風の精霊「風属性は残酷なんです………ふふふ」 前編

495 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 16:07:07 oBajG/2.
屋根上

フェリス「あら宴会はいいのです?」

飛竜王「うん」

魔法戦士「賑やかだな……まぁ楽しいのはいいことだ」(はぁー仕事めんどう)

フェリス「ちょうど役者は揃いましたし、味方ですから説明しましょうか二人の今を」

飛竜王「うん」

魔法戦士「そうだな………確認しときたい」

フェリス「では」




496 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 16:19:48 oBajG/2.
フェリス「飛竜王から…………今の彼は勇者です」

飛竜王「!?」

魔法戦士「それであの技が使えるのか…………」

フェリス「ええ、聖なる刃エクスカリバーですね。これは彼の武器のお陰ですね。精霊である私の加護は風です。内容は女神の加護と同じ…………器はあの勇者よりないですが……彼よりも勇者であると思います」

飛竜王「そんな、もんじゃないと思うけど…………」

フェリス「ええ、そのままのあなたでいてください」(真っ直ぐに悩まず飛び。速さを特化することでエルダードラゴンに名を連ねた。幼少期に鍛えられた以上に努力を重ね。自分にあったスタイルを見つけ出す才。善悪をしっかり学び、迷う事をせず。自分を信じる揺るがない芯を持つ。運を持ち合わせた勇ましい者)


497 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 16:38:06 oBajG/2.
フェリス(そして劣性種ワイバーンと言う。この意外性がある強さ)

フェリス(彼に魅せられない訳がない)

飛竜王「………でも、お姉さんお兄さんありがとう。屋敷での生活楽しい

魔法戦士「それはよかった」

フェリス「では魔法戦士の今はこの肉体の契約者です。対価を必要とする悪魔の契約」

飛竜王「うわ………」

魔法戦士「対価を払った記憶はないけど?」

フェリス「永遠で絶対に私への寵愛。そして違反すれば貴方の肉体、魂、概念は私の物っという対価で肉体魔法魔力の全体強化と私を私益する権利。永遠の寵愛のために不老不死です。死の尊厳もありません。死のうと思っても全部私の物になり死ねないです。死さえもワ、タ、シ、ノ、モ、ノ」ハート

飛竜王「ひ………ひえ…………こ、こわ」ガクブル

魔法戦士「そうか……それで力を得るなら致し方ない。一緒に地獄行きは踏み倒そうか」

フェリス「地獄なんかに行かせません。だって奪われるの耐えられないですから」クスクス

飛竜王(だ、だめだ!!なんか狂いそう‼正気でいられなくなりそう‼胸焼けと吐き気が………)

魔法戦士「フェリス!!押さえてくれ。瘴気がめっちゃ漏れてる!!」

フェリス「あっ!?」


498 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/12/31(木) 16:42:39 oBajG/2.
ばたん

飛竜王「…………」ビクンビクン

魔法戦士「気絶したぞ!?」

フェリス「ゆ、勇者にはきついのですね!!は、早く部屋に」

魔法戦士(瘴気が毒って恐ろしいな‼)

フェリス(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい)



501 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 20:37:14 W4/JKpsM
牢屋

2日間奴隷がこない

飯はアテネが用意し、犬食いを強要する。アテネが異様に悲しい顔をしてるのは何故か………

ヘタヘタ

奴隷「……………」

アレス「…………」(頬と色々痣が)

奴隷「ひっく…………ひっく………」

奴隷だ泣き出す
何か怒られたのだろう

アレス「…………なにかあったのか?」

奴隷頷く


502 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 20:40:40 W4/JKpsM
アレス「……………ふん」

俺は魔力を奴隷に流す

封印されてるが微々たるものなら問題ないみたいだ

微々たるもの故に痛みしか取れないが

アレス「…………痛みはとれたか?」

奴隷「???」

奴隷が不思議がっている

アレス「怪我したら痛みだけは取ってやろう………」

奴隷「…………あ…………」

アレス「礼はいい礼は………」


503 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 20:49:28 W4/JKpsM
奴隷「……………」

たったった、ダキィ

アレス「!?」

奴隷「……………ひく」

奴隷が俺に抱きつくながら泣き出す

アレス「…………はぁ」(いったい何がこいつをこんな奇異な行動をさせるんだ……それより)

奴隷を撫でる腕が無いことに……何故か申し訳なくなる
神とは………何か…………


504 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 20:59:06 W4/JKpsM
屋敷の庭

黒鋼龍「土魔法使い乗れ」

土魔法使い「ああ……」

黒鋼龍直々にエリに会わせる事になった。
黒鋼龍なら問題なく帝国に入れるためだ。

黒鋼龍の情報ではカーズドラゴンで鱗が黒いらしい

魔法戦士「嫁がこれを」

土魔法使い「羊皮紙?2枚?なんて書いてるか読めねー」

魔法戦士「お前の手を借りるぞ」

しゅっ

土魔法使い「羊皮紙で何をした?」

魔法戦士「デーモンの加護だそうだ。気を付けなければならないのが闇に引っ張られるし正気がなくなって人格が死ぬことがあるらしい。サインだけなら安いからエリちゃんにも」

土魔法使い「あ、ああ………怖いな」

黒鋼龍「用意はいいか?行くぞ」


505 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 21:46:26 W4/JKpsM
バサバサ

魔法戦士「行ったか………俺らも行こう」

フェリス「?????」

魔法戦士「王が決まった。挨拶しにな」

フェリス「そうなんですか………では礼装していきましょう」


506 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 22:32:38 W4/JKpsM
王の謁見の間
魔法戦士「やっほー」
勢い良く扉を開ける。他の謁見者そっちのけで
フェリス「ごめんあそばせー……………!?」

王の豪華な椅子には魔法戦士の御兄様が
魔法戦士「さすが兄貴………似合ってるぜ」

魔法戦士兄貴「茶化しに来たなら帰れ‼」

フェリス「謁見が終わるまで………」
「いや……終わった所だ。兄弟水要らずにな………」ちらっ
フェリス「…………くすっ変な気は起こさないように」
「ふん!」
一人の男性が去る
魔法戦士兄貴「まぁいいところに来てくれたよ。あの叔父かな?兄弟かに弄られてたとこだよ。はぁ………………王になるとは」

魔法戦士「誰もなれる程強くなかったのか?」

魔法戦士兄貴「熱くなってしまった」

ハーピー

魔法戦士「………」

フェリス「むっ」がつん
魔法戦士「いたい!」フェリス「今見てましたね‼」


507 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 22:41:44 W4/JKpsM
ハーピー「なにかおかしいですよね………」

魔法戦士「いや、良く似合ってると思います………綺麗な翼に似合うドレスですね」

魔法戦士兄貴「お前の嫁の黒鎧を作った職人が丹念に作ってくれたのだよ‼まぁ………皆も良く后に選んでくれた…………人間以外初」

フェリス「子が王位継承者から外れるからでは?」

魔法戦士「それだろうな………子が出来るの?」

フェリス「無理………ではないかもですね。知り合いには人間と悪魔で子が居ると言ってましたから」

魔法戦士兄貴「本当か‼」

フェリス「そんな事よりもご挨拶を………」


508 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 22:56:06 W4/JKpsM
魔法戦士兄貴「俺にとっては重要だが………………そうだぞ、魔法戦士!!」

魔法戦士「ああ………はいはい忠義忠義」

魔法戦士兄貴「じゃ……頼むわ。土魔法使い帰って来ないのか?」

説明後

魔法戦士兄貴「ふむ………しょうがない外向官と工事人代理を代理ではなくそう。で、お前に依頼だ。冒険者として調べてほしい…………奴隷が今頻繁に売られているが。それが今スゴく儲からないらしい。供給量過多なのだ………安く買えるらしい。そして驚くのは逆に高く買い取ってくれる場所があるという」

魔法戦士「それだけで調べろと?」

魔法戦士兄貴「いいや………奴隷安く売ってる輸出している国がある。転売してると考えても…………多いんだよ。人口を考えても。ホムンクルスや………禁忌を犯し、人を増やし戦争に備えてるかもしれない」

ハーピー「これがデーター集計表と地図です」

魔法戦士「ふむ………西帝国か」


509 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 23:06:09 W4/JKpsM
フェリス「調べるくらいには」

魔法戦士「そうだな」

魔法戦士兄貴「全権はお前に任せる………御給金はな………すまんあまり多くは出せん」

魔法戦士「いいですよ。こいつが体でも売って儲けます」

フェリス「男を殺せと申しますか?いいですよ強盗」(空気中の金属とか砂金とか色々やれそうですが奪えば速いですね)

魔法戦士兄貴「…………穏便に頼む」

魔法戦士「………善処します」クク


510 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 23:33:47 W4/JKpsM
城廊下

フェリス「少しいいでしょうか?」

魔法戦士「フェリスなんだ?」

フェリス「ええ、時間を10日下さい」

魔法戦士「いいぞ……もともと土魔法使いを待たないとな………集まって考えてとかないと」

フェリス「…………」(少し……大人じゃないけど何か変わったような?)

魔法戦士「エルフに会いに行ってみるか………皆で」

フェリス「エルフ?」(いったどこでその情報を?)

魔法戦士「禁忌なら………知ってるだろうさ………おれも禁忌に手を出したしな」


511 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 23:39:25 W4/JKpsM

アレスの封印された牢屋

奴隷「……………あぅあ」

アレス「………ん?飯か?」

奴隷「………」コクコク

いつも通り
奴隷と仲良くなった
よく話しを聞かしてやっている

アレス「ん………もぐもぐうまい」

奴隷「……………」パァアアア

奴隷の顔が明るくなる

アレス「あ、ああ肉が食いたい言ったから肉が入ってるな」

奴隷「」こくこく

アレス「うまい………まぁただの趣味だがな。食事なぞ」

奴隷「?」

アレス「なんでもない」(なんだろうかこの穏やかな感じは)


512 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 23:56:57 W4/JKpsM
奴隷「」ぶるぶる

アレス「ん?ああ、寒いのか。こっちこい」

奴隷「??」

アレス「………魔力を熱に……」

奴隷「!?」

アレス「俺の体、暖かいだろ」

奴隷「」コクコク

アレス「そうか………冬が来たか………」



514 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:00:37 sRbdQ6UQ
帝国領宿屋

黒鋼龍「今日から大雪が降って寒い」

土魔法使い「そんな時期か………一年………早いものだな」

黒鋼龍「そうか……遅く感じたが」

土魔法使い「で、いつ会わせてくれる?」

黒鋼龍「明日早朝にここに来るよう言い伝える………死も覚悟しろよ」


515 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:05:56 sRbdQ6UQ
黒鋼龍「あいつに記憶がないからな…………よくやる手だ。優秀な相手を奪う手法は」

土魔法使い「…………そうか。であいつは結構いいとこついてるの役職」

黒鋼龍「まだペーペーだ」

土魔法使い「偉そうな」

黒鋼龍「一部以外は上下関係はないからな」


516 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:10:52 sRbdQ6UQ
黒鋼龍「あと………なんかあっても手伝わないが。帰る場合は一緒に行こう。亡命する俺は…………ついていけないからな思想に、やり方に」

土魔法使い「ありがとう助かるぜ‼帰りは頼むわ」

黒鋼龍「ああ………」(なかなか強い心をもった者だな………男だな)


517 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:15:46 sRbdQ6UQ
黒飛竜の宿屋

黒飛竜「黒鋼龍!?」

黒鋼龍「静かに」

黒飛竜「魔法国に行ったのではないか!?」

黒鋼龍「ああ……読んだか?」

黒飛竜「ああ、だがそんなことは昔だ。今は黒龍…………記憶が無いから信用できんしな」

黒鋼龍「そうか………土魔法使いが会いたがっている。これを」

紙を渡す
泊まっている宿屋だ

黒鋼龍「今日は雪が降っている明日いけ」


518 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:40:42 sRbdQ6UQ
黒飛竜「…………私と彼には何の関係があるんだ?」

黒鋼龍「自分の目で見ろ………そして………次、戦場で会ったら全力で殺しに来るからな………さようならだ」

黒飛竜「………裏切るのか‼」

黒鋼龍「ああ……お前らの思想はきらいだ」


519 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:53:41 sRbdQ6UQ
黒鋼龍「絶対手は出さず、話を聞け」

黒飛竜「そんなこと………」

黒鋼龍「言うこと………聞け」

黒飛竜「は、はい………」(何で私が………)


520 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 00:58:57 sRbdQ6UQ
次の日早朝

私は、宿屋の一室を訪ねる

トントン

シーン

黒飛竜「ん………」

トントン

シーン

居ないのか?

いや寝息が聞こえる!

ガチャ

土魔法使い「Zzz」


521 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 01:12:40 sRbdQ6UQ
黒飛竜「…………むかっ………ん!?痛っ!?」

苛立たったあと少し何か同じような事があった気がしたあと頭が痛くなる。
それも数秒で収まる。血が登ったのか?

黒飛竜「おい起きろ!」

土魔法使い「あ、ああ………すまない!?」

黒飛竜「全くだ‼話を聞きに来た!!早く話せ‼」

土魔法使い「?」

黒飛竜「私のことで知っていることがあるときいてきたんだ」

土魔法使い「ああ………知りたい?ならデートしよう」

黒飛竜「かえるぞ」

土魔法使い「呪い解いてやるから」


522 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 01:34:54 sRbdQ6UQ
黒飛竜「…………絶対だぞ!」(黒鋼龍に言われてるから仕方ない………すぐ終わると思ったのだが)

土魔法使い「なら、朝飯食いに行こうか……準備するよ」(黒鋼龍の名で、言うこと聞かせられるといってたが使わなくてすんだか)


523 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 01:46:25 sRbdQ6UQ
黒飛竜(…………デートなぞ何が狙いだ?)

土魔法使い「うまいな帝国のめし」もぐもぐ

黒飛竜「…………」

土魔法使い「黒龍は制圧しても結局変わんないんだな」

黒飛竜「もともと圧政………変わらない」

土魔法使い「………母親は?」

黒飛竜「西帝国に」

土魔法使い「ふーん、そうそう。もう少し秘匿するべきだぞ情報は」

黒飛竜「あっ!!いや!!問題ない!!知れてることだからな‼」

土魔法使い「西帝国……これだけで大きいよ……全く外交官出来ないね」


524 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 01:54:13 sRbdQ6UQ
黒飛竜「くっ………!」

土魔法使い「ははははは」(ははは………エリちゃん……似てないし考え方も……もっと聡明だった気がする)

黒飛竜「…………もうなにも喋らん」

土魔法使い「かわいいなー」(いじけるのは似てるな)

黒飛竜「な、なにを///」

土魔法使い「かわいいなー言ったんだよ。で、どこ行こうか?帝国紹介してよ」

黒飛竜「く…仕方ない……わかった」


525 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 02:36:13 sRbdQ6UQ
劇場

こんなご時世で金持ちは居る
だが皆身なりのいい者ばかりではない。金目のものなんて持っていないと言わんばかりである

土魔法使い「劇か………」

黒飛竜「帝国華劇だ。つまらないものでないと聞いている」

土魔法使い「行ったこと無いのか?二人分くれ」

黒飛竜「ない………私は自分の分で」

土魔法使い「デート誘ったから見栄をはらしてくれ………な?」

黒飛竜「………わかった」

黒飛竜「ありがとう………」

土魔法使い「何か言った?」「言ってない!!」


526 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 12:57:29 pUQcOaPY
劇はロミオとジュリエット

悲哀誘う内容

土魔法使いを横目で見る
しっかり眺めて楽しんでいるのか口元にやけている

笑う内容ではないのだが

不思議でしょうがない


527 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 12:59:29 pUQcOaPY
私は黙々と見る

つまらない訳じゃないが

何故かこの話は嫌いだ

嫌いだ


528 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 18:55:28 sRbdQ6UQ
上空

竜一同でお出掛けである
瑠璃ちゃんは………忍の里の再構成に帰ってしまった。戦争が落ち着きそうだからだ。エルフの国は魔法国から森山海を渡った島にある
忍者の里から南に行った方向で、刀を作っていた国の真下になる模様

魔法戦士「エルフの里に行くに対してマナーがあるから」

フェリス「なんですか?」

魔法戦士「あとでパンフレット渡す」

魔法国の海を挟んだエルフの国は少し変わっている。エルフのイメージ皆無なのだ。

なぜなら

魔法戦士「港が見えてきたな。その山を越えた先が首都だ」

おおひらに観光地として開けているのだ


529 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 19:30:27 sRbdQ6UQ
飛竜王「エルフって………引きこもりじゃないの?」

フェリス「私もそう思いますが………」

魔法戦士「まぁ……島に引きこもり」

ヘルカイト「ここら辺は始めてくるな」

ワーム「そうじゃの。魔国のエルフと違うのかの?」

魔法戦士「ダークエルフもエルフもいるなんか変わった国だったきが………小さいときに来て以来だから」


530 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 19:47:36 sRbdQ6UQ
ドラゴンゾンビ「私は来たことがあります。天出ル最強之竜を描いた天竜図の大きさが圧巻で綺麗です。都の朝廷の建物の意匠が凝っていていいし………竹林もなかな乙なもので………」

ヘルカイト「詳しすぎね?」

魔法戦士「まぁ………実は観光に来たので」

飛竜王「おう!?」

火竜姉「やった!!」

フェリス「そうですか………図書館は?」

魔法戦士「ある……探ってみよう」



532 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/05(火) 12:40:33 JlZLrSzU

瓦など古風な建物が立ち、土壁などで区切ってある。無駄に広い庭や庭園。懐古廚らしい建物が多い。

だが大陸にはない
新鮮な気分になる

魔法戦士(取れるうちに休息を)

そう

南帝国で絶対嫌なことが起きそうだ


533 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/05(火) 12:56:25 JlZLrSzU
魔法戦士「まぁ今のうちだけだからな」

一同「」ゾワッ

フェリス「…………お仕事のお話はナイセンスですね」

魔法戦士「すまん………みんな忘れて楽しんでくれ」

飛竜王「黙っとけばよかったのに………」


534 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/05(火) 20:33:51 GVcerOl2
夕方

黒飛竜「遊びすぎ」

土魔法使い「いや……まぁ……ね?」

黒飛竜(…………話を聞きださないと)

…………
……………

土魔法使い「あのさー頼みがある」

黒飛竜「!?」

土魔法使い「この羊皮紙に血を塗ってくれないか?エリかどうかわかるらしい」

黒飛竜「あ………ああ」


血を塗る


535 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:16:09 ShpP.TYc
黒飛竜(…………楽しかった………何でだろうか離れたくない)

もしエリじゃなかったら………これで終わり

黒飛竜「もし………私が探してる子だったら?」

土魔法使い「…………」

黒飛竜「もしもだぞ……どうする?」(私は何を聞いているのだろうか……)

土魔法使い「そうだな………そんときは思い出を思い出すまで頑張って貰おうかな」

黒飛竜「違っていれば?」

土魔法使い「その指輪返して貰おうかな………邪魔だろうから」

ズキッ

黒飛竜「あ、ああ」(痛い………胸が)


536 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:27:57 ShpP.TYc
黒飛竜「け……結果は?」

土魔法使い「違うかな………残念」

黒飛竜「そうか………私もよそから来たが違うのか…………」

土魔法使い「手を」

黒飛竜「あ………ああ」

手を……指輪を土魔法使いが触ろうとする

返してしまうのか

…………返したくない!?

ギュウウ

土魔法使い「?」

黒飛竜「………!?」

手を胸に押し付ける


537 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:32:53 ShpP.TYc
土魔法使い「どうした?」

黒飛竜「こ、これは私のだ……」(頭が痛い………)

土魔法使い「そうだね」

黒飛竜「ごめん………でも………絶対私はエリじゃないけど………その……」

どんっ

土魔法使いの胸に飛び越む

土魔法使い「いや、いいよ。また今度」

土魔法使いが肩をもって突き放す。
目には迷いがない。今度はない……

黒飛竜「…………ごめんなさい。この気持ちがわからない、わからないから待って……!?」

キラリ


538 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:39:49 ShpP.TYc
すっ

ざくっ

土魔法使い「くふっ!?」(な、なに!)

黒飛竜「黒矢!?なんで!!暗殺者が!?」

土魔法使い(く、力が入らない………胸を貫かれた………)

ドサッ

黒飛竜「いや………いや………いやあああああああ!!土魔法使い!?ねぇ!!目を開けて‼また………また居なくなる………また?」

そう、また私の前から

黒飛竜「嘘………私、知ってるんだ‼なんで目を開けて‼あと少しあと少しで!!」

好きだった時の記憶思い出せそうなのに!胸はって好きだって言えるのに!


539 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:49:35 ShpP.TYc
ビュビュビュ

矢が何本も飛んでくる

土魔法使い「かは……くそ……にげ………」

黒飛竜「土魔法使い!!ぐっ」

矢から彼を庇い背中に刺さる
毒が塗ってある………痺れで踏ん張りが聞かず倒れてしまう。

土魔法使いは致命傷なのがわかってしまう………心臓が………

黒飛竜「いやだ………思い出せそうなのに………土魔法使い………」

土魔法使い「…………」

黒龍「ふん……死んだが前の戦場の仇だ。いい囮だったぞ黒飛竜。さぁこれが解毒剤だ。城に帰るぞ」

黒飛竜「お願い助けて………」

黒竜「………いいおなごだったが情でも移ったか………黒龍殺しを庇うなぞ同胞を裏切った。死ね」

剣が降り突き込まれる


540 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 00:53:01 ShpP.TYc
黒飛竜「あが……」

喉元が突かれ鮮血が飛ぶ

ドサッ

黒飛竜「…………」

黒龍「ふん………仲良く雪の中で果てろ」

………

黒飛竜(…………土魔法使い)

苦しいまだ死なない
土魔法使いの唇青くなっていくのを眺めるしかできない


541 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 01:01:23 ShpP.TYc
黒飛竜(この感覚………どこかで)


そう


どこかで


感じた

感覚が遠くなる
冷たくなる感覚………



543 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/06(水) 23:58:40 ShpP.TYc
バサバサ

都の上空を旋回し
竜専用の発着場に降りる
建物は平屋が多く
精々5階立ての木での建物が多い

スタッ

「こんにちは都へようこそ!!お宿をお探しでしょうか?」

耳が尖ったエルフの男性語りかけていく。青い着物と言う物が珍しく皆じろじろ見る。

ドラゴンゾンビ「ありがとう。でもごめんなさいもう宛はあるの」

「それは残念。次回は何卒よろしくお願いしますね‼」

サササ

「はい、都へようこそ!!」

商人だろうか?

ドラゴンゾンビ「みなさんあれは客引きです。エルフのね」

フェリス「………世俗的ですね」

ドラゴンゾンビ「ええ、あそこの休憩所で休みましょう。段取りは私が致します」

ワーム「ほぅ……詳しいのがいて助かったのー」


544 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:04:32 oelgF2RE
ドラゴンゾンビ「………エルフちゃん」

エルフ「あ、おおきに。ドラゴンゾンビさん」

ドラゴンゾンビ「少しいいかしら?」

エルフ「ええ!!今日はお一人で?」

ドラゴンゾンビが小さな幼女のエルフとやり取りしている。
知り合いらしい

俺は任せて休憩所もとい竜乗り場の待合所に入る。

中は暖かい、火鉢が至るところにあり色々な人が何かを待っている。

客引きが宿を探してる間の休憩所らしい


545 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:14:39 oelgF2RE
火竜「あ………」

火竜姉「あ…………」

一同「!?」

火竜の数人が暖を取っていた

火竜「な、なぜここに!?」

火竜の姉「いえ………遊びに」

火竜「仲間を殺しておきながら」

飛竜王「死ぬ事も考えられないで戦場に立つのが悪い」

火竜「な、なに」

火竜2ひき「やめとけ………観光地だし俺らはもう次の便があるじゃないか………お客がまってる」

火竜「くっ………裏切りものめ」

火竜姉「身限っただけ。強くなるために」

火竜2ひきめ「傀儡姫はお止めになったんですね………さぁー仕事いくぞ」

火竜が休憩所を去る。


546 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:17:29 oelgF2RE
火竜「……じゃぁな次は味方でありたいな」

火竜姉「ええ、戦場で」

飛竜王「火竜姉頑張ったねーガンつけ」

ワーム「ビクビクしたわい」

ヘルカイト「にして……働いてるとは」

魔法戦士「変わった場所だなーここ。エルフは社交的だしドラゴン働いてるし」

ドラゴンゾンビ「お待たせ」


547 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:21:42 oelgF2RE
エルフ「ほんまみなさんおおきに‼ボロい宿ですが‼風呂は一級品です!!はい!!」

ドラゴンゾンビ「移動しましょ。案内してくれるわ」

エルフ「で………あの…………金塊もってもらっていいですか?うれしんですが重いです」

ドラゴンゾンビ「あら……宿まででいいかしら?」

エルフ「ええ!!はりきちゃいますよ!!太っ腹ですし!!」


548 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:26:58 oelgF2RE
宿に案内してもらう
燃えそうな木造の屋敷みたいな家に案内される。

靴は脱ぐらしい
木の床スベスベ

内容は男女別室の大部屋
風呂は混浴、男、女、大型用
があり…竜のままはいれるらしい

草のいい臭いする畳と言う床に寝そべながらのんびりしようと思う

魔法戦士&飛竜王「zzz」

ワーム「寝るの早いのー」

ヘルカイト「zzzz」

ワーム「ワシも寝るか……」


549 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 00:31:29 oelgF2RE
女別室

エルフ「何かあればお呼びください。晩御飯は7時くらいでよかったですか?」

ドラゴンゾンビ「ええ」

エルフ「ではごゆっくり」

フェリス「うわーなつかしい畳だぁー」

火竜姉「もやすそう」

ドラゴンゾンビ「無理よ、魔法で保護されてる」

フェリス「あーあ……いい匂い」

ドラゴンゾンビ「畳を知ってるんですね?」

フェリス「昔にね」

火竜姉「なんか……異世界みたい」

ドラゴンゾンビ「異世界みたいなのがここの人気な所ですよ」

フェリス「七輪でお湯作ろ」(力で沸かせるけど風情がないからね)

ドラゴンゾンビ「」


550 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:09:59 oelgF2RE
ドラゴンゾンビ「おとなり静かね」

フェリス「ええ………あー七輪?火鉢?」

ドラゴンゾンビ「火鉢よ」

火竜姉「詳しいですね」

ドラゴンゾンビ「よく来ますから………ここの宿」


551 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:15:57 oelgF2RE
ドラゴンゾンビ「そうえいば………神はどうなったの?」

フェリス「聞きます?ご飯前に」

ドラゴンゾンビ「ええ」

火竜姉「私も気になります」

フェリス「まぁ牢屋………ですかね」


552 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:37:15 oelgF2RE
牢屋

アレス「もうそろそろ変える時間だぞ」

奴隷「…………あぁ………うぁ」

アレス「また来るといい」

奴隷「………あ、あ」

アレス「?」

奴隷「あ…………あ………れ……す」

アレス「!?」

奴隷「………んん」ニコッ

アレス「はははまだ喋れないか………何を考えてるか別ればな」

奴隷「………ん」ニコッ

ニギィススッス

足に文字を書く。あ、れ、す


553 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:41:00 oelgF2RE
アレス「………名前」

奴隷「………」

わ、た、い、な、ま、え、な、い

アレス「そうか…名前か…奴隷なんて味気ないな………しかし名前か俺の名で良いならあげるぞ」

奴隷「!?」

うれしい
いらない
ごめん、ひつよう
ない

アレス「淋しいことを……」(早く力を手に戻して。喉の呪いを解いてやりたい)


554 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:41:54 oelgF2RE
奴隷「…………うぁ」

じゃまたあした

アレス「ああ………明日」


555 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:50:06 oelgF2RE
一週間後

奴隷「………」

アレスは外でたいんだよね?

アレス「………ああ。でも今はまだいいかな………穏やかな気分だ」

神なのに?

アレス「そうだ……休憩だ。まぁもし逃げるなら君も連れて行こうか………人間一人大丈夫さ」

いいの?

アレス「ああ、いろんなの見せてやる」

うれしい

奴隷「」ニコッ


556 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 01:52:21 oelgF2RE
アレス「そうか……ならちからをもとに戻さないとな……」

頑張って、じゃあね

さっ

奴隷が立ち上がる。にこやかに
何か覚悟した顔をして

アレス「ん……ああ。わかった頑張ろう」

奴隷「」コクコク



559 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/09(土) 18:54:35 0xlXP6JI
アレス「…………」

かつんかつん……………しーん

牢屋に響くヘパイトスの鍛冶の音
それが鳴りやむ
それから数分後
ヘパイトスとアテネが現れる

アレス「…………なんだ?」(最近奴隷が見ないが………)

ヘパイトス「………」すっ

ぴきっパァーン

アレス「!?」

手かせが外れ体が自由になる


560 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/13(水) 00:06:49 I.29alJU
アレス「何をする気だ」

アテネ「ここに旅の最低の用意を」

ヘパイトス「自由の身だ」

アレス「何故‼」

ぞわっ

俺は背筋が冷える

何故なら目の前に木箱が置かれているがそれが不気味なのだ

ヘパイトス「………悪魔の契約で彼女は身を捧げた。お前を自由にするために」


561 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/13(水) 00:31:28 I.29alJU
アレス「なっ!?なに!?どう言うことだ‼」

ヘパイトス「これを見よ」

木箱を開ける

見たことのある髪が納められている

ヘパイトス「体は………」

アレス「何故だ………何故。一緒に出ようと言ったではないか………」

アテネ「約束は遅かった………もう右足が無かったから………足手まといは嫌だと………」


562 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/13(水) 00:34:38 I.29alJU
アレス「何でお前らは!!足を!!」

ヘパイトス「彼女の意思だよ……肉旨かったか?」

アレス「!?」

胸がざわつく

アテネ「貴方の料理のお肉は彼女の自己犠牲よ」

アレス「お、おえええええええ」

べちゃ

ヘパイトス「………体もな………お前は食わんかったから……」

アレス「何故!!お前らは止めなかった!!」


563 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/13(水) 00:52:01 I.29alJU
ヘパイトス「彼女が望んだ事だ…………肉なぞやらんって言ったら。勝手にしたことだ」

アテネ「…………」

アレス「くそ!!くそ!!」

アレスが嘆く、地面にヘタリ
何度も地面に頭をぶつける

アレス「う、うぐぅ」

ヘパイトス「………彼女の意思はお前と一緒だ。お前の地肉となってな」

アテネ「彼女の犠牲を忘れずに………」

アレス「お前ら!!悪魔か!!くそったれ!!」

アテネ「あなたもくそったれよ………今までに殺した人も同じようなものだったでしょ?」

アレス「!?」

そうか………そうだったのか………

アレス「わああああ!!」



565 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/15(金) 16:20:54 Q5NGtl8U
旅館

フェリス「以上が残酷人形劇です」

飛竜王「おえぇぇえ」

火竜姉「飛竜王!!」

飛竜王「う、うううう」

ドラゴンゾンビ「趣味が悪い………」

フェリス「そうですね。ですが皆さんが罰せよと言われたのでしたままです」

ワーム「じゃが………奴隷がちと可愛そうじゃ」

フェリス「…………奴隷?」

'ヘルカイト「そう………未来があったろうに………」

魔法戦士「…………フェリス。魂は解放してやれ」


566 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/15(金) 18:34:23 UtMcYdR2
フェリス「ん~?」

魔法戦士「どうした首を傾げて」

首を傾げてニコッとする

フェリス「人形劇ですのに何故悲しむことがあるんでしょうか?」

一同「!?」

飛竜王「おえぇ……悪意が……重い」


567 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/15(金) 21:28:48 UhHFq5c6
フェリス「そこらで拾った遺体ですよ。拷問強 の 奴隷が捨てられていたので。そこら辺の魂入れて操ってました」

魔法戦士「くっ………」

フェリス「まぁ良かったんじゃないですか?罰になりましたし…ヘパさんも哀れで拷問する気が一切なくなりましたね………ヘパさんにも同じような幻想見せたらガチ泣きしたんですよねー。ああ夢で良かったって」

ヘルカイト「まぁ俺は引いたが罰せよ言った建前………いい処刑方法だったぼかもな」

ワーム「まぁ生きてるのは怖いがの」

魔法戦士「刃を向けてきたら払えばいい。そうでしょ?」

ワーム「いかにも」

フェリス「問題は………土魔法使いとエリちゃん…………ちょっと予想外なことが」


568 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/15(金) 21:34:30 UhHFq5c6
フェリス「二人とも死ん打かもしれません………」

飛竜王「!?」

火竜姉が立ち上がる

ドラゴンゾンビ「何処へ?」

火竜姉「妹のとこへ‼」

ドラゴンゾンビ「場所はわかる?」

火竜姉「うっ………わからない」

ワーム「座るんじゃ……旅館の料理食って考えよう」

フェリス「そうです………手は打ってあります………黒竜に任せましょう」

ヘルカイト「どう言うことだ?」

フェリス「面白いことですよ。目覚めです」



571 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 00:23:04 SYJXlNeU
飛竜王と言われる前
群れのなかで私は出会った
私に方が一回り年上だったが
ドラゴンから助けてくれた

それから

二人でいろんな事を経験する夢

そして恋情、嫉妬

激しい感情に身を任せる夢

最後は………お父さんに殺される夢を見る


572 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 00:29:16 SYJXlNeU
夢と思っていた記憶の断片

飛竜王の育て親

火竜の女王

私の母親そして恋敵だった

でも今は


573 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 00:34:52 SYJXlNeU
黒龍「死体処理を行おう」

死体あさり「全部頂いていくぞ」

死体処理屋「そうだな………にしても雪を掻き分けるの面倒だな。引っ張ろう」

雪に出ている腕を掴み、引きずる

死体あさり「高尚な魔法使いだったんだいいものありそう」

死体処理「ああ……黒龍の旦那は太っ腹」

ぴきっ

死体あさり「ん……おい力抜くなよ引っ張れないじゃないか」

死体処理「お前こそ。重い」

ピキピキ


574 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 00:37:11 SYJXlNeU
ピキピキピキピキ

死体あさり「な、なんだなぜこんなに重い?」

死体処理「ん……雪が凍っている!?」

ピキピキピキピキ

死体あさり「にげよう!!」

死体処理「ああ………」

ピキピキピキピキピキピキピキピキ

死体処理「あ、足が凍って動けねぇ!!」

死体あさり「うがぁ!!足が!!足が!!」



576 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 20:37:51 VG4tOilQ
死体処理屋「ひっド、ドラゴン!?」

死体あさり「あ、寒い痛いうぎゃあああああ!!」

雑魚が凍り絶命する
2つのオブジェが出来上がった

それを一瞥し………黒龍でないことを理解する

何処に何処にいる
毒を盛った黒龍は


577 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 20:43:46 VG4tOilQ
城の中で黒龍のつぎの動きを調べているときにそれは起こった

黒鋼竜「外に見慣れない竜が暴れている?飛黒龍か?」

黒竜「私が倒した飛黒龍に……似てはするものの私たちと一切違う竜です」

黒鋼竜「…………飛黒龍を倒した?」

黒龍「ええ」

黒鋼竜「その場所は何処に」

黒龍「繁華街をそれた街を展望できる場所です」

黒鋼竜「わかった………お前はその雑魚を相手しておけ」

黒龍「はっ!」

言われた場所を窓から飛んでいく
すぐにつくだろう


578 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 20:48:30 VG4tOilQ
黒鋼竜「!?」

言われた場所に到着して驚く
廻り全てが凍っている
雪が一度とけたあとに凍っている
二人の人間が凍っているが
土魔法使いの姿は………

ばこっ

土魔法使い「寒い………はぁはぁ」

黒鋼竜「凍っている氷のしたに。いったい何が?」

体を引っ張りあげ、自分の体で暖める。

土魔法使い「はぁはぁ………俺が知りたい」


579 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/17(日) 20:52:39 VG4tOilQ
一通り話を聞く

羊皮紙にサインした結果
本名はエリと言う名がわかった
去ろうとした瞬間、毒矢を受け
暗殺された………なぜか生きている
そして
エリの死体がない

土魔法使い「いったい全体何が………」

黒鋼竜「わからんが………羊皮紙は持ってるな?」

土魔法使い「もった。エリを探そう。ここに居ては殺される」

黒鋼竜「ああ………」




583 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 09:50:27 TWIl5dc.
帝国内城下町

黒龍「これはなんだ!!」

眼下に幾重にも竜のオブジェが並ぶ
透き通った氷に覆われ………眠る
そして全て頭が砕かれている。
見て取れる殺意

黒龍「…………!?」

俺は壁から覗きこむ

黒龍がいた………黒龍
しかし飛黒龍は殺したはず
似ているが大きく違う
スラッとした竜だが不釣り合いの角がある。竜の頭に大きな大きく湾曲した羊の角がある。

黒龍「………エルダードラゴンから刺客か?」


584 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 10:01:48 TWIl5dc.
黒龍「いや………エルダードラゴンは敵対したのは始末した………残った残党?もしくは離反者の生き残りの線…………生け捕れればいいが」

仲間の惨状を見ると非常に強敵なのがわかる

黒龍「黒鋼竜に頼るか………暗殺以外専門外だ」

隙を作ってくれれば
バサッ

黒鋼竜「どうした。わかったか?」


585 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 10:50:50 TWIl5dc.
黒龍「あれだ」

黒鋼竜「何をしてるんだ?」

黒龍「さっきから………動かない」

黒鋼竜「他の黒龍は?」

黒龍「退避させた。犠牲が出ている。隙を作ってくれれば始末する」

黒鋼竜「わかった………」

すっ

「!?」


586 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 10:54:07 TWIl5dc.
元飛黒龍「黒鋼竜…………」

黒鋼竜「その声、お前!!飛黒龍か!?」

元飛黒龍「わかんない………誰か……なんなのか…………飛黒龍かエリか………ワイバーンのお姉さんか…………...」



588 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 16:17:00 TWIl5dc.
ひゅん

元飛黒龍「!?」

黒鋼竜「くっ!?しまった」(隙を作ってしまった)

矢が飛黒龍に刺さる

元飛黒龍「見つけたああああ」

ひゅん………ピキ

矢尻が氷に覆われ鱗に弾かれ氷を散らす

黒龍「飛黒龍さんでしたか………矢じりの毒が効かなかったのか?まぁ今度は致死毒なので大丈夫ですね」

元飛黒龍「ぐふぅ………ふぅふぅ」


589 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 21:39:50 TWIl5dc.
元飛黒龍(耐えられる…….耐えられる)

ピキピキ

黒鋼竜「!?」

氷が足元を走る
凍っている
一本の線

向かうは黒龍

黒龍「おっとっ……竜化!」

黒龍が空を飛び
弓を投げ捨てる

黒龍「黒炎弾!!」

ピキッ
ビュ

氷柱が生まれ
屋根を造り
炎を冷やす


590 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 21:49:09 TWIl5dc.
黒鋼竜「く………止めろ!!」

黒龍「無理だね!!毒の危機が悪い!!もう一発!!」

黒龍の尻尾にある鱗の形状が矢じりになり、それを体を回転させ打ち出す。

元飛黒龍「アイスブレス」

しゅぅー
白い霧が口から吐き出される。

元飛黒龍「アイスキューブブレス」

そのあと口の前に氷塊が生まれ打ち出された

黒龍「!?」

矢じりは白い霧で凍り
氷塊がそれを弾きながら黒龍に迫る

それを横に避け………


591 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 21:55:50 TWIl5dc.
元飛黒龍「アイスアロー」

黒龍「!?」

元飛黒龍「ぐふっ……」びちゃ
血を吐きながら唱える
対価が重いが
絶対避けさせない

ピキピキ

アイスアローが凍った地面から一斉に迫る

黒龍「ふん!!狙いが一直線だ!!」

それを避けようと思った距離もある
だが気付いたときには

ドドドドドッ

黒龍「ぐっはああああ!?」

黒龍に当たる


592 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 23:03:58 TWIl5dc.
飛黒龍「空間………時間………凍結………はぁはぁ……」

黒龍の羽が凍り黒龍が地面に叩きつけられる

ドシャ


593 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 23:11:46 TWIl5dc.
黒龍「な、何が起き………」

元飛黒龍「アイスランス!!」

グシャ

黒龍の頭の上から柱の太さの槍が落ち叩き潰す

元飛黒龍「終わった………ごほごほ」

魔法の対価や毒に犯されているのか胃から血が止まらない

べちゃくちゃ

ごそごそ(亡骸の脇を探る)

黒鋼竜「やっぱり持ってたか……解毒剤。飲め」

元飛黒龍「んぐ」


594 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/18(月) 23:31:22 TWIl5dc.
元飛黒龍「飲まない………私は死ぬべき………………」

黒鋼竜「何を!!」

元飛黒龍「死者は………死後の世界に…………うわぁあぁ………」

ピキピキ

黒鋼竜「くっ……離れなければ」

廻りが凍りつく

元飛黒龍「はぁはぁ…………私は………私は………」

土魔法使い「エリ!!………はぁはぁ」

黒鋼竜「危ない!!」

土魔法使い「ロックウォール!!」

道路が盛り上がり壁を作る


595 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 00:40:28 L9gmip86
土魔法使い「エリ!落ち着け」

元飛黒龍「エリ………だけど………わかんないわかんない……………思い出した………私は………ショタに殺されてる」

土魔法使い「いったい何の話だ?」

元飛黒龍「もう……今の私は誰なのかわからない………ワイバーンか黒龍か火竜か…………私はなんなの!!頭で………ごちゃごちゃして誰……」

土魔法使い「」


596 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 00:53:10 L9gmip86
土魔法使い「君はエリちゃんだ」

エリ「あっ………死ぬ前もその名前だった………」

土魔法使い「………人型になってくれ」

エリ「うん」

土魔法使い「君は俺の嫁さんだ。それは変わらない」

エリ「どうして?」

土魔法使い「その指輪、お揃いだな」

エリ「!?」


597 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 00:57:41 L9gmip86
土魔法使い「君は誰でもいいがそれは変わらないんだよ」(別れる予定だったんだけどなー)

エリ「う、うん」

土魔法使い「だから………帰ろう皆のところへ」

エリ「………あぅ………うん………うん!!私は私は!!土魔法使いが………大好きなんだ」

だきぃ

土魔法使い「おかえり」

エリ「ただいま」

黒鋼竜(居ずらい)


598 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 12:38:07 p.8dbNKk
黒鋼竜「それはそうと………早くここを離れるぞ。俺の背に乗れ!!」

土魔法使い「恩にきる」

エリ「ありがとう………黒鋼のお兄さん」

黒鋼竜「お礼は生きて帰ってからにしな!!」

ばさぁ

黒龍「黒鋼竜!!どう言うことだ」


599 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 12:41:47 p.8dbNKk
黒鋼竜「黒龍皆にいえ!!俺は一人で生きていく!!」

モブ黒龍「裏切り者!!皆奴を仕留めるぞ‼」

黒鋼竜(控えてやがったか………)

黒鋼竜「荒いが振り落とされるなよ」


600 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 23:19:34 L9gmip86

エリ「…………土魔法使い魔力を下さい」

土魔法使い「ああ………いったい何を」

エリ「すぅうう」

エリ「凍れ!!」

ピキピキピキピキ

何かが止まった

土魔法使い「?」

エリ「はぁ………これが限界………」

土魔法使い「エリ!!」(気を失った!?)

黒鋼竜「見ろ」

土魔法使い「いったい何が………」


601 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 23:24:04 L9gmip86
黒龍「んがっ!?」

ベチッ

黒龍「ぐけ」

ベチッ

黒龍が何かにぶつかって速度を落とす

何かがある
何かが

土魔法使い「…………」

黒鋼竜「時を止めていたが………もしや空間魔法か?」

土魔法使い「凍ったのか……あそこだけ時が」

黒鋼竜「時が止まったときなにか起きるかわからないが。こうなるのか………」


602 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/19(火) 23:35:25 L9gmip86
土魔法使い「………穏やかな顔だな」(吐血してるが笑ってるな)

黒鋼竜「…………飛黒龍はいったい誰の記憶だったんだろうな。お兄さんか………そうか………」

土魔法使い「起きたら聞けばいい」

黒鋼竜「それはそうだな………先は長い少し寝ろ」

土魔法使い「そうさせていただくよ………寒いがね」


603 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 00:00:17 04thEox.
エリ「んっ………ここは」

土魔法使い「起きた?魔法戦士の屋敷だよ」

エリ「お兄さんや皆さんは?」

土魔法使い「旅行」

エリ「…………えぇ」

土魔法使い「羊皮紙の意味教えて貰う予定がな………それより今は落ち着いてる?」

エリ「うん……お兄さんは?」

土魔法使い「黒鋼竜は酒場に………」


604 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 00:07:10 04thEox.
エリ「………土魔法使い少しお話いい?」

土魔法使い「ああ」

エリ「先ずは………なぜ嘘をついたの?」

土魔法使い「エリではないか………記憶がないんだから別人と思っていたから」


605 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 00:11:24 04thEox.
エリ「………土魔法使い少しお話いい?」

土魔法使い「ああ」

エリ「先ずは………なぜ嘘をついたの?」

土魔法使い「エリではないか………記憶がないんだから別人と思っていたから」


606 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 00:14:21 04thEox.
土魔法使い「まぁ………その別人も告白してきたけどね」

エリ「うっ///」

土魔法使い「まぁ大きくなちゃってとは思う」

エリ「うん………お母さんみたい………」

土魔法使い「で、生前思い出したと言っていたが?」

エリ「それは………黙っててくれる?」

土魔法使い「ああ」


607 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 00:42:23 22izPclM
エリ「黙ってて欲しいのは………生前思い出した事を………黙ってて欲しい」

土魔法使い「何故?」

エリ「…………生前にね」

私は語る
生前思い出せる記憶を
飛竜王の幼馴染みだった私は母さんに嫉妬し飛竜王を監禁しようとしたがそこで喧嘩し………殺された。
しかし魂は………母親の中にそして生まれたのは私

土魔法使い「えっと………なかなかきつい話だな」

エリ「あっ!?大丈夫!!土魔法使いの方が大好きだから!!やっぱり過去は過去だし!!今はそう!!嫁さんだから…………だから生後の私で居られんだよ」

土魔法使い「ふむ」



609 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 18:35:59 X4vRKGNk
土魔法使い「………で何で生きてるんだおれら?起きたあとも矢は刺さってたし痛かったし」

エリ「うーん………そこまでは」

土魔法使い「早く帰ってきてくれれば………」

エリ「待とう。そしてお礼を言おう」

土魔法使い「そうだな」


610 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 18:58:44 04thEox.
旅館

フェリス「昨日でなんとかなったみたい」

火竜姉「よかった……」

ドラゴンゾンビ「御風呂行こうか」

フェリス「そうですねー」

火竜姉「何故二人はそこまで心配ではないのです?」

ドラゴンゾンビ「自然淘汰」

フェリス「その通りですね。今度は誰が危険になるやら」

火竜姉「………割りきれないなぁー」


611 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 19:07:38 04thEox.
風呂場
ワームじいちゃんは熱が苦手なので少し入って上がった。危機を感じると言って

魔法戦士「やな予感がする」

ヘルカイト「ああ」

飛竜王「兄貴、尻尾泡ついてる」

風呂場は如何なる大きさのが入れるようになっている。(ワーム以外)
故にドラゴン数体でも余裕なのだ

ドラゴンゾンビ「失礼です」

フェリス「突入」

火竜姉「えっと………ドラゴン化していい?恥ずかしい………」

魔法戦士「ぶふっ!?」


612 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 19:09:37 04thEox.
ヘルカイト「女性陣がなにようだ?」

飛竜王「まぁ水浴びなら一緒だし」

ドラゴンゾンビ「人型で一緒にお酒でも如何です?」

ヘルカイト「ああ、いいなそれ」

飛竜王「なら僕も人型になろう」



614 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 19:13:24 04thEox.
フェリス「魔法戦士」ぺと、むぎゅうう

魔法戦士「おい………胸押し付けるな」

ドラゴンゾンビ「ヘルカイト………美味いですか?」(媚薬入りは)

ヘルカイト「うまいなー」

飛竜王「ふーん。母さんより小さい?」

火竜姉「………」がしっ

飛竜王「ボコボコボコボコ、ぷはッ!」

火竜姉「小さい?ねぇ小さい?」むぎゅう

飛竜王「お、大きいよ」(多分小さい)


615 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 19:16:53 04thEox.
ワーム「もう一回入るかの………てっなんじゃこりゃ‼」

ヘルカイト「…………zzz………ぼこぼこ」

ドラゴンゾンビ「ねッ寝るな………起きないか‼」

魔法戦士「フェリス!?無理せんで出ろ‼体温度の管理がダメダメじゃないか‼」

フェリス「はぁはぁ……魔法戦士」

飛竜王「」ぷかぁー

火竜姉「ど、どうしよどうしよ!?」

ワーム「お、お前ら先ずは湯船から出ろ‼」


616 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/20(水) 19:49:58 04thEox.
屋敷

エリ「お兄さん!!」

黒鋼竜「ん?なに用だ?」

エリ「お兄さん………飛黒龍の時はありがとう。思い出せる切っ掛け作ってくれてありがとう。それと…………病気で死ぬ時。看取ってくれてありがとう」

黒鋼竜「!?」

エリ「うん………酒場行ってらっしゃい」

黒鋼竜「あ、ああ………」

黒鋼竜「………そうか、そういうことか母さんよ」




618 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 01:27:24 znxmneeo
黒鋼竜「魂入れ込んだのか………黒龍の子供の………」

健全に生まれてこなかった子を媒介に

黒鋼竜「そんなことが出来るのか?」

わからんな

黒鋼竜「帰りを待つか………」


619 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 01:40:23 znxmneeo
とある帝国領内

黒龍の女王「持ってきたわよアルテミス。モンスターハンターの親玉。憎かったわー」

アルテミス「モゴモゴ」

ランプが大部屋を照らす

ぶよ
ぎゅちゅ

内臓の中に居るような赤い世界
血管が浮き、肉質が脈動する
その中心にお腹が膨らんだ女性が居る

黒龍の女王「ミスティア何処に投げ落とせばいい?」

ミスティアと言われた女性が顔を向ける。ふくよかな体。お腹の胎児を擦る。美人ではあるが………足が地面にくっついている


620 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 01:47:09 znxmneeo
ミスティア「そこの炉」

くぱぁ

肉塊の地面に口が開く

アルテミス「んんんん!!」

黒龍の女王が暴れるそれを投げ入れる。中は………ミスティアの体の一部だ。魂の炉と言う胃袋。

アルテミス「ん!?」

口がアルテミスをくわえ吸い込む
泥々の液が流れ
うまそうに
食べる

ミスティア「あ………いい………糧」

中では………少しずつ千切って溶かしを繰り返してるだろう。壮絶な悲鳴が満たされる


621 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 01:52:31 znxmneeo
へスティア「これで………残った神はヘパイトス、アテネ、アレス、ゼウス、ポセイドン、アポロン、ヘラ」

黒龍の女王「太陽神は?」

へスティア「食べちゃった」

黒龍の女王「へー」

へスティア「ふふふ………さぁもっと多く食べてこの子を産まないと」

黒龍の女王「…………」

へスティア「私のゼウスを」


623 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 01:59:07 znxmneeo
黒龍の女王「ゼウスに勝てるの?」

ヘスティア「うん、もっともっと犠牲、捧げればきっとゼウスを越える神が産まれる」

黒龍の女王「期待してるわ」

ヘスティア「うん、早く産まれるといいなー」

黒龍の女王(ゼウスなんて興味はないけど………倒せれば………支配を増やせる)

黒龍が神に取って変わる


624 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 02:03:59 znxmneeo
旅行からの帰宅
皆が顔を見合わせる

火竜姉「よかった」だきぃ

エリ「お姉さん痛い痛い」

飛竜王「なんか僕より大きい………」

土魔法使い「昔のが可愛かったな………」

魔法戦士「!?」(ロリコンか!?)

フェリス「ふふふ」


625 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 02:12:36 znxmneeo
エリ「うっ………」

飛竜王「ん?」

エリ「な、何でもない………うん」

土魔法使い「話がある。魔法戦士」

魔法戦士「フェリスに聞け。多分そっちが早い」

フェリス「なんでしょうか?」

土魔法使い「俺らに何が起きた?」


626 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 02:15:02 znxmneeo
フェリス「ヘルカイトと飛竜王は去ってください」

ヘルカイト「何故?」

ドラゴンゾンビ「行きましょう。あなた」

ヘルカイト「わし………あなた言われる事はないような………」

ワーム「ほら行くぞい」

飛竜王「しょうがないなーまたあとで」

エリ「はい…………」


627 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 02:20:48 znxmneeo
残ったのは
土魔法使い、黒龍となったエリちゃん、魔法戦士、火竜姉、黒鋼竜

疑問を答える


628 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 02:27:19 znxmneeo
フェリス「羊皮紙の悪魔文字には対価で死を回避する条項が書いてます」

土魔法使い「な、なに!?」

黒鋼竜「すごいなそれは」

フェリス「凄くないですよ。対価が重いですし、穢れます」

土魔法使い「穢れ?」

フェリス「そうです。闇に傾倒します。穢れが多くなると肌は爛れ、血が吹き出しおぞましいものに成ります。スライムに。そして対価は」

土魔法使い「対価は?」ごくり



631 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 19:29:51 znxmneeo
フェリス「お父さんお母さんのお名前は?」

土魔法使い「それは…………!?!?」

フェリス「何処まで忘れてるでしょうかねー」

土魔法使い「うぐ!?」

フェリス「エリちゃんも幼少期も生前の一部が欠落してるでしょうね………まぁ記憶を司っている魂に傷がついた結果です。ああ美味しい。死ぬよりましでしょ?」

土魔法使い「………そうなのか?」

フェリス「まぁ数日は魔力が回復しなかったりします。無理にしたら胃袋が血で溢れます。そして契約破棄は私の意思弟子か無理ですしーおすわり」

エリ「わん!……………!?」

土魔法使い「な!?」

フェリス「ねっ?」


632 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 19:40:59 znxmneeo
フェリス「弟子なんて取ってませんしーまぁ解放してあげます」

魔法戦士「ん?契約破棄するのか?」

フェリス「契約はあなただけです。例え下僕の契約でも。嫌でしたら命令があれば引っ込みます」

魔法戦士「解放してやれ………可哀想だ」

フェリス「はーい、心臓お返ししますね」

ビリビリ

土魔法使い「んぐ!?」

エリ「げほ!?」

フェリス「そうそう言ってませんでしたね…………契約破棄すれば」


633 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/21(木) 19:43:42 znxmneeo
フェリス「死の痛みが返ってくることを………大丈夫。死にません!!分けて痛み感じるようにしたので………1月ほどね」

土魔法使い「うが………」

エリ「ひっ………心臓が痛い!!」

フェリス「独断の罰です。鎮痛剤でも打って1月裁かれてください」

魔法戦士「…………」

火竜姉「…………」

黒鋼竜「…………」



636 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 09:17:17 HPuoRv1g
土魔法使い「うぐうう………鎮痛剤作り方わからん………ぞ………」

エリ「ひっぐ!!」

黒鋼竜「ほら鎮痛剤だ飲め」

フェリス「ある不死の英雄は毒の激痛から逃れるために死を選んだと聞いてますが………頑張ってくださいね。ワイバーンのお姉さん」

メイド長「御主人さまの御母様からです!!」

魔法戦士「ん?…………!?」

フェリス「!?」(覗き見したけどこれは!!)

魔法戦士「母さんが死んだだと!!」


637 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 09:19:43 HPuoRv1g
手紙には経緯が乗っている

魔国領内で勇者と言うものと対峙し、丸い空間
内に二人で入ったあとその物が消えたときに負けたと言う
勇者はそのまま進撃中


638 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 11:05:30 /GtX3WVY
こと細かく
書かれた手紙を読み終わったあと。
果たして死んだかどうかを確認しにいかなければならない
母さんはフェリスと同じ精霊のような存在だからだ
世界樹の精霊

魔法戦士「フェリス、魔方陣は非常にリスクが大きい。言うことはわかるな?」


639 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 11:09:15 /GtX3WVY
フェリス「はい」

魔法戦士「3つ。母さんの生死確認。勇者らしきものの暗殺、西帝国の偵察。全権を任せる。早急に悪魔として見せつけてこい」

フェリス「はい、御主人さまの仰せのままに」


641 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 12:51:21 /GtX3WVY
私は部屋から出たあと庭に飛竜王を呼びつける。

飛竜王「お仕事?」

フェリス「そうよ。場所は光のラインでもなんでも示すわ」

飛竜王「………緊急?」

フェリス「ええ、そうよ」

飛び上がり、飛竜王の背に乗る

フェリス「最速で行ってちょうだい」

飛竜王「振り落とされないようにね」

フェリス「ええ………」

じゃらじゃら
鎖で体を飛竜王と結ぶ
爆音と共に飛竜王が飛び上がった。


642 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 12:56:07 /GtX3WVY

ガチャ

火竜姉「飛竜王は何処へ!!」

魔法戦士「世界樹」

火竜姉「なんで二人っきりで!!」

魔法戦士「仕方がない。速く投入出来る戦力だからだ。雑魚は引っ込んでないといけない」

火竜姉「むぐぅ」

黒鋼竜「雑魚とは聞き捨てならないな」

土魔法使いエリちゃんを看病している黒鋼竜がこちらを向く

魔法戦士「相手はめんどくさいんだよ勇者ってのは。誓い奴でドラゴンゾンビさんが近いな」

黒鋼竜「………めんどくさいな」

火竜姉「…………むぐ」


643 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 12:58:54 /GtX3WVY
魔法戦士「それに………火竜姉を鍛えるように飛竜王に言われている」

黒鋼竜「ふん、人間風情かが?」

魔法戦士「火竜姉程度ならな」

火竜姉「………舐められたものね。精霊がいないと何も出来ない癖に」

魔法戦士「そうだな。まぁ外で実力を測ろうじゃないか」


644 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:13:47 /GtX3WVY
魔法戦士「ささっとやってる間に………後はごみを掃除しようじゃないか」

黒鋼竜「ごみ?」

火竜姉「ごみとは?」

魔法戦士「まぁ見ていればわかるよ…………噂を流してもらえるかな?
酒場でねワームとヘルカイト、ドラゴンゾンビ、黒鋼竜さんに」

黒鋼竜「内容は?」

魔法戦士「風の精霊が不在中ってね」


645 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:21:38 /GtX3WVY
空が裂ける
そう言い様しかないような爆音が静まる。

飛竜王「ここ?デカイ木があるね」

フェリス「世界樹ですよ。核兵器の残骸が基で魔法の基を作っている所です」

飛竜王「核兵器?」

フェリス「人を殺す為だけに作った物ですね」

すたっ

木を避けるように木々が避けている広間に降りる。

フェリス「お義母さま~」

飛竜王「お母さま?」

「ちっ…………」

飛竜王「舌打ち!?」


647 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:25:22 /GtX3WVY
うっすらした女性が色濃くなり
口をへの字に曲げて現れる
魔法戦士の母親で世界樹の精霊。魔法戦士のヴォルカと言う名を持つ者

そして最近知ったが太陽神の後釜らしい事をアテネから聞いていた。


648 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:37:05 /GtX3WVY
昔の話らしいが……………

世界樹精霊「なに?文句でも言いにきたの?あああああむかつくううううううう」

フェリス「まぁまぁ勇者程度に負けちゃったんですし」

世界樹「ああ!!お気に入りの体が!!!!くそくそ!!あの野郎!!」

フェリス「お、お義母さま!!落ち着いて‼復讐して参りますから‼」

世界樹の精霊「あら?なら任せるわ!!」

フェリス「情報下さい」

世界樹の精霊「いいわよ。教えてあげる」


649 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:50:04 /GtX3WVY
世界樹の精霊「勇者は強くなっている。固有結界もつかうし、聖魔法も強いわ。体が蒸発するぐらいの熱量。衝撃。それを連発。そして異常な回復力で………じり貧だったわ。腕一本でも復活する。ゾンビみたいね」

フェリス「ふーむ。強化されただけですね………根本的解決はされてるんでしょうか?」

世界樹の精霊「わからないわ。まぁでも正攻法では無理よ」

フェリス「……………外道ならどうでしょうか?」

世界樹の精霊「ふふふ、いいわね。少し好きになったわよ少しだけ」


650 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:51:59 /GtX3WVY
飛竜王「えっとこんにちは」

世界樹の精霊「あらーかわいい子。なにこの子?」

フェリス「勇者です」

世界樹の精霊「へー面白そうな事になりそうね」

フェリス「そうですね」

飛竜王「????」

フェリス「行きますよ………勇者を止めに」


651 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 13:58:27 /GtX3WVY
魔法国都市郊外

飛竜王が作ったクレーターがある。
その場所で火竜姉と対峙する。

魔法戦士「手加減するからね。魔法使いで行くよ」

刀を置く

火竜姉「むぅ」

不満そうだ


652 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 14:09:14 /GtX3WVY
魔法戦士「不満か………しょうがないよ。劣化フェリスと思ってくれればいい」

火竜姉「…………」(それって私は勝てないのでは?)

魔法戦士「まぁ空気奪って呼吸困難させればいいだけだかこれはなしだ」

火竜姉「…………」(勝てないです………)


653 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 14:35:54 /GtX3WVY
魔法戦士「様は………空間を固定してっと………フレア!!!」

目の前に白く輝きが起きる
たった一瞬だけの現象

火竜姉「母さんの秘技!?」

魔法戦士「教えてあげるよ………火の魔法らしい魔法だからね。君なら応用も行けるだろう。術式はこの紙の通り………血族は魔方陣無しで行けるだろうね。それも狙った場所に」

火竜姉「………出来ないです」

魔法戦士「やれ、飛竜王の伝言」

火竜姉「う、うううう」


654 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 15:04:04 /GtX3WVY
夕刻帰りの路地

火竜姉「ぜぇぜぇ」

魔法戦士「明日はもっと厳しいぞ」

火竜姉「は、はい………」(才能なのだろうな…………これは)

呪文の一文字一文字の魔力の入れかたなど細かな物が複雑怪奇なのだ。
精霊無くても強いかもしれない

魔法戦士「ごみを掃除しようじゃないか………」

火竜姉「??」


655 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 15:23:51 /GtX3WVY
魔法使い「やぁ………ヴォルカさん」

広い路地
人払いが行われている
ここを通ることを知っての待ち伏せ

魔法戦士「名前は魔法戦士ですねー」

火竜姉「………」(どういう事?殺伐してる)

魔法使い「精霊は何処かな?」

魔法戦士「生憎いない。まぁ君はコロシアムで精霊にボコボコにされた魔法使いだったかな?」


656 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 15:34:57 /GtX3WVY
魔法使い「…………そうだね」

後ろで路地のレンガと土が盛り上がる。ゴーレムが精製される

彼は昔、コロシアムでフェリスと戦った魔法使いだ。若さと精霊の私益数が多いため。有望株だった。

フェリスが手加減して勝つまでは

魔法戦士(横の建物に弓兵が4人。後ろにゴーレム。だが………若いから詰めが甘すぎる。同じ歳だが場数が少ないなこいつ)

エリート人生だから………こそ
知らないことが多い


657 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 15:49:24 /GtX3WVY
暗殺する気があるなら黙ってやれ
余裕綽々で出てくるのは馬鹿のすることだ

魔法戦士「ああ、短い人生だったな」

魔法使い「懺悔なぞ要らない………何度もコケにしやがって‼」


658 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 18:44:05 QbzQDG46
風魔法で場所を把握
空間魔法と風の魔法で急所の場所の座標を出し狙う。ガードが甘い

魔法戦士「ヘルファイア」

ぼぅう

火の魔法で座標に着火

なにかが転げる音が建物から聞こえる。きっと体の内側から炎が吹き出しているだろう

魔法使い「ウィンディーネ!!サラマンダー!!」


659 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 18:51:07 QbzQDG46
魔法戦士「ヘルファイアボール」
右手の先から紫焔の玉が打ち出される。
魔法戦士「ウィンドアロー」
左手からは風の矢がそれに追いかけて触れる。

ぶわぁ!!

目の前から迫る精霊に向かって形を変える。
翼、尾が形成し鳥の形をとる。

魔法戦士「ヘルフェニックス!!」

ぐぉおおおおおおお!!

指向性を持つ鳥が精霊を飲み込む
飲み込み。精霊を啄む

ヘルフェニックス「きぃいいいいいぁあああああああ」

魔法使い「ひっ!?」


660 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 19:11:29 QbzQDG46
魔法戦士(精霊は力の塊。もっと大きな塊で流せば………巻き込める)

鳥が精霊を食い今度はその余剰魔力をゴーレムにの腹部にぶつける。

魔法戦士「フレア」

ヘルフェニックスが光を放ち大きく爆発し、爆炎を散らす。

ゴーレムが熔解しドロッとしたマグマになる。

魔法使い「ひっ!?矢を放て‼」

魔法戦士「もうしんでるよ」

ガシッ

魔法使いの胸ぐらを掴む。
魔法戦士「短い人生だったな」


661 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 19:16:45 QbzQDG46
火竜姉「待って下さい。もういいじゃありませんか?」

ぱっ

魔法戦士「そうか?」

火竜姉「そうです………無駄な殺生ですよ」

魔法戦士「優しいな」

魔法使い「はぁはぁ………この……野郎!!」

シュン!!

ざく

火竜姉「あっ!?魔法戦士!?」

俺の心臓に…………ナイフが刺さる


662 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 19:20:52 QbzQDG46
魔法戦士「痛いな………」

魔法使い「んな!?心臓に刺さっているはずじゃ‼」

魔法戦士「胸当てあるだろ?深くもっと深く刺さないとな」

ガシッ(頭を掴み)

しゅぼ

魔法使い「うがああああああ!?」

魔法戦士「すまない火力の調整が難しいんだ?なかなか焼けないかもな」

魔法使いを握った手から頭から焼く

肉が焼ける臭いが生まれる。

魔法戦士「あっ?死んだな」

しゅぼ

魔法使いの体が炎に包まれ………灰になる。


663 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 19:21:55 QbzQDG46
魔法戦士「恨みとか持ったのはこれだけかな?」

火竜姉「…………」

魔法戦士「すまない、嫌なもの見せたね。でもそうだね………うん」


664 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:01:00 QbzQDG46
魔法戦士「この国でもこれだからね…………」

火竜姉「何処でも一緒なんですね………生きて知恵があれば………争う」

魔法戦士「まぁ憎まれるなんて普通だしね。ただ………家柄が血気盛んだから………どうしようもないよね」

火竜姉「魔法戦士。あなたが目指す先は安息はないかもしれません。このままではいつまでも安息は…………」

魔法戦士「知ってる………だが休めない。僕は契約したんだ」


悪魔と


665 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:05:58 QbzQDG46
魔国

フェリス「び  まおうー」
 
魔王「………」ぷるぷる

クレイモア「か、刀をおお納め下さい!?」

フェリス「ふぅーまぁいいです。謁見です謁見。ちゃちゃと済ませましょう」

魔王「ふん……勇者についてだろ?勇者についてはこの先の砦にいる。このまま直接来るだろう…………誰も止められない………」

フェリス「ざーこ」

魔王「…」ぷるぷる

クレイモア「フェリス殿!!黙ってください!!」


666 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:08:57 QbzQDG46
フェリス「まぁー相手をしてみるわ。少し試したいし………紹介。勇者の飛竜王です」

飛竜王「ちは、魔王さん」

魔王「勇者?この子が?前の勇者ではないのか?」

フェリス「風の精霊として任命したまでです。戦って頂くのはこの子」

飛竜王「乗り気がしない………逃げたいやる気がでない」

魔王「…………」


667 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 21:12:06 QbzQDG46
魔王「まぁ………その頑張れ!」

飛竜王「うん、頑張って逃げるよ。逃げたいよ」

魔王「可哀想だけど捕まった身では………」

飛竜王「…………魔王でも無理?」

魔王「無理かもしれない。悔しいですけど」

フェリス「大丈夫ですよ。見捨てませんし」

飛竜王「……………うん」(恐ろしいのは貴女です。はい)


668 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/25(月) 23:29:49 QbzQDG46
宿屋

飛竜王「で、一緒に寝る理由はなに?」

フェリス「暖かいですー魔国は少し肌寒いですね。花が豊かですけど少し肌寒いのは仕方がないです。体調管理下手なので」すりすり

飛竜王「胸当たってる」

フェリス「気になりますか?女性には興味ないかと思ってました」

飛竜王「う…………実は………その」

フェリス「お姉さんに教えなさい」

飛竜王「……………強い女性が好きです」

フェリス「ふふふいい子いい子。取って食ったりしませんよー」(まぁ弟みたいなもんですし何故か)



670 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 18:56:24 qrNubiz6
ピキーン

火竜姉「飛竜王の貞操があぶない」

魔法戦士「………やりかねんかも」

火竜姉「どうしよう!」アセアセ

魔法戦士「とっとと強くなればいい。それだけだ」

火竜姉「簡単じゃない………でず」


671 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 22:08:02 TYqsFdqY
魔王城より少し離れた場所
薄く雪が積もっている
魔王城は非常に寒い地域である
当たり前だ

勇者「あたたかい」

雪が溶けている場所
生暖かい風が流れる

勇者「剣を構えるか」ニィイイ

勇者「あいつがいるあいつがいる」

胸から力が込み上げていく
感覚が彼女を見つける
見えないがそこに居る

勇者「すぅエクス………カリバーーーー!!」


672 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/31(日) 22:18:33 TYqsFdqY
膨大な光の刃が地面を抉る
ただそれだけである

勇者「避けられた」

フェリス「余計厄介なものに変異してますね」

勇者「出てこい」

フェリス「貴方のお相手は私と」

飛竜王「こんにちは」

フェリス「私の勇者です」



674 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 13:00:12 fQLRJM6w
飛竜王「魔王はやらせないよ」

勇者「そこを退いてください。消えてしまいますよ?」

飛竜王「退かない」

勇者「では………押し通るまで!!」

飛竜王「………」


675 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 13:03:11 fQLRJM6w
数刻前

飛竜王「時間稼ぎ?」

フェリス「ええ、絶対勝てません。ゾンビ相手にしてるもんですよ」

飛竜王「じゃぁどうするの?」

フェリス「縛るかしてください任せます。その間にヘラと言う女神と戦います。負けたらごめんなさい。逃げてね」

飛竜王「むぅ………絶対勝つ。その意気で行かないと」

フェリス「初の相手ですわからないです」


677 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 22:36:16 SdjuDvEs
勇者「ふん………子供だが魔族なんだろ」

ばさっ

飛竜王「そう、ワイバーンの人竜」

勇者「なら………倒しても問題ないな‼聖翼」

勇者の背に半透明な白い翼が生まれる
宙を飛ぶ。自分も飛ぶ。遅く遅く

勇者「空を飛ぼうが………勝てはしない!!」

飛竜王「…………やりずらいなー」

遅いのは


678 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 22:50:47 SdjuDvEs
勇者「世界よ閉じろ!!」

飛竜王「な、なにこれ!?」

世界が色を失い
生まれ変わる

勇者「固有の世界」

灰色の空
暖色の土

何もない荒れ地

飛竜王(これが心象世界を具現し……閉じ込める業。逃がさないためや応用が効く代わりに魔力消費が激しいもの)

ただこの空は嫌いだ

勇者「逃がさないぞ………エクスカリバー!!」

飛竜王(時間稼ぎ出来そう………)


679 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 23:18:04 SdjuDvEs
勇者が世界を閉じた所が眺められる場所
白い球体が浮いている。あの中に彼らは居る

そして

それを真空で遮断する

ヘラ「くっ!?また!!またなの!!また繋がりを切るの!!」

地面を蹴る


680 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 23:29:56 SdjuDvEs
ヘラ「またなの!!またなの!!」

ヘラの髪が逆立つ

フェリス「ヒステリック高慢女って聞いてたけど………こんなのが聖と婚姻と女性の貞節を守るなんて信じられないわ。浮気野郎の奥さんだしそうかも知れないけど」

ヘラ「!?」

フェリス「ああ、はじめまして風の精霊フェリスです。お名前を覚えなくて結構です」

際どい胸空きの服を着たキリッとしたお姉さん
が私には悪魔のような不臭いとおばさんに見える

ヘラ「貴方があれを?貴方が私の愛する子を?許さないわ‼」

ぶわっ

魔力の奔流が始まる


681 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/02(火) 23:49:02 SdjuDvEs
フェリス「うっ………」(魔力の塊だけで………溶けそう。でも)

ヘラ「ふふふ………!?」

フェリス「ありがとうですの………私の世界へようこそ」

ヘラ「ど、どう言うこと!?!?」

フェリス「実は………あなたの見えている世界は私の心象世界だから」

ザクッ

ヘラ「へ?」

フェリス「紹介します。私の夫です。ゼウスより誠実ですよ」


682 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/03(水) 00:04:59 S/2SfRc.
ヘラの腹の中からミストルティンの槍が突き抜けている。

魔法戦士「……………」

ヘラ「な、なぜ?誰も居なかった………何故!?」

フェリス「心象世界を写す業ですが………私はこの世界以上に彼が私の心に在りすぎるんです。ええそして………暗殺は私と彼の得意分野です。さようなら」

ヘラ「や、槍が抜けない!?」

フェリス「あなた方………神で情報共有しないんですね………まぁお陰で風の女神、クロノス、ヘラはこの世に消えますね」


683 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/03(水) 00:13:45 S/2SfRc.
フェリス「さようなら………良かったですわ、ヒステリックで。良かったですわ、戦闘狂6感がなくて。良かったですわ、全く警戒心がなくて知識もなくて………心象世界は非常に脆いんですよ」

ヘラ「なっこの糞女!!」

フェリス「まーだ元気なんですね。まぁ………あと少しで吸収出来ます。さようなら」

世界を戻す。
魔法戦士が消える

フェリス「ああー夫に会いたい」


684 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/03(水) 00:45:37 S/2SfRc.
フェリス(ヘラの能力は付与が最強クラスですが本体が表へ出ない故に強くはなかった………心象世界は世界を歪ませる魔法。だから膨大な魔力が必要。対処は簡単………世界をもとに戻す力を与えればいい………嘘と真実では真実が勝つんですよ。それを知らないと言うことは努力はしていないっと言うことですね)

フェリス「さぁ………飛竜王拾いに!?」

ヘラ「別に他人だけ付与出来るとは言ってない」

フェリス「槍が抜けた!?」

ヘラ「ふふふ!さぁ創成の剣で作り替えてあげる。全てを」

フェリス「………神ですね」


685 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/03(水) 01:55:30 S/2SfRc.
荒野の世界

飛竜王「寂しい世界」

勇者「そうだね………寂しいだが………それでいい。正義を成すのに心はいらない」

飛竜王「ふーん」

きんっ!!

剣を尻尾でいなす

飛竜王「君がここまですさんだ理由は何?」

勇者「知ってどうする!!」

きんっきんっ

飛竜王「勇者の手本でも習おうかと」

勇者「笑わせる!!」



687 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 00:16:40 GIAdBkBo
飛竜王「そう?だって目的がないように見えるし?」

勇者「目的がないように!?目的はある!!」


688 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 00:20:31 GIAdBkBo
飛竜王「ふーん………」

勇者「俺は………仲間を殺された。交渉に向かう途中で襲われな!!」

飛竜王「交渉に?なんで?」

勇者「和平を結びに………無理なら強引にでも」

飛竜王「………ふーんで負けたと?」

勇者「そうだ………待ち伏せで話し合いもなく一方的に!!」

飛竜王「……………」

勇者「許さない!!」


689 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 01:31:30 8uCAz6GU
乙!


690 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 02:30:11 GIAdBkBo
飛竜王「…………」(荒れてるからこんな世界なんだ)

勇者「だが!!復讐が終わる!お前を倒し!緑髪を…………」

飛竜王「お前には無理だよ」

勇者「ん」

すたっ

飛竜王が地面に降りる


691 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 02:41:02 GIAdBkBo
飛竜王「降りてこい」

すたっ

勇者「何を」

飛竜王「全力で来い‼そして僕は避けない。メノ目の前を見ない雑魚に僕は倒れない!!」

勇者「なんだと‼」

飛竜王「ふんっ僕は幼馴染みをこの手で殺した。でも負けない。勇者?お前は勇者でもない!!」

勇者「言わせておけば!!わかった!!潔く浄化してやる」

勇者が剣を振り上げる。僕も尻尾に魔力を貯める。

勇者「エクスカリバー!!!」
飛竜王「エクスカリバー!!!」


692 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 02:57:46 GIAdBkBo
勇者の降り下ろされた剣から光の波が迫る
尻尾で凪ぎ払いを行い光の刃を生む。

飛竜王「エクスカリバークロス!!!」

凪ぎ払いが終わったあとサーマソルトを行い光の刃を追加し、2激目する。

1つ目2つ目が勇者の無尽蔵な光に飲まれる。

有限は無限に勝てない

気休めだった。一滴の水は海では飲まれるだけにしかならない


693 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 19:48:07 GIAdBkBo
だが1秒でも稼げばいい
2秒ならもっといい

光の束が終息
誰も立っていない

勇者「ふん………」
ふわっ

勇者「風?」

ぶぉおおおおお

勇者「うっうぐ!?」

突風に体が押される
わかる消えていない!!
直撃したはず!!

何故後ろに立っている!!


694 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 20:02:16 GIAdBkBo
飛竜王「理由教えてあげるよ」

じゃらじゃら

勇者「1度でダメなら‼」

飛竜王「君は僕が何なのか知らないよね」

勇者「エクスカリバー!!」

飛竜王「処刑者の腕輪」

きぃいいん!!

処刑者の腕輪が十字に光に包まれる
光の束が十字で威力が減り僕に当たる


695 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 20:06:06 GIAdBkBo
少しだけ押される感じではあるがたてる

じゃらじゃら

勇者「な!何故!!」

飛竜王「だって僕は祝福してくれている。処刑者たちに、それに…………」

空に青空が広がる
世界が戻る

飛竜王「何も君みたいに恨んじゃいない。後悔もない。そして風のワイバーンだからこれもできる」

じゃらじゃら‼


696 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 20:12:00 GIAdBkBo
飛竜王「エアーチェーン」

勇者「!?」

勇者の回りに緑色の鎖が幾重にもかさなり纏まり勇者を包む。大回りで配置したのを絞る

飛竜王「君は弱い。能力も、頭も、運も、技術も、そして心がとてつもなく弱い」

勇者「くっ………動け‼うごけえええ!!」

飛竜王「仲間は君の弱い頭で死に。弱い力で守れず。努力せず技術もなく助けられず。それを認められない心の弱さで自分を殺す。自然淘汰されて当然」

勇者「お前は俺の何がわかる‼」


697 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/04(木) 20:20:25 GIAdBkBo
飛竜王「わかるよ、勇ましくない者ってことくらいはね」

勇者「くっそおおお!!」

ぴきっ

飛竜王「無駄話終わり鎖が持たないから………君勇者失格。だから堕ちてどうぞ」

ざくっざくざくざく

勇者「ぐふっ!?」

緑の槍が心を突き抜ける
鉄の槍が勇者の四肢を地面に縫い付ける
無数の鉄の細く長い針が勇者を四方がら突き刺す

ヘラ「!?」

フェリス「砂鉄蒔いてて良かったですね。チェックメイト。縫い付け、針が幾重にも肉に入れば色々阻害され再生しようが動けないでしょ?再生しようが針は残るもの」

ヘラ「ゆ、勇者あああああああ!?」



700 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/05(金) 14:06:55 1LYMBo7U
飛竜王「何が勇者だ………一般人じゃ」

ヘラ「うわあああああ!!私の勇者が!!」

勇者「げぼっ」

フェリス「勇者さん。そうそうあなたのお仲間は神に止めを刺されたんですよ」

画面を写す。処刑される瞬間を。勇者の目がギョロと画面を見る。

フェリス「まぁその神は処罰しました私が。なので戦う理由はないですよー」

勇者「んんんああああああああ!!!」

ヘラ「勇者!?」


701 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/05(金) 14:13:45 1LYMBo7U
勇者が暴れる。口から血を吹き出しながら呪いの言葉を吐く。ヘラの背に勇者に刺さっていた槍を手元に引きよせ構える。槍が戦斧に変わる。

ヘラの足に無数の針が刺さり爪が現れる。
足と地面を縫い合わす

ヘラ「あっつうううう!?」

フェリス「では………」

戦斧をヘラの首に当てる
首が吹き飛ぶ。神なら死なない
だが………ミストルティンは吸収し殺す。
顔を魔法で押さえつけそこから戦斧から槍に変えたものを投げつけ………刺さる。


702 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/05(金) 14:17:48 1LYMBo7U
淡々と処刑を行った。

ヘラ「ああああああ」

顔を歪ませ叫ぶ。
呆気ない


705 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/06(土) 01:13:42 lxjLd/R6
フェリス「だから怠惰ですヘラ。でも安心してください私が貴女の変わりになりますよ」

飛竜王「………」

ヘラの力が宿り木に吸われる

勇者が身震いをする。
少しずつ
体が少しずつ削れ空気に溶け込む

勇者「…………はぁはぁ死ぬのか………うぐっ」

ヘラがいないために崩壊している

飛竜王「そうだね死ぬね…………」


706 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/06(土) 02:28:06 lxjLd/R6
淡々と
物事を見つめるような目で勇者が空を見る

フェリス「…………」

飛竜王「ふぅ…………死後の世界があるらしい。でも、転生が主らしいから」

地面に魔方陣を描く
白い魔方陣

飛竜王「おまじない。運が良ければ会えるかもしれないと思う。わかんないけど………次があれば勇ましくなってね」

飛竜王「すぅ………」

飛竜王が歌い出す
歌の言葉に魔力を乗せた
風に会わせて、青空が広がっていく

勇者「…………そうか…………やっぱり君が勇者に相応しいよ。間違いばっかの人生になっていしまったけど…………そうか転生があるのか………-」

歌が終わると同時に勇者が砂に
飛竜王「昇ってった。後は彼しだいだ」



708 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/06(土) 12:46:41 lxjLd/R6
フェリス「優しいですね」

飛竜王「一応は祝福されてるからね。死者に対して会話するし、成仏を進めるよ。で神様なんで負けちゃったの?」

フェリス「えーと力が強いとそれだけで勝てるので怠惰になって技術がないのですよ。勇者も同じ理由でしょう。技術もない神様が勇者に教えられないでしょう?戦いかた」

飛竜王「運が良ければ………」

フェリス「ええ、鍛冶の神か戦神にいればね………ヒステリック神ではね…………」



710 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/06(土) 21:06:27 lxjLd/R6
フェリス「では魔王に報告いきましょう」

飛竜王「うん」

フェリス「それから………帝国へ」


711 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 01:08:28 K7GIII8g
南帝国

黒龍の女王「はい」

どさっ

ヘスティア「あ、ヘラの入ってた肉体だ」

ばくぅ

ヘスティア「ゆっくり溶けてね」

黒龍の女王「………これでまた神は減った」

ヘスティア「そうだね………今度は私の子が全能の神に………」

黒龍の女王「ええ………そうね」(………そろそろ狩り時かしら?)


712 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 01:16:28 K7GIII8g
魔王「で、倒したと」

フェリス「ええ、きっと近くにいて勇者を見張ってると思ったからね。縁が切れてしまうから魔力の供給たたれて負けないように。負けてますけど。っと言うわけで!!婚姻の神に成りました!!あなたは一生独身」

魔王「そう…………そうですね………」

フェリス「…………このくそ一途のバカちん!!魔法戦士はやりませんから‼」

魔王「わかってますわ!!私より強い殿方でないとダメですし………」

フェリス「そこの飛竜王はどう?」

魔王「子供趣味はないかな?」

飛竜王「こ、こども…………」

フェリス「しょうがないね。では南帝国へ行きます」

魔王「…………気を付けてください。あそこは人間性が酷い集まりですから」


713 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 01:20:32 K7GIII8g
飛竜王「何処が?」

フェリス「拝金主義らしいですね」

魔王「お金持ちとそうでないのと差が顕著であり、嘘つくのが当たり前。騙されるのが悪いって言うのが……………国民性です。なんかくれくれ五月蝿いですし」

飛竜王「こじき?」

フェリス「そうですね乞食です」


714 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 01:21:05 K7GIII8g
飛竜王「いきたぅないいいいい」


715 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 01:22:47 K7GIII8g
南帝国上空

飛竜王「来てしまった…………」

眼下に都市が見える

それを観察する

フェリス「奴隷商がおおいですね」



717 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 08:35:45 X0dBhKS2
フェリス「では…………潜り込みます」

ふわっ

飛竜王「僕は?」

フェリス「上空を旋回していてください…………ここの都市が終われば次の都市、そして首都とします」

飛竜王「うへー廻るの多いんだー」


718 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 08:46:27 X0dBhKS2
フェリス「見ていくだけです見ていくだけ」

飛竜王「………やな予感するんだよなー」

フェリス「…………何かありますね予感するってことは」

飛竜王「当たって欲しくないのにね」

フェリス「……………待っててくださいお利口に………」


719 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 08:49:43 X0dBhKS2
魔法国

魔法戦士「勇者を殺した兄貴」

王「そうか………妃よ………席を外してくれ」

意訳は人払いを
衛兵も皆
妃が衛兵の真似事をする。一応ハーピーの亞人腐っても魔物だ

妃「ええ…………」

少しかわいそうな目で見られる

人払いが終わる

王「すまない」


720 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 08:55:50 X0dBhKS2
魔法戦士「ん?なにか?兄貴らしくない」

王「いや………お前らの活躍は知っている。だが日陰者になってしまっている。本来なら重役にでも…………」

魔法戦士「動きづらくなるからーいやだ。きにすんな!!兄貴は兄貴らしくいればいい!!母さんも元気らしいし」

王「そうか。だが………お前の活躍を快く思わないのもいる。この国居ずらくなる………いずれ」

魔法戦士「妃は優しいですがしょうがないですね」

王「ああ、反対されたが………そのうち国外退去だ。形式は魔国に嫁ぎにな。要は左遷だ」

魔法戦士「そうか………しょうがないね」


721 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 09:00:28 X0dBhKS2
王「あと少しで直通の道ができる。すまんが友好のため………頼む」

魔法戦士「他がいやがってるんでしょうね………」

王「俺の妃みたいならいいんだが………魔王を知らないものが多くてな。まぁ亞人を嫁にするのは別に普通だから大丈夫だ…………俺の父親が手当たり次第だったからな………」

魔法戦士「わかった。納得した。じゃぁな兄貴またくる」

王「…………すまんな」


723 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 16:24:18 K7GIII8g
南帝国首都

フェリス「…………」

街中、そう至って人が商売しているが………一つ気掛かりなのがある

飲食店が廃れている
異常に

無いわけではない
旅行客程度の客しか入っていない
食料の商業もあまり盛んではない
生き物は食べて生きている
だが………
奴隷商がおおい。食の通商がほぼない
倉庫はあるが空っぽ。要は昔は必要だったが
今は必要ではない………

フェリス「…………異様ね」

街中を歩き廻る(精霊なので仕草だけ)
姿を隠す。


724 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 16:28:13 K7GIII8g
飛竜王「上空は異常はないけど。なんか臭気がスゴい」

フェリス「住人はゾンビでもないですしいったい?」

飛竜王「………至るとこ穴があるけど?」

フェリス「あとで覗いてみましょう。光が届く所まで………それより」

城の中で良く見た黒龍がいる………黙っておこう。事をしに来たわけではない。

穴に視線を写す
暗がりの中は…………

フェリス「!?!?」


725 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:13:53 K7GIII8g
フェリス「肉壁!?」
中は赤く脈を打つ肉の固まりで溢れていた
ただそれだけではなく
2メートル台の卵形の肉が何個もある
大きな肉の部屋だが
至るところの穴から光が差し込んでいる

どさっ

別の穴に奴隷が放り込まれた

奴隷「ひっ!?」

しゅるしゅるしゅる

奴隷「あ………あああああ!!!!」

奴隷が肉に囲まれる。顔だけ出た状態で肉に包まれる。気絶してるようだが………

フェリス「………」(昔の私なら発狂ものですね)


726 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:19:54 K7GIII8g
「だれか………助けて」

「あ、ああ………あ………」

「まま、まま……」

「あたたかい……………」

一人の肉を槍で切り崩す。
ドロッとした液が中から溢れる。中は………骨と内蔵が肉と繋がっている。何人も開けるが中には頭だけのもあった。

フェリス「…………」(ゆっくり一つになっている。卵形は一つになった姿か)

何をしているか………わかった気がする。力をためている。母体が吸収している。
ぱきっ!!
フェリス「………!?」


727 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:24:57 K7GIII8g
「ぎゃああああいたい!!いたい!!」

「ああああああ!!」

遠くの方で痛みで叫ぶ人たちがいる。

フェリス「同化の途中から痛覚が戻るの!?」

歪んでる!!非常に!!

ぴき

ぴきぴきぴき

「げほげほ………どこだ!!敵!!」

フェリス「??」

卵形が一つ裂け人が現れる。鋭利な爪で獲物を探す。人間だが人間じゃない。何故なら

外見だけで口の中は肉だけなのだ。肉塊が人の形をしているだけ!!

フェリス(市民は全員!!)


728 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:26:06 K7GIII8g
溶けて
肉になり
同化し
再構築された

南帝国は………もう

フェリス「…………もう少し調べてみましょう」


729 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:28:20 K7GIII8g
飛竜王「うーむ……臭い………人の魂が腐った臭い」(僕だけしかわからんだろうな………)

黒龍「ぐわあああああ!!」

飛竜王「黒龍!?」

黒龍「敵敵敵!!」

飛竜王「ワイバーンテイル!!」

ぶにっ!

飛竜王「!?」(鱗の下が柔らかい!!)


730 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:46:05 K7GIII8g
黒龍「ぐわあああ!!」

飛竜王「くっ!!効きが悪い」

大幅に距離を離し再度、攻撃。
離れ、接近し、至近距離でぶち当てる!!

飛竜王「ソニックバレット!!」

魔方陣の中を三角錐形のナイフが飛ぶ
黒龍のはらわたを裂き、突き抜け、衝撃波で千切る。

飛竜王「!?」(ただの肉の塊だ!?)

黒龍「があああ!!」

飛竜王「致命傷じゃない!?」

黒龍の体の継ぎ目から肉が糸状に形を変え襲かかり、それをソニックボイスで吹き飛ばす。
危険な臭いがする。

フェリス「飛竜王。首都から一人で逃げて!!」

飛竜王「そうする!!!」

旋回、首都から離脱する


731 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 17:55:01 K7GIII8g
場内

フェリス「………逃げましたか………捕まったら同化してしまうんですね………」

黒龍の女王「ええ………今の我が子みたいにね」

フェリス「で、今度の神は誰を殺せと?」

黒龍の女王「話が早いわね。戦神のときはありがとう。ここに居るのは炉の神ヘスティア。魂を融合炉の女よ」

フェリス「へー手の打ちようがないと」

黒龍の女王「………ふんっそんなことないわ」

フェリス「まぁいいでしょう。飛竜王が躍起にならないから停戦を」

黒龍の女王「ええ」


732 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 18:00:49 K7GIII8g
フェリス「にしても何故城の外でお話を?」

黒龍の女王「城も彼女の肉でできている。魂が結着すれば何だって同化するわ………地面も何もかも液体に触れるだけで」

フェリス「厄介ですね」

黒龍の女王「厄介よ………敵の手も借りたいほど」

フェリス「人間を支配するために?」

黒龍の女王「ええ、そうよ。全ての頂点に彼女や神は要らないわ。フェリス貴女も」

フェリス「そうですか目障りですか」

黒龍の女王「目障り。とにかく頂点に位置してるでしょう貴女は」

フェリス「そうでもないですけど………魔法戦士が上です」

黒龍の女王「そう?それなら邪魔しないでね覇道の先を」


733 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 18:08:24 K7GIII8g
フェリス「わかりましたよー」(この年増)

黒龍の女王「あら、うれしい」(この若年ビ  )

フェリス「で、弱点は?」

黒龍の女王「火よ。水はふやけるだけですし、電気は通らない。切断打撃はあの通り。風なんて雑魚で無理よ。まぁ1都市をおとす気分じゃないと足の早い神も居るし………大変なのよ」

フェリス「ふーん、わかったわ………地下にも被害が?」(風は生物を一瞬で落とせるのにな)

黒龍の女王「何故?地下に?被害がでる?」

フェリス「地下に侵食してるかなって」

黒龍の女王「してるわ、部屋を増やすため。土を融合させてすべてを彼女の傘下に」

フェリス「世界征服」
黒龍の女王「本当にその通りだわ」
フェリス「ありがとう情報………これで」

始末の段取りを考えられる

フェリス(早く止めないと行けません)



735 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 21:21:33 K7GIII8g
首都から離れた上空

飛竜王「…………」

フェリス「ただいま」ふよ

飛竜王「何があったの?」

フェリス「肉壁………映像はあとで出力します」

飛竜王「………あれ一体なんだろう?」

フェリス「穢れた肉片………南帝国の人間が消える代わりに新しい人が生まれる」


736 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 21:24:53 K7GIII8g
フェリス「南帝国領土全部肉片へとかわってしまう。地下にも………星の危機ね」

飛竜王「やばい!!やばいじゃん!!」

フェリス「触れただけで同化します。細かく言うと液に触れたら終わりですね」

飛竜王「!?!?」

フェリス「ええ、ええ怖い怖い………だから」

戦争しましょう。
復讐者はほかにもいるんです。神に対して


737 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 21:27:57 K7GIII8g
屋敷

メイド長「ご主人様!!お客様が!!」

魔法戦士「ん………!?」

アレス「久しいな」

魔法戦士「…………何のようですか?」

アレス「金はここにある。足と………少し手伝ってほしい」

魔法戦士「そうか、わかった。急ぐんでしょう用意します」


738 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/07(日) 21:35:58 K7GIII8g
アレス「…………ありがとう」

魔法戦士「………理由は聞きませんが場所だけは教えてください」

アレス「ああ………地獄の門を開けるため閉めてもらいたい」

魔法戦士「なんですかそれ!?」

アレス「俺らが封印した通り道さ………」

黒鋼竜「来たぞ」

アレス「では、行こう」



740 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/08(月) 12:51:37 za0LvGyQ
黒鋼竜「行き先を聞こうか?どうやっていく?」(こいつは強いな)

アレス「指示する。近くになれば封印を解く。で依頼はその封印を俺が入ったあと封じてくれ」

魔法戦士「なぜ?」

アレス「探し物がある……探し出さないと俺は前に進めないんだ…………風、物質の精霊マクスウィルに伝えてくれ。人形なのは知ってる。この性悪ってな………だが………お礼は多めにする」

魔法戦士「金は要らない………情報が欲しい」

アレス「ふむ………手強い敵だったわけか。道中までの間教えよう」

魔法戦士「では………庭に。たっぷり聞かせてもらおうか……いろいろな」


741 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/08(月) 12:57:13 za0LvGyQ
門へいく道中教えてもらったことは

神の能力とそして門についてだ
元々は攻めいるための門だったのだが閉じられたため封印を施したらしい
悪魔側が犠牲をだして閉じられた門を開ける
非常に悪魔はどっちなのかわからないほど酷いことをしたと言う。

場所は………魔国と人間界の境目
神しか入れない空間

空が歪みそのなかに飛び込み入る


742 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/08(月) 13:00:18 za0LvGyQ
大きくない門
精々ドラゴンがギリギリ入れる程度
空に飛んでいる石畳みに門だげが乗っている

アレス「位相ずらしてある。人にはみえない。入れない」

魔法戦士「そうですか………他にも?」

アレス「ある」


748 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 01:37:48 ZN.8GRE2
アレス「何処かに神の社がな」

魔法戦士「………確認方法は?」

アレス「空間の歪みでゆっくり探すしかない。移動する」

黒鋼竜「おりゃあああ!!開いたぞ」

扉が開く

かたっ

何かの亡骸が扉から現れる。綺麗な衣装だが亡骸は砂に

アレス「ハーデス………お前の装備は借りていこう。敵が憐れに思うのも、自己犠牲で扉を閉めたのも誇れ」

魔法戦士(おれの知らないことがあったのだろう)

アレス「では………さらばだ。戸締まり頼む」

ガチャドンッ

アレスが闇に消える


749 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 01:49:30 ZN.8GRE2
扉を閉める
彼には彼の考えがあるのだろう
きっと

彼女を探しに

黒鋼竜「女を探しにねぇ」

魔法戦士「それはこの世で一番重要さ…………嫁探しわな………力を手に入れるために」

黒鋼竜「…………そうなのかもなこの世界ではそっちの方が力を持つものが多い」

魔法戦士「ああ……では帰ろう。そろそろ帰ってきてる頃だ。精霊の化け物が」

黒鋼竜「違いない………くくく」


750 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 01:54:02 ZN.8GRE2
屋敷

フェリス「魔法戦士はお出かけですか?」

火竜姉「ええ」

フェリス「では魔法戦士が帰り次第………緊急会議を行いますよ全員集めてください」

火竜姉「いったい?」

飛竜王「黒龍の女王は後回しだ……世界の敵が生まれ落ちた。世界を侵食する」

フェリス「私も少し席を外します。今回は切り札を切っていきます。相手は」

南帝国の土地すべて彼女なのだから


751 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 02:03:52 ZN.8GRE2
空間を歪み
地下の世界に呼んで貰う
フェリス「お久しぶり」

姫上ナナ「お久ね。この婬魔に何のよう?」

フェリス「少し………恐ろしいものを」

コトッ
回収した肉を凍結し真空で維持していたものを手渡す。

フェリス「気を付けてね。融合するから何にでも」

姫上ナナ「これを何処で!?」

フェリス「地上に」

姫上ナナ「………見識に」


752 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 02:06:23 ZN.8GRE2
フェリス「それの消滅させるための方法を………あと」

空気の光を変異させ画面で写す。

フェリス「これを全て消す方法の作戦立案を」

姫上ナナ「地下世界は関係ないわ」

フェリス「見識みれば面白いわ。きをつけてね」

姫上ナナ「??」



754 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 16:17:20 CIn1TsUg
数日後屋敷

話し合いっというよりも情報のまとめから数日後に姫上ナナが数人と共に現れた。何人かは防護服を着ている。

姫上ナナ「フェリス。来てあげたわよ」

フェリス「どうでしたか?」

姫上ナナ「3つほど研究所が虚空へと消したわ!!汚染されたから。一応は抗生薬はできたわよ」

フェリス「速いですね‼」

姫上ナナ「何人も感染して犠牲が出たからね。生き残った人の血で作ったわ」


755 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 16:22:49 CIn1TsUg
姫上ナナ「で、事が重要事項のためこの世から消すことが決定したわ。芽は摘む」

フェリス「で、そちらの方は?」

総司令「我は陸海空軍総司令である」

姫上ナナ「軍の全権を持っているわ。私たちは直接は戦えない。だが最大限支援を約束しましょう」

総司令「我らの平和に尽力願いたい」

フェリス「こちらこそ………では作戦立案をして追って伝えますわ………製品カタログ頂戴」

姫上ナナ「ええ、わかりましたお任せしますが私も前戦へ出ます」


756 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 16:26:06 CIn1TsUg
フェリス「わかりました」

姫上ナナ「撤収!!」

総司令「撤収だ……次の命令を待て」

姫上ナナ「では頼みます」

総司令「お任せあれ………ひいばあちゃん」

フェリス「やっぱ親族なんだ」

姫上ナナ「孫かっこいいでしょ‼夫に似てるのよ‼」

フェリス「はははは………親ばか」


757 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/09(火) 16:42:38 CIn1TsUg
フェリス(にしても…………命令を出す母体。弱点が城の中)
黒龍の女王が言っていた母体まで
いったいどうやって攻めるか近付くか

防御される前に



760 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 12:37:53 dDCHKxEU

魔法戦士「そろそろか」

キィイイイイイイイイイイイイイン

膨大な風切りの音を撒き散らしながら飛ぶワイバーンが現れる

呼んだのだ。呼んだ方が早い

飛竜王「ん?」


761 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 13:24:42 dDCHKxEU
飛竜王「おっと過ぎちゃった。戻れ、もどれ」

黒鋼竜「やはり最速ではあるな」

飛竜王「用は?」

魔法戦士「相談があるんだ………近くの町でも村でもいいから酒場にでもいこうや」


762 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 13:33:43 dDCHKxEU
酒場

黒鋼竜「ふむ、弱気者悩みとは?」

飛竜王「悩みなのかー僕に解決できること?」

魔法戦士「まぁ解決は自分でできる。ただ心を見せて欲しい…………覗かせて欲しいか………」

黒鋼竜「除いてどうする?」

魔法戦士「自分がどうするべきかなにすするべきか………イメージが全くわかないんだ。胸はって今の自分は好きにはなれない」

黒鋼竜「」


763 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 14:07:09 dDCHKxEU
黒鋼竜「弱き者らしい悩みだ。弱い者は自分とはどういったものかを見失いよく悩む」

魔法戦士「…………」

黒鋼竜「強ければ悩まない訳じゃないが自分とはでは悩まない何故なら自信があるからだ‼」


764 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:00:04 O6jOseeU
黒鋼竜「さしずめ目的がないのだろう。国を守る」

魔法戦士「いつか国を去るが………もう国を守るすべを皆が持ち始めてる。目が覚めたような………そうだね居場所がないとも言えるのか?」

黒鋼竜「お前がそれではあの強大な力は制御が効かないだろうに」

飛竜王「化け者だもんね」

魔法戦士「そうだね」


765 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:10:26 O6jOseeU
黒鋼竜「まぁしかし……悩むのは仕方がない。黒龍でも悩む。よくそれを見てきた………旧き竜は無視するだろう事も俺は見てきた。だから参考に言う。国ではなく自分自身の好きにする。そして強き者になれば自分自身とは何かがはっきりする。決闘する時の口上がある」

黒鋼竜「我は黒鋼竜‼弱き龍に仇なすものに、鉄槌を下すものなり!!とな…………」

飛竜王&魔法戦士「おおおおおカッコいい」

黒鋼竜「飛竜王お前も自分自身がどういったものか胸張っていえるだろう?」

飛竜王「うん」

黒鋼竜「お前こそ弱き者から強き者になった例だな。そういうことだ」

魔法戦士「そうか………そうなんだな!!わかった!!やれそうだ‼そう自由にな。はははは」


766 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:18:10 O6jOseeU
黒鋼竜「おもしろい話があるな………ヘルカイトの言い分では眼を見ればその者の心の強さがわかるとな。俺は少ししかわからんが強き者は火が見えるそうだ大小と。奥に秘めてるものが燻っている種火だそうだ。飛竜王は種火は大きく、今では火ではなく空が見える」

飛竜王「みえねぇ………」鏡ちらっ

黒鋼竜「長年の積み重ねだ。ドラゴンゾンビはハートが見えるらしくて怖いっていってたな」

魔法戦士「まぁ………ねっちこいですからねー」

黒鋼竜「ははは………ワームのじいちゃんはなんだったかな?なんか灰になってるいってたかな?まぁ頑張れってことだ」

魔法戦士「そうだな」

何か
目指してみようか………何か


767 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:23:31 O6jOseeU
「お兄さん私を買わないかしら?」

黒鋼竜「まにあって……!?」

飛竜王「!?」

魔法戦士「マジで‼神出鬼没だな!!フェリス!!」

フェリス「ははは………会いたくって一泊とまっていくのでしょう?その…………逢瀬いいですか?」

魔法戦士「ああ、いいけど久しぶりに」(??)

飛竜王「??」

黒鋼竜「若いな……俺も何処かで買おう。では飛竜王行くぞ。夫婦水入らずだ‼」

飛竜王「う、うん??????うーん???」


768 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:28:49 O6jOseeU

魔法国上空に大きな船が2つ。金属の船底に棒がなん本も地面に向いている。幾重にも重なった羽が回り空を飛んでいる。

魔法国では大きな騒動があったが………王は味方だ気にするなの一言で済む。

文献には飛空挺とし伝説の武器らしい

姫上ナナ「停泊、イカリをおろせ」

船長「イカリをおろせ」

船底についているイカリの4つが地面に向けて撃ち込まれる。鎖が地面と船を固定させる。


769 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:36:02 O6jOseeU
飛空挺甲板

フェリス「えらい恐ろしそうな物ね」

ブン(空間が歪み中から現れる)

姫川ナナ「ええ、船底の幾重の砲から精密射撃ができるガンシップよ。エンジンは核の神から何とか頼んで使えるようにした核エンジン。あんまり力がないから反重力で高度は保ち、概ね移動と電気を作る程度よ」

フェリス「2隻だけ?」

姫川ナナ「戦争する訳じゃない。2隻で十分整備の面で。作戦室に案内するわ」

フェリス「ええ」


770 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:42:01 O6jOseeU
作戦室で作戦内容を聞く

フェリス「ふむ………電撃戦ですか?」

姫上ナナ「ええ、問題は糞神の場所特定のため中に入る人が必要」

フェリス「座標をつかんだら」

姫上ナナ「貴方の英雄を最大威力でぶつける。あのクレーター作ったんでしょう?」

フェリス「なるほど………都市を」

姫上ナナ「そう………この世から消す。あの細胞ごと。削りに削ったあとに。特効薬はあるが免疫はできるまでにね。強制浄化の光魔法以外は手がない」

フェリス「わかりました、じゃぁ先人を決めますわ」

姫上ナナ「ええヨロシク‼あと………魔法戦士の母親にもヨロシクね」

フェリス「死ねばいいのに」


771 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:44:45 O6jOseeU
屋敷

魔法戦士「ただいま」

フェリス「お帰りな…………!?」

魔法戦士&黒鋼竜&飛竜王「!?」

フェリス「フフフ………はーはははは!!こんにちはフェリス」

フェリス「私が居る!!」

魔法戦士「どう言うこと!!」


772 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 15:46:58 O6jOseeU
フェリスが二人

片方は狼狽

片方は腕を組み、口元は笑う

フェリス「逢瀬………よかったわ………もう全身が立たなくぐらいに」

フェリス「!?」槍を構える。こっちが本物

姫上ナナ「ふふふふ………くくっだめ!!面白すぎ‼腹がよじれる!!!!」


773 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 17:19:30 O6jOseeU
フェリス「ど、どういうこと………もしかして‼私の体を!!」

姫上ナナ「まぁ魂入れればいいみたいだからね………まぁ何人かハイジン化したけども!!」

フェリス「悪魔!!人でなし!!」

姫上ナナ「悪魔ですぅううう!!ははははは。すごい!!あなたが驚くの久しぶりに見た!!」


774 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 17:31:55 O6jOseeU
姫上ナナ「で、新しいからだはどう?ヴォルカさん」

隣のフェリスの髪色が緑から赤にそして青最後はまばゆい白になる。燃えそうなぐらい

ヴォルカ「最高!!嫌いな女でしたが!!今は許せますわ‼」

フェリス「私が許しませんわ‼」


775 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 17:56:51 O6jOseeU
魔法戦士「母さんだったか……いや体は複製か……なんで体出来るか気にしかったけどさー」

フェリス「ちっ」

ヴォルカ「名前も新しくしましょう‼何がいいです?魔法戦士魔法戦士~」

フェリス「離れろ!母親でしょう‼」

ヴォルカ「母親?今は新しいからだですわ‼新しい命ですわ‼ねぇねぇ」

魔法戦士「焔の木ユグドラシルでいいんじゃないか?まぁあと二人とも五月蝿い」

ユグドラシル「はーい黙りまーす」

フェリス「うぐぐぐ」

魔法戦士「正妻はお前だ安心しろ」

フェリス「は、はい」

魔法戦士「じゃぁちょっと思いついたから少し母親………じゃないなもう。体は死んだか……」

ユグドラシル「………」(何か申し訳なるわ)


776 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 18:59:24 O6jOseeU
魔法戦士「ちと手伝ってもらう………まぁ簡単だ。それにもう俺の母さんは死んだようだ。とっとと次に切り替えてくわ」

ユグドラシル「………」

フェリス「やーいやーい」

ユグドラシル「ふぁいあ」

フェリス「あっつ!あつ!!」

魔法戦士「やめんか‼まったく」

飛竜王「それより帝国どうするのか決めようよ?」

魔法戦士「本当にな」

フェリス「はぁ………わかりました!変な事も…………いやもう許さないわ‼逢瀬ですって‼」

魔法戦士「都市で決着つきまでやってろ」

ユグドラシル「ええ!!いいわ決着つくまで!!」


777 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 19:23:28 O6jOseeU
魔法戦士「ただし……競技はオセロなじゃ姫上さん話を聞かせてください」

フェリス「負けませんわ‼」

ユグドラシル「ええ!!」

姫上ナナ「わ、わかり、、、ましたわ」プルプル(腹がよじれるwwww)


778 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/14(日) 19:56:48 O6jOseeU
作戦内容は戦力を見て決定される
威力上昇させるための構成や
得意なことをさせるために
練られた作戦であるが

先陣を行くのは

俺になる。
ユグドラシル精霊の契約をすませた。
焼肉はまともな肉でやりたいもんだ



780 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 00:14:34 uiQfPmyY
屋敷を二人で出る

魔法戦士「母親とは呼ばないぞ。核兵器の精霊ユグドラシル」

ユグドラシル「少しは慕っても………」

魔法戦士「ふん………そうだなー嘘ついて逢瀬をさせるのは少し幻滅する」

ユグドラシル「…………ごめんなさい」

魔法戦士「まぁいいよ、その分はたらいてもらうよ母さん」

ユグドラシル「!!」

魔法戦士「これが最後だ………俺は」

ユグドラシル「?」(何か何か変わろうとしてる)

すべてが………息子が

魔法戦士「…………」にぃ (弱き者か……そうだな弱い)

だったら強い自分を描け……なれ……


781 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:04:19 uiQfPmyY
遠くで彼を見守る

フェリス「…………」

魔法戦士「」にぃ

フェリス「!?」

目が合う

そして笑う
口元を緩め

フェリス「………はぁはぁ」

ドキドキする。胸騒ぎがする。

私の愛する人が
何故か独り占めできなくなる気がする

フェリス「………」(手を考えなければ)

きっと

手遅れなる


782 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:08:08 uiQfPmyY
準備期間

やることをやらなければ

ワーム「ワシは何を?」

姫上ナナ「ヘスティア以外の神が出向いたときに食ってください地面から」

ワーム「ふむ」

姫上ナナ「貴方も危ないですあの細胞は体が大きければ特に」

ワーム「天敵かの?」

姫上ナナ「ええ………待機していてください都市の近くで」

ワーム「わかったわい」


783 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:12:47 uiQfPmyY
飛空挺

「おろせ‼」

ジャラジャラジャラ

どんっ

「もっと丁寧に扱え‼」

「燃料は入ってない!!大丈夫だ‼」

「それでもだ‼」

姫上ナナ「どう?」

「ええ、何機作りますか?」

姫上ナナ「3機、接続する竜連れてくるわ」

「速度は?」

姫上ナナ「音速をこえればいい。出来る?」

「大気圏まで行けますぜ‼」


784 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:15:09 uiQfPmyY
作るものはミサイルだ
だが弾頭は

竜である

ドラゴンゾンビ
ヘルカイト
火竜

兵器の訓練をしなくては
制御も教えなくては

一月で行けなくてはならない時間が惜しい

大丈夫そう、大丈夫なはずだ。


785 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:25:55 uiQfPmyY
酒場

ヘルカイト「…………」

ドラゴンゾンビ「どうしたのです?」

ヘルカイト「胸騒ぎはする」

ドラゴンゾンビ「止まった心臓が熱いです。今日こそ抱いてください」

ヘルカイト「………落ち着け。そうじゃない………魔法戦士を見ていたが何かが変わろうとしてる。目を見ればよかった」

ドラゴンゾンビ「…………」


786 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 01:29:54 uiQfPmyY
ヘルカイト「気のせいだそう………気のせいだ」

ドラゴンゾンビ「仇ななぞ無ければ大丈夫」

ヘルカイト「ああ………ああ」

少し考える


飛竜王は勇者となった

なら

魔法戦士は何になる?

そういえば何にもなっていない

そう感じる

無個性だったからこそ

ヘルカイト「…………」

わからない

ヘルカイト「抱いてやろう………少し考えるのをやめたい」

ドラゴンゾンビ「店長!!酒場の一室貸してくださいな‼シーツ汚しますのでシーツだいつけてください‼」

ヘルカイト「…………」


789 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 18:37:56 uiQfPmyY
魔国
時間があるため帝国の前による
よるのも簡単だ

一回時空で飛んできている
あのときはまだしっかりした魔法もなかったが
今は

魔王「魔法戦士!?」

この通り一度いった所なら
見たところなら
座標があれば

時空魔法が使える

魔法戦士「元気かい?」

ユグドラシル「お久しぶりね魔王。ヴォルカですよー」

魔法戦士「母さんは黙っとれ………やっぱ母さんって言うわ無理だ」

魔王「な、なんのようだ?」

魔法戦士「いやいや決闘を申し込もうかなと………どれだけ強くなったか確認のためにね」


790 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 18:41:38 uiQfPmyY
座標があれば飛べる
空気を伝って見ればどこへだって行ける

だから

魔王「!?」

背後にだって立てる

魔法戦士「全力でやらないか?1対1として。母さんは宿屋へ」

ユグドラシル「えっ!一人で!!私が精霊として」

魔法戦士「いらない」

クレイモア「魔王さま族がしん………にゅう?」

魔王「人払いをお願い………死ぬわ」

魔法戦士「どうも」


792 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 18:57:33 uiQfPmyY

魔王「どうして?こんなことを?」

魔法戦士「気が変わった………魔法国との友好のためそして俺の自信が何処まで………飛竜王みたいに好奇心が生まれてね。まぁ見てみろ」

ぶわっ

魔王「!?」ぞくっ!

魔法戦士「運がいい。お前は初めて俺と戦える相手だ。さぁゲームを始めよじゃないか‼」

魔王「!」

刀を抜き、魔法戦士の強刃を耐える
いつ抜いた?いつ踏み込んだ?
空間を飛んだ!?

切り払う………そして

殺す勢いで3つの剣筋をなぞる

燕は1回では避け、2回でもしなやかに避ける。
故に3回同時に切らなければ捉えることはできない

魔王「燕返し!!」


793 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 19:01:54 uiQfPmyY
魔法戦士「外れだ。一ヶ所に何度も空を切るのは何故だ?」

魔王「!?」(逃げられた!?)

魔法戦士「技が来るのはわかってるのにおいおいその場に止まることはない」

魔法戦士が刀を納める。
両腕に焔の揺らめきが起きる。

魔王「…………」カチャ

魔法戦士「お前は最強の戦士だ。しかし」


794 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 19:30:46 uiQfPmyY
魔法戦士「最強の戦士は一般の魔法使いに負ける逸話があるんだぞ」
ドゴオオオオオオン
第6感
魔王「!?」
空間が弾けた

そう目の前に焔が

魔法戦士「あれを避けるか」

魔王「………」刀を納める

魔王の周りに魔方陣が陣をはる
フェリスの幾重の矢
火と矢が混じり槍となり圧する。

縮地

魔王「居合い!!」

一瞬で距離をつめ、切る概念を叩きつける。
が空を切る

魔法戦士「…………空気を掴むことはできまい」

魔王「時空魔法を完成させたのですか‼」

魔法戦士「ああ…………あいつがずっと働いてくれてる間にな!!あいつの弱点は………持っているが風の延長と悪魔の魔法しか扱えれない。特化してるために他がない」
魔王「………」


795 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 19:37:47 uiQfPmyY
魔王「…………固有の世界」

ぐるん

世界が暗転し、草原へ
そして

魔王「剣よ!!」

ザザザザザ!!

空から無数に大地に剣や武器が刺さる。立てかけられる。

彼女の1対1を目的意識による世界に彼女の持つ全ての武器を使える能力による世界
武器を変え
柔軟に戦う戦場
魔法は使えない

武だけのせかい

魔法戦士「ほう………神に負けてから一層強固になったのか………リセット出来ないぐらいにこの瞬間だけは神になったわけか……この世界の」

チャキ

魔王「魔法戦士………今の貴方はおかしい………危ないです………」

魔法戦士「手加減しなくていい。殺す気で来い………」

魔王「ええ………望みなら」
ツヴァイハンターを掴み構える


796 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 19:58:59 uiQfPmyY
魔王「………魔法は使えない状態でどうやって戦うんです?」(何故だ………何故か……背筋が冷える!!)

魔法戦士「千冊の本を読破した魔法使いは強力な魔法使いになる。千冊の本を暗記した魔法使いは狂気の魔法使いになる…………いったい俺はどっちだろうな。フェリスの頭の図書は便利だったよ」

ぶわっ………
魔法戦士の足元から
魔力が込み上げる

がきん!!

ツヴァイハンターが手から弾ける

魔王「!?」(魔法!?)



魔法戦士「魔王よ、お前はお前の自信の力で滅びるのだ‼」


魔法戦士「」


797 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 20:04:46 uiQfPmyY
ツヴァイハンターが魔法戦士の手に

ぴきん!

魔王「結界!?武器が持てない」

魔法戦士がゆっくりゆっくり歩いてくる

ぐっ!

魔王「居合い」

キッン!!

魔王「!?」

地面に刺さった剣が刀の鞘を叩く
気がそれた瞬間ツヴァイハンターが真っ直ぐ飛んできている。
それをよけ。
居合いの構えが………


魔王「刀がない!?」

魔法戦士「…………」しゅっ
魔王「なっ!?」
刀で服を切られる。胸を押さえ、はだけるのを防ぐ。
魔王「ぐほっげほほ!?」
首を捕まれる


798 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 20:11:48 uiQfPmyY
ぶわん

ばさっ

魔王(ここは!!)

首を捕まれ叩きつけられたっと思ったが背中が柔らかい。目の前に見える物は魔法戦士と………毎日みる天蓋付きのベットの天蓋

魔法戦士「いい部屋にすんでいるな。ベットも大きく墜ちることはないだろう」

魔王「空間を飛ん………んんんん!?!?」

魔法戦士「これで二回目だな………だか今回は」


「2回目処ですまない」


799 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 20:14:58 uiQfPmyY
屋敷

フェリス「!?」

姫上ナナ「どうしましたか?」

フェリス「羊皮紙!!」

契約の羊皮紙を出す。
魔法戦士の名前が燃え尽きている。
裏切りか死か、いいやこれは

フェリス「真名!?」

姫上ナナ「どれどれ…………!?」

フェリス「魔法戦士が浮気した?いいやでもこれは…………何!?」


800 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/15(月) 20:15:41 uiQfPmyY
姫上ナナ「………次会ったら」

別人かも知れませんね




802 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/16(火) 02:21:48 t2DLEw/U
魔王の寝室

魔王「は、はなせ!!」

魔法戦士「離さない。大人しく抱かれろ負けたんだ。従うものだ」

魔王「くぅ……違う………違う」

魔法戦士「ふむ………なるほど。こうもっとロマンな事を考えていたんだな。残念だが却下だ。頭を覗けるなら」

魔王「や!!やめろ!!………覗くな!!」

魔法戦士「操ることも出来る。さぁ………愛してるのなら………自分から」

魔王「……はい……魔法戦士………沢山沢山……汚してください」(違う!?私はそんな事思ってない!!そんな………そんな!!)

魔法戦士「では」

魔王「あっ…」(やりたくないやりたくない………こんな襲われるみたいな事じゃない………じゃないのに)

愛おしいのはなぜ?


804 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/16(火) 23:44:25 t2DLEw/U
作戦遂行日

魔法戦士「魔王……あれが南帝国だ」

魔王「至って普通に見えます」

ユグドラシル「肉の塊なにが信じられない」

魔法戦士「まぁそうだが………それも今日までだ。更地にする」

魔王「魔法戦士………変わりましたね………勇ましく」

魔法戦士「勇者に勇気を頂いた。ならやるまでだ。二人とも突破口を作る…………準備はいいな」

都市の郊外から攻撃を加え陽動にする。陽動ですめばいいがな。

魔法戦士「ヘスティアよ。魂をもてあそんだ罪の精算に来たぞ」


805 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/16(火) 23:46:40 t2DLEw/U
作戦内容は
魔法戦士は陽動

ドラゴンは中心部襲撃

中心部まで貫通部ができたら
空気を伝ってヘスティアの座標を割り出し

最大威力で叩き潰す手筈

これを一瞬で行い
反撃の余地を持たせない作戦だ


806 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/17(水) 00:17:58 6WOU5xD.
それの先方は

都市で暴れる

魔法戦士「母上、魔王………俺は手を出さん」

ユグドラシル「しかし………そこで立っていても………的に」

魔王「そうです‼危ないです‼」

魔法戦士「だったら、お前らが全力で守ればいいたったそれだけのこと。問題はない」

魔王「お、横暴な」

ユグドラシル「………いいわよ」

魔王「しかし」

魔法戦士「さぁ………集まってきたぞ」

ぞろぞろ
人が集まる。そして一斉に剣を抜く

「倒せ‼敵襲だー」

「家族を守れー」

魔法戦士「もう………別のなにかになっているのに悲しい生き物だな。家族はいないだろうに」



809 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 00:52:12 6W9.vVqM
魔王が刀を構え近付く者は切り払う

母は下級の魔法をぶつける

ぶしゃぁぁ!

魔王「なっ!?血が緑??」
触れたものが
融合する

魔王「!!!」

魔法戦士「世話の焼ける」

魔王の前に力場を作り上げ液体を弾く

魔法戦士「お遊びは終わりだ。魔王下がれ、母は隣へ」

魔王が後ろに飛び背中に隠れる
母は隣へ

魔法戦士「ヴォルカの名において」

ユグドラシル「魔力の世界を統べるものなり」

魔力が高まり、ついでに自分に周りに障壁を作った。自爆してしまうのを防ぐ


810 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 00:58:07 6W9.vVqM
魔法戦士「フレア!!」

ユグドラシル「ニュークリアス!!」

城の真ん中から膨大な熱が生まれ全てを焼き燃やし衝撃を放つ。

ユグドラシルが使うは核分裂に伴う熱爆発
俺が扱うは魔力による一瞬だけのプラズマ

それを時間差で帝国を焼く
帝国の一部が壌土とかす

魔法戦士「上出来だ」

ユグドラシル「まぁまぁね次は10分後に撃てそうだわ」

魔王「す、すごい………すべて………黒に」

すべて蒸発した


811 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 01:05:33 6W9.vVqM
魔法国
都市外で物々しいものが並べてある
白く長く太い
鉄の塊だが
それがなんなのか俺らはわからない

それを背中にくっつける

ヘルカイト「これを着けたら。飛竜王を越えることが?」

ドラゴンゾンビ「時間制限と一瞬だけのらしいです」

フェリス「ええ」

火竜「大丈夫かなー」

姫神ナナ「では………ブースター点火!!」

筒の最後尾から火が出る

姫神ナナ「ご武運を!!発射!!」

ドゴオオオオオオオン

爆発音が響きドラゴンが勢いよく飛んでいく
ミサイルっという旧式の武器が彼らを押し上げる

姫神ナナ「では………船にいきましょうか私は空間を捻らせて追いかけます」

先行した船に………


812 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 01:13:52 6W9.vVqM
南帝国

ヘルカイト「あばばばばあいつのせかいすげー」

ドラゴンゾンビ「背中が!?気味悪!!」

火竜「おえええええ」

フェリス「付きます。セーフティー解除」

ドラゴンが外れる

そしてミサイルが建物に突っ込む

ドンッドンッドンッ

爆発し城に大穴を作る
肉壁が修復

フェリス「修復される前に‼全力で叩き込んで」

ヘルカイト「任せろ!!ヘルブレス!!」
火の光線が肉を削り深く深く突き抜ける
ドラゴンゾンビ「アシッドブレス!!」
酸の水球が肉の修復を妨げ
火竜「ファイアーブレス!!」
火球が穴を開けてヘルカイトの手伝いをする。
フェリス「数万のアローショット!!」
風の矢を城に浴びせる
抉れとにかく



815 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 23:13:09 q9vUArII
ヘスティア「………」

「お困りのようだね」

ヘスティア「一人一人が強すぎる」

「じゃぁ………僕が何とかしよう」

ヘスティア「お願い………お腹の子あと少し」

「わかった……先ずは………」

ヘスティア「火の魔法が嫌い。すべてなくなってしまう」

「わかった………最速で仕留めよう」


816 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 23:19:55 q9vUArII

都市内部
焦げ臭い中で刀が弾ける

きいぃいいいいん

魔王「くっ!?魔法戦士大丈夫か!?」

魔法戦士「来るの知ってたから大丈夫だ。神速のヘルメス」

ヘルメス「おっと、僕の名前をご存じでしたか。通りで防がれたわけですね‼」

ユグドラシル「なにかしら用は?」

ヘルメス「もちろんヘスティアの邪魔はさせない。上空は竜モドキでどうとでもできる」

魔法戦士「そうか………初めての神殺しと行こう」

ヘルメス「消えるのはあなたたちだ」


817 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 23:34:31 q9vUArII
魔法戦士「そうか」

ヘルメス「この速度ついてはこれまい!!」

魔法戦士「…………」

しゅんっ

マントが切れ
ちぎれ飛ぶ
見えない。そう視認できない速さだ
だがその速さを持った違う生き物を知っている

魔法戦士「魔王前へ」
魔王「…………」
ヘルメス(いったいどうするつもりだ………いや………何故俺の攻撃が弾かれる!?俺以外は世界が止まっているぐらい遅いのに)

すでに数千の攻撃を加えている
が手応えがない
魔法戦士「ヘルメスよ引け決め手がない」
ヘルメス「…………それはどうかな」(首筋いただい)

きぃん

チャキ

ヘルメス「あがああ」体が下半身がない!?


818 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 23:56:17 q9vUArII
魔法戦士「神速の神よ!!お前の足はもうないぞ!!」

ヘルメス「なぜ!!なぜ!!神である俺が体が!!」

魔王「ふぅ………なんか雑念が一つ余計に……………うん…………」さすさす

魔法戦士「冥土へいけない者よ………俺が冥土を教えてやろう」

手に火が現れ、形を作る。

魔法戦士「地獄の苦痛を」

火を落とす
神の上へ
薪に火をくべるように

勢いよく燃え上がる
悲鳴も火の勢いに消され、周りに熱を伝えた

魔法戦士「神はよく燃える。返るぞ城へ」

魔王「まだ戦っております‼」


819 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/22(月) 23:58:11 q9vUArII
魔法戦士「他にすることがある。部族のナンバーワンを呼べ………」

魔王「な、なにを?」

ユグドラシル「改革、あなたがサボったつけを」

魔王「いやしかし‼トップは言うことを聞かない!!」

魔法戦士「ふん……だから魔王お前は」


優しすぎるんだ


820 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 00:05:50 o6uGha1I
上空

フェリス「触手と竜は防ぎますが………くっ」(魔法戦士が帰っていく!!どこへいくの!?)

魔法戦士が女を連れて返る

ヘルメスっという神をあっさり倒した彼

なんで私に!!一切声をかけないの!!

ヘルカイト「空いた!!」

フェリス「!?」(考えるのはあとにしましょう‼)

地下の深くにお腹の大きな肉に繋がった女が

ヘスティア「………!?」

フェリス「絶空!!」


821 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 00:39:28 o6uGha1I

飛竜王が構えている。

黒鋼竜「その槍を刺すのか?」

飛竜王「槍は神を。あとは肉片を浄化する」

フェリス「位置はここ」

耳元に精霊の声が聞こえた

黒鋼竜「いくぞ!!グラビティ!!」

飛竜王が重くなる
そして
真空上のパイプが生まれる

あとは

飛竜王「あの!!流れ星のように‼」

真空の中に飛び込み

星となる



823 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:33:05 0tg4Vpuw
黒鋼竜の重力球に包まれた飛竜王が真空の空間を通る。魔法陣を通るたび加速し、重量が増える。
摩擦もなく距離減衰もなく光の翼が明滅する。

そして打ち出すはミストルティン槍

飛竜王(ソニックバレット!!)

先行し目標を


824 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:34:38 0tg4Vpuw
フェリス「退避!!衝撃波でズタズタになるから逃げるわよ‼」

ヘルカイト「なにが?」

フェリス「飛竜王が落ちてくる」

ヘルカイト「全力で逃げろ!!!!!」


825 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:36:22 0tg4Vpuw
フェリス「都市を包み!!衝撃を内包する」

あのときよりも

あの技よりも

一段上へ

そうそれはまるで


826 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:42:08 0tg4Vpuw
外からは小さな線が城に刺さる

中の城は槍が回転し抉りながら地下を目指す。

道を作り………神に刺さるために突き進む

加速し、うち出された威力が減りながらも膨大な余波を撒き散らし、城を内側から吹き飛ばす。

そして

十字の光の束が表れ同じ軌跡を通る

目に移った瞬間に城が吹き飛んだ


827 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:47:47 0tg4Vpuw
ミスティア「!?」

膨大なプレッシャーを感じ見上げる。
目の前に槍が生まれ
つき抜け

頭に尾を打ち付けられる。
その死の刹那を感じとる。
考える余地なく打ち込まれる。

飛竜王「グラビティメテオエクスカリバー!!」


828 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:53:11 0tg4Vpuw
城が光に当たり爆発する。

槍で城が弾け。光に当たったところから消えうせ。最後に膨大な重量に押し付けられたように叩きつけられたと思えば城から光の壁が表れ、地面を上空にあげながら光に包まれる。
地面が抉れ抉れ………上空に上がったものは全て塵になっている。

全て

余波が終わり地面が叩きつけられたが…………

跡形もなく

都市がすべて深いクレーターに沈んだ


829 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/23(火) 12:55:47 0tg4Vpuw
すべて塵になった
強制的に魂はも消え
あるのは衝撃で追い出された空気だけが帰って来るだけである。

都市が

なにもかも跡形もなく

消えた


831 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 08:54:16 JII.kJcs
火竜「隕石?」

フェリス「いいえ………少し強かったかしら?」

ドラゴンゾンビ「飛竜王は生きてるのか?」

火竜「!?」

フェリス「中心で寝ていますね」

火竜「飛竜王!!」


832 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 08:55:51 JII.kJcs
飛竜王「……………」

クレーターの中心で気絶している


833 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 12:10:21 J8.jPpZs
火竜「飛竜王!?」

フェリス「少し回復まで待ってあげてください………そして私は魔法戦士を追いかけます‼」

火竜「えっと」

ヘルカイト「屋敷に帰るぞ‼背中に乗せろ」

ドラゴンゾンビ「………ふにゃふにゃしてますね。これは…………骨もバラバラです生きてるのが不思議なぐらい」

ばさっ

黒鋼竜「隕石でも落ちたのかって威力だな………耐えられる気がしない。飛竜王はやはりボロボロか生きてるだけ救いだな」

火竜「帰りましょう。とにかく作戦はうまく行ったようです」

一同が頷く
ぼこっ

ワーム「やぁ」


834 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 12:13:36 J8.jPpZs
一同「!?」

ワーム「迎えに来たワイ。背に乗ればええユックリ帰るぞい。踏み潰すの気を付けながらの」

ヘルカイト「気が利くな少し疲れてたところだ」

ドラゴンゾンビ「では言葉に甘えて」

ワームの背中に乗る。
1町1都市並みに大きい故に楽々全てを乗せて行ける。

問題は一つ解決した。


835 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 12:58:27 J8.jPpZs

魔法戦士「次はゼウスか………ポセイドンアポロンは…………ポセイドンは始末されている。アポロンはもう神を降りたようだな」

魔王「!?」

びゅん
空間を移動

姫上ナナ「私が来ることがなぜわかったんです?」

魔法戦士「対価で教えてやろう」


836 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/24(水) 23:28:58 1ndREzYE
姫上ナナ「対価で?立場をわかってるのかしら?」

魔法戦士「気まぐれで来られただけでその言いぐさないな」

姫上ナナ「…………いいでしょう対価は?」

魔法戦士言葉に出したらダメだ。このメモ帳で、聞かれでもしたら終わる」

姫上ナナ「……ふむ。じゃぁおしえてくださいな」

魔法戦士「教えよう。これは言葉に乗せていい。それに………防ぐ方法を編み出せていないからな。天敵だろうなあいつにとって」

それが誰を指すか……言わなくてもわかる



838 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/25(木) 23:51:01 YvR4VJ3k
先入した

あまり深く視界をとれない

何故なら相手も風使いだからだ

フェリス「自分がいかに面倒なのかわかるわ」

相手が同じなら………私と同じことができると考える

一方的に契約切れる悪魔の契約だったのと
精霊の契約も切ったのも悪手になるとは

しかも悪魔の契約破棄した瞬間心臓が止まっている

死んだ筈

フェリス「………仮死状態か、それ以外か」

とにかく最悪である


839 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/25(木) 23:58:26 YvR4VJ3k
会議室

魔法戦士「お集まりいただいてありがとうございました」

魔王「会議を始めたいと思います」

会議室が異様な空気に満ちている。何故なら
敵対同士もいるからだ
エルフ、ダークエルフ、オーク、オーガ………色々の種が集まっている。オークでもダークオーク等の分裂種もありなんとも。共通点は

部族長はほぼいない
エルフ、ダークエルフ以外は

オーク「………何故我々を選んだ」

魔王「部族長は頭が堅い協調性がない………なかよくやれと無視するからだ」

魔法戦士「そうだ」

オーガ「ふん、その前に………そこの人間はなんだ?」

魔王「私の御主人様だ」

魔法戦士「はじめまして」

一同「!?」


840 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:03:10 brMoEa0s
魔王「負けたから………従う」

魔法戦士「簡単だな」

オーガ「人間風情が?神の力でも………」

エルフ「邪な力は感じない」

オーク「なるほど………人間、しかし俺らが認めないと魔王には………」

魔法戦士「魔王程度興味はない」

魔王「魔王は私だ。だが支配者は彼だ。全員従え」

ダークエルフ「…………従えないと言えば?」

魔法戦士「部族が生きるか死ぬかだ………まぁ従えばそれなりの物を用意しよう…………例えば魔王が保存してる武器庫にある物を一人1本この場で渡そう」

エルフ「な、なに!?」

オーク「何故!?」


841 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:11:25 brMoEa0s
魔法戦士「それをもって魔王に忠義を示し、部族を纏め他部族との友好、または不可侵を結べ。ルールを破れば皆でそれを打ち倒す。細かなルールをここで決めるぞ」

オーク「…………」

オーガ「俺はお前が倒したと思えん………従え………」

魔法戦士「では、次のオーガを用意しよう…………我が絶対な支配者だと教えたあとにな」

オーガ「口だけは………」

魔法戦士「背中がら空きだぞ」

オーガ「!?」魔法戦士「首太くて切れにくそうだ」

オーガ「…………なるほど。なるほど」

エルフ「その力があれば族長を消すことも」

魔法戦士「察しのとおりだが族長を打ち倒すのはお前らが目の前で派を唱え倒せ。1月でまたここへ戻ってこい。以上だ」

魔王「では、武器庫に案内をする。一生の伴侶だよく選べ………金を用意した。1月で結果を出さない場合この国から消えてもらう」


842 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:15:25 brMoEa0s
オーガ「横暴だが………」

エルフ「私たちは忠義を示す」

ダークエルフ「同じく」

オーク「横暴だ!!兵もない!!誰がついてきてくれるか!!俺にそんな………才は」

魔王「じゃぁ作れ」

オーガ「そうだ…………作れ‼」

オーク「力を」

魔王「武器庫で見会うものを見つければいいそして言え!!我は魔王が認めし者と!!」

オーク「…………」

魔法戦士「期待している。思っていただろう?いがみ合う不毛さを」

オーク「………………」

魔王「解散」


843 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:21:43 brMoEa0s
オークの集落

オーク「我に従っていただきたい」

オーク族長「ふん!!こわっぱ!!ワシに刃向かうか!!」

じゃら………
大きな鉄球を引っ張る
棒から鎖がのびた武器そのさきに黒鋼がついている。そして名器ゆえの力もある

オーク「我は魔王が認めしもの。オーガと和平を結ぶ」

オーク族長「ふん!!ばかは休み休み言え!!」

オーク「大真面目だ。変わるんだ俺らは………恨んでばかりではダメだ‼押し通す!!」

オークの族長がハンマーを出し振るう
それいなす………喧嘩をはじめた。


844 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:24:57 brMoEa0s
魔王城一室

魔法戦士(侵入してるが時間をかけて調べてるな………バレバレだぞフェリスよ)

魔王「今日はどうされますか?魔法戦士………それともネファリウスと申せばよろしいですか?」

魔法戦士「好きにしろ、それよりもクレイモア」

クレイモア「はっ!!何か?」

魔法戦士「魔王の代理を頼む。魔王は療養だ」

クレイモア「な、なぜ?」

魔法戦士「魔王、最近稽古はおかしいだろ」


845 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:27:55 brMoEa0s
魔王「はい………精神統一が雑念のためにできないのです」

魔法戦士「その位置は?」

魔王がお腹の辺りを指す。

魔王「べ、べつに!!やったから雑念が増えた訳じゃないぞ!!妄想してないぞ‼」

魔法戦士「行為を妄想してるように聞こえるが………違うだろうな」

クレイモア「………その辺りは………メイドよ‼医者を!?」


846 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:30:35 brMoEa0s
クレイモア「魔王代理として使命を全うします」

魔法戦士「よろしい」

クレイモア「そして……………ネファリウスさまありがとうございました」

魔法戦士「………罪滅ぼしだ」

魔王「???????」

魔法戦士「………すまんな魔王………」

魔王「??」


847 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 00:32:30 brMoEa0s
寝室

魔法戦士が寝ている

フェリス(近付いたが)

話しかける勇気がない

捨てられていないが

捨てられていないが

こんど

フェリス(私の力でてにいれて………奪い返せれば………)

きっと

そうきっと



849 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 21:27:10 brMoEa0s
槍を構える

魔法戦士「ん………なんだ来たか」

フェリス「教えてください何故………こっちに来たのか…………」

魔法戦士「いずれわかる。いずれ………眠い…………Zzzz」

フェリス「!?」

槍を突きつけられているのに寝るなんて
おかしい
魔法戦士らしくない

フェリス「ぐっ起きてください‼」

魔法戦士「うるさい。お前は屋敷を出るな絶対。命令だ」

ぎゅん!!

フェリス「ちょっと!?まっ………」

きゅん

魔法戦士「さぁ1パーセントを引けるか引けないか………一人だった場合1だが………」

フェリスを屋敷に飛ばした
さぁ始まりだな………始まった


850 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 22:08:10 brMoEa0s
寝室

魔王「私は大丈夫だ………寝なくても」

クレイモア「いいえ!気を付けてください」

魔王「だからなんなのだ?」

クレイモア「もう、一人の体ではないです」

魔王「ん?それは………」

クレイモア「ご懐妊おめでとうございます。医者が魔法で確認とりましたゆえ」

魔王「………そ………そうか………」さす

さすさすさす

魔王「そうか…そうか……なんだ。ごめんなさいね………雑念なんていちゃって。でも……ありがとう」


「私のもとに来てくれて」


クレイモア「…………」


851 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/26(金) 22:25:41 brMoEa0s
ガチャ

魔王「魔法戦士知ってたのだな」

魔法戦士「行きなり来てそれか………ああ。母さんもしってる。それに望むことも知っていた」

魔王「………魔法戦士の子なんて夢かと思ってました。好きじゃない愛せないと言われて」さすさす
魔法戦士「愛せない訳じゃないが……いや、なんでもない。すまんが愛を渡せそうにない」

魔王「もう………貰いました。大切にします。ねぇ頑張って大きくなってね」さすさす

魔法戦士(その子は背負ってもらう役割があるんだ。だから魔法で孕ませたんだ。全うしてもらうぞ)


852 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/27(土) 01:24:48 fd//LsOo
乙!


853 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/27(土) 18:02:31 48e6K112
魔法戦士「………さぁゼウスの準備でもするか」

魔王「いったいどこで知識を?」

魔法戦士「空間魔法の頂点だ………あとは考えろ」

魔王「は、はい………お父さんってかっこいいねー」お腹さすさす

魔法戦士「…………」




855 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 15:03:54 RPc9luAI
屋敷

ヘルカイト「なに?俺らが学校の指揮官を?」

ドラゴンゾンビ「校長ですか?私は教頭?」

兵士「はい!!建設してある旧校舎で是非ともと」

ヘルカイト「帰れ……」

兵士「しかし………すでに生徒が………」

ヘルカイト「めんどくさい」

飛竜王「生徒つれてきたぞー」

「校長先生?」

飛竜王「そそ」

ヘルカイト「………お前はいったい何を」

飛竜王「僕にとって先生だったからいいんじゃない?それに………」

「先生!!僕強くなりたいです‼」

飛竜王「ねぇ?」


856 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 15:09:10 RPc9luAI
校舎の大競技場
ドラゴンもらくらくなので

ヘルカイト「我がここの責任者!!ヘルカイトなり!!」

「「「わぁ!!!!本物だ‼」」」

ヘルカイト「生易しい学校ではない事を身に染みて教えてやる!!では入学式を始める」

ドラゴンゾンビ「では教師の自己紹介から」

………
…………
……………


飛竜王「子供に弱いんだから………ヘルカイト兄貴は………」

自分達の居場所をつくってもらった

この案の元がきな臭い

魔法戦士の立案である

飛竜王「屋敷に姉さん泣きながらずっと引きこもってる…………なんだろうな」



858 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/02(水) 12:42:15 e3Q5p8uU
飛竜王「…………よし」

ガチャン

フェリス「!?」

飛竜王「窓ガラス割れちゃったけど問題ないね」

フェリス「え、ええ………」

目元が赤い、太陽の光が窓から差し込む
カーテンも千切った
部屋が布まみれ

飛竜王「少しは風をいれた方がいい。風の精霊らしくないよ」

フェリス「そう………ですね…………」

飛竜王「……………」(大分弱々しい)



860 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:19:15 BmuX7Xqg
飛竜王「何があったの?」

フェリス「す、………すて………られ…………」

飛竜王「?」

フェリス「魔法戦士が………魔法戦士が………家にいろって」

飛竜王「?」

フェリス「ずっと………ずっとここに」

飛竜王(これはもう………捨てられた仔犬?)

フェリス「…………」

窓の外で竜化そして尻尾で巻き取る

飛竜王「よっと」フェリス「!?」


861 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:24:53 BmuX7Xqg
ばさぁ!!

飛竜王「おらよっと!!」

フェリス「あっ!?ダメ屋敷外に‼」

飛竜王「はい手遅れ。もう命令違反」

フェリス「うぅううう」

飛竜王「どうする?謝るの?」

フェリス「え、ええ………帰って黙っていれば………うん」

飛竜王「ねぇ………なんでそんなに命令に忠実に守ろうとするの?」

フェリス「そ、それは………そうすれば………私を見てくれるから………」

飛竜王「もう見てないね」

フェリス「………」

そっと部屋に戻す

飛竜王「なんかわかんないけど。僕は嫌だなー屋敷にとどまるの…………それに」
飛竜王「会いたい人が居るなら全力で会いに行くもんだよ………僕はもういないけどね」
フェリス「………………」
飛竜王「じゃっ旅いってくるよ………少し気になるから‼」びゅん


862 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:30:23 BmuX7Xqg
王の間

魔王「この内容を全てやれと申しますか?」

魔法戦士「やれるだけな時間をかけて」

魔王「ええ………民主主義ですか」

魔法戦士「まぁな……資本主義とも言うな。お前らは競うのがすきみたいだからな」

クレイモア「客人です」

魔法戦士「ああ、待ってたぞ」


863 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:35:54 BmuX7Xqg
アレス「ふん………大層な身分になったもんだな魔法戦士」

魔法戦士「そりゃそうさ………オーバーロードになったからな。お探しにものは?」

アレス「………おい」

すぅ

アレスの首にまきつくように少女の精霊が現れる

幽霊のようだがシャドウ………闇の精霊へと昇華させたのだろう。よく見つけたものだ

アレス「魔法使いとはなかなか良いものだ………繋がりがある。でだ………また頼みがある」

魔法戦士「こちらこそ頼みがあるが………数日待ってくれ」

アレス「何を?」


864 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:38:38 BmuX7Xqg
魔法戦士「エルダードラゴンの死骸が沢山見つかっている。金と銀の竜も」

アレス「…………」

魔法戦士「覇王はこの世に二人はいらない」

アレス「手伝おう。俺も奴には何かしらある」

魔法戦士「そうか……では」


帝国に逆襲をかける


865 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:44:35 BmuX7Xqg
帝国

世界が動く

ゼウスのみとなった

新しき世界が生まれる
支配者の決める戦いが
神の居ない戦いが

黒竜の女王「幾多の影武者が旧支配者を始末した。帝国、都市連合、南帝国は我の物」

フフフフフ

エルダードラゴンも腑抜けが多くなった
裏切りも………金で雇える。薬で雇える。欲が身を滅ぼす。

黒竜「母上!!」

黒竜の女王「なに?」

黒竜「魔国と停戦を!!魔国が逆襲するそうです‼


866 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:48:20 BmuX7Xqg
黒竜の女王「ふん!雑魚が集まった所で最上位に敵うはずもない。私が出る幕でもない」

黒竜「それがネファリウスと言う新しき支配者が魔国を平定しようとしておるようです」

黒竜の女王「わかった。貴方の言う通りに和平案受け入れるわ。面倒ごとねそして交渉してみましょう不干渉を」


867 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 22:49:54 BmuX7Xqg
黒竜の女王「…………魔法国とも和平ね」

黒竜「ええ」

黒竜の女王「今は国力を貯め備えよう………両方を喰えるように」

黒竜「は!!」


868 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 23:00:08 BmuX7Xqg
王の間

飛竜王「魔法戦士に謁見を」

ぶんっ

魔法戦士「背後にいるぞ。なにようだ?」

飛竜王「…………えっと風の噂でエルダードラゴン死んでるって聞いて」

魔法戦士「ふん、黒龍以下だからなしょうがない」

飛竜王「あと…何を狙ってるの?」

魔法戦士「名を遺す」

飛竜王「暴君で?」

魔法戦士「決めるのは次の世代だ。まぁささっと神を消してからだな」

飛竜王「……………」(目が……)

飛竜王「僕もついてくよ。話を聞かせて」


869 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 23:02:11 BmuX7Xqg
魔法戦士「では………行こうか。神の社に」

飛竜王「何処にあるの?」

アレス「ある場所は………この上だよ」

飛竜王「!?」

魔法戦士「飛竜王連れていけ………お前も見るべきだ」

歪んだ神を


871 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 23:11:30 BmuX7Xqg
魔法戦士「そういえば数ヵ月何をしてたんだ?」

飛竜王「エルダードラゴンの供養」

アレス「お前も物好きだな」

魔法戦士「神が言うか?」

アレス「そんなもん捨てた。見えたぞ………あれが神ゼウスの………社だ」

神殿らしきものが
岩の上?浮いた大陸にある

そして翼が這えた人間が空を飛び
槍、弓、剣
鎧もまちまち

魔法戦士「兵がいるのか」

アレス「ゼウスだけの兵だがな」


872 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 23:13:56 BmuX7Xqg
飛竜王「どうする?」

魔法戦士「突っ込め援護する」

アレス「ああ、シャドウ」

黒い霧が俺らを包む

……………

しゅん

霧が裂け剣が突き抜ける
そのあとに飛竜王が突き進む


873 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/07(月) 23:15:17 BmuX7Xqg
どんっ
どん

ゼウス「…………なんだ」

天使「不埒な者が」

ゼウス「そうか」

天使「どうしましょうか?」

ゼウス「拒絶せよ」

天使「はっ!!」



875 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 12:52:13 FvtnwlUk
飛竜王「ウィンドショット!!」

風の刃が天使の羽を削いでいく

飛竜王「うおりゃあああああ」

天使で道がないなら
作ればいい

飛竜王「ソニックウェーブ!!」

飛竜王が加速し爆音と共に天使を吹き飛ばす

ぎゅううううううん
結界

飛竜王「ガアアアアオオオオオオン!」

咆哮をあげ結界を腕でねじきらす
結果、人が入れるあなができ2人程入っていった。

飛竜王(あとは)

魔法戦士「飛竜王………暇なら全てやってしまっても構わんぞ」

飛竜王「じゃぁ…………遊んどくよ。帰ったらは狙いを全て教えてね」

魔法戦士「ああ全部な」


876 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 12:57:15 FvtnwlUk
屋敷の窓

フェリス「…………」

数ヵ月空だけを見ていた
鳥と会話したりして噂を聞き
世の中が戦乱になる事を予見する

フェリス「…………」

魔法戦士は戦乱の前に魔国を平定してしまったらしいことそして

黒龍女王「フェリスでしたっけ?」

窓の縁に腰をかける黒龍が一人空から降りる

フェリス「ええ………なにようで?」

黒龍「魔法戦士を止めてくださいませんか?和平案が通らないのですが?」


877 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 20:54:52 qXuzfjSw
フェリス「影武者も大変ですね。残念ですが私は関与してません」

黒龍「……………そう」

バサッ

フェリス「…………………ふぅ……よっこりゃしょ」

エルダードラゴンは学校に縛りついている

フェリス「鎧でも磨きますか」

最後になるでしょうから


878 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 22:27:13 qXuzfjSw
アレス「…………魔法戦士、俺はあいつには幻滅し。考えも気に入らなくなったから戦うが………お前はいったい何を望む?」

魔法戦士「望みは名を遺す。後は待っている」

アレス「ん?」

魔法戦士「きっと来るからな」

天使を焼き殺しながら進む

アレス「………フェリスという女神か」

魔法戦士「他に誰か?」

アレス「ふん、ここだ」

神座
光に包まれし場所

アレス「汚れた光だな‼」


879 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:06:24 qXuzfjSw
「拒絶」

ふん

アレス「がぁああああ!!!」

ゼウス「この世界にお前は要らない」

アレスが後方に吹き飛びながら
浜辺の砂のように消える

魔法戦士「…………」

一瞬世界の主に拒絶されたのだ

ゼウス「お前も我が世界にはじゃまだ。楽しかったがなお前の周りの戦いは」

魔法戦士「そうか」

ゼウス「ではではお前をこの世界から拒絶しよう」


880 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:11:53 qXuzfjSw
光で見えなかったが
筋肉粒々とした好青年が右手をかざす
背中にある光は全て羽らしい

ゼウス「そろそろ俺が出る時期か………」

魔法戦士「絶対神。世界はお前の物ではないことをネファリウスが教えてやろう」

手に白い火の塊を産み出す。フレアの種火

ゼウス「ふんお前を!!」

がんっ!!

甲高い音が部屋に響く


881 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:21:25 qXuzfjSw
光で見えなかったが
筋肉粒々とした好青年が右手をかざす
背中にある光は全て羽らしい

ゼウス「そろそろ俺が出る時期か………」

魔法戦士「絶対神。世界はお前の物ではないことをネファリウスが教えてやろう」

手に白い火の塊を産み出す。フレアの種火

ゼウス「ふんお前を!!」

がんっ!!

甲高い音が部屋に響く


882 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:25:11 qXuzfjSw
右手に構えた3っつに割れた小さい槍のような何かで

黒い影の攻撃を押さえている

ゼウス「…………誰だ?」


883 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:28:24 qXuzfjSw
魔法戦士「アレス」

ゼウス「消えたはずでは!!…………そしてそれは!!」

魔法戦士「死を選定する武器」

しゅ

後方に影が去る


884 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:44:31 qXuzfjSw
形は湾曲した剣であり
ハーデスの持ち物だ
そう

シャドウ「………ハーデスさまお姿を」

ハーデス「アレスの名を捨てた!!俺は冥王になり………お前が拒絶する全てを等しく受け入れようぞ‼」

ゼウス「アレス!!落ちるとこまて落ちたな‼冥王では私には勝てない!!」

槍が投げられる
雷となりハーデスの心を貫く

ハーデス「ゼウス!!俺はお前の後ろだぁああああ‼」

ゼウス「!?」

きぃんん

シャドウ「少し痛いです」

刺さった影が溶ける

ゼウス「ふん拒絶!!」

ハーデスが吹き飛ばされる

ハーデス「くそ!!まだだ!!投げやりは投げさせない!!」


885 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/08(火) 23:59:48 qXuzfjSw
魔法戦士「援護するよ」

火を移動させる。

それもゼウスの目の前に

瞬間閃光で全てを照らす
ダメージはない。ゼウスには通らないだろう
それでいい。魔方陣が一瞬で組上がる
空気、炎それを組み上げ仕上げる

ゼウス「魔法戦士お前を先に!!」

ハーデス「こっちを見やがれ‼」

魔法戦士「空間固定」

ゼウス「!?」

ハーデス「!?」


886 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 00:02:31 D6JARCoc
魔法戦士「援護すると言った」

ゼウス「くっ動きが鈍い‼しかし全知の俺に攻撃は効かない!!」

ハーデス「それでも切り続ける!!」

ゼウス「ははははは効かない……効か!?」

ゼウスの体が削れる

ハーデス「もっとだ!いけるいける!!お前を倒せる!!」

ゼウス「何をしたあああああああ‼魔法戦士!!」


887 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 00:31:13 D6JARCoc
魔法戦士「魔法戦士ではない。オーバーロード。ネファリウスだゼウス」

ハーデス「ゼウスお前の身勝手な世界は要らない!!」

ゼウス「何故!!効く!!何故‼俺が押される!!」

ハーデス「拒絶しかしてなかった者が!!受け入れられた者に勝てる訳がないだろう!!」

魔法戦士「そうだ神よ‼高慢が過ぎたな‼運命弄れず何が神か!!」

ゼウス「お前もしや‼!」

ハーデス「相手は俺だ!!シャドウ!!」

シャドウがハーデスの背中に立ち
剣を握るハーデスの腕に小さい手で包む

ハーデス「おおおおおお!!俺は小さい物を拾おう!!おまえに拒絶されたものを拾おう!!誰も手を差しのばさない者にこそ‼」


888 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 00:34:41 D6JARCoc
ゼウス「!」

ゼウスの槍ごと防いだ上から袈裟掛けに剣が通る

真っ二つになったゼウスが形が取れず崩れ
膨大な魔力となる

ゼウス「お、お、おおおお!!」

魔力が玉の形をとる

ゼウス「許さん‼許さん‼!この場所ごと消し飛ばしてやる!!…………ケシトバシテ………」

ゼウスが消える
残ったのは
爆発寸前の力の権化

魔法戦士「芸がない」


890 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:29:32 q1UKbsBk
じゃらじゃら

魔法戦士「ウィンドチェーン!!」

緑の魔力で出来た鎖を球体をグルグル巻きにし引っ掻ける場所を設置

魔法戦士「飛竜王!!」

ぎゅるるるるるん、どごんっ

飛竜王「ガアアアアオオオオオオン」

咆哮と共に壁を壊し、鎖を引っ掻けた。
そのまま反対側に壁を抜く

じゃらじゃらじゃらじゃらキィイイイン
ドゴンッ

球体が鎖に引きずられ、壁をぶち抜き空に飛んでいく

飛竜王がぐんぐん上がっていき
旋回。ピンっと張った所の鎖が外れ、飛竜王よりも空に打ち上げる。

飛竜王「エクスカリバークロス!!」

飛竜王の尻尾で十字の聖なる衝撃をしたから加え、もっともっと天高くあげた

球体の時間起爆で炸裂し衝撃波が廻りに放たれる。

だがそこは空


891 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:31:15 q1UKbsBk
ハーデス「…………最後のすかしっぺも意味がない物になったか」

魔法戦士「わかっていたことだ………この社はお前が頂くといい」

ハーデス「聞かせてくれ………何故………ゼウスを阻害できた?」

魔法戦士「飛竜王が帰ってきてからだな」


892 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:34:56 q1UKbsBk
天使が逃げ惑う
そのなかにワイバーンの姿が

飛竜王「お待たせ。芸がないね」

魔法戦士「そうだな」

ハーデス「では聞かせてもらおう。胸がスッキリしない…………勝てるのは難しいと思っていたからな」

魔法戦士「難しいでしたね。でも勝てるのは必然」

ハーデス「?」

飛竜王「何でわかるの?」

魔法戦士「俺の名を」

飛竜王「支配者ネファリウス?」

ハーデス「わからんぞ??」


893 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:39:34 q1UKbsBk
魔法戦士「そうだな………まぁ得意な魔法は火と風…………そして空間魔法。風精霊が嫌いとする魔法も扱える。そして俺は空間魔法を極めた」

ハーデス「……………極めた?瞬間転移する能力じゃないのか?」

魔法戦士「空間と空間を交換するのも出来るが。それよりも俺は空間を支配する力を手にいれた」

飛竜王「空間を支配?」

ハーデス「もしや‼ゼウスが弱ったのは!!」


894 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:42:04 q1UKbsBk
魔法戦士「空間魔法だ。火はダミーだ空間魔法であることを気付かせないために」

ハーデス「しかし………空間を支配して勝てる相手では」

魔法戦士「そうだ。だが必然的に勝てる」

飛竜王「それがわからん」

魔法戦士「ふぅ………空間とは?」

飛竜王「空気?風?」

魔法戦士「そう………」


895 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:46:30 q1UKbsBk
ハーデス「ま、まて。空間の内包してるものは何だ‼それが答えか!!しかし………内包してるものは何がわからんぞ」

魔法戦士「空間とはこの部屋にある全て、そう全てだ‼」

飛竜王「それって」

魔法戦士「空間のなかに空気風があるから操れる。火や水も………生き物意外は操れるが………物質意外も空間にはある。時間そして運命」

飛竜王「!?」

ハーデス「運命を操れる!?」



897 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:52:21 q1UKbsBk
魔法戦士「一部屋分しか操れないが、運命を見ることが出来る。幾重にも選択により生まれる予定の運命が。しかし決まったらそれは覆せない絶対なものだがな…………そこに持っていくことが出来たなら」

飛竜王「」ご、ごく

ハーデス「人間が神を越えたか」

魔法戦士「俺らが勝てる運命を選べばいい。それ意外は消してしまうんだ。ゼウスの場合はゼウスが勝てる運命を消してしまえばいい。幾重にも別れる道筋を固定化するんだ」

ハーデス「化け物」

魔法戦士「そう、支配者ネファリウスはいかなるものも支配する。これでわかったろ」


898 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 12:58:09 q1UKbsBk
飛竜王「その力があれば名前なんてすぐに残せるじゃん」

魔法戦士「ああ、しかしな………俺が先陣きって仕切る必要もない。隠居するよていなんだ。いらない」

ハーデス「隠居だと!?」

魔法戦士「ゼウスはいなくなった。黒龍も討つ。あとは神のいない世界を新しい主が生まれる。俺がいたらおれがそれになってしまう」

飛竜王「隠居ってどこに?」

魔法戦士「古き世界の住人にでもなるさ………新しい世界が出来る。魔法国には首輪のついたエルダードラゴンもいる。安心して旅たてる」


899 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/09(水) 16:08:11 B7hA680k
ハーデス「冥界はどうだ?馴染むと思うぞ」

魔法戦士「いや………もう宛があるんだ」

ハーデス「そうか…………」

飛竜王「首輪………!?学校!!」

魔法戦士「そうだな」

飛竜王「は、謀ったな!!兄貴ノリノリだし!!」

魔法戦士「これが校章だ。ヘルカイトの紋章」

金属の盾を模した手のひらサイズを手渡す

飛竜王「!」ぴくんっ

魔法戦士「渡してくれ」

飛竜王「…………わ、わかったよ」(やっべ。これカッコいい)


902 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/10(木) 08:32:17 g2oBlJZo
魔法戦士「まぁここまで強くないと………風の女神には勝てないからな………最後の仕上げとしようか」

飛竜王「あーあ校長になったりしたら………もうそこから動けないのにヘルカイト兄貴は………」

ハーデス「黒龍は任せていいか?魔法国と魔国に貿易がしたいので仕事しようと思うぞ」

魔法戦士「任せてくれ」

ハーデス「頼んだぞ。俺は俺の持てる範囲で………小さき者共と歩むつもりだ。ああアテネへパイ糞野郎にも挨拶いくか」

魔法戦士「では帰ろう。貿易は魔王に取り次いでくれ」

ハーデス「そうだな」


904 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/10(木) 22:05:33 HyOBXXbw
帝国領

黒龍「フェリス殿がお見栄です」

フェリス「こんにちは」

黒龍の女王「よく来たわね」

フェリス「ええ」

黒龍の女王「で、魔法戦士をどうにかしてくれるのかしら?」

フェリス「戦うことはするわ。勝てる保証はない」

黒龍の女王「……………」

フェリス「せいぜい余生を」

黒龍「無礼な!!」

フェリス「では、待たせてね………魔法戦士を」


905 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/11(金) 03:28:26 j1M2UeQA
乙!


906 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/11(金) 08:01:46 vQ1DtNp.
フェリス「…………待つ必要なかったわね」

ガラスが吹き飛び
飛竜王が転がり込む、そのあとに
魔法戦士が窓から入ってくる

魔法戦士「豪快にやったな」

飛竜王「豪快に痛い」

黒龍の女王「なぜ!?」

魔法戦士「お前はいったい何を見てきたんだ?爪が甘いぞ。外の黒龍の配置は意味がないというのに」

飛竜王の速度に敵う相手がいないのに
守りようがないだろう
飛竜王が全力でここまで突っ込めば
外は木偶の坊である



908 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:07:04 vRf2FLjA
黒龍の女王「ちっ」

反対の窓から逃げる
勘が鋭い

飛竜王「僕が行く。因縁も恨みもないけど約束だからね」

魔法戦士「任せる。じゃぁおれは」

フェリス「構えろ支配者!」

魔法戦士「フェリスよネファリウスだ。風はすべて私の支配下だぞ」


909 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:12:40 vRf2FLjA
フェリス「ウィンドショット!!」

魔法戦士「ウィンドショット!!」

背後に現れる複数の魔方陣から風の矢が放たれる。幾重にも幾重にも矢がぶつかり合い。部屋を削っていく。

魔法戦士「屋敷から出るなといっておっただろう?」

フェリス「さぁー?知りませんわ。私は私ですもの」

魔法戦士「そうか」ニィ

フェリス「少しは!!話してくれても!!よかったでしょおおお!!」

きんっ

槍をいなす

魔法戦士「やっぱお前も俺も剣術、槍術は上手い程度だな」

フェリス「他に最強位の魔法があるでしょう‼」

魔法戦士「そうだな。4つのうち最強は」

フェリス&魔法戦士「風の魔法!!」


910 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:33:34 vRf2FLjA
上空

黒龍の女王「フェリスが押さえてくれる間にゴミ掃除でもしましょうか?」

飛竜王「ふん………ゴミじゃないもん。エルダードラゴンって弱いよね」

黒龍の女王「強いのは手当たり次第危険因子で処罰したわ………残念ながらヘルカイトやその取り巻きが魔法国へ逃げたことだったわ」

飛竜王「ふーん………ウィンドショット!!」

黒龍の女王「ふん!!」びゅん

黒龍の女王が消えた。
現れる先は飛竜王の真後ろ

飛竜王「サマーソルトプレス!!」

海老反り回転後尻尾で黒龍を叩きつけた

黒龍の女王「ぐ!?」(なぜ!!わかった!!)

飛竜王「あー言う通りだったわけか魔法戦士の」

黒龍の女王「!?」


911 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:37:05 vRf2FLjA
飛竜王「空間魔法」

黒龍の女王「やはり殺しとくべきでしたか。魔法戦士も貴方も!!空間を固定化!!」

飛竜王の位置を固定化し
動きを止めてから殺る
空間を消滅させて

黒龍の女王「空間消滅!!」

どごっ

黒龍の女王「げほ!!」


912 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:41:07 vRf2FLjA
どごっ
ばきっ

黒龍の女王「ぐふっ!?」

体がボコボコに撃ち込まれたようにひしゃげる
翼も穴が開き
地面に落ちる
都市郊外へ

黒龍の女王「何が何があった!?」

上空では同じように黒龍が落ちる
風の魔法で


913 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:48:35 vRf2FLjA
数刻前

魔法戦士「黒龍の女王は空間魔法を使う。その情報がある。あとは俺が痕跡見つけてしまった。空間移動のな」

飛竜王「うげっ……勝てない。てか何故それだけ強いなら使えばいいのに」

魔法戦士「能ある鷹は爪を隠す。まぁまて。勝てない訳じゃないと思うぞ」

飛竜王「??」

魔法戦士「器用貧乏なおれだから知ってることがある。特化型は怖い。速さを極めた先がな」

飛竜王「未来の何を見たの?」

魔法戦士「未来が決定する瞬間を選べるようになるかもしれないな」


914 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 22:56:32 vRf2FLjA
帝国の空

僕は発動しない魔方陣を手当たり次第設置していく
黒龍の側に
黒龍の女王の側に
皆は気付かない
気付きようがない

飛竜王(魔法戦士曰く。魔法は狙う唱える打つ行程がある。空間魔法もしかり)

だから唱えられる前に決着をつければいい
攻撃を加え動けなくすれば運命も決まる

飛竜王「念入りに」

魔方陣を置いていく
今は打撃が加えられない質量が無いに等しい
何故なら速度を極めた
質量を取り去り
光となって

時が進まない世界に僕はいる


915 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 23:04:10 vRf2FLjA
黒龍の女王「くっ因果を速く操作しなければ‼」

空間魔法を発動させ未来を覗く

飛竜王が目の前で私を倒す未来を見る。

黒龍の女王「!?」

飛竜王「やぁお待たせ」

光から現れる飛竜王。尻尾が魔力で光っている

飛竜王「未来は見えたかい?お祈りは?残念だけど君だけは祝福しないし、弔ったりしないよ」

黒龍の女王「くそ……なぜこんなあっさり」

飛竜王「下積みがよかったからかな。だから攻撃見えても避けられない事を目指せば」

黒龍の女王「ま、まって」

飛竜王「エクスカリバアァアアアアアア!!」


916 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 23:13:20 vRf2FLjA
ドゴオオオオオン

部屋に音が響く

魔法戦士「外は終わったか」

フェリス「うぐ………なんで勝てない」

魔法戦士「空間を切り離せば窒息もお前を固定化すれば精霊としては動けまい。肉体が厄介だが残念。お前が勝つ未来は今この瞬間わが支配下に」

フェリス「………何時まで演技を?」

魔法戦士「そうだな…………お前に一言。なんのためにここに?」

フェリス「私のために。誰でもない私がやりたいから来たまで」

魔法戦士「ならもう演技はいいな。ネファリウスの名も…………」

フェリス「まどろっこしいです。魔法戦士は」

魔法戦士「いいじゃないか………どうなるかわからない方がたのしい」


917 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 23:19:59 vRf2FLjA
飛竜王「おわった?」

魔法戦士「そっちと同じ」

飛竜王「じゃぁ魔国に挨拶して。えっとフェリスお姉さんと初めてあった場所に行けばいいかな?」

フェリス「初めてといえば地下世界」

魔法戦士「隠居先は新しい所へいきたいんだよ」

フェリス「へーなら私の方が詳しいですね」

魔法戦士「ついてくる気か?」

フェリス「冗談いいません。本当に勝手についていきますよ」

飛竜王「それが一番だね」


918 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 23:25:16 vRf2FLjA
飛竜王「じゃぁ後は」

黒鋼竜「なんだ!?ここに来いって言われてきたがこれは!?」

扉から黒鋼の竜と土魔法使いよ嫁が現れる

魔法戦士「やぁ」

土魔法使い「魔法戦士!?」

エリ「何があったの!?」

飛竜王「黒龍の女王は死んじゃた。後は3人に任せた」

魔法戦士「えっと帝国は3人で何とかして」

黒鋼竜「まっ!!まて!!」

土魔法使い「…………一国の主になれと?」

エリ「私………奴隷から皇女に?」

黒鋼竜「あ、ああ………まぁ仕方がない二人頑張ってくれ」

土魔法使い「…………うわー」


919 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/13(日) 23:35:01 vRf2FLjA
土魔法使い「なんだ………何があったんだ」

黒鋼竜「黒龍がほぼ居なくなった。国を統べる者はいない」

土魔法使い「わかるわかる…………なぜこうなったし」

エリ「腹くくろう…………ね」

土魔法使い「う、うむ」

黒鋼竜「弟よまぁ俺が先陣きって話をつけるから」

土魔法使い「う、うむ」(おれはめられた?)


920 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 00:07:31 TI026zos
飛竜王「ふぅ………終わった。疲れたよ」

魔法戦士「そりゃーなー」

フェリス「お疲れさま」

飛竜王「にしても。魔法戦士は結局お姉さんの何が許せなかったの?」

魔法戦士「許せなかった訳じゃないが………魔法国を守るためが俺で俺のためだけに神を殺していったフェリスだった訳だが」

フェリス「守れちゃいましたしね」

魔法戦士「俺の目的は終わったがフェリスは続けたよ俺のために。故にもう俺のために動く必要もなくなった訳だ」

フェリス「だからなんで一言言ってくだされば!!!」


921 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 00:15:46 TI026zos
魔法戦士「いや………言ったらまた次に何かしら勝手にしてたろ?一応おれは俺で動きたかった訳だ」

フェリス「むぅ………」

飛竜王「強すぎるのも邪魔だね」

魔法戦士「お陰で名を残せた未練はないしフェリスと対等になったわけだ。主従関係もなし」

フェリス「………悪魔の契約なんて要らないんですね」

魔法戦士「当たり前だろばかだな」

フェリス「不安だから仕方がなかったんです‼」

飛竜王(でも魔王との子はもうけてるよなー)




923 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:23:39 tumyHrKc
魔王城

ばさっ

魔王「おかえりなさいませ………」

魔法戦士「ただいま………だがもう行こうと思う。後はお前らの時代だよ。怠惰な神もいない、指示するものもいない。戦乱になるか…ならないかわからんけど」

魔王「いままでお疲れさまでした」だきぃ

フェリス「…………」

飛竜王(こえーこえー)

魔法戦士「すまん………利用しただけで」

魔王「謝ってはダメです。胸を張ってくださいネファリウス様。支配者として高慢のままで、お立ちください」

魔法戦士「………くくくそうだな。では失礼する。魔国の姫よ、後は任せた」

魔王「はい!この身を捧げて」

魔法戦士「行くぞ」


924 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:26:21 tumyHrKc
フェリス(私と歩んで行くのでしょうけど妬けますね)

飛竜王「うん………速く行こう」

ばさっ

飛竜王(速く一人にしてあげたいし)

魔法戦士「…………」

飛竜王が勢いをつけ飛んでいく

魔王「…………行ってしまった」


925 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:29:21 tumyHrKc
すぅー

ユグドラシル「あーあ結局息子は彼女を選んでたと…………」

現れる世界樹の精霊

魔王「…………魔王らしく振る舞えたかしら?」

ユグドラシル「ええ…………ごめんなさい。わがままな子で」

魔王「いいえ………少し一人にしてください」

ユグドラシル「ええ失礼」

すぅ

魔王「ひっく…………」


926 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:33:43 tumyHrKc
我慢していた思いが想いが溢れてくる
膝をついて
顔をおおい
想いが水となって落ちる

私のところにいてほしい
私に嘘でも好きって言ってほしい
全てを押し殺して
魔王として女として
彼を送った

しかし

胸に空いた穴はまだ
塞がらない

魔王「う、うううう」

泣かないと決めたわけじゃないけど
やっぱり大好きだったからこそ
別れは悲しい

ぽん!


927 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:36:17 tumyHrKc
魔王「あっ…………」

お腹にはまだ子は大きくないが
返事をしてくれた気がする

魔王「…………ありがとう。優しい子ね」

魔王「大丈夫。もう泣きやんだから」

魔王「今日は何食べようかな?」

ありがとう
この子を置いていってくれて


928 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:41:07 tumyHrKc

魔法戦士「なにも言わないんだな」

フェリス「…………魔王との子ですか?」

魔法戦士「ええっとそう」

フェリス「…………魔法戦士の子ですもん。羨ましいだけで、他はないですそれに私にも下さるって思ってます」

魔法戦士「まったく器が広いのか狭いのか」

フェリス「吹っ切れたんです‼でもああでもしないと可愛そうです………し」

魔法戦士「いやーその本当に申し訳ない」

飛竜王「本当だよ!!好きでもないのに」

魔法戦士「まぁそうなんだが………幸せになる方法があれだけじゃーなー………
未来なぞ見るんじゃなかった」

飛竜王「何が?」

魔法戦士「黒龍に倒されるってね」


929 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:44:08 tumyHrKc
飛竜王「黒龍がやっぱり覇者になる予定だったの?」

魔法戦士「ほぼ………予想だが。フェリスも負ける」

フェリス「むぅ………」

魔法戦士「まぁ終わったことだ」

飛竜王「だね…………到着うう!!」

魔法戦士「ここで落ちればいいんだな」

黒い円柱の排気口を覗く

フェリス「飛竜王………いままでありがとうね運搬とかいろいろ」

飛竜王「うん」


930 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:48:42 tumyHrKc
二人が穴に入る

飛竜王「……………この世を壊した二人が消えた」

神を殺しを成した化け物

飛竜王「僕も生き残ったしー何しようかな」

自分もきっと………化け物ではある

飛竜王「竜姉の墓参りでもして帰ろう………さぁ飛ぼう」

夕暮れの空を


931 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:53:36 tumyHrKc
後日談

子供「校長!!背中のせて!!」

ヘルカイト「ダメだ危ない」

子供2「えーだって上級生は乗るじゃん‼」

ヘルカイト「いや!!あれは授業の一環で」

子供3「へ!?校長の背中乗れるの!!」

ざわざわ

ドラゴンゾンビ「人気ですねー格好いいですもんねーパパは」

ヘルカイト「うわ!!こら!!乗っちゃいかん!!まだ魔法で衝撃を軽減できない内はダメだ‼それより助けろ‼ドラゴンゾンビ!!てかお前は安静にしとけ………」


932 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 12:57:43 tumyHrKc
ドラゴンゾンビ「残念だけど教頭ですので。まぁドラゴンはある程度大丈夫ですよ。ゾンビですし」

ヘルカイト「いや………そうだが」

ドラゴンゾンビ「さぁ皆校長が困ってるから離れなさい。乗れる術をしっかり学んでから乗りなさい」

子供一同「はーい」

ヘルカイト「お前ら!!ワシの言うこと聞かないくせに‼」

子供「校長遊びたい‼」

ドラゴンゾンビ「そういうことです」

ヘルカイト「あーあ………しゃぁない放課後来い」

ドラゴンゾンビ「ふふ、優しい」

ヘルカイト「黙っとれ///」


933 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 13:00:50 tumyHrKc
屋敷

火竜姉「双子」

飛竜王「へー」

火竜姉「いや!!あなたの子なのになに他人ごとみたいに!!」

飛竜王「いやーなんでわかんの?」

火竜姉「えっと………なんでだろ」

飛竜王「?」

火竜姉「まあ!!いいじゃない!!」



936 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:04:32 s3JG4VDo
飛竜王「まぁそのーお父さんかー」

火竜姉「お父さんぽくないね………でもそのままでいいよ」

飛竜王「どして?」

火竜姉「私も母さんも愛したのはそれだからかな?」

飛竜王「…………ふーん」

火竜姉「やっと………母になれる。ずっとまってよかった」


937 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:07:37 s3JG4VDo
魔法国城
魔法戦士の兄が治める城

兵士「王ダメです!!謁見が!!」

王「だぁ!!嫁の状態を見に行くだけだ‼」

兵士「20分前に見たでしょ‼側近!!」

側近「王!!そうです!!心配なのはわかりますが‼」

王「ぐぬぬぬ。おっらあああボルトショック!!」


938 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:11:22 s3JG4VDo
兵士&側近「しまった!あばばばばば」

ばたん

王「ハーピー!!」

ガチャ

ハーピー「お仕事は?」

ベットの上に卵を抱いたハーピーがキョトンとした顔でこちらを見る。ああ銀翼のなんと美しい

王「まぁ休憩だ」

側近「お、おう……謁見中でございます」

ハーピー「…………あなた」

王「違うんだ‼魔法戦士が教えてくれた魔法で出来た子だ!!気になるじゃないか‼」


939 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:14:36 s3JG4VDo
ハーピー「ぴぃーーーーー」

兵士1「はっ!!」

兵士2「なにか!!」

ハーピー「この者を謁見の椅子に縛り付けよ」

兵士1「御意」

兵士2「王よ。大人しくお縄に」

王「へ!?お前ら俺が王だぞ!?」

兵士1「皇后様のご命令です」

兵士2「縛りました」しゅるしゅる

王「ハーピー!!」

ハーピー「はぁ………もう。仕事はすごいのに不安です」


940 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:21:04 s3JG4VDo
屋敷内

帝国崩壊を宣言し帰ってきた
帝国内の内戦が始まったがそれが普通なのだ。
圧政、民族卑下などの反動だろう

っというか皇帝のうつわじゃーない

黒鋼竜「ドラゴンゾンビも火竜姉も身籠った。いつ身籠るんだ?」

土魔法使い「えっと兄貴………エリは大切な外交の足で…………」

黒鋼竜「足はワレがする。はよ」

エリ「まっまってまだ心の準備が」

黒鋼竜「それでどうする!!黒龍も先の対戦で失った。早くだ」

エリ「まだ沢山いるじゃない!!」

土魔法使い「そ、そうですよ」

黒鋼竜「だまれ!!甥が見たいんだ‼」

エリ&土魔法使い「いい人見つけて作ってください‼」


941 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:28:23 s3JG4VDo
忍の里

瑠璃「わが党首の命によりここに里を復活させる」

「「「おおおお」」」

大きな蜥蜴を従える女の子

瑠璃「魔法国の学校に潜入し溶け込み………色々の国へ入り込もう。故に命があるまで一般人で過ごす」

「「「はっ!!」」」

瑠璃「では上級生は私も潜入する」

「……………」

瑠璃「だって君たち精霊持ってないでしょ?」

「しかし、党首自らは」

瑠璃「我を党首と思わせない秘策よ」(ヘルカイトに乗りたい)


942 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:30:45 s3JG4VDo
「わかりました」

「では他にお着きを」

瑠璃「要らぬ……怪しまれる。故に他につけ気を引け」

「「「はっ」」」

瑠璃「…………」(お兄ちゃん!!私は弱いけど‼出来ることはするよ‼…………あそぶけど)


943 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:36:11 s3JG4VDo
冥界
商人のプレゼン

ハーデス「……………」

商人「あれでそれでこうで」

シャドウ「………ハーデス」にこっ

ハーデス「…………はっ………」

シャドウ「…………」こそこそ

大男に儚き精霊の少女がニコニコハーデスの耳元で会話をする。他の謁見者もその笑顔に緊張が和らぐ。目が合えば笑い返してくれる彼女はきっと助言をしている。参謀だろうか
精霊と聞く


944 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:39:54 s3JG4VDo
精霊ならやはりなにかを言っているのだろう
商人の額が汗で一杯になる。謁見者はにこやかだが本人はたまったもんじゃない

シャドウ「面白そう………」

ハーデス「そ、そうか………」

シャドウ「寝てた?」

ハーデス「う、うむ……まったく興味がなくて欲しいか?」

シャドウ「………えっと大道芸のお誘いだよ。チケット」

ハーデス「うぐ……商人だと思っていたがそういうことか………箔をつけたいと」


945 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:42:22 s3JG4VDo
シャドウ「なにも………きいてないね」くすっ

ハーデス「お前が聞いてくれればいいじゃないか」

シャドウ「だーめ。アレスは冥界の神だから」

ハーデス「その名は捨てたぞ」

シャドウ「捨てないで………私の大好きな神の名前だから。それより商人が汗で大変だよ」

ハーデス「う、うむ………よし」

ハーデスが立ち上がり。商人を睨み付ける


946 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:44:47 s3JG4VDo
商人「!?」怖い

ハーデス「興が乗った。2枚、特等席だ」

商人「はっ……………はい!!直ぐにでも!!時期は………」

シャドウ「…………」

静かな誰にも聞こえない声で

ハーデス「観に行こうか………二人で」

シャドウ「うん!!」


947 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 16:48:15 s3JG4VDo
コロシアム

ヘパイトス「むっ」

アテネ「よっしゃっっっっ!!私の予想通り!!」

ヘパイトス「加護は卑怯だ」

アテネ「してないわ‼これで2対1ね」

ヘパイトス「次は私の予想が勝つ」

アテネ「ふふふーどうだが」

「お二人方」


948 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:02:37 s3JG4VDo
アテネ&ヘパイトス「!」びくっ

エリクトニオス「父上母上」

アテネ「あっいや………はははーコロシアムの調子でもー」

ヘパイトス「アテネに誘われた」

アテネ「あ、あなた裏切る気‼」

エリクトニオス「父上ノリノリでしたね………後ろで見てましたよ」

ヘパイトス「すまん………」

アテネ「………ごめんなさい」

エリクトニオス「はぁ………仕事したあとに来てください………父上母上。何度も何度も何度も!!!!!」

「あっ領主様がまた息子に叱られてますね」

エリクトニオス「父上も………母上ばっかりだから………ビィーナスに……ほごっ!?」

「…………あっ父上と乱闘だ‼」
「やっべ!!試合どころじゃねー!!」
「さぁー!!場外乱闘だ‼おっとこれはすごいマッチだ!!!!」

アテネ「さぁー張った張った!!金券販売開始よ‼」わくわくわくわく


949 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:05:27 s3JG4VDo
魔国

魔王「ふふふーん」

クレイモア「ご機嫌ですね」

魔王「ええ……お腹蹴ったんですよ」

クレイモア「それはそれは」

魔王「ふふふーん………」

クレイモア(ここまで…武一筋だった方が)ポロポロ

魔王「どうしたの?」

クレイモア「いえ……目にごみが。少し失礼します」

魔王「あら…………大丈夫かしら」


950 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:11:02 s3JG4VDo
世界樹の根元

姫上ナナ「あなたの思い通りね。息子がやったとはビックリだけど」

ユグドラシル「やっと邪魔くさいの消えたわね」

姫上ナナ「そうね………私の復讐も終わったかしら。」

ユグドラシル「………それであの女は?」

姫上ナナ「会いに行けば?生意気のまんま」

ユグドラシル「………そう」

姫上ナナ「まぁでも幸せじゃないかしら………私もああいう時期あったし………夫はいなかったけど」


951 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:13:31 s3JG4VDo
姫上ナナ「でも、またいつか会える気がしてるから………頑張ろうかな」

ユグドラシル「婬魔の癖に純愛な」

姫上ナナ「婬魔だから純愛なんです!!」

姫上ナナ「でも婬魔でよかった…………」

ずっとずっと彼を忘れないから


952 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:18:36 s3JG4VDo
地下世界に太陽はある
原理はわからない
ただ地下でも太陽の暖かさを味わえるのはいい

魔法戦士「…………」

地下にある草原。無駄に広く無駄に何も産み出さない場所

アポロン「今日の太陽は気持ちがいいだろう?外の魔力が豊富に流れてきたからね」

魔法戦士「気持ちがいい仕事終わったし今日はのんびりしようかな」

アポロン「ほうー要領がいいな」

魔法戦士「まぁ………オーバースペックですから」


953 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:23:35 s3JG4VDo
アポロン「そろそろ聞くが外は………どうだった?」

魔法戦士「ええ、強敵ばっかでした」

アポロン「それは面白そうな話が聞けそうだ。ここでの争いも心踊る場面があるけどね」

魔法戦士「そうなんですね。どこいっても人は喧嘩好きですね。何故あなたはここに?」

アポロン「人が好きだったから。沢山崇めてくれる。なら答えないとな………国旗にさえ私が描かれているんだ………地下に太陽がないと寂しいだろう?」

魔法戦士「ははははそうですね」

アポロン「だから……頑張ってるよ。うすーい魔力で維持を」


954 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:25:27 s3JG4VDo
ぶわぁあ

風が流れる

アポロン「本当に外の世界と変わらない風だ」

魔法戦士「ええ………」

ふわっ

フェリス「あなた………またサボって」

魔法戦士「仕事はしたぞ」

フェリス「そうですの?」

アポロン「ああ、奥さんこんにちは」


955 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:30:02 s3JG4VDo
フェリス「こんにちは………頂いた肉じゃが美味しかったですわ‼」

アポロン「そりゃ!!ここで見つけた奥さんの自慢出来る特技だからね」

魔法戦士「いやーここの生活では本当にお世話になってます。社長」

アポロン「はははは………本来サボりは怒らないといけないが自分もサボりだからな」

フェリス「あっとそういえば………」

魔法戦士「どうした?」

フェリス「その………これ」

ぽと

アポロン「ああ。おめでとう」

魔法戦士「そっか………向こうでもブームらしいな」

フェリス「平和ですから………」


956 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:33:58 s3JG4VDo
前線にたつ必要がないからだ

ゆっくりとした時間がある

おれは落としたものを拾う
母子健康手帳

魔法戦士「…………この世界は変わってるな」

アポロン「まぁね。良くも悪くも」

魔法戦士「…………今日は早く帰るよ。何か買って来よう」

フェリス「じゃぁ………プチトマト」


957 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:41:19 s3JG4VDo
魔法戦士「わかった」

アポロン「ふぅそろそろ仕事に戻るかな太陽電気の営業がある。ついてこい」

魔法戦士「うへ!?」

アポロン「働かないと出産費もでないぞ」

フェリス「頑張ってお父さん」

魔法戦士「そうだな………頑張るか」

世界は変わっていく
俺らの子は知らないだろう
ネファリウスは魔国の神に…………フェリスは魔法国の神にいつかなるだろう

おれはやり遂げた。
なら次は

生きてる限り
何か新しいことをやり遂げよう

人間なのだから


958 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/14(月) 17:45:42 s3JG4VDo



長い間ありがとうございました。

これで終わりです。

お疲れさまでした。

皆に風を加護を