4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:16:36.51 ID:k3TiUTaG0
ジリリリリリリリリリリ!



カチッ



P「いてて、頭が割れそうだ…。こんな酷い二日酔いは久し振りだな…」ムクッ

P「小鳥さんに付き合って何軒もハシゴするんじゃなかった…。まぁ途中から俺もノリノリだったけど…」

P「なんにせよ仕事はちゃんとしなくちゃな。今日のスケジュールはどうなってたか…」ゴソゴソ

引用元: 雪歩「私、妊娠しました」 




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:18:31.15 ID:k3TiUTaG0
P(えっと、9時から某局で打ち合わせ、その後アイドルの付き添いを何件かこなして、帰ってからは営業か…、いつもの通りだ)

P「ん、なんだこれ…“雪歩と2人で。事務所”? こんな用件あったか?」

P「…あー、そういえば昨日…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:20:22.78 ID:k3TiUTaG0
~~~~~

P「ふぃー。ただいま」ガチャッ

P「って誰もいないけど…、よっと」フラフラ、ボスン

P「…」

P「ふぅ…」

P(あー、風呂入らなきゃいけないけど…面倒くさくなってきた)

P「いかん、このまま寝るかも…」ウトウト

prrrr!prrrr!

P「ん…、電話か…。雪歩から?」ピッ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:23:27.79 ID:k3TiUTaG0
P「もしもし? 雪歩?」

雪歩『あっ、プロデューサー、夜分遅くにすみません。今大丈夫ですか?』

P「ああ、大丈夫だよ。どうかしたのか?」

雪歩『どうしてもお話したいことがあって…、明日、事務所に……』

P(やばい、さっきの眠気がまた…)

雪歩『……直接の方が……い………』

P「ああ、うん…」ウツラウツラ

……………

…………

………

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:28:16.31 ID:k3TiUTaG0
雪歩『…………2人……りで……、って聞こえてますか? プロデューサー?』

P「…はっ! あ、悪い…、ちょっと眠くてな…」ゴシゴシ

雪歩『うぅ…、やっぱり迷惑でしたよね、こんな時間に電話するの…』

P「いやいや! 本当にちょっとだけだって!」

雪歩『…本当、ですかぁ?』

P「それにさ、迷惑なんてある訳ないだろ。…俺達、恋人同士なんだから」

雪歩『あ…、はい///』

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:32:13.72 ID:k3TiUTaG0
P「…それじゃあ、えっーと…明日事務所で、ってことでいいんだよな…?」

雪歩『はい。お待ちしてますぅ』

P「分かったよ。それじゃまた明日」

雪歩『ぷ、プロデューサー、あの…』

P「ん? 何か言い残したことがあるのか?」

雪歩『えっと…、その、好き、ですよ…?』

P「…! ああ、俺も雪歩が好きだよ」

雪歩『…えへへ、お休みなさい、プロデューサー』

P「ん…」

ピッ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:34:59.64 ID:k3TiUTaG0

P「手帳手帳…。出すのが面倒だけど、忘れないように書いとかなきゃな。なんたって雪歩との約束だし」ヨタヨタ

P「…」カリカリ

P「これでよし、と」パタン

P「あー、ダメだ。今ので最後の力を使い果たした…」

P「風呂には明日入ろう…」ウトウト

P「Zzzz……ゆき…ほ…」ムニャムニャ


~~~~~

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:37:38.76 ID:k3TiUTaG0
~~~~~

P「そうだ、雪歩から電話があって…」

P「昨日はああ言ったけど、内容をほとんど覚えていない…」

P「まぁ、確か直接って言ってたしな…会って聞けばいいか…」

P「…」

P「雪歩と付き合い始めてもう一年になったんだよな…」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:40:20.42 ID:k3TiUTaG0
P(アイドルとプロデューサーが恋愛関係になるのは御法度だ)

P(だから俺と雪歩は隠れて付き合っている。…事務所の皆にも内緒にして)

P(そんな後ろめたさもあって、ずっと清い交際を続けていたけど…)

P(先日、雪歩に泣きつかれて、とうとう彼女を抱いてしまった)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:43:25.90 ID:k3TiUTaG0
P(躊躇いがなかったかと言えば嘘になる。だけどあの後の雪歩の笑顔を見たら、どうでも良くなってしまった)

P「誰にも言えない関係だから、きっと不安だったんだよな…雪歩」

P(恋人だって言うと喜ぶのがその証拠だろう…)

P「いかんいかん、朝からこんなんでどうする」

P「よし、一丁シャワーでも浴びてくるか」スタスタ

……………

…………

………

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:47:37.05 ID:k3TiUTaG0
P「おはようございます…」ガチャ

律子「おはようございます、ってプロデューサー大丈夫ですか?! 顔色最悪ですけど…」

P「電車に揺られたからな…。俺も律子みたいに一軒目で帰っとけばよかったよ…」ハァ…

律子「? …ああ、なるほど昨日の」

ガチャ

小鳥「おはよーございます……」ヨタヨタ

律子「こ、小鳥さん。目が死んでます…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:49:46.45 ID:k3TiUTaG0
P「まぁ小鳥さんの方が俺より遥かに飲んでたからな」

律子「はぁ…、飲むのは勝手ですけど業務に支障が出ないようにして下さいね?」

P「分かってるって。俺は早速局の方へ出掛けてくるから小鳥さんは頼んだ」ポン

律子「へ?」

小鳥「ううっ、気持ち悪い…」

律子「あ、ちょっと待って下さい資料が届いて…」

P「後で見るよ! 行ってきます」スタスタ

律子「もう! 都合のいい時だけ元気なんだから…。はぁ」

律子「はい、小鳥さんは水でいいですか?」

小鳥「うぅ、面目ないです…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:52:03.06 ID:k3TiUTaG0
……………

…………

………

P「今日の営業はこんな所かな」

P「もうすぐ約束の時間だし、事務所に向かうか…」

……………

…………

………

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:54:40.92 ID:k3TiUTaG0
P「事務所で2人っきりってことは、応接間になるのかな?」カチャ…

雪歩「あ、プロデューサー。お早ようございます」

P「お、合ってたか。おはよう雪歩」

P「約束より早く来たつもりだったけど、待たせたかな?」

雪歩「ふぇっ? ぜ、全然そんなんじゃないです!」

雪歩「ただこれから先のことを考えると、居ても立ってもいられなくて…」

P「これから先…? それって今回の話の?」

雪歩「はい…」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 16:59:05.23 ID:k3TiUTaG0
P「そうか…(そんなに緊張するってなんだろう?)」

雪歩「じゃあ、始めてもいいですか?」

P「あ、ああ…」

雪歩「…」スゥー

雪歩「…」ハァー

雪歩「プロデューサー」

雪歩「私、妊娠しました」

P「…えっ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:04:36.08 ID:k3TiUTaG0
P「えっ、はっ、妊娠?」フルフル

雪歩「はい。プロデューサーさんと私の赤ちゃんですぅ♪」サスサス

P「そ、そそそそうか…」ガクガク

P(な、なんてこった。アイドルに手を出した挙げ句、妊娠させちまうなんて…)

P(これからどうする…? 社長に報告して、事務所の皆に報告して、仕事先にも…)

P(いや、まず両親に挨拶行くのが先だろ! 何考えてんだ俺!)

P(……半殺しにされるだろうな、大事な娘を…。いや、それで済むかどうか…)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:08:10.38 ID:k3TiUTaG0
P(…仕事。アイドルの仕事はどうするんだよ。引退させちまうのか、あんなに頑張ってきた雪歩を…、トップアイドルの原石を)

P(これじゃあプロデューサー失格…。って実際に辞めさせられるだろうな。引退後ならともかく、相手は現役だぞ…)

P(どうすんだ…。仕事辞めたら雪歩と子供を養っていけなくなる…)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:12:05.17 ID:k3TiUTaG0
P(ってそんなことより! 何か喋らないと、雪歩が不安がるだろ!)

P(何か言え、何か…)

P(くそっ! こうならない為に、気を遣ったはずだったのに…ってあれ? おかしくないか?)

P(あの日から月を跨いだといっても、まだ半月も経ってないぞ…? 妊娠てそんなに早く分かるものか?)

P「…」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:17:32.63 ID:k3TiUTaG0
P「あの、雪歩…?」

雪歩「なんですか?」ニコニコ

P「病院には、もう行ったのか? 検査薬だけ使ったとか…」

雪歩「検査なんて、必要ありません」

P「…え?」

雪歩「そんなことしなくても分かるんです。つわりも来たし、酸っぱいものも欲しくなってきて…」

雪歩「それに…あ! ほら、今赤ちゃんがお腹を蹴りましたぁ!」サスリ

P「な、なっ……あ…」ガタッ

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:22:24.47 ID:k3TiUTaG0
P(冗談じゃない…!! 昨日の今日で赤ん坊がそこまで成長してたまるか! 大体、あの細いお腹のどこに赤ん坊が入ってるっていうんだ!?)

P(し、しかし…それは雪歩も重々承知しているはずだ…)

P(なら、想像妊娠なんて単純なもんじゃない…)ゾク…

P(雪歩は本気で思い込んでるんだ…! 俺の子を妊娠したと…)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:26:21.52 ID:k3TiUTaG0
P(…もしかしたら、俺が気付かなかっただけで、雪歩はずっと子供を作りたかったのかもしれない。いや、純粋に絆が欲しかったのかも…)

P(だから、あの日の行為で、『妊娠した』ことにしようとした…)

P(だったら、俺がなんとかしなくちゃ…。それが彼氏としての責任なんだ)

P「ゆ、雪歩」

雪歩「何ですかぁ?」

P「その、な。言いにくいんだが、赤ちゃんっていうのは、そんなに早くは成長しないんだよ…」

雪歩「……だから?」ジロ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:31:26.30 ID:k3TiUTaG0
P「っ! …いや、正直に言うよ。雪歩は多分、…想像妊娠してるんだ」

雪歩「へぇー、笑えない冗談ですぅ。こんなに産まれたいって言ってるのに…」ナデナデ

P「冗談なんかじゃない。雪歩の赤ちゃんが欲しいって気持ちが強すぎて、体が勘違いしてしまってるんだ。本当は赤ちゃんはお腹に居ないんだよ」

雪歩「ふふ、勘違い…? 勘違い…?」ブツブツ

P「雪歩、辛いかもしれないけど、現実を…「勘違いなんかじゃないです!!!」ガタン!!

P「っ!?」ビクッ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:35:26.37 ID:k3TiUTaG0
雪歩「…」

P「雪歩…?」

雪歩「クスクス…、プロデューサー、認めてくれないんだぁ…」

P「雪歩…、さっきからどうしちまったんだよ? おかしいぞ…」

雪歩「あーあ、信じてたのになぁ。プロデューサーのこと」

雪歩「『一緒に育てよう』って言ってくれると思ってたのに…」

P「雪歩! 赤ん坊はな…!」ガシッ

雪歩「触らないで!!」パシィ!

P「な…」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:37:43.26 ID:k3TiUTaG0
雪歩「捨てるんですよね? 遊びだったんですよね? 私達の関係を秘密にしてたのはきっと、そういうことなんです!」

雪歩「分かりました。プロデューサーに見捨てられるくらいなら…」

雪歩「私……私……」







雪歩「死にます」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:41:47.18 ID:k3TiUTaG0
P(は? 死ぬ…? 今死ぬって言ったか?)

雪歩「…」チャキ

P「?! ゆ、雪歩! 危ないからそいつをしまえ!!」

雪歩「…さようなら、プロデューサー…」スッ

P「く、くそっ!!」ガッ

雪歩「きゃあっ!」ドサッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:43:41.37 ID:k3TiUTaG0
P「離せ…! 離すんだ…!」グググ

雪歩「嫌ぁっ!!」バタバタ

P「こんなものっ!」パシッ

雪歩「痛っ…」


カランカラン…


P「はぁ…はぁ…」

雪歩「うっ…うっ…、なんで…?」

雪歩「死なせて下さい、死なせて下さいぃ…」ポロポロ

P「雪歩…!」ギュッ

P「俺が悪かった…。お前の気持ちに気付いてやれなくて…」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:47:09.57 ID:k3TiUTaG0
P「お前が望むなら、今すぐにでも結婚して、子供を作ろう」

P「アイドルとかプロデューサーとか、もうどうでもいいんだ!」

P「だから…そんなこと言わないでくれよ…頼むよ…」

雪歩「…」

雪歩「…ふふ」

雪歩「ふふふふふふふふ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:52:55.76 ID:k3TiUTaG0
雪歩「一体何言ってるんですかぁ? プロデューサー…」

P「そんな、雪歩……」

雪歩「だってプロデューサー」









雪歩「私達アイドルとプロデューサーって設定じゃないですよ?」クス

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:57:59.23 ID:k3TiUTaG0
P「え? 設定……?」

雪歩「はい。今回の舞台は、私が愛人役。相手役のプロデューサーが、妻子持ちのお医者さん役ですよ?」

雪歩「ふふ、プロデューサーったら、設定を忘れるなんて、演技に熱中し過ぎですぅ」

雪歩「でもでも! プロデューサーって演技お上手なんですね! 私も熱が入っちゃいましたぁ」キャッキャッ

P「…………」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 17:59:13.75 ID:k3TiUTaG0
P「…あのさ、念の為にもう一度だけ聞きたいんだけど」

雪歩「はい?」キョトン

P「演技、だったんだよな…?」

雪歩「? そうですよ? アドリブ中心の劇だから大変ですけど、私、今度の舞台にはこれからの芸能活動が懸かってると思うんです! だからこうして…」

P「いや、そうだよな! そうだと思ってたよ俺は!」

P「はは、は…」ヘナヘナ…

P「」バタン

雪歩「はわっ! ぷ、プロデューサー!?」

雪歩「しっかりして下さいぃー!!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:01:56.91 ID:k3TiUTaG0
……………

…………

………

P「ん…、ここは……?」

雪歩「プロデューサー…、大丈夫ですか?」ナデナデ

P「あぁ…、もう平気だ(雪歩…、ずっとこうして膝枕をしてくれていたのか?)」

雪歩「すみません、私…。プロデューサーの体のことも考えずに、練習に付き合わせてしまって…」

P「あ、いや、そういう訳じゃないんだ…」

雪歩「私のせいでもしプロデューサーに何かあったりしたら、私…」グスッ

P「違うんだって…なんと言うかさ、その」

P「今回の話って、舞台の練習ってことなんだよな…?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:04:48.24 ID:k3TiUTaG0
雪歩「そうですけど…? 昨日の電話の通り、今日事務所に舞台の設定資料が届くから、覚えて一緒に練習してくれませんか? って…」

P(そういえば律子が朝資料がどうとか言ってたな…)

P(完全に俺の一人相撲だったんじゃないか…)

P「その、なんだ…。ごめん!! 雪歩!」ガバッ

雪歩「ひゃっ?!」ビクッ

P「実は昨日酔っ払ってて電話の内容ほとんど覚えてなかったんだ…」

P「だから今日の話本気にしちまった」

雪歩「ふぇ? それって……?」

雪歩「ぇえええぇぇー!?」

雪歩「わ、私とプロデューサーの子供…?///」

雪歩「そんなの…恥ずかし過ぎますぅ…///」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:07:12.37 ID:k3TiUTaG0
雪歩「あっ! でもそれじゃあ、その後の演技も…」

P「う、うん……」

雪歩「ひっ、酷いですプロデューサー! 私いくらなんでもあんな風にはならないですよぅ!」

P「そうだよな…。後から考えれると変なとこ多かったし…。やっぱり子供が出来たって聞いて、パニックになってたのかもな」

雪歩「! ……それって、嫌だったってこと、ですか…?」フルフル

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:10:37.20 ID:k3TiUTaG0
P「いや…、信じてもらえないかもしれないけど、産まないって選択肢は頭に無かったよ」

P「ただ、これから辛い道のりになるだろうな、って思ってさ…」

P「それに、雪歩に可哀想な思いをさせてるって自覚があったんだ。雪歩がああなっても、文句は言えないって…」

P「雪歩、ごめんな…こんな男で」ギュゥゥ

雪歩「…いいんです、プロデューサー」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:12:36.26 ID:k3TiUTaG0
雪歩「確かにプロデューサーの言うとおり、私不安だったんです。この一年間の私は、アイドルとしても彼女としても、凄く中途半端だなぁって思って」

雪歩「アイドルを辞めて、プロデューサーのお嫁さんになれればなんて考えてましたぁ」クス

雪歩「…けれどそんな時、私の為にプロデューサーがこの大きなお仕事を取って来てくれて。自分のことのように喜んでくれるのを見て、気付いたんです」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:14:06.35 ID:k3TiUTaG0
雪歩「プロデューサーの取ってきてくれたお仕事で輝くことが、アイドルとしても、彼女としてもやるべきことなんじゃないのかなって」

雪歩「だから私…、大丈夫です。アイドル、続けます」

P「そうか…」

雪歩「それに…、演技じゃないってことは、あの言葉、本心なんですよね?///」

P「あの言葉?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:16:31.93 ID:k3TiUTaG0
雪歩「アイドルもプロデューサーも関係ないって言ってくれたの、嬉しかったんですよ? 覚悟の言葉も聞けました…///」

P「あ、あれか…/// うん、俺の本音だよ…」

雪歩「待ってて下さい、プロデューサー。私、精一杯輝きますから…そしたら」



雪歩「また、プロポーズして下さいね?」ニコッ



終わり

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 18:17:46.11 ID:k3TiUTaG0
おまけ

P「しかし演技とはいえ、さっきの雪歩は鬼気迫るものがあったな…」

雪歩「えへへ…そうですかぁ?」

P「ああ…、彼氏として、背筋が寒くなったよホント…」

雪歩「…プロデューサー、浮気しないで下さいね? もしされたら、私死んじゃうかもしれないです…」ボソッ

P「こ、怖いこと言うなよ。絶対しないから…」ビクビク

雪歩「冗談ですよ。ふふっ…」
雪歩「信じてますから、プロデューサーのこと」クスッ

P(……)

P(アイドル達とは少し距離を置くことにしよう…)



ほんとに終わる