1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:38:51.05 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「それ昨日も聞いた」

ツインテ「昨日も言ったけど今日も聞いてほしいの!!!この気持ちを誰かにぶちまけたいのよ」

おかっぱ「また迷惑な……ならその気持ちをお相手に伝えたらいいじゃない」

ツインテ「そんなことしたらあの方を困らせるに決まってるじゃない。だからアナタにぶちまけてるのよ」

おかっぱ「(め…めんどくさ……)」

引用元: ツインテちゃん「好きな人が出来たの」 おかっぱちゃん「はぁ……」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:39:22.44 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「それで、お相手は誰なの?同じクラス?」

ツインテ「ううん、先輩よ。1つ年上」

おかっぱ「ふーん。同じ部活?」

ツインテ「部活は違うけど、同じ体育館で部活やってるからその時に見て……はあぁぁん…思い出しただけでヨダレが」

おかっぱ「思い出しただけでヨダレ垂らすって、実際に目の当たりにしたら何を垂れ流すのか見物ね」

ツインテ「失礼ね!!部活中は練習に汗を流しているから、ヨダレとかその他液体を垂れ流すの余裕なんてないわよ」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:40:02.60 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「でもよそ見して理想の恋人を見つける余裕はあるのね」

ツインテ「適度に力を抜くのもレギュラーの座に居座り続けるコツなんですのよ、オホホ」

おかっぱ「物は言いようね。それで、つまりよそ見中に見つけたお相手に一目惚れしたってわけ?」

ツインテ「最初は一目惚れだったけど、色々人づてに聞いた人柄も素敵で……まさしく理想の人よ!!!」

おかっぱ「ふーん。で、結局そのお相手って先輩なの?それとも後輩?」

ツインテ「そんなこと人に言うなんて…恥ずかしくて……」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:40:35.67 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「はぁ…?ヨダレ垂らして人にノロケ聞かせてる癖に今さら純情ぶるつもり?」

ツインテ「何よ、ちょっとぐらい恋する乙女を気取ってもいいでしょ」

おかっぱ「気取ってもいいけど私の前では止めて、気持ち悪いから」

ツインテ「つれないのねー。コレだから恋を知らない人は……」

おかっぱ「あ゛?」

ツインテ「じょ…冗談よ、じょーだん……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:41:10.66 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「まさか相手っていうのは私に言えないようなキワモノなの……?」

ツインテ「さっきからちょくちょく超失礼よね。泣くわよ私」

おかっぱ「アナタがウダウダして結論を言わないからでしょ。まだ言わない気ならホントに泣かすわよ」

ツインテ「もう、そんな怖い顔して。そんなだから未だに恋人も……」

おかっぱ「………あ゛?」

ツインテ「あっ、ゴメンナサイゴメンナサイ。ツインテを飴の包み紙みたいに引っ張るのやめて……」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:41:43.01 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「コホン、さっきから話が堂々巡りして埒があかないわ。相手のお名前は?」

ツインテ「えぇ…笑わないって約束してくれる……?」

おかっぱ「いくら私でも人の好きな人を笑うような心は持ってないから……」

ツインテ「えっと……じゃあ言うけど……」

おかっぱ「うん……」

ツインテ「…その……ポニテ先輩」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:42:25.62 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「あぁ………。うん?」

ツインテ「だから2年生のポニテ先輩よ。女バスに所属してるの知らない?」

おかっぱ「えっと…あれ?私はツインテさんの好きな人を聞いたんだけど。何でポニテ先輩の名前が?」

ツインテ「ちょっとしっかりしてよ。だから私が好きな人がポニテ先輩なの」

おかっぱ「えっ?でもポニテ先輩は女の人でしょ?……あれ?」

ツインテ「恋って言うのはね…性別とか人種とか関係ないのよ……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:43:04.93 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「えーっと、つまり。アナタは私の事をそんな目で見てたって訳ね」

ツインテ「馬鹿言わないで。私が好きなのはポニテ先輩であってアナタじゃないわ」

おかっぱ「あぁ……ゴメン。ちょっといきなりの事だったから…混乱してる」

ツインテ「無理もないわ。私が心に秘めてた恋心をアナタにも背負わせちゃったんだもの」

おかっぱ「いや…そうじゃなくて……」

ツインテ「………言っとくけど、冗談じゃなくて本気よ?」

おかっぱ「分かってますよ。分かってます……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:43:43.44 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「えーっと、アナタはその…ポニテ先輩の何処に惹かれたの?」

ツインテ「何って…部活に一途に取り組むその姿…後輩にも優しくて信頼されてて…責任感があって多くの人に慕われている……もう完璧じゃない」

おかっぱ「まぁ確かに…あの人は私たちのクラスの男子にも人気ありますしね」

ツインテ「最初は見てるだけで良かった…でも時が経つにつれて私の気持ちはますます抑えきれない物になっていったのよ……それはさながら王子に恋した人魚姫の心の如く……」

おかっぱ「(うわっ、何かめんどくさい感じになってきた……)」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:44:18.61 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「そうして人魚姫である私は王子様であるポニテ先輩に気持ちを伝えるべく、おかっぱの魔女に相談して……」

おかっぱ「ちょっと……」

ツインテ「あははー、冗談よ冗談♪」

おかっぱ「はぁ……。で、どうするの?」

ツインテ「ん…何が?」

おかっぱ「いやだから、王子様にその人魚姫(笑)の気持ちを伝えるのか聞いてるのよ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:44:53.30 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「えぇ~、話したことも無いのにいきなり告白させる気なの?鬼ね……」

おかっぱ「私もめんどくさいのよ。さっさと結論出した方が楽でいいじゃない」

ツインテ「そんなの無理に決まってるじゃない。【うわ…なんだこいつ】って目をしたポニテ先輩の顔が脳裏にありありと思い浮かんぶわ……あぁまたヨダレが」

おかっぱ「でもアナタ、あわよくばポニテ先輩と付き合えたらな~とか思ってるでしょう?」

ツインテ「………ちょっとだけ」

おかっぱ「じゃあ行きましょうか」

ツインテ「いやっ!!!絶対無理!!!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:45:26.06 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「って言うかアナタ、ポニテ先輩と話したことないの?」

ツインテ「だって接点が無いもの。偶然部活で同じ体育館を使ってるってだけで……」

おかっぱ「話そうとは思わなかったわけ?」

ツインテ「だって顔見てるだけで緊張するのよ?面と向かって話したら、それこそ体のどこから何を垂れ流すか想像も出来ないわ……」

おかっぱ「顔も見てないのに想像だけでヨダレ垂らすぐらいだものね」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:45:58.17 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「私のそんな汚れた姿をポニテ先輩に見られたくないの。だからこれまでは遠目に見てるだけだった……でも時が経つにつれry」

おかっぱ「はいはい、アナタは人魚姫さんですね~」

ツインテ「…途中で遮らないでよ」

おかっぱ「何せめんどくさいもので♪」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:47:15.41 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「何にしても話したことも無いんじゃ話にならないわ。一回会いにいきましょう」

ツインテ「会うってポニテ先輩に!?今から!?無理よ無理無理っ!!!!」

おかっぱ「どうせ告白する為には面と向かって話す必要があるんだから、今のうちに慣れとかないといけないでしょう?」

ツインテ「そ…それはそうだけど、別に今すぐ告白とか考えてないし……」

おかっぱ「そうやって先伸ばしにしても良い事なんてないじゃない。さっさと当たって砕けなさいよ」

ツインテ「アナタ私の恋を砕く気なの!?砕けるぐらいなら告白なんてしないから!!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:47:50.49 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「そもそも私は人の色恋なんて興味ないの。でもダラダラするのは嫌いだからアナタにはさっさと動いて貰いたいのよ」

ツインテ「それ100%自分の為じゃない!!【私の気持ちを考えて~】とか【私の恋を応援して~】とか、そういう気持ちはないわけ?」

おかっぱ「はい、全く」

ツインテ「ホント鬼ね……って待って!!あぁ…ツインテ引っ張らないでー……」

おかっぱ「ほら、さっさと着いて来て」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:48:28.36 ID:yNJTpNYx0
ポニテちゃん「SEGAってダサいよなー」

短髪ちゃん「プレステの方が面白いもんねー」

長髪ちゃん「そうなんですか?」



おかっぱ「はい、無事にアナタの王子様(女性)を発見しました。ではどうぞー」

ツインテ「……無理…無理よ…絶対無理……」ガタガタガタ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:48:58.75 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「さっきまであんなにポニテ先輩の事を好きだ王子様だって言ってたくせに何言ってるの?」

ツインテ「だって話したことないし…半径5m以内に近付いたこともないのよ……」

おかっぱ「だからこうして近付いて話す機会を与えてるんじゃない」

ツインテ「あぁポニテ先輩……この18mの距離から見るアナタはとてもステキですぅ……」

おかっぱ「ちょっと、気をしっかり持ってよ……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:49:33.36 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「で…でも……もし嫌われた時の事を考えたら……」

おかっぱ「初対面でいきなり嫌われるなんて有り得ないでしょ。普通に挨拶して【今から帰るんですか?】的な事を言って、アナタのファンです的な空気を醸し出せばいいの」

ツインテ「で…出来るの?私にそんなこと出来るの?」

おかっぱ「そんなの知らないわよ。やるのはアナタなんだから」

ツインテ「ぐぬぬ……」

おかっぱ「やるの?やらないの?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:50:17.81 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「わかった。私やる!!!」

おかっぱ「もし撃沈しても私は知らないから」

ツインテ「何でそんなこと言うのぉ……せめて【頑張ってね】ぐらいは言ってよぉ……」

おかっぱ「冗談ですよ。ほら、さっさと行く」

ツインテ「分かった。私行ってくるよ、例え行く先が死地であっても……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:50:47.99 ID:yNJTpNYx0
長髪「私としてはコマンドウルフを推しますね。シルエットも美しくて女性が扱って違和感ない名機かと」

短髪「えぇー、私はやっぱりデスザウラーね。全てをなぎ倒すあの姿はリスペクトに価するわ!!」

ポニテ「甘いな二人とも、真正面からの勝負に特化したディバイソンこそまさしく戦うゾイドの到達点で……」



ツインテ「あ…あの!!!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:51:20.86 ID:yNJTpNYx0
ポニテ「ん……?」

長髪「あら…一年生?」

短髪「おろ…?」

ツインテ「あ…あの…私一年生で…その…バレー部に所属してて…いつも…見てて……」

おかっぱ「(もう何やってるの!!!まるで独り言じゃい。誰に言ってるのかも分からないし!!!)」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:51:52.10 ID:yNJTpNYx0
長髪「ん…私達の誰かに何かご用でもあるの?一年生さん」

ツインテ「えっと…あの……ポニテ先輩に…用事が…」

ポニテ「えっ、私?」

短髪ちゃん「ポニテちゃん、この子知り合いなの?」

ポニテ「いや、初対面だと…思う……」

長髪「もし知り合いだったら今の言葉はかなり失礼だと思いますけど……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:52:24.76 ID:yNJTpNYx0
長髪「まぁいいわ。私達は先に校門で待ってるから、用事が済んだらさっさと追ってきなさいな」

ポニテ「スマン。なるべく早く追っつくから」

短髪「じゃあまた後でねー!!」

ツインテ「…………」

ポニテ「さてと、私に用事だっけ?何の用だ?」

ツインテ「あの…その……私」

おかっぱ「(さぁ二人きりの今がチャンス!!!顔と名前ぐらい覚えてもらって……)」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:53:03.57 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「あの……せ…先輩は今から帰りですか?」

ポニテ「えっ?あぁ…うん」

おかっぱ「(この馬鹿!!!何でこの状況でそれを言うの!!!臨機応変って言葉知らないの!?)」

ツインテ「あの…私…その……あっ、さっきの二人はお友達ですか?」

ポニテ「そうだなー、ちっちゃい頃から友達だから…幼馴染みってやつかな。で何か私に用事があるんじゃないの?もしかしてド忘れとか?」

ツインテ「あ………」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:53:41.16 ID:yNJTpNYx0
ポニテ「あはは、やっぱりそっか。さっきから必死な表情をしてたから。そんな気がしてたよ」

ツインテ「あっ…いえ…その……」

「いいっていいって。どうせ先輩から言伝てでも頼まれたんでしょ?私が直接聞いてくるよ。誰に頼まれたの?」

ツインテ「あ…あの……えっと……」

ポニテ「ん……?」

ツインテ「あ…あの人に……」

おかっぱ「え゛……?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:54:13.41 ID:yNJTpNYx0
ポニテ「おーい、そこの人ーっ。私に何の用なのー?」

おかっぱ「あっ、いえ…私は別に……」

ポニテ「ちょっと何言ってるの聞こえないなぁ……ちょっと待っててー、そっちに行くからー!!!

おかっぱ「(ちょっと!!!どういう展開よ!!!)」

ツインテ「(ご…ごめんなさいぃぃ……)」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:54:46.08 ID:yNJTpNYx0
ポニテ「っとと、ほらアンタも一緒に……手引っ張ってくから」

ツインテ「えっ……!!!」

おかっぱ「あっ……」

ポニテ「うん?どうかした?」

ツインテ「…………うぅ~ん」バタッ

おかっぱ「あっ……倒れた」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:55:57.24 ID:yNJTpNYx0
ポニテ「えぇっ!?ちょ、ちょっと大丈夫か!?」

おかっぱ「(はぁ…ホント仕方ないですね)」

ポニテ「おーい!!!大丈夫かー!?」

おかっぱ「すいません先輩。この子…ちょっと事情があって…その…保健室まで運ぶので手伝っていただきますか?」

ポニテ「えっ?あぁ…うん。別にいいけど……」

おかっぱ「(まったく…めんどくさい)」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:56:29.65 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「………う」

おかっぱ「あら起きた?」

ツインテ「知らない天井だ……」

おかっぱ「………」ドスッ

ツインテ「ぐはっ!!!ちょ…ちょっと…病人には優しくしてよ」

おかっぱ「何が病人よ。緊張して倒れただけじゃない」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:57:05.66 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「えっと…私運ばれたの?」

おかっぱ「私と先輩の二人でわざわざ校舎の反対側にある保健室までね。運ぶときアナタの髪がとても鬱陶しかった」

ツインテ「あぁ…私超カッコ悪い……」

おかっぱ「まぁでも名前と顔は覚えて貰ったみたいよ?次はきっと上手くいくんじゃない?」

ツインテ「どんな顔して会えばいいのよ。【こないだ運んでもらった者です】って言えばいいの?」

おかっぱ「素敵じゃない。初対面で好きな人にベッドまで運んでもらうなんて」

ツインテ「物は言いようね……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:57:38.52 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「はぁ…せっかくの先輩と話せたのに……どうして私はいつも…」

おかっぱ「………」

ツインテ「いっつも肝心な時に浮き足立っちゃって…今日もそう…せっかくのチャンスをふいにして……」

おかっぱ「………ん」

ツインテ「…………なんでアナタが私の頭撫でてるのよ」

おかっぱ「いえ…何となく…しないといけない空気かなー、って」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:58:10.67 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「アナタが私に優しいなんて…もしかしてココは別の世界線……」

おかっぱ「………ん゛」

ツインテ「あ…痛たたた、ツインテ引っ張るのやめて……」

おかっぱ「はぁ……。ゴメン…私が無理させちゃったみたいで……」

ツインテ「別にアナタが謝る必要なんてないわ。結局私の問題だもの…原因は私」

おかっぱ「うん、そうね」

ツインテ「あぅ……ここはフォローしてよ」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 16:59:14.57 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「冗談よ……ほら」

ツインテ「なに、その天翔十字鳳の構え」

おかっぱ「馬鹿、こういう時は親しい人の胸のなかで泣くのがセオリーでしょ?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:00:05.57 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「えぇ…ポニテ先輩ならともかく…アナタ腕の中で泣くなんて…ほとんど断末魔じゃ……」

おかっぱ「これでも一応責任を感じてるので…まぁこれでチャラってことで」

ツインテ「もう…私の事をめんどくさいめんどくさいって言ってるくせに、結局アナタが一番めんどくさい人じゃない」

おかっぱ「別にアナタのヘタレっぷりを言葉の続く限り罵倒してもいいんだけどなぁ……」

ツインテ「ハイ分カリマシタ胸ヲ借リマス」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:00:44.45 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「ん……どんな感じ?」

ツインテ「……人質に取られた人ってこんな感じなのかな…って感じ」

おかっぱ「ふーん……」

ツインテ「あれ……ツインテ引っ張ったりつねったりしないの?」

おかっぱ「まぁ…今だけは「特別に!!」許してあげるわ……」

ツインテ「ふーん……。あぁ…まるで男の人に抱かれているみたいな感触が……」

おかっぱ「………」グリグリ

ツインテ「痛たたたた、頬をつねらないで」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:02:21.62 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「うぅ…許すって言ったじゃない」

おかっぱ「人の身体的特徴を揶揄する事は私の正義に反するので」

ツインテ「私の髪型をジャマとか鬱陶しかったとか言ってたくせに……」

おかっぱ「……ん?」

ツインテ「あ…いえ別に」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:03:01.85 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「…って言うかやっぱり邪魔ですね、この触覚」

ツインテ「人を昆虫扱い?これは私のトレードマークだから変える気なんてないわよ?」

おかっぱ「別に変えろなんて言ってないでしょ。ただアナタの頭を抱くと太ももに垂れて鬱陶しいだけ……」

ツインテ「……一回髪ほどこうか?」

おかっぱ「アナタそこまでして私の胸に抱かれ続けたいの?変 ?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:03:37.64 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「(誘ってきたのはそっちのくせに……)」

おかっぱ「いま【そっちから誘ってきたくせに】とか思ったでしょ」

ツインテ「あはは、バレた?さすが魔女様♪」

おかっぱ「はぁ……。そこまで余裕ぶれるなら、もう平気よね?」

ツインテ「……うん」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:04:18.09 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「なら離れてくれる?いい加減暑い……」

ツインテ「えぇ~、もうちょっとだけこの柔肌を堪能したいでおじゃる~」

おかっぱ「なっ…!!ば…馬鹿!!!腰に手を回すな!!!」

ツインテ「ぐへへ~、良いではないか~良いではないか~」

おかっぱ「こ…この…ッ!!!…離れろこの変 !!!」

ツインテ「あぁ~、もう少しだけ私に身も心も委ねてよぉ~」

おかっぱ「もう少しも何も委ねた覚えなんかないから!!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:05:12.26 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「あ゛ぁ~疲れた…さっさと帰りたい……」

ツインテ「そだねー。私もずっと保健室で生きてくわけにもいかないし帰ろっか」

おかっぱ「そうね、鍵返しに行ってくるから先に校門で待っててくれる?」

ツインテ「えぇー、私も行く~行く~!!!」

おかっぱ「そういうのが鬱陶しいから先に行っててって言ってるんだけど……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:05:51.69 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「ちぇ…これだから恋を知らない人は……」

おかっぱ「はいはい、鍵閉めるからさっさと出る」

ツインテ「何かさっきよりつれなくなってる~」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:06:23.56 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「お待たせ」

ツインテ「ううん、僕も今来たところさ」

おかっぱ「………」

ツインテ「………」

おかっぱ「じゃあ帰りましょうか」

ツインテ「せめて何か言ってよぉ~……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:07:05.67 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「はぁ…今日は疲労感が半端ない一日だったわ……」

ツインテ「まったく、おかっぱちゃんをここまで疲れさせる人がいるなんて…その人は罪な人だね」

おかっぱ「………はぁ?」

ツインテ「ん……?」

おかっぱ「いえ何も。その人死んでくれないかな~って思っただけです」

ツインテ「あぅ……」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:07:50.87 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「それで…アナタは結局どうするわけ?」

ツインテ「なにが?」

おかっぱ「ポニテ先輩の事が好きなんでしょう?このままスッパリ諦めるわけ?」

ツインテ「ん~、諦めるって選択肢はないけど…別に急ぐこともないかな~って思ってる」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:08:39.82 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「ふーん。諦めないけど今は何もしないと」

ツインテ「まず第一関門である顔と名前を覚えてもらう。は成功したんだから、あとはじっくりと責めて……」

おかっぱ「まっ、アナタがそれでいいなら別にいいけど……」

ツインテ「あとおかっぱちゃんとの時間を犠牲にしたくないかなー、とも思うし」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:09:54.47 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「はぁ…?何言ってるの?倒れたときに頭でも打った?」

ツインテ「だって私がポニテ先輩とラブな時を過ごすようになったら、おかっぱちゃん寂しいでしょ?」

おかっぱ「……全然」

ツインテ「ぬふふ~♪いま一瞬考えたでしょ?」

おかっぱ「べ…別にアナタが先輩とラブになっても四六時中くっついてるわけじゃないでしょ。合間に私といればいいだけの話じゃないの」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:11:10.51 ID:yNJTpNYx0
ツインテ「えぇ~、忙しい合間を縫って会うだなんてそんな逢い引きみたいな~♪」

おかっぱ「くっ……!!!」

ツインテ「ほら…私と会えないと寂しいって言ってごらんなさいませ……♪」

おかっぱ「あぁもう…うるさい!!!ほっとけ馬鹿!!!」

ツインテ「あぁん、もうお待ちになって~」

おかっぱ「その喋り方気持ち悪いからやめて!!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:12:04.13 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「まぁ…とりあえずアナタの恋は他人事ながら適当に応援するわよ。それで文句ないでしょ?」

ツインテ「うんうん、応援+差し入れもあればとても嬉しいんだけど……」

おかっぱ「調子に乗るな。あくまで応援だから変なサポートとか期待しないでよ。今日みたいにいきなり私に振ってくるのは無し」

ツインテ「ほいほい。あっ、てんとう虫」

おかっぱ「はぁ…何かアナタの問題なのに私の方が疲れてる気がする……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:12:54.96 ID:yNJTpNYx0
おかっぱ「それじゃ、また明日ね」

ツインテ「うん、また明日」

おかっぱ「言っとくけど明日もまたポニテ先輩とお近づきに~とかやめてよね。連チャンは無し」

ツインテ「はいはい。分かってますって」

おかっぱ「絶対よ、絶対だからね!!」

ツインテ「分かったって…もう…少しは私を信用しなさいな」

おかっぱ「はぁ…信用しろって言葉は一番信用出来ないのよ……」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:13:43.24 ID:yNJTpNYx0
~次の日~

ポニテ「えっと……何か下駄箱にラブレター的な物が入ってたんだけど……」

長髪「果たし状じゃなくて…?」

短髪「おぉ…さすがポニテちゃんは人気ありますな~♪」





おかっぱ「はぁ…また勝手な事を……」

ツインテ「むふふ~♪恋する乙女は止められないのよ♪」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/12(火) 17:15:27.28 ID:yNJTpNYx0
~劇終~