1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:01:39.24 ID:GjvNGy2WO
男「そうかな?まぁ俺達は相思相愛じゃないから関係ないけどな」

幼「っ!」

男「でも王道って言うの?そういうのは俺好きだけどな」

幼「!…ま、まぁ私もそういうのは古いけど悪くはないかなぁとか思ってるんだけど?」

男「しかし俺とお前に限っては相思相愛じゃないから王道には行けないよな」

幼「あ、あははは…そう……だね…」

引用元: 幼馴染「幼なじみ同士が相思相愛の恋愛物って古いよねー?」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:02:49.47 ID:GjvNGy2WO
男「あ!後さ?幼なじみ同士が小さい時にした約束守る的なのもあるじゃん?」

幼「!うんうん!あるある!…わっ私たちも……」

男「王道は好きだけどさ?あーいうの守るとかバカだよなぁ」

幼「……え」

男「小さい時の……しかも幼稚園とか小学校低学年の時とかにさ」

男「将来の約束したから、とか言って律儀に貞操守って他に恋愛しないのはどうなの?って思うわー」

幼「そ、そうかな……でも私たちも…」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:04:04.73 ID:GjvNGy2WO
男「しかも普通さ?現実で幼稚園の時の約束守って!とか言い出したら引くよなー?」

幼「っ!?」

男「どんだけメンヘラなんだよ!とか思っちゃうよなー(笑)」

幼「あ、あははは…はは……」

男「しかもこういうのって急に思い出したかのように話し出すのが多いじゃん?」

男「なんかこう……色々あって仲が微妙な時に急に昔の約束覚えてる?とか言い出しちゃってさ」

男「そんな昔の事今更関係ないだろー(笑)って思っちゃうよな」

男「親が決めたとかならまだしも小さい頃の結婚とかの約束守るとか無いよなぁ…マジメンヘラ!あははは!!」

幼「」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:13:46.49 ID:GjvNGy2WO
男「ははは!……はぁ…まぁあれだよな」

幼「…え?」

男「昔のとかそういうのに捕らわれずにさ?今の自分の気持ちを伝えりゃ良いのになって思うわ」

男「ああいう話の主人公達は大体相思相愛で素直じゃないからすれ違って面倒臭いだけなんだし」

幼「…そうだね、それは私も思う」

男「でもま!俺達にゃ関係ない話だな!じゃあまた明日な!幼!」

幼「あ…もう家だったんだね、また明日ね!男!」

男「おう!」ガチャッ バタン

幼「………関係ない……か…」

幼「私だけだったんだね……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:50:28.31 ID:hHY+9Mkd0
幼馴染「男は……どうでもいいって思ってたんだ……」

幼馴染「私が勝手に思い込んでたんだ……」

幼馴染「私だけ……」

幼馴染「男は」

幼馴染「……」 グス

幼馴染「だめ」

幼馴染「泣いたって何も変わらない」

幼馴染「男は昔とは変わった」

幼馴染「私も、変わらなきゃ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:02:07.98 ID:hHY+9Mkd0
幼馴染「でも……」

幼馴染「変わるって?」

幼馴染「今の状況から、どう変わればいいの?」

幼馴染「そんなのわかんないよ……」

……


男「あー、なんかよく寝たなー」

男「そろそろ起きるか……って?え?」

時計「8時過ぎたよ」

男「マジか!?遅刻だ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:07:11.50 ID:V3TcFNJ10
男「やべーよ今日の1限目数学なのに遅刻したらあのクソ教師なんていうか」

男母「おーおはよー、どうしたそんなに慌てて」

男「どうしたもクソもあるか遅刻しそうなんだなんで起こしてくれなかった!」

男母「3回くらいこえかけたけど?それで起きないお前が悪い」

男「聞こえなかった!ちくしょー、ってか、なんで幼馴染今日は来てくれなかったんだよ」

男「もしかしてまえみたいに風引いたのか」

男母「幼馴染ちゃんなら、朝ご見出そうとした時にはもう学校に向かっていったよ」

男「は!?」

男「え、なんで?」

男母「さあ?なんか用事でもあったんじゃないの」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:12:07.05 ID:V3TcFNJ10
男「あー!こんな事で時間使ってる場合じゃない!学校!」

男母「朝ごはんは?」

男「そんな時間ねーっつってんだろ!」

……


男「うおおおおおお」 ダダダダダダ

扉「ガラガラ」

教師「それでは、今日は前回の続きから、教科書の45ページを」

男「ギリギリセーフ!」

教師「アウトだ」

男「ああああああああ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:15:30.66 ID:V3TcFNJ10
教師「それから、廊下は走らない、と小学校で習わなかったのか」

男「習いませんでした!」

教師「そうか。授業終わったら職員室に来い」

男「……はい」

教師「わかったらさっさと席に着け」

……


男友「それでこってり絞られたと」

男「違うんだって布団が俺を離さなかったんだって」

男友「あーよくある言い訳」

男「うううなんだって今日は幼馴染来なかったんだ、毎日起こしに来てくれてたのに」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:19:51.23 ID:V3TcFNJ10
男友「なんだとうとう喧嘩したのか」

男「してねえよんなもん」

男友「じゃあなんで起こしてもらえなかったんだよ」

男「しるか俺の方こそ聞きたいぐらいだ」

男友「なんか機嫌を損ねるようなことでもしたんじゃねえの?」

男「んー心当たりはない」

男友「無意識の内にとかさあ」

男「ないもんはない」

男友「ほんとかねえ」

男友「ま、いいか。今日はどっか寄ってく?」

男「んー悪いけどパス」

43:   2012/05/17(木) 00:23:28.78 ID:V3TcFNJ10
男友「なんだよ付き合い悪いな、今日いつもんところ新しい台入ったのに」

男「数学でやたら課題出た」

男友「あれ?今日はなしって言ってなかった教師?」

男「遅刻の分の課題だと……10ページもある」

男友「oh...それはご愁傷様」

男「だから今日はすまん、また明日な」

男友「つまらんなあ、まあしゃーない、今日は一人でいって様子見てくるわ」

男「おう」

男友「明日は進化した俺の機体捌きに恐れるがいいわ」

男「一人で言ってろ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:29:48.57 ID:V3TcFNJ10
……


男「あーやべえわからん」カリカリカリ

男「そもそも今日始めたばかりの単元を10ページもとか無理ゲだろ」

男「……もう諦めるか」

男「いやしかし」

~~~

教師「おう来たか」

男「来ました」

教師「反省文と特別課題どっちがいい?」

教師「どっちか選べよ」

男「いきなり!?」

教師「さっさと選ばないと両方になるぞ」

男「!?」

男「えっとじゃあ、えーと、あー課題で」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:39:16.02 ID:V3TcFNJ10
教師「課題か。じゃあ今日始めたところの練習問題10ページ分な」

男「10ページ!?ええ!?」

教師「選んだのはお前だ。明日までにやってこいよ」

男「明日まで!?そんなの無理ですよ」

教師「はじめから無理とか思うな、なにやってみなければわからんさ」

男「こんなの初めから分かってますって」

教師「ところできょうはなんで遅刻したんだ?」

男「話を聞いて……あ、えっとただの寝坊です」

教師「寝坊か、珍しいな。いつも早い時間に来てるだろ」

男「あー今日はちょっと」

教師「そうか。まあ次からは遅刻するなよ」

男「はい……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:41:48.48 ID:V3TcFNJ10
教師「話は終わりだ、次の授業があるだろ、早くもどれ」

男「あ、はい」

教師「それからだ、明日提出できなければ倍になるからな」

男「!?」

~~~

男「諦めたら死ぬ……」

男「気合い入れ手かにゃ」



男「だあー!終わらねえ!まじやべえ!」

男「くそーこんなことになったのも!」チラ

男「幼馴染のせいだ……おお?」



幼馴染『!?』

男「目があってしまった……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:42:08.71 ID:V3TcFNJ10
窓越しね

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:47:31.52 ID:V3TcFNJ10
男「恨めしい……」 ジー

幼馴染『?』

男「……」 ジー

幼馴染『……?////』 シャー

男「あっカーテンが」

男「……宿題続けるか」

携帯「ブブブブブ」

男「メール?」

男「幼馴染からか」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:51:24.50 ID:V3TcFNJ10
《何か用事?》

男「いや、別になにもないよ、っと」

……

《そう 机にでも向かってどうしたの?勉強なんて珍しいね》

男「遅刻したせいで課題が出たんだよ、っと」

……

《課題?もしかして数学の》

男「そうそうお前が起こしてくれなかったから俺だけ課題が」

……

《私のせい?なの?》

男「あーいやそういうつもりで言ったわけじゃないんだが」

……

《課題ってどれくらい出たの》

男「10ページ、今日始めたところから」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:55:18.82 ID:V3TcFNJ10
《10ページ?大丈夫なの?》

男「わからん。でも終わらないと明日倍になるからなんとかやらな」

……

男「だめだだめだ、メールになんか集中していては」

男「課題をとにかく」

幼馴染「開けてもらえる?」 コンコン

男「うわっ、ちょっと、驚かすなよ、急に何のようだ」 カラカラ

幼馴染「宿題、手伝おうかと思って」

男「まじ?超助かる」

幼馴染「どれくらい進んだの?」

男「まだ2ページしか」

幼馴染「わあ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 01:05:58.04 ID:V3TcFNJ10
……


男「じゃ次この問題だけど」

幼馴染「えっと、それはね」

……


男「よし、やっと最後の」

幼馴染「……」

男「これはどの公式使えば?」

幼馴染「……」

男「幼馴染?」

幼馴染「あっごめん、えっとその公式はね」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 01:08:43.80 ID:V3TcFNJ10
幼馴染「あのさ、」

男「なに?」

幼馴染「私が起こしに来たほうがいいの?」

男「は?」

幼馴染「今日遅刻したのって、私のせいなんでしょ?」

男「あー、あれは冗談だ、そもそも自分で起きるのが普通だろ」

幼馴染「そう、だね」

男「明日からは自覚してちゃんと起きるさ」

男「だから大丈夫だ」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 01:10:57.36 ID:V3TcFNJ10
幼馴染「そっか……うん、そうだね、ちゃんと起きようね」

男「おう、じゃあ宿題とかありがとな」

幼馴染「うん、どういたしまして、じゃあおやすみ」

……


男「とは言ったものの……」

男「やはり遅刻しそうだ……」

男「今日は間に合うかな」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 01:14:47.65 ID:V3TcFNJ10
……


男「あーやっと居も授業が終わった」

男友「男ー今日こそゲーセン行こうぜ」

男「おっけ、今日は行ける」

男友「そう来なくっちゃな!」

……


男友「あーやっぱり勝てねえ」

男「そもそも年季が違うのだよ」

男友「ちくしょーリニューアルしたし少しは差が埋まると思ってたんだけどなあ」

男「ははは百年早いわ……あれ?」

男友「どうした?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 01:16:17.91 ID:V3TcFNJ10
男「幼馴染だ」

男友「幼馴染ちゃん?」

男「とあれは……D組のイケメンじゃないか」

男友「何にしてんだろうな」

男「さあ?」

男友「まあいいか、それよりマック寄ってかね」

男「あーうん、そうだな」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:07:37.70 ID:LX/cDpsl0
 
店員「こちらでお召し上がりでしょうか?」

男友「あ、はい……でいいよな」

男「…」

男友「おーい?」

男「ん?ああ…」

店員「お連れ様のご注文は…」

男「…」

男「…悪い、男友。俺財布忘れちゃったからさ、とりにかえってくるわ」

男友「ええっ、しょうがないなー。俺が出すよ」

男「いや、それは悪いからな。じゃちょっといってくる」

みたいな?

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:12:26.02 ID:LX/cDpsl0

男「さて…幼馴染は…」



幼「でさー昨日さ…」

イケメン「へー。それで?」


男「ちょっとつけてみるか」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:15:05.18 ID:LX/cDpsl0

イケメン「あっここだよここ」

幼「ほんとにおしゃれなところだね」

イケメン「この間できたらしいんだけど中々だったよ」

幼「へ~、入ろ入ろ?」

イケメン「うん」



男「こんなとこに喫茶店できてたのか」

男「とりあえず俺もはいろ」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:18:40.40 ID:LX/cDpsl0

イケメン「ここでいいかな?」

幼「あ、うん」

男(俺は後ろの席でいいかな)

イケメン「ごめんね、突然呼び出したりなんかしちゃって」

幼「ううん全然。私も暇だったしね」

イケメン「そっか、ならよかったよ」

イケメン「あ、なんか頼んでいいよ。今日は俺が払うから」

幼「えーそんなの悪いよ~」

イケメン「勝手に俺が呼び出したんだからそれくらいさせてよ」

幼「じゃあお言葉に甘えて…」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:21:36.27 ID:LX/cDpsl0

店員「ご注文は?」

男(やばい…声聞かれる…)

男「…」ぴっ

店員「かしこまりました、ミルクティーですね」

男「…」こくこく

女(ミルクティーか…そういえば男ってミルクティー好きだったよね…)


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:23:35.37 ID:LX/cDpsl0

イケメン「どうしたの?」

幼「へっ?いや、なんでもないよ。私ミルクティーにするね」

イケメン「そっか、じゃあ俺はコーヒーにしようかな」

男(コーヒーとかよく飲めるな)

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:28:23.54 ID:LX/cDpsl0

幼「で、今日はなんで呼び出されたのか聞いていい?」

イケメン「ああそうだったね、今日はそれを話そうと思ってたんだ」


店員「お待たせいたしました。ミルクティーになります」

男「…」ぺこっ


女「そっか。なんだろ?気になるなあ」

店員「お待たせいたしました。コーヒーとミルクティーでございます」

イケメン「ありがとうございます」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:31:46.23 ID:LX/cDpsl0

イケメン「はい、どうぞ。飲んでいいよ」

幼「ありがと」ごくっ

幼(あ、甘い…)

イケメン「で、今日なんで幼馴染さんを呼び出したか、なんだけどね」

幼「うん」

男(ミルクティーうめー)

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:35:26.88 ID:LX/cDpsl0

イケメン「幼馴染さんに言いたいことがあったんだ」

幼「言いたいこと?」

イケメン「そう。聞きたい?」

幼「もー焦らさないでよ~」

イケメン「ごめんごめん」

イケメン「幼馴染さん、俺と付き合ってください」

男「ブーッ!」

イ・幼「…?」

幼「へっ?それはどういう…」

男(あぶねーばれるとこだった)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:41:25.66 ID:LX/cDpsl0

イケメン「そのままの意味だよ」

幼「それってつまり…」

イケメン「俺は幼馴染さんが好きだ」

幼「…」かあっ

イケメン「無理に答えは出さなくていいんだよ。ただね…」

幼「ただ?」

イケメン「幼馴染さんに好きな人がいないんだったらOKして欲しいな」

幼「それは…」

イケメン「俺だったら絶対に幼馴染さんと楽しく過ごせる自信があるからね。それから好きになってくれるっていうのでも俺はじゅうぶん嬉しいんだ」

幼(どうしよう…でも私変わるって決めたしな…)

幼「あの、イケメンさん」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:45:19.22 ID:LX/cDpsl0

イケメン「? どうしたの?」

幼「私、まだ気持ちの整理つかないからさ、返事は今度でいいかな?」

イケメン「ああいつでもいいよ。いつでも俺は待ってる。ごめんね時間貰っちゃって」

幼「ううんいいの。楽しかったし。じゃあね」

男(さて、俺も帰ろう)


男友「男遅いな~」

男友「ふわ~あ。あーねみ」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:48:10.87 ID:LX/cDpsl0

男「はー今日は疲れた」

男「なんか忘れてる気がするけど…まいっか」

男「ん?」ちらっ

幼「…プイッ」しゃーっ

男「変なやつ」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:51:57.96 ID:LX/cDpsl0

翌日、学校

幼馴染友「ええっ、イケメン君に告白されたの!?」

幼「しーっ、幼友ちゃん声おっきいよ…」

幼友「ああごめん…。それであんたはなんて返事したのよ?」

幼「保留ってことにしてもらったよ」

幼友「もったいなーい。私だったらすぐ付き合っちゃうけどね」

幼「だって…」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:54:02.04 ID:LX/cDpsl0

幼友「だってどうしたのよ?」

幼「ううん…」

幼友「あんたもしかして好きな人とかいるの?」

幼「…」こくっ

幼友「…そ。誰とは聞かないわ。だいたい見当つくしね」

幼友「それで今どうしたらいいかわからないと」

幼「うん、まあそんな感じ…かな」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 02:58:26.07 ID:LX/cDpsl0

幼友「こればっかりは私が何言っても仕方ないしねえ。じっくり考えた方がいいと思うよ。ただ、あんまり返事を遅らすのも良くないと思う」

幼「それはわかってる…」

幼友「私ならイケメン君を選ぶ。告白はされてるわけだから楽でしょ?私からはこれしか言えない。頑張ってね」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:00:15.11 ID:LX/cDpsl0

幼(告白された方を選ぶか、これから告白する方を選ぶか…)

幼(私にとって、どっちが大事か…)

幼「よしっ」

幼「…」かきかき


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:05:54.27 ID:LX/cDpsl0

放課後、教室

「どうしたの?教室に呼んだりして」



幼「ああいらっしゃい、イケメンさん」

イケメン「告白の返事をくれるのかな?」

幼「まあそういうことになるかな」

イケメン「そっか…」

幼「…ごめんなさい!」

イケメン「え…」

幼「私イケメンさんとは付き合えない…」

イケメン「…」

幼「ごめんね」

イケメン「幼馴染さんが謝ることはないんだよ」

幼「それでも…」

イケメン「優しいね、幼馴染さんは」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:07:12.01 ID:LX/cDpsl0

イケメン「俺はそういうところが好きなんだ」

幼「ありがとう。でもね…」


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:12:31.22 ID:LX/cDpsl0

幼「"誰か"を考えたときに1番最初に頭に浮かんでくるのはイケメンさんじゃなかった」

幼(私の大切な人…)

幼「その人は私のことを好きじゃないかもしれない」

幼「私が告白したところで相手にもしてもらえないかもしれない」

幼「でも、それでも…!」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:14:05.43 ID:LX/cDpsl0

幼「もう少し私の恋を追いかけてみたいな…」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:16:06.69 ID:LX/cDpsl0

ーーーー
ーー

幼「ほら、起きてー?」

男「んっ」

男「おお幼馴染!来てくれたのか」

幼「はいはい、寝ぼけてないで早く学校行くよ?」

男「はいよ」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:18:32.22 ID:LX/cDpsl0

男「いってきます」

幼「ほらもっと元気だして!」

男「お前が元気すぎるんだろ」

幼「そうかな?いつも通りだって」

男「どこがだよ…」





幼(待っててね…)


幼「ほーらはーやくーっ!」



おわり