20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:20:48.19 ID:UJ7uKteY0
紬(えっ・・・今唯ちゃんが私の事紬・・・って)

紬「ゆ、唯ちゃん今わた」

律「やっほー!部長の登場だー!」

澪「悪い、途中さわ子先生と会って少し遅れた」

唯「二人ともおっそーい!あずにゃんまだ来ないし!」

澪「梓は今日家庭の用事で来れないって行ってたぞ」

唯「えー・・・じゃああずにゃんの分のケーキ貰いっ」

律「あ、唯ずるいぞ!ここは部長の私だろ!」

唯「え~早い者勝ちだよねムギちゃん!」

紬「えっ?あぁ・・・そうね半分ずづじゃ駄目かしら?」

律「むーそうだな」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:28:23.90 ID:UJ7uKteY0
紬(結局唯ちゃんは何で・・・私の聞き間違いかな・・・)

唯「ムギちゃーん今日は何~?」ニコニコ

澪「催促するなよ・・・」

律「なんだかんだで澪も楽しみにしてるくせに~」

澪「うっ・・・まぁ折角ムギが好意で持ってきてくれてるわけだし・・・それを断るのも・・・美味しいし・・・」

律「あーわかったわかった私が悪かったって~」

紬「はい唯ちゃん今日はロールケーキ!」

唯「おぉ~!待ってました~!」

律「待ってましたー!」

唯「いただきまーす!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:32:39.67 ID:UJ7uKteY0
・・・

唯「ふーご馳走様ムギちゃん!」

紬「お粗末様~♪」

律「紅茶おかわりー!」

澪「部長なんだからたまには自分で淹れたらどうだ?」

律「私が淹れられると思ってるのか!」

唯「じゃあ私が淹れる!」ハイッ

澪「えっ」

律「えっ」

唯「二人ともその反応は予測してましたぜっ!」

紬「でも唯ちゃんならきっと大丈夫よ~」

唯「まかせなさいっ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:35:23.56 ID:UJ7uKteY0
唯「おまたせー!」

律「思ったより早かったな」

澪「まぁムギが凄すぎるだけな気もするけど」

紬「初めてにしては十分早いわよ~」

唯「はいりっちゃん!とりあえず飲んでみてよ!」

律「じゃあ頂くか・・・」

澪「私も」

唯「ムギちゃんにはいつもお世話になってるしね!はいっどーぞ!」

紬「ありがと~♪」

律「おっ・・・コレは・・・」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:38:34.72 ID:UJ7uKteY0
澪「・・・普通だ」

律「うん!普通!」

唯「え~!?」

紬「あら?普通に美味しいけど・・・?」

律「うん、普通に美味しいからちょっとビックリした」

唯「えぇ!?りっちゃんはともかく澪ちゃんは信じてたのに!」

澪「ごめんごめん、でも美味しいよ」

唯「えっへん!」

紬「でも初めてでここまで淹れられるのは凄いわよ?」

唯「いつもムギちゃんが入れてくれるの見てたからね!」

紬「あら嬉しい」ニコッ

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:43:29.27 ID:UJ7uKteY0
律「・・唯の恩返し」ボソッ

澪「ちょ、律やめろっ!」クスッ

紬「唯ちゃんありがとう、とても美味しかった!」

唯「いやいやー!むしろいつもありがとうだよ!」

紬「ふふっじゃあ片付けは私がやるね?」

唯「折角だから全部やるよー!」

紬「あら、じゃあ一緒に運ぶ!」

唯「ありがとー!」

紬「片付けちゃうね?」

律「おぉすまんっ!」

澪「ありがとうムギ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:48:20.19 ID:UJ7uKteY0
唯「あ、そこに置いておいてくれれば残りは任せてくださいなっ!」フンスッ

紬「じゃあお願いしようかしら?」

唯「うん!ムギちゃんは休んでてー」

紬「ありがとう」ニコッ

紬(・・・いつもの唯ちゃんよね)

紬(いつも優しいけど今日はもっと優しく感じる・・・)

紬(・・・あんまり気にしすぎちゃ駄目よね)

律「おっムギ!唯に任せて平気かー?」ニヤニヤ

紬「きっと大丈夫よ~唯ちゃんは出来る子だもの」

澪「普段からもっとやる気があったら凄いんだろうけどな・・・」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:51:51.16 ID:UJ7uKteY0
・・・

澪「・・・結局今日も練習は殆どしなかったな」

律「唯がドラム叩き始めたからな」

唯「面白かったです!」

紬「よかったわね唯ちゃん」

澪「まぁ梓も居ないしあんまり根詰めるよりは良いのかな・・・」

律「それにしても今日の唯はアグレッシブだったな!」

唯「仕事の出来る女・・・平沢唯!」キリッ

紬「かっこいい~!」

澪「じゃあ普段のムギはエリートだな」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:54:28.46 ID:UJ7uKteY0
紬「そんなことないよ~」

唯「ムギちゃんにはいつも助けてもらってるからね!」

律「おぉ!唯偉いぞっ!」

澪「部長も少しは見習うべきだな」

律「・・・唯頑張れっ!」

澪「おい」

唯「じゃあ澪ちゃんりっちゃんまた明日ねー!」

澪「また明日」

律「遅刻するなよー!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:59:07.22 ID:UJ7uKteY0
紬「今日はありがとう♪」

唯「いつもムギちゃんに淹れて貰ってるからね!」

紬「ふふっ、じゃあ私駅行くね!」

唯「うん!明日のおやつも楽しみにしてるねっ!」ダキッ

紬「じゃあ唯ちゃんの好きなもの選んじゃおっか!」

唯「おぉ!ありがたやーありがたやー!」

紬「じゃあまた明日ね!」

唯「うん!また明日ね・・・紬」ボソッ

紬「!」

唯「ばいばーい!」タッタッ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:04:56.48 ID:UJ7uKteY0
紬「えっ唯ちゃ・・・」

紬(行っちゃった・・・でもやっぱり)

紬(急に紬って・・・急にどうしたんだろ・・・)

紬(と、とりあえず帰りながら考えよっ)

紬(・・・)

紬(紬・・・か)

紬(おかしいな、お父様にはそう呼ばれてるのに唯ちゃんに呼ばれると何か・・・違和感?)

紬(別に嫌って訳じゃないし今まで無かったあだ名で呼んでくれるのも嬉しい・・・でも何で?)

紬(む~・・・)

紬(わぁ~唯ちゃんどうしたんだろ・・・)

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:20:20.36 ID:UJ7uKteY0
唯「ただいまー!」

憂「おかえりお姉ちゃん!」

唯「ふぅ走ってきたからちょっと疲れたよ~」

憂「あれ?見たいテレビとかあったけ?」

唯「いや~お姉ちゃんって生き物はたまに走りたくなるのだよ憂さん!」

憂「そうなの?」キョトン

唯「そうなんですっ!」

憂「・・・あれ、お姉ちゃんちょっと顔赤いよ?」

唯「!あっ・・・多分走ってきたからかな~?先にお風呂行ってくるね!」

憂「後でタオル出しに行くね~」

唯「ありがとぉ!」

60:   2012/07/10(火) 18:42:27.03 ID:UJ7uKteY0
紬「ただいま~」

斉藤「お帰りなさいませ紬お嬢様」

紬「ただいま斉藤・・・ねぇ?」

斉藤「いかがなさいました?」

紬「その『お嬢様』抜きで私を呼んで見て?」

斉藤「・・・はて?紬様どうかされましたか」

紬「・・・いえ、なんでもないわ!ごめんなさい斉藤」

斉藤「いえ、御夕飯までもうしばらく掛かるとのことなので自室でお寛ぎ下さい」

紬「えぇありがとう、そうさせてもらうわニコッ

紬(・・・やっぱり唯ちゃんに呼ばれた感じとは違う)ガチャ

紬「ふむぅ・・・」ポムッ

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:10:44.83 ID:UJ7uKteY0
おい誰か続き

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:20:55.55 ID:UJ7uKteY0
紬「ご馳走様」

紬父「どうした紬、食が細いようだが」

紬「ちょっと疲れてるみたいで・・・」

紬父「そうか明日に残らないようにしっかり休むといい」

紬「えぇ・・・おやすみなさい」

紬(食事中もシャワーを浴びてるときも考えてしまう・・・)

紬(いつものように唯ちゃんらしく呼んでくれたんだと思いたいけど)

紬(どうしても嫌なほうに考えがいっちゃう)

紬(でも嫌ってる感じには見えなかったから・・・真意がわからない・・・)

紬(・・・明日になったらいつも通りの唯ちゃんになってるのかな・・・)

紬「・・・もう寝ましょうか」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:27:02.65 ID:UJ7uKteY0
・・・

紬「行ってきます」

斉藤「お気をつけていってらっしゃいませ紬様」

紬(・・・斉藤も律儀ね)ニコッ

紬(・・・結局あまり寝れなかったなぁ)

紬(電車の待ち時間が過ぎるのがあっという間)

紬(・・・こんなに唯ちゃんの事考えてるの初めて)

紬(でもなんでだろ)

紬(嫌なことも考えちゃうけど・・・早く唯ちゃんに会いたいと思ってる私が居る)

紬(今日のおやつ喜んでくれるかな・・・)ニコニコ

115:  2012/07/10(火) 21:35:10.36 ID:UJ7uKteY0
紬「おはよー♪」

瀧「おっはー!」

姫子「おはようムギ」

澪「おはよう、少し暖かくなってきたな」

律「というかもう暑いんだよー!もー!!」キー

紬「りっちゃん朝から元気ー!」

律「ムギは暑くないのかー?髪とか蒸れたりさー」

紬「あらそれなら澪ちゃんだって同じじゃない」

澪「まあ正直少し邪魔というか・・・でも折角伸ばしたしなー」

紬「いきなり切るのもちょっとね」

唯「ムギちゃんおっはよぉぉ!!」ダキッ

紬「!」

117:   2012/07/10(火) 21:38:03.89 ID:UJ7uKteY0
律「唯おはよー丁度暑いって話してたのに抱きつくとは・・・流石は唯隊員・・・」

澪「確かに夏場だったら絵的にも暑そうだ・・・」

唯「皆おはよ!」

紬「・・・唯ちゃんおはよう!」ギュッ

唯「えへ~」

律「ムギの反撃だ!・・・って二人とも暑くないのか?」

紬「唯ちゃんはいつも暖かいよ?」

唯「えっへん!」

澪「えばる事なのかそれ・・・」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:45:43.85 ID:UJ7uKteY0
・・・

紬(結局放課後まで唯ちゃんはいつも通り・・・)

紬(やっぱり気のせいなのかな?)

紬(普段どおりの唯ちゃんを見てるとそんな気もしてくる)

唯「ムギちゃん!今日は楽しみにしてるよ!!」ビッ

紬「えぇ今日は皆が好きそうなの持ってきたの!ちょっと待っててね~」

梓「そういえば唯先輩、昨日はちゃんと練習したんですか?」

唯「もっちろんだよ!」

律「ドラムのな」

梓「へ?ドラム?」

澪「唯が急にドラム叩きたいって律と遊んでた」

唯「えっと・・・えへへ・・・」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:48:11.89 ID:UJ7uKteY0
梓「はぁ・・・まぁそんな感じだとは思ってましたけど」

律「あら随分信頼がありませんことね!」

唯「もう少しは先輩を信用してもいいですのよ!」

梓「昨日は何やったんですか?」

唯「ごめんなさいでした」

澪「今日は梓も居るしちゃんと練習出来そうかな」

紬「おまたせ~今日はシンプルにショートケーキにしてみました~♪」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:54:58.06 ID:UJ7uKteY0
唯「流石ムギちゃん!王道で攻めてくるとは!!」

律「今日も唯が淹れるのか?」

梓「えっ昨日何かあったんですか?」

澪「あぁ唯の気まぐれで昨日は唯が紅茶を淹れてくれたんだ」

唯「えっへん!」

梓「え・・・大丈夫・・・でした?」

唯「しどい!」

紬「とっても美味しかったわよ~最初の私なんかよりも上手!」

律「いやムギも最初から十分美味しかったけどな」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 22:05:27.14 ID:UJ7uKteY0
澪「実際どっちも美味しかったからな」

梓「正直以外でした・・・」ゴクリ

律「まぁ私たちも逆に裏切られた気分だった」

唯「む~!りっちゃんひどい~!」

律「はは、冗談冗談!」

紬「昨日は唯ちゃんに入れてもらっちゃったから今日は私が淹れるね」

唯「うん!ムギちゃんの紅茶飲みたいっ!」

紬「えへ、もう淹れちゃってるんだけどね」つ

律「おぉさんきゅ!」

唯「じゃあ頂きますか!」フンスッ

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 22:22:17.91 ID:UJ7uKteY0
唯「ん~・・・!美味しい~!!」

澪「いつも美味しいけど今回は何か更に美味しい気がする・・・」

律「確かに!やっぱショートケーキは一味違いますなっ!」

紬「ふふ、昨日唯ちゃんと約束したからね」ニコッ

律「なぁに~!?唯ずるいぞー!」

梓「でも結局皆好きですよねショートケーキ」

唯「あずにゃんいい事言った!」

澪「女の子は嫌いって子のが少ないと思うけど」

紬「でもちゃんと唯ちゃんの事考えて選んだよ?」ニコッ

唯「えへ~ムギちゃんありがとぉ~♪」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 22:27:39.60 ID:UJ7uKteY0
俺(ショートケーキか・・・お腹すいたなぁ)

俺(そういえば今日殆ど食ってないのかぁ)

俺(ちょっとご飯食べてこよっかなー・・・)チラッ

俺(・・・)

俺(誰か書いてくれてもいいんだよ・・・?)チラッ

俺(・・・ご飯たべよ)

154: ただいま 2012/07/10(火) 23:00:03.32 ID:UJ7uKteY0
律「唯するいー!私もー」

紬「今度りっちゃんの要望も聞くね」

律「やっりー!何にしよっかなー!」

澪「律はしたないぞ」

梓「まぁ唯先輩は憂にも頼めますしね」

唯「ムギちゃんのお菓子は憂とは別だよ~」

紬「あらあら」

梓「憂のクッキー美味しかったですけど・・・」

唯「勿論憂のお菓子も美味しいけどね!ムギちゃんのも美味しい!」どやっ

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:06:58.54 ID:UJ7uKteY0
・・・

澪「今日はちゃんと練習できてなによりだな」

梓「まぁそろそろ文化祭もありますしね」

律「ってことは明日はおしゃべりだな!」

澪「おいっ!」

唯「明日はカステラがいいな!」

紬「考えておくね」

律「あっ唯ずるいー!」

梓「カステラって何だかんだあんまり食べないですよね」

澪「確かに頂き物くらいかな・・・?」

律「んーそう考えると食べたくなってくるから不思議だよなー」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:11:23.48 ID:UJ7uKteY0
唯「じゃあ決定だね!」

紬「責任重大!」

律「うむ、よきにはからえ」

梓「それ使うタイミング合ってましたっけ」

律「わかんない☆」

澪「全く・・・」

梓「じゃあ私はちょっと買い物していくのでここで」

澪「あぁまた明日な」

律「無駄遣いは駄目ですよー!」

唯「あずにゃんまたねー!」

紬「また明日ね」

梓「はいっお疲れ様です!」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:15:57.95 ID:UJ7uKteY0
澪「じゃあ私たちも行くか」

律「だなーじゃあ唯、ムギまた明日ー」

唯「ばいばーい!」

紬「また明日ねー」

紬(・・・そういえば昨日はここで二人になったときに)

紬(・・・)

唯「あれ?ムギちゃんどうかした?」

紬「あ、いや明日のカステラのこと考えてたの!」

唯「なるほど!美味しいよねカステラ!」

紬「憂ちゃんなら作れるんじゃない?」

唯「んー多分作れると思う・・・」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:20:19.89 ID:UJ7uKteY0
紬「カステラってどうやって作るんだろうね」

唯「んー食べたいって言ったら作る憂が簡単に想像できるけど材料まではわかんない!」

紬「やっぱり憂ちゃん何でも出来ちゃうね」

唯「自慢の妹です!」

紬「じゃあ私もそろそろ行くね」

紬(・・・)

唯「うんっ!ムギちゃんまた明日ね~!」

紬「また明日ー」

紬(・・・普通だった・・・よね?)

紬(やっぱり私の勘違いだったのかな)

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:24:14.00 ID:UJ7uKteY0
紬(・・・気にしすぎだったのかな)

唯「」ギュッ

紬「ひゃっ!?」

唯「気をつけて帰ってね・・・紬・・・」

紬「ゆ、唯ちゃん!?」

唯「えへー後姿みたら抱きつきたくなっちゃった!」

紬「唯ちゃん・・・あ、あのっ!」

唯「!じゃ、じゃあまたねー!」タッ

紬「え・・・あっ・・・うん、また・・・明日・・・」ポカーン

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:30:35.81 ID:UJ7uKteY0
紬(えっと・・・)

紬(・・・)

紬(考え事してたら唯ちゃんに抱きしめられて)

紬(耳元でまた『紬』って・・・)

紬(なんだろう・・・いきなりすぎて頭が働かない・・・)

紬(でも嫌じゃない、むしろ嬉しいんだけど・・・)

紬(なんでいきなり・・・皆が居るときは普通だし・・・)

紬(・・・わかんないよぉ)

紬(・・・とりあえず明日は唯ちゃんのリクエストどおりカステラにしよっ)

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:37:42.50 ID:UJ7uKteY0
唯「た、ただい・・・ま・・・」フゥフゥ

憂「お、お姉ちゃん?どうしたのそんなに息切らして」

唯「いや、ちょっと、トレーニング、がてら、全力疾走、を・・・」

憂「もう・・・お水持ってくるから待っててね?」

唯「あ~り~が~とぉぉぉ・・・」

憂(?お姉ちゃん大丈夫かなぁ)

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:43:04.84 ID:UJ7uKteY0
・・・

紬(今日も全然寝れなかったなぁ・・・)ファァ

紬(別に普通に紬って呼ばれる分ならこんなに悩まないのに・・・)

紬(でも・・・紬って呼んでくれる唯ちゃん・・・なんかカッコよかった・・・)

紬(普段は天真爛漫で可愛い唯ちゃん)

紬(たまに見せてくれるカッコイイ唯ちゃん)

紬(どっちも私の仲良しの友人で・・・数日私を悩ませる子)

紬(でもこんなに悩んでるのに全然苦しくない)

紬(・・・とりあえず今日はカステラにしよっ!)

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:49:25.20 ID:UJ7uKteY0
・・・部活後、帰路・・・

律「やっぱり予想通りおじゃべりで終わったな!」

澪「なんで自信満々で言うんだよっ」ゴッ

梓「まぁこれもHTTらしいですけど」ニコッ

唯「今日も美味しかったよー?」

紬「期待にこたえられて何より♪」

澪「あ、律明日何してる?」

律「特に予定は無い!」

梓「私は憂達と出かけてきます」

澪「明日は休みだし買い物付き合ってくれないか?」

律「えぇー・・・澪の買い物全体的にピンクなんだもんなぁ」

澪「ピンク可愛いじゃないか!」

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 23:55:32.21 ID:UJ7uKteY0
唯「ムギちゃんは明日用事あるー?」

紬「んー特にない・・・かな?」

唯「じゃあ私達もどこか行かない!?」

紬「!」

紬「そうね、お出かけしましょうか!」

唯「おぉ!どこ行くどこ行くー!?」

紬「んー唯ちゃん行きたい所ある?」

唯「えっと・・・パッと出てこない!」

紬「じゃあ適当に色々見に行きましょうか」

唯「おー!じゃあ明日お昼過ぎに駅で!」

紬「えぇ」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:06:17.15 ID:c9+v/U7O0
・・・解散後・・・

紬(明日は唯ちゃんとお出掛けかぁ)

紬(楽しみだけど・・・今日は言ってくれなかったな)

紬(皆と別れて駅までいつも通り二人で話しながら歩いて)

紬(いつも通りの電車に乗ったけど)

紬(『紬』とは一度も・・・)

紬(流石に勘違いでは無さそうだし・・・)

紬(・・・でも明日は普通に楽しみだなぁ・・・)

紬(ふふっ翌日が楽しみで寝付けないなんて遠足前の子供みたい・・・)

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:23:21.88 ID:c9+v/U7O0
・・・翌日駅前・・・

紬(少し早かったかな?)

唯「わっ!」

紬「ひゃっ!!」ビクッ

唯「ムギちゃん私だよー!」

紬「唯ちゃんかぁ・・・ビックリしたぁ・・・」

唯「えへへごめんね?丁度来た時にムギちゃん見えたから脅かしちゃった」

紬「もう・・・唯ちゃん元気だね」ニコッ

唯「ふっふっふ!今日のためにパワーを蓄えておきましたからねっ!」フンスッ

紬「それは頼もしい~あ、何も決めてなかったけどどこ行く?」

唯「とりあえず気になったところ全部回っていこー!」

紬「お~♪」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:29:31.60 ID:c9+v/U7O0
・・・雑貨屋・・・

唯「ムギちゃんこれ可愛いい!」

紬「お花のヘアピン?唯ちゃん似合いそう!」

唯「こんな感じ~」セット

紬「とっても似合うと思う!」

唯「ムギちゃんもつけてみよう!髪長いし!」

紬「じゃあお揃いにしようかなっ」

唯「おぉ!」

紬「どう・・・かな?」セット

唯「ムギちゃん可愛いぃぃ!!すっごい似合うよ!」

紬「本当?じゃあ折角だし買っちゃおっかな!」

唯「お嬢さん・・・今日の道のりははまだまだありますぜ」フンスッ

紬「でも欲しくなっちゃった!買っちゃお♪」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:36:00.64 ID:c9+v/U7O0
唯「早かったね~」

紬「見に来てる人は多いけどレジは空いてたの!」

唯「よーしじゃあどんどん行こー!」

紬「おー!」


・・・楽器屋・・・

唯「いやー本当に可愛いギターいっぱいだねぇ」

紬「でも唯ちゃんにはギー太が一番似合うと思う!」

唯「えへへ~・・・あ、ギー太の弦買わないと・・・あずにゃんにまた怒られちゃう・・・」

紬「梓ちゃんしっかり者だもんね」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:40:22.21 ID:c9+v/U7O0
・・・雑貨屋・・・

紬「わー・・・」

唯「ムギちゃんどうしたのー?」

紬「12色ボールぺンだって!こんなに色あるんだぁ・・・」

唯「でも3色以外ってあんまり使わないんだよね」

紬「そうなの?」

唯「私はそうでした!」


・・・お茶専門店・・・

紬「コレは梓ちゃんが好きな紅茶の葉ね」

唯「すごい・・・見分けがつかない・・・」

紬「唯ちゃんが好きな赤い紅茶はコレね」

唯「あの甘い奴だね!」

紬「コレに少し砂糖大目に淹れると唯ちゃん好みかな」

唯「ほぇ~・・・あっこれは?」

紬「あっそれは~」

221: 雑貨屋は違う店と考えてくれればそれはとっても嬉しいなって 2012/07/11(水) 00:48:05.30 ID:c9+v/U7O0
・・・ゲーセン・・・

唯「とうっ!」カーン

紬「えいっ!」カーン

唯「とっ、あぁ・・・ムギちゃんすごーい!」ガシャン

紬「エアホッケーって初めてやったけど楽しいね!」

唯「よーし今度は私から!えいっ!」カンッ


・・・CDショップ・・・

紬「唯ちゃんは普段どんなの聞くの?」

唯「んー・・・Jpop?とかかな?」

紬「ふふ、よく分かってないって感じね」

唯「えへへ、お恥ずかしながら・・・」

紬「私は色々聞くけどあまり詳しいのは少ないなぁ」

唯「じゃあコレなんてどうでしょう!」

紬「・・・さわ子先生が好きそうね」ニコッ

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:53:07.90 ID:c9+v/U7O0
・・・公園・・・

唯「あー今日は楽しかったね~!」

紬「久しぶりにいっぱい歩いちゃった」

唯「ちょっと疲れちゃったね~」

紬「ね~あ、飲み物買って来るね」

唯「あ、私も行くー」タッ

紬「んー紅茶にしよっかな」ピッ

唯「じゃあ私も同じのにしよっ!」ピッ

紬「またお揃いだね」

唯「えへへー」ニコッ

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:59:21.71 ID:c9+v/U7O0
紬「はぁ今日は本当に楽しかった!誘ってくれてありがとう唯ちゃん!」

唯「私もムギちゃんと遊べて楽しかったよー!」

紬「楽しい時間って過ぎるの早いから・・・もう暗くなってきちゃったね・・・」

唯「うん・・・もうそろそろ帰る時間だね・・・」

紬(色々考えちゃってたけどやっぱり普通の唯ちゃんだ)

紬(どっちの唯ちゃんでも・・・一緒にいると楽しいなぁ)

紬(色々考えてたからもっと楽しくなったのかな?)

唯「・・・」

紬「・・・」ボー

唯「・・・紬」ボソッ

紬「!」ビクッ

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:03:10.10 ID:c9+v/U7O0
唯「・・・」

紬「唯・・・ちゃん・・・?」

唯「・・・」

紬「・・・どうかしたの?」

唯「いやー・・・」

紬「・・・悩み事とか?相談できることなら相談に乗るよ?」

唯「うん・・・」

紬「あ、話辛いことなら無理に話さなくて平気!でも私はいつでも唯ちゃんの味方だもん!」

唯「ムギちゃん・・・」

232: 誤爆は文化 2012/07/11(水) 01:13:12.53 ID:c9+v/U7O0
唯「ムギちゃんあのね・・・何回かだけなんだけど」

紬「うん」

唯「私の変化って・・・気づいた・・・?」

紬「えっと紅茶を淹れてくれたり・・・」

唯「・・・他は?」

紬「えっと、もしかして・・・私の名前・・・?」

唯「・・・うん」

紬「最初に部室で聞いたときは聞き間違えかと思ったんだけど・・・何回か聞いて・・・」

唯「・・・うん」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:18:10.93 ID:c9+v/U7O0
紬「ごめん・・・気づいてたけど・・・唯ちゃんの意図が分からなかったから・・・」

唯「あれはね、ムギちゃんの気を引こうと思ったんだ・・・」

紬「・・・えっ?」

唯「いつからかわからないんだけど、ね」

唯「気づいたらムギちゃんのこといっぱい考えるようになってたの」

紬「・・・」

唯「それで、ね・・・ムギちゃんにもっと私の事考えてもらいたいなって・・・ね・・・」

紬「・・・うん」

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:23:31.07 ID:c9+v/U7O0
唯「それで部室、で、ちょっとだけ・・・勇気出して」グスッ

唯「呼んでみたん、だけどね・・・」

紬「・・・うん」

唯「ちょっと失敗、しちゃったから、駅でね、別れるときに・・・」

唯「もう一回だけ、ね、呼んでみたんだけど・・・」

紬「・・・えぇ」

唯「次の日になっても・・・ムギちゃんはいつものムギちゃんで・・・」

唯「だから、次はもうちょっとだけ・・・勇気、出してみたんだけど・・・ね」ポロポロ

紬「・・・」グッ

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:28:48.16 ID:c9+v/U7O0
唯「それでも・・・その次の日の、ムギちゃんは、ね」

唯「いつもと同じ、だったの・・・」

紬「・・・」グスッ

唯「でも、ね、私はムギちゃんの事いっぱい、考えちゃうから」

唯「今日も、誘って・・・」

紬「唯ちゃん!!!」ギュッ

唯「ほぇ・・・」グスッ

紬「ごめんなさい・・・っ!ごめんなさい唯ちゃんっ!!」ポロポロ

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:35:24.30 ID:c9+v/U7O0
唯「どうし、て・・・?ムギちゃんが謝る、の・・・?」

紬「私が自分で・・・気づいてたのに!唯ちゃんが私に何かのサインを送ってるのには・・・気づいてたのにっ!!」ギュー

唯「ムギ・・・ちゃん・・・」

紬「唯ちゃんがこんなにも思いつめてたなんて思わなくて・・・っ!!」

唯「・・・」グスッ

紬「いままでの関係が壊れちゃうような、もしかしたら唯ちゃんに嫌われちゃったのかもって・・・っ!」

唯「そんなこと・・・あるわけ・・・」

紬「ううん、私が臆病だったから・・・大切な友人にこんなにも・・・!こんなにも辛い思いをさせちゃって・・・っ!」

紬「だから、唯ちゃん・・・ごめんなさいっ!」ポロポロ

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:39:08.44 ID:c9+v/U7O0
唯「・・・」

紬「ごめ・・・・・・さい・・・」ック

唯「・・・紬」

紬「えっ」

唯「」ギュッ

紬「唯・・・ちゃん・・・?」グスッ

唯「ありがと、ムギちゃん」

紬「・・・」

唯「ムギちゃんがこんなにも私の事考えてくれてた、思ってくれて泣いてくれた」

唯「私はコレだけで本当に嬉しいよ・・・?」

紬「唯ちゃん・・・」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:41:57.60 ID:c9+v/U7O0
唯「私はね?多分ムギちゃんが好きなんだと思う」

唯「勿論恋愛的な感情でね」

紬「・・・」グスッ

唯「まともに恋愛なんてしたこと無いけど・・・多分コレがそうなんだと思う」

唯「ムギちゃんと居ると暖かくて、ポワポワして、幸せな気持ちになれるんだ」

紬「うん・・・・・・うん・・・」

唯「でもね」

唯「この感情が正しいとは思わないんだ・・・」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:48:53.43 ID:c9+v/U7O0
紬「どういう・・・こと・・・?」

唯「私達は女の子同士だもん・・・私がどんなに好きになっても・・・」

唯「それで私の思いが通じたとしても・・・絶対幸せになれる!とは・・・言える自信が無いんだもん」グスッ

紬「そんな事・・・」

唯「ううん、同性だもん・・・だから、ね?もともと諦めて・・・は、いたんだ」ポロポロ

紬「・・・」ギュッ

唯「でもムギちゃんが好きなのも本当、嬉しかったのも本当・・・」

唯「気づいてからいつも・・・いつも思ってたし気づいてた・・・っ」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:51:58.45 ID:c9+v/U7O0
唯「理不尽だって・・・私だけこんなに、辛くて」

唯「でも・・・幸せで・・・」

唯「どうすればいいかなんて・・・っ!私にわかんなかったもんっ!!!!!」

紬「・・・」

唯「・・・」

紬「・・・唯ちゃん」

唯「・・・なにむgんっ」チュッ

紬「・・・」ギュッ

唯「えっ・・・今、えっ・・・」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:56:42.76 ID:c9+v/U7O0
紬「ごめんね唯ちゃん・・・私もね?ずっと唯ちゃんのこと考えてたの」

唯「・・・」ポー

紬「でも唯ちゃんの気持ちも分かった・・・だからコレは友達のキス」

唯「友達・・・の?」

紬「うん、これからもずっと一緒に遊ぼうって、誓い」

唯「これからも・・・一緒に居て、いいの?」

紬「私も唯ちゃんが好き、でも恋人にはなれない・・・」

紬「だから・・・コレじゃ、駄目・・・かな?」

唯「ううん・・・ムギ、ちゃ・・・ん、あり・・・が、t」フルフル

唯「ムギちゃぁぁぁぁん・・・っ!!!!!!」ポロポロ

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:03:18.98 ID:c9+v/U7O0
・・・後日・・・

紬(アレから唯ちゃん少しは落ち着いたかな・・・?)

紬(ふふっ、今思い返すとちょっと恥ずかしかったかな・・・?)

紬(あ、また唯ちゃんのこと考えちゃってる・・・)

紬(お天気もいいし・・・)

紬(・・・ま、いっか♪)

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:04:20.90 ID:c9+v/U7O0

紬「いってきまーす!」

斉藤「行ってらっしゃいませ紬お嬢様」

紬(・・・ふふっ流石斉藤ね)


紬(あの日から私達二人に一つだけ秘密が出来ました)

紬「~・・・あら?」

唯「・・・紬おはよっ!」

紬「・・・ふふっ」


紬「おはよっゆ~いっ!」

紬(唯と紬、二人だけの時間限定の・・・♪)


おわり

引用元: 唯「……紬」ボソ 紬「!?」ドッキーン