1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:42:06.55 ID:Roto3edW0
絢辻「橘君。ねぇ、橘君」
橘「はい……」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「すいませんでした」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「え、いや、その……」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「……」
橘「はい……」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「すいませんでした」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「え、いや、その……」
絢辻「なにか言うことは?」
橘「……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:51:07.84 ID:Roto3edW0
絢辻「そうね、聞き方を変えようかしら。棚町さんになにか言うことは?」
橘「か、薫に? えーっと……ご、ごめんなさい?」
絢辻「今すぐ僕と別れてください、でしょ。それくらいわかりなさいよ、グズ」
橘「それは……」
絢辻「あら、もしかしてこのまま2人と付き合い続けるつもり?」
橘「そ、そんなわけないよ!」
絢辻「じゃあ今すぐ伝えに行けるわよね? 僕は絢辻さんが好きだから別れてくださいって」
橘「……」
橘「か、薫に? えーっと……ご、ごめんなさい?」
絢辻「今すぐ僕と別れてください、でしょ。それくらいわかりなさいよ、グズ」
橘「それは……」
絢辻「あら、もしかしてこのまま2人と付き合い続けるつもり?」
橘「そ、そんなわけないよ!」
絢辻「じゃあ今すぐ伝えに行けるわよね? 僕は絢辻さんが好きだから別れてくださいって」
橘「……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:58:32.64 ID:Roto3edW0
絢辻「もし不安なようならあたしも一緒に行ってあげるわよ?」
橘「いや、それは大丈夫だよ! 僕1人で行けるから!」
絢辻「そう。ならはやく行ってきて」
橘「……ど、どうしても今じゃなきゃダメ?」
絢辻「うふふ……橘君はどう思う?」
橘「優しい絢辻さんのことだから少しは情けをかけてくれたり……?」
絢辻「はやく行ってきなさいよ。あたしから棚町さんに伝えてもいいのよ?」
橘「わかりました……」
橘「いや、それは大丈夫だよ! 僕1人で行けるから!」
絢辻「そう。ならはやく行ってきて」
橘「……ど、どうしても今じゃなきゃダメ?」
絢辻「うふふ……橘君はどう思う?」
橘「優しい絢辻さんのことだから少しは情けをかけてくれたり……?」
絢辻「はやく行ってきなさいよ。あたしから棚町さんに伝えてもいいのよ?」
橘「わかりました……」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:06:12.17 ID:Roto3edW0
棚町「あ、やっと来た。アンタねぇ、女の子を待たせすぎよ」
橘「ごめん、いろいろあってさ……」
棚町「いろいろ? なによそれ。アンタの景気悪そうな様子と関係あんの?」
橘「どちらかと言えば関係あるかな……」
棚町「ふぅん。じゃあゲーセンでも寄って帰りましょ。そういうときはパーっと楽しむのが1番なのよ」
橘「いや、ゲーセンはちょっと……まだ学校にいたい気分なんだ」
棚町「そうなの? じゃあトランプでもする?」
橘(どうやって話を切り出せばいいんだ……)
橘「ごめん、いろいろあってさ……」
棚町「いろいろ? なによそれ。アンタの景気悪そうな様子と関係あんの?」
橘「どちらかと言えば関係あるかな……」
棚町「ふぅん。じゃあゲーセンでも寄って帰りましょ。そういうときはパーっと楽しむのが1番なのよ」
橘「いや、ゲーセンはちょっと……まだ学校にいたい気分なんだ」
棚町「そうなの? じゃあトランプでもする?」
橘(どうやって話を切り出せばいいんだ……)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:17:50.82 ID:Roto3edW0
棚町「ちょっとちょっとぉ、ノリ悪いわよ? せっかく元気づけてあげようとしてんのに」
橘「その気持ちだけでありがたいよ」
棚町「って言われても、アンタがテンション低いまんまだと全然そんなふうに見えないんだけど」
橘「あはは……」
棚町「しょうがないわねぇ……純一、ココ座って」
橘「椅子に? なんで?」
棚町「いいから座りなさいよ。悪いようにはしないから」
橘「わかったよ」
棚町「前だけ見てなさいよ。絶対後ろ向くんじゃないわよ。見たら鉄拳だからね」
橘(なんだろう……衣擦れの音が聞こえるような気がするけど)
橘「その気持ちだけでありがたいよ」
棚町「って言われても、アンタがテンション低いまんまだと全然そんなふうに見えないんだけど」
橘「あはは……」
棚町「しょうがないわねぇ……純一、ココ座って」
橘「椅子に? なんで?」
棚町「いいから座りなさいよ。悪いようにはしないから」
橘「わかったよ」
棚町「前だけ見てなさいよ。絶対後ろ向くんじゃないわよ。見たら鉄拳だからね」
橘(なんだろう……衣擦れの音が聞こえるような気がするけど)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:27:33.26 ID:Roto3edW0
棚町「じゅ・ん・い・ちぃ……」ギュッ
橘「お、ふおぉっ!?」
棚町「今アンタの後頭部になにが当たってるか……わかる?」
橘「……か、薫の胸?」
棚町「せーかい♪ 正解者にはもっとぎゅってしてあげる」
橘「お前、わざわざセーター脱いだのか?」
棚町「うん。だってこっちの方が感触伝わるでしょ?」
橘「薫……ありがとう!」
棚町「ったく、現金なやつねぇ……ま、アンタには落ち込んでる顔なんて似合わないけど」
橘「お、ふおぉっ!?」
棚町「今アンタの後頭部になにが当たってるか……わかる?」
橘「……か、薫の胸?」
棚町「せーかい♪ 正解者にはもっとぎゅってしてあげる」
橘「お前、わざわざセーター脱いだのか?」
棚町「うん。だってこっちの方が感触伝わるでしょ?」
橘「薫……ありがとう!」
棚町「ったく、現金なやつねぇ……ま、アンタには落ち込んでる顔なんて似合わないけど」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:34:40.21 ID:Roto3edW0
棚町「ね、それでさ……」
橘「お、おい……耳元で囁かれるとくすぐったいぞ」
棚町「でも心地いいでしょ?」
橘「そうだけど……」
棚町「ふぅ~」
橘「うひゃっ!?」
棚町「あはは、可愛い……それでね、もしアンタさえよければなんだけど」
橘「う、うん。なに?」
棚町「……アンタの部屋でもっといろんなことしちゃおうよ」
橘「いろんなこと……!?」
棚町「そ。心も体も熱くなるようなこと……どう?」
橘「もちろんオッケーです!」
棚町「けってーい♪ んじゃ早速アンタの部屋行きましょ」
橘「お、おい……耳元で囁かれるとくすぐったいぞ」
棚町「でも心地いいでしょ?」
橘「そうだけど……」
棚町「ふぅ~」
橘「うひゃっ!?」
棚町「あはは、可愛い……それでね、もしアンタさえよければなんだけど」
橘「う、うん。なに?」
棚町「……アンタの部屋でもっといろんなことしちゃおうよ」
橘「いろんなこと……!?」
棚町「そ。心も体も熱くなるようなこと……どう?」
橘「もちろんオッケーです!」
棚町「けってーい♪ んじゃ早速アンタの部屋行きましょ」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:44:29.33 ID:Roto3edW0
橘「僕は少し用事があるから下駄箱で待っててくれ」
棚町「りょーかい。あ、今度はあんまり待たせるんじゃないわよ」
橘「……善処するよ」
棚町「はぁ? そんなにめんどくさいことなの?」
橘「まぁ……すごいめんどくさいかな」
棚町「なんならあたしも手伝うわよ?」
橘「いや、いいよ。それにこれは僕1人でどうにかしないといけないことなんだ」
棚町「よくわかんないけど、とにかく急いでよね。下駄箱って寒いんだから」
橘「ああ。薫の体が冷えないようにすぐ行くよ」
棚町「りょーかい。あ、今度はあんまり待たせるんじゃないわよ」
橘「……善処するよ」
棚町「はぁ? そんなにめんどくさいことなの?」
橘「まぁ……すごいめんどくさいかな」
棚町「なんならあたしも手伝うわよ?」
橘「いや、いいよ。それにこれは僕1人でどうにかしないといけないことなんだ」
棚町「よくわかんないけど、とにかく急いでよね。下駄箱って寒いんだから」
橘「ああ。薫の体が冷えないようにすぐ行くよ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 02:51:05.65 ID:Roto3edW0
橘(とは言ったものの、どうすれば絢辻さんを納得させられるか……)
絢辻「あら、おかえり。意外とはやかったわね」
橘「そうかな?」
絢辻「棚町さんのことだから、話がもつれてもっと長引くと思ったんだけど……ねぇ、橘君」
橘「は、はい!?」
絢辻「棚町さんにはちゃんと別れ話をしてきたのよね?」
橘「あ、あの……」
絢辻「ど・う・な・の?」
橘「……」
絢辻「あら、おかえり。意外とはやかったわね」
橘「そうかな?」
絢辻「棚町さんのことだから、話がもつれてもっと長引くと思ったんだけど……ねぇ、橘君」
橘「は、はい!?」
絢辻「棚町さんにはちゃんと別れ話をしてきたのよね?」
橘「あ、あの……」
絢辻「ど・う・な・の?」
橘「……」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 03:04:34.71 ID:Roto3edW0
絢辻「最後のデート、ねぇ……それで本当に棚町さんは納得したの?」
橘「うん。最後は良い思い出で終わらせたいんだって」
絢辻「へぇ……」
橘(し、信じてくれたかな……?)
絢辻「はぁ……あなたって本当に甘いわね」
橘「急な話だったから、薫がかわいそうだと思って……」
絢辻「曖昧な態度は相手を余計傷つけるだけよ?」
橘(う……胸に刺さる言葉だな)
絢辻「まぁいいわ。棚町さんが待ってるんでしょう? はやく行ってあげなさい」
橘「え……いいの?」
絢辻「あたしもそこまで鬼じゃないわよ。最後のデートなんでしょう? 存分に楽しませてあげてね」
橘「うん。最後は良い思い出で終わらせたいんだって」
絢辻「へぇ……」
橘(し、信じてくれたかな……?)
絢辻「はぁ……あなたって本当に甘いわね」
橘「急な話だったから、薫がかわいそうだと思って……」
絢辻「曖昧な態度は相手を余計傷つけるだけよ?」
橘(う……胸に刺さる言葉だな)
絢辻「まぁいいわ。棚町さんが待ってるんでしょう? はやく行ってあげなさい」
橘「え……いいの?」
絢辻「あたしもそこまで鬼じゃないわよ。最後のデートなんでしょう? 存分に楽しませてあげてね」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 03:16:14.03 ID:Roto3edW0
橘「薫、お待たせ」
棚町「おっそーい」
橘「これでもはやく済んだ方なんだぞ」
棚町「もう寒くて寒くて、手がかじかんじゃったわよ」
橘「ごめん……」
棚町「謝るくらいならもっと別にあるでしょ?」
橘「え、なにが?」
棚町「あのねぇ……付き合ってるんだから手をつなぐとかあんでしょうが!」
橘「なんだ、もしかして手をつなぎたいだけか?」
棚町「なっ……!」
橘「図星みたいだな」
棚町「う、うっさい! もぉ……さっさと行くわよ!」
棚町「おっそーい」
橘「これでもはやく済んだ方なんだぞ」
棚町「もう寒くて寒くて、手がかじかんじゃったわよ」
橘「ごめん……」
棚町「謝るくらいならもっと別にあるでしょ?」
橘「え、なにが?」
棚町「あのねぇ……付き合ってるんだから手をつなぐとかあんでしょうが!」
橘「なんだ、もしかして手をつなぎたいだけか?」
棚町「なっ……!」
橘「図星みたいだな」
棚町「う、うっさい! もぉ……さっさと行くわよ!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 03:29:12.34 ID:Roto3edW0
帰り道
橘「ところで薫、冷えたのは手だけなのか?」
棚町「んー? そうね、太股も冷えたわね。ほら、女子はスカートじゃない? だからいつも脚が寒いのよ」
橘「そうか……そっちは僕が温めなくてもいいのか?」
棚町「……は? アンタなに言ってんの?」
橘(くっ、この流れならいけると思ったのに……!)
棚町「ホントにス なんだから、まったく……ふ、太股は部屋に着いたら温めてもらうから」
橘「え……薫、今なんて?」
棚町「な、なんでもないっ! いいから急ぐわよ!」
絢辻(最後のデートの割にはすごい楽しそうね……それこそ普通のカップルと間違えるくらいに)
橘「ところで薫、冷えたのは手だけなのか?」
棚町「んー? そうね、太股も冷えたわね。ほら、女子はスカートじゃない? だからいつも脚が寒いのよ」
橘「そうか……そっちは僕が温めなくてもいいのか?」
棚町「……は? アンタなに言ってんの?」
橘(くっ、この流れならいけると思ったのに……!)
棚町「ホントにス なんだから、まったく……ふ、太股は部屋に着いたら温めてもらうから」
橘「え……薫、今なんて?」
棚町「な、なんでもないっ! いいから急ぐわよ!」
絢辻(最後のデートの割にはすごい楽しそうね……それこそ普通のカップルと間違えるくらいに)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 03:42:18.62 ID:Roto3edW0
橘「……なあ、薫」
棚町「なによ」
橘「本当に僕の部屋でいいんだよね?」
棚町「当たり前でしょ。他にどこもないじゃない」
橘「それはそうだけど……」
棚町「な、なにビビッてんのよ! 別に変なことしようってわけじゃないんだから!」
橘「そ、そうだな! 恋人の家に上がるくらい普通だよな!」
棚町「じゃ、じゃあ入りましょ」
橘「う、うん」
絢辻(どういうことよ、なんで橘君の家に上がるの……? 最後のデートってもしかしてそういうことなの……!?)
棚町「なによ」
橘「本当に僕の部屋でいいんだよね?」
棚町「当たり前でしょ。他にどこもないじゃない」
橘「それはそうだけど……」
棚町「な、なにビビッてんのよ! 別に変なことしようってわけじゃないんだから!」
橘「そ、そうだな! 恋人の家に上がるくらい普通だよな!」
棚町「じゃ、じゃあ入りましょ」
橘「う、うん」
絢辻(どういうことよ、なんで橘君の家に上がるの……? 最後のデートってもしかしてそういうことなの……!?)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 03:53:46.62 ID:Roto3edW0
純一の部屋
橘「……」
棚町「……」
橘「の、飲み物! 飲み物持ってくるよ!」
棚町「ふぇっ!? あ、よ、よろしく!」
橘(まずい、薫の顔をまともに見られない)
棚町(うー……なんでこんなにドキドキしてるわけ? ただアイツの部屋にいるだけなのに……)
絢辻(どうしましょう……いっそチャイムを鳴らすべき?)オロオロ
橘「……」
棚町「……」
橘「の、飲み物! 飲み物持ってくるよ!」
棚町「ふぇっ!? あ、よ、よろしく!」
橘(まずい、薫の顔をまともに見られない)
棚町(うー……なんでこんなにドキドキしてるわけ? ただアイツの部屋にいるだけなのに……)
絢辻(どうしましょう……いっそチャイムを鳴らすべき?)オロオロ
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:02:41.61 ID:Roto3edW0
棚町「ね、ねぇ……」
橘「な、なに?」
棚町「寒い中歩いてたから、すっかり体が冷えちゃったんだけど……」
橘「えーっと、それで……?」
棚町「あ、あたしのこと……温めてくれるんじゃなかったの?」
橘「い、いいの?」
棚町「ダメだったらこんなこと言わない……そんなに遠くちゃ温められないでしょ?」
橘「じゃあ……そっちに行ってもいいかな?」
棚町「うん……来て」
橘「な、なに?」
棚町「寒い中歩いてたから、すっかり体が冷えちゃったんだけど……」
橘「えーっと、それで……?」
棚町「あ、あたしのこと……温めてくれるんじゃなかったの?」
橘「い、いいの?」
棚町「ダメだったらこんなこと言わない……そんなに遠くちゃ温められないでしょ?」
橘「じゃあ……そっちに行ってもいいかな?」
棚町「うん……来て」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:14:47.13 ID:Roto3edW0
棚町「あンっ」
橘「あ、ごめん……痛かった?」
棚町「ううん、大丈夫。だからもっと強く抱きしめていいよ」
橘「薫の体って柔らかいね」
棚町「ん……そう?」
橘「うん。でもさっきとは少し違うかも。セーター着てるからかな?」
棚町「……セーター、脱いだ方がいい?」
橘「薫がそれでいいなら」
棚町「じゃあ、脱ぐ……」
橘「あ、ごめん……痛かった?」
棚町「ううん、大丈夫。だからもっと強く抱きしめていいよ」
橘「薫の体って柔らかいね」
棚町「ん……そう?」
橘「うん。でもさっきとは少し違うかも。セーター着てるからかな?」
棚町「……セーター、脱いだ方がいい?」
橘「薫がそれでいいなら」
棚町「じゃあ、脱ぐ……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:28:52.56 ID:Roto3edW0
棚町「ん、はぁ……」
橘「体は温まってきた?」
棚町「そうかも……でももっと熱くなれそうよ」
橘「薫……」
棚町「じゅんいちぃ……ちゅ、ちゅっ、んぅ、んっ、ちゅ」
橘「すごいよ、薫……舌がとろけそうだよ」
棚町「そんなに気持ちよかった?」
橘「もう最高だよ」
棚町「ス な顔ねぇ……ね、ベッドに入らない?」
橘「ベ、ベッド!?」
棚町「そっちの方がきっと熱くなれると思うから……イヤ?」
橘「い、イヤじゃな――」
ピンポーン
橘「体は温まってきた?」
棚町「そうかも……でももっと熱くなれそうよ」
橘「薫……」
棚町「じゅんいちぃ……ちゅ、ちゅっ、んぅ、んっ、ちゅ」
橘「すごいよ、薫……舌がとろけそうだよ」
棚町「そんなに気持ちよかった?」
橘「もう最高だよ」
棚町「ス な顔ねぇ……ね、ベッドに入らない?」
橘「ベ、ベッド!?」
棚町「そっちの方がきっと熱くなれると思うから……イヤ?」
橘「い、イヤじゃな――」
ピンポーン
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:36:27.40 ID:Roto3edW0
橘(なんでこのタイミングで……)
棚町「出ないでいいの?」
橘「だ、大丈夫だよ。どうせ美也が鍵忘れただけだと思うから」
ピンポーン、ピンポーン
棚町「なんかすごい勢いで鳴らしてるわよ……もしかしてトイレ入りたんじゃないの?」
橘(正直無視したい)
棚町「出てきてあげなさいよ。その……つ、続きは戻ってきたらすればいいんだし」
橘「はぁ……ごめんね、すぐ戻ってくるから」
棚町「ん、待ってる」
棚町「出ないでいいの?」
橘「だ、大丈夫だよ。どうせ美也が鍵忘れただけだと思うから」
ピンポーン、ピンポーン
棚町「なんかすごい勢いで鳴らしてるわよ……もしかしてトイレ入りたんじゃないの?」
橘(正直無視したい)
棚町「出てきてあげなさいよ。その……つ、続きは戻ってきたらすればいいんだし」
橘「はぁ……ごめんね、すぐ戻ってくるから」
棚町「ん、待ってる」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:45:39.97 ID:Roto3edW0
ガチャ
橘「おい美也! 鍵はいつも持っていけってあれほど――」
絢辻「はろぉ、橘君」
橘「うえぇっ!? あ、絢辻さん!?」
絢辻「どうしたの? 恋人のあたしが家に来るのがそんなに意外?」
橘「そ、そういうわけじゃ……それよりも絢辻さんこそどうしたの?」
絢辻「あたしはただ忘れ物を届けに来たんだけど……おかしいわね、棚町さんとデートしてるはずのあなたがどうして家にいるの?」
橘「……」
橘「おい美也! 鍵はいつも持っていけってあれほど――」
絢辻「はろぉ、橘君」
橘「うえぇっ!? あ、絢辻さん!?」
絢辻「どうしたの? 恋人のあたしが家に来るのがそんなに意外?」
橘「そ、そういうわけじゃ……それよりも絢辻さんこそどうしたの?」
絢辻「あたしはただ忘れ物を届けに来たんだけど……おかしいわね、棚町さんとデートしてるはずのあなたがどうして家にいるの?」
橘「……」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 04:53:16.77 ID:Roto3edW0
橘「お、お待たせ……」
棚町「やけに遅かったわ――へ?」
絢辻「こんにちは、棚町さん」
棚町「あ、あれ? なんで絢辻さんがいんの?」
絢辻「橘君に忘れ物を届けに来たの。そしたら橘君がせっかくだから上がっていかないかって」
棚町「ふ、ふーん。そうなんだぁ……」
絢辻「棚町さんは? 橘君と遊んでたの?」
棚町「ま、まぁそんなとこかしら」
絢辻「うふふ、あいかわらず2人は仲がいいのねぇ」
橘(もう死んでしまいたい……)
棚町「やけに遅かったわ――へ?」
絢辻「こんにちは、棚町さん」
棚町「あ、あれ? なんで絢辻さんがいんの?」
絢辻「橘君に忘れ物を届けに来たの。そしたら橘君がせっかくだから上がっていかないかって」
棚町「ふ、ふーん。そうなんだぁ……」
絢辻「棚町さんは? 橘君と遊んでたの?」
棚町「ま、まぁそんなとこかしら」
絢辻「うふふ、あいかわらず2人は仲がいいのねぇ」
橘(もう死んでしまいたい……)
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 05:01:54.59 ID:Roto3edW0
絢辻「ところで棚町さんはそんな格好で大丈夫なの?」
棚町「え、格好って?」
絢辻「暖房も入ってない部屋でセーターも着ないなんて……寒くないの?」
棚町「あ、これは……う、うん、寒いわね! セーター着ようっと! あ、あはは……」
絢辻「それとも……そんなに暑くなるようなことをしてたとか?」
棚町「な、なんのこと? 室内で熱くなるようなことができるわけないでしょ?」
絢辻「それもそうね。ごめんなさい、変なことを聞いてしまって」
棚町「べ、べべべ、別にいいって。あたしたちは変なことなんてなにもしてないし!」
橘(薫、わざわざ墓穴を掘らないでもいいだろう……)
棚町「え、格好って?」
絢辻「暖房も入ってない部屋でセーターも着ないなんて……寒くないの?」
棚町「あ、これは……う、うん、寒いわね! セーター着ようっと! あ、あはは……」
絢辻「それとも……そんなに暑くなるようなことをしてたとか?」
棚町「な、なんのこと? 室内で熱くなるようなことができるわけないでしょ?」
絢辻「それもそうね。ごめんなさい、変なことを聞いてしまって」
棚町「べ、べべべ、別にいいって。あたしたちは変なことなんてなにもしてないし!」
橘(薫、わざわざ墓穴を掘らないでもいいだろう……)
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 05:13:31.74 ID:Roto3edW0
絢辻「じゃあ橘君、これ忘れ物ね」
橘「あ、ありがとう……」
絢辻「本当はもう少しゆっくりしていきたいんだけど……ごめんなさい、この後予定が入ってるの」
橘「そ、それは仕方ないよ。僕の方こそ引き止めちゃってごめんね」
絢辻「私はもう帰るけど、棚町さんはどうする?」
棚町「え、あたし? あたしは……」
絢辻「どうせなら一緒に帰らない? もう外も暗いから2人の方が心強いだろうし」
棚町「……そうね、あたしも帰るわ」
橘(どうしてこんなことに……)
橘「あ、ありがとう……」
絢辻「本当はもう少しゆっくりしていきたいんだけど……ごめんなさい、この後予定が入ってるの」
橘「そ、それは仕方ないよ。僕の方こそ引き止めちゃってごめんね」
絢辻「私はもう帰るけど、棚町さんはどうする?」
棚町「え、あたし? あたしは……」
絢辻「どうせなら一緒に帰らない? もう外も暗いから2人の方が心強いだろうし」
棚町「……そうね、あたしも帰るわ」
橘(どうしてこんなことに……)
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 05:35:36.51 ID:Roto3edW0
帰り道
棚町「ねぇ、絢辻さん……さっきのことなんだけど」
絢辻「わかってるわよ。橘君とやらしいことをしていたんでしょ」
棚町「ち、違うってば! あたしたちはホントにただ遊んでただけで……!」
絢辻「まったく、橘君にも困ったものだわ。せっかくあたしがチャンスをあげたっていうのに」
棚町「は……? あ、絢辻さん?」
絢辻「ああ、ごめんなさい。こっちの話よ」
棚町「ちょ、ちょっと待ってよ……チャンスってなんのこと?」
絢辻「……知りたい? 本当に知りたい?」
棚町「ねぇ、絢辻さん……さっきのことなんだけど」
絢辻「わかってるわよ。橘君とやらしいことをしていたんでしょ」
棚町「ち、違うってば! あたしたちはホントにただ遊んでただけで……!」
絢辻「まったく、橘君にも困ったものだわ。せっかくあたしがチャンスをあげたっていうのに」
棚町「は……? あ、絢辻さん?」
絢辻「ああ、ごめんなさい。こっちの話よ」
棚町「ちょ、ちょっと待ってよ……チャンスってなんのこと?」
絢辻「……知りたい? 本当に知りたい?」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 05:45:56.49 ID:Roto3edW0
絢辻「実はあたし、橘君と付き合ってるの」
棚町「へ……? な、なに言ってんの?」
絢辻「だから、あたしは橘君と付き合ってるのよ。もちろん今日も偶然あの家に出向いたわけじゃないわ」
棚町「マジでなに言ってんのかわからないんだけど……えーっと、絢辻さんよね?」
絢辻「あら、そういえばあなたは知らなかったわね。普段は猫を被ってるの。これが本当のあたし」
棚町「へ、へぇ……まぁ薄々そうだとは思ってたけど……って、そんなことはどうでもいいのよ! 純一と付き合ってるってどういうこと!?」
絢辻「そのままの意味よ。あなたと彼の関係と同じ……こう言えばわかりやすいかしら?」
棚町「あたしをからかってんの?」
絢辻「嘘でも冗談でもないわ。あたしは橘君とクリスマスの日から付き合いはじめたの」
棚町「へ……? な、なに言ってんの?」
絢辻「だから、あたしは橘君と付き合ってるのよ。もちろん今日も偶然あの家に出向いたわけじゃないわ」
棚町「マジでなに言ってんのかわからないんだけど……えーっと、絢辻さんよね?」
絢辻「あら、そういえばあなたは知らなかったわね。普段は猫を被ってるの。これが本当のあたし」
棚町「へ、へぇ……まぁ薄々そうだとは思ってたけど……って、そんなことはどうでもいいのよ! 純一と付き合ってるってどういうこと!?」
絢辻「そのままの意味よ。あなたと彼の関係と同じ……こう言えばわかりやすいかしら?」
棚町「あたしをからかってんの?」
絢辻「嘘でも冗談でもないわ。あたしは橘君とクリスマスの日から付き合いはじめたの」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 05:58:35.90 ID:Roto3edW0
棚町「あーもうわかったわ。アンタと純一が付き合ってたとして、それでなんなの?」
絢辻「あたしも今日までは誠実な付き合いをしていると思っていたんだけど、残念ながら彼の方はそうではなかったのよ」
絢辻「彼は二股をかけていた……こともあろうに同じクラスの人とね」
棚町「……それがあたしってわけ?」
絢辻「そういうことよ」
棚町「チャンスってのは?」
絢辻「橘君に棚町さんと別れてこいと言ったのよ。そしたら別れないでいてあげるって」
棚町「すっごい上からの態度ね……」
絢辻「そのくらいがちょうどいいのよ」
絢辻「あたしも今日までは誠実な付き合いをしていると思っていたんだけど、残念ながら彼の方はそうではなかったのよ」
絢辻「彼は二股をかけていた……こともあろうに同じクラスの人とね」
棚町「……それがあたしってわけ?」
絢辻「そういうことよ」
棚町「チャンスってのは?」
絢辻「橘君に棚町さんと別れてこいと言ったのよ。そしたら別れないでいてあげるって」
棚町「すっごい上からの態度ね……」
絢辻「そのくらいがちょうどいいのよ」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 06:07:23.53 ID:Roto3edW0
棚町「じゃあ今日も忘れ物なんてただの口実で、ホントはただあたしたちの邪魔をしに来ただけ?」
絢辻「そうね。でも一応あなたのためでもあるのよ? 彼が二股をかけてることも知らないのになにかあっては遅いじゃない?」
棚町「そりゃそうだけど……」
絢辻「服まで脱いでその気だったあなたにはお邪魔だったかしら?」
棚町「そ、その気ってなによ! あ、あたしはちょっと恋人っぽいことしようと思ってただけなんだから!」
絢辻「あっそう」
棚町「……なによ、その目は」
絢辻「なんでもないわ。とりあえず、あたしの話は信じてくれたってことでいいの?」
棚町「まだ半分だけどね。明日純一に問い詰めてみるわ」
絢辻「そうね。でも一応あなたのためでもあるのよ? 彼が二股をかけてることも知らないのになにかあっては遅いじゃない?」
棚町「そりゃそうだけど……」
絢辻「服まで脱いでその気だったあなたにはお邪魔だったかしら?」
棚町「そ、その気ってなによ! あ、あたしはちょっと恋人っぽいことしようと思ってただけなんだから!」
絢辻「あっそう」
棚町「……なによ、その目は」
絢辻「なんでもないわ。とりあえず、あたしの話は信じてくれたってことでいいの?」
棚町「まだ半分だけどね。明日純一に問い詰めてみるわ」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 06:23:23.33 ID:Roto3edW0
棚町「アンタはこれからどうすんの?」
絢辻「さぁ……あの人次第かしら。棚町さんは?」
棚町「あたしもアイツの話を聞いてからね。でも1つだけ言えるのはタダじゃ済まさないってことね」
絢辻「意外ね。あなたはもっと怒るかと思ったのに」
棚町「怒ってるわよ。アンタにじゃなく純一に対してだけど」
絢辻「あたしのことはどう思ってるの?」
棚町「アンタは別に……話聞くかぎりじゃ悪いのは純一みたいだし。あとはそうね……びっくりしたわ」
絢辻「無理もないわ。あたしもこのことを知ったときは驚いて――」
棚町「二股のことじゃないわよ。アンタの本性よ」
絢辻「ああ、そっち……」
棚町「びっくりしたけど……あたしは今のアンタのほうが話しやすくていいと思うわよ」
絢辻「……どうでもいいわね。興味もない」
絢辻「さぁ……あの人次第かしら。棚町さんは?」
棚町「あたしもアイツの話を聞いてからね。でも1つだけ言えるのはタダじゃ済まさないってことね」
絢辻「意外ね。あなたはもっと怒るかと思ったのに」
棚町「怒ってるわよ。アンタにじゃなく純一に対してだけど」
絢辻「あたしのことはどう思ってるの?」
棚町「アンタは別に……話聞くかぎりじゃ悪いのは純一みたいだし。あとはそうね……びっくりしたわ」
絢辻「無理もないわ。あたしもこのことを知ったときは驚いて――」
棚町「二股のことじゃないわよ。アンタの本性よ」
絢辻「ああ、そっち……」
棚町「びっくりしたけど……あたしは今のアンタのほうが話しやすくていいと思うわよ」
絢辻「……どうでもいいわね。興味もない」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 06:35:01.79 ID:Roto3edW0
翌日
棚町「話は全部絢辻さんから聞いた」
橘「……」
棚町「一応、アンタの言い訳も聞いといてあげるわ。絢辻さんが嘘吐いてるかもしれないし」
橘「こ、これだけは信じてほしいんだ。僕は本当に薫のことが好きだって」
棚町「なるほど……二股かけたことに対する弁解はないってわけね」
橘「それに関しては僕が悪いから……土下座でもなんでもするよ」
棚町「……ちなみにあたしと絢辻さん、どっちか選ぶとしたらどうする?」
橘「もちろん……薫に決まってる!」
棚町「えへへ、そっかぁ……なぁんて喜ぶわけないでしょうがーっ!」バキッ
橘「グヘッ!」
棚町「こんな最低な男だとは思わなかったわ。もう2度と顔も見たくない。サヨウナラ」
棚町「話は全部絢辻さんから聞いた」
橘「……」
棚町「一応、アンタの言い訳も聞いといてあげるわ。絢辻さんが嘘吐いてるかもしれないし」
橘「こ、これだけは信じてほしいんだ。僕は本当に薫のことが好きだって」
棚町「なるほど……二股かけたことに対する弁解はないってわけね」
橘「それに関しては僕が悪いから……土下座でもなんでもするよ」
棚町「……ちなみにあたしと絢辻さん、どっちか選ぶとしたらどうする?」
橘「もちろん……薫に決まってる!」
棚町「えへへ、そっかぁ……なぁんて喜ぶわけないでしょうがーっ!」バキッ
橘「グヘッ!」
棚町「こんな最低な男だとは思わなかったわ。もう2度と顔も見たくない。サヨウナラ」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 06:42:28.61 ID:Roto3edW0
橘「あ、絢辻さん!」
絢辻「橘君……どうしたの?」
橘「約束どおり薫と別れてきたよ」
絢辻「そう……その頬の赤みはなに?」
橘「これは薫に1発もらっちゃって」
絢辻「ふぅん……ねぇ、橘君。本当は別れてきたんじゃなく、フラれたの間違いじゃないの?」
橘「う……で、でもこれで僕は絢辻さん一筋だよ!」
絢辻「あなた、それであたしが本当に喜ぶと思ってるの?」
絢辻「橘君……どうしたの?」
橘「約束どおり薫と別れてきたよ」
絢辻「そう……その頬の赤みはなに?」
橘「これは薫に1発もらっちゃって」
絢辻「ふぅん……ねぇ、橘君。本当は別れてきたんじゃなく、フラれたの間違いじゃないの?」
橘「う……で、でもこれで僕は絢辻さん一筋だよ!」
絢辻「あなた、それであたしが本当に喜ぶと思ってるの?」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 07:05:36.90 ID:Roto3edW0
絢辻「あたしね、気づいたの。昨日までのあたしはあなたにこだわりすぎてたって」
絢辻「本当のあたしを受け入れてくれたことはすごく嬉しかったわ。だからあたしも舞い上がってしまったみたい」
絢辻「そんな人が現れるなんて思ってなかったから、あなたのことを絶対に手放したくなかった」
絢辻「でも本当のあたしを受け入れてくれる人はあなただけじゃない……昨日のことはそれに気づかせてくれたの」
絢辻「二股をかけられたことは正直屈辱的だったけど、今は良かったとすら思ってるのよ?」
絢辻「だってこんなあたしにも友達ができたんだから」
絢辻「あたしは少し焦りすぎていたみたい。なにも男女の関係だけがすべてじゃないのよね」
絢辻「これからは人との付き合いをすぐ諦めるんじゃなくゆっくり考えていこうと思うの、彼女のとなりで……だから」
絢辻「さようなら、橘君」
絢辻「本当のあたしを受け入れてくれたことはすごく嬉しかったわ。だからあたしも舞い上がってしまったみたい」
絢辻「そんな人が現れるなんて思ってなかったから、あなたのことを絶対に手放したくなかった」
絢辻「でも本当のあたしを受け入れてくれる人はあなただけじゃない……昨日のことはそれに気づかせてくれたの」
絢辻「二股をかけられたことは正直屈辱的だったけど、今は良かったとすら思ってるのよ?」
絢辻「だってこんなあたしにも友達ができたんだから」
絢辻「あたしは少し焦りすぎていたみたい。なにも男女の関係だけがすべてじゃないのよね」
絢辻「これからは人との付き合いをすぐ諦めるんじゃなくゆっくり考えていこうと思うの、彼女のとなりで……だから」
絢辻「さようなら、橘君」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 14:21:07.08 ID:pKlZNQvbi
橘「・・・・」
橘「僕が悪いんだし仕方ないよね..」 グスン
ー数ヶ月後ー
裡沙「じゅんいち....好き好き好き」スリスリニャンニャン♪
橘「僕もだ裡沙...(もう浮気なんてするものか...)」
・
・
・
棚町「・・・・」 グスン...
絢辻「・・・・」
END
橘「僕が悪いんだし仕方ないよね..」 グスン
ー数ヶ月後ー
裡沙「じゅんいち....好き好き好き」スリスリニャンニャン♪
橘「僕もだ裡沙...(もう浮気なんてするものか...)」
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棚町「・・・・」 グスン...
絢辻「・・・・」
END
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