1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 13:55:42.61 ID:P2iGNzsc0
生徒会室

ルルーシュ「……」カタカタ

シャーリー(ルルと二人っきりだ……。何か話題……)

シャーリー「ね、ねえ、ルル!」

ルルーシュ「ん?」

シャーリー「ルルにす、好きな人っているの?」

ルルーシュ「ナナリー」カタカタ

シャーリー「あ、そういうことじゃなくって……異性として好きな人……なんだけど」

ルルーシュ「ナナリー」

シャーリー「違う違う。なんて、いうか……ライクじゃなくてラブな……」

ルルーシュ「ナナリー」

シャーリー「……そう」

引用元: シャーリー「ルルに好きな人っているの?」ルルーシュ「ナナリー」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 13:58:59.31 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「……」カタカタ

シャーリー(ダメ……諦めちゃダメ!!シャーリー、やればできる子だもん!!)

シャーリー「ねえ、ルル?」

ルルーシュ「なんだ?」

シャーリー「えっと……じゃあ、大切な人っている?」

ルルーシュ「ナナリー」

シャーリー「あ、ご、ごめん。質問が悪かったかも。えっと……ナナちゃん以外でそう言う人っていたり、する?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「……」ドキドキ

ルルーシュ「スザクかな」

シャーリー「異性で!!」

ルルーシュ「……思いつかない」

シャーリー「……」

ルルーシュ「シャーリー。こっちの書類、チェック頼む」

シャーリー「うん」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:02:19.44 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「……」カタカタ

シャーリー(もう……ルルってば……)

シャーリー(でも、これってルルには今現在、そういう人がいないってことだよね)

シャーリー(よかった……のかな……?)

ルルーシュ「シャーリー?」

シャーリー「な、なに!?」

ルルーシュ「手が止まってる」

シャーリー「あ、ご、ごめん!!」

ルルーシュ「どうしたんだ?上の空だな」

シャーリー「そ、そんなことないよ」

ルルーシュ「そうか」

シャーリー「……」

ルルーシュ「……シャーリーにはいるのか?」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「好きな人だよ。俺にだけ質問しておいて自分は答えないのはズルいな」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:05:18.46 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「わ、わわわたしっ!?」

ルルーシュ「どうなんだ?」

シャーリー「わ、わたしは……えっと……その……」

ルルーシュ「……」

ピリリリ

ルルーシュ「―――はい」

シャーリー「あの……ルル……が……す……き……」

シャーリー「な、なんちゃって!!!あははははは!!!!」

ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「な、なに!?冗談だから!!冗談!!本気にしな―――」

ルルーシュ「うるさい」

シャーリー「……」

ルルーシュ「ああ、なんでもない。それで?ああ、うん……」

シャーリー「……もういい……仕事しよ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:11:24.54 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「そうか……わかった……」ピッ

シャーリー「……」カタカタ

ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「なんでしょーか?」

ルルーシュ「頼みたいことがあるんだが」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「今日、暇か?」

シャーリー「ど、どうして?」

ルルーシュ「できればでいいんだけど、俺の部屋に泊まってくれないか?」

シャーリー「……」

ルルーシュ「実は咲世子が突然、1日空けることになってさ。俺も今日はいつ帰ることができるかわからない」

シャーリー(おとまり……おとまり……ルルとおとまり……部屋……ルルの……ベッド……)

ルルーシュ「だからナナリーが一人になってしまう。ナナリーの面倒を見てくれると助かる」

シャーリー(どうしよう……えっと……下着は……だめだぁ!!もう何回も洗ってるやつだぁ!!!)

ルルーシュ「おい、シャーリー?聞いているのか?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:16:40.83 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「はっ!?うん!!聞いてる!!聞いてる!!あ、でも、お泊りなんて……!!」

ルルーシュ「ダメか?」

シャーリー「ダメっていうか!!私たちはまだ……そういう関係じゃない気もするの!!?どう思う?!」

ルルーシュ「同意を求められても困るな……。嫌ならカレンに―――」

シャーリー「な、なんでカレンが出てくるの!?ルルは誰でもいいの?!ふけつ!!」

ルルーシュ「誰でも良くは無い。だからシャーリーに頼んだ」

シャーリー「カ、カレンと私、どっちがいいの!!!?」

ルルーシュ「は?」

シャーリー(うわー!!!私、なんてこと口走ってるのぉ!?!?)

ルルーシュ「シャーリーだ」

シャーリー「え……?」

ルルーシュ「シャーリーが一番いいんだ」

シャーリー「……」

ルルーシュ「今日、来てくれるか?俺の部屋に」

シャーリー「……はい……やさしくしてください……」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:21:57.85 ID:P2iGNzsc0
夜 ルルーシュの部屋

シャーリー「ふー……」

シャーリー(新品の下着にしたし、口臭も……大丈夫……)

シャーリー(髪も……うん、平気……いける)

シャーリー「……」ブルブル

シャーリー「あぁ……緊張するぅ……!!」

シャーリー「でも、インターフォンは押さないと……」

シャーリー「……」ゴクリッ

シャーリー「よし……押す……押すぞ……」

シャーリー「……あ、でも、ノックでも……」

シャーリー(って、ここで躓いてたら、本番のときなんて!!いやいや!!本番ってなにっ!?)

シャーリー「こんなの……!!!」

シャーリー「でーい!!」ポチッ

ピンポーン

シャーリー「おしちゃった……」ビクッ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:29:50.44 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「シャーリーさん、お待ちしておりました」

シャーリー「ナナちゃん……こんばんは」

ナナリー「どうぞ」

シャーリー「お、おじゃまします……」

ナナリー「今日はわざわざありがとうございます」

シャーリー「あ、いやいや。そんなこちらこそありがとうございます」

ナナリー「え?」

シャーリー「あ、いや、なんでもないから!!ごめんね!!」

シャーリー(もうだめ……ドキドキがとまらない……!!)

ナナリー「でも、ご迷惑ではありませんでしたか?」

シャーリー「え?全然全然!!むしろ、私なんかでよかったのかなーって聞きたいぐらいなんだけど……」

ナナリー「そんな。私はシャーリーならすごく安心できますから」

シャーリー「ナナちゃん……!!」

ナナリー「お兄様もシャーリーさんのことは信頼しているようですし」

シャーリー「ありがとう!!幸せになるからね!!」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:33:19.37 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「はい。応援してます」

シャーリー(こんな良い子が妹になるなんて……うれしすぎる……!!)

ナナリー「……」

シャーリー「あ、えっと……」

ナナリー「はい?」

シャーリー「ルルは?」

ナナリー「今は外出してます」

シャーリー「そ、そうなんだ……」

ナナリー「……」

シャーリー「……」モジモジ

ナナリー「……あの」

シャーリー「な、なに?!」

ナナリー「お腹、空いていませんか?」

シャーリー「ううん!!もうね!!胸がいっぱいいっぱいで!!」

ナナリー「そうですか……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:38:33.63 ID:P2iGNzsc0
シャーリー(はぁ……ルル、まだかなぁ……)ソワソワ

ナナリー「シャーリーさん」

シャーリー「え?どうかした?」

ナナリー「えっと……その……」

シャーリー「……?」

ナナリー「今日は……シャーリーさんに夕食は作ってもらえと……お兄様が……」

シャーリー「わ、わたしぃ!?」

ナナリー「ご、ごめんなさい……インスタントの食事でも構いませんので……」

シャーリー「あ、いや……ちょっとまって……」

シャーリー(それってルルが私の手料理を食べたいってこと……?)

シャーリー「わかった!!!」ガタッ

ナナリー「えっ」ビクッ

シャーリー「待っていて!!私、がんばるからっ!!!」

ナナリー「は、はい。お願いします」パチパチ

シャーリー(よーし!!腕によりをかけちゃうんだからっ!!)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:43:08.92 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「―――ご馳走様でした」

シャーリー「お粗末様でした」

ナナリー「とても美味しかったです」

シャーリー「え?そうかな?うれしいな!!これから毎日作りにきてあげてもいいけど……どう?」

ナナリー「そんな。シャーリーさんにご迷惑ですし……それに……」

シャーリー「それに?」

ナナリー「お兄様のお料理もとっても美味しいので」

シャーリー「……ごめんね……おいしくつくれなくて……」

ナナリー「そ、そんなつもりで言ったのではありませんから……」オロオロ

シャーリー「はぁ……ところで、ルル、遅いね」

ナナリー「え?」

シャーリー「まだ帰ってこないの?」

ナナリー「今日はお兄様、外泊すると……言っていましたけど……」

シャーリー「……え?」

ナナリー「だから、シャーリーさんがこちらに来たのでは……?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:48:13.90 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「―――なーんだ。そういうことだったんだ」

ナナリー「ごめんなさい。お兄様が説明不足だったのですね」

シャーリー「ああ、ううん。きっと私が大事な部分を聞いてなかっただけだと思う」

ナナリー「シャーリーさんってお優しいのですね」

シャーリー「そんなことないよー」

ナナリー「とっても素敵です。まるで……ユフィ姉さまのよう……」

シャーリー「え?」

ナナリー「あ、えっと……シャーリーさんのようなお姉様がいてくれたらなって」

シャーリー「そ、それ本気で言ってる!?」

ナナリー「は、はい。勿論です」

シャーリー「それ……は……あの……私とルルが……けけ、結婚するってことなんだけど……」

ナナリー「え?」

シャーリー「ナナちゃん……そ、それでもいいの……?」

ナナリー「お兄様とシャーリーはそういったご関係だったのですか?」

シャーリー「ちがうけど!!私はそんなこと思ってないよ!!例えば!!例えば話!!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:53:39.93 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「そうですか」

シャーリー(あれ……?なんか呼び捨てにされた……?)

ナナリー「どうかしましたか、シャーリーさん?」

シャーリー「ああ、ううん」

シャーリー(気のせいか……)

シャーリー「で、ナナちゃんは私と一緒に住むとか……考えられる?」

ナナリー「私が妹なんて嫌ではないのですか?」

シャーリー「い、いやじゃないよー!!何言ってるの!?」

ナナリー「でも、私はこのように……体が不自由ですから……」

シャーリー「そんなの気にしちゃだめ!!」

ナナリー「……シャーリーさん……」

シャーリー「だって、家族なら支え合ってこそだと思うから」

ナナリー「……まだ、家族ではないですけどね」

シャーリー「あ、そうだね。あははは」

ナナリー「……」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 14:59:15.10 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「もうこんな時間か……お風呂はいろっか?」

ナナリー「よろしいのですか?今日はもう入浴は控えようかと思っていたのですが」

シャーリー「だめだめ。女の子は身だしなみが大事なんだから」

ナナリー「ふふ」

シャーリー「どうしたの?」

ナナリー「いえ。お兄様もよく同じような言われるので……少し、おかしくて」

シャーリー「そうなの?えへへ、ルルとは気が合うのかなー……なんて」

ナナリー「……」

シャーリー「じゃあ、お風呂はいろっか」

ナナリー「よろしくお願いします、シャーリー」

シャーリー「え?」

ナナリー「はい?」

シャーリー「……ううん。なんでもない」

ナナリー「……」

シャーリー(空耳、空耳)

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:05:40.47 ID:P2iGNzsc0
浴室

シャーリー「よっと。はい、じゃあ洗うね。シャンプーハット使う?」

ナナリー「お願いします。……ごめんなさい」

シャーリー「もう。こういうときはありがとう、でしょ?」

ナナリー「……」チッ

シャーリー「じゃあ、シャワーだすねー」

ザァァ……

ナナリー「うぅ……」

シャーリー「かゆいところはありませんかー♪」ゴシゴシ

ナナリー「……虫唾が……」

シャーリー「むし?」

ナナリー「いえ……」

シャーリー「でも、ナナちゃんって、いつもは咲世子さんとお風呂に入ってるんでしょ?あの人、なんか洗い方も上手そうだね」

ナナリー「いつもはお兄様と一緒に入っていますけど?」

シャーリー「……へ?」ゴシゴシ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:12:32.33 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「なんでしょうか?」

シャーリー「あ、えっと……一緒に?ルルと?」

ナナリー「はい……。何かおかしいですか?」

シャーリー「おかしい……ことは……ないけど……」

ナナリー「私とお兄様は愛し合っていますから、お風呂も一緒に入りますし、一緒に寝ることもあります」

シャーリー「へ、へえ……仲良いよねー。今時、珍しい兄妹愛だね」

ナナリー「はい。誰も間には入ることができないほどに」

シャーリー「ふーん」ゴシゴシ

ナナリー「……」

シャーリー「ね、ねえ……じゃあ……ナナちゃんは、ルルの好きな人とかって聞いたことある?」

ナナリー「私です」

シャーリー「そうじゃなくてね。ほら、同級生とかで気になる人がいるんだー的な」

ナナリー「私ですけど」

シャーリー「あーえー……ほら!!話してて楽しい子がいるんだよ、とか言ったりしないのかな?」

ナナリー「私以外にいるとは考えにくいです」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:18:03.67 ID:P2iGNzsc0
シャーリー(なんか変……)

シャーリー「えっと……」

ナナリー「あの、シャーリーさん?」

シャーリー「な、なに?」

ナナリー「その質問の意味はなんでしょうか?私には少し分からないのですけど」

シャーリー「いや、だって、あれじゃない。恋バナって気になるじゃない?」

ナナリー「……」

シャーリー「な、ならない?」

ナナリー「はい」

シャーリー「そっかー。じゃあ、仕方ないね……」

ナナリー「シャーリーさん、お兄様のこと好きなのですか?」

シャーリー「ち、ちがうよ!!ちがうから!!」

ナナリー「……お湯が少し熱い」

シャーリー「あ、ご、ごめん!!」

ナナリー「……」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:23:15.07 ID:P2iGNzsc0
リビング

シャーリー「ふー、さっぱりした」

ナナリー「ありがとうございました」

シャーリー「いいからいいから」

ナナリー「……」チッ

シャーリー「ルルは明日の朝には帰ってくるの?」

ナナリー「そう言っていました」ゴソゴソ

シャーリー「ナナちゃん?」

ナナリー「シャーリー。ちょっと茶色の箱をとって」

シャーリー「え、あ、これか……はい、どーぞ」

ナナリー「ありがとうございます」ゴソゴソ

シャーリー「何をさがして―――」

ナナリー「ありました」

シャーリー「あの……そのわら人形……なに……?」

ナナリー「願いが叶う人形だそうです。咲世子さんから頂きました」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:28:27.65 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「普段は使わないので、茶色の箱に入れておくと咲世子さんが……」

シャーリー「いや……それはいいんだけど……」

ナナリー「なにか?」

シャーリー「それ……どうするの?」

ナナリー「……こうするのです」

ナナリー「はっ!!」ゴンッ!!!

シャーリー「わぁ?!」

ナナリー「……」カーンカーン

シャーリー「そんな柱に打ち付けちゃだめ!!」

ナナリー「離してくださいっ!!」

シャーリー「ナナちゃん!!危ないから!!」

ナナリー「でも……こうしないと……願いが……!!!」

シャーリー「わ、わかった!私が代わりにするから!!」

ナナリー「え?」

シャーリー「ナナちゃんにこんな危ないことさせたら、私がルルに怒られちゃうもん」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:33:57.27 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「シャーリーさん……」

シャーリー「ここ柱でいいの?」

ナナリー「はい」

シャーリー「……まいります」

ナナリー「……」

シャーリー「でやー!!」カーンカーン

ナナリー「シャーリーさん……ありがとうございます」

シャーリー「気にしないで。私、がんばるから」カーンカーン

ナナリー「ふふ……第一条件はクリア……」

シャーリー「ふー、こんなもんかな?」

ナナリー「五寸釘がしっかりと打ち込まれていれば、大丈夫です」

シャーリー「えっと……うん。抜けない。大丈夫だよ、ナナちゃん」

ナナリー「こんなことまでしていただいて、申し訳ありません」

シャーリー「いいっていいって。でも、これ、どんな願いが叶うの?」

ナナリー「……恋のお呪いなんです」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:40:40.07 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「え?ナナちゃん、好きな子がいるの?!」

ナナリー「はい……」

シャーリー「同じ学園の子?それとも先輩とか?」

ナナリー「……お兄様です」

シャーリー「え……」

ナナリー「言ってしまいました……恥ずかしい……」

シャーリー「そ、そうなんだ……。じゃあ、この藁人形はルルのハートを射抜く!!みたいな意味合いがあるんだ」

ナナリー「……正確には心臓みたいですけど」

シャーリー「へー。私もやってみたいなー」

ナナリー「どうぞ。まだ人形ありますから」

シャーリー「ありがとう、ナナちゃん!!」

ナナリー「あと……好きな人の顔写真をつけると効果が2乗されるらしいです」

シャーリー「そうなんだ……。でも、顔写真なんて……」

ナナリー「シャーリーさん、どうぞ」

シャーリー「え?こ、これルルの顔写真!?な、なんで?!」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:48:39.11 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「私が使うために何枚か用意していましたから」

シャーリー「いや……でも……私はルルのことなんて……」

ナナリー「お兄様のこと……お嫌いですか?」

シャーリー「いや……だから……」

ナナリー「思いながら打つだけでも効果はあるそうですから、必要でなければ別に……」

シャーリー(ナナちゃんは私が写真を使ったかどうかは分からないから……黙っていれば……大丈夫)

シャーリー「と、とりあえず打ち付けてみる!!」

ナナリー「はい」

シャーリー「よ、よーし……」

シャーリー「はっ!!」カーンカーン

ナナリー「ふふ……前提条件は全てクリア……」

シャーリー(あー、これでルルとうまくいけばいいなー……なんちゃって……)

シャーリー「あはは……なわけないない……」カーンカーン

ナナリー(声の調子からして……写真は貼っているとみて間違いないでしょう)

ナナリー(お兄様の顔写真付きの藁人形……お兄様はこの人形の意味を知っている……シャーリーさん……ごめんなさい……本当に)

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 15:55:12.90 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「よし!でーきた」

ナナリー「シャーリーさんの好きなかたって誰なのですか?」

シャーリー「え?そ、そんなの別にいいじゃない!!!」

ナナリー「でも、気になります」

シャーリー「えー……」

ナナリー「お願いします。誰も言いませんから」

シャーリー「じゃ、じゃあ……言うけど……」

ナナリー「はい」

シャーリー「……ルル……なの……」

ナナリー「まぁ。お兄様のことが?」

シャーリー「う、うん……ごめん!!ナナちゃん!!」

ナナリー「いいえ。シャーリーさんなら応援させていただます」

シャーリー「え?ほんとに?」

ナナリー「勿論です」

シャーリー「ありがとー!!ナナちゃん!!だーいすきっ!!」ギュッ

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:01:33.17 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「じゃあ、今日はもうねよっか」

ナナリー「そうですね」

シャーリー「あの人形、あのままでいいの?」

ナナリー「はい。お兄様はあのお呪いの意味を知りませんから」

シャーリー「でも、不思議がるんじゃない?」

ナナリー「平気です。お兄様は鈍感ですから」

シャーリー「あ、うん!それは間違いない!!」

ナナリー「ふふ……」

シャーリー「あのねあのね、ナナちゃん」

ナナリー「なんですか?」

シャーリー「ルルったら、私が映画に誘っても全然のってこないの。これって酷いと思うよね?」

ナナリー「そうですね」

シャーリー「他にも買い物に行こうって言っても―――」

ナナリー「寝るので黙ってもらえますか?」

シャーリー「あ、ごめん。うん。おやすみ、ナナちゃん」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:10:09.86 ID:P2iGNzsc0
翌朝 リビング

ルルーシュ「はぁ……疲れた……」

ルルーシュ(二人はまだ寝ているかな……)

ルルーシュ(シャーリーには悪いことをしたな……後日、お礼に何かをプレゼント……)

ルルーシュ「ん……?なんだこれは……?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「あれ……ルル……?」ゴシゴシ

ルルーシュ「……」

シャーリー「おかえり……早かったね……ふわぁぁ……」

ルルーシュ「シャーリー……この藁人形は……なんだ?」

シャーリー「え?あ、それ、私が打ち付けたの」

ルルーシュ「何故だ?」

シャーリー「そ、それはいえないかな……ごめん」

ルルーシュ「そうか……」

シャーリー「ルル?」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:16:37.76 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「俺に……何か……恨みでも……あるのか?」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「この隣にある藁人形は……ナナリーか……?」

シャーリー「そうそう」

ルルーシュ「シャーリー!!!」

シャーリー「は、はい!!」

ルルーシュ「俺を恨んでも構わん!!だが、ナナリーだけはやめろぉ!!!」

シャーリー「な、なによぉ!私は別に―――」

ルルーシュ「1日、ナナリーの面倒を見てくれて感謝している……だが、今すぐ出て行ってくれ」

シャーリー「ルル!!どうして!!?」

ルルーシュ「ここはシャーリーにとって地獄のような空間なのだろう?!」

シャーリー「え?え?」

ルルーシュ「今すぐでていけっ!!!」

シャーリー「そ、そんな……」ウルウル

シャーリー「ひどいっ!!」タタタッ

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:22:17.45 ID:P2iGNzsc0
クラブハウス

シャーリー「なんで……ルル……どうして……」ウルウル

C.C.「朝から泣いて何かあったのか?」

シャーリー「え……?」

C.C.「……」

シャーリー(うわ……綺麗な人……)

C.C.「隣、いいかな?」

シャーリー「ど、どうぞ……」

C.C.「で、何があった?」

シャーリー「えっと……学園の関係者?」

C.C.「質問しているのは私だ」

シャーリー「す、すいません……。じ、実は……えっと……友達と喧嘩してしまって……」

C.C.「喧嘩?」

シャーリー「いや……喧嘩というより、一方的に怒鳴られて……。その理由もよくわからないんですけどね」

C.C.「ふーん」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:30:29.37 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「藁人形を打ち付けただけなのに……」

C.C.「壁や柱に断りもなく釘を打ち込んだらマズイだろ」

シャーリー「も、勿論、あとで理由を説明するつもりだったんですけど」

C.C.「そうか」

シャーリー「それを言う暇もなく出て行けって……言われて……」

C.C.「で、ここに逃げ込んできた、と」

シャーリー「はい……」

C.C.「それはあれだな。その藁人形がそいつにとって酷く不都合だったんじゃないか?」

シャーリー「不都合?」

C.C.「ああ。人間っていうのは怒るときに結構なエネルギーを使うからな」

C.C.「怒るということはそいつにとって譲れないものがあったんだろう」

シャーリー「確かに……あまり怒らない人ですけど……」

C.C.「藁人形について調べてみたらどうだ?何か分かるかもしれないぞ?」

シャーリー「そうですね。ありがとうございます」

C.C.「ただの気まぐれだ。気にするな」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:36:23.14 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「でも……藁人形かぁ……」

シャーリー「あ、そういえば咲世子さんに教えてもらったって、ナナちゃん言ってたなぁ……」

シャーリー「同じ日本人のスザクくんなら……知ってるかな……?」

シャーリー「……」トゥルルル

スザク『―――はい』

シャーリー「あ、スザクくん。朝早くにごめんね」

スザク『ううん。もう起きていたから。それで、どうかした?』

シャーリー「えっと藁人形のお呪いって知ってる?」

スザク『いきなり物騒だな。誰か呪い殺したい相手でもいるのかい?』

シャーリー「え?」

スザク『え?』

シャーリー「恋のお呪いじゃないの……?」

スザク『いや。藁人形を使うのは対象の相手を呪い殺すためだよ。古くから日本に伝わる……黒魔術みたいなものかな?』

シャーリー「……」

スザク『シャーリー?どうかしたのか?』

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:49:10.57 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「他に違う効果があるとかは?!」

スザク『他って……恨んでいる相手の髪の毛を入れたり、顔写真を貼り付けるとか……』

スザク『腕を折る、燃やすとか呪いかたは色々あるけど、相手を呪うっていう前提は変わらない』

シャーリー「……そうなんだ」

スザク『ああ。丑の刻……つまり、午前1時から午前3時ごろに神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を毎夜五寸釘で打ち込むんだ』

スザク『服装は白装束を身にまとい、顔に白粉を塗り、頭に五徳をかぶってそこに蝋燭を立て、一本歯の下駄を履くのが一般的だと思う』

スザク『僕の神社でもよくそういう人が来ていたらしいから』

スザク『呪いの効果については相手をノイローゼにしたり―――』

シャーリー「あの……」

スザク『シャーリー?どうした?』

シャーリー「それ……呪いを取り消す方法とか……ある……?」

スザク『……シャーリー……もしかして……』

シャーリー「どうしよう……わたし……たいへんなこと……しちゃった……」

スザク『今、どこにいる?すぐにいくから』

シャーリー「クラブハウス……」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 16:57:29.17 ID:P2iGNzsc0
スザク「シャーリー!!」

シャーリー「スザクくん……どうしよう……どうしよう……」

スザク「誰に対して呪いを?」

シャーリー「ルル……に……」

スザク「どうしてそんなことを……」

シャーリー「違うの!!私はただ……ナナ―――恋のお呪いだって聞いて!!!」

スザク「誰から?」

シャーリー「……噂で」

スザク「シャーリー。ダメじゃないか。お呪いは方法を少し変えるだけで怖いものになるんだ」

スザク「そんな噂だけで実行しちゃいけないよ」

シャーリー「ごめん……」

スザク「でも……シャーリーってルルーシュのこと好きなんだ。知らなかった」

シャーリー「そ、そんなことより!!呪いを取り消す方法ないの?!」

スザク「取り消すとはまた別だけど……実はこの呪いには一つ、注意点がある」

シャーリー「注意点?」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:05:42.98 ID:P2iGNzsc0
スザク「ああ。呪いを行っている間は、誰かにその姿を見られたり、知られたりしてはいけない」

シャーリー「え……?」

スザク「呪っていることが知られてしまうと、呪いが自分に降りかかるんだ」

スザク「人を呪わば穴二つといってね。日本では人を呪殺しようとするとき、呪い返しに遭うことを覚悟しなきゃいけない」

シャーリー「それ……ゼロが言ってたことに似てる」

スザク「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけって言葉か。確かに。あれだけは僕も同感だった」

シャーリー「じゃあ……私……大丈夫」

スザク「え?」

シャーリー「私……もう……知られてるから……」

スザク「誰か近くにいたのか?!」

シャーリー「うん……。そっか……ルルは呪われないんだ……よかった……」

スザク「まってくれ!!シャーリーが……」

シャーリー「私が悪いから……いいの……」

スザク「シャーリー……」

シャーリー「ルルが無事なら……それで……」

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:13:10.35 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「ちょっと気分が悪くなってきちゃった……」

スザク「シャーリー、家まで送っていこうか?」

シャーリー「ううん……平気……」

スザク「でも……」

シャーリー「ルルに伝えて……貴方は大丈夫だからって……」

スザク「シャーリー!!待つんだ!!」

シャーリー「大丈夫……まだ、家に帰るぐらいの元気はあるから……ごほっ……」

スザク「そんな体で……」

シャーリー「それじゃあ……今まで……ありがとう……スザクくん……」

スザク「……!!」

シャーリー「短い間……だったけど……楽しかった……ホントに……」

スザク「シャーリー!!!」

シャーリー「ばいばい……」

スザク「くっ……!!」

スザク「僕は……!!」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:19:03.15 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュの部屋

ルルーシュ「これでいいな。全く、シャーリーめ。なんてことをしてくれたんだ……!!」

ナナリー「きっと何か事情があったんだと思います。あまり、責めないであげてください」

ルルーシュ「分かっている。明日、会ったら話をしてみる」

ナナリー「はい。あんなに優しいシャーリーさんが私とお兄様を呪い殺そうとするなんて……」

ナナリー「もしかしたら……知らない間に傷つけてしまっていたのかもしれませんね……」

ルルーシュ「そんなことはない。ナナリーが人を傷つけることをするはずがない」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「んー……」

ドンドンドン!!!

ルルーシュ「誰だ?」

ナナリー「……」チッ

スザク『ルルーシュ!!僕だ!!開けてくれ!!』

ルルーシュ「スザク?」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:25:30.62 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「どうした?」

スザク「ルルーシュ……シャーリーの件なんだけど……知っているか?」

ルルーシュ「勿論だ。この部屋で行われたからな」

スザク「この部屋で!?」

ルルーシュ「迷信でも実際やられると気分はよくないな」

スザク「シャーリーは恋のおまじないだと思ってやったことらしいんだ」

ルルーシュ「なんだと?」

スザク「シャーリーは君のことが好きなんだ。恨んだりしていない」

ルルーシュ「だが……」

スザク「君だって、シャーリーがどうしてそんなことをしたのか困惑しているはずだ」

ルルーシュ「確かにそうだが……」

スザク「シャーリーは自宅に戻ったよ」

ルルーシュ「何がいいたい?」

スザク「君ならわかるはずだ。自分のやるべきことが」

ルルーシュ「……」

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:30:50.47 ID:P2iGNzsc0
スザク「それに彼女の体は……呪いが蝕んでいる」

ルルーシュ「なに?」

スザク「もう……長く無いと思う……」

ルルーシュ「そんなバカな話を信じるか。呪いなんて迷信だ」

スザク「違う!!」

ルルーシュ「……!?」

スザク「呪いは実在する」

ルルーシュ「なにを……」

ルルーシュ(いや……そうだ……少なくとも俺は否定できない……)

ルルーシュ(ギアスを持っている俺は……!!)

スザク「ルルーシュ、彼女はもう手の施しようがないよ」

ルルーシュ「?!」

スザク「だから……」

ルルーシュ「……わかった。ナナリーを頼む」

スザク「ああ」

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:36:34.04 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「あの……スザクさん……お兄様は?」

スザク「少し用事ができたみたいだ」

ナナリー「そうですか……」

スザク「……」

ナナリー「……あの……?」

スザク「シャーリーに藁人形の呪いを教えたのはナナリーかい?」

ナナリー「違います」

スザク「そうか」

ナナリー「……どうしてそう思うのですか?」

スザク「釘を打ち付けるとき……結構大きな音がなるからね」

スザク「その音で呪っている姿を見られたりして失敗に終わるのが常なんだ」

ナナリー「……」

スザク「近くにいたのはナナリーだよね?」

ナナリー「はい……」

スザク「そのときのシャーリーはどういう感じだったんだ?」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:41:53.97 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「どうと言われても……」

スザク「なんでもいいから」

ナナリー「えっと……藁人形を取り出して……釘を打ち付けていました」

スザク「人形は?」

ナナリー「お兄様がゴミ箱に」

スザク「……」ゴソゴソ

ナナリー「……」

スザク「二体もあるけど」

ナナリー「シャーリーさんは私とお兄様を呪おうとしたみたいです」

スザク「……つまり、ナナリーは二体も打ち付けているシャーリーを止めなかったんだね?」

ナナリー「?!」

スザク「一体でも打ちつけようとしていれば、普通は驚いて止めると思うんだけど……」

ナナリー「それは……」

スザク「打ち付けが終了してから人形に気づいたなら呪いは成功している。だけど、シャーリーは知られたと言った」

スザク「ナナリー。君は傍らで指示でも出していたのか?」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:46:54.11 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「し、していません!!」

スザク「そう」

ナナリー「わ、私は……そんなこと……!!」

スザク「……そうだな。ナナリーがそんなことするはずないか」

ナナリー「は、はい……」

スザク「すまない。少し疑ってしまって」

ナナリー「……」

スザク「でも、ナナリー。こんな古風な呪術を良く知ってたね。誰から教わったんだ?」

ナナリー「咲世子さんにです」

スザク「そっか」

ナナリー「……」ギリッ

スザク「じゃあ、ちゃんとした呪い方を今から教えてあげるよ」

ナナリー「え?」

スザク「藁人形に釘を打つだけじゃだめなんだ。ちゃんとした服装にならないとだめだし、あと注意しなきゃいけないこともあるから」

ナナリー「注意……ですか?」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:54:13.44 ID:P2iGNzsc0
シャーリーの部屋

シャーリー「ルル……どうしたの……わざわざ……」ゴホッゴホッ

ルルーシュ「ああ、寝ててくれ」

ルルーシュ(昨日までとは……別人だな……)

シャーリー「ごめんね……」

ルルーシュ「え?」

シャーリー「しらなかったんだ……藁人形が……誰かを苦しめる……って……こと……」

ルルーシュ「……」

シャーリー「あはは……そりゃ……見たら誰でも……怒るよね……」

ルルーシュ「違う……シャーリー……!!」

シャーリー「ごめんね……ルル……ごめん……」

ルルーシュ「シャーリー!!おい!!しっかりしろ!!」

シャーリー「私ね……うれしいよ?」

ルルーシュ「何を言っているんだ!!」

シャーリー「だって……ルルに行くはずだった呪いが私に来たんだもん……だから……嬉しい……」ウルウル

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 17:59:46.01 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「ルル……私……ずっと言えなかったんだけど……」

ルルーシュ「なんだ?」

シャーリー「ルルのこと……好きだったの……知ってた……?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「ずるいよね……こんなときに告白なんて……ごめんね……」

ルルーシュ「おい!!」

シャーリー「ルル……会長のこと……おねが……いね……」

ルルーシュ「シャーリー!!」

シャーリー「スザクくん……と……は、仲良くして、あげて……まだ……苛められてる……と思うから……」

ルルーシュ「わかった!!わかったから!!」

シャーリー「ごほっ……ごほっ……はぁ……あと……ナナ……ちゃん……愛して……あげて……」

ルルーシュ「やめろ!!おい!!しっかりしろ!!」

シャーリー「ルルも好き……なんでしょ……?ナナちゃんは……愛してたよ……?……だから……ね……あ……」

ルルーシュ「シャーリー!!!」

ルルーシュ「―――死ぬな!!!生きろ!!」キィィィン

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:04:48.70 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「え―――」

ルルーシュ「生きろ!!シャーリー!!!」キィィン

シャーリー「そ、うだ……死ねない……」

ルルーシュ(ギアスの呪いが勝つか……藁人形の呪いが勝つか……!!)

シャーリー「私……は……生きるっ!!!」ガバッ!!

ルルーシュ「シャーリー!!」

シャーリー「死なない!!!私は生きるっ!!!生きるよ!!ルル!!!!」

ルルーシュ「シャーリー!!」

シャーリー「……あれ?体調がよくなった……」

ルルーシュ「よかった……シャーリー……よかった……」

シャーリー「え?あの……」

ルルーシュ「シャーリー!!」ギュッ

シャーリー「えぇぇ?!なになに?!どうしたの!?」

ルルーシュ「よかった……元気になって……」

シャーリー「も、もう……おおげさだよぉ……」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:08:50.31 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「もう平気か?」

シャーリー「うん!なんかすっごい元気になれた感じ」

ルルーシュ「そうか」

シャーリー「……」

ルルーシュ「じゃあ、そろそろ帰るか」

シャーリー「あ……」

ルルーシュ「そうだ。この前の質問の答えだけど」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「一人だけ思い当たった」

シャーリー「なんの……こと……?」

ルルーシュ「シャーリー……君だ」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「じゃあ」

シャーリー「あ、ルル!!どういう意味?!おしえてよー!!」

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:17:26.13 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュの部屋

ルルーシュ「ただいま」

スザク「おかえり、ルルーシュ」

ルルーシュ「ナナリーは?」

スザク「今、部屋にいるよ。それより……」

ルルーシュ「もう大丈夫だ」

スザク「え?どうやって呪いを……?」

ルルーシュ「目には目を……呪いには呪いをだ」

スザク「もしかして……白魔術か?」

ルルーシュ「いいや。黒魔術だよ」

スザク「……やっぱり、東洋呪術と黒魔術はそこまで相性がよくないのか……」

ルルーシュ「ナナリーのこと悪かったな」

スザク「……ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「丑の時には気をつけるんだ。―――それだけ。じゃあ、また学校で」

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:25:17.53 ID:P2iGNzsc0
深夜

カーン……カーン……

C.C.「……なんだ……うるさいな……」

ルルーシュ「……」

C.C.「隣の部屋から聞こえるが……」

ルルーシュ「よせ、いくな」

C.C.「いや、うるさくて眠れない」

ルルーシュ「やめろ」

C.C.「離せっ」

ルルーシュ「だから……!!」

C.C.「……ナナリー?うるさ―――」

ナナリー「……」カーンカーン

ナナリー「お兄様にくっつく虫は……許さない……」カーンカーン

ナナリー「シャーリー……カレン……ミレイ……C.C.……咲世子……」カーンカーン

C.C.「おぉぉ……」ガクガク

325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:33:30.15 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「C.C.。戻って来い」

C.C.「ルルーシュ……あ、あれは……」ガクガク

ルルーシュ「スザクの一言で大体の予想はしていたが……」

C.C.「……」ギュゥゥ

ルルーシュ「ここは部屋まで戻るぞ」

C.C.「……」コクコク

ルルーシュ(ナナリー……)

C.C.「(おい……誰があんな恐ろしい儀式を教えたんだ……)」ギュゥゥ

ルルーシュ「(恐らく咲世子とスザクだろうな)」

C.C.「(こんなことを毎夜されたら困るっ)」

ルルーシュ「(分かっている。俺もあんなナナリーは見たくないからな)」

C.C.「(早く手を打ってくれ……)」ガタガタ

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(やめるように言えばナナリーが発狂してしまうかもしれな)

ルルーシュ(ここは―――)

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:42:41.51 ID:P2iGNzsc0
翌朝

ルルーシュ「ナナリー」

ナナリー「なんでしょうか、お兄様?」

ルルーシュ「昨夜、変な音がしなかったか?」

ナナリー「え……知りません。私は寝ていましたから」

ルルーシュ「そうか。昨日はちょっと眠かったかた確認しなかったが……」

ナナリー「……そ、そうですか」

ルルーシュ「何か気がついたら言ってくれ」

ナナリー「分かりました」

C.C.「おい、あれでいいのか?」

ルルーシュ「ああいう牽制をしておけば……心情的にもう部屋でやろうとはしないはずだ」

C.C.「そうか……」

ルルーシュ「幸い、この敷地内なら夜になれば見つかることはないし、木々もあるしな」

C.C.「なら……これで安眠は約束されたわけだな」

ルルーシュ「そういうことだ」

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:48:09.07 ID:P2iGNzsc0
数日後 学園内 中庭

ざわざわ……

リヴァル「うわぁ……マジっすかこれ……」

ミレイ「……」

ルルーシュ「はぁ……」

スザク「……」

カレン「これって……丑の刻参りじゃ……」

ミレイ「日本にある呪い方なんだっけ?」

カレン「でも……ここまで徹底したのは……初めて……」

シャーリー「あの、みんな、何を―――」

リヴァル「シャーリー!!だめだ!!」

ミレイ「あ……!!」

シャーリー「え……これ……藁人形……?私の顔写真が……ある……」

カレン「シャーリー、これは、その……」オロオロ

シャーリー「こんなの……私……呪われて死ぬ―――」キィィィン

343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 18:52:56.03 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「シャーリー!?」

スザク「なんだ!?」

シャーリー「死ねない……!!私は―――生きるっ!!!」

カレン「ど、どうしちゃったの!?」

ミレイ「リヴァル!!スザクくん!!シャーリーを取り押さえて!!」

リヴァル「は、はい!!」

スザク「わかりました!!」

シャーリー「生きなきゃ!!私は生きなきゃ!!!」

リヴァル「シャーリー!!落ち着けて!!」ガシッ

シャーリー「私は死ねないっ!!!」ドゴォ!!!

リヴァル「がはっ!?」

ルルーシュ「……!!」

スザク「シャーリー!!落ち着くんだ!!」ガッ

シャーリー「生きるっ!!!!」ドゴォ!!

スザク「ぐふっ?!」

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:00:56.09 ID:P2iGNzsc0
カレン「シャーリー!!やめて!!」ガッ

シャーリー「ふっ……!!」ブゥン!!

カレン「あぶなっ!?―――なんて動きをするのよ」

シャーリー「私は生きなきゃいけないんだもん!!邪魔しないで!!」

カレン「いや……」

ルルーシュ「やめろ!!手を出すな!!」

カレン「え?」

ルルーシュ(ギアスの呪いのせいか……)

ルルーシュ「しばらく様子を見ておけばきっと治まる」

ミレイ「そ、そうなの?」

シャーリー「こんな藁人形なんて!!こうして!!こうして!!!」ブチィ!!!

シャーリー「うわぁぁぁ!!!!!」

リヴァル「シャーリー……」

スザク「シャーリーから生命力が溢れているようだ……」

ルルーシュ「……」

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:06:43.60 ID:P2iGNzsc0
夕方

シャーリー(なんか今日はみんなの私を見る目が変だったなぁ……)

シャーリー(まるでテロリストを見るかのような……)

ブゥゥン……キキッ!!

シャーリー「車……?」

扇「―――シャーリー・フェネットだな」

シャーリー「だ、だれですか……?」

玉城「ちょっと来てもらうぜ」

シャーリー「イレヴン……!!」

シャーリー「いや!!」

扇「大人しくするんだ!!」

玉城「おら!!こっちこい!!!」

シャーリー「やめて……!!私は―――」キィィィン

シャーリー「死ねないの!!!」ドゴォ!!!!

扇「がっ?!」

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:11:31.96 ID:P2iGNzsc0
玉城「扇!!てんめぇ!!!」

シャーリー「殺さないでっ!!!」バキィ!!!

玉城「ぎゃぁ!?」

シャーリー「はぁ……はぁ……」

シャーリー「あ、あれ……私……何を……?」

ゼロ「ふはははは」

シャーリー「え……?ゼ……ロ……?」

ゼロ「まさか大の大人を一瞬で伏せてしまうとは……」

シャーリー「……」

ゼロ「怯えなくてもいい。シャーリー・フェネット」

シャーリー「ど、どうして……私の名前を……?」

ゼロ「君を黒の騎士団に招き入れたい」

シャーリー「な、なんで……?」

ゼロ「君の力が必要だからだ」

シャーリー「え?」

390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:18:30.15 ID:P2iGNzsc0
黒の騎士団 アジト

ゼロ「手荒なことをして悪かった。君の力を知りたかったのだよ」

シャーリー「わ、私は普通の学生です……」

ゼロ「いいや。君には世界を変えるだけの力がある」

シャーリー「そんなのない」

ゼロ「ある。カレン」

シャーリー「え?」

カレン「シャーリィィィィ!!!!覚悟ぉぉぉ!!!!」ダダダッ

シャーリー「ひっ、殺され―――」キィィィン

カレン(雰囲気が変わった!?)

シャーリー「―――てたまるもんですかぁぁぁ!!!!」バキィ!!!

カレン「あう!?」

シャーリー「……え?カ、カレン?!ここでなにしてるの!?」

カレン「認めたくないけど……確かにすごいよ、シャーリー……」

ゼロ「ははは。どうだ、シャーリー。自身の力が理解できたか?」

398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:25:21.64 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「これが……私の力……?」

ゼロ「そうだ!!」

シャーリー「……でも……私……」

ゼロ「シャーリー……君はブリタニア人であり、イレヴンではない」

ゼロ「だが、この世界がこのままでいいとは思っていないはずだ!!」

シャーリー「それは……」

ゼロ「君には世界を壊し、創造するだけの力がある!!」

シャーリー「私に……」

ゼロ「共に目指そう……世界を変えるために!!!!」

シャーリー「……」

カレン「シャーリー、戸惑っているのはよくわかるよ。でも、あたしもシャーリーとならやれるって思ってるから」

シャーリー「どうして……姿を見せたの?私が貴方のことを通報するかもしれないのに……」

カレン「シャーリーはそんなことしないって、ゼロがいうから。勿論、私もそれを信じたんだけど」

シャーリー「……」

ゼロ「シャーリー。これは命令ではない。たたの要望だ。無理ならこのまま帰ってもらっても構わない」

403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:30:10.37 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「……条件が一つ」

ゼロ「ほう?」

シャーリー「素顔を見せて」

カレン「シャーリー!!」

ゼロ「いいだろう……こちらに」

カレン「ゼロ!?」

ゼロ「シャーリーの力は絶大だ。それだけの価値がある」

カレン「それは……」

シャーリー「……」

ゼロ「では……ここでいいか……」

シャーリー「?!」

ルルーシュ「俺だ……シャーリー……」

シャーリー「ルル……どうして……」

ルルーシュ「手短に話そう。俺の姿を知っているのは世界に二人しかいない。それ以外の者に知られるわけにはいかない」

ルルーシュ「魔女と……シャーリーだけにしか正体は明かせない」

410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:34:25.49 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「……」

ゼロ「以上が俺が黒の騎士団を発足させた理由だ」

シャーリー「……ここで帰るっていったら……?」

ゼロ「諦める」

シャーリー「薬とかで……記憶は消さないの……?」

ゼロ「ああ」

シャーリー「どうして……!!だって……ルルは……!!」

ゼロ「君を大切にしているからだ」

シャーリー「……」

ゼロ「とはいえ、戦いに巻き込もうとしている私が言っていい台詞ではないが」

シャーリー「……ずるいよ」

シャーリー「そんな言われ方したら……私……」

ゼロ「……好きだ。シャーリー」

シャーリー「私も……ルル……」

ゼロ(よし……これで戦力は大幅にアップしたな……)

416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:40:51.95 ID:P2iGNzsc0
数週間後

ブリタニア兵「黒の騎士団だ!!」

コーネリア「ナイトメアを出せ!!一気に叩くぞ!!!」

ギルフォード「姫様は後方に!!」

コーネリア「誰に向かっていっている?それに―――相手は一機だけだぞ!!」

グラスゴー『……』ウィィィン

コーネリア「舐められたものだな……!!」

コーネリア「我がグロースターにそのような旧型で勝てると思っているのか!!!」

グラスゴー『……』

コーネリア「いくぞ!!!」

グラスゴー『……』ギュィィィン!!!

コーネリア「かわした!?」

グラスゴー『……』ゴキィィィン

コーネリア「な、なんだ!?この動きは?!」

コーネリア(誰が乗っている……!?)

424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:47:19.20 ID:P2iGNzsc0
ゼロ『コーネリアの足を止めろ!!』

シャーリー「うん!!」

コーネリア『ええい!!何者だ!!!』ガキィィン

シャーリー「うっ……!!!」

コーネリア『今だ!!ギルフォード!!』

ギルフォード『はっ!!―――覚悟!!』

シャーリー「私は―――」キィィィン

シャーリー「死ねないのぉぉぉ!!!!!」バキィィン!!!

コーネリア『な、なんだと!?』

ギルフォード『姫様!?』

シャーリー「私は……生きる!!生きるためなら!!!なんだってするっ!!」バキィィン!!!

ギルフォード『バ、バカな―――』

ドォォォン!!!

コーネリア『ギルフォード!!!』

シャーリー「私は死線を越える!!!どんなに絶望的な状況でも!!」

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:51:37.38 ID:P2iGNzsc0
コーネリア『おのれ俗物め!!』

カレン『させるかぁぁ!!!!』ガキィィン!!!

コーネリア『なに……!?』

シャーリー「カレン……!!」

カレン『決めるよ!!』

シャーリー「うん!!」

コーネリア『くそ……こんなところで……!?』

カレン『殺しはしないよ』

シャーリー「捕まえるだけだから!!」

コーネリア『おのれぇぇ!!!』

ドォォォン!!!

カレン『コーネリア、捕獲しました!!』

シャーリー「やったね、カレン」

カレン『うん』

ゼロ『作戦は終了した。速やかに帰還せよ!!』

448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 19:58:28.70 ID:P2iGNzsc0
ゼロ「ふはははは!!!!」

コーネリア「殺すなら殺せ!!」

ゼロ「いいや。そう簡単には殺さん!!―――俺の質問には全力で答えろ!!!」キィィィン

コーネリア「わかったぁぁぁ!!!!!」

カレン「おつかれ」

シャーリー「ふぅ……」

カレン「まだ慣れない?」

シャーリー「うん……でも……」

ゼロ「お前の年齢は!!!!」

コーネリア「いえぬ!!!!」

カレン「ゼロのため?」

シャーリー「ゼロのためにがんばるって決めたから」

カレン「そう……。あたしも同じ。ゼロがいるから戦える」

シャーリー「私たち一緒だね」

カレン「そうだね」

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:09:33.29 ID:P2iGNzsc0
スザク『―――コーネリア様!!!』

カレン「あれは……!!白カブト!!」

ゼロ「ちぃ……!!カレン!!シャーリー!!」

カレン『はい!!』

シャーリー『グラスゴー……がんばって』

スザク『コーネリア総督を返してもらうぞ!!!』

カレン『うるさいよ!!ブリタニアぁ!!!!』ガキィィン

スザク『ヴァリスで……!!』

シャーリー『まずい……あれに当たったら……死ぬ―――』キィィィン

スザク『くらえ!!』ドォォン

カレン『ぐっ……!!!』

シャーリー『やぁぁ!!!』ガキィィン!!!

スザク『なに……?!グラスゴーの動きじゃない……!!!』

シャーリー『ごめんなさい!!私は死ねないから!!!―――壊れてっ!!』メキメキ

スザク『くそ―――!!』

476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:25:57.38 ID:P2iGNzsc0
数日後 アッシュフォード学園 生徒会室

ルルーシュ(くくく……素晴らしい戦果だ)

ルルーシュ(このまま行けば……)

シャーリー「ルル。はい、コーヒー」

ルルーシュ「ありがとう。―――シャーリー、体は平気か?」

シャーリー「ちょっと、こんなところで……」

ルルーシュ「どうなんだ?」

シャーリー「平気だから心配しないで。ありがとう、ルル」

ルルーシュ「そうか」

ナナリー「……」

ミレイ「はぁ……」

リヴァル「会長?どうしたんですか?」

ミレイ「最近、頭痛が酷くて……」

リヴァル「大丈夫ですか?」

ミレイ「うん……」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:41:50.49 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュの部屋

ルルーシュ「順調すぎるな……くくく……」

C.C.「なぁ」

ルルーシュ「どうした?」

C.C.「最近、ナナリーの様子が益々おかしくなっているぞ?」

ルルーシュ「なに?」

C.C.「学園中に謎の呪札が貼られていた事もあったんだ」

ルルーシュ「……」

C.C.「ごほっ……これはもしかしたら……大変な事態に……ごほっ……ごほっ」

ルルーシュ「おい。大丈夫か」

C.C.「私は死なないさ。だけど……他の者が……」

ルルーシュ「他って……誰がリストに上がっている?」

C.C.「私が学園内でみたのは……カレン、シャーリー、ミレイ、私……そしてユーフェミアだ」

ルルーシュ「!?」

C.C.「もし会うことがあれば……気をつけろ……ごほっごほっ……」

493: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:47:45.89 ID:P2iGNzsc0
数日後 生徒会室

リヴァル「あーあ、ついに会長休んじゃったよ」

シャーリー「まずいよ……。もうすぐ文化祭なのに……」

スザク「……」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「ユーフェミア様が最近、体調不良で……」

ルルーシュ「なに……?!」

スザク「よく咳をしている……。気丈に振舞ってはいるけど……僕は心配で……」

ルルーシュ(まさか……)

ナナリー「……」ニコニコ

ルルーシュ(いや……そんなことはありえない……)

ルルーシュ(だが……ギアスという力が実在する以上……否定はできない……)

ルルーシュ(ナナリー……何をするつもだ……?)

ナナリー「……」ニコニコ

497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:52:09.32 ID:P2iGNzsc0
黒の騎士団 アジト

カレン「はぁ……はぁ……」フラフラ

藤堂「おい。無理はするな」

千葉「そうだ。40度の高熱なんだから」

カレン「でも……紅蓮の整備に……立ち会わないと……」

朝比奈「これはダメですね」

藤堂「千葉。医務室に運べ」

千葉「はい」

カレン「はぁ……はぁ……」

ゼロ「……」

ゼロ(やはりこれは……認めざるを得ないのか……)

ゼロ(ナナリー……)

シャーリー「ゼロ……?」

ゼロ「シャーリー、お前はなんともないか?」

シャーリー「え?うん。元気だけど?」

503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 20:59:13.26 ID:P2iGNzsc0
数日後 文化祭 当日

ルルーシュ「はぁ……カレンも会長もC.C.まで寝込んでしまった……」

ルルーシュ「これも……」

ユフィ「あの……」

ルルーシュ「……!!」

ユフィ「ルルーシュ……久しぶり……」

ルルーシュ「ユーフェミア……どうして……」

ユフィ「スザク……に……き……いて……」

ルルーシュ「おい!!大丈夫か?!」

スザク「ユーフェミア様!!」

ルルーシュ「スザク!!これはどういうことだ?!」

スザク「それがどうしてもここに来たいといって……」

ユフィ「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ「人目につくのはまずい。俺の部屋に運ぶ。いいな?」

スザク「わかった」

506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:07:12.38 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュの部屋

ルルーシュ「スザク……ユフィは一体、どうなっている?」

スザク「原因不明の高熱に苦しんでいる」

ルルーシュ「カレンと同じだったな」

スザク「ミレイ会長ともね」

ルルーシュ(C.C.もな……)

スザク「なぁ……ルルーシュ。心当たりがあるんだけど」

ルルーシュ「気があうな。俺もだ」

スザク「ナナリーか」

ルルーシュ「それしか考えられない。我々の身内でナナリーとも接点がある者ばかりだ」

スザク「じゃあ、ナナリーを捕まえよう」

ルルーシュ「いや、待て。呪いを解く方法はないんだろ?」

スザク「無いわけじゃない……けど……」

ルルーシュ「人を呪わば穴二つ……。動くなら夜だ」

スザク「……ああ」

513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:13:09.10 ID:P2iGNzsc0


カーン……カーン……

シャーリー「ねえ……ルル……こ、この音……なに……?」ガクガク

ルルーシュ「ナナリーだろうな」

スザク「向こうだ」

ルルーシュ「シャーリー……」

シャーリー「な、なに?」

ルルーシュ「お前の力が必要だ」

シャーリー「うん……ルルのためなら……」

スザク「……いくぞ」

ルルーシュ「ああ」

シャーリー「ナナちゃんが……本当に……?」

ナナリー「……」カーンカーン

シャーリー「……っ!?」

ナナリー「シャーリーさん……シャーリーさん……」カーンカーン

520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:20:10.11 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「ナナリー……なんて服装で……」

シャーリー「こ、こわ……」ガクガク

スザク「ナナリー!!!!」

ナナリー「!?」

スザク「僕が教えた通りの服装、作法ではあるけど。まだ甘い!!!」

スザク「こんなところで打ち付けるのでなく、神社にある神木に―――」

ルルーシュ「スザァァァァク!!!!」

スザク「な、なんだい?」

ルルーシュ「貴様が元凶か?!」

スザク「違う!!僕はただナナリーのやり方が色々間違っていたから、修正しただけだ!!!」

ルルーシュ「ふざけるな!!!それがこの惨状か!?」

ルルーシュ「カレンも会長もユフィも……全部、貴様のせいかスザァァァク!!!!」

スザク「違う!!!僕じゃない!!」

シャーリー「ちょっとちょっと喧嘩しないで!!」

ナナリー「……」

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:27:32.00 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュ「カレンもユフィも会長も貴様がぁ!!!」

スザク「僕は呪ったりはしていない!!全部、ナナリーだ!!!あの服装を見ろ!!一目瞭然じゃないか!!」

ルルーシュ「ふざけるなぁ!!!」

スザク「どうしてわかってくれないんだ!!ルルーシュゥゥゥ!!!!」

シャーリー「あの……やめなさいよ、二人とも」オロオロ

ナナリー「見られてしまいました……」

シャーリー「え?」

ナナリー「見られたら……呪いが自分に降りかかってくる……それを回避するには……」

シャーリー「ナナリー?」

ナナリー「目撃者を殺すしかないのです!!!」

シャーリー「え―――」

ナナリー「覚悟してください!!!」

シャーリー「……」キュィィィィン

シャーリー「死ねない!!!想いを告げるまではぁぁぁぁx!!!!」

ナナリー「なっ?!

549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:33:55.02 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「でぁ!!!」バキィ!!!

ナナリー「あぁ!!」

ルルーシュ「ナナリー!!!」

シャーリー「車椅子が無ければ……ナナちゃんは……動けない……」

スザク「やめろ!!ナナリーに手を出すな!!!」

シャーリー「……!!」

スザク「……っ!?」キィィィン

シャーリー「私は……」

スザク「……俺は」

スザク・シャーリー「「生きるっ!!!!」」

シャーリー「はぁぁぁ!!!」ドゴォ

スザク「ぐっ……!!まだまだぁ!!!」ドゴォ

シャーリー「あぐっ……!?」

ルルーシュ「ナナリー……もうやめろ……」

ナナリー「お兄様……」

573: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:42:10.34 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「うわぁぁ!!!」

スザク「くそぉぉぉ!!!」

ルルーシュ(互いのギアスが共鳴し、生存本能が暴走したか……)

ルルーシュ(二人は相手が倒れないと生き残れないと判断したようだな)

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「ナナリー……どうしてこんなことを……」

ナナリー「ごめんなさい……お兄様が色々な女性と仲良くしているのを見ていると……」

ナナリー「胸が……引き裂かれそうで……」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「だから……だから―――」

ナナリー「シャーリーさんが!!!」カーン

ルルーシュ「!?」

シャーリー「ぐっ―――」キィィィン

シャーリー「ナナちゃん!!!やめて!!!私はもう藁人形の呪いには屈しないから!!!」

ナナリー「そ、そんな……」

576: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:49:06.67 ID:P2iGNzsc0
スザク「ナナリー!!諦めるな!!神木に打ち付ければ正気はある!!」

ルルーシュ「スザァァク!!!お前はどちらの味方だぁ!!!」

スザク「俺は……」

ルルーシュ「お前の行動はユフィを裏切っているようなものだぞ!!!」

スザク「違うっ!!」

ルルーシュ「違わない!!!」

スザク「今のナナリーはシャーリーを狙っているにすぎない!!ユフィは関係ない!!!」

ルルーシュ「そのような屁理屈がまかり通ると思うなぁ!!!」

スザク「屁理屈も理屈だ!!通らないなら通すまで突き進む!!!」

ルルーシュ「シャーリー!!スザクを取り押さえろ!!!」

シャーリー「はい!!!」

スザク「そう簡単にはいかないぞ!!!」キィィン

シャーリー「やぁぁ!!!」

スザク「せいっ!!!」バキィ

シャーリー「ひゃぐっ!?」

591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 21:56:17.17 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「シャーリーさんを……この手で……!!!」

ルルーシュ「ナナリー!!」

スザク「ナナリーの邪魔はさせない!!」

ルルーシュ「スザク……」

シャーリー「いたた……」

ナナリー「シャーリーさん……これで―――」

ルルーシュ「やめろぉぉ!!!シャーリィィィィ!!!!」

ナナリー「……っ」ピタッ

ルルーシュ「もう……やめてくれ……」ウルウル

ナナリー「お兄……様……?」

ルルーシュ「俺は……ナナリーが好きだ……そんなナナリーは見たくないんだ……!!」

ナナリー「……お兄様……わたし……わたしは……」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「もう……あとには―――」

ルルーシュ「やめろぉ!!!」

599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:02:07.56 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「ナナちゃん!!」パシッ

ナナリー「シャーリーさん……?」

スザク「シャーリー!!!」

シャーリー「もう……やめよ……私の負けだから……」

ナナリー「え……」

シャーリー「今の告白……ルルはすごく本気だったよ。ナナちゃんだって気がついてるでしょ?」

ナナリー「それは……」

シャーリー「こんなことしなくても……ルルはナナちゃんの虜だから……」

ナナリー「シャーリー……さん……」

スザク「ナナリー……東洋呪術が黒魔術に勝るところを……見せてくれ!!」

ルルーシュ「スザク……だまれぇ!!!」チャカ

スザク「ルルーシュ……!!」

ルルーシュ「下手なことを言えば撃つ……!!」

スザク「くっ……」

ルルーシュ「……」

614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:11:50.38 ID:P2iGNzsc0
ナナリー「シャーリーさん……私は……」

シャーリー「苦しい思いをしなくても……ナナちゃんはルルにとって一番だから……」ギュッ

ナナリー「シャーリーさん……ごめ……ん……なさ、い……」

シャーリー「でも、すごいね。ナナちゃん、好きな人のためにここまでするんだもん。私には無理」

ナナリー「……」

スザク「もう少しだったのに……」

ルルーシュ「スザク……お前はナナリーを利用したのか?その下らない目的のためだけに!!」

スザク「ナナリーのもつ憎悪は呪術使いに向いていたからね。もしかしたらって思ったんだ……」

ルルーシュ「……俺はお前を軽蔑する」

スザク「ルルーシュならわかってくれると思ったんだ」

ルルーシュ「わかりたくもない!!」

スザク「そうか……残念だよ……ルルーシュ」

シャーリー「ナナちゃん……また一緒にご飯たべようね?」

ナナリー「はい……シャーリーさん……」

ルルーシュ「……シャーリー……」

624: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:15:53.97 ID:P2iGNzsc0
ルルーシュの部屋

シャーリー「ナナちゃんは?」

ルルーシュ「もう大丈夫だ」

シャーリー「よかった」

ルルーシュ「なあ……シャーリー?」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「……今、好きな人はいるか?」

シャーリー「うん。私は変わらない。私のままだから」

ルルーシュ「俺は変わった」

シャーリー「そうなんだ」

ルルーシュ「ああ」

シャーリー「それじゃあ……これで……」

ルルーシュ「俺の好きな人はお前だ、シャーリー」

シャーリー「……うん。知ってるっ」

ルルーシュ「そうか……知ってたのか……」

631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:23:30.51 ID:P2iGNzsc0
シャーリー「でも、それは……まだ……ダメかな……」

ルルーシュ「え……」

シャーリー「ナナちゃん、きっとまた怒っちゃうから……だから、まだ返事はしない」

ルルーシュ「……」

シャーリー「保留。保留にしよう!うん!」

ルルーシュ「シャーリーがそれでいいなら」

シャーリー「ルルとは……いつでも……一緒にだから……今はそれで満足してる……」

ルルーシュ「シャーリー……」

シャーリー「ルル……」


キャスター『では、続いてのニュースです。本日、ユーフィミア副総督が記者会見を行いました』

ユフィ『長らく体調不良のために公の場には出ることができませんでした』

ユフィ『でも、その時間は私にとって有益なものとなり、またある決断をすることができました』

ユフィ『今ここに行政特区日本の設立を宣言いたします!!!』

ユフィ『全ての人が優しくなれる世界を築きましょう!!』

ユフィ『そしてゼロも是非、参加してくださいね!!』

637: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:36:15.59 ID:P2iGNzsc0
数日後 行政特区日本 会場

ユフィ「……ゼロ……はぁ……はぁ……」

ゼロ「ユーフェミア……そのような体調でよく……」

ユフィ「……だって……これ、だけは……」フラッ

ゼロ「あぶない」

ユフィ「……はぁ……はぁ……ゼロ……は……いいえ……ルルーシュは……賛成……してくれないの……?」

ルルーシュ「―――俺は」

ユフィ「おねがい……ルルーシュ……はぁ……はぁ……もう時間が……ない……から……」

ルルーシュ(ナナリーの呪い……まだとけないのか……)

ユフィ「ルルーシュ……だめ……ですか……?」

ルルーシュ「行政特区日本……協力しよう」

ユフィ「あ、りが……とう……」

ルルーシュ「ユフィ?おい!!!」」

ユフィ「ルルーシュ……わたしは……」

ルルーシュ「待て!!お前は生きなければいけない!!生きて俺とは違う方法で世界を壊せ!!!」キィィィン

648: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:40:34.34 ID:P2iGNzsc0
ユフィ「……そうだ……私は……」

ルルーシュ「な、なんだ……今のは……!!」

ユフィ「世界を壊す!!!壊さなきゃ!!!」

ルルーシュ「まて……!!!」

ユフィ「壊す……ゼロとは違う方法で……」

ユフィ「そうだ!!爆弾を作りましょう!!」

ユフィ「とってもおっきな爆弾を!!!」

ルルーシュ「ユフィ!!!」

ユフィ「ブリタニア、ニッポン、どっかーん!!」

ユフィ「あははははは!!!!」

ルルーシュ「まってくれぇぇ!!!!」

シャーリー「ルル!!どうかしたの?!」

ルルーシュ「シャーリー!!ユフィを追ってくれ!!」

シャーリー「う、うん!!」

ゼロ「どうなってしまうんだ……!!どうなって……!!」

659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:46:14.16 ID:P2iGNzsc0
ユフィ「あ、ニーナさんですか?」

ニーナ『えぇぇぇ!?!?!?!』

ユフィ「実はロイド伯爵から貴方の研究を聞いたことがあるのですけど」

ニーナ『は、はい!!ははい!!!』

ユフィ「是非、完成させてね!!私、貴方の力を信じてるから!!」

ニーナ『わ、わかりました!!!私!!私……もう―――』

ユフィ「これでよし」

シャーリー「ユーフェミア様!!」

ユフィ「次は……そうだ!!とても大きな乗り物を作らなくちゃ」

シャーリー「あの……!!」

ユフィ「そのためには一年ぐらい先になりそうですね」

シャーリー「まって!!」

ユフィ「スザーク!!」テテテッ

スザク「ユーフェミア様!?どうされたのですか!?行政特区日本は!?」

ユフィ「そんなのあとです!!今は世界を壊すほうがさきですから!!」

671: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 22:55:02.10 ID:P2iGNzsc0
ユフィ「お集まりのみなさん!!!私はブリタニアも日本も……いいえ、世界を壊すことにしました!!!」

ユフィ「是非、応援してくださいね!!!」

スザク「ユフィ!!何があったんだ!?」

ゼロ「……」

スザク「……ゼロ……お前の仕業か……!?」

ゼロ「ああ……そう―――」

スザク「いや……こんなことができるのは……一人しかいない!!」

ゼロ「え?」

スザク「ナナリーだ……!!ナナリーが!!ユフィの心を……!!!」

ゼロ「スザク!!どこにいく!!!」

スザク『許さないぞ……ナナリー。そこまでする意味がどこにある!!!』

ゼロ「シャーリー!!!グラスゴーに乗ってランスロットを捕らえろ!!!」

シャーリー「わかったぁ!!」

ゼロ「ええい!!何故……!!!このような事態に!!!」

C.C.「ギアスの暴走……意外に早かったな坊や?」

679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 23:02:09.57 ID:P2iGNzsc0
カレン『スザァァク!!!!』

スザク『邪魔だぁ!!!どいてくれぇ!!!』

シャーリー『スザクくん!!こんなことしちゃだめ!!』

スザク『だまれぇ!!!!ヴァリス!!!』

シャーリー『……!!』キィィィン

カレン『輻射波動だぁ!!』

シャーリー『でぁぁぁ!!!』

ドドォォン!!!!

ユフィ「あはははは!!!!」

ユフィ「ブリタニア、日本、どかーん」

ユフィ「あはははは!!!!」

ゼロ『スザァク!!ここで決着をつける!!!』

スザク『やれるものなら……!!!!』

C.C.『迷っているんじゃないか?』

ゼロ『黙れ、魔女!!ハドロン砲を撃つ!!』

689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 23:12:42.43 ID:P2iGNzsc0
スザク『うおぉぉぉぉ!!!』キィィィン

シャーリー『うわぁぁぁ!!!』キィィィン

ゼロ『ハドロン砲、発射!!!』ゴォォォ

カレン『輻射波動だ!!!』

ドォォォォン!!!!!

ユフィ「もっと破壊を!!世界を破壊するちからを!!!!」

シャーリー(あ……)キィィン

シャーリー(あの人を殺さないとダメだ。殺さないと私が―――)

シャーリー「死ねない!!!」プチッ!!

スザク『ユフィィィィィィィ!!!!!!』

ゼロ『うてー!!!!』

C.C.『はいはい』ゴォォォン

スザク『ナナリー!!!ナナリーをだせぇぇぇ!!!!』

ゼロ『ナナリーは関係ないだろ!!!』

スザク『全て……全てはナナリーがぁぁ!!!!!』

697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 23:18:18.56 ID:P2iGNzsc0
―――そして、1年後

ルルーシュ「……カレン」

カレン「はい」

ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「……」

ルルーシュ「ブリタニアに対し、攻勢に出る」

ルルーシュ「一年前のあの日、スザクによる計略で我が妹ナナリーが全ての罪を背負うことになった」

ルルーシュ「これは許せない!!だからこそ!!!」

ナナリー「……」カーンカーン

カレン「あの……今は?」

ルルーシュ「シュナイゼルとコーネリアを呪っている最中だ。そろそろ表舞台には立てなくなるだろう」

シャーリー「すごい……あの力が……ここまで……」

ルルーシュ「あとは皇帝シャルルを呪い殺せば、終わる!!!」

ルルーシュ「ブリタニアは完全崩壊だ!!」

ナナリー「……」カーンカーン

711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/02(水) 23:24:28.98 ID:P2iGNzsc0
―――数ヵ月後

ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「終わったね」

ルルーシュ「ああ……全部な」

シャーリー「これから……ルルはどうするの?」

ルルーシュ「罪を償う日まで……シャーリーと……一緒にいたい……」

シャーリー「うん……ごほっ……ごほっ」

ルルーシュ「大丈夫か?」

シャーリー「平気……まだ……大丈夫……」キィィィン

ルルーシュ「シャーリー……愛している……」

シャーリー「私も……」

ナナリー「……」カーンカーン

ナナリー「あとはシャーリーさんだけ……」カーンカーン



END