1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:02:06.69 ID:FudMZ35D0
来るべき近未来!

人類は第三のエネルギー革命、シズマドライブの発明によって

かつて無い繁栄のときを迎えている!

だが、その輝かしい平和の陰で激しくぶつかり合う二つの力があった!

世界征服を策謀する秘密結社、BF団!

BF団「我らの、ビッグ・ファイアのために!」

片や、彼らに対抗すべく世界各国より集められた、正義のエキスパートたち、国際警察機構!

そして群馬県見滝原市にて彼らの戦い、そして魔女と魔法少女の戦いに翻弄される

一人の少女の姿があった!

名を、鹿目まどか!

引用元: 衝撃のアルベルト「魔法少女を舐めるなぁぁぁ!!!!」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:08:45.79 ID:FudMZ35D0
QB「はぁ…はぁ…」

さやか「ったくもう!何なのよあいつら!」

まどか「さやかちゃん!とにかくこの子を早く治してあげないと……」

「おっと、悪いがそうはいかねぇな」

さやか「なっ…!」

戴宗「なあ、お嬢ちゃん、すまんがそいつをこっちに渡しちゃくれねぇか」

まどか「で、でもこの子……怪我して……」

「そうだ小娘、そんな男にそれを渡してはならん」

さやか「ええもう!?今度はなに!?」

戴宗「ほぉーう、やっぱりお前らが絡んでたか、衝撃のアルベルト!」

アルベルト「問答無用!今度こそ決着をつけるぞ戴宗!」

戴宗「ふっ、上等だ……来い!衝撃の!」

さやか「何だこのおっさんども」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:16:02.00 ID:FudMZ35D0
アルベルト「っつあああああああああああああああ!!!!!」 バババババ

戴宗「ぶるあああああああああああああ!!!!!」 ババババババ

まどか「うわっ!」

さやか「ったくもう!何なのさ、あのおっさん達は!人間!?」

まどか「さ、さやかちゃん!早く逃げ……えぇっ、景色が……!」

使い魔「正しき血筋の名の元に!」

さやか「うわっ、なにこれ気持ち悪っ、ああもう!本当なんなのよ今日は!」

まどか「さ、さやかちゃ……」

使い魔「おとなしく……ぐおおっ!」 ズドン

マミ「危ないところだったわね、でももう大丈b」

アルベルト「邪魔をするなあああああああああああああ!!!!!」 ズオッ

使い魔たち「うおっ……うぐあああああああああああああ!!!!!」 ボシュウウウウッ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:22:09.89 ID:FudMZ35D0
アルベルト「ちっ……邪魔が入ったか!」

戴宗「衝撃の、悪いが決着は次に持ち越しだ!」 バッ

アルベルト「ぬうっ!待たんか戴宗!」

マミ「ええと……これってどういう状況なのかしら……」

まどか「え、えっと……私がこの子が襲われてるのを助けたんですけど……」

QB「 」

マミ「あ、QBを助けてくれたのね、ありがとう」

さやか「そうそう、そしたら何か急にさっきのオッサンが襲ってきて……」

まどか「で……それをあっちのおじさんが助けてくれたの……かな?」

アルベルト「ふん、わしは貴様らを助けたわけではない、全ては我らがビッグ・ファイアの意思だ」

ほむら(……出ていくタイミングを見失った上に何この状況)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:28:17.10 ID:FudMZ35D0
マミホーム

マミ「とりあえず紅茶とケーキ……で、いいかしら……?」 チラッ

アルベルト「構わん」

さやか(何で平然と一緒にいるのよこのおっさん……)

QB「いやあ、それよりさっきは助かったよ!まどか!それにさやか!」

マミ「ええと、それで何だったかしら……まずは魔法少女の説明よね」

まどか「魔法少女?」

マミ「そう、私達はQBと契約することで願いを叶えてもらう代わりに魔法少女として魔女と戦うことになるの」

さやか「へぇ~、魔女ってのがさっきの変な奴らなんですか?」

マミ「あれは使い魔よ、魔女の手下ってところね」

マミ「そしてQBが見えるっていうことは、あなた達にも魔法少女になる資格があるということなの」

さやか「えっ、じゃあこのおじさんも魔法少女に!?」

アルベルト「くだらんことを言うな小娘」

さやか「あっ、すいません」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:34:32.11 ID:FudMZ35D0
ほむら「今回は結局まどかとQBが出会うのを止められなかったわ……」

ほむら「巴マミと敵対関係にならなかったのが不幸中の幸いと取るべきかもしれないけれど……」

戴宗「よう、お嬢ちゃん、お悩みかい?」

ほむら「っ!?」 バッ

戴宗「おいおい、そう殺気立つなってぇ、な?」

ほむら「あなた……あなたは何なの?何故QBを狙って……?」

戴宗「っと、へへ、自己紹介がまだだったな、俺は国際警察機構の戴宗ってもんだ」

ほむら「国際警察機構……?」

戴宗「ああ、全世界のエキスパートを集めて秘密結社BF団と戦う……それが俺達だ」

ほむら「……その国際警察機構が何なのか分からないけど、それで、あなた達がQBを狙った理由は?」

戴宗「んーむ、そいつぁちょっと話すと長くなるんだがな」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:41:20.83 ID:FudMZ35D0
マミ「……っていうことで、魔法少女ってどういうものか体験してもらいたいの」

さやか「なるほどー、確かに軽々しくなるのにはちょっと勇気がいるよね……」

まどか「う、うん……特に願い事も決まらないしね」

マミ「さて、そうと決まったら今日はもう帰った方がいいわ、もうこんな時間だもの」

さやか「うわっ!本当だ!もう暗くなってる!」

まどか「じゃあマミさん、さようなら!今日はありがとうございました!」

マミ「ええ、またいらっしゃい……さて、それで……ええっと、アルベルトさん?」

アルベルト「何だ」

マミ「色々と聞きたいことはあるのだけれど……あなたは一体……」

アルベルト「ふん、貴様のような小娘に話したところで大した意味などないわ」

アルベルト「わしも今日はこれで帰らせてもらおう、これはケーキ代だ」 スッ

マミ「えっ……こ、こんなに貰っても……」

アルベルト「ふっふ、なかなか旨いケーキだったぞ、だが体重には気をつけるんだな」

マミ「!!!!!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 10:50:48.50 ID:FudMZ35D0
公園

アルベルト「さあて、それで、そろそろ話してもらおうか」

QB「昼間は驚いたよ、まさか魔法少女でもないただの人間があれだけの力を発揮できるなんてね」

アルベルト「御託はいらん、要点だけを話せ」

QB「やれやれ、孔明から聞いているとは思うけど今回はあの鹿目まどかを僕と契約するように誘導してもらいたいんだ」

アルベルト「あの小娘をか……しかし解せぬな、何故その程度の作戦に我ら十傑集が力を貸さねばならんのだ」

アルベルト「仮にあの少女を魔法少女とやらに仕立て上げたところでどうなる、我らのビッグ・ファイアに何の益があるというのだ」

QB「それは僕に言われても困るよ、そっち側は孔明が中心に決めたことだからね」

QB「ただ僕らもビッグ・ファイアも目的は一緒だ、僕らの意志はビッグ・ファイアの意思と等しい」

QB「それともまさか、十傑集ともあろう君がビッグ・ファイアの意思に疑問を持ったりするわけじゃないよね?」

アルベルト「ぬう……!」 ギリッ

QB「とにかく頼むよ、僕だけでも契約はできるかもしれないけど、厄介な相手もいることだからね」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:00:54.28 ID:FudMZ35D0
国際警察機構・見滝原支部

ほむら「こんなところにこんな施設があるだなんて……」

戴宗「へへ、とは言え、この作戦の為の臨時の支部だけどな」

呉「お待ちしておりました、暁美ほむらさん、国際警察機構のエキスパート、呉学人と申します」

ほむら「暁美ほむらです、よろしく、それで何故QBを?」

呉「ええ、実は我々の調べたところ、彼らBF団がQB……インキュベーターを使ってとんでもないことを企んでいるようなのです」

戴宗「あの鹿目まどかって子だ、どうやらあの子をQBと契約させようってつもりらしい」

ほむら「まどかを……!?」 ガタッ

呉「ええ、しかし我々は具体的には彼女が契約したからといってどうなるかまでは知りません」

呉「しかし相手は謎の宇宙人と秘密結社BF団、これを放っておいては恐らく……未曾有の大事故へ繋がる可能性も……!」

呉「失礼ですがエキスパートの調査によって、暁美ほむらさん、あなたが鹿目まどかさんと何らかの関係があることは調べさせてもらいました」

呉「ぜひ知っていることがあるなら教えていただきたいのです……この街、いや、世界の平和の為にも……!」

ほむら「……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:07:57.58 ID:FudMZ35D0
翌日

まどか「さやかちゃん、おはよー!」

さやか「あっ、まどかおは……うわっ!QB!」

まどか「えへへ、何かついてきちゃって……」

QB「ちなみに僕がいると近くでテレパシーもできるよ」

さやか「マジで!?私達もう既にそんなマジカルな能力が!?」

仁美「もう、二人ともどうしたんですの?」

さやか「あ、いやいや別に……」

ほむら「……」 コッコッ

さやか「あっ、あれ昨日の転校生じゃない?おはよー!」

ほむら「あっ……お……おはよう、美樹さやか……」

さやか「あはは、さやかでいいって!ていうか昨日の今日でもう名前覚えたんだ!やっぱさやかちゃんインパクトあるから~」

ほむら「おはようまどか」

まどか「あ、おはよう、ほむらちゃん」

さやか「なんと」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:17:58.61 ID:FudMZ35D0
回想

戴宗「するってぇと魔法少女は魔女になって、しかもまどかが魔女になると世界を滅ぼすってことか……」

呉「ああ、なんということだ…私の判断ミスだ……!早くQBを仕留めていれば、こんなことには…!」

ほむら「無駄なことよ、奴はいくら殺しても生き返る……」

ほむら「だから私にできることは、せめてワルプルギスが来るまで奴をまどかから離すぐらいしか……」

中条「そのワルプルギスの夜という魔女についても詳しく聞かせてもらえないかね?」

ほむら「……ワルプルギスの夜は現状では最強の魔女よ、数週間後にこの街へやってくるわ」

戴宗「そいつが街に来たらどうなる」

ほむら「ただ具現化するだけで何千という人が犠牲になるわ、エキスパートが凄いのは分かったけど……それでも勝てるか……」

呉「そんな魔女が数週間で……!」

中条「急がねばならんな、呉くん、梁山泊のエキスパートの諸君に連絡を取ってくれ」

呉「はい、出来るだけ多くのエキスパートを呼び寄せます」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:27:07.29 ID:FudMZ35D0
ほむら「話すべきことはこれで全部話したわ、それで私はどうすればいいの?」

中条「うむ、確か君は今回の時間軸では、同じ魔法少女の子達とはまだ出会ってないと言ったね?」

ほむら「ええ、今まではQBを襲って険悪になったりしたのだけれど……」

中条「ならば単純に彼女達と仲良くして契約を止めさせればいい、BF団とてまさか君が我々と繋がっているとは思うまい」

ほむら「……そんな簡単にいくかしら」

戴宗「なぁに、ダメならダメで何とかするさ、大したことじゃあねぇ」

中条「その通り、下手に気張らずに気軽に挨拶でもしてみたまえ、案外簡単に仲良くなれるものだ」

~~~~~~~~~~~~~

さやか「っでさー、新しい国語の呉先生ったらもうすぐ泣き出しちゃって……もー、二人とも聞いてる!?」

まどか「あはは、聞いてるってばさやかちゃん」

ほむら「う、うん」

ほむら(何ていうか思いのほか美樹さやかと打ち解けたというか……)

呉「はい、では席について授業を始めますよ、今日は水滸伝の18Pから……」

ほむら(呉先生こっちにもいたのね、監視かしら)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:39:20.97 ID:FudMZ35D0
さやか「さてと、それじゃ魔女退治といきますか!」

マミ「もう、危ないことしてるっていうのは分かってほしいわ」

まどか「えへへ、ごめんなさいマミさん……」

ほむら「待って」 ザッ

さやか「うわっ、転校生……じゃなかった、ほむら!」

ほむら「魔女退治に行くなら私も連れて行ってもらいたいの」

アルベルト「ほほう?」

マミ「鹿目さん、この子は……」

まどか「あ、えっと、うちのクラスの転校生で暁美ほむらちゃんっていう……」

ほむら「隠していたけど私も魔法少女なの、一緒に戦ってもいいかしら」 パァァッ

さやか「うえっ!えっ、それって本当!?」

QB「確かに彼女は魔法少女みたいだ、イレギュラーではあるけどね」

マミ「えっ……そ、それじゃあ……わ、私と一緒に戦ってくれるの……!?」 パァァァッ

ほむら「ええ、もちろん……」

アルベルト「ふん、ネズミめが、そう簡単に我々を騙せると思わぬことだな」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:49:32.54 ID:FudMZ35D0
ほむら「っ……!」

さやか「ちょっと!どういうことさおっさん!」

アルベルト「ふん、この小娘共は騙せても、十傑集たるこのわしがそうやすやすと騙されるものか!」

アルベルト「昨夜の戴宗との戦い、影からの視線はずっと感じておったわ、貴様……あの場にいた娘だな?」

マミ「えっ……」

ほむら「……」

アルベルト「魔法少女と言いつつも、あの場にいて、QBを助けることも、使い魔に襲われるこやつ等を助けることもせず」

アルベルト「ただ見ていただけの貴様が今更なぜ同行を求めるのだ?」

さやか「ほむら……あんた……!」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「違っ……まどか……私は……!」

アルベルト「うるさぁぁぁい!!!」 ズオッ

ほむら「くぅっ!」 バッ

アルベルト「ふん、帰って戴宗に伝えろ、下手な小細工などせず自分で出向けとな」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:56:13.18 ID:FudMZ35D0
それから数日間、暁美ほむらは、まどか達の前から姿を消した

アルベルト「ちぇいああああああああああああ!!!!」 ズグオァッ

魔女「おのれぇぇぇぇーーーっ!!!」 ズドォォンッ

アルベルト「ふん、他愛のない……そら、グリーフシードだ」

マミ(またアルベルトさんだけで勝っちゃったわ……)

さやか「いやー、やっぱアルベルトさんは強いなー!」

まどか「うん……」

さやか「なにさ、どうしたのよ、まどか」

まどか「いや……ほむらちゃんどうしちゃったのかなって……」

さやか「あー……でもいいじゃんあんな転校生、あいつ私達を騙してたんだしさ!」

マミ「そうね……私も彼女が悪い人だとは思わないけど、正体も分からない以上は下手に近付かない方が良いと思うわ」

まどか「うん……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 11:59:33.61 ID:FudMZ35D0
そして病院

さやか「あーあ、今日は恭介と面会できなかったよ」

まどか「残念だったね……さ、さやかちゃん!あれ!」

さやか「ん……って、あれグリーフシードじゃない!?」

QB「まずいよ!もう孵化しかかってる!」

さやか「まどか!あんたはアルベルトさんとマミさん呼んできて!」

まどか「でもさやかちゃんは……!」

さやか「私はここでQBと見張ってる!放っとけないよこんなの!」

まどか「う、うん……すぐ戻ってくるから!」 ダッ

QB「いざとなったら僕と契約しようね、さやか」

さやか「ん……考えとく」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:07:56.40 ID:FudMZ35D0
ほむら「この反応、病院に魔女が……まずいわ、巴マミが!」 ガタッ

戴宗「おお、どうした、ほむら!?」

ほむら「今までのループだと高確率で巴マミはこの魔女に勝てない……まともに挑んだら殺される……!」

呉「ですが今のほむら君が行っても信用はしてもらえないでしょう、ここは戴宗……」

戴宗「いいーや、行ってやりな、ほむら」 ドンッ

ほむら「戴宗……でも……!」

戴宗「いいか、ほむら、友達ってのは助け合ってこその友達ってぇもんだ」

戴宗「例え信じてもらえようがなかろうが、自分で助けたいと思って動く、そうすればいつか心も通じ合う」

戴宗「分かるな、まだ諦める時間じゃねえ、本気で友達を助けたいと思うなら、一人きりでも最後まで頑張るんだ」

ほむら「戴宗……」

戴宗「よぉし、行ってこい!」

ほむら「うん……!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:15:15.08 ID:FudMZ35D0
魔女の結界

マミ「……何のつもりかしら、暁美さん」

ほむら「悪いけど、あなたをここから先には進ませない、ここは私に任せてもらうわ」

まどか「ほ、ほむらちゃん……」

マミ「信用できると思って?」

ほむら「信用されているとは思っていないわ、でも、それでもここは私に任せてほしい」

マミ「そう、でもごめんなさいね、可愛い後輩とQBを信用できない人には任せられないわ」 シュルッ

ほむら「っ……!」 ギリッ

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「魔女を倒したら介抱してあげるわ、行きましょう鹿目さん」

ほむら「待って!まどか!行っちゃだめ!マミ!マミさん!」

ほむら(……くっ……私は……また……また何も出来ないで……)

ほむら(……いえ、まだよ、まだ諦めたりなんかしない!絶対に!) ギリッ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:19:36.71 ID:FudMZ35D0
マミ「体が軽い……こんな幸せな気持ちで戦うなんてはじめて……」

マミ「もう何も怖くない!」 チャキッ

マミ「はぁっ!追魂奪命弾!」 ダダダダダダダダダダダダダ

使い魔「うぐおぁぁぁ!!!」 ズドドドドド

マミ「お待たせ!」

まどか「さやかちゃん!大丈夫!?」

さやか「良かった、間に合った!」

QB「気をつけて!出てくるよ!」

マミ「あれが魔女ね、悪いけど一気に終わらせて……」

ほむら「待ちなさい!巴マミ!」

マミ「!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:23:56.90 ID:FudMZ35D0
マミ「暁美さん!?どうして……」

ほむら「はぁ……はっ……私の体ごとリボンを爆発させたのよ……」

ほむら「言ったはずよ……その魔女とは……戦っちゃ……」 フラッ

まどか「ほむらちゃん!」

マミ「……そこまでボロボロになっての忠告は感謝するわ、でもどのみち今のあなたには尚更戦わせられないわね」

マミ「大丈夫、今の私は絶好調、呼吸も正常!汗もかかない!最高の魔力を練れるわ!」 ズドンッ

シャルロッテ「……」 ガンッ ガンッ

マミ「ティロ・フィナーレ!」 ガオンッ

さやか「やったぁー!流石はマミさん!」

シャルロッテ「残念だったなあ、トリックだよ」 ニュルン

マミ「あっ」

まどか「えっ」


ガリッ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:28:39.69 ID:FudMZ35D0
さやか「ま、マミさん……マミさんが……」

QB「まどか!さやか!今すぐ僕と契約を!」

まどか「ま、待って!さやかちゃん!あれ!」

シャルロッテ「む……?」 スカ

マミ「はっ……っ……!」 ガクガク

ほむら「く……この体でも何とか……2秒間だけ……時を止められたわ……」

ほむら「だけど……もう……」

シャルロッテ「ええい小癪な、噛み砕いてくれる!」

まどか「ほむらちゃ……!!」

ズボァッ

シャルロッテ「ぬぅっ!!」

ほむら「これは……衝撃波……?」

さやか「まさか……!」



アルベルト「そのまさかよ」 

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:34:02.67 ID:FudMZ35D0
さやか「よしっ!よくぞ来てくれた!衝撃のアルベルト!!」

アルベルト「ふん、このわしの目を盗んで小娘共を殺されてはたまったものではない」

アルベルト「この娘らは殺させるわけにはいかん、我らがビッグ・ファイアの為にもなぁぁぁぁ!!!」 ズオッ

シャルロッテ「ぬううっ、くくく、この程度の衝撃波でこのシャルロッテを……倒せるかぁぁぁ!!」 ブアッ

アルベルト「ぬおっ!!?」 

ガリィッ

アルベルト「 」

さやか「アルベルトの首が!!」

アルベルト「ええい!小癪な!」 ポンッ

さやか「取られたと思ったアルベルトの首が出てきた!そっか!一瞬でスーツの中に引っ込めたのね!」

QB「いやいや」

まどか「無茶があるよ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:39:41.15 ID:FudMZ35D0
ほむら「はあ……アルベルト……わ、私の手を……」

アルベルト「何だ小娘!こんな時に鬱陶しい……」

カチッ

アルベルト「ぬうっ……これは……まさか……!」

ほむら「私の能力で時間を止めたわ……今のうちに……」

アルベルト「ほほう、思ったよりもやるではないか……ぬううううううっ!!!」 ブアオッ

シャルロッテ「ぬぐおおおっ……ま、魔法少女如きにこのシャルロッテが……!!」

アルベルト「魔法少女を……舐めるなああああああああっっっ!!!!!」

シャルロッテ「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 ズドォォォォン

アルベルト「ふん、魔女ふぜいが……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 12:53:41.72 ID:FudMZ35D0
戴宗「するってぇと、それで誤解が解けて仲良くなれたってぇことか」

ほむら「ええ、あなたのお陰よ戴宗」

戴宗「よせよせ、俺は何もしちゃあいねぇさ」

ほむら「それでも私はあなたのお陰で救われたのよ、ありがとう」

戴宗「ったく、参ったなどうも」

楊志「鼻の下伸ばしてんじゃないよ!ったくみっともないったら!」

戴宗「あいだだ!伸ばしてねぇだろうが!んな  コンじゃねぇんだから!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

樊瑞「ぶあっくしょん!!」

サニー「おじちゃん風邪?」

残月「はっはっは、さしもの混世魔王とはいえ風邪には勝てんと見える」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:00:21.19 ID:FudMZ35D0
教会

杏子「ふーん、そんで美樹さやかってのも契約して、魔法少女が3人もいるって?」

「その通り、とはいえ巴マミとやらは死の直前のショックでしばらくは戦えんらしいがね」

杏子「はっ、ざまあないじゃんマミの奴、いっつも偉そうにしてたくせにさあ」

「さて、そして君はこのチャンスに果たしてどうするつもりだい?」

杏子「決まってんじゃん、要するに……ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ、その子」

「ふっふ、君は理解が早くて実に助かる」

杏子「ま、得体の知れないオッサンに言われてやるのはムカつくけどさあ」

杏子「そもそもアンタ、私にこんなこと知らせて何の得があるわけ?」

「いやいや、私自身に得というものは無いのだがね、強いて言うのなら……」


セルバンテス「全ては我らがビッグ・ファイアの為といったところだよ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:06:17.17 ID:FudMZ35D0
ほむら「美樹さやか、あなたは初心者なんだから下がってていいのよ」

さやか「そうはいかないって!今度からここはこのさやかちゃんが守っちゃうんだからさ!」

アルベルト「ふん、威勢のいいことだ、どれ手本を見せてやろう……ずえりゃあっ!!」 ボッ

使い魔「ぐああっ!!」 ボシュウッ

さやか「あんたの見ても参考になんないってば……」

杏子「ちょっとちょっと、あんたら何やってんの?そいつ使い魔だよ?」

さやか「誰あんた」

ほむら「佐倉杏子……!」

杏子「あれ?あんた会ったことあったっけ?」

杏子「ま、いっか、使い魔なんて倒したって何も得しないんだからさあ、もう数人食わせて魔女にさせた方が良いじゃん」

さやか「んなっ……!!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:16:09.30 ID:FudMZ35D0
さやか「あんた何言ってんのよ!そんなことできるわけないでしょ!」

杏子「どうしてだい?別に知らない奴が何人死のうがどうってことないでしょ?」

アルベルト「ほほう、確かにな」

さやか「アルベルト!あんたまで何言って……!」

ほむら「それこそ今更よ、BF団は世界征服を目論む悪の組織……」

ほむら「その男があなた達に協力してるのはビッグ・ファイアとかいうのの命令だからっていうだけよ」

まどか「で、でもアルベルトさんはQBを助けてくれたし……」

さやか「そうだよ、でも誰かが犠牲になっていいだなんて……!」

アルベルト「貴様らがどう思おうと勝手だ、わしは我らがビッグ・ファイアの意志に従うのみよ」

杏子「はっ、全く甘っちょろいこと言っちゃってさ、正義の味方にでもなったつもり?」

杏子「幸せは犠牲無しには得られないし時代は不幸無しには超えられないんだよ!」 バッ

さやか「こいつっ!」 バッ

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:22:01.22 ID:FudMZ35D0
セルバンテス「残念だがそこで止まってくれないかね」

杏子「なっ……!」

さやか「あれっ……!?」

杏子(あたしはアイツに向かって行った筈なのに……いつの間に壁際に……)

さやか(何で……アイツに斬りかかろうとしてた筈なのに、気付いたらずっと後ろに……)

アルベルト「ふっふ、相変わらず見事な技だな、眩惑のセルバンテス!」

セルバンテス「いやいや、私などはまだまだだよ、そして君達」

セルバンテス「煽っておきながら何だが、ここは互いに矛を収めないかね、この私の顔に免じて」

杏子「ったく、倒せっつったり止めろっつったり、ビッグ・ファイアって奴は随分と自分勝手なんだな」

杏子「ま、別にいいけどね、せいぜい死なないように気をつけなよ、甘ちゃん」 シュバッ

さやか「待っ……くそっ……あいつ……!!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:28:17.97 ID:FudMZ35D0
アルベルト「しかし何故だセルバンテス、この作戦はわしが任されていた筈だが」

セルバンテス「うむ、実は孔明の策のようでね、先程の佐倉杏子くんをここへ連れて来るのも作戦のうちらしい」

アルベルト「ふん…孔明の奴め……セルバンテスよ、わしは前々から疑問に思っておったのだが……」

アルベルト「これは果たして本当に我らがビッグ・ファイアの意思なのか?全ては孔明の手の内なのではないのか?」

セルバンテス「さあて、私には何とも言いかねるな」

アルベルト「そもそも何故に我々の目的である世界征服に、あのような小娘を使う必要がある?」

アルベルト「そう、本来ならばこんな回りくどいことはせず、我々BF団と国際警察機構とで決着をつけるべきだ、違うか?」

セルバンテス「ああ、私もそう思うとも、しかしこれもビッグ・ファイアの意思であるならば……」

アルベルト「従う他は無いということか……」

セルバンテス「そうだとも、なに、我らがビッグ・ファイアのこと、何かの考えがあってのことだ」

アルベルト「ふん、そうだと良いのだがな」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:37:58.10 ID:FudMZ35D0
ほむら「佐倉杏子の登場のせいで美樹さやかの精神が不安定になりつつあるわ」

中条「ふむ、するとどうなる?」

ほむら「……今までの時間軸では美樹さやかは契約したらほぼ間違いなく死ぬか魔女化していたわ」

戴宗「そいつはちっと目覚めが良くないな」

呉「しかし、魔女化というのは確かソウルジェムに濁りが溜まり、絶望しきったらなるという話……」

呉「結局は個人の問題である以上……最後に決めるのはさやか君自身ということに……」

鉄牛「ったくよお、なあ呉先生、科学の力でそういうもんはどうにかできねぇのかい!?」

呉「そうだ!グリーフシードとソウルジェムを研究所で解析してみたら何か分かるかもしれません!」

ほむら「……私のソウルジェムを貸したらいいのかしら?」

呉「ソウルジェムは魔法少女の本体……気が進まないのは分かりますがどうか……!」

ほむら「……分かったわ、ただし研究室には私もいさせてもらうわよ」

呉「ええ、それはもちろん……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:43:06.84 ID:FudMZ35D0
翌日

さやか「……ねえ、ほむら、ソウルジェムが魔法少女の本体ってさ、本当?」

ほむら「っ……まさか……!」

さやか「本当なんだね……へぇ……やっぱり私ゾンビなんだ……ふふふ……」

さやか「何で言ってくれなかったのよ……QBもあんたも……そんなこと一言も……!!」

まどか「さ、さやかちゃん!」

さやか「こんな体でさ!恭介に好きなんて言えるわけないじゃん!仁美に勝てるわけないじゃん!!」

さやか「みんなそうやって私のこと馬鹿にしてさ!何なの!私は何なのさ!!」

ほむら「み、美樹さやか……落ち着いて……」

さやか「うるさい!聞きたくない!!」 ダッ

まどか「さ、さやかちゃん!」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 13:52:17.32 ID:FudMZ35D0
アルベルト「ふ、全く無様な姿よ」

ほむら「アルベルト……」

アルベルト「だがしかし、よもや魔法少女の本体がソウルジェムだとはな、孔明め……」

まどか「アルベルトさんも知らなかったんですか?」

アルベルト「うむ、この調子だと他にもこのわしに隠していることがありそうだな」

ほむら「……」

アルベルト「貴様はそれを知っているのだろう、さあ、話してもらうぞ」

ほむら「魔法少女は……ソウルジェムが濁りきると魔女になるわ」

アルベルト「ほう……なるほどな……となると……」

まどか「そんな……それじゃ尚更……さやかちゃんを止めなきゃ……!」

アルベルト(恐らく孔明の目的は鹿目まどかを契約させること、そのものではなかろう)

アルベルト(まどかを魔女化させた後と考える方が無難……だが何故そんなことをする必要がある)

アルベルト(分からん……ますますもって分からんぞ……孔明……!)

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:00:28.25 ID:FudMZ35D0
さやか「……」

戴宗「いよぉー、浮かない顔してるじゃあないか、お嬢ちゃん」

さやか「あんた……確か前の……」

戴宗「戴宗ってんだ、どうしたんでい」

さやか「……あんたさ、最初にQBを追ってて……それってさ……正しかったんだね……」

さやか「私はまんまと騙されて……こんなガラスみたいになっちゃってさ……ゾンビみたいにされちゃって……」

戴宗「ほぉーう、で、そいつの何が問題だ?」

さやか「っ……!あんたなんかに……分かるわけない!私の気持ちなんて……!」

さやか「こんな……こんなにされちゃって……私もう人間じゃないんだよ……ガラスの塊みたいなもんなんだよ!」

戴宗「……なあ、おまえさん、心ってのはどこにあるか知ってるか……?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:08:26.66 ID:FudMZ35D0
さやか「知ってるよ……私の心はさ……これだもん……はは、笑っちゃうよね……」

戴宗「いいや、違う」

戴宗「心ってのは『ここにある』なんて分かるもんじゃねえさ」

戴宗「胸にあるのか頭にあるのか……ひょっとしたらそんなもんは元々無いのかもしれねぇ……」

戴宗「だがな、例え心がどうだろうと、俺達は人のことを考え、自分の力で動くことができる」

戴宗「人間だろうが違ってようが一緒のことだ、不死身の体の死ねない男でもよ、人を愛することは出来るんだ」

さやか「……なにそれ、慰めてるつもり?」

戴宗「さぁーてなあ、だが、この話をどう取るかは自分次第だ」

戴宗「なあに、そう気にすることじゃあねえ、お前がどうでも、誰もお前を嫌ったりはしない」

さやか「……ありがと」 フラ

戴宗「……ちっと、こいつぁ余計なお世話だったかもしれねぇな」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:12:29.61 ID:FudMZ35D0
杏子「あ、いたいた、ったく探したよ」

さやか「悪いね、手間かけさせちゃってさ……」

杏子「なんだよ気持ち悪い……あんたもさあ、いつまでもクヨクヨしてんじゃねーよ」

さやか「本当だよね……はは……みんなこんな私に優しくしてくれたのにさ……」

さやか「私ったらうつむくだけしかできなくって……勝手に沈んじゃっててさ……」

杏子「おい、あんた……!」

さやか「あたしって、ほんとバカ」

パリーン

杏子「さやかぁぁぁぁぁ!!!!」

戴宗「ちぃっ!遅かったか!!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:25:03.47 ID:FudMZ35D0
国際警察機構支部

中条「では、さやか君が魔女化したというのかね」

戴宗「ああ、どうにか逃げてきましたがね」

まどか「さやかちゃんが……」

杏子「なあ、おっさん!さやかはどうなっちまったんだよ!」

中条「魔法少女はソウルジェムが濁りきると魔女に変わる、それは今説明した通りだ」

中条「それで呉先生、魔女化した魔法少女を元に戻す方法は……」

呉「今のところはなんとも……ですが、ソウルジェムとグリーフシードを調査した結果……」

呉「この二つは両方とも人間の精神エネルギーを吸収することによって作動しているということが分かりました」

呉「つまりは魔女となったさやか君に、何らかの方法で絶望とは逆の精神エネルギーを分け与えることができれば……」

杏子「要するにさやかの精神に呼びかければいいってことか!」

ほむら「無理よ、今までもそんなので上手くいったことは無かったわ」

戴宗「なあに、こういうことはやってみないと分かんないもんだ、そうだろうまどか」

まどか「うん……さやかちゃんの為なら私だって……!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:30:50.74 ID:FudMZ35D0
魔女の結界

ほむら「……いい、三人とも、危なくなったら私はまどかを最優先に行動するわ」

戴宗「どうしようもなくなったら、さやかを倒すのもやむなしってことだな」

まどか「うん……でもきっと大丈夫……大丈夫だよ!」

杏子「だな、こういう時どうにかするのが魔法少女ってやつだからな」

戴宗「ま、俺は魔法少女なんてもんじゃあないけどな……さあて、お立会いだ」

オクタヴィア「アアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

戴宗「まどか、杏子、ほむら!お前らは奴に声をかけ続けろ!」

まどか「戴宗さんは……」

戴宗「なあに、こいつ一人さばくぐらい、俺一人で十分だ」

まどか「うん……いくよ、さやかちゃん!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:34:47.10 ID:FudMZ35D0
戴宗「うおらあああああああああああ!!!!」 ガカァッ

オクタヴィア「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

まどか「さやかちゃん!さやかちゃん聞こえる!?ねえ!」

杏子「くそっ!いつまでも暴れてんじゃねーよ!おい!さやか!」

オクタヴィア「アアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 ガガガガガ

戴宗「ちぃぃっ!!!」 バキィッ

まどか「戴宗さん!」

戴宗「へっ、なあに、この程度……」

杏子「くそっ!さやか!いい加減に……!」

アルベルト「随分とみじめな姿だな戴宗」

戴宗「衝撃の……!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:39:46.15 ID:FudMZ35D0
アルベルト「ふん、こんなものを救おうなどと、また無駄なことを」

杏子「無駄じゃねえ!さやかは絶対に元に戻すんだ!」

アルベルト「うっとおしい!!それが無駄だと言っておるのだ!!」

戴宗「よせ!衝撃の!」

オクタヴィア「アアアアアアアアアアアアアアアア」

まどか「アルベルトさん!さやかちゃんと一緒だったのに……どうして……!」

アルベルト「なればこそだ、少しでも触れ合ったからこその、これが十傑集としての優しさよ」

アルベルト「どのみちこうなってはもうどうしようもあるまい、なればこそ!」

アルベルト「潔く散らせてやろうというのが分からんのか!!分からんかぁぁぁぁぁ!!!!」

オクタヴィア「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ズアオッッ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:50:14.70 ID:FudMZ35D0
杏子「結界が……くそっ、さやか……」

まどか「さやかちゃん……」

呉「ああ、全ては私の責任だ!何もかも私の判断ミスだ!」

呉「私が無責任にあんなことを言わず他の方法を慎重に調べていれば……こんなことには……!」

戴宗「衝撃の……」

アルベルト「どうした、早く行け戴宗、それとも手負いのままこのわしと戦うつもりか?」

戴宗「すまんな……嫌な役をさせた……」

アルベルト「黙れぇい!わしは貴様らなどの為にしたわけではないわ!」

ほむら「アルベルト……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

QB「さて、さやかも消えて、あとはワルプルギスを残すのみだけど」

QB「これも全ては君の思いのままかい、諸葛亮孔明」

孔明「何を言いますやら、この展開を望んだのはあなた方インキュベーターの方ではありませんか」

孔明「しかし全ては万事順調、そう、我々の計画はここからが本番なのです、ふふふはははははは」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:04:01.61 ID:FudMZ35D0
中条「さやか君の死で気落ちするのは分かるが、我々には悲しんでいる時間すら無い」

中条「およそ一週間後、ワルプルギスの夜がこの街へと襲来する」

中条「暁美くんによればワルプルギスの夜は具現化するだけで一つの街を滅ぼす巨大な魔女だそうだ」

中条「決して気を抜ける相手ではない、そのことを諸君も肝に命じておくように、以上!」

まどか「……」

ほむら「まどか……」

まどか「ほむらちゃん……ワルプルギスってすごい強い魔女なんでしょ……やっぱり…私も戦った方が……」

まどか「それに……それにそうすれば、さやかちゃんだって……」

中条「鹿目まどか君、申し訳ないが君には一週間、この支部の地下シェルターで生活してもらう」

まどか「な、なんでですか、私……」

呉「まどか君、長官も君のことを考えてのことなんだ」

まどか「でも……」

呉「分かってくれるね……?」

まどか「……はい」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:09:51.29 ID:FudMZ35D0
そして一週間後……

オペレーター「来ました長官!スーパーセルの前兆です!」

中条「来たか……総員戦闘配備につけ!」

呉「上手くいくでしょうか」

中条「さて、こればかりは天に祈るしかあるまい……」

⑤ 

ほむら「いよいよね、杏子、準備は大丈夫かしら」



杏子「ここまで来てからかうなって、あたしはそれよりマミが心配だね」



マミ「大丈夫よ、美樹さんがあんなことになったのに、私だけのんびりしてるわけにもいかないもの……」



ワルプルギス「キャハハハハハハハハハハハ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:22:13.04 ID:FudMZ35D0
黄信「敵は最強ワルプルギス!しかし怯むな皆の衆!勝つ事だけを考えろ!」

花栄「とはいえなあ黄信、あの大きさ……」

少ニ「九大天王も足りてないってのにあんなもんどうやって倒せって……」

黄信「グズグズするな!仕掛けるぞ!」

ほむら「その必要はないわ」 カチッ

ズドドドドドドドドドドドド

少ニ「おお、時を止めたのか!」

ほむら「まだまだよ、タンクローリー!」 ドゴォォン

花栄「追魂奪命剣!」 バババババババ

マミ「ティロ・フィナーレ!」 ドォォォン

黄信「よおし!かかるぞ!」

杏子「こいつで……!」

戴宗「どうだあああああああああ!!!」

ドゴォォォォォンッ

ワルプルギス「キャハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwww」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:28:50.40 ID:FudMZ35D0
オペレーター「ワルプルギス!損傷軽微です!」

呉「くっ…あれだけやってこの程度のダメージしか通らないのか!」

中条「こうなったら私も出るしかあるまい、呉くん、ここの指示は頼んだぞ」

オペレーター「し、しかし長官…ああっ!!」

呉「どうした!」

オペレーター「使い魔です!使い魔が支部の内部へ侵入しています!」

中条「何だと!」

呉「シャッターが破られたのか……くそっ、なぜ私は何も……!」

中条「泣いている暇は無いぞ呉くん、一刻も早くアレを止めなければ予想を超えた被害が出る」

呉「ええ、分かっています、分かっていますとも……」

中条「楊志くん、一清くん、聞こえるかね、支部に使い魔が現れた、至急拠点の防御にあたってくれ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:38:11.29 ID:FudMZ35D0
知久「外は随分荒れてるみたいだねえ」

詢子「ん、どこ行くんだい、まどか」

まどか「ちょっとトイレ……」

まどか「……」

まどか「ほむらちゃん……」

QB「みんなが心配かい、まどか」

まどか「QB……どうやってここまで……!」

QB「簡単だよ、普通の人間には僕の姿は見えないんだからね、最も九大天王や十傑集レベルになると何故か見えるみたいだけど」

QB「まどかも分かってるとは思うけど、ほむら達はきっとワルプルギスには勝てないだろうね」

QB「いくら九大天王といえども一人二人程度にやられるワルプルギスじゃないよ、それこそ九人いれば別だろうけど」

QB「それに梁山泊が数で押そうにも、ワルプルギスだって使い魔を無限に生み出せる、数でも質でも君たちの負けさ」

まどか「ならどうすれば……」

QB「それを僕に言わせるのかい?まどかだって分かっている筈だろう?」

まどか「……」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:44:45.39 ID:FudMZ35D0
戴宗「っつああああああああああ!!!!!!!!」 ギュゴオオオオオ

ワルプルギス「キャハハハハハハハハハハハハ……」

鉄牛「くそっ、兄貴でも足止めぐらいにしかならねえなんて……!」

村雨「ボサッとするな鉄牛、使い魔だけでも相当いるんだ、サボッてちゃあ増えるばかりだぞ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アルベルト「……」

孔明「さて、念の為に言っておきますが、十傑集の皆さんには今は戦闘は自重していただきたく……」

アルベルト「貴様に言われんでも分かっておるわ!だが……」

孔明「このような手で国際警察機構に勝ったところで納得がいかない、そう仰られるのでしょう?」

孔明「しかしこれもまた我らがビッグ・ファイアの意思、我々はそれに従うしかないのです」

セルバンテス「ほほう、とはいえ、素直に従ってるだけのようには見えないがね」

孔明「はははは、いやいや滅相も無い……そしてここで、役者が揃ったようですねぇ」

アルベルト「むう、あれは……」

まどか「……」 ザッ

ほむら「まどか……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:53:56.83 ID:FudMZ35D0
まどか「ごめんね、ほむらちゃん」

ほむら「まどか……それじゃあ……私達は今まで……何の為に……!」

まどか「ごめん、でもこうするしか無いって思って……本当にごめん」

まどか「皆さん、下がっててください、ワルプルギスは私が一撃でやっつけます!」

黄信「馬鹿を言うな!女子供に任せて引き下がっては梁山泊の名折れよ!」

花英「おいおい黄信……」

戴宗「いかん!みんな離れろ!」

まどか「いけぇっ!!」 バシュッ

ワルプルギス「キャハ……キャハ…ハ……ハ……」 ズドンッ

ワルプルギス「キャ…………」 シュウウウ……

ワルプルギスの夜を倒した!

黄信「なんと!」

花栄「こいつはたまげた、本当に一撃とは」

呉「しかしこれでは……!」

まどか「っ……!」 ズズ……

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:01:53.28 ID:FudMZ35D0
まどか「あっ……っ……あ゛ぁっ……!!」 ビクビク

呉「これは……くっ……急いでまどか君のソウルジェムとシズマドライブとのリンクを!」

ほむら「まどか……まどかぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!」

クリームヒルト「ァァァァァァァァ……」

解珍「なんてこった……せっかくワルプルギスを倒したってのに……」

解宝「おい、あれ!」

戴宗「いかん!まどかの足元から離れろ!」

エキスパートA「えっ、うわっ、触手が……あああああああああああ」

エキスパートB「ああああ、助け……ああああああぁぁぁぁ……」

鉄牛「野郎……命を吸い取ってやがる……!」

戴宗「こいつが救済の魔女か……こいつぁちっとばかし難儀だな……」

ほむら「……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:10:29.57 ID:FudMZ35D0
アルベルト「なんということだ……これは……」

セルバンテス「こんなものを放っておいては国際警察機構のみならず、我々BF団も破滅しかないぞ」

アルベルト「最初からそれが狙いだったのか……孔明!!」

孔明「ふふふははは、慌てなさんな、なあに、大した問題ではないではないですか」

アルベルト「大した問題ではないだと?貴様、人類が滅んでそれが大した問題でないなどよくぞ言えたものだ!」

孔明「しかし、この作戦を提案したのは他でもない我らがビッグ・ファイア様なのですぞ!」

アルベルト「黙れ!いつもそうして言い逃れよって!この作戦が本当に我らのビッグ・ファイアのものだという証拠でもあるのか!」

孔明「だまらっしゃい!!見苦しいですぞアルベルト殿!十傑集ともあろうお方が我らのビッグ・ファイアを疑うと申すのですか!」

アルベルト「ぬうう……孔明……!」 ギリッ

孔明「はははは、まあ良いではないですか、我々は我々でこのフィナーレをゆっくり鑑賞するとしましょう」

孔明「全ては予定通りに進んでいるのですから、ふふふ、ふふはははははははは」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:44:50.21 ID:niBuYk+k0
ほむら「もう……こうなったら……またやり直すしか……」 カチ…

戴宗「待ちな、ほむら、まだ諦めるのは早いんじゃあねえのかい」

ほむら「えっ……」

戴宗「見ろ、まどかの魔女はあのまま一気に周りの生命を吸収しにかかるかと思ったが……」

戴宗「未だに最初の状態のまま微動だにしねぇ、つまり、だ」

ほむら「まどかの中で……何かが起こってる……?」

中条「その通りだ」

マミ「どういうことですか、長官?」

中条「魔法少女は魔女となる際にその大量の負の精神エネルギーを溜め込み、放出する必要がある」

呉「そこで私はさやか君の時の失敗を活かし、精神エネルギーを放出される前にシズマドライブによって変換!」

呉「そのエネルギーをまどか君のソウルジェムへと送り返し、更に放出されたエネルギーを送り返しと循環させたのです!」

呉「このエネルギー運動によって未だにまどか君自身は魔女へとは至っていない筈…しかし……!」

中条「そう、そういつまでも続くものでもない、精々あと10分が限度というところだ」

ほむら「それじゃあ……その10分で……まどかを救出する……!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:50:50.41 ID:niBuYk+k0
中条「うむ、一刻も早くどうにか……」

「はぁーっはっはっはっはっはっは!!!」

杏子「なんだ!?」

戴宗「あいつは……ビッグゴールド!」

マミ「そして……十傑集!マスク・ザ・レッド!!」

レッド「その通り、よくご存知だ」

中条「ほむら君、杏子君、マミ君、君達は早く魔女の内部へと向かいたまえ」

杏子「オッサンはどうするんだ?」

中条「敵は最強十傑集、ならばこちらも国際警察機構・九大天王が一人、『静かなる中条』が応じよう!」

レッド「フハハハハ、よもやあの静かなる中条と戦えるとは光栄だ、だがしかし、十傑集は私だけではないぞ!」

中条「なに!?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:01:10.46 ID:niBuYk+k0
血風連「我ら名前を血風連!振るう刃は相手を選ばず!退かねば血潮の海となる!!」

血風連「直系の怒鬼様!まずは我等にお任せを!」

怒鬼「……」

杏子「ちっ…こいつら……!」

黄信「そうはさせんぞ血風連!」

花栄「向かう少女のその道は、この小李広が打ち開こう!」

一清「さあいざ走れ!ここは我らに任されよ!」

マミ「ありがとうございます!行くわよ暁美さん!」

怒鬼「……」バッ

ほむら「マミ!危なっ……!」

鉄牛「どおっせええええええええい!!!」 ガギィンッ

鉄牛「へっ、戴宗の兄貴に言われてんだ!こっから先にはこの黒旋風の鉄牛を倒してから行ってもらおうか!」

怒鬼「……」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:08:38.45 ID:niBuYk+k0
杏子「うっしゃ!こっから先だ!急ぐぞ!」

マミ「待ちなさい佐倉さん!」 パァン

十常寺「これは驚嘆、我が身を見破るとはその方、眼力見事なり」

マミ「まさか十傑集が三人も来ているとはね……暁美さん、佐倉さん!先に行きなさい!」

ほむら「巴マミ!」

マミ「素直に言うことを聞きなさい、たまには先輩にかっこつけさせるものよ!」

ほむら「……はい!」 ダッ

十常寺「貴公が銃弾摩訶不思議、百発必中、強力無比!」

マミ「分かってるじゃない、ティロ・フィナーレ!」

十常寺「否!我が命の鐘の響くところ、生けるもの皆死に絶えり!」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:15:14.96 ID:niBuYk+k0
ほむら「急ぐわよ杏子、早くまどかの本体を探さないと……」

ヒィッツカラルド「手伝ってやろうか、ただし、真っ二つだぞ」

ほむら「なっ…!」

ヒィッツカラルド「十傑集が一人、素晴らしきヒィッツカラルド、相手をしてもらおうか」 パチンッ

杏子「ほむらぁっ!」

「てりゃあああああああああっ!!」

ヒィッツカラルド「うん?」

ほむら「っ……あ、あなた……!」

「真っ二つとか笑わせてくれるよね……このっくらい私の回復力なら軽いもん……!」

ヒィッツカラルド「ほほう……」


さやか「例え100発200発!この美樹さやかが、命という名の盾になろう!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:20:12.54 ID:niBuYk+k0
杏子「さやかぁぁぁぁ!!」

ほむら「どうしてあなたが……」

さやか「えへへ、ほら、まどかが契約したっしょ、その時の願い事でさ」

さやか「ま、とにもかくにも結果オーライ!こいつは私に任せてよ!」

杏子「ああ!今度は死ぬなよ、さやか!」

さやか「二度も死んでたまるもんか!さあて、行くよ十傑集!」 ジャキッ

ヒィッツカラルド「ちぃっ!」

セルバンテス「なかなか苦戦しているようじゃないか、どれ少しばかり手伝ってあげよう」

杏子「へっ、やっと出やがったな!十傑集!眩惑のセルバンテス!」

セルバンテス「残念だよ杏子君、私は君がとても好きだったのに」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:24:44.48 ID:niBuYk+k0
杏子「あたしはアンタみたいな胡散臭いオッサン、あんまし好きじゃないけどな!」

セルバンテス「ふふふ、口の悪い子は嫌いだよ!」 バッ

杏子「!」

セルバンテス「もらったぁ!」 ブンッ

杏子「どこ狙ってんのさ、こっちだよ」

セルバンテス「なにっ!?」

杏子「ロッソ・ファンタズマ!幻術使えるのが自分だけとか思うなよ!」

セルバンテス「ほほう、なかなか面白い能力を使うじゃないか杏子君」

セルバンテス「よろしい、この眩惑のセルバンテス、君に本当の眩惑というものを見せてやろうじゃあないか」

杏子「上等だよ、おっさんども!行くぞさやか!」

さやか「よしきた!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:33:58.90 ID:niBuYk+k0
ほむら「はあ……はっ……」

アルベルト「ようやく来たか、待ちくたびれたぞ」

ほむら「衝撃のアルベルト……!」

アルベルト「貴様らの目指しているものはこの先だ、だが行くのならこのわしを倒してから行け」

ほむら「……!」

アルベルト「……などとは言わん、さあ、進みたければ進むがいい」

ほむら「えっ……」

アルベルト「そもそも、このような仕掛けで年端もいかぬ女子供に戦わせるなぞ、わしにとっては不本意極まりない」

アルベルト「世界の運命は我々BF団と、貴様ら国際警察機構で白黒つければ済む話だ、違うか戴宗」

戴宗「全くその通りだな、衝撃の」

アルベルト「ふはは、やはりこうでなくてはならん!来い戴宗!今日こそ決着をつけてやる!」

戴宗「ああ、行くぞ衝撃の!」

アルベルト「っつああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

戴宗「っるぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:40:09.81 ID:niBuYk+k0
ほむら「っはあ……まどか……」

まどか「……」

ほむら「本当……まだソウルジェムがグリーフシードになってない……これなら……」

QB「全く困るなあ、これじゃあ精神エネルギーが回収できないし、全部台無しじゃないか」

ほむら「インキュベーター……!」

QB「孔明も孔明だよ、全て予想通りなんて言ってたくせに蓋を開けてみれば反撃の予知を残し過ぎてる」

QB「まあ、未開拓のこの星じゃあ仕方ないのかもしれないけどね、所詮は彼の知略もこんなものさ」

QB「だけどここで終わらせるわけにはいかないからね、不本意だけど僕も戦うことにするよ、この……」

QB「巨大戦闘メカ、キュイベントロボでね!」

ロボ「ガオオオン」

ほむら「ええ……」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 17:45:40.20 ID:niBuYk+k0
QB「驚いただろう、このロボさえいれば十傑集も九大天王も敵じゃないよ」

QB「いっそこのままBF団も国際警察機構も潰しちゃっていいくらいさ、いけ!ロボ!」

ロボ「ガオオオオン」 ズゴォッ

ほむら「くうっ!!」

QB「まどかならともかく、満身創痍の君じゃこのロボに勝てるわけがないよね、さあ大人しく……」

ほむら「諦めない……」 グッ

QB「?」

ほむら「例えあなたがどんな力で襲ってこようとも、例え結果が見えなくっても」

ほむら「私はもう絶対に諦めない!何があってもまどかを守ってみせる!」

QB「やれやれ、君は現実というものが見えてないみたいだね」

QB「君はこの状況を打破する手段があるとでも言うつもりかい?」

まどか「手段なら……ある……!」 グッ…

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 18:46:00.57 ID:niBuYk+k0
QB「へぇ、驚いた、まさかまどかがまだ動けただなんてね」

まどか「QB、私達はもう諦めないよ、あなたなんかに頼らなくても……絶対にみんなで夢を掴んでみせる!」

QB「それでどうするつもりだい、まどか、そんな少ない魔力でロボに立ち向かうつもりかい?」

QB「君達はいつもそうだね、絶体絶命な状態でもそうやって無意味な抵抗をしたがる」

QB「そうして結局は力及ばずして消滅することに誇りすら感じているんだ、わけがわからな」

まどか「うるさぁぁぁぁいっっ!!!!!!」 ズオッ

QB「!?」

まどか「魔法少女を……舐めるなぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 カッ

QB「な……そんな……まどかにこれだけの魔力が残っている筈が……」

まどか「私達は絶対に諦めないで立ち向かってみせる!みんなと一緒に戦えば……」

まどか「幸せも犠牲無しに掴むことができる!時代も不幸無しに超えられる!違うか!違うかっ!!」

まどか「違うかぁぁぁぁぁぁっ!!!」

カッ

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 18:59:33.24 ID:niBuYk+k0
ヒィッツカラルド「ふん、インキュベーターだ何だと言いながらも終わりは呆気ないものだ」

レッド「はっはっは!所詮は感情の無い獣、我らの敵ではないわ!」

怒鬼「……」 コクリ

十常寺「盛者必衰、致し方なし」

セルバンテス「さて、それでここからが本題なんだが」

アルベルト「左様、此度のこの計画……どのような意図であったのか答えてもらうぞ、孔明!」

孔明「はて、一体なんのことやら」

アルベルト「惚けるな!インキュベーターとやらをけしかけ、魔女を生み、そして我らは何を得た!」

レッド「うむ、我らのビッグ・ファイアが真意、応えていただこう!」

セルバンテス「早く答えた方が身のためだ、いざとなれば十傑集裁判もいとわんよ」

十常寺「いざ、いざ、いざ!」

怒鬼「……」

孔明「……」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 19:04:36.34 ID:niBuYk+k0
孔明「ふふ……ふはははは……うあーっはっはっはっはっは!!」

アルベルト「ぬうっ!おのれ孔明!何がおかしい!」

孔明「ふふふふふ、いいですか、皆さん、これは何の問題もありません、全ては我らの計画の内です」

孔明「そぉう、全ては我らBF団の、GR計画の為の布石なのです!」

レッド「なにっ!?」

セルバンテス「GR計画!!」

十常寺「これは奇怪、奇妙奇天烈」

ヒィッツカラルド「ほほう……な、なるほど……」

怒鬼「……」

アルベルト「GR計画……やはり我らのビッグ・ファイアは……!」

孔明「そぉう、これらもまた我らのビッグ・ファイアの望みなのですよ、うふふ……ふはははははは……」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 19:12:38.98 ID:niBuYk+k0
呉「それでは皆さん……短い間でしたが、ありがとうございました……」

マミ「ふふ、呉先生もお元気で」

中条「何かあったらすぐに国際警察機構へ連絡をくれ、いつでも対応しよう」

杏子「ああ、おっさんも元気でな」

戴宗「何だったら国際警察機構に入ってくれてもいいんだけどな、お前らだったらすぐにでもA級エージェントになれる」

鉄牛「ちょ、ちょっと待ってくださいよ兄貴、そんな早く出世されたんじゃあ俺の立つ瀬が無いじゃねぇですかい」

さやか「あははは、まあ考えとこっかなー」

ほむら「ふふ……」

まどか「それじゃあ……また会いましょうね!」

戴宗「ああ、みんなも達者でな」

これにて魔法少女とインキュベーター、そしてBF団との戦いは終わりを告げた

だが世の中に魔女がいなくなったわけではない、そして、今も結界の中には戦い続ける少女達の姿があるだろう

ほむら「砕け!ジャイアントロボ!」ガオオオオオン



おわり