1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:48:50.67 ID:gpxMCQsT0
唯「あ、ムギちゃん今日も貰うね」

紬「うん」

和「唯は本当にムギの沢庵が好きね。はい、分度器」

紬「和ちゃんありがとう」

唯「うん。この絶妙な塩加減とポリポリ感、そして酸味の黄金比」ポリポリ

唯「やっぱりムギちゃんの眉毛は最高だよー」ポリポリ

紬「唯ちゃんは本当に美味しそうに食べてくれるから嬉しいわ」

唯「それにしてもムギちゃんの眉毛は本当に便利だね~。部活の時間にはまた生えてくるんだもん」

和「本当にどうなってるのかしら?」

紬「うふふふ」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:50:58.30 ID:gpxMCQsT0
紬「今日は洋梨のタルトを持ってきてみました」

律「うおっ、美味そうだな」

唯「その前にムギちゃんの沢庵もらうねー」ポリポリ

梓「あ、また唯先輩両方共たべて……。ムギ先輩、これ」

紬「梓ちゃん。分度器ありがとう」

澪「なぁ唯、ムギの眉毛ってそんなに美味いのか?」

唯「うん」

澪「そんなに美味しいのかぁ…。私も一度ぐらい食べてみたくなってきたな」

唯「駄目だよ。ムギちゃんの沢庵を食べていいのは私だけなんだから」

紬「もう唯ちゃんったら。そんなに求められたら恥ずかしいよ///」

律「唯のはただの食欲だろ……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:52:35.10 ID:gpxMCQsT0
>>>数ヶ月後
唯「ムギちゃん。今日も沢庵ちょーだい」

紬「ごめんなさい。今日はちょっと調子が悪くて……」

唯「えーっ」

紬「本当にごめんなさい」

唯「うーん。でもムギちゃんがそう言うなら仕方ないね」

和「ムギが拒むなんて珍しいわね。体調でも悪いの?」

紬「心配してくれてありがとう。でも大丈夫。本当になんでもないから」

唯「ムギちゃんにだってそういう日はあるよね」

紬「……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:53:46.33 ID:gpxMCQsT0
>次の日
唯「ムギちゃん、沢庵」

紬「ごめん唯ちゃん。今日も駄目なの」


>次の日
紬「ごめんね。今日も」


>次の日
紬「本当にごめんなさい。今日も駄目なの」


>次の日
紬「ごめん。唯ちゃん…」

>次の日
紬「…ごめんなさい…………」


唯(あの日からムギちゃんは沢庵をくれなくなった)

唯(どうしちゃったんだろう)

唯(それになんだか私のこと避けてるような……)

唯(私のこと嫌いになっちゃったのかな?)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:54:36.63 ID:gpxMCQsT0
唯(今日もムギちゃんの沢庵はもらえないのかな……)

唯(それなら欲しいって言わないほうがいいよね)

唯(ムギちゃんに気を遣わせちゃうし)


唯「……」

紬「……」

唯「……」

紬「…あのっ……唯ちゃん」

唯「どうしたの?」

紬「久しぶりに私の沢庵食べる?」

唯「…! ムギちゃんの沢庵!? 食べる食べる」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:55:45.04 ID:gpxMCQsT0
紬「はい、どうぞ」

唯「うーんこの味も久しぶりだねー」

唯「このポリポリ感。滑らかな酸味と絶妙な旨み。ムギちゃんの沢庵ならではだよー」

紬「でね、唯ちゃん。私の沢庵なんだけど」

唯「ん?」

紬「これからもたまにしかあげられないと思うの。それでもいい?」

唯「うんいいよ。ムギちゃんにはムギちゃんの事情があるもんね」

紬「唯ちゃん、ありがとう」

和「そこでムギがお礼を言うのはちょっと違う気がするけど…、まっ、いっか。はい分度器」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:57:01.65 ID:gpxMCQsT0
唯(ムギちゃんに嫌われているかもしれない、ってのは私の思い過ごしだったみたい)

唯(よく考えたらムギちゃんが私のこと嫌いになるわけないよね)

唯(ムギちゃんとってもいい子だし)

唯(避けられてると思ったのも、きっと気のせいだよ)


唯「澪ちゃんの髪の毛さらさらだねー」

澪「やめろよ唯、くすぐったい」

唯「さっらさらー」

澪「そんなにさらさらか?」

唯「うん。いつまでも触っていたいぐらい」

紬「あらあらまあまあ」

律「澪もまんざらでもなさそうな顔してるなー」

梓「澪先輩はツンデレですから」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:58:07.18 ID:gpxMCQsT0
澪「恥ずかしいって唯。そろそろ練習しなきゃ」バッ

唯「澪ちゃんのいけずー。仕方ないかいからムギちゃんの髪で我慢しよっと」

紬「あっ……」ススッ

唯「ムギちゃん、なんで後退りするの?」

紬「え、えっと……私の髪なんて触っても面白くないよ…」

唯「そんなことないよー。ムギちゃんの髪だって綺麗だよ」

紬「…………だめなの」

唯「どうして?」

紬「どうしても」

唯「ねぇムギちゃん。最近私のこと避けてる?」

紬「えっ?」

唯「最近ムギちゃん全然スキンシップしてくれないし、私のこと嫌いになっちゃったのかなって」

紬「嫌いになんてなるわけっ……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:58:59.80 ID:gpxMCQsT0
唯「そうだよね。今日のお昼だって沢庵くれたし」

紬「……」

唯「でもそれならなんで私のこと避けるの?」

紬「それは……」

唯「言えないの?」

紬「……」

唯「教えてくれないなら、無理やり抱き着いちゃうんだから」バッ

紬「嫌ッ!!」ズル

唯「え?」

律「え?」

澪「え?」

梓「ニャンだと?」

唯「ムギちゃん……つるつる頭? かつら? えぇぇぇーーっ!!」

梓「ムギ先輩がつるっぱげだったなんて……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:59:32.97 ID:gpxMCQsT0
紬「ごめんなさいみんな。今日はもう帰るからっ!」ダッ

唯「……いっちゃった」

律「……」

梓「……」

澪「まさかムギがカツラだったなんて、なぁ……」

梓「にわかには信じられません。でもあのつるつる頭……」

澪「昔一緒にお風呂に入ったときは、確かに地毛だと感じたけど」

律「ムギが禿げたのは最近ってことか?」

梓「でも、何が原因で……」

唯「……」

澪・律・梓「あっ!」

唯「え?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:00:10.96 ID:e5+kXz4r0
梓「馬鹿馬鹿しい仮説ですけど、それしか考えらません」

律「うむ」

唯「えっ、何かわかったの?」

梓「落ち着いて聞いてください。ひょっとしたムギ先輩が禿げた理由が判明したかもしれません」

唯「ムギちゃんが禿げてしまった理由」ゴクリ

梓「唯先輩は毎日毎日ムギ先輩の眉毛を食べていたんですよね?」

唯「うん」

梓「無尽蔵に生えてくる眉毛はどこから補給されていたのでしょう?」

唯「えっと……ムギちゃんの血肉?」

梓「普通はそう考えます。でももしかしたら、髪の毛で作られていたんじゃ……」

唯「ムギちゃんの眉毛はムギちゃんの髪の毛でできていたってこと?」

梓「あくまで仮説ですが」

唯「じゃあ私が沢庵を食べ過ぎたからムギちゃんは……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:02:19.50 ID:e5+kXz4r0
唯(次の日、ムギちゃんは学校にこなかった)

唯(昨日ムギちゃんはカツラを被らずに帰ってしまった)

唯(禿げたムギちゃんが全校生徒に見られてしまったということだ)

唯(私だったら……私だったらそんなことになったら恥ずかしくて死んでしまうかも)

唯(ムギちゃんはどうしてそうまでして私に沢庵を食べさせてくれたんだろう)

唯(…………わかってる。)

唯(ムギちゃんが私を大切に思っていてくれたから…)

唯(禿げてしまって、カツラを被ることになっても、ムギちゃんは私に沢庵をくれた…)

唯(いつだって優しく笑って……)

唯(ムギちゃん……)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:03:54.13 ID:e5+kXz4r0
和「唯、何くらい顔してるの?」

唯「和ちゃん……」

和「ムギのこと考えてたんでしょ。話は澪から聞いたわ」

唯「ねぇ、和ちゃん。私どうすればいいんだろう」

和「別に何もしなくていいと思うわよ。ムギがしたくてしていたことなんだから」

唯「え……でも」

和「唯もムギにしてあげたいと思ったことをしてあげればいいのよ。簡単でしょ」

唯「…!」

唯「うん、和ちゃんありがとう。私もう帰るね」

和「唯ったら……いいわ。早退ってことでさわ子先生には伝えておいてあげる」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:05:23.13 ID:e5+kXz4r0
>琴吹宅
唯(ここがムギちゃんの家……大きい)

唯「紬さんはいますかー?」ピンポーン

斎藤「どちらさまでしょうか?」

唯「平沢唯です」

斎藤「少々お待ちを」

___
斎藤「お嬢様。平沢唯様がいらっしゃいましたが」

紬「え、唯ちゃんが!? 今すぐ行くわ」

斎藤「ちょ……待ってください! お嬢様!! その頭で外に出てはなりません!!!」

紬「どうして?」

斎藤「世間体というものがございます」

斎藤「すぐに連れてきますので、どうかお嬢様はここでお待ちしていてください」

紬「…………わかりました」

紬「斎藤! くれぐれも失礼のないように!!!」

斎藤「ハッ!!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:07:01.37 ID:gpxMCQsT0
斎藤「お待たせしました、平沢様。お嬢様がお待ちです。こちらへどうぞ」

唯「は、はい」

唯「……」

唯「執事さんですか?」

斎藤「はい」

唯「ムギちゃん落ち込んでましたか?」

斎藤「……落ち込んでいる、というのとは少し違うようです」

唯「え?」

斎藤「今朝のお嬢様は怖がっているようでした」

唯「怖がってる?」

斎藤「はい。あの頭を見られてご学友の皆様に嫌われるのが怖かったようです」

唯「……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:07:53.04 ID:hTHXzOFx0
斎藤「平沢様はお嬢様を励ましにいらっしゃったのですよね?」

唯「私は……」

斎藤「違うのですか?」

唯「実は……」

___

斎藤「そうでしたか……」

唯「はい。ごめんなさい」

斎藤「いいえ。お嬢様が自ら進んでやったことです。お気になさる必要はないと思います」

唯「はい。だから私もやれることをやろうと思います」

斎藤「何かお考えがある様子……どうかお嬢様をお願いします」

唯「はい」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:08:42.81 ID:e5+kXz4r0
斎藤「お嬢様、平沢様をお連れしました」トントン

紬「入って」

斎藤「ハッ!」

斎藤「では、私はこれで……」

紬「唯ちゃんいらっしゃい」

唯「ムギちゃん……かつらつけてないんだ」

紬「つけたほうがいい?」

唯「つけなくていいよ」

唯「ねぇ、ムギちゃんが禿げたのって私のせいなんでしょ?」

紬「ううん。私のせい」

唯「でも私がムギちゃんの眉毛を欲しがったせいなんでしょ?」

紬「だけど断ることはできたから。断らなかった私が悪いの」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:09:28.18 ID:e5+kXz4r0
唯「でもね、ムギちゃん。私は責任感じちゃったんだ」

紬「え?」

唯「ムギちゃんをつるっぱげにしちゃって、後悔してるんだ……」

唯「だから私に責任をとらせて欲しいの」

紬「唯ちゃんが気にすることないのに」

唯「ひょっとしたら責任とか後悔とか関係ないかもしれないんだ…」

唯「つるっぱげのムギちゃんを見てたら、私がどうにかしてあげたいと思ったんだ」

紬「唯ちゃん……」

紬「でも責任なんて……私、そんなに困ってないし」

唯「ううん。絶対困るよ。つるっぱげじゃ彼氏も出来ないし結婚もできない」

唯「私色々考えたんだ。どうすればムギちゃんのためになれるんだろうって……」

唯「どうしたら、少しでもムギちゃんの苦労を減らしてあげるんだろうって……」

唯「そしてひとつの答えにたどり着いたんだ」

紬「唯ちゃん…‥」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:10:16.29 ID:e5+kXz4r0




唯「私がムギちゃんと結婚してあげる」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:11:51.45 ID:e5+kXz4r0
紬「………………え?」

唯「ムギちゃんって女の子どうしてでも大丈夫だよね」

唯「いつも女の子同士でいちゃついてるところ見てニコニコしてるし」

唯「自分で言うのもなんだけど、ムギちゃん私のこと大好きだと思うから」

唯「もしよかったら、責任とらせて欲しいなって」

唯「あ、もちろん……ムギちゃんが嫌なら……」

紬「い、嫌なんかじゃないわ…でも……」

唯「でも?」

紬「………………また生えてくるの」

唯「へ?」

紬「髪の毛だからほうっておけばまた生えてくるの」

紬「毛根がやられてるわけじゃないから」

唯「」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:14:17.54 ID:e5+kXz4r0
唯「……」

紬「……」

唯「……」

紬「……」

唯「……」

紬「……」

唯「……あは」

紬「……ふふ」

唯「あははははははは」

紬「ふふふふふふふふ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:15:16.05 ID:e5+kXz4r0
唯「一世の一代のプロポーズだったのに……」

紬「ね」

紬「でも嬉しかったな。唯ちゃんのプロポーズ」

紬「私のことを唯ちゃんが真剣に考えてくれてるんだってわかって」

唯「そうなんだ」

紬「うん。いっそ毛根ごとやられてれば良かったのにね」

唯「ねぇムギちゃん、私のこと好き?」

紬「大好き!」

唯「私もムギちゃんのこと大好き」

唯「前から大好きだけど今回の事件でもっと好きになっちゃった」

紬「じゃあ付き合っちゃおうか」

唯「うん。付き合っちゃおう」

紬「え、いいの?」

唯「うん。いいの」

紬「………」グス

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:16:26.46 ID:e5+kXz4r0
唯「ム…ムギちゃん?」

紬「…な…泣いちゃってごめんね。とっても嬉しくって」グス

唯「ムギちゃん……」

紬「唯ちゃんと付き合えるなんて思ってなかったから」グスグス

唯「ムギちゃんはずっと私のことが好きだったんだね」

紬「うん」

唯「今まで気づいてあげられなくてごめんね」

唯「そのかわりこれからはたっぷり愛してあげるから」

紬「唯ちゃん///」

唯「ムギちゃん、ムギュッ」ギュッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:17:10.16 ID:e5+kXz4r0
紬「もう、唯ちゃんったら」

唯「うーんつるつるだねぇ……」

紬「あ、頭に頬ずりだなんて」

唯「それにしても見事なまでのつるつる。ちょっとぐらいザラザラしてるのかと思ったけど」

紬「昨日唯ちゃんに沢庵をあげたばかりだから」

紬「普段皮膚の中に隠れてる根っこの部分まで眉毛にまわっちゃったみたいなの」

唯「それでこのつるつるなんだー」

紬「髪の毛が生えてきたら無理になるから、今のうちに楽しんでおいて」

唯「嫌じゃないの?」

紬「唯ちゃんなら」

唯「もう、ムギちゃん……。うーん。しばらくこの頭を堪能させてもらうことにするよー」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:18:27.57 ID:e5+kXz4r0
>数時間後
紬「ねぇ唯ちゃん、そろそろいい時間だけど」

唯「あ、ほんとだ。憂に心配かけちゃうよ……って、あ!」

紬「…? どうしたの?」

唯「憂は純ちゃんの家に泊りに行くって言ってたんだった……」

紬「ひょっとして家に帰っても誰もいないの?」

唯「うん」

紬「ねぇ、良かったら今日は家に泊まらない?」

唯「いいの?」

紬「もちろん! それに、家族みんなに将来のお嫁さんを紹介しなくちゃならないし」

唯「もうムギちゃんったら」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:20:13.93 ID:e5+kXz4r0
>夕食後
唯「ふぅ…お腹いっぱい」

紬「うふふ。美味しかった?」

唯「うん。それにしても本当に『結婚を前提に付き合ってる』って紹介されるとは思わなかったよー」

紬「嫌だった?」

唯「ううん。でも菫ちゃんには警戒されちゃったかも」

唯「『お姉ちゃんを不幸にしたら許しません』だって」

紬「かわいいでしょ」

唯「うん。ちょっと憂に似てるかもしれない」

紬「憂ちゃんにか……うーん。それはどうだろう」

斎藤「お嬢様お風呂の準備ができました」トントン

紬「わかったわ」

唯「ムギちゃん一緒に入る?」

紬「うーん、それは……」

唯「いや?」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:21:04.79 ID:e5+kXz4r0
紬「今は  毛も生えてないから……」

唯「    ムギちゃんっ!?」

紬「大声で言わないで……」

唯「そっかーそっかー。じゃあ、尚更一緒にお風呂に入らないとね」

紬「もう唯ちゃんったら///」

唯「いつの間にかムギちゃんの 毛まで食べてたんだね。私、とんだ変 さんだよー」

紬「それを言うなら私のほうよ。唯ちゃんに自分の 毛を食べさせてただなんて」

唯「私達ふたりとも変 さんだね」

紬「うふふふ。そうね」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:21:58.24 ID:e5+kXz4r0
>お風呂
唯「うーん」ジーッ

紬「唯ちゃん? 私の眉毛をじーっとみてどうしたの」

唯「うん。色々あったけど眉毛のおかげで唯ちゃんと付き合えてよかったなって」

紬「それは私の台詞かな」

唯「でも唯ちゃんの眉毛もう食べれないのはちょっとさみしいな……」

紬「そんなことないわ」

唯「え?」

紬「ちゃんと髪の毛が生え揃ったら、また食べさせてあげるから」

紬「週に1回ぐらいのペースなら髪の毛に影響もないし」

唯「うん。じゃあ楽しみに待ってるよ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:22:43.92 ID:e5+kXz4r0
唯「でも、それまで学校はどうするの?」

紬「うーん。カツラは面倒だからいいかなって。結構蒸れちゃうし」

紬「唯ちゃんは恋人がつるっぱげじゃ嫌?」

唯「ううん。つるっぱげのムギちゃんもかわいいし」

紬「そう? お世辞でも嬉しいわ」

唯「お世辞じゃないよ。本当にかわいいもん」

紬「じゃあ証明してくれる?」

唯「うん」



チュッ



おしまいっ!

引用元: 唯「ムギちゃんの眉毛を食べ続けると」