4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:26:49.15 ID:n+0cEbr00
真尋「ん……もう朝か」

真尋「ってもまだ春休みだよなぁ。もうちょっと寝てようかな」

コンコン

ニャル子『真尋さ~ん、起きてますか~?』

真尋「と思ったら……起きてるよー!」

ガチャ

ニャル子「おはようございます真尋さん!」

クー子「……おはよう少年」

真尋「ああ、おはよう……早いな2人とも」

ニャル子「そうですか? いつも通りですが……」

真尋「ま、規則正しい生活が出来ていいか」

クー子「……少年のご飯は美味しいし」

真尋「はいはい、すぐ作るから待ってろ」
 




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:34:21.83 ID:n+0cEbr00
真尋「さ~て、何作ろうか」

ニャル子「私は真尋さんが作るのなら何でも構わないですよ」

真尋「何でもいいってのは困るんだけどなぁ」

真尋「ん~、やっぱ朝はご飯だよなぁ」

ハス太「でも、パンもおいしいよー」

ニャル子「いえいえ、日本人なら白米ですよ」

真尋「いやいや、お前宇宙人だろ全く」

ニャル子「宇宙白米というものが……」

真尋「だから、何でも宇宙つければいいってもんじゃ……」

クー子「……美味しければどっちでもいい」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:39:29.14 ID:n+0cEbr00
真尋「今日どうしようかなぁ……」

ニャル子「真尋さん、良ければ私と一緒にお出かけしましょう!」

真尋「ん~、ニャル子とかぁ」

ハス太「ニャル子ちゃんだけってずるいよー!」

クー子「……ニャル子、私とも……」

真尋(あ……でも今日って……)

真尋「いいよ、ニャル子と出かけるので」

ニャル子「ま、まじですか!」

ハス太「ぶーぶー」

クー子「……ぶーぶー」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:48:34.17 ID:n+0cEbr00
真尋「で、どこに出かけるんだ?」

ニャル子「え……えーっとですね……」

真尋「お前言い出しといて、何も考えてなかったのかよ……」

ニャル子「あはは……ノリで言ったもので……正直、オッケーされるとは」

真尋「んじゃ、やめるか」

ニャル子「いえいえ、そんな勿体無い! 適当にぶらぶらするのでもいいじゃないですか」

真尋「ま、いいけどさ」

ニャル子「いきましょう、そうしましょう!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:53:56.70 ID:n+0cEbr00
ニャル子「ふ~んふ~ん♪ 真尋さんとお出かけ~♪」

真尋「えらくご機嫌だな」

ニャル子「そりゃあ真尋さんと一緒ですから!」

ニャル子「でも、なんで今日はすんなり了解してくれたんですか?」

真尋「なんだその、僕がオッケーしたのがまるで珍しいみたいな言い方」

ニャル子「実際そうじゃないですかー。いっつもツン全開で」

真尋「まあ、思うところがあってだな」

ニャル子「あ、もしかして……」

真尋「ん?」

ニャル子「ついに真尋さんも、私の魅力の虜になっちゃいましたか? 好きになっちゃいましたか?」

真尋「ん~……そうだな。そうだと思う」

ニャル子「へ……?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:56:54.20 ID:n+0cEbr00
真尋「どうしたんだよ?」

ニャル子「あ、いえ……えっと、聞き間違いでしょうかね?」

ニャル子「真尋さんが、私のこと好きだ、と……」

真尋「ん、言ったよ? 聞こえなかった?」

ニャル子「ええええええええっっっっっっっ!?」

ニャル子「あれっ、マジですか!? 相思相愛になっちゃった? 夢じゃないですよね!」

真尋「騒がしいなぁ、おい」

ニャル子「これが騒がずにいられますかって!」

真尋「そんなに喜ばれると、ちょっと罪悪感が出てくる」

ニャル子「へ? どういうことです?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 19:59:38.51 ID:n+0cEbr00
真尋「な、もんで……ちょっと早いけどネタばらし」

ニャル子「え? え?」

真尋「ニャル子、今日何月何日?」

ニャル子「えーっと……4月1日ですが?」

真尋「地球にはね、エイプリルフールというのがあって」

真尋「嘘をついていい日なんだよね」

ニャル子「えーっと、それはつまり……さっきのは……」

真尋「うん、嘘」

ニャル子「マジですか?」

真尋「いやぁ……ちょっとした冗談だったんだけど……予想以上に喜んじゃったから……」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:03:20.47 ID:n+0cEbr00
ニャル子「真尋さんっ!」

真尋「うっ……そんなに怒らないで……」

ニャル子「言っていい嘘と悪い嘘があると思います」

真尋「そ、そうだな」

ニャル子「私的には……間違いなくさっきのは後者です」

真尋「う、うん……僕もちょっと悪ふざけが過ぎたかな、と……」

ニャル子「許しません」

真尋「えっと……どうすれば許してくれるの……かな?」

ニャル子「そうですねえ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:07:38.27 ID:n+0cEbr00
ニャル子「今日一日は私と一緒にいてください」

真尋「それくらいなら……」

ニャル子「私がしてほしいことは、全部してください」

真尋「で、出来る範囲でなら……」

ニャル子「あとは~」

真尋「まだあるのか……」

ニャル子「混沌(おとめ)の気持ちを踏みにじった罪は重いのですよ、真尋さん」

真尋「肝にめいじておく……」

ニャル子「ま、他は一緒にいるなかで、考えておきましょう」

ニャル子「さ、行きましょう、真尋さん♪」

真尋「はいはい」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:18:06.65 ID:n+0cEbr00
ニャル子「嘘つかれたときはかなーりショックでしたが、こうして真尋さんといれるならチャラにしてもいいですね」

真尋「そりゃよかった」

ニャル子「もう、嘘であんなこと言わないでくださいよ?」

真尋「解った解った」

ニャル子「と、念を押したところで真尋さん」

真尋「なんだよ?」

ニャル子「なんでまたあんな嘘つこうと思ったのですか?」

真尋「いや、エイプリルフールだから何か嘘をつかないとなぁって思ったら」

真尋「ニャル子が、出かけるのに誘ってきたから、なんとなくその中の流れに任せて」

ニャル子「はぁ……特に何も考えずにあんなこと言うなんて」

 

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:28:55.65 ID:n+0cEbr00
ニャル子「あ、桜ですよ真尋さん!」

真尋「満開だな、綺麗だ」

ニャル子「今度お花見とかしませんか?」

真尋「ん、まあいいけど……よく知ってるな」

ニャル子「地球の文化の知識もそれなりにありますから」

真尋「エイプリルフール知らなかったじゃん」

ニャル子「う……そういうこともあります」

ニャル子「というかですね、あんなこと言われたら、舞い上がっちゃいますよ……」

真尋「はいはい、ごめんな」ポンポン

ニャル子「むう……まだ完全に許してませんからね!」

真尋「うん、ちゃんと今日一日付き合うよ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:40:41.79 ID:n+0cEbr00
ニャル子「お昼どうしましょうか?」

真尋「お、屋台あるぞ」

ルーヒー「はい、いらっしゃい」

ニャル子「って、アンタですか」

ルーヒー「あら、ひどい言い様ね。たこ焼きいる?」

ニャル子「せっかくだから貰いましょうか、真尋さん?」

真尋「あー、えっとそうだなぁ……」

ルーヒー「心配しなくても、地球産材料のみのもあるわよ、たぶん」

真尋「多分ってなんだよ、多分って!」

真尋「まあ……じゃあ2つください」

ルーヒー「まいどありー」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 20:50:50.77 ID:n+0cEbr00
ニャル子「はふはふ……外で食べると美味しく感じますね」

真尋「そうだな……もぐもぐ」

ニャル子「あ、真尋さん、ここはあ~んするとこでは」

真尋「ええ……しなきゃ駄目なのか?」

ニャル子「して欲しいことはしてくれる約束じゃないですか」

真尋「う……仕方ないな」

ニャル子「わ~い♪」

真尋「じゃあ、あ~ん」

ニャル子「あ~ん♪」

真尋「あ~……」

ニャル子「あ~……」

真尋「ぱくっ」

ニャル子「って……ええっ~! ちょっと、それはないですよ真尋さん!」

真尋「いや……なんか、つい……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:02:24.89 ID:n+0cEbr00
ニャル子「もう~、ちょっと意地悪ですよ」

真尋「だってやっぱ恥ずかしいし、普通に食べたらいいじゃないか」

ニャル子「ここはムードってものがですね」

真尋「何がムードだ。ちょっと一緒に歩いてるだけじゃないか」

ニャル子「デートですよね?」

真尋「それはない」

ニャル子「ぶ~ぶ~」

真尋「ぶーぶー言うな」

ニャル子「にゃーにゃー」

真尋「猫かお前は」


ルーヒー「若いっていいわねぇ……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:12:41.07 ID:n+0cEbr00
真尋「ただいまー」

ニャル子「ぶらぶらしてただけでしたが、楽しかったですね」

ハス太「おかえりなさーい」

クー子「……おかえりなさい」

ハス太「まひろくん、あしたはぼくとお出かけしようね!」

真尋「まあ、別に構わないけど」

クー子「……ニャル子も私と一緒に」

ニャル子「お断りです」

クー子「……くすん」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:24:06.72 ID:n+0cEbr00
ニャル子「まひろさーん?」

ニャル子「あれー、どこにいるのでしょうか?」

真尋「すぅ……すぅ……」

ニャル子「あら、寝ていますね」

真尋「ん……くぅくぅ……」

ニャル子「気持ちよさそうに寝ていますねえ」

ニャル子「春眠暁を覚えず、という言葉もありますものね」

ニャル子「しかし、このまま放っておくのも勿体無いです」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:31:28.49 ID:n+0cEbr00
ニャル子「寝顔チェックです!」

真尋「すー……」

ニャル子「ん~……やはりかっこいいと言いますか、可愛いといいますか」

真尋「んんっ……?」

ニャル子「あ、起きちゃ――」

真尋「くぅ……」

ニャル子「わなかったですね、良かったぁ」

ニャル子「もうちょっと眺めていたいですからね」

ニャル子「このまま起きるまで眺めてるのもいいですねえ……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:36:19.75 ID:n+0cEbr00
真尋「ん……ふぁ……ああぁぁ……!」

ニャル子「あ、お目覚めですか、真尋さん」

真尋「あれ……ニャル子……?」

ニャル子「はいはい、ニャル子ですよー」

真尋「僕……寝ちゃってたのか……」

ニャル子「とっても可愛い寝顔でした!」

真尋「見てたのかよ……ていうか、もしかしてずっと?」

ニャル子「はい、もちろん♪」

真尋「僕の寝顔なんて見てて、何が楽しいんだか……」

ニャル子「いやぁ、結構幸せな時間でしたよ?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:42:01.82 ID:n+0cEbr00
真尋「おーい、ニャル子ー」

真尋「あいつ、どこいった?」

ニャル子「くー……くー……」

真尋「……って、寝てるな」

真尋「暖かくなったとはいえ、何もかけないと風邪引くぞ」

ニャル子「んっ……にゃ……」

真尋「そういや、この前寝顔見られたっけ……」

真尋「ちょっとお返しするか……」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:50:15.21 ID:n+0cEbr00
真尋「どれどれ」ツンツン

ニャル子「ふにゃ……」

真尋「ほっぺ柔らかいな」

ニャル子「んぅ……すぅ……」

真尋「もうちょっと」ギュー

ニャル子「ひゃ……んにゃ……」

真尋「ほっぺのびるなぁ」

真尋「あはは、ちょっと面白い顔だ」

ニャル子「ん~……むにゅ……」

真尋「せっかくだから、写メとってあとでからかってやろう」カシャ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:58:48.48 ID:n+0cEbr00
真尋「ふと、落書きとかしてみたくなった」

ニャル子「う~ん……むにゃ……」

真尋「うん、まだ起きそうにないし、ちょっとくらい」

真尋「水性ならすぐ落ちるだろうしな」

真尋「ここはやっぱり……肉とかが定番でいいだろうか」カキカキ

ニャル子(肉)「すやすや……」

真尋「なかなかの芸術作品」

真尋「当然写メに撮っておくとしよう」カシャ

ニャル子「うぅん……まひ……ろさ……ん」

真尋「ん? ……起きたかと思ったけど違うか」

真尋「それにしてもよく寝てるなほんと」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 21:59:55.97 ID:n+0cEbr00
ご飯です

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:29:02.23 ID:n+0cEbr00
真尋「……」

真尋「なんかニャル子の寝顔を眺めてたら、いい時間になってる……」

ニャル子「すぅすぅ……んっ」

真尋「ニャル子のこと言えないな」

ニャル子「ふわぁ……あれ……? まひろさん……?」

真尋「ああ、おはよう」

ニャル子「あれ……もしかして私の寝顔でも見てました?」

真尋「まあ、ちょっとだけな」

ニャル子「やぁん、恥ずかしいですね~」

真尋「嬉しそうに言うな」

ニャル子「で、可愛かったですか? 私の寝顔」

真尋「ん~……可愛いって言うより面白いぞ」

ニャル子「えっと……?」

真尋「ちょっと鏡見てきたらいいよ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:32:58.68 ID:n+0cEbr00
ニャル子「はぁ……解りました」トテトテ

真尋「はは……」


ニャル子「ちょっとちょっと真尋さん! なんですかこれ!」

真尋「何って……肉」

ニャル子「うぅ……酷いですよぉ、こんな悪戯」

真尋「写メもあるぞ」

ニャル子「ちょ、消してくださいよ~、お願いですから」

真尋「やだよ、これ使って色々とからかおうと思ってたんだから」

ニャル子「ふぇぇ……なんか今日の真尋さんは特に意地悪です……」

真尋「前に寝顔見られたお返しだな」

真尋「で……早く落としなよそれ」

ニャル子「あ……そうでした」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:43:43.39 ID:n+0cEbr00
ニャル子「すぐ落ちてよかったです」

真尋「水性にしといたからな」

ニャル子「油性と間違えた、なんてベタなオチがなくてよかったですよ」

真尋「でも、ソファーで寝てると風邪引くかもだぞ。暖かくなったとはいえ」

ニャル子「真尋さんも、以前寝てたじゃないですか」

真尋「う……そうだけどさ」

ニャル子「しょうがないですよね~。春ということもあって、眠くなるのは自然の摂理です」

真尋「あんまり、春は関係ない自然の摂理だな」

ニャル子「でも、気持いいじゃないですか」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 22:52:15.00 ID:n+0cEbr00
ニャル子「真尋さん真尋さん、お花見行きましょう!」

ハス太「わぁ……お花見かぁ……たのしそうだね!」

真尋「また、突然だな」

ニャル子「いえ、前に一度したいって言ったじゃないですか」

真尋「言ったっけ?」

ニャル子「エイプリルフールのとき、さらっと」

真尋「えーっと……言ったような……ほんとにさらっと」

ニャル子「桜が散っちゃう前に行きたいなと……いいですよね」

真尋「いいけど……突然言われても用意がなぁ。ほら、特に食料が」

クー子「……お花見にお弁当は大事」

ニャル子「あ、ご心配なく。私が用意しておきましたので」

真尋「用意いいな……じゃあ、今度行くか」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:02:32.19 ID:n+0cEbr00
ニャル子「ま~ひろさんっ!」

真尋「ん、どうした?」

ニャル子「いえいえ、お弁当作りのお手伝いをしようかと」

真尋「いいけど、地球産の材料だけにしてくれよ?」

ニャル子「シャンタッ君の卵は一応、地球産ですが?」

真尋「そうだけど、出来れば勘弁してくれ……」

ニャル子「もう……好き嫌いはいけませんよ? めっ!」

真尋「いや、えっと……あ、ごめん」

ニャル子「解ればいいんですよ、では……」

真尋「でも、使わないでくれ。好き嫌い以前の問題なんだ」

ニャル子「ちぇ~」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:19:30.58 ID:n+0cEbr00
ニャル子「真尋さんって、料理とか家事が結構出来ますよね?」

真尋「まあ、両親が留守にすることも多かったからな」

真尋「まさか、邪神ハンターなんてしてるとは思わなかったけど……」

ニャル子「立派な主夫になれそうですよね、というかなってください!」

ニャル子「私のために、毎日味噌汁作ってください!」

真尋「だが断る」

ニャル子「私の一世一代のプロポーズがぁ……」

真尋「いつも似たようなこと言ってるくせに、なにが一世一代だよ……」

ニャル子「気持ちの問題ですよ」

真尋「あ~、はいはい」

ニャル子「むう、本気にしてませんね?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:32:25.72 ID:n+0cEbr00
真尋「うん、下ごしらえだけだしこんなもんかな」

ニャル子「いや~さすが真尋さんですね。素晴らしい手際です」

真尋「褒めても何も出ないぞ」

ニャル子「何も出ないんですか?」

真尋「むしろ、なぜ出ると思った」

ニャル子「まあ、本心でしたから!」

真尋「ニャル子だって、料理とか出来るじゃないか」

真尋「というか、色々と何でも出来るよな」

ニャル子「いやいや、それほどでもないですよ~」

ニャル子「褒めても、私の愛情表現しか出ませんよ?」

真尋「じゃあいらない」

ニャル子「え~……遠慮せずに」

真尋「そもそも、褒めてなくても、いつもしてるだろうが……」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:44:23.79 ID:n+0cEbr00
ニャル子「真尋さん真尋さーん! 起きてくださ~い」

真尋「ん……ニャル子か」

ニャル子「今日はお花見する予定ですよ! 早くしましょう!」

真尋「そうだけど……別にそんな急がなくても大丈夫だって」

クー子「……少年、おはよう」

ハス太「おはよーまひろくん!」

真尋「みんな起きてるのか」

ハス太「まひろくん、意外とおねぼうさんだね」

真尋「う~ん……一応普通の時間だけど」

クー子「……時は金なり、急がないと時間が勿体無い」

ニャル子「ですねえ」

真尋「はいはい」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 23:58:46.76 ID:n+0cEbr00
ニャル子「というわけで到着です!」

ハス太「わー、さくらがきれいー!」

クー子「……私は花より団子……少年お弁当」

真尋「気が早いな……まあ、一応出しておくけど」

ニャル子「飲み物も私が用意しておきました!」

ハス太「わー、いっぱいあるねー」

真尋「ちゃんと地球のものだろうな?」

ニャル子「それはご心配なく」

クー子「……では、いただきます、もぐもぐ」

真尋「早いな……食べるの」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:18:00.67 ID:cGNxZy380
ハス太「ぼく、いろいろとみんなで遊べるものもってきたんだ」

真尋「お、ナイスだぞハス太」

ハス太「えへへ……」

ニャル子「いいですねえ、何かゲームで遊びながらにしましょうか」

クー子「……でも、ニャル子がいると大抵勝っちゃうから」

ニャル子「たまたまですよ、たまたま」

真尋「まあ、楽しめたらいいんじゃないか」

ハス太「うん、そうだね」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:29:31.91 ID:cGNxZy380
ハス太「まひろくんの作ったお弁当、おいしいね……もぐもぐ」

ニャル子「私も手伝いましたけどね」

クー子「……なんと、ニャル子の手料理だったとは」

真尋「あ、ニャル子なんか適当に飲み物取ってくれ」

ニャル子「はい、真尋さん。良ければ口移しでも……」

真尋「あほか……ごくごく」

真尋「……おい、ニャル子」

ニャル子「はい?」

真尋「これ……まさかとは思うがお酒じゃないよな?」

ニャル子「真尋さん、何を言ってるんですか」

真尋「そ、そうだよな、そんなわけ……」

ニャル子「お花見の席でお酒がないとかありえませんよ!」

真尋「……」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:39:23.86 ID:cGNxZy380
真尋「いやいや、おかしいだろ。僕は高校生だぞ」

ニャル子「しかし、私たち3人は宇宙的にはオッケーのはずです。私は大学も出てますし」

クー子「……というか私たちは地球の基準を守る必要もないわけで」

真尋「僕は守る必要があるんだよ!」

ニャル子「真尋さん……バレなきゃ犯罪じゃないですし、法は破るためにあるんですよ?」

真尋「バレたらどうするんだよ……ヘタしたら停学とかじゃないか」

ニャル子「まあまあ、ここはハメを外しましょうよ。ぐぐいっと飲みましょう」

ハス太「……というかまひろくん、これお酒しかないよ?」

真尋「まじかよ」

ニャル子「ささ、一杯どうぞ」

真尋「ああ、もうっ……!」

 

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:21:49.33 ID:cGNxZy380
ハス太「あはは~まひろく~んこれおいし~よ~」

真尋「ハス太酔ってるっぽいな……まあほっといても大丈夫そうだけど」

クー子「……暑い、脱ぐ」ヌギ

真尋「だああっ、脱ぐな!」

クー子「……でも、暑い」

真尋「我慢しろ! おまえ生ける炎だろうが! つーか、酔ってるだろお前も!」

ニャル子「真尋さ~ん、飲んでますか~?」

真尋「だから、僕は高校生だから……」

ニャル子「もう、ノリが悪いですねえ、ほらほら」

真尋「ちょ、やめろって!」

ハス太「むりやりおさけを飲ますのはきけんだよ~」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:33:33.17 ID:cGNxZy380
真尋「んぐ……ぷはぁっ……!」

ニャル子「いやぁ、いい飲みっぷりです!」

真尋「お前はほんとに……」

ニャル子「ほらほら、もう観念してパーっといきましょう」

真尋「こうなったら、ヤケだ……!」

真尋「ごくごく……ぷは」

ニャル子「こりゃ私も負けてられません!」

クー子「……お弁当もお酒も美味しい、暑いけど……」

ハス太「あはは~そうだね~」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:45:18.96 ID:cGNxZy380
ニャル子「ひっく……」

ニャル子「そもそもれすねえ……真尋さんはわらひのこと、どう思ってるんれすか!」

ニャル子「いつもいつも、はっきりしてないれいて……」

ニャル子「ちょっくら、ここれはっきり言ってくらはいよ!」

真尋「うるさいなぁ……いっく」

真尋「そりゃあ、好意を寄せられて嬉しくないわけないだろ!」

真尋「いつもいつも僕のこと守ってくれてさ!」

真尋「なんでそこまで出来るんだよ! わけがわからないよ!」

ニャル子「しょんなの、真尋さんが好きだからにきまってるじゃないれふか!」

真尋「だから、なんでそんなに僕のことが好きなんだよ! ただの一目惚れだろ!」

ニャル子「そりゃ最初はそうだったかもしれませんが……」

ニャル子「もうそんなの関係なく、真尋さんが好きなんですよ! 大好きなんですよ!」

真尋「なんだよ……それ……ったく……」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:48:19.61 ID:cGNxZy380
真尋「……うぅ……あれ?」

真尋「うわ……頭いたい……飲み過ぎたのか」

ニャル子「すー……すー……」

ハス太「すやすや……」

クー子「……くー……くー」

真尋「こいつらは呑気に寝てるし……ほらニャル子起きろ」

ニャル子「あれ……真尋さん? あちゃ……飲み過ぎて寝ちゃってましたか私」

真尋「ああ……もう結構いい時間だしな、帰ろう」

ニャル子「んー……なにか真尋さんに色々言われたような気がするんですが」

真尋「気のせいだろ……ほら、ハス太とクー子も起きろ」

ハス太「うーん……」

クー子「……おはよう少年」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:52:25.65 ID:cGNxZy380
ニャル子「寝ちゃいましたが、結構楽しかったですねー」

クー子「……お弁当美味しかった」

ハス太「でも……お酒はやっぱりだめだったんじゃないかなぁ」

真尋「全くだ……次は絶対持ってくるなよ?」

ニャル子「お、もう来年もやることは決定ですか!」

真尋「別に花見に限らずだよ……」

クー子「……またみんなで遊びたい」

真尋「まあ……それは僕も賛成だ」

ニャル子「んじゃあ、また何かでパーっと騒ぎましょうね!」

真尋「酒は無しで、だぞ」

ニャル子「は~い」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:57:29.24 ID:cGNxZy380
真尋「もう、春休みも終わりだな」

ニャル子「明日から学校ですねえ」

ニャル子「真尋さんと一日中いちゃいちゃ出来る日も終わっちゃいます」

真尋「何言ってんだお前は……」

真尋「学校あっても無理やりいちゃついてこようとしてるだろうが」

ニャル子「そうでしたっけ?」

真尋「全く……学校じゃあ程々にしてくれよ?」

ニャル子「おや、ある程度はおっけーだと!」

真尋「ダメだって言ってもするだろうが……」

ニャル子「もちろんです!」


何もない日々4月 終わり

引用元: 真尋「僕とニャル子の」ニャル子「特に何でもない日々です」