1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:47:11.65 ID:UxD57zRR0

ルフィ「ほんでな…料金プランを色々見てたら、ウソップに丁度いい条件のが……」


ウソップ「待てよ待てよ」


ルフィ「どうした?」


ウソップ「どうしたってお前……冗談きついぞバカバカしい」

引用元: ルフィ「ウソップ……生命保険に入らねぇか?」ウソップ「…は?」 




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:51:25.03 ID:UxD57zRR0

ウソップ「何だ、やっぱりメリー号の修理代が足りなくなったって事か?」


ルフィ「いやなウソップ…」


ウソップ「じゃあ何なんだよ!2億取られちまったから…金が足りなくなっちまったんじゃねぇのか!!」


ルフィ「違うよ、そうじゃねぇ!」


チョッパー「二人とも落ち着けよ!どうしたんだよ!」


ルフィ「お前には関係ねぇだろう!!」 ドン!


チョッパー「…!!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:55:25.11 ID:UxD57zRR0

ウソップ「じゃあ何だよ!!はっきり言え!!俺に気ぃ使ってんのか!!」


ルフィ「使わねぇよ!!あの金が取られたのは関係ねぇ!!」


ウソップ「だったら何で生命保険の話なんて下らねぇ事持ち出すんだ!!」


ゾロ「おいテメェら怒鳴りあってどうする!もっと落ち着いて話をしろよ!!」


ルフィ「お前には関係ねぇだろう!!」 ドン!


ゾロ「…!!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:59:21.40 ID:UxD57zRR0

ウソップ「落ち着いてられるか!!バカな事言い出しやがって!!」


ルフィ「ちゃんと俺だって悩んで決めたんだ!!」


ナミ「ちょっと!大事な話なんだから順序良く…」


チョッパー「ウソップ!!身体にさわるよ!熱くなったらダメだ!」


ウソップ「これが黙ってられるか!!ルフィ、説明し…」


ルフィ「おめぇはもう いらねぇんだよ!!!」


ウソップ「!!!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:02:00.76 ID:UxD57zRR0

ルフィ「……」


ウソップ「……!!」


ゾロ「……!!」


サンジ「……!!」


ナミ「……!!」


チョッパー「……!!」


ルフィ「お前この中で一番死にやすそうだから……じゃなきゃこんな話しねぇ!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:04:34.03 ID:UxD57zRR0

ウソップ「…俺が……?」


ルフィ「そうだ」


ウソップ「狙撃手だぞ……!?」


ルフィ「そうだ」


ウソップ「……!!」


ルフィ「一番やられやすいんだ、お前は!!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:08:17.02 ID:UxD57zRR0

ウソップ「…何言ってんだお前……ルフィ……」


ルフィ「だってそうだろうが!!」


ルフィ「敵に二秒で瞬殺される!!」


ルフィ「武器は実銃ではなくただのパチンコ!!」


ルフィ「おまけに8千人の部下なんてどこにもいやしねぇ!!!」



ウソップ「……!!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:12:28.13 ID:UxD57zRR0

ウソップ「ハァ……そうかい……つまり、一番弱くて死ぬ確率が高そうな俺に保険金をかけたいわけだ……」


ゾロ「……!!」


ウソップ「今まで一緒に海を旅してきた!!一緒に切り抜けてきた仲間を!!」


ナミ「……!!」


ウソップ「お前はこんなところで 見殺しにする気かァ!!!」


サンジ「……!!」


チョッパー「……!!」


ルフィ「……そうだ!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:18:49.77 ID:UxD57zRR0

ルフィ「一筆書くだけでいいんだ……!」


ウソップ「ルフィ……てめぇ……!!」


ナミ「ちょっとルフィ!?何バカな事言ってるの!?」


ゾロ「てめぇルフィ!仲間に向かってそりゃあねぇだろうが!!」


チョッパー「見損なったぞルフィ!!」


サンジ「全くだ!だいいちウチの船が金欠な原因はてめぇの…」


ルフィ「うるせぇ!!!!」ドン!


一同「……!!」


ルフィ「こっちは……それどころじゃねぇんだよ……!!」 

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:25:49.51 ID:UxD57zRR0

ルフィ「あんまり大きくは言えねぇけど……俺達の雇われ先の状況は察しの通りだろうが……!!」


ゾロ「……!!」


ルフィ「これ以上スポンサー様の意見には逆らえねぇんだよ……!!」


ナミ「ルフィ……!」


サンジ「……!!」


チョッパー「……!!」

ルフィ「他の船も買えねぇし……俺たちの存続も危ねぇ……!」


ウソップ「……!!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:33:06.32 ID:UxD57zRR0

ルフィ「ここにサインするだけでいいんだ……!」


ウソップ「絶対に書かねぇぞ俺は!!」


一同「……!!」


ウソップ「自分の立場をいいことに他人の命をあっさり見限るようなテメェなんか俺は信じねぇ!!」


ルフィ「バカ野郎!見限ってねぇだろうが!第一お前の戦闘能力が……!」


ウソップ「俺の知ってるお前なら……そんな奴等の商売口上より仲間を信じたはずだ!!」



ルフィ「うるせぇ!!!!」



ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!
 

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:37:16.61 ID:UxD57zRR0

ルフィ「一筆書くだけでいいんだ……!」


ウソップ「ゴホッゴホ……!!」


チョッパー「だめだウソップ!!安静にしないと……!!」


ナミ「ちょっとルフィ!?いくら何でもやりすぎよ!!」


ゾロ「てめぇルフィ!病み上がりに向かってそりゃあねぇだろうが!!」


サンジ「そうだ!!だいたいウソップは何も悪くねぇだろうが!!」


ルフィ「うるせぇ!!!!」ドン!


一同「……!!」


ルフィ「死なせたくねぇから……仲間だろうが!!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:42:11.63 ID:UxD57zRR0

ルフィ「ゾロは船内屈指の戦闘員……!!」


ゾロ「……!!」


ルフィ「ナミは唯一の航海士……!!」


ナミ「ルフィ……!」


ルフィ「食事はサンジ、チョッパーは医者……!!」


サンジ「……!!」


チョッパー「……!!」


ルフィ「お前が一筆書くだけで……仲間が救えるんだ……!!」


ウソップ「……!!」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:44:56.21 ID:UxD57zRR0

ルフィ「ここにサインするだけでいいんだ……!」


ウソップ「絶対に書かねぇぞ俺は!!」


一同「……!!」


ウソップ「バカかお前等!!だいたいルフィの最もらしい意見に担がれてるだけじゃねぇか!!!」


ルフィ「バカ野郎!担いでねぇだろうが!第一お前の存在意義が……!」


ウソップ「船長風吹かせて何が生命保険だ!!」



ルフィ「うるせぇ!!!!」



ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!
 

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:49:39.01 ID:UxD57zRR0

ルフィ「これは俺の決めた事だ!!今更お前が何を言ったって意見は変えねぇ!!!」


ウソップ「ゴホッゴホ……!!」


チョッパー「だめだウソップ!!安静にしないと……!!」


ルフィ「お前は生命保険に入る!いつか死ぬ!保険金が入る!船を買う!仲間も救われる!!」


ナミ「ちょっとルフィ!?いくら何でも言いすぎよ!!」


ゾロ「てめぇルフィ!ふざけんじゃねぇぞ!!」


サンジ「いくら船長だからってそんな独断は許されねぇぞ!!」


ルフィ「うるせぇ!!!!」



ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!
 

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:54:56.23 ID:UxD57zRR0

ウソップ「う"ぐ……!!」


チョッパー「ルフィいい加減にしてくれよ!!このままじゃウソップが…!!」


ウソップ「い…いいかルフィ……誰だって……てめぇみてぇに前を向いて生きていけるわけじゃねぇんだ…!!」


ルフィ「……」


ナミ「ルフィ……!」


ゾロ「……!!」


ウソップ「俺だって……メリーだって生きたいって底力はある!!」


ルフィ「うるせぇ!!!!」



ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:02:01.47 ID:MmQaCwli0

ウソップ「う"ぐ……!!」

チョッパー「ルフィいい加減にしてくれよ!!このままじゃウソップが…!!」

ウソップ「お前の事だ…もう保険金に気持ちをうつしてわくわくしてるんじゃねぇのかよ!!」

ルフィ「いい加減にしろよお前ェ!!」


ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!


ナミ「ちょっとルフィ!?いくら何でもやりすぎよ!!」

ゾロ「てめぇルフィ!ふざけんじゃねぇぞ!!」

ルフィ「お前だけが辛いなんて思うなよ!!全員気持ちはおんなじなんだ!!」

ウソップ「だったら仲間に保険金かけるなんて答えが出る筈がねぇ…!!」

ルフィ「うるせぇ!!!!」


ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:08:11.55 ID:MmQaCwli0

ウソップ「はぁ……はぁ……」


ルフィ「いいさ…そんなに俺のやり方が気にいらねぇんなら……!!」


サンジ「バカ野郎がァ!!」 ドガァ!!


サンジはルフィの顔面を
思い切り蹴り上げた!!



チョッパー「……!!」


ナミ「サンジくん…!」


ゾロ「……!!」


ルフィ「……効かねぇ、ゴムだから」


一同「……!!」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:15:17.73 ID:MmQaCwli0

ルフィ「ここにサインするだけでいいんだ……!」

ウソップ「それが…お前の本心かよ……!!」

ルフィ「そうだ……!!」

一同「……!!」

ウソップ「わかった……!!」

ゾロ「バカ野郎何言ってんだてめぇ!!」

サンジ「おいウソップ!下らねぇ事言ってんじゃ……!」

ウソップ「いや…もういいんだ……」


ウソップ「俺はこの一味を 辞める……」


ルフィ「そうか……」



ルフィはウソップの腹部を
思い切り蹴り上げた!!
 

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:21:18.66 ID:MmQaCwli0


―――数日後



ゾロ「金は…?」


ナミ「振り込まれてたわ……」


ルフィ「そうか……」


サンジ「……」


チョッパー「……」


ロビン「……」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:23:34.59 ID:MmQaCwli0

ルフィ「メリー…」


サンジ「……」


ルフィ「海底は深くて淋しいからな……俺達が見届ける」


ナミ「……」


ルフィ「ウソップは……いなくてよかったかもな……あいつがこんなの耐えられるわけねぇ……」


ゾロ「……」


チョッパー「……」


ロビン「……」


ルフィ「ゴムゴムの……戦斧!!!」
   

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:24:07.07 ID:MmQaCwli0




              -劇終-