682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:22:03.59 ID:kp+FI5Fy0
扇「……もう少しだ……もう少しでブリタニアの奴らに
  一泡吹かせてやれるぞ……!」

玉城「でもよぉ、積荷の中身がわからないんだろ?」

扇「ああ。しかし、入ってきた情報だとブリタニアは
  よっぽどあの積荷が大事らしい」

玉城「……へへ! そいつを横からかっさらう、か」

南「もうすぐ、予定の地点だ」

扇「ああ、わかった」

扇「計画だと、あのハイウェイの分岐を左に曲がるはず……」




683: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:25:35.03 ID:kp+FI5Fy0
ブロロロ…



兵士「隊長、積荷の中身は何なのでしょうか?」

ヴィレッタ「私も詳しくは知らん」

兵士「隊長もご存知ではないのですか?」

ヴィレッタ「ああ。積荷の中身を知ることは任務にとっては重要ではないからな」

兵士「し、失礼いたしました!」



ヴィレッタ(しかし、情報では何者かの襲撃があるという話だったが……)



兵士「隊長、輸送車が分岐点に差し掛かります」

ヴィレッタ「わかった」



ヴィレッタ「各自、警戒を怠るな!」



ヴィレッタ(……さあ、来るならこい! イレブン共!)


684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:29:01.06 ID:kp+FI5Fy0
扇「もうすぐ……もうすぐ分岐点に……」

玉城「お、おい扇っ!」

扇「ど、どうしてだ!?」



扇「どうして分岐を右に曲がったんだ!?」



  ・  ・  ・



ヴィレッタ「おい、何をしている!」

兵士「輸送車と通信繋がりました!」

ヴィレッタ「貸せっ!」



ヴィレッタ「おい、何故右折した!?」



ヴィレッタ「その分岐点は“直進”のはずだろうが!?」



???「ニシシシシシ!」


688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:34:35.26 ID:kp+FI5Fy0
ヴィレッタ「だ、誰だ貴様はっ!?」



???『あ~らら、そんなに怒っちゃせっかくの美人が台無しだぜ?』



ヴィレッタ「誰だと聞いている!」



???『ぬふ、美人さんに聞かれちゃあ答えないわけにゃあいかねえな』



???『オレ様の名は……』



  ・  ・  ・



ビリイッ!



ルパン「ルパ~ン三世」



チャラッチャラッチャラッチャラ~♪(ルパン)チャラッチャラッチャラッチャラ~♪(ルパンルパン)



扇「……!」



チャラッ、チャラッ♪チャラッ、チャラッ♪



ヴィレッタ「……!」



チャラッ、チャラッ♪



ルパン「……」ニヤリ



ルパンザサ~~~ド♪


691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:39:06.43 ID:kp+FI5Fy0
(BGMながれっぱだと思いねえ)



ヴィレッタ「くそっ、周りの護衛車で挟み込め!」



  ・  ・  ・



扇「どうなっている!? おい、応答しろ!」



  ・  ・  ・



ルパン「今はちょおっとばかし取り込み中だから、っと!」



ブロロロロ、キキィーッ!



ルパン「……!」



ルパン「さぁ~すがに普通にやって逃げ切れるわきゃねえよな」



ルパン「……次元、頼んだぜ!」



次元『あいよ』


692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:42:35.51 ID:kp+FI5Fy0
次元「……」



次元「!」



ドオンッ!



  ・  ・  ・



兵士B『う、運転がきかな……うわああっ!?』

ヴィレッタ「おい、どうした!?」

兵士A「銃声が感知されました! そ、狙撃を受けている模様!」

ヴィレッタ「なんだと!?」



ヴィレッタ(主要な狙撃ポイントは抑えているはずだぞ!?)



ヴィレッタ「ま、まさか……?」



ヴィレッタ「……そ、そんなことがあってたまるか!」


693: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:46:28.72 ID:kp+FI5Fy0
ルパン「ひい、ふう……結構数が減ったな」



ルパン「サンキュー、次元」



次元『へっ、この程度、自慢するようなこっちゃねえよ』

ルパン「ま~たまた次元ったら、照れちゃってもう!」

次元『しかし、このまま逃げ切れるのか?』

ルパン「……だといいんだけれども、っと!」



ブロロロロ! キキィーッ!



次元『っ! お、おいルパン!』



ルパン「……まぁ、や~っぱりそうくるよな」


696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:52:30.40 ID:kp+FI5Fy0
ヴィレッタ「何者かは知らんが、狙撃程度ではナイトメアを止められまい……!」



兵士A「2号車から4号車、発進準備整いました!」



ヴィレッタ「よし、出せ!」



  ・  ・  ・



次元『くそっ! なんて装甲だ!』

ルパン「だ~からお前もナイトメアを使えって言ったろ?」

次元『オレぁあのナイトメアって奴が嫌いなんだよ』

ルパン「おいおい、そりゃまたどうして」

次元『前も言っただろ?銃ってのは生身で撃つもんだ』

ルパン「そ~んなワガママ言ってっから今大変な目に……うわっと!?」



ガシインッ!



ルパン「今度の仕事はナイトメアを使ってくれよな?」

次元『ナイトメアの銃声が下品じゃなくなったらな』


699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 19:58:50.07 ID:kp+FI5Fy0
KMF兵A「このまま運転席ごとひねり潰してやる!」



KMF兵B『おい、前方に気をつけろ! 人影だ!』



???「……」



KMF兵A「……なんだ、問題ないじゃないか」

KMF兵B『何がだ?』

KMF兵A「あの人影、間違いない。イレブンだ」

KMF兵B『どうしてわかったんだ?』

KMF兵A「拡大してみたんだがな、イレブン特有の妙な服をきてやがる」

KMF兵B『なるほどな』



KMF兵A「イレブンだったら……何の問題もないだろう?」



KMF兵B『……だな』



???「……」



五ェ門「……また、つまらぬ物を斬らねばならんようだ」



…チャキンッ!


702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:04:11.44 ID:kp+FI5Fy0
五ェ門「……」



ブロロロロロ!



ルパン「後は頼んだぜ五ェ門おおぉぉぉ……」



ロロロロ……



五ェ門「……」



KMF兵A『どけぇ、イレブン!』

KMF兵B『邪魔だぁ!』



五ェ門「……愚かな」



五ェ門「……きえいっ!」



KMF兵A『……な、なんだ? き、機体の制御が……』

KMF兵B『う、うわああああっ!?』



五ェ門「……」



チンッ!



…バラッ…………ドォーンンン!!!


703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:07:47.46 ID:kp+FI5Fy0
ヴィレッタ「おい、何が起こった!?」

兵士A「わ、わかりません!」

ヴィレッタ「わかりませんではないだろうが!」



ドンッ!



兵士A「し、至急応援を……」

ヴィレッタ「急げ!」



ヴィレッタ「……くそっ! なんたる失態だ!」



ヴィレッタ「だが……」



ヴィレッタ「ルパンという男は……一体何者だ?」


706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:13:03.39 ID:kp+FI5Fy0
廃工場跡のアジト



ルパン「んん~っ!」



次元「おいルパン。さっきっからうなってねえで説明しろ」



五ェ門「……」(斬鉄剣の手入れ中



ルパン「もうちょおっとなんだよな~……」

次元「おい、ルパン!」

ルパン「あ~っ、もう! ゴチャゴチャうるせえな!」

次元「おいおい、当たるなよ」

ルパン「うるせえやい」

次元「……で、今度のお宝は一体どんな代物なんだ?」



ルパン「……不老不死、ってのが実際にあるって聞いたら信じるかい?」



次元「あん?」


712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:18:21.64 ID:kp+FI5Fy0
次元「お、おいおいルパン!」

ルパン「……」

次元「お前、まさか本当にそんなもんがあるって信じてるんじゃねえだろうな!?」

ルパン「……ヌフフフフ!」



次元「……はぁ~っ」ガクッ



ルパン「お、おい次元?」

次元「呆れてものも言えねえよ、全く」

ルパン「実物を見る前にそりゃちょっとばかし結論が早いんでないの?」

次元「あん? そりゃどういうこった」



ルパン「不老不死ってのはな、存在するんだよ」



次元「はぁ?」



五ェ門「……」



…チャキンッ!


715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:23:01.41 ID:kp+FI5Fy0
ルパン「……しかも、この中にだ!」

次元「……」

ルパン「あ、あら? なんか反応が悪いんでないの?」

次元「あのよルパン、常識で考えろ」

ルパン「おいおい、まさかお前の口から

    “常識”なんて言葉が聞けるとは思わなかったぜ」

次元「オレぁ常識人の上、知識人なんだよ」

ルパン「へぇへぇ」



次元「仮に不老不死があったとして、

   それがこんな小さな保存カプセルに収まっちまうような代物か?」



ルパン「そうかい? オレは結構大きいカプセルだと思うけどな」



次元「そういう問題じゃねえ!」


716: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/24(木) 20:24:30.64 ID:kp+FI5Fy0




おわり