1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:13:28.33 ID:3iQzTX/z0
「オルテガさんの娘さんが旅に出るらしい。それに乗じて日記を書くことにした」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:14:06.30 ID:3iQzTX/z0
八月六日
「今日はオルテガさんちの娘さんが魔王を倒しにいく日らしい
久しぶりにお客さんになってくれそうかな。
あの娘さんが勇者様かぁ、感慨深いな」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:14:59.38 ID:3iQzTX/z0
八月七日
「勇者様がお店に来てくれた仲間と思われる人たちがいたなぁ。
王様から貰ったものを買い取ってくれと言われて査定。
お金を渡すと勇者様は財布の中身を凝視して、舌打ちして去っていった。
所持金は全部で149Gだったみたい」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:16:26.20 ID:3iQzTX/z0
八月八日
「人生で初めてものすごいこれぞっていう、ドヤ顔をみた。
勇者様がすごくニコニコしながら定価150Gの皮の鎧を買ってくれた。
毎度ありがとうございます。」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:18:04.51 ID:3iQzTX/z0

八月九日
「勇者様がまた店にいらした。
私の店で買える限りの最強装備を全員分かってホクホクがおで帰っていった。
いつまでアリアハンにいるのだろう。」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:19:58.80 ID:3iQzTX/z0

八月十日
「この日の深夜泥棒をみた。と言うか勇者様をみた
この店から見える位置に一日中玄関前に立ってる人がいる家が見えるんだけど
勇者様がその家に入っていった。
勇者様はちいさなメダルを指で弾きながら出てきていた。
ちょろいもんねときこえたきがしたのは気のせいだろう」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:23:02.05 ID:3iQzTX/z0
八月十一日
「勇者様がどうの剣を売りに来た。
お城の印が入っていたので王様に貰ったものだろう
買い取っていいのか迷ったけど、買い取ることにした
いくら印が入っていてもどうの剣はどうの剣なので定価で買い取った。
勇者様は真新しいトゲの鞭を自慢げに振舞わしていた。」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:25:46.49 ID:3iQzTX/z0
八月十三日
「お客さんはこなかった。
ここのところ、毎日勇者様が来ていたので少し寂しくなった。」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:27:25.95 ID:3iQzTX/z0
八月十四日
「お客さんは来なかった。
ひまだなぁ。」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:28:50.43 ID:3iQzTX/z0

八月十五日
「おばあさんが買い物に来た。
パンを焼くのでめんぼうが欲しいらしい。
ばかやろう、道具屋にいきやがれ
似ていたのでひのきぼうをうりつけた
本日唯一のお客さん。」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:30:17.56 ID:3iQzTX/z0

八月十六日
「いい天気だったので、売り物の皮の盾や鎧を天日干しにした。
へやで売り物のどうの剣に油をぬっていると、空から大量の
いしが降ってきた。
天井には穴があくし、そとに置いてあった商品は
台無しになった。
なんでいしが降ってきたのだろうか?
あ、お客さんは来なかった」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:33:01.65 ID:3iQzTX/z0

八月十七日
「お客さんは来なかった
台無しになった商品の手入れをして
一日終わった。」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:33:51.88 ID:3iQzTX/z0
八月十八日
「お客さんは来なかった。
ここ数日間で売れたのはひのきぼうだけだ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:35:51.51 ID:3iQzTX/z0

八月二十日
「勇者さまが来た。
はがねの剣を買い取って欲しいとのことだ。
家中の現金をかき集めて買い取った。
店に並べてみたけど、もし売れなかったらやばい。
ちょっと傷んだトゲの鞭は、魔女さんの腰に吊り下げてあった」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:38:15.99 ID:3iQzTX/z0

八月二十一日
「いやっほぉぉぉぉぉぉ!!!!
うれたよぉぉぉぉ!
王様からボーナス貰った兵士さんが買っていってくれたよぉぉォォォ!
1000Gより多いお金なんて触ったことないからドキドキしてきた
はがねの剣かってくれてありがとう。」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:39:14.78 ID:3iQzTX/z0

八月二十二日
「ルイーダさんのところでモンスター闘技場の、
かけふだの場外販売をやるらしい。
一攫千金をねらうぞぉ!
そういえば兵士さんにボーナス上げるくらいなら…
いやなんでもない。」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:41:48.93 ID:3iQzTX/z0

八月二十三日
「やばい、やばすぎる
所持金が10万Gを超えた。
奮発して一番高い肉と酒を買ってきた。
レーべの村に二号店でも出してしまおうか。」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:43:46.13 ID:3iQzTX/z0
八月二十四日
「やばい、家に現金がない。
まさかさまよう鎧が負けるなんて。
家に残った現金はツボに入った2Gだけだ。
道具屋に頭下げてどうの剣を一本買い取ってもらった。」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:46:32.20 ID:3iQzTX/z0
八月二十五日
「勇者様が街にかえって来た
しきりに町中のつぼや樽を調べている
私の店に来たので挨拶をすると素通りして家にはいり
ツボをあさり始めた
勇者様が帰るとき戦士さんがこれでゾンビキラーが変えるぜとか言ってた。
あ、つぼの中身はなくなってた。」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:48:52.41 ID:3iQzTX/z0
八月二十六日
「家に現金がない。
ほんきでやばい。
道具屋に皮の盾を売却してやくそうを買ってかえって来た。
今日の夕食は薬草と井戸水だ。」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:49:49.53 ID:7kS2kS+40
宿が一人2ゴールド
薬草が一つ8ゴールド
宿屋で飯食わせてもらったほうが安いんじゃねーのw

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:51:27.09 ID:3iQzTX/z0
八月二十七日
「ちいさな子供が親に連れられて、ひのきぼうと
皮の盾を買っていってくれた。
次の世代の勇者になるのかな。
久しぶりに武器屋らしいことをした気がする」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:54:33.63 ID:3iQzTX/z0
八月二十八日
「勇者様が来た。
なんとドラゴンキラーを買い取ってくれとのことだった。
金がないけど武器屋協会の命令で買取の拒否はできない。
ルイーダさんに武器屋の権利書を担保に金を借りた。
売れてくれないと首をくくることになるな」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 13:58:59.61 ID:3iQzTX/z0

八月二十九日
「ドラゴンキラーは売れなかった。
トイチだから、返すのが遅れると…
考えるのはやめよう。」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:01:13.83 ID:3iQzTX/z0

八月三十日
「お城の兵士長さんがドラゴンキラーをさわりに来てくれた
買ってくれたら嬉しかったけど、微妙にしっくりこなかったみたい
利息が増えるまで後何日だろう」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:03:43.67 ID:3iQzTX/z0
八月三十一日
「切羽詰って来た。
お客さんが来ない。
もうこのドラゴンキラーでルイーダさんをどうにかしてしえば…
と思ったけど、自分は商人なので装備ができなかった。」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:06:17.93 ID:3iQzTX/z0

九月一日
「城で下働きをしている娘が家にかえって来た。
ちょっと黒い感情が湧いてきたが、死んだ嫁さんの手前そんなことはできなかった。
お客さんは来なかった。」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:08:06.08 ID:3iQzTX/z0
九月二日
「勇者様が井戸から出てくるのを目撃した。
その手にはあこがれ続けてきた武器、せいぎのそろばんがあった。
欲しい!欲しい!羨ましい!
お客さんはこなかった。」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:11:11.42 ID:3iQzTX/z0
九月三日
「勇者さまがせいぎのそろばんを売りに来た
だけどうちにはそれを買い取る現金がない。
困った顔をしていると、娘が勇者さまに近づいて耳打ちしている
ゆりとかなんだか花の話をしているようだ
娘が一旦部屋に勇者様をつれてはいってしばらくすると
勇者様は店の前にせいぎのそろばんを捨てていってくれた
何があったのだろう」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:12:59.62 ID:3iQzTX/z0
九月四日
「お客さんは来なかった。
一日中せいぎのそろばんを眺めていた。
利息?なにそれ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:16:09.12 ID:3iQzTX/z0
九月五日
「ルイーダさんが店に来た。
お店のなかを見せてくれといわれた。
状態もいいし、二号店もどうたらとか聞こえたけど気のせいだろう
お客さんはおばあさんがまたひのきぼうを買って行ってくれた」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:19:27.13 ID:3iQzTX/z0
九月六日
「お客さんは来なかった。
りそく、なにそれ美味しいの?
せいぎのそろばんきれい。」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:22:36.52 ID:3iQzTX/z0
九月七日
「利息は払えなかった。
家にあるツボと樽とドラゴンキラーをもっていかれた。
せいぎのそろばんは床下に隠しておいた。
今週中に返しますと必死に言って、商品は許してもらった」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:25:13.56 ID:3iQzTX/z0
九月八日
「勇者様がバスタードソードを売りに来た。
私に恨みでもあるのだろうか。
ルイーダさんに追加で借金をした。」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:27:12.21 ID:3iQzTX/z0
九月九日
「ルイーダさんにバスタードソードをもって行かれた
前回借りた分の利息が払えなかったからだ。
道具屋でドラゴンキラーとかが売られていた気がしたけど何かの間違いだろう。」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:30:40.46 ID:3iQzTX/z0
九月十日
「今この日記は土の上でせいきのそろばんの刃先で書いている。
今日お店にきたルイーダさんはお店に酒瓶を運び込み始めた。
せいぎのそろばんは隠し通せたけどまずいぞ。
ああ、いい天気だ。」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:31:47.00 ID:3iQzTX/z0
九月十一日
「ゴミ捨て場に私の看板が捨ててあった。
いい天気だ。」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:33:34.59 ID:3iQzTX/z0
九月十二日
「同じ場所に道具屋の看板がすててあった。
いい気味だと思って覗きに行ってみると、よろずやの看板がかかっていた
見慣れた皮の盾とか鎧が売られていた。
お腹がすいてきた。」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:35:43.08 ID:3iQzTX/z0
九月十三日
「勇者様が来たらしい。
娘と一緒に歩いているのを見た。
精悍な顔つきのはずの勇者様の顔は妙に火照っていた
娘はもっと火照っていた。」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:38:21.57 ID:3iQzTX/z0
九月十四日
「せいぎのそろばんはいい。
焚き火をするのにもひと振りで簡単に切れてしまう。
あったかいなぁ」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:40:14.12 ID:3iQzTX/z0
九月十五日
「勇者様が五人で街を出ていく話を目撃したという話を噂できいた
勇者さまは確か四人パーティだったはずだ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:42:01.82 ID:3iQzTX/z0
九月十六日
「ここ何日か道に生えてる薬草と井戸水しか飲んでいない。
お腹すいた。
おやの直感だろうか娘にはもう会えない気がする」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:44:09.14 ID:3iQzTX/z0
九月十七日
「大きな地震があった。
なんというか亀裂が閉じていくような感じがした。
天気はすごく良かった。」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:47:27.78 ID:3iQzTX/z0
九月十八日
「ここいらの薬草は取り尽くしていたので、ちょっと街のそにでてみた
おおがらすに襲われたけど、武器をふりまわしてたら勝手にしんでいた。
装備しててよかった。」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:49:00.28 ID:3iQzTX/z0
九月十九日
「ここのところ薬草しか食べていない。
今日も街の外にでてみると、昨日たおしたおおがらすの死骸がまだ落ちていた」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:50:06.45 ID:3iQzTX/z0
九月二十日
「やきとり美味しかった
久しぶりにお肉を食べられた。」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:52:06.09 ID:3iQzTX/z0
九月二十一日
「井戸のそばで焚き火をしているとルイーダさんに会った。
せいぎのそろばんをもって行かれた。
この日記は指で書いている。」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:53:33.42 ID:3iQzTX/z0
九月二十二日
「よろずやのおっさんが正義のそろばんをもっているのをみた。
人生で二度目のドヤ顔を見た気がした。」

 

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:56:59.84 ID:3iQzTX/z0
九月二十三日
「武器がないのでおおがらすも狩れない
街の外にもでられない。
足元をみると、薬草ではないが芝とかびっしり生えているのにきがついた
しばらくは食いつなげそうだ。」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 14:58:38.18 ID:3iQzTX/z0
九月二十四日
「芝はにがかった。
やくそうが美味しいと感じるくらいだ。
思い切って町からでてみると数分でHPが10を切った
宿屋にとまる金はない。」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:00:05.98 ID:3iQzTX/z0
九月二十五日
「いい天気、さむいなぁ」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:01:25.14 ID:3iQzTX/z0
九月二十六日
「(指の皮がボロボロでもう日記は書けない。)」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:02:54.48 ID:3iQzTX/z0
九月二十七日
(めがかすんできた
さいごにあたたかいしょくじをたべたのはいつだっただろうか)

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:04:01.54 ID:3iQzTX/z0
九月・・・」
(文字がかすれて読むことは出来ない)

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:05:39.68 ID:3iQzTX/z0
(もう限界だ…

商人は力尽き息絶えた。


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:31:23.83 ID:7kS2kS+40
八月六日
「気まぐれで今日から日記を書いてみることにした。
なんでこんな気分になったのか不思議だけど
気まぐれってそういうもんだよね
そういえばオルテガのダンナのトコの子が今日から勇者だっけ。
正直愚息をあの顔にこすりつけたい

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:34:41.75 ID:7kS2kS+40
八月七日
「勇者様がウチの店に来て薬草を買っていった。
貧乏人が毎日摘むほどそこいらに生えてるのに
これだから道具屋はやめられねえぜ。
後ろに仲間っぽいのを連れてたけど
勇者様あいつらに変なことされないだろうか。
やられる前にやっちゃうべきだろうか」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:36:34.56 ID:7kS2kS+40
八月八日
「勇者様が武器屋で皮の鎧を買っていた。
あの膨らみかけの    が鎧で……
許すまじ武器屋」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:38:29.31 ID:7kS2kS+40
八月九日
「武器屋のヤロウがまた勇者様が来たとかほざいていた。
あんな店潰れちまえ。
勇者様もうしばらくアリアハンにいるのかな。
今度宿屋に忍び込んでみようか」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:41:03.89 ID:7kS2kS+40
八月十日
「夜中に音がするから見に行ってみると、人影が走っていった。
どうやら泥棒らしい、荒された形跡はなかったがタンスの中の
2ゴールドがなくなっていた。
いい度胸だ、とっ捕まったら牢屋に小便かけに行ってやる」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:43:51.92 ID:7kS2kS+40
八月十一日
「勇者様が真新しいトゲの鞭を振り回しながら武器屋から出てきた。
腰につけていたどうの剣がなくなっていたので売ったのだろう。
ウチに売りにくれば一割り増しで買い取ってあげたのに。
それよりもあの鞭であんなことやこんなことしたい」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:45:45.34 ID:7kS2kS+40
八月十二日
「久しぶりに勇者様がウチに来た。
薬草をまたいくつか買っていった。長い洞窟にでも挑むのだろうか。
この辺では見かけない武器防具を身につけて嬉しそうだった。
可愛い」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:48:35.90 ID:7kS2kS+40
八月十五日
「向こうの家のババアがパンに混ぜるハーブを探しにきた。
そんなものはないからちょっと古い毒消し草を売りつけた。
包丁はないかと聞いてきた、武器屋にでも行きやがれ
これだから年寄りは嫌いなんだ」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:50:33.01 ID:7kS2kS+40
八月十六日
「なんか勇者様がどんよりした顔で薬草を買いに来た。
データでも消えたのか、装備は何もなかった
あの薄着に覆われた体を再び見られるとは
これも日ごろの行いがいいからかな」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:52:17.90 ID:7kS2kS+40
八月十七日
「昨日突然振ってきたいしのせいで天井に穴が開いていたので
今日はそれの修理をした。
客はいつも通り、道具屋は潰れる心配ないからおいしいぜ」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 15:55:20.49 ID:7kS2kS+40
八月十八日
「客の少ない一日だった。
それでも武器屋よりは儲けているだろう
あの店が潰れたらよろず屋でもはじめようかな
今度ルイーダにでも相談してみよう」

終わった後に事後承諾でいいかなと思ったけど 嫌ならやめる

189: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 16:11:25.95 ID:7kS2kS+40
八月二十日
「武器屋のヤツがげんなりした顔をしていた
久しぶりに世間話を振ってやると、どうやら勇者様から
はがねの剣を買い取るために家中の金をはたいたそうだ
ざまーみやがれ
それにしてもウチに来てくれればもっといい値で買い取ったのに
今度来たら高く買うからおさわりさせてって言ってみよう」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:14:43.27 ID:7kS2kS+40
八月二十一日
「昨日とは打って変って武器屋のヤツがはしゃいでいた
はがねの剣を城の兵士が買い取って行ったらしい
一気に1000G以上の収入はデカいけどそんなにはしゃぐ事かよ
バカみてえ、店潰れればいいのに」

192: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 16:18:11.64 ID:7kS2kS+40
八月二十二日
「お姉様……もといルイーダのところでモンスター格闘場の
かけふだ場外販売イベントがあるらしい。
また手伝いに行かされるかなぁ。
ああでも久しぶりに『ごほうび』が恋しい気がする」

193: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 16:23:13.16 ID:7kS2kS+40
八月二十三日
「やばかった
今度は受付の机の下で人間椅子をやらされた
バレないか不安だったけどお姉様は満足げだった。
身じろぎの度に手踏みつけられて手がアザだらけだ
武器屋が大勝してやがった。
俺もかけふだ買いたかったぜ……

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:26:31.67 ID:7kS2kS+40
八月二十四日
「今日は俺もかけふだ買う許可を貰ったのでかけてみたら
大穴のおおがらすがさまよう鎧を下して大勝。
半分をル、お姉様に献上したけどそれでもかなり手元に残った。
武器屋のヤツが大負けして泣き喚いてやがった
今晩は文字通りメシがうまくなりそうだ」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:29:46.19 ID:7kS2kS+40

八月二十五日
「久しぶりに勇者様が街に来たようだ。
もう薬草を買うようなレベルでもないだろうと思っていたら
店の裏口からいきなり入ってきて、壺の中に入れておいた昨日の勝ち金を全部持っていかれた
流石にちょっときたから後ろから でも  でやろうかと思ったけど
仲間がぞろぞろいたから止めた。
後ろにいたマッチョにこれでゾンビキラーに大幅前進だねと笑いかけていた」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:33:25.75 ID:7kS2kS+40
八月二十六日
「武器屋が皮の盾を買い取ってくれと泣きついてきやがった。
道具屋協定で拒否できないから買い取ってやったら
ついでに薬草をかっていった。
山にいくらでも生えてるのに。
てゆうか何でそんなに金ねえんだよ」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:35:57.07 ID:7kS2kS+40
八月二十七日
「子連れの親が武器屋に入っていくのを見た。
あそこの親は隠れモンペだと聞いたことがあるから
英才教育で子供を無理矢理勇者にでもしようと思ってるのだろう。
未来の世界が哀れだな」

198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:38:04.98 ID:7kS2kS+40
八月二十八日
「武器屋がドラゴンキラーを勇者様に売られたとかで
お姉様のところに金を借りにいっていた。
流石にドラゴンキラーなんてもんをこっちに売られても困る
ついに武器屋は借金地獄に突入だな」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:42:05.53 ID:7kS2kS+40
八月二十九日
「武器屋のところに借金取りが来ていた。
ドラゴンキラーは売れなかったらしい。
あんなもんこんな田舎で買うヤツいねえだろ。
潰れるのも時間の問題だな、ウチも武器の入荷を考えておこう」

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:44:48.47 ID:7kS2kS+40
八月三十一日
「ついに何かが切れそうになったらしい。
武器屋のヤツがドラゴンキラーを手に
なにやらブツブツ呟きながら変な目をしていた。
ただ事じゃない顔してたけど、どうせ商人だから
振り回せないだろうと思ってほっといた」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:48:29.31 ID:7kS2kS+40
九月一日
「武器屋のとこの娘がアリアハンの城から帰ってきた。
何を覚えてきたのか、妙に艶っぽくなってやがった。
買ってやるって武器屋を脅したら今なら買えるだろうか」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:51:06.40 ID:7kS2kS+40
九月二日
「勇者様がイドから出てくるのを目撃した。
その手にはあこがれ続けてきた武器、せいぎのそろばんが握られていた。
その日に昼寝したら夢に勇者様がでてきた。
せいぎのそろばんと私、どっちがほしい?ってきかれた。
是非とも両方いただきたい」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:54:29.32 ID:7kS2kS+40
九月三日
「武器屋のヤロウがせいぎのそろばんを持っていた。
一体どこから? 許せねえ、今度チクってやろう。
勇者様が店の前を顔を赤くしながら歩いていった。
ちょっと興奮した」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 16:58:10.71 ID:7kS2kS+40
九月四日
「夜中に覆面をした女が大人の玩具を買っていった。
ウチでこういう商品を扱っていることは一部の人しか知らない筈なのに。
女がこういうのを買ってるってだけで興奮する。
これだから夜の道具屋はやめられないぜ」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:00:15.30 ID:7kS2kS+40
九月五日
「お姉様に武器屋がせいぎのそろばんを持っている事をチクってやった。
早速ゴツい連中を連れていった。
ついでに色々下調べもしてくるらしい。
今日はこの間のババアがひのきの棒を手に金を出せと言いに来た。
ついにボケがはじまったらしい。城の兵士に引き渡した」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:02:50.30 ID:7kS2kS+40
九月六日
「今日は たくさんおしおきされた
せいぎのそろばんなかったって、おこられた
お尻いたいけど きもちい
てがガクガクする」

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:04:09.00 ID:7kS2kS+40
九月七日
「きょうも おしおきサれた
やっぱりなか ったって、怒ってた
こかんとけツがが ひりひりす る
でもきもちい ぶひ」

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:07:08.20 ID:7kS2kS+40
九月八日
「痛みがひいてきた。
武器屋がまた借金を増やしたらしい。
一体なにがあったのだろうか。」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:10:12.60 ID:7kS2kS+40
九月九日
「お姉さまに武器の入荷を相談したら仕入先を紹介してくれた。
ついでに借金のカタにとりあげたであろうドラゴンキラーを高く買わされた。
何としても売らないと……」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:11:44.29 ID:7kS2kS+40
九月十日
「ついに武器屋が潰れた。店舗はお姉様が2号店にするらしい。
明日から営業するらしいから看板とかは今夜中に捨てにいくらしい。
面白いから同行してみよう」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:14:29.55 ID:7kS2kS+40
九月十一日
「ゴミ捨て場の向こう側で武器屋が捨てられた看板を見つめていた。
ざまみろ。
ウチは明日からよろず屋をやっていけそうだ。
道具屋の看板は同じ所に捨てといてやろう」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:16:30.99 ID:7kS2kS+40
九月十二日
「今日はよろず屋開業記念。
表に皮の盾とか鎧を並べて客にアピール。
ついでに元武器屋にもアピール。
昼飯は一角ウサギのリゾットだった」

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:18:24.88 ID:7kS2kS+40

九月十三日
「勇者様が武器屋の娘と歩いているのを見つけた。
間違いない、あの火照った顔は二人でできてやがる。
二人を路地裏に連れ込んでうんたらかんたらしてやろうかと思ったけど
勇者様が伝説中の伝説の王者の剣を持っていたのでやめた」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 17:21:08.59 ID:7kS2kS+40
九月十四日
「よろず屋を始めたはいいが、一向に武器防具が売れない。
やっぱりこんなところで武器屋やるとか頭悪すぎるだろ
元武器屋が街のはじっこで焚き火をしていた」

232: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 18:50:07.56 ID:7kS2kS+40
ちょっと急用ででかけてたすまそ
再開するわ

九月十六日
「勇者様一行が武器屋の娘を連れて街を出て行くところを見た。
国外に行くならバレないんじゃないかと思い
路地裏に連れ込んでうんたらかんたらしてやりたくなったけど
勇者様が伝説中の伝説の王者の剣を装備していたのでやめておいた

233: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 18:52:01.02 ID:7kS2kS+40


九月十七日
「大きな地震が起きた。
なんというか亀裂が閉じていくような地震だった。
棚に置いておいたどうの剣が落ちてきて腕を怪我した。
元武器屋の呪いでもかかっているのだろうか」

235: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 18:56:34.45 ID:7kS2kS+40
九月十八日
「武器がさっぱり売れない。
大魔王がどうたらとかで世界が平和になったらしい。
店頭にはすでに仕入れてしまった武器やドラゴンキラーまであるのに」

九月十九日
「薬草がなくなったので取りに行ったら殆どなくなっていた。
最近浮浪者がこの辺りの薬草や食べられる草をとりまくっているらしい。
どこのどいつだよ商売の邪魔すんじゃねえよ8ゴールドでボれるんだぞチクショウ」

236: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 19:01:12.09 ID:7kS2kS+40
九月二十日
「世界が平和になってみんな余裕でてきたせいか、ぼったくり価格で商売してることに
気付かれ始めたらしい。
薬草なんてどこの店にいっても8ゴールドじゃねえか。
市場価格の適正価格じゃねえかこんちくしょう。
最近じゃ道具の売れ行きも悪い」

九月二十一日
「お姉様がどこから持ってきたのか、せいぎのそろばんを売りにきた。
最近商売がうまくいかないところにそんなもの売られてもちょっと困る。
でも俺は憧れのせいぎのそろばんを手にして至福のひと時だった」

237: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 19:03:51.63 ID:7kS2kS+40
九月二十二日
「ああせいぎのそろばん綺麗だなぁ。
なんか見覚えのある浮浪者がこっちを見ていたけど何だろう。
そういえば元武器屋はどこいったんだ」

九月二十三日
「町外れの女が今日成人になったとかで見に行ってみた。
勇者様似の元気そうな可愛い娘だった。
世間知らずでちょっとバカっぽそうだったから、今度大人のつき合い方を教えてあげよう。
俺ってほんといいヤツだよな」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 19:08:38.77 ID:7kS2kS+40
九月二十四日
「今日は今朝から城の兵隊が店にきた。
仕入れた武器に盗品が多数混入していたらしい。
お姉様のところからいろいろヤバいものが出てきて、そこからたどったみたい。
俺明日からどうしよう」

九月二十五日
「最悪だ。
店を全部兵士に差し押さえられた。
ドラゴンキラーもせいぎのそろばんも全部だ。
無許可で大人の玩具の販売やってたこともバレた。
お姉様に助けを求めたけど無視された」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 19:10:35.28 ID:7kS2kS+40
九月二十六日
「ヤケクソになって、例の女を襲った。
最後はスライム数匹に襲わせた。
やっちゃった、もうおしまいだ」

九月二十七日
「おねえさまのとこか ら ごつい人たち 来て
はん殺し された。
きのうの女 お姉さま しんぞくだった
てあし、ぜんぜんうごかない」

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/26(金) 19:14:21.80 ID:7kS2kS+40
九月二十八日
「おなか いたみとまらない
なんで おれこんなめに 血がまだでてる
さむい
そういえばここ ごみ捨てばだ かんばんみえる」

九月二十九日
「みえる ぶきや だんな
つらそう
いたみ きえた おなかすいた?」

242: 道具屋 ◆Ok9HxTULDo 2011/08/26(金) 19:15:06.03 ID:7kS2kS+40
九月・・・
(文字がかすれて読むことは出来ない)

引用元: アリアハンの武器屋「限界だわ」