1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:40:41 ID:BEmO3t1U

この話は 



エレン「恋愛能力診断?」 




の続きです。



2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:42:04 ID:BEmO3t1U

キース「アルレルト訓練兵、これは……?」

アルミン「はい。どうやら、周囲の人間からの評価を読み取り、それを印字する機能のようです。」

キース「ふむ……にわかには信じ難いが、事実であれば興味深い。」

アルミン「周囲からどう思われているかがわかれば、自らを客観視できるかと思われます。」

キース「うむ。客観的に考えて行動する事は、兵士にとっても重要だ。訓練兵たちにも心掛けさせるべきだ。」

キース「――が……それも、その機能の信頼性次第。まずは試しに私の評価を出してみるとしよう。」

アルミン「はい! 少しお待ちを……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ


4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:43:02 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%B9


みんなの本音【キース】

声がいい―――――――― 1

顔がいい―――――――― 5

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 1

スタイルがいい――――― 1

一緒にいて楽しい―――― 1

付き合ってもいい―――― 2

瞳がいい―――――――― 5

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:44:06 ID:BEmO3t1U

キース「ほう……」

アルミン(うわ……! これ結構辛辣だぞ……怒られるんじゃ……)タラリ

キース「……素晴らしいな。」

アルミン「え!?」

キース「なんだ?」

アルミン「し、失礼いたしました!」

キース「……項目も無難なもので、精度もなかなかだ。……む、何故驚いている?」

アルミン「あ、いえ! その……あまり良い結果でないのに、教官殿が喜ばれているのが意外だと感じまして。」

キース「顔、身長、スタイル、瞳……こんなものは単なる見かけだ。私にとっては何の価値もない。」

キース「しかし、それ以外の項目が低いという事は、私が教官としての務めを果たしている事を証明している。」

キース「なかなかに興味深い測定結果だ。……さっそく訓練兵達にも実施するといい。」

キース「無論……至らぬ部分があれば、改善に努めるよう促す事も忘れるな。」

アルミン「了解いたしました!」

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:45:12 ID:BEmO3t1U







アルミン「はぁ……やっぱりまた僕がやらされるのか……」

ミカサ「おはよう、アルミン。また浮かない顔をしている――――」ハッ

ミカサ「アルミンがその機械を食堂に持ちだしてきたという事は……まさか、また新しい機能が?」

アルミン「う、うん。実はそうなんだ……今回は教官にやるように言われてるから、ミカサも協力してもらえるかな。」

ミカサ「しかし、私はそれと関わるといつも辛い思いをしている……やらないという選択は……」

アルミン「そうだね……確かに、やらなくても減点されるような事は無いだろうけど。」

ミカサ(アルミンには悪いけど、私はもうこれに関わらない方が良い……内容だけ聞いて、断る事にしよう……)

ミカサ「それで、今回は何を測定するの?」

アルミン「うん。今回はその人が『他人からどう思われてるか』を測定するんだ。」

アルミン「自分の短所や長所を客観視できるようにするのが目的だよ。ちなみに項目はこんな感じ。」スッ

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:46:09 ID:BEmO3t1U

ミカサ「これは、数字は消してあるけど……教官の結果……?」

ミカサ(――ッ! この“付き合ってもいい”という項目は……!)

ミカサ(ここを見れば、エレンが私をどう思っているのかわかる……!)

ミカサ(ああ、駄目だ。いつもそう考えて辛い思いをしてきたんじゃないか……!)

ミカサ(だが……しかし……ここまで確実な項目を見逃す事は……!)グッ

アルミン(ミカサがすごい葛藤している……僕はやめた方が良いと思うけど……)

ミカサ(この世界は残酷だ。だから……戦わなければ、勝てない……ッ!)

ミカサ(私は勝つ……! 勝って、エレンと添い遂げる……!)キッ!

アルミン「その表情は、やるって事だね……やめといた方が良いと思うけど……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:46:51 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%82%B5


みんなの本音【ミカサ】

声がいい―――――――― 4

顔がいい―――――――― 1

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 3

スタイルがいい――――― 5

一緒にいて楽しい―――― 4

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 1


10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:47:57 ID:BEmO3t1U

ミカサ「……ッ! エレンが私と“付き合ってもいい”と思っている!」パァァァァァ

アルミン(これは……ッ!)ハッ

アルミン「ッ! おめでとう、ミカサ! 君はついにやったんだね!」ジワッ

ミカサ「ありがとう、アルミン……ありがとう……」

アルミン「良かった……本当に良かった……」ポロポロ

アルミン「エレンも、ちゃんと“一緒にいて楽しい”って思ってたんだよ……僕だってそうだ……」ポロポロ

ミカサ「…………ッ」

アルミン「どうかしたの、ミカサ?」…グスッ …グスン

アルミン「あ……顔と瞳は1だね……」

ミカサ「…………」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:49:01 ID:BEmO3t1U

アルミン「ま、まあ良いじゃないか。エレンは外見なんか気にしないって事だよ!」

ミカサ「それは……そうかもしれないのだけど……」

アルミン「なら良いじゃない! ね! ね!?」

アルミン(なんでこう、毎回ミカサの顔の評価は低いんだ!? せっかく上手く行きそうだったのに……!)

アルミン「ミカサは綺麗な顔立ちだよ。目は死んでるけど!」

ミカサ「ッ!?」

アルミン「あ、違う! 『エレンがいない時は』って意味だよ!?」アセアセ

ミカサ「……それは、否定できないかもしれない。」ショボン

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:50:20 ID:BEmO3t1U

アニ「アルミン、なんで朝から泣いて――――」ハッ

アニ「ッ!」ダッ!

ミカサ「待って。」ガシッ

アニ「離せ、ミカサ! 私はもうそれには関わらないと決めたんだ!」ジタバタ

アルミン「やめなよミカサ! 無理やりは駄目だ!」

ミカサ「でも、アルミン――」ググググググ

アニ「は な せ … … !」ググググググ

アルミン「今回の測定は周りの評価なんだよ!? アニがやったらどうなるか、君にもわかるだろう!?」

ミカサ「確かに、それは……」グググググ

アニ「…………」ピタッ

ミカサ(……抵抗をやめた?)

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:50:57 ID:BEmO3t1U

アニ「……まったく……傷つくよ。一体……いつから……」

アニ「アルミン……あんたは私を、そんな目でみるようになったの?」

アルミン「え、アニ……自覚ないの……?」

ミカサ「アルミン、もう少し言葉を選んだ方が……」

アニ「そこまで言われたら、引き下がれないね……やりな。」

アルミン「うん、わかった。」 カタカタカタ  ポチッ

アルミン(また前みたいに、顔以外は散々な結果になりそうだけど……)


――――カタカタカタカタカタカタ

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:51:31 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%A2%E3%83%8B


みんなの本音【アニ】

声がいい―――――――― 1

顔がいい―――――――― 1

身長がちょうどいい――― 3

性格がいい――――――― 4

スタイルがいい――――― 3

一緒にいて楽しい―――― 1

付き合ってもいい―――― 2

瞳がいい―――――――― 2


16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 14:52:34 ID:BEmO3t1U

アニ「…………」

アルミン「…………」

ミカサ「…………」

アルミン「アニってさ……実はけっこう優しいよね。」

アニ「……ありがとう、アルミン。」

ミカサ「アニ、皆もそう思ってる。安心して。」

ミカサ「顔は……ちょっと怖い、と思う……声は、えと……冷たいかも……痛いのが好きな人は、一緒にいたがる筈……」シドロ

ミカサ「付き合ってもらえなくても……一緒にいられれば楽しい、よ……? ……瞳は……アニは、にらみがちだから……」モドロ

アルミン(ミカサ……)ホロリ

アニ「あんたなりに、頑張って言葉を選んでくれたんだね……感謝するよ……」

アニ「…………」ハァ…

アルミン(これ、結果次第でかなりくるな……もうやめといた方が良いのかも……)


23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:19:49 ID:BEmO3t1U

サシャ「なんですか? 朝から沈んでますね。食欲ないんですか?」

アニ「ああ……やるよ、好きにしな……」

サシャ「え、本当ですか!? やった! アニ、大好きです!」モグモグ モグモグ

アニ「……ゆっくり食べな、喉を詰まらせるよ。……そうそう、良い子だ……」ナデナデ

アルミン(いけない……アニが軽く崩壊しかけている……!)

アルミン(やっぱりアニも女の子なんだ……顔が悪いと思われてるだけで、ここまでダメージを受けるなんて……!)

アルミン(なまじ、今までルックスの評価だけは高かった分、反動で凄いダメージを負っている……!)

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:20:42 ID:BEmO3t1U

サシャ「あ、またそれ持って来たんですね。今回は何なんですか?」モグモグ

アルミン「うん……今回は、周囲が自分をどう評価しているかの測定なんだ。」

アルミン「サシャもやってみる?……あんまりおすすめはしないけど。」

サシャ「へー、面白そうですね! じゃあ、やります!」

アルミン「わかったよ……どうか、良い結果が出ますように……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:21:16 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%A3


みんなの本音【サシャ】

声がいい―――――――― 5

顔がいい―――――――― 1

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 1

スタイルがいい――――― 1

一緒にいて楽しい―――― 5

付き合ってもいい―――― 1

瞳がいい―――――――― 5

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:21:50 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」

アニ「…………」

ミカサ「…………」

アルミン「…………」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:22:23 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………え?」

アニ「…………」

ミカサ「…………」

アルミン「…………」



30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:23:35 ID:BEmO3t1U

サシャ「これ、どういう事なんですか……? 私、皆からこう思われてるんですか……?」ジワァ…

ミカサ「サ、サシャと話すのは楽しい……また、二人で一緒に山の話をしよう。」

ミカサ「私は野菜を作ってただけだから、狩りの事はよくわからないけど……」

アニ「私も……あ、あんたくらい身長があれば良かったんだけどね……う、うらやましいよ……」

ミカサ「そ、それに……サシャの声は元気で明るい……聞いているだけで、心が前向きになれる……と思う。」

アニ「あ、あんたみたいにいつも笑顔でいれば、私の目つきも、少しはマシになるのかな……見習わなきゃ、ね。」

サシャ「私って……かわいくなくて、性格が悪くて、スタイルも駄目で、誰も付き合いたくないって……皆、そう思ってたんですか……?」ポロポロ

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:23:55 ID:9tHLBn0k
今回は荒れる、間違いない

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:25:02 ID:BEmO3t1U

アルミン「サ、サシャ……誰もそんな事……」

サシャ「なら、私ってかわいいですか!? 性格良いですか!? スタイル良いですか!? 付き合いたいですか!?」ポロポロ

アルミン「サシャ、落ち着いて!」

サシャ「アルミンはどう思うてるの!? 私の事好きなん!? 付き合うてくれるの!?」ポロポロ

アルミン「え、いや……そう言われると……」フイッ

サシャ「あー、目ぇ逸らしたー! やっぱりアルミンもそう思うてるんや!?」ウワァァン!

アルミン「いや、そんな事は無いけど! 質問が極端だったから、つい……それに、その言葉遣いは……?」



36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:45:52 ID:BEmO3t1U

クリスタ「サシャ、いったいどうしたの!? どうして泣いてるの!?」

ユミル「ほっとけよ、クリスタ。朝っぱらから面倒くせぇ……」

サシャ「うぁぁぁん、クリスタァァァァ!! アルミンが、アルミンがぁぁぁぁ!!」ウワァァン! ワンワンワン!

アルミン「え!? 全部、僕のせいになってる!?」

ユミル「……へぇ、アルミンが女泣かせるとは、意外とやるじゃねぇか。この色男め。」

クリスタ「ユミル! アルミンがそんな事する訳ないでしょ! ち、違うよね、アルミン!?」

サシャ「アルミンが……私の事、かわいくなくて、性格悪ぅて、スタイルも悪い、付き合うなんか嫌やって……」 グスッ…グスッ…

ユミル「マジかよ……いくら断るにしても、そこまで言う事ねぇだろ。私でも引くわ……つか、お前、そのしゃべりって。」

クリスタ「アルミン、あなた、そんな事言ったの!? いくらなんでも酷過ぎるわ!」

アルミン「言ってないよ! 僕がそんな酷い事、言う訳ないだろ!?」

37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:46:33 ID:BEmO3t1U

ユミル「――――まぁ、確かに……アルミンならもっと上手い断り方はいくらでも思いつくだろう。……エレンじゃあるまいし。」

クリスタ「そ、そうよね……考えてみれば、アルミンがそんな言葉を選ぶなんておかしいよね……エレンじゃあるまいし。」

アルミン「そうだよ、僕がそんな事を言う訳ないじゃないか! エレンじゃあるまいし!」

アニ(確かに、あいつなら……)

ミカサ(エレンなら、何も考えずに言うかもしれない……)



39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:47:42 ID:BEmO3t1U

クリスタ「ご、ごめんなさい、アルミン……サシャがアルミンに告白したのかと思って、気が動転してた……」

ユミル「悪いな、朝だから頭の回転が鈍ってた。……で、実際は何があったんだ? サシャが告ったのか?」

アルミン「違うよ! そもそも、そこから間違ってるから!……原因は、これ。」スッ

クリスタ「あ……またそれの新しい機能が見つかったの?」

ユミル「もうそれ捨てちまえよ……毎回ろくな事になってないじゃねぇか……」

アルミン「僕もそう思い始めてるけど……教官から言われてるから、勝手に捨てれないんだよ……」

アルミン「今回は、周囲が自分をどう評価しているかの測定なんだけど、かなり辛口みたいで……」

アルミン「結果にショックを受けて、サシャが泣きだしちゃったんだ……」


41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:48:37 ID:BEmO3t1U

クリスタ「ミカサとアニも、何だか暗い顔だけど……もしかして?」

アルミン「うん、ミカサはまだマシだったけど……アニもサシャ程じゃないにせよ、さっきはかなり壊れてた……」

ユミル「周囲の評価なんざ、どうでも良いだろうが。そんなもんに流されるから、情けねぇ事になるんだろ。」

アルミン「ははは……ユミルはそういう所、しっかりしてるよね。でも、皆がそうじゃないから……」

ユミル「ったく、じゃあ私の評価とやらを出してくれ……他人の評価なんざ、大した事じゃないってのをこいつらに見せてやる。」

アルミン「ユミルなら、どんな結果でも笑い飛ばせそうだよね。心強いよ……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:49:16 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%83%A6%E3%83%9F%E3%83%AB


みんなの本音【ユミル】

声がいい―――――――― 5

顔がいい―――――――― 1

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 4

スタイルがいい――――― 1

一緒にいて楽しい―――― 5

付き合ってもいい―――― 3

瞳がいい―――――――― 2

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:49:58 ID:BEmO3t1U

ユミル「…………」

ミカサ「…………」

アニ「…………」

サシャ「…………」

クリスタ「…………」

アルミン「…………」

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:50:51 ID:BEmO3t1U

ユミル「クリスタッ!」

クリスタ「は、はい!」ビクッ

ユミル「……手を握ってくれ。」

クリスタ「う、うん……」ギュッ

ユミル「…………」ゼェ… ゼェ… ゼェ…

ユミル「ほらな、どうって事ないだろ……?」ダラダラダラ

アルミン「ユミル、汗ふきなよ……」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 15:51:41 ID:BEmO3t1U

ミカサ「ユミルの声は艶がある……良いと思う……」

サシャ「ほ、ほら……言いにくい事もハッキリ言ってくれますし……私はユミルの性格好きですよ!?」

アニ「私もあんたくらい身長があれば、戦い方に幅を持たせられるんだけどね……」

クリスタ「私はユミルと一緒にいると楽しいよ! 本当だからね!?」

クリスタ「そ、それに、ユミルはかわいいよ! この結果がおかしいだけだから!」

アルミン(クリスタが必死すぎて、胸が痛い……)

ユミル「悪い、お前ら……正直、甘く見てた。これ、結構くるな……」ハァ…ハァ…

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:03:29 ID:BEmO3t1U

クリスタ(こんなの、いくらなんでもおかしいよ……全員顔の評価が1だなんて……)

クリスタ(そうだ……四人とも顔が1だなんて、機械が故障してるとしか思えない……!)ハッ

クリスタ「アルミン、私の評価も出して……」

アルミン「やめた方が良いよ! 今回のは危険すぎる!」

ユミル「やめろ、クリスタ! お前には耐えられない!」

クリスタ「いいから、出して!」キリッ

アルミン「う、わかったよ……クリスタがそこまで言うなら……」 カタカタカタ  ポチッ

アルミン(何か勝算があるのか……?)

クリスタ(私も、顔が1なんて言われたら傷つくだろうけど……五人連続続けば、皆も機械の故障と気付く筈……!)

クリスタ(機械が故障しているのなら、こんな評価に価値は無くなる……皆も元気になれる!)


――――カタカタカタカタカタカタ

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:04:04 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%BF


みんなの本音【クリスタ】

声がいい―――――――― 5

顔がいい―――――――― 3

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 3

スタイルがいい――――― 5

一緒にいて楽しい―――― 3

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 3



51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:04:45 ID:BEmO3t1U

クリスタ「――な、なんでッ!?」ガーーン!

ミカサ「…………」ハァ…

アニ「…………」ハァ…

サシャ「…………」ハァ…

ユミル「…………」ハァ…

アルミン「うん、正しい評価だと思うよ。むしろ、ちょっと辛口かな?」

アルミン(……“結婚したい”って項目があっても5だっただろうね。)

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:05:38 ID:BEmO3t1U

ミカサ「やはりこの世界は残酷だ……でも、受け入れるしかない……」ハァ…

アニ「評価は間違っちゃいないって事だね……」ハァ…

サシャ「クリスタでも3なんですし……私が1なのも仕方ないですよね……」ハァ…

ユミル「クリスタが傷つかなかったのは良いが、結果を突き付けられると……やっぱりキツイな……」ハァ…

クリスタ「ち、違うの……私は、そんなつもりじゃ……こんな筈じゃ……」オロオロ


56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:07:22 ID:BEmO3t1U

アニ「クリスタについては……まあ、妥当だろう。こうなると、問題は男連中だね……」

サシャ「確かに……こうなった以上、男の子の診断は不可欠ですね……」

ミカサ「……同意する。」

ユミル「私も協力するよ……これじゃあ納得できないからな……」

クリスタ「み、みんな……? なんだか目が怖いよ……?」ビクッ

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:08:02 ID:BEmO3t1U

アニ「行こうか、ミカサ。」

ミカサ「任せて、アニ。」

ユミル「手加減すんなよ、芋女。」

サシャ「どこかに弓と矢は落ちてないですか?」


66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:22:09 ID:BEmO3t1U

クリスタ「え、ちょっと……皆、どこに行くの……そっちは男子寮だよ……?」

アルミン「そう言えば、いつもの面子はまだ食堂に来てないね……」


                         <アニ ト ミカサ ジャナイカ ナニヲシテルンダ ?

                         <ライナー カ チョウドイイ…
 
                         ・オハヨウ ライナー

                       ⇒【・コロシテデモ ツレテイク 】

                         ・ツイテキテクレ タノム !!
                             
                         <ナ ナニヲスル キサマラー !


68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:24:19 ID:BEmO3t1U

ライナー「何故だ……何故、顔を合わせた瞬間に平手打ちと肘をくらったんだ……」ボロボロ

アニ「……さて、ライナー。まずはお前の分の食事を取りに行こうか。」

ミカサ「……こっちに席は用意してあるから。」

ベルトルト「……うぅ、僕が何をしたって言うんだ。」ボロボロ

ユミル「素直についてこないからだ……」

ベルトルト「トイレくらい行かせてよッ!?」

サシャ「そんな事より、ベルトルトの分の食事を取りに行きましょう。」

サシャ「……大丈夫、席は用意してありますから。」

アルミン(ライナーとベルトルトが連行されてきた……!)

クリスタ(どうしよう、止めなきゃいけないけど……私が口出ししちゃいけない空気だし……)オロオロ

69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:25:03 ID:BEmO3t1U

ライナー「アルミン、お前も無理やり連行されたのか!?」

ベルトルト「いったいどういう事なんだ? 僕達が何をしたって言うんだ!?」

ライナー(だが、この女達の険悪な空気……ただ事じゃない……)ゾクッ

ベルトルト(まさか、僕達の事が……!? いや、それなら、何故アニは向こう側なんだ!?)ドクン ドクン

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:26:06 ID:BEmO3t1U

アルミン「二人とも、落ち着いて。」スッ

ライナー「それは……!」

ベルトルト「もしかして、また新しい機能が?」

アルミン「うん……今回見つかった機能は『周囲が自分をどう評価しているか』を測定するものなんだ……」

アルミン「二人にはこれを受けてもらう事になる……多分、拒否権は無いんだと思う……」

ライナー「な、なんだ、そんな事か……」ホッ

ベルトルト「そ、そういう事なら、別にいくらでも協力するのに……」ホッ

ミカサ「アルミン。」

アニ「時間が惜しい、さっさとやりな。」

アルミン「わ、わかったよ……まずはライナーからね……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:26:43 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC


みんなの本音【ライナー】

声がいい―――――――― 3

顔がいい―――――――― 3

身長がちょうどいい――― 3

性格がいい――――――― 1

スタイルがいい――――― 3

一緒にいて楽しい―――― 4

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 1


75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:29:01 ID:BEmO3t1U

ライナー「そ、そうか……瞳はともかく、俺の性格は皆からすると駄目なのか。」

ミカサ「…………」

アニ「…………」

サシャ「…………」

ユミル「…………」

クリスタ「そんな事ないよ! ライナーはいつも皆を助けてくれるし、頼もしいと思う!」

アルミン「クリスタの言う通り、ライナーはよく皆を助けようとしてくれるけど、もしかしたらそれがあまり良く思われてないのかもしれないね。」

アルミン「ほら……やっぱり、僕らは訓練兵だし、辛くてもそれを乗り越える事が成長につながるでしょ?」

ライナー「なるほどな。そう言われれば、確かにおせっかいが過ぎたのかも知れない……俺の考えが少し浅かったか……。」

ライナー「なかなか良い測定だった……考えさせられたよ。」フフッ

クリスタ「頑張ってね、ライナー。」

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:29:48 ID:BEmO3t1U

アニ「……サシャ、やれ。」

サシャ「いただきます。」モグモグ モグモグ

ライナー「って、おいー!? 何故俺の朝飯を勝手に食い始めたんだ!?」

ユミル「ライナー、ふざけるなよ……どうしてお前の顔が3なんだ……」

ライナー「な、なんだとッ!?」

アニ「お前のようなやつに食わせる食事は無い。」

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:30:39 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

ライナー「馬鹿な、何を言っている!? 今朝の訓練は長距離走だぞ!?」

ミカサ「知っている。」

ライナー「飯も食わずに走れと言うのか!? 何故だ、何故なんだ!?」

サシャ「……ごちそうさまでした。」 …ゴクン

ライナー「おいーーーー!?」



79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:31:09 ID:BEmO3t1U

ユミル「ほら、飯食ったらさっさとどけよ。次がつかえてるんだ。」

ライナー「食ってないぞ!?」

アルミン「……それじゃあ、次はベルトルトだね……」 カタカタカタ  ポチッ

ベルトルト「待ってくれ、アルミン。せめて状況の説明を……!」


――――カタカタカタカタカタカタ

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:31:54 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%88


みんなの本音【ベルトルト】


声がいい―――――――― 3

顔がいい―――――――― 4

身長がちょうどいい――― 3

性格がいい――――――― 1

スタイルがいい――――― 1

一緒にいて楽しい―――― 3

付き合ってもいい―――― 1

瞳がいい―――――――― 5

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:33:10 ID:BEmO3t1U

ベルトルト「はは……やっぱり積極性がないような奴じゃ評価されないよね……」

ミカサ「…………」

アニ「…………」

サシャ「…………」

ユミル「…………」

クリスタ「性格は積極的じゃないかもしれないけど、ベルトルトには良い所がたくさんあるよ!」

アルミン「でも最近、ベルトルト、皆とよく接するようになったんじゃないかな。」

アルミン「“一緒にいて楽しい”が3なのは、それが反映されてるからだと思うよ。」

ベルトルト「そうかな……だったら嬉しいんだけど。僕も変われるって事だろうから……」

クリスタ「良かったね、ベルトルト。」

ユミル「はいはい、そういうのは別にどうでも良いから。」

ミカサ「ベルトルトの顔が4……冗談にしては笑えない。」

ベルトルト「ミ、ミカサ!?」


83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:33:54 ID:BEmO3t1U

アニ「……サシャ、やれ。」

サシャ「いただきます。」モグモグ モグモグ

ベルトルト「うわーーッ!?」

ユミル「お、今入ってきたのはコニーか……次はあいつだな。」

ミカサ「わかった。連れてくる。」

84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:34:41 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

ベルトルト「えッ!? 何なのコレ!? 何で僕の朝ご飯が食べられてるの!?」

アニ「騒ぐな。すぐに食い終わるから。」

ベルトルト「終わったら駄目だろう!? どうしたんだ、アニ!? 何故僕とライナーにこんな仕打ちを!?」

サシャ「……ごちそうさまでした。」 …ゴクン

ベルトルト「うわーーーー!?」


86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:35:19 ID:BEmO3t1U

ユミル「ほら、食ったらさっさと消えろ。次がつかえてんだよ。」

ベルトルト「食べてないよ!?」

アルミン(ごめん、二人とも……僕にはどうする事もできないんだ……)ホロリ

アルミン(でも……またライナーとベルトルト、そろって性格が1だったな……)

アルミン(そんな感じはしないんだけどなぁ……変な共通点でも何かあるのかな……?)

90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:52:51 ID:BEmO3t1U

コニー「おいおい、なんだよアルミン。一人で女子はべらせちゃって。」

アルミン「おはよう、コニー……」

クリスタ「おはよう、コニー。」

コニー「死にそうな顔のライナーとベルトルトとすれ違ったけど、あいつらどうかしたのか?」

アルミン「う、うん……悲しい事があったんじゃないかな……」

コニー「マジかよ……朝からついてないな……」

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:53:49 ID:BEmO3t1U

コニー「って、またそれ持ちこんでるのか。新しい機能を何か見つけたのか?」

アルミン「うん、そうなんだ……“周囲から自分がどう評価されてるか”がわかるんだ。」

コニー「へー! 面白そうだな。やってみてくれよ。」

アルミン「良い結果が出ると良いね……」 カタカタカタ  ポチッ

コニー「どうしたアルミン……すげぇ美味しい状況なのに、全然嬉しそうに見えないぞ。」


――――カタカタカタカタカタカタ

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:54:22 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%83%BC


みんなの本音【コニー】

声がいい―――――――― 5

顔がいい―――――――― 1

身長がちょうどいい――― 5

性格がいい――――――― 3

スタイルがいい――――― 3

一緒にいて楽しい―――― 5

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 1

93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:55:38 ID:BEmO3t1U

コニー「へぇ! 結構良い感じじゃないか、さすが天才の俺だな!」

ミカサ「……コニーは小柄だけど、それを武器にして立体機動を使いこなしている。立派だと思う。」

アニ「騒がしいと思うこともあるけど、あんたがいれば退屈しないしね。」

サシャ「コニーがいるだけで、場が明るくなりますよね。」

ユミル「馬鹿には違いないが、あんたは“できる馬鹿”だからな。悪くないんじゃないか。」

94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:56:14 ID:BEmO3t1U

クリスタ「凄いね、コニー!」

アルミン「顔と瞳なんて生まれついてのものだし、それ以外が高得点なのは凄いと思うよ。」

コニー「ハッハッハ! 天才の俺は顔なんて小さい事には気にしないのさ。」フフン

コニー「やっぱ外見なんて気にしても仕方ないし? そんなのを気にするようなのは人間の器が小さい――――」



96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:57:27 ID:BEmO3t1U

アニ「サシャ、やれ。」

サシャ「いただきます。」モグモグ モグモグ

コニー「うぉーーい!?」

ユミル「ハゲが調子乗ってんじゃねぇぞ。」ジョリジョリジョリ

コニー「ぐぁぁぁぁあ! 頭撫でくり回すんじゃねぇ!」ゾワワワワ

コニー「つーかサシャ何してんだよ!? それ俺の飯だぞ!?」

アニ「黙れハゲ。」ジョリジョリジョリ

コニー「ぬぉぉぉぉぉお!? なんなんだ!? 何の罰ゲームだ、これ!?」ゾワワワワ



98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 16:58:50 ID:BEmO3t1U

ミカサ「外見を気にする事が、器の小さい人間だと思ってるのなら……」

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

ミカサ「きっと理解してもらえるだろう。器の小さい人間は理不尽だという事実を……」

コニー「何の話だよ!? 何でそんなスケールのでかい話になってんだ!?」

サシャ「……ごちそうさまでした。」 …ゴクン

コニー「うぁぁぁあ!? マジで全部食いやがったーーーー!?」

ユミル「ほら、食ったらさっさと消えろ。次がつかえてんだよ。」

コニー「食ってねぇ! 俺何も食ってねぇよ!?」


101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:28:27 ID:BEmO3t1U

マルコ「どうしたの、コニー? 何を騒いでるんだい?」

コニー「マ、マルコ、逃げろ! こいつら何かおかしい(ゴッ!)――――」

ミカサ「…………」

コニー「」

マルコ「ミ、ミカサ……今、コニーに何かしなかった……?」

アニ「私は何も見なかったよ。ところでマルコ……たまには一緒に食事をしないか?」

ユミル「なに、遠慮すんな……特別にクリスタの隣に座らせてやるから。」

クリスタ「お、おはよう、マルコ……」アハハ…

アルミン「おはよう……マルコ……」

マルコ「おはよう、二人とも……何だか空気が重いんだけど、僕の気のせい?」

102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:29:13 ID:BEmO3t1U

アルミン「ごめん、マルコ……急で悪いんだけど、皆から自分がどう評価されてるか知りたくない?」

マルコ「え? いや、僕は別に――――」

ユミル「私はマルコがどう評価されてるか知りたいなぁ。」

アニ「私も知りたい。クリスタもそうだろ?」

クリスタ「わ、私? う、うん……そう、かな……」

ユミル「ほら、クリスタもこう言ってんだ。知りたいよなぁ、マルコ?」

マルコ「そ、そうだね……それじゃあ、教えてもらおうかな……」

マルコ(な、何なんだ!? これはどういう状況なんだ!?)

アルミン「それじゃあ、出すね……どうか良い結果が出ますように……」 カタカタカタ  ポチッ


――――カタカタカタカタカタカタ

103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:29:50 ID:BEmO3t1U

みんなの本音【マルコ】

声がいい―――――――― 2

顔がいい―――――――― 3

身長がちょうどいい――― 2

性格がいい――――――― 4

スタイルがいい――――― 1

一緒にいて楽しい―――― 3

付き合ってもいい―――― 1

瞳がいい―――――――― 5

104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:30:43 ID:BEmO3t1U

マルコ「はは、やっぱりパッとしない感じだね。でも分相応だと思う。」

ミカサ「…………」

アニ「…………」

サシャ「…………」

ユミル「…………」

クリスタ「マルコはちゃんと相手の事を見てるよね。そういうのって、凄く大事な事だと思う。」

アルミン「評価が低く見えるのは、目立たないから皆気付いてないだけだよ。マルコは広い視野を持ってるよね。」

マルコ「そうかな……結局人に手柄を譲っちゃてるから、訓練兵としては駄目なんだろうけどね。」アハハ…

105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:31:55 ID:BEmO3t1U

ユミル「それじゃあ、今日は手柄じゃなくて食事を譲ってもらおうか。」

アニ「サシャ、やれ。」

サシャ「いただきます。」モグモグ モグモグ

マルコ「え!? サシャ、それ僕のご飯だよ!?」

ミカサ「分相応なんて傲慢な台詞には……報いが必要。」

マルコ「ミカサ!? いったい何の話!?」

マルコ「アルミン、クリスタ!? これはいったいどういう事!?」

アルミン「…………」フイッ

クリスタ「…………」フイッ

マルコ「どうして二人とも目を逸らすんだ!?」

106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 17:32:36 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

ユミル「黙れ。地味を装った自虐風自慢なんざ許されねぇんだよ……」

アニ「恥を知れ。」

マルコ「ッッ!?」

サシャ「……ごちそうさまでした。」 …ゴクン

マルコ「もう食べたの!? ぜ、全部ッ!?」

ユミル「ほら、食ったらさっさと消えろ。次がつかえてんだよ。」

マルコ「僕、何も食べてないよね!?」


114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:06:11 ID:BEmO3t1U

エレン「くっそぉ、寝坊した……なんで今日に限ってアルミンがいないんだよ……」

ジャン「俺とした事が二度寝しちまうとは……飯に間に合っただけマシと思うか……」

アルミン(エレン、ジャン、食堂に来ちゃ駄目だ! 早く逃げてーー!)

エレン「……なんだ? いつもと席に座ってる位置が違うぞ。」

ジャン「なんで綺麗に男女で別れてるんだ……?」

エレン「あ、ミカサとアルミンだ。」

ジャン「てめぇ、アルミン! なんで周りに女子はべらせてんだよ!?」

アニ「なら、二人ともこっちで食べなよ。」

ユミル「そうだな……ミカサの両隣りに座ればいい。悪くないだろ、ジャン?」

115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:07:38 ID:BEmO3t1U

エレン「起こしてくれよー、アルミーン。」ファァァ…

アルミン「ご、ごめんね……まさかエレンが寝坊するとは思ってなくて……」

ジャン(――なんだッ!?)ゾクッ

ジャン(背筋に悪寒が走りやがる……それに、食堂の空気も妙だぞ……!?)ゾクゾクッ

ジャン(隅っこに固まった男連中の悲壮なツラはなんだ!? 女達も、見た目は笑顔だが目の奥が笑ってねぇ……!)

ジャン(この誘いに乗ったらヤベェんじゃねぇか? どうする……どうする、俺……!?)

ミカサ「ジャンはこっちに来てくれないのか……残念だ、凄く。」

ジャン「お、おいおいおい! 行かないなんて言ってないぜ? 行くに決まってるだろ、ミカサ!?」

ジャン(あのテーブルに一歩近付くたびに、冷や汗が吹き出しやがる……だが、男なら行くしかねぇだろ!)

116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:08:52 ID:BEmO3t1U

エレン「あ、アルミン! また新しい機能を見つけたのか!?」

アルミン「う、うん……見つけちゃったんだ。」

エレン「さっそくやってみようぜ! 今回のはどういう内容なんだ!?」

アルミン「今回のは、“周囲が自分をどう評価しているか”を測定できるんだ……」

エレン「すっげぇ!そういうのを待ってたんだよ!」

ジャン(ぐ……やはりおかしい……アルミンとクリスタ以外のやつら、異常に空気が張り詰めてやがる……!)

エレン「そうだ。ジャン、結果を勝負しないか? 賭けるのは朝のパン!」

ユミル「……面白い、そういうのもアリじゃないか?」

アニ「確かに、手間が省けるな。」

ジャン「い、いや……俺は遠慮する……」

ジャン(女達の視線……あの機械に向けられている……あれが何かヤバい気がしてならねぇ……)

117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:09:37 ID:BEmO3t1U

ミカサ「エレンは……凄い……ジャンより、凄い……とても……凄い!」

ミカサ「……のでエレンは……この中で一番になることが、出来る……」

エレン「ミカサ、いきなり何言ってんだ、お前?」

ジャン「ぐ……ッ!」

ミカサ「ジャンは……腕が立たない、ばかりか……臆病で、腰抜けだ……とても、残念だ……」

ミカサ「そこで……パンをくわえたりしてればいい……くわえて見てろ。」

アニ(え、もしかして、これ挑発してるつもりなの?)

ユミル(言語力が残念すぎるだろ……)


119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:10:11 ID:BEmO3t1U

エレン「ジャンのやつ、ビビってやがるな。アルミン、俺の分だけ出してくれ。」

ジャン「待ちやがれ! 上等だ、やってやろうじゃねぇか!」

サシャ(あの挑発に乗るんですか……)

ユミル(こいつも残念なやつだったか……)

120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:10:58 ID:BEmO3t1U

エレン「よし! そうこなくっちゃな!」

ジャン「まずエレンの分を印刷し、伏せておく。その後、俺の分を出して同時に開示する。良いな?」

エレン「おう、勝負だ!」

アルミン「じゃあ、そうするね。」カタカタカタ  ポチッ    カタカタカタ  ポチッ

アルミン(せめて、エレンだけでも助かりますように……)


――――カタカタカタカタカタカタ

――――カタカタカタカタカタカタ

121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:11:29 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%B3


みんなの本音【エレン】

声がいい―――――――― 1

顔がいい―――――――― 2

身長がちょうどいい――― 3

性格がいい――――――― 5

スタイルがいい――――― 5

一緒にいて楽しい―――― 5

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 1

122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:11:59 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3


みんなの本音【ジャン】

声がいい―――――――― 3

顔がいい―――――――― 3

身長がちょうどいい――― 4

性格がいい――――――― 5

スタイルがいい――――― 5

一緒にいて楽しい―――― 5

付き合ってもいい―――― 5

瞳がいい―――――――― 3



125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:12:41 ID:BEmO3t1U

エレン「どうだ、アルミン!?」

アルミン「両方高評価だけど、微妙にジャンが上だね……」

エレン「マジかよ!? ちっくしょうーーーー!!」

ジャン「見たかエレン! これが俺の実力ってやつだ!!」



127 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:13:44 ID:BEmO3t1U

アニ「サシャ、やれ。」

サシャ「いただきます。二人分なので少し時間かかりますけど。」モグモグ モグモグ

エレン「おい、サシャ!?」

ジャン「てめぇ、俺の戦利品だぞ!?」

ミカサ「二人とも、静かに。」ガシッ

アニ「黙って見てな。」ダンッ!

ユミル「食事中は静かにするのがマナーってもんだろ?」ダンッ!

エレン「アニ!?」グググッ

ジャン「ユミル、何しやがる!?」グググッ

アルミン(凄い……一瞬で背後から腕をひねり上げ、テーブルに押さえつけた。)

アルミン(唯一自由なもう片方の腕も、真ん中のミカサが掴んでいる……いくらこの二人でも、これじゃあ抜けられない!)

アルミン(テーブルに押さえつけられ、目の前で自分の食事が食われるのを、黙って見ている事しか出来ない……!)



130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:17:24 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

エレン「やめろ、サシャ! それは俺のパンだぞ!?」

ジャン「違う! 俺が勝ち取った、俺のパンだ!!」

アニ「美味いか、サシャ?」

サシャ「はい、とても。」モグモグッ! モグモグモグッ!

エレン「ミカサ! サシャを止めろ!」

ミカサ「エレン……あなたは私が守る。」

エレン「だよな!? だったらサシャを――――」

ミカサ「ただし、パンはその限りでない……」

エレン「何だよその理屈はッ!?」

131 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:17:59 ID:BEmO3t1U

ジャン(なんでだ……! 俺は勝っただろうが……!?)

ジャン(……………………)

ジャン(普通だ……これが現実ってもんだろうな……)

ジャン(俺は夢か幻でも見ようとしてたのか……?)

ジャン(俺は知ってたハズだ、現実ってヤツを……)

ジャン(普通に考えれば簡単にわかる……“特に理由の無い暴力”には勝てねぇって事ぐらい……)

132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:18:40 ID:BEmO3t1U

サシャ「…………」モグモグッ! モグモグモグッ!

アルミン(なんで……僕は……仲間のパンが食われてる光景を……眺めてるんだ……)

アルミン(どうして……僕の体は……動かないんだ……)

133 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:19:25 ID:BEmO3t1U

エレン「……ッ!」ググッ

アニ「!」

アルミン「エレンッ!!」

エレン「こんなところで……死ねるか……」グググッ

アルミン(僕が手を伸ばせば、届く……エレンをこちらに引き寄せる事が出来れば……!)

エレン「なあ……アルミン……お前が……」ググッ

アニ(こいつ……この状態から体を起こすつもりか……!?)

エレン「お前が教えてくれたから……俺は……外の、世界に……」

アルミン「エレン、早く――――!」ガシッ


137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:37:57 ID:BEmO3t1U

アニ「――――フッ!!」 グンッッ!!

エレン「ッッ……!」 ベキィッ!!

ジャン(アニのやつ、あの状態からさらに力を加えやがった……!)ゾクッ

ジャン(テーブルの天板ぶち抜く事でエレンが固定された……もう、動けねぇ……)

138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:38:40 ID:BEmO3t1U

サシャ「……ごちそうさまでした。」 …ゴクン

ジャン(兵站行進……馬術……格闘術……兵法講義……技巧術……立体機動……)

ジャン(あんなに、頑張ったのに……あんなに……やったのに……)

ジャン(全部……無駄、だったのか……?)

139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:39:12 ID:BEmO3t1U

ユミル「ほら、食ったらさっさと消えろ。次がつかえてんだよ。」

ジャン「俺達はなんも食ってねぇだろ、クソ女!!」

エレン「畜生……俺のパンがぁ……」グスッ

ジャン「だ か ら 、あれは俺が勝ち取った俺のパンだろうが!?」ガシィッ!!

エレン「やめろよ! そんなに強く引っ張ったら、服が破けちゃうだろうが!」ガシィッ!!

ミカサ「…………」フゥ…

140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:39:59 ID:BEmO3t1U

クリスタ「ユミル、次がつかえてる……ってもう誰もいないよ?」

ユミル「いや、すっかり忘れてたが、もう一人いた。」

クリスタ「え?」

アニ「……アルミン。」

アルミン「な、なにかな、アニ……?」

アニ「あんたはさっき、エレンを助けようとしたね。」

アルミン「そ、それは――――ッ!」ドキッ

アニ「私は別に忘れてた訳じゃない。あんたが協力的だったから見逃してあげるつもりだった。」

アニ「……残念だよ。」

アルミン「ア、アニ……ッ!」



142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:40:54 ID:BEmO3t1U

サシャ「そっか、そう言えば、アルミンの結果を知りませんでした。」

サシャ「いつも最初にやってたから、てっきり今日もそうだったかと……」

アルミン「サ、サシャ! 僕のご飯はもう食べちゃったから、残ってないよ!?」

ユミル「なら、別の罰を考えないといけないね……クリスタは何が良いと思う?」

クリスタ「そんな……アルミンまで巻き込まなくても……!」

ミカサ「大丈夫……必ずペナルティが生じる訳ではない。」

クリスタ「でも、アルミンが顔1な訳ないよ!」

ユミル「だったら、なおさら……やらないとなぁ。」

アニ「傍で見ていて、だいたい使い方はわかってる。こうやって……」 カタカタカタ  ポチッ

アルミン(どうか1でありますように……もうこうなったら全部1で良いから……!)


――――カタカタカタカタカタカタ

143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:41:48 ID:BEmO3t1U

http://irotsuku.com/a/2e5aulip/r/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%B3

みんなの本音【アルミン】

声がいい―――――――― 2

顔がいい―――――――― 5

身長がちょうどいい――― 4

性格がいい――――――― 1

スタイルがいい――――― 2

一緒にいて楽しい―――― 1

付き合ってもいい―――― 4

瞳がいい―――――――― 5

144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:42:20 ID:BEmO3t1U

アルミン(ああ……終わった……)ガクッ

ミカサ「…………」

アニ「…………」

サシャ「…………」

ユミル「…………」

クリスタ「凄い……5って評価、存在したんだ……あれ、でもこれじゃあ……」

145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:43:00 ID:BEmO3t1U

ミカサ「……残念だ、アルミン。」

アニ「覚悟は良いね。さて、どんな罰が良いか……」

サシャ「……アルミンって、女の子みたいでお肉も柔らかそうですよね。」

ユミル「おい、芋女……超えちゃいけないライン考えろよ。」

146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:43:33 ID:BEmO3t1U

クリスタ「四人あわせてもアルミン以下って事じゃ……」ボソッ

ミカサ「――ッ!」ゴボッ!

アニ「――ッ!」ゴボッ!

サシャ「――ッ!」ゴボッ!

ユミル「――ッ!」ゴボッ!

アルミン「うわぁ、四人が血を吐いた!?」



148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 18:44:26 ID:BEmO3t1U

クリスタ「ご、ごめん、みんな! 私、そんなつもりじゃ……」

ミカサ「」

アニ「」

サシャ「」

ユミル「」

クリスタ「……うそ、死んでる。」


――――――――

――――――

――――

――



157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:19:52 ID:BEmO3t1U

ユミル「ちっくしょう……まだ納得いかねぇ。」

クリスタ「もう、まだ言ってるの?」

サシャ「でも、やっぱりおかしいですよ!」

アニ「なんで男連中より低いんだ……さすがに傷つくよ……」

ミカサ「……みんな、アルミンから全員分の数字を聞いてきた。」

ミカサ「一度整理して、しっかり分析してみるのはどうだろう。」

クリスタ「そ、そうだね……それで皆が納得できるのなら……」

158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:20:31 ID:BEmO3t1U

顔5
キース、アルミン

顔4
ベルトルト

顔3
クリスタ、ライナー、マルコ、ジャン

顔2
エレン

顔1
ミカサ、アニ、サシャ、ユミル、コニー

159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:21:13 ID:BEmO3t1U

ユミル「やっぱり納得いかねぇ……逆ならまだわかるが……」

クリスタ「逆ならわかるの? ……なら判断基準が逆なのかな。」

サシャ「判断基準が逆って……女の子がかわいいんじゃなくて、男の子がかわいいって事ですか?」

ユミル「やめろ、芋女。男の子がかわいいって、それじゃあまるで――――」

アニ「……いやいや、流石にそれは。」

160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:21:50 ID:BEmO3t1U

ユミル「だが、言われてみれば……トップ3が教官、アルミン、ベルトルト……」

ミカサ「ライナーが好きそうだ。」

アニ「」ブフゥゥ!!

サシャ「アニが吹きだすとこなんて、初めて見ました……」

161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:22:21 ID:BEmO3t1U

ユミル「くそったれ……判断基準設定した奴がホ 野郎だったのか……」

ユミル「歪んだフィルター通せば、そりゃ結果も歪むわな……」

サシャ「なら仕方ないですね……」

アニ「仕方ない。」

ミカサ「……仕方ない。」

クリスタ「ちょっと、みんな! 何を納得したのか知らないけど、男の子達はどうするの!?」

クリスタ「つまり、あれってただの理不尽だったって事でしょ!?」

162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:22:58 ID:BEmO3t1U

ユミル「別に朝飯一食ぐらい……」

アニ「今更、“理由の無い暴力”に突っ込む奴なんていないし……」

サシャ「私も食べすぎでお腹こわしましたし……」

ミカサ「……明日の私の朝食はエレンにあげよう。」

クリスタ「エレンだけじゃ駄目でしょ!?」

クリスタ「とにかく、ひどい事をしたんだから、みんなで何かするの!」

163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:23:44 ID:BEmO3t1U

ミカサ「――はい。」サッ

クリスタ「なに、ミカサ。」

ミカサ「この前クリスタが作ってくれた、クッキーが良いと思います。」

クリスタ「え、そんなので良いのかな……」

ユミル「男どもにはもったいないが、この際それでよしとするか……」

サシャ「でも、材料無いですよ。」

アニ「それは……買いに行くしかないね。」

164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:24:14 ID:BEmO3t1U

クリスタ「なら、次のお休みに、みんなで街に買い出しだね。」

ミカサ「わかった。」

ユミル「クリスタが言うなら、仕方ないか……」

サシャ「クッキーなんて作った事ないですけど、やってみるしかないですねー。」

アニ「菓子作りなんてガラじゃないが、たまには良いか……」


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165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/05/19(日) 19:24:53 ID:BEmO3t1U

その数日後、男達に手作りクッキーが振る舞われた。

それは“クリスタの手作り”という事でプレミアが付き、貴重な肉すら差し出し、交換を希望するものが後を絶たなかったという。



                  ――――おわり――――