1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 15:42:25.11 ID:DaxRjGjV0
雁夜「まぁ、モノは試しって言うし・・・」ゴクリ

ギャピーギャピー

雁夜「まず、コイツを捕まえてと・・・」


雁夜「次は、洗って塩茹でしてみるか」

グツグツ


雁夜「そして、綺麗に捌いて中身を取り出す・・・」

ザックザック ブシュー


雁夜「そして、みを皿に盛り付ければ・・・完成!」

引用元: 雁夜「蟲って実はうまいんじゃ・・・」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 15:50:04.56 ID:DaxRjGjV0
雁夜「どれどれ・・・さっそく味見を・・・」

ムシャムシャ

雁夜「う、うまい!」


雁夜「意外といけるぞこれ・・・」

モッシャモッシャ


雁夜「このみのプリプリ感、そして噛むたびにほとばしる、体液!」


雁夜「う、う、うめえええええええええええええええええええ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 15:54:30.72 ID:DaxRjGjV0
臓硯「ふ、雁夜よ・・・。貴様もついにこの味に気づいてしまったか・・・」


雁夜「き、吸血鬼!この蟲は俺のモノだ!やらないぞ!」


臓硯「フン、そんな雑種蟲いらんわ。ワシはこの刻印蟲を食うんでな・・・」


臓硯「うめえええええええええええええええ、ウホオオオオオオオ!!」


雁夜「・・・」ゴクリ・・・

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 15:59:10.11 ID:DaxRjGjV0
臓硯「さすがAランク、刻印蟲じゃ!口の中が色々凄いことになっとるわ!!」


雁夜「(普通の蟲でもあれだけうまいのに・・・それ以上だと・・・!食ってみてぇ!)」


臓硯「物欲しそうに見ても、やらんぞ・・・!これはワシのだ!」


雁夜「殺せ!バーサーカー!」


バーサーカー「■■■■■―――――!!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:03:11.63 ID:DaxRjGjV0
臓硯「ぎゃああああああああああああ」ガクッ


バーサーカー「■■■■■―――――!!」ドカ!バキ!ドゴ!


雁夜「これがAランク刻印蟲・・・!いただきます」

ムシャムシャ


雁夜「■■■■■■■■■■―――――!!!」


雁夜「うますぎるるるっるるっるるるるあああああああああああ」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:12:27.66 ID:DaxRjGjV0
臓硯「ちなみにこれを超える、EXランクの蟲が存在する・・・!」


雁夜「なんだと!」ムッシャムッシャ


臓硯「間桐の宿命だ、このEXランク蟲を探し出すのは・・・!後は頼んだ!雁夜・・・」


雁夜「おやじいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


そうして親父と悲劇的な別れをした俺は、EXランク蟲を手に入れるために、聖杯戦争に参加することにした





19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:19:22.00 ID:DaxRjGjV0
この先、幾多の障害があるだろうが俺は負けない!

何故なら俺が間桐雁夜だからだ!必ず聖杯を手に入れて、EXランクを手に入れてやるぜ!


~ここでoath signOPが入る~


雁夜「さて、とりあえず敵を探さないとな・・・!」


雁夜「行くぞ!バーサーカー!」


バーサーカー「あぁ、必ず聖杯を手に入れよう!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:22:45.34 ID:DaxRjGjV0
雁夜「あ!あそこに居るのはランサーのマスター!」


ケイネス「ふむ・・・日本の土地というのは迷って仕方ないな・・・」


ランサー「主よ、本当にこの道であっているのですか?」


ケイネス「問題ない、たぶんあっているはずだ・・・」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:27:41.80 ID:DaxRjGjV0
ランサー「かれこれ三時間以上、道に迷っている気がするのですが・・・」


ケイネス「えぇい!黙れ!お前は黙って私について来ればよいのだ!」


ランサー「はっ、失礼しました・・・我が主よ・・・」


雁夜「バーサーカー!殺れ!」


バーなんとか「ランサーぐらいなら喰らったら死ぬパンチ!」


ランサー「痛って!」


雁夜「おい!効いてないぞ!」


バーサーカーさん「おかしいな・・・」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:32:56.91 ID:DaxRjGjV0
雁夜「えぇい!もう俺が殺る!」


雁夜「喰らえ!Aランク刻印蟲握り寿司!」


ランサー「な、なにを!」モガッ


ランサー「うんまあああああああああああああああああいいいいい」ザックブッシュー


雁夜「ふっ、ウマさのあまりに自害したか・・・。まぁ当然だな・・・」


スロットさん「やったぜ!」


ケイネス「馬鹿なあああああああああ、こんな奇想天外な事があってたまるかあああああ!!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:38:56.37 ID:DaxRjGjV0
雁夜「黙れ!お前も食え!A++ランク刻印蟲地中海風パエリア!」


ケイネス「ほげええええええええええええええええええ!!!」


雁夜「ふっ、ウマさのあまりにショック死したか・・・。まぁ当然だな・・・」


777「さすがだぜ!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:40:29.62 ID:DaxRjGjV0
そんなこんなで俺は着実にサーヴァントを料理に美味死させてきた・・・!

そして、ついに騎士王との戦いが始まった・・・!

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 16:49:11.12 ID:DaxRjGjV0
雁夜「クソッ!何でコイツは料理を食べないんだ!」ポイッポイッ


セイバー「切嗣もういい加減食べさせてください!空腹が限界です!」カキンカキン


アイリ「駄目よ!セイバー!それを食べたら美味さのあまりに死ぬわ!」


切嗣「クソッタレ!令呪でもセイバーの空腹は抑え切れんのか!」


雁夜「(ぐ・・・!そろそろバーサーカーの宝具でも料理が作れなくなってきた・・・!)」


アイリ「セイバーこの戦いが終わったら、何でも好きなだけ食べさせてあげるから!」


セイバー「本当ですね!アイリ!うおおおおおおおおおおお!!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:00:44.63 ID:DaxRjGjV0
セイバー「アイリスフィール!切嗣!離れてください!エクスカリバーで一気にカタをつけます!」


切嗣「行くぞ!アイリ!」


アイリ「セイバー!私に勝利を!」


セイバー「騎士の名に掛けて!」


ランスロット「マズイぞ!マスター!」


雁夜「あぁ、分かってる・・・。だが勝利を決め込んだときこそ勝機は見える・・・!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:03:56.36 ID:DaxRjGjV0


セイバー「エクス・・・」スゥウウウウウウ


セイバ「カ・・・」


雁夜「今だ!ランスロット!セイバーの口にSランク刻印蟲を捻じ込め!」

グピー


ランスロット「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ヒョイ


セイバー「むぐっ!」


セイバ「ウマアアアアアアアアバアアアアアアアアアアアアアアアア」

―――刹那。ランスロットから放たれた刻印蟲は、セイバーの口へ入り込み

エクスカリバーは上空へと放たれ、空は黄金へと包まれた。


雁夜「やったのか・・・」


ランスロット「あぁ、私たちの勝利だ・・・」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:11:32.34 ID:DaxRjGjV0
セイバー「」ピクピク


切嗣「あぁ・・・」


アイリ「切嗣・・・!」ガシッ


ギル「もう勝ったつもりか・・・?雑種!」ヒュイイイイイイン


雁夜「アーチャー!まだコイツが残っていたか!」


ギル「よくぞセイバーを倒したと、誉めてやりたい所だが、今我は非常に機嫌が悪い!」


ギル「せめて散り様で我を矜持させて見せよ!雑種風情が!」ドゴゴゴゴゴゴ


ランスロット「離れろ!主!」


雁夜「ランスロット!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:20:56.21 ID:DaxRjGjV0
ランスロット「主!私を令呪で狂化させろ!さもなくばゲートオブバビロンは防ぎようが無い!」


雁夜「せっかく、刻印蟲で正気に戻ったのに何を言ってるんだ!」


ランスロット「我々は一体何のために身を焦がし戦って来た!?全ては聖杯を手に入れるためだろうが!」


雁夜「ぐぅうううううう・・・」


ギル「我を差し置いて、御喋りとは随分といいご身分になったものだな!!塵芥となれ!」

ズガガッガガガガッガ!!


ランスロット「雁夜あああああああ!!!」


雁夜「令呪をもって命ずる!狂え!バーサーカーああああああああ!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:34:24.51 ID:DaxRjGjV0
再び、狂犬の眼に火が灯された。狂犬は咆哮する。


バーサーカー「・・・・・■■■■■■―――!!!」


ギル「ほぉ・・・己を再び狂化するとはな・・・!面白い芸をする!」

ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

バーサーカー「■■■■■■■―――!!!!」

ガキン!ガキン!カアァン!


ギル「ハッハッハ、いいぞ!我をもっと楽しませろ!」

ギュオオオオオオオンン


雁夜「さっきよりゲートオブバビロンが巨大化しやがった!」


バーサーカー「■■■■■■―――!!!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:39:39.44 ID:DaxRjGjV0
雁夜「(考えろ!何でも良い!奴を討ち取る最善策を!ひねり出せ!)」


バーサーカー「■■■■■■―――・・・」


ギル「さっきまでの勢いはどうした?えぇ!?我は退屈がなによりも不快だ。我を楽しませることが出来んなら消えろ!!」


雁夜「待てええええエエエ!!」


ギル「あぁ?何だ、今ゴミを廃棄する所だ。邪魔するな雑種。お前も塵になるか?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:51:07.58 ID:DaxRjGjV0
雁夜「お前確か、この世の全ての娯楽を征したとか言ってたな?」


ギル「あぁ、そうだが。我は全ての娯楽を試し味わった。」


雁夜「じゃあ食事はどうだ?」


ギル「同じ事を何度も言わせるなよ、雑種。全て喰らい尽くしたわ。珍味も全て余す事無くな!」


雁夜「そうかい!じゃあこれは食ったことあるか!?」バッ

グピーグピー


ギル「な!我にそんな醜悪な蟲を見させるとは・・・!死ねええええええ!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:52:24.86 ID:DaxRjGjV0


雁夜「コイツが醜悪な蟲だって!?お前はコレを食ったことが無いのか!」


雁夜「全ての食を喰らったなど笑わせる!コイツはお前の食った中でもそれを超越する、食材なのにな!」


ギル「ぐっ!そこまで言うのならそれを喰らわしてみよ!我の舌を肥えさせなければ万死に値するぞ!」


雁夜「(かかった!)あぁ、美味すぎて腰抜かすぜ!ほらよっ!」ブン!

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 17:56:44.34 ID:DaxRjGjV0
ギル「・・・」グピーグピー


雁夜「(おい・・・バーサーカーだいじょうぶか・・・起きろ!)」


バーサーカー「・・・アァ」


ギル「(こんな物が美味いわけなかろうに・・・だがもしも・・・!我は王だぞ!全てを手に入れた!喰らえ!)


ギル「・・・」アーン


ギル「・・・・・」モキュモキュ


ギル「・・・・・・・・!!!!!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:04:02.99 ID:DaxRjGjV0
ギルガメッシュはかつて思い出した。かつて共に居た盟友の事を・・・

道端の途中で成っていた果実。その友と一緒にもぎ大木の下でそれを食べた事を。


ギル「あぁああああああああああああああああああああああああ」


ギル「我は一体・・・」


雁夜「今だ!バーサーカー!殺れ!」


バーサーカー「■■■■■■■―――!!!!」


ギル「ぐぇえええ・・・」

バーサーカーの一撃が英雄王の腹部を貫き、鮮血が空に舞った。


雁夜「はぁ・・・はぁ・・・」




67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:08:51.70 ID:DaxRjGjV0
雁夜「やったぞ・・・!ランスロット!おい!」


ランスロット「あぁ・・・やったな・・・。」


雁夜「その傷・・・!」


ランスロット「すまないな・・・英雄王も馬鹿じゃなかったらしい・・・。刹那にバビロンから射出されたみたいだ。」


雁夜「そんな・・・」


ランスロット「そんな顔をするな・・・これで聖杯は主の物だ・・・。それで主の悲願は達成される・・・」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:17:46.59 ID:DaxRjGjV0
雁夜「聖杯が・・・」


雁夜達の前に降りてきた、聖杯。普通なら狂乱乱舞する所だが、今の雁夜にはそれが酷く忌々しい物に見えた。


ランスロット「私には勿体無い死に場所だな・・・。主よ願いを叶えてくれ・・・」


雁夜「EXランクの蟲を俺によこせ!」

シュイイイイン


雁夜「これが・・・うわぁ・・・」ウネウネ


ランスロット「どうやら、美味さと外見は反比例するようだな・・・」


雁夜「あぁ・・・」ウネウネ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:26:24.42 ID:DaxRjGjV0
ランスロット「では私はそろそろ消える・・・」


雁夜「ぐっ・・・!」


ランスロット「何死ぬわけじゃない・・・。元の場所に帰るだけさ・・・」


雁夜「俺はお前に対して、最大の敬意を払う・・・。今までありがとうサーランスロット・・・」


ランスロット「感謝の極み。我が主よ、貴君に尽くせて幸せだった。そしてさらば戦友。間桐雁夜・・・」

スウウウウウウウウ


雁夜「・・・」ウネウネ


ランスロット「蟲、うまかったぞ」


雁夜「当たり前だろ」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:29:10.20 ID:DaxRjGjV0




雁夜「雨か・・・」バサッ


その雨は俺達を祝福してるのか、それとも悲しんでいるのか俺には分からなかった。


ただ俺とランスロットの戦争は幕を閉じた。俺達の勝利で

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:39:23.78 ID:DaxRjGjV0
エピローグ


俺はその後、会社を立ち上げた。

間桐フーズという、食品会社だ。主に蟲を扱っている。


秘書「社長、加工刻印蟲の売れ行きは上々です。もう機械を増設し生産ラインを伸ばしたほうがいいかと」


雁夜「そうか、発注しておいてくれ。君に任せる。」


雁夜「所でEX蟲のクローン研究はどうなってる?」


秘書「少々難航しています。ですが時間をかければいけます。」


秘書「そうそう、某国から蟲の軍事転用計画を持ちかけられましたが、どうしますか?」


雁夜「これは食品だ。兵器じゃない。」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:42:49.21 ID:DaxRjGjV0
雁夜「その話は丁重にお断りしろ。いいな?」


秘書「わかりました、社長その手の痣は・・・?」


雁夜「あぁ、これはちょっと昔に・・・。ん?令呪が元に戻っている・・・?」


秘書「はっ?れいじゅ?」


雁夜「いや、こっちの話だ。君は戻れ」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 18:47:01.14 ID:DaxRjGjV0
秘書「はぁ、わかりました。失礼します・・・」


雁夜「(どういう事だ・・・。聖杯戦争はとっくに終了したはず・・・!また始まるのか殺し合いが・・・)


第5次聖杯戦争へ続く・・・


終わり

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 19:04:43.90 ID:DaxRjGjV0
次回予告っぽいもの


第四次聖杯戦争を征した、雁夜は再び第五次聖杯戦争へと足を踏み入れる事になる。


士郎「蟲うめええええええええええwwwwww」


イリヤ「士郎がああああああああああああああああ!!!」


雁夜「ハハハハハッ!全てを蟲に染め上げてやる!!」


桜「もうやめて!雁夜おじさん!!!!!」


ギル「久しいな、雑種!!」ムシャムシャ


セイバー「このAランク蟲じゃないと食べられません!」モッシャモッシャ


ランスロット「我が主よ、久し振りだな」


次回 凶蟲再誕 

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 19:07:02.48 ID:DaxRjGjV0
終わり、ちなみに一番好きなのはイスカンダルです。