1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:14:16 xMrvjokY
P「コミュ障を撲滅するキャンペーンだ」

幸子「そのまんまじゃないですか!」

幸子「そもそも!ボクはコミュ障じゃありません!」

幸子「むしろ人気者です!
   人気がありすぎて、教室では休み時間ごとに…」

P「早速きたみたいだな」

幸子「無視しないでくださいっ!」



2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:25:15 xMrvjokY
1人目のお客様 『アメ好き大魔神』



杏「あ"ー、疲れたぁ……プロデューサー、レッスン終わったからアメくれー」

P「杏、いいところにきたな」

杏「……」

杏(もしかしなくても面倒な予感)

P「キャンペーン参加宜しくな」

杏「キャンペーン?」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:29:00 xMrvjokY



<休憩室>
杏「なるほどねー……そういう企画なんだ」

幸子「はい…本当にプロデューサーさんの思考にはついていけません」

杏「ま、杏的にはこーやって、ダラダラしてるだけで済むなら別にいいかな」

幸子「杏さんらしいですね…」

杏「杏は自分を曲げないよっ」キリッ

幸子「どこかで聞いた気が…」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:34:25 xMrvjokY
杏「…あ、アメきれた」

幸子「今もアメ舐めてたんですか?」

杏「さっき交渉してもらったから」

幸子「なるほど…。
   あ、そういえばあの辺りに…」ガサゴソ…


幸子「あ、ありましたよ。アメの袋です」

杏「おお、やるじゃん幸子」

幸子「フフーン、さっき来たとき散らかってたので、片付けてたら見つけたんです!」

幸子「スゴいでしょう!もっと誉めてくれてもいいんですよ?」ドヤァ…

杏「すごいすごい。あめくれ」

幸子「全然心がこもってませんけど!?」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:50:32 xMrvjokY
杏「んー…」コロコロ…

杏「前から思ってたんだけどさぁ」

幸子「何ですか?」

杏「幸子ってマジメだよね」

幸子「な、何ですか急に…」

幸子「まあ、確かにボクは学業もアイドルもそつなくこなしていますが…」フフーン…

杏「さっきも片付けしてたって言ってたし…」

杏「趣味がノートの清書だし」

幸子「清書してると気が落ち着くんですよ。
   杏さんもノートの清書してみてはいかがですか?」

杏「いや、杏はノートとってないから」

幸子「…」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 21:57:17 xMrvjokY
杏「喉かわいたなー」

幸子「カワイイボクがとってきてあげます!何がいいですか?」

杏「わるいねー。じゃあ……」


杏「…何があんのかわかんないから、甘いやつで」

幸子「分かりました!ボクのカワイイセンスで選んできますね!」タッタッタッ


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 22:03:54 xMrvjokY


幸子「お待たせしました…」コトッ

杏「おー、くるしゅうない」

杏「……なにこれ?」

幸子「それしか冷蔵庫に入ってなくて…とりあえず入れてきたんですけど……」

杏「…なんか変な濁りがある……」

幸子「…飲むのやめときましょうか」

杏「幸子のんでみてよ」

幸子「なんでですか!?」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 22:09:44 xMrvjokY
杏「うーん」クンクン…


杏「喉乾いたし飲んじゃえ」ゴクゴク

幸子「あ、杏さん!?」


杏「…」

幸子「…」


杏「…あ……」

幸子「……あ?」



杏「あんず味だこれ」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 22:22:28 xMrvjokY
幸子「あんず味のジュースなんて売ってるんですか?」

杏「プロデューサーがわざわざ用意したんじゃない?」

幸子「…やりかねないですね」

杏「その熱意をもっと別の方に向けてくれればいいのにね」


杏「杏の休暇を増やすとか」

幸子「杏さんもその熱意を別の方に向けた方がいいと思います」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 22:31:57 xMrvjokY


P「もういいぞ」

幸子「あ、プロデューサーさん」

杏「もう時間?早かったね」

幸子「どうです?ボクはコミュ障なんかじゃないでしょう?」

P「そうだな。あと10回くらい試してみるか」

幸子「全然信用してないじゃないですか!?」


杏「プロデューサー、こういうダラダラするだけの企画なら杏、また引き受けてもいーよ」

P「ああ、杏にはエベレスト登山ロケいれといたぞ」

杏「」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 22:34:46 xMrvjokY
P「さて、次は誰がくるか」

幸子「まだやる気なんですか…」

幸子「杏さんと普通に喋ってたでしょう?」

幸子「ボクはコミュ障なんかじゃありませんよ。むしろ、誰とでもコミュニケーションがとれ」

P「そろそろ来るな」

幸子「だから無視しないでくださいっ!」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 23:00:36 xMrvjokY
2人目のお客様 『年増ハートさん』



はぁと「誰が年増だこらぁ☆」バーンッ

幸子「わわっ!?…し、心さん?」

はぁと「しゅがーはあとって呼んでね☆呼べ☆」

幸子「しゅ、しゅがーはぁとさん…」

幸子(い、いきなりハードルが上がった気が…)


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 23:06:56 xMrvjokY
はぁと「えー?なになにー?座って話すだけでいいのぉ☆」

幸子「はい、そういう企画みたいです」

はぁと「よっこいしょ…」ポスンッ

幸子「…」

はぁと「何見てんだこるぁ☆」

幸子「ヒイィッ!?」

はぁと「やぁん、幸子さんビビリすぎ☆冗談よ冗談☆」

幸子「だ、大丈夫です…」ビクビク…


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 23:12:07 xMrvjokY
はぁと「それよりお話ししよっ☆しろよ☆」

幸子「は、はい…」

はぁと「そんなしんみりした顔されると、悲しくなっちゃうぞ☆」


はぁと「笑顔になぁれ」ブンッ

幸子「うわぁっ!?な、なんですかこれ!?」ベシッ

はぁと「(物理的)はぁとアタックだよ☆いや、知らねーのかよ☆」

幸子「これさっきまで服についてたやつですよね?」

はぁと「投げるためのものだから大丈夫なんだぞ☆」

幸子「そ、そうなんですか…」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 23:32:40 xMrvjokY
幸子「そういえば、はぁとさんって
   自作で衣装を作ってるんですよね?」

はぁと「うん、そうだよ♪はぁとは手が器用なの!」

幸子「今着てるそれも自作なんですか?」

はぁと「もっちろん!はぁとアタックをやるために作ったんだよ☆文句あるか☆」

幸子「い、いえ!もっ、文句なんてありみゃしぇっ!!」

はぁと「噛んでるぞっ☆」

幸子(こ、怖すぎますこの人!!)


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/06(水) 23:37:19 xMrvjokY
はぁと「なんかあまぁい物が食べたくなってきたぁ☆」

幸子「あ、冷蔵庫からお菓子とってきましょうか?」

はぁと「やぁん、スウィーティー!飲み物もお願いねん☆」



幸子「…これしかなかったんですが」コトッ

角砂糖
砂糖水

はぁと「ざけんなこら」

幸子「ヒィッ!!?」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 09:49:53 Tkl2CKWI
はぁと「仮にもアイドルに砂糖水なんか飲ませるって、ブラック企業か☆」ゴクゴク

幸子(結局飲むんですね)


はぁと「ぷはぁー、まずいっ☆」

幸子「ただの砂糖水ですからね」

はぁと「しゅがーうぉーたぁだな☆」

幸子「なんでわざわざ言い直したんですか…」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 10:05:29 Tkl2CKWI
はぁと「退屈だぞ☆何か話題ふって?ふれよ☆」

幸子「わ、話題…ですか?」

幸子「えっと…そうですね……」


幸子「はぁとさんって、それキャラなんでs」

はぁと「素だっつってんだろ☆あとで裏こいよ☆」

幸子「ひいぃぃっ!!」ガタガタ

はぁと「そっちこそキャラじゃないのか☆」

幸子「…?ボクですか?」

はぁと「世界一カワイイってやつだよ☆言わせんなはずかしい☆」

幸子「いえ!ボクは本当に世界一カワイイですから!」フフンッ

はぁと(私が言うのもなんだけど、かなりイテーな)


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 13:04:31 Tkl2CKWI
幸子「はぁとさんはアイドルになる前、何をやっていたんですか?」

はぁと「やぁん、それ聞いちゃう?はぁとは昔からアイドルだよ☆」

はぁと「路上ライブでファンを集めてたんだぞ☆…おいそんな目でみんな☆」

はぁと「途中で帰る人には、はぁとアターック☆」

幸子「その頃から投げてたんですか…」

はぁと「最初の頃はぁ、素材が固すぎて怪我人でちゃったの☆」

幸子「笑い話じゃないですよね!?」

はぁと「だから、今はほんの少し柔らかめだぞ☆はぁとアタック!おい避けんな☆」ブンッ

幸子「今の話聞いて避けない人はいませんよ!?」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 13:09:42 Tkl2CKWI
P「そろそろいいぞ」ガチャッ

はぁと「もう時間?スウィーティーな時間だったわよん☆」

はぁと「別れの呪文!シュガシュ……おい言えよ☆」

幸子「ヒイィイッ!」



P「はぁとさまと仲良くなれたか?」

幸子「何ですかその呼び名…」

幸子「ま、まあ、ボクのコミュニケーション能力からしたら、余裕ですよ!1クセ2クセある人でもどんとこいです!」

<オイ、ディスッテンジャネーゾ☆

幸子「ヒイィィッ!!?」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 13:12:17 Tkl2CKWI
P「杏、はぁと」

P「次はどんな強者がくるか」

幸子「楽しんでませんか!?」

P「そろそろ来るぞ」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:03:30 Tkl2CKWI
3人目のお客様 『変 』



愛海「うっひゃー!」バッ!

幸子「うわあぁっ!!?」ヒョイッ!


ガッシャーンッ!!


幸子「…あの…大丈夫ですか?」

愛海「なんで避けるのっ!」ヒョコッ!

幸子「挨拶もなしにいきなりとびかかってきたら誰でも避けますよ!」

愛海「じゃあ挨拶してからならいいんだね!?こんにちは!お  ませてっ!」ワキワキ

幸子「そういう問題じゃありませんっ!」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:14:28 Tkl2CKWI


幸子「まったく……愛海さんはいつも変わりませんね…」

愛海「愛海は自分を曲げないよ!」

幸子「デジャヴが…」

愛海「えー、だって普通目の前にあったら、拝借したくなるものでしょ?」

幸子「なりませんよ…」

愛海「幸子ちゃんがカワイイから揉みたくなっちゃうのかなぁ?」

幸子「ま、まあ、ボクのカワイさは理性をも奪ってしまうかもしれませんが…」フフーン…

愛海「アイドル一…世界一……いや!幸子チャンは宇宙一カワイイよ!」

幸子「ふ、ふふんっ!そうですか?」テレテレ

愛海「だから、そんな宇宙一カワイイ幸子ちゃんのお山を拝借したいなーって……」ワキワキ…

幸子「ダメです」

愛海「なんで!!?」

幸子「普通に考えてダメですよ」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:20:17 Tkl2CKWI
幸子「…」グリグリ…

愛海「肩こってる?」

幸子「はい…ノートの清書をしていたんですけど、量が多くて…」

愛海「わたしにお任せあれー!肩揉みしてあげるよ!」

幸子「……」

愛海「ありゃ?信頼されてない?」

幸子「どさくさに紛れて を  気じゃないですよね」

愛海「私だって許可なく を  程、非常識じゃないからね」

幸子「>>23の行動を思い出してみてください」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:31:33 Tkl2CKWI
愛海「まあまあ!とにかく私の指の技術に体を委ねてみようよ!ね?」ワキワキワキワキ

幸子「蜘蛛の脚みたいな動き方してるんですけれど…」

愛海「ね!1回だけ!1回だけチャンスを!」

幸子「…わかりました。では厚意に甘えますが、変なことをしたらあとで早苗さん呼びますからね」

愛海「わかってるわかってるって!……うひひ★」

幸子(本当にわかってるんでしょうか…?)


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:37:56 Tkl2CKWI


愛海「どーかな?私の指捌き!」モミモミ

幸子「純粋に気持ちいいですね。こういうことに使っていけばいいと思うんですが…」

愛海「私の指は  を  ためにあるから!」モミモミ

幸子「そうですか…。ふあぁ…なんだか眠くなってきました…」

愛海「眠っていいよ!むしろ寝っころがってもらった方が私も揉みやすいし!」モミモミ

幸子「じゃあソファに…」ゴロン

愛海「…」モミモミ

愛海「…」モミモミ



愛海「今だァ!」ガバッ!

幸子「!」ヒョイッ

愛海「なんで!!」

幸子「こっちのセリフですよ!」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:40:07 Tkl2CKWI
愛海「完璧な作戦だったはず……」

幸子「肩揉みなのに仰向けに寝転がされた時点でわかりますよ」

愛海「クソ!横向きにするべきだった!」

幸子「そういう問題じゃないです」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 17:43:43 Tkl2CKWI
幸子「暴れて喉渇きました…飲み物とってきます」

愛海「あたしとってこよっかー?」

幸子「何入れられるかわからないので自分でとってきます」

愛海「そこまで信用されてないの!?」



幸子「どうぞ、愛海さんも飲みますか?」コトッ

牛乳

愛海「何かを思い出す」

幸子「気のせいじゃないですか?」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/07(木) 21:24:29 Tkl2CKWI
幸子「愛海さんは、趣味とかあるんですか?」

愛海「もちろんお山を登r」

幸子「それ以外でお願いします」

愛海「えぇー…それ以外となると…」

愛海「指の運動かなぁ」

幸子「…若干同じな気がします……」

愛海「いかに素早く、効率的に揉めるかを毎日考えてトレーニングしてるんだ」ワキワキ

幸子「…」



32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 08:07:56 pyYiXzLE
愛海「幸子ちゃんも今度一緒に登山してみようよ!」

幸子「その登山って普通の意味じゃないですよね」

愛海「勇気を持って一歩踏み出せば、新しい世界が広がるんだよ!?」

幸子「踏み出しちゃいけない一歩だと思います」

愛海「くそっ!この事務所には理解者が少ない!」

幸子「逆に誰が理解してくれるんですか…」

愛海「男の人なら皆理解してくれるよ!」

幸子「それはちょっと違う気がします」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 08:12:19 pyYiXzLE
P「愛海、収録の時間だ」

愛海「お、もうそんな時間?」

愛海「また機会があったら、お山の素晴らしさについて語りあおうね幸子ちゃん!」

幸子「…遠慮しときます」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 14:09:06 hladeauY
P「楽しく会話できたみたいだな」

幸子「会話になっていたかは疑問ですけどね」

P「次はどんな変わり者か」

幸子「聞き捨てならない発言ですよ!?」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 22:00:57 hladeauY
4人目のお客様 『芳乃屋』



芳乃「お邪魔するのでしてー」ガチャ

幸子「こんにちは芳乃さん」

幸子(次は芳乃さんですか。やっとマトモな会話ができそうです…)

芳乃「面白そうな企画なのでー、参加させてもらうのでしてー」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 22:11:19 hladeauY
芳乃「ではー、失礼するのでしてー」ポスン

幸子「あ、何か飲み物を持ってきましょうか?」

芳乃「ではー、厚意に甘えましょうー」

芳乃「ただー…」

幸子「?」

芳乃「冷蔵庫に丼があってもー、無視したほうが良いのでしてー」

幸子「丼?さっきはそんなのありませんでしたよ?」

芳乃「邪悪な気を感じるのでしてー」

幸子「…?」


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 22:39:23 hladeauY



幸子「…」ベチャア…

芳乃「触るなと言われると触りたくなるー」

芳乃「そのような気持ちはわかるのでしてー」

幸子「…はい、仰る通りです……」

幸子「冷蔵庫の中に本当に丼があったので…取り出したら……」


幸子『なんでしょうこれ?牛丼…ですか?』

幸子『えーと……吉野家?』

バンッ!!

幸子『うひゃあっ!!?』グチョッ!


幸子「中身が飛び散ってくるなんて…」

芳乃「ご愁傷さまなのでしてー」


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/08(金) 22:44:06 hladeauY
~着替え中~


幸子「ふぅ…ヒドイ目に合いました……」

幸子「まあ、ボクは牛丼まみれでもカワイかったですけどね」

芳乃「それはそれはー、良かったのでしてー」


幸子「…あ、飲み物持ってくるの忘れてました」

芳乃「そなたが着替えてるうちにー、用意しておきましたー。お茶をどうぞー」コトッ

幸子「ありがとうございます…」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 14:46:12 JAlpM756
芳乃「昨日そなたをテレビで見ましてー」

幸子「ボクをですか?」

芳乃「泥まみれだったのでしてー」

幸子「ああ…ドッキリのやつですか」

幸子「本当に酷いですよ、ボクは一度断ったにも関わらず……」

芳乃「大変なのですねー」

幸子「カワイイボクじゃなければプロデューサーさんを許してませんよ」

芳乃「そなたは心が広いのでしてー」

幸子「ふふーん!」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 14:57:02 JAlpM756
芳乃「そなたはー」

幸子「?」

芳乃「泳げないと聞きましてー」

幸子「!!?」

幸子「なっ…だ、誰ですか!?そんな根も葉もない噂を……」

幸子「き、きっとボクのカワイさを恨んだだれかの悪口です!」

芳乃「それではー、そなたは泳げるのですかー?」

幸子「も、もちろんですよ!カワイイボクに苦手なことなんてありませんから!」

芳乃「ではー、泳げるようにしなくてよいのですねー」

幸子「…え?どういうことですか?」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 15:01:26 JAlpM756
芳乃「今ならー、泳げるようにしてあげるのでしてー」

幸子「ほ、本当ですか!?」

芳乃「練習も何もせずにー、この瞬間から泳げるようになるでしょうー」

幸子「……です…」

芳乃「?」

幸子「お、泳げますけど、更に泳げるようになるのは良いことですからね!提案にのりますよ!」

芳乃「わかったのでしてー。それではー……」

幸子(あれ?泳げるようにするって…どうやって?)


ぶおおぉーー


芳乃「もう泳げるのでしてー」

幸子「……え?」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 15:05:25 JAlpM756
幸子「あまり変わった感じは無いんですが…」

芳乃「水に入ればわかるのでしてー」

幸子「そ、そうですか。まあ!ボクは元々泳げますけど!」

芳乃「ではー、私はそろそろ行くのでしてー」トテトテ

芳乃「困ってる人が沢山いるのでー、導くのですー」トテトテ

幸子「すごいですね…」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 15:06:43 JAlpM756


P「牛丼は食べれたか」

幸子「やっぱりプロデューサーさんのイタズラですか!!」

P「イタズラじゃない」

P「ドッキリだ」

幸子「同じです!」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/09(土) 15:09:35 JAlpM756
幸子「…あ、プロデューサーさん、今度の休日開けておいてくださいね」

幸子「ボクがプールに誘ってあげます」

P「泳げないのにか」

幸子「今まで泳げないフリをしていただけです」フフーン

幸子「こんなにカワイイボクにプールに誘われるなんて…プロデューサーさんは幸せ者ですね!」




芳乃(期限は今日までっていうのを忘れていたのでしてー)トテトテ…