1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 09:27:30.98 ID:6cHPFaSrO
P「律子って髪を解いて眼鏡外しても可愛くないよね」

律子「えっ……」ショック ガーン

P「だって、律子は可愛いってよりも綺麗だからさ」

律子「えぇっ!?」アタフタ アタフタ

P「今の、眼鏡掛けてパイナップルみたいな髪形が素敵だなって」

律子「うぅぅっ……」テレテレ



これから仕事なので代わり宜しくお願いします。




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:03:02.79 ID:6cHPFaSrO
律子「も、もう!何言うんですか!」

P「思ったままを言ったんだよ」

律子「そんなこと言われたら照れちゃうじゃないですか……」

P「……やっぱり可愛くないってのは撤回するわ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:09:48.39 ID:6cHPFaSrO
律子「また!もう……」

P「ハハハッ、すまんすまん」

律子「そういうこと言われたら勘違いしちゃうじゃないですか……」ボソッ

P「んっ、どうかしたか?」

律子「なんでもないです……」

P「本当に?」

律子「なんでもないです!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:16:18.79 ID:6cHPFaSrO
P「まぁ、でも律子なら勘違いしてくれても嬉しいけどね」

律子「聞こえてたんですか!?もう信じらんない!本当に、あなたって人は……」

P「『あなたって人は?』」

律子「あなたって人は、ずるいですよ……」

P「おぅふっ」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:22:44.45 ID:6cHPFaSrO
小鳥「律子、結婚してくれ!」

小鳥「えっ!?なんですかいきなり!っていうかプロポーズっ!?」

小鳥「あぁ、間違えた。すまん、律子……」

小鳥「えぇー……。間違い……だったんですか?」

小鳥「本当は結婚を前提に付き合ってくれって言おうと思ったんだ」キャーッ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:26:59.72 ID:6cHPFaSrO
……さん、……りさん

小鳥「えっ、プロデューサーさん?本当なんですか?」

こと……さん、こ……りさんってば!

小鳥「あぁ、この気持ちに偽りはない」

小鳥「プロデューサー……」

小鳥「律子……」


P「この人何言ってんだ?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:32:21.21 ID:6cHPFaSrO
P「小鳥さん、うわ言呟く前にノートに何か書いてたな……」

P「今の小鳥さんはトリップしてるから、その隙にノートを覗いてみるぞ!」

P「えーと、なになに?……これは、俺と律子で妄想して……?」

P「……ふむふむ、なるほど!これは、イケる!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 10:37:13.45 ID:6cHPFaSrO
~竜宮小町帰還~

P「おーい、律子。ちょっといいか?」

律子「あっ、はい!なんですか?」

P「律子って可愛くないよね?」

律子「」ブワッ

P「えぇっ!?」

律子「っ!」ダッ

P「……えー?どうしよう……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 14:47:53.70 ID:6cHPFaSrO
伊織「ちょっとどうしたのよ!律子ってば泣きながら出てったわよ?」

P「俺が……悪ふざけで……りちゅこを……」

P「うっ……うっ……うぅっ」

伊織「あんたまで何泣いてんのよ!?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:19:17.61 ID:0xxcLnyk0
保守ありがとうございます これからPCで書きます

伊織「なんでもいいから詳細を教えてよ」

P「あぁ、実は律子に………………」

伊織「はぁ!?あんた、馬鹿なんじゃないの!?ていうか、馬鹿でしょ!」

P「だって、小鳥さんのノートだと成功してたから」

伊織「あれは小鳥の妄想だからよ!普通にわかるでしょ!」

P「なん……だと……?」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:22:50.47 ID:0xxcLnyk0
伊織「なんでわからなかったのよ……」

P「すまん、伊織。俺が頭が悪いばっかりにこんな事になってしまって……」

伊織「……はぁ、アンタってほんっと馬鹿よね……」

P「だからすまんって……」

伊織「謝る相手が違うでしょ?」

P「あっ……」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:29:37.80 ID:0xxcLnyk0
伊織「早く行きなさい?律子の誤解解かないとね」

P「あぁ、ああ!わかったよ伊織!」ガチャッ

ドアを開けるとそこには律子が立っていた

P「えっ……?」

律子「あの……その……」

伊織「(さーて、邪魔者は退散退散、と)」

伊織「(頑張りなさいよね!律子、プロデューサー)」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:35:46.86 ID:0xxcLnyk0
P「あっ、律子、その……さっきはすまん。俺が全面的に悪かった……」

律子「あぁ、いやもうその事は気にしてません」

P「良かった……」

律子「それよりも、さっき伊織と話してた時に出た『小鳥さんのノート』ってなんですか?」

P「その事なんですが、その質問に答える前に一つだけ質問させてください」

律子「はい、いいですよ?」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:45:36.93 ID:0xxcLnyk0
P「いつからドアの前に居たんだ?」

律子「あぁ、その事ですか。」

律子「さっき泣いて出てった時伊織とすれ違って、その時に呼び止められちゃって……」

律子「訳を話したら、伊織が『多分それは律子の勘違いよ。とりあえず私がアイツと話してみるからそこに立って聞いてなさい』」

律子「そう言って今までの話をずっと聞いてたんです。」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:50:49.57 ID:0xxcLnyk0
P「そうだったのか……伊織に感謝しないとな」

律子「それではこちらの質問に答えて貰っていいですか?」

P「あぁ、はい。えーっと……これなんですけど」

律子「これって……『小鳥さんの妄想ノート?』」

P「中、読んでみてくれ」

律子「……はい」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 16:57:23.15 ID:0xxcLnyk0
律子「……」

律子「……!」

律子「……」

律子「……あの、本間違えてません?」

P「えっ!?嘘!?……いや、それで合ってるよ」

律子「! ……そうですか、つまりこの小鳥さんの妄想ノートを参考に私を辱める算段だったんですか……」

律子「」

62: 読みにくくてすまん 2012/07/05(木) 17:11:59.92 ID:0xxcLnyk0
P「えぇぇ!?そう捉えちゃう!?そう捉えちゃうの!?」

律子「だって、このノートでは

『律子「あなたって人は、ずるいですよ……」

P「おぅふっ」 』で終わってますよ!」

律子「これだけだと、私がただプロデューサーの好いように弄ばれてるだけじゃないですか!」

P「あぁー……そっか、そっかそっか……。確かにそうとも取れるな……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:21:06.56 ID:0xxcLnyk0
P「(結婚しようとかは小鳥さんがブツブツ呟いてただけだったな、そういえば)」

P「どうしよう……」

律子「どうしようって、どういうことですか?まさか、まだ私を……」

P「ああ、違う違う!そうじゃなくて……」

P「(どうにかして誤解を解きたいが、誤解を解くということは……)」

P「ん~~~!すまん!少しだけ時間をくれないか?」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:29:20.95 ID:0xxcLnyk0
律子「この期に及んで何か企む気―――――」

P「そうじゃない!……そういうことじゃないんだ。確かに俺は律子を傷つけてしまった」

P「本当は律子に伝えたい事があって……!でも、それを伝えるのが怖くて……」

P「申し訳ないが、覚悟を決める時間をくれないか?そんなに時間はとらせないから」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:35:20.37 ID:0xxcLnyk0
律子「……そういうことなら、わかりました。私、ここから出ましょうか?」

P「いや、出なくていいよ。気持ちの整理が付いたらすぐにでも伝えたいから……」

律子「……そうですか、わかりました」

P「……」

P「……」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:46:05.02 ID:0xxcLnyk0
P「(冷静に考えると俺なんでこんなことしたんだ?)」

P「(ただ、律子に『好きだ』と伝えればそれで済んだのに……)」

P「(なのに俺は、小鳥さんのノートを見て『これはイケる!』とか、勘違いして)」

P「(律子を傷つけた……)」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:49:14.24 ID:0xxcLnyk0
P「(しかも関係ない小鳥さんや、伊織にも迷惑をかけた)」

P「(ここで時間を貰ってる時点でヘタレと呼ばるだろう……)」

P「(俺は律子が好きだ。だから好きな子にこれ以上かっこ悪いところを見せたくない!)」

P「よし!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:52:51.45 ID:0xxcLnyk0
律子「! いきなり大声出さないで下さい、ビックリした」

律子「それで、覚悟とやらは決まったんですか?」

P「ああ!それで早速だが一つ『お芝居』に付き合って欲しい」

律子「『お芝居』ですか?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 17:58:17.47 ID:0xxcLnyk0
P「ああ!この小鳥さんが書いた妄想ノートを俺と二人で朗読して欲しいんだ」

律子「はぁ!?なんでそんなこと……」

P「頼む……」

律子「何をしようとしているのかわかりませんが、わかりました。プロデューサー」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:01:04.96 ID:0xxcLnyk0
P「『律子って髪を解いて眼鏡外しても可愛くないよね』」

律子「『えっ……』」

P「『だって、律子は可愛いってよりも綺麗だからさ』」

律子「『えぇっ!?』」テレッ

P「『今の、眼鏡掛けてパイナップルみたいな髪形が素敵だなって』」

律子「『うぅぅっ……』」テレテレ

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:04:17.07 ID:0xxcLnyk0
律子「プロデューサー、これやっぱ止めません?さすがに恥ずかしいです……」

P「すまん、我慢して続けてくれないか?」

律子「でも……」

P「」ジッ

律子「うぅっ……わかりましたよ、もう……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:06:29.16 ID:0xxcLnyk0
律子「『も、もう!何言うんですか!』」テレッ

P「『思ったままを言ったんだよ』」

律子「『そんなこと言われたら照れちゃうじゃないですか……』」

P「『……やっぱり可愛くないってのは撤回するわ』」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:09:45.34 ID:0xxcLnyk0
律子「『また!もう……』」

P「『ハハハッ、すまんすまん』」

律子「『そういうこと言われたら勘違い、しちゃうじゃないですか……』」ボソッ テレッ

P「『んっ、どうかしたか?』」

律子「『なんでもないです……』」

P「『本当に?』」

律子「『なんでもないです!』」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:14:08.00 ID:0xxcLnyk0
P「『まぁ、でも律子なら勘違いしてくれても嬉しいけどね』」

律子「『聞こえてたんですか!?もう信じらんない!本当に、あなたって人は……』」

P「『あなたって人は?』」

律子「『あなたって人は、ずるいですよ……』」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:19:52.29 ID:0xxcLnyk0
律子「プロデューサーの言われたように一通り読みましたが……それで、どうすればいいんですか?」

P「すまん、俺のセリフがまだ残ってるんだ。もう少しだけ付き合ってくれ」

律子「えっ?あぁ、はい。私の気が早かったですね、すみません」


P「じゃあ、やるぞ。……『おぅふっ』」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:25:10.04 ID:0xxcLnyk0
律子「……これで終わり――――――」チラッ

P「律子、結婚してくれないか?」

律子「……えっ?えぇっ!?えぇぇっ!?」オドオド

P「あぁ、間違えた。すまん、律子……」

律子「えっ?間違い……だったんですか?」

P「本当は、結婚を前提に付き合ってくれって言おうと思ったんだ」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:30:06.07 ID:0xxcLnyk0
律子「!? あのプロデューサー、これは演技なんですか?それとも……本心なんですか?」

P「……律子、俺は律子の事が好きだ」

P「この気持ちに偽りはない」

律子「プロデューサー……」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 18:41:07.17 ID:0xxcLnyk0
――――――
――――
――

一人の事務員が書いた妄想小説で一つの恋が実り
それを知ったアイドル達が事務員に嘆願する日々が暫く続いた。

そして、


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/05(木) 19:00:23.98 ID:0xxcLnyk0
P「あの時は、ビックリしたか?」

律子「あの時って?」

P「ほら、俺がプロポーズした時だよ」

律子「あぁ……。実は、あの時告白されるんじゃないかなって薄々は気付いてたんだけどね」

P「えっ!?本当に?」

律子「そりゃあ、告白前にあんな前フリやっちゃうんですもん。鈍感な人でも気付くわよ」

91: 律子「気付くわよ」→律子「気付きますよ」 2012/07/05(木) 19:08:27.52 ID:0xxcLnyk0
P「あはははは……」

律子「もしかして、バレないと思ったとか?」

P「」コクリ

律子「あっはは!なんていうか、プロデューサーらしくて……いや今は違いましたね」


「ダーリンのそういうところも、大好きですよ」

「ずっと、ずーっと一緒にいましょうね」     完

引用元: P「律子、ちょっといいか?」 律子「はい、なんですか?」