2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:21:30.76 ID:iGcsaV7C0
教室
橘「お、おーい、梅原」
梅原「ん? なんだ大将か。何か俺に用か?」
橘「え、えっと、うん、そうなんだ」
梅原「おいおい、どうしたんだよ橘。そんなに言いづらいことなのか?」
橘「い、いや、そうじゃないんだけど…」
梅原「…あっ、もしかしてお宝本のことか? …桜井さんっていう恋人がありながらお前は…」
橘「ち、違うよ!! そんなわけないじゃないか!!」
梅原「うおっ! 急になんだよ。本当に大丈夫か?」
橘「う、うん。…あのさ、今度の日曜日なんだけどさ…」
梅原「ああ、確か桜井さんと遊園地デートするんだろ? いやはや、羨ましいねえ」
橘「そ、それなんだけど…梅原も一緒に来ないか?」
梅原「は?」
橘「だ、だから梅原も僕たちと遊園地に行かないか?」
梅原「いやいやいや、お前自分が何言ってるのかわかってるのか?」
橘「お、おーい、梅原」
梅原「ん? なんだ大将か。何か俺に用か?」
橘「え、えっと、うん、そうなんだ」
梅原「おいおい、どうしたんだよ橘。そんなに言いづらいことなのか?」
橘「い、いや、そうじゃないんだけど…」
梅原「…あっ、もしかしてお宝本のことか? …桜井さんっていう恋人がありながらお前は…」
橘「ち、違うよ!! そんなわけないじゃないか!!」
梅原「うおっ! 急になんだよ。本当に大丈夫か?」
橘「う、うん。…あのさ、今度の日曜日なんだけどさ…」
梅原「ああ、確か桜井さんと遊園地デートするんだろ? いやはや、羨ましいねえ」
橘「そ、それなんだけど…梅原も一緒に来ないか?」
梅原「は?」
橘「だ、だから梅原も僕たちと遊園地に行かないか?」
梅原「いやいやいや、お前自分が何言ってるのかわかってるのか?」
引用元: ・伊藤「私は梅原君のことが…!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:23:26.96 ID:iGcsaV7C0
橘「…えっと、うん、まあ」
梅原「だったら何でそんな罰ゲームみたいなことしないといけないんだよ!!」
橘「お、落ち着け梅原! 香苗さんも来るから!」
梅原「…え? 伊藤さん?」
橘「そ、そうだ! それなら大丈夫だろ?」
梅原「い、いや、俺にはかえって状況が酷くなってるようにしか思えないぞ…」
橘「ま、まあ、香苗さんもいればとりあえず僕たちに気をつかう必要はないし、どうかな?」
梅原「…うーん、そこまで言われたら行くしかねえけどよ…いったい突然どうしたんだ?」
橘「な、何が?」
梅原「お前たちのデートに俺を誘うってことだよ。俺にはよくわからんが、そういうのって二人きりで行きたいものなんじゃねえのか?
橘「い、いいんだよ細かいことは。じゃあ今度の日曜日はよろしくな!」
梅原「あ、ああ」
橘「それじゃあ、またな梅原!」
梅原「お、おい! …って行っちまった」
梅原「どういうことなんだかなあ…」
梅原「だったら何でそんな罰ゲームみたいなことしないといけないんだよ!!」
橘「お、落ち着け梅原! 香苗さんも来るから!」
梅原「…え? 伊藤さん?」
橘「そ、そうだ! それなら大丈夫だろ?」
梅原「い、いや、俺にはかえって状況が酷くなってるようにしか思えないぞ…」
橘「ま、まあ、香苗さんもいればとりあえず僕たちに気をつかう必要はないし、どうかな?」
梅原「…うーん、そこまで言われたら行くしかねえけどよ…いったい突然どうしたんだ?」
橘「な、何が?」
梅原「お前たちのデートに俺を誘うってことだよ。俺にはよくわからんが、そういうのって二人きりで行きたいものなんじゃねえのか?
橘「い、いいんだよ細かいことは。じゃあ今度の日曜日はよろしくな!」
梅原「あ、ああ」
橘「それじゃあ、またな梅原!」
梅原「お、おい! …って行っちまった」
梅原「どういうことなんだかなあ…」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:26:30.03 ID:iGcsaV7C0
・
・
・
桜井「純一、おかえり~」
橘「ただいま梨穂子。…こ、これでいいんだよね、香苗さん」
伊藤「うん、ありがとう橘君。面倒なことを頼んじゃったわね」
橘「いやいや、別にこれくらいどうってことはないよ。それに言い出したのは僕たちだしね」
伊藤「ふふっ、そう言ってもらえると助かるわ」
橘「…それにしても梅原か~、なんだか意外だなあ…」
桜井「む~、香苗ちゃんに失礼だよ~!」
橘「あっ、ごめん! そういうつもりじゃ…」
伊藤「あはは、別にいいわよ。私もそう思ってるしね」
橘「そ、そうなんだ…」
桜井「あ~、そういえば純一、途中で急におっきな声出してたよね? あれってどうしたの?」
橘「あっ、いや、それはだな…」
・
・
桜井「純一、おかえり~」
橘「ただいま梨穂子。…こ、これでいいんだよね、香苗さん」
伊藤「うん、ありがとう橘君。面倒なことを頼んじゃったわね」
橘「いやいや、別にこれくらいどうってことはないよ。それに言い出したのは僕たちだしね」
伊藤「ふふっ、そう言ってもらえると助かるわ」
橘「…それにしても梅原か~、なんだか意外だなあ…」
桜井「む~、香苗ちゃんに失礼だよ~!」
橘「あっ、ごめん! そういうつもりじゃ…」
伊藤「あはは、別にいいわよ。私もそう思ってるしね」
橘「そ、そうなんだ…」
桜井「あ~、そういえば純一、途中で急におっきな声出してたよね? あれってどうしたの?」
橘「あっ、いや、それはだな…」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:31:45.12 ID:iGcsaV7C0
伊藤「…まあまあ、そういう細かいことはいいじゃない」
桜井「え~、でも気になるよ~」
伊藤「そんなことより、当日の作戦を一緒に考えてくれるんでしょ?」
桜井「あっ…えへへ、そうだったね。よぅし、頑張ろう!」
橘(た、助かった……ありがとう香苗さん…)
伊藤「…はい、じゃあこれから先は橘君は聞いちゃダメよ」
橘「ええ!? な、なんで!?」
桜井「だって純一は女の子じゃないもーん。男子禁制なのです!」
橘「う、うーん、納得できないんだけど…」
伊藤「いいから、帰った帰った。じゃあね、橘君」
桜井「ばいば~い」
橘「そ、そんなあ…」
・
・
・
桜井「え~、でも気になるよ~」
伊藤「そんなことより、当日の作戦を一緒に考えてくれるんでしょ?」
桜井「あっ…えへへ、そうだったね。よぅし、頑張ろう!」
橘(た、助かった……ありがとう香苗さん…)
伊藤「…はい、じゃあこれから先は橘君は聞いちゃダメよ」
橘「ええ!? な、なんで!?」
桜井「だって純一は女の子じゃないもーん。男子禁制なのです!」
橘「う、うーん、納得できないんだけど…」
伊藤「いいから、帰った帰った。じゃあね、橘君」
桜井「ばいば~い」
橘「そ、そんなあ…」
・
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7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:34:38.14 ID:iGcsaV7C0
教室
橘「じゃあ、明日は絶対に来いよ」
梅原「な、なあ、本当にいいのか? どう考えても邪魔になるだろ?」
橘「おいおい、大親友のお前を邪魔なんて思うわけないだろ」
梅原「大将…」
橘「梅原…」
梅原「…と、冗談は置いといて、時間と集合場所はこの前聞いた通りでいいんだよな?」
橘「うん、問題ないよ」
梅原「よし、わかった。それじゃあ俺はちょっと行く場所があるから」
橘「ん? そうなのか。じゃあまた明日な」
梅原「おう! またな!」
・
・
・
橘「じゃあ、明日は絶対に来いよ」
梅原「な、なあ、本当にいいのか? どう考えても邪魔になるだろ?」
橘「おいおい、大親友のお前を邪魔なんて思うわけないだろ」
梅原「大将…」
橘「梅原…」
梅原「…と、冗談は置いといて、時間と集合場所はこの前聞いた通りでいいんだよな?」
橘「うん、問題ないよ」
梅原「よし、わかった。それじゃあ俺はちょっと行く場所があるから」
橘「ん? そうなのか。じゃあまた明日な」
梅原「おう! またな!」
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9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:36:24.86 ID:iGcsaV7C0
B組
梅原「えーっと、伊藤さんは……おっ、いたいた。桜井さんと話し込んでるみたいだな」
梅原「明日のことの相談かねえ」
梅原「おーい、伊藤さん!」
桜井「ふぇ?」
伊藤「う、梅原君!?」
梅原「話してるところに悪いね。ちょいと伊藤さんに話があるんだが…」
桜井「え、えっと、うん、いいよ! 行ってらっしゃい香苗ちゃん!」
伊藤「ええ!? ちょ、ちょっと桜井!」
梅原「ごめんな、桜井さん。すぐに済むからさ」
桜井「えへへ、大丈夫だよ~」
梅原「それじゃあ行こうか、伊藤さん」
伊藤「…う、うん……」
梅原「えーっと、伊藤さんは……おっ、いたいた。桜井さんと話し込んでるみたいだな」
梅原「明日のことの相談かねえ」
梅原「おーい、伊藤さん!」
桜井「ふぇ?」
伊藤「う、梅原君!?」
梅原「話してるところに悪いね。ちょいと伊藤さんに話があるんだが…」
桜井「え、えっと、うん、いいよ! 行ってらっしゃい香苗ちゃん!」
伊藤「ええ!? ちょ、ちょっと桜井!」
梅原「ごめんな、桜井さん。すぐに済むからさ」
桜井「えへへ、大丈夫だよ~」
梅原「それじゃあ行こうか、伊藤さん」
伊藤「…う、うん……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:38:27.26 ID:iGcsaV7C0
廊下
伊藤「そ、それで話って何かな?」
梅原「あー、明日の話なんだけど…」
伊藤「ゆ、遊園地のこと? そういえば梅原君も来るのよね? 明日は私…」
梅原「…あのさ、俺たち行くのはやめないか?」
伊藤「えっ…」
梅原「なんていうか、あいつらの邪魔しちまったら悪いしよ」
梅原「多分あいつらなりに俺に気をつかったんだろうけど…」
伊藤「…いやよ」
梅原「へ?」
伊藤「いやって言ってるのよ」
梅原「い、伊藤さん?」
伊藤「私たちも一緒に行くのよ。桜井たちにそんな余計な気遣いなんて必要ないわ」
梅原「だ、だけどよ…」
伊藤「いいから行くのよ! こんな急に断ったらかえって桜井たちが気にするでしょ!」
伊藤「そ、それで話って何かな?」
梅原「あー、明日の話なんだけど…」
伊藤「ゆ、遊園地のこと? そういえば梅原君も来るのよね? 明日は私…」
梅原「…あのさ、俺たち行くのはやめないか?」
伊藤「えっ…」
梅原「なんていうか、あいつらの邪魔しちまったら悪いしよ」
梅原「多分あいつらなりに俺に気をつかったんだろうけど…」
伊藤「…いやよ」
梅原「へ?」
伊藤「いやって言ってるのよ」
梅原「い、伊藤さん?」
伊藤「私たちも一緒に行くのよ。桜井たちにそんな余計な気遣いなんて必要ないわ」
梅原「だ、だけどよ…」
伊藤「いいから行くのよ! こんな急に断ったらかえって桜井たちが気にするでしょ!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:39:55.63 ID:iGcsaV7C0
梅原「あ、ああ…」
伊藤「いいわね、絶対に来なさいよ! それじゃあまた明日ね!」
梅原「お、おい、伊藤さん!?」
梅原「……遊園地、行くとするか…」
・
・
・
伊藤「いいわね、絶対に来なさいよ! それじゃあまた明日ね!」
梅原「お、おい、伊藤さん!?」
梅原「……遊園地、行くとするか…」
・
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14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:47:42.03 ID:iGcsaV7C0
遊園地
伊藤「それにしても橘君遅いわね~」
桜井「もう…純一ったら…」
梅原「まあまあ、あんまり責めないでやってくれ」
桜井「え~、でも~…」
伊藤「…あっ、あれ橘君じゃない?」
橘「お、お~い!」
梅原「おーい、こっちだぞ大将!」
橘「ご、ごめん、寝坊しちゃって」
伊藤「あはは、橘君らしいわ」
桜井「まったくもう~、いっつもこんな感じなんだから」
梅原「いつもっていうと?」
伊藤「それにしても橘君遅いわね~」
桜井「もう…純一ったら…」
梅原「まあまあ、あんまり責めないでやってくれ」
桜井「え~、でも~…」
伊藤「…あっ、あれ橘君じゃない?」
橘「お、お~い!」
梅原「おーい、こっちだぞ大将!」
橘「ご、ごめん、寝坊しちゃって」
伊藤「あはは、橘君らしいわ」
桜井「まったくもう~、いっつもこんな感じなんだから」
梅原「いつもっていうと?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:54:36.64 ID:iGcsaV7C0
桜井「純一は二人で出掛ける時も遅刻することが多いんだよ~」
橘「なっ、それを言ったら梨穂子もだろ! この前なんて…」
伊藤「…はあ、見てるこっちが胸焼けしそうな惚気っぷりね」
桜井「あっ…」
橘「うっ…」
梅原「ははは。…ま、こんなところで時間を潰すのはもったいないし、さっさと中に入っちまおうか」
伊藤「それもそうね」
・
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橘「なっ、それを言ったら梨穂子もだろ! この前なんて…」
伊藤「…はあ、見てるこっちが胸焼けしそうな惚気っぷりね」
桜井「あっ…」
橘「うっ…」
梅原「ははは。…ま、こんなところで時間を潰すのはもったいないし、さっさと中に入っちまおうか」
伊藤「それもそうね」
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17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:04:49.97 ID:+S4ZEgSB0
桜井「わ~、広いね~」
橘「うん、久々に来たけど結構アトラクションも多いな」
梅原「確かに。地元の遊園地だからといって舐めてたな」
伊藤「それで、まずは何に乗るの? 私はジェットコースターとかいいと思うんだけど」
橘「ジェットコースターか…」
伊藤「え?」
桜井「…ねえねえ、それよりも純一…」
橘「…あっ、そうだった」
梅原「ん? どうしたんだ?」
橘「…ぼ、僕たちはちょっと二人で回るから」
梅原「え?」
伊藤「へ?」
桜井「ご、ごめんね~、それじゃあ香苗ちゃんたちも楽しんでね!」
梅原「お、おい!」
伊藤「ちょ、ちょっとこんなの聞いてな…」
橘「うん、久々に来たけど結構アトラクションも多いな」
梅原「確かに。地元の遊園地だからといって舐めてたな」
伊藤「それで、まずは何に乗るの? 私はジェットコースターとかいいと思うんだけど」
橘「ジェットコースターか…」
伊藤「え?」
桜井「…ねえねえ、それよりも純一…」
橘「…あっ、そうだった」
梅原「ん? どうしたんだ?」
橘「…ぼ、僕たちはちょっと二人で回るから」
梅原「え?」
伊藤「へ?」
桜井「ご、ごめんね~、それじゃあ香苗ちゃんたちも楽しんでね!」
梅原「お、おい!」
伊藤「ちょ、ちょっとこんなの聞いてな…」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:20:15.19 ID:+S4ZEgSB0
橘「またあとで!」タッタッタッタッ
梅原「い、行っちまったな…」
伊藤「う、うん…」
梅原(いよいよ意味がわからなくなってきたな…あいつらは何がしたいんだ?)
梅原(それにしても……この状況すごく気まずいな)
梅原(さっきは桜井さんたちがいたから大丈夫だったが、伊藤さんは昨日のことをまだ怒ってるかもしれねえし…)
伊藤「ね、ねえ!」
梅原「うおっ! ど、どうしたんだ伊藤さん」
伊藤「…せっかくだから、私たちも遊ばない?」
梅原「う、うーん、それもそうなんだが…」
伊藤「うん?」
梅原「伊藤さんは昨日のこと怒ってないのか?」
伊藤「昨日のこと? …ああ、あれね。別にもう怒ってないわよ」
梅原「い、行っちまったな…」
伊藤「う、うん…」
梅原(いよいよ意味がわからなくなってきたな…あいつらは何がしたいんだ?)
梅原(それにしても……この状況すごく気まずいな)
梅原(さっきは桜井さんたちがいたから大丈夫だったが、伊藤さんは昨日のことをまだ怒ってるかもしれねえし…)
伊藤「ね、ねえ!」
梅原「うおっ! ど、どうしたんだ伊藤さん」
伊藤「…せっかくだから、私たちも遊ばない?」
梅原「う、うーん、それもそうなんだが…」
伊藤「うん?」
梅原「伊藤さんは昨日のこと怒ってないのか?」
伊藤「昨日のこと? …ああ、あれね。別にもう怒ってないわよ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:29:38.94 ID:+S4ZEgSB0
梅原「そ、そうなのか」
伊藤「うん。こうして梅原君がちゃんと来てくれたんだから怒ることなんてないわよ」
梅原「伊藤さん…」
伊藤「…さて、それじゃあさっそくジェットコースターに乗らない?」
梅原「ああ、そうだな!」
・
・
・
桜井「ねえ、こんなことして本当に大丈夫かなあ?」
橘「大丈夫だよ。梨穂子もそう思ってこの作戦に同意してくれたんだろ」
桜井「そ、そうだけど…」
橘「だったら平気だよ。梅原たちならなんとかなるよ」
桜井「う、う~ん…」
橘「…おっ、梅原たちが動き出したぞ! 追うぞ梨穂子!」
桜井「ええ!? ま、待ってよ~!」
伊藤「うん。こうして梅原君がちゃんと来てくれたんだから怒ることなんてないわよ」
梅原「伊藤さん…」
伊藤「…さて、それじゃあさっそくジェットコースターに乗らない?」
梅原「ああ、そうだな!」
・
・
・
桜井「ねえ、こんなことして本当に大丈夫かなあ?」
橘「大丈夫だよ。梨穂子もそう思ってこの作戦に同意してくれたんだろ」
桜井「そ、そうだけど…」
橘「だったら平気だよ。梅原たちならなんとかなるよ」
桜井「う、う~ん…」
橘「…おっ、梅原たちが動き出したぞ! 追うぞ梨穂子!」
桜井「ええ!? ま、待ってよ~!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:44:41.03 ID:+S4ZEgSB0
梅原「お、ここだな」
伊藤「ありゃ、結構混んでるわね」
梅原「休日だしな、仕方ないさ」
伊藤「ん~、まあそれもそうね。あ、そういえば橘君にジェットコースターに乗ろうって言った時、微妙な反応してたのはどうしてかしら」
梅原「あー、それはだな…」
伊藤「あ、何か理由があるの?」
梅原「…これ言っていいのかね?」
伊藤「言っちゃいなさいよ。私、口は堅い方だしそういうのは安心よ?」
梅原「よし、それじゃあ……あいつ、実は高所恐怖症なんだよ」
伊藤「え? そうなの? …でも、誰だって高いところは苦手じゃない?」
梅原「いや、そういうレベルじゃねえんだ。なんでも、高いところに行くと足が震えたりするらしい」
伊藤「…あー…そういえばそんなことを桜井から聞いたことあるような…」
梅原「あ、これ結構本人が気にしてることだから秘密にしてくれるか?」
伊藤「ええ、もちろんよ。さすがにそんなことを言いふらすほど趣味は悪くないわ」
伊藤「ありゃ、結構混んでるわね」
梅原「休日だしな、仕方ないさ」
伊藤「ん~、まあそれもそうね。あ、そういえば橘君にジェットコースターに乗ろうって言った時、微妙な反応してたのはどうしてかしら」
梅原「あー、それはだな…」
伊藤「あ、何か理由があるの?」
梅原「…これ言っていいのかね?」
伊藤「言っちゃいなさいよ。私、口は堅い方だしそういうのは安心よ?」
梅原「よし、それじゃあ……あいつ、実は高所恐怖症なんだよ」
伊藤「え? そうなの? …でも、誰だって高いところは苦手じゃない?」
梅原「いや、そういうレベルじゃねえんだ。なんでも、高いところに行くと足が震えたりするらしい」
伊藤「…あー…そういえばそんなことを桜井から聞いたことあるような…」
梅原「あ、これ結構本人が気にしてることだから秘密にしてくれるか?」
伊藤「ええ、もちろんよ。さすがにそんなことを言いふらすほど趣味は悪くないわ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:53:30.27 ID:+S4ZEgSB0
梅原「橘がこのことを話したって聞いたら怒るだろうなあ…」
係員「次のお客様どうぞ~」
伊藤「あ、順番来たみたいね」
梅原「おっ、本当だ」
・
・
・
伊藤「あー、すっきりした!」
梅原「なかなかスリルがあってよかったな」
伊藤「うん! 女の子同士で行くと、こうはいかないからいいわね~」
梅原「ん? どういうことだ?」
伊藤「さっきの橘君の話じゃないんだけど、女の子ってこういうのが苦手な子が多くて…」
梅原「ああ、なるほど」
伊藤「いっつも乗るの我慢してたのよね~。今日は梅原君と遊べてよかったわ!」
梅原「お、おう…」
伊藤「ん? どうしたの?」
係員「次のお客様どうぞ~」
伊藤「あ、順番来たみたいね」
梅原「おっ、本当だ」
・
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伊藤「あー、すっきりした!」
梅原「なかなかスリルがあってよかったな」
伊藤「うん! 女の子同士で行くと、こうはいかないからいいわね~」
梅原「ん? どういうことだ?」
伊藤「さっきの橘君の話じゃないんだけど、女の子ってこういうのが苦手な子が多くて…」
梅原「ああ、なるほど」
伊藤「いっつも乗るの我慢してたのよね~。今日は梅原君と遊べてよかったわ!」
梅原「お、おう…」
伊藤「ん? どうしたの?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:05:17.46 ID:+S4ZEgSB0
梅原「い、いやなんでもない。それより次は何に乗る?
伊藤「ん~、じゃあ…コーヒーカップはどう?」
梅原「なるほど、コーヒーカップか。確かこっちだよな」
伊藤「うん、そうみたいね」
梅原「なら、さっそく行くとしますか」
橘「…う、梅原のヤツ…!」
橘「僕の弱点を香苗さんに言うだけではなく、ジェットコースターに乗ることによって尾行している僕たちにもジェットコースターに乗せるなんて…」
橘「…ううっ…死ぬかと思ったよ…」
桜井「ま、まあまあ、落ち着いて純一」
橘「…こうなったら梅原たちの邪魔をしてやろうかな」
桜井「ちょ、ちょっと純一!?」
橘「ははっ、冗談だよ。僕がそんなことするわけないじゃないか」
桜井「そ、そうだよね、よかった~」
橘「さて、梅原たちはコーヒーカップの方に向かったみたいだし、僕たちも急ごう!」
伊藤「ん~、じゃあ…コーヒーカップはどう?」
梅原「なるほど、コーヒーカップか。確かこっちだよな」
伊藤「うん、そうみたいね」
梅原「なら、さっそく行くとしますか」
橘「…う、梅原のヤツ…!」
橘「僕の弱点を香苗さんに言うだけではなく、ジェットコースターに乗ることによって尾行している僕たちにもジェットコースターに乗せるなんて…」
橘「…ううっ…死ぬかと思ったよ…」
桜井「ま、まあまあ、落ち着いて純一」
橘「…こうなったら梅原たちの邪魔をしてやろうかな」
桜井「ちょ、ちょっと純一!?」
橘「ははっ、冗談だよ。僕がそんなことするわけないじゃないか」
桜井「そ、そうだよね、よかった~」
橘「さて、梅原たちはコーヒーカップの方に向かったみたいだし、僕たちも急ごう!」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:20:09.39 ID:+S4ZEgSB0
梅原「う~ん、そろそろお腹が減ってきたな」
伊藤「あ、私も。どこかでお昼ごはんにしない?」
梅原「そういえばさっきレストランを見かけたな。そこに行かないか?」
伊藤「うん、いいわね」
レストラン
梅原「おっ、結構メニューが豊富だな」
伊藤「本当ね。もうちょっとこじんまりしてるかと思ってたわ」
梅原「それじゃさっそくメニューを決めようかね……うーん、じゃあ俺はこのハンバーグにするか」
伊藤「あ、そのハンバーグおいしそうね。…それじゃあ私はサンドイッチにするわ」
梅原「ん、そのサンドイッチもおいしそうだ」
伊藤「ふふっ、そうでしょ?」
梅原「よし、すいませーん!」
店員「あっ、はい! ご注文お決まりでしょうか?」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:29:28.07 ID:+S4ZEgSB0
梅原「えっと、俺はこのハンバーグで」
伊藤「私はこのサンドイッチをお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さい」
梅原「ん?」
伊藤「あれ?」
梅原「なんかやけに注文が決まるのが早いような…?」
伊藤「あっ、私もそれ思った!」
梅原「……あっ、そうだ、橘がいねえからだ!」
梅原「…あいつ、メニュー決めるのすごい遅いんだよ…」
伊藤「あっ、ちょっと待って。桜井もそうだよ」
梅原「ん? そうなのか?」
伊藤「うん。あれがいいこれもいいって、いっつも悩んでるのよねえ~」
梅原「ははは、なんだかすぐに想像できるな」
伊藤「ま、食べてる時の幸せそうな顔を見てたら、待たされたのも許せちゃうんだけどね」
梅原「…なんというかお似合いのカップルだよな…」
伊藤「私はこのサンドイッチをお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さい」
梅原「ん?」
伊藤「あれ?」
梅原「なんかやけに注文が決まるのが早いような…?」
伊藤「あっ、私もそれ思った!」
梅原「……あっ、そうだ、橘がいねえからだ!」
梅原「…あいつ、メニュー決めるのすごい遅いんだよ…」
伊藤「あっ、ちょっと待って。桜井もそうだよ」
梅原「ん? そうなのか?」
伊藤「うん。あれがいいこれもいいって、いっつも悩んでるのよねえ~」
梅原「ははは、なんだかすぐに想像できるな」
伊藤「ま、食べてる時の幸せそうな顔を見てたら、待たされたのも許せちゃうんだけどね」
梅原「…なんというかお似合いのカップルだよな…」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:47:20.31 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「本当よねぇ…桜井が羨ましいわ」
梅原「あ、そういえば伊藤さんは誰かと付き合ったりしないのか?」
伊藤「ええ!? な、なんで!?」
梅原「あー、いや、今羨ましいって言ってたからさ」
伊藤「え、えっと、その…付き合いたい人は……いるわよ」
梅原「そ、そうなのか! それはいったい…」
伊藤「い、言うわけないでしょ! バカ!」
梅原「ご、ごめん…」
伊藤「まったくもう…」
梅原「…はあ手こんなんだから俺には彼女ができないんだろうな」
伊藤「そ、そんなことないと思うわよ!」
梅原「…慰めてくれてありがとう、伊藤さん」
伊藤「な、慰めなんかじゃなくて本当に私は…!」
店員「ご注文のハンバーグとサンドイッチです。ごゆっくりどうぞ」
伊藤「あっ…」
梅原「あ、そういえば伊藤さんは誰かと付き合ったりしないのか?」
伊藤「ええ!? な、なんで!?」
梅原「あー、いや、今羨ましいって言ってたからさ」
伊藤「え、えっと、その…付き合いたい人は……いるわよ」
梅原「そ、そうなのか! それはいったい…」
伊藤「い、言うわけないでしょ! バカ!」
梅原「ご、ごめん…」
伊藤「まったくもう…」
梅原「…はあ手こんなんだから俺には彼女ができないんだろうな」
伊藤「そ、そんなことないと思うわよ!」
梅原「…慰めてくれてありがとう、伊藤さん」
伊藤「な、慰めなんかじゃなくて本当に私は…!」
店員「ご注文のハンバーグとサンドイッチです。ごゆっくりどうぞ」
伊藤「あっ…」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:59:26.77 ID:+S4ZEgSB0
梅原「よし、気を取り直して食べるとしますかね!」
伊藤「う、うん…」
梅原「…ん、このハンバーグうまいな!」
伊藤「…あ、このサンドイッチもおいしいわね」
梅原「どうやらこの店は当たりだったみたいだな」
伊藤「本当ね~。…あ、そのハンバーグ一口ちょうだい」
梅原「え? でも、これは…」
伊藤「なーにケチくさいこと言ってるのよ。いただき!」
梅原「あっ!」
伊藤「もぐもぐ……うん、おいしいわね」
梅原(い、伊藤さんは気にしねえのか…? というか俺が気にしすぎなのか?)
伊藤「もー、なによ、ちょっと食べたくらいで…はい」
梅原「な、なんでサンドイッチを突き出してるんだ?」
伊藤「え? これでお互い様でしょ?」
梅原「あ、えーっと…」
伊藤「う、うん…」
梅原「…ん、このハンバーグうまいな!」
伊藤「…あ、このサンドイッチもおいしいわね」
梅原「どうやらこの店は当たりだったみたいだな」
伊藤「本当ね~。…あ、そのハンバーグ一口ちょうだい」
梅原「え? でも、これは…」
伊藤「なーにケチくさいこと言ってるのよ。いただき!」
梅原「あっ!」
伊藤「もぐもぐ……うん、おいしいわね」
梅原(い、伊藤さんは気にしねえのか…? というか俺が気にしすぎなのか?)
伊藤「もー、なによ、ちょっと食べたくらいで…はい」
梅原「な、なんでサンドイッチを突き出してるんだ?」
伊藤「え? これでお互い様でしょ?」
梅原「あ、えーっと…」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:12:06.88 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「いらないの?」
梅原「い、いります!」
伊藤「…どうして敬語に…」
梅原(行け、行くんだ梅原正吉! ここで怯んだらかえって変になる!)
パクッ
梅原「もぐもぐ…おおっ、おいしいな、このサンドイッチ!」
伊藤「……」
梅原「ん? どうしたんだ伊藤さん?」
伊藤「い、いや…手渡しするつもりだったんだけど、まさか直接食べてくるとは思わなくて…」
梅原「あ」
伊藤「ちょ、ちょっと恥ずかしいかなって…いや、別に構わないんだけどさ」
梅原「す、すまねえ…伊藤さん……男、梅原正吉一生の不覚…」
伊藤「そ、そんなに気にしてないから大丈夫よ!」
梅原「いや! それじゃあ俺の気がすまねえ。この贖罪に何か俺に申し付けてくれ!」
伊藤「オ、オーバーすぎるんじゃ…」
梅原「い、いります!」
伊藤「…どうして敬語に…」
梅原(行け、行くんだ梅原正吉! ここで怯んだらかえって変になる!)
パクッ
梅原「もぐもぐ…おおっ、おいしいな、このサンドイッチ!」
伊藤「……」
梅原「ん? どうしたんだ伊藤さん?」
伊藤「い、いや…手渡しするつもりだったんだけど、まさか直接食べてくるとは思わなくて…」
梅原「あ」
伊藤「ちょ、ちょっと恥ずかしいかなって…いや、別に構わないんだけどさ」
梅原「す、すまねえ…伊藤さん……男、梅原正吉一生の不覚…」
伊藤「そ、そんなに気にしてないから大丈夫よ!」
梅原「いや! それじゃあ俺の気がすまねえ。この贖罪に何か俺に申し付けてくれ!」
伊藤「オ、オーバーすぎるんじゃ…」
75: 2012/05/16(水) 02:30:37.53 ID:+S4ZEgSB0
梅原「頼む!!」
伊藤「そ、そうね…じゃあ……私のこと、名前で呼んで?」
梅原「な、名前?」
伊藤「そう。前に同じ苗字の人がいるから名前で呼んでって言ったのに、梅原君はまだ私のこと苗字で呼んでるし…」
伊藤「ねえ、この機会にどうかな?」
梅原「そ、そんなことでいいのか?」
伊藤「うん。だって私はさっきのこと本当に気にしてないし」
梅原「わ、わかったよ……香苗さん」
伊藤「…っ!」
梅原「ん? 顔が赤いけど大丈夫か?」
伊藤「だ、大丈夫よ! そ、それよりどうして今まで苗字で呼んでたの?」
梅原「あー…どうにも女子を名前呼びするのは恥ずかしくてな…」
伊藤「そ、そうなんだ…ふふふっ」
梅原「なんか嬉しそうだな?」
伊藤「んー? そうでもないわよ~」
伊藤「そ、そうね…じゃあ……私のこと、名前で呼んで?」
梅原「な、名前?」
伊藤「そう。前に同じ苗字の人がいるから名前で呼んでって言ったのに、梅原君はまだ私のこと苗字で呼んでるし…」
伊藤「ねえ、この機会にどうかな?」
梅原「そ、そんなことでいいのか?」
伊藤「うん。だって私はさっきのこと本当に気にしてないし」
梅原「わ、わかったよ……香苗さん」
伊藤「…っ!」
梅原「ん? 顔が赤いけど大丈夫か?」
伊藤「だ、大丈夫よ! そ、それよりどうして今まで苗字で呼んでたの?」
梅原「あー…どうにも女子を名前呼びするのは恥ずかしくてな…」
伊藤「そ、そうなんだ…ふふふっ」
梅原「なんか嬉しそうだな?」
伊藤「んー? そうでもないわよ~」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:41:59.14 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「それより料理が冷めちゃうし、早く食べましょう!」
梅原「あっ、そうだな」
橘「おい梨穂子、早くしないと梅原たちが行っちゃうぞ!」
桜井「ちょ、ちょっと待って~。あとちょっとで食べられるから~!」
橘「まったく、メニューを決めるのに時間を掛け過ぎなんだよ!」
桜井「だ、だってこんなにおいしいそうなメニューがいっぱいあったら迷っちゃうよ~。それに純一だって同じくらい迷ってたよ~」
橘「うぐっ…で、でも梨穂子よりは早く決めたぞ」
桜井「う~…」
橘「…仕方ない、僕も食べるの手伝うよ」
桜井「ありがとう! …でも、もう尾行するのやめない?」
橘「え? なんでだよ?」
桜井「だってもう香苗ちゃんたちは私たちが見てなくても平気そうだし…」
橘「…いや、そういうわけにはいかないんだ」
桜井「ど、どうして?」
梅原「あっ、そうだな」
橘「おい梨穂子、早くしないと梅原たちが行っちゃうぞ!」
桜井「ちょ、ちょっと待って~。あとちょっとで食べられるから~!」
橘「まったく、メニューを決めるのに時間を掛け過ぎなんだよ!」
桜井「だ、だってこんなにおいしいそうなメニューがいっぱいあったら迷っちゃうよ~。それに純一だって同じくらい迷ってたよ~」
橘「うぐっ…で、でも梨穂子よりは早く決めたぞ」
桜井「う~…」
橘「…仕方ない、僕も食べるの手伝うよ」
桜井「ありがとう! …でも、もう尾行するのやめない?」
橘「え? なんでだよ?」
桜井「だってもう香苗ちゃんたちは私たちが見てなくても平気そうだし…」
橘「…いや、そういうわけにはいかないんだ」
桜井「ど、どうして?」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:50:24.65 ID:+S4ZEgSB0
橘「僕がこうして梨穂子と恋人になれてるのは、梅原のおかげなんだ」
桜井「え? そうなの?」
橘「うん。梅原がクリスマスの1ヶ月前に僕のやる気を出させてくれて…」
橘「そのあとも梅原は色々と僕にアドバイスとかをしてくれたんだ。だから今、僕は梨穂子とこうして恋人になったんだ」
桜井「そうなんだ…」
橘「だから今度は僕が梅原をサポートする番なんだよ!」
橘「…けど、ごめんな、梨穂子を巻き込んじゃって…」
桜井「…ううん、そんなことないよ。だって純一が梅原君に助けてもらったおかげで、私は今幸せなんだから…」
橘「…梨穂子」
桜井「えへへ、だから急いでこのお昼ごはんを食べちゃおう!」
橘「ああ!」
・
・
・
桜井「え? そうなの?」
橘「うん。梅原がクリスマスの1ヶ月前に僕のやる気を出させてくれて…」
橘「そのあとも梅原は色々と僕にアドバイスとかをしてくれたんだ。だから今、僕は梨穂子とこうして恋人になったんだ」
桜井「そうなんだ…」
橘「だから今度は僕が梅原をサポートする番なんだよ!」
橘「…けど、ごめんな、梨穂子を巻き込んじゃって…」
桜井「…ううん、そんなことないよ。だって純一が梅原君に助けてもらったおかげで、私は今幸せなんだから…」
橘「…梨穂子」
桜井「えへへ、だから急いでこのお昼ごはんを食べちゃおう!」
橘「ああ!」
・
・
・
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 03:17:31.31 ID:+S4ZEgSB0
・
・
・
梅原「ここが『ファラオ謎の入り口』か」
伊藤「うわっ、見るからにおどろおどろしいわね…」
梅原「い…香苗さんはこういう怖いのは大丈夫なのか?」
伊藤「うん、まあ。余裕ってわけではないけど、怖くて動けなくなるとかはないと思うわよ」
梅原「おっ、それならよかった。じゃあさっそく入るか」
伊藤「そうね!」
桜井「はぁ…はぁ……や、やっと追いついた~…」
橘「や、休んでるヒマは無いぞ梨穂子。僕たちもここに入らないと」
桜井「うん……って、ええ!? こ、こんなところに入るの!?」
橘「梅原たちが入っていったんだから仕方ないだろ。よし、行くぞ!」
桜井「こ、怖いのやだよ~!」
・
・
・
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・
梅原「ここが『ファラオ謎の入り口』か」
伊藤「うわっ、見るからにおどろおどろしいわね…」
梅原「い…香苗さんはこういう怖いのは大丈夫なのか?」
伊藤「うん、まあ。余裕ってわけではないけど、怖くて動けなくなるとかはないと思うわよ」
梅原「おっ、それならよかった。じゃあさっそく入るか」
伊藤「そうね!」
桜井「はぁ…はぁ……や、やっと追いついた~…」
橘「や、休んでるヒマは無いぞ梨穂子。僕たちもここに入らないと」
桜井「うん……って、ええ!? こ、こんなところに入るの!?」
橘「梅原たちが入っていったんだから仕方ないだろ。よし、行くぞ!」
桜井「こ、怖いのやだよ~!」
・
・
・
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 03:32:50.93 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「うわ~、中はさすがに迫力あるわね…」
梅原「ああ、俺も怖くなってきたよ…」
伊藤「え? 私はまだ怖くないんだけど」
梅原「そ、そうかい…」
伊藤「う~ん、暗くて先がよく見えないわね」
梅原「確かに。こんな暗いところで何か出てきたら…」
『ウォォォオオオオォォ~~ン!』
伊藤「きゃっ!!」
ギュッ
梅原「うおっ! って香苗さん!? て、手が!」
伊藤「あ、ごめん! つい驚いちゃって…」
梅原「そ、そうか…」
梅原(勝気なところもあるけど、やっぱり女の子なんだな…)
伊藤「ね、ねえ…ここを出るまでこのまま手を繋いでていい…?」
梅原「へ? …ああ、もちろん!」
梅原「ああ、俺も怖くなってきたよ…」
伊藤「え? 私はまだ怖くないんだけど」
梅原「そ、そうかい…」
伊藤「う~ん、暗くて先がよく見えないわね」
梅原「確かに。こんな暗いところで何か出てきたら…」
『ウォォォオオオオォォ~~ン!』
伊藤「きゃっ!!」
ギュッ
梅原「うおっ! って香苗さん!? て、手が!」
伊藤「あ、ごめん! つい驚いちゃって…」
梅原「そ、そうか…」
梅原(勝気なところもあるけど、やっぱり女の子なんだな…)
伊藤「ね、ねえ…ここを出るまでこのまま手を繋いでていい…?」
梅原「へ? …ああ、もちろん!」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 03:47:19.00 ID:+S4ZEgSB0
梅原(こ、ここを出るまでか…! ドキドキするな…)
伊藤「それにしてもこれ、よく出来てるわね~…」
梅原「声も相まってビックリしちまったよ…それじゃ、奥に進もうか」
伊藤「うん、そうね」
梅原「ん? なんだか広い場所に出たな?」
伊藤「あ、本当だ。ここで何か起きるのかしら?」
梅原「かもな。ちょっと気を引き締めた方がいいかもしれねえな」
伊藤「う、うん…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
梅原「な、なんだ!?」
伊藤「う、梅原君! あれ!」
キング『ウォオオオォ~ン!』
梅原「うおっ!! な、なんだありゃ!」
キング『我の眠りを妨げる者よ、千年王国の呪いを受けるがいい!』
伊藤「ちょ、ちょっと、なんか意味わからないことを言ってるわよ!」
伊藤「それにしてもこれ、よく出来てるわね~…」
梅原「声も相まってビックリしちまったよ…それじゃ、奥に進もうか」
伊藤「うん、そうね」
梅原「ん? なんだか広い場所に出たな?」
伊藤「あ、本当だ。ここで何か起きるのかしら?」
梅原「かもな。ちょっと気を引き締めた方がいいかもしれねえな」
伊藤「う、うん…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
梅原「な、なんだ!?」
伊藤「う、梅原君! あれ!」
キング『ウォオオオォ~ン!』
梅原「うおっ!! な、なんだありゃ!」
キング『我の眠りを妨げる者よ、千年王国の呪いを受けるがいい!』
伊藤「ちょ、ちょっと、なんか意味わからないことを言ってるわよ!」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 03:57:03.09 ID:+S4ZEgSB0
キング『ウォォォオオオオォォ~~ン!』
伊藤「きゃあ!!」
梅原「か、香苗さん!!」
梅原「香苗さん、大丈夫か!?」
梅原「ってあれ? 香苗さんがいないぞ…? いったいどこに?」
梅原「香苗さ~ん!?」
伊藤「こ、ここよ、梅原君…」
梅原「ん? 香苗さんの声はするが姿が…」
伊藤「こ、こっちよ!」
梅原「そっちか、香苗さん!」
伊藤「そう、そこよ!」
梅原「……え? ただの本しかないぞ…?」
伊藤「ええ!? ちゃ、ちゃんと私はここにいるわよ!」
梅原「じゃ、じゃあこの本が香苗さん…なのか?」
伊藤「きゃあ!!」
梅原「か、香苗さん!!」
梅原「香苗さん、大丈夫か!?」
梅原「ってあれ? 香苗さんがいないぞ…? いったいどこに?」
梅原「香苗さ~ん!?」
伊藤「こ、ここよ、梅原君…」
梅原「ん? 香苗さんの声はするが姿が…」
伊藤「こ、こっちよ!」
梅原「そっちか、香苗さん!」
伊藤「そう、そこよ!」
梅原「……え? ただの本しかないぞ…?」
伊藤「ええ!? ちゃ、ちゃんと私はここにいるわよ!」
梅原「じゃ、じゃあこの本が香苗さん…なのか?」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 04:06:03.04 ID:+S4ZEgSB0
梅原「い、いや、だけど…」
ヒョイ
伊藤「きゃっ!! ちょ、ちょっと急に持ち上げないでよ!」
梅原「ほら、やっぱり…」
伊藤「あっ…本当だ……で、でもどうして?」
梅原「こ、こういうアトラクションなのかねえ?」
伊藤「あー、ダメだ。意味わかんない。どうしてアトラクションで本にされなきゃいけないのよ…」
梅原「ん?」
伊藤「どうしたの梅原君?」
梅原(今までよく見てなかったから気づかなかったが……この本…)
梅原「お宝本じゃねえか!!」
伊藤「は? お宝本?」
梅原「ど、どうなってんだ…本になるのさえわけがわからねえってのに…お宝本だと…?」
伊藤「ね、ねえねえ、お宝本って何のこと?」
ヒョイ
伊藤「きゃっ!! ちょ、ちょっと急に持ち上げないでよ!」
梅原「ほら、やっぱり…」
伊藤「あっ…本当だ……で、でもどうして?」
梅原「こ、こういうアトラクションなのかねえ?」
伊藤「あー、ダメだ。意味わかんない。どうしてアトラクションで本にされなきゃいけないのよ…」
梅原「ん?」
伊藤「どうしたの梅原君?」
梅原(今までよく見てなかったから気づかなかったが……この本…)
梅原「お宝本じゃねえか!!」
伊藤「は? お宝本?」
梅原「ど、どうなってんだ…本になるのさえわけがわからねえってのに…お宝本だと…?」
伊藤「ね、ねえねえ、お宝本って何のこと?」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 04:07:02.55 ID:+S4ZEgSB0
ダメだ頭が回らない寝る
明日残ってたら続き書く
明日残ってたら続き書く
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 12:44:37.19 ID:+S4ZEgSB0
梅原「い、いやなんでもねえよ香苗さん…」
伊藤「そ、そうなの? はぁ、それにしてもこの状況どうしよう…」
梅原(うーむ、表紙を見るに普通のお宝本ってところだが…)
梅原(…ん? 小さく何か書いてあるな、どれどれ…)
伊藤「と、とりあえずここから出てみない? アトラクションだとしたら、外に出れば元に戻るだろうし…」
梅原(な、なにぃ!! 伊藤香苗、衝撃の袋とじ写真だって!?)
梅原(つ、つまりこの本には香苗さんの、それはもうすごい写真が載ってるのか!?)
伊藤「…ね、ねえ、梅原君? 聞いてる?」
梅原「は、はい! なんでしょうか香苗さん!?」
伊藤「…私より梅原君の方が混乱してない?」
梅原「い、いや、そんなことはないぞ!」
伊藤「…はぁ、ともかく先に進むわよ」
梅原「お、おう…」
・
・
・
伊藤「そ、そうなの? はぁ、それにしてもこの状況どうしよう…」
梅原(うーむ、表紙を見るに普通のお宝本ってところだが…)
梅原(…ん? 小さく何か書いてあるな、どれどれ…)
伊藤「と、とりあえずここから出てみない? アトラクションだとしたら、外に出れば元に戻るだろうし…」
梅原(な、なにぃ!! 伊藤香苗、衝撃の袋とじ写真だって!?)
梅原(つ、つまりこの本には香苗さんの、それはもうすごい写真が載ってるのか!?)
伊藤「…ね、ねえ、梅原君? 聞いてる?」
梅原「は、はい! なんでしょうか香苗さん!?」
伊藤「…私より梅原君の方が混乱してない?」
梅原「い、いや、そんなことはないぞ!」
伊藤「…はぁ、ともかく先に進むわよ」
梅原「お、おう…」
・
・
・
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:05:34.76 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「うーん、ちっとも出口に着かないわね…」
梅原「そ、そうだな…」
梅原(気になる…すごく気になるな袋とじ…)
伊藤「さっきから様子がおかしいけど、どうしたのよ? 見えないからわからないけどそんなに私の本の姿がおかしいの?」
梅原(あっ、なるほど、香苗さんからは自分が今どんな本になってるのかわからねえのか…)
梅原「いや、ちょっとビックリしてるだけだ…」
伊藤「あ、だよね。私もまさかお化け屋敷みたいので、こんなことになるとは思わなかったもん」
梅原(あーダメだ、袋とじが気になりすぎる!)
伊藤「…梅原君?」
梅原(香苗さんは自分の姿が見えてねえみたいだし、ちょっとだけなら…大丈夫か!?)
伊藤「ど、どうしたの…きゃっ!!」
梅原(ど、どこだ、袋とじのあるページは!?)
伊藤「んんっ、く、くすぐったいよ梅原く…あっ!」
梅原(えーっと、多分この辺に…)
伊藤「いやっ、ちょ、ちょっと本当にや、やめ…きゃっ!」
梅原「そ、そうだな…」
梅原(気になる…すごく気になるな袋とじ…)
伊藤「さっきから様子がおかしいけど、どうしたのよ? 見えないからわからないけどそんなに私の本の姿がおかしいの?」
梅原(あっ、なるほど、香苗さんからは自分が今どんな本になってるのかわからねえのか…)
梅原「いや、ちょっとビックリしてるだけだ…」
伊藤「あ、だよね。私もまさかお化け屋敷みたいので、こんなことになるとは思わなかったもん」
梅原(あーダメだ、袋とじが気になりすぎる!)
伊藤「…梅原君?」
梅原(香苗さんは自分の姿が見えてねえみたいだし、ちょっとだけなら…大丈夫か!?)
伊藤「ど、どうしたの…きゃっ!!」
梅原(ど、どこだ、袋とじのあるページは!?)
伊藤「んんっ、く、くすぐったいよ梅原く…あっ!」
梅原(えーっと、多分この辺に…)
伊藤「いやっ、ちょ、ちょっと本当にや、やめ…きゃっ!」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:20:25.27 ID:+S4ZEgSB0
梅原「あっ、あった…」
伊藤「…はぁ……はぁ…ほ、本当にどうしたの梅原君?」
梅原(伊藤香苗、衝撃の袋とじ写真…うん、間違いねえな)
梅原(これを破けばそこには香苗さんの…!)
伊藤「…う、梅原君?」
梅原(……)
梅原「すまん、香苗さん…」
伊藤「へ?」
梅原「……ちょっと、本の内容が気になっちまってよ!」
伊藤「…もー、何よそれ。すっごく、くすぐったかったんだから!」
梅原「ははは、本当にごめんな」
伊藤「ま、いいけど。それより本の内容ってどんなだった? 生憎私からじゃわからないのよね~」
梅原「え!? …えっと、まあ普通の雑誌だったな」
梅原(…俺にとっては)
伊藤「なーんだ、そうなの。てっきりコンピューター関係の本とかかなあって思ってたんだけど…」
伊藤「…はぁ……はぁ…ほ、本当にどうしたの梅原君?」
梅原(伊藤香苗、衝撃の袋とじ写真…うん、間違いねえな)
梅原(これを破けばそこには香苗さんの…!)
伊藤「…う、梅原君?」
梅原(……)
梅原「すまん、香苗さん…」
伊藤「へ?」
梅原「……ちょっと、本の内容が気になっちまってよ!」
伊藤「…もー、何よそれ。すっごく、くすぐったかったんだから!」
梅原「ははは、本当にごめんな」
伊藤「ま、いいけど。それより本の内容ってどんなだった? 生憎私からじゃわからないのよね~」
梅原「え!? …えっと、まあ普通の雑誌だったな」
梅原(…俺にとっては)
伊藤「なーんだ、そうなの。てっきりコンピューター関係の本とかかなあって思ってたんだけど…」
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:33:00.57 ID:+S4ZEgSB0
梅原「え? どうしてそう思ったんだ?」
伊藤「あれ、言ってなかったっけ? 私、コンピューターをいじるのが好きなのよ」
梅原「へー、そうなのか、そりゃあ意外だ」
伊藤「ふふっ、よく言われるわ。…その関係の本もよく読むし、私がなるならコンピューターの本だと思ったんだけどなあ」
梅原(これは…本当のことは言わない方がよさそうだな)
梅原「…ん?」
伊藤「どうしたの?」
梅原「奥に光が…多分出口だ!」
伊藤「ほ、本当?」
梅原「ああ! じゃあさっさとここから出るとしますか」
伊藤「まったく、ひどい目に遭ったわ…」
梅原「うわっ、日の光が眩しいな…」
伊藤「さっきまでずっと暗いところにいたからね~」
梅原「おっ、香苗さん元に戻ってるじゃないか」
伊藤「当たりでしょ。ずっと本のままにされたらたまらないわよ」
伊藤「あれ、言ってなかったっけ? 私、コンピューターをいじるのが好きなのよ」
梅原「へー、そうなのか、そりゃあ意外だ」
伊藤「ふふっ、よく言われるわ。…その関係の本もよく読むし、私がなるならコンピューターの本だと思ったんだけどなあ」
梅原(これは…本当のことは言わない方がよさそうだな)
梅原「…ん?」
伊藤「どうしたの?」
梅原「奥に光が…多分出口だ!」
伊藤「ほ、本当?」
梅原「ああ! じゃあさっさとここから出るとしますか」
伊藤「まったく、ひどい目に遭ったわ…」
梅原「うわっ、日の光が眩しいな…」
伊藤「さっきまでずっと暗いところにいたからね~」
梅原「おっ、香苗さん元に戻ってるじゃないか」
伊藤「当たりでしょ。ずっと本のままにされたらたまらないわよ」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:46:03.20 ID:+S4ZEgSB0
梅原「そりゃそうだ。んで、次はどこに行く?」
伊藤「そうね……もう時間も遅くなってきたし次で最後にしない?」
梅原「ん? もうそんな時間か。あっという間だな」
伊藤「うん、本当に…」
梅原「…それでどこに行くんだ?」
伊藤「……」
梅原「香苗さん?」
伊藤「…観覧車に行きましょ」
橘「ひ、ひどい目に遭った…」
桜井「それは私のセリフだよ~。まさか純一のシャツに貼り付いちゃうなんて…」
橘「ははっ、大変だったな」
桜井「他人事だと思って~!」
橘「ごめんごめん。…ってあれ? 梅原たちがいないぞ!」
桜井「ええ!? ど、どうしよう!!」
伊藤「そうね……もう時間も遅くなってきたし次で最後にしない?」
梅原「ん? もうそんな時間か。あっという間だな」
伊藤「うん、本当に…」
梅原「…それでどこに行くんだ?」
伊藤「……」
梅原「香苗さん?」
伊藤「…観覧車に行きましょ」
橘「ひ、ひどい目に遭った…」
桜井「それは私のセリフだよ~。まさか純一のシャツに貼り付いちゃうなんて…」
橘「ははっ、大変だったな」
桜井「他人事だと思って~!」
橘「ごめんごめん。…ってあれ? 梅原たちがいないぞ!」
桜井「ええ!? ど、どうしよう!!」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:49:36.48 ID:+S4ZEgSB0
橘「と、とりあえず探すぞ梨穂子!」
桜井「う、うん!」
・
・
・
桜井「う、うん!」
・
・
・
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 13:50:04.20 ID:+S4ZEgSB0
ちょいと休憩
あと少しかな
あと少しかな
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:28:56.30 ID:+S4ZEgSB0
梅原(か、香苗さんが言ったから観覧車に乗ったが…)
梅原「……」
伊藤「……」
梅原(二人きりで観覧車に乗るってすげえ緊張するじゃねえか!!)
梅原「…あ、あのさ……け、結構高いとこまで来たな」
伊藤「…う、うん」
梅原「き、きっと橘はこんなのに乗ったら卒倒しちまうんだろうな!」
伊藤「そ、そだね…」
梅原「……」
伊藤「……」
梅原(ていうかなぜ香苗さんも黙るんだ! 香苗さんが誘ってきたのに!)
梅原(さっきまではあんなに話してくれたのに、観覧車に入った途端無口に…)
梅原(…ん? ま、まさか…? い、いやそんなわけが…)
伊藤「…ねえ、梅原君」
梅原「な、なんだ!?」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:41:01.24 ID:+S4ZEgSB0
梅原(こ、これはやはり…!!)
伊藤「梅原君って…」
梅原(き、来たのか!? ついに俺に春が!?)
伊藤「…自分のこと、あまり話さないよね」
梅原「え、えっと、そうだなあ!! ……ん?」
伊藤「今日一緒に遊んで、色々なこと話したけど…梅原君の話はほとんどしなかったよ?」
梅原「え? ……あ、そうかもしれねえな」
伊藤「それってどうしてなの? それにちょっと違うけど、クリスマス前も橘君のサポートばっかりしてたみたいだし…」
梅原「…うーん、なんていうか……そういう性分なんだろうな」
伊藤「性分?」
梅原「ああ、昔っからこんな感じでよ。他の人の手助けばっかりしちまうんだ」
梅原「これじゃいけねえって思って、クリスマス前に橘と一念発起したつもりだったんだが…今回も失敗しちまったしな」
伊藤「…そう、なんだ…」
梅原「いやはや、まったくバカな性格だよな。こんなんだから…」
伊藤「そ、そんなことない!!」
伊藤「梅原君って…」
梅原(き、来たのか!? ついに俺に春が!?)
伊藤「…自分のこと、あまり話さないよね」
梅原「え、えっと、そうだなあ!! ……ん?」
伊藤「今日一緒に遊んで、色々なこと話したけど…梅原君の話はほとんどしなかったよ?」
梅原「え? ……あ、そうかもしれねえな」
伊藤「それってどうしてなの? それにちょっと違うけど、クリスマス前も橘君のサポートばっかりしてたみたいだし…」
梅原「…うーん、なんていうか……そういう性分なんだろうな」
伊藤「性分?」
梅原「ああ、昔っからこんな感じでよ。他の人の手助けばっかりしちまうんだ」
梅原「これじゃいけねえって思って、クリスマス前に橘と一念発起したつもりだったんだが…今回も失敗しちまったしな」
伊藤「…そう、なんだ…」
梅原「いやはや、まったくバカな性格だよな。こんなんだから…」
伊藤「そ、そんなことない!!」
162: ここで原作のあのBGM 2012/05/16(水) 14:52:25.50 ID:+S4ZEgSB0
梅原「か、香苗さん?」
伊藤「バカな性格なんかじゃない! そこは梅原君のすごくいいところよ!」
梅原「…ありがとな、香苗さん。…でも、俺を見てくれる人がいないんじゃ意味がないんだよ」
伊藤「……」
梅原「…慰めてくれて嬉しかったぜ。……よし、この話はここまでにして…」
伊藤「……い、いるわよ…」
梅原「へ?」
伊藤「こ、ここに梅原君を見てる人がいるわよ!」
梅原「そ、それって…」
伊藤「そう、私は梅原君が好き! そんな損ばっかりする性格の梅原君が好きなの!!」
梅原「か、香苗さん…」
伊藤「…だから…自分のことをそんなに卑下しないで…」
梅原「……いや、香苗さん。俺は大バカ野郎だよ」
伊藤「…梅原…君?」
梅原「こんなに俺のことを好きでいてくれる子に気が付かなかったなんて……本当に大バカ野郎だ」
伊藤「バカな性格なんかじゃない! そこは梅原君のすごくいいところよ!」
梅原「…ありがとな、香苗さん。…でも、俺を見てくれる人がいないんじゃ意味がないんだよ」
伊藤「……」
梅原「…慰めてくれて嬉しかったぜ。……よし、この話はここまでにして…」
伊藤「……い、いるわよ…」
梅原「へ?」
伊藤「こ、ここに梅原君を見てる人がいるわよ!」
梅原「そ、それって…」
伊藤「そう、私は梅原君が好き! そんな損ばっかりする性格の梅原君が好きなの!!」
梅原「か、香苗さん…」
伊藤「…だから…自分のことをそんなに卑下しないで…」
梅原「……いや、香苗さん。俺は大バカ野郎だよ」
伊藤「…梅原…君?」
梅原「こんなに俺のことを好きでいてくれる子に気が付かなかったなんて……本当に大バカ野郎だ」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:07:14.25 ID:+S4ZEgSB0
伊藤「あっ…」
梅原「本当にすまねえな…これも昔っからの悪い癖だ」
伊藤「…ううん、梅原君は悪くないわ…」
梅原「…そうかい? …じゃあ、俺にもちょっと言わせてくれないか?」
伊藤「へ?」
梅原「今日一日、香苗さんと遊んで思ったこと」
伊藤「う、うん…」
梅原「…今まで俺は香苗さんのことを勝気で、男らしい女の子だと思ってたんだ」
伊藤「ちょ、ちょっと梅原君!」
梅原「…でもよ、それは勘違いだった」
梅原「レストランでのこと、変なお化け屋敷でのこと、その他にも色々…」
梅原「一緒に遊んだことで香苗さんのことをよく知ることができたんだ」
梅原「…本当は告白する時に泣きそうになっちまうくらい、かわいらしい女の子なんだってな」
伊藤「…梅原君……」
梅原「……俺もそんな香苗さんが好きだ」
梅原「本当にすまねえな…これも昔っからの悪い癖だ」
伊藤「…ううん、梅原君は悪くないわ…」
梅原「…そうかい? …じゃあ、俺にもちょっと言わせてくれないか?」
伊藤「へ?」
梅原「今日一日、香苗さんと遊んで思ったこと」
伊藤「う、うん…」
梅原「…今まで俺は香苗さんのことを勝気で、男らしい女の子だと思ってたんだ」
伊藤「ちょ、ちょっと梅原君!」
梅原「…でもよ、それは勘違いだった」
梅原「レストランでのこと、変なお化け屋敷でのこと、その他にも色々…」
梅原「一緒に遊んだことで香苗さんのことをよく知ることができたんだ」
梅原「…本当は告白する時に泣きそうになっちまうくらい、かわいらしい女の子なんだってな」
伊藤「…梅原君……」
梅原「……俺もそんな香苗さんが好きだ」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:17:05.95 ID:+S4ZEgSB0
梅原「こんな大バカな俺でよければこれからもよろしくな」
伊藤「…そこが私の一番好きなところだから問題ないわよ」
梅原「おっ、そうかい、そりゃよかった」
伊藤「…えへへ、バーカ」
梅原「そんな真っ赤な顔で言われてもな」
伊藤「う、うるさい! これは夕陽のせいよ」
梅原「ん? ああ、本当だ。きれいな夕陽だ」
伊藤「うん…」
梅原「……な、なあ…その……」
伊藤「うん?」
梅原「……キ、キスしていいか?」
伊藤「…そ、そんなこと聞かないでよ…バカ…」
梅原「わ、悪い……」
伊藤「…まったくもう……」
伊藤「…そこが私の一番好きなところだから問題ないわよ」
梅原「おっ、そうかい、そりゃよかった」
伊藤「…えへへ、バーカ」
梅原「そんな真っ赤な顔で言われてもな」
伊藤「う、うるさい! これは夕陽のせいよ」
梅原「ん? ああ、本当だ。きれいな夕陽だ」
伊藤「うん…」
梅原「……な、なあ…その……」
伊藤「うん?」
梅原「……キ、キスしていいか?」
伊藤「…そ、そんなこと聞かないでよ…バカ…」
梅原「わ、悪い……」
伊藤「…まったくもう……」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:22:35.75 ID:+S4ZEgSB0
梅原「こ、こんなこと初めてでな…」
伊藤「そ、そんなの私もよ…」
梅原「ははは……」
伊藤「……んっ」
梅原「え? 香苗さん?」
伊藤「……あんまり恥ずかしいことさせないでよ…」
梅原「あっ、す、すまん…」
伊藤「…は、早く……この姿勢恥かしいんだから…」
梅原「…おっ、おう……じゃ、じゃあ…するぞ…」
伊藤「……うん」
チュッ
伊藤「そ、そんなの私もよ…」
梅原「ははは……」
伊藤「……んっ」
梅原「え? 香苗さん?」
伊藤「……あんまり恥ずかしいことさせないでよ…」
梅原「あっ、す、すまん…」
伊藤「…は、早く……この姿勢恥かしいんだから…」
梅原「…おっ、おう……じゃ、じゃあ…するぞ…」
伊藤「……うん」
チュッ
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:22:54.58 ID:+S4ZEgSB0
きーらきーら(ry
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:38:38.76 ID:+S4ZEgSB0
桜井「あーっ! いたー!!」
橘「あっ、本当だ! おーい、梅原ー!」
梅原「おう、大将!!」
橘「…あれ? そ、その様子は…!」
梅原「ああ、俺はやったぞ大将!!」
橘「おおお!! よかったじゃないか!!」
桜井「やったね香苗ちゃん!!」
伊藤「は、恥ずかしいからあんまり騒がないでよ…」
橘「いやいや、そうは言ってられないよ! 今日はパーティーだ!」
桜井「うんうん!!」
伊藤「ちょ、ちょっと!」
騒がしい友達に囲まれて恥ずかしい思いをしつつも、私はそれ以上に幸せな気持ちでいっぱいだった。
ずっと抱えていたこの想いを、ひょんなことから橘君に知られてこの遊園地デートを考案してもらって…。
今まで停滞していたのが嘘みたいにトントン拍子に進んでいって、いまだに私はこの状況を信じられない。
むしろ夢である方が自然に思える。
…だけど、たとえ夢だとしてもこれだけは言える。
私には最高の友人と、最高の彼氏がいるということを。
橘「あっ、本当だ! おーい、梅原ー!」
梅原「おう、大将!!」
橘「…あれ? そ、その様子は…!」
梅原「ああ、俺はやったぞ大将!!」
橘「おおお!! よかったじゃないか!!」
桜井「やったね香苗ちゃん!!」
伊藤「は、恥ずかしいからあんまり騒がないでよ…」
橘「いやいや、そうは言ってられないよ! 今日はパーティーだ!」
桜井「うんうん!!」
伊藤「ちょ、ちょっと!」
騒がしい友達に囲まれて恥ずかしい思いをしつつも、私はそれ以上に幸せな気持ちでいっぱいだった。
ずっと抱えていたこの想いを、ひょんなことから橘君に知られてこの遊園地デートを考案してもらって…。
今まで停滞していたのが嘘みたいにトントン拍子に進んでいって、いまだに私はこの状況を信じられない。
むしろ夢である方が自然に思える。
…だけど、たとえ夢だとしてもこれだけは言える。
私には最高の友人と、最高の彼氏がいるということを。
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:40:17.99 ID:+S4ZEgSB0
というわけで終わり
観覧車のところだけを書きかっただけなのにどうしてこうなった
最後まで梅原の口調やらキャラやらがよくわからなくて大変だった
観覧車のところだけを書きかっただけなのにどうしてこうなった
最後まで梅原の口調やらキャラやらがよくわからなくて大変だった
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