1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:29:24.47 ID:d4Hqu9po0
199X年、世界は、核の炎に包まれなかった

平和な世界では北斗神拳などが役立つはずもなく、今日も世紀末では輝くはずだった男がまた、職探しに明け暮れるのであった

引用元: ケンシロウ「765プロ?」 




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:30:39.66 ID:d4Hqu9po0
とある道

春香「私の名前は天海春香、どこにでもいる普通の女の子に見えるけど、私にはある秘密があるの」

春香「それはなんと、私はアイドルなのです…といってもまだ新米のアイドルなんですけどね…」

春香「今はまだ無名のアイドルですけどいつか近いうちにトップアイドルになることが私の目標です」

春香「あ、そろそろ着きます、あれがうちの事務所の765プロです…てうわわっ!」

???「うおお…!」

どんがらがっしゃーん

春香「うぅ、いてて…また転んじゃった…って…」

???「うぅ…」

春香「だ、大丈夫ですか!すみません、どこか怪我でも…」

???「み、水…」

春香「はい?」

???「水を…」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:31:22.93 ID:d4Hqu9po0
765プロ事務所

小鳥「はい、お水です」

???「ありがとう、生き返ったよ」

律子「春香ったら本当におっちょこちょいなんだから」

春香「本当にすみません…、私の不注意でこんなことには…」

???「いや、別に悪気があってやったわけではないのだろう。それに水を飲ませてくれたんだ、むしろこっちが感謝するべきだ」

春香「で、でも」

社長「春香君、彼がいいといってるんだからもういいじゃないか?」

春香「そ、そうですね、このことは水に流しましょう」

春香「そういえばまだ名前を聞いていませんでしたね。あたしは天海春香、アイドル候補生です」

小鳥「私は音無小鳥、765プロの事務員をやっています」

律子「私は秋月律子、765プロのプロデューサーをやっています」

社長「私はここの社長である高木だ」

ケンシロウ「俺はケンシロウ、北斗神拳で人を救うことを理想としている」

春香・律子・小鳥「北斗神拳?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:32:38.38 ID:d4Hqu9po0
社長「北斗神拳だと!?」

小鳥「知っているのですか、社長?」

社長「北斗神拳は2000年に渡って受け継がれている一子相伝の暗殺拳。」

社長「人体に708あると言われる「経絡秘孔」を突き、敵を内部から破裂することを極意とする恐るべき拳だ」

律子「暗殺拳とはまた物騒な…」

春香「そんな凄そうな拳法を使えるのですか」

社長「まさか君が北斗神拳の伝承者だとは、こうして会うことができるなんて夢のようだ。いやはや、世界は狭いね」

ケンシロウ「だが、今の平和な世の中じゃ、暗殺拳など役に立つはずもなく、職を探しては不採用、また不採用の連続」

ケンシロウ「行き倒れになりそうなところ、この少女とであったわけだ」

小鳥「なんという壮絶な悲しい話でしょう…」

律子「いろいろ苦労していたのね」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:34:24.65 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「さて、話はここまでだ。いろいろ世話になった、俺はこれ以上長居するわけには行かない、そろそろ出て行くとしよう」

春香「出て行くって、他にどこか行くところがあるのですか?」

ケンシロウ「また職を探しにいく、あなたたちはいい人たちだ。この恩は忘れない」

社長「おいおい、せっかく恩を与えたのだからその恩を返すことをしないのかね?」

ケンシロウ「というと?」

社長「行く当てがないのならこの765プロでプロデューサーとして働いて見ないか?」

春香・律子・小鳥「!?」

ケンシロウ「気持ちはありがたいが、俺はアイドルのプロデュースの経験なんて全くない、それどころか今の芸能に関する情報も皆無だ」

ケンシロウ「あなたの期待通りにはなるとは思えないが」

社長「君は自覚していないだけで君の中にはプロデューサーの素質がある」

社長「それに、もし断ったらせっかくの職に就くまたとないチャンスを逃すことになるけど?」

9: "" 2013/04/07(日) 20:35:31.63 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「確かに、せっかくの見つけた職をみすみす手放すわけにはいかない」

ケンシロウ「わかった、期待にこたえられるかどうかわからないが、ここのアイドルたちのプロデューサーになりましょう」

春香「ほ、ほほほほ本当ですか!?」

小鳥「随分急な話ですね」

律子「私にしては仕事が少なくなるから都合がいいけど」

社長「それじゃあよろしく頼むよ、あ、そうだ、全員が来るまで私のところで君について教えてくれ」

ケンシロウ「わかりました」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:38:27.15 ID:d4Hqu9po0
春香「なんか急な展開になりましたね」

律子「そうね、まあみんなが来るまで待ちましょうか」

小鳥「しかし随分たくましい人でしたね、一体いくつなのでしょう?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:39:45.92 ID:d4Hqu9po0
数時間後

社長「みんな集まったようだね」

真「あ、社長、おはようございます」

千早「今日は何かあるのですか?」

社長「実は今日は待ちに待った君たちのプロデューサーがやってきたんだ」

一同「「えー!」」

 

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:41:00.26 ID:d4Hqu9po0
伊織「ほ、本当に新しいプロデューサーが来たの?」

亜美「男の人?女の人?」

社長「立派な男性だ」

雪歩「お、男の人…」

美希「zzz」

真美「わーい!にーちゃんがくるんだ!」

貴音「どのような殿方なのでしょうか?」

やよい「うっうー、早くあいたいです!」

あずさ「あたしも会いたいわ、新しいプロデューサー」

響「社長、もったいぶらないで早くあわせて欲しいんだぞー」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:41:39.96 ID:d4Hqu9po0
社長「それじゃあ紹介しよう、彼がこの765プロにプロデューサーとしてやって来てくれた、ケンシロウ君だ」

ケンシロウ「俺はケンシロウ、ケンって読んでくれ。これから君たちのプロデューサーになった」

ケンシロウ「俺と一緒にみんなでトップアイドルを目指して、頑張っていこうじゃないか」

一同「「」」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:43:29.67 ID:d4Hqu9po0
真「(か、かっこいい…ハッ)」

千早「(こ、こんなに筋骨隆々だなんて…)」

伊織「(予想していたのと180度違うけど、これはこれでありね)」

雪歩「」(気絶)

美希「zzz」

亜美「(な、なんという理想的な兄ちゃん)」

真美「(………///)」ドキュン

貴音「(近づくだけで全身から震えがとまらない…何者?)」

やよい「(こ、怖そうです…)」

あずさ「(あらあら、随分かっこいい男性ですね)」

響「(なんか臭いぞ、風呂に入っていないのか?)」

社長「それではケンシロウ君、よろしく頼むよ」

ケンシロウ「わかりました」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:45:53.33 ID:d4Hqu9po0
春香「なんだかんだでプロデューサーになっちゃいましたね、ケンシロウさん」

ケンシロウ「ケンでいい、そうだな…急なことだがこれも何かの縁」

ケンシロウ「あのとき春香が俺と会わなかったら今頃まだ職探しに明け暮れていただろう」

ケンシロウ「正直君の事は感謝しているんだ、だから俺が責任を持って、君たちをトップアイドルにしてあげよう」

ケンシロウ「これが春香にしてやれる恩返しだ」

春香「プ、プロデューサーさん…」

春香「わかりました、この天海春香、プロデューサーの期待にこたえられるよう立派なアイドルになります!」

ケンシロウ「よろしく頼む」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:49:47.09 ID:d4Hqu9po0
真「はじめまして、菊地真です」

ケンシロウ「ケンだ」

真「プロデューサーってとってもいい体してますね」

真「はじめてみた時かっこいいなって思っちゃって…」

ケンシロウ「昔からずっと修行を続けていたからな、自然にこの体になってしまった」

真「修行?プロデューサーって何か格闘技でもやっていたのですか?」

ケンシロウ「ああ、北斗神拳という一子相伝の暗殺拳をやっていた」

真「あ、暗殺拳…!?」

ケンシロウ「安心しろ、恐れることはない…今の平和な世の中暗殺拳は役には立たない」

ケンシロウ「今は人を助けることには役に立つ、いや、人助けするために北斗神拳はあるかもしれない」

真「そうですか」

ケンシロウ「今度は君のことを教えてくれ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:51:50.57 ID:d4Hqu9po0
真「それじゃあプロデューサー、はじめ見た時僕を男だと思いませんでした?」

ケンシロウ「正直な感想を言うと確かに思った」

真「僕は女の子らしくしたいんだけど父さんがいろいろうるさくて、それでこんな男っぽくなっちゃって」

真「でもそのおかけでスポーツとか格闘技とかかなり上達してると思うのですよ」

真「プロデューサーはどんなスポーツが得意ですか?」

ケンシロウ「スポーツ、そうだな、たくさんあるなかで一番しっくり来たのはバスケかな」

真「バスケ、でもあまり違和感がない、不思議」

ケンシロウ「一番長くやってたのがバスケだからな」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:54:17.11 ID:d4Hqu9po0
真「あ、そうだ、話は変わりますけどプロデューサー、僕、父さんから空手を教わったんですけど、どのくらいの強さに見えます?」

ケンシロウ「…初段くらいかな?」

真「さっすがプロデューサー!それ以上は目指せなかったけど、黒帯を取れるまで頑張ったんですよ」

ケンシロウ「真は強い子だな」

真「えへへ、そうだ、プロデューサーの実力が知りたいから、組み手でもやりませんか?」

ケンシロウ「なに?」

真「一子相伝の北斗神拳というの、見てみたいです、ね、やりましょうよ」

ケンシロウ「しかしなぁ…」

真「もし僕が参ったといったら、水でもご馳走します」

ケンシロウ「わかった、この勝負、受けてたとう」

真「よし、そうこなくっちゃ!」

真「さ、いいですよ、どこでも好きなところ突いてきてください。せりゃあ!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:55:27.20 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」ビリビリ

真「え、あ、プ、プロデューサー?」

ケンシロウ「あたたたたたたたたたたたたたたたたたあたたたたたたたたたたたたたた」

ケンシロウ「ほあったぁ!」

北斗百裂拳

真「」

ケンシロウ「冗談だ、本気でやったりはしない、少女相手にそんなことするわけないだろう」

真「うぅ…」ホロッ

ケンシロウ「ん?」

真「うわあああああああああああああああん!」

ケンシロウ「な…!?ま、待て…真、俺が悪かった、やりすぎた」

真「うわあああああああああああああああん!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:57:48.10 ID:d4Hqu9po0
十分後

真「あんなことしなくていいじゃないですか」

ケンシロウ「すまん、大人気なかったな…子供相手に暗殺拳を見せるなんて…」

真「ふんだ、そんなプロデューサーなんて嫌いです!」

ケンシロウ「なっ!?」

バッドコミュニケーション

ケンシロウ「バ、バッド」


バット「ハックション!誰か噂でもしているのかな?」

アイン「あのー、頼んだサーロインステーキはまだですか?」

バット「あ、はいただいまー」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 20:59:41.19 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「許してくれ」

真「いやです」

ケンシロウ「好きなものを買ってあげるから」

真「じゃあこの雑誌に載っているこの服を買ってください」

ケンシロウ「こ、これは値段が…」

真「プロデューサー嫌いです」

ケンシロウ「はう!」

真「最低です」

ケンシロウ「うぅ…」

真「二度と口聞きたくありません」

ケンシロウ「うわあああああああああああ!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:00:45.17 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「わ、わかった…これくらいならなんとかなる」

真「あとこのアクセサリーも」

ケンシロウ「何!?」

真「嫌いで(ry」

ケンシロウ「わかった、買ってやろう」

真「プロデューサー大好きです!」

パーフェクトコミュニケーション



ケンシロウ「就職早々財布が世紀末になってしまった…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:02:21.26 ID:d4Hqu9po0
千早「如月千早です」

ケンシロウ「ケンシロウだ」

千早「それって下の名前ですよね、苗字は何ですか?」

ケンシロウ「苗字…一応霞となっているな」

千早「一応?」

ケンシロウ「深い事情があるのだ、深くは聞かないでくれ」

千早「はい」

ケンシロウ「千早はどんなプロデューサーを望んでいるのか聞かせてもらおうか、参考になるかもしれん」

千早「とにかく厳しくして欲しいです、そうでもしないとトップアイドルなんて夢のまた夢です」

ケンシロウ「千早は真面目だな」

千早「真面目だなんてそんな…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:03:24.03 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「…」

千早「あの、プロデューサー?なにをそんなに見つめているのですか?」

ケンシロウ「千早、少し目を瞑ってくれ」

千早「目を?何故ですか?」

ケンシロウ「千早が目を瞑ることで、君の深い悩みを解決することができるからだ」

千早「悩み?私悩みなんて」

ケンシロウ「言うことを聞くんだ、レッスンだと思って」

千早「…わかりました」

ケンシロウ「(彼女の瞳の奥に感じたあの冷たいまなざし)」

ケンシロウ「(深い悲しみと願いがこめられている)」

ケンシロウ「(これで彼女の気持ちが少し楽になればいいのだが)」スッ

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:04:48.17 ID:d4Hqu9po0
キィーン

千早「はっ」

ケンシロウ「これでいい」

千早「プロデューサー、一体何を…(あれ?なんか随分心が軽くなったような?)」

ケンシロウ「千早、俺は千早が抱えている悩みを知らない」

千早「!?」

ケンシロウ「だから知りたい、お前のことを…教えてくれないか」

千早「…わかりました」

かくかくしかじか

ケンシロウ「家族のこと、そして歌を歌うことがいきがえ、そうか」

千早「ずっと抱えていた悩みでしたけどプロデューサーに打ち明けたらなんだかすっきりしました」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:05:49.08 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「千早は偉いな、そんな悩みを抱えながらもアイドルを目指そうとする」

ケンシロウ「その努力に感動したこれはおまじないだ」プス

千早「ひゃっ!プ、プロデューサー!な、なにを!?」

ケンシロウ「発声練習をしてみろ」

千早「は、はい」

千早「~♪(あれ?前より声が出やすくなってる?)」

ケンシロウ「ある秘孔を突いたことで、声を出しやすくするようにした」

ケンシロウ「気持ちが楽になった状態で突いたから効果は抜群のようだ」

千早「プロデューサー…」

ケンシロウ「話は終わりだ、これからもよろしく頼むぞ」

千早「…はい///」

パーフェクトコミュニケーション

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:07:06.61 ID:d4Hqu9po0
亜美「わーい、ムキムキの兄ちゃんだ!」

真美「かっこいい!」

ケンシロウ「双子か」

亜美「めずらしいでしょ~双子のアイドルなんて」

真美「兄ちゃんどっちがどっちだかわかるかな~?」

ケンシロウ「そっちが真美で、こっちが亜美だ」

亜美「うわ、見事に当てたよ」

真美「すごいすごい!まだプロデューサー成り立てなのに見分けがつくなんて!」

ケンシロウ「これくらいたいしたことない」

真美「そういえば兄ちゃんには兄弟がいるの?」

ケンシロウ「ああ、俺には二人の兄がいる」

亜美「じゃあ兄ちゃん末っ子なの?」

ケンシロウ「ああ、そういうことになる」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:10:32.09 ID:d4Hqu9po0
ジャギ「おい、俺の名前を言ってみろ」

ルイ「きゃああああああ!ち、近づかないで!」

ファルコ「天帝様に近寄るな!」


亜美「兄ちゃん兄ちゃん、なにかして遊ぼうよ」

ケンシロウ「いいだろう、何して遊ぶ?」

真美「あんなことやこんなこととか…」

亜美「そんなことやいろんなこととか…」

亜美・真美「んっふっふ~」

ケンシロウ「ん?ここにゲームがあるじゃないか」

亜美「そのゲームをやるの?」

ケンシロウ「ああ、どうだ?一緒にやらないか?」

真美「いいよ」ニヤリ

亜美「軽くひねりつぶしてあげよう」ニヤニヤ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:11:22.16 ID:d4Hqu9po0
ジョインジョイントキィ
デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォ ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーンテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン K.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー
セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ
ウィーントキィ (パーフェクト)

ケンシロウ「」

亜美「兄ちゃん弱いね」

真美「かっこ悪いね」

ケンシロウ「手加減はこれくらいだ、次は本気で行くか」

亜美「じゃあキャラ変えてやるね」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:12:56.00 ID:d4Hqu9po0
ジョインジョインレイ
デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー
トベウリャガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ドコヲミテイルドコヲミテイルドコヲミテイルドコヲミテイル
タイムズアップ
ウィーンレイ


ケンシロウ「」

亜美「ふ、またつまらぬ敵を倒してしまった」

ケンシロウ「最後だ、これで負けたらパフェをおごろう」

亜美・真美「マジで!」

真美「亜美、絶対勝ってね!」

亜美「まかせとけ!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:14:12.32 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「はあああああああああああ!!!」

┌┤´д`├┐「ナントコシュウケンオウギナントショウシュウトキャク」

ケンシロウ「………」

亜美「じゃ、約束のパフェをもらおうか」

真美「駅前の奴をね」

ケンシロウ「ま、待て…そのパフェは高すぎる!」

亜美「敗者には言い訳する権限はないよ」

真美「諦めておごっちゃいなよ」

ケンシロウ「くっ…」

バッドコミュニケーション

ケンシロウ「ば、馬鹿な…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:17:50.43 ID:d4Hqu9po0
雪歩「うぅ…」

ケンシロウ「怖がられているのか、近寄ってこないな」

美希「雪歩は男の人と犬が全面的に苦手だから仕方ないの」

ケンシロウ「しかし、これでは仕事にならないな」

美希「美希的には怖がられるような誤解さえなければいいと思うといいんだけどな」

ケンシロウ「そうか、だったら散歩でも行くか」

美希「それってデート?」

ケンシロウ「でぇと?」

美希「あれ?知らないの?男女がどこかへいってお付き合いすること」

ケンシロウ「!?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:19:43.60 ID:d4Hqu9po0
3年前

ケンシロウ「ユリア、何故だ…何故シンなどに…」

ユリア「ケン、あなたのことは好きよ、でも、あなた働いてないでしょ」

ユリア「ケンは好きだけどニートは嫌いよ」

ユリア「これ以上ニートを養いたくないわ」

ケンシロウ「ぐわあ!」

シン「うわはははははは!女の心変わりは恐ろしいのお!」

ケンシロウ「シン…貴様ユリアになにをした!」

シン「なにもしていない、これはユリアの意思だ、ユリアが自分の心で俺を選んだんだ」

ユリア「安心してケン、あなたが自分の力で養えるようになったらまたあなたのところへ戻ってくるわ」

シン「いつになるかは知らんがな」

ケンシロウ「うぅ…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:22:12.64 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「…」ホロリ

美希・雪歩「(な、泣いてる!?)」

美希「ど、どうしたのプロデューサー!何で泣いてるの?」

ケンシロウ「いや、なんでもない。それより君たちのことを聞かせてくれ」

美希「ならいいけど、美希はね、好きな食べ物はおにぎり、趣味はおしゃべりをすることなの」

ケンシロウ「俺はおしゃべりは苦手だな」

美希「そうなの?」

ケンシロウ「ああ、だが君と話し続ければ苦手が克服できそうだ」

美希「それって遠回しに告白してない?」

ケンシロウ「告白!?」

ケンシロウ「うぅ…ユリア…」

雪歩「また泣いてる」

美希「意外とメンタルは脆いんだね」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:23:58.51 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「勘違いはしないで欲しいが別に精神面は弱いわけではない、ただ言った状況が悪いだけだ」

美希「言い訳かっこ悪いよ」

ケンシロウ「はぅあ!?」

雪歩「…」

美希「雪歩、大丈夫だよ、彼は別に怖くないの」

雪歩「…えっと」

美希「美希が大丈夫といったら大丈夫なの」

ケンシロウ「なにか聞きたいことはあるか」

雪歩「その…」

ケンシロウ「答えたくないならそれでいい、誰だって苦手なものがあるんだ」

ケンシロウ「無理をしないで俺との仲も徐々縮めていけばいい」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:24:59.09 ID:d4Hqu9po0
雪歩「…プロデューサーのその秘孔っていうのかな?それってどんな役に立つのですか?」

ケンシロウ「病気の人を治したり、成長の促進を早めにしたり、気持ちを楽にさせたりできる」

美希「うわあ、万能なんだね。お医者さんが要らなくなるの」

雪歩「あの、プロデューサー」

ケンシロウ「なんだ」

雪歩「それじゃあ…男の人が苦手じゃなくなるとかの秘孔はありませんか?」

ケンシロウ「そんな限定的な秘孔は存在しないが似たような秘孔はある」

ケンシロウ「それでいいならやってもかまわないが」

雪歩「お願いします、アイドル目指しているのに男の人が苦手なんてアイドル失格です」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:26:17.90 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「ではいくぞ」

雪歩「はい」

ケンシロウ「…」

雪歩「…」ドキドキドキドキ

ケンシロウ「…」キィーン

ケンシロウ「もう大丈夫だ」

雪歩「うぅ…」

ケンシロウ「どうだ?平気か?」

 

54:   2013/04/07(日) 21:28:29.15 ID:d4Hqu9po0
雪歩「あれ、プロデューサーの前にいても緊張したり目を回したりしない?」

美希「うまくいったみたいなの」

ケンシロウ「これで無事アイドルとして活躍できそうだな」

雪歩「はい!ありがとうございます! 」

美希「これにて一件落着なの」

パーフェクトコミュニケーション

美希「それじゃあおいしいものを食べ歩きながらデートをするの!」

雪歩「ご馳走になります」

ケンシロウ「」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:29:25.04 ID:d4Hqu9po0
やよい「初めましてプロデューサー、高槻やよいです!」

伊織「水瀬伊織よ」

ケンシロウ「ケンシロウだ」

伊織「なんか世紀末の荒野にいそうな雰囲気ね」

やよい「かっこいいですー!」

ケンシロウ「ありがとう」

伊織「初めて会ったとき気になっていたけどアンタ今いくつよ」

ケンシロウ「21だが」

やよい「えっ」

伊織「なっ」

ケンシロウ「意外か?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:30:20.51 ID:d4Hqu9po0
伊織「これであずさと一歳違いだなんて想像がつかないわ」

やよい「もっと年取ってると思っていました」

ケンシロウ「………」

やよい「あ、す、すみません…気にしてましたか?」

ケンシロウ「…いや」

伊織「(嘘ね)」

ケンシロウ「そんなことよりなにかして欲しいことはないか?できることならなんでもしてやる」

伊織「特にないわ」

やよい「あたし兄弟がたくさんいますけど、プロデューサー兄弟とかいますか?」

ケンシロウ「兄が二人いる」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:32:19.10 ID:d4Hqu9po0
ジャギ「俺の名を言ってみろ」

マミヤ「はいはい、続きは署で話しましょうね」


やよい「あたし兄弟の中で一番上なのでお兄ちゃんとかいないので…」

やよい「プロデューサーのことを…お兄ちゃんと呼んでもいいですか?」

伊織「(なんて大胆な!?)」

ケンシロウ「別にそれくらいのことなら構わないぞ」

やよい「じゃ、じゃあ…お兄ちゃん///」

ケンシロウ「どうしたやよい?」

やよい「うっうー///感激です!」

伊織「ちょっとあんた」

ケンシロウ「何だ?」

伊織「やよいに手を出そうとは考えてはいないでしょうね?」

ケンシロウ「何故そんなことをしなければならないんだ?」

伊織「考えてないなら別にいいわよ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:33:33.36 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「伊織は何かして欲しくないのか?」

伊織「ないって言ってるでしょ!」

ケンシロウ「そうか」

やよい「お兄ちゃん、もし時間があったらあたしの家に来ませんか?」

ケンシロウ「いいのか?」

やよい「はい、きっと弟たちも喜ぶと思います!」

ケンシロウ「そうか、わかった」

伊織「うぅ…」

パーフェクト&バッドコミュニケーション

伊織「こんな性格が憎い…」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:34:33.90 ID:d4Hqu9po0
貴音「四条貴音です」

あずさ「三浦あずさです」

響「我那覇響だぞー」

ケンシロウ「ケンシロウだ」

貴音「なかなかたくましい体ですね」

響「伊織たちから聞いたけどその体格で21ってびっくりしたぞー」

あずさ「立派な体ですね」

ケンシロウ「ありがとう」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:37:19.48 ID:d4Hqu9po0
響「プロデューサーって動物は好きか?」

ケンシロウ「動物?ああ、どんな動物も好きだ」

響「うちもだぞー、けどなんだかハム蔵たちの様子が変だぞー」

響「ハム蔵もいぬ美もなんか近寄ってこないぞー」

ハム蔵「チュ、チューーー!」

いぬ美「ガルルルルルル」

貴音「(彼の中から染み出す闘気によってハム蔵たちを怖がらせているのですね)」

ケンシロウ「よくあることだ、気にしないでくれ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:38:16.99 ID:d4Hqu9po0
あずさ「運命の人を探すためにアイドルになろうとしましたけど」

あずさ「こんなにいい男性が現れるなんて…」

あずさ「もしかしたらあなたが私の運命の人…///」

ケンシロウ「ん?」

あずさ「うふふ、なんでもありません」

貴音「して、あなた様は好きな食べ物とかありますか?」

ケンシロウ「わた飴」

貴音「わ?」

あずさ「た?」

響「飴?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:38:55.95 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「とりんご」

貴音「り?」

あずさ「ん?」

響「ご?」

ケンシロウ「そうだ」

響「ブフォwwwww」

貴音「響、人の好みを笑ってはいけません」

響「だってwwwだってwwwww」

あずさ「随分かわいらしい好みですね~」

響「かわいらしいってwww」

貴音「響!」

響「!」ビクッ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:40:25.19 ID:d4Hqu9po0
貴音「どんな人でも、他人の趣味や好みを侮辱する権限はありません」

貴音「わかりましたか?」

響「ごめんなさい」

貴音「わたしではなく彼に言いなさい」

響「ごめんなさい」

ケンシロウ「謝ってくれたのは君が始めてだ」

響「初めて?」

あずさ「そういえばなんだかおなかが空きましたわね~」

ケンシロウ「なら、俺がごちそうをしてやろう。うまいラーメン屋を知っているんだ」

貴音「らぁめん!それは真ですか!?」

ケンシロウ「ああ、味は保障する」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:42:00.78 ID:d4Hqu9po0
貴音「響、参りますよ」

響「あ、待ってよ貴音~」

あずさ「あらあら」



ケンシロウ「ここだ」

北斗神軒

貴音「このような場所にこんならぁめん屋があったとは…」

貴音「知りもしませんでした、この四条貴音、一生の不覚…」

響「貴音、落ち込んでないではやくはいるぞ」

あずさ「なかへはいりましょっか」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:43:18.36 ID:d4Hqu9po0
リュウケン「いらっしゃいって、なんだケンシロウか」

トキ「やあ、久しぶりだな、ケンシロウ」ズズー

ケンシロウ「トキ兄さん、来ていたのか」

トキ「たまには師に顔を合わせたほうがいいと思ったからな」

貴音「あれが彼の兄上」

あずさ「兄弟同様筋肉が凄いですね」

響「なんか衛生面が悪そうだぞ」

ケンシロウ「ああそうだ、わが師リュウケンよ、客を連れてきた」

リュウケン「後ろにいるのがか?随分かわいらしいじゃないか」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:45:50.91 ID:d4Hqu9po0
ケンシロウ「そうだ、言い忘れた。とうとう就職先が決まったぞ」

リュウケン・トキ「何!?」

ケンシロウ「彼女たちはアイドル候補生、そして俺は彼女たちのプロデューサーとなった」

リュウケン「なんだと!」

貴音「見たところ父親らしい雰囲気ですね」

響「凄くごつい肉体のじーさんなんだぞ」

あずさ「そんなことよりおながすきました」

リュウケン「この日をどれだけ待ち望んでいたことか…」

リュウケン「ケンシロウの就職祝いだ!今日はサービスだ、ただで食わせてやる」

貴音「なんと、それは真ですか!?」

あずさ「これは運がいいですわね」

響「ラッキーだぞ!」

リュウケン「今日は気分がいい、遠慮せずに食ってくれ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:47:18.91 ID:d4Hqu9po0
リュウケン「さあできたぞ、召し上がってくれ」

貴音・響・あずさ「いただきます」

ずるずるずるー

ケンシロウ「どうだ?」

貴音「これは…美味!、このようならぁめんがあったなんて!」

響「感動でなんか涙が出てたぞ!」

あずさ「とてもおいしいですわね」

リュウケン「それもそうだ、中国2000年の歴史が詰まったラーメンだ、まずいわけがない」

ケンシロウ「喜んでくれて結構だ」

トキ「しかしおまえがまさかプロデューサーとは驚いた」

リュウケン「だがこれで、ケンシロウが職探しに明け暮れるというわしの悩みがなくなった」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:49:52.83 ID:d4Hqu9po0
リュウケン「これほどめでたいことはない」

トキ「首になるなよ」

ケンシロウ「ならないように気をつけるよ」

貴音「おかわりを」

響「食べすぎだぞ!」

あずさ「あらあら」



貴音「今宵は、ありがとうございました」

あずさ「とってもおいしかったです」

響「人は見かけで判断しちゃいけないって良くわかったぞ」

ケンシロウ「喜んでくれてこちらも嬉しい、また機会があったら一緒に食べに行こうじゃないか」

三人「はい!」

パーフェクトコミュニケーション

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:51:23.71 ID:d4Hqu9po0
社長「どうかね?彼女たちとかかわった感想は?」

ケンシロウ「彼女たちの眼差しは決意を持った目」

ケンシロウ「ここの女の子たちはアイドルを目指すという強い意志を持っている」

ケンシロウ「ここはプロデューサーである俺が期待を裏切らないよう責任を持って彼女たちを立派なアイドルにしてみせます」

社長「いい返事だ、期待しているよ」

ケンシロウ「はい」

亜美「ねえ、はるるん、リモコン貸してよ」ピッ

春香「待ってよ今いいところなんだから」ピッ

ケンシロウ「…!?」

ケンシロウ「待て、そのニュースを見せてくれ!」

春香・亜美「はい?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 21:53:03.43 ID:d4Hqu9po0
アミバ「次のニュースです」

アミバ「3日後710プロダクションのユリア嬢のライブが○○記念館で行われます」

アミバ「40000枚のチケットは予想以上の売り上げでわずか3日で完売しました」

アミバ「ユリア嬢は3年前にアイドルとしてデビューし、今では月間ランキング1位の女優となっています」

アミバ「なお、ユリア嬢のマネージャー、シン様は『当然の結果だ、ユリアの歌を超える歌など存在しない』とコメントしております」

ケンシロウ「ユリア、シン…!?」

アミバ「続いてのニュースです。先日ジャギと名乗る男が天帝様にわいせつ行為などをしたため逮捕されました」

ケンシロウ「ユリア、自分はもう職を見つけた、養えるようになった」

ケンシロウ「あとはお前を連れ戻すだけだ」


 

75:   2013/04/07(日) 21:58:02.25 ID:d4Hqu9po0
次回予告

就職先を見つけ、アイドルたちのプロデューサーとなったケンシロウ

だがしかし、そこに立ちふさがったのはかつての友、シン

ケンシロウはユリアを連れ戻すためシンとの戦いを挑む

710プロの背後に潜む影とは

そして一人、ある男が単独で修羅の国へ旅立った

次回「打倒710プロ ユリアは俺が連れ戻す」