外

上条（どうしてこうなったんだ）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

上条（思い出せ、思い出すんだ上条当麻。まず、俺は何で入院してたんだ？）

上条（.....）

上条（そうだ！たしか不良に絡まれてる女の子を助けて）

上条（そして頭を殴られたんだった！）

上条（けど何でそれで左手に？）

上条（まぁ生活に支障が出るわけじゃあるまいし、いいか！）

美琴「あっアンタ！？」

上条「よぉビリビリ」

美琴「ビリビリ言うな！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

上条「うおっ！」ﾐｷﾞﾃﾊﾞｯ

上条「あ」

上条「うわあああぁぁぁぁぁ！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

美琴「え？」

 

上条「」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

美琴「え？どうしたの!?」

上条「」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

美琴「ねぇ！？大丈夫！？ねえってば！」ﾕｯｻﾕｯｻ

上条「う、うーん...」

美琴「！　大丈夫！？」

上条「いてて、おまえの本気の電撃を喰らって大丈夫だった上条さんがこれくらいで死ぬわけないだろ」

美琴「そっそれでも」

上条「大丈夫だ、立てないほどじゃいしさ。なっ？」ﾌﾗﾌﾗ

美琴「ごめんね？」

上条「ああ、一応俺にも非はあるしな」

美琴（『非はある』？そういえば右手で防いでたけど、消せてなかった...）

上条「じゃあな！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

美琴「えっ！？ちょっと待ちなさいよ！」

美琴「行っちゃった....」

美琴「・・・」

美琴（悪いことしちゃったな・・・）

寮

上条「しっかし、あんだけ幻想殺しが左手になったって聞いたのに、右手を出してしまうとは...」

上条「まあ、そのうち慣れるだろ」

禁書「とーまー、さっきまで玄関の前で話してた子は誰なの？」

上条「ああ、昨日不良から助けた女の子だけど？」

禁書「！　とーーーうーーーま！！！」ｶﾞﾌﾞｯ

上条「えぇ！？何で噛むんですかインデックスさん？」

――――――――――
―――――――
――――

女の子「あっあの、昨日は助けてくれてありがとうございました！」ﾊﾞｯ

上条「おぉ、クッキー！？サンキューな！」

女の子「/////」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

――――
―――――――
――――――――――

禁書「どうしたもこうしたも無いんだよ！全くとうまは女の子が危険な目にあってたらすぐに助けて」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

上条「と、とにかく勝手な行動したのは謝るから噛みつくのをやめてくれ！いだだ！そこは殴られたとｋ」ﾋﾟｭｰ

禁書「ふん、とうまのばか」

上条「いてて」

ピンポーン

上条「誰だ？」ｶﾞﾁｬｯ

ステイル「やあ、薄汚い　　　　モンキー」

上条「なっ！ステイルじゃねえか！どうして学園都市に？」

ステイル「僕としても君とは逢いたくなかったんだけどね。それに用があるのは君じゃない、彼女だ」ﾋﾞｯ

上条「？　インデックスに何の用だ？」

ステイル「実はある遺跡で霊装が見つかってね」

ステイル「けど一体どこのだれが、どんな目的で、どのようにその霊装を使っていたかわからないんだ」

ステイル「もちろんいろんな専門家に見せたけどわからないんだ」

上条「そんなんだったら一回使ってみればわかるじゃねえか」

禁書「とうま、使い方がわかってたらとっくにどんな霊装かわかってるはずなんだよ？」

上条「そう、そうか...」

ステイル「けど十万三千冊を持つこの子ならヒントくらいは掴めるかもしれないだろ？」

ステイル「それに、ほかにもこっちに仕事があったしね。べっ別にこの子の顔が見たくてこの仕事を買って出たとかいうわけじゃあないよ？」

上条「へーへー、そうですか」

ステイル「というわけで早速見てくれるかな？禁書目録」ﾄﾞｻｯ

上条「結構でかいな」

禁書「うん、おそらくこの霊装は長さや重さから魔術的記号を持ち出しているのかも。ってうわぁ！」ﾄﾞｻｯ

上条「うおっ！大丈夫か？インデックス？」

禁書「う、うん平気だよ。けどちょっと重いかも」

上条「あ、なら俺が持ってやｒ」ｽﾞｲｯ

ステイル「上条当麻！！決してその忌々しい右手で触るんじゃあないぞ！絶対に絶対にだぞ！わかったか！！（小声）」

上条「わ、わかったよ！」

禁書「とーまー、早く持ってよー」

上条「ああ！わかったすぐ持つよ！」

上条（右手で触っちゃダメ右手で触っちゃダメ右手で触っちゃダメ右手で触っちゃダメ）ﾋﾀﾞﾘﾃﾀｯﾁ

上条（あれ？）

キィーン！　ﾊﾞｷｯﾎﾞﾛﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

上条「」

禁書「」

ステイル「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」

ステイル「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰するさばｋ」

上条「ストォォプ！！壊したのは死ぬほど謝るからイノケンティウスはストォォォプ！！」


５分後
ステイル「きさま、あれほど右手で触るなと言ったはずだが？」

上条「ややこしいんだよそれが！！」

ステイル「うるさい！言い訳は地獄で言え！！」ｲﾉｹﾝﾃｨｰｳｽ

禁書「大丈夫だよ！」

ステイル「え？」

禁書「あの霊装は複雑なつくりをしているだけでそれほど珍しいものじゃなかったし、やろうと思えば作れるレベルのものだったんだよ！」

ステイル「そ、そうか...」

上条（た、助かった...）

ステイル「早速協会に報告しなくちゃね。仕事がまだいくつか残っているから、じゃあね」ﾋﾞｯ

禁書「ばいばい」

ステイル「////」ｶﾞﾁｬﾝ


禁書「.....」

上条「.....」

禁書「とうま？」

上条「はっはい！なんですかインデックスさま？」

禁書「なんで左手で触ったのに壊れたの？」ﾆｺｯ

上条「ええとですね（説明略）というわけなんですよ」ｱｾﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

禁書「で、それを何で言わなかったの？」ﾆｺｯ

上条（笑顔がこえー！）

上条「ええと...」

禁書「とーーうーーまーー！！」ｶﾞﾌﾞﾘｯ

上条「うあわぁぁ！！」

ピンポーン

上条「ほっほら誰か来たみたいだぞ？」

禁書「」ﾑｽｰ

上条「は、はは...はいはーい誰ですか？」ｶﾞﾁｬｯ

土御門「カミやーん！退院祝いだぜい！」

青ピ「つうても一日しかしてないけどなぁ。どうやった？ほんまのナースさんは？」

上条「」ｶﾞﾁｬｯ

青ピ「ちょカミやん冗談きついで？」

土御門「あけてにゃー！親友だろ！？」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

上条「うるせえ！ドア開けた瞬間ナースのことを聞いてくるような奴親友にいるか！」

土御門「にゃーそれは青ピだけにゃー。つまりおれは入ってもいいってことだぜい？」

青ピ「ちょ、ボクだけ仲間はずれかいな！？」

上条「あーもううるさい！とっとと入れ！」

土御門「にゃー流石はカミやんだぜい！」

青ピ「カミやんの徳の高さは通天閣以上や！」

上条「無理やりキャラつくってんじゃねえよ」

土御門「そうそう、お見舞いを持ってきたんだぜい、カミやん」

禁書「！　お見舞い！」ｷｭﾋﾟｰﾝ

上条「なんでそこだけ敏感に反応するんだ？」

土御門「何かわかるか？」

上条「わからねえよ」

土御門「ヒントはにゃー、『プリン』だ」

禁書「ぷりん！」

上条「それもう正解言ってるだろ！」

青ピ「それじゃあ正解を言うで？」

土御門「ﾃﾞﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾃﾞｰﾚﾝ！」

『手軽で簡単クッキング！プリンセット』

上条「」

土御門「にゃー、カミやんこれ作っｔ」

上条「だめだ」

青ピ「えー？何で？いいやん、ねえ作ってやー」

土御門「そして俺らに食わせてほしいぜよ」

上条「帰りやがれ！！」ﾄﾞｺｯ　ｶﾞﾁｬﾝ!!

禁書「あれ？これぷりんって書いてあるのにぷりんじゃないよ？」

上条「ああそれな、作らなくちゃいけないんだ」

禁書「え！じゃあつくってよとうま！」ｷｭﾋﾟｰﾝ

スフィンクス「にゃー」（俺も食いたい！）

上条「わかった、けど明日な」

禁書「えー、まだこんなに明るいんだよ？」

上条「上条さんは病院で検査とかあって、あんま寝れてないんです。だからもう寝るんです」

禁書「えー」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

上条「じゃあ、インデックスが作るか？」

禁書「う....」

上条「だろ？だったら明日まで我慢しろ」

上条「それにしても...御坂に電撃を浴びせられるし、青ピたちがやってくるし...」

上条「なんつーか、今日も不幸だったなあ」

禁書「....クス」

上条「ん？何笑ってんだインデックス？」

禁書「ううん、ただ右手から左手に変わっても不幸なのは変わらないんだね」

上条「そうだな...そう考えると慣れれば案外不便じゃないかもしれないな」

禁書「だね」

上条「じゃあ、もう俺寝るぞ？インデックス」

禁書「おやすみ、とうま」

ピンポーン
上条「ふわああ、誰だ？こんな朝早くから」ｶﾞﾁｬ

美琴「....おはよう//」

上条「？　何か用か御坂？」

美琴「べっべつに用ってわけじゃないんだけど.....はい」ｽｯ

上条「なんだこれ？フルーツの詰め合わせ？」

美琴「い、いやアンタ入院してたらしいじゃない？それに昨日のお詫びとして...」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

上条「そうか、サンキューな！」

美琴「ちょ、ちょっと最後まで聞きなさいよ！」

禁書「ふわああ、どうしたのとうま？また何かもらったの？」

上条「おお、インデックス起きたか？」

美琴「『また』？」

上条「え？」

美琴「『また』っていうことはほかの人からも貰ったってことよね？まさかほかの女の子からも...」ｷﾞﾛｯ

上条「い、いやそんなわけじゃ」ｱｾｱｾ

禁書「とうまー、昨日来た女の子がくれたクッキー食べてもいい？」

上条「！」

上条「み、御坂さん？」ｵｿﾙｵｿﾙ

美琴「フフフ、別にいいのよ？そうよね入院したんだもの、お見舞いの一人や二人来たっておかしくないわ」

上条「そ、そうだよな....あははは」

美琴「こんの女たらしがぁ！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

上条「えぇ！？」ﾐｷﾞﾃﾊﾞｯ

上条（あっ！）

美琴（あっ！）

上条・美琴（ヤバイ）




キィーン！

上条・美琴「え？」

上条（なんでだ？幻想殺しは左手に移ったはずじゃ？）

美琴（あれ？あいつは右手で消せなくなったんじゃないの？）


上条・御坂「・・・」


禁書「とーまー、何しゃべってるの？食べちゃうよ?」

上条「あ！悪ぃインデックス食べといていいぞ！その間にプリン作っておくから！」

美琴「プリン？」

上条「ああ、今からプリン作るんだ。そうだ！御坂も食べるか！？」

美琴「え？えぇ！？そ、そんな悪いし...///」

上条「大丈夫だって、材料なら結構あるから」

 
美琴「そ、それなら別に食べてあげてもいいけど///」

禁書「えー短髪も一緒に食べるの？」ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰ

上条「いいじゃねえか」

禁書「」ﾑｽｰ

上条「イ、インデックスさん？」

禁書「とうまのばか！」ｶﾞﾌﾞｶﾞﾌﾞ

上条「ぎゃあ！！」



上条「不幸だーーーーー！！」

end