1: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:14:45 ID:UB7

白石紬「プロデューサー、お時間よろしいでしょうか?」

詩花「……」

P「ん? どうした?」

紬「ミリ女の私の出番が遅すぎるので、売りこみに参りました」

引用元: 白石紬「ミリ女に」詩花「出たいです」 



2: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:18:08 ID:UB7

P「心配しなくても、いずれ出すんだけど」

紬「いえ、事態は一刻を争います。今、私がなんと噂されているかご存知ですか?」

P「いいや」

紬「白石紬は、ミリ女の入学試験に落ちた、と」

P「……ぷっ」

紬「何笑ってるんですか!」

3: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:20:29 ID:UB7

P「ごめんごめん。いやあなるほど、そういう見方もあるのか」

紬「これは由々しき事態です。なので、早く出番が欲しいのです」

P「ちょっと待って……ちなみに、詩花は?」

詩花「私は、皆さんともっと仲良くなりたいので、友情出演できないかと相談に来ました」

P「なるほどな」

4: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:22:18 ID:UB7

紬「もちろん、プロデューサーに丸投げしようとは思っていません。既に設定は考えてきています」

P「おお、そうなのか」

紬「ええ。ここは同志の詩花さんと共に、悪役を演じてみせます」

詩花「はい」

P「……ふむ」

5: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:24:23 ID:UB7

紬「ミリ女では、花をイメージした序列制度がありますよね」

P「まぁそうだな」

紬「私たちは『クロユリ』でお願いします」

P「クロユリ?」

紬「はい。我が故郷石川県の県花であり、詩花さんの所属事務所を想起させる花です」

P「おお、よく出来てるな。ダークな雰囲気もあるし、悪役設定にちょうど良いな」

6: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:25:37 ID:UB7

P「ちなみに、英名は?」

詩花「チョコレートリリーです」

P「一気にかわいらしくなったな」

7: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:28:19 ID:UB7

P「ところで、みんな3人組なんだけど、まさか玲音もやってくれるのか?」

詩花「いえ、お姉さまは忙しいので、流石にドラマの撮影はちょっと大変かと」

紬「留学設定も考えましたが、そういうわけにもいかないでしょうし……それに、おそらくギャラが払えません」

P「……自社制作の弱みだな。ギャラに関しては正直、詩花の分も怪しい」

詩花「いえ、私は友情出演ですから、出させていただけるならいくらでも大丈夫です」

P「それは非常に助かる」

8: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:30:33 ID:UB7

P「それで、結局どうするんだ? 2人にするのか?」

紬「ご安心ください、既に呼んでおります」

P「呼んでいる?」

紬「はい。ギャラも安く、歌もお上手で、ミリ女の世界が好きな方を」

P「……一人二役じゃないよな?」

紬「当たり前じゃないですか。あなたはバカなのですか?」

詩花「紬さん、そのような言い方は……」

9: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:32:28 ID:UB7

P「あ、大丈夫。これは紬なりの一種の愛情表現だから」

詩花「え? そうなんですか?」

紬「愛じょっ!? な、な、なんなん! うちはそんなつもりありません!」

P「ごめんごめん、俺が悪かった。ところで、誰のことだ?」

紬「……もうすぐこちらに来ると思います」

ガチャ

10: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:33:38 ID:UB7

音無小鳥「紬ちゃんに呼ばれてきました」

紬「いかがでしょう?」

P「……なるほど」

11: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:37:05 ID:UB7

小鳥「あら、詩花ちゃん」

詩花「お邪魔しています」

小鳥「2人でプロデューサーさんと何か話してたの?」

紬「ええ。ミリ女への出演交渉です」

小鳥「あら、それじゃあ、私への用事はもう少し後の方が良いかしら?」

12: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:38:28 ID:UB7

紬「いいえ、音無さんに大いに関係あります」

詩花「そうですよ、ミス・チョコレートリリー」

小鳥「え?」

詩花「あ、失礼。ミセスの方が良かったですか?」

紬「いえ、音無さんはまだ結婚されてません」

小鳥「グフッ」

13: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:41:42 ID:UB7

P「ああ……2人とも、それは言っちゃダメなやつだよ」

詩花「あ、ごめんなさい」

紬「失礼しました」

P「というか、音無さんに詳しく話してないのか?」

紬「はい。手が空いたら、こちらに来てください、とだけ」

P「……まぁ、せっかくだし、出演してくれるか聞いてみようか」

詩花「お願いします」

14: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:43:45 ID:UB7

小鳥「うう……どうせ私なんて、社長と記者のかけ算を考えるような腐った」

P「音無さん」

小鳥「……はい?」

P「先ほどの話のことなんですが、俺の頼みを聞いてくれませんか?」

小鳥「え? さっきの話って、けっこ……も、もしかして、ぷ、ぷろp」

P「音無さん」

小鳥「は、はい!」

15: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:44:25 ID:UB7

P「ミリ女に出てくれますか?」

小鳥「はい、喜んで!……え?」

16: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:46:22 ID:UB7

詩花「ありがとうございます!」

紬「やりましたね」

P「よし、それじゃあ追加シナリオを……どんな悪事を働くことにしようか」

詩花「学園を乗っ取ろうとするのはいかがでしょう?」

P「そうだな。ベタだけどそれが良さそうか」

小鳥「あ、あの……え?ちょっと」

17: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:48:29 ID:UB7

P「音無さんも何か浮かびました?」
 
小鳥「えっと……その……」

P「あ、薄い本的な悪さはダメですよ。アイドルのドラマなので」

小鳥「いや、そうじゃなくて……私がミリ女に出るんですか?」

P「そうですよ。あ、台詞少なめにしますから。紬と詩花を影から操っている感じにしますので」

小鳥「いや……え?」

18: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:51:29 ID:UB7

P「それに、音無さんは歌もお上手ですし、そちらは何も心配していません」

小鳥「ありがとうございます……え?歌うんですか?」

紬「よろしくお願いします。ミス・チョコレートリリー」

詩花「一緒に歌えるのが楽しみです。ミス・チョコレートリリー」

小鳥「……」

19: 名無しさん@おーぷん 21/02/05(金)22:52:17 ID:UB7

小鳥「いや、ごめんなさい、流石に勘弁してください」

P紬詩花「え?」

おわり