万。竜は130頭ほど火竜や黒龍などばらばらで、大小さまざまです。装備は軽装、中装備が多いです。そして何か付与されているらしく。味方以外の魔力以外は弾くようですね。強化もされているのを見ると…………戦神の加護でしょう。似たのを見たことがありますが集団を得意とする神らしい加護ですね。戦力は以上」

魔法戦士「では、味方については悲しいかな…………俺らだけだ」

火竜「どういう事!!!」

ヘルカイト「そうじゃ!!」

フェリス「私が味方の魔法使いは前線にこれないと判断し解雇しました」

火竜「何故?」


269 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 20:50:22 s9yHqoNA
魔法戦士「俺から説明しよう。魔法国の大きな強みは精霊を使役に長けている事と魔法が強力なのが使える事だ」

ドラゴンゾンビ「魔法国の魔法は世界一ですからね」

ワーム「わし………話聞くだけでしんどい………歳じゃのー」


270 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 21:01:09 s9yHqoNA
魔法戦士「だが逆に言えば個人ごとで癖が強すぎる。協調が厳しいのが現状だ。故に精霊を使うのだが…………これが厄介。精霊の使役も個人で少々違う。とにかく1体1ならつよい。だが集団戦は微妙だ」

火竜「なら混戦し1体1でやれば………そ、そうか!!騎兵隊の多さは!!」

魔法戦士「魔法使いは接近戦が弱いのが多い」

火竜「騎兵隊で魔法使いだけ倒せば…………自律以外の精霊は無力化出来ますよね」

フェリス「そう。きっと先陣はドレイクの騎竜隊の盾に後方に騎兵隊で突撃。空からもドラゴンで追撃。その後、混戦に持ち込んだあと……………圧倒的な物量で押す。私たちは圧倒的に戦力差がある」

飛竜王「はい!!質問です‼どうやって勝てばいいんでしょう‼」


271 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 21:04:58 s9yHqoNA
フェリス「制空権という言葉がある」

火竜「ドラゴン内の言葉ですよそれ!?」

フェリス「そうです。制空権を先ず取ります。飛竜王出来ますか?あなたに宿敵は出てこないでしょうけど」

飛竜王「勝ち続けてもいいんでしょう?出てくるまで飛び続ければいい」

火竜「飛竜王!!無茶です‼」

飛竜王「ありがとう。心配してくれて。そう無茶だよ。でも飛び続ければきっと会える……………黒龍の女王に」


272 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/07(月) 22:34:57 s9yHqoNA
火竜「一人で制空権なんて!!」

フェリス「あなた方………魔法国の魔法使いとよく似てるんですよ。仲間を気にしながら戦えますか?」

ドラゴンゾンビ「私は出来ますゆえ」

飛竜王&ヘルカイト&ワーム「無理」「無理だな」「無理じゃ」

火竜「…………そうですね」

フェリス「個人で好き勝手暴れた方がいいでしょ?」



274 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 01:23:24 ACkqWLh6
フェリス「逆に言えば………彼らの編成も微妙な所なんですよ実は。そこをつきます」

火竜「でも無駄死になんかできないわ」


275 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 01:43:50 ACkqWLh6
フェリス「ええ、魔法国の住人でないあなたたちにそこまでは要求してません。戦力を削ぐだけでいいので満足したら帰って来てください」

魔法戦士「残り魔法使い達の取り分だな」

フェリス「私は、指揮を逐次行います。危なくなったら支援もします」

魔法戦士「俺も遠距離でなんとかするよ。邪魔しないように。決行時期もフェリスが指揮をするよ」

フェリス「まぁ5日までは暇ですね。暗殺挑戦します。相手の司令官の演説に一撃だけを」


276 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 01:48:54 ACkqWLh6
フェリス「問題は…………エリちゃん」

火竜「…………」

飛竜王「…………姉ちゃん」

フェリス「はい?」

飛竜王「会ったら伝えてほしい。これを」

メモをもらう

フェリス「………ええ。伝えましょう。同感ですね私もこれには。では会議を終わります」

魔法戦士(………どうなるか)


277 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:01:25 ACkqWLh6
 


278 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:10:29 ACkqWLh6
5日後

フェリス「では………飛竜王」

飛竜王「うん」

バサッ

ドンッ

加速

空が裂ける

今日は軍団長の演説がある
壇上が用意され、上がるのは

戦神アレス

情報でわかっていた
なので、狙撃を行う


279 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:12:33 ACkqWLh6
飛竜王の背に乗り弓を構える。
魔法国領から出た瞬間

フェリス「飛竜王行きますよ‼」

飛竜王「わかった!!」


280 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:19:49 ACkqWLh6
フェリス「ミストルティン!!」

弓の弦に槍状の矢をもち引く。飛竜王が爆音をあげ加速する。

フェリス「ウィンドアロー!!」

飛竜王「ソニックブリッド!!」

魔方陣が目の前に現れその輪を通り放つ

フェリス&飛竜王「ソニックテンペスト!!」


281 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:24:16 ACkqWLh6
ブゥァアアアアン

飛竜王「つっ!?」

飛竜王が失速し、落ちそうになる。

飛竜王の速度、アローショットの打ち出し速度、後方へのバックショットによる加速が乗った槍が直進、真空の筒による距離減衰がない中を進み続ける。

着弾地点を覗いたまま待機


282 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:33:35 ACkqWLh6
帝国城
眼下に兵士が集まり見上げる
城の壇上に俺は立つ

戦神アレス「諸君!!この日がやって来た!!」

俺は大義名分を読み上げる。
その途中

ピィン!!

帝国上空の結界が裂ける

戦神アレス「!?」

心の臓をさけるため腕で体を庇う。深々と何かが腕を貫くが、その物を空いた手で掴み無力化した。

城下が騒ぐ

戦神アレス(魔法国の神候補か!!!)

戦神アレス「暗殺とは片腹痛い!!我はここぞ‼隠れも逃げもせぬ‼堂々と攻めることの出来ない者に我は倒せぬ‼正々堂々真っ正面から受けてやる‼」


283 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:35:46 ACkqWLh6
帝国上空を見る

何かがいる

隠れている

だが俺は倒れないことを示し士気を高める。

戦神アレス(この程度。戦神に効かぬ)


284 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:40:50 ACkqWLh6
黒騎士の鎧の巨体
その者に全力の一撃をいなされた

フェリス「恐ろしいですね。直感で防がれました。一瞬でテンペストを無効化するほどの豪傑ですか…………城が抉れる威力を………」

飛竜王「失敗?」

フェリス「……………にひ」


「イイエ、ダイセイコウ」


285 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/08(火) 19:50:08 ACkqWLh6
フェリス「能力は軍神の加護。疲れにくい、全能力強化、魔力耐性付与。で、味方以外1度だけ魔法無効化。常時回復」

飛竜王「うへーなにそれ」

フェリス「神クラスの加護では普通ですよ。問題は人間のみ」

飛竜王「竜は何故?」

フェリス「軍である必要がある。竜の軍の概念ないでしょ?それが出来る竜だけには付与ですね」

飛竜王「…………黒龍、火竜は気を付けなくちゃね」

フェリス「ええ、では土魔法使いを拾って帰りましょう。朗報、エリちゃんの臭いがありました。出所まではわかりませんが監禁されてるようですね」



287 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 01:31:05 fYoR6pPM
点呼

魔法戦士「えーとメンバー」

ワーム「ワシ」

ヘルカイト「おれ」

飛竜王「僕」

火竜「私」

ドラゴンゾンビ「わたくしめが」

フェリス「はい」

瑠璃「…………はい」(場違いすぎるよう‼)


288 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 01:33:51 fYoR6pPM
土魔法使い「おれおれ」

スライム「………私」

土魔法使い「!?」

魔法戦士「以上か?メイド長と執事長はお留守番を守ってくれればいいかな」

メイド長と執事長「はい」


289 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 01:40:04 fYoR6pPM
魔法戦士「作戦を発表」

フェリス「とにかく疲弊させます。領土に入ってから仕掛けます。アレスについては魔法戦士をよんでください。退却時。私がしんがりを勤めます。技は魔法以外を物理で行きましょう」

魔法戦士「結構予定時刻………1300ごろ」

フェリス「では、瑠璃ちゃんもしっかり頼みますよ」

瑠璃「うううううぅぅ」


290 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 01:47:17 fYoR6pPM
1300

戦神アレス「…………」(傷が癒えんな………片腕の。ビィーナスはどこまで撹乱できたか)

偵察「魔法使い5000人の隊が陣を組んでおります‼」

軍の本隊に偵察が報告に来る

戦神アレス「陽動か?いや………本隊か。1都市の全軍だな」

陽動にしては多い

偵察「続報!!後方にも5000」

本隊!!

前衛5000に後方の遠距離で魔法を打ち込む部隊か‼

戦神アレス「作戦通り陣を組め!!」


291 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 23:42:45 fYoR6pPM
戦神アレス「側近よ、指揮は任せた」

側近「は」

戦神アレス「新しい体はどうだ?」

側近「なかなかです。ああ死ぬとこでした」

戦神アレス「フェリスと言うおなごは生け捕りにしろ」

側近「はい………ただ。死ななければいいでしょうか?」

戦神アレス「ああ好きにするがよい」

側近「く、くくく。泥を塗ってやる」


292 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/09(水) 23:53:45 fYoR6pPM
俺はその場を離れる
先ずは得意の乱戦を準備する

突貫したのちに突撃を行う

突撃は側近の騎兵隊が後方を叩く

前衛を飛ばして

前衛は私が仕留める

戦神アレス「この国は馬がない。機動力が乏しい………竜が空から同時に仕掛ける。これを返すには10000では難しい」

そう

正面から当たれば

側面の偵察では居なかったと言う

伏兵の危険もない

戦神アレス「アテネも出てきていない」

この戦、つまらぬものになるだろうが、それが戦だ。無慈悲である。


293 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:20:16 iTWvoP8U
ダダダダ

フェリス「来ましたね」

魔法戦士「恐ろしいな数が………」

フェリス「ええ………」

フェリス「美味しそうですねぇぇ」


294 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:28:06 iTWvoP8U
側近「くっ」

魔法矢が迫る

側近「臆せず突貫!!!」

騎兵隊騎竜隊が5000の前衛に迫り、そして抜く

後方の5000の兵を目指す。

側近「乱戦準備!!」

声を張り上げ、槍を抜く

サァー

5000の兵隊が風のごとく消え失せる

フェリス「こんにちは、そして」

「死ね」

側近「!?」


295 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:44:48 iTWvoP8U
フェリス「幻影旅団解除」

フェリス「ウィンドアローショット!!」

騎兵隊の全周囲
半球状に魔方陣が展開される
魔方陣の中心点に鉄の剣が精製される。

側近「対魔方戦闘!!」

ダダダダダ!!

側近「ぐふっ!?」

ダダダダダダダダダダダダ

的確に

騎乗兵だけを狙って打ち続ける。
背後から
上から
横から

鉄の剣がいろんな角度から襲う


296 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:47:55 iTWvoP8U
戦神アレス「兵が消えただと!?」

ゴゴゴゴゴ

地面が揺れる

戦神アレス「な、なんだ!?」

地面が揺れたと思ったあと、揺れが治まる

そして…………

グワァアアアアアア

後方に大きな土が吹き上がり一本の柱が生まれる

そう

ウネウネとした柱が


297 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:52:39 iTWvoP8U
戦神アレス「背後………!?」

あそこは補給隊が!!

バサァぐちゃ

ヘルカイト「グアアアアアア!!」

兵「ド、ドラゴン」

赤いドラゴンが降りていく。兵が踏みつけられた。背中に誰かが乗っている。

魔法戦士「我、魔法戦士なり!!戦神アレス覚悟!!」

戦神アレス「竜は何をしている‼」


298 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 00:56:10 iTWvoP8U
空覆うドラゴンの集まり

飛竜王「………」

火竜「………多い」

ドラゴン達は空から魔方陣に囲まれた味方を救おうと集まる。


299 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/10(木) 01:04:57 iTWvoP8U
ヘルカイトの兄貴とドラゴンゾンビ姉貴?兄貴?を下ろすため道を作らねばならない

「ワイバーン?」

「相手はワイバーンと火竜だけだ!!やっちまおうぜ」

飛竜王「すぅう」

火竜「?」

飛竜王「グワァアアアアアア!!!」


膨大な音量の咆哮が空を響かせる
小さいからだに似つかわしくない咆哮に敵竜が一斉に向く

火竜(ワイバーンなのに咆哮が重たくプレッシャーを感じる‼)

302 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/11(金) 03:45:24 8dBwsUt.
飛竜王が………加速する
騒音をならしながら
空を翔ぶ

飛竜王「ソニックブラスト!!」

そしてアレスに続く道のドラゴンを吹き飛ばす。
そこにヘルカイトとドラゴンゾンビが潜り込み
戦人の目の前に迫った

それを確認した飛竜王が周りの竜に狙いをつける

どんっ

どんっ

どんっ

飛竜王が速度を落とさず、尻尾で一匹づつ叩き落とす。 誰も追いつけず、目で追うのが精一杯だ


303 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/11(金) 13:11:25 8dBwsUt.
狙いが定まればブレスを吐けばいい火竜水竜雷竜黒龍
全て狙いを付けれない

吐いたら味方に当たるのだ

集団に居るがために味方を気にするために、決定打の選択が無くなる

雷竜が自分の体に電気を流す。
触れたら感電するだろう
それは感電を恐れない竜には意味がない

飛竜王「ソニックウェーブ!!」

雷竜を速度の衝撃波だけで吹き飛ばす。他の竜にぶつかり
ぶつかった相手が感電する。


304 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/11(金) 20:52:37 Fkui4MAI

火竜(対竜相手には絶対の強さがある)

火の粉を振り撒き
牽制、触れたら爆発する魔法




306 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 01:11:40 LwlvxSEA
空中地雷

それが起動し、爆炎が竜を包む
しかし、致命打にならない何故なら

火竜(私の魔法では!!加護を破っても竜の耐性が抜けない!!)

爆炎から、竜が掻い潜ってくる
複数が私の周りを囲む

火竜の得意とする火は………耐性持ちが多い。その耐性の上から叩きつけるのが普通なのだが戦神の加護で通らなくなっている。

どごっん!!

火竜「ぐふっ」

雄の体当たり

ばちゃ……

地面が叩きつけられる。


307 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 01:21:19 LwlvxSEA
火竜「なぜ裏切った!!火竜姉!!」

火竜姉「………くっ」

火竜「俺は!!お前を信じてたんだぞ‼」

火竜姉「………ごめん」

ドゴ

尻尾で相手を弾き飛ばす

だが

上空の火竜達がブレスの構えをしていた。

火竜姉「にげっ………つぅ!?」

ガシッ!!

火竜「逃がさん!!俺は加護がある。皆!!俺ごとやれ」

「「「「火炎竜弾!!」」」」

火竜姉「………」(皆……こんな私でも信じて………ごめん本当に)


308 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 01:27:27 LwlvxSEA
エルダードラゴンであるが

飛竜王みたいに対竜に対する速度はない

ヘルカイトみたいな力もない

ワームみたいな体もない

ドラゴンゾンビみたいな持久力もない

火竜姉(足手まといになるのは………知ってたかな。エルダードラゴンでも………ギリギリなれただったもんね)

複数のブレスが重なった膨大な熱量の火炎が迫る。


309 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 12:55:30 3JbUh.0E
ビュン!!

ザッ

飛竜王「ソニックブレス!!!!」

飛竜王が目の前に立つ。ワイバーンの口から放たれた衝撃波が火炎弾を巻き込みチリチリに飛んでいく
小さくなったそれを翼で弾く

飛竜王「火竜姉。魔法はダメだ肉弾戦でやろう。母親は肉弾戦強かったぞ‼」

火竜「貴様!!たぶらかしたのか貴様が!!」

飛竜王「どけっ!」

ドゴん

飛竜王が2回転し尻尾を火竜の腹に叩き込み引き剥がす。

飛竜王「ふぅ、危なかったね」


310 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 12:58:29 3JbUh.0E
小さいからだなのに
その中身や精神は誰よりも尊い

火竜姉「ごめん………ありがとう」

迷いは断ち切れる

火竜姉「わかった支援して‼」

飛竜王「うん…………じゃ先に飛んでるから…………今度は守れてよかった」

バサァ!!

火竜姉「………?」

なにか大事なことを聞き逃した気がする。


311 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:04:19 3JbUh.0E
飛竜王「火竜の姫ぎみは我の仲間‼文句があるなら俺を倒してからしろ!!!」

火竜「飛竜王!!姫をどうした!!グフッ!?」

飛竜王の体当たり
鱗を貫通した衝撃で体内がボロボロになる威力

飛竜王「エルダードラゴンになってから喋れ。我は飛の王ぞ!!」(うぁー風の加護って弱い思ってたけど魔力回復はスゴい便利。無駄遣いし放題)

火竜「くそ、強い」たじぃ

火竜姉「すごい………一匹で。オリャアアア」

噛みつき、羽を千切る

黒龍「ぐへ!?」


312 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:11:08 3JbUh.0E
地上

ドラゴンゾンビ「空は大丈夫ですね」

ヘルカイト「ああ」

魔法戦士一人隠れながら後方を支援に行ったアレスのもとへ
後方は山が動いてるような錯覚にあうが………ワームのじいちゃんが食い散らかしてるだけである

ドラゴンゾンビ「アシッドブレス!!」

ヘルカイト「オリャアアア!!」グチャ

ドラゴンゾンビの息吹きにより兵士が鎧ごと泥々に溶ける。少し息吹きに触れるだけで得たいの知れない病原菌に感染する。

ドラゴンゾンビ「後で熱処分してくださいね。バイオブレス」

そして泥々にとけたものに息吹きを吹き掛ける。それが呻きながら立ち上がる。

兵士「くそ!!俺は味方だ!!」

兵士「ヴァアアアァァァ」

ヘルカイト「………えっぐ」

ドラゴンゾンビ「意思が弱いと腐ったゾンビになるのですよ」


313 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:14:16 3JbUh.0E
戦神アレス「くっそ!!」

側近「神!!」

後方に向け馬を駆ける
側近が逃げてきたのか後ろを追いかけてくる

側近「我が部隊半壊!………撤退しております‼」

戦神アレス「後方の補給隊を守れ‼」

側近「は!!」

魔法戦士「ウィンドショット!!」

ヒヒーン

戦神アレス「く、馬をやられたか‼」


314 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:20:55 3JbUh.0E
魔法戦士「アレス殿とお見受けする。いざ勝負!!」

アレス「それどころではない!!」

アレスが大きな剣を抜く
ツブァイハンター
長く細長い両手持ちの剣
それを振り抜く

魔法戦士「!?」

飛び上がる。
剣圧によって馬の首がとぶ
空気の塊を蹴り、宙にあがって正解だった。

アレス「小癪な‼人間ごときが‼」

魔法戦士「よし……」

フェリス「通信撤退してください。飛竜王が黒龍にエリちゃんで脅されてます。撤退を」

魔法戦士「では、神。さようなら」(足は潰した。あとは撤退戦だ)


315 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:25:59 3JbUh.0E
魔法国軍後方

フェリス「土魔法使い瑠璃ちゃん準備」

瑠璃「は、はい!!行くよ火蜥蜴!!狙いは黒龍!!」

土魔法使い「ああ。黒龍を優先するぜ」

飛竜王が撤退している。ヘルカイトドラゴンゾンビ、火竜の姫も居る。
魔法戦士は自力で逃げる。

竜が空一杯に広がる

地上部隊は被害が大きいので動けまい。だが竜は軍の概念はない。個人で攻めいる。

追撃にはいい編成でしょう。が


316 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:35:08 3JbUh.0E
出待ちにホイホイ釣られたらいけませんね

土魔法使い「ゴーレム起動!!」

瑠璃「さぁ!!火蜥蜴ちゃん全体強化!!火矢!!」

用意した数百体のゴーレムが各々鎖つきバリスタを構える。バリスタの矢先が火が包まれる。

フェリス「射程距離まで5、4、3、2、1」

土魔法使い「スライム!!」

ゴーレムが一斉に射撃を行う。
意思統制はスライムが行っている。

ジャラジャラジャラジャラ


317 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:37:39 3JbUh.0E
飛竜王「バリスタが来る!!低空飛行!!」

ヘルカイト「ああ!!」

ドラゴンゾンビ「ええ」

火竜姉「…………皆、頑張って生き残ってね」

飛竜王に皆がついていく。ワームのじいちゃんは帰っただろう。

ジャラジャラジャラジャラ

鎖が幾重にも飛んでくる。
そして

黒龍などの羽に刺さる


318 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:41:41 3JbUh.0E
刺さったドラゴンはゴーレムが鎖を引っ張り地に落とす。

帰って来たじいちゃんが鎖を千切って捕食する。

ワーム「うまーうまー」

黒龍「グワァ!?」

地獄絵図

落とされたら食われる。

飛竜王「僕も手伝うよ‼」

火竜姉「バリスタが飛び交ってるのに危ない!!」

飛竜王「あんなの当たる方が悪い。おりゃ!!ワームじいちゃんのお口にシュート!!」


319 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:44:53 3JbUh.0E
土魔法使い「竜が撤退し始めたな」

フェリス「ええ…初戦は上出来です。黒龍も人質を気にしてる素振りでつれるなんて美味しいですね。じゃー1匹拷問用に残しましょう」

土魔法使い「ゴーレム取り押さえろ」

スライム「取り押さえました」

土魔法使い「よし…………聞き出そうか色々と」

フェリス「ええ」


320 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 13:54:52 3JbUh.0E
黒龍をゴーレムが取り押さえ鎖で拘束

黒龍「グワァアア!!」

フェリス「言葉喋れる竜ですよ」

土魔法使い「違いがわからん」

フェリス「今さっき愚痴ってましたし」

黒龍「…………くそったれ!!下級生物の癖に我が一族をバカにしやがって‼」

フェリス「ワイバーンの娘のありかは?」

黒龍「知るか‼」

フェリス「では……どうぞ」

カサ‼

黒龍「な、なんだこの虫は!!」

フェリス「人食い虫。まぁ竜鱗の隙間に入って食い散らかす虫です」(ドラゴンゾンビさんから頂いた。体内に飼ってる)

黒龍「やめろ!!放せ‼」

土魔法使い「殺したら意味がない」

フェリス「知らないのに生きてる価値はない」


321 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 17:28:48 0iqYlZS6
戦場

アレス「ギリギリギリギリ」

側近「神、後方の補給隊全滅。騎兵隊や騎竜隊に多大な損害が」

兵士「我軍、ドラゴンにより2000名程」

アレス「馬をやられた。あのアマ!!!」


322 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/13(日) 21:07:30 wEzot/b2
側近「進軍の撤回を…………補給隊がいない状態では」

戦神アレス「ああ、ここでこんな大きい被害では戦争できない」

側近「………ええ」

戦神アレス「側近………内部工作を進めろ。黒龍の動向も気になる」

側近「わかりました」

戦神アレス「名前、覚えたぞ魔法戦士!!」(今回は敗けだ………認めてやる‼)



324 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 21:49:12 Yeu31kkE
フェリス「あらかた始末できましたか?だーれも知らないようですね」

土魔法使い「残酷な………」

フェリス「残酷ですよ戦争は。見てきましたし…………生き残るために同族に銃を向ける種族を。でも都市に入れば同じことですね。それに私が手を下さずとも」

ぐちゃ

飛竜王「あら、死んでるや。聞き出せないじゃん黒龍姉のとこ」

土魔法使い「………」

フェリス「彼も同じことをしたでしょう」


325 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 21:56:34 Yeu31kkE
フェリス「生き残りは撤退………やり過ぎましたね………もっと深く入り込んで全滅狙おうと思ったのですが。予想外は戦争では命取りです。では私だけ追撃します」

飛竜王「手伝うよ‼」

火竜「私がいきます」

飛竜王「へ?」

フェリス「では行きましょう………戦争は始まったばかりです‼」

魔法戦士(躊躇がないな…………………なら)

魔法戦士「フェリス。もういい」


326 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 21:59:21 Yeu31kkE
堕ちるとこまで落としてやる

フェリス「はい」

魔法戦士「もう民衆を殺すのは遠回りだ…………」

フェリス「!?」

魔法戦士「編成しなおして乗り込むぞ…………エリちゃんを見つけにな」


327 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 22:06:05 Yeu31kkE
屋敷

ゴトッ

大きな重い重い音が部屋に響く

魔法戦士「…………なんぞ」

フェリス「編成する前に前払いですよー」

土魔法使い「金塊………それもたくさん」

フェリス「塵も積もればなんとやら」(地下世界では余ってる鉱石なんですよね)

ドラゴンゾンビ「気前がいいですね」

ヘルカイト「思った以上にスゴいな。で取り分は?」

フェリス「竜3。土1。瑠璃ちゃんは子供だからお預かり」


328 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 22:12:29 Yeu31kkE
火竜「3つ!?」

ヘルカイト「屋敷買えるな‼」

ドラゴンゾンビ「ドレスかスーツを新調できますね」

ワーム「お腹辛いんじゃ………無理に全力で消化したからしんどいんじゃ」

飛竜王「えっと僕は………」

火竜「飛竜王の分は私が管理します」

飛竜王「ええ!?」

土魔法使い(しっくりしたくないがしっくりくるこの義父さんの子供扱い。複雑だわー)


329 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/14(月) 22:19:55 Yeu31kkE
フェリス「で、それでですね。追加のお仕事です」

魔法戦士「帝国に潜入する」

フェリス「でも目立つ方はダメです」

魔法戦士「そこで擬装しようとする」


330 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 02:39:28 Z5YodT1Y
フェリス「まぁ少し時間をあけて考えます。飛竜王いいかしら?」

飛竜王「うへ?」

フェリス「屋根の上に月を見ましょう」

飛竜王「???」


331 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 02:55:05 Z5YodT1Y
屋上

フェリス「歌は好きかしら?」

飛竜王「大好き、風は好きが多いんじゃない?」

フェリス「ええ、私も………では一曲教えてあげます。空も飛べるはずっと言う曲です」

飛竜王「聞く聞く」ブンブン

フェリス「では」


333 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 12:46:14 rn5E/55c
フェリス「覚えましたか?」

飛竜王「うんうん」尻尾ブンブン

フェリス「お利口ですね。ピアノ伴奏は私がします。では歌ってください…………想いを空に向けて」

ピアノの伴奏が始まる。

飛竜王「幼い微熱を~

飛竜王が歌い出す。
彼の声は特徴的なのは女の子とも男の子とも取れない中性的な声
本来なら男の子は変声期があるが元々これが大人の龍人はそんなのが起きず非常に綺麗な透き通った幼い声になる。曲と相まって非常に儚い女声みたいな声


334 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 12:51:16 rn5E/55c
飛竜王「隠したナイフわ~似合わない僕を~

声を都市の風にのせて起きている人々に届ける。
窓から顔を出す人もいる。

フェリス(大昔の曲でも彼にあったいい曲ですね………)


337 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 19:09:11 cujICxNQ
窓際

飛竜王の声が部屋に届く

火竜「!?」

少年のような少女のような
耳を立てる

火竜「………昔いた風竜は歌がうまかったと聞きます。風をたしなむ方々の共通点でそたね」(風竜は黒龍に滅ぼされたのでしたね)

声、空を駆ける

数分だけ
目を閉じ聞き入っていた


338 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 19:31:52 cujICxNQ
飛竜王「うまく歌えた‼」

フェリス「ええ………これでいいのです」

飛竜王「?」

フェリス「我が女神が命ずる…………

私は彼に

ある位をあげる

風の精霊として彼と契約を終えた


339 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 19:41:55 cujICxNQ
次の日

フェリス「エリちゃん奪還のためにやらないといけないことがあります」

飛竜王「う、うん」

火竜「なんで私たちだけ?」

ビュン

姫上ナナ「姫上商店販売です。お届け物です。ではさいなら」どさっ

火竜「空間転移!?神がいるの‼」

フェリス「まぁそんなことより。はいこれ飲んで、てか飲め」

飛竜王「…………う」

火竜「いった何を!!…………へ!?……………わかった手伝う」


340 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 19:46:21 cujICxNQ
火竜「はい飲んで」

フェリス「あーん。デーモンチェーン」

飛竜王「…………あっ動けない!!なにこの鎖!!んぐ!?」(まずい!!)

火竜姉「大丈夫なのか!?」

フェリス「ええっと大丈夫………かも?」

もさっさらさら

飛竜王「あれ………髪なんで。伸びないはずなのに」

フェリス「では整えましょうか」

火竜「えーと箱の………あらかわいい服」

飛竜王(おもちゃにされる気がする!?)


341 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 20:35:47 cujICxNQ
数時間後

フェリス「はい鏡」

飛竜王「…………ひっくひっく」

火竜姉(ダメ!!鼻から魔力が止まらない!!)

飛竜王が涙目になる。鏡には綺麗女の子の服を着た自分の姿が写ってる。髪も魔法薬で綺麗に染め直す。
恥ずかしいそうなので帽子を被せる。それを強く使み顔をふせる。

火竜姉「はぁはぁはぁはぁ」

飛竜王「ひどい、、、、ひどい」

フェリス「では歌が歌える女の子奴隷完成。物覚えが楽でよかった」

飛竜王「!?」

火竜「はぁはぁ」だきぃ


343 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/15(火) 23:58:31 cujICxNQ
フェリス「帝国領に入るのは奴隷商人でいきます」

火竜姉「はぁはぁ…………!?」

飛竜王「そ、それで歌を」

フェリス「それもありますが………まぁ色々。その時になればわかります。今、魔法戦士と契約はないです」

飛竜王「?」

フェリス「まぁ今は貴方の精霊ですよ」

飛竜王「おおお……………」

フェリス「上下関係は私が上ですけどね」

火竜姉「……ねぇ奴隷は可愛そうじゃない?」


344 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:01:17 2i4N1ZnM
フェリス「ミスリルインゴットでお買い上げ出来ますよ。逆らえないでしょ?」

火竜姉「……予約で」

フェリス「お買い上げありがとうございます。じゃぁこの好きな首輪をお与えください」

ハートの飾りがついたピンク

飛竜王「いやああああああ!!!」


345 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:03:35 2i4N1ZnM
フェリス「まぁ終わったら用はないです」

火竜姉「少しの間の我慢でしょう」(ヤバイ血が魔法が漏れが止まらない)

飛竜王「………///」スカートフリフリ(かわいいのかな?恥ずかしい!!)

ガチャ

土魔法使い「エリちゃん無事みたいだ…………って?」


346 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:23:49 2i4N1ZnM
フェリス「無事みたい?」

土魔法使い「あ、ああ今この結婚指輪を触媒で健康状態とか占ったんだよ…………で問題はないみたいだ。なんか不思議だ」

フェリス「ええ……拘束はされてるの?」

土魔法使い「されてない」

飛竜王「」プルプル(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!僕がこんな姿してるなんてバレたら威厳もないじゃん‼お、御父さんなんだけども!!)

土魔法使い「ん?どうしたんだいお嬢ちゃん………どこの子?」 さわさわ

ぺち

火竜姉「やめなさい!!エリちゃんいるのよ‼」

土魔法使い「あいつのお陰で許容範囲広まった。スベスベな肌してるし、尻も仕草も可愛いしきっと顔も可愛いから…………今日は俺とどう?」

飛竜王「」プルプル

火竜姉「ざんねーん私が買ったわ」

土魔法使い「ああ奴隷か……」


347 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:32:26 2i4N1ZnM
土魔法使い「えっと………お前も大変だな」なでなで

飛竜王「////」(恥ずかしさで死んじゃう!)

火竜姉「」バタン

フェリス「火竜姉!?あああ魔力の放出しすぎで……貧血か」

ガチャ

魔法戦士「遅いぞいつまでかかってる。皆まってるぞーい」

フェリス「はーい行きましょう?」

飛竜王「」ぶんぶん(いやああああああ)


348 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:34:54 2i4N1ZnM
土魔法使い「しゃーねーよこっらしょっと重いな………エリちゃん並みに………顔も可愛いな」

飛竜王をお姫様だっこする

飛竜王「…………」

火竜姉「はっ!?な、なにやってるの‼私が持つわ‼」

飛竜王(僕は考えるのをやめた)レイプ目


349 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:47:07 2i4N1ZnM
会議室

フェリス「奴隷の子を連れて商人のふりして潜入します」

土魔法使い「俺もいく!!」

魔法戦士「俺と土魔法使いが商人のふりで行く。奴隷としてそこの子と火竜姉はいいかい?」

火竜姉「ええ……この子は守るわ」ダキィ

ヘルカイト「ワシは?」

魔法戦士「ドラゴンゾンビさんにワームさんヘルカイトさんはお留守をお願いします。インゴットでお酒でものんどってください」

ヘルカイト「よっしゃ‼飲むか‼飛竜王は?」


350 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 00:53:57 2i4N1ZnM
ドラゴンゾンビ「ヘルカイト」ダキィ

ヘルカイト「ふへ!?ドラゴンゾンビどうしたんだ?」

ドラゴンゾンビ「抱いてください」(あの御仁は飛竜王)

ヘルカイト「いや、お前男」

ドラゴンゾンビ「ちぐはぐな体ですので子宮もあります」

ヘルカイト「は!?」

ドラゴンゾンビ「了承と言うことですね」(御仁は隠したいでしょうから気をこっちに向けなければ)

ワーム「嬢ちゃんかわええな。飛竜王みたいじゃ。酒飲もうかのーイモがいいの」

飛竜王「!?!?!?!?」


351 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/16(水) 01:03:25 2i4N1ZnM
魔法戦士「えーと瑠璃ちゃん」

瑠璃「はっ君主」

魔法戦士「馬車を引っ張ってね。あのヒトカゲ精霊で」

瑠璃「とかげー出番だぞ」

ヒトカゲ「ちぃ」

フェリス「出発準備をしましょう。奴隷役は3人。商人役2。あと交易品として騎兵隊の死体から剥いだ武具を」

魔法戦士「元手がタダだからか」

飛竜王「」(エリちゃんの前に出たくない)


355 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/17(木) 01:05:03 JHswvS8c
馬車(大型化した蜥蜴が引っ張る)
帝国領に向けて出発
馬車で数日はかかるだろう
空からは結界や監視があって厳しいと言う理由からだ

一回空から攻撃をしてしまってるので対抗策があってリスクを負う。

とにかく潜入が目的
それと

土魔法使い「おっ帝国領の商人ですかい?」

帝国領の商人が馬車を数台引き連れている。大規模な商隊だ。

魔法戦士「なんかおもろいもんある?」

帝国領の商人「ないな、お前らなんか興味もない。大したもの売ってないだろ?」

魔法戦士「帝国領の死体から剥いだ武具ですわ騎兵隊の」

帝国領の商人「ほう、興味はあるが…………急いでるのですまないね」


356 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/17(木) 01:17:25 JHswvS8c
フェリス(魔法戦士………準備は出来ました)
魔法戦士「ふーん、で。そんなに大勢で蜂起しようとしてるわけか」

帝国領の商人「……なんの話だ?」

土魔法使い「スパイでしょってことだ」

帝国領の商人「」くい……

指で馬車に合図を送っているが

フェリス「加護が無ければこんなものですね」
出てきたのは精霊

帝国領の商人「な、なに!?」

魔法戦士「すまんな…………同業者だ」

土魔法使い「そういうことなので」

フェリス「絶空」

帝国領の商人「!?」ドタッバタバタバタ!!
帝国領の商人が暴れるがしだいに動かなくなる。気絶したのだ。

フェリス「命令書は無かったですが全員始末しました」


357 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/17(木) 01:23:07 JHswvS8c
魔法戦士「そうか……-ご苦労様。俺らでもう一度探ろう」

土魔法使い「そうだな。にしても本当に一瞬で暗殺するな………てかエグ!?」

馬車を覗き込んだら、みな霜がついていたり、喉をおさえ苦しみながら死んだ顔をや、首がなく馬車をの中が真っ赤なのもある。

土魔法使い「派手にやるなー音が一切なくて行ってたのがこれかー」

魔法戦士「まぁ死なんて綺麗じゃないだろどうやったって」

土魔法使い「そうだな、老衰で死にたいよ」

フェリス「風化出来ますよ?」

土魔法使い「お断りします‼」


360 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 00:52:44 yE0rPWSg
魔法戦士「フェリスちょっとこい」

フェリス「はい」

魔法戦士「命令書ではないが……これはなんだ?」

フェリス「ビン?薬でしょうか?」

土魔法使い「ん?見せてみろ………」くんくん

土魔法使い「毒だなまぁあまりきついもんじゃないが風邪気味になるだけだ」

フェリス「…………にや」

魔法戦士「そうか……聞かなきゃよかった」

土魔法使い「??」

フェリス「いいじゃないですか………やろうとしたなら……やり返せばいい」

魔法戦士(悪魔め……)


361 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 00:59:27 yE0rPWSg
薬ビンを手に入れ
馬車は進む。野宿をしながら進む。
まったく行商も少ないので進みやすい帝国領に入ってもだ戦争中故に禁止でもしてるのだろうか?
そんなことより
魔法戦士「なんで、飛竜王はあの姿のまんまなんだろうな土魔法使い」

馬車の隣りで手綱を引く瑠璃ちゃんの隣に土魔法使いは座っている。3人乗れる馬車だ

土魔法使い「へ?飛竜王は現地集合では?」

瑠璃「そうだよ」

魔法戦士「はっ?誰がそんなことを?後ろにいるじゃないか。鎖と手錠をされてるの」(何故、まだつかんのにしてるんだ?)

土魔法使い「」


362 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 01:03:15 yE0rPWSg
土魔法使い「」

瑠璃「???」

魔法戦士「も、もしや気づいてなかったのか!?ずーと大人しくしてるからかな?」

土魔法使い「」

魔法戦士「お前、知っててからかってたのかと………」


363 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 01:06:50 yE0rPWSg
土魔法使いは火竜姉と同じようにセクハラしていた。怯える姿が可愛いらしい

土魔法使い「えっ俺何してたっけ?」ガクガク

魔法戦士「なんでも」

フェリス「ばれちゃいましたねそうですよ。飛竜王ちゃんです」

土魔法使いが焦っている

魔法戦士「手錠女装する必要は無かったろ奴隷役」

フェリス「火竜姉が好きそうだからですし………まぁ可愛いかなって」

魔法戦士(哀れな……)


364 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 01:57:36 yE0rPWSg
土魔法使い「」ダラダラダラ

フェリス「まぁ飛竜王は一生懸命バレないように我慢してたみたいですけどね………あーあ」(火竜姉が襲いそうになったり大変でした。エリちゃんって良く産まれてこれたなーと思いますね)

魔法戦士「!?」

土魔法使い「ははは…………だまっとこ」

フェリス「飛竜王~~~~バレてる」

奥に向かって叫ぶ

魔法戦士「かわいそうに」(ゲスイ)

火竜姉「あーよしよし………はぁはぁ」

瑠璃「…………」(なんか大変なことになってる!?)

飛竜王受難はまだ続く


365 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/18(金) 19:17:03 U9RBNwoM
瑠璃ちゃんは知らないままの君でいて


366 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/19(土) 02:39:55 AbTbEdpY
数日かけた旅も終わりこっそり潜入する
検閲を抜け、大都市を見る。
魔法国より大都市だがどんよりした空気が流れる

敗戦に次ぐ敗戦

なにより国として肥大化しすぎたようだ

自分達は宿屋に泊まり
体を休める。私は情報を探す。


367 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/19(土) 02:48:38 AbTbEdpY
探した結果

井戸の個数がわかった

そして
手に入れたビンを投げ込んだ
全て

そのあと、夜になったのを確認して飛竜王に歌ってもらう

それを都市に風に乗せて広めた

エンジェルソングと言う噂が次の日には広まった。

ここまでうまくいくと笑い声が出る。心のそこから


368 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/19(土) 02:52:36 AbTbEdpY
フェリス「火竜姉聞きたいことが」

火竜姉「?」

フェリス「飛竜王に隠してることがあるでしょ?」

火竜姉「ないわよ」

フェリス「ない訳じゃないじゃない?母親を見殺ししておいて」

火竜姉「!?」


369 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/19(土) 02:53:32 AbTbEdpY
フェリス「人気がない所へ」

火竜姉「ええ…………」

フェリス「…………」(色々と取り調べをしときましょう)


370 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/19(土) 04:55:23 HCKBe0gU
乙!


371 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/20(日) 22:36:32 bQ6i7Pys
一本の路地裏

フワっ

屋根を伝ってここまで来た

誰も通らない、視界も音も

だれも来ない場所

火竜姉「エリちゃんから聞いたのですか?」

フェリス「いいえ、憶測………今は確信」

火竜姉「やってしまいました」

フェリス「そうですね。見殺しですね…………それよりも今はアレスの次を考えないと行けません」


372 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/20(日) 22:51:50 bQ6i7Pys
フェリス「黒龍の女王の動きがわかりませんし、あなたを見て疑問に思います」
火竜姉「…………なんでしょうか?」
フェリス「火竜の女王の魔法は使えないのですね………エルダードラゴンといっても」

ぶぅん

画面が現れる。魔法戦士が使う最大の火の魔法を扱う姿を映す。

火竜姉「母の術!?どうやって習得を!!」

フェリス「一応教えて頂いただけです。何故これが使えないのですか?」

火竜姉「…………エルダードラゴンでも強弱はしっかりしてる。私は弱い方。申し訳ないけどあまり強くないわ。母の術は少し特殊だから無理なのよ」

フェリス「そうですか………それはわかってました先の戦いでの善戦で。黒龍が目指す場所はなんでしょうか?」

火竜姉「黒龍の目指す場所は……種の最高主がドラゴンである事を目指してる」

フェリス「火竜の思想は?」

火竜姉「…………それは………」

フェリス「火竜なぞ雑魚なのでしょうね…………思想が全く纏まってない」

火竜姉「群れの存続………」

フェリス「そんなの当たり前じゃない?あなたの思想は?」

火竜姉「そ、それは……」目をそらす


373 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/20(日) 22:57:08 bQ6i7Pys
フェリス「………黒龍がしたいことが理解できました。火竜はただ危機感だけで纏まってるんですね。あなたが弱い理由もそれがあるのでしょうね。飛竜王がエリちゃんに伝えてほしいという言葉はそっくり貴女にも当てはまる」

火竜「なんでしょうか?」

フェリス「それは……………!?」

飛竜王「エクスカリバー!!」

通路の上空か光刃が通路を縦に切り払う。煙がまう。しかし
音もなにもかも静かである

スタッ

飛竜王「………火竜姉大丈夫?」

火竜姉「えっと!?何故‼」


374 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/20(日) 23:01:48 bQ6i7Pys
煙は風で吹き飛ばす

フェリス「全く、めんどくさい事をして。今は精霊状態ですから力弱いんですよ物理の」

飛竜王「大丈夫………効いてないじゃん」(片手で弾いて反らされたし………力量は全然違うでも)

スカートをたくしあげ
尻尾をしっかり構える

飛竜王「火竜姉は苛めさせないよ」

火竜姉「!?」

フェリス「………そこの女が例え母殺しに荷担しても?」

飛竜王「そんなの知ってる」

火竜姉「!?」


375 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/20(日) 23:08:44 bQ6i7Pys
フェリス「だ、そうですね」

火竜姉「し、知ってたの………」

飛竜王「知ってた、竜姉に近付けたくなかった事と注意しかったこと………さらわれたとこを教えたこと。黒龍姉は教えたりしないからね……従えさせるやり方が好きだからね」

火竜姉「あ、あ…………ごめん、ごめんなさい私は………」

ビュン、バチーン

火竜姉「痛っ!!」

頬を尾で叩かれる

飛竜王「目を覚ませよ‼」


377 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 12:32:32 YtfAoigE
かわいい女の子じゃない
男の子がグッと火竜姉に寄せる

飛竜王「お前の母さんの思想はどこいった?」

火竜姉「………それは」

飛竜王「ドラゴンの誇りはどこ行ったと言っている!!黒龍姉は持ってるぞ‼種の頂上を手を選ばす目指している!!火竜は!!」

火竜姉「…………つぅ」


378 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 12:46:52 YtfAoigE
飛竜王「火竜の根底の思想は竜としての誇りで生きてるんだろうが‼」

火竜姉「……………無理よ‼」

火竜姉が叫び出す。

火竜姉「みんな!!母さんほど強くない!!飛竜王のように強くないの!!」

飛竜王「僕だって‼弱かった!!でも理由はどうあれエルダードラゴンだ!!群れるのが悪いわけじゃない!!生き残りをかけてなら!!だけど楽して生き残ろうなんて!!そんなのはただの堕落だ!!」

飛竜王が深呼吸をする

飛竜王「言おうと思ってたけど……遅くなった。確信したから今さっきの応答で…………火竜姉には勇気がないってことを」


379 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 12:52:35 YtfAoigE
火竜姉「はぁひっく…………」

火竜姉が過呼吸になる

飛竜王より幼く見える

飛竜王は内に隠している。
火竜の炎を……だから強き皆が引かれる。だから彼は………

飛竜王「火竜姉言いたいこと全部言ってみろ………僕も全部言うから懺悔を聞こう」

火竜姉「………」

火竜姉はへたりこむ
そしてボソボソと言葉を紡ぐ



381 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 18:32:04 FmpzSdec
火竜姉「実は知ってた……母さんは強いからそんなこと言える。私たちはそこまで強くない……そう……なら群れれば弱さを補えると誰かが閃いた…………弱さから目を背けるために…………誇りなんて生きていくためには要らないって」

飛竜王「ワイバーンバカにする癖にワイバーンと同じ生き方だね」

火竜姉「……そう……だから強いものに怖がる。殺そうとする。私だって頑張って強くなろうと」

飛竜王「あっそ結果がないなら意味ないな」


382 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 18:44:40 FmpzSdec
火竜姉「………」

飛竜王「まぁ竜姉は結構教え込む筈なんだけど」

火竜姉「………」

飛竜王「怠慢かー忘れてるんだな………」


383 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 21:19:08 FmpzSdec
スッ

手を差し出す

飛竜王「立て………火竜は姫君。僕は君のことは嫌いじゃない。護ってあげるよ君が一人立ち出来るまで竜姉がしてくれたかのように」

火竜姉「う、恨んでないの?」

飛竜王「竜姉は誇りをもって散った悲しみはすれど僕は後ろを向いて歩いたりはしない。背中の風が止むまでね」

火竜姉「………」(…………やっぱり好き。カッコいいもん………姿とか関係ない)

スッ………ギュ

火竜姉「きゃ!?」

バサッ

火竜姉を手をつかんだ瞬間上空に振り上げ火竜姉を飛ばし、竜化。背に乗せる

飛竜王が勢いよく翔ぶ
風に乗せて

フェリス「………二人に祝福あれ」


384 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 21:37:03 FmpzSdec
飛竜王「巻けたか………よかった」

火竜姉「………どうして」

飛竜王「あまり聞かれたくない」

火竜姉「?」

飛竜王「竜姉の姿は好きだ………似てるけど違う君も」

火竜姉「!?」

フェリス(聞こえてるんですけどね)


385 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 21:45:41 FmpzSdec
宿屋

フェリス「魔法戦士」

魔法戦士「ん?」

フェリス「好きです‼大好きです‼」

魔法戦士「どうした?いきなり」

フェリス「」しゅん

魔法戦士「好きか………俺は大好きだぞ」クス

フェリス「!!!」

魔法戦士「明日………頑張ろうな」

フェリス「はい‼」


386 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 22:00:35 FmpzSdec
次の日城の前
土魔法使い「帝王に謁見を!!いい奴隷がいますんで」
帝国兵「ならん!!謁見は順番を守れ」
土魔法使い「いやいや、めっちゃいい子がいるんです」

飛竜王(う、売られるの!?)

フェリス「謳ってください」

飛竜王「えっ!?」

フェリス「さぁ………何でもいいですよ」

飛竜王「…………すぅ」

飛竜王が馬車内で歌い出す。

ヒュウウウウ

風が門を通り抜ける

歌に乗せて

土魔法使い「こら!!勝手に歌うな‼」(これからはもうお役ごめんか)

帝国兵「王が‼謁見を所望です!!」

帝国兵「通れ」

土魔法使い「ありがたき幸せ」(マジかよ‼)


387 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 22:08:45 FmpzSdec
城内

魔法戦士「潜入できたか」

俺一人城内に忍び込んだ
正面から

作戦は土魔法使いが騒ぎ、歌などで気を逸らしたところをエンチャント魔法の重ねがけで疾走、正面から潜入した。ぶっちゃけ

謁見は予想外だ
フェリスはいない
声だけを伝える
一番に危険人物と認識されているだろうフェリス専用の検知魔法と拘束魔法が張り巡らされている

フェリス「用意周到ですね」

魔法戦士「相手が怖いのはお前だからな」

フェリス「お陰で………人には反応しないのですね」

魔法戦士「城内人が居るからな」


388 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 22:24:36 FmpzSdec
魔法戦士「えーと謁見の間か?」

フェリス「ごめんなさい見えないです。魔力が濃くて濃くて」

魔法戦士「しょうがない」

天井のシャンデリアに飛び移る

帝国兵の見廻りだ


389 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/21(月) 22:29:18 FmpzSdec
帝国兵「あの歌声すげーな」

帝国兵「本当にな謁見するそうだ。奴隷が歌うらしい」

帝国兵「それはそれは…………天使なんて言ってても奴隷か……世も末だな」

帝国へ兵がさりシャンデリアから降りる

すたっ



391 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 00:00:28 .TXxOli.
魔法戦士「…………アレスは何処か?」

フェリス「落ち着いて行きましょう」

んっ誰か来る!!
身を隠す

黒龍の女王「…………飛黒龍よ…………準備は?」

飛黒龍「出来ております」

魔法戦士&フェリス「エリちゃん!?」

黒龍の女王「ん?」

魔法戦士(危な!!)

飛黒龍「なんでしょうか?」

黒龍の女王「……さぁ」


392 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 00:53:11 .TXxOli.
似ている
身長や姿は違うが似ている
髪色も

フェリス「………いったい誰」

魔法戦士「黒龍もいるのか………どうする?」

フェリス「アレスのみです。狙いは」

魔法戦士「わかった」


393 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 01:01:12 .TXxOli.
少し気になるが

今は目的が違う

標的だけを探し
仕留める



フェリス「居ましたね…………大広間で瞑想しています」

魔法戦士「帝国兵が邪魔だな」

フェリス「お任せします」

魔法戦士「……………」



395 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 09:42:42 29UYjORo
すたっ

魔法戦士「すまない」

背後に立ち
口を手で塞ぎ、刀を突き入れる
鮮血が流れ手が汚れる
悶え
そして動かなくなり膝から倒れる

死体は一応隣の柱に隠す。
鮮血が絨毯に染みがつけているので隠しようがないが発見が遅れればいい

魔法戦士「…………部屋の前は以上か?」

フェリス「みたいです」(………何故アレスは閉じ籠ってるのでしょうか?)

ギィイイイイイ

重々しい扉を開ける


396 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 12:47:32 29UYjORo

戦神アレス「………来たか黒龍」

アレスは大広間の中央で待っていた。元は食堂か議事堂だったのか机が高く積み上がっている

側近「アレス様違います‼」

戦神アレス「………魔法戦士だと!?黒龍はどうした!いや、はめられたか‼」

魔法戦士「黒龍がどうしたって?」

戦神アレス「………知らないと見ると違うのか‼何故お前がここに!!」

魔法戦士「暗殺」

側近「はん?片腹痛いは!!」


397 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 13:01:39 29UYjORo
側近「神を前にして頭を垂れない蛮族めが!!」

魔法戦士「空間凍結………」

戦神アレス「な、なに!?空間魔法だと‼」

魔法戦士「まぁかじった程度には………魔力は無尽蔵にある………つたなくても使えるだけ使ったら何でもねじ曲げる。さぁ!!隔離したぞ!!」

側近「ふん!!一人で何が!!ドラゴンスレイヤーの錆にしてくれる!!」


398 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/22(火) 13:08:50 29UYjORo
魔法戦士「炎剣!!」

ガキン!!

方刃波状の剣を刀を片手で持ち防ぎ、片方の空いた刀にエンチャント
炎が渦を巻き………炎の刀身が延びる

ぶんっ

それを振り距離を離させる

側近「一人でどうしようか無理だ‼ここまでこれないからな‼奴は」

魔法戦士「お前が警戒で罠を張った首謀者か‼」

側近「見せてやるソロモン王の召喚術を!?」


399 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:01:15 jB1URFIc
魔方陣が地面に浮き出す

側近「な!?魔方陣が違う!!何故だ‼」

魔法戦士「先に書いててくれて、ありがとう。風の特性で臨機応変に形を変える…………このように」

魔方陣が柱になり光だす。
膨大な魔力をで強引に踏み潰し書き換えた。隔離したといっても実は穴を開けてありそこから空気伝いに魔力を補充する。

魔法戦士「我が紅き契約より来い‼我が嫁にして最悪なる者よ!!」

魔方陣が閃光を放つ

魔法戦士「デーモンの召喚!!」

フェリス「こんにちは!!」(口上が酷すぎて………少し悲しい)

現れたのはフェリスの角と黒翼が生えた肉体。黒鋼のドレス調の鎧と翠の戦斧ミストルティンを構え現れる。
天使ではなく、堕天使とも見える姿

魔法戦士(デーモンか………俺の嫁)

側近「!?」

戦神アレス「な、なに……デーモンだと………門が開いたのか?」


400 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:04:58 jB1URFIc
魔法戦士「2対2だ」

フェリス「お縄に頂戴ですね」

戦神アレス「ふん!!神に勝とうなぞ愚か者めが!!」

側近「帰りうちにしてくれる!!」

フェリス(戦争は………やる前からわかってやるものです。アレスの腕は治らないでしょうね。ミストルティンの宿り木が宿っているのです。後は芽吹くまで…………ククク)


401 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:16:48 jB1URFIc

帝王の謁見の間
豪奢な装飾がされた間
横には幾重にも並んだ新鋭隊がいる。挟んで怪しい者を殺すためだけにではなく…………帝の一言で始末するための私兵。その中に俺達は居る。なんてこったい。弓兵も居るじゃないか奥に

土魔法使い「はは~謁見の機会を頂きありがたき幸せ」

帝「うむ………ふふふ。商人やいい商品があると言うてたな」

土魔法使い「はい!!前へ」(くそデブジジイがお前なんかにゃ絶対買えないぞ)

飛竜王「………」(ど、どうするの!?)

火竜姉「………」(なんとか時間を稼ぎましょう魔力を満たしましたいつでも起爆できます…………母さんの魔法です)


402 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:33:13 jB1URFIc
帝「ほほう、姉妹か……」(可愛いじゃないか………今夜は………)

土魔法使い「なんと歌が歌えます」

帝「ほう、聞かせてみよ」

土魔法使い「では………ほら歌え」(時間を稼いでくれ…………くっそおおおおおおお売られちまうじゃん)

火竜姉(もう、爆破で逃げましょう‼)

飛竜王「う、うたいます」ぷるぷる

飛竜王が歌い出す
周りがざわつく
うまい、うたがうまい
しかも知らない歌詞
気にならない筈がない。そして嘆きもある…………奴隷と言うこと

土魔法使い「どうですか‼高貴な所の出らしく……」

帝「黙っとれ‼」

歌に没頭したいらしい

土魔法使い(防御でスライムを使うか………)


403 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:41:40 jB1URFIc
歌が終わる

パチパチパチパチ

帝が拍手を贈る。

「いい歌声ですね」
「ああ、いい歌声だな」

奥から二人の男女が現れる。
片方は剣士の姿をし、片方は………

土魔法使い「エリ!?いや………似てるが大きい…………いやでもエリだ!!」

飛黒龍「ん?なんだお前?飛黒龍だ私は。エリと言う名ではない」
黒鋼竜「俺は黒鋼竜だ。まぁそこの御仁すまない。気が乗らんが母の命だ……………全員、死んでもらう」

帝「何を言っておる!!我の客人ぞ!!」

黒鋼竜「そうだな………」

ドンッ!!!ガンッ!!!

黒龍「グアアアアアアアア」

謁見の扉が壊れ、黒龍が現れた。


404 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:46:42 jB1URFIc
黒龍「黒炎弾!!」

バフッ!!

帝「なっ!?なっ!?ぎゃああああああ」

帝国兵「ぎゃああああああ」
帝国兵「あつい!!だれか!!」

黒炎が謁見の間を包む
声がなくなるまでじっくり
殺す

黒鋼竜「ふっ………つまらん………」
飛黒龍「…………母の命」

黒龍「火を収まれ」

シュ

黒炎が収まり、残ったのは焼死体と

飛竜王「けほけほ」
火竜姉「けほけほ、ひどい」
土魔法使い「スライム、戻れ」

銀色の水に守られた商人だけだ


405 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:55:52 jB1URFIc
黒龍「ん?生きてるのか?」
黒鋼竜「なるほど、魔法使いか………黒龍殺せ、つまらん仕事だが」

土魔法使い「まっまってくれ!!君はエリだろう‼その指輪!!」

飛黒龍「ん?もしやこの呪われた指輪の持ち主か‼なら話が早い殺せ‼」

土魔法使い「!?」

火竜姉「逃げましょう‼穴を開けます‼ファイヤーボール」
飛竜王「風を唸れ‼ウィンドショット!!」

火弾に風の矢が吸い込まれれ爆発する。

火竜姉&飛竜王「ファイヤーテンペスト!!」

爆発から炎の渦が生まれ部屋を焼く
熱風が周りを焦がす


406 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 19:58:39 jB1URFIc
黒龍「黒炎弾‼」

嵐が吹き消される。

黒鋼竜「…………く、くくははははは!!!飛竜王か!!飛竜王が居るのか‼」

壁に大穴が空き、空を火竜とワイバーンが飛んでいる。

飛黒龍「追いますか?」

黒龍「追う!」


407 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 21:23:14 jB1URFIc
帝国の空

至るところに龍がいる。人は殺さず
みな逃げに逃げている

帝国の都市が恐怖で埋まる

火竜姉「黒龍の傘下に………火竜も全ての竜も」

飛竜王「そうだね」

土魔法使い「エリ………くっそ」

火竜姉「逃げましょう」

火竜の背にいる土魔法使いに語りかける

土魔法使い「そうだな………あの二人なら………逃げ切れるだろう」

黒鋼竜「逃がさんぞ!!飛竜王!!」

飛竜王「やっべ!!一番苦手!!」

黒い鱗。しかし光沢があり重厚な鱗を持つ化け物のエルだードラゴン。黒龍の女王の右腕。そして昔のヘルカイト兄貴と同じ

戦闘狂


408 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/23(水) 21:31:06 jB1URFIc
飛竜王「ここでやりたくない。都市外行こう」

黒鋼竜「いいぞ‼どこへでも。飛黒龍…………任せた。眼下制圧」

飛黒龍「…………はい」

飛竜王「火竜姉まってて」

火竜姉「…………帰って来てね」

飛竜王「ああ」

土魔法使い「…………」(エリじゃないのか?姿が黒のワイバーンだが……似ている)


409 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 01:25:26 2MYurc2.
飛黒龍「ふん、命拾いしたな」

土魔法使い「…………」

火竜姉「ふぃ………死ぬかと思った………ありがとう飛竜王………黒鋼竜は無理だったよ」

飛竜王が飛んでいく先を黒龍と黒鋼竜が追いかける

きっと引き付けて逃げる筈

火竜姉「では………待ちましょう………魔法戦士を」


410 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 01:38:40 2MYurc2.
じゃらじゃらじゃら

赤い紅い鎖にグルグルされた物を引きずりながら部屋を出た

黒龍の女王「始めましてかしら?マクスウィル………原子物質の女神」

魔法戦士「お前は!?」

フェリス「マクスウィル?」

黒龍の女王「私は黒龍の女王。覇竜。マクスウィルとは貴女のこちらでの名よ………で交渉。今回私たち黒龍を見逃して貰えないかしら?」

フェリス「私に聞いてるのでしたらお門違いです魔法戦士に聞いてください」

黒龍の女王「そう………魔法戦士さんどうですか?やりあうのは大変でしょう?」(ふーん、魔法戦士が英雄の加護があるのかしらね。ヘラのおもちゃと一緒の)


411 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 01:43:35 2MYurc2.
フェリス(承諾を神を押さえるので精一杯です)

魔法戦士「わかった………手を引こう」

黒龍の女王「英断感謝します。勇者さん」

フェリス(…………にや)

魔法戦士「そんなもんじゃない」

黒龍女王の隣を抜ける
黒いドレスがはためく

黒龍の女王「私は皆さん女王と言うけれども…………覇竜。それをお忘れなきようお願いしますね…………ふふふははははは!!!」

ドレスの女性が笑う

さも腹黒い

だれかさんと同じように


412 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 02:04:12 2MYurc2.
都市の外れ

飛竜王「ここなら好き勝手に戦えるね」

黒鋼竜「ク、ククそうだな!!」

黒龍「ははははは2体1じゃ無理だぞ」

黒鋼竜「はっ?お前は帰れ‼」

黒龍「何を言ってる。こいつは同胞殺し許さんよ‼まぁ子供を人質にしてるからな」

飛竜王「知ってる………まぁ部が悪いし………ねっ?」

旋回

そして

大気を蹴り押し込む

飛竜王「ごめん嘘。逃げるよ‼」

黒鋼竜「まっ!?待て‼」

黒龍「あっ!?しまった!!」


413 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 02:09:44 2MYurc2.
飛竜王「戦いたかったらそれなりの条件提示しないとね………面倒だしバイバイ」

黒鋼竜「クソガアアアアア!!」

黒龍「グヘッ………ま、まてみぁ」

ぐちゃ

黒鋼竜「…………ちっやっぱ向こうからその気にさせないと無理か………黒龍の糞のせいで………いいや違うか」

違うよな

やっぱ

黒鋼竜「…………」

飛竜王の背中を見る
強く力強く羽ばたく


414 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/24(木) 02:13:34 2MYurc2.
都市の空

火竜姉「では………その鎖で縛っているのが神ですか?」

フェリス「ええ、アテネとかにつきだします」

魔法戦士「何故?」

フェリス「因縁があるみたいなので」

飛竜王「ただいま!!うわっ都市が制圧されてる!!」

土魔法使い「………帝国が滅びた」

魔法戦士「とにかく今は去ろう‼少し厄介だ。逃げれるチャンスをもらったんだ出直そう」

皆が頷く

アレスは………捨て駒だったのかもしれない



418 : ……… :2015/12/25(金) 02:27:50 lYvbU5tw
俺が気が付いた時には腕が片腕であり、片方は神器により繋がれていた

背中に石の冷たさが伝わる

日の光で照らされる部屋は………異常に質素なものだった

アレス「ここは……………」

記憶が鮮明になるにつれ自分が負けたのだと思い出す。

なすすべなく

なにも

かも

失った


419 : ……… :2015/12/25(金) 02:31:17 lYvbU5tw
ヘパイトス「やぁアレス」

アレス「ヘパイトス………」

足が義足の神ヘパイトス
何故ならヘラに愛されず、潰されたためだ

ヘパイトス「アレス………牢獄に入った心地は?」

アレス「ふん…………何も感じない」

ヘパイトス「ビィーナスは拷問中だが会うか?」

アレス「…………そうか俺も拷問するか……」

ヘパイトス「いいや………お前はなん十年その状態が拷問さ」


420 : ……… :2015/12/25(金) 02:33:15 lYvbU5tw
アレス「そうか………」(それは……神にとって効果がいいんだろう)

ヘパイトス「ビィーナスの拷問の時間だ。元気でな」

スタスタスタスタ

アレス(ビィーナス………すまない)

アテナ「……………」


421 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/25(金) 02:42:33 lYvbU5tw
アレス「戦士の神アテナ…………今日は4人の神が立場は違えど同じ土地にいるか…………」

アテナ「遊び過ぎだったわね」

アレス「…………ふっ最初はそうだが。マクスウィルは危険だ!!ラグナロクが起きる!!」

アテナ「起きないわ………同盟者よ」

アレス「裏切り者女!!我等ゼウスに従うものだろう‼」

アテナ「………人はおもちゃじゃないわ」

アレス「ふん!!下等な生き物に情でも移ったか‼」

アテナ「ええ………それに。神より人の方が楽しいわ。さようならアレス」

スタスタ

アレス「くっ」(苛立ってしょうがない!!)


422 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/25(金) 02:50:20 lYvbU5tw
どいつもこいつも使えない

黒龍さえ、裏切りおって

復讐したい

とにかく

今は再生を待とう


苦汁を飲まされたこと忘れないぞ‼


423 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/25(金) 02:55:11 lYvbU5tw
ある帝国領内

飛黒龍「黒鋼竜………女王がお呼びだ」

黒鋼竜「他を当たってくれ」

飛黒龍「………命令だ」

黒鋼竜「そんな気になれない」

飛黒龍「何があった?」

黒鋼竜「…………飛黒龍。これをお前に…………信じるかはお前次第だ。そして俺は魔法国に乗り込む」

飛黒龍「ならん!母の命令がない限りは」

黒鋼竜「そうか………すまないが伝えておくれ飛竜王を打ち倒してくると」

飛黒龍「!?」

バサッ

黒鋼竜(俺は………まだ満足してないぞ飛竜王)


424 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/25(金) 10:26:18 bCLTmI3o
乙!


425 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 19:52:55 AQ4QxmqA
牢屋

ヒタヒタ

牢屋の石畳みを歩く声が聞こえる

アレス「…………?」

奴隷「っ………」びくっ

顔だけをあげて確認すると小さい女の子が立っていた。綺麗な金髪、長いスカートを着せてもらっているのだろう………メイドのような感じ

奴隷「………」ふきふき

最初ビックリしたあとに何か水で湿らした布で体をふく

アレス「…………奴隷か」

奴隷「…………」こく

アレス「喋る事は許されてないか……」

奴隷「………あ、………」フリフリ

アレス(声帯を潰されてるのか…………悲鳴をあげないために)


426 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 20:02:41 AQ4QxmqA
身なりはいい

っと言うことはそういう男の慰め物としていたのだろう。それをヘパイトスが買ったか………メイド用に。
しかし奴隷で身なりが良すぎるのはこの国の文化だろう。物が綺麗であればそれだけ持ち主の価値である。

奴隷でも貧富を判断させる国の文化

アレス(……………)


427 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 20:08:22 AQ4QxmqA
奴隷「………」すっ

奴隷がお盆に乗ったシチューをスプーンで掬い俺の口の目の前に出す。

アレス「いらぬ」(神は食事は趣味でしかない)

奴隷「………」しゅん

アレス「ふん」


428 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 20:30:56 AQ4QxmqA
次の日

ヒタヒタ

奴隷「…………」

アレス(頬が赤いな)

奴隷は今日も体を拭く

吹き終わったら

今日はパンを用意している

アレス「……………」

俺のせいで殴られるのも関係ないが
暇である

少し乗ってやろう

アレス「今日はいただこう」

奴隷「………」ぱぁああああ

奴隷の顔が明るくなる

アレス(ぶたれなくてすむからな)


429 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 20:43:48 AQ4QxmqA
牢屋5日目

アレス「奴隷よ………ヴィーナスと言う女がいるんだが知らないか?」

奴隷「…」フリフリ

アレス「しらないか………」

奴隷「……………」こくっ

奴隷「あ………あう………」

奴隷が牢屋を出ていく

そして

戻ってくる

その手にはひとふさの金色のウェーブがかかった髪

アレス「!?」

奴隷「…………」すっ

奴隷が俺の目の前に置くそして…………手を合わせる。

アレス「そうか…………すまないすまないヴィーナス」

奴隷「………」


430 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 20:56:07 AQ4QxmqA
魔法国
魔法戦士の屋敷
母親不在
理由、フェリスが居るため

魔法戦士(この屋敷に開かないドアがある………目の前の個室。空き部屋が少ないから確認しておきたい)

火竜姉「あら、魔法戦士。どうかされたのですか?」

魔法戦士「開かない扉を開けようと思って」

火竜姉「…………辞めた方がいいですよ」(飛竜王がこっそり忍び込んだ部屋だ……入った瞬間飛竜王が縮こまってたけど。男にはキツいのでしょうね)

魔法戦士「ふーむ………」

フェリス「はーい魔法戦士!!どうかされました?シフォンケーキ焼けましたよ?」

魔法戦士「ああ、この部屋確認したい」

フェリス「私の道具置きですね……下着とか」

魔法戦士「なんだ雑貨室かそりぁー客室にはできんな」

フェリス「ええ……増築を考えないとですね」

魔法戦士「本当にな」

火竜姉「………」(知っている私は知っている)


431 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/27(日) 23:14:25 ZICpoD3.
ボディー変えて属性チェンジ出来ないかな……ロリ属性とか
部屋にスペアボディーみっちり詰めて換装しよう


432 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:02:19 9K4n7tXk
フェリス「ほっ」

火竜姉「…………」(あの部屋は………異常な世界でしたが………まぁ愛が重いで片付きますね)

魔法戦士「で、道具って何が?」

フェリス「私の服と10歳までの服です」

魔法戦士「????」

フェリス「ボディ交えたら大丈夫な用にです」(当たり障りない解答。10歳までの子供服は用意。男か女の子どっちが生まれるかわからないですから)

魔法戦士「熱心だな~~」

火竜姉(倉庫内イッパイイッパイヤバイのが多い)



434 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:08:32 9K4n7tXk
屋敷内ヘルカイト部屋

ヘルカイト「ドラゴンゾンビ………部屋から出てけ」

ドラゴンゾンビ「つれませんね。はい、お水です」

ヘルカイト「痛いのよくわかったな」ぐびっ

ドラゴンゾンビ「飲み過ぎです」

ヘルカイト「うまいからな………スッと飲める」

ドラゴンゾンビ「まぁ美味しいお酒でしたね」

ヘルカイト「で、お前。なんで下着姿?」

ドラゴンゾンビ「どうですか?」

ヘルカイト「つぎはぎだらけの体を見てもなーもうワシも歳だし。お前男だし」


435 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:12:35 9K4n7tXk
ドラゴンゾンビ「胸はありますよ」プニプニ

ヘルカイト「お前……女だったのか?」

ドラゴンゾンビ「最初は………オスでしたがくっつけることが出来る死体はメスばかり……しょうがないですね。オスはボコボコに殺してしまうから皆さん」

ヘルカイト「自然ではな。今は大丈夫だろ」

ドラゴンゾンビ「残念強い御方の死体は女性ばかり火竜の元女王とかね」

ヘルカイト「なにっ!?」

ドラゴンゾンビ「では、失礼します」


436 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:13:57 9K4n7tXk
昼間庭

飛竜王「zzz」ぬくぬく

ワーム「zzz」ぬくぬく

飛竜王「ふあぁー」ぬくぬく

ワーム「zzzz」ぬくぬく


437 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:17:28 9K4n7tXk
土魔法使い「…………」(寝てる平和だな)

土魔法使い(エリじゃないわけないが…………記憶がないみたいだし)

土魔法使い「元気だし……これからどうするかな……………仕事も部下に任せっきりでいいしーもうすることがない」ぼー

エリちゃん元気だったから
いいかな

スライム「マスター。ケーキ焼けました」

土魔法使い「ああ……行くよ」

黒龍でも幸せになればそれでいいか


438 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:27:06 9K4n7tXk
牢屋6日目

食事も体を吹き終わった後の数時間後

奴隷「………」キョロキョロ

アレス「ん?」(なんのようだ?)

奴隷「………」すと………

奴隷が俺の隣に距離をとって座る

ただ座るだけ。そして無言のまま30分後

奴隷「すぅーすぅー」

寝息が聞こえる

アレス(サボりか?)

奴隷「すぅーすぅー」

綺麗な少女の寝顔だ。幼すぎる。
生まれてまだ十年はたってないだろうか………


439 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:32:28 9K4n7tXk
それから1時間

アレス「おい!!起きろ1時間たったぞ」

奴隷「!?」キョロキョロ

アレス「このままでは怒られるぞ」

奴隷「…………」ぶんぶん

アレス「????」

奴隷「あっ……………ぁ」

何かを伝えようとしているがわからない

アレス「……わかった黙っておいてやる」

きっとサボりを黙っておいて欲しいだろ………

奴隷「…………ぁ」ペコリ

奴隷が牢屋を出る。何か俺は間違えたのはわかる。奴隷の残念そうな顔になんとも言えない気持ちになった

アレス(全く、しゃべれないと面倒だな)


440 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:38:50 9K4n7tXk
牢屋10日目

同じ用に奴隷は俺に距離をとって座る。右足をひこずって。よくよく見ると健を切られてるのだろうか?

アレス「今日もサボりか?」

奴隷「………」ブンブン

アレス「違うのか?」

奴隷「………」コクン

アレス「………ヘパイトスに何を命令されたのだ」

奴隷が何かジェスチャーをする
なんかわかりずらいが………拭く動作などでわかった

アレス「俺の監視役か」

奴隷「………」コクン

ヘパイトスも変なのを寄越す暇潰しができるじゃないか

アレス「…………」

奴隷「…………」


441 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:47:49 9K4n7tXk
魔法戦士の屋敷

コンコン

メイド長「はい、こちら魔法戦士宅です」

黒鋼竜「はじめまして………黒鋼竜です」

メイド長「!?」(緊急体制!!)

黒鋼竜「とって食ったりしな………なるほど。一瞬で結界を」

メイド長「…………」

フェリス「何か物々しいと思えば。お客人ですね。客室に」

メイド長「はい、かしこまりました。こちらへどうぞ」

黒鋼竜「ああ、ありがとう」(恐ろしい屋敷だ………飛竜王、火竜女王、ヘルカイト、ドラゴンゾンビに外では昼寝をしてるのが世界喰いワーム。一国を滅ぼす戦力が纏まって和やかに過ごしている)


442 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:51:24 9K4n7tXk
フェリス「何ようで?」

黒鋼竜「飛竜王に会いに来た」

フェリス「お庭にいましたよね?」

黒鋼竜「居なかったが?」

フェリス「………ああ屋根上ですね。起きろ~~」

がちゃ

飛竜王「ふぁー寝てたの…………!?」

黒鋼竜「呑気だな‼飛竜王!!」

フェリス「ではお二人で仲良く」さささ


443 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:56:16 9K4n7tXk
廊下から客室に

飛竜王「…………黒龍がなんのようだ」

黒鋼竜「お前に会いに来た。情報をもってな………お前の娘の情報だ」

飛竜王「…………で」

黒鋼竜「交渉さ……俺と本気で戦え。それで勝ったら教えてやる」

俺は鞄を置き、飛竜王に手袋を投げつける

ぺち

飛竜王「痛っ!?」

黒鋼竜「受けろ飛竜王。決闘だ!!」


444 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 01:58:01 9K4n7tXk
ばんっ

扉が勢いよく壊れる

火竜姉「だめぇええええ!!!」

ヘルカイト「ダメじゃ‼」

ドラゴンゾンビ「ええ!!怪しいです‼」

ワーム「そうじゃ!!黒龍No2じゃ!!何か秘策を持っとる!!」

ワーム「」


445 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 02:02:43 9K4n7tXk
黒鋼竜「……秘策などない」

火竜姉「あなた方はそうやってすぐに嘘を言うんです‼何回騙されたことか‼」

黒鋼竜「くっ……どいつもこいつも……………俺は…………俺は……」

飛竜王「いいよ。受けよう」

ヘルカイト「飛竜王!?」

飛竜王「場所を移そう。都市から遠く。で皆は俺が戦って勝敗がつくまで黙ってて」

ドラゴンゾンビ「…………わかりました。私が約束を守りましょう。他のかたも文句があるなら私を倒してくださいね」

ワーム「なんでじゃ‼」

ドラゴンゾンビ「…………オスよりメスになりつつあるようですね私は」


446 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 02:06:42 9K4n7tXk
ヘルカイト「ならん!!」

火竜姉「ダメよ!!今は重要な時期!!」

飛竜王「フェリスお姉さん。戦場外の安全お願いします」

ふわっ

フェリス「ええ……いいわよ。私も飛竜王側に」

ワーム「………なぜじゃ‼なぜじゃ‼」

飛竜王「ごめんわかんない」

ワーム「な、なんと…………そうか」

フェリス「では戦場の準備を」


447 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 02:27:37 9K4n7tXk
ワーム「……飛竜王………お前はそおいうやつじゃったの」

火竜姉「…………」

飛竜王「火竜姉………目に焼き付けろ」

ヘルカイト「いった何を………」

飛竜王「ヘルカイト兄貴………見てて僕の成長」

黒鋼竜「では、場所を案内しろ」

フェリス「ええ案内します」(アテネ誘おう)


448 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 02:36:13 9K4n7tXk
都市外戦場
昔に土魔法使いと魔法戦士が戦った場所。人払いを済ませる。
都市の城壁から私たちは眺めている

アテネ「誘ってくれてありがとう。はぁはぁ間に合った!」

フェリス「全力疾走すれば本当に速いですね…………キモいです」

アテネ「あん?やんのか?」

フェリス「いいえ………もっと女性らしくでですね」

火竜姉(女性らしくといいますけど…………部屋のなかは魔法戦士の物で一杯だったような…………)


449 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 02:56:33 9K4n7tXk
黒鋼竜「ふぅしゅうううう」

バサバサ

飛竜王「…………」

フェリス「では…………お好きにどうぞ」

僕の耳元で囁く

飛竜王「行くよ‼」

黒鋼竜「ああ!!」



452 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 23:26:53 9K4n7tXk
ガキン!!

黒鋼の鱗が光る
艶やかに

黒鋼竜「黒炎弾」

黒鋼竜が黒い火の玉を吐く

飛竜王「…………」

それを交わす。距離をとって

黒鋼竜「ふぅうううううう」

黒鋼竜「熱線!!」

飛竜王「!?」

黒炎弾に見とれてたころを狙い打つ黒い熱戦が自分に向かう

間一髪避けるが追いかけてくる

ヘルカイトの技だ。それの属性付き

飛竜王「うっとしい!!ソニックボイス」


453 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 23:33:40 9K4n7tXk
熱線が屈折する

飛竜王「く!」

体を捻り熱線の射線から離れる

黒鋼竜「ふうう」

飛竜王「アローショット!!」

しゅん
かん

金属音が響くだけでダメージがない
遠距離では部が悪い
円動作を行っても
遠いと視界外まで撹乱できない
黒龍はその場を動かず固定砲台

絶対の鱗での防御がある
防御特化なのだ。中身を衝撃で落とすしかない。ちょうど遠距離に決定打はなくじり貧になるだけだった

飛竜王「ソニックブリット!!」

キィイイイイン


454 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 23:52:08 9K4n7tXk
音速で打ち出したナイフを追いかけて迫る

黒鋼竜「熱線」

ナイフが少し熱線をおさえ消滅。熱線の脇に避け………懐に入る

黒鋼竜「グラビティコア!!」

飛竜王「!?」

黒鋼竜「捕まえたぞ‼」

飛竜王「動きが!!重い!!離れない!!」

黒鋼竜「オラオラオラオラ!!」ボコボコボコ

黒鋼竜は爪ではなく握った拳で距離を積めてから殴ってくる。全部は避けきれず、所々痛む

飛竜王「サマーソルト」

ガキンっ

黒鋼竜「聞かんな‼」

ボコボコボコ
飛竜王「ゲホゲホ!!くそ」
お腹を執拗に狙われる。

しゅん

黒鋼竜「なに!?」

脇を抜け、最小の動作で背後をとる。その場で回転

飛竜王「テイルウィップ!!」


455 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/28(月) 23:55:33 9K4n7tXk
ギャラリー

アテネ「重力を産み出す魔法か………遠距離ではらちが明かないと思ったところにインファイトを仕掛ける。防御が固すぎだからできる」

ヘルカイト「飛竜王はうたれつよくない!!」

フェリス「ふふふ………楽しそうね」

飛竜王

笑っていた


456 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:07:49 G8t4x.fE
飛竜王「…………」しゅっしゅ

スカスカスカ

黒鋼竜「……………」(動きが合わされてきた。こいつは一体)

俺は驚愕していた。最初は当たり所は良かった。しかし怯まず、冷静に、相手の動きをしっかり目で見る。そう風を掴もうとしているかのように避ける。

飛竜王「……………」(どうしよう‼決定打がこの距離でない!!ソニックボイスも効かない!!)

黒鋼竜「飛竜王………防御がいいってことはこんなことが出来る」

ぶわっ

黒鋼竜の周りに魔力が溢れる
異様に

黒鋼竜「カオスフレイム!!」

黒鋼竜が黒い炎を吐く。弾の形を取らず炎が広がる。そして魔力に着火

ゴオオオオオオ

黒鋼竜の周りがカオスフレイムで広がる

飛竜王「ソニックボイス!!」

それを払う………が払った先で着火し四方八方から身を焦がし始める。
体を捻り炎を払おうとしても、粘り強く取れない


457 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:18:29 G8t4x.fE
飛竜王「テンペスト!!」

苦し紛れで体に風を纏う
なんとか炎を引き剥がそうとする

黒鋼竜「お留守だぞ。ダークスティール」

黒鋼竜の体の鱗が逆立つ

黒鋼竜「おら!!!!!引き寄せ!!グラビティコア!!」

どごんっざく

重力と体当たりで飛竜王にぶつかる
逆立つ鱗が刺さる

飛竜王「ぐぼ!?」べちゃ

黒鋼竜の体に血がつく

黒鋼竜「カオスフレイム!!」

飛竜王の体に直接吹き付ける。

飛竜王「ぐ………サマーソルト‼」

どごんっ

黒鋼竜「くっ…少し距離を取ったかって!?」


458 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:22:59 G8t4x.fE
飛竜王「はぁはぁ」

飛竜王の尻尾が光り炎を弾く

飛竜王「闇で良かった………この炎」

黒鋼竜「そういえば………天敵だったなその武器。聖なる処刑人の腕輪」

飛竜王「ふぅ…………黒鋼竜強いね」

黒鋼竜「グラビティコア!!」

ギュン

距離を取った飛竜王が迫る

黒鋼竜「ダークスティール」


459 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:26:11 G8t4x.fE
飛竜王「加速!!」

黒鋼竜の脇を抜ける

黒鋼竜「グラビティコアが効かない!?」

脇を抜けたあと距離が離れる。

飛竜王(重力に逆らわなければ加速が出来る…………そして同じように少しずつ重力に向かって、離れてを繰り返す!!)

黒鋼竜「熱線!!」(ヤバイ加速度が!!くそ近くて裏をとられてしまう!!!)


460 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:32:05 G8t4x.fE
飛竜王が黒鋼竜を中心に回る

黒鋼竜「くっそちょこざいな‼」

飛竜王「黒鋼竜………試させてね」

黒鋼竜「!?」

飛竜王「ウィンドチェーン!!」

飛竜王の両翼の裏に魔法陣が生まれそこから二本の緑鎖が生まれる

魔力の鎖…………そうデモンズチェーンの風魔法版。契約した故に使える。

黒鋼竜を鎖が周りを囲う

飛竜王の飛ぶ軌跡に伝って

黒鋼竜「やばい!!どじ込められる!!」

飛竜王「いいや!!絞める」ぎゅ

鎖がピンっと張り球体状になっていたのが動きだし中心に迫る。黒鋼竜を縛り上げる


461 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:36:24 G8t4x.fE
飛竜王から鎖が外れる

黒鋼竜「絞めるはいいが……弱いな」

ぎりぎりぴきぴき

鎖が悲鳴をあげる
耐久に難あり

飛竜王「時間を稼げばいい」

ドオオオオオオオオン

飛竜王が遥か上に向け飛び上がる

黒鋼竜「な、何を……ははやく逃げなければ!!」


462 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:38:19 G8t4x.fE
…………昔から

おれは強かった

しかし………何もする気が起きなかった

黒鋼竜「!?」

頭に過去の記憶がふと過る
未知の経験


463 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:47:46 G8t4x.fE
上空
成層圏

一面雲。澄んだ空
空気は薄いが加護がある
魔力も豊富

飛竜王「綺麗な空に流れ星の如く」

イメージは空に輝く星のように
大気を裂く隕石のように

飛竜王「…………」

黒鋼竜までの距離に魔法陣展開
尻尾が光に包まれ技の準備。光の翼が生える。速さを増やす光のエンチャント魔法。スターライトウィング

その場から落下


464 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 00:52:30 G8t4x.fE
チカッ

黒鋼竜「?」

ドゴオオオオオオン!!!!!!!

ゴオオオオオオオオオ

黒鋼竜「あ、が?」

光った

気付いたら

地面に叩きつけられて、粉塵が舞う

黒鋼竜「ぐあああああああああ!!」

強烈な痛みが襲う。全身に口が血で溢れる。

黒鋼竜「ぐわ!!げほ!!」

地面に縫い合わされたかのような………気が遠くなる痛み

全身が砕けた………そうしか表現できない。


465 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 01:03:38 G8t4x.fE
ギャラリー

皆が何が起きたかわからない

フェリス「………ここまでなるの。手加減で」

アテネ「神を越えるかもしれないでしね………」

私たちには見えた。

幾重にも重なった魔法陣により加速を繰り返し、重力も味方につけた速度を保ち、途中回転。尻尾で叩きつけ。当たった瞬間光線も放った。それが一瞬。

飛竜王「メテオソニックテイル!!エクスカリバーアアアアァァァァァァァァ!!」

遅れて声が響く

地面が巨人の剣で抉ったような軌跡を残す。黒鋼竜以外真っ二つ

余波は私が防いだが遅れて衝撃波が来るのでビックリした。そして………真空筒を使えばもっと恐ろしくなるだろうことが予想できる。

フェリス「決着ね………」


466 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 09:28:29 Vdt2zqTw
飛竜王「げほ、はぁはぁ諸刃。尻尾が………」

尻尾の鱗から血が流れ落ちる
激痛と
尻尾の中身はズタズタだろう
黒鋼竜とおなじ

黒鋼竜「飛竜王…………介錯を頼む」

飛竜王「ばっかじゃないの!!わざと急所と手加減した理由は死んだら情報貰えないじゃないか!!フェアじゃなかった!!」

黒鋼竜「荷物に………情報が乗ってる……………死んだあとでも問題ない」

飛竜王「先に………死ぬきだった!?なんで遺言なんか用意を。いやなんで1匹だけ」

黒鋼竜「…………」

黒鋼竜が気絶する
致命傷ではある
だが
この国にはお姉さんがいる

飛竜王「フェリスお姉さん!!!契約履行!!」

だから無尽蔵の魔力がある


467 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 09:49:10 Vdt2zqTw
飛竜王「ウィンドコムフェイト!!」

風の回復魔法
それを何度も何度も唱える

火竜姉「担架持ってきた!!」

ヘルカイト「のせのせ!!」

ドラゴンゾンビ「医者を屋敷に呼びます」

ワーム「ワシは鎮痛剤とってくるわい」





アテネ「あああんなんと美しいのじゃああああ」

フェリス「涙ふけ、鼻水ふけ」


468 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 11:26:14 zq..nY8.
乙!


469 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 12:10:47 Vdt2zqTw
牢屋

アレス「そういうわけで俺がここに捕まった………」

奴隷「……」

暇潰しで喋るようになる

奴隷は黙って聞いてるだけだが

少しずつ少しずつ

距離が縮まってる気がする

アレス「…………」

奴隷「…」にこっ


470 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 12:41:36 Vdt2zqTw
ヘパイトスが何を考えてるかわからないが


何故か穏やかな風が牢屋を満たしている気がする


アレス「………力が戻ったら喋れるようにしてやろう」

奴隷「!」

アレス「これでも神だ………そう神だ」


471 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 12:56:33 Vdt2zqTw

白い雪が降る

鋼の体が冷たくなる

黒龍の女王「おつかれ黒鋼竜」

黒鋼竜「雑魚の始末ぐらい母さんがすればいいじゃないか」

黒龍の女王「他の子達が負けたからあなたなの」

黒鋼竜「そうか」

黒龍倒せなくても俺は倒せた
難なく、不足なく


472 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:02:44 Vdt2zqTw
俺は生まれたときから力を持っていた。黒龍の異常種だ。

黒龍が手に終えないヘルカイト等を倒す役割を持っていた。ヘルカイト強かったがそれでも負ける気はしなかった。戦ってる間は悩みは忘れられる。だから戦闘は好きだ 。だが最近は戦ってる最中も悩む。

黒鋼竜「俺の強さって何のためにあるんだろうか」

黒龍の女王「黒龍を守るために」

黒鋼竜「そうかーそうなんだろうな…………」(果たしてそうか?黒龍を守るためだけ?それしかないのか?)

俺は大いに悩む


473 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:05:05 Vdt2zqTw
ある日

黒鋼竜「火竜の子供じゃないか‼」

黒龍「ああ、憎き火竜の女王の子のな。子はいい。親をやろう黒龍が死にまくってるあいつのせいでな」

黒鋼竜「………………」


474 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:08:59 Vdt2zqTw
俺は黒龍を守るため

親を殺した

黒龍「やっぱつえーな。もぐもぐ」

黒鋼竜「ああ………あの赤ちゃんどうした?」

黒龍「ああ?お前も要る?うまいぞ」

黒鋼竜「お前!?」

黒龍「あいつの子だ今のうちにやらないと犠牲が出る。しょうがないのさ」

黒鋼竜「そうだな、だったらしかたない」

しかたない………しかたないがない……


475 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:14:22 Vdt2zqTw
黒龍の子「黒鋼竜さんだー!!」

黒龍の子2「本当だ!!」

黒鋼竜「ボウズいい子にしてたか?」

黒龍「仕事帰りだあとにしなさい」

黒龍の子「うん!!」

黒龍の子2「遊んでもらいたーい」

黒龍「あとあと報告行くぞ」

黒鋼竜「…………ああ」

俺はこいつらを守る存在
言い聞かせていた
汚い仕事の言い訳として

大きくなって俺がやっていることは暗殺だった事を知っても


476 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:18:14 Vdt2zqTw
故に

火竜「子供を守れ!!」

火竜の雌「ええ!」

黒鋼竜「……………」

黒龍には絶対の力による幹部に
火竜からは畏怖される存在になった。

故に見逃すことが多くなった

黒鋼竜「雑魚が二度と目の前に現れるな‼」

火竜「くっ………」


477 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/29(火) 13:23:44 Vdt2zqTw
俺には戦闘が好きだが

大口のヘルカイトのように戦闘狂になれやしなかった

黒龍のように残酷な行為に目がつぶれなかった

どれだけ強くとも……心は強くなかったようだ。

ヘルカイトを火竜のとの共同で絶滅させた時

がむしゃらに戦った
忘れるため
だが結局一次凌ぎだった



480 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 13:30:34 3ileHEdw
戦闘狂と対峙したこともある

ヘルカイト「黒鋼竜…俺を殺しに来たか?」

黒鋼竜「命令でな」

ヘルカイト「す、すまんが戦闘してる暇はないんだ………ワイバーンの子供が待ってる」

黒鋼竜「…………はっ?」

ヘルカイト「何故皆そんな反応するんじゃ……」

黒鋼竜「戦闘狂ではないのか?」

ヘルカイト「やめた……待ってる子がいるのでな。今はそっちが重要だ。ドラゴンゾンビの約束に間に合わんからすまんが見逃してくれ」

黒鋼竜「……………」

俺はショックだった
戦闘狂さえも
何か………持っている。


481 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 13:35:56 3ileHEdw
そして

黒龍惨殺事件が起きる
しかもたった1匹のワイバーンに

そして、エルダードラゴンになり
黒龍の天敵となる飛竜王が生まれた
母親も命令で倒せと来た血相を変えて。母親を脅したらしい
そして母親は表へ出てこなくなった


482 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 13:42:52 3ileHEdw
初めてあったときは
黒龍が集団戦を仕掛けたときだ

仕掛けたのは俺らだが
気付けば俺しか地面に立ってなかった

飛竜王「殺るんだったら殺られる覚悟をしてからこればいいのに」ぬらっ

まだカーズワイバーンだった時だ

黒鋼竜「何故俺以外を先に?」

飛竜王「今の僕じゃ君に勝てない。でも君から逃げ切れる」

黒鋼竜「お前は無差別に黒龍を襲う理由は?」

飛竜王「喧嘩売ってるのはそっち。火の粉を振り払ってるだけ。だけど…………黒龍姉だけは倒させて貰う」


483 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 13:50:03 3ileHEdw
黒鋼竜「………お前は黒龍倒して罪悪感なんかないのか?子供が待ってるやつもいる」

飛竜王「…………」

黒鋼竜「そんなのを控えたまま戦えるか?」

飛竜王「罪悪感で縛られる程の翼は持ってない。自分を誰よりも信じ空を飛ぶだけだよ。もし、僕が殺されるならそれは自然淘汰だし殺るんだから殺れもするよいつか。でもそれまで僕は僕であがき、苦しみ空を飛ぶ。竜姉らしく、誇りをもって」


484 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 13:58:23 3ileHEdw
飛竜王「空はこんなにも広いんだ‼どこへだって飛んでいける!!僕は………守る物を壊したからね。縛られるものが無いんだよ………まだ。だから黒鋼竜、味方に僕に喧嘩売っちゃダメって言ってね」

ばさっ
キィイイイイイイイン

黒鋼竜「…………ガキの癖に」

風が流れる気がした

黒鋼竜「俺は………俺は………」

本当に何がしたいかを考えるようになった


485 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:01:31 3ileHEdw
屋敷の天井が見える

黒鋼竜「ん?」むくり

黒鋼竜「んぐっ!?」

体の全身に激痛が走る

ドラゴンゾンビ「あっ起きましたか?」

黒鋼竜「生きてるのか?」

ドラゴンゾンビ「手加減されてましたから」

黒鋼竜「…………そうか」

ガチャ


486 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:07:23 3ileHEdw
飛竜王「あ、起きてる」

火竜姉「頑丈ですね………」

黒鋼竜「長い夢を見ていたよ………飛竜王………守るものは見つかったか?」

飛竜王「?…………うん。今度は守ってみせるよ。二人に誓って」

黒鋼竜「そうか…………」

ヘルカイト「お、起きてる!」

ワーム「酒持ってきたぞ」

ドラゴンゾンビ「……ここで宴会を?」

ヘルカイト「おう、飯は作って持ってきてもらえるぞ」


487 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:10:16 3ileHEdw
ワーム「腹わって語ろうかの思って。黒鋼竜も起きたことだし………ちょうどええわい」

飛竜王「酒はまじいー」

火竜姉「味覚がお子様」

飛竜王「おばさん!お酒ってうまいの?」

火竜姉「おりゃああああ」ほっぺつねる

ドラゴンゾンビ「全く、黒鋼竜は怪我人ですよ」


488 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:37:17 3ileHEdw
数分後

黒鋼竜「母さんの考えなんかついていけねー!!弱いもの苛めなんか許せん‼騎士のように弱いもの守ってこそ‼」

ヘルカイト「お、おまえそんな奴やったんか」

黒鋼竜「心が弱くて………嫌々思うても部下の顔や子供をみたら忘れてまうんや。まぁ死ねばスッキリするやろ思うとったんや。黒龍やけど誇りを大事にする生き方に憧れたんや…………」

ワーム「黒龍でも嫌なもんは嫌なんやなー」

黒鋼竜「まぁ仲間がいれば言えない空気だったんだ。飛竜王みたいな生き方が一番楽しんだろうな」

飛竜王「空飛んでるだけ」

火竜姉「なにも考えてなさげ」

ヘルカイト「まぁ黒鋼竜。どっか雲隠れすればええ。力があれば金儲けできるし生きていける。桜の町は綺麗で楽しいで」


489 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:40:35 3ileHEdw
黒鋼竜「なにか……区切りが出来た。足を洗うよ。にしても仲がええなあんたら」

ヘルカイト「飛竜王のお陰やな」

ワーム「じゃ」

ドラゴンゾンビ「ええ、飛竜王のお陰で女になれた」

一同「!?」

ドラゴンゾンビ「この席で言うのもですがヘルカイト。私は君が好きだ。子が欲しい」

ヘルカイト「うぷっ」

ドラゴンゾンビ「ひどくないかい?」


490 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:43:24 3ileHEdw
ワーム「わし、知っとたで」

ヘルカイト「い、いつから」

ドラゴンゾンビ「私に土下座しに来たとき」

飛竜王「土下座?」

火竜姉「ああ……皆怖がって逃げ出してましたね………ヘルカイトが近寄って来るって」

ヘルカイト「あれは……まぁ頼めるのがお前しか居なかったからな」


491 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:46:54 3ileHEdw
ドラゴンゾンビ「ええ、理由聞いてビックリしましたよ。飛竜王に色々教えたいから教科書作ってくれって………一生懸命に魔導書解読も」

ヘルカイト「だ、黙ってくれ」

飛竜王「僕たちの知らないところでそんな努力を」

火竜姉「魔導書は私たち怖くて貢いでましたね。あれそんな使い方を」

ワーム「いい先生じゃ」

ヘルカイト「あかん!!ドラゴンゾンビ黙れ」


492 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:52:15 3ileHEdw
ドラゴンゾンビ「憎んだり、監視相手でしたから………その劇的な変化はビックリしたんです。で………ヘルカイトの種族でも優しさを持てる事。共存出来る事がわかったのでヘルカイトの種復興をするべきと思ったわけです」

ヘルカイト「見合い話持ってきたのはそんな理由か」

ドラゴンゾンビ「そうでし。モヤモヤしてましたけどね………ご破談して胸を撫で下ろす日々でした。性別はもうどっちでも無かったのですが…………こう………ずっと見てきた事と知らない面を知ってる事を独占したいなど…………まぁなんか年甲斐もなくモンモンしてました」


493 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 14:58:02 3ileHEdw
ドラゴンゾンビ「気付いたらメスの体ばかりで補修して………生まれて初めて生理を経験しました。死ぬかと思いました。死ねないから余計に拷問でした。たまーにヘルカイトが自分の体を労ってくれるのは嬉しかったですね」

ヘルカイト「………お、おう」

飛竜王「うへー甘い」

火竜姉「甘いですね」

ワーム「ここまで言わせたら腹をくくらにゃならんな」

黒鋼竜「はぁ……世の中は広い」


494 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 15:50:29 oBajG/2.
ヘルカイト「ほ、ほりゅうで」

ドラゴンゾンビ「ええ、いつだって。長く永く待ってます。死ぬことがなく長期戦は私の十八番ですから」

ヘルカイト(こいつと戦いたくない理由は長期戦になるんだよなー不毛でしかない…………諦めてくれないんだろうな……もう歳で立たんぞ。下半身)

飛竜王「ちょっと僕風に当たってくる」

火竜姉「わかった」

ワーム「お主も怪我人じゃ、きをつけい」