1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:41:08.87 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「会話も必要最低限」

ジェレミア「挨拶をしようとしたら避けられるそうだ」

ジェレミア「……これは由々しき事態」

ジェレミア「なんとかせねばならんだろう!」

ジェレミア「全力で!!」

引用元: ジェレミア「騎士団内でいじめの事実がある」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:43:33.63 ID:TKILCMjM0
扇「……いや、あの」

ジェレミア「何かね?」

扇「今は会議中なんだが」

ジェレミア「なんと! この事実を見過ごすというのか!?」

扇「いや、しかしだな……」

ジェレミア「ワタシは悲しい!」

扇「と、ところでその人物とは?」

ジェレミア「……」

ジェレミア「全力で黙秘する!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:46:07.53 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「何か良い案はないか?」

扇「う~ん……皆で食事をとるとかは?」

ジェレミア「いい! それは実に良い!」

扇「……そ、そうか」

ジェレミア「それでは早速だが今日の昼食から始めてはどうだろう!?」

一同「……」

ジェレミア「どうだろう!?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:50:07.36 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「どうだね、藤堂殿!?」

藤堂「……いや、私は先約がある」

ジェレミア「なんと!?」

藤堂「すまんな」

ジェレミア「そ、それは重要なことなのかね?」

千葉「人にはそれぞれ事情というものがあるだろう!」

ジェレミア「はて、何故キミが口をはさむのだ?」

千葉「そ、それは……」

藤堂「その、だな……」

ジェレミア「はて?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:52:33.96 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「まあ、事情があるなら仕方ないな」

藤堂・千葉「……ほっ」

ジェレミア「また次の機会にするとしよう」

藤堂・千葉「……」

ジェレミア「さて……」

一同「……」

ジェレミア「それでは星刻殿はどうだろう!?」

星刻「……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:55:40.01 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「中華連邦で高名な貴殿とならば……」

星刻「断る!」

ジェレミア「なんと!? 何故にホワイ!?」

星刻「私は個人的には貴方が嫌いではなかった」

ジェレミア「はて? “なかった”とは?」

星刻「だが、貴方……いや、貴様と同席をするわけにはいかんのだ!」

ジェレミア「り、理由を聞きたい!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 02:58:39.11 ID:TKILCMjM0
星刻「……」

ジェレミア「覚悟は……出来ている」

星刻「……天子様は」

ジェレミア「そなたの主君がどうかなされたのか?」

星刻「天子様が……あまり酸っぱいものを好まれないからだ!」

ジェレミア「はて? それと何の関係が?」

星刻「聞いているぞ……オレンジと!」

ジェレミア「!?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:02:00.63 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「オレンジじゃないんです!」

星刻「話はそれだけだ」

ジェレミア「ま、待って欲s」

星刻「話しかけるな! 柑橘系の匂いが移る!」

ジェレミア「お、おおあ……」

ジェレミア「……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:05:33.30 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「そ、それではC.C.殿はいかがかな?」

C.C.「私はお前が嫌いだ」

ジェレミア「な、なんと!?」

C.C.「お前のせいでひどい目にあった」

ジェレミア「し、しかしあの時は……!」

C.C.「嫌いだ」

ジェレミア「……」

ジェレミア「……もう人材的には絶望的か」

その他「!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:09:58.20 ID:TKILCMjM0
朝比奈「ちょっとちょっと! それはないんじゃないの?」

ジェレミア「はて? どなたでしたかな?」

朝比奈「忘れてもらっちゃあ困りますねぇ! この四聖剣の朝比奈を!」

ジェレミア「みくる殿?」

朝比奈「これだからオタクは!」

C.C.「口を慎め」

朝比奈「おおっと! 思わぬところに伏兵がいましたよ、ってか」

ジェレミア「う~ん……」

ジェレミア「……おお、思い出しました!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:12:51.50 ID:TKILCMjM0
朝比奈「良かったら、一緒に昼をとってもいいんだよ?」

ジェレミア「いや、それは遠慮させてもらう」

朝比奈「そりゃまたどうして?」

ジェレミア「貴殿と会話をしていると、いつ死ぬかわからなくなりそうだ」

朝比奈「あはっは! な~におかしなこと言ってくれちゃってんの!」

ジェレミア「……」

一同(あるある)


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:16:33.30 ID:TKILCMjM0
玉城「へへっ、ここは俺の出番みたいだな!」

ジェレミア「む、貴殿は……」

玉城「おうよ! 俺がこの黒の騎士団の幹部の玉城様だ!」

ジェレミア「おお、そうであったか! これは失礼した」

玉城「なあに、いいってことよ!」

ジェレミア「何分ここでは新参なもので……」

玉城「はっはっは! 気ぃにするなって!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:21:13.79 ID:TKILCMjM0
玉城「なにせ黒の騎士団結成当初からのメンバーだからな!」

ジェレミア「おお! それはそれは!」

玉城「いや~、自慢してる訳じゃねえんだけどよ」

ジェレミア「謙遜されるな! して、役職の方は何を?」

玉城「や……それは、その……」

ジェレミア「やはり重要なポストなのであろう」

玉城「……」

ジェレミア「どうなされた玉城殿?」

玉城「……うるせー! お前とはメシなんか食ってやらねー!」

ジェレミア「な、何故にホワイ!?」

ジェレミア「……」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:24:15.19 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「……」

ジェレミア「結局今日も一人で食事、か」

ジェレミア「……」

ジェレミア「いじめ(悪)のである」

ジェレミア「……モグモグ」

ジェレミア「サクラダイトおにぎり、美味しい」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:31:28.82 ID:TKILCMjM0
パシュン!

ジェレミア「おお、先生殿!」

ラクシャータ「その呼び方はやめてもらえるかしらねぇ?」

ジェレミア「いやいや、ワタシの調整を
    してくれるラクシャータ殿を名前で呼ぶなぞ、とてもとても」

ラクシャータ「あんたが調整室で一人でご飯食べてると、
    保健室登校児を思い出すわぁ」

ジェレミア「はて? それは一体なんですかな?」

ラクシャータ「わかんなきゃそれでいいのよぉ」

ジェレミア「ふむ、先生殿がそう仰るのならそうなのでしょうな」

ラクシャータ「ふふっ、そうそう!」

ラクシャータ「私がやることに間違いはないのよぉ?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:34:54.14 ID:TKILCMjM0
 
ジェレミア「それで、今は何の調整をしているのですかな?」

ラクシャータ「そりゃもう、すっごい機能の調整よ」

ジェレミア「ほう! それはそれは!」

ラクシャータ「私も久々に本気を出しちゃったからねぇ」

ジェレミア「それは心強い。これで、より一層忠義を示すことが出来るというもの」

ラクシャータ「あとは実戦テストだけ……」

ジェレミア「はて? 実戦テスト?」

ラクシャータ「そうそう」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:38:20.67 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「……ところで、昼食はとられましたかな?」

ラクシャータ「いや、とってないわねぇ」

ジェレミア「おお! それではよろしければご一緒に……」

ラクシャータ「ああ、そういうのはパスで」

ジェレミア「なんと!?」

ラクシャータ「それじゃあねぇ~」

ジェレミア「お、お待ちください先生殿! 先生ど……」

パシュン!

ジェレミア「……あ」

ジェレミア「……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:42:04.27 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「……」

ジェレミア「あれほど賑わっていた談話室も……」

ジェレミア「……」

ジェレミア「今はワタシ専用、か……」

ジェミレア「……」

ジェレミア「これも忠義のためとはいえ、正直こたえる……」

ジェレミア「……」

ジェレミア「……会話がしたいのである」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:44:55.37 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「んんっ!」

ジェレミア(喉が渇いたな)

ジェレミア「……」

ジェレミア「ほとんど会話をしてはいないのだが、な」

ジェレミア「おい! すまんがお茶を……」

ジェレミア「……あ」

ジェレミア「……」

ジェレミア「……今のワタシは卿ではないのだった」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:48:56.07 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「自分で煎れる、か」

ジェレミア「……」

コツコツコツコツ……

ジェレミア「む?」

ジェレミア(人の気配……)

ジェレミア(これは会話のチャンスである!)

ジェレミア(ここは最初に冗談を言って場を和ませてから一気に……!)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:52:41.13 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「近所のコンビニに日本人のお客が沢山きたそうだ」

ジェレミア「ほう、沢山とはどの位だ?」

ジェレミア「なんと七人もだったんだよ!」

ジェレミア「セブン・イレブン♪」

ジェレミア「良いきぶ~……」

咲世子「……」

ジェレミア「おや? 確かそなたは……」

咲世子「……チッ」

ジェレミア「舌打ち!?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:55:41.90 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「わ、ワタシのブリタニアンジョークがつまらなかったのであるか!?」

咲世子「……」

ジェレミア「そ、それでは別のネタを……!」

咲世子「……」

ジェレミア「おお、このネタでいこう! これは貴族の皆にも馬鹿ウケで……」

パシュン!

ジェレミア「ま、待ってくれ!」

ジェレミア「無視は! 無視はやめて欲しい!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 03:56:59.15 ID:TKILCMjM0
ちょっとタバコかってきま

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:08:06.90 ID:TKILCMjM0
咲世子「……」

コツコツ

ジェレミア「待ってくれ! 待機! ステイ!」

咲世子「……」

コツコツコツコツ!

ジェレミア「速さがとっても加速装置!?」

咲世子「……チッ」

ジェレミア「今ワタシを振り返って舌打ちをしました!? 驚きの仰天を付く!」

ピタッ

咲世子「……」

ジェレミア「おお、ワタシのストッピング熱意が通じてとても幸せ!」

咲世子「付いてこないでもらえますか?」

ジェレミア「笑顔が恐怖!?」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:11:35.89 ID:TKILCMjM0
咲世子「その話し方も耳障りですので」

ジェレミア「!お、おあ、んー! んー!……これは失敬」

咲世子「それでは」

ジェレミア「ま、待ってくれ!」

咲世子「……何か?」

ジェレミア「何故そこまでワタシを嫌う!?」

咲世子「……まさか、覚えていないのですか?」

ジェレミア「はて? どこかで会ったか?」

咲世子「!?」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:14:55.23 ID:TKILCMjM0
咲世子「なんという……!」

ジェレミア「うむう……そういえば見覚えがある気が……」

咲世子「……」

ジェレミア「おお、思い出したぞ!」

咲世子「……やっとですか」

ジェレミア「確か、ガンダムに出ていたであろう!?」

咲世子「は?」

ジェレミア「確か名前は……そう、カミーユ・ビダン! その髪型は間違いない!」

咲世子「……」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:18:03.73 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「はて、違ったかな?」

咲世子「違うに決まっているでしょう……!」

ジェレミア「ヒントをくれ」

咲世子「……一度戦ったことがあります」

ジェレミア「ふむ、記憶にないな」

咲世子「……即答ですね」

ジェレミア「弱っちい奴は覚えていないのである」

咲世子「よ、よわっ!?」

ジェレミア「おっと、これは失礼をした!」

咲世子「……!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:23:10.57 ID:TKILCMjM0
咲世子「あなたがルルーシュ様のお屋敷に来た時に……」

ジェレミア「うむむ……?」

咲世子「背中を斬られて負けましたけれど……」

ジェレミア「うむむ……おお! あの時の!」

咲世子「……やっと思い出しましたか」

ジェレミア「覚えているぞ! 確かNINJAだったな!」

咲世子「忘れていたじゃありませんか」

ジェレミア「む? SAMURAIだったかな?」

咲世子「本当に思い出しているのですか?」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:27:26.45 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「とにかく、あの時は敵の目を欺くためとはいえすまないことをした」

咲世子「斬る必要はなかったと思いますが」

ジェレミア「ごめんなソーリー」

咲世子「……」

ジェレミア「……?」

咲世子「……馬鹿にしています?」

ジェレミア「なんと!? こんなにも全力で誠意を尽くしているというのに!?」

咲世子「それでですか!?」

ジェレミア「無論!」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:32:35.50 ID:TKILCMjM0
咲世子「背中に傷跡が残ったというのに……」

ジェレミア「なんと!?」

咲世子「少しですが」

ジェレミア「お、おお……おおお……!」

咲世子「い、いきなりどうしたというんですか?」

ジェレミア「ジェレミア・ゴッドバルト、ここに死す……!」

咲世子「何を……?」

ジェレミア「結婚、しよう」

咲世子「だから何を!?」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:37:08.12 ID:TKILCMjM0
咲世子「何を言ってるんですか貴方は!?」

ジェレミア「……エリア11……いや、日本では、
    女性を傷物にした男子は責任をとるものだと聞く」

咲世子「はぁ……」

ジェレミア「ワタシは仕えるべき主のために国を捨てた男」

咲世子「……」

ジェレミア「主が指導者である組織の規律を乱すわけにはいかん……」

咲世子「あのですね」

ジェレミア「それ故の結婚……結婚は人生の墓場」

咲世子「ですから……!」

ジェレミア「ジェレミア・ビダン、か……悪くはないな」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:42:59.96 ID:TKILCMjM0
咲世子「私の話を聞いてください!」

ジェレミア「おお、そうであったな」

咲世子「いいですか? 大体ですね……」

ジェレミア「子供は何人にするかね? カミーユ」

咲世子「だから、私はカミーユ・ビダンではありません!」

ジェレミア「なんと!?」

咲世子「……ゴホン。名を名乗るのも面倒ですが、篠崎咲世子といいます」

ジェレミア「ジェレミア・咲世子かあ」

咲世子「咲世子は苗字ではありません!」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:47:50.02 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「おお、すまんすまん咲世子」

咲世子「馴れ馴れしいですね」

ジェレミア「む? いけなかったかな?」

咲世子「はい、ものすごく」

ジェレミア「なんと!? さ、咲世子はワタシが嫌いなのか?」

咲世子「逆に聞きますが、貴方は私が好きなのですか?」

ジェレミア「はい、かなり」

咲世子「!?」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 04:53:13.44 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「元々純潔派のワタシだが、
    咲世子の姿勢はブリタニア人にも見習うべき所がある」

咲世子「……」

ジェレミア「主君のために正体不明の敵と命をかけて戦うなぞ、普通は出来ん」

咲世子「それは……」

ジェレミア「急に結婚が無理だったら、友人から始めよう」

咲世子「……」

ジェレミア「これはワタシの責任の果たし方と切実な問題の解決、一石二鳥なのだ」

咲世子「……切実な問題とは?」

ジェレミア「……」

ジェレミア「……これだけ長く会話をしたのは久々なのだ」

咲世子「……これが会話と言えるのでしょうか」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:00:31.76 ID:TKILCMjM0
(ここから俺的本編)
ウーッ!ウーッ!

ジェレミア「む? 警報?」

咲世子「いけない! 今はナイトメアがほとんど……」

ジェレミア「なんと!?」

咲世子「とにかく、急いでブリッジに!」

ジェレミア「イエス! マイヨーメ!」

咲世子「ヨーメって何ですか!」

ジェレミア「む? 日本では配偶者のことをヨーメというのではなかったか?」

咲世子「ああもう! 急ぎますよ!」

ジェレミア「ワタシは少し遅れていく! 先に行っていてくれ!」

咲世子「急いでくださいね!」

ジェレミア「無論! 夕飯はご一緒に!」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:07:08.03 ID:TKILCMjM0
スザク『出て来いゼロっ! このままでは艦が沈むぞっ!』

扇「くそっ! こんな時にあの白いのが……!」

藤堂「スザクくん……! くそっ!」

千葉「藤堂さん、落ち着いてください!」

朝比奈「こりゃ、本当の本気でまずいんじゃないの!?」

星刻「神虎の整備はまだ終わらないのか!?」

玉城「俺ぁまだ死にたくねえよーっ! ゼローっ! 助けてくれえええっ!」

C.C.「トリコ、結構面白いなあ」

オペ子「か、艦橋に人の姿が!」

一同「何っ!?」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:10:41.04 ID:TKILCMjM0
スザク「か、艦橋に人が……?」

スザク「! まさかゼロか!?」

スザク「とにかくレーダーで確認を!」

ピピッ!

スザク「あ、あれは……!」

  ・  ・  ・

ジェレミア「主君の船と、ワタシのヨーメに傷一つ付けさせはせんぞ!」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:14:53.38 ID:TKILCMjM0
扇「無茶だ! 生身で出るなんて自殺行為だ!」

星刻「いや、あれはあれで時間稼ぎになる」

藤堂「ふむ、一理あるな」

千葉「ですが……」

朝比奈「敵か味方かわからない奴の犠牲で時間が稼げるなら、お得でしょ」

玉城「へへっ、俺、お前のこと忘れねぇぜ!」

ラクシャータ「……ふふっ!」

C.C.「どうした?ま、まさか!?」

ラクシャータ「こんなに早く実戦テストが出来るとはねぇ」

C.C.「完成していたのか!?」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:17:38.32 ID:TKILCMjM0
スザク「敵の狙いはどうやら時間稼ぎ……」

スザク「……ゼロが出てこないのは、ここにゼロがいないからか」

スザク「……」

スザク「ゼロ……いや、ルルーシュ!」

スザク「キミの力! ここで削がせてもらう!」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:21:59.90 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「むう!? ワタシを無視するつもりか!」

ピピッ!

ラクシャータ『ハァ~イ、ジェレミア』

ジェレミア「こんな時に何事だ!」

ラクシャータ『今から私が言うことをよ~く聞いて、それを復唱してねぇ』

ジェレミア「焦らずとっても急いで!」

ラクサータ『“チェンジ・オレンジマン”』

ジェレミア「何? ちぇんじおれんじまん? それを言ったらどうなると……」

ピカッ!

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:27:12.08 ID:TKILCMjM0
スザク「な、なんだあの光は……閃光弾?」

スザク「しかし、閃光弾はオレンジ色の光は発さないはず……」

スザク「くっ、一体何が起こってるっていうんだ!」

  ・  ・  ・

C.C.「何故私に教えてくれなかったんだ!」

ラクシャータ「あらぁ、お披露目は派手な方がいいでしょう?」

C.C.「うん」

ラクシャータ「それより見なさい、あの勇姿を!」

C.C.「……おお、素晴らしい……!」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:30:10.59 ID:TKILCMjM0
扇「なんだ……アレは?」

藤堂「そういえば昔どこかで見たような……」

千葉「ええ。朝方早くに……」

朝比奈「あれぇ~? なんだったかなあ?」

星刻「あの姿、まさしく天子様の敵だ!」

玉城「おお、俺覚えてるぜ! ありゃ確か……」


オレンジ!『おお……力がみなぎってくるぞ……!』


玉城「みかん星人だ!」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:33:59.60 ID:TKILCMjM0
スザク『なんだろうと関係ない! このランスロットの速度の前には!』

オレンジ!「むっ!?」

スザク『一気にブリッジを叩く!』

オレンジ!「やらせるかっ!」カションッ!


『KABO・スピード!』


オレンジ!「うおおおおおおっ!!」

スザク「なっ、は、速いっ!」


ラクシャータ(高速移動状態、KABO・スピード……)

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:38:42.34 ID:TKILCMjM0
オレンジ!「この艦はワタシが守る!」

スザク『回り込まれたっ!? くそっ、このまま押しつぶして!』

オレンジ!「咲世子! ワタシに力を!」カションッ!


『SUDA・チカラ!』


オレンジ!「よいしょおおおっ!!」

スザク『なっ、生身でナイトメアの……ランスロットの攻撃を止めた!?』


C.C.(突撃殲滅状態、SUDA・チカラ……)

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:44:27.11 ID:TKILCMjM0
スザク『こ、こうなったら遠距離攻撃で!』

C.C.・ラクシャータ(……そしてっ!)

オレンジ!「貴方様の好き勝手にはやってもらいません!」


『ORANGE!』


オレンジ!「この攻撃、いただきなさってくださいませ!」

スザク『う、うわあああっ!?』


C.C.・ラクシャータ「「長距離射程必殺技、オレンジレンジ!」」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:50:07.17 ID:TKILCMjM0
パシュンッ!

咲世子「戦況はどうなりましたか!?」

扇「ああ、うん、なんとかなったよ……一応」

パアンッ!

C.C.「ははっ! やったなラクシャータ!」

ラクシャータ「面白い案だったから採用したけど、予想以上だったわねぇ」

咲世子「い、一体何が……?」

一同「……」

玉城「かっけえええ! マジかっけえええ!!」

ジェレミア『……』

咲世子(艦橋にいるのは……)

咲世子(まさか……一人、しかも生身で?)

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:55:18.85 ID:TKILCMjM0
パシュンッ!

咲世子「……お疲れさまでした」

ジェレミア「おお、マイヨーメ咲世子ではないか!」

咲世子「……」

ジェレミア「? どうした?」

咲世子「一体何をなさったんですか?」

ジェレミア「愛と忠誠心がワタシの体を駆け巡っただけのことだ、気にするな」

咲世子「意味がわかりません!」

ジェレミア「ははは、まあいいではないか!」

ジェレミア「はっはっはっはっはっはっは!」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/16(水) 05:58:46.56 ID:TKILCMjM0
ジェレミア「……おかしい」

ジェレミア「今では避けるどころか、恐怖されている節がある」

ジェレミア「……何故だ?」

ジェレミア「……まあいい、咲世子に相談してみるか」

ジェレミア「嫁は出来たが、友人は一人もつくれていない体たらく!」

ジェレミア「次こそは共に夢を語り合い、笑い合う友人をつくってみせる!」

ジェレミア「全力で!!」


おわり