1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 19:56:18.29 ID:0jopGnY80
西暦2011年 見滝原
ワルプルギスの夜「アハハハハハハ!」
さやか「くぅっ……」
杏子「ちくしょう……」
マミ「……なんて強さなの……」
ほむら「どうしてなの……? 何度やっても、アイツに勝てない……」
ほむら「魔法少女が4人そろっても勝てないなんて……!」
QB「ここまでだね。さぁまどか、あとは君しかいない。契約を」
まどか「わたし……わたしは……」
ほむら(繰り返す。私は何度でも繰り返す)
ほむら「私の戦場は、ここじゃない!」
カチッ...デュイィン!!
ほむら「えっ? なに、この……丸い、ゲートみたいなのは……!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365850578
ワルプルギスの夜「アハハハハハハ!」
さやか「くぅっ……」
杏子「ちくしょう……」
マミ「……なんて強さなの……」
ほむら「どうしてなの……? 何度やっても、アイツに勝てない……」
ほむら「魔法少女が4人そろっても勝てないなんて……!」
QB「ここまでだね。さぁまどか、あとは君しかいない。契約を」
まどか「わたし……わたしは……」
ほむら(繰り返す。私は何度でも繰り返す)
ほむら「私の戦場は、ここじゃない!」
カチッ...デュイィン!!
ほむら「えっ? なに、この……丸い、ゲートみたいなのは……!?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365850578
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 19:59:18.90 ID:0jopGnY8o
さやか「うわ!?」
杏子「さやか!? ちょ、何だよこれ! 吸い込まれる!」
マミ「いやああああーっ!」
まどか「ほむらちゃん!!!」
ほむら「まどかぁーっ!!!」
ほむら(し、知らない! こんな時間遡行、私は知らない! いったい何が起きて……!?)
…………
QB「……」
QB「全員、吸い込まれちゃったね。これはまさか……」
杏子「さやか!? ちょ、何だよこれ! 吸い込まれる!」
マミ「いやああああーっ!」
まどか「ほむらちゃん!!!」
ほむら「まどかぁーっ!!!」
ほむら(し、知らない! こんな時間遡行、私は知らない! いったい何が起きて……!?)
…………
QB「……」
QB「全員、吸い込まれちゃったね。これはまさか……」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:01:43.30 ID:0jopGnY8o
年代不明 時の最果て
♪時の最果て
「おーい」
ほむら「……うっ……」
老人「気付きなすったか、お嬢さん」
老人「驚いたぞ、バケツのゲートから出てくるとはの……。お前さん、滅びの日からの来訪者か」
ほむら「あなたは……? それにここは? 街灯のある小さな広場だけで、他に何もない……」
老人「ここは『時の最果て』。時間の迷い子が行き着くところさ」
老人「私はその管理人といったところかの。お嬢さん、どっから来なすった?」
ほむら「私は2011年から……そうだ! まどかは!? ワルプルギスの夜はどうなったの!?」
老人「このところ、時空のゆがみが多くてな。お前さんのようにフラリとここへあらわれる者が多い」
老人「お前さんの言う『まどか』さんかどうかは知らんが、先ほどここへ来た連中なら……」
♪時の最果て
「おーい」
ほむら「……うっ……」
老人「気付きなすったか、お嬢さん」
老人「驚いたぞ、バケツのゲートから出てくるとはの……。お前さん、滅びの日からの来訪者か」
ほむら「あなたは……? それにここは? 街灯のある小さな広場だけで、他に何もない……」
老人「ここは『時の最果て』。時間の迷い子が行き着くところさ」
老人「私はその管理人といったところかの。お嬢さん、どっから来なすった?」
ほむら「私は2011年から……そうだ! まどかは!? ワルプルギスの夜はどうなったの!?」
老人「このところ、時空のゆがみが多くてな。お前さんのようにフラリとここへあらわれる者が多い」
老人「お前さんの言う『まどか』さんかどうかは知らんが、先ほどここへ来た連中なら……」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:04:32.39 ID:0jopGnY8o
ツンツン頭「すごいな! あのスペッキオって人のおかげで魔法が使えるようになるなんて!」
メガネ女子「人じゃなくて神様でしょ? にわかには信じがたいけれど……」
どう見てもロボット「ワタシだけ適正がなかったのハ残念デス」
金髪ポニテ「でも、ロボだって強い心は持ってるって言ってたし……あれ? 誰かいるよ」
ほむら(広場にある扉の向こうから変な4人組が……当然だけど、全員知らない顔ね)
老人「お前さんたちがスペッキオの修行を受け取ったあいだに、ほれ、また迷い子じゃぞ」
金髪ポニテ「こんにちは! あなたも、時の旅人さん? 私はマール!」
ツンツン頭「僕はクロノ」
どう見てもロボット「製造番号R66-Y、ロボと呼んでクダサイ」
メガネ女子「私はルッカよ。見たことない服ね。いつの時代の人かしら?」
ほむら「……暁美ほむらよ。私は2011年から来たんだけど、あなた達は……?」
メガネ女子「人じゃなくて神様でしょ? にわかには信じがたいけれど……」
どう見てもロボット「ワタシだけ適正がなかったのハ残念デス」
金髪ポニテ「でも、ロボだって強い心は持ってるって言ってたし……あれ? 誰かいるよ」
ほむら(広場にある扉の向こうから変な4人組が……当然だけど、全員知らない顔ね)
老人「お前さんたちがスペッキオの修行を受け取ったあいだに、ほれ、また迷い子じゃぞ」
金髪ポニテ「こんにちは! あなたも、時の旅人さん? 私はマール!」
ツンツン頭「僕はクロノ」
どう見てもロボット「製造番号R66-Y、ロボと呼んでクダサイ」
メガネ女子「私はルッカよ。見たことない服ね。いつの時代の人かしら?」
ほむら「……暁美ほむらよ。私は2011年から来たんだけど、あなた達は……?」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:06:39.89 ID:0jopGnY8o
クロノ「ワルプルギスの夜、か……。ラヴォス以外にも、そんな災厄があるなんて」
ほむら(魔法少女と魔女、当たり障りのない範囲で話したけれど……)
ほむら(ずいぶんあっさり信じるのね。ラヴォスとやらのほうが、おおごとだからかしら)
ほむら(世界崩壊……まゆつばものだわ。でも……)
ほむら「これが『ラヴォスの日』の映像、か……」
ルッカ「信じてくれたみたいね。ロボ、もういいわよ。映像投影システムを消して」
ロボ「了解しマシタ」
ほむら(魔法少女と魔女、当たり障りのない範囲で話したけれど……)
ほむら(ずいぶんあっさり信じるのね。ラヴォスとやらのほうが、おおごとだからかしら)
ほむら(世界崩壊……まゆつばものだわ。でも……)
ほむら「これが『ラヴォスの日』の映像、か……」
ルッカ「信じてくれたみたいね。ロボ、もういいわよ。映像投影システムを消して」
ロボ「了解しマシタ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:08:16.49 ID:0jopGnY8o
マール「でも、おかしくない? ほむらちゃんの話だと『ラヴォスの日』なんてなかったらしいし」
ほむら「私のいた時代では、世界は滅びてなんかいないわ」
ロボ「ワタシの時代とほむらの時代のあいだニ、何か起きたのでショウカ?」
ルッカ「考えられるのはこうね。情報センターで私たちが見た記録には、本来『続き』があった」
ルッカ「少なくともA.D.2011まではラヴォスによる世界崩壊は食い止められていた」
ルッカ「誰の手によるものかは分からないけれど……その後、抑えきれなくなってしまった」
ルッカ「気になるのは、ほむらの時代にゲートが開いたこと。はたして偶然なのかしら?」
ほむら「ワルプルギスの夜もラヴォスに関係があると?」
ルッカ「推測だけどね」
ほむら「私のいた時代では、世界は滅びてなんかいないわ」
ロボ「ワタシの時代とほむらの時代のあいだニ、何か起きたのでショウカ?」
ルッカ「考えられるのはこうね。情報センターで私たちが見た記録には、本来『続き』があった」
ルッカ「少なくともA.D.2011まではラヴォスによる世界崩壊は食い止められていた」
ルッカ「誰の手によるものかは分からないけれど……その後、抑えきれなくなってしまった」
ルッカ「気になるのは、ほむらの時代にゲートが開いたこと。はたして偶然なのかしら?」
ほむら「ワルプルギスの夜もラヴォスに関係があると?」
ルッカ「推測だけどね」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:10:49.91 ID:0jopGnY8o
マール「なんか頭がこんがらがってきたよ……」
クロノ「とにかく、僕たちがラヴォスを何とかする目的に変わりはない、でいいよな?」
ルッカ「そうね。その過程でワルプルギスの夜についても何か分かるかもしれないし」
ロボ「ほむら、アナタが良ければワタシたちと一緒に行動しませんカ?」
ほむら「私も? でも私は、まどかを……」
マール「そのまどかちゃんも、きっとどこかの時代に飛ばされてると思うんだ」
ロボ「すなわちワタシたちと共に旅をすれバ、いずれ会うこともあるデショウ」
ほむら「そう……そうね。そうかもしれないわね」
クロノ「とにかく、僕たちがラヴォスを何とかする目的に変わりはない、でいいよな?」
ルッカ「そうね。その過程でワルプルギスの夜についても何か分かるかもしれないし」
ロボ「ほむら、アナタが良ければワタシたちと一緒に行動しませんカ?」
ほむら「私も? でも私は、まどかを……」
マール「そのまどかちゃんも、きっとどこかの時代に飛ばされてると思うんだ」
ロボ「すなわちワタシたちと共に旅をすれバ、いずれ会うこともあるデショウ」
ほむら「そう……そうね。そうかもしれないわね」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:12:12.96 ID:0jopGnY8o
クロノ「正直に言うと、君の……魔法少女だっけ? その力も心強いし」
マール「もう、クロノ! 女の子を戦士扱いするなんて、何考えてるの!」
クロノ「いや、そういうつもりで言ったんじゃ……」
ほむら「いえ、いいのよ。仲間に入れてもらう以上、足手まといになるつもりはないわ」
ほむら「それに元いた時代に戻るゲートも見当たらない……」
ほむら「私が通ってきたというゲートも閉じてしまったようだし。ここにいても仕方がないわ」
ルッカ「決まりね! 改めてよろしく、ほむら!」
マール「もう、クロノ! 女の子を戦士扱いするなんて、何考えてるの!」
クロノ「いや、そういうつもりで言ったんじゃ……」
ほむら「いえ、いいのよ。仲間に入れてもらう以上、足手まといになるつもりはないわ」
ほむら「それに元いた時代に戻るゲートも見当たらない……」
ほむら「私が通ってきたというゲートも閉じてしまったようだし。ここにいても仕方がないわ」
ルッカ「決まりね! 改めてよろしく、ほむら!」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:14:56.60 ID:0jopGnY8o
老人「話はついたかね? 迷い子たちは、みなで協力するようじゃの。良きことじゃ」
マール「それで、私たちの時代に戻るにはどうしたらいいの?」
老人「この広場につながる橋の先に、光の柱があったじゃろう」
老人「あれは、あちこちの次元のゆがみと、ここをつなぐものじゃ」
老人「ただし! 違う時間を生きる者が、4人以上で時空のゆがみに入ると次元の力場がねじれてしまう」
老人「時の旅は不安定じゃ。3人以内で行動するようにしなされ」
マール「それで、私たちの時代に戻るにはどうしたらいいの?」
老人「この広場につながる橋の先に、光の柱があったじゃろう」
老人「あれは、あちこちの次元のゆがみと、ここをつなぐものじゃ」
老人「ただし! 違う時間を生きる者が、4人以上で時空のゆがみに入ると次元の力場がねじれてしまう」
老人「時の旅は不安定じゃ。3人以内で行動するようにしなされ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:16:19.10 ID:0jopGnY8o
クロノ「ということは、僕たちのうち2人はここに残らないといけないのか」
ほむら「当然、私は残るつもりはないわよ」
ルッカ「まあ、ほむらがいなくちゃ友達が見つかっても分からないものね」
ロボ「現代、ルッカの時代デスカ。是非とも行ってみたいデス」
ほむら「なら、私とロボと……あと1人は?」
ルッカ「ロボが行くなら私も行くわ。主にメンテナンス的な意味で」
マール「お留守番かあ。3人とも、早く帰ってきてね!」
クロノ「僕、主人公なのに空気だな……」
ほむら「当然、私は残るつもりはないわよ」
ルッカ「まあ、ほむらがいなくちゃ友達が見つかっても分からないものね」
ロボ「現代、ルッカの時代デスカ。是非とも行ってみたいデス」
ほむら「なら、私とロボと……あと1人は?」
ルッカ「ロボが行くなら私も行くわ。主にメンテナンス的な意味で」
マール「お留守番かあ。3人とも、早く帰ってきてね!」
クロノ「僕、主人公なのに空気だな……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:17:47.95 ID:0jopGnY8o
A.D.1000 メディーナ村
ほむら「到着、って……何よここ!?」
ロボ「タンスがゲートにつながっているトハ……とても愉快な発想デスネ」
魔族弟「に、兄ちゃんたち何者!?」
魔族兄「おまえら、人の家のタンスから出てくるなよ! これだから人間は……」
ほむら「……ッ! 使い魔……いえ、結界もないし違うようね……」
ルッカ「こいつら魔族よ。襲ってはこないようだけど……」
ほむら「魔族……1000年前には、そんなやつらも……」
ほむら「到着、って……何よここ!?」
ロボ「タンスがゲートにつながっているトハ……とても愉快な発想デスネ」
魔族弟「に、兄ちゃんたち何者!?」
魔族兄「おまえら、人の家のタンスから出てくるなよ! これだから人間は……」
ほむら「……ッ! 使い魔……いえ、結界もないし違うようね……」
ルッカ「こいつら魔族よ。襲ってはこないようだけど……」
ほむら「魔族……1000年前には、そんなやつらも……」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:19:24.65 ID:0jopGnY8o
魔族兄「人間との戦いは400年前に終わってる。俺らは負けたんだ、いまさら戦うもんか」
魔族兄「ここは魔族の子孫によって作られた村、人間は歓迎されねーだろうから気をつけな」
魔族弟「西の山の洞窟の近くに、変わった人間のおじいさんが住んでるよ」
魔族弟「兄ちゃんたちの力になってくれるんじゃない?」
ルッカ「ずいぶんと親切な魔族さんね。私たちを憎んでいるんじゃないの?」
魔族兄「過去にとらわれていても仕方ないってことさ。こんな意見は少数派だがね」
ほむら「……」
ロボ「トニカク、行ってみまショウ!」
魔族兄「ここは魔族の子孫によって作られた村、人間は歓迎されねーだろうから気をつけな」
魔族弟「西の山の洞窟の近くに、変わった人間のおじいさんが住んでるよ」
魔族弟「兄ちゃんたちの力になってくれるんじゃない?」
ルッカ「ずいぶんと親切な魔族さんね。私たちを憎んでいるんじゃないの?」
魔族兄「過去にとらわれていても仕方ないってことさ。こんな意見は少数派だがね」
ほむら「……」
ロボ「トニカク、行ってみまショウ!」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:22:22.26 ID:0jopGnY8o
A.D.1000 ボッシュの小屋
ボッシュ「人間の客とは珍しいのう。ワシはボッシュ」
ボッシュ「ワシの自慢のコレクションでも見ていかんか? 何でもあるぞ!」
…………
ほむら「ただの鍛冶屋だったわね」
ルッカ「まあこんな辺鄙なところで開業してる、という点では変わってたけど」
ほむら「有益な情報は何もなし、か。武器が調達できただけマシかしら」
ロボ「ほむらもワタシやルッカと同じく銃器ヲ扱うのデスネ」
ルッカ「ていうか、その盾の収容能力どうなってるのよ? 分解して調べたいわ」
ほむら「魔法で、ちょっとね……。それを言うなら、あなたたちのバックパックのほうが不思議だわ」
ロボ「それ以上はメタ発言につき禁則事項デス」
ルッカ「で、これからどうする? 早くも手詰まりだけど」
ほむら「……西の山の洞窟、って言ってたわよね。そこへ行ってみましょう」
ボッシュ「人間の客とは珍しいのう。ワシはボッシュ」
ボッシュ「ワシの自慢のコレクションでも見ていかんか? 何でもあるぞ!」
…………
ほむら「ただの鍛冶屋だったわね」
ルッカ「まあこんな辺鄙なところで開業してる、という点では変わってたけど」
ほむら「有益な情報は何もなし、か。武器が調達できただけマシかしら」
ロボ「ほむらもワタシやルッカと同じく銃器ヲ扱うのデスネ」
ルッカ「ていうか、その盾の収容能力どうなってるのよ? 分解して調べたいわ」
ほむら「魔法で、ちょっとね……。それを言うなら、あなたたちのバックパックのほうが不思議だわ」
ロボ「それ以上はメタ発言につき禁則事項デス」
ルッカ「で、これからどうする? 早くも手詰まりだけど」
ほむら「……西の山の洞窟、って言ってたわよね。そこへ行ってみましょう」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:25:44.11 ID:0jopGnY8o
A.D.1000 ヘケランの洞窟
魔王のしもべ「ギエピー!!!」
ほむら「……ここの魔族は襲ってくるのね」
ルッカ「クサイわね。何か隠されてる臭いがプンプンするわ」
ロボ「奥へ進んでミマショウ」
…………
洞窟最深部
???「魔族の敵に死を!」
ルッカ「なっ!? 何よコイツ!?」
ヘケラン「オレの名はヘケラン! にっくき人間どもめ、ここがキサマらの墓場だ!」
ほむら「いかにも雑魚が言いそうなセリフだわ」
ルッカ「サクッと倒しちゃうわよ!」
ロボ「戦闘モードに移行シマス」
魔王のしもべ「ギエピー!!!」
ほむら「……ここの魔族は襲ってくるのね」
ルッカ「クサイわね。何か隠されてる臭いがプンプンするわ」
ロボ「奥へ進んでミマショウ」
…………
洞窟最深部
???「魔族の敵に死を!」
ルッカ「なっ!? 何よコイツ!?」
ヘケラン「オレの名はヘケラン! にっくき人間どもめ、ここがキサマらの墓場だ!」
ほむら「いかにも雑魚が言いそうなセリフだわ」
ルッカ「サクッと倒しちゃうわよ!」
ロボ「戦闘モードに移行シマス」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:26:47.12 ID:0jopGnY8o
ほむら(ここは一気に、時間停止で……)
ヘケラン「オレをあなどるなよ! キサマらの攻撃など効かぬわ!」
ほむら(……止まれッ!)
ヘケラン「さあ攻撃してみろ! そうしたら……」
ルッカ「なにアイツ? いきなりカリスマガードしだしたわよ?」
ロボ「妙デスネ。隙だらけなのが逆に不気味デス」
ほむら「……え? あれ……?」
ヘケラン「オレをあなどるなよ! キサマらの攻撃など効かぬわ!」
ほむら(……止まれッ!)
ヘケラン「さあ攻撃してみろ! そうしたら……」
ルッカ「なにアイツ? いきなりカリスマガードしだしたわよ?」
ロボ「妙デスネ。隙だらけなのが逆に不気味デス」
ほむら「……え? あれ……?」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:28:05.28 ID:0jopGnY8o
ルッカ「ん? あんた、なにボーッとしてんのよ。戦闘中よ」
ほむら「! ……そう、だったわね。ごめんなさい……」
ほむら(時間停止が使えない……。……砂時計がひっくり返っていない……)
ほむら(やっぱり、あの時の時間遡行は私自身のものではないということ?)
ヘケラン「どうしたあ! 怖気づいたか!」
ロボ「向こうから攻撃してくる気配はありマセンガ……」
ルッカ「まどろっこしいわね! 仕方ない、私が行くわ。食らえっ!」ドキューン!
ヘケラン「ひゃっほう!」ガイン!
ルッカ「銃弾が弾かれた!?」
ほむら「! ……そう、だったわね。ごめんなさい……」
ほむら(時間停止が使えない……。……砂時計がひっくり返っていない……)
ほむら(やっぱり、あの時の時間遡行は私自身のものではないということ?)
ヘケラン「どうしたあ! 怖気づいたか!」
ロボ「向こうから攻撃してくる気配はありマセンガ……」
ルッカ「まどろっこしいわね! 仕方ない、私が行くわ。食らえっ!」ドキューン!
ヘケラン「ひゃっほう!」ガイン!
ルッカ「銃弾が弾かれた!?」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:29:53.81 ID:0jopGnY8o
ヘケラン「けっけっけ! 攻撃したな……。お返しだ、反撃の『うぉーたがー!』」
ほむら「うあっ!?」
ルッカ「いつつ……。カウンターか!」
ロボ「これはいけマセンネ。こちらの攻撃は通りにくいデスシ、うかつに攻められマセン」
ヘケラン「さっきは雑魚だなんだと好き勝手言ってくれたな。キサマら、生きて帰れると思うなよ!」
ヘケラン「今度はオレの番だ……。『はーーっ!』」
ほむら「はーだの、がーだの、うるさいわよ。ならこっちも、カウンターでお返しするわ!」ダァン!
ヘケラン「ひゃっほう!」ガイン!
ほむら「……」
ほむら「うあっ!?」
ルッカ「いつつ……。カウンターか!」
ロボ「これはいけマセンネ。こちらの攻撃は通りにくいデスシ、うかつに攻められマセン」
ヘケラン「さっきは雑魚だなんだと好き勝手言ってくれたな。キサマら、生きて帰れると思うなよ!」
ヘケラン「今度はオレの番だ……。『はーーっ!』」
ほむら「はーだの、がーだの、うるさいわよ。ならこっちも、カウンターでお返しするわ!」ダァン!
ヘケラン「ひゃっほう!」ガイン!
ほむら「……」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:32:26.04 ID:0jopGnY8o
ロボ「銃撃はほとんど効果がありマセンネ。物理攻撃は無駄ということデショウカ?」
ほむら「くっ……。すごくウザいわ、こいつ……」
ルッカ「なるほどなるほど。そういうことね」
ほむら「納得してる場合? どうやって倒すか考えないと……」
ルッカ「いや、ほんとよくできてるわ。ストーリーの流れって大事ね」
ほむら「はあ?」
ルッカ「つまり、こういうことでしょ……『ファイア』!!」
ヘケラン「ぐおっ!?」
ほむら「くっ……。すごくウザいわ、こいつ……」
ルッカ「なるほどなるほど。そういうことね」
ほむら「納得してる場合? どうやって倒すか考えないと……」
ルッカ「いや、ほんとよくできてるわ。ストーリーの流れって大事ね」
ほむら「はあ?」
ルッカ「つまり、こういうことでしょ……『ファイア』!!」
ヘケラン「ぐおっ!?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:33:59.42 ID:0jopGnY8o
ほむら「ダメージが通った!」
ヘケラン「キ、キサマなぜ魔法を!? 人間は魔法など使えないはず……!」
ルッカ「見た? これが突破口ってわけよ」
ロボ「魔法……スペッキオさんのおかげデスネ」
ルッカ「よし、次はロボの番よ。ガツーンとかましてやんなさい!」
ロボ「と言われましてモ、ワタシは魔法ハ……」
ルッカ「スペッキオの言葉を思い出して。あなたにも使える技があるでしょ?」
ロボ「! ……そうデシタネ。デハ……『回転レーザー』!!」
ヘケラン「なにぃ!? この人形まで……ぐおおっ!」
ルッカ「効いてる効いてる! よし、ほむら。トドメにデカいのお願い!」
ほむら「……え?」
ヘケラン「キ、キサマなぜ魔法を!? 人間は魔法など使えないはず……!」
ルッカ「見た? これが突破口ってわけよ」
ロボ「魔法……スペッキオさんのおかげデスネ」
ルッカ「よし、次はロボの番よ。ガツーンとかましてやんなさい!」
ロボ「と言われましてモ、ワタシは魔法ハ……」
ルッカ「スペッキオの言葉を思い出して。あなたにも使える技があるでしょ?」
ロボ「! ……そうデシタネ。デハ……『回転レーザー』!!」
ヘケラン「なにぃ!? この人形まで……ぐおおっ!」
ルッカ「効いてる効いてる! よし、ほむら。トドメにデカいのお願い!」
ほむら「……え?」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:35:13.59 ID:0jopGnY8o
ルッカ「ん?」
ほむら「はい?」
ルッカ「いやいや」
ほむら「ご冗談を」
ルッカ「……」
ほむら「……」
ほむら「私、魔法使えないのよ」
ルッカ「なんでよ!? 魔法少女なんでしょ!?」
ほむら「はい?」
ルッカ「いやいや」
ほむら「ご冗談を」
ルッカ「……」
ほむら「……」
ほむら「私、魔法使えないのよ」
ルッカ「なんでよ!? 魔法少女なんでしょ!?」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:36:31.61 ID:0jopGnY8o
ほむら「そう言われてもね。無理なものは無理なのよ」
ルッカ「私女だけど、魔法使えない魔法少女って……」
ほむら「言わせないわ」
ロボ「ほむらは肉体言語で交渉する系の魔法少女なのデスカ?」
ほむら「まあ……そういうことにしておいてちょうだい」
ルッカ「そんな魔法少女いるの!?」
ルッカ「私女だけど、魔法使えない魔法少女って……」
ほむら「言わせないわ」
ロボ「ほむらは肉体言語で交渉する系の魔法少女なのデスカ?」
ほむら「まあ……そういうことにしておいてちょうだい」
ルッカ「そんな魔法少女いるの!?」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:38:53.33 ID:0jopGnY8o
ロボ「ところデ、こんなに話し込んでいるのにもカカワラズ、敵が静かなのが気になるのデスガ」
ほむら「そういえば……あら?」
ヘケラン「……」
ルッカ「ああ……。カリスマガード中だったのね」
ロボ「ワタシたちが有効打を与えられることに驚キ、カウンターで優位に立つ作戦に切り替えたようデスネ」
ほむら「なんとか反撃される前に、一気に畳み掛けたいところだけれど……」
ルッカ「ふむ。それならここは、『れんけいわざ』でいくしかないわね」
ほむら「なによそれ?」
ほむら「そういえば……あら?」
ヘケラン「……」
ルッカ「ああ……。カリスマガード中だったのね」
ロボ「ワタシたちが有効打を与えられることに驚キ、カウンターで優位に立つ作戦に切り替えたようデスネ」
ほむら「なんとか反撃される前に、一気に畳み掛けたいところだけれど……」
ルッカ「ふむ。それならここは、『れんけいわざ』でいくしかないわね」
ほむら「なによそれ?」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:40:25.77 ID:0jopGnY8o
ロボ「ふたり、ないしは3人が協力してお互いの技を重ね合わせるのデス」
ロボ「そうすれバ通常では考えられないほどの威力を持った新たな技に昇華されマス……」
ロボ「それが『れんけいわざ』デス。信頼関係がつむぎだす、必殺の一撃なのデス!」
ルッカ「100万パワー+100万パワーで200万パワー! ふたり分のATBゲージを使って400万パワー!」
ルッカ「そしていつもの3倍のエフェクトが加われば400万×3の1200万パワーよ!!」
ほむら「意味が分からない」
ルッカ「そういうわけで、私が先陣を切るからあとはよろしくね」
ほむら「ちょっと。ぶっつけ本番でやらせるつもり?」
ロボ「大丈夫デスほむら。ワタシがあなたに合わせマス。具体的にどの技を合わせるかデスガ……」
ほむら「……うまくいくといいけど……」
ロボ「そうすれバ通常では考えられないほどの威力を持った新たな技に昇華されマス……」
ロボ「それが『れんけいわざ』デス。信頼関係がつむぎだす、必殺の一撃なのデス!」
ルッカ「100万パワー+100万パワーで200万パワー! ふたり分のATBゲージを使って400万パワー!」
ルッカ「そしていつもの3倍のエフェクトが加われば400万×3の1200万パワーよ!!」
ほむら「意味が分からない」
ルッカ「そういうわけで、私が先陣を切るからあとはよろしくね」
ほむら「ちょっと。ぶっつけ本番でやらせるつもり?」
ロボ「大丈夫デスほむら。ワタシがあなたに合わせマス。具体的にどの技を合わせるかデスガ……」
ほむら「……うまくいくといいけど……」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:45:26.26 ID:0jopGnY8o
ルッカ「いくわよ! しっかりやんなさい、あんたたち!」
ほむら「不安だわ……」
ヘケラン「! 来るか、人間どもめ……。さあ攻撃してみろ! そうしたら……」
ルッカ「待たせたわね。お望みどおり、こいつを食らいなさい!」
ルッカ「『ファイア』!!」
ヘケラン「ぐおおお……っ! ……ゲヘヘヘ……熱くて死にそうだぜ……」
ヘケラン「うらみによってパワー倍増! 反撃の『うぉーたがー!』だァーッ!!」
ルッカ「残念、クロスカウンターよ!」
ヘケラン「なに!?」
ほむら「不安だわ……」
ヘケラン「! 来るか、人間どもめ……。さあ攻撃してみろ! そうしたら……」
ルッカ「待たせたわね。お望みどおり、こいつを食らいなさい!」
ルッカ「『ファイア』!!」
ヘケラン「ぐおおお……っ! ……ゲヘヘヘ……熱くて死にそうだぜ……」
ヘケラン「うらみによってパワー倍増! 反撃の『うぉーたがー!』だァーッ!!」
ルッカ「残念、クロスカウンターよ!」
ヘケラン「なに!?」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:46:51.65 ID:0jopGnY8o
ロボ「ワタシたちのターンはまだ終わってイマセンヨ! ドロー! 『回転レーザー』!!」
ヘケラン「ちぃッ、キサマか! だが同じ技ごとき、耐えてみせるわあッ!」
ロボ「ほむら!」
ほむら「はいはい」
ヘケラン「人形の上に女が乗ってやがっただと!?」
ほむら「『パイプ爆弾』!!」
ヘケラン「これは!?」
ルッカ「ロボの黄金の回転とレーザーに乗せて、無数のパイプ爆弾が降り注ぐっ!」
ルッカ「ふたりわざ『大回転ボム』!! とぐろを巻いて燃え盛る炎が、あんたを焼き尽くすわ!」
ほむら「……ノリノリね、ルッカ」
ヘケラン「ちぃッ、キサマか! だが同じ技ごとき、耐えてみせるわあッ!」
ロボ「ほむら!」
ほむら「はいはい」
ヘケラン「人形の上に女が乗ってやがっただと!?」
ほむら「『パイプ爆弾』!!」
ヘケラン「これは!?」
ルッカ「ロボの黄金の回転とレーザーに乗せて、無数のパイプ爆弾が降り注ぐっ!」
ルッカ「ふたりわざ『大回転ボム』!! とぐろを巻いて燃え盛る炎が、あんたを焼き尽くすわ!」
ほむら「……ノリノリね、ルッカ」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:48:47.41 ID:0jopGnY8o
ヘケラン「ギャアアア!! 燃える! オレの弾丸をも弾き返す自慢の体が、燃えてしまうぅ!!」
ロボ「うまくいきマシタネ」
ほむら「私はただ、あなたの上に乗っかってただけで、あまり力になれていなかった気がするけど」
ロボ「そんなことはありマセン。どちらか一方でも欠ければ成立しない、それが『れんけいわざ』デス」
ロボ「ほむらあってこその『大回転ボム』デスヨ」
ほむら「まあ、そこまで言うなら……ありがとう」
ルッカ「大・勝・利ーッ! はい、ここでファンファーレ!」
♪ファンファーレ1
ほむら「ロボ、あのお調子者を止めてちょうだい。殴っていいから」
ロボ「さすがにソレハ……」
ロボ「うまくいきマシタネ」
ほむら「私はただ、あなたの上に乗っかってただけで、あまり力になれていなかった気がするけど」
ロボ「そんなことはありマセン。どちらか一方でも欠ければ成立しない、それが『れんけいわざ』デス」
ロボ「ほむらあってこその『大回転ボム』デスヨ」
ほむら「まあ、そこまで言うなら……ありがとう」
ルッカ「大・勝・利ーッ! はい、ここでファンファーレ!」
♪ファンファーレ1
ほむら「ロボ、あのお調子者を止めてちょうだい。殴っていいから」
ロボ「さすがにソレハ……」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:51:20.95 ID:0jopGnY8o
ヘケラン「ぐぐぐ……おのれ、おのれ……」
ルッカ「やったわね!」
ヘケラン「ラヴォス神を生んだ魔王様が、400年前に人間どもを滅ぼしておいてくだされば……」
ほむら「!」
ヘケラン「今ごろこの世界は我ら魔族の時代になっていたものを……クソーッ!」
>ヘケラン爆砕!
…………
ほむら「あいつの断末魔……確かに『ラヴォス』って言ってたわ」
ルッカ「中世の魔王が、この星の未来をメチャクチャにしたラヴォスを生んだのね」
ロボ「魔王を中世で倒す事ガできレバ、歴史は変わるのでショウカ?」
ほむら「でも、どうやって中世へ?」
ルッカ「リーネ広場のゲートを使えば……でもそこへ行く方法がないわね」
ルッカ「時の最果てのゲートも、今いるこの大陸も、リーネ広場のある大陸にはつながっていないわ」
ルッカ「やったわね!」
ヘケラン「ラヴォス神を生んだ魔王様が、400年前に人間どもを滅ぼしておいてくだされば……」
ほむら「!」
ヘケラン「今ごろこの世界は我ら魔族の時代になっていたものを……クソーッ!」
>ヘケラン爆砕!
…………
ほむら「あいつの断末魔……確かに『ラヴォス』って言ってたわ」
ルッカ「中世の魔王が、この星の未来をメチャクチャにしたラヴォスを生んだのね」
ロボ「魔王を中世で倒す事ガできレバ、歴史は変わるのでショウカ?」
ほむら「でも、どうやって中世へ?」
ルッカ「リーネ広場のゲートを使えば……でもそこへ行く方法がないわね」
ルッカ「時の最果てのゲートも、今いるこの大陸も、リーネ広場のある大陸にはつながっていないわ」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:53:29.01 ID:0jopGnY8o
ロボ「ルッカ、ほむら。あれを見てクダサイ」
ほむら「洞窟の奥に泉……いえこれは、渦?」
ロボ「この渦、どこかにつながっているのデハないデショウカ?」
ほむら「……」
ルッカ「……」
ほむら「ルッカ、あなたが先にどうぞ」
ルッカ「嫌よ! こんな、いかにも死亡フラグな場所! ほむらが先に行けばいいでしょ!」
ほむら「私の戦場はここじゃない」
ルッカ「ここしかないわよ! じゃ、いつやるの? 今でしょ!」
ほむら「洞窟の奥に泉……いえこれは、渦?」
ロボ「この渦、どこかにつながっているのデハないデショウカ?」
ほむら「……」
ルッカ「……」
ほむら「ルッカ、あなたが先にどうぞ」
ルッカ「嫌よ! こんな、いかにも死亡フラグな場所! ほむらが先に行けばいいでしょ!」
ほむら「私の戦場はここじゃない」
ルッカ「ここしかないわよ! じゃ、いつやるの? 今でしょ!」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:56:20.36 ID:0jopGnY8o
ロボ「ヤレヤレ、仕方ありマセン。ワタシが行きまショウ」
ルッカ「ロボ! やっぱりあなたは紳士ね!」
ほむら「そこにシビれるあこがれるわ」
ロボ「デハ、失礼シテ……」バシャーン!
ほむら「思ったんだけれど」
ルッカ「なに?」
ほむら「ロボって防水性能があるのかしら?」
ルッカ「……」
ほむら「……」
ルッカ「……。ロボーッ!!!」バシャーン!
ほむら「結局こうなるのね」
ルッカ「ロボ! やっぱりあなたは紳士ね!」
ほむら「そこにシビれるあこがれるわ」
ロボ「デハ、失礼シテ……」バシャーン!
ほむら「思ったんだけれど」
ルッカ「なに?」
ほむら「ロボって防水性能があるのかしら?」
ルッカ「……」
ほむら「……」
ルッカ「……。ロボーッ!!!」バシャーン!
ほむら「結局こうなるのね」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 20:58:02.92 ID:0jopGnY8o
A.D.1000 トルース町
ほむら「驚きだわ。あの渦が、目的地すぐそばの海岸につながっていたなんて」
ほむら「で、ロボの調子はどう?」
ルッカ「ちょっとこれは……しばらくメンテナンスが必要だわ」
ロボ「面目次第モ……ございマセン……」
ほむら「いいのよ、ロボ。あなたはとても勇敢だったんだもの」
ルッカ「私たちは時の最果てに戻るわ。中世には、あとの2人と行ってちょうだい」
ほむら「私もスペッキオに聞くことがあるし、とにかく一度戻りましょう」
ほむら「驚きだわ。あの渦が、目的地すぐそばの海岸につながっていたなんて」
ほむら「で、ロボの調子はどう?」
ルッカ「ちょっとこれは……しばらくメンテナンスが必要だわ」
ロボ「面目次第モ……ございマセン……」
ほむら「いいのよ、ロボ。あなたはとても勇敢だったんだもの」
ルッカ「私たちは時の最果てに戻るわ。中世には、あとの2人と行ってちょうだい」
ほむら「私もスペッキオに聞くことがあるし、とにかく一度戻りましょう」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:01:57.77 ID:0jopGnY8o
年代不明 時の最果て
スペッキオ「ふーむ……」
ほむら「どうなのかしら? 戦の神様」
スペッキオ「不思議だ。おめーも確かに魔法の民の血、ひいてる。しかしだ」
スペッキオ「力の引き出され方が特殊っつーか……おめー、生き物だけど生き物じゃないな」
ほむら「……要点だけ教えて。私の『時間停止』が使えなくなったのは何故?」
スペッキオ「それなら単純だ。今のこの時の流れはおめーの『持ち時間外』」
スペッキオ「その盾の砂、そいつで時間を操ってる。それ有効なの『A.D.2011のある期間内』だけ」
ほむら(私がループできるのは、まどかと出会ってからワルプルギスの夜が来るまで)
ほむら(その時間軸から外れた今、魔法の効果が及ばない……ということかしら)
スペッキオ「ふーむ……」
ほむら「どうなのかしら? 戦の神様」
スペッキオ「不思議だ。おめーも確かに魔法の民の血、ひいてる。しかしだ」
スペッキオ「力の引き出され方が特殊っつーか……おめー、生き物だけど生き物じゃないな」
ほむら「……要点だけ教えて。私の『時間停止』が使えなくなったのは何故?」
スペッキオ「それなら単純だ。今のこの時の流れはおめーの『持ち時間外』」
スペッキオ「その盾の砂、そいつで時間を操ってる。それ有効なの『A.D.2011のある期間内』だけ」
ほむら(私がループできるのは、まどかと出会ってからワルプルギスの夜が来るまで)
ほむら(その時間軸から外れた今、魔法の効果が及ばない……ということかしら)
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:04:04.15 ID:0jopGnY8o
ほむら(『時間操作』に魔力の大部分を使っている以上、私の戦闘力は大きく落ちるわね……)
スペッキオ「深刻な顔だな。ま、その魔法、使えたとしてもオススメできない。命削ってる」
ほむら(……こいつ、どこまで分かってるのかしら)
スペッキオ「心配すんな。『時間停止』なんてチート使えなくてもそれに近いことできるようにしてやれる」
ほむら「! ……どういうことかしら?」
スペッキオ「おめーの資質に合ってる魔法ある。『ヘイスト』」
スペッキオ「おめーも、おめーの周りのやつらもこれでちょー速く動ける『時間加速』魔法」
スペッキオ「こっちなら命も削らない。オススメ」
ほむら「……手札はいくらでも欲しいわ。使えるようにしてくれるかしら」
スペッキオ「おー、いいぞ。その代わり……」
スペッキオ「深刻な顔だな。ま、その魔法、使えたとしてもオススメできない。命削ってる」
ほむら(……こいつ、どこまで分かってるのかしら)
スペッキオ「心配すんな。『時間停止』なんてチート使えなくてもそれに近いことできるようにしてやれる」
ほむら「! ……どういうことかしら?」
スペッキオ「おめーの資質に合ってる魔法ある。『ヘイスト』」
スペッキオ「おめーも、おめーの周りのやつらもこれでちょー速く動ける『時間加速』魔法」
スペッキオ「こっちなら命も削らない。オススメ」
ほむら「……手札はいくらでも欲しいわ。使えるようにしてくれるかしら」
スペッキオ「おー、いいぞ。その代わり……」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:05:33.01 ID:0jopGnY8o
マール「あっ、ほむらちゃん! 難しい話、終わった?」
クロノ「……ずいぶん息切れてるな」
ほむら「ハァ……あの、3周するの……ハァ……意味、あるのかしら……」
マール「あれキツイよね~。ズルすると怒られるし。ほむらちゃんもやったんだ?」
ほむら(『身体強化はズルだ』って無効化されたのよね……。終わったら戻してもらえたけど)
ほむら(生身で走るのってこんなにつらかったかしら……忘れてたわ)
クロノ「魔法少女なのに新しく魔法教わったのか?」
ほむら「色々あって、ね……。とにかく、戦力の低下は避けられそうよ」
クロノ「よし、次は中世だな!」
クロノ「……ずいぶん息切れてるな」
ほむら「ハァ……あの、3周するの……ハァ……意味、あるのかしら……」
マール「あれキツイよね~。ズルすると怒られるし。ほむらちゃんもやったんだ?」
ほむら(『身体強化はズルだ』って無効化されたのよね……。終わったら戻してもらえたけど)
ほむら(生身で走るのってこんなにつらかったかしら……忘れてたわ)
クロノ「魔法少女なのに新しく魔法教わったのか?」
ほむら「色々あって、ね……。とにかく、戦力の低下は避けられそうよ」
クロノ「よし、次は中世だな!」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:06:47.36 ID:0jopGnY8o
A.D.600 ガルディア城
ほむら「ふたりは、以前にもここへ来たことがあるのよね?」
クロノ「ああ。あの時は大変だったよ。マールが消えちゃうかもしれないところで……」
マール「その話は、また今度ゆっくりね! それより、今もなんだか騒がしいみたいだけど」
ほむら「兵士の人たちに話を聞いてみましょう」
…………
クロノ「魔王軍の侵攻と、勇者の出現か……」
ほむら「本当にファンタジーの世界ね。ちょっと頭痛くなってきたわ……」
マール「ゼナンの橋に騎士団が展開してるんだって。そこへ行ってみようよ!」
ほむら「それにしてもリーネ王妃って、本当にマールによく似てたわね」
ほむら「ふたりは、以前にもここへ来たことがあるのよね?」
クロノ「ああ。あの時は大変だったよ。マールが消えちゃうかもしれないところで……」
マール「その話は、また今度ゆっくりね! それより、今もなんだか騒がしいみたいだけど」
ほむら「兵士の人たちに話を聞いてみましょう」
…………
クロノ「魔王軍の侵攻と、勇者の出現か……」
ほむら「本当にファンタジーの世界ね。ちょっと頭痛くなってきたわ……」
マール「ゼナンの橋に騎士団が展開してるんだって。そこへ行ってみようよ!」
ほむら「それにしてもリーネ王妃って、本当にマールによく似てたわね」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:08:12.89 ID:0jopGnY8o
料理長「お前ら、ゼナンの橋に行くのか?」
ほむら「そうですけど、あなたは?」
料理長「俺のことはどうでもいい。橋に行くならこれを持っていけ」
マール「なに? この袋……。わ! 干し肉がいっぱい!」
料理長「ただの干し肉じゃねえ。『ハイパー干し肉』だ」
マール「ハイパーって……」
クロノ「なるほど、これを前線の兵士たちに補給物資として届ければいいんですね?」
ほむら「兵站線確保は戦争の基本よね」
料理長「……ついでにあの馬鹿団長に伝えとけ。生きて帰って来ねぇと承知しねえってな」
…………
マール「あの料理長さん、騎士団長の弟さんなんだって」
クロノ「仲は……そんなに良くはないみたいだな」
ほむら「誰にでも……たとえすれ違ってたって……失いたくない人はいるのよ、きっと」
ほむら「そうですけど、あなたは?」
料理長「俺のことはどうでもいい。橋に行くならこれを持っていけ」
マール「なに? この袋……。わ! 干し肉がいっぱい!」
料理長「ただの干し肉じゃねえ。『ハイパー干し肉』だ」
マール「ハイパーって……」
クロノ「なるほど、これを前線の兵士たちに補給物資として届ければいいんですね?」
ほむら「兵站線確保は戦争の基本よね」
料理長「……ついでにあの馬鹿団長に伝えとけ。生きて帰って来ねぇと承知しねえってな」
…………
マール「あの料理長さん、騎士団長の弟さんなんだって」
クロノ「仲は……そんなに良くはないみたいだな」
ほむら「誰にでも……たとえすれ違ってたって……失いたくない人はいるのよ、きっと」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:11:13.84 ID:0jopGnY8o
A.D.600 ゼナンの橋
騎士団長「……そうですか、あいつがこの物資を俺に渡せと……」
クロノ「戦況はどうなんですか?」
騎士団長「……はっきり言って、これは負け戦です。魔王軍は『四魔騎士』を投入してきた」
マール「『四魔騎士』?」
騎士団長「魔王軍きってのツワモノ、4人の将軍です」
騎士団長「情けない話ですが、我らではどうすることも……勇者様にすべてを託すしか……」
マール「その勇者様ってどんな人なの? ここを通っていったんでしょ?」
騎士団長「青髪の、まだ年端もいかぬ少女でした」
騎士団長「しかしあの華美なマントと剣! 何より勇者の証たる『勇者バッジ』!」
騎士団長「彼女こそ勇者です! 魔王を撃ち滅ぼし、我らの救世主となるお方……!」
ほむら「ちょっと待って、青髪の少女って……まさか……」
ズドォォン!!!
騎士団長「……そうですか、あいつがこの物資を俺に渡せと……」
クロノ「戦況はどうなんですか?」
騎士団長「……はっきり言って、これは負け戦です。魔王軍は『四魔騎士』を投入してきた」
マール「『四魔騎士』?」
騎士団長「魔王軍きってのツワモノ、4人の将軍です」
騎士団長「情けない話ですが、我らではどうすることも……勇者様にすべてを託すしか……」
マール「その勇者様ってどんな人なの? ここを通っていったんでしょ?」
騎士団長「青髪の、まだ年端もいかぬ少女でした」
騎士団長「しかしあの華美なマントと剣! 何より勇者の証たる『勇者バッジ』!」
騎士団長「彼女こそ勇者です! 魔王を撃ち滅ぼし、我らの救世主となるお方……!」
ほむら「ちょっと待って、青髪の少女って……まさか……」
ズドォォン!!!
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:13:02.45 ID:0jopGnY8o
騎士団長「! 何事だ!?」
騎士団員「魔王軍が攻めてきました! もう防ぎきれません!」
騎士団長「ここが最終防衛線なのだ、騎士団の名誉にかけて守りきれ!」
ほむら「これは……」
マール「黙って見てられないよ! 私たちも加勢しよう!」
クロノ「だな。騎士団長さん、助太刀します」
騎士団長「かたじけない、クロノ殿。またしてもガルディアの危機を救ってもらう形になるとは……」
ほむら「行くわよ、ふたりとも!」
騎士団員「魔王軍が攻めてきました! もう防ぎきれません!」
騎士団長「ここが最終防衛線なのだ、騎士団の名誉にかけて守りきれ!」
ほむら「これは……」
マール「黙って見てられないよ! 私たちも加勢しよう!」
クロノ「だな。騎士団長さん、助太刀します」
騎士団長「かたじけない、クロノ殿。またしてもガルディアの危機を救ってもらう形になるとは……」
ほむら「行くわよ、ふたりとも!」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:14:07.72 ID:0jopGnY8o
ビネガー「ん~? まーた、命知らずの馬鹿がのこのこ殺されに来たか」
ビネガー「ワシは魔王様第一の部下、魔王四大将軍のビネガー!」
ビネガー「偉大なる魔王様の敵に、死を! ゆけい、ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ウバシャアーッ!」
マール「スケルトン!?」
ほむら「ただのスケルトンじゃないわね。5mくらいあるわよ」
クロノ「すごく……大きいです……」
ビネガー「ワシは魔王様第一の部下、魔王四大将軍のビネガー!」
ビネガー「偉大なる魔王様の敵に、死を! ゆけい、ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ウバシャアーッ!」
マール「スケルトン!?」
ほむら「ただのスケルトンじゃないわね。5mくらいあるわよ」
クロノ「すごく……大きいです……」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:16:24.63 ID:0jopGnY8o
ジャンクドラガー「ゴオォゴゴ!!」
ほむら「! 脚が……!」
マール「避けてっ、ほむらちゃん!」
ビネガー「そのまま踏みつけてしまえーッ! ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ガアッ!!」ドオン!!
クロノ「ほむら!?」
ビネガー「フヒヒヒ! ぺちゃんこになりおったわ!」
マール「そんな……こんなあっさり……」
ほむら「! 脚が……!」
マール「避けてっ、ほむらちゃん!」
ビネガー「そのまま踏みつけてしまえーッ! ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ガアッ!!」ドオン!!
クロノ「ほむら!?」
ビネガー「フヒヒヒ! ぺちゃんこになりおったわ!」
マール「そんな……こんなあっさり……」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:17:44.30 ID:0jopGnY8o
クロノ「!? いや、待つんだ。あいつの足の下には、誰もいない!」
マール「えっ……あ、ホントだ!」
ビネガー「なにいっ!? 馬鹿な、たしかにジャンクドラガーが踏み潰したはず!」
ビネガー「どこだ!? あの女はどこにいった!?」
ほむら「……」
ビネガー「ワシの背後だとおッ!?」
マール「ほむらちゃん……いつの間に……?」
マール「えっ……あ、ホントだ!」
ビネガー「なにいっ!? 馬鹿な、たしかにジャンクドラガーが踏み潰したはず!」
ビネガー「どこだ!? あの女はどこにいった!?」
ほむら「……」
ビネガー「ワシの背後だとおッ!?」
マール「ほむらちゃん……いつの間に……?」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:18:49.92 ID:0jopGnY8o
ビネガー「く、くそっ! わざわざ背後を取っておきながら立ち尽くすだけとは、なめくさりおって!」
ほむら(……来てる! 確実に今、在りし日の格好いい私が来てるわ!)
ほむら(周りの人たちの、『え!?』という驚きの表情……これがあるから、時間操作はやめられない!)
クロノ「なんか、ほむらがホムホムしてるぞ」
マール「ほむらちゃん、いったいどうやったの?」
ほむら「『ヘイスト』。スペッキオに教えてもらった、時間加速魔法よ」
ビネガー「加速魔法だと……。おのれ、こしゃくな! 握りつぶせ、ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ゴオォゴゴ!!」
ほむら(……来てる! 確実に今、在りし日の格好いい私が来てるわ!)
ほむら(周りの人たちの、『え!?』という驚きの表情……これがあるから、時間操作はやめられない!)
クロノ「なんか、ほむらがホムホムしてるぞ」
マール「ほむらちゃん、いったいどうやったの?」
ほむら「『ヘイスト』。スペッキオに教えてもらった、時間加速魔法よ」
ビネガー「加速魔法だと……。おのれ、こしゃくな! 握りつぶせ、ジャンクドラガー!」
ジャンクドラガー「ゴオォゴゴ!!」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:20:02.09 ID:0jopGnY8o
ほむら「つかまると思って?」
ジャンクドラガー「ウゴ? ゴゴゴ?」
ビネガー「は、速すぎる……。まるでついていけておらん!」
ビネガー「……だが、逃げ回ってばかりいてもジャンクドラガーは倒せんぞ!」
ほむら「『攻撃』は私の役目じゃない」
ビネガー「なにっ!?」
クロノ「『かまいたち』!!」
ジャンクドラガー「ブゲッ!」
ビネガー「しまった! 女はただの囮かーッ!」
ほむら「……っと、効果時間終了か。ヘイストが切れる前に仕掛けてくれて助かったわ、クロノ」
ジャンクドラガー「ウギィィィアァァ……」
マール「真ん中からまっぷたつだよ! さっすがクロノだね!」
クロノ「やったか?」
ジャンクドラガー「ウゴ? ゴゴゴ?」
ビネガー「は、速すぎる……。まるでついていけておらん!」
ビネガー「……だが、逃げ回ってばかりいてもジャンクドラガーは倒せんぞ!」
ほむら「『攻撃』は私の役目じゃない」
ビネガー「なにっ!?」
クロノ「『かまいたち』!!」
ジャンクドラガー「ブゲッ!」
ビネガー「しまった! 女はただの囮かーッ!」
ほむら「……っと、効果時間終了か。ヘイストが切れる前に仕掛けてくれて助かったわ、クロノ」
ジャンクドラガー「ウギィィィアァァ……」
マール「真ん中からまっぷたつだよ! さっすがクロノだね!」
クロノ「やったか?」
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:23:33.23 ID:0jopGnY8o
ビネガー「やってないッ!!」
ほむら「!? なに、こいつ……体を切断されたのにピンピンしてるわ!」
ジャンク「ウギギギギ!」
ドラガー「グバアアア!」
ビネガー「フヒヒヒ! 残念だったなあ、ジャンクドラガーは2体でひとつの合体魔法生物!」
ビネガー「上半身と下半身がそれぞれ、個別の意思を持っておるのだ!」
マール「ずるい! 反則だよ!」
ほむら「それぞれ別だというのなら、個別撃破するまでよ! 『デザートイーグル』!!」ダァン!!
ドラガー「ギニャア!?」
ほむら「まずはお前からよ!」
ほむら「!? なに、こいつ……体を切断されたのにピンピンしてるわ!」
ジャンク「ウギギギギ!」
ドラガー「グバアアア!」
ビネガー「フヒヒヒ! 残念だったなあ、ジャンクドラガーは2体でひとつの合体魔法生物!」
ビネガー「上半身と下半身がそれぞれ、個別の意思を持っておるのだ!」
マール「ずるい! 反則だよ!」
ほむら「それぞれ別だというのなら、個別撃破するまでよ! 『デザートイーグル』!!」ダァン!!
ドラガー「ギニャア!?」
ほむら「まずはお前からよ!」
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:24:42.61 ID:0jopGnY8o
ビネガー「そう簡単にいくと思うのか!」
クロノ「ほむら、危ない!」
ほむら「え……きゃあっ!?」
ジャンク「ブバアーッ!!」ゴオォォ!!
マール「火を吐いた!?」
ビネガー「『火炎攻撃』じゃあ! そのまま焼けただれろッ!」
ほむら「うぐっ……。油断したわ、奇襲か……!」
ビネガー「チッ、しとめそこなったか。まあいい。殺すのが少しばかり遅くなっただけだ」
クロノ「上半身を狙えば下半身が、下半身を狙えば上半身が割り込んでくる……」
マール「入れ替わり立ち代りで、息つく暇もないよお~」
クロノ「ほむら、危ない!」
ほむら「え……きゃあっ!?」
ジャンク「ブバアーッ!!」ゴオォォ!!
マール「火を吐いた!?」
ビネガー「『火炎攻撃』じゃあ! そのまま焼けただれろッ!」
ほむら「うぐっ……。油断したわ、奇襲か……!」
ビネガー「チッ、しとめそこなったか。まあいい。殺すのが少しばかり遅くなっただけだ」
クロノ「上半身を狙えば下半身が、下半身を狙えば上半身が割り込んでくる……」
マール「入れ替わり立ち代りで、息つく暇もないよお~」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:25:54.73 ID:0jopGnY8o
ほむら「厄介ね……。でも、ふたつに分かれたぶん、1体ごとの力は落ちているはず。隙を見て集中攻撃よ」
ビネガー「なるほどなるほど。では、攻撃しやすいようにもう一度ひとつになってやろうか?」
マール「え?」
ビネガー「ジャンクドラガー・パイルダー・オーン!!」
ジャンクドラガー「マジーンガアア!!」
ビネガー「ぶちかませッ! 中華キャノン……ではなかったな。『外道ビーム』!!」
ジャンクドラガー「ブッピガァァン!!」
クロノ「●●からビームが!?」
ほむら「まずい!」
ズドォォン!!!
ビネガー「なるほどなるほど。では、攻撃しやすいようにもう一度ひとつになってやろうか?」
マール「え?」
ビネガー「ジャンクドラガー・パイルダー・オーン!!」
ジャンクドラガー「マジーンガアア!!」
ビネガー「ぶちかませッ! 中華キャノン……ではなかったな。『外道ビーム』!!」
ジャンクドラガー「ブッピガァァン!!」
クロノ「●●からビームが!?」
ほむら「まずい!」
ズドォォン!!!
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:29:10.85 ID:0jopGnY8o
ほむら「くうっ……ふたりとも、無事!?」
クロノ「ああ、なんとかな……」
マール「うう……もうちょっとで直撃しちゃうところだったよ……」
ビネガー「まだ生きていたか。人間にしてはなかなかしぶといな」
ほむら「ヤツは合体してるわ、今が攻撃のチャンスよ!」
マール「反撃の『アイス』だよ! いっけー!」
ビネガー「おおっと、危ない。ジャンクドラガー・パイルダー・オーフ!!」
クロノ「ま、また分離した!」
ほむら「なんてうっとうしいギミックなの……」
ビネガー「フヒヒヒ! 変幻自在のこの動き、とらえられまい!」
クロノ「ああ、なんとかな……」
マール「うう……もうちょっとで直撃しちゃうところだったよ……」
ビネガー「まだ生きていたか。人間にしてはなかなかしぶといな」
ほむら「ヤツは合体してるわ、今が攻撃のチャンスよ!」
マール「反撃の『アイス』だよ! いっけー!」
ビネガー「おおっと、危ない。ジャンクドラガー・パイルダー・オーフ!!」
クロノ「ま、また分離した!」
ほむら「なんてうっとうしいギミックなの……」
ビネガー「フヒヒヒ! 変幻自在のこの動き、とらえられまい!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:31:14.29 ID:0jopGnY8o
マール「どうしよお……。これじゃ、埒が明かないよ……」
クロノ「合体時に強力な一撃を食らわせるしかないな……しかし、どうやって……」
ほむら「私に考えがあるわ。そのためにも、ここは『待ち』の一手よ」
ビネガー「どんな作戦を立てようが無駄無駄ァ! 『アースクエイク』で一網打尽にしてしまえいッ!」
ドラガー「グバオオオ!!」
クロノ「うわわわ! あいつが地団太を踏むたびに地面が揺れる!」
ほむら「耐えるのよ、ふたりとも! 今はひたすら耐え続けて!」
ビネガー「フヒヒヒ! いつまで持ちこたえられるかな? そろそろ潮時じゃあッ!」
クロノ「合体時に強力な一撃を食らわせるしかないな……しかし、どうやって……」
ほむら「私に考えがあるわ。そのためにも、ここは『待ち』の一手よ」
ビネガー「どんな作戦を立てようが無駄無駄ァ! 『アースクエイク』で一網打尽にしてしまえいッ!」
ドラガー「グバオオオ!!」
クロノ「うわわわ! あいつが地団太を踏むたびに地面が揺れる!」
ほむら「耐えるのよ、ふたりとも! 今はひたすら耐え続けて!」
ビネガー「フヒヒヒ! いつまで持ちこたえられるかな? そろそろ潮時じゃあッ!」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:32:40.78 ID:0jopGnY8o
マール「『ヒール』!!」
クロノ「危なかった……。サンキュー、マール」
ビネガー「回復魔法か! 無駄な足掻きを……。このまま押し切ってやるわぁ!」
マール「『ヒール』!! ヒールヒールヒール!!」
ビネガー「……」
ほむら「ついげきのポーションがぶ飲みでさらに回復力は加速したわ」
ビネガー「……」イライラ
クロノ「まっまっ満足! 一本満足! ハッ!」
ビネガー「うぜえええ! ウザすぎるわ、この人間どもがあ!」
ビネガー「ジャンクドラガー! 『外道ビーム』でまとめてなぎ払え!」
ほむら「……来た!」
クロノ「危なかった……。サンキュー、マール」
ビネガー「回復魔法か! 無駄な足掻きを……。このまま押し切ってやるわぁ!」
マール「『ヒール』!! ヒールヒールヒール!!」
ビネガー「……」
ほむら「ついげきのポーションがぶ飲みでさらに回復力は加速したわ」
ビネガー「……」イライラ
クロノ「まっまっ満足! 一本満足! ハッ!」
ビネガー「うぜえええ! ウザすぎるわ、この人間どもがあ!」
ビネガー「ジャンクドラガー! 『外道ビーム』でまとめてなぎ払え!」
ほむら「……来た!」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:36:38.57 ID:0jopGnY8o
ジャンクドラガー「マジーンガアア!!」
ほむら「マール! 『反作用ボム』よ!」
マール「えっ? それって、ルッカがいないと使えないけど……」
ほむら「大丈夫、同じようにやってちょうだい!」
マール「……分かった。『アイス』!!」
ビネガー「チッ、この瞬間を狙ってやがったか!」
ビネガー「だがそんなチンケな魔法、『外道ビーム』で押し返してやるわあ!」
ほむら「『パイプ爆弾』!!」
ビネガー「!?」
ほむら「マール! 『反作用ボム』よ!」
マール「えっ? それって、ルッカがいないと使えないけど……」
ほむら「大丈夫、同じようにやってちょうだい!」
マール「……分かった。『アイス』!!」
ビネガー「チッ、この瞬間を狙ってやがったか!」
ビネガー「だがそんなチンケな魔法、『外道ビーム』で押し返してやるわあ!」
ほむら「『パイプ爆弾』!!」
ビネガー「!?」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:37:36.85 ID:0jopGnY8o
ジャンクドラガー「アギィィィヤアアァァァァ!!!」
ビネガー「ジャンクドラガーが! なんだ、この巨大な破壊魔法は!?」
クロノ「『ファイア』代わりの爆炎とマールの『アイス』!」
クロノ「熱のプラスと熱のマイナスの力が反作用して『熱の無』、消滅の力が生成されたんだ!」
クロノ「これはふたりわざ『反作用ボム』と同じ技! 言うなれば、『メドローアボム』だな!」
ほむら「……クロノって解説王の先祖なの?」
ビネガー「ジャンクドラガーが! なんだ、この巨大な破壊魔法は!?」
クロノ「『ファイア』代わりの爆炎とマールの『アイス』!」
クロノ「熱のプラスと熱のマイナスの力が反作用して『熱の無』、消滅の力が生成されたんだ!」
クロノ「これはふたりわざ『反作用ボム』と同じ技! 言うなれば、『メドローアボム』だな!」
ほむら「……クロノって解説王の先祖なの?」
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:38:47.64 ID:0jopGnY8o
ドラガー「ゴバアァァ……」
ジャンク「ウギギギギ……!」
ビネガー「ま、まずい! ドラガーがやられた!」
ほむら「あとはクロノ、お願いね」
クロノ「おいしいところだけ取っちゃって悪いな。『サンダー』!!」
ジャンク「GYYYYAAHHHHHH!!!」
ビネガー「オーノー!? ジャンクまでもがあ!」
ジャンク「ウギギギギ……!」
ビネガー「ま、まずい! ドラガーがやられた!」
ほむら「あとはクロノ、お願いね」
クロノ「おいしいところだけ取っちゃって悪いな。『サンダー』!!」
ジャンク「GYYYYAAHHHHHH!!!」
ビネガー「オーノー!? ジャンクまでもがあ!」
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:40:22.30 ID:0jopGnY8o
マール「やったあ!」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
ほむら「何が『ピ~ンチ』よ。ふざけてるの?」
ビネガー「ちくしょ~! 生意気な小娘め……覚えておけ!」
マール「あっ、逃げた!」
ほむら「情けないヤツね。魔王軍きってのツワモノが聞いて呆れるわ」
クロノ「ほむらって時々辛らつだよな……」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
ほむら「何が『ピ~ンチ』よ。ふざけてるの?」
ビネガー「ちくしょ~! 生意気な小娘め……覚えておけ!」
マール「あっ、逃げた!」
ほむら「情けないヤツね。魔王軍きってのツワモノが聞いて呆れるわ」
クロノ「ほむらって時々辛らつだよな……」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:41:54.09 ID:0jopGnY8o
騎士団長「さすがです、クロノ殿! それにお仲間のみなさんも!」
ほむら「隊長さん……」
騎士団長「魔王軍は退却しました。これでゼナンの橋は、我らの手に取り戻せたということになります」
クロノ「でもそれって根本的な解決にはなりませんよね?」
ほむら「霧が出てきたわ」
マール「え? いたって快晴なんだけど……」
騎士団長「おっしゃるとおり……。魔王軍を倒さないことには。やはり勇者様次第です」
マール「勇者様を追いかけてみようよ! 私たちにも手伝えることがあるかも!」
クロノ「そうだな。女の子ってのも気になるし……」
ほむら(こんなことに首をつっこみそうな青髪の少女なんて、ひとりしか思い当たらないわね)
ほむら「隊長さん……」
騎士団長「魔王軍は退却しました。これでゼナンの橋は、我らの手に取り戻せたということになります」
クロノ「でもそれって根本的な解決にはなりませんよね?」
ほむら「霧が出てきたわ」
マール「え? いたって快晴なんだけど……」
騎士団長「おっしゃるとおり……。魔王軍を倒さないことには。やはり勇者様次第です」
マール「勇者様を追いかけてみようよ! 私たちにも手伝えることがあるかも!」
クロノ「そうだな。女の子ってのも気になるし……」
ほむら(こんなことに首をつっこみそうな青髪の少女なんて、ひとりしか思い当たらないわね)
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:46:34.72 ID:0jopGnY8o
A.D.600 デナドロ山
クロノ「パレポリ村の話では、ここに勇者さんが向かったらしいけど……」
マール「伝説の聖剣グランドリオン! まさに勇者様にピッタリだよね!」
ほむら「この山にその聖剣があるのね……」
…………
謎の白い生き物「山はいいよねぇ」
…………
ほむら「……今の場面、必要なくない?」
クロノ「何を言ってるんだ? それより、もうすぐ山頂だぞ」
クロノ「パレポリ村の話では、ここに勇者さんが向かったらしいけど……」
マール「伝説の聖剣グランドリオン! まさに勇者様にピッタリだよね!」
ほむら「この山にその聖剣があるのね……」
…………
謎の白い生き物「山はいいよねぇ」
…………
ほむら「……今の場面、必要なくない?」
クロノ「何を言ってるんだ? それより、もうすぐ山頂だぞ」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:48:12.29 ID:0jopGnY8o
A.D.600 デナドロ山 山頂の洞窟
マール「見て! あそこ!」
ほむら「!」
クロノ「青髪の少女……勇者さんだ! 魔物と戦ってるぞ!」
勇者?「これで……とどめだぁ!!」
グランとリオン「あいててて~」
勇者?「はぁっ、はぁっ……どうよ!?」
リオン「やられちゃったね、グラン兄ちゃん」
グラン「なかなか楽しかったな、リオン」
マール「魔物が分離して……!? え、子供ふたりになっちゃったよ!?」
マール「見て! あそこ!」
ほむら「!」
クロノ「青髪の少女……勇者さんだ! 魔物と戦ってるぞ!」
勇者?「これで……とどめだぁ!!」
グランとリオン「あいててて~」
勇者?「はぁっ、はぁっ……どうよ!?」
リオン「やられちゃったね、グラン兄ちゃん」
グラン「なかなか楽しかったな、リオン」
マール「魔物が分離して……!? え、子供ふたりになっちゃったよ!?」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:50:25.48 ID:0jopGnY8o
勇者?「あたしのこと、認めてくれた? なら、グランドリオンを譲って!」
グラン「ここまでのやつ、サイラス以来だな」
リオン「この人なら、ボクらを直して、本当の持ち主を見つけてくれるかな?」
グラン「ああ、大丈夫さ」
リオン「お姉ちゃん、忘れないでね」
グラン「手にした力をどう使うかが大事、だぜ」
勇者?「分かってるよ……。もうあたしは、間違えない」
クロノ「消えた……。あの子供たちは、剣の精霊か何かだったのか?」
マール「不思議なこともあるもんだ~って……え、ちょ! ほむらちゃん!?」
グラン「ここまでのやつ、サイラス以来だな」
リオン「この人なら、ボクらを直して、本当の持ち主を見つけてくれるかな?」
グラン「ああ、大丈夫さ」
リオン「お姉ちゃん、忘れないでね」
グラン「手にした力をどう使うかが大事、だぜ」
勇者?「分かってるよ……。もうあたしは、間違えない」
クロノ「消えた……。あの子供たちは、剣の精霊か何かだったのか?」
マール「不思議なこともあるもんだ~って……え、ちょ! ほむらちゃん!?」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:51:31.04 ID:0jopGnY8o
勇者?「これがグランドリオン……。でも、折れちゃってるし……」
ほむら「こんなことだろうと思ったけど……」
勇者?「えっ!? その声、もしかして……」
ほむら「やっぱりあなただったのね、さやか」
さやか「ほむら!!!」
…………
マール「まさか、噂の勇者様がほむらちゃんの探してたお友達だったなんてね~」
さやか「あ~、そのことなんですけどぉ……あたしはただの、代行? みたいな?」
ほむら「何よ勇者代行って」
さやか「えーと……うん、会ってもらったほうが早い! ちょっとついてきて!」
ほむら「こんなことだろうと思ったけど……」
勇者?「えっ!? その声、もしかして……」
ほむら「やっぱりあなただったのね、さやか」
さやか「ほむら!!!」
…………
マール「まさか、噂の勇者様がほむらちゃんの探してたお友達だったなんてね~」
さやか「あ~、そのことなんですけどぉ……あたしはただの、代行? みたいな?」
ほむら「何よ勇者代行って」
さやか「えーと……うん、会ってもらったほうが早い! ちょっとついてきて!」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:53:21.23 ID:0jopGnY8o
A.D.600 お化けカエルの森
さやか「しーしょおーっ! 師匠ってばーっ!」
クロノ「師匠……?」
ほむら(誰よ師匠って……ていうか何よ、この竪穴式住居は……いつの時代よ? あ、中世か……)
マール(ほむらちゃんがなぜかすっごくイライラしてる)
さやか「ししょおーっ! いないんすかー?」
ガサガサッ
ほむら「!?」
人型カエル「さやか、師匠と呼ぶなとあれほど……む!? お前らは……!」
クロノ「カエル!? カエルじゃないか!」
ほむら「え、カエル!? 名前そのままなの!? あなたそれでいいの!?」
マール(ほむらちゃんの貴重な狼狽シーンだ)
カエル「誰だこの無礼な女は。……いや待て、その服、もしかしてさやかの……」
さやか「しーしょおーっ! 師匠ってばーっ!」
クロノ「師匠……?」
ほむら(誰よ師匠って……ていうか何よ、この竪穴式住居は……いつの時代よ? あ、中世か……)
マール(ほむらちゃんがなぜかすっごくイライラしてる)
さやか「ししょおーっ! いないんすかー?」
ガサガサッ
ほむら「!?」
人型カエル「さやか、師匠と呼ぶなとあれほど……む!? お前らは……!」
クロノ「カエル!? カエルじゃないか!」
ほむら「え、カエル!? 名前そのままなの!? あなたそれでいいの!?」
マール(ほむらちゃんの貴重な狼狽シーンだ)
カエル「誰だこの無礼な女は。……いや待て、その服、もしかしてさやかの……」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:56:36.17 ID:0jopGnY8o
さやか「さっすが師匠、話が早い! そうそう、前話したあたしの友達のひとりだよ!」
カエル「なるほどな、通りで礼がなってないわけだ」
ほむら「そこのと一緒にしないでちょうだい。少し驚いただけよ」
さやか「えっなにこれひどい」
カエル「それにしてもクロノ、マール……久しぶりだな。剣術でも習いに来たのか?」
マール「えっとね、私たちはさやかちゃんに連れてこられて……」
カエル「さやかが? そういえばお前、今までどこに行っていた」
さやか「話すと長くなるんだけど……あ、ほむらたちの話も聞かせてよ!」
ほむら「そうね……。ここでいったん整理しましょう」
カエル「なるほどな、通りで礼がなってないわけだ」
ほむら「そこのと一緒にしないでちょうだい。少し驚いただけよ」
さやか「えっなにこれひどい」
カエル「それにしてもクロノ、マール……久しぶりだな。剣術でも習いに来たのか?」
マール「えっとね、私たちはさやかちゃんに連れてこられて……」
カエル「さやかが? そういえばお前、今までどこに行っていた」
さやか「話すと長くなるんだけど……あ、ほむらたちの話も聞かせてよ!」
ほむら「そうね……。ここでいったん整理しましょう」
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:58:38.05 ID:0jopGnY8o
ほむら「つまり……さやかはこの時代に飛ばされて、カエルさんに拾われたわけね」
さやか「拾われた、って……ま、とにかく魔物に襲われてたあたしを助けてくれて……」
クロノ「剣術を教えてもらったりもしたと……。だから『師匠』か」
マール「カエル、やさしいトコあるじゃない!」
カエル「やめろ。コイツがあまりにも無鉄砲なんで灸をすえてやっただけだ」
さやか「師匠、こー見えてめちゃつよなわけよ! 世界一かっこいい両生類なんだから!」
ほむら「それで、このバッジは?」
さやか「あー、『勇者バッジ』。パレポリ村のタータってガキ……いや、お子サマがね、拾ったって」
さやか「高く売れるかも~とか馬鹿なこと言ってたから、とっちめて取り返してやったの」
さやか「だってこれ、師匠の大事なものでしょ? ずっと大切にしてたじゃん」
カエル「……」
さやか「拾われた、って……ま、とにかく魔物に襲われてたあたしを助けてくれて……」
クロノ「剣術を教えてもらったりもしたと……。だから『師匠』か」
マール「カエル、やさしいトコあるじゃない!」
カエル「やめろ。コイツがあまりにも無鉄砲なんで灸をすえてやっただけだ」
さやか「師匠、こー見えてめちゃつよなわけよ! 世界一かっこいい両生類なんだから!」
ほむら「それで、このバッジは?」
さやか「あー、『勇者バッジ』。パレポリ村のタータってガキ……いや、お子サマがね、拾ったって」
さやか「高く売れるかも~とか馬鹿なこと言ってたから、とっちめて取り返してやったの」
さやか「だってこれ、師匠の大事なものでしょ? ずっと大切にしてたじゃん」
カエル「……」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 21:59:59.30 ID:0jopGnY8o
さやか「そしたらなんか周りの人が騒ぎ出してさ。あたしのこと、『勇者様だ~』って」
クロノ「『勇者バッジ』は勇者の証明らしいね」
さやか「そんなつもりなかったんだけど……話聞くと、魔王のことでみんな困ってるみたいじゃない?」
さやか「正義の味方の魔法少女としては、ほっとけなかったわけよ!」
マール「それで勇者代行として今まで振舞ってきたのね」
さやか「うん、だけどさ……やっぱりこれは、師匠のだよ」
さやか「グランとリオンも『本当の持ち主』って言ってたし。勇者は、あたしじゃなくて師匠!」
カエル「俺は……」
クロノ「『勇者バッジ』は勇者の証明らしいね」
さやか「そんなつもりなかったんだけど……話聞くと、魔王のことでみんな困ってるみたいじゃない?」
さやか「正義の味方の魔法少女としては、ほっとけなかったわけよ!」
マール「それで勇者代行として今まで振舞ってきたのね」
さやか「うん、だけどさ……やっぱりこれは、師匠のだよ」
さやか「グランとリオンも『本当の持ち主』って言ってたし。勇者は、あたしじゃなくて師匠!」
カエル「俺は……」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 22:01:50.10 ID:0jopGnY8o
さやか「ね、師匠……魔王を倒してよ!」
さやか「そしたら、ほむらの言ってたラヴォスってやつを倒すことにもつながるらしいし!」
さやか「世界を救う、なんてのはやっぱり勇者のやることだよ! あたしみたいな……じゃなくて、さ」
ほむら(さやか、あなた……)
さやか「せっかくグランドリオンも取ってきたんだし……」
クロノ「折れた刃の部分だけだけどね」
マール「クロノ! 余計なこと言わない!」
さやか「そしたら、ほむらの言ってたラヴォスってやつを倒すことにもつながるらしいし!」
さやか「世界を救う、なんてのはやっぱり勇者のやることだよ! あたしみたいな……じゃなくて、さ」
ほむら(さやか、あなた……)
さやか「せっかくグランドリオンも取ってきたんだし……」
クロノ「折れた刃の部分だけだけどね」
マール「クロノ! 余計なこと言わない!」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 22:03:07.73 ID:0jopGnY8o
カエル「……グランドリオンの柄なら、ここにある」
クロノ「えっ……あ、ホントだ!」
カエル「だが直すアテがない。それに、仮に直ったとしても俺に持つ資格はない……」
カエル「俺では魔王に勝てん……。俺は勇者などではない……」
さやか「師匠……なんで……」
カエル「さやか。友が見つかったのなら、もうここには用はないはずだ」
カエル「出て行け。俺のことはもう、ほっておいてくれ」
クロノ「えっ……あ、ホントだ!」
カエル「だが直すアテがない。それに、仮に直ったとしても俺に持つ資格はない……」
カエル「俺では魔王に勝てん……。俺は勇者などではない……」
さやか「師匠……なんで……」
カエル「さやか。友が見つかったのなら、もうここには用はないはずだ」
カエル「出て行け。俺のことはもう、ほっておいてくれ」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 22:08:28.55 ID:0jopGnY8o
第1話「星の夢の終わりに」 終了
セーブしてつづける(第2話「師匠って、ほんとバカ」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
セーブしてつづける(第2話「師匠って、ほんとバカ」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:11:07.47 ID:0+bd7m+Go
第2話「師匠って、ほんとバカ」
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:15:43.05 ID:0+bd7m+Go
年代不明 時の最果て
ルッカ「これがそのグランドリオンってやつ、ねぇ……」
クロノ「なんとか直せないかな?」
ルッカ「そうは言ってもね、私じゃ専門外だわ」
ロボ「待ってくださいルッカ。ここに古代のショウケイ文字で、何か記されていマス」
ルッカ「見せて。えっ……と……ボ……ッ……シ……ュ……?」
ほむら「ボッシュ? それって確か、メディーナ村の……彼が制作者!?」
ルッカ「ボッシュのところに行くわよ! ロボ、準備しなさい!」
ロボ「了解デス。防水性能も完備シ、パワーアップしたワタシに隙はありマセン!」
ほむら「あなたたち、今まで何やってたのよ……」
マール「ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
マール「……さやかちゃんのことは、いいの?」
ほむら「……」
――――
ルッカ「これがそのグランドリオンってやつ、ねぇ……」
クロノ「なんとか直せないかな?」
ルッカ「そうは言ってもね、私じゃ専門外だわ」
ロボ「待ってくださいルッカ。ここに古代のショウケイ文字で、何か記されていマス」
ルッカ「見せて。えっ……と……ボ……ッ……シ……ュ……?」
ほむら「ボッシュ? それって確か、メディーナ村の……彼が制作者!?」
ルッカ「ボッシュのところに行くわよ! ロボ、準備しなさい!」
ロボ「了解デス。防水性能も完備シ、パワーアップしたワタシに隙はありマセン!」
ほむら「あなたたち、今まで何やってたのよ……」
マール「ほむらちゃん」
ほむら「なに?」
マール「……さやかちゃんのことは、いいの?」
ほむら「……」
――――
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:19:01.47 ID:0+bd7m+Go
さやか「あたし、やっぱり一緒に行けないよ。あんな状態の師匠を置いていけない」
ほむら「そう……別にいいわ。どうせここには戻ってくるだろうし」
さやか「そっか……よし! その時までに師匠を説得しとくよ!」
ほむら「一応期待しておいてあげるわ」
さやか「一応って何さー。あ、そうだ。ほむら、これ要るでしょ? 余ってるから」
ほむら「これは……グリーフシード!? あなた、魔女退治を!?」
さやか「勇者代行中にちょこちょこねー。あれ、ほむらはしてなかったんだ」
ほむら「最近はバタバタしてて……いえ、待って。じゃあ、ここにも魔女はいたの?」
さやか「そりゃいるでしょ。ほむらのトコにはいなかったの?」
――――
ほむら「そう……別にいいわ。どうせここには戻ってくるだろうし」
さやか「そっか……よし! その時までに師匠を説得しとくよ!」
ほむら「一応期待しておいてあげるわ」
さやか「一応って何さー。あ、そうだ。ほむら、これ要るでしょ? 余ってるから」
ほむら「これは……グリーフシード!? あなた、魔女退治を!?」
さやか「勇者代行中にちょこちょこねー。あれ、ほむらはしてなかったんだ」
ほむら「最近はバタバタしてて……いえ、待って。じゃあ、ここにも魔女はいたの?」
さやか「そりゃいるでしょ。ほむらのトコにはいなかったの?」
――――
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:22:14.36 ID:0+bd7m+Go
マール「ほむらちゃん? どうかした?」
ほむら「……いえ、なんでもないわ。ええと……そう、さやかのことよね」
ほむら「彼女は望んで残ったのだし、それにカエルさんのところには、また寄るでしょう?」
マール「うん……そうだよね。そのときこそ、ふたりとも一緒に来てくれるよね!」
ほむら(この世界、少なくとも中世時代には魔女はいる……現代には……)
ほむら(いえ、私が見つけられなかっただけかも……)
ほむら「……いえ、なんでもないわ。ええと……そう、さやかのことよね」
ほむら「彼女は望んで残ったのだし、それにカエルさんのところには、また寄るでしょう?」
マール「うん……そうだよね。そのときこそ、ふたりとも一緒に来てくれるよね!」
ほむら(この世界、少なくとも中世時代には魔女はいる……現代には……)
ほむら(いえ、私が見つけられなかっただけかも……)
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:25:05.91 ID:0+bd7m+Go
A.D.1000 ボッシュの小屋
ボッシュ「これは、グランドリオン……! 何故お主らがこれを?」
ほむら「ボッシュさん。この剣、あなたなら直せるわよね?」
ボッシュ「こいつの原料である『ドリストーン』っちゅう原石が今でも入手できれば……な」
ロボ「ドリストーン……ワタシのメモリーには記録されていない石の名前デス」
ボッシュ「昔は金よりも値打ちのあった赤く輝く石じゃ。今じゃどこにもなかろうて」
ボッシュ「そう、はるか昔……気の遠くなるほどのな……」
…………
ロボ「参りマシタネ。所在不明の原料が必要となるト……」
ほむら「お手上げね。さて、どうしたものかしら」
ボッシュ「これは、グランドリオン……! 何故お主らがこれを?」
ほむら「ボッシュさん。この剣、あなたなら直せるわよね?」
ボッシュ「こいつの原料である『ドリストーン』っちゅう原石が今でも入手できれば……な」
ロボ「ドリストーン……ワタシのメモリーには記録されていない石の名前デス」
ボッシュ「昔は金よりも値打ちのあった赤く輝く石じゃ。今じゃどこにもなかろうて」
ボッシュ「そう、はるか昔……気の遠くなるほどのな……」
…………
ロボ「参りマシタネ。所在不明の原料が必要となるト……」
ほむら「お手上げね。さて、どうしたものかしら」
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:27:21.95 ID:0+bd7m+Go
ロボ「何か良い手立てハ……ルッカ?」
ルッカ「……」
ほむら「そう言えばずっと黙ってるわね。どうしたのよ?」
ルッカ「……昔……気の遠くなるほどの昔……そうよ!!」
ほむら「急に大声を上げないでちょうだい。……何か分かったの?」
ルッカ「時の最果てに、まだ入ったことのないゲートがあったでしょ?」
ルッカ「管理人さんの話だと、はるか昔、人間がまだ原始の時代だったころにつながってるらしいの」
ロボ「原始……気の遠くなるホドノ昔……ナルホド、行ってみる価値はありマスネ」
ほむら「原始、か。どんどん話のスケールが大きくなってくるわね」
ルッカ「……」
ほむら「そう言えばずっと黙ってるわね。どうしたのよ?」
ルッカ「……昔……気の遠くなるほどの昔……そうよ!!」
ほむら「急に大声を上げないでちょうだい。……何か分かったの?」
ルッカ「時の最果てに、まだ入ったことのないゲートがあったでしょ?」
ルッカ「管理人さんの話だと、はるか昔、人間がまだ原始の時代だったころにつながってるらしいの」
ロボ「原始……気の遠くなるホドノ昔……ナルホド、行ってみる価値はありマスネ」
ほむら「原始、か。どんどん話のスケールが大きくなってくるわね」
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:29:48.18 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 不思議山
ほむら「あ……ありのまま今、起こったことを話すわ」
ほむら「『私たちがゲートから出たらそこは中空で、落ちた先に緑色の恐竜人間がいて襲われた』」
ほむら「何を言ってるのか分からないでしょうけど、私も何をされたのか分からなかったわ」
ほむら「催眠術とか超スピードとかそんなチャチなモノじゃなく、もっと恐ろしいものの片鱗を……」
ルッカ「ごちゃごちゃ言ってないで戦いなさいよーっ!」
ロボ「まずいデス。数が多すぎマス!」
ほむら「くっ……このままじゃ……!」
ほむら「あ……ありのまま今、起こったことを話すわ」
ほむら「『私たちがゲートから出たらそこは中空で、落ちた先に緑色の恐竜人間がいて襲われた』」
ほむら「何を言ってるのか分からないでしょうけど、私も何をされたのか分からなかったわ」
ほむら「催眠術とか超スピードとかそんなチャチなモノじゃなく、もっと恐ろしいものの片鱗を……」
ルッカ「ごちゃごちゃ言ってないで戦いなさいよーっ!」
ロボ「まずいデス。数が多すぎマス!」
ほむら「くっ……このままじゃ……!」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:32:27.04 ID:0+bd7m+Go
♪エイラのテーマ
???「ウガーッ!!!」
ほむら「えっ!?」
ルッカ「なに!? 誰よあれ! 金髪の 女が恐竜人間をなぎ倒していくわ! 素手で!」
ロボ「助太刀……でショウカ?」
ルッカ「ってちょっと! 逃げたやつ追いかけてどっか行っちゃったじゃない!」
ほむら「この……お残しは許しまへんで! 誰だか知らないけど!」
ロボ「気ヲつけてクダサイ! 残りのターゲットが向かってキマス!」
ほむら「くっ! やるしかない!」
???「ウガーッ!!!」
ほむら「えっ!?」
ルッカ「なに!? 誰よあれ! 金髪の 女が恐竜人間をなぎ倒していくわ! 素手で!」
ロボ「助太刀……でショウカ?」
ルッカ「ってちょっと! 逃げたやつ追いかけてどっか行っちゃったじゃない!」
ほむら「この……お残しは許しまへんで! 誰だか知らないけど!」
ロボ「気ヲつけてクダサイ! 残りのターゲットが向かってキマス!」
ほむら「くっ! やるしかない!」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:34:12.55 ID:0+bd7m+Go
ドキューン!
恐竜人「ビューティフォー・・・」
ルッカ「!? ヘッドショット……今度は何よ!?」
???「危なかったわね。でももう大丈夫」
ほむら(あれ、何かすごいデジャヴ……)
ロボ「誰デスカ、あなたハ!?」
???「そうそう、自己紹介しないとね」
???「でも、その前に」
???「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
ほむら(ていうかあれよね、みんなもう分かってるわよね)
恐竜人「ビューティフォー・・・」
ルッカ「!? ヘッドショット……今度は何よ!?」
???「危なかったわね。でももう大丈夫」
ほむら(あれ、何かすごいデジャヴ……)
ロボ「誰デスカ、あなたハ!?」
???「そうそう、自己紹介しないとね」
???「でも、その前に」
???「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
ほむら(ていうかあれよね、みんなもう分かってるわよね)
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:36:36.19 ID:0+bd7m+Go
ほむら「マミ……。あなた、原始の時代に飛ばされていたのね」
マミ「……」
ほむら「……マミ?」
マミ「……あ……あ゛け゛み゛さ゛あ゛ぁあ゛ぁぁぁん!!!!! 」
ほむら「ちょっ!? ちょっと……!」
ロボ「文明的な時代カラ原始へ、たった一人で飛ばさレ、彼女モ苦労したのデショウ」
ルッカ「わかるわ」
マミ「……」
ほむら「……マミ?」
マミ「……あ……あ゛け゛み゛さ゛あ゛ぁあ゛ぁぁぁん!!!!! 」
ほむら「ちょっ!? ちょっと……!」
ロボ「文明的な時代カラ原始へ、たった一人で飛ばさレ、彼女モ苦労したのデショウ」
ルッカ「わかるわ」
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:40:04.35 ID:0+bd7m+Go
???「おっ? マミ、なぜ泣いてる?」
ルッカ「あっ、さっきの金髪 女。戻ってきたのね」
ほむら「ずっと気になってたんだけど、 女ってひどくない? 確かに露出は多いけど……」
マミ「エイラ。ううん、なんでもないのよ」
エイラ「お前ら、マミのトモダチか?」
ほむら「そうね……あなたが、マミを保護していてくれたのかしら?」
エイラ「あたいの名、エイラ! マミの嫁だ!」
ルッカ「嫁ぇ!? あなたたち、女同士でしょ!?」
マミ「ち、違うのよ? 誤解しないで!」
エイラ「マミ、ここ来た時、ひとりで恐竜人、戦ってた」
エイラ「エイラ、強い者、好き。男でも女でも。だからエイラ、マミ、好き!」
ほむら「……あなたまた、えらいのに好かれたわね」
マミ「だから、抱きつかないでって……あきれ返ってないで助けてよ、暁美さん!」
ロボ「仲良きことハ美しきかな、すなわちキマシタワーデス」
ルッカ「あっ、さっきの金髪 女。戻ってきたのね」
ほむら「ずっと気になってたんだけど、 女ってひどくない? 確かに露出は多いけど……」
マミ「エイラ。ううん、なんでもないのよ」
エイラ「お前ら、マミのトモダチか?」
ほむら「そうね……あなたが、マミを保護していてくれたのかしら?」
エイラ「あたいの名、エイラ! マミの嫁だ!」
ルッカ「嫁ぇ!? あなたたち、女同士でしょ!?」
マミ「ち、違うのよ? 誤解しないで!」
エイラ「マミ、ここ来た時、ひとりで恐竜人、戦ってた」
エイラ「エイラ、強い者、好き。男でも女でも。だからエイラ、マミ、好き!」
ほむら「……あなたまた、えらいのに好かれたわね」
マミ「だから、抱きつかないでって……あきれ返ってないで助けてよ、暁美さん!」
ロボ「仲良きことハ美しきかな、すなわちキマシタワーデス」
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:43:09.61 ID:0+bd7m+Go
マミ「そう、美樹さんが……。どうしてこんなことに……」
ほむら「私にも何が起こったのか分からないわ。こんな、バラバラになってしまうなんて」
マミ「でも、暁美さんや美樹さんが無事で良かったわ。あとのふたりも、きっと大丈夫よね」
ほむら「まどかや杏子の行方は……」
マミ「ごめんなさい、分からないわ」
ほむら「そう、そうよね……。私が最初じゃなきゃ、あんな泣き方はしないわよね」
マミ「そっ、それはもう忘れてって言ってるじゃない。もう」
ほむら「私にも何が起こったのか分からないわ。こんな、バラバラになってしまうなんて」
マミ「でも、暁美さんや美樹さんが無事で良かったわ。あとのふたりも、きっと大丈夫よね」
ほむら「まどかや杏子の行方は……」
マミ「ごめんなさい、分からないわ」
ほむら「そう、そうよね……。私が最初じゃなきゃ、あんな泣き方はしないわよね」
マミ「そっ、それはもう忘れてって言ってるじゃない。もう」
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:46:16.00 ID:0+bd7m+Go
ほむら「……マミ、ひとつ聞かせて。この時代に魔女はいた?」
マミ「それが、いないみたいなのよね」
ほむら(原始時代に魔女はいない……。魔法少女は、この時代にはいない……?)
ほむら「いえ、待って。だとしたら、あなたソウルジェムの穢れはどうしていたの?」
マミ「暁美さん、『ヌゥ』って知ってる?」
ほむら「ぬう? ……知らないわ」
マミ「そのひと……人じゃないか。とにかく、彼にソウルジェムを渡すとキレイになって戻ってくるのよ」
マミ「『こういう石の扱いには慣れてる』んですって」
ほむら「ソウルジェムの扱いに慣れている? 何者、そいつ?」
マミ「……さあ?」
ほむら「さあって……。魔女はいないんでしょ? グリーフシードもなしに、どうやって浄化するのよ」
マミ「……さあ?」
ほむら「……」
マミ「それが、いないみたいなのよね」
ほむら(原始時代に魔女はいない……。魔法少女は、この時代にはいない……?)
ほむら「いえ、待って。だとしたら、あなたソウルジェムの穢れはどうしていたの?」
マミ「暁美さん、『ヌゥ』って知ってる?」
ほむら「ぬう? ……知らないわ」
マミ「そのひと……人じゃないか。とにかく、彼にソウルジェムを渡すとキレイになって戻ってくるのよ」
マミ「『こういう石の扱いには慣れてる』んですって」
ほむら「ソウルジェムの扱いに慣れている? 何者、そいつ?」
マミ「……さあ?」
ほむら「さあって……。魔女はいないんでしょ? グリーフシードもなしに、どうやって浄化するのよ」
マミ「……さあ?」
ほむら「……」
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:48:00.82 ID:0+bd7m+Go
ほむら(あのゲートを通ってからこっち、私の知らないことが頻出している……。なぜ……?)
ほむら(考えられるのは、ラヴォス。ヤツに何か秘密が……?)
マミ「暁美さん、どうかしたの?」
ほむら「いえ、なんでもないわ。この話はまた今度にしましょう」
ほむら(今の状態じゃ机上の空論しか出てこないわね……)
ルッカ「で? 何で私たちはエイラの村に向かうことになっちゃってるのかしら?」
ロボ「彼女が歓迎の宴ヲ催してくれるそうデス」
ルッカ「ドリストーンはどうなったのよ……」
エイラ「石ならそこら中、ある。欲しければ、いっぱいやる。とりあえず、村、来い!」
ほむら(考えられるのは、ラヴォス。ヤツに何か秘密が……?)
マミ「暁美さん、どうかしたの?」
ほむら「いえ、なんでもないわ。この話はまた今度にしましょう」
ほむら(今の状態じゃ机上の空論しか出てこないわね……)
ルッカ「で? 何で私たちはエイラの村に向かうことになっちゃってるのかしら?」
ロボ「彼女が歓迎の宴ヲ催してくれるそうデス」
ルッカ「ドリストーンはどうなったのよ……」
エイラ「石ならそこら中、ある。欲しければ、いっぱいやる。とりあえず、村、来い!」
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:49:50.22 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 イオカ村 村の広場
エイラ「みんな聞け! 新しい仲間、できた!」
イオカ族A「Foooooooo!!!」
エイラ「強い女、マミのこと、みんな知ってるな?」
イオカ族B「マミサン マジ マミマミ!!!」
エイラ「マミのトモダチ、来てくれた! ほむ! ルッカ! ロボ!」
イオカ族C「ホムホム マジ ホムホム!!!」
エイラ「マミのトモダチ、エイラたちのトモダチ!」
イオカ族D「ダイタイソンナカンジ!!! ダイタイソンナカンジ!!!」
エイラ「新しい仲間、めでたい! 夜通し、宴! みんな、ボボンガ、踊れ!!」
イオカ族たち「UHOHOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
♪燃えよ! ボボンガ!
…………
ほむら「すごい歓迎っぷりね」
マミ「ここの人たち、いつもこんな感じよ。楽しいわよね」
ほむら「こんなことしてていいのかしら……」
エイラ「みんな聞け! 新しい仲間、できた!」
イオカ族A「Foooooooo!!!」
エイラ「強い女、マミのこと、みんな知ってるな?」
イオカ族B「マミサン マジ マミマミ!!!」
エイラ「マミのトモダチ、来てくれた! ほむ! ルッカ! ロボ!」
イオカ族C「ホムホム マジ ホムホム!!!」
エイラ「マミのトモダチ、エイラたちのトモダチ!」
イオカ族D「ダイタイソンナカンジ!!! ダイタイソンナカンジ!!!」
エイラ「新しい仲間、めでたい! 夜通し、宴! みんな、ボボンガ、踊れ!!」
イオカ族たち「UHOHOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
♪燃えよ! ボボンガ!
…………
ほむら「すごい歓迎っぷりね」
マミ「ここの人たち、いつもこんな感じよ。楽しいわよね」
ほむら「こんなことしてていいのかしら……」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:53:55.71 ID:0+bd7m+Go
エイラ「飲んでるか? ほむ!」
ほむら「ええ、まあ……。それより、『ほむ』はやめてほしいんだけれど」
エイラ「全然減ってないぞ! 岩石クラッシュ、特別な酒! こんなときしか飲めない!」
ほむら(中学生がお酒飲めるわけないじゃない……)
エイラ「マミをみならえ! もっと飲め!」
ほむら「えっ」
キーノ「まっ、マミ! どうだ? もっと飲むか?」
マミ「うふふふ~そうね~もういっぱいついでもらっちゃおうかしら~」
キーノ「よし来た! どうだ、マミ? 体、熱くなってきた! 脱ぐか?」
マミ「そうね~なんだかあ~ほてってきちゃったっていうか~……」
キーノ「熱いなら脱ぐ! これ自然の摂理! 何もおかしいこと、ナイ!」
ほむら「ええ、まあ……。それより、『ほむ』はやめてほしいんだけれど」
エイラ「全然減ってないぞ! 岩石クラッシュ、特別な酒! こんなときしか飲めない!」
ほむら(中学生がお酒飲めるわけないじゃない……)
エイラ「マミをみならえ! もっと飲め!」
ほむら「えっ」
キーノ「まっ、マミ! どうだ? もっと飲むか?」
マミ「うふふふ~そうね~もういっぱいついでもらっちゃおうかしら~」
キーノ「よし来た! どうだ、マミ? 体、熱くなってきた! 脱ぐか?」
マミ「そうね~なんだかあ~ほてってきちゃったっていうか~……」
キーノ「熱いなら脱ぐ! これ自然の摂理! 何もおかしいこと、ナイ!」
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 21:56:46.91 ID:0+bd7m+Go
キーノ「なっ、なんなら、手伝ってやr」
ほむら「『マジカル☆スタンガン』!!」
キーノ「電気を大切にね。ビリビリ!」
ほむら「ちょっと! 飲みすぎよマミ!」
マミ「あ~あけみさ~ん! 大丈夫よ~これくらいぃ、いつものことだわあ~」
ほむら「あなただって未成年でしょうに……」
マミ「このじだいじゃ15さいはもうオトナよ~わたしはオトナのおんななのよお~」
ほむら「まとわりつかないでっ」
キーノ「……」ピクピク
ほむら(勢いで気絶させちゃったけど……誰かしら、こいつ)
ほむら「『マジカル☆スタンガン』!!」
キーノ「電気を大切にね。ビリビリ!」
ほむら「ちょっと! 飲みすぎよマミ!」
マミ「あ~あけみさ~ん! 大丈夫よ~これくらいぃ、いつものことだわあ~」
ほむら「あなただって未成年でしょうに……」
マミ「このじだいじゃ15さいはもうオトナよ~わたしはオトナのおんななのよお~」
ほむら「まとわりつかないでっ」
キーノ「……」ピクピク
ほむら(勢いで気絶させちゃったけど……誰かしら、こいつ)
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:00:45.14 ID:0+bd7m+Go
ロボ「この液体は不純物が多すぎマスネ……」
ほむら「ロボ。さすが、あなたは冷静ね。ルッカは?」
ロボ「ルッカならそこデ伸びてイマス」
ルッカ「うひひひひ! やっらのよ……さすがるっかちゃん……ちじょにはまけんろ~」
ほむら「女子が上げてはいけない声を上げてるわ……ん、これは?」
ロボ「それはドリストーンでス」
ほむら「えっ!? いつの間に……」
ロボ「この村にドリストーンがありマシタ。何でモ、村一番の強者の証らしいデス」
ロボ「それでルッカが頼み込んで、所有者のエイラさんと勝負シマシタ。その戦利品デス」
ほむら「なるほどね。勝負方法は……まあ、見れば分かるわね」
ロボ「ハイ、飲み比べデス」
ほむら「ルッカ……やるじゃない」
ほむら「ロボ。さすが、あなたは冷静ね。ルッカは?」
ロボ「ルッカならそこデ伸びてイマス」
ルッカ「うひひひひ! やっらのよ……さすがるっかちゃん……ちじょにはまけんろ~」
ほむら「女子が上げてはいけない声を上げてるわ……ん、これは?」
ロボ「それはドリストーンでス」
ほむら「えっ!? いつの間に……」
ロボ「この村にドリストーンがありマシタ。何でモ、村一番の強者の証らしいデス」
ロボ「それでルッカが頼み込んで、所有者のエイラさんと勝負シマシタ。その戦利品デス」
ほむら「なるほどね。勝負方法は……まあ、見れば分かるわね」
ロボ「ハイ、飲み比べデス」
ほむら「ルッカ……やるじゃない」
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:02:46.03 ID:0+bd7m+Go
ルッカ「かんしゃがたりんろ~ほむ~! としうえをうやまへ~!」
ほむら「カエルさんみたいに、敬われるに足る振る舞いをしてから言いなさいよ」
ルッカ「にゃにお~!」
ほむら「ま、とにかく……一件落着か。マミも見つかったし、夜が明けたら早速戻りましょう」
ロボ「これで、グランドリオンが修復されマスネ」
キーノ「……」
エイラ「みんな! マミと、マミのトモダチ! 強さにカンパイ!!」
イオカ族たち「Prosit」
…………
ほむら「カエルさんみたいに、敬われるに足る振る舞いをしてから言いなさいよ」
ルッカ「にゃにお~!」
ほむら「ま、とにかく……一件落着か。マミも見つかったし、夜が明けたら早速戻りましょう」
ロボ「これで、グランドリオンが修復されマスネ」
キーノ「……」
エイラ「みんな! マミと、マミのトモダチ! 強さにカンパイ!!」
イオカ族たち「Prosit」
…………
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:05:51.81 ID:0+bd7m+Go
翌日
ほむら「……んぅ……」
ほむら「……あ……。ずいぶんと、寝込んじゃってたのね……。私も疲れてるのかしら……」
ロボ「ほむら! 大変デス!」
ほむら「どうしたの、ロボ? そんなに慌てて……」
ロボ「見てクダサイ! この周囲の地面ヲ!」
ほむら「! ……この足跡は、いったい……?」
ロボ「何者かの襲撃と思われマス。ゲートホルダーがなくなってイマス!」
ほむら「ゲートホルダーって……ルッカが作った、ゲートを安定化させる装置……」
ロボ「アレがないと帰れマセン!」
ほむら「盗まれたの……!? 一大事じゃない!」
ロボ「エイラさんたちに相談してみまショウ!」
ほむら「……んぅ……」
ほむら「……あ……。ずいぶんと、寝込んじゃってたのね……。私も疲れてるのかしら……」
ロボ「ほむら! 大変デス!」
ほむら「どうしたの、ロボ? そんなに慌てて……」
ロボ「見てクダサイ! この周囲の地面ヲ!」
ほむら「! ……この足跡は、いったい……?」
ロボ「何者かの襲撃と思われマス。ゲートホルダーがなくなってイマス!」
ほむら「ゲートホルダーって……ルッカが作った、ゲートを安定化させる装置……」
ロボ「アレがないと帰れマセン!」
ほむら「盗まれたの……!? 一大事じゃない!」
ロボ「エイラさんたちに相談してみまショウ!」
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:10:25.07 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 イオカ村 酋長のテント
エイラ「グガ~! グゴゴ~!」
マミ「うぅ……うーん……」
ほむら「ふたりとも、起きて!」
マミ「あう!? ……あ、ああ……おはよう、暁美さん。と、ロボさんだったかしら?」
エイラ「おー、ほむ。起きたか……ウグッ! 飲みすぎたぞ……」
ロボ「二日酔いのところ、申し訳ありマセン。デスガ、コトは急を要するのデス」
ほむら「私たちの大事なものが盗まれたの。犯人に心当たりない?」
エイラ「なに!? それ大変……あぐ、ぐ……」
マミ「大丈夫、エイラ? ……暁美さん、それはきっと恐竜人の仕業だわ」
ほむら「恐竜人? ……って、山で私たちを襲ってきた……?」
エイラ「グガ~! グゴゴ~!」
マミ「うぅ……うーん……」
ほむら「ふたりとも、起きて!」
マミ「あう!? ……あ、ああ……おはよう、暁美さん。と、ロボさんだったかしら?」
エイラ「おー、ほむ。起きたか……ウグッ! 飲みすぎたぞ……」
ロボ「二日酔いのところ、申し訳ありマセン。デスガ、コトは急を要するのデス」
ほむら「私たちの大事なものが盗まれたの。犯人に心当たりない?」
エイラ「なに!? それ大変……あぐ、ぐ……」
マミ「大丈夫、エイラ? ……暁美さん、それはきっと恐竜人の仕業だわ」
ほむら「恐竜人? ……って、山で私たちを襲ってきた……?」
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:12:49.07 ID:0+bd7m+Go
エイラ「エイラたちと恐竜人、戦ってる。恐竜人のリーダー、アザーラ。とても頭いいヤツ」
マミ「エイラたちイオカ族は、もう長いこと戦ってるの。私も協力してるんだけど……」
エイラ「マミのチカラ、心強い。ラルバのやつらも来てくれたら、もっと心強い。でもダメ……」
マミ「恐竜人を恐れた人たちは、ラルバ村に隠れ住んでるの。どこにあるかは分からないんだけど……」
エイラ「アザーラ、イオカもラルバもなくすつもり。そんなの許せない!」
エイラ「エイラ、負けない。戦うのやめる、それエイラ死ぬ時!」
ほむら「人間と恐竜の生存競争ということね……」
エイラ「恐竜人、エイラたち、恨み持ってる。ほむたちの大事なもの、盗んだ。間違いない!」
マミ「暁美さん、私たちも手伝うわ。無くしたものを取り返さなくっちゃ!」
ほむら「助かるわ。それじゃあ、恐竜人を見かけなかったか聞き込みをして……」
マミ「エイラたちイオカ族は、もう長いこと戦ってるの。私も協力してるんだけど……」
エイラ「マミのチカラ、心強い。ラルバのやつらも来てくれたら、もっと心強い。でもダメ……」
マミ「恐竜人を恐れた人たちは、ラルバ村に隠れ住んでるの。どこにあるかは分からないんだけど……」
エイラ「アザーラ、イオカもラルバもなくすつもり。そんなの許せない!」
エイラ「エイラ、負けない。戦うのやめる、それエイラ死ぬ時!」
ほむら「人間と恐竜の生存競争ということね……」
エイラ「恐竜人、エイラたち、恨み持ってる。ほむたちの大事なもの、盗んだ。間違いない!」
マミ「暁美さん、私たちも手伝うわ。無くしたものを取り返さなくっちゃ!」
ほむら「助かるわ。それじゃあ、恐竜人を見かけなかったか聞き込みをして……」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:17:15.36 ID:0+bd7m+Go
ルッカ「そっ! それには、及ばないわ! ……うぐっ」
ほむら「ルッカ! あなた、どこにいたのよ?」
ルッカ「聞き込みなら、もうしてきたわ。ここから南にある、迷いの森よ!」
ルッカ「広場から出てきた恐竜人がそこに向かったって話を……あいたたた」
ロボ「ルッカ! 大丈夫デスカ!」
ほむら「お手柄よルッカ。あなたは休んでて。ロボ、ルッカを頼むわね」
ルッカ「私も……」
ほむら「そんなフラフラした状態でまともに動けるとでも?」
ルッカ「へーき、へーき! これぐら……おぇっぷ。あ、やっぱ無理だわ」
ほむら「お酒くさいわね。ロボ、何とかならない?」
ロボ「承知しまシタ。ルッカ、これをどうゾ。お二方にも、お分けしまショウ」
エイラ「なんだこれ! 食いものか?」
マミ「グミかしら。……あら? お口の中がすっきりして、ほのかにミントの香りが……」
ロボ「口臭清涼剤デス。これでお酒の臭いも吹き飛びマス。女性は身だしなみが大切と聞きマシタ」
ほむら「ルッカ! あなた、どこにいたのよ?」
ルッカ「聞き込みなら、もうしてきたわ。ここから南にある、迷いの森よ!」
ルッカ「広場から出てきた恐竜人がそこに向かったって話を……あいたたた」
ロボ「ルッカ! 大丈夫デスカ!」
ほむら「お手柄よルッカ。あなたは休んでて。ロボ、ルッカを頼むわね」
ルッカ「私も……」
ほむら「そんなフラフラした状態でまともに動けるとでも?」
ルッカ「へーき、へーき! これぐら……おぇっぷ。あ、やっぱ無理だわ」
ほむら「お酒くさいわね。ロボ、何とかならない?」
ロボ「承知しまシタ。ルッカ、これをどうゾ。お二方にも、お分けしまショウ」
エイラ「なんだこれ! 食いものか?」
マミ「グミかしら。……あら? お口の中がすっきりして、ほのかにミントの香りが……」
ロボ「口臭清涼剤デス。これでお酒の臭いも吹き飛びマス。女性は身だしなみが大切と聞きマシタ」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:19:10.32 ID:0+bd7m+Go
ほむら「何とかしろとは言ったけど……なんでそんなものをロボが持ってるのよ」
ロボ「ワタシの内部に備蓄されているものデス」
ロボ「これヲ破砕シ、含有物質を循環させることにヨリ、体臭の拡散を防いでイマス」
ロボ「錆びや油による臭いデ皆様方が不快になってハいけませんカラネ」
マミ「で、できたロボットさんね……」
エイラ「お前言うこと、わからん。わからないこと、言うな。エイラ、頭、火山、なる」
ルッカ「ふふ……防水性能と一緒に私がつけてやったのよ。ルッカちゃん天才」
ほむら「ロボ? 嫌なことは嫌って言っていいのよ?」
ロボ「?? 発言の意図が不明デス」
ロボ「ワタシの内部に備蓄されているものデス」
ロボ「これヲ破砕シ、含有物質を循環させることにヨリ、体臭の拡散を防いでイマス」
ロボ「錆びや油による臭いデ皆様方が不快になってハいけませんカラネ」
マミ「で、できたロボットさんね……」
エイラ「お前言うこと、わからん。わからないこと、言うな。エイラ、頭、火山、なる」
ルッカ「ふふ……防水性能と一緒に私がつけてやったのよ。ルッカちゃん天才」
ほむら「ロボ? 嫌なことは嫌って言っていいのよ?」
ロボ「?? 発言の意図が不明デス」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:20:44.18 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 迷いの森
ほむら「ここが迷いの森ね……」
エイラ「ここ、道入り組んでる。魔物いっぱい。誰も近寄らない」
マミ「だからこそ、逃走経路にはうってつけよね。……待って、誰かいる!」
キーノ「!」
エイラ「キーノ! ここで何してる?」
キーノ「……エイラ、マミ……お、オレ……」
マミ「キーノくん。どうかしたの? 顔が真っ青よ?」
キーノ「……ご……ゴメン! ほむたちの物、キーノ、盗んだ……」
ほむら「! ……あなたが……」
エイラ「なぜ取った!」
ほむら「ここが迷いの森ね……」
エイラ「ここ、道入り組んでる。魔物いっぱい。誰も近寄らない」
マミ「だからこそ、逃走経路にはうってつけよね。……待って、誰かいる!」
キーノ「!」
エイラ「キーノ! ここで何してる?」
キーノ「……エイラ、マミ……お、オレ……」
マミ「キーノくん。どうかしたの? 顔が真っ青よ?」
キーノ「……ご……ゴメン! ほむたちの物、キーノ、盗んだ……」
ほむら「! ……あなたが……」
エイラ「なぜ取った!」
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:24:47.76 ID:0+bd7m+Go
キーノ「キーノ、聞いた。マミ、ほむたちと、帰る」
キーノ「キーノ、マミ、好き。一番! マミ、いなくなる。キーノ、それ、イヤ……」
マミ「キーノくん……」
エイラ「WRY!!」ドギャーン!
ほむら「ちょっ……スパルタね……」
エイラ「キーノ。なぜ殴られた、分かるか?」
キーノ「エイラ、マミ、好き違うから……いなくなる、イヤじゃない……」
キーノ「キーノ、マミ、好き。一番! マミ、いなくなる。キーノ、それ、イヤ……」
マミ「キーノくん……」
エイラ「WRY!!」ドギャーン!
ほむら「ちょっ……スパルタね……」
エイラ「キーノ。なぜ殴られた、分かるか?」
キーノ「エイラ、マミ、好き違うから……いなくなる、イヤじゃない……」
146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:27:29.69 ID:0+bd7m+Go
エイラ「それ違う! エイラ、マミ、一番好き! でもマミ、使命ある!」
エイラ「エイラも、使命ある。キーノ、使命ある。みんなある!」
エイラ「大切なら、助けてやる! 巣立つ時、来たら、信頼して送り出す! それが、なまか!」
キーノ「……!」
マミ「キーノくん。あなたの気持ち、うれしいわ。でも人のものを盗むのは間違ったことなの」
マミ「間違ったことをしたら、それを正してあげるのも仲間なんじゃないかしら?」
マミ「エイラが怒ってるのはキーノくんのためを思ってのことなの。分かってあげて?」
キーノ「……」
エイラ「エイラも、使命ある。キーノ、使命ある。みんなある!」
エイラ「大切なら、助けてやる! 巣立つ時、来たら、信頼して送り出す! それが、なまか!」
キーノ「……!」
マミ「キーノくん。あなたの気持ち、うれしいわ。でも人のものを盗むのは間違ったことなの」
マミ「間違ったことをしたら、それを正してあげるのも仲間なんじゃないかしら?」
マミ「エイラが怒ってるのはキーノくんのためを思ってのことなの。分かってあげて?」
キーノ「……」
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:30:20.09 ID:0+bd7m+Go
キーノ「エイラ……マミ……ゴメン! ほむ、ゴメン!」
ほむら「いいわよ、もう。盗んだものを返してくれれば」
キーノ「……ない。恐竜人、持っていかれた」
ほむら「ええ~……」
マミ「やっぱり最後は恐竜人なのね。どっちに行ったの?」
キーノ「この森の中、入ってった……」
エイラ「エイラたち、行く。キーノ、村戻る。村、守れ!」
キーノ「分かった! エイラ、マミ、ほむ、必ず戻る!」
…………
エイラ「キーノ、男。エイラ、死んだり子供できたら、キーノ、酋長なる」
エイラ「マミもそのとき、きっといない。キーノ、成長しないと、ダメ」
マミ「エイラ……」
ほむら「強いわね、あなたは」
エイラ「さ、恐竜人、追う! 大事なもの、取り返す!」
ほむら「いいわよ、もう。盗んだものを返してくれれば」
キーノ「……ない。恐竜人、持っていかれた」
ほむら「ええ~……」
マミ「やっぱり最後は恐竜人なのね。どっちに行ったの?」
キーノ「この森の中、入ってった……」
エイラ「エイラたち、行く。キーノ、村戻る。村、守れ!」
キーノ「分かった! エイラ、マミ、ほむ、必ず戻る!」
…………
エイラ「キーノ、男。エイラ、死んだり子供できたら、キーノ、酋長なる」
エイラ「マミもそのとき、きっといない。キーノ、成長しないと、ダメ」
マミ「エイラ……」
ほむら「強いわね、あなたは」
エイラ「さ、恐竜人、追う! 大事なもの、取り返す!」
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:36:34.08 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 恐竜人アジト
ほむら「森を抜けた先のこの洞窟……」
エイラ「臭いする。間違いない、ここ、ヤツらのアジト!」
マミ「恐竜人たちがウジャウジャいるわ。ふたりとも、気をつけて進みましょう!」
…………
洞窟最深部
???「これは一体……。あのサルどもが、本当にこんな高度な物を?」
エイラ「アザーラ!!」
ほむら(こいつが恐竜人のリーダーか。確かに衣装は派手ね……)
アザーラ「来たなサルども……。うん? そっちの新顔は、牛女と同じ臭いがするな」
ほむら「森を抜けた先のこの洞窟……」
エイラ「臭いする。間違いない、ここ、ヤツらのアジト!」
マミ「恐竜人たちがウジャウジャいるわ。ふたりとも、気をつけて進みましょう!」
…………
洞窟最深部
???「これは一体……。あのサルどもが、本当にこんな高度な物を?」
エイラ「アザーラ!!」
ほむら(こいつが恐竜人のリーダーか。確かに衣装は派手ね……)
アザーラ「来たなサルども……。うん? そっちの新顔は、牛女と同じ臭いがするな」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:39:41.81 ID:0+bd7m+Go
マミ「牛女はやめなさいって言ってるでしょ!」
アザーラ「不必要に を膨らませておいて、よく言うわ」
ほむら「あなた、なかなか話が分かるじゃない」
マミ「暁美さん!?」
ほむら「冗談よ」
アザーラ「ふん……。そういう貴様はずいぶんと貧相だが、本当に同じ種族か?」
ほむら「……前言を撤回するわね。やっぱりあなたは敵だわ」ビキビキ
エイラ「アザーラ! 盗んだもの、返せ!」
アザーラ「そう急くな。おい、これはどうやって使うものなのだ?」
ほむら「教えるとでも?」
アザーラ「ふふ……だろうな。私もそう簡単に話してもらえるとは思っておらんよ」
アザーラ「では、体に聞くとしようか。出でよ、ニズベール!」
アザーラ「不必要に を膨らませておいて、よく言うわ」
ほむら「あなた、なかなか話が分かるじゃない」
マミ「暁美さん!?」
ほむら「冗談よ」
アザーラ「ふん……。そういう貴様はずいぶんと貧相だが、本当に同じ種族か?」
ほむら「……前言を撤回するわね。やっぱりあなたは敵だわ」ビキビキ
エイラ「アザーラ! 盗んだもの、返せ!」
アザーラ「そう急くな。おい、これはどうやって使うものなのだ?」
ほむら「教えるとでも?」
アザーラ「ふふ……だろうな。私もそう簡単に話してもらえるとは思っておらんよ」
アザーラ「では、体に聞くとしようか。出でよ、ニズベール!」
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:44:03.75 ID:0+bd7m+Go
ニズベール「グゲゲゲゲ! オレ様の出番ですね? アザーラ様」
ほむら「人型トリケラトプスですって!?」
マミ「ニズベール……恐竜人の中でも、随一の怪力を誇る強敵よ」
アザーラ「サルどもを痛めつけてやれ。二度と我らに歯向かおうなどという気が起きないようにな」
ニズベール「そいつぁオレ様好みの仕事ですねえ!」
エイラ「ニズベール! どけ! お前、用、ない!」
ニズベール「ボス猿と牛女か……。てめぇらも大概、諦めが悪いよなあ?」
ニズベール「新顔がひとり増えたところで、オレ様たち恐竜人に勝てると思っているのか!」
マミ「やってみなければ分からないわ!」
ニズベール「そうかい。なら、かかってきな!」
ほむら「人型トリケラトプスですって!?」
マミ「ニズベール……恐竜人の中でも、随一の怪力を誇る強敵よ」
アザーラ「サルどもを痛めつけてやれ。二度と我らに歯向かおうなどという気が起きないようにな」
ニズベール「そいつぁオレ様好みの仕事ですねえ!」
エイラ「ニズベール! どけ! お前、用、ない!」
ニズベール「ボス猿と牛女か……。てめぇらも大概、諦めが悪いよなあ?」
ニズベール「新顔がひとり増えたところで、オレ様たち恐竜人に勝てると思っているのか!」
マミ「やってみなければ分からないわ!」
ニズベール「そうかい。なら、かかってきな!」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:45:33.68 ID:0+bd7m+Go
ほむら「言われなくても! 食らえ、『デザートイーグル』!!」ダァン!!
ニズベール「筋肉いぇいいぇーい!」ガイン!
ほむら「弾かれた!?」
マミ「無駄よ、暁美さん……。ニズベールの鋼鉄の皮膚には生半可な攻撃は通用しないわ」
ほむら「またそれ!?」
エイラ「また? なにがだ?」
ほむら「いや、まあ、いいけど……」
ニズベール「筋肉いぇいいぇーい!」ガイン!
ほむら「弾かれた!?」
マミ「無駄よ、暁美さん……。ニズベールの鋼鉄の皮膚には生半可な攻撃は通用しないわ」
ほむら「またそれ!?」
エイラ「また? なにがだ?」
ほむら「いや、まあ、いいけど……」
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:47:01.37 ID:0+bd7m+Go
マミ「あの皮膚のせいで、私たちも手を焼いているのよ……」
ほむら「以前の経験を生かすなら……魔法が有効だったはずよね。マミの出番だわ」
マミ「それもダメなのよ。『ティロ・フィナーレ』で、やっと傷つけられるかどうかって感じなの」
ほむら「ええ~……」
ニズベール「サルどもが、このオレ様の筋肉をどうこうしようと言うのがそもそも間違いなのだ!」
ニズベール「おとなしくぶっ飛ばされろォ! 『筋肉タックル』!!」
ほむら「! 体当たり!?」
マミ「いけない、暁美さん!」
ほむら「以前の経験を生かすなら……魔法が有効だったはずよね。マミの出番だわ」
マミ「それもダメなのよ。『ティロ・フィナーレ』で、やっと傷つけられるかどうかって感じなの」
ほむら「ええ~……」
ニズベール「サルどもが、このオレ様の筋肉をどうこうしようと言うのがそもそも間違いなのだ!」
ニズベール「おとなしくぶっ飛ばされろォ! 『筋肉タックル』!!」
ほむら「! 体当たり!?」
マミ「いけない、暁美さん!」
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:48:35.02 ID:0+bd7m+Go
エイラ「『まるまじろキック』!!」
ニズベール「むっ!」
マミ「エイラ! ナイスタイミングよ!」
エイラ「でも防がれた! 悔しい!」
ニズベール「邪魔しやがって、ボス猿め」
エイラ「ほむ、手、出させない!」
ほむら「助かったわ……」
ニズベール「おもしれえ、てめぇとは前から力比べをしたいと思っていたんだ」
ニズベール「どっちの筋肉がより優れているか、今日こそ勝負をつけようぜ!」
エイラ「のぞむところ!」
ニズベール「むっ!」
マミ「エイラ! ナイスタイミングよ!」
エイラ「でも防がれた! 悔しい!」
ニズベール「邪魔しやがって、ボス猿め」
エイラ「ほむ、手、出させない!」
ほむら「助かったわ……」
ニズベール「おもしれえ、てめぇとは前から力比べをしたいと思っていたんだ」
ニズベール「どっちの筋肉がより優れているか、今日こそ勝負をつけようぜ!」
エイラ「のぞむところ!」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:50:05.24 ID:0+bd7m+Go
ニズベール「むぅン!!」
エイラ「やあ!!」
マミ「あれは……手四つ!」
ほむら「プロレスでよく見る、互いの向き合う手をつかみ合って押し合うアレね」
ニズベール「きんにくぅ……プッシュゥ……!!」
エイラ「うぎぎぎぎ……!!」
ほむら「互角ね。たいしたものだわ、恐竜相手に」
マミ「負けないで、エイラ!」
エイラ「やあ!!」
マミ「あれは……手四つ!」
ほむら「プロレスでよく見る、互いの向き合う手をつかみ合って押し合うアレね」
ニズベール「きんにくぅ……プッシュゥ……!!」
エイラ「うぎぎぎぎ……!!」
ほむら「互角ね。たいしたものだわ、恐竜相手に」
マミ「負けないで、エイラ!」
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:53:47.06 ID:0+bd7m+Go
ほむら「マミ。ちょっと……」
マミ「フレーフレー、エイラ! がんばれがんばれエイラ!」
マミ「エル・オー・ブイ・イー・らぶりーエイラーッ!!」
ほむら「話を聞きなさい」スパーン!
マミ「いたっ!? な、なにするの暁美さん!?」
ほむら「応援してる場合じゃないでしょ。あいつをどうやって倒すか考えないと」
マミ「そ、そうよね。ごめんなさい」
ほむら「何か弱点はないの?」
マミ「うーん……。そう言われてもねえ……」
マミ「フレーフレー、エイラ! がんばれがんばれエイラ!」
マミ「エル・オー・ブイ・イー・らぶりーエイラーッ!!」
ほむら「話を聞きなさい」スパーン!
マミ「いたっ!? な、なにするの暁美さん!?」
ほむら「応援してる場合じゃないでしょ。あいつをどうやって倒すか考えないと」
マミ「そ、そうよね。ごめんなさい」
ほむら「何か弱点はないの?」
マミ「うーん……。そう言われてもねえ……」
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 22:56:57.54 ID:0+bd7m+Go
マミ「あ、そういえば……」
ほむら「何か思いついたの?」
マミ「えっとね。ニズベールとは以前、一度だけ戦ったことがあるんだけど……」
マミ「彼、ほとんどの攻撃が通用しないでしょう? 正直、勝てないと思ってたわ」
マミ「でもしばらくしたら、慌てて逃げていったの。不思議よね?」
ほむら「そうね、なぜ逃げたのかしら……。その時、変わったことはなかった?」
マミ「雨が降ってたわ」
ほむら「雨?」
マミ「『狩りの森』って知ってる? イオカ村の北にあるんだけれど、あそこは天気が変わりやすいのよ」
ほむら「……水が苦手ということ?」
マミ「でも、降り始めで小雨の時は別に気にしてる様子はなかったし……違うような気もするけど」
ほむら「うーん……」
ほむら「何か思いついたの?」
マミ「えっとね。ニズベールとは以前、一度だけ戦ったことがあるんだけど……」
マミ「彼、ほとんどの攻撃が通用しないでしょう? 正直、勝てないと思ってたわ」
マミ「でもしばらくしたら、慌てて逃げていったの。不思議よね?」
ほむら「そうね、なぜ逃げたのかしら……。その時、変わったことはなかった?」
マミ「雨が降ってたわ」
ほむら「雨?」
マミ「『狩りの森』って知ってる? イオカ村の北にあるんだけれど、あそこは天気が変わりやすいのよ」
ほむら「……水が苦手ということ?」
マミ「でも、降り始めで小雨の時は別に気にしてる様子はなかったし……違うような気もするけど」
ほむら「うーん……」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:00:04.51 ID:0+bd7m+Go
マミ「そういえば、あのあとは大変だったわ。どしゃ降りになっちゃって、雷も鳴り出す始末で……」
ほむら「……! 雷……!」
マミ「え?」
ほむら「そうよ、雷よ! 雨が強くなってきたから、その時は逃げたのよ!」
マミ「あ……そ、そうか。なるほど!」
ほむら「ニズベールの弱点は、『雷』だわ!」
マミ「……って、分かったのはいいけれど、どうしようもないわよね?」
マミ「雷の魔法なんて誰も使えないわ。ここは洞窟の中だし、自然発生するわけもない……」
ほむら「その必要はないわ。マミ、準備して。私があいつを感電させたら、ティロってしまいなさい」
マミ「感電させるって……何をするつもり?」
ほむら「いいから。いつでも撃てるようにしておいてね。いくわよ!」
マミ「あ! ちょ、ちょっと!?」
ほむら「……! 雷……!」
マミ「え?」
ほむら「そうよ、雷よ! 雨が強くなってきたから、その時は逃げたのよ!」
マミ「あ……そ、そうか。なるほど!」
ほむら「ニズベールの弱点は、『雷』だわ!」
マミ「……って、分かったのはいいけれど、どうしようもないわよね?」
マミ「雷の魔法なんて誰も使えないわ。ここは洞窟の中だし、自然発生するわけもない……」
ほむら「その必要はないわ。マミ、準備して。私があいつを感電させたら、ティロってしまいなさい」
マミ「感電させるって……何をするつもり?」
ほむら「いいから。いつでも撃てるようにしておいてね。いくわよ!」
マミ「あ! ちょ、ちょっと!?」
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:02:35.86 ID:0+bd7m+Go
エイラ「んううぅぅぅ……!!」
ニズベール「サ、サルにしては……ずいぶん、粘ったが……そ、そろそろ……限界のようだな……!」
エイラ「お、お前、こそ……!」
ニズベール「筋肉に……不可能は、なぁいッ! うおおおおッ!!」
エイラ「! ぐ、あ……いぎぎぎぎ……!!」
ニズベール「グゲゲゲ……! このまま、てめぇのこぶしを握りつぶしてやる……ッ!!」
エイラ「うあああ……!!」
ニズベール「サ、サルにしては……ずいぶん、粘ったが……そ、そろそろ……限界のようだな……!」
エイラ「お、お前、こそ……!」
ニズベール「筋肉に……不可能は、なぁいッ! うおおおおッ!!」
エイラ「! ぐ、あ……いぎぎぎぎ……!!」
ニズベール「グゲゲゲ……! このまま、てめぇのこぶしを握りつぶしてやる……ッ!!」
エイラ「うあああ……!!」
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:04:37.98 ID:0+bd7m+Go
ほむら「エイラ! もういいわ、よくがんばってくれたわね!」
エイラ「ほむ!?」
ニズベール「新顔があ! 加勢に来たところで、その細い体で何ができる!」
ほむら「あなたの弱点はお見通しよ……」
ニズベール「オレ様の筋肉は無敵! 弱点など存在しなァい!」
ほむら「こいつを食らっても、同じことを言ってられるかしらね?」
ほむら「『マジカル☆スタンガン』!!」
ニズベール「電気を大切にね。ビリビリ!」
エイラ「ほむ!?」
ニズベール「新顔があ! 加勢に来たところで、その細い体で何ができる!」
ほむら「あなたの弱点はお見通しよ……」
ニズベール「オレ様の筋肉は無敵! 弱点など存在しなァい!」
ほむら「こいつを食らっても、同じことを言ってられるかしらね?」
ほむら「『マジカル☆スタンガン』!!」
ニズベール「電気を大切にね。ビリビリ!」
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:06:43.63 ID:0+bd7m+Go
ニズベール「ぐおおお!? オレ様の筋肉が、焼け焦げるゥゥ!!!」
エイラ「おお!? ほむ、何した!?」
ほむら「感電させたのよ。思ったとおり、こいつ雷に弱すぎるわ」
ほむら「たかがスタンガンごときで、ここまでダメージが通るなんてね!」
エイラ「??? すたんがん?」
ほむら「説明はあとよ。……マミ! よろしく!」
マミ「やるわね、暁美さん。私も、ちょっとは格好いいところ見せないと……」
マミ「ふたりとも、ちゃんと避けてね! いくわよ!」
マミ「『ティロ・フィナーレ』!!」
エイラ「おお!? ほむ、何した!?」
ほむら「感電させたのよ。思ったとおり、こいつ雷に弱すぎるわ」
ほむら「たかがスタンガンごときで、ここまでダメージが通るなんてね!」
エイラ「??? すたんがん?」
ほむら「説明はあとよ。……マミ! よろしく!」
マミ「やるわね、暁美さん。私も、ちょっとは格好いいところ見せないと……」
マミ「ふたりとも、ちゃんと避けてね! いくわよ!」
マミ「『ティロ・フィナーレ』!!」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:09:57.80 ID:0+bd7m+Go
ニズベール「ぐぎゃあああっ! オレ様の筋肉が、サルどもなぞにいいいーッ!!!」
ほむら「なるほど……。感電すると、無敵の防御が崩れるのか。雷を恐れるはずよね」
エイラ「マミ! ほむ! お前らすごい!」
マミ「エイラが時間を稼いでくれたおかげよ」
アザーラ「なんだ、今の絶叫は……ニ、ニズベール!?」
エイラ「アザーラ!」
アザーラ「馬鹿な!? ニズベールがサルどもに負けるとは!」
マミ「観念しなさい! あなたご自慢の部下は、私たちが倒したわ!」
アザーラ「……ここは引こう。だが覚えておけ。この大地は我が恐竜人のものなのだ……」
アザーラ「貴様らサルどもになど、ゆずりはせんぞ!」
…………
ほむら「なるほど……。感電すると、無敵の防御が崩れるのか。雷を恐れるはずよね」
エイラ「マミ! ほむ! お前らすごい!」
マミ「エイラが時間を稼いでくれたおかげよ」
アザーラ「なんだ、今の絶叫は……ニ、ニズベール!?」
エイラ「アザーラ!」
アザーラ「馬鹿な!? ニズベールがサルどもに負けるとは!」
マミ「観念しなさい! あなたご自慢の部下は、私たちが倒したわ!」
アザーラ「……ここは引こう。だが覚えておけ。この大地は我が恐竜人のものなのだ……」
アザーラ「貴様らサルどもになど、ゆずりはせんぞ!」
…………
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:12:04.47 ID:0+bd7m+Go
マミ「暁美さん、どう? ゲートホルダーっていうの、無事かしら?」
ほむら「ぱっと見は壊れてないわね。あとでルッカにも見てもらうけど、たぶん大丈夫でしょう」
マミ「良かった。ところで、どうしてスタンガンなんて持ってるの?」
ほむら「痴漢撃退用よ。主な対象は……そうね、キーノとか」
マミ「なんでキーノくん? あの子、とてもいい子よ?」
ほむら「知らないほうがいいこともあるわよね……。気にしないでちょうだい」
マミ「???」
エイラ「アザーラ、また攻めてくる……。次こそ、決着……」
マミ「エイラ?」
エイラ「……う……ゲエーッ! エロロロロロ!!!」
マミ「ちょっ! ちょっとー!?」
ほむら(まだ治ってなかったの……。それでこれだけ戦えるって、すごいわね……)
ほむら「ぱっと見は壊れてないわね。あとでルッカにも見てもらうけど、たぶん大丈夫でしょう」
マミ「良かった。ところで、どうしてスタンガンなんて持ってるの?」
ほむら「痴漢撃退用よ。主な対象は……そうね、キーノとか」
マミ「なんでキーノくん? あの子、とてもいい子よ?」
ほむら「知らないほうがいいこともあるわよね……。気にしないでちょうだい」
マミ「???」
エイラ「アザーラ、また攻めてくる……。次こそ、決着……」
マミ「エイラ?」
エイラ「……う……ゲエーッ! エロロロロロ!!!」
マミ「ちょっ! ちょっとー!?」
ほむら(まだ治ってなかったの……。それでこれだけ戦えるって、すごいわね……)
167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:16:54.20 ID:0+bd7m+Go
B.C.65000000 イオカ村 酋長のテント
エイラ「ほむたち、行くか」
ほむら「世話になったわね」
エイラ「また来い。宴やる。飲む。食べる。踊る。戦う。楽しい!」
ほむら「飲むのはもう勘弁してほしいわ……」
キーノ「ゴメン、ほむ。キーノ、強くなる。ほむよりも!」
ほむら「そう。あなたなら……きっとできるわ」
ルッカ「さーて! 二日酔いも治ったし、ちゃっちゃとグランドリオンを直しに行くわよ!」
ロボ「ルッカが元気になってなによりデス」
ほむら「またうるさくなるわね……」
マミ「……」
エイラ「ほむたち、行くか」
ほむら「世話になったわね」
エイラ「また来い。宴やる。飲む。食べる。踊る。戦う。楽しい!」
ほむら「飲むのはもう勘弁してほしいわ……」
キーノ「ゴメン、ほむ。キーノ、強くなる。ほむよりも!」
ほむら「そう。あなたなら……きっとできるわ」
ルッカ「さーて! 二日酔いも治ったし、ちゃっちゃとグランドリオンを直しに行くわよ!」
ロボ「ルッカが元気になってなによりデス」
ほむら「またうるさくなるわね……」
マミ「……」
168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:18:31.35 ID:0+bd7m+Go
マミ「あのね、暁美さん……」
ほむら「なに、マミ? お別れはすんだの?」
マミ「そのことなんだけど……もう少しだけ、ここに残らせてくれないかしら?」
ほむら「え?」
マミ「ずっと考えてたんだけど……恐竜人たちとの戦いはまだ終わっていないの」
マミ「エイラも言ってたように、きっとまた攻めてくるわ」
マミ「イオカ族の人たちは仲間だもの。私も、力になりたいの」
エイラ「マミ……」
マミ「だから……全部終わるまで、ここに残りたいんだけど……」
ほむら「なに、マミ? お別れはすんだの?」
マミ「そのことなんだけど……もう少しだけ、ここに残らせてくれないかしら?」
ほむら「え?」
マミ「ずっと考えてたんだけど……恐竜人たちとの戦いはまだ終わっていないの」
マミ「エイラも言ってたように、きっとまた攻めてくるわ」
マミ「イオカ族の人たちは仲間だもの。私も、力になりたいの」
エイラ「マミ……」
マミ「だから……全部終わるまで、ここに残りたいんだけど……」
169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:21:36.72 ID:0+bd7m+Go
ほむら「……はぁ。相変わらず甘いわね、マミ」
マミ「うっ……だ、駄目かしら?」
ほむら「全部終わったらって、いつの話よ? それまでゲートが開いてる保証は?」
マミ「えっ……いや、それは~……そんなに先の話にはならないんじゃないかな~と……」
ほむら「甘いわね、動機も見立ても。砂糖吐きそうだわ」
マミ「だ、だってぇ……」
ほむら「……ま、さやかを中世に残してきた私が言えた義理じゃないわね」
マミ「! それじゃあ……」
ほむら「好きにしたらいいわ。これは選別よ」
マミ「これ……グリーフシード?」
ほむら「さやかからもらった分よ。私はまだストックがあるし」
マミ「ありがとう、暁美さん!」
ほむら「終わるまでゲートが閉じないよう祈っておくことね」
マミ「怖いこと言わないで……」
マミ「うっ……だ、駄目かしら?」
ほむら「全部終わったらって、いつの話よ? それまでゲートが開いてる保証は?」
マミ「えっ……いや、それは~……そんなに先の話にはならないんじゃないかな~と……」
ほむら「甘いわね、動機も見立ても。砂糖吐きそうだわ」
マミ「だ、だってぇ……」
ほむら「……ま、さやかを中世に残してきた私が言えた義理じゃないわね」
マミ「! それじゃあ……」
ほむら「好きにしたらいいわ。これは選別よ」
マミ「これ……グリーフシード?」
ほむら「さやかからもらった分よ。私はまだストックがあるし」
マミ「ありがとう、暁美さん!」
ほむら「終わるまでゲートが閉じないよう祈っておくことね」
マミ「怖いこと言わないで……」
170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:23:22.01 ID:0+bd7m+Go
エイラ「マミ、まだ残るか? いいのか?」
マミ「ええ、もうしばらくのあいだ、よろしくね」
キーノ「春ですよー! 春が来ましたよー!」
マミ「キーノくんはちゃんと反省して、決意を反故にしないように」
キーノ「Oh...」
ほむら(いい仲間じゃない……。がんばってね、マミ)
マミ「ええ、もうしばらくのあいだ、よろしくね」
キーノ「春ですよー! 春が来ましたよー!」
マミ「キーノくんはちゃんと反省して、決意を反故にしないように」
キーノ「Oh...」
ほむら(いい仲間じゃない……。がんばってね、マミ)
171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:29:09.42 ID:0+bd7m+Go
A.D.1000 ボッシュの小屋
ボッシュ「ドリストーンを見つけてくるとはの。どうやって……いや、それは瑣末なことか」
ほむら「これで文句ないでしょう? さあ、グランドリオンの修復を」
ボッシュ「うむ。その苦労に応えねばな。久しぶりに腕が鳴るわい!」
ボッシュ「早速作業開始じゃ! お主らも手伝えい!」
ルッカ「伝説の聖剣の復活か。面白そうじゃない!」
ロボ「微力ながらお手伝いシマス」
ほむら(あれ、何か私も手伝う流れよね、これ……)
ボッシュ「グランドリオンの修復にはドリストーンを精製するだけでは駄目じゃ」
ボッシュ「同時に剣を活性化させる必要がある。お主らは精製を、ワシは活性化を行うぞ!」
ボッシュ「しかるのち、そのふたつを掛け合わせる!」
ルッカ「任しとき! いくわよロボ!」
ボッシュ「ドリストーンを見つけてくるとはの。どうやって……いや、それは瑣末なことか」
ほむら「これで文句ないでしょう? さあ、グランドリオンの修復を」
ボッシュ「うむ。その苦労に応えねばな。久しぶりに腕が鳴るわい!」
ボッシュ「早速作業開始じゃ! お主らも手伝えい!」
ルッカ「伝説の聖剣の復活か。面白そうじゃない!」
ロボ「微力ながらお手伝いシマス」
ほむら(あれ、何か私も手伝う流れよね、これ……)
ボッシュ「グランドリオンの修復にはドリストーンを精製するだけでは駄目じゃ」
ボッシュ「同時に剣を活性化させる必要がある。お主らは精製を、ワシは活性化を行うぞ!」
ボッシュ「しかるのち、そのふたつを掛け合わせる!」
ルッカ「任しとき! いくわよロボ!」
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:32:50.54 ID:0+bd7m+Go
ロボ「ドリストーンをスキャンしマス! 不純物計測、1番カラ24番!」
ルッカ「ドリル用意!」
ロボ「ドリル用意! 除去開始シマス!」
ルッカ「レーザー用意! 最も純度の高い部分は!?」
ロボ「座標、P 23.9 = B0 -7.2 = L0 127.4! 抽出開始シマス!」
ルッカ「くっ、汗が目に! 助手、拭いて!」
ほむら「助手ってゆーな」フキフキ
ルッカ「良ぉお~~~~~~~しッ!」
ほむら「……」チラッ
ボッシュ「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ! 『恐怖』を我が物とすることじゃあッ!」
ボッシュ「波紋ッ! その生命エネルギーによってグランドリオンは活性化するッ!」
ほむら(何でボッシュさん、上半身裸なのかしら……)
コオオオオオオオ チュミミーン メメタァ
…………
ルッカ「ドリル用意!」
ロボ「ドリル用意! 除去開始シマス!」
ルッカ「レーザー用意! 最も純度の高い部分は!?」
ロボ「座標、P 23.9 = B0 -7.2 = L0 127.4! 抽出開始シマス!」
ルッカ「くっ、汗が目に! 助手、拭いて!」
ほむら「助手ってゆーな」フキフキ
ルッカ「良ぉお~~~~~~~しッ!」
ほむら「……」チラッ
ボッシュ「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ! 『恐怖』を我が物とすることじゃあッ!」
ボッシュ「波紋ッ! その生命エネルギーによってグランドリオンは活性化するッ!」
ほむら(何でボッシュさん、上半身裸なのかしら……)
コオオオオオオオ チュミミーン メメタァ
…………
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:39:13.01 ID:0+bd7m+Go
ボッシュ「待たせたの……見るがよい! これこそがグランドリオンじゃ!」
ルッカ「すごいわ……神々しさすら感じる……」
ロボ「不思議デス。このグランドリオン自体に精神エネルギーが感じられマス」
ほむら「まぁ……うん。見事なものよね。制作の経緯はともかくとして」
ボッシュ「ワシにかかればザッとこんなもんじゃ。ほれ、早く持っていけ」
ほむら「準備は整ったわね。カエルさんのところに行くわよ」
ルッカ「いってらっしゃい」
ほむら「……あなたも行くのよ」
ルッカ「疲れたからやめとくわ。ほむらが持っていって、ふたりと合流すればちょうど3人旅じゃない」
ロボ「ナルホド、とても合理的デスネ」
ほむら「もうツッコむのも疲れたわ。あなたたち、あとで覚えてなさいよ」
ルッカ「すごいわ……神々しさすら感じる……」
ロボ「不思議デス。このグランドリオン自体に精神エネルギーが感じられマス」
ほむら「まぁ……うん。見事なものよね。制作の経緯はともかくとして」
ボッシュ「ワシにかかればザッとこんなもんじゃ。ほれ、早く持っていけ」
ほむら「準備は整ったわね。カエルさんのところに行くわよ」
ルッカ「いってらっしゃい」
ほむら「……あなたも行くのよ」
ルッカ「疲れたからやめとくわ。ほむらが持っていって、ふたりと合流すればちょうど3人旅じゃない」
ロボ「ナルホド、とても合理的デスネ」
ほむら「もうツッコむのも疲れたわ。あなたたち、あとで覚えてなさいよ」
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:41:23.24 ID:0+bd7m+Go
A.D.600 お化けカエルの森
カエル「まさか、ありえん……」
さやか「うわ、すご! グランドリオン、完全に直ってるじゃん!」
ほむら「苦労したわ、本当に……」
さやか「なんかえらい実感こもってるね」
さやか「師匠! ほむらたちが、ここまでしてくれたんだよ! これでも決心つかないの!?」
カエル「……」
さやか「師匠!!」
カエル「……少し、考えさせてくれ。今夜はここで休むといい」
ほむら(えっ、ここで!?)
…………
カエル「まさか、ありえん……」
さやか「うわ、すご! グランドリオン、完全に直ってるじゃん!」
ほむら「苦労したわ、本当に……」
さやか「なんかえらい実感こもってるね」
さやか「師匠! ほむらたちが、ここまでしてくれたんだよ! これでも決心つかないの!?」
カエル「……」
さやか「師匠!!」
カエル「……少し、考えさせてくれ。今夜はここで休むといい」
ほむら(えっ、ここで!?)
…………
177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:45:38.95 ID:0+bd7m+Go
深夜
カエル「……」
カエル「……そんな草陰でゴソゴソしてちゃあ、魔物と間違えて退治しちまうぜ」
さやか「あ! アハハ……ばれてら」
カエル「隠れるなら、もっとうまく隠れろ。これだからお前は……」
さやか「眠れないの、師匠?」
カエル「……昔を思い出していた」
さやか「昔?」
カエル「サイラス。ガルディア王国騎士団の前騎士団長……」
カエル「俺の親友。そして……真の勇者」
さやか「勇者……」
カエル「お前には話したことはなかったな。聞きたいなら、聞けばいい……」
カエル「……」
カエル「……そんな草陰でゴソゴソしてちゃあ、魔物と間違えて退治しちまうぜ」
さやか「あ! アハハ……ばれてら」
カエル「隠れるなら、もっとうまく隠れろ。これだからお前は……」
さやか「眠れないの、師匠?」
カエル「……昔を思い出していた」
さやか「昔?」
カエル「サイラス。ガルディア王国騎士団の前騎士団長……」
カエル「俺の親友。そして……真の勇者」
さやか「勇者……」
カエル「お前には話したことはなかったな。聞きたいなら、聞けばいい……」
178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:49:30.65 ID:0+bd7m+Go
――10年前
リーネ「行ってしまうのですね、サイラス……」
サイラス「ええ……勇者バッジ、いつまでもあの化け蛙に持たせておく義理はないでしょう」
サイラス「あの魔物、退治し、取り返してきます。伝説の剣とやらもこの目で確かめてみたいことですし」
ガルディア21世「サイラスよ。お前はこの国にとっても、私やリーネにとっても、かけがえのない人物……」
ガルディア21世「必ず戻ってくるのだぞ!」
サイラス「この命ある限り」
リーネ「行ってしまうのですね、サイラス……」
サイラス「ええ……勇者バッジ、いつまでもあの化け蛙に持たせておく義理はないでしょう」
サイラス「あの魔物、退治し、取り返してきます。伝説の剣とやらもこの目で確かめてみたいことですし」
ガルディア21世「サイラスよ。お前はこの国にとっても、私やリーネにとっても、かけがえのない人物……」
ガルディア21世「必ず戻ってくるのだぞ!」
サイラス「この命ある限り」
179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:50:52.64 ID:0+bd7m+Go
騎士団員A「団長!」
サイラス「お前たち……」
騎士団員B「我ら騎士団員一同、みな団長の武運長久をお祈りいたします!」
サイラス「あとのことは頼んだぞ。……行くか、グレン」
グレン「ああ」
リーネ「待って! ……グレン! あなたも、気をつけてね……」
グレン「王妃様……王妃様も、どうかお元気で」
サイラス「お前たち……」
騎士団員B「我ら騎士団員一同、みな団長の武運長久をお祈りいたします!」
サイラス「あとのことは頼んだぞ。……行くか、グレン」
グレン「ああ」
リーネ「待って! ……グレン! あなたも、気をつけてね……」
グレン「王妃様……王妃様も、どうかお元気で」
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:52:36.37 ID:0+bd7m+Go
化け蛙ことGフロッグ「グギャギャギャ! 勇者バッジ、欲しくば力ずくで取ってみよ!」
サイラス「無論、そうさせてもらう。食らえ! 『ニルヴァーナ・スラッシュ』!!」
Gフロッグ「ハギャーッ!!!」
グレン「さすがだぜサイラス! これで勇者バッジはサイラスのものだ!」
…………
サイラス「これが、グランドリオン……!」
グラン「お前みたいな人間、初めてだぜ!」
リオン「ボクたちも力を貸すよ!」
グレン「すごいな、サイラスは……。この剣さえあれば、魔王軍も……!」
…………
サイラス「無論、そうさせてもらう。食らえ! 『ニルヴァーナ・スラッシュ』!!」
Gフロッグ「ハギャーッ!!!」
グレン「さすがだぜサイラス! これで勇者バッジはサイラスのものだ!」
…………
サイラス「これが、グランドリオン……!」
グラン「お前みたいな人間、初めてだぜ!」
リオン「ボクたちも力を貸すよ!」
グレン「すごいな、サイラスは……。この剣さえあれば、魔王軍も……!」
…………
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:53:55.96 ID:0+bd7m+Go
グレン「あぶない! サイラス!」
サイラス「ッ! ……ふう、助かったぞ、グレン」
グレン「ハハ、サイラスでも油断することがあるんだな」
サイラス「お前が背中を守ってくれているからこそさ……」
…………
村長「勇者様のおかげで、娘は助かりました。ありがとう、ありがとう……」
村人「さすが勇者様だ」
村の子供「勇者様がいれば魔王なんてへっちゃらだよね!」
グレン「そうとも、勇者サイラスは必ず魔王を打ち倒すさ!」
…………
サイラス「ッ! ……ふう、助かったぞ、グレン」
グレン「ハハ、サイラスでも油断することがあるんだな」
サイラス「お前が背中を守ってくれているからこそさ……」
…………
村長「勇者様のおかげで、娘は助かりました。ありがとう、ありがとう……」
村人「さすが勇者様だ」
村の子供「勇者様がいれば魔王なんてへっちゃらだよね!」
グレン「そうとも、勇者サイラスは必ず魔王を打ち倒すさ!」
…………
182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:55:10.63 ID:0+bd7m+Go
サイラス……俺の親友……無敵の勇者……
サイラスがいれば……きっとこの世界は……
なあ、そうだろう……サイラス……
……サイラス……
183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:57:44.24 ID:0+bd7m+Go
グレン「サイラス!?」
ビネガー「フヒヒヒ、どうしたあ? もう終わりなのかあ?」
サイラス「……くそっ……」
ビネガー「馬鹿なヤツ! 足手まといをかばいながら、魔王様の攻撃がしのげるとでも?」
ビネガー「伝説の剣とやらも折れてしまったし、いよいよ年貢の納め時かな~?」
ビネガー「フヒヒヒ、どうしたあ? もう終わりなのかあ?」
サイラス「……くそっ……」
ビネガー「馬鹿なヤツ! 足手まといをかばいながら、魔王様の攻撃がしのげるとでも?」
ビネガー「伝説の剣とやらも折れてしまったし、いよいよ年貢の納め時かな~?」
184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/14(日) 23:59:09.39 ID:0+bd7m+Go
グレン「サイラス……どうする、このままじゃ……」
サイラス「聞け、グレン。俺がヤツらの足を止める。その隙にお前は逃げろ」
グレン「何を言う、サイラス! 死ぬときは一緒だ!」
サイラス「このままじゃふたりとも犬死にだぞ!」
魔王「余裕だな、サイラスとやら。人の心配などしている場合か?」
サイラス「いいな、グレン! 行くぞ!」
グレン「し、しかし……!」
サイラス「うおおおおーッ!!!」
…………
サイラス「聞け、グレン。俺がヤツらの足を止める。その隙にお前は逃げろ」
グレン「何を言う、サイラス! 死ぬときは一緒だ!」
サイラス「このままじゃふたりとも犬死にだぞ!」
魔王「余裕だな、サイラスとやら。人の心配などしている場合か?」
サイラス「いいな、グレン! 行くぞ!」
グレン「し、しかし……!」
サイラス「うおおおおーッ!!!」
…………
185: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:03:09.67 ID:VKpcoY5eo
グレン「サイラスッ! サイラス、目を開けてくれ!」
サイラス「逃げ、ろ……グレン……。……リ、リーネ様のこと……たの……。……」
グレン「サイラスーッ!!」
魔王「どうした、仲間の仇を討とうとは思わんのか?」
グレン「ぐっ……お、俺は……」
ビネガー「フヒヒ! まるでヘビににらまれたカエルだなあ、え?」
ビネガー「魔王様、どうです? この腰抜け、似合いの姿に変えてやりましょうや」
魔王「それもまた一興か」
グレン「!? ……う、ぐあっ……何をした……!?」
ビネガー「お前は醜いカエルの姿になって無様に生きながらえるのさあ~!」
ビネガー「フヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」
――――
サイラス「逃げ、ろ……グレン……。……リ、リーネ様のこと……たの……。……」
グレン「サイラスーッ!!」
魔王「どうした、仲間の仇を討とうとは思わんのか?」
グレン「ぐっ……お、俺は……」
ビネガー「フヒヒ! まるでヘビににらまれたカエルだなあ、え?」
ビネガー「魔王様、どうです? この腰抜け、似合いの姿に変えてやりましょうや」
魔王「それもまた一興か」
グレン「!? ……う、ぐあっ……何をした……!?」
ビネガー「お前は醜いカエルの姿になって無様に生きながらえるのさあ~!」
ビネガー「フヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」
――――
186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:07:42.81 ID:VKpcoY5eo
さやか「……」
カエル「分かったろう。俺はただの腰抜けだ。親友を死なせ、惰性で生きるだけの愚か者だ……」
さやか「……師匠って、ほんとバカ……」
カエル「ああ、そうだ。俺は大馬鹿者……」
さやか「違う、違うよ……あたし、知ってるよ。今もサイラスさんのこと、大切に思ってるんでしょ……」
さやか「クロノさんたちから聞いたよ。王妃さまがさらわれた時、助けにきたって……」
さやか「サイラスさんの遺言、守ってるんでしょ……王妃さまを頼むって……」
カエル「……」
さやか「……何が大切で、何を守ろうとしてたのか……師匠、分かってるじゃん……」
カエル「お、おい……さやか?」
カエル「分かったろう。俺はただの腰抜けだ。親友を死なせ、惰性で生きるだけの愚か者だ……」
さやか「……師匠って、ほんとバカ……」
カエル「ああ、そうだ。俺は大馬鹿者……」
さやか「違う、違うよ……あたし、知ってるよ。今もサイラスさんのこと、大切に思ってるんでしょ……」
さやか「クロノさんたちから聞いたよ。王妃さまがさらわれた時、助けにきたって……」
さやか「サイラスさんの遺言、守ってるんでしょ……王妃さまを頼むって……」
カエル「……」
さやか「……何が大切で、何を守ろうとしてたのか……師匠、分かってるじゃん……」
カエル「お、おい……さやか?」
187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:10:03.38 ID:VKpcoY5eo
さやか「あ……あたしだって、正義の味方に……なりたかった。でも、なれなかった……」
さやか「でも師匠は……なれるじゃん……なんで、逃げるのさ……」
カエル「なっ、なぜお前が泣くんだ!? おい、さやか!」
さやか「なってよ、師匠……正義の味方に……勇者様にさ……」
さやか「……師匠ならできるよ……師匠にしかできないんだよ……」
さやか「お願いだから……あたしに……夢、見させてよ……!」
カエル「……」
――――
さやか「でも師匠は……なれるじゃん……なんで、逃げるのさ……」
カエル「なっ、なぜお前が泣くんだ!? おい、さやか!」
さやか「なってよ、師匠……正義の味方に……勇者様にさ……」
さやか「……師匠ならできるよ……師匠にしかできないんだよ……」
さやか「お願いだから……あたしに……夢、見させてよ……!」
カエル「……」
――――
188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:11:25.76 ID:VKpcoY5eo
グレン「えーん! えーん!」
サイラス「お前ら! グレンをいじめるな!」
いじめっ子たち「やべぇサイラスだ! 逃げろ!」
…………
サイラス「グレン、泣いてばかりじゃ駄目だ。男には、立ち向かわなきゃいけないときがあるんだぞ」
グレン「でも……ぶたれたら痛いよ。アイツらだって……」
サイラス「優しすぎるよ、グレンは……」
――――
サイラス「お前ら! グレンをいじめるな!」
いじめっ子たち「やべぇサイラスだ! 逃げろ!」
…………
サイラス「グレン、泣いてばかりじゃ駄目だ。男には、立ち向かわなきゃいけないときがあるんだぞ」
グレン「でも……ぶたれたら痛いよ。アイツらだって……」
サイラス「優しすぎるよ、グレンは……」
――――
189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:13:11.94 ID:VKpcoY5eo
サイラス「なあ、グレン。俺、騎士団に入ろうと思うんだ」
グレン「君なら立派な騎士になれるよ! 僕が保証する!」
サイラス「お前も来い、グレン。剣の腕はお前のほうが上だ」
グレン「駄目さ、僕は……。実戦じゃ、きっと震え上がってしまう……」
――――
グレン「君なら立派な騎士になれるよ! 僕が保証する!」
サイラス「お前も来い、グレン。剣の腕はお前のほうが上だ」
グレン「駄目さ、僕は……。実戦じゃ、きっと震え上がってしまう……」
――――
190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:15:09.19 ID:VKpcoY5eo
ビネガー「お前は醜いカエルの姿になって無様に生きながらえるのさあ~!」
ビネガー「フヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」
…………
カエル「……サイ、ラス……」
カエル「……」
カエル「これは……バッジ……勇者、の……」
――――
ビネガー「フヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」
…………
カエル「……サイ、ラス……」
カエル「……」
カエル「これは……バッジ……勇者、の……」
――――
191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:17:05.76 ID:VKpcoY5eo
さやか「し゛し゛ょお゛おおおお~!! ね゛え゛ってヴぁああ!!」
カエル「あー、うるさい。この、馬鹿弟子が」
さやか「ふえっ」
カエル(サイラスよ。俺も、お前にとってはこんな感じだったのか?)
カエル(馬鹿で愚直で不器用で、けれどもずっと自分を信じてついてきてくれる相手……)
さやか「へっ、あの……師匠? なんで、頭なでて……」
カエル「あー、うるさい。この、馬鹿弟子が」
さやか「ふえっ」
カエル(サイラスよ。俺も、お前にとってはこんな感じだったのか?)
カエル(馬鹿で愚直で不器用で、けれどもずっと自分を信じてついてきてくれる相手……)
さやか「へっ、あの……師匠? なんで、頭なでて……」
192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:18:29.88 ID:VKpcoY5eo
カエル「さやか」
さやか「ふゃっ!? はい!」
カエル「寝るぞ。明日は魔王城だ。英気を養っておかないとな」
さやか「えっ……じゃあ……」
カエル「俺にどこまでやれるのか分からないが……逃げるのはおしまいだ」
さやか「……ししょー!!!」
カエル「抱きつくな!!!」
さやか「ふゃっ!? はい!」
カエル「寝るぞ。明日は魔王城だ。英気を養っておかないとな」
さやか「えっ……じゃあ……」
カエル「俺にどこまでやれるのか分からないが……逃げるのはおしまいだ」
さやか「……ししょー!!!」
カエル「抱きつくな!!!」
193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:20:25.95 ID:VKpcoY5eo
A.D.600 魔岩窟
さやか「この岩が邪魔して魔王城まで行けないんだよね~」
カエル「グランドリオンの出番だな」
ほむら「……さやか。ちょっと、さやか。こっち来て」
さやか「ん? 何さ?」
ほむら「昨日の夜、何があったのよ? カエルさん、憑き物でも落ちたような顔してるんだけど」
さやか「ふふふ……まあ、いろいろとね~」
ほむら「いろいろって何よ……」
カエル「お前ら、ごちゃごちゃしゃべる暇があったらもっと下がれ。危険だからな」
さやか「この岩が邪魔して魔王城まで行けないんだよね~」
カエル「グランドリオンの出番だな」
ほむら「……さやか。ちょっと、さやか。こっち来て」
さやか「ん? 何さ?」
ほむら「昨日の夜、何があったのよ? カエルさん、憑き物でも落ちたような顔してるんだけど」
さやか「ふふふ……まあ、いろいろとね~」
ほむら「いろいろって何よ……」
カエル「お前ら、ごちゃごちゃしゃべる暇があったらもっと下がれ。危険だからな」
194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:23:56.89 ID:VKpcoY5eo
♪カエルのテーマ
カエル「我が名はグレン!」
カエル「サイラスの願いと、こころざし……そしてこのグランドリオン……」
カエル「今ここに受けつぎ……」
カエル「魔王を―――討つッ!!!」
カエル「我が名はグレン!」
カエル「サイラスの願いと、こころざし……そしてこのグランドリオン……」
カエル「今ここに受けつぎ……」
カエル「魔王を―――討つッ!!!」
195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:28:29.79 ID:VKpcoY5eo
A.D.600 魔王城
ほむら「ここが魔王城……」
さやか「い、いかにもって感じだね~……」
カエル「……行くぞ」
…………
少年「あそぼ……」
女性「フフ……」
少女「アハハ……」
さやか「なんなのさ、ここ……暗すぎるし、生気のない人たちがうろついてるし……」
カエル「妙だな、静か過ぎる……魔族たちもいない……」
ほむら「!? あ、あれ!」
ほむら「ここが魔王城……」
さやか「い、いかにもって感じだね~……」
カエル「……行くぞ」
…………
少年「あそぼ……」
女性「フフ……」
少女「アハハ……」
さやか「なんなのさ、ここ……暗すぎるし、生気のない人たちがうろついてるし……」
カエル「妙だな、静か過ぎる……魔族たちもいない……」
ほむら「!? あ、あれ!」
196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:29:58.68 ID:VKpcoY5eo
まどか「ほむらちゃん……こんなところにいたんだね」
杏子「さやかぁ……心配したぞ……」
さやか「えっ!? ウソ!?」
ほむら「まどか!!!」
カエル「さやかの友人か? なぜこんなところに……む!?」
リーネ「グレン、無事でしたか……」
カエル「王妃様!?」
リーネ「……魔王討伐なんてもういいのです……。さあ、城に帰り、ずっと私のそばで……」
カエル「……」
杏子「さやかぁ……心配したぞ……」
さやか「えっ!? ウソ!?」
ほむら「まどか!!!」
カエル「さやかの友人か? なぜこんなところに……む!?」
リーネ「グレン、無事でしたか……」
カエル「王妃様!?」
リーネ「……魔王討伐なんてもういいのです……。さあ、城に帰り、ずっと私のそばで……」
カエル「……」
197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:33:28.76 ID:VKpcoY5eo
ほむら「まどか! まどかぁ! 良かった、無事だったのね!」
さやか「杏子、あんた……あたしのほうが、ずっとずっと心配してたっての! もう!」
杏子「……さやか、こんなとこ来ちゃ駄目だ。帰ろうぜ、なぁ……さやか……」
カエル「ふたりとも、下がれ。それは幻覚だ」
ほむら「え!?」
カエル「王妃様は俺の正体を知らない。『グレン』などとは呼ばん……。こいつはニセモノだ」
さやか「じゃ、じゃあ……このふたりも、マボロシ!?」
カエル「大切な人の幻覚を見せ、戦意喪失させるか……! 魔王め、姑息な手段を!」
ほむら「そんな……せっかく会えたと思ったのに……」
杏子「……」
さやか「杏子、あんた……あたしのほうが、ずっとずっと心配してたっての! もう!」
杏子「……さやか、こんなとこ来ちゃ駄目だ。帰ろうぜ、なぁ……さやか……」
カエル「ふたりとも、下がれ。それは幻覚だ」
ほむら「え!?」
カエル「王妃様は俺の正体を知らない。『グレン』などとは呼ばん……。こいつはニセモノだ」
さやか「じゃ、じゃあ……このふたりも、マボロシ!?」
カエル「大切な人の幻覚を見せ、戦意喪失させるか……! 魔王め、姑息な手段を!」
ほむら「そんな……せっかく会えたと思ったのに……」
杏子「……」
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:36:27.13 ID:VKpcoY5eo
杏子「あ~あ。女心が分かってねえな、アンタ」
さやか「!?」
杏子「一国の王妃様がさあ、カエル男に信頼を寄せる理由、考えたことないワケ?」
ほむら「な!?」
カエル「お前……幻覚じゃないのか!?」
杏子「今からでも遅くないよ。魔王討伐なんてくだらないことに必死になるよりかさ」
杏子「城に帰って、愛しの王妃様に愛の言葉ひとつでもささやいてやれば?」
カエル「くだらないことだと……!? お前ら魔族による侵略が、くだらないことだと!?」
杏子「……」
さやか「!?」
杏子「一国の王妃様がさあ、カエル男に信頼を寄せる理由、考えたことないワケ?」
ほむら「な!?」
カエル「お前……幻覚じゃないのか!?」
杏子「今からでも遅くないよ。魔王討伐なんてくだらないことに必死になるよりかさ」
杏子「城に帰って、愛しの王妃様に愛の言葉ひとつでもささやいてやれば?」
カエル「くだらないことだと……!? お前ら魔族による侵略が、くだらないことだと!?」
杏子「……」
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:39:57.04 ID:VKpcoY5eo
さやか「杏子……あんた、本物の杏子なの?」
杏子「……久しぶりだね、さやかにほむら。相変わらず平和ボケしたツラしてるわ」
ほむら「杏子……良かった、私たち、ずっと探して……ッ!?」
ガインッ!!!
カエル「ちっ! ほむら! 隙を見せるな!」
杏子「あーらら、カエル男に防がれちゃったか」
さやか「なっ、何してんのよ、あんた!!」
杏子「敵はつぶす。何かおかしいところ、ある?」
ほむら「杏子……どうして……」
杏子「ほむら、今のアンタ見てると超ムカつくわ。昔の孤高な暁美ほむらサマはどこいったんだい?」
杏子「……久しぶりだね、さやかにほむら。相変わらず平和ボケしたツラしてるわ」
ほむら「杏子……良かった、私たち、ずっと探して……ッ!?」
ガインッ!!!
カエル「ちっ! ほむら! 隙を見せるな!」
杏子「あーらら、カエル男に防がれちゃったか」
さやか「なっ、何してんのよ、あんた!!」
杏子「敵はつぶす。何かおかしいところ、ある?」
ほむら「杏子……どうして……」
杏子「ほむら、今のアンタ見てると超ムカつくわ。昔の孤高な暁美ほむらサマはどこいったんだい?」
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:42:06.93 ID:VKpcoY5eo
ビネガー「フヒヒヒ! オフィーリア、感動の再会はすんだか?」
杏子「……チッ……出てくんなよ、豚」
ビネガー「ぶ、ブタ!?」
カエル「ビネガー!!」
ビネガー「よ~こそグレン。いや、今はただのカエルだったな」
ビネガー「そこの黒髪にも見覚えがあるぞ。生意気な小娘。そいつらがサイラスの代わりか?」
ビネガー「あいにく魔王様は大事な儀式の最中でな、ワシらが相手をしてやる」
杏子「……チッ……出てくんなよ、豚」
ビネガー「ぶ、ブタ!?」
カエル「ビネガー!!」
ビネガー「よ~こそグレン。いや、今はただのカエルだったな」
ビネガー「そこの黒髪にも見覚えがあるぞ。生意気な小娘。そいつらがサイラスの代わりか?」
ビネガー「あいにく魔王様は大事な儀式の最中でな、ワシらが相手をしてやる」
201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:43:46.24 ID:VKpcoY5eo
ビネガー「外法剣士ソイソー!」
ソイソー「……」
ビネガー「空魔士マヨネー!」
マヨネー「はぁい☆」
ビネガー「幻魔戦士オフィーリア!」
杏子「その肩書き、何とかならない?」
ビネガー「そしてこのワシ、魔王様第一の部下にして魔王軍軍事参謀ビネガー様!」
ビネガー「魔王四大将軍と魔王城の100の魔物が、貴様らを歓迎してやるわあ!!!」
カエル「来るぞ! 構えろ、さやか! ほむら!」
ほむら「……」
さやか「杏子……なんで……」
ソイソー「……」
ビネガー「空魔士マヨネー!」
マヨネー「はぁい☆」
ビネガー「幻魔戦士オフィーリア!」
杏子「その肩書き、何とかならない?」
ビネガー「そしてこのワシ、魔王様第一の部下にして魔王軍軍事参謀ビネガー様!」
ビネガー「魔王四大将軍と魔王城の100の魔物が、貴様らを歓迎してやるわあ!!!」
カエル「来るぞ! 構えろ、さやか! ほむら!」
ほむら「……」
さやか「杏子……なんで……」
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:46:11.24 ID:VKpcoY5eo
…………
カエル「くそっ……雑魚どもを相手している間に、将軍連中は引っ込んだか……」
ほむら「……」
カエル「おい! シャキッとしろ、ふたりとも!」
カエル「ショックなのは分かるが、そんな状態じゃいかに雑魚といえど不意をつかれるぞ!」
さやか「杏子……あいつ、幻惑の魔法を使ってた……」
さやか「どうして……もう二度と使わないって、封印したんじゃなかったの……?」
206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:49:04.58 ID:VKpcoY5eo
ほむら「……さやか、行きましょう」
さやか「待ってよ! ほむらはいいの!? 杏子と戦うことになるかもしれないんだよ!?」
ほむら「彼女にはきっと事情があるのよ。それを問いただすためにも、もう一度会わなきゃ」
さやか「……そっか……そう、だよね。うん、きっとそうだよね!」
ほむら(そうよ……何か理由があるはずだわ……)
ほむら(私へのひと太刀、本気じゃなかった。杏子の実力はあんなものじゃない)
ほむら(それに、あの苦虫を噛み潰したような表情……。ちゃんと説明してもらうわよ、杏子!)
さやか「待ってよ! ほむらはいいの!? 杏子と戦うことになるかもしれないんだよ!?」
ほむら「彼女にはきっと事情があるのよ。それを問いただすためにも、もう一度会わなきゃ」
さやか「……そっか……そう、だよね。うん、きっとそうだよね!」
ほむら(そうよ……何か理由があるはずだわ……)
ほむら(私へのひと太刀、本気じゃなかった。杏子の実力はあんなものじゃない)
ほむら(それに、あの苦虫を噛み潰したような表情……。ちゃんと説明してもらうわよ、杏子!)
208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 00:53:02.48 ID:VKpcoY5eo
第2話「師匠って、ほんとバカ」 終了
セーブしてつづける(第3話「後悔なんて、あるわけない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
セーブしてつづける(第3話「後悔なんて、あるわけない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 20:45:25.25 ID:M7+s3Uh8o
第3話「後悔なんて、あるわけない」
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 20:50:31.44 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 西の玉座
ソイソー「お前がここまで来るとはな……グレン」
カエル「ソイソー……!」
さやか「パイクーハン!?」
ほむら「誰よ。違うわよ。色が青いでしょ……いえ、待って。そうじゃない」
さやか「ほむら、落ち着いて?」
ほむら「……」イラッ
ソイソー「お前がここまで来るとはな……グレン」
カエル「ソイソー……!」
さやか「パイクーハン!?」
ほむら「誰よ。違うわよ。色が青いでしょ……いえ、待って。そうじゃない」
さやか「ほむら、落ち着いて?」
ほむら「……」イラッ
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 20:53:46.05 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「あの時サイラスがいなければ、お前も同じ運命をたどっていたはず」
ソイソー「そう……この私に使役されるだけのムクロたちと、同じ運命をな」
カエル「確かにこの身はサイラスに生かされた身……」
カエル「なればこそ、俺はあいつの想いを受け継ぎ、前に進まなければならない!」
さやか「師匠……」
ソイソー「何も感じず、何も考えぬ屍どもの相手にも飽き飽きしていたところだ」
ソイソー「久しく忘れていた高揚感……今のお前なら思い出させてくれそうだな!」
ソイソー「来い、グレン!」
ソイソー「そう……この私に使役されるだけのムクロたちと、同じ運命をな」
カエル「確かにこの身はサイラスに生かされた身……」
カエル「なればこそ、俺はあいつの想いを受け継ぎ、前に進まなければならない!」
さやか「師匠……」
ソイソー「何も感じず、何も考えぬ屍どもの相手にも飽き飽きしていたところだ」
ソイソー「久しく忘れていた高揚感……今のお前なら思い出させてくれそうだな!」
ソイソー「来い、グレン!」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 20:55:59.67 ID:M7+s3Uh8o
カエル「徒手空拳だと……? ふざけているのか、ソイソー!」
ソイソー「お前たちを試してやる。私に剣を抜かせてみろ、グレン」
カエル「なに……!?」
さやか「えらそうにふんぞり返っちゃって……ナメるんじゃないわよ!」
ほむら「! 早まらないで、さやか!」
さやか「『スティンガー』!!」
ソイソー「『ウメハラ・ブロッキング』!!」レッツゴージャスティーン!
さやか「なっ!?」
ソイソー「お前たちを試してやる。私に剣を抜かせてみろ、グレン」
カエル「なに……!?」
さやか「えらそうにふんぞり返っちゃって……ナメるんじゃないわよ!」
ほむら「! 早まらないで、さやか!」
さやか「『スティンガー』!!」
ソイソー「『ウメハラ・ブロッキング』!!」レッツゴージャスティーン!
さやか「なっ!?」
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 20:58:38.95 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「白刃取り!?」
ソイソー「なかなかいい突きだ。……が、太刀筋が素直すぎるな」
ソイソー「むぅんッ!」バキンッ!
さやか「あたしの剣が……!」
ソイソー「この程度で折れるとは、とんだなまくらを使っているようだな」
さやか「こ、こいつ強い……」
ソイソー「反撃させてもらおう。『昇天炎舞』!!」
さやか「うあっ!」
ソイソー「なかなかいい突きだ。……が、太刀筋が素直すぎるな」
ソイソー「むぅんッ!」バキンッ!
さやか「あたしの剣が……!」
ソイソー「この程度で折れるとは、とんだなまくらを使っているようだな」
さやか「こ、こいつ強い……」
ソイソー「反撃させてもらおう。『昇天炎舞』!!」
さやか「うあっ!」
224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:02:04.35 ID:M7+s3Uh8o
カエル「さやか! このバカ、考えなしに突撃しやがって!」
さやか「いちちち……。ご、ごめん、師匠……」
カエル「勇敢と無謀を履き違えるなと何度言えば分かるんだ、お前は」
さやか「そうでした……てへぺろ」
ソイソー「グレン、弟子にやらせるな。お前が来い」
カエル「言われなくてもやってやるぜ……。『ベロロン斬り』!!」
ソイソー「! 舌を伸ばして拘束する気か……。つかまりはせんぞッ!」
さやか「ダメだ、はずしちゃった!」
ソイソー「確実性を重視した、いい攻撃だ。残念ながら失敗に終わったがな」
ほむら「……いえ、違うわ! まだ失敗なんてしていない!」
ソイソー「なにっ!?」
さやか「いちちち……。ご、ごめん、師匠……」
カエル「勇敢と無謀を履き違えるなと何度言えば分かるんだ、お前は」
さやか「そうでした……てへぺろ」
ソイソー「グレン、弟子にやらせるな。お前が来い」
カエル「言われなくてもやってやるぜ……。『ベロロン斬り』!!」
ソイソー「! 舌を伸ばして拘束する気か……。つかまりはせんぞッ!」
さやか「ダメだ、はずしちゃった!」
ソイソー「確実性を重視した、いい攻撃だ。残念ながら失敗に終わったがな」
ほむら「……いえ、違うわ! まだ失敗なんてしていない!」
ソイソー「なにっ!?」
225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:04:38.34 ID:M7+s3Uh8o
カエル「俺はここだぜ、ソイソー!」
ソイソー「バカな!? いつの間にこの近距離まで!?」
カエル「グランドリオンを食らえッ!」ブンッ!
ソイソー「ちいッ!」ガキンッ!
カエル「今の一瞬で、とっさに抜刀から防御するか……。やるな、ソイソー」
さやか「ええ~? 今、どうやって近づいたの? ほむら、なんかした? ヘイストかけたとか……」
ほむら「私は何もしていないわ」
ソイソー「貴様……そうか、柱に舌を巻きつけ反動で飛んできおったな……」
カエル「『ベロロン斬り』はなにも、拘束したり、相手を引き寄せるためだけの技じゃあないぜ」
カエル「『舌』と『斬撃』の二段構えというだけだ。やり方は、いくらでもある」
ソイソー「ふ……。自身の姿に悲観するどころか、その体を最大限利用して新たな技を生み出すか……」
ソイソー「面白い! 死合いとは、こうでなくてはな。久方ぶりに血が騒ぐわ!」
ソイソー「バカな!? いつの間にこの近距離まで!?」
カエル「グランドリオンを食らえッ!」ブンッ!
ソイソー「ちいッ!」ガキンッ!
カエル「今の一瞬で、とっさに抜刀から防御するか……。やるな、ソイソー」
さやか「ええ~? 今、どうやって近づいたの? ほむら、なんかした? ヘイストかけたとか……」
ほむら「私は何もしていないわ」
ソイソー「貴様……そうか、柱に舌を巻きつけ反動で飛んできおったな……」
カエル「『ベロロン斬り』はなにも、拘束したり、相手を引き寄せるためだけの技じゃあないぜ」
カエル「『舌』と『斬撃』の二段構えというだけだ。やり方は、いくらでもある」
ソイソー「ふ……。自身の姿に悲観するどころか、その体を最大限利用して新たな技を生み出すか……」
ソイソー「面白い! 死合いとは、こうでなくてはな。久方ぶりに血が騒ぐわ!」
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:07:24.34 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「我が愛刀『ソイソー刀』! 抜かせたこと、後悔させてやる!」
ソイソー「いくぞグレン! 『全力斬り』!!」ブオン!!
カエル「ぐっ!?」ガギィンッ!
ソイソー「ほう……。よく防いだ。ほめてやる」
カエル「な、なんてパワーだ……。手がしびれてやがる!」
ソイソー「次だ。『乱れ斬り』!!」ヒュオオッ!
カエル「高速の4連撃!? は、速いっ!」
ソイソー「いくぞグレン! 『全力斬り』!!」ブオン!!
カエル「ぐっ!?」ガギィンッ!
ソイソー「ほう……。よく防いだ。ほめてやる」
カエル「な、なんてパワーだ……。手がしびれてやがる!」
ソイソー「次だ。『乱れ斬り』!!」ヒュオオッ!
カエル「高速の4連撃!? は、速いっ!」
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:09:26.64 ID:M7+s3Uh8o
カエル「ぐああっ!?」
ほむら「カエルさん!?」
さやか「み、見えない……! あいつの攻撃、全然見えなかった……」
カエル「くそっ……」
ソイソー「致命傷を受けることだけは避けたか。身のこなしも本物……」
ソイソー「技を磨き、戦術を磨き……鍛錬と経験からくる、その洗練された剣術」
ソイソー「お前の剣の腕がサイラス以上との噂、本当だったようだな……」
ソイソー「すばらしいぞ、グレン! こんなに心躍るのは初めてだ!」
カエル「お褒めに預かり光栄だね。悪いが、俺は全然楽しくないぜ……」
ほむら「カエルさん!?」
さやか「み、見えない……! あいつの攻撃、全然見えなかった……」
カエル「くそっ……」
ソイソー「致命傷を受けることだけは避けたか。身のこなしも本物……」
ソイソー「技を磨き、戦術を磨き……鍛錬と経験からくる、その洗練された剣術」
ソイソー「お前の剣の腕がサイラス以上との噂、本当だったようだな……」
ソイソー「すばらしいぞ、グレン! こんなに心躍るのは初めてだ!」
カエル「お褒めに預かり光栄だね。悪いが、俺は全然楽しくないぜ……」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:13:33.31 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「お前の抵抗をもっと見たい! もっとだ!」
ソイソー「さあ、次はどうする!? 食らえ、『全力斬り』!!」
カエル(まずい! 今のこの体じゃ、受けきるのは無理だ!)
カエル「下がるしかないッ!」
ソイソー「む! また舌による高速移動か! その潔さたるや、良し!」
ソイソー「しかしその選択自体は愚策だ! 直線でしかない動きの軌道が容易に予測できてしまうぞ!」
カエル「! しまった……!」
ソイソー「『鎌イタチ』!!」
カエル「うぐああっ!」
ソイソー「さあ、次はどうする!? 食らえ、『全力斬り』!!」
カエル(まずい! 今のこの体じゃ、受けきるのは無理だ!)
カエル「下がるしかないッ!」
ソイソー「む! また舌による高速移動か! その潔さたるや、良し!」
ソイソー「しかしその選択自体は愚策だ! 直線でしかない動きの軌道が容易に予測できてしまうぞ!」
カエル「! しまった……!」
ソイソー「『鎌イタチ』!!」
カエル「うぐああっ!」
229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:16:18.31 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「衝撃波……! カエルさんが押されてる! このままじゃ……」
さやか「師匠……。……」
ソイソー「どうした、もう終わりか!?」
カエル(なんてこった……。パワーもスピードもヤツのほうが上……)
カエル(おまけに遠近両方に対応可能じゃ、打つ手がないぜ……)
ソイソー「残念だ。お前とは、もう少し戦っていたかった……」
ソイソー「だが、そこが限界というのであれば迷わずトドメをさしてやろう」
ソイソー「それが強者への礼節というものだ!」
カエル「やばいぜ……。結局俺は、この程度か……!」
ソイソー「これにて終幕だ、グレン!!」
さやか「師匠……。……」
ソイソー「どうした、もう終わりか!?」
カエル(なんてこった……。パワーもスピードもヤツのほうが上……)
カエル(おまけに遠近両方に対応可能じゃ、打つ手がないぜ……)
ソイソー「残念だ。お前とは、もう少し戦っていたかった……」
ソイソー「だが、そこが限界というのであれば迷わずトドメをさしてやろう」
ソイソー「それが強者への礼節というものだ!」
カエル「やばいぜ……。結局俺は、この程度か……!」
ソイソー「これにて終幕だ、グレン!!」
231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:18:47.33 ID:M7+s3Uh8o
さやか「師匠! あきらめちゃダメだよ!」
カエル「!?」
さやか「『スプラッシュスティンガー』!!」
ソイソー「うぐっ!?」ドスドスドスッ!!
カエル「さやか……」
さやか「また昔の弱気な師匠に戻っちゃってるよ? しっかりして!」
カエル「ヘッ……。お前に助けられるとはな……」
ソイソー「馬鹿な……貴様……! 貴様の得物は、既に折ったはず……」
ソイソー「私の体に刺さっているこの複数の剣は、なんなのだ!?」
カエル「!?」
さやか「『スプラッシュスティンガー』!!」
ソイソー「うぐっ!?」ドスドスドスッ!!
カエル「さやか……」
さやか「また昔の弱気な師匠に戻っちゃってるよ? しっかりして!」
カエル「ヘッ……。お前に助けられるとはな……」
ソイソー「馬鹿な……貴様……! 貴様の得物は、既に折ったはず……」
ソイソー「私の体に刺さっているこの複数の剣は、なんなのだ!?」
232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:23:01.19 ID:M7+s3Uh8o
さやか「へへん、残念でした! 1本折ったぐらいでいい気になってるからだよ!」
ソイソー「なに……!? 空間から剣が!」
ほむら「そういえば、さやかにはそんな特技があったわね」
ソイソー「人間ごときにそのような高等魔法が使えるとは……。貴様、何者だ?」
さやか「あたしは師匠の一番弟子、美樹さやかだ!」
ソイソー「なに……!? 空間から剣が!」
ほむら「そういえば、さやかにはそんな特技があったわね」
ソイソー「人間ごときにそのような高等魔法が使えるとは……。貴様、何者だ?」
さやか「あたしは師匠の一番弟子、美樹さやかだ!」
233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:25:54.02 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「ミキ・サヤカ……。その名、覚えておこう……」
さやか「覚えてもらわなくて結構! あんたはここであたしたちに倒されるんだからね!」
ソイソー「……。つあっ!」ズボッ!
さやか「! あ、あいつ無理やり剣を引き抜いた……。なんて豪快なヤツ……」
ソイソー「未熟者が……。この私にかなうと思っているのか!」
さやか「……確かにあたしは弱いよ。あんたと師匠の戦いも、目で追うことすら難しかった」
さやか「でも……それでも! 師匠とふたりなら、あんたに勝てる!」
ソイソー「なんだと……?」
さやか「覚えてもらわなくて結構! あんたはここであたしたちに倒されるんだからね!」
ソイソー「……。つあっ!」ズボッ!
さやか「! あ、あいつ無理やり剣を引き抜いた……。なんて豪快なヤツ……」
ソイソー「未熟者が……。この私にかなうと思っているのか!」
さやか「……確かにあたしは弱いよ。あんたと師匠の戦いも、目で追うことすら難しかった」
さやか「でも……それでも! 師匠とふたりなら、あんたに勝てる!」
ソイソー「なんだと……?」
234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:27:55.42 ID:M7+s3Uh8o
カエル「認めるぜ、ソイソー。お前の実力は俺より上だ」
ソイソー「グレン、貴様……! まだ動けるのか!」
カエル「そういうわけで、ちと卑怯かもしれんが、ふたりがかりでやらせてもらうぜ」
ソイソー「無粋なヤツらめ……」
カエル「悪いが負けるわけにはいかないんでね。お前の言う『戦術』とやらだ」
さやか「知らなかったの? 大魔王からは逃げられない。そして勇者は、チームを組むもんだってね!」
カエル「いくぞ、ソイソー!」
ソイソー「ちいッ……さすがに厄介だ……!」
さやか「いっけーッ! 『スプラッシュスティンガー』!!」
ソイソー「グレン、貴様……! まだ動けるのか!」
カエル「そういうわけで、ちと卑怯かもしれんが、ふたりがかりでやらせてもらうぜ」
ソイソー「無粋なヤツらめ……」
カエル「悪いが負けるわけにはいかないんでね。お前の言う『戦術』とやらだ」
さやか「知らなかったの? 大魔王からは逃げられない。そして勇者は、チームを組むもんだってね!」
カエル「いくぞ、ソイソー!」
ソイソー「ちいッ……さすがに厄介だ……!」
さやか「いっけーッ! 『スプラッシュスティンガー』!!」
235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:30:04.75 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「『ウメハラ・ブロッキング』!!」
さやか「また!?」
ソイソー「飛び道具は私には通用せんぞ!」
さやか「じゃ、おかわりあげるよ!」
ソイソー「……くっ、貴様! いったい何本の剣を召喚できるのだ!?」
さやか「あんたがぶっ倒れるまで必要な分だよ!」
ソイソー「……だが、無駄だ! すべてブロッキングで弾いてくれるッ!」
カエル「足元がお留守になってますよ」
ソイソー「うおおッ!?」ガグン!
さやか「また!?」
ソイソー「飛び道具は私には通用せんぞ!」
さやか「じゃ、おかわりあげるよ!」
ソイソー「……くっ、貴様! いったい何本の剣を召喚できるのだ!?」
さやか「あんたがぶっ倒れるまで必要な分だよ!」
ソイソー「……だが、無駄だ! すべてブロッキングで弾いてくれるッ!」
カエル「足元がお留守になってますよ」
ソイソー「うおおッ!?」ガグン!
236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:33:11.00 ID:M7+s3Uh8o
ソイソー「舌で私の足を拘束……!? いや、この状態でもブロッキングは可能!」
ソイソー「だが……いかん! 拘束されたということは、ヤツの『ベロロン斬り』が来る……!」
カエル「よく分かってるじゃないか。まあ、半分しか当たってないけどな」
ソイソー「なに!?」
カエル「……合わせろ、さやか!」
さやか「合点承知の助!」
カエル「『ベロロン斬り』!!」
さやか「『スパークエッジ』!!」
ソイソー「同時攻撃だと!? こ、これは!!」
カエル&さやか「ふたりわざ『エックス斬り』!!!」
ソイソー「だが……いかん! 拘束されたということは、ヤツの『ベロロン斬り』が来る……!」
カエル「よく分かってるじゃないか。まあ、半分しか当たってないけどな」
ソイソー「なに!?」
カエル「……合わせろ、さやか!」
さやか「合点承知の助!」
カエル「『ベロロン斬り』!!」
さやか「『スパークエッジ』!!」
ソイソー「同時攻撃だと!? こ、これは!!」
カエル&さやか「ふたりわざ『エックス斬り』!!!」
237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:37:57.17 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「ふたりの剣の軌跡が……『X』の文字を……!」
ソイソー「師弟による連携が生み出す至高の一撃か……!」
さやか「よっしゃあ! ばっちり決まっちゃいましたね、これは!」
ソイソー「フ……フハハハハハハ! 見事なり、強者どもよ!」
ソイソー「自身の技術のみに頼った、私の負けだ……」
カエル「ソイソー……」
ソイソー「だが……魔王様のため戦い敗れた我が人生に、悔いはなし!!」
ソイソー「さらばだグレン! おのれを磨け……。お前はもっと、強くなる!」
カエル「……」
…………
ソイソー「師弟による連携が生み出す至高の一撃か……!」
さやか「よっしゃあ! ばっちり決まっちゃいましたね、これは!」
ソイソー「フ……フハハハハハハ! 見事なり、強者どもよ!」
ソイソー「自身の技術のみに頼った、私の負けだ……」
カエル「ソイソー……」
ソイソー「だが……魔王様のため戦い敗れた我が人生に、悔いはなし!!」
ソイソー「さらばだグレン! おのれを磨け……。お前はもっと、強くなる!」
カエル「……」
…………
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:39:33.33 ID:M7+s3Uh8o
さやか「なんか……敵なのに、気持ちのいいヤツだったね」
ほむら「『武人』……ってやつかしらね。よく分からないわ」
カエル「まだ先は長い。気を抜くなよ、ふたりとも」
ほむら(……あ。そういえば今回、私なにもしてないわね)
ほむら「『武人』……ってやつかしらね。よく分からないわ」
カエル「まだ先は長い。気を抜くなよ、ふたりとも」
ほむら(……あ。そういえば今回、私なにもしてないわね)
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:43:30.31 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 東の玉座
マヨネー「お久しぶりネ、カエルちゃん」
カエル「マヨネー……会いたかったぞ!」
マヨネー「いやん。再会早々、告白だなんて~。カエルちゃんったら意外と大胆ネ!」
カエル「ふざけるな!」
マヨネー「分かってるわヨ~。サイラスちゃんがいなくなってさみしーのヨネ?」
マヨネー「だからそんな●●いガキどもに走っちゃったのヨネ~?」
さやか「ち、ちちくさい!?」
マヨネー「お久しぶりネ、カエルちゃん」
カエル「マヨネー……会いたかったぞ!」
マヨネー「いやん。再会早々、告白だなんて~。カエルちゃんったら意外と大胆ネ!」
カエル「ふざけるな!」
マヨネー「分かってるわヨ~。サイラスちゃんがいなくなってさみしーのヨネ?」
マヨネー「だからそんな●●いガキどもに走っちゃったのヨネ~?」
さやか「ち、ちちくさい!?」
240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:48:40.69 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「おまけに、そんな醜い姿にされちゃって……や~ヨネ!」
マヨネー「でもだいじょ~ぶ! あたいは外見でオトコを選んだりしないわヨ?」
マヨネー「強い者こそ美しいのヨネ! たとえそれがオンナでも、オトコでも!」
ほむら(つい最近、似たようなセリフを聞いた気がするわ……)
カエル「くだらんおしゃべりはそこまでだ……!」
マヨネー「ウフフ……殺気立っちゃって。せっかちなオトコは嫌われるわヨ?」
マヨネー「でも、そうヨネ……。せっかくこうして遊びに来てくれたんですもの」
マヨネー「ふたりっきりでおもてなししてあげちゃうわヨ……」
マヨネー「そこのガキどもを殺してから、ネ!」
マヨネー「でもだいじょ~ぶ! あたいは外見でオトコを選んだりしないわヨ?」
マヨネー「強い者こそ美しいのヨネ! たとえそれがオンナでも、オトコでも!」
ほむら(つい最近、似たようなセリフを聞いた気がするわ……)
カエル「くだらんおしゃべりはそこまでだ……!」
マヨネー「ウフフ……殺気立っちゃって。せっかちなオトコは嫌われるわヨ?」
マヨネー「でも、そうヨネ……。せっかくこうして遊びに来てくれたんですもの」
マヨネー「ふたりっきりでおもてなししてあげちゃうわヨ……」
マヨネー「そこのガキどもを殺してから、ネ!」
241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:51:31.83 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「『虹色怪光線』!!」
さやか「うおっまぶしっ」
カエル「目くらましか! み、見えん……!」
ほむら「くっ……マヨネーは、どこ!?」
マヨネー「はぁい☆ ご指名、ありがとー☆」
ほむら「!」
マヨネー「死んじまいなァ! 『ハートファイア』!!」
ほむら「きゃああっ!?」
さやか「うおっまぶしっ」
カエル「目くらましか! み、見えん……!」
ほむら「くっ……マヨネーは、どこ!?」
マヨネー「はぁい☆ ご指名、ありがとー☆」
ほむら「!」
マヨネー「死んじまいなァ! 『ハートファイア』!!」
ほむら「きゃああっ!?」
242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:53:47.01 ID:M7+s3Uh8o
カエル「ちいっ……。なんとか視力が戻ってきたか……」
さやか「ほむら! 大丈夫!?」
ほむら「え、ええ……」
マヨネー「あ~ら、しとめ損なっちゃったン」
カエル「厄介な技を使いやがるぜ。長引くとまずい。一気に仕掛けるぞ!」
さやか「オッケー、師匠! アレの出番っすね!」
カエル&さやか「『エックス斬り』!!」
マヨネー「おぶぅっ!?」
さやか「ほむら! 大丈夫!?」
ほむら「え、ええ……」
マヨネー「あ~ら、しとめ損なっちゃったン」
カエル「厄介な技を使いやがるぜ。長引くとまずい。一気に仕掛けるぞ!」
さやか「オッケー、師匠! アレの出番っすね!」
カエル&さやか「『エックス斬り』!!」
マヨネー「おぶぅっ!?」
243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 21:57:38.77 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「……な……な~るほど……。アナタたち、なかなかやるのヨネ……」
カエル「ちっ、まだ倒れんか。ならばもう一度!」
マヨネー「よく分かったのヨネ。アナタたちの強さの秘訣が」
ほむら「なんですって?」
マヨネー「それは『連携』! コンビネーションの質の高さが、実力以上の力を発揮させている……」
さやか「なかなか鋭いじゃん。んで、それが分かったところでどうすんのさ。仲間でも呼ぶの?」
マヨネー「ウフフ……。そんなかったるいやり方より、もっと簡単な方法があるのヨネ……」
カエル「なに?」
マヨネー「こうするのヨ……。『投げキッス』!!」
カエル「ちっ、まだ倒れんか。ならばもう一度!」
マヨネー「よく分かったのヨネ。アナタたちの強さの秘訣が」
ほむら「なんですって?」
マヨネー「それは『連携』! コンビネーションの質の高さが、実力以上の力を発揮させている……」
さやか「なかなか鋭いじゃん。んで、それが分かったところでどうすんのさ。仲間でも呼ぶの?」
マヨネー「ウフフ……。そんなかったるいやり方より、もっと簡単な方法があるのヨネ……」
カエル「なに?」
マヨネー「こうするのヨ……。『投げキッス』!!」
244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:01:11.28 ID:M7+s3Uh8o
さやか「!? ……なに、今の? あたしにはそんな趣味、ないわよ!」
マヨネー「あ~ん、振られちゃったのヨネ。あたい、ショックだわン」
ほむら「ふざけてるの、あなた?」
マヨネー「フフ。仕方ないから……眠っちまいな! だらしなくよだれをたらしながらなァ!」
さやか「……? ……あ、あれ……? おかしいな、力が抜けて……」
カエル「さやか!? おい、何してる! 戦闘中だぞ!」
さやか「……し、師匠……あたし……なんか……眠く、なって……」
さやか「……ぐー……」
ほむら「どうして!? さやかが急に眠ってしまった……!」
カエル「マヨネーの仕業か! おのれ……!」
マヨネー「ウフフ。どう? これで『れんけいわざ』とやらも使えないのヨネ!」
マヨネー「あ~ん、振られちゃったのヨネ。あたい、ショックだわン」
ほむら「ふざけてるの、あなた?」
マヨネー「フフ。仕方ないから……眠っちまいな! だらしなくよだれをたらしながらなァ!」
さやか「……? ……あ、あれ……? おかしいな、力が抜けて……」
カエル「さやか!? おい、何してる! 戦闘中だぞ!」
さやか「……し、師匠……あたし……なんか……眠く、なって……」
さやか「……ぐー……」
ほむら「どうして!? さやかが急に眠ってしまった……!」
カエル「マヨネーの仕業か! おのれ……!」
マヨネー「ウフフ。どう? これで『れんけいわざ』とやらも使えないのヨネ!」
245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:04:08.95 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「あいつ、私たちの分断を狙ったのね!」
カエル「くそっ! だがヤツはエックス斬りで体力を削られている。ここは畳み掛ける!」
マヨネー「やだもう、カエルちゃんにはそんな怖い顔は似合わないわヨ?」
マヨネー「もっと幸せそうな顔しててほしいのヨネ~。というわけでェ……『トキメキ熱視線』!!」
カエル「う……!?」
カエル「くそっ! だがヤツはエックス斬りで体力を削られている。ここは畳み掛ける!」
マヨネー「やだもう、カエルちゃんにはそんな怖い顔は似合わないわヨ?」
マヨネー「もっと幸せそうな顔しててほしいのヨネ~。というわけでェ……『トキメキ熱視線』!!」
カエル「う……!?」
246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:07:07.39 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「カエルさん! ……マヨネー! 今度は何をしたの!?」
マヨネー「じきに分かるのヨネ~」
カエル「……」
ほむら「カエルさん? 大丈……」
カエル「オウフwwwマヨネー氏wwwテラモエスwwwwwwww」
ほむら「!?」
マヨネー「じきに分かるのヨネ~」
カエル「……」
ほむら「カエルさん? 大丈……」
カエル「オウフwwwマヨネー氏wwwテラモエスwwwwwwww」
ほむら「!?」
248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:10:27.40 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「さ~、カエルちゃん。こっちへいらっしゃい?」
カエル「ドプフォwwwお誘いktkrwwwwww」ピョンピョン
ほむら「かっかっかっカエルさん!? いったいどうしちゃったって言うのよ!?」
マヨネー「魅了+混乱魔法よン☆ これでカエルちゃんはあたいのものなのヨネ~」
カエル「ファカヌポウwww拙者、マヨネー氏のみりきにメロメロでありんすwwwwwwww」
ほむら「なんてこと……。あ、頭が痛くなってきたわ……」
マヨネー「オ~ホッホッホ! ざ~んねんだったわネ! 数に頼ったアナタたちも、これでオシマイ!」
ほむら「卑怯よ、あなた……!」
マヨネー「負け犬の遠吠えは、いつ聞いてもいいわネ~」
カエル「ワオオンwwwワオオンwwwハッハッハッwwwwwwww」
マヨネー「あらあら、カエルちゃんたら。カエルの癖に盛った犬みたいになっちゃってるのヨネ」
カエル「ドプフォwwwお誘いktkrwwwwww」ピョンピョン
ほむら「かっかっかっカエルさん!? いったいどうしちゃったって言うのよ!?」
マヨネー「魅了+混乱魔法よン☆ これでカエルちゃんはあたいのものなのヨネ~」
カエル「ファカヌポウwww拙者、マヨネー氏のみりきにメロメロでありんすwwwwwwww」
ほむら「なんてこと……。あ、頭が痛くなってきたわ……」
マヨネー「オ~ホッホッホ! ざ~んねんだったわネ! 数に頼ったアナタたちも、これでオシマイ!」
ほむら「卑怯よ、あなた……!」
マヨネー「負け犬の遠吠えは、いつ聞いてもいいわネ~」
カエル「ワオオンwwwワオオンwwwハッハッハッwwwwwwww」
マヨネー「あらあら、カエルちゃんたら。カエルの癖に盛った犬みたいになっちゃってるのヨネ」
249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:13:26.75 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「カエルさん、目を覚まして! こんなの、あなたらしくない!」
マヨネー「無駄なのヨネ。アナタみたいな●●いガキが、あたいの魅力に勝てるわけないのヨネ」
マヨネー「そうでしょう、カエルちゃん?」
カエル「この●●●●には勝てんでござるwwwデュフフwwwwww」
ほむら「……こ、こんな……!」
マヨネー「さ、カエルちゃん。あのガキをアナタの手でぶっ殺してしまうのヨネ!」
カエル「拙者www加虐趣味はないのでござるがwwwどちらかというと責められるほうがwwwwww」
マヨネー「うまくやってくれたら、あとでご褒美あげるわヨ?」
カエル「俄然やる気が出てきたでござるwwwwwwwwwwwwwwww」
マヨネー「無駄なのヨネ。アナタみたいな●●いガキが、あたいの魅力に勝てるわけないのヨネ」
マヨネー「そうでしょう、カエルちゃん?」
カエル「この●●●●には勝てんでござるwwwデュフフwwwwww」
ほむら「……こ、こんな……!」
マヨネー「さ、カエルちゃん。あのガキをアナタの手でぶっ殺してしまうのヨネ!」
カエル「拙者www加虐趣味はないのでござるがwwwどちらかというと責められるほうがwwwwww」
マヨネー「うまくやってくれたら、あとでご褒美あげるわヨ?」
カエル「俄然やる気が出てきたでござるwwwwwwwwwwwwwwww」
250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:16:18.05 ID:M7+s3Uh8o
カエル「ほむら氏wwwうらまんでほしいでござるwwwこれもご褒美のためゆえ致し方なしwwwwww」
ほむら「そ、そんな……カエルさん!」
カエル「悲しいけどwwwこれ戦争なのよねwwwwwwwww」
カエル「おっとっとwwwつい名言がwwwこれではまるでオタクみたいでござるwwwwwww」
ほむら(まずい、まずいわ! なんとかしないと……!)
ほむら(魅了……魅了の魔法……あ、あいつを上回るインパクトを与えなきゃ……!)
ほむら「……えっと、えっと……!」
ほむら「そ、そんな……カエルさん!」
カエル「悲しいけどwwwこれ戦争なのよねwwwwwwwww」
カエル「おっとっとwwwつい名言がwwwこれではまるでオタクみたいでござるwwwwwww」
ほむら(まずい、まずいわ! なんとかしないと……!)
ほむら(魅了……魅了の魔法……あ、あいつを上回るインパクトを与えなきゃ……!)
ほむら「……えっと、えっと……!」
252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:20:36.96 ID:M7+s3Uh8o
カエル「いいですぞwwwいいですぞwwwww慌てふためくその姿、そそられますぞwwwwwww」
ほむら「……ネ……」
カエル「ネ?wwwwwwwwwwww」
ほむら「……ネコミミモード……」
カエル「……」
カエル「え?」
ほむら「……ネ……」
カエル「ネ?wwwwwwwwwwww」
ほむら「……ネコミミモード……」
カエル「……」
カエル「え?」
253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:23:21.20 ID:M7+s3Uh8o
♪NekoMimiMode (月詠 -MOON PHASE- OPテーマ 歌:斎藤千和)
ほむにゃん「ネ、ネコミミ! ネコミミ・モードで~す!」
カエル「……」
ほむにゃん「うにゃ~うにゃにゃ~♪ フルフル・フルムーン♪」
マヨネー「……」
ほむにゃん「KISS、したくなっちゃった……」
カエル「コポォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
マヨネー「カエルちゃんが鼻血を!?」
ほむにゃん「ネ、ネコミミ! ネコミミ・モードで~す!」
カエル「……」
ほむにゃん「うにゃ~うにゃにゃ~♪ フルフル・フルムーン♪」
マヨネー「……」
ほむにゃん「KISS、したくなっちゃった……」
カエル「コポォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
マヨネー「カエルちゃんが鼻血を!?」
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:27:25.58 ID:M7+s3Uh8o
カエル「モエスwwwテラモエスwwwホムラタンwwwギガントカワユスwwwwwwww」
ほむら(戻ってない……。でも!)
ほむら「カ、カエルさん? ほら、こっちに来て。私のほうがいいでしょう?」
カエル「……」
マヨネー「ちょ、ちょっと……カエルちゃん? まさかアナタ、こんなガキの言いなりに……」
ほむら(よし、これでカエルさんはこっちの味方に!)
ほむら(戻ってない……。でも!)
ほむら「カ、カエルさん? ほら、こっちに来て。私のほうがいいでしょう?」
カエル「……」
マヨネー「ちょ、ちょっと……カエルちゃん? まさかアナタ、こんなガキの言いなりに……」
ほむら(よし、これでカエルさんはこっちの味方に!)
256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:29:50.11 ID:M7+s3Uh8o
カエル「……ふぅ……」
ほむら「?」
カエル「ああ、ほむら氏。申し訳ないでござる。拙者、ちっぱいには興味がないので」
ほむら「……」
ほむら「……は?」
ほむら「?」
カエル「ああ、ほむら氏。申し訳ないでござる。拙者、ちっぱいには興味がないので」
ほむら「……」
ほむら「……は?」
257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:32:25.79 ID:M7+s3Uh8o
カエル「拙者が好きなのはリーネたんのような、母性溢れるふくよかな●●●●なのでござる」
カエル「ほむら氏のネコミミはなかなかの破壊力でござったが、マヨネー氏のきょぬーにはやはり……」
マヨネー「そうヨネ! さすがよく分かってるわネ~、カエルちゃんは!」
ほむら「……」
カエル「そういうわけなので、そちらの味方につくというのはちょっと……」
ほむら「……」
カエル「ほむら氏のネコミミはなかなかの破壊力でござったが、マヨネー氏のきょぬーにはやはり……」
マヨネー「そうヨネ! さすがよく分かってるわネ~、カエルちゃんは!」
ほむら「……」
カエル「そういうわけなので、そちらの味方につくというのはちょっと……」
ほむら「……」
259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:35:04.23 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「……」
ほむら「……」
カエル「……ほむら氏?」
ほむら「……」
ほむら「……し……」
カエル「し?」
ほむら「死んでしまえええええええええ!!!」ダァン!!!
ほむら「……」
カエル「……ほむら氏?」
ほむら「……」
ほむら「……し……」
カエル「し?」
ほむら「死んでしまえええええええええ!!!」ダァン!!!
260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:37:37.76 ID:M7+s3Uh8o
カエル「ひいッ!? ご乱心じゃ! ほむら氏がご乱心めされたッ!?」
ほむら「あなたを殺して私も死ぬわ!!」ダァン! ダァァン!! ダンダンダァン!!!
マヨネー「オ~ホッホッホ! 同士討ちとはブザマネ! そのままふたりともおネンネしちゃいなさい!」
ほむら「お前は生きていてはいけない人間なんだ!」
マヨネー「ん?」
カエル「マヨネー氏wwwボスケテwwwwwwww」
マヨネー「ちょ!? こ、こっち来んな!!」
ドシーン!!
ほむら「あなたを殺して私も死ぬわ!!」ダァン! ダァァン!! ダンダンダァン!!!
マヨネー「オ~ホッホッホ! 同士討ちとはブザマネ! そのままふたりともおネンネしちゃいなさい!」
ほむら「お前は生きていてはいけない人間なんだ!」
マヨネー「ん?」
カエル「マヨネー氏wwwボスケテwwwwwwww」
マヨネー「ちょ!? こ、こっち来んな!!」
ドシーン!!
261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:39:22.88 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「……ハッ!? わ、私はいったい何を……」
カエル「セーフでござるwwwほむら氏が落ち着いてくれたでござるwwwwww」
マヨネー「んも~、あぶないじゃないのヨ。もつれて倒れちゃったのヨネ」
カエル「申し訳wwww申し訳wwwwwww」モ モ
マヨネー「あんっ……♪ もう、どこさわってるの? カエルちゃんの●●●!」
カエル「デュフフwww不可抗力でござるwwwラッキー でござるwwwテラ主人公特権wwwwwww」
マヨネー「カエルちゃんったらダ・イ・タ・ン・ネ☆」
カエル「セーフでござるwwwほむら氏が落ち着いてくれたでござるwwwwww」
マヨネー「んも~、あぶないじゃないのヨ。もつれて倒れちゃったのヨネ」
カエル「申し訳wwww申し訳wwwwwww」モ モ
マヨネー「あんっ……♪ もう、どこさわってるの? カエルちゃんの●●●!」
カエル「デュフフwww不可抗力でござるwwwラッキー でござるwwwテラ主人公特権wwwwwww」
マヨネー「カエルちゃんったらダ・イ・タ・ン・ネ☆」
262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:42:05.77 ID:M7+s3Uh8o
カエル「●●●●は正義www●●●●は……んん?」モ モ
マヨネー「ハァハァ……なんだかあたい、 てきちゃったのヨネ~」
カエル「不思議でござる……。●●●●とは……●●についているものでござったか……?」
カエル「いや、そんなはずは……。では、このふにゃふにゃした感触は……」
マヨネー「もう我慢できないン!」
マヨネーの ♂「ゲヒンナンデスガ...フフ... ...シチャイマシテネ...」
ほむら「え……!? きゃああっ!?」
カエル「どういうことなの……」
マヨネー「ハァハァ……なんだかあたい、 てきちゃったのヨネ~」
カエル「不思議でござる……。●●●●とは……●●についているものでござったか……?」
カエル「いや、そんなはずは……。では、このふにゃふにゃした感触は……」
マヨネー「もう我慢できないン!」
マヨネーの ♂「ゲヒンナンデスガ...フフ... ...シチャイマシテネ...」
ほむら「え……!? きゃああっ!?」
カエル「どういうことなの……」
263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:45:15.37 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「マ、マヨネー!? あなた、男のひとだったの!?」
マヨネー「失礼ねェ。ちゃあ~んと心は、オ・ン・ナ・なのヨネ」
カエル「オカマじゃねえか! ふざけんな!!」
ほむら「カエルさん! 元に戻ったのね……」
カエル「だいじょうぶだ…… おれは しょうきに もどった!」
ほむら「……なんか、怪しいけど」
マヨネー「あ~らら、残念。でも無駄なのヨネ。またあたいのトリコにしてあげちゃうんだから!」
マヨネー「『トキメキ熱視線』!!」
ほむら「……」
カエル「……オエッ」
マヨネー「え? あ、あら?」
マヨネー「失礼ねェ。ちゃあ~んと心は、オ・ン・ナ・なのヨネ」
カエル「オカマじゃねえか! ふざけんな!!」
ほむら「カエルさん! 元に戻ったのね……」
カエル「だいじょうぶだ…… おれは しょうきに もどった!」
ほむら「……なんか、怪しいけど」
マヨネー「あ~らら、残念。でも無駄なのヨネ。またあたいのトリコにしてあげちゃうんだから!」
マヨネー「『トキメキ熱視線』!!」
ほむら「……」
カエル「……オエッ」
マヨネー「え? あ、あら?」
264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:48:26.62 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「なんで!? なんで平気なのヨネ!?」
カエル「俺の明鏡止水の精神に、二度もそんな技が通用すると思っているのか!」
ほむら「メイキョウシスイッテナンダロー」
カエル「今度はこちらの番だ。マヨネー……貴様は目くらましだの睡眠だの、厄介な技を使う……」
カエル「だがそれは、裏を返せば搦め手でしか相手に対抗できないということの証!」
マヨネー「! ま、まずい……気づかれちゃったのヨ……」
カエル「純粋な実力勝負ではこちらに分がある! 食らえ、『ジャンプ斬り』!!」
マヨネー「ぶげェッ!!」
カエル「俺の明鏡止水の精神に、二度もそんな技が通用すると思っているのか!」
ほむら「メイキョウシスイッテナンダロー」
カエル「今度はこちらの番だ。マヨネー……貴様は目くらましだの睡眠だの、厄介な技を使う……」
カエル「だがそれは、裏を返せば搦め手でしか相手に対抗できないということの証!」
マヨネー「! ま、まずい……気づかれちゃったのヨ……」
カエル「純粋な実力勝負ではこちらに分がある! 食らえ、『ジャンプ斬り』!!」
マヨネー「ぶげェッ!!」
265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:52:46.03 ID:M7+s3Uh8o
マヨネー「あぐっ、あおお……! くそっ、くそがあ……!」
マヨネー「だ、ダメだ……! ここはいったん退いて、立て直しを……!」
ほむら「逃がすと思って?」
マヨネー「! こ、このガキ……!」
ほむら「よくも恥をかかせてくれたわね……。死になさい!!」
マヨネー「ま……魔王様ァーッ!!」
ほむら「『FN MINIMI M249パラトルーパー』!!」ドガガガガガガ!!
マヨネー「ぎゃあああああ!!!」
マヨネー「だ、ダメだ……! ここはいったん退いて、立て直しを……!」
ほむら「逃がすと思って?」
マヨネー「! こ、このガキ……!」
ほむら「よくも恥をかかせてくれたわね……。死になさい!!」
マヨネー「ま……魔王様ァーッ!!」
ほむら「『FN MINIMI M249パラトルーパー』!!」ドガガガガガガ!!
マヨネー「ぎゃあああああ!!!」
266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:54:29.17 ID:M7+s3Uh8o
カエル「終わりだ、マヨネー!」
マヨネー「こんな……! こんなガキに、このあたいがあ……!」
マヨネー「……ああ、魔王様……! お慕い……しておりましたのヨネ……」
…………
カエル「やったか……」
ほむら「……あいつとは、二度と会いたくないわ……」
カエル「確かにな。実にいやらしい攻撃を仕掛けてくる強敵だった」
ほむら「そういうことじゃなくてね……。カエルさん、混乱していたあいだの記憶はないの?」
カエル「ほとんど覚えていない。どうやら迷惑をかけてしまったようだな」
ほむら「……別に、いいけど」
マヨネー「こんな……! こんなガキに、このあたいがあ……!」
マヨネー「……ああ、魔王様……! お慕い……しておりましたのヨネ……」
…………
カエル「やったか……」
ほむら「……あいつとは、二度と会いたくないわ……」
カエル「確かにな。実にいやらしい攻撃を仕掛けてくる強敵だった」
ほむら「そういうことじゃなくてね……。カエルさん、混乱していたあいだの記憶はないの?」
カエル「ほとんど覚えていない。どうやら迷惑をかけてしまったようだな」
ほむら「……別に、いいけど」
267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 22:56:09.77 ID:M7+s3Uh8o
カエル「お前がいてくれて助かったよ。これからもよろしく頼むぜ」スッ
ほむら「……」ススッ...
カエル「? おい、なぜ距離を取る? 俺はただ、握手をしようとしただけで……」
ほむら「カエルさんの本性がよく分かったから」
カエル「はあ? 何を言ってるんだ、お前は」
ほむら「……」ススッ...
カエル「? おい、なぜ距離を取る? 俺はただ、握手をしようとしただけで……」
ほむら「カエルさんの本性がよく分かったから」
カエル「はあ? 何を言ってるんだ、お前は」
268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:00:13.63 ID:M7+s3Uh8o
さやか「う~ん……。あ、終わった?」
ほむら「お姫様がようやくお目覚めね」
カエル「さやか、お前なあ……。ずいぶんノンキなことを言ってくれるな。こっちは大変だったんだぜ」
さやか「あ……そうですよね。本当に申し訳ありませんでした」
カエル「……なぜ敬語なんだ? まだ何かおかしな術にかかっているのか?」
さやか「あたしは大丈夫です。さ、いこっか、ほむら」
ほむら「……さやか。あなた、戦闘中は寝てたのよね?」
さやか「そうだよ。ホントごめん。次はがんばるから」
ほむら「本当に寝ていたの?」
さやか「……」
カエル「おい、俺を置いていくな」
さやか「あの……すみませんけど、ついてくるなら少し離れていてくれませんか」
カエル「なんでだよ!? あと、敬語はやめろ! 気持ち悪い!」
ほむら「お姫様がようやくお目覚めね」
カエル「さやか、お前なあ……。ずいぶんノンキなことを言ってくれるな。こっちは大変だったんだぜ」
さやか「あ……そうですよね。本当に申し訳ありませんでした」
カエル「……なぜ敬語なんだ? まだ何かおかしな術にかかっているのか?」
さやか「あたしは大丈夫です。さ、いこっか、ほむら」
ほむら「……さやか。あなた、戦闘中は寝てたのよね?」
さやか「そうだよ。ホントごめん。次はがんばるから」
ほむら「本当に寝ていたの?」
さやか「……」
カエル「おい、俺を置いていくな」
さやか「あの……すみませんけど、ついてくるなら少し離れていてくれませんか」
カエル「なんでだよ!? あと、敬語はやめろ! 気持ち悪い!」
269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:10:12.64 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 中央の間
ビネガー「来たか……魔王様に仇なすカスどもめ」
ビネガー「ソイソー! マヨネー! 出番だぞ!」
ほむら「……」
ビネガー「……? おい、ソイソー! マヨネー! 聞こえんのか!?」
カエル「残念だったな、ビネガー。ヤツらは既に倒した。助けは来ないぞ」
ビネガー「にゃにゃにゃ、にゃにっ!?」
ビネガー「な、ならば……オフィーリア!」
さやか「!」
ビネガー「来たか……魔王様に仇なすカスどもめ」
ビネガー「ソイソー! マヨネー! 出番だぞ!」
ほむら「……」
ビネガー「……? おい、ソイソー! マヨネー! 聞こえんのか!?」
カエル「残念だったな、ビネガー。ヤツらは既に倒した。助けは来ないぞ」
ビネガー「にゃにゃにゃ、にゃにっ!?」
ビネガー「な、ならば……オフィーリア!」
さやか「!」
270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:13:15.81 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「おおい、オフィーリア! ええい、さっさと出てきてこいつらをぶちのめせ!」
ビネガー「く、くそ! オフィーリア! 聞こえているのだろう!? 何故来ない!?」
さやか「杏子が……あんたみたいな豚に、手を貸すもんか!」
ビネガー「おのれ~……どいつもこいつもワシを豚呼ばわりしおって……」
カエル「観念しろ、ビネガー。次はお前の番だ」
ビネガー「こ、このケロケロ野郎……」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
さやか「あっ、逃げた!」
ほむら「……あいつ、アホなの?」
カエル「追うぞ!」
ビネガー「く、くそ! オフィーリア! 聞こえているのだろう!? 何故来ない!?」
さやか「杏子が……あんたみたいな豚に、手を貸すもんか!」
ビネガー「おのれ~……どいつもこいつもワシを豚呼ばわりしおって……」
カエル「観念しろ、ビネガー。次はお前の番だ」
ビネガー「こ、このケロケロ野郎……」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
さやか「あっ、逃げた!」
ほむら「……あいつ、アホなの?」
カエル「追うぞ!」
271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:15:49.82 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 処刑通路
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「なっ、何ここ!?」
ビネガー「この廊下は、貴様らのような招かれざる客のために用意された地獄への花道ィ!」
ビネガー「死のロォォォド!!! その名も処刑通路!」
ガッチョンガッチョン
カエル「無数のギロチンだと! あんなものに挟まれたら……」
ほむら「間違いなくまっぷたつね」
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「なっ、何ここ!?」
ビネガー「この廊下は、貴様らのような招かれざる客のために用意された地獄への花道ィ!」
ビネガー「死のロォォォド!!! その名も処刑通路!」
ガッチョンガッチョン
カエル「無数のギロチンだと! あんなものに挟まれたら……」
ほむら「間違いなくまっぷたつね」
272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:19:01.33 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「おやおや、わざわざ歩くのは億劫と見えるな」
ビネガー「ならばワシが手伝ってやるわあ!」キコキコキコ!!
カエル「床が……動く!?」
さやか「ていうか手動なのかよ!」
カエル「言っている場合か! ギロチンに引き寄せられる! 引き返すぞ!」
さやか「でっ、でも、動く床のせいで踏みとどまるのがせいいっぱいだよ!」
ビネガー「フヒヒヒヒ! 良いダイエットになるだろう? ん?」
さやか「このヤロー! 痩せなきゃならないのはあんたのほうでしょうが!」
カエル「まずいぞ、このままでは……!」
ビネガー「ならばワシが手伝ってやるわあ!」キコキコキコ!!
カエル「床が……動く!?」
さやか「ていうか手動なのかよ!」
カエル「言っている場合か! ギロチンに引き寄せられる! 引き返すぞ!」
さやか「でっ、でも、動く床のせいで踏みとどまるのがせいいっぱいだよ!」
ビネガー「フヒヒヒヒ! 良いダイエットになるだろう? ん?」
さやか「このヤロー! 痩せなきゃならないのはあんたのほうでしょうが!」
カエル「まずいぞ、このままでは……!」
273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:21:46.72 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「私に任せて」
さやか「ほむら!? 何する気!?」
ほむら(ギロチンの引き上げられるタイミングを見計らって……)
ほむら「今ね! 加速装置ッ!」カチッ
ビネガー「な、なにっ!?」
カエル「いいぞ! 上下動するギロチンの隙間を高速で駆け抜けていきやがった!」
さやか「あれ、ヘイストだよね。加速装置じゃないよね」
ほむら(一度でいいからやってみたかったのよね、これ……。時間停止だと誰も見てないし)ドヤァ
さやか「ほむら!? 何する気!?」
ほむら(ギロチンの引き上げられるタイミングを見計らって……)
ほむら「今ね! 加速装置ッ!」カチッ
ビネガー「な、なにっ!?」
カエル「いいぞ! 上下動するギロチンの隙間を高速で駆け抜けていきやがった!」
さやか「あれ、ヘイストだよね。加速装置じゃないよね」
ほむら(一度でいいからやってみたかったのよね、これ……。時間停止だと誰も見てないし)ドヤァ
274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:25:12.60 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「く、くそっ! 当たれ! 当たらんか! のろまギロチンめ!」
ほむら「こんにちは、また会ったわね」
ビネガー「うおおおっ!? いつの間に背後に!?」
ほむら「さて、あなたを殺せばギロチンは止まるのかしら?」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
ほむら「! 待ちなさい!」
カエル「相変わらず逃げ足だけは速いな」
さやか「今度こそ逃がさないよ!」
ほむら「こんにちは、また会ったわね」
ビネガー「うおおおっ!? いつの間に背後に!?」
ほむら「さて、あなたを殺せばギロチンは止まるのかしら?」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
ほむら「! 待ちなさい!」
カエル「相変わらず逃げ足だけは速いな」
さやか「今度こそ逃がさないよ!」
275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:28:18.35 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 奈落の間
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「また!?」
ビネガー「この部屋は、貴様らのような浅はかで無駄にいきがる雑魚のために用意された墓場への招待状!」
ビネガー「死のルゥゥゥゥム!!! その名も奈落の間!」
カエル「何もない部屋に見えるが……」
ビネガー「ほれほれ、ワシはここだぞ? 来るがいい……来れるものならなあ!」
さやか「散々逃げまくっといてよく言うよ! 待ってろ、ぶっ飛ばしてやる!」
ほむら(奈落……地獄。また、地獄に落ちること。転じて、劇場で、舞台や花道の床下の空間の通称……)
ほむら(加えて、あいつのあの挑発的な態度……まさか!)
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「また!?」
ビネガー「この部屋は、貴様らのような浅はかで無駄にいきがる雑魚のために用意された墓場への招待状!」
ビネガー「死のルゥゥゥゥム!!! その名も奈落の間!」
カエル「何もない部屋に見えるが……」
ビネガー「ほれほれ、ワシはここだぞ? 来るがいい……来れるものならなあ!」
さやか「散々逃げまくっといてよく言うよ! 待ってろ、ぶっ飛ばしてやる!」
ほむら(奈落……地獄。また、地獄に落ちること。転じて、劇場で、舞台や花道の床下の空間の通称……)
ほむら(加えて、あいつのあの挑発的な態度……まさか!)
276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:30:04.95 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「さやか、待ちなさい!」
さやか「え?」
ビネガー「引っかかったなあ!!」キコキコキコ!!
さやか「んなっ!?」パカーン!
カエル「落とし穴だと!?」
ほむら「さやかっ!」
さやか「また手動かよおおおぉぉぉぉ……!」ヒュウウウウウ...
さやか「え?」
ビネガー「引っかかったなあ!!」キコキコキコ!!
さやか「んなっ!?」パカーン!
カエル「落とし穴だと!?」
ほむら「さやかっ!」
さやか「また手動かよおおおぉぉぉぉ……!」ヒュウウウウウ...
277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:32:15.60 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「フヒヒヒヒ! まずはひとぉ~り!」
ほむら(くっ……ここも、ヘイストで駆け抜けるしか……)
ほむら(でも、落ちたさやかは……!)
ビネガー「……む!? 待て!」
ほむら「っ! な、何よ?」
ビネガー「お前ではない! ……グレン! 貴様……」
ビネガー「なぜ『口を開いて』いる……ッ!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ほむら(くっ……ここも、ヘイストで駆け抜けるしか……)
ほむら(でも、落ちたさやかは……!)
ビネガー「……む!? 待て!」
ほむら「っ! な、何よ?」
ビネガー「お前ではない! ……グレン! 貴様……」
ビネガー「なぜ『口を開いて』いる……ッ!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:33:17.94 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「え!?」
カエル「……」ドドドドドドド
ビネガー「ぶんぶん飛び回るハエを捕まえることぐらいしかできんその『舌』でッ!」
ビネガー「いったい『何を支えている』のか聞いているんだァーーーッ!! グレェーンッ!!!」
カエル「やれやれだぜ……」
カエル「……」ドドドドドドド
ビネガー「ぶんぶん飛び回るハエを捕まえることぐらいしかできんその『舌』でッ!」
ビネガー「いったい『何を支えている』のか聞いているんだァーーーッ!! グレェーンッ!!!」
カエル「やれやれだぜ……」
279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:35:57.30 ID:M7+s3Uh8o
カエル「はあああああっ!!」グイッ!
ビネガー「なにっ!?」ォォォォオオオオ
ほむら「この声……!」オオオオオオオオ
さやか「おおおおりゃあああーッ!! さやかちゃん復活!」
ビネガー「馬鹿なあー!? 舌を巻きつけて落下を阻止したのか!」
さやか「師匠! このまま……!」
カエル「ぬうんッ!」ブォン!!!
ほむら「そのまま反動をつけて投げ飛ばした!?」
ビネガー「なにっ!?」ォォォォオオオオ
ほむら「この声……!」オオオオオオオオ
さやか「おおおおりゃあああーッ!! さやかちゃん復活!」
ビネガー「馬鹿なあー!? 舌を巻きつけて落下を阻止したのか!」
さやか「師匠! このまま……!」
カエル「ぬうんッ!」ブォン!!!
ほむら「そのまま反動をつけて投げ飛ばした!?」
280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:37:25.01 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「うおおっ!? く、来るなッ!」
さやか「さやかちゃん……アターック!!!」
ビネガー「まそっぷ!!」
さやか「見たか! これがあたしと師匠の第2のふたりわざ、『ベロロンさやかちゃん』だ!」
ほむら(そのネーミングセンスはないわー)
さやか「さやかちゃん……アターック!!!」
ビネガー「まそっぷ!!」
さやか「見たか! これがあたしと師匠の第2のふたりわざ、『ベロロンさやかちゃん』だ!」
ほむら(そのネーミングセンスはないわー)
281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:41:40.98 ID:M7+s3Uh8o
さやか「さあ、言われたとおり来てやったわよ! 覚悟しろ!」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
さやか「こらー! 逃げるなっつってんでしょー!」
ほむら「とりあえず、あいつがいなければトラップは作動しないわね」
カエル「……」
さやか「あれ、師匠? うずくまってどうかしたの?」
カエル「いや……だいぶ舌を酷使してしまったからな……」
ほむら「さっきのはかなり無理な動作だったしね。それにさやか……あなた体重何キロだっけ?」
さやか「ちょ、師匠! 女の子を重いとか言っちゃうなんて、デリカシーないっつの!」
カエル(俺は何も言ってないぞ……)
ほむら「『ベロロンさやかちゃん』……諸刃の剣ね」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
さやか「こらー! 逃げるなっつってんでしょー!」
ほむら「とりあえず、あいつがいなければトラップは作動しないわね」
カエル「……」
さやか「あれ、師匠? うずくまってどうかしたの?」
カエル「いや……だいぶ舌を酷使してしまったからな……」
ほむら「さっきのはかなり無理な動作だったしね。それにさやか……あなた体重何キロだっけ?」
さやか「ちょ、師匠! 女の子を重いとか言っちゃうなんて、デリカシーないっつの!」
カエル(俺は何も言ってないぞ……)
ほむら「『ベロロンさやかちゃん』……諸刃の剣ね」
283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:44:40.97 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 恐宴の間
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「うん、知ってた」
ビネガー「この広間は、貴様らのようなアホでマヌケなヤツのために用意された超ヤバイ場所!」
ビネガー「死のホォォォォル!!! その名も恐宴の間!」
ほむら「口上が雑になってるわよ」
ビネガー「ええい、うるさいわ!」
ビネガー「ウエ~ルカム……!」
さやか「うん、知ってた」
ビネガー「この広間は、貴様らのようなアホでマヌケなヤツのために用意された超ヤバイ場所!」
ビネガー「死のホォォォォル!!! その名も恐宴の間!」
ほむら「口上が雑になってるわよ」
ビネガー「ええい、うるさいわ!」
284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:47:23.47 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「まどろっこしいのはもうやめだ! そおりゃあああ!!」キコキコキコ!!
さやか「はいはい、手動手動」
カエル「部屋の四方の床がせり上がってくるようだが……」
ビネガー「その、とお、りっ! しかもぉっ! これはあ! 床ではなく! いわばっ、昇降機ィ!」ゼェハァ
さやか「疲れてる疲れてる」
ビネガー「そしてぇっ! 階下、には! 魔物どもが、ウジャウジャ!」キコキコキコ!!
ほむら「まさか……」
カエル「いかん、囲まれるぞ! 戦闘態勢だ、ふたりとも!」
さやか「はいはい、手動手動」
カエル「部屋の四方の床がせり上がってくるようだが……」
ビネガー「その、とお、りっ! しかもぉっ! これはあ! 床ではなく! いわばっ、昇降機ィ!」ゼェハァ
さやか「疲れてる疲れてる」
ビネガー「そしてぇっ! 階下、には! 魔物どもが、ウジャウジャ!」キコキコキコ!!
ほむら「まさか……」
カエル「いかん、囲まれるぞ! 戦闘態勢だ、ふたりとも!」
285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:49:31.27 ID:M7+s3Uh8o
ほむら「……」
ビネガー「……」キコキコ...キコ...
カエル「……」
さやか「……完全にせり上がりきったみたいだけど、誰も乗ってないよ?」
ビネガー「おいィ!? どういうことだ! メーデーメーデー、待機室! 応答しろ!」
ビネガー「なにいっ!? 定時だからみんな帰った!?」
さやか「定時とかあるんだ……」
ほむら「意外と優良企業みたいね、魔王城」
ビネガー「残業をしなさいよ、サービス残業を! 貴様ら全員減俸するぞ!!」
ほむら「幹部は無能みたいだけどね」
ビネガー「……」キコキコ...キコ...
カエル「……」
さやか「……完全にせり上がりきったみたいだけど、誰も乗ってないよ?」
ビネガー「おいィ!? どういうことだ! メーデーメーデー、待機室! 応答しろ!」
ビネガー「なにいっ!? 定時だからみんな帰った!?」
さやか「定時とかあるんだ……」
ほむら「意外と優良企業みたいね、魔王城」
ビネガー「残業をしなさいよ、サービス残業を! 貴様ら全員減俸するぞ!!」
ほむら「幹部は無能みたいだけどね」
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:52:23.72 ID:M7+s3Uh8o
カエル「さて……もういいか、ビネガー? そろそろ手もなくなってきただろう」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
カエル「……」
ほむら「あいつ、似たようなネタで何レス使う気なのよ」
さやか「師匠……あたし、そろそろ飽きてきたんすけど」
カエル「オホン!! お前ら、気を抜くな……頼むから」
ビネガー「……ビ……」
ビネガー「ビネガーピ~ンチッ!!」
カエル「……」
ほむら「あいつ、似たようなネタで何レス使う気なのよ」
さやか「師匠……あたし、そろそろ飽きてきたんすけど」
カエル「オホン!! お前ら、気を抜くな……頼むから」
288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:55:42.26 ID:M7+s3Uh8o
A.D.600 魔王城 北の玉座
ビネガー「ぜぇはぁ……ぜぇはぁ……」
カエル「追い詰めたぞ! ビネガー」
さやか「や~れやれ……やっとだよ……」
ほむら「長く苦しい戦いだったわ」
ビネガー「勝手に終わらせるな! ふん、カスども……このワシが、ただ逃げていただけだとでも?」
カエル「なんだと?」
ビネガー「フヒヒヒヒ! すべてはこの部屋におびき寄せるための布石!」
ビネガー「貴様らはまんまとワシの手のひらの上で踊らされていたというわけよ!」
さやか「ウソくせ~……」
ビネガー「ウソかどうか、その目で確かめるがいいわあ!」
ビネガー「ぜぇはぁ……ぜぇはぁ……」
カエル「追い詰めたぞ! ビネガー」
さやか「や~れやれ……やっとだよ……」
ほむら「長く苦しい戦いだったわ」
ビネガー「勝手に終わらせるな! ふん、カスども……このワシが、ただ逃げていただけだとでも?」
カエル「なんだと?」
ビネガー「フヒヒヒヒ! すべてはこの部屋におびき寄せるための布石!」
ビネガー「貴様らはまんまとワシの手のひらの上で踊らされていたというわけよ!」
さやか「ウソくせ~……」
ビネガー「ウソかどうか、その目で確かめるがいいわあ!」
289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/15(月) 23:59:52.05 ID:M7+s3Uh8o
ビネガー「これぞ、最後にして最大の策!」
ビネガー「ビネガー……バリアーッ!!!」
カエル「馬鹿な!? ビネガーの体が氷のような結晶体で覆われたぞ!?」
さやか「ちょっ、バリアーってずるくない!? 正々堂々戦いなさいよ!」
ビネガー「な~にか勘違いしているようだなあ? ワシの役目は時間稼ぎ!」
ビネガー「貴様らが足掻いておるあいだに、魔王様は呼び出しているだろうよ……」
ビネガー「ラヴォス様をな!!」
ビネガー「ビネガー……バリアーッ!!!」
カエル「馬鹿な!? ビネガーの体が氷のような結晶体で覆われたぞ!?」
さやか「ちょっ、バリアーってずるくない!? 正々堂々戦いなさいよ!」
ビネガー「な~にか勘違いしているようだなあ? ワシの役目は時間稼ぎ!」
ビネガー「貴様らが足掻いておるあいだに、魔王様は呼び出しているだろうよ……」
ビネガー「ラヴォス様をな!!」
290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:02:02.92 ID:8yPsYDk+o
ほむら「シャクだけど、あいつの言うとおりだわ。ここで手間取っている暇はない」
さやか「こ、こんなヤツほっといて……」
カエル「ビネガーのことだ。そうすれば背後から不意打ちでもかけてくるに決まっている!」
ビネガー「フヒヒヒ! どんな作戦を立てようが無駄無駄ァ!」
ビネガー「ワシのバリアーはあらゆる攻撃をうけつけぬのだ!」
さやか「くっそ~……あんなウザいドヤ顔、初めてだわ……」
カエル「あらゆる攻撃を、か。もし本当なら、どうやって攻略したものか」
さやか「こ、こんなヤツほっといて……」
カエル「ビネガーのことだ。そうすれば背後から不意打ちでもかけてくるに決まっている!」
ビネガー「フヒヒヒ! どんな作戦を立てようが無駄無駄ァ!」
ビネガー「ワシのバリアーはあらゆる攻撃をうけつけぬのだ!」
さやか「くっそ~……あんなウザいドヤ顔、初めてだわ……」
カエル「あらゆる攻撃を、か。もし本当なら、どうやって攻略したものか」
291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:04:03.83 ID:8yPsYDk+o
ほむら「……ハッタリに決まってるわ」
さやか「ほむら!?」
ほむら「いくわよ!」ダァン!!
ビネガー「む」カキーン!
さやか「! 銃弾が弾かれちゃった……」
ほむら「いい加減にしなさいよ! もう何回目よ!?」
さやか「な、なんでキレてるの?」
ほむら「キレてないわよ。私をキレさせたら大したもんよ」
ビネガー「フヒヒ! 今、なにかしたかあ?」
カエル「どうやらハッタリではなさそうだな……」
さやか「ほむら!?」
ほむら「いくわよ!」ダァン!!
ビネガー「む」カキーン!
さやか「! 銃弾が弾かれちゃった……」
ほむら「いい加減にしなさいよ! もう何回目よ!?」
さやか「な、なんでキレてるの?」
ほむら「キレてないわよ。私をキレさせたら大したもんよ」
ビネガー「フヒヒ! 今、なにかしたかあ?」
カエル「どうやらハッタリではなさそうだな……」
292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:08:47.85 ID:8yPsYDk+o
さやか「どどどどうすんのさ!? 何も通じないってんじゃ攻撃のしようがないじゃん!」キンキンキィン!
ほむら「こんな奥の手を隠し持っていたなんて……」キンキンキィン!
ビネガー「どうしたどうした、もうあきらめたか? ならば尻尾まいて逃げ帰れ! フヒヒヒ!」キンキンキィン!
ビネガー「……」キンキンキィン!
ビネガー「おい、さっきからうるさいぞ。この音はなんだ」キンキンキィン!
ほむら「こんな奥の手を隠し持っていたなんて……」キンキンキィン!
ビネガー「どうしたどうした、もうあきらめたか? ならば尻尾まいて逃げ帰れ! フヒヒヒ!」キンキンキィン!
ビネガー「……」キンキンキィン!
ビネガー「おい、さっきからうるさいぞ。この音はなんだ」キンキンキィン!
293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:11:19.38 ID:8yPsYDk+o
カエル「音だと?」
さやか「そういえばさっきから、なんかキンキン鳴ってる……」
ほむら「まさか……! ふたりとも、伏せて!」
ガガガガキィン!!!
さやか「うわ! な、なに!?」
ほむら「うかつだったわ……兆弾よ。あのバリアーにはじかれた銃弾が、壁に跳ね返ったんだわ」
カエル「あやうく同士討ちになるところだったか……」
さやか「そういえばさっきから、なんかキンキン鳴ってる……」
ほむら「まさか……! ふたりとも、伏せて!」
ガガガガキィン!!!
さやか「うわ! な、なに!?」
ほむら「うかつだったわ……兆弾よ。あのバリアーにはじかれた銃弾が、壁に跳ね返ったんだわ」
カエル「あやうく同士討ちになるところだったか……」
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:12:58.92 ID:8yPsYDk+o
ビネガー「フヒヒヒヒ! 進退窮まって自滅か? なかなか賢い選択だと思うぞ?」
ほむら「くっ……」
さやか「さっきの銃弾、どこいったの? まだ跳ねてたりしないよね?」
カエル「どうやら部屋にある装置に当たって止まったようだが」
ビネガー「……え?」
ほむら「くっ……」
さやか「さっきの銃弾、どこいったの? まだ跳ねてたりしないよね?」
カエル「どうやら部屋にある装置に当たって止まったようだが」
ビネガー「……え?」
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:14:36.12 ID:8yPsYDk+o
キュラキュラキュラキュラ
さやか「あれかあ~。なんかレバーがついてて、回ってるけど」
ほむら「着弾の衝撃で作動したのかしら……」
カエル「ということは、なんらかのトラップがまた……!」
ビネガー「フヒヒ……いいところに気がついたな、グレン」
カエル「! やはりか……!」
ビネガー「この玉座がある部屋は……え~と……死の……」
ほむら「今考えてるでしょ」
さやか「あれかあ~。なんかレバーがついてて、回ってるけど」
ほむら「着弾の衝撃で作動したのかしら……」
カエル「ということは、なんらかのトラップがまた……!」
ビネガー「フヒヒ……いいところに気がついたな、グレン」
カエル「! やはりか……!」
ビネガー「この玉座がある部屋は……え~と……死の……」
ほむら「今考えてるでしょ」
296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:16:27.55 ID:8yPsYDk+o
ビネガー「もういい! ……とにかく、この部屋は『奈落の間』同様、落とし穴が隠されている!」
さやか「またかよ!」
カエル「それが、あの装置で作動した……。いかん、このままでは!」
ビネガー「そ~とも! 落とし穴によって無様にも深遠の藻屑となる愚か者は……」
パカーン!
ビネガー「このワシだあ! フヒヒヒヒ!!」
さやか「またかよ!」
カエル「それが、あの装置で作動した……。いかん、このままでは!」
ビネガー「そ~とも! 落とし穴によって無様にも深遠の藻屑となる愚か者は……」
パカーン!
ビネガー「このワシだあ! フヒヒヒヒ!!」
297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:18:47.31 ID:8yPsYDk+o
ほむら「……」
さやか「……」
カエル「……」
ビネガー「……」
ビネガー「ちくしょおおおぉぉぉぉ……!!!」ヒュウウウウウ...
…………
ほむら「……」
さやか「……」
カエル「……」
ほむら「えっ、戦闘終わり?」
さやか「……」
カエル「……」
ビネガー「……」
ビネガー「ちくしょおおおぉぉぉぉ……!!!」ヒュウウウウウ...
…………
ほむら「……」
さやか「……」
カエル「……」
ほむら「えっ、戦闘終わり?」
298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:21:22.85 ID:8yPsYDk+o
カエル「ビネガー……恐ろしい敵だった。ヤツの執念深さ、魔王より上かもしれん」
ほむら「……」
さやか「師匠……無理してシリアス展開にしなくていいんだよ……?」
カエル「……言うな……」
ほむら「……」
さやか「師匠……無理してシリアス展開にしなくていいんだよ……?」
カエル「……言うな……」
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:30:37.02 ID:8yPsYDk+o
A.D.600 魔王城 最奥
さやか「ずいぶん来たけど、ここが最後の部屋?」
ほむら「……真っ暗ね」
カエル「怖気のするようなこの瘴気……。間違いない、いるぞ……!」
ボッ...ボッ...
さやか「うあ!? びっくりした……」
ほむら「誰もいないのに、燭台のろうそくがともされていく……」
カエル「誘ってやがるな……。望むところだ」
さやか「ずいぶん来たけど、ここが最後の部屋?」
ほむら「……真っ暗ね」
カエル「怖気のするようなこの瘴気……。間違いない、いるぞ……!」
ボッ...ボッ...
さやか「うあ!? びっくりした……」
ほむら「誰もいないのに、燭台のろうそくがともされていく……」
カエル「誘ってやがるな……。望むところだ」
300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:32:50.98 ID:8yPsYDk+o
「ダ・ズマ・ラフア・ロウ・ライラ……」
ほむら「……!」
「つむがれよ、天と地のはざまに……」
さやか「あ、あれってまさか……」
「この大地の命と引きかえに……!」
カエル「この時を、待ちわびたぜ……」
カエル「魔王ッ!!」
ほむら「……!」
「つむがれよ、天と地のはざまに……」
さやか「あ、あれってまさか……」
「この大地の命と引きかえに……!」
カエル「この時を、待ちわびたぜ……」
カエル「魔王ッ!!」
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:35:39.28 ID:8yPsYDk+o
魔王「いつかのカエルか……。どうだ、その後の人生は?」
カエル「感謝しているぜ。こんな姿だからこそ……手に入れた物もある!」
魔王「ほう……。きさまがグランドリオンを……」
カエル「それに、守るものも増えちまったしな……。後悔なんて、あるわけないぜ!」
さやか「師匠……」
魔王「なるほど。今度はお前が足手まといをかばいながら戦おうというわけか……」
さやか「あたしは足手まといなんかじゃない! 師匠と一緒に、あんたを倒すんだ!」
魔王「たやすく背後を取られておいて、よく言う……」
さやか「え……!?」
カエル「感謝しているぜ。こんな姿だからこそ……手に入れた物もある!」
魔王「ほう……。きさまがグランドリオンを……」
カエル「それに、守るものも増えちまったしな……。後悔なんて、あるわけないぜ!」
さやか「師匠……」
魔王「なるほど。今度はお前が足手まといをかばいながら戦おうというわけか……」
さやか「あたしは足手まといなんかじゃない! 師匠と一緒に、あんたを倒すんだ!」
魔王「たやすく背後を取られておいて、よく言う……」
さやか「え……!?」
303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:39:17.70 ID:8yPsYDk+o
杏子「動くなよ、さやか。手元が狂ってブスッといっちまうからな」
さやか「杏子!」
杏子「帰れっつったのに……。ほんと、人の言うこと聞かないよねぇ」
ほむら「さやかを放しなさい、杏子!」
杏子「撃てるかい、ほむら? さやかにも当たっちまうぜ?」
ほむら「くっ……!」
さやか「杏子!」
杏子「帰れっつったのに……。ほんと、人の言うこと聞かないよねぇ」
ほむら「さやかを放しなさい、杏子!」
杏子「撃てるかい、ほむら? さやかにも当たっちまうぜ?」
ほむら「くっ……!」
305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:42:21.31 ID:8yPsYDk+o
カエル「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ、キョーコとやら!!」
杏子「……チッ!」ガインッ!!!
杏子「そういやいたっけね、カエル男」
カエル「さやか、大丈夫か?」
さやか「あ、ありがと、師匠……」
魔王「油断したな……杏子」
杏子「うっさいよ。何やってんだ、アンタは儀式の再開を」
魔王「邪魔者を排除せねば続行は不可能だ」
杏子「……ちぇっ」
杏子「……チッ!」ガインッ!!!
杏子「そういやいたっけね、カエル男」
カエル「さやか、大丈夫か?」
さやか「あ、ありがと、師匠……」
魔王「油断したな……杏子」
杏子「うっさいよ。何やってんだ、アンタは儀式の再開を」
魔王「邪魔者を排除せねば続行は不可能だ」
杏子「……ちぇっ」
307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:46:35.03 ID:8yPsYDk+o
ほむら「どきなさい、杏子! あなた、自分が何をしているのか分かってるの!?」
杏子「そこから一歩でも前に出てみな。それが戦闘開始の合図だよ」
ほむら「っ……」
さやか「あんたのワケを聞くまで……」
杏子「!」
さやか「あたしたち、引き下がるつもりはないからね!」
杏子「そこから一歩でも前に出てみな。それが戦闘開始の合図だよ」
ほむら「っ……」
さやか「あんたのワケを聞くまで……」
杏子「!」
さやか「あたしたち、引き下がるつもりはないからね!」
309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:48:48.26 ID:8yPsYDk+o
♪魔王決戦
杏子「動いたな。さやか……」
杏子「おしゃべりは終わりだ。今度は……本気だよ」
魔王「黒い風が、また泣き始めた……」
魔王「私を、杏子を。止めたくば、かかってくるがいい……」
魔王「死の覚悟ができたのならな!」
杏子「動いたな。さやか……」
杏子「おしゃべりは終わりだ。今度は……本気だよ」
魔王「黒い風が、また泣き始めた……」
魔王「私を、杏子を。止めたくば、かかってくるがいい……」
魔王「死の覚悟ができたのならな!」
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:53:37.74 ID:8yPsYDk+o
杏子「ちっとは強くなったかい、さやか?」
さやか「この……バカキョーコ! 灸をすえてやる! 『スクワルタトーレ』!!」
杏子「……へえ」ギキキィン!!
さやか「……っ! あたしの連続攻撃が、全部防がれた……!」
杏子「割と洗練されてんじゃん。誰に教わったんだ? ……ま、聞かなくても分かるか」
カエル「『ダッシュ斬り』!!」
杏子「死角から高速度で近づいて奇襲か……。やるじゃん、『師匠』」
魔王「『ヘルガイザー』!!」
カエル「ぐおっ!?」
杏子「残念、止められちゃったねえ」
さやか「この……バカキョーコ! 灸をすえてやる! 『スクワルタトーレ』!!」
杏子「……へえ」ギキキィン!!
さやか「……っ! あたしの連続攻撃が、全部防がれた……!」
杏子「割と洗練されてんじゃん。誰に教わったんだ? ……ま、聞かなくても分かるか」
カエル「『ダッシュ斬り』!!」
杏子「死角から高速度で近づいて奇襲か……。やるじゃん、『師匠』」
魔王「『ヘルガイザー』!!」
カエル「ぐおっ!?」
杏子「残念、止められちゃったねえ」
315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:56:04.71 ID:8yPsYDk+o
ほむら「カエルさん! この……魔王……! これを食らいなさい、『M26手榴弾』!!」
杏子「『縛鎖結界』!!」
魔王「……この結界により、跳ね返された爆弾はお前たちのもとへと戻る」
ほむら「!」
カエル「まずい、散れッ!」
ドカァン!!
杏子「『縛鎖結界』!!」
魔王「……この結界により、跳ね返された爆弾はお前たちのもとへと戻る」
ほむら「!」
カエル「まずい、散れッ!」
ドカァン!!
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 00:58:05.47 ID:8yPsYDk+o
杏子「ありゃりゃ。ほむら……アンタ、チーム戦に向いてないんじゃないの?」
ほむら「くっ……!」
カエル「冷静になれ、ほむら。俺が囮になる……」
さやか「師匠?」
カエル「あの結界が解除されたら、さやかとふたりで遠距離攻撃を頼むぜ」
ほむら「……分かったわ」
魔王「うまくいくといいな」
カエル「!」
杏子「まる聞こえだっつの。作戦の立て方すら知らねえのかよ」
カエル「チッ……。なら、防いでみろ! 『ジャンプ斬り』!!」
ほむら「くっ……!」
カエル「冷静になれ、ほむら。俺が囮になる……」
さやか「師匠?」
カエル「あの結界が解除されたら、さやかとふたりで遠距離攻撃を頼むぜ」
ほむら「……分かったわ」
魔王「うまくいくといいな」
カエル「!」
杏子「まる聞こえだっつの。作戦の立て方すら知らねえのかよ」
カエル「チッ……。なら、防いでみろ! 『ジャンプ斬り』!!」
317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:00:08.05 ID:8yPsYDk+o
杏子「へー、ずいぶん高く飛び上がるね」
魔王「上から攻撃する気か? 無駄だ、この結界は全方位型……」
カエル「まだまだ……! 『ベロロン斬り』!!」
さやか「師匠が天井に張り付いた!」
ほむら「あの高さから落下のスピードを加えて威力を高めるつもりね!」
カエル「いくぜ……『グライドフック』!!」
魔王「なかなかの技のようだな……。この結界で耐えられそうか?」
杏子「さあね」
カエル(頼むぜ、グランドリオン……! 俺に、力を!!)
カエル「うおおおおおおッ!!!」
魔王「上から攻撃する気か? 無駄だ、この結界は全方位型……」
カエル「まだまだ……! 『ベロロン斬り』!!」
さやか「師匠が天井に張り付いた!」
ほむら「あの高さから落下のスピードを加えて威力を高めるつもりね!」
カエル「いくぜ……『グライドフック』!!」
魔王「なかなかの技のようだな……。この結界で耐えられそうか?」
杏子「さあね」
カエル(頼むぜ、グランドリオン……! 俺に、力を!!)
カエル「うおおおおおおッ!!!」
318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:01:58.89 ID:8yPsYDk+o
バキイィィィン!!!
杏子「おっ」
カエル「やった……!」
魔王「なるほど、グランドリオンか。思いのほか使いこなしているようだ」
杏子「誤算だったね」
カエル「余裕ぶっていられるのも今のうちだぜ……。さやか! ほむら!」
さやか「さっすが師匠! いくよ、ほむら!」
ほむら「ええ……!」
さやか「『スプラッシュスティンガー』!!」
ほむら「『RPG-7』!!」
杏子「おっ」
カエル「やった……!」
魔王「なるほど、グランドリオンか。思いのほか使いこなしているようだ」
杏子「誤算だったね」
カエル「余裕ぶっていられるのも今のうちだぜ……。さやか! ほむら!」
さやか「さっすが師匠! いくよ、ほむら!」
ほむら「ええ……!」
さやか「『スプラッシュスティンガー』!!」
ほむら「『RPG-7』!!」
319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:04:01.10 ID:8yPsYDk+o
魔王「『トゥソード』!!」
カエル「空間からロッドが……! しかも複数だと!?」
さやか「あ、あたしと同じ技じゃん!?」
杏子「それだけじゃないぜ」
ほむら「ロッドが剣に変わった……!?」
魔王「目障りなハエを叩き落せ……!」ヒュヒュヒュン!!!
ドカァン!!
カエル「空間からロッドが……! しかも複数だと!?」
さやか「あ、あたしと同じ技じゃん!?」
杏子「それだけじゃないぜ」
ほむら「ロッドが剣に変わった……!?」
魔王「目障りなハエを叩き落せ……!」ヒュヒュヒュン!!!
ドカァン!!
320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:06:39.62 ID:8yPsYDk+o
ほむら「RPGの弾頭が……途中で爆破させられたわ!」
さやか「あたしの剣も叩き落されちゃった……」
杏子「惜しかったね。結界を突破するまではよくやったと思うぜ?」
カエル「く、くそっ……!」
杏子「じゃ、お返しだよ。『飛槍』!!」
カエル「槍を空中に……!?」
魔王「『サンダガ』!!」
ほむら「こ、これは……槍に稲妻が凝縮されて……」
さやか「師匠! よけてッ!!」
杏子「ふたりわざ『ソーヘブン』!!」
ドドオオオォォン!!!
さやか「あたしの剣も叩き落されちゃった……」
杏子「惜しかったね。結界を突破するまではよくやったと思うぜ?」
カエル「く、くそっ……!」
杏子「じゃ、お返しだよ。『飛槍』!!」
カエル「槍を空中に……!?」
魔王「『サンダガ』!!」
ほむら「こ、これは……槍に稲妻が凝縮されて……」
さやか「師匠! よけてッ!!」
杏子「ふたりわざ『ソーヘブン』!!」
ドドオオオォォン!!!
321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:08:35.32 ID:8yPsYDk+o
カエル「ぐ……がは……ッ!」
さやか「師匠ッ!」
杏子「はい、一丁上がり。次はほむらか? それともさやか?」
魔王「まとめて来い。時間が惜しい」
ほむら「う、ぐ……」
カエル「まだだ……! まだ俺は、倒れちゃいないぜ……!」
杏子「だと思ったよ」
魔王「無駄な足掻きだ……」
カエル「さやか! 『エックス斬り』だ!!」
さやか「! ……うん、分かった!」
さやか「師匠ッ!」
杏子「はい、一丁上がり。次はほむらか? それともさやか?」
魔王「まとめて来い。時間が惜しい」
ほむら「う、ぐ……」
カエル「まだだ……! まだ俺は、倒れちゃいないぜ……!」
杏子「だと思ったよ」
魔王「無駄な足掻きだ……」
カエル「さやか! 『エックス斬り』だ!!」
さやか「! ……うん、分かった!」
322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:10:34.23 ID:8yPsYDk+o
杏子「へえ。アンタらも『れんけいわざ』を使えんのかい?」
さやか「腰抜かすなよ! ……師匠、いける!?」
カエル「おお……! 魔王にひと太刀浴びせるまでは、死んでも死にきれんぜ!」
さやか「よっし! あたしらの力、受けてみなよ!」
魔王「来るぞ、杏子」
杏子「分かってるよ。準備はできてる」
カエル&さやか「『エックス斬り』!!!」
さやか「腰抜かすなよ! ……師匠、いける!?」
カエル「おお……! 魔王にひと太刀浴びせるまでは、死んでも死にきれんぜ!」
さやか「よっし! あたしらの力、受けてみなよ!」
魔王「来るぞ、杏子」
杏子「分かってるよ。準備はできてる」
カエル&さやか「『エックス斬り』!!!」
323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:12:11.98 ID:8yPsYDk+o
杏子「『縛鎖結界』!!」
さやか「あっ!?」
カエル「さやか!」
杏子「カエル男はグランドリオンで結界をこじ開けられても、さやかはそうはいかない」
杏子「『れんけいわざ』、不発だね。その攻撃はただの『ベロロン斬り』だ」
カエル「し、しまった……!」
さやか「あっ!?」
カエル「さやか!」
杏子「カエル男はグランドリオンで結界をこじ開けられても、さやかはそうはいかない」
杏子「『れんけいわざ』、不発だね。その攻撃はただの『ベロロン斬り』だ」
カエル「し、しまった……!」
324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:13:49.26 ID:8yPsYDk+o
杏子「『鉄砕鞭』!!」
カエル「ぐ!?」
さやか「うあ!?」
ほむら「多節棍による拘束!?」
杏子「ほい、あとよろしく」
魔王「まとめて焼き払ってやろう……。『ファイガ』!!」
カエル「ぐあああっ!」
さやか「あちちちちっ!」
カエル「ぐ!?」
さやか「うあ!?」
ほむら「多節棍による拘束!?」
杏子「ほい、あとよろしく」
魔王「まとめて焼き払ってやろう……。『ファイガ』!!」
カエル「ぐあああっ!」
さやか「あちちちちっ!」
325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:17:12.87 ID:8yPsYDk+o
ほむら「さやか! カエルさん!」
杏子「さあ、ほむら。アンタの好きな単独戦闘だぜ。かかってきなよ」
ほむら「……」
杏子「……アンタさあ。さっきから観察してたけど、やっぱり『時間停止』、使えないみたいだね」
ほむら「!」
杏子「こりゃいいや。一番厄介だと思ってたほむらがそのザマじゃあね」
ほむら(ここは……態勢を立て直すしかない!)
ほむら「ふたりとも、これを飲んで……!」
カエル「ポーションか……。ス、スマン……」
杏子「来ないのか? まあそれが賢明だよな」
魔王「杏子、護衛しろ。私は詠唱に入る」
杏子「……アレか。はいはい、分かったよ」
杏子「さあ、ほむら。アンタの好きな単独戦闘だぜ。かかってきなよ」
ほむら「……」
杏子「……アンタさあ。さっきから観察してたけど、やっぱり『時間停止』、使えないみたいだね」
ほむら「!」
杏子「こりゃいいや。一番厄介だと思ってたほむらがそのザマじゃあね」
ほむら(ここは……態勢を立て直すしかない!)
ほむら「ふたりとも、これを飲んで……!」
カエル「ポーションか……。ス、スマン……」
杏子「来ないのか? まあそれが賢明だよな」
魔王「杏子、護衛しろ。私は詠唱に入る」
杏子「……アレか。はいはい、分かったよ」
326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:19:22.49 ID:8yPsYDk+o
さやか「んぐっ……。はあ、生き返った……。攻撃が苛烈すぎてあたしの回復も追いつかないよ……」
カエル「待て。ヤツらの様子がおかしいぞ!」
ほむら「! 魔王が何かつぶやいてる……」
さやか「なんかやばそうだよ! 止めなきゃ!」
杏子「おおっと。邪魔はさせねえ」
さやか「杏子!」
カエル「チッ……。だが、こいつひとりなら!」
杏子「誰がひとりだって?」
ほむら「え……」
杏子「『ロッソ・ファンタズマ』!!」
カエル「待て。ヤツらの様子がおかしいぞ!」
ほむら「! 魔王が何かつぶやいてる……」
さやか「なんかやばそうだよ! 止めなきゃ!」
杏子「おおっと。邪魔はさせねえ」
さやか「杏子!」
カエル「チッ……。だが、こいつひとりなら!」
杏子「誰がひとりだって?」
ほむら「え……」
杏子「『ロッソ・ファンタズマ』!!」
329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:23:34.04 ID:8yPsYDk+o
カエル「こ、これは……! ヤツが13体に分身した……!?」
さやか「これって、封印したって言ってたはずの……」
ほむら「どうして使えるの!?」
杏子「13を3で割ると……えーっと、4あまり1か」
杏子「あまったひとりは一番強いアンタにあげるよ、カエル男!」
さやか「これって、封印したって言ってたはずの……」
ほむら「どうして使えるの!?」
杏子「13を3で割ると……えーっと、4あまり1か」
杏子「あまったひとりは一番強いアンタにあげるよ、カエル男!」
331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:26:59.11 ID:8yPsYDk+o
さやか「う、くっ……! これじゃ、防ぎきるのでせいいっぱいだよ……!」
ほむら「まずいわ、このままじゃ!」
カエル「……魔王……!」
魔王「人の名を……ずいぶん気やすく呼んでくれるじゃあないか……」
カエル「!」
ほむら「まずいわ、このままじゃ!」
カエル「……魔王……!」
魔王「人の名を……ずいぶん気やすく呼んでくれるじゃあないか……」
カエル「!」
332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:29:33.04 ID:8yPsYDk+o
魔王「下がれ、杏子」ゴゴゴゴゴ...!!
杏子「あいよ」
さやか「な、なにあれ……」
ほむら「なんて巨大な魔力……」
カエル「あ、あんなものを食らったら……!」
魔王「取るに足らぬ、か弱きものどもよ……。闇に抱かれ眠るがいい……」
魔王「二度と目が覚めぬよう、私が地獄の果てへと続く門を開いてやろう……」
魔王「我招く、無音の衝裂に慈悲は無く、汝に普く厄を逃れる術も無し!!」
魔王「『ダークマター』!!!」
杏子「あいよ」
さやか「な、なにあれ……」
ほむら「なんて巨大な魔力……」
カエル「あ、あんなものを食らったら……!」
魔王「取るに足らぬ、か弱きものどもよ……。闇に抱かれ眠るがいい……」
魔王「二度と目が覚めぬよう、私が地獄の果てへと続く門を開いてやろう……」
魔王「我招く、無音の衝裂に慈悲は無く、汝に普く厄を逃れる術も無し!!」
魔王「『ダークマター』!!!」
333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:31:32.64 ID:8yPsYDk+o
ほむら「きゃああああっ!!」
さやか「うああああああっ!!」
カエル「く、くそ……こんな……! うおおおおおおおッ!?」
ドゴォォオオアアアアァァァァァン!!!!!
…………
さやか「うああああああっ!!」
カエル「く、くそ……こんな……! うおおおおおおおッ!?」
ドゴォォオオアアアアァァァァァン!!!!!
…………
334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:33:43.03 ID:8yPsYDk+o
ほむら「……」
さやか「……あ、う……」
カエル「お……ぐ、ふっ……」
杏子「よく耐えたもんだよ、アンタら。立派立派」
魔王「……フン」
さやか「つ、強い……! 強すぎる……。どうしろってのよ……」
カエル「なぜだ……俺では……魔王に、勝てないのか……!?」
ほむら(ダメ……。魔王だけでも手ごわいのに、杏子までいたんじゃ……!)
杏子「終わりだね」
さやか「うぐっ……」
カエル「こんなところで……すまん、サイラス……!」
ほむら「まどか……!」
さやか「……あ、う……」
カエル「お……ぐ、ふっ……」
杏子「よく耐えたもんだよ、アンタら。立派立派」
魔王「……フン」
さやか「つ、強い……! 強すぎる……。どうしろってのよ……」
カエル「なぜだ……俺では……魔王に、勝てないのか……!?」
ほむら(ダメ……。魔王だけでも手ごわいのに、杏子までいたんじゃ……!)
杏子「終わりだね」
さやか「うぐっ……」
カエル「こんなところで……すまん、サイラス……!」
ほむら「まどか……!」
335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:35:44.44 ID:8yPsYDk+o
杏子「……」
魔王「殺さないのか、杏子」
杏子「……それは命令かい? 魔王としての……」
魔王「……」
ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!
魔王「!」
さやか「な、何!? ものすごい振動!」
杏子「これは……! なんてこった、ラヴォスが!」
魔王「殺さないのか、杏子」
杏子「……それは命令かい? 魔王としての……」
魔王「……」
ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!
魔王「!」
さやか「な、何!? ものすごい振動!」
杏子「これは……! なんてこった、ラヴォスが!」
336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:37:53.05 ID:8yPsYDk+o
魔王「まずい! 今、眠りからさめられては……」
ほむら「眠り!? どういうことよ……ラヴォスを生み出したのは、あなたでしょ!?」
杏子「バッカやろう! コイツは呼び出しただけだよ!」
魔王「あれは太古の時より地中深く存在し、この大地の力を吸いながらゆっくりと成長を続けているのだ!」
さやか「どどどどーいうこと!?」
ほむら「それなら……ラヴォスはいったい、いつから……」
カエル「何か来るぞ!」
ほむら「眠り!? どういうことよ……ラヴォスを生み出したのは、あなたでしょ!?」
杏子「バッカやろう! コイツは呼び出しただけだよ!」
魔王「あれは太古の時より地中深く存在し、この大地の力を吸いながらゆっくりと成長を続けているのだ!」
さやか「どどどどーいうこと!?」
ほむら「それなら……ラヴォスはいったい、いつから……」
カエル「何か来るぞ!」
337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:40:29.62 ID:8yPsYDk+o
ズズズズズズ...!!!
杏子「ゲート!?」
ほむら「巨大すぎる! 何が起こったというの!?」
魔王「おのれ……貴様たちさえ現れなければ……!」
さやか「うあああっ!」
杏子「さやか! くっ、くそ! また……!」
カエル「すっ、吸い込まれ……!」
魔王「うおおおおっ!!」
ほむら「きゃああああああああっ!!!」
杏子「ゲート!?」
ほむら「巨大すぎる! 何が起こったというの!?」
魔王「おのれ……貴様たちさえ現れなければ……!」
さやか「うあああっ!」
杏子「さやか! くっ、くそ! また……!」
カエル「すっ、吸い込まれ……!」
魔王「うおおおおっ!!」
ほむら「きゃああああああああっ!!!」
338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:45:25.27 ID:8yPsYDk+o
キュアアアアオオオアオオオォォォォオオン…………!!!!!
…………
………
……
339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/16(火) 01:47:56.93 ID:8yPsYDk+o
第3話「後悔なんて、あるわけない」 終了
セーブしてつづける(第4話「もう何も怖くない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
セーブしてつづける(第4話「もう何も怖くない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:09:31.67 ID:Z5I0k0/0o
第4話「もう何も怖くない」
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
このセーブデータをロードします。よろしいですか?
ニアよろしい
よろしくない
355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:12:41.03 ID:Z5I0k0/0o
まどか「おはよう、ほむらちゃん」
さやか「遅いぞ、ほむらー」
仁美「おはようございます」
ほむら「お待たせ、みんな。さあ、行きましょう」
…………
まどか「でね。ラブレターでなく直に告白できるようでなきゃダメだって」
さやか「相変わらずまどかのママはカッコいいなあ。美人だしバリキャリだし」
仁美「そんな風にキッパリ割り切れたらいいんだけど……はぁ」
ほむら「……」
カラーン...コローン...
まどか「わあ、リーネの鐘があんなに気持ちよさそうに歌ってる」
ほむら「……え?」
さやか「遅いぞ、ほむらー」
仁美「おはようございます」
ほむら「お待たせ、みんな。さあ、行きましょう」
…………
まどか「でね。ラブレターでなく直に告白できるようでなきゃダメだって」
さやか「相変わらずまどかのママはカッコいいなあ。美人だしバリキャリだし」
仁美「そんな風にキッパリ割り切れたらいいんだけど……はぁ」
ほむら「……」
カラーン...コローン...
まどか「わあ、リーネの鐘があんなに気持ちよさそうに歌ってる」
ほむら「……え?」
357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:15:12.20 ID:Z5I0k0/0o
まどか「どうかしたの? ほむらちゃん」
ほむら「いえ、なんでも……待って。リーネの……鐘……?」
さやか「そーだよ! リーネの鐘が鳴ってるってことは時間やばいじゃん!」
仁美「少し急いだほうが良さそうですわね」
さやか「よーし、走るかー」
まどか「あ、待ってよ! ほむらちゃん、いこ! 置いてかれちゃうよ」
ほむら「まどか、待って……何かおかしい……」
ほむら「いえ、なんでも……待って。リーネの……鐘……?」
さやか「そーだよ! リーネの鐘が鳴ってるってことは時間やばいじゃん!」
仁美「少し急いだほうが良さそうですわね」
さやか「よーし、走るかー」
まどか「あ、待ってよ! ほむらちゃん、いこ! 置いてかれちゃうよ」
ほむら「まどか、待って……何かおかしい……」
358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:17:47.37 ID:Z5I0k0/0o
まどか「何言ってるの? ねえ、ほむらちゃんってば!」
ほむら「そうよ……リーネ……中世……私は、私たちは魔王と戦ってて……」
まどか「ほむらちゃん! どうしたの? ほむらちゃん!」
ほむら「ゲートが……とても巨大なゲートが……」
まどか「ホムラチャン! ホムラチャン!! ホムラチャン!!!」
まどか「ホムラチャンホムラチャンホムラチャホムラホムホムホムほむほむほむほむ!!!」
ほむら「!?」
ほむら「そうよ……リーネ……中世……私は、私たちは魔王と戦ってて……」
まどか「ほむらちゃん! どうしたの? ほむらちゃん!」
ほむら「ゲートが……とても巨大なゲートが……」
まどか「ホムラチャン! ホムラチャン!! ホムラチャン!!!」
まどか「ホムラチャンホムラチャンホムラチャホムラホムホムホムほむほむほむほむ!!!」
ほむら「!?」
359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:20:11.84 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 イオカ村 酋長のテント
ほむら「んあー!?」
エイラ「ほむ! 気づいたか!」
ほむら「エイラ!? え……今のは、夢? ここは……」
エイラ「エイラ、会いたかった。不思議山、行った。お前たち、倒れてた」
エイラ「エイラ、ひとりでみなかついで、テント連れて来た」
ほむら「原始時代……あの巨大なゲートに吸い込まれた先が……」
ほむら「そ、そうだわ! 他のふたりは!? 杏子は? 魔王はどうなったの!?」
エイラ「落ち着け、ほむ。お前の連れ、そこ寝てる」
さやか「うーん……」
カエル「うぐぐぐ……」
ほむら「んあー!?」
エイラ「ほむ! 気づいたか!」
ほむら「エイラ!? え……今のは、夢? ここは……」
エイラ「エイラ、会いたかった。不思議山、行った。お前たち、倒れてた」
エイラ「エイラ、ひとりでみなかついで、テント連れて来た」
ほむら「原始時代……あの巨大なゲートに吸い込まれた先が……」
ほむら「そ、そうだわ! 他のふたりは!? 杏子は? 魔王はどうなったの!?」
エイラ「落ち着け、ほむ。お前の連れ、そこ寝てる」
さやか「うーん……」
カエル「うぐぐぐ……」
360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:22:58.17 ID:Z5I0k0/0o
カエル「ぐお……ぐぐ……ま……魔王ーッ!」ガバッ
ほむら「カエルさん! 良かった、気がついたのね」
カエル「ほむら……。ここはいったい……」
エイラ「このカエル、デカい。みやげか? エイラ、食っていいか?」
カエル「うおぉおい!? 誰だこの女は!? やめろ、味見するな!」
さやか「うぅ……うるさいなあ……ん? あれ……」
カエル「さやか! 助けてくれ!」
さやか「……なにやってんの、師匠……」
ほむら「カエルさん! 良かった、気がついたのね」
カエル「ほむら……。ここはいったい……」
エイラ「このカエル、デカい。みやげか? エイラ、食っていいか?」
カエル「うおぉおい!? 誰だこの女は!? やめろ、味見するな!」
さやか「うぅ……うるさいなあ……ん? あれ……」
カエル「さやか! 助けてくれ!」
さやか「……なにやってんの、師匠……」
361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:24:21.03 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「みやげじゃないのか。エイラ、つまらん」
カエル「くそ、なんでいきなりこんな目に……。おい、青白いツラしたマントのヤローはいなかったか?」
エイラ「いや、お前たちだけ。そいつ、お前よりウマイか?」
カエル「魔王……逃がしたか」
さやか「杏子もいないんだね……。また、離ればなれか……」
カエル「くそ、なんでいきなりこんな目に……。おい、青白いツラしたマントのヤローはいなかったか?」
エイラ「いや、お前たちだけ。そいつ、お前よりウマイか?」
カエル「魔王……逃がしたか」
さやか「杏子もいないんだね……。また、離ればなれか……」
362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:26:23.13 ID:Z5I0k0/0o
マミ「暁美さん! 美樹さん!」
さやか「えっ!? ま、マミさん!?」
マミ「心配したのよ……。目を覚まさなかったら、どうしようかと」
ほむら「マミ。意外と早い再会になったわね」
キーノ「( ゚∀゚)o彡°●●●●! ●●●●!」
さやか「あそこで、あたしを凝視して狂ったように踊ってるのは?」
マミ「キーノくんよ。あれはボボンガね。歓迎の踊りなの」
ほむら(絶対ボボンガじゃないわよ。●●●●言うてるし)
エイラ「お前たち、傷だらけ。今日は休め。テント、貸してやる」
ほむら「悪いわね」
さやか「えっ!? ま、マミさん!?」
マミ「心配したのよ……。目を覚まさなかったら、どうしようかと」
ほむら「マミ。意外と早い再会になったわね」
キーノ「( ゚∀゚)o彡°●●●●! ●●●●!」
さやか「あそこで、あたしを凝視して狂ったように踊ってるのは?」
マミ「キーノくんよ。あれはボボンガね。歓迎の踊りなの」
ほむら(絶対ボボンガじゃないわよ。●●●●言うてるし)
エイラ「お前たち、傷だらけ。今日は休め。テント、貸してやる」
ほむら「悪いわね」
364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:28:36.79 ID:Z5I0k0/0o
翌日
マミ「中世で魔王、か。ずいぶんと大変な戦いだったみたいね」
ほむら「結局、ラヴォスを生み出したのは魔王じゃなかった。当てが外れたわね」
さやか「じゃあラヴォスっていつからいたんだろ?」
カエル「魔王は『太古の時』と言っていたが……」
マミ(魔王さんか。『黒い風』……すごくそそられるわ。どうにかして技名に取り入れられないかしら)
ほむら「マミ? どうかしたの?」
マミ「えっ!? い、いえ。なんでもないのよ。オホホホ」
マミ「中世で魔王、か。ずいぶんと大変な戦いだったみたいね」
ほむら「結局、ラヴォスを生み出したのは魔王じゃなかった。当てが外れたわね」
さやか「じゃあラヴォスっていつからいたんだろ?」
カエル「魔王は『太古の時』と言っていたが……」
マミ(魔王さんか。『黒い風』……すごくそそられるわ。どうにかして技名に取り入れられないかしら)
ほむら「マミ? どうかしたの?」
マミ「えっ!? い、いえ。なんでもないのよ。オホホホ」
366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:31:11.79 ID:Z5I0k0/0o
キーノ「元気か、ほむたち。メシ持ってきた。食って、リキ、つけろ」
さやか「気が利くじゃん! サンキュー、キーノ!」
ほむら「そういえばエイラは? 朝から姿が見えないみたいだけど」
キーノ「エイラ、今、大変。ラルバの村、探してる」
ほむら「ラルバ……確か、恐竜人との戦いを避けて隠れ住んでる人たちの村よね」
マミ「恐竜人との最後の戦いが迫ってるのよ。何とか、ラルバの村の人たちの力も借りたいんだけど……」
キーノ「恐竜人ほろぼさなければ、キーノたち、ほろぶ。逃げ続けるの、無理!」
さやか「気が利くじゃん! サンキュー、キーノ!」
ほむら「そういえばエイラは? 朝から姿が見えないみたいだけど」
キーノ「エイラ、今、大変。ラルバの村、探してる」
ほむら「ラルバ……確か、恐竜人との戦いを避けて隠れ住んでる人たちの村よね」
マミ「恐竜人との最後の戦いが迫ってるのよ。何とか、ラルバの村の人たちの力も借りたいんだけど……」
キーノ「恐竜人ほろぼさなければ、キーノたち、ほろぶ。逃げ続けるの、無理!」
367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:34:25.70 ID:Z5I0k0/0o
イオカ族「キーノ!!」
キーノ「どした! ほむたち、休んでる。静かにする!」
イオカ族「北の森、メラ! メラ!! メラ!!!」
キーノ「!」
さやか「え、なに? メラメラメラ?」
カエル「北の森が燃えているってことか?」
マミ「そんな……だとしたら、大変よ! 北の森はエイラが向かった先なの!」
ほむら「なんですって!?」
キーノ「……ッ!!」
マミ「あっ、キーノくん! 待って、ひとりじゃ……」
ほむら「追いかけるわよ!」
キーノ「どした! ほむたち、休んでる。静かにする!」
イオカ族「北の森、メラ! メラ!! メラ!!!」
キーノ「!」
さやか「え、なに? メラメラメラ?」
カエル「北の森が燃えているってことか?」
マミ「そんな……だとしたら、大変よ! 北の森はエイラが向かった先なの!」
ほむら「なんですって!?」
キーノ「……ッ!!」
マミ「あっ、キーノくん! 待って、ひとりじゃ……」
ほむら「追いかけるわよ!」
369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:39:59.60 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 ラルバ村の焼け跡
さやか「なにこれ……ひどい……」
カエル「焼き討ちと略奪か。侵略戦争につきものとはいえ、気分のいいものではないな」
ほむら「キーノが見当たらないけど……」
ラルバ族「おまえら、イオカのやつらか……」
マミ「あの、ここに男の子が来ませんでした? イオカ族の……」
ラルバ族「キーノ、恐竜人、さらわれた。ラルバのみんな、さらわれた」
マミ「そ、そんな……」
ラルバ「恐竜人、さからった者、みな殺しする。きっと、助からない……」
ほむら「最悪の状況ね……」
さやか「なにこれ……ひどい……」
カエル「焼き討ちと略奪か。侵略戦争につきものとはいえ、気分のいいものではないな」
ほむら「キーノが見当たらないけど……」
ラルバ族「おまえら、イオカのやつらか……」
マミ「あの、ここに男の子が来ませんでした? イオカ族の……」
ラルバ族「キーノ、恐竜人、さらわれた。ラルバのみんな、さらわれた」
マミ「そ、そんな……」
ラルバ「恐竜人、さからった者、みな殺しする。きっと、助からない……」
ほむら「最悪の状況ね……」
370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:43:16.58 ID:Z5I0k0/0o
さやか「ほむら、マミさん! あそこに誰かいるよ!」
マミ「エイラ! ひどい怪我……」
エイラ「マミ……。恐竜人……キーノが……」
マミ「分かってるわ。でもまずはあなたの怪我を……」
ラルバ長老「エイラ……これ、みな、お前のせい……。見ろ、このありさま……」
さやか「え、だ、誰!?」
ほむら「ラルバ村の長老さんみたいね……」
マミ「エイラ! ひどい怪我……」
エイラ「マミ……。恐竜人……キーノが……」
マミ「分かってるわ。でもまずはあなたの怪我を……」
ラルバ長老「エイラ……これ、みな、お前のせい……。見ろ、このありさま……」
さやか「え、だ、誰!?」
ほむら「ラルバ村の長老さんみたいね……」
371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:45:34.58 ID:Z5I0k0/0o
ラルバ長老「お前のあと、恐竜人つけてた! だからこの村、こんな目にあった!」
エイラ「……すまん……エイラ、うかつ……」
ラルバ長老「恐竜人、たてつく……おろか! 恐竜人、ワシらより昔から、この地いる」
ラルバ長老「だからワシら、かくれてた。だが、エイラ、いっしょに戦え言う……」
ラルバ長老「エイラ! こんな目あっても、戦え言うか!?」
さやか「ちょっと待ってよ! 一方的すぎるよ、そんな言い方!」
カエル「待て、さやか」
さやか「師匠……でも!」
エイラ「……すまん……エイラ、うかつ……」
ラルバ長老「恐竜人、たてつく……おろか! 恐竜人、ワシらより昔から、この地いる」
ラルバ長老「だからワシら、かくれてた。だが、エイラ、いっしょに戦え言う……」
ラルバ長老「エイラ! こんな目あっても、戦え言うか!?」
さやか「ちょっと待ってよ! 一方的すぎるよ、そんな言い方!」
カエル「待て、さやか」
さやか「師匠……でも!」
372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:47:31.66 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「生きてるなら……エイラ戦う! 勝った者、生きる。負けた者、死ぬ。それ、この大地のおきて」
エイラ「恐竜人もエイラたちも、生き物みな、このおきて、さからえない」
エイラ「長老……お前たち、生きてない。死んでないだけ!」
ラルバ長老「エイラ、お前、強い。だからそう言える! ワシら、力、ない……」
エイラ「それ違う! 力あるから戦う、違う。戦うから……力、つく!」
ラルバ長老「……」
エイラ「恐竜人もエイラたちも、生き物みな、このおきて、さからえない」
エイラ「長老……お前たち、生きてない。死んでないだけ!」
ラルバ長老「エイラ、お前、強い。だからそう言える! ワシら、力、ない……」
エイラ「それ違う! 力あるから戦う、違う。戦うから……力、つく!」
ラルバ長老「……」
373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:49:43.18 ID:Z5I0k0/0o
マミ「長老さん。こんなことになってしまって、本当にごめんなさい……」
マミ「あなたたちの気持ち、分かります。私も昔はそうだったもの」
マミ「戦うのが怖くて、辛くて……泣いてばかり」
マミ「いえ、きっと今もそう。無理してカッコつけてるだけ」
ラルバ長老「……」
ほむら(マミ、あなた……)
マミ「でも……そんな私でも戦い続けられるのは、そばにいてくれる人がいるから。その人が大切だから」
マミ「長老さん。あなたも……いいえ、ラルバの人たちみんな、本当は悔しいんじゃないですか?」
マミ「あなたたちの大切な人が、危険な目にあってる。助けたい……」
マミ「私たち、力を貸します。キーノくんも、さらわれたラルバの人たちも、みんな助け出します!」
マミ「だからお願い……。あなたたちも、私たちに力を貸してください……!」
マミ「あなたたちの気持ち、分かります。私も昔はそうだったもの」
マミ「戦うのが怖くて、辛くて……泣いてばかり」
マミ「いえ、きっと今もそう。無理してカッコつけてるだけ」
ラルバ長老「……」
ほむら(マミ、あなた……)
マミ「でも……そんな私でも戦い続けられるのは、そばにいてくれる人がいるから。その人が大切だから」
マミ「長老さん。あなたも……いいえ、ラルバの人たちみんな、本当は悔しいんじゃないですか?」
マミ「あなたたちの大切な人が、危険な目にあってる。助けたい……」
マミ「私たち、力を貸します。キーノくんも、さらわれたラルバの人たちも、みんな助け出します!」
マミ「だからお願い……。あなたたちも、私たちに力を貸してください……!」
374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:52:54.88 ID:Z5I0k0/0o
ラルバ長老「……」
エイラ「長老、たのむ! このとおり!」
ラルバ長老「……ワシら、戦うの無理。手伝いたくても、手伝えない」
さやか「そんな!」
ラルバ長老「だから、別の方法、探す。エイラ、言え。ワシら、何すればいい?」
エイラ「長老!」
マミ「長老さん! ありがとう……」
さやか「良かった~。一時はどうなることかと……」
カエル「人は助け合えるさ。少しのきっかけさえあればな」
ほむら「さやか、カエルさんに感謝しなさいよ。あなたが出しゃばってたら余計ややこしくなってたわ」
さやか「うぐっ、言い返せない……」
エイラ「長老、たのむ! このとおり!」
ラルバ長老「……ワシら、戦うの無理。手伝いたくても、手伝えない」
さやか「そんな!」
ラルバ長老「だから、別の方法、探す。エイラ、言え。ワシら、何すればいい?」
エイラ「長老!」
マミ「長老さん! ありがとう……」
さやか「良かった~。一時はどうなることかと……」
カエル「人は助け合えるさ。少しのきっかけさえあればな」
ほむら「さやか、カエルさんに感謝しなさいよ。あなたが出しゃばってたら余計ややこしくなってたわ」
さやか「うぐっ、言い返せない……」
375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:55:09.15 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「長老! プテラン! プテラン、今、必要。プテラン貸してくれ!」
ラルバ長老「プテラン……? ティラン城、乗り込み気か!?」
ラルバ長老「あそこ、恐竜人の城。キケン! いくらエイラでも! 死にたいか?」
エイラ「違う。生きたいから、行く。エイラ、だいじょぶ。たのむ!」
ラルバ長老「……わかった。プテランの世話してる者、伝えておく。プテランの巣、行く」
ラルバ長老「気をつける、エイラ!」
エイラ「長老、助かる!」
エイラ「マミ、あと頼む。エイラ、行く!」
マミ「待って、エイラ! まだ傷の治療が……!」
ラルバ長老「プテラン……? ティラン城、乗り込み気か!?」
ラルバ長老「あそこ、恐竜人の城。キケン! いくらエイラでも! 死にたいか?」
エイラ「違う。生きたいから、行く。エイラ、だいじょぶ。たのむ!」
ラルバ長老「……わかった。プテランの世話してる者、伝えておく。プテランの巣、行く」
ラルバ長老「気をつける、エイラ!」
エイラ「長老、助かる!」
エイラ「マミ、あと頼む。エイラ、行く!」
マミ「待って、エイラ! まだ傷の治療が……!」
376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:57:53.20 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「行ってしまったわね」
さやか「怪我してるってのに、すごいスピードだなあ~」
カエル「ひとりで死地におもむくつもりか……」
ラルバ長老「ワシら、言えた義理ないが、頼む。エイラ、助けてやってくれ」
マミ「長老さん……。でも、ここに残った人たちのことが……助けてあげないと……」
さやか「怪我してるってのに、すごいスピードだなあ~」
カエル「ひとりで死地におもむくつもりか……」
ラルバ長老「ワシら、言えた義理ないが、頼む。エイラ、助けてやってくれ」
マミ「長老さん……。でも、ここに残った人たちのことが……助けてあげないと……」
377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 21:59:35.07 ID:Z5I0k0/0o
さやか「な~にしてんの、マミさん! 早く追いかけなよ!」
カエル「この村のことは、俺たちが引き受ける。あんたはあいつのもとに行ってやりな」
マミ「美樹さん、カエルさん! ……ごめんなさい、ありがとう。あなたたちに、お願いするわ」
さやか「任されました!」
ほむら「プテランの巣とやらの場所は聞いたわ。早くしなさい、マミ」
マミ「暁美さん……。ええ、行きましょう!」
カエル「気をつけてな、ふたりとも」
カエル「この村のことは、俺たちが引き受ける。あんたはあいつのもとに行ってやりな」
マミ「美樹さん、カエルさん! ……ごめんなさい、ありがとう。あなたたちに、お願いするわ」
さやか「任されました!」
ほむら「プテランの巣とやらの場所は聞いたわ。早くしなさい、マミ」
マミ「暁美さん……。ええ、行きましょう!」
カエル「気をつけてな、ふたりとも」
378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:01:49.45 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 プテランの巣 山頂
マミ「エイラ!」
エイラ「! ……マミ……」
ほむら「はー。これがプテランね。名前のとおり、プテラノドンなのね。空から乗り込むというわけ」
エイラ「マミ……なぜ来た」
マミ「ラルバ村のことは、美樹さんとカエルさんに頼んであるわ。大丈夫、あのふたりなら……」
エイラ「違う! ティラン城、危険! みな、死ぬかもしれない!!」
エイラ「乗り込む、エイラ、ひとり!」
マミ「……」
マミ「エイラ!」
エイラ「! ……マミ……」
ほむら「はー。これがプテランね。名前のとおり、プテラノドンなのね。空から乗り込むというわけ」
エイラ「マミ……なぜ来た」
マミ「ラルバ村のことは、美樹さんとカエルさんに頼んであるわ。大丈夫、あのふたりなら……」
エイラ「違う! ティラン城、危険! みな、死ぬかもしれない!!」
エイラ「乗り込む、エイラ、ひとり!」
マミ「……」
379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:05:47.43 ID:Z5I0k0/0o
マミ「エイラ。私ね、あなたのこと親友だと思ってるわ」
エイラ「? 急にどうした、マミ」
マミ「エイラは私のこと、嫌い?」
エイラ「嫌い、違う! エイラ、マミ、好き。一番! いつも言ってる……」
マミ「ええ、そうよね。ありがとう……」
マミ「エイラ、言ってたわよね。大切なら、助けてやるって。それが仲間だって」
エイラ「!」
マミ「私、あなたが好きよ? だから助けてあげたいの。間違ってるかしら?」
エイラ「間違ってない……でも……」
マミ「大丈夫。ひとりなら難しいことでも、ふたりなら。みんないれば……きっと、大丈夫よ!」
マミ「私、ひとりぼっちじゃないもの。もう何も怖くない」
ほむら「あっ」
エイラ「? 急にどうした、マミ」
マミ「エイラは私のこと、嫌い?」
エイラ「嫌い、違う! エイラ、マミ、好き。一番! いつも言ってる……」
マミ「ええ、そうよね。ありがとう……」
マミ「エイラ、言ってたわよね。大切なら、助けてやるって。それが仲間だって」
エイラ「!」
マミ「私、あなたが好きよ? だから助けてあげたいの。間違ってるかしら?」
エイラ「間違ってない……でも……」
マミ「大丈夫。ひとりなら難しいことでも、ふたりなら。みんないれば……きっと、大丈夫よ!」
マミ「私、ひとりぼっちじゃないもの。もう何も怖くない」
ほむら「あっ」
381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:10:07.66 ID:Z5I0k0/0o
マミ「? どうかしたの、暁美さん?」
ほむら「い、いいえ。なんでもないわ……」
ほむら(関係ないわよ。そういう世界観じゃないから。死亡フラグ? なにそれおいしいの?)
エイラ「マミ……」
マミ「行きましょうエイラ。恐竜人と、決着つけなきゃね」
エイラ「……エイラ、行く! マミも、行く! ふたりで!!」
ほむら「い、いいえ。なんでもないわ……」
ほむら(関係ないわよ。そういう世界観じゃないから。死亡フラグ? なにそれおいしいの?)
エイラ「マミ……」
マミ「行きましょうエイラ。恐竜人と、決着つけなきゃね」
エイラ「……エイラ、行く! マミも、行く! ふたりで!!」
383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:11:49.48 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「ちょっとちょっと。私を忘れないで」
エイラ「ほむも行くのか?」
ほむら「まさかこんなところに、ひとり置いていくつもり? そっちのほうがひどいわよ」
エイラ「ほむ……すまん。助かる」
マミ「さあ乗り込むわよ。いざ、ティラン城! ってね」
エイラ「ほむも行くのか?」
ほむら「まさかこんなところに、ひとり置いていくつもり? そっちのほうがひどいわよ」
エイラ「ほむ……すまん。助かる」
マミ「さあ乗り込むわよ。いざ、ティラン城! ってね」
384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:16:23.99 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 ティラン城 入り口
ほむら「ここがティラン城……恐竜人の本丸、ってわけね」
マミ「エイラ、怪我のほうは大丈夫?」
エイラ「エイラ、元気! マミのおかげ!」
ほむら「まずはさらわれた人たちを助けないと。どこにいるのかしら……」
…………
地下牢
牢番「われら、これからウタゲ! お前ら料理されて、皿の上! ゲゲゲ!」
キーノ「……」
ラルバ族たち「おしまい……みな、おしまい……」
ほむら「ここがティラン城……恐竜人の本丸、ってわけね」
マミ「エイラ、怪我のほうは大丈夫?」
エイラ「エイラ、元気! マミのおかげ!」
ほむら「まずはさらわれた人たちを助けないと。どこにいるのかしら……」
…………
地下牢
牢番「われら、これからウタゲ! お前ら料理されて、皿の上! ゲゲゲ!」
キーノ「……」
ラルバ族たち「おしまい……みな、おしまい……」
385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:19:45.44 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「いたわ……キーノ。それに、ラルバ村の人たちも」
エイラ「みんな、助ける! あいつ、ぶっ飛ばす!」
マミ「待ってエイラ。ここは私に任せて」
ほむら「何をする気?」
マミ「ふふ……こうするのよ! 『レガーレ』!!」
牢番「ムググググ!?」
ほむら「なるほど、リボンによる拘束……。口もふさげば、増援も呼ばれないってわけね」
マミ「ナイスアイディアでしょ?」ドヤァ
ほむら「ついでに鍵もいただいておきましょう」
マミ「ああん、無視しないで!」
エイラ「みんな、助ける! あいつ、ぶっ飛ばす!」
マミ「待ってエイラ。ここは私に任せて」
ほむら「何をする気?」
マミ「ふふ……こうするのよ! 『レガーレ』!!」
牢番「ムググググ!?」
ほむら「なるほど、リボンによる拘束……。口もふさげば、増援も呼ばれないってわけね」
マミ「ナイスアイディアでしょ?」ドヤァ
ほむら「ついでに鍵もいただいておきましょう」
マミ「ああん、無視しないで!」
386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:22:35.41 ID:Z5I0k0/0o
キーノ「エイラ! マミ! ほむ!」
エイラ「キーノ、無事か?」
キーノ「エイラ、ゴメン。キーノのせい」
エイラ「そんなこといい。それよりキーノ、ラルバの村人と、先逃げる!」
キーノ「エイラ、どーする?」
エイラ「大地のおきてどおり、ケリつけ、行く」
キーノ「キーノ、いっしょ、行く!」
エイラ「キーノ来る、ダメ。エイラ負けたら、キーノ、イオカ酋長……」
キーノ「エイラ……」
マミ「大丈夫よキーノくん。私がついているもの」
キーノ「マミ! ……分かった。エイラ、がんばれ!」
エイラ「エイラ、強い。負けない!」
エイラ「キーノ、無事か?」
キーノ「エイラ、ゴメン。キーノのせい」
エイラ「そんなこといい。それよりキーノ、ラルバの村人と、先逃げる!」
キーノ「エイラ、どーする?」
エイラ「大地のおきてどおり、ケリつけ、行く」
キーノ「キーノ、いっしょ、行く!」
エイラ「キーノ来る、ダメ。エイラ負けたら、キーノ、イオカ酋長……」
キーノ「エイラ……」
マミ「大丈夫よキーノくん。私がついているもの」
キーノ「マミ! ……分かった。エイラ、がんばれ!」
エイラ「エイラ、強い。負けない!」
387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:25:02.66 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「さて……それじゃあいよいよ、決戦といきましょうか」
キーノ「待て。キーノ、いいこと教える。こっち、来い」
ほむら「何かしら?」
キーノ「ここ、抜け道。牢番、言ってた。近道」
ほむら「へえ……隠し通路かしら? 助かったわ、キーノ」
キーノ「オマエ強い。オレ弱い。うらやましい。……エイラ、マミ、たのむ」
ほむら「ええ、任せておいて。あなたはラルバ村の人たちのこと、お願いね」
キーノ「気をつけろ、ほむ!」
…………
キーノ「待て。キーノ、いいこと教える。こっち、来い」
ほむら「何かしら?」
キーノ「ここ、抜け道。牢番、言ってた。近道」
ほむら「へえ……隠し通路かしら? 助かったわ、キーノ」
キーノ「オマエ強い。オレ弱い。うらやましい。……エイラ、マミ、たのむ」
ほむら「ええ、任せておいて。あなたはラルバ村の人たちのこと、お願いね」
キーノ「気をつけろ、ほむ!」
…………
388: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:27:43.52 ID:Z5I0k0/0o
ニズベールR「グゲゲゲ……! サルどもが来るのが待ち遠しいぜ」
ニズベールR「以前は不覚を取ったが……『R』として生まれ変わったこのニズベール様の筋肉は無敵だ!」
ニズベールR「グゲゲゲゲゲゲ!!! さあ早く来い、サルども!」
ほむら「何か、壁の向こうから気持ち悪い笑い声が聞こえてくるわね」
マミ「恐竜人の城だもの。何がいてもおかしくはないわ」
エイラ「ほむ、マミ、はよ進む! ここ狭い! 苦しい!」
>ニズベールR、スルー!
ニズベールR「以前は不覚を取ったが……『R』として生まれ変わったこのニズベール様の筋肉は無敵だ!」
ニズベールR「グゲゲゲゲゲゲ!!! さあ早く来い、サルども!」
ほむら「何か、壁の向こうから気持ち悪い笑い声が聞こえてくるわね」
マミ「恐竜人の城だもの。何がいてもおかしくはないわ」
エイラ「ほむ、マミ、はよ進む! ここ狭い! 苦しい!」
>ニズベールR、スルー!
389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:31:29.69 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 ティラン城 玉座
エイラ「アザーラ!!」
アザーラ「……やはり来たか……。これが、最後の勝負になりそうだな」
アザーラ「遅かれ早かれ、決めねばならぬことだ……。我々恐竜人か、貴様たちサルどもか!」
エイラ「それ決める、大地のおきて。エイラ、戦うだけ!」
ギャオオオオオオォォォォォン!!!
ほむら「な、なに!? この咆哮は!」
アザーラ「聞こえたようだな。フフ、あとでたっぷり聞かせてやるわ……」
マミ「! 待ちなさい!」
ほむら「奥の扉から出られるわ。追うわよ!」
エイラ「アザーラ!!」
アザーラ「……やはり来たか……。これが、最後の勝負になりそうだな」
アザーラ「遅かれ早かれ、決めねばならぬことだ……。我々恐竜人か、貴様たちサルどもか!」
エイラ「それ決める、大地のおきて。エイラ、戦うだけ!」
ギャオオオオオオォォォォォン!!!
ほむら「な、なに!? この咆哮は!」
アザーラ「聞こえたようだな。フフ、あとでたっぷり聞かせてやるわ……」
マミ「! 待ちなさい!」
ほむら「奥の扉から出られるわ。追うわよ!」
391: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:34:08.42 ID:Z5I0k0/0o
B.C.65000000 ティラン城 空中廊下
マミ「アザーラ! 逃げるなんて往生際が悪いわよ!」
アザーラ「逃げる……? 違うな、戦いの舞台をわざわざ用意してやっただけのこと……」
アザーラ「玉座の間は、このブラックティラノには少々狭すぎるのでな!」
Bティラノ「ギャオオオオオオォォォォォン!!!」
エイラ「でかい!」
ほむら「ティラノサウルス!? ウソでしょ……」
マミ「やるしかないわよ。覚悟を決めて、エイラ! 暁美さん!」
マミ「アザーラ! 逃げるなんて往生際が悪いわよ!」
アザーラ「逃げる……? 違うな、戦いの舞台をわざわざ用意してやっただけのこと……」
アザーラ「玉座の間は、このブラックティラノには少々狭すぎるのでな!」
Bティラノ「ギャオオオオオオォォォォォン!!!」
エイラ「でかい!」
ほむら「ティラノサウルス!? ウソでしょ……」
マミ「やるしかないわよ。覚悟を決めて、エイラ! 暁美さん!」
392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:37:59.95 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「……」
エイラ「アザーラ! 空見る、必要ない! エイラたち、こっち!」
アザーラ「赤い星め……ふるがいい」
マミ「星? 何のことよ!」
アザーラ「そして大地を赤く染めるがいい……」
ほむら(赤い星……? 確かに、空に赤く輝く星が見えるけど……あれが、なんだと言うのかしら)
アザーラ「たとえ、我々がほろぶ運命だとしても……」
アザーラ「サルどもなぞに……道をゆずるわけにはいかぬのだ!」
アザーラ「来い、サルども! ブラックティラノと私が、永遠に歴史から消し去ってやるわ!!」
エイラ「アザーラ! 空見る、必要ない! エイラたち、こっち!」
アザーラ「赤い星め……ふるがいい」
マミ「星? 何のことよ!」
アザーラ「そして大地を赤く染めるがいい……」
ほむら(赤い星……? 確かに、空に赤く輝く星が見えるけど……あれが、なんだと言うのかしら)
アザーラ「たとえ、我々がほろぶ運命だとしても……」
アザーラ「サルどもなぞに……道をゆずるわけにはいかぬのだ!」
アザーラ「来い、サルども! ブラックティラノと私が、永遠に歴史から消し去ってやるわ!!」
393: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:39:55.95 ID:Z5I0k0/0o
♪ボスバトル2
Bティラノ「ギャオオオオオオォォォォォン!!!」
マミ「くうっ!?」
エイラ「うるさい!」
ほむら「間近でこの咆哮……! 耳がおかしくなるわ!」
アザーラ「ひるんだな! 隙だらけだぞ、サルども……。『サイコキネシス』!!」
マミ「うあっ!?」
Bティラノ「ギャオオオオオオォォォォォン!!!」
マミ「くうっ!?」
エイラ「うるさい!」
ほむら「間近でこの咆哮……! 耳がおかしくなるわ!」
アザーラ「ひるんだな! 隙だらけだぞ、サルども……。『サイコキネシス』!!」
マミ「うあっ!?」
394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:42:49.73 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「マミ!」
マミ「か、体が動かない……!」
ほむら「あいつ、超能力を使えたの!?」
アザーラ「この場所にわざわざおびき寄せたのは、もうひとつ理由がある……」
アザーラ「狭い足場! 貴様らサルどもにくれてやる大地など、この足場程度がお似合いだ!」
ほむら「まさか! マミをこのまま、崖下に投げ飛ばす気!?」
アザーラ「ふふふ……。サルにしては頭が回るではないか……」
アザーラ「はあッ!」
マミ「ああ……っ!?」
エイラ「マミーーーッ!?」
マミ「か、体が動かない……!」
ほむら「あいつ、超能力を使えたの!?」
アザーラ「この場所にわざわざおびき寄せたのは、もうひとつ理由がある……」
アザーラ「狭い足場! 貴様らサルどもにくれてやる大地など、この足場程度がお似合いだ!」
ほむら「まさか! マミをこのまま、崖下に投げ飛ばす気!?」
アザーラ「ふふふ……。サルにしては頭が回るではないか……」
アザーラ「はあッ!」
マミ「ああ……っ!?」
エイラ「マミーーーッ!?」
395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:44:45.63 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「フハハハハ! あっけないものだな」
ほむら「マミの姿が見えない……!」
アザーラ「ヤツは地面に叩きつけられて、肉片を撒き散らしているだろうよ」
ほむら「そんな……!」
エイラ「……」
アザーラ「悲しむことはない。貴様らもすぐ肉塊にしてやる。あの牛女のようにな……」
エイラ「あの牛女のように……? ……マミのことか……?」
ほむら「エイラ?」
エイラ「マミのことかーーーーッ!!」
アザーラ「馬鹿な、金髪になっただと!? 穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めたのか!」
ほむら「金髪はもとからでしょ」
ほむら「マミの姿が見えない……!」
アザーラ「ヤツは地面に叩きつけられて、肉片を撒き散らしているだろうよ」
ほむら「そんな……!」
エイラ「……」
アザーラ「悲しむことはない。貴様らもすぐ肉塊にしてやる。あの牛女のようにな……」
エイラ「あの牛女のように……? ……マミのことか……?」
ほむら「エイラ?」
エイラ「マミのことかーーーーッ!!」
アザーラ「馬鹿な、金髪になっただと!? 穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めたのか!」
ほむら「金髪はもとからでしょ」
396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:47:14.89 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「アザーラ、許さない! 『まるまじろキック』!!」
アザーラ「ぬるいわ! 無駄だと言うのが分からんのか! 『サイコキネシス』!!」
エイラ「ぎっ!?」
アザーラ「地面とキスするがいい! さらばだ、ボス猿めがッ!」
ほむら「エイラ!」
「『ティロ・ドッピエッタ』!!」
ガガァン!!
アザーラ「ぬるいわ! 無駄だと言うのが分からんのか! 『サイコキネシス』!!」
エイラ「ぎっ!?」
アザーラ「地面とキスするがいい! さらばだ、ボス猿めがッ!」
ほむら「エイラ!」
「『ティロ・ドッピエッタ』!!」
ガガァン!!
397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:49:10.21 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「ぐ!? な……! なんだ!?」
エイラ「マミ!」
マミ「YES,I AM! チッチッ♪」
ほむら「無事だったの?」
マミ「あの程度でやられはしないわよ」
アザーラ「そんな馬鹿な! 貴様は確かに崖下に落ちたはず!」
マミ「ふふ……。アザーラ、周りを見てみなさい!」
アザーラ「こ、これは! 紐がこの廊下と城壁のあいだに無数に張り巡らされている!?」
マミ「私の魔法はリボンの魔法……。足場を作らさせてもらったわ!」
ほむら「そうか、これ……『委員長の魔女』と戦った時にも使った……」
エイラ「マミ!」
マミ「YES,I AM! チッチッ♪」
ほむら「無事だったの?」
マミ「あの程度でやられはしないわよ」
アザーラ「そんな馬鹿な! 貴様は確かに崖下に落ちたはず!」
マミ「ふふ……。アザーラ、周りを見てみなさい!」
アザーラ「こ、これは! 紐がこの廊下と城壁のあいだに無数に張り巡らされている!?」
マミ「私の魔法はリボンの魔法……。足場を作らさせてもらったわ!」
ほむら「そうか、これ……『委員長の魔女』と戦った時にも使った……」
398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:51:11.42 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「こしゃくな……。焼き払え、ブラックティラノ! 『火炎放射』だ!!」
Bティラノ「ゴアアオオオオオオォォォォォン!!!」
エイラ「燃えた! ヒモ、燃えた!」
マミ「無駄よ! 何度でも作り直してあげるわ!」
アザーラ「ちいっ……。口惜しいが、直接貴様らを投げ飛ばすのは無理なようだな……」
ほむら「その超能力はもう使えないわね。ざまぁみろだわ!」
アザーラ「くっくっく……使えないだと? 勘違いしてもらっては困るな……」
マミ「え?」
アザーラ「『サイコキネシス』にはこういう使い方もある。見るがいい!」
エイラ「岩! アザーラ、周り、岩! いっぱい!」
ほむら「地上から超能力で引き寄せたの!?」
アザーラ「死ね、サルども! この岩石の下敷きになってしまえーッ!!」
Bティラノ「ゴアアオオオオオオォォォォォン!!!」
エイラ「燃えた! ヒモ、燃えた!」
マミ「無駄よ! 何度でも作り直してあげるわ!」
アザーラ「ちいっ……。口惜しいが、直接貴様らを投げ飛ばすのは無理なようだな……」
ほむら「その超能力はもう使えないわね。ざまぁみろだわ!」
アザーラ「くっくっく……使えないだと? 勘違いしてもらっては困るな……」
マミ「え?」
アザーラ「『サイコキネシス』にはこういう使い方もある。見るがいい!」
エイラ「岩! アザーラ、周り、岩! いっぱい!」
ほむら「地上から超能力で引き寄せたの!?」
アザーラ「死ね、サルども! この岩石の下敷きになってしまえーッ!!」
399: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:53:07.10 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「飛んでくる! ふたりとも、よけて!」
エイラ「必要ない。任せろ!」
マミ「エイラ!?」
エイラ「だらっしゃあーッ!!」
アザーラ「岩を受け止めただと!?」
エイラ「こんなもん要らん。アザーラ、返す! 『がんせきなげ』!!」
Bティラノ「ギャオ!?」
アザーラ「くっ、ブラックティラノが!」
ほむら「あの巨体じゃ、どこかしらに当たるわよね」
マミ「ナイスよ、エイラ! まだまだあるわ。全部ノシつけて返しちゃいなさい!」
エイラ「おっしゃ!」
アザーラ「お、おのれ……!」
エイラ「必要ない。任せろ!」
マミ「エイラ!?」
エイラ「だらっしゃあーッ!!」
アザーラ「岩を受け止めただと!?」
エイラ「こんなもん要らん。アザーラ、返す! 『がんせきなげ』!!」
Bティラノ「ギャオ!?」
アザーラ「くっ、ブラックティラノが!」
ほむら「あの巨体じゃ、どこかしらに当たるわよね」
マミ「ナイスよ、エイラ! まだまだあるわ。全部ノシつけて返しちゃいなさい!」
エイラ「おっしゃ!」
アザーラ「お、おのれ……!」
400: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:55:02.80 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「配下ばかり痛めつけるのはフェアじゃないわね。あなたも、高みの見物は飽きたでしょう?」
アザーラ「!? 貴様、いつの間にこんな近くに!」
ほむら「視界の外から近づかせてもらったわ。『ヘイスト』と『リボンの足場』を使ってね」
ほむら「うかつだったわね。岩の弾幕にばかり気を取られているからよ」
アザーラ「ちいっ!」
ほむら「この至近距離なら! 食らえ、『レミントンM870』!!」
アザーラ「『瞬間移動』!!」
ほむら「なっ!?」
アザーラ「!? 貴様、いつの間にこんな近くに!」
ほむら「視界の外から近づかせてもらったわ。『ヘイスト』と『リボンの足場』を使ってね」
ほむら「うかつだったわね。岩の弾幕にばかり気を取られているからよ」
アザーラ「ちいっ!」
ほむら「この至近距離なら! 食らえ、『レミントンM870』!!」
アザーラ「『瞬間移動』!!」
ほむら「なっ!?」
401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:57:03.91 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「侮っていたよ……。そういえば貴様は、サルの中でも知恵に長けていたのであったな」
マミ「短距離とはいえ瞬間移動……。あなた、ヤードラット星人か何かなの!?」
アザーラ「残念だったな。貴様の奇襲は外れた……」
アザーラ「不幸なことに、その弾丸はブラックティラノに命中したが……見ろ」
Bティラノ「ギャギャギャギャ!」
ほむら「わ、笑ってるの? こいつ……」
アザーラ「そのような豆粒、虫刺され程度にしか感じぬと言っておるわ。フハハハ!」
ほむら「……あら、そう? 忠告するわ。虫だって怖いのよ」
アザーラ「なに?」
ほむら「目に入ったら痛いでしょう! 『89式小銃』!!」
マミ「短距離とはいえ瞬間移動……。あなた、ヤードラット星人か何かなの!?」
アザーラ「残念だったな。貴様の奇襲は外れた……」
アザーラ「不幸なことに、その弾丸はブラックティラノに命中したが……見ろ」
Bティラノ「ギャギャギャギャ!」
ほむら「わ、笑ってるの? こいつ……」
アザーラ「そのような豆粒、虫刺され程度にしか感じぬと言っておるわ。フハハハ!」
ほむら「……あら、そう? 忠告するわ。虫だって怖いのよ」
アザーラ「なに?」
ほむら「目に入ったら痛いでしょう! 『89式小銃』!!」
402: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 22:59:20.87 ID:Z5I0k0/0o
Bティラノ「ギャオオオオオ!!!」
アザーラ「しまった! 貴様……ブラックティラノの目を!」
ほむら「デカいヤツは目が弱点。王道よね」
アザーラ「くそっ! 振り落とせ、ブラックティラノ!」
ほむら「おっと危ない。揺れる足場はあまり気持ちのいいものではないわね」
アザーラ「この……サルが……チョコマカと……!」
マミ「やるじゃない、暁美さん!」
エイラ「ほむ、よくやった!」
ほむら「まあ、ザッとこんなもんよ」
アザーラ「……」
アザーラ「しまった! 貴様……ブラックティラノの目を!」
ほむら「デカいヤツは目が弱点。王道よね」
アザーラ「くそっ! 振り落とせ、ブラックティラノ!」
ほむら「おっと危ない。揺れる足場はあまり気持ちのいいものではないわね」
アザーラ「この……サルが……チョコマカと……!」
マミ「やるじゃない、暁美さん!」
エイラ「ほむ、よくやった!」
ほむら「まあ、ザッとこんなもんよ」
アザーラ「……」
403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:01:22.42 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「どうやら我々も本気にならざるを得ないようだ……」
ほむら「強がりを……。なら、準備運動だけで終わらせてあげるわ」
アザーラ「くくく……。虚勢を張っているのはどちらかな?」
アザーラ「ブラックティラノ……お前の真の力を見せる時が来たぞ! ゆけ!」
Bティラノ「グオオオオオオオオオオオ!!!」
>防御をといて、力をためている!
エイラ「アイツ、様子、変!」
マミ「いかにも強力な攻撃をしますって感じね!」
ほむら「強がりを……。なら、準備運動だけで終わらせてあげるわ」
アザーラ「くくく……。虚勢を張っているのはどちらかな?」
アザーラ「ブラックティラノ……お前の真の力を見せる時が来たぞ! ゆけ!」
Bティラノ「グオオオオオオオオオオオ!!!」
>防御をといて、力をためている!
エイラ「アイツ、様子、変!」
マミ「いかにも強力な攻撃をしますって感じね!」
404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:03:26.31 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「『5』!!」
Bティラノ「オオオオオオオ...!!!」
アザーラ「『4』……!!」
マミ「カウントダウン!?」
ほむら「なめられたものね。そんな見え見えの攻撃、やらせると思っているの!」
エイラ「エイラ、お前ら、止める!」
ほむら「ブラックティラノに総攻撃するわよ! 奥の手なんて見せてもらう必要はないわ!」
アザーラ「邪魔してもらっては困るなァーッ!!」
ほむら「!」
アザーラ「そこでおとなしくしていろッ! 『ブラックアウト』!!」
マミ「え!?」
Bティラノ「オオオオオオオ...!!!」
アザーラ「『4』……!!」
マミ「カウントダウン!?」
ほむら「なめられたものね。そんな見え見えの攻撃、やらせると思っているの!」
エイラ「エイラ、お前ら、止める!」
ほむら「ブラックティラノに総攻撃するわよ! 奥の手なんて見せてもらう必要はないわ!」
アザーラ「邪魔してもらっては困るなァーッ!!」
ほむら「!」
アザーラ「そこでおとなしくしていろッ! 『ブラックアウト』!!」
マミ「え!?」
405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:04:55.27 ID:Z5I0k0/0o
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406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:06:12.23 ID:Z5I0k0/0o
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407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:08:43.06 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「フハハハハハハハ!!!」
マミ「なに、今の!?」
エイラ「画面真っ暗!」
ほむら「リモコンのボタンを誤って押したのかと思ったわ……」
アザーラ「さて……。どうやらブラックティラノの準備は完了したようだな……」
マミ「あ! し、しまった……!」
マミ「なに、今の!?」
エイラ「画面真っ暗!」
ほむら「リモコンのボタンを誤って押したのかと思ったわ……」
アザーラ「さて……。どうやらブラックティラノの準備は完了したようだな……」
マミ「あ! し、しまった……!」
408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:10:31.09 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「なぎ払えッ!! 『ティラノ火炎』!!」
Bティラノ「ゴバアアアアアアアアアアアオオオオオオォォォォォォォォ!!!」
ほむら「うあっ!?」
マミ「きゃあああっ!!」
エイラ「ういいいいいっ!!」
アザーラ「ハッハッハ! 見たか、これが我らの力だ!」
ほむら「く、くそ……!」
エイラ「まだ、まだ……!」
マミ「だ、大丈夫……? ふたりとも……」
アザーラ「存外にしぶとい……。だが無駄な足掻きだ、今楽にしてやる……」
Bティラノ「ゴバアアアアアアアアアアアオオオオオオォォォォォォォォ!!!」
ほむら「うあっ!?」
マミ「きゃあああっ!!」
エイラ「ういいいいいっ!!」
アザーラ「ハッハッハ! 見たか、これが我らの力だ!」
ほむら「く、くそ……!」
エイラ「まだ、まだ……!」
マミ「だ、大丈夫……? ふたりとも……」
アザーラ「存外にしぶとい……。だが無駄な足掻きだ、今楽にしてやる……」
409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:14:19.16 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「まずはその目障りな足場を管理している牛女からにしようか……」
マミ「!」
Bティラノ「ギャギャギャギャ!」
アザーラ「そうだな、お前の言うとおりだ。ヤツら、こんがり焼けてうまそうではないか」
アザーラ「腹がすいたのか、ブラックティラノ? んん? そうなんだろう?」
Bティラノ「ウオオウ! ウオッ! ウオッ!」
アザーラ「そうか、そうか……。そうだろうな……ふふふ……」
アザーラ「今日の食事は牛女の丸焼きだッ! 食ってしまえ、ブラックティラノ!!」
Bティラノ「グバアアアア!!!」
マミ「あ」
バクン!!!
マミ「!」
Bティラノ「ギャギャギャギャ!」
アザーラ「そうだな、お前の言うとおりだ。ヤツら、こんがり焼けてうまそうではないか」
アザーラ「腹がすいたのか、ブラックティラノ? んん? そうなんだろう?」
Bティラノ「ウオオウ! ウオッ! ウオッ!」
アザーラ「そうか、そうか……。そうだろうな……ふふふ……」
アザーラ「今日の食事は牛女の丸焼きだッ! 食ってしまえ、ブラックティラノ!!」
Bティラノ「グバアアアア!!!」
マミ「あ」
バクン!!!
410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:17:01.03 ID:Z5I0k0/0o
ヽ∠ゝ、___,|||、___ノニ/
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412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:21:09.32 ID:Z5I0k0/0o
ほむら「マミーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??」
アザーラ「フハハハハ! ハアーッハッハッハ! フラグ回収!!」
ほむら「馬鹿……マミ……『もう何も怖くない』とか言うから……」
アザーラ「どうだ、ブラックティラノ。牛女は美味いだろう? ふふふ……」
Bティラノ「……?」
アザーラ「ん? どうした、何か歯に挟まったのか?」
アザーラ「あの女……やわらかそうな体に見えたが、実は筋肉質だったのか?」
Bティラノ「オゴ...? アガガ、ギャアガ...???」
アザーラ「おい! いったいどうしたというのだ、ブラックティラノ!? ただごとではないぞ!」
ほむら「え……?」
アザーラ「フハハハハ! ハアーッハッハッハ! フラグ回収!!」
ほむら「馬鹿……マミ……『もう何も怖くない』とか言うから……」
アザーラ「どうだ、ブラックティラノ。牛女は美味いだろう? ふふふ……」
Bティラノ「……?」
アザーラ「ん? どうした、何か歯に挟まったのか?」
アザーラ「あの女……やわらかそうな体に見えたが、実は筋肉質だったのか?」
Bティラノ「オゴ...? アガガ、ギャアガ...???」
アザーラ「おい! いったいどうしたというのだ、ブラックティラノ!? ただごとではないぞ!」
ほむら「え……?」
414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:24:10.28 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「ふんぬぎぎぎぎぎ……ッ!!!」
Bティラノ「アガガガガガガガ!!!」
ほむら「エイラ!? 口をこじ開けてる!」
アザーラ「なあッ!? ボス猿……! 貴様、いつの間にブラックティラノの口内に!?」
エイラ「……まぁ……みいぃいいぃ……!!」
マミ「……ほんと……あなたがいてくれて良かったわ……!」
ほむら「マミ! マミられてなかったのね!!」
アザーラ「ば、馬鹿な!?」
Bティラノ「アガガガガガガガ!!!」
ほむら「エイラ!? 口をこじ開けてる!」
アザーラ「なあッ!? ボス猿……! 貴様、いつの間にブラックティラノの口内に!?」
エイラ「……まぁ……みいぃいいぃ……!!」
マミ「……ほんと……あなたがいてくれて良かったわ……!」
ほむら「マミ! マミられてなかったのね!!」
アザーラ「ば、馬鹿な!?」
415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:26:05.09 ID:Z5I0k0/0o
マミ「『ティロ・フィナーレ』えええーッ!!」
ズガガァン!!!
Bティラノ「ギャバアアアアアアアアア!!!」
アザーラ「こっ、口内に砲撃を!?」
ほむら「やった! あれは効いたわよ!」
エイラ「ぷはあっ! マミ、無事か!」
マミ「死んだかと思ったわ……。ありがとう、エイラ!」
ズガガァン!!!
Bティラノ「ギャバアアアアアアアアア!!!」
アザーラ「こっ、口内に砲撃を!?」
ほむら「やった! あれは効いたわよ!」
エイラ「ぷはあっ! マミ、無事か!」
マミ「死んだかと思ったわ……。ありがとう、エイラ!」
416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:29:50.27 ID:Z5I0k0/0o
Bティラノ「ギャオオ...! グギャアアオオン...!」
ほむら「マミの『ティロ・フィナーレ』でヤツはもだえている! 今が好機よ!」
エイラ「ぶっ飛ばあーすッ!!」
アザーラ(ま、まずい! ブラックティラノが回復するまでの時間を稼がなければ!)
アザーラ「待て、サルども!」
マミ「待つわけないでしょう!」
アザーラ「ふ、ふふ……。そんな単純に突撃してきてもいいのかな……?」
ほむら「ハッタリは通じないわよ!」
アザーラ「くく……。私には、貴様らの行動が手にとるように分かるのだと言ったら、どうする?」
エイラ「ウソつけ!」
ほむら「マミの『ティロ・フィナーレ』でヤツはもだえている! 今が好機よ!」
エイラ「ぶっ飛ばあーすッ!!」
アザーラ(ま、まずい! ブラックティラノが回復するまでの時間を稼がなければ!)
アザーラ「待て、サルども!」
マミ「待つわけないでしょう!」
アザーラ「ふ、ふふ……。そんな単純に突撃してきてもいいのかな……?」
ほむら「ハッタリは通じないわよ!」
アザーラ「くく……。私には、貴様らの行動が手にとるように分かるのだと言ったら、どうする?」
エイラ「ウソつけ!」
417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:32:00.65 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「ウソではない……。私はテレパシー能力で貴様らと同調し、その思考を読み取れるのだ!」
ほむら「なんですって……!?」
アザーラ「貴様の性格を当ててやろう……。いや、貴様の過去というべきかな?」
マミ「過去……?」
アザーラ「ふーむ……」
アザーラ「セーブを怠っているようだな? ここまで3回しか記録していない。大胆なようだな……」
アザーラ「それと、ときメモが好きなようだな」
ほむら「……」
エイラ「なんのことだ?」
マミ「私にも分からないわ……」
ほむら「なんですって……!?」
アザーラ「貴様の性格を当ててやろう……。いや、貴様の過去というべきかな?」
マミ「過去……?」
アザーラ「ふーむ……」
アザーラ「セーブを怠っているようだな? ここまで3回しか記録していない。大胆なようだな……」
アザーラ「それと、ときメモが好きなようだな」
ほむら「……」
エイラ「なんのことだ?」
マミ「私にも分からないわ……」
418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:35:19.40 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「まだ信じないのか。仕方あるまい……。では、個別に見ていくとしよう」
アザーラ「まずは牛女……貴様だ」
マミ「私?」
アザーラ「ふーむ……」
アザーラ「見えたぞ……。『エイラ』、か……」
エイラ「呼んだか?」
マミ「エイラがなんだと言うのよ!」
アザーラ「いや、ボス猿のことではない……。影の羅刹と書いてエイラ……」
マミ「!!!」
アザーラ「まずは牛女……貴様だ」
マミ「私?」
アザーラ「ふーむ……」
アザーラ「見えたぞ……。『エイラ』、か……」
エイラ「呼んだか?」
マミ「エイラがなんだと言うのよ!」
アザーラ「いや、ボス猿のことではない……。影の羅刹と書いてエイラ……」
マミ「!!!」
419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:37:28.08 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「ほう、なるほど……。影羅(エイラ)は牛女の第2人格らしい……」
エイラ「は?」
アザーラ「その人格が主のもとを離れ、魔眼の力によって形をなした……」
ほむら「ええ?」
アザーラ「惑星(ほし)の『選択』によりふたりは出会い……意気投合する……」
アザーラ「もとが同じ生命体……。影羅(エイラ)は牛女を決して裏切らず、常に傍らに立つ存在……」
アザーラ「自らの闇の人格と思っていた牛女は、最初は影羅(エイラ)をこころよく思わなかったが……」
アザーラ「彼女の妖しくも魅力的なその心に惹かれ、次第にふたりは……」
マミ「やめてえええええええええええええ!!!!!」ゴロゴロゴロ!!
エイラ「は?」
アザーラ「その人格が主のもとを離れ、魔眼の力によって形をなした……」
ほむら「ええ?」
アザーラ「惑星(ほし)の『選択』によりふたりは出会い……意気投合する……」
アザーラ「もとが同じ生命体……。影羅(エイラ)は牛女を決して裏切らず、常に傍らに立つ存在……」
アザーラ「自らの闇の人格と思っていた牛女は、最初は影羅(エイラ)をこころよく思わなかったが……」
アザーラ「彼女の妖しくも魅力的なその心に惹かれ、次第にふたりは……」
マミ「やめてえええええええええええええ!!!!!」ゴロゴロゴロ!!
420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:39:54.57 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「マミ、どした! なぜ転がる!」
マミ「ちがうのぅ……わたし、そんなふうにあなたをみてたわけじゃあ……」
エイラ「意味わからん!」
アザーラ「フハハハハ! 隠すことはない。最近はずいぶんと、はかどっているようではないか!」
アザーラ「『影羅(エイラ)、私はあなたを殺さなくちゃならない……』」
アザーラ「『いいよ、マミになら……。大好きなあなたになら……』」
アザーラ「ふたりは涙を流しながら幸せなキスをして……」
マミ「いやあああ!! いやああああああああッ!!!」
ほむら「……マミ……」
マミ「お願い……穢れた私を見ないで……」
マミ「ちがうのぅ……わたし、そんなふうにあなたをみてたわけじゃあ……」
エイラ「意味わからん!」
アザーラ「フハハハハ! 隠すことはない。最近はずいぶんと、はかどっているようではないか!」
アザーラ「『影羅(エイラ)、私はあなたを殺さなくちゃならない……』」
アザーラ「『いいよ、マミになら……。大好きなあなたになら……』」
アザーラ「ふたりは涙を流しながら幸せなキスをして……」
マミ「いやあああ!! いやああああああああッ!!!」
ほむら「……マミ……」
マミ「お願い……穢れた私を見ないで……」
421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:42:06.91 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「これで牛女は戦闘不能だな! フハハハハッ!!」
ほむら「こ、この……! 卑怯よ、精神攻撃だなんて!」
アザーラ「なんとでも言え。これが私の戦法だ」
マミ「ごめん、ごめんね……エイラ……ごめんなさい……」
エイラ「なぜ謝る! マミ、悪いこと、ない!」
アザーラ「さーて。ではお次は……貴様だ、新顔」
ほむら「! ……ふ、ふん。私にやましいところなんて何もないわよ」
アザーラ「それはどうかな? ふーむ……」
ほむら「こ、この……! 卑怯よ、精神攻撃だなんて!」
アザーラ「なんとでも言え。これが私の戦法だ」
マミ「ごめん、ごめんね……エイラ……ごめんなさい……」
エイラ「なぜ謝る! マミ、悪いこと、ない!」
アザーラ「さーて。ではお次は……貴様だ、新顔」
ほむら「! ……ふ、ふん。私にやましいところなんて何もないわよ」
アザーラ「それはどうかな? ふーむ……」
422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:44:25.02 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「おっと、これは……くふ……くくく……」
ほむら「な、何よ!」
アザーラ「ふふふ……。貴様、なかなか可愛いところがあるではないか」
エイラ「アザーラ、様子、ヘン」
アザーラ「これは……えー……『アケミホムラ』か……」
ほむら「はっ、何かと思えば。ええ、そうよ。私の名前は暁美……」
アザーラ「アケミホムラ……演出ノート……No.12……」
ほむら「!!!」
ほむら「な、何よ!」
アザーラ「ふふふ……。貴様、なかなか可愛いところがあるではないか」
エイラ「アザーラ、様子、ヘン」
アザーラ「これは……えー……『アケミホムラ』か……」
ほむら「はっ、何かと思えば。ええ、そうよ。私の名前は暁美……」
アザーラ「アケミホムラ……演出ノート……No.12……」
ほむら「!!!」
423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:45:46.90 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「貴様は夜な夜な考えているのだろう? いかに登場場面を格好良く見せるか……」
ほむら「なっなななな何を言っているの!」
アザーラ「どの方角から出てきて……どちらにはけるか……。その際に発する一言……」
アザーラ「クール、かつミステリアスに。そして強い印象を残すにはどうすればいいか……」
アザーラ「毎日2時間、鏡の前で練習しているな? ……おお、どうやらこの赤文字は強調の意味らしいな」
アザーラ「『それには及ばないわ←採用! 余裕を見せるように髪をかきあげるしぐさを忘れずに』……」
ほむら「ホワアアアアアアアアアーーーッ!!!!!」ゴロゴロゴロ!!
ほむら「なっなななな何を言っているの!」
アザーラ「どの方角から出てきて……どちらにはけるか……。その際に発する一言……」
アザーラ「クール、かつミステリアスに。そして強い印象を残すにはどうすればいいか……」
アザーラ「毎日2時間、鏡の前で練習しているな? ……おお、どうやらこの赤文字は強調の意味らしいな」
アザーラ「『それには及ばないわ←採用! 余裕を見せるように髪をかきあげるしぐさを忘れずに』……」
ほむら「ホワアアアアアアアアアーーーッ!!!!!」ゴロゴロゴロ!!
424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:47:57.91 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「ほむも転がりだした!」
ほむら「違う! 違うわ! 私はそんなことしてない!」
ほむら「これはインキュベーターの陰謀よ! まどかァーッ! そいつの言葉に耳を貸しちゃダメぇ!!」
エイラ「さらに意味わからん!」
アザーラ「ハアーッハッハッハ! これで残ったのは貴様だけだな!」
エイラ「うぎ……。マミ、ほむ、立て! なにやってる!」
マミ「エーイラちゃん……あそびましょ……」
ほむら「……愛ゆえに……人は苦しまねばならぬ……」
エイラ「だめだこりゃ」
アザーラ「仕上げといこうか。ボス猿……最後は貴様の心の闇を暴いてやる!」
ほむら「違う! 違うわ! 私はそんなことしてない!」
ほむら「これはインキュベーターの陰謀よ! まどかァーッ! そいつの言葉に耳を貸しちゃダメぇ!!」
エイラ「さらに意味わからん!」
アザーラ「ハアーッハッハッハ! これで残ったのは貴様だけだな!」
エイラ「うぎ……。マミ、ほむ、立て! なにやってる!」
マミ「エーイラちゃん……あそびましょ……」
ほむら「……愛ゆえに……人は苦しまねばならぬ……」
エイラ「だめだこりゃ」
アザーラ「仕上げといこうか。ボス猿……最後は貴様の心の闇を暴いてやる!」
425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:49:30.86 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「ふーむ……」
エイラ「……」
アザーラ「……ん……? な……!? こ、これは!」
エイラ「なんか見えたか、アザーラ」
アザーラ「き、き、き……貴様!! ひいっ……! イ、イヤ!」
エイラ「??? どした?」
マミ「あら……? アザーラの様子がおかしいわね」
ほむら「いったいエイラの何を見たのかしら……」
エイラ「……」
アザーラ「……ん……? な……!? こ、これは!」
エイラ「なんか見えたか、アザーラ」
アザーラ「き、き、き……貴様!! ひいっ……! イ、イヤ!」
エイラ「??? どした?」
マミ「あら……? アザーラの様子がおかしいわね」
ほむら「いったいエイラの何を見たのかしら……」
426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:51:40.23 ID:Z5I0k0/0o
アザーラ「こ、ここここの破廉恥が! 信じられん!!」
ほむら「ちょっと、なにごと? ずいぶんと動揺しているじゃない」
アザーラ「あ、当たり前であろう! この女の心にあるのは牛女……」
マミ「私?」
アザーラ「牛女と……」
アザーラ「みだらなことをしたいと思っている!!」
マミ「え……」
ほむら「……具体的には?」
アザーラ「ぐ、具体的……! 言えるか、ばか者!」
ほむら「ちょっと、なにごと? ずいぶんと動揺しているじゃない」
アザーラ「あ、当たり前であろう! この女の心にあるのは牛女……」
マミ「私?」
アザーラ「牛女と……」
アザーラ「みだらなことをしたいと思っている!!」
マミ「え……」
ほむら「……具体的には?」
アザーラ「ぐ、具体的……! 言えるか、ばか者!」
427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:53:51.35 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「それ、いけないことか?」
アザーラ「なんだと!?」
エイラ「エイラ、マミ、好き。好き、つまり、にゃんにゃんしたい」
アザーラ「ふ、ふざけるな! そのような即物的思考! だから貴様はサルだというのだ!」
アザーラ「恋愛というのは、もっとこう……美しく、陽だまりのようにぽかぽかするもので……」
マミ「ちょっとエイラ……。どういう空想をしたのよ?」
エイラ「ん? そーだな。たとえば……」
アザーラ「やめろおおおおおっ!!! 聞きたくなあああいッ!!!」ゴロゴロゴロ!!
ほむら「エイラじゃなくて、アザーラが転がりだしたわ」
アザーラ「なんだと!?」
エイラ「エイラ、マミ、好き。好き、つまり、にゃんにゃんしたい」
アザーラ「ふ、ふざけるな! そのような即物的思考! だから貴様はサルだというのだ!」
アザーラ「恋愛というのは、もっとこう……美しく、陽だまりのようにぽかぽかするもので……」
マミ「ちょっとエイラ……。どういう空想をしたのよ?」
エイラ「ん? そーだな。たとえば……」
アザーラ「やめろおおおおおっ!!! 聞きたくなあああいッ!!!」ゴロゴロゴロ!!
ほむら「エイラじゃなくて、アザーラが転がりだしたわ」
428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:56:02.57 ID:Z5I0k0/0o
エイラ「お? なんか落ちた」
アザーラ「! そ、それは! くっ、拾わせるか!」
マミ「『レガーレ』!!」
アザーラ「あっ!」
マミ「リボンで回収したわ。ノートみたいね」
ほむら「もしかして、私たちに対抗するための秘策がここに?」
マミ「なるほど、作戦ノートというわけ! 残念だったわね、アザーラ!」
ほむら「これを見ればあいつの手の内が明らかに……よし!」
アザーラ「ち、ちがっ……あああああッ!!」
マミ「えーっと……。なになに……?」
アザーラ「! そ、それは! くっ、拾わせるか!」
マミ「『レガーレ』!!」
アザーラ「あっ!」
マミ「リボンで回収したわ。ノートみたいね」
ほむら「もしかして、私たちに対抗するための秘策がここに?」
マミ「なるほど、作戦ノートというわけ! 残念だったわね、アザーラ!」
ほむら「これを見ればあいつの手の内が明らかに……よし!」
アザーラ「ち、ちがっ……あああああッ!!」
マミ「えーっと……。なになに……?」
429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/18(木) 23:58:53.49 ID:Z5I0k0/0o
ああ わたしたちはみな
眼をあけたまま
空を飛ぶ夢を見てるんだ
軋む軋む 浄罪の塔
光のごとくに 世界を貫く
揺れる揺れる 背骨の塔
堕ちてゆくのは わたしか空か
わたしたちは ひかれあう
水滴のように 惑星のように
わたしたちは 反発しあう
磁石のように 肌の色のように
そう、わたしたちに運命などない
無知と恐怖にのまれ
足を踏み外したものたちだけが
運命と呼ばれる濁流の中へと
堕ちてゆくのだ
この世界に意味などなく
そこに生きるわたしたちにも意味などない
無意味なわたしは世界を想う
そこに意味は無いと知ることにすら
意味など無いというのに
たとえば この 大地のすべてが
水に沈んでしまうとしても
たとえば この 空のすべてが
わたしを光で射抜くとしても
失くしたものを
奪い取る
血と肉と骨と
あとひとつ
わたしの心に 指を入れないで
そう、何ものも わたしの世界を 変えられはしない
眼をあけたまま
空を飛ぶ夢を見てるんだ
軋む軋む 浄罪の塔
光のごとくに 世界を貫く
揺れる揺れる 背骨の塔
堕ちてゆくのは わたしか空か
わたしたちは ひかれあう
水滴のように 惑星のように
わたしたちは 反発しあう
磁石のように 肌の色のように
そう、わたしたちに運命などない
無知と恐怖にのまれ
足を踏み外したものたちだけが
運命と呼ばれる濁流の中へと
堕ちてゆくのだ
この世界に意味などなく
そこに生きるわたしたちにも意味などない
無意味なわたしは世界を想う
そこに意味は無いと知ることにすら
意味など無いというのに
たとえば この 大地のすべてが
水に沈んでしまうとしても
たとえば この 空のすべてが
わたしを光で射抜くとしても
失くしたものを
奪い取る
血と肉と骨と
あとひとつ
わたしの心に 指を入れないで
そう、何ものも わたしの世界を 変えられはしない
432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:01:32.57 ID:qW+wepQxo
ほむら「……」
マミ「……」
エイラ「長い! 今北産業!」
ほむら「アザーラ
まさかの
ポエム集」
エイラ「把握!」
ほむら「アザーラ、あなた……こんな趣味が……」
アザーラ「……」
マミ「いえ、待って暁美さん。この詩、よく読めば結構……いえ、かなりすばらしいと思わない?」
ほむら「はい?」
マミ「……」
エイラ「長い! 今北産業!」
ほむら「アザーラ
まさかの
ポエム集」
エイラ「把握!」
ほむら「アザーラ、あなた……こんな趣味が……」
アザーラ「……」
マミ「いえ、待って暁美さん。この詩、よく読めば結構……いえ、かなりすばらしいと思わない?」
ほむら「はい?」
434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:04:06.63 ID:qW+wepQxo
マミ「アザーラはこの詩の中で、自らの無力とこの世のはかなさを詠っているわ……」
ほむら(マミの変なスイッチが入ってしまった)
アザーラ「……理解できるのか……サルである貴様に……」
マミ「あなたをここまで絶望させたものは、一体なに? この『空』は何を意味しているの?」
アザーラ「……じきに分かる……。そう……それはすぐそこまで来ているのだから……」
マミ「アザーラ。あなたは絶望の中で、なお、自らの生き方を通すと叫んでいる……」
マミ「その身が焼かれる時まで。なんて悲しく、そして勇気を与えてくれる文章なのかしら……」
アザーラ「……」
ほむら(マミの変なスイッチが入ってしまった)
アザーラ「……理解できるのか……サルである貴様に……」
マミ「あなたをここまで絶望させたものは、一体なに? この『空』は何を意味しているの?」
アザーラ「……じきに分かる……。そう……それはすぐそこまで来ているのだから……」
マミ「アザーラ。あなたは絶望の中で、なお、自らの生き方を通すと叫んでいる……」
マミ「その身が焼かれる時まで。なんて悲しく、そして勇気を与えてくれる文章なのかしら……」
アザーラ「……」
435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:06:23.82 ID:qW+wepQxo
Bティラノ「ギャオオオオオオォォォォォン!!!」
エイラ「! ブラックティラノ、復活!?」
ほむら「まずいわ! グダグダやってるうちに回復されてしまった!」
アザーラ「ブラックティラノ……」
Bティラノ「ギャオ! ギャオオオン!!」
アザーラ「そうだな……。生き物はみな、心に闇を持つ……。それは我々もサルどもと変わらん……」
マミ「私、この詩を通してあなたの想いに触れられた。ねえ、アザーラ。私たちは……」
エイラ「! ブラックティラノ、復活!?」
ほむら「まずいわ! グダグダやってるうちに回復されてしまった!」
アザーラ「ブラックティラノ……」
Bティラノ「ギャオ! ギャオオオン!!」
アザーラ「そうだな……。生き物はみな、心に闇を持つ……。それは我々もサルどもと変わらん……」
マミ「私、この詩を通してあなたの想いに触れられた。ねえ、アザーラ。私たちは……」
437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:08:22.35 ID:qW+wepQxo
アザーラ「それ以上言うな」
マミ「!」
アザーラ「生き残るべき種は、ひとつでしかない。たとえお前が、私に共感を寄せたのだとしても」
マミ「でも! アザーラ……!」
アザーラ「牛女……。いや、マミ。お前とは、もっと別のかたちで会いたかったよ……」
アザーラ「だがもはや、遅すぎたのだ!」
アザーラ「ことここに至っては、すべてを天にゆだねようではないか……!」
アザーラ「これが最後だ! 選ばれるのは、我ら恐竜人か、貴様たちサルどもか!」
エイラ「アザーラ! ケリ、つける!!」
マミ「!」
アザーラ「生き残るべき種は、ひとつでしかない。たとえお前が、私に共感を寄せたのだとしても」
マミ「でも! アザーラ……!」
アザーラ「牛女……。いや、マミ。お前とは、もっと別のかたちで会いたかったよ……」
アザーラ「だがもはや、遅すぎたのだ!」
アザーラ「ことここに至っては、すべてを天にゆだねようではないか……!」
アザーラ「これが最後だ! 選ばれるのは、我ら恐竜人か、貴様たちサルどもか!」
エイラ「アザーラ! ケリ、つける!!」
438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:10:26.54 ID:qW+wepQxo
アザーラ「我らのすべてをこの一撃にかけよ! 『ティラノ火炎』だ!!」
Bティラノ「グオオオオオオオオオオオ!!!」
>防御をといて、力をためている!
ほむら「またあの火炎攻撃か!」
エイラ「やらせない! マミ!」
マミ「……。分かったわ、エイラ!」
アザーラ「サルどもが飛び上がった!?」
Bティラノ「グオオオオオオオオオオオ!!!」
>防御をといて、力をためている!
ほむら「またあの火炎攻撃か!」
エイラ「やらせない! マミ!」
マミ「……。分かったわ、エイラ!」
アザーラ「サルどもが飛び上がった!?」
439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:12:18.44 ID:qW+wepQxo
エイラ「お姉さま、アレを使うわ」
マミ「えぇ、よくってよ」
エイラ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
エイラ「『まるまじろキック』!!」
マミ「『黄金の美脚』!! 私たちの蹴りが……天を、うがつ!!」
エイラ「スーパー!」
マミ「イナヅマ!」
エイラ&マミ「キィィィィィィィィック!!!」
マミ「えぇ、よくってよ」
エイラ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
エイラ「『まるまじろキック』!!」
マミ「『黄金の美脚』!! 私たちの蹴りが……天を、うがつ!!」
エイラ「スーパー!」
マミ「イナヅマ!」
エイラ&マミ「キィィィィィィィィック!!!」
440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:13:33.32 ID:qW+wepQxo
Bティラノ「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
アザーラ「ぐあああああっ!?」
ほむら「やった! 『れんけいわざ』が完璧に決まったわ!」
Bティラノ「グオオオオオ...!!」
アザーラ「ブラックティラノ……!」
ほむら「落ちていく……! あの巨体が、この空中廊下から……」
アザーラ「ぐあああああっ!?」
ほむら「やった! 『れんけいわざ』が完璧に決まったわ!」
Bティラノ「グオオオオオ...!!」
アザーラ「ブラックティラノ……!」
ほむら「落ちていく……! あの巨体が、この空中廊下から……」
441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:15:33.75 ID:qW+wepQxo
マミ「私たちの勝ちよ、アザーラ……」
アザーラ「う、うう……! 天は……お前たち、サルどもを選んだというのか……!」
エイラ「アザーラ! もう充分!」
アザーラ「……サルどもよ、聞け。そして伝えよ」
アザーラ「我ら恐竜人は、運命に戦いを挑み、誇り高く滅びたと……!」
エイラ「……アザーラ……。分かった、伝える。エイラたち、恐竜人、忘れない!」
アザーラ「う、うう……! 天は……お前たち、サルどもを選んだというのか……!」
エイラ「アザーラ! もう充分!」
アザーラ「……サルどもよ、聞け。そして伝えよ」
アザーラ「我ら恐竜人は、運命に戦いを挑み、誇り高く滅びたと……!」
エイラ「……アザーラ……。分かった、伝える。エイラたち、恐竜人、忘れない!」
442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:17:06.63 ID:qW+wepQxo
ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!
マミ「きゃっ!? なに、この地響きは!?」
ほむら「赤い星が……!?」
アザーラ「はじめに、炎をまとった大岩がふってくる……」
ほむら「え……!?」
アザーラ「灼熱の火球は、万物を焼き尽くす……」
アザーラ「焼き尽くされた大地は、やがて冷え始め、すべてが凍りつく長く厳しい時代が来る……」
ほむら(隕石の衝突による恐竜の絶滅……)
マミ「きゃっ!? なに、この地響きは!?」
ほむら「赤い星が……!?」
アザーラ「はじめに、炎をまとった大岩がふってくる……」
ほむら「え……!?」
アザーラ「灼熱の火球は、万物を焼き尽くす……」
アザーラ「焼き尽くされた大地は、やがて冷え始め、すべてが凍りつく長く厳しい時代が来る……」
ほむら(隕石の衝突による恐竜の絶滅……)
443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:18:38.95 ID:qW+wepQxo
エイラ「ラヴォス……」
ほむら「!? どういうこと、エイラ!」
エイラ「エイラたちの言葉。『ラ』、火のこと。『ヴォス』、大きいこと……」
ほむら(あの赤い星が……隕石とされてきたものが、ラヴォス!?)
マミ「暁美さん、まずいわ! あの隕石、こっちに向かって降ってくる!!」
ほむら「!? どういうこと、エイラ!」
エイラ「エイラたちの言葉。『ラ』、火のこと。『ヴォス』、大きいこと……」
ほむら(あの赤い星が……隕石とされてきたものが、ラヴォス!?)
マミ「暁美さん、まずいわ! あの隕石、こっちに向かって降ってくる!!」
444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:20:06.64 ID:qW+wepQxo
キーノ「エイラーッ!!」
ほむら「キーノ!」
マミ「プテランに乗ってきてくれたのね! みんな、早くプテランに!」
キーノ「いそげ! ラヴォス、降りてくる! 脱出する!」
ほむら「逃げるが勝ちね!」
ほむら「キーノ!」
マミ「プテランに乗ってきてくれたのね! みんな、早くプテランに!」
キーノ「いそげ! ラヴォス、降りてくる! 脱出する!」
ほむら「逃げるが勝ちね!」
445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:21:37.98 ID:qW+wepQxo
アザーラ「フフ、我らが時代に……ふさわしい幕引きだ……! フハハハハハ……!!」
エイラ「……」
マミ「エイラ! 何してるの!? 早く!!」
エイラ「……アザーラ……」
エイラ「来い! アザーラ! 来い!!」
マミ「! エイラ……」
エイラ「……」
マミ「エイラ! 何してるの!? 早く!!」
エイラ「……アザーラ……」
エイラ「来い! アザーラ! 来い!!」
マミ「! エイラ……」
446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:24:05.87 ID:qW+wepQxo
エイラ「アザーラ! プテラン、乗る!」
アザーラ「駄目だ! これは、大地が決めたことだ!」
エイラ「……!」
アザーラ「助けなど要らぬ! 生き恥などさらさぬ!」
アザーラ「大地のおきてと私の運命を変えることは、誰にも許さん!」
アザーラ「それが……それこそが、我ら恐竜人の誇り!!」
エイラ「……」
アザーラ「駄目だ! これは、大地が決めたことだ!」
エイラ「……!」
アザーラ「助けなど要らぬ! 生き恥などさらさぬ!」
アザーラ「大地のおきてと私の運命を変えることは、誰にも許さん!」
アザーラ「それが……それこそが、我ら恐竜人の誇り!!」
エイラ「……」
447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:26:05.44 ID:qW+wepQxo
キーノ「エイラ、早く! 時間、ない!!」
エイラ「……アザーラ……。忘れないっ……!」
アザーラ「……未来……」
エイラ「未来? 未来がどうした!」
エイラ「……アザーラ……。忘れないっ……!」
アザーラ「……未来……」
エイラ「未来? 未来がどうした!」
448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:27:29.98 ID:qW+wepQxo
「……未来……を……」
…………
449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:29:11.64 ID:qW+wepQxo
キュアアアアオオオアオオオォォォォオオン…………!!!!!
…………
………
……
450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:32:09.31 ID:qW+wepQxo
B.C.65000000 ティラン城跡
ほむら「衝撃ですべてが焼け野原、か。恐ろしいものね……」
さやか「いやービックリしたよ。いきなり隕石が降ってくるんだもん」
さやか「おまけにここまで来るのにプテラノドン、だし。人生に二度とはない体験だったわー」
カエル「ノンキなもんだな。ラヴォスの落下位置が少しでもズレていたら、今ごろ俺たちはあの世だぞ」
さやか「へへ。師匠ってば、大慌てでゲロゲロ言ってたもんね」
カエル「ゲ、ゲロゲロなど言っていない!」
マミ「でも、美樹さんたちが無事で良かったわ。ラルバの人たちもイオカ村に避難したんですってね?」
キーノ「イオカ、人、増えた。これから忙しくなる!」
ほむら「衝撃ですべてが焼け野原、か。恐ろしいものね……」
さやか「いやービックリしたよ。いきなり隕石が降ってくるんだもん」
さやか「おまけにここまで来るのにプテラノドン、だし。人生に二度とはない体験だったわー」
カエル「ノンキなもんだな。ラヴォスの落下位置が少しでもズレていたら、今ごろ俺たちはあの世だぞ」
さやか「へへ。師匠ってば、大慌てでゲロゲロ言ってたもんね」
カエル「ゲ、ゲロゲロなど言っていない!」
マミ「でも、美樹さんたちが無事で良かったわ。ラルバの人たちもイオカ村に避難したんですってね?」
キーノ「イオカ、人、増えた。これから忙しくなる!」
451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:34:06.97 ID:qW+wepQxo
ほむら「……で、どう?エイラ」
エイラ「ラヴォス……すごく、速い! 大地の奥、深く、もぐってる」
カエル「『太古の時より地中深く存在し』……か」
さやか「ラヴォスが地球外生命体とはね~。なんかぶっ飛びすぎてて、実感わかないや」
マミ「このゲート、どこにつながってるのかしら?」
カエル「爆心地にできたゲートか……。もしかしたら……」
ほむら「ええ。ラヴォス本体につながっている可能性も考えられるわね」
エイラ「ラヴォス……すごく、速い! 大地の奥、深く、もぐってる」
カエル「『太古の時より地中深く存在し』……か」
さやか「ラヴォスが地球外生命体とはね~。なんかぶっ飛びすぎてて、実感わかないや」
マミ「このゲート、どこにつながってるのかしら?」
カエル「爆心地にできたゲートか……。もしかしたら……」
ほむら「ええ。ラヴォス本体につながっている可能性も考えられるわね」
452: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:35:20.59 ID:qW+wepQxo
ほむら「ゲートの発生は、ラヴォスの力のせいなのかしら? ここだけじゃなく、すべてのゲートも……」
カエル「そうかもしれないな。魔王城の時は、バカみたいにデカかった」
さやか「なんにしてもさ。ここ、入るしかないんでしょ?」
ほむら「そうね。でも、いったん時の最果てに戻りましょう」
ほむら「残ってるみんなに話をして、準備しなきゃ。決戦の可能性が高いなら、なおさらね」
カエル「そうかもしれないな。魔王城の時は、バカみたいにデカかった」
さやか「なんにしてもさ。ここ、入るしかないんでしょ?」
ほむら「そうね。でも、いったん時の最果てに戻りましょう」
ほむら「残ってるみんなに話をして、準備しなきゃ。決戦の可能性が高いなら、なおさらね」
453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:37:21.52 ID:qW+wepQxo
ほむら「マミ、今度はついてきてくれるのよね?」
エイラ「! ……」
マミ「……ええ、そうね。私、言ったものね。恐竜人との戦いが終わったら……って」
さやか「やった! マミさんがいれば百人力っすよ!」
カエル「あんた、かなりの手だれらしいな。頼りにさせてもらうぜ」
マミ「そんな、私なんて……」
さやか「うーん。師匠とマミさん、どっちが強いかなあ」
カエル(最近さやかの俺に対する敬意がゴリゴリ下がっていっている気がするが……なぜだ)
エイラ「! ……」
マミ「……ええ、そうね。私、言ったものね。恐竜人との戦いが終わったら……って」
さやか「やった! マミさんがいれば百人力っすよ!」
カエル「あんた、かなりの手だれらしいな。頼りにさせてもらうぜ」
マミ「そんな、私なんて……」
さやか「うーん。師匠とマミさん、どっちが強いかなあ」
カエル(最近さやかの俺に対する敬意がゴリゴリ下がっていっている気がするが……なぜだ)
454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:38:31.50 ID:qW+wepQxo
キーノ「マミ。やっぱり行くか」
マミ「ごめんね。エイラ、キーノくん。こればっかりは……」
エイラ「分かってる。エイラ、言った。巣立つ時、送り出す」
エイラ「エイラ、さみしい。でも、笑う。マミ、がんばれ!」
マミ「……うん……」
マミ「ごめんね。エイラ、キーノくん。こればっかりは……」
エイラ「分かってる。エイラ、言った。巣立つ時、送り出す」
エイラ「エイラ、さみしい。でも、笑う。マミ、がんばれ!」
マミ「……うん……」
455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:40:06.45 ID:qW+wepQxo
ほむら「マミ、不思議山のゲートの場所は分かる?」
マミ「え? ええ、あそこは何度か探索したことがあるから……」
ほむら「そう。ならいいわ。私たちは先に行くから、あなたは一晩、イオカで休んでから来なさい」
マミ「え、でも……」
ほむら「……別れの時間は必要でしょう?」
マミ「暁美さん……ありがとう……」
キーノ「みんな、またいつでも来い! イオカ、ラルバ、みな歓迎する!」
…………
マミ「え? ええ、あそこは何度か探索したことがあるから……」
ほむら「そう。ならいいわ。私たちは先に行くから、あなたは一晩、イオカで休んでから来なさい」
マミ「え、でも……」
ほむら「……別れの時間は必要でしょう?」
マミ「暁美さん……ありがとう……」
キーノ「みんな、またいつでも来い! イオカ、ラルバ、みな歓迎する!」
…………
456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:42:43.40 ID:qW+wepQxo
B.C.65000000 不思議山
翌日 早朝
マミ「ここ、よね? 崖下にゲートが見えるし、間違いないはずだけど……」
マミ(これって飛び降りろってことよね。まさかとは思うけど、そのまま落下なんてことは……)
マミ(……暁美さんたち、よくこんなの平気でいけるなあ)
マミ「……」
マミ(ごめんね、エイラ。最後の最後で何も言わず出てきちゃって……)
マミ(でもダメなの。ちゃんとお別れしたら、きっと帰りたくなくなっちゃう)
マミ(弱いんだ、私。だから……ごめん……)
マミ「今までお世話になりました。ありがとう。……さようなら……」
翌日 早朝
マミ「ここ、よね? 崖下にゲートが見えるし、間違いないはずだけど……」
マミ(これって飛び降りろってことよね。まさかとは思うけど、そのまま落下なんてことは……)
マミ(……暁美さんたち、よくこんなの平気でいけるなあ)
マミ「……」
マミ(ごめんね、エイラ。最後の最後で何も言わず出てきちゃって……)
マミ(でもダメなの。ちゃんとお別れしたら、きっと帰りたくなくなっちゃう)
マミ(弱いんだ、私。だから……ごめん……)
マミ「今までお世話になりました。ありがとう。……さようなら……」
457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:45:54.39 ID:qW+wepQxo
「……マミー……ッ!」
マミ「……」
マミ(いやだわ、幻聴が聞こえるなんて。私ったら、そんなに未練がましいのね)
マミ(もう行きましょう。何も考えず、ここから足を踏み出せば……)
マミ「いくわよ、巴マミ! いち……にの……!」
エイラ「マミ! 待て! マミ!!!」
マミ「……」
マミ(いやだわ、幻聴が聞こえるなんて。私ったら、そんなに未練がましいのね)
マミ(もう行きましょう。何も考えず、ここから足を踏み出せば……)
マミ「いくわよ、巴マミ! いち……にの……!」
エイラ「マミ! 待て! マミ!!!」
458: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:47:35.47 ID:qW+wepQxo
マミ「さ……! え、ええ!?」
エイラ「マミ! 落ちる! つかまれ!」
マミ「え、エイラ!? うそ、どうして!?」
エイラ「マミ、死ぬ気か? ほむたち、合流、しないか?」
マミ「いえ、ゲートに入るには飛び降りなきゃ……って、そうじゃないわよ! エイラ、なぜここに!?」
エイラ「エイラ、マミ、いっしょ行く!」
マミ「なんで……だって、あなたはイオカ村の酋長で……」
エイラ「酋長、キーノ! エイラ、引退!」
マミ「はぁ!?」
エイラ「マミ! 落ちる! つかまれ!」
マミ「え、エイラ!? うそ、どうして!?」
エイラ「マミ、死ぬ気か? ほむたち、合流、しないか?」
マミ「いえ、ゲートに入るには飛び降りなきゃ……って、そうじゃないわよ! エイラ、なぜここに!?」
エイラ「エイラ、マミ、いっしょ行く!」
マミ「なんで……だって、あなたはイオカ村の酋長で……」
エイラ「酋長、キーノ! エイラ、引退!」
マミ「はぁ!?」
459: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:50:41.53 ID:qW+wepQxo
エイラ「キーノ、言った。『エイラ、追いかける。マミ、いっしょ行け!』」
エイラ『イオカ、ラルバ、キーノ面倒みる! エイラ、マミ、いっしょ。一番!』」
マミ「キーノくん……」
エイラ「エイラ、マミ、好き。だから助ける。間違ってるか?」
マミ「……」
エイラ「ひとり、辛い。でもふたり。できる! みんないっしょ、だいじょぶ!」
エイラ「エイラ、ぼっちじゃない。もう何も怖くない!」
エイラ『イオカ、ラルバ、キーノ面倒みる! エイラ、マミ、いっしょ。一番!』」
マミ「キーノくん……」
エイラ「エイラ、マミ、好き。だから助ける。間違ってるか?」
マミ「……」
エイラ「ひとり、辛い。でもふたり。できる! みんないっしょ、だいじょぶ!」
エイラ「エイラ、ぼっちじゃない。もう何も怖くない!」
460: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:52:50.57 ID:qW+wepQxo
マミ「それ……私の、セリフじゃない……。取らないでよ、もう……」
エイラ「マミ、なぜ泣く? どこか痛いか?」
マミ「違う……違うのよ……」
マミ「参ったなぁ。まだまだちゃんとカッコつけてなきゃいけないのになぁ……。やっぱり私ダメな子だ」
エイラ「マミ、ダメ、違う!」
マミ「ふふ……そうね。あなたとなら私、きっとがんばれるわ……」
エイラ「エイラ、マミ、ふたり、無敵! ラヴォス、負けない!」
エイラ「マミ、なぜ泣く? どこか痛いか?」
マミ「違う……違うのよ……」
マミ「参ったなぁ。まだまだちゃんとカッコつけてなきゃいけないのになぁ……。やっぱり私ダメな子だ」
エイラ「マミ、ダメ、違う!」
マミ「ふふ……そうね。あなたとなら私、きっとがんばれるわ……」
エイラ「エイラ、マミ、ふたり、無敵! ラヴォス、負けない!」
461: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:54:39.12 ID:qW+wepQxo
マミ「ありがとう、エイラ……。これからも、私のそばにいてください」
462: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/19(金) 00:56:39.12 ID:qW+wepQxo
第4話「もう何も怖くない」 終了
セーブしてつづける(第5話「もう誰にも頼らない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
セーブしてつづける(第5話「もう誰にも頼らない」へすすむ)
ニアセーブしておわる
セーブしないでおわる
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