1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 19:37:05.35 ID:he7N2T0ii
P「小鳥さん、今夜飲みに行きませんか?」

P「なかなか良い感じの店を見つけたんです」

小鳥「いいですね、行きましょう!」

P「よし、そうと決まれば残った仕事を片付けましょうか」

小鳥「はい、頑張りましょー」

P「おー」

引用元: 小鳥「しっぽりと」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 19:40:00.49 ID:he7N2T0ii
小鳥「…よし、終わり!」

P「…俺も、終わりました」

小鳥「お疲れ様です」

P「小鳥さんも、お疲れ様です」

P「さ、行きましょうか」

小鳥「はい」

P「忘れ物も無し、と」

小鳥「戸締まりもオッケーです」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 19:45:46.38 ID:he7N2T0ii
小鳥「ところで、どこにあるんですか?」

P「電車で二駅分離れた所ですね」

P「営業先の方に連れて行って貰ったんですよ」

小鳥「…今からだと、終電大丈夫ですかね?」

P「明日はオフなんですから、ゆったりしましょう」

小鳥「ふふっ、期待してもいいんですかね?」

P「任せて下さい」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:01:55.75 ID:he7N2T0ii




P「……と、ここですよ」

小鳥「かなりお洒落ですね」

P「この落ち着いた雰囲気が気に入ったんですよ」

小鳥「ええ、本当に素敵…」

P「ただ、いささか遠いので滅多には来れませんけど」

小鳥「事務所の近くにあればいいんですけどね」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:09:20.31 ID:he7N2T0ii
P「何飲みます?」

小鳥「とりあえず、梅酒サワーを」

P「俺は生ビールかな…」



P「では」

P「…何に乾杯するんだろうか?」

小鳥「私たちの幸せに、っていうのはどうです?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:14:55.56 ID:he7N2T0ii
P「いいですね」

小鳥「では、私たちの」

P「幸せに」


P•小鳥「「乾杯!」」



P「…うーん、美味い」

小鳥「何かおつまみでも頼みますか?」

P「ここの串焼きは美味しいですよ、オススメです」

小鳥「じゃあ、盛り合わせでも」

P「そうしましょう」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:20:50.11 ID:he7N2T0ii
小鳥「久しぶりですね…こうして二人きりでお話するのは」

P「ここ最近は忙しかったですよね」

P「寂しい思いをさせてしまって、すいません」

小鳥「…寂しくなかった、と言えば嘘になりますけど」

小鳥「でも、信じていましたから」

P「……」

小鳥「あの時、私に言ってくれた事を」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:24:51.82 ID:he7N2T0ii
P「どんなに遠くに行っても、必ずあなたの隣に帰って来ますから」

P「でしたっけ?」

小鳥「もう、自分の言った事くらい覚えてて下さいよ」

P「面目ない」

小鳥「でも…ふふっ、また聞く事が出来て良かったです」

P「何度でも言いますよ?」

小鳥「…言い過ぎも良くないですからね」

P「はい…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:31:18.95 ID:he7N2T0ii
P「おっ、串焼きが来たみたいですよ」

小鳥「なんだか目移りしちゃいますね」

P「つくねがオススメですよ」

小鳥「ほうほう、では一ついただきます」

小鳥「……本当だ、美味しい」

P「じゃあ俺は砂肝でも…」

小鳥「あっ、狙ってたのに!」

P「ふふふ、早い者勝ちです」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:38:17.00 ID:he7N2T0ii
小鳥「せめて一口下さい」

小鳥「…あーん」

P「はい、あーん」

小鳥「ん……美味しい!」

P「それは良かった」

小鳥「何か他に食べたい物ありますか?」

P「それじゃあ…焼きなすでも」

小鳥「シブいですね」

P「嫌いじゃないでしょう?」

小鳥「大好きですねー」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:43:32.87 ID:he7N2T0ii
小鳥「あ、あとシーザーサラダ頼んでもいいですか?」

P「ええ、いいですよ」


P「次は何を飲みますか?」

小鳥「ジントニックを…」

P「了解です」

P「俺はまたビールでもいいかな」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:52:32.01 ID:he7N2T0ii
小鳥「シーザーサラダ、食べます?」

P「いただきます」

小鳥「…はい、どうぞ」

P「取り分けるの、上手いですね」

P「いいお嫁さんになりそう」

小鳥「ふふっ、遠回しなプロポーズですか?」

P「想像にお任せしますよ」

小鳥「むぅ、いじわる…」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 20:58:28.47 ID:he7N2T0ii
P「…この焼きなすもなかなかイケますよ」

小鳥「むぅ」

小鳥「……本当だ」

P「ただ、手が汚れちゃいますね」

小鳥「だがそれがいい、ですよ」

P「ですね」

小鳥「なんだか日本酒が飲みたくなります」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:01:50.48 ID:he7N2T0ii
P「頼みましょうか?」

小鳥「記憶が飛びかねないので、我慢します」

P「それは良くない」

小鳥「でしょう?」

小鳥「せっかくの、二人きりの夜なんですから」

P「ええ」

小鳥「しっかりと、心に残しておきたいんです」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:06:58.64 ID:he7N2T0ii
P「…食べ終わりましたね」

小鳥「…飲み物も無くなりましたね」

P「何か注文しますか?」

小鳥「いえ、そろそろ出ましょう」

P「そうしますか」

小鳥「はい」


P「……なんで普通に財布を取り出してるんですか?」

小鳥「…?」

P「俺が誘ったんですから、ご馳走しますよ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:16:20.24 ID:he7N2T0ii
小鳥「えっと、じゃあお言葉に甘えて…」

小鳥「…ご馳走でした」

P「小鳥さんと飲めるのなら、このくらい安いもんです」

小鳥「そう言われると、照れますね」

P「照れた顔も可愛いから問題ないですよ」

小鳥「大アリですよ、もう…」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:24:16.23 ID:he7N2T0ii



小鳥「…ベタなセリフを言ってもいいですか?」

P「どうぞ」

小鳥「終電、無くなっちゃいましたね」


P「…そうですね、困ったなぁ」

小鳥「どこか泊まる所ありますか?」

P「あそこはどうでしょうか」

小鳥「…いいですね、行きましょうか」

P「ええ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:38:43.40 ID:he7N2T0ii


P「とりあえず、ソファに座りましょうか」

小鳥「はい…隣、失礼しますね」

小鳥「よっと」

P(肩に頭を乗せてる)

P(いい匂いだなぁ)

小鳥「ふぅ、何だか火照ってきちゃったな」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:43:44.34 ID:he7N2T0ii
P「小鳥さん…」

小鳥「…んっ……」

小鳥「その、今日は大丈夫な日ですから」

P「……」

小鳥「直に、あなたを感じさせて下さい」

P「わかりました」

P「もしもの事があっても、必ず責任取りますから…」

小鳥「はい……」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 21:59:38.86 ID:he7N2T0ii





小鳥「私、今とってもしあわせです」

P「俺も、です」

小鳥「ごつごつしてて、暖かいです」

P「柔らかくて、暖かいですね」

小鳥「もう少しだけ、こうしててもいいですか?」

P「いいですよ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 22:03:34.52 ID:he7N2T0ii
P「ひとつ、質問してもいいですか」

小鳥「はい」

P「大丈夫って、嘘でしょう?」


小鳥「…いつ気付きました?」

P「すぐ気付きましたよ」

小鳥「ならどうして…」

P「きっと、同じ気持ちだったからです」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 22:12:02.89 ID:he7N2T0ii
小鳥「え…」

P「結婚して下さい」

P「必ず、必ず幸せにします」


小鳥「…っ……」

小鳥「はいっ……」

P「泣き虫さんですね」

小鳥「あなたの、せいですっ」


P「愛しています、小鳥さん」

小鳥「私も、愛してます…」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 22:21:24.67 ID:he7N2T0ii




P「…さん……小鳥さん!」

小鳥「んう?」

P「起きて下さい」

小鳥「どうしました?プロデューサーさん?」

P「…!?」

小鳥「あぁ…夢、か」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 22:24:04.44 ID:he7N2T0ii
P「ちなみに、どんな夢でしたか?」

小鳥「とっても、幸せな夢です」

P「"あの日"の夢でしょう?」

小鳥「…!」

小鳥「よく分かりましたね?」

P「だって、俺の事『プロデューサーさん』って」

小鳥「なるほど」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/15(金) 22:28:46.26 ID:he7N2T0ii
P「そんな事より…似合ってますよ、ウェディングドレス」

小鳥「ふふっ、ありがとうございます」

小鳥「お腹が大きくなる前に、着れて良かったです」

P「さ、そろそろ行きますよ」

P「みんなを待たせてますから」


小鳥「はい、アナタ…」



END