1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 14:52:29.16 ID:cQUCzZhJ0
妹「うん」

兄「どういうルールなんだ?」

妹「私が痛ければ痛いほど高額のお金がもらえるんだよ」

兄「つまり思いっきり殴ればたくさんお金がもらえるわけだ」

妹「その通り!」

兄「出資は?」

妹「国だよ」

兄「国なら仕方ないな」

引用元: 兄「妹を腹パンするとお金がもらえるだって?」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 14:53:40.25 ID:cQUCzZhJ0
兄「xxxxはアリか?」

妹「道具はダメみたい」

兄「ダメか……頼れるのは己の拳のみってわけだ」

妹「うん」

兄「ふぅ……軽く準部体操していいか?」

妹「どうぞどうぞ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 14:56:39.18 ID:cQUCzZhJ0
兄「いっちに、さんっし! ごぉろく、しっちはちッ!」

妹「身体固いね」

兄「俺は帰宅部。これで普通」

妹「ふーん」

兄「今の態度、何かむかついたな」

妹「やる気上がった?」

兄「泣かしてやる」

妹「できるもんならど」

兄「おらぁッ!」 ボコッ 妹「うく……ッ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 14:59:17.38 ID:cQUCzZhJ0
兄「はぁ、はぁ……どうだ!」

妹「……三円」

兄「なんだと?」

妹「三円。全然痛くない」

兄「うくっ、とか言ってたろッ!?」

妹「殴られ慣れてないもん、痛いよ。でも今は全然」

兄「くっ、このぉ!」 ボコッ ボコッ

妹「……っ……五円」

兄「ご、五円っ!? たったッ!? たった五円ッ!?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:02:32.71 ID:cQUCzZhJ0
妹「三発目は慣れたから」

兄「……」

妹「兄って……貧弱?」

兄「……」 プツンッ

妹「この調子じゃ一生かかっても、本一冊も買えな……」

兄「おらぁッ!」 ブンッ

妹「ひ……っ! く、うっ、ひ……ぃっ」 ガクッ

兄「どうだよッ!? まだ痛くないかッ!? あぁッ!?」

妹「き……キックは……ルールいは……ん……っ」

兄「知るか!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:05:16.74 ID:cQUCzZhJ0
妹「最……低……ッ」

兄「……あ、悪い。その、カッとなって」

妹「……」

兄(気まずい……)

妹「……」

兄「じゃ、じゃあな」

兄(逃げるわけじゃない……逃げるわけじゃない……)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:07:33.94 ID:cQUCzZhJ0
兄「……俺は何を間違えたんだ」 フラフラッ

兄「妹に貧弱なんて言われて……」

兄「くそ……俺が、俺が悪いんじゃない……俺が悪いんじゃない……」

「おらぁッ!」「ごふッ」「へばるには早いだろうがよ!」

兄「な、なんだ、あれは……喧嘩?」

漢「けっ。殴りがいもねえぜ」

兄「……」

漢「なに見てんだ」

兄「い、いえ、あの……強いな、と思って」

漢「あぁ?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:09:33.76 ID:cQUCzZhJ0
兄「俺なんて、人も満足に殴れないし、その癖、すぐに切れるし」

兄「全然ダメだな、って」

漢「……お前、名前は?」

兄「兄です」

漢「俺を殴ってみろ」

兄「え?」

漢「いいから殴ってみろ」

兄「でも」

漢「お前はそれでも金玉付いてんのかッ!?」

兄「ひっ!? うわぁぁ!」 ポフッ

漢「腰が入ってねえんだよ!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:11:28.84 ID:cQUCzZhJ0
兄「こ、こし?」

漢「お前の拳は肩だけで殴ってるんだよ。そんなもんが効くわけないだろうが」

兄「な、なるほど」

漢「まず下半身だ。走り込みから始めろ」

兄「え?」

漢「強くなりたいんだろう」

兄「……は、はい!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:12:54.37 ID:cQUCzZhJ0
数週間後

兄「……」 ゴゴゴゴゴッ

妹「あ、兄?」

兄「なんだ?」

妹「なんか……変わった?」

兄「ああ。まあな」

妹「そ、そうなんだ」

兄「妹」

妹「なに?」

兄「殴るぞ」

妹「え?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:14:20.90 ID:cQUCzZhJ0
兄「殴るぞ」

妹「……え?」

兄「殴っていいんだろ?」

妹「い、いいけど……」

兄「いいんだな?」

妹「い、いいよ」

兄「……」

妹「……」

兄「腹に力入れろ」

妹「お腹に?」

兄「しっかり入れろよ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:19:15.26 ID:cQUCzZhJ0
妹「うん……んっ」 キュッ

兄「ふぅ。……おらぁッ!」 ブォンッ

妹「へ、うぐぇ……ッ、う、ぎッ、い……いッ……いッ……」 ビクビクンッ

兄「……」

妹「い……ッ、い……ッ、いだッ……いだ……い゛……ッ」

兄「で?」

妹「痛いぃ……痛い……っ」

兄「で、いくらなんだよ?」

妹「う……う……っ」

兄「いくらかって聞いてんだよ!」

妹「ご……五二三円……」

兄「安いな」

妹「うぅ……う……っ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:23:24.58 ID:cQUCzZhJ0
兄「俺さぁ、欲しい物があるんだよね」

妹「ほ、欲しいもの……?」

兄「パソコン買い換えたいんだよね」

妹「ぱ、パソコン!?」

兄「十万もあればいいかな」

妹「も、も、もっと安いのあるよ!」

兄「やっぱ良いの欲しいじゃん?」

妹「私が使ってるあげるから」

兄「俺が今使ってるのの方が新しいじゃん」

妹「で、でも、十万円分も殴られた私っ!?」

兄「……なあ、妹」


兄「死ぬかもしれない一発と、死ぬほど痛い数発……どっちがいい?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:28:00.84 ID:cQUCzZhJ0
妹「どっちもやだ! やだぁ!」

兄「逃げるなよ。しょうがない奴だなぁ」 ギュッ

妹「ひっ、ひぃぃっ!」

兄「おらよ、っと」 グイッ

妹「は、放して、放して!」

兄「どっちも嫌なら仕方ないよな。死なない程度に痛いくらいにしとこう」

妹「そ、それ、それがいい!」

兄「つまり、さっきの拳だな。一発五百円だから、二百発か」

妹「に、にひゃ?」

兄「まあ大丈夫だ。内臓にダメージ入れば一発分の値段も勝手に上がるだろ」

妹「や、やだ、やだぁぁ!」

兄「いっぱぁぁつ!」 ブォンッ

妹「ひ、ぐ……うぇ、えぇぇ……ッ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:33:23.42 ID:cQUCzZhJ0
兄「にぃぃぃはつ!」 ブォンッ

妹「うご……ぉ……ぉ……」 ビクンッ

兄「さぁぁぁんはぁぁつ!!」 ブォォンッ

妹「ぎゅ、う、うぇ、うぇぇぇ……ッ!」 ブルブルッ

兄「よぉぉぉんはぁぁつ!!!」 ブォォォンッ

妹「やめ、やめ……、えぐぅ……ッ!?」

兄「……痛いか?」

妹「あ、あっ、あぐ、うっ、うっ……」 ピクピクッ

兄「いくらだ?」

妹「うぐ、う、うぅ……」

兄「いくらかって訊いてんだよ」

妹「さ、三四九〇円……」

兄「まだまだだな」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:38:52.73 ID:cQUCzZhJ0
妹「も、もうやめて……死ぬ……死んじゃう……」

兄「……同じ所ばかり殴ってると、本当に死ぬかもな」

妹「う、うん、死んじゃう! 死んじゃう!」

兄「ここ、殴るぞ」

妹「え……?」

兄「ほら、下っ腹殴るもの飽きたし、たまに上の方をな」

妹「え……え……?」

兄「いくぞぉぉ!」 ブォォンッ

妹「ひ……おぶッ、ぐ、うげぇェ……ッ」

兄「……」

妹「う、うぇ、おぇぇぇぇ……ッ」 ビチャビチャッ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:42:08.64 ID:cQUCzZhJ0
兄「もう一発いくぞ」

妹「おぇ、うぇぇ……!」 ブンブンッ

兄「にぃぃぃはつ!」 ブゥゥンッ

妹「うぐぇぇぇッ! えぶっ、うッ、うッ!」 ビチャッ ビチャッ

兄「さぁぁぁんはつ!」 ブゥゥゥンッ

妹「うぶぅぅぅ! うぐぇ!? うぐうぇぇッ!?」 ビグビグンッ

兄「……」

妹「うぶっ、うっ、うぶ……っ」 ビクビクンッ

兄「ふぅ」

妹「うふぇッ、え……え……ッ」

妹「あ……あ……?」

兄「吐き終わったか?」

妹「う……」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:48:28.03 ID:cQUCzZhJ0
兄「今の合計は?」

妹「は……八七……七五円……」

兄「まだ一万円にもなってないのか。残念だ」

妹「……はぁ……はぁ……」

兄「おいおい、今からそんな調子じゃ、十万円になる頃には死んじゃうぞ?」

妹「う……うぅ……」 ポロポロッ

兄「俺だって、妹に死んで欲しくはないんだけどな……」

妹「じゃ……やめてよ……っ」

兄「なんていうかさ……俺、お前を殴って三円って言われた時、男として恥ずかしかったんだよ」

妹「……」

兄「たった三円だぜ。俺の拳に三円の価値しかないって言われてさ、変わりたいと思ったんだよ」

妹「そんなの知らないよ……」

兄「大丈夫だ。変わった俺をこれからたっぷり知ってもらうんだからな」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:52:56.04 ID:cQUCzZhJ0
妹「やだ……やだぁ……!」 ジタバタ

兄「うぉ?」 スルッ

妹「はぁ……はぁ……!」 タッタッ

兄「……まあ、いいか。一度に十万を稼ぐ必要もないわけだし」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:54:19.23 ID:cQUCzZhJ0
妹(殺される……)

妹(逃げなきゃ……)

妹「はぁ……はぁ……」

「おっと」

妹「きゃっ」

漢「大丈夫か?」

妹「た……助けてください!」

漢「ほう」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:56:36.43 ID:cQUCzZhJ0
妹「……」

漢「で、そろそろ事情を話してくれなきゃあ、俺にも何ともできないんだがな」

妹「……あの」

漢「ん?」

妹「私、帰ります……」

漢「ああ?」

妹「失礼しました……」

漢「いやいや。さすがにそのまま帰すわけにはいかねえだろ。何かあったんだろ?」

妹「でも」

漢「話せよ。悪いようにはしねえさ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 15:59:27.18 ID:cQUCzZhJ0
妹「……それで、兄が、私のお腹を何度も、何度も……」

漢「なるほど、な。……ちょっと見せてみろ」

妹「見せる、って……」

漢「腹だよ、腹」

妹「……」

漢「見せて減るもんじゃねえだろ」

妹「……はい」 ピラッ

漢「……こいつは酷いな」

妹「……」

漢「あんだけ教えてやったのに、こんな汚ねぇ殴り方しやがって」

妹「あ、あの、それって」

漢「あ? あいつに殴り方を教えてやったのは俺だって話だよ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:03:04.75 ID:cQUCzZhJ0
妹「え? え?」

漢「見てみろよ、この痣。打点が散りすぎてまばららで汚ねぇ」

妹「ちょ、ちょっと、あの」

漢「俺ならもっと綺麗に、もっと苦しませてやれるのにな」

妹「ひ……っ!?」

漢「ん? 何怯えてるんだよ。お前だって知ってたんだろ?」

妹「な、何を?」

漢「殴った奴は金をもらう。それと同じ額だけお前も金をもらう。そういうシステムなんだからよ」

妹「ど、どうしてそれを?」

漢「俺にも昔な、家族がいたんだよな」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:07:28.00 ID:cQUCzZhJ0
漢「俺は妹じゃなくて、姉貴がな」

漢「昔の俺は細っちくて、弱くてな」

漢「姉貴は俺が強くなるように鍛えてくれてなぁ」

漢「姉貴を殴ると、姉貴も俺も幸せになる」

漢「金もたくさん貰ったな」

漢「ただ……ちょっとな、俺は、人を殴るのが好きになりすぎてな」

漢「……ああ、まあ、事故だったな。ああ」

漢「一日中、ずっと姉貴を殴ってたら、姉貴、死んじまってな」

漢「何か言ってた気もするなぁ。やめて、とか、痛い、とか。すぐに言わなくなったから、まあ、大丈夫だと思ったんだけどな」

漢「まあ、事故だな、事故」

漢「あれからはちゃんと俺も手加減はするようにしてるんだけど、こうな。鍛えると面白そうな奴とか、殴りがいがありそうな奴とか見つけるとな」

漢「放っておけないんだよな」

漢「……なあ。あんたを殴ると、俺もあんたも幸せになれるわけだしさ……な? 今度はちゃんと手加減するからよ。な?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:12:14.82 ID:cQUCzZhJ0
兄「……と、そうだ。漢さんに報告しておかないとな」


兄「漢さん、漢さん!」

漢「……あぁ、誰だッ!?」

兄「うわ! な、なんですか、漢さん」

漢「……ああ、お前か。で、何か用か?」

兄「いや、漢さんにお礼言っとかないとな、と」

漢「お礼?」

兄「いやぁ、漢さんに鍛えられたおかげで俺、変われましたよ!」

漢「そうか。そりゃ良かったな。俺もお前を鍛えたかいがあるぜ」

兄「……あれ」

漢「あんだ?」

兄「……」

漢「あんだよ?」

兄「失礼します」

漢「おい!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:15:36.85 ID:cQUCzZhJ0
妹「……ぅ……ぁ……」 プランプランッ

兄「……」

漢「ったく、勝手に入るなよな」

兄「漢さん、これ」

漢「お前の妹だろ? 偶然会ってな。殴りがいありそうだったから、ついな」

兄「俺、聞いてないですよ」

漢「言ってないからな。まあ、面白かったぞ。小便やら胃液やらで床が汚れちまったが、まっ、後で片づけりゃいいさ」

兄「……漢さん」

漢「だから何だよ」

兄「人ん物横取りしちゃあ……いかんでしょう……」

漢「ほう」

兄「漢さん……あんた、やりすぎましたよ」

漢「やりすぎたら何なんだ? あぁ?」

兄「はははっ」

漢「ははははっ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:18:39.19 ID:cQUCzZhJ0
妹「……ぅ……あ……?」

妹(あれ……ここ……)

妹(どこだっけ……)

兄「あんた、遊びすぎなんですよ」

漢「違いねえな……」

兄「人を痛ぶることばっか考えてるから、こうなるんですわ」

漢「けっ……」

兄「右腕、もらいますわ」

漢「好きにしろ」

兄「よいしょ……と」 ボキィッ

漢「……っ」

兄「養生してくださいや」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:20:39.98 ID:cQUCzZhJ0
妹「……」

兄「病院行くぞ」

妹「兄……」

兄「……」

妹「なんで?」

兄「背中、乗れよ」

妹「……」 ギュッ

兄「よし」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:24:52.76 ID:cQUCzZhJ0
兄「……」 スタッ スタッ

妹「……」

兄「思うにだな」

妹「ん」

兄「俺がお前をあんなにも殴りたかったのは、お前に認めて欲しかったからだ」

妹「……?」

兄「男のプライドを傷付けられた俺はだな、お前を殴らずにはいられなかったわけだ」

妹「……」

兄「しかしだ。俺はお前が嫌いだから殴りたいんじゃない。お前を俺の物にしたいから殴りたいんだ」

妹「狂ってる……」

兄「ああ。狂ってるさ。でもな、俺は漢さんみたいに『誰でもいい』なんて思えないな」

兄「あの人は誰でも彼でも痛ぶりたがる。俺のこともな。だから負けた。そこが俺とあの人の違いだな」

兄「なあ、妹」

兄「俺はこれから毎日お前を殴るから、俺を憎みたいだけ憎んでいいぞ? どうしようが俺はお前を殴るから」

妹「……死ね……xxxx……」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:27:27.96 ID:cQUCzZhJ0
一ヶ月後

兄「……やっぱり、いないか」

兄「漢さんは、もう戻って来ないだろうな」

兄「……」

兄「ありがとうございました」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:31:27.11 ID:cQUCzZhJ0
妹「……帰ってきた」

兄「妹、どこだー?」

妹「……」

兄「また隠れてるのか。ったく、いい加減無駄だって気付かないかねぇ」

妹「……」

兄「そこだろ」 ガチャッ

妹「ひっ!?」

兄「やっぱりな。ほら、早く出て来いよ」

妹「放して!」

兄「ははははっ」

妹「……死ね! 死んじゃえ!」

兄「俺が死ぬ時はお前に殺されたいもんだな。さあ、今日も始めようぜ」 ブゥゥンッ

妹「うぐぇ……ッ……!」

兄「合計は?」

妹「……十万、飛んで、三一円……っ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/23(水) 16:31:45.93 ID:cQUCzZhJ0
完!