1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:37:57.61 ID:bf9xpoWn0
あの時、まさかこうなるなんて思ってもなかったんだ・・・
俺はクリスティーナを助けれる、未来の俺がそう断言したように。
希望に満ち溢れていたんだ。
岡部「未来の俺のSDメールを見て俺は7/28日にもう一度飛ぶことにした」

岡部「(今度こそ紅莉栖を助ける、絶対に)」

岡部「よし、これで準備は整った」

まゆり「オカリン、すぐ帰ってくるよね?」

岡部「ああ、1分もしないうちに戻ってくるだろう」

鈴羽「オカリンおじさん、いくよ!、あ、ケータイはおいていってね、あっちのおじさんのケータイと一緒になったら困るからさ」

岡部「まゆり、これを」

まゆり「オカリン・・・、いってらっしゃい」


そして俺はタイムマシンに乗り込んだ

鈴羽「つかまっててね」

岡部「(絶対に助けるからな、紅莉栖・・・・・)」 





3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:41:00.93 ID:bf9xpoWn0

鈴羽「あ、っれ・・・・・・?」

岡部「どうした、鈴羽?」

鈴羽「オカリンおじさん、ごめん、2010年7/27日にあわせたはずなんだけどタイマーの表示がめちゃくちゃに動いてる!」

岡部「な、なんだって・・・!どういうことだ!?」

鈴羽「わ、わかんないよー制御不能ッ、おじさん、どの世界線に飛ばされるかわからないっ
このままじゃ牧瀬紅莉栖もおろか2010年にたどり着くことすら出来ないかもしれないッ」

岡部「じょ、冗談だろ・・・?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:44:17.47 ID:bf9xpoWn0

鈴羽「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した」

岡部「お、おい鈴羽ぁあああ!」

ずぅぅぅうん!と大きな音とともにタイムマシンは着陸した

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:46:22.97 ID:bf9xpoWn0

岡部「(気を失っている鈴羽を担いでタイムマシンから降りた。)」

岡部「ここは、どこだ・・・?」

?「誰ダッ!」

岡部「なっ、見られた・・・?」

?「お前たちは何ものだ!?」

岡部「え、えーとその・・・けして怪しいものでは」

?「十分怪しいな」

岡部「」

?「名を名乗りたまえ」

岡部「俺はほう・・・っと、岡部倫太郎です」

?「その背中の子は?」

岡部「こいつは・・・俺のつれの阿万音鈴羽」

?「その後ろのでかいものはなんだ?」

岡部「あれは・・・、その、タイムマシン」

?「タイムマシン?なんだそれは?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:49:50.06 ID:bf9xpoWn0


岡部「俺たちは、未来から来たんです、あれに乗って」

??「未来・・・、おもしろそうですね、言い忘れました私の名前は漆原栄輔」

岡部「うるしばら・・・ってことはここは柳林神社?」

栄輔「よく知っていますね、ここは柳林神社です」

岡部「(たしかタイムマシンはラジカンの屋上に出現するようにセットしたと鈴羽がいっていたな、
それなのにどうして)」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:54:03.47 ID:bf9xpoWn0

岡部「い、今は何年の何月何日ですか?」

栄輔「?おかしなことを聞きますね 1965年の7/27日ですよ」

岡部「な、なんだとッ・・・・・・!45年前に飛んだというのか?・・・」

岡部「俺だ、まずいことになった、
これはどうやら機関の陰謀らしい、ああ、この危機を乗り越えてみせるさ、エル・プサイ・コングルゥ」




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:55:03.32 ID:bf9xpoWn0


******



岡部「(2010年に戻ろうとも燃料切れでタイムマシンは使えず、俺たちはこの時代でがむしゃらになって働いた)」

岡部「(そしてあることに気がつく、そうだ、この時代でもあいつらを俺は助けることができる、俺しか助けられない
そう思った)」

岡部「(必ず紅莉栖を救ってみせる、あのときできなかったことをこの時代で・・・、何をやっててもあいつを俺が
助けてみせるー)」

岡部「(それから年月が過ぎていった)」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 15:59:30.16 ID:bf9xpoWn0

2011年――


岡部「(1年前俺たちはSERNにつかまってしまった。まゆりを助けるかわりに俺たちは人質にされた)」

岡部「(まゆりさえ助かるならそれでいいと思った)」

岡部「(今はSERNの機関でタイムマシンを無理やり研究させられている)」

岡部「(何の成果もなくただ1年がすぎようとしたとき、俺はSERNの一番偉いといわれている幹部に呼び出しをされた)」

岡部「(だがSERNに拉致されるが不思議と待遇はよかった気がする――)」

ラウンダー「ほらとっとと歩け!」

岡部「くっそ!(両手を拘束されて身動きが取れない)」

岡部「どこに連れて行く気だ!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:04:23.99 ID:bf9xpoWn0


ラウンダー「SERNのリーダー、そして300人委員会のTOPのところだ」

岡部「な、なんだとッ」

??「放しなさいよ!どこにつれていく気!?」

岡部「(これは紅莉栖の声、まさか紅莉栖も?)」

紅莉栖「お、岡部ッ!これはどういうこと?!」

岡部「紅莉栖!ぶじだったか!」

紅莉栖「ええ、私はなんとか、あんたも無事で安心したわ」

岡部「(かれこれSERNに拉致されて紅莉栖と会うのは1年ぶりぐらいだった)」

ラウンダー「岡部倫太郎、貴様は目隠しをするようにといわれている」

岡部「なん、だとッ」

岡部「(思いっきり暴れてやるが目隠しをされてしまう)」

紅莉栖「岡部だけ?」

岡部「(そして俺と紅莉栖はSERNの最上階の社長室へと連れて行かれた)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:09:26.41 ID:bf9xpoWn0

紅莉栖「!!!橋田、橋田も無事だったのね!」

岡部「ダルがいるのか!?」

ダル「オカリン!牧瀬氏!」

岡部「(どうやら社長室に呼ばれたのは俺と紅莉栖とダルの3人のようだった)」

???「ようこそ、SERNの社長室へ。やっと会えたな、貴様たち・・・」

紅莉栖「仮面・・・?お前が、SERNのリーダー・・・・ッ、」

ダル「300人委員会の四天王の一人、そしてSERNのリーダー、迫力が違うお・・・」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:10:43.16 ID:bf9xpoWn0
岡部「(目隠しをされていてもその迫力は伝わってくる)貴様!こんなところに呼び出して俺たちをどうする気だ!?」

???「ククク。さて、どうされたい?岡部倫太郎」

岡部「逃がして欲しい。といったら逃がしてでもくれるのかよッ」

???「そうだな、俺はそのためにお前たちをここに呼んだ」


岡部「な、に・・・・?」

???「お前たちをここから逃がしてやると言っているのだ」

ダル「拉致しておいてそれはないんじゃね・・・?」

???「だが、条件つきだ」

紅莉栖「汚いわよ!!!!」

???「さて、ここで俺の正体をお前たちに明かしてやろう」

岡部「正体だと・・・・?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:12:39.70 ID:bf9xpoWn0

???「この顔を見て貴様らはどう思うかな」

仮面を外すと床に仮面が投げ捨てられる音がした―――


紅莉栖「なっ、冗談、やめてよ・・・」

ダル「・・・・・どういうこと・・・?」

岡部「どうしたんだ!お前たちっ!」


???「俺の名前は鳳凰院凶真・・・・」


岡部「なん、だって・・・・・・・!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:18:02.11 ID:bf9xpoWn0

β岡部「鳳凰院凶真こと、岡部倫太郎、だ」

紅莉栖「どうして岡部が二人いるの?」

β岡部「岡部倫太郎という名前はもう45年前に捨てたがな」

紅莉栖「45年前に捨てた?」

β岡部「ああ、俺は45年前鈴羽のタイムマシンで1965年に飛んだ岡部倫太郎だ」

紅莉栖「阿万音さんの・・?そんなことってありえるの?」

岡部「そんなことってあっていいのかよッ!」


β岡部「事故で過去に飛ばされた、それだけだよ」

紅莉栖「事故で飛ばされた・・・?二人岡部が存在していいものなの?」

β岡部「紅莉栖、貴様ならわかるだろう?なぜ岡部倫太郎が目隠しされているのか」

紅莉栖「まさか・・・、バタフライエフィクトを避けるため?」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:23:01.76 ID:bf9xpoWn0


β岡部「そういうことだ、目隠しを外せば世界はどちらかを認識し、そしてどちらかを選ぶことになるだろう」

岡部「なんだよ、それ・・・」

β岡部「いっただろう?お前たちを逃がしてやると。それはそういう意味だ」

岡部「貴様ッ!」

β岡部「さて、シュタインズ・ゲートへの扉はもう開いているぞ!俺はこの年月をかけてお前たちを監視してきた」

ダル「監視・・・?」

β岡部「ククク、知らないだろう?お前たちがSERNにさらわれる前の出来事など」

岡部「何を言いたい!?」

β岡部「教えてやろうではないかお前たちがSERNにさらわれなければまゆりも紅莉栖もしんでいた」

岡部「なんだって!!」

紅莉栖「私が・・・?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:33:07.17 ID:bf9xpoWn0



β岡部「あの日俺はSERNに拉致される前にSERNに殺されたまゆりを救うためにタイムリープをした」

紅莉栖「タイムリープマシーン!!!」

β岡部「そうだ、タイムリープマシーンは完璧だった。」

β岡部「何度も何度もタイムリープを繰り返してやっとの思いでまゆりも紅莉栖も救うことができるところまできていた」

β岡部「だが、紅莉栖を救うつもりが・・・」

β岡部「もう少しのはずだったんだ・・・、鈴羽のタイムマシンが途中で故障をしてしまった」

岡部「・・・・そんなの・・・、信じられるか」

β岡部「お前が信じなくてもこれは事実だ」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:39:36.23 ID:bf9xpoWn0

ダル「だったらなぜ僕たちを拉致・監禁したん?」

β岡部「そうするしかなかった。世界を騙す、そうすればどちらも助けることが出来る。」

β岡部「ラボ襲撃のときに萌郁にまゆりを麻酔銃で眠らせるように命令をした」

岡部「まゆりと俺たちを引き換えにSERNに連行させたのは・・・?」

β岡部「紅莉栖を助けるため」

β岡部「タイムマシンを完成するため」


紅莉栖「でも成果は得られなかったはず」

β岡部「十分成果は得たよ、紅莉栖、お前がかいた論文がな」

紅莉栖「ッ・・・!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:49:23.41 ID:bf9xpoWn0

β岡部「さて、牧瀬紅利栖よ、そこで何か疑問をもたないか?」

紅莉栖「疑問?」


β岡部「貴様と岡部倫太郎、まるで運命かのように巡り合った――」

β岡部「疑問に思わなかったか?」

岡部「!!!!」

β岡部「岡部倫太郎、貴様は気がついたようだな、そうだ、貴様と牧瀬紅莉栖がいなければタイムリープマシーンは完成しない」

β岡部「お前と紅莉栖がいなければいまだにタイムマシンは完成しない」

β岡部「そしてタイムマシンを作ろうとも思わなかっただろう」

β岡部「お前たちがめぐりあったのはすべてこの俺が最初から仕組んでいたことなのだよ」

紅莉栖「―――ッ!!!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 16:54:28.78 ID:bf9xpoWn0

β岡部「ククク」

岡部「どういうことだ!何がおかしい!何故貴様がっ!」

ダル「運命は最初から決められていたっていうことなん?」

岡部「どうしてそんな回りくどいことを・・・」

β岡部「お前たちが巡り合わなければタイムマシンは完成しない、そしてお前たちも助けることが出来ない」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:00:33.43 ID:bf9xpoWn0

β岡部「簡単なことだろ?だったらこの俺がやるしかない、そう思ったのさ」

β岡部「最初SERNはたんなるタイムマシンを研究している機関だった。」

β岡部「それを俺と鈴羽で買取、大きな機関へと成長させた」

β岡部「戦後まもない時期だったから俺たちはがむしゃらに働いた。少しの金でSERNはすんなり買い取りできたのだよ」

岡部「冗談、だろう・・・・」

β岡部「冗談ではない、事実。そして時期がきたときに俺はお前たちを監視の下に置いた」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:10:44.22 ID:bf9xpoWn0



β岡部「自分なりにいい部屋を借りられてうまくいったと思わなかったか?」

岡部「もし、そのミスターブラウンの工房を借りなかったらどうした?」

β岡部「ふん、俺は誰だと思っている?俺はお前だ、そして俺はお前の部屋の借りる日を知っている」

β岡部「俺はお前だからな、それでもそこを借りなかった場合も手を打っていた。かならずそこを借りるようにな」

β岡部「あのアパートにはSERNへの回線がつながっている。あれも俺が仕組んだものだ」

ダル「あれは何かおかしいと思ったんだよ!そういうことだったのか・・・」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:18:52.83 ID:bf9xpoWn0

β岡部「ククク、お前たちの運命は最初から決められいた。」

β岡部「それを知っているのはこの俺だけ!」

β岡部「これを知ってお前たちは絶望したか?」

β岡部「それとも俺を悪魔だと思ったか?俺は狂気のマッドサイエンティストだ!」

岡部「・・・まさか、俺のケータイに首とゼリーのシャメを送ってきたのもお前だというのか?」

β岡部「そうだ!」

岡部「ふ、フゥーハハハ、お前は本物のマッドサイエンティストだな!!」

紅莉栖「ちょっと岡部、こんな時に高笑いやめなさいよ!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:24:51.39 ID:bf9xpoWn0


紅莉栖「ねえ、まさかと思うけど、岡部と私が最初に出会ったあの公演もあんたが仕組んでたとでもいうの?」

β岡部「よく気づいたな。俺が仕組んだ。」

β岡部「脳科学専攻のお前にわざとタイムマシンの話をするように頼んだのもこの俺なのだよ」

紅莉栖「やっぱりそうか、なんで脳科学専攻の私がタイムマシンについて話さなければならないのかって疑問に思ってたのよ」

β岡部「これもお前と岡部倫太郎をめぐり合わせるため」

β岡部「運命石の扉なんかではない」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:27:53.71 ID:bf9xpoWn0


β岡部「そしてもう一つ。サイエンス誌に牧瀬紅莉栖の論文を載せるよう頼んだのも俺」

紅莉栖「な、なんですって・・・!!」

ダル「そんな、それも決められてたということなのかお」

β岡部「高い金を積んだらすんなり受け入れてくれたよ。ククク」

紅莉栖「許さない・・・!!!!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:30:46.60 ID:bf9xpoWn0


β岡部「すべてはまゆりと紅莉栖を助けるため、そして岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖をめぐりあわせるため」

β岡部「すまないと思っている、謝ったって許されることではないと思う」

β岡部「それでも俺はお前たちを守りたかった」

β岡部「この命を捨てても」

β岡部「恨んでくれてもかまわないさ」

β岡部「すべてはシュタインズゲートの選択なんかではない」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 17:56:08.73 ID:bf9xpoWn0

β岡部「そんなものはこの世にはないのさ」

岡部「お前、辛かったな・・・」

β岡部「なぜだ、なぜそう思う!?」

岡部「すべての人生を俺たちのために・・・、ここまでしてくれた」

紅莉栖「岡部、何いってるのよ!こいつは恨む対称なのよ!!」
 

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:00:37.35 ID:bf9xpoWn0


岡部「紅莉栖、もういいんだ、許してやってくれ、もし俺たちがあのとき捕まってなかったら・・・」

岡部「何度も何度もタイムリープを繰り返し」

岡部「そしてこの老けた俺の人生のようになる」

岡部「俺がもしラボメンとまゆりが死んだらこの俺のようになるだろう」

岡部「何をしても助ける、どんなことをしてても助けるだろう」

岡部「たとえ遠い過去にふっとばされてもだ」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:08:09.76 ID:bf9xpoWn0


紅莉栖「まゆりを助けるためならなんだってするっていうの!?」

岡部「そうだ、俺はそういう男だ、そしてこいつ―、こいつは牧瀬紅莉栖のことを」

岡部「愛している」

β岡部「・・・・・」

紅莉栖「えっ・・・・・・!!」

岡部「この世界線ではまゆりはしなない、でも紅莉栖はしんでしまう」

岡部「俺はたかが3週間あっただけの女を助けようなんて思わない」

紅莉栖「それって酷くね?」

岡部「俺は狂気のマッドサイエンティストだからな!!助手よりまゆりを選ぶだろう」

岡部「フゥーハハハ!」

ダル「オカリンヒドス」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:15:24.42 ID:bf9xpoWn0

岡部「俺は大切な女と幼馴染なんて天秤にかけられない性格なのだよ」

岡部「なあ、そうだろう?もう一人の俺よ」

β岡部「よくわかっているなさすが俺だ。俺は牧瀬紅莉栖を愛していた。だから救おうと思った。」


紅莉栖「えっ、ちょ、今、うそ、岡部が私をっ!?」


岡部「俺はお前なんか好きじゃないから安心しろ!」

ダル「男のツンデレとか誰得?」

β岡部「さて、おしゃべりはこれでおしまいだ」

岡部「・・・・?」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:19:41.95 ID:bf9xpoWn0

β岡部「岡部倫太郎、お前とこの俺、賭けをしないか?」

岡部「賭けだと・・・・・・?」

β岡部「ああ、シュタインズ・ゲートの扉の準備はもう出来てあるそのために俺はお前たちをここに呼んだ」

岡部「シュタインズ・ゲートの扉だと?」

ダル「オカリンの口癖だおね?」

岡部「それは一体なんなのだ・・・・?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:27:56.45 ID:bf9xpoWn0


β岡部「その言葉には得に意味はないが、誰も知らない世界線へとたどり着ける」

β岡部「誰にも観測をされていないたった一つの世界線」

β岡部「タイムマシンが故障しなければ俺はそこへたどり着けるはずだった」

β岡部「だが、タイムマシンが故障し俺はそこへたどり着くのは不可能となった」

β岡部「だが、今回は違う、もう過去の俺も同じ過ちを繰り返すことのない」

β岡部「そんな世界線がこの先にはまっている」

β岡部「そこはもう牧瀬紅莉栖と会うことは出来ない世界線かもしれない」

β岡部「お前はどちらを選ぶか?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:32:14.64 ID:bf9xpoWn0


β岡部「さて、目隠しを外せ、世界はどちらを認識するかな?」

紅莉栖「岡部!これは罠よ!!絶対目隠しとっちゃだめっ!」

ダル「オカリン消えちゃうかもしれんお!!」

紅莉栖「岡部ぇえええ!!この岡部はタイムパラドックスも計算にいれている!」

紅莉栖「岡部ッ!」

岡部「ッ」

β岡部「ククク、さて、戦いの幕開けだ!!岡部倫太郎!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:41:01.03 ID:bf9xpoWn0



ダル「く、狂ってやがる・・・!」


岡部「(後ろのラウンダーが結ばれていた俺の両手を解いた)」

岡部「(目隠しを外すのは俺の自由ということか)」

岡部「(こいつは世界に戦いを挑んでいた、俺にはシュタインズ・ゲートへたどり着く資格はあるのだろうか)」

岡部「(世界に戦いを挑んだこいつがシュタインズ・ゲートにたどり着くべきなのではないのか?)」

岡部「(俺はどうすればいい?)」

岡部「(目隠しを外せばどちらかがシュタインズ・ゲートへたどり着くことが出来る・・・)」

岡部「(どちらを選ぶことはできない)」

岡部「(選択は一つだけ)」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:42:39.27 ID:bf9xpoWn0
岡部「(これは運だ・・・・・!)」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:46:38.66 ID:bf9xpoWn0


岡部「(スッ、と目隠しを外した)」

β岡部「外したか」

岡部「はじめましてだな、もう一人の俺よ」

β岡部「ああ、そうだな」

岡部「さて、俺たちどちらが消えるかか」

紅莉栖「岡部ぇえええ!っぅうう、」

岡部「紅莉栖!?どうした!!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:50:05.79 ID:bf9xpoWn0


ダル「牧瀬氏!!!」

紅莉栖「・・・・・」バタリ・・・

β岡部「いっただろ、牧瀬紅莉栖はこの世界線では死ぬ運命だとな」

β岡部「今ので世界線は変わった」

岡部「騙したな!!!!!!」

β岡部「ククク、いっただろう、これは賭けだとな」

β岡部「だが、助けることは可能だ」


β岡部「お前がタイムマシンを作り、そして過去を変えるのだ」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:54:09.71 ID:bf9xpoWn0

ダル「オカリン!牧瀬氏、息してない!」

岡部「紅莉栖!!紅莉栖ッ、紅莉栖ーー!」ギュッ、トダキシメル

岡部「どうしてだ、どうしてこんなこと、どうして、俺はお前を・・・ッ!」

岡部「許さないッ!!!!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:55:56.39 ID:bf9xpoWn0



β岡部「お前とていっただろ?紅莉栖とまゆり、どちらを助けるか、と」

β岡部「俺はまゆりを選んだ、まったくその通りだよ」

β岡部「お前は俺だ」

β岡部「俺はお前だ」

β岡部「考えることは同じなのだよっ、クックックッー」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 18:59:22.79 ID:bf9xpoWn0



β岡部「(俺はこれで紅莉栖を3回殺した)」

β岡部「(でもこうすることしかお前たちを守ることはできない)」

β岡部「(シュタインズ・ゲートの扉は開いている。あとはタイムマシンをつくり、そして鈴羽を送り出せば・・・)」

β岡部「(この俺に紅莉栖を殺すことはさせたくなかった。)」

β岡部「(本当にすまない、紅莉栖、俺はお前を助けることはできない)」

β岡部「(だが、この俺はお前を助けることはできる)」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:04:10.83 ID:bf9xpoWn0


β岡部「(俺はもうじき世界に消されてしまうだろう)」

β岡部「(賭けにはこの俺が勝つ様に俺が仕掛けた)」

β岡部「(俺ももう60歳、年だな)」

β岡部「(タイムマシンを完成させるタネはもう出来てある・・・)」

β岡部「(あとはこいつらにまかせることにしようではないか・・・)」

β岡部「(俺はもう疲れたよ、紅莉栖、お前の元にいけるかな?俺は地獄行きかな?)」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:07:54.62 ID:bf9xpoWn0



β岡部「(こいつらからうばったタイムリープマシーンは起動してある・・・がんばれよ)」

β岡部「(俺は岡部倫太郎から奪い取ったケータイを手にし、そしてDメールを送った)」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:12:19.00 ID:bf9xpoWn0



岡部「(気がついたら俺はラジカンの上に居た)」

鈴羽「オカリンおじさん!!ねえってば、聞いてるの!?」

岡部「あれ、鈴羽!?俺は今まで何をしていた!?」

鈴羽「何いってるのさ!これから牧瀬紅莉栖の救出にいくんでしょ!」

鈴羽「ねえ、しっかりしてよ、もう!」

岡部「紅莉栖の救出だと・・・?俺はたしかSERNの本拠地にいて、もう一人の俺と会話していて・・?はて・・・?」

ダル「おーいオカリンー大丈夫?しっかりしてくれよ!」

まゆり「オカリン、牧瀬さんを助けにいくんでしょ?」

岡部「ああ、そうだった、ではいってくるとしようではないか!」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:13:33.89 ID:bf9xpoWn0
岡部「(今度こそ紅莉栖を助ける、絶対に)」

岡部「よし、これで準備は整った」

まゆり「オカリン、すぐ帰ってくるよね?」

岡部「ああ、1分もしないうちに戻ってくるだろう」

鈴羽「オカリンおじさん、いくよ!、あ、ケータイはおいていってね、あっちのおじさんのケータイと一緒になったら困るからさ」

岡部「まゆり、これを」

まゆり「オカリン・・・、いってらっしゃい」


そして俺はタイムマシンに乗り込んだ

鈴羽「つかまっててね」

岡部「(絶対に助けるからな、紅莉栖・・・・・)」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:16:14.67 ID:bf9xpoWn0


岡部「(お前の意思はついだ、かならず紅莉栖を救って見せる)」

岡部「(この俺ならできるんだろ?)」

岡部「(事故にならなく、そして、1965年にも飛ばされず、)」

岡部「(7/28日にたどり着くことができるんだろう?」

岡部「(ああ、俺はやってみせるさ、必ずな!)」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:23:42.46 ID:bf9xpoWn0



――そしてタイムマシンは7/28日に無事到着した。


そして俺は紅莉栖を無事に救出することができた。中鉢と遣り合ってひどい怪我を覆ったが
こんな怪我はあの男の意思が俺の中にある今、
どってことはなかった。
ただ、紅莉栖を助けられたという喜びだけが大きかった。
怪我のせいで1ヶ月入院したがそれも今日で退院。
俺は無事、シュタインズ・ゲートへとたどり着くことが出来た。



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:28:12.21 ID:bf9xpoWn0


岡部「(もう紅莉栖と会うことはないだろう)」

岡部「(それはそれでいい、あいつがこの世界のどこかでちゃんと生きているならば)」

岡部「(誰の手にも運命を握られないこの世界線であいつは生きている)」

岡部「(もしこの世界線で俺とあいつが巡り合ったらそれはそれで素敵なことなのだ)」

岡部「(誰かに決められた運命なんかではない必然なのだ)」

岡部「(まるで何光年も会うことの出来ない彦星と織姫のように)」

岡部「(俺たちは何をしても巡り合う運命なのだ)」

岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストが何をスイーツなことを言っているのだ」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:35:34.84 ID:bf9xpoWn0


まゆり「オカリン、どうしたの?どこか具合悪いの?」

岡部「大丈夫だ、どこも悪くはないぞ、」

まゆり「ずっとオカリン入院中うなされてたから」

ダル「本当びっくりしたおあのオカリンが血まみれで倒れてたんだから」

岡部「あのときはすまなかったな」

ダル「本当に記憶がないん?」

岡部「うむ」

まゆり「不思議だねえーえへへー」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:36:42.47 ID:bf9xpoWn0



ちゃらちゃら~♪

ダル「ん?オカリン、ケータイがなってるお」

岡部「誰だ?番号は、知らない番号だな」

まゆり「出ないのー?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:40:08.13 ID:bf9xpoWn0



岡部「(一体誰だ?)」ピッ

???「岡部ッ!!!!」

岡部「(なんだと、この声はー)!!!」

???「よかった、繋がった!繋がらなかったらどうしようかと思ったわよ!」

岡部「どうしてお前が、お前がッ、まさかお前、記憶が!?」


???「ええ、思い出した、何度も何度もあんたを探して、私を助けれくれた人を探して、」

???「でも見つからなくて、アメリカに戻ってきたら、思い出したの!」

岡部「紅莉栖!!!」

まゆり「ほえ?」

ダル「クリス?だれぞ?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/08(日) 19:43:10.36 ID:bf9xpoWn0


紅莉栖「思い出したとき怖かったんだからな!ねえ、岡部、ここがシュタインズ・ゲート?」

岡部「ああ、そうらしいな、ここがあいつの言っていたシュタインズ・ゲートだ」

紅莉栖「そう。たどりついたのが岡部だったのね、よかった」


岡部「ああ、これもシュタインズ・ゲートの選択だよ、」


岡部「エル・プサイ・コングルゥ」


終わり」

引用元: 岡部「60歳。俺ももう年だな」