6 : KHL :2016/03/20(日) 20:52:42 RsuFJ1.M
※独自設定注意(因みに私は玉縄がコネコネしてる所までしか見てないです。)

.屋上
八幡(今日は卒業式。思い返せば三年間の内一年はひたすらボッチスキルを磨く修行期間となったが、残り二年間は…まあ充実した二年間だった、と思う。奉仕部があったからこその二年間だった。しかし、だからといってラブコメなどといったリア充イベントも…無かった訳ではないが今日まで来た。)

八幡「そう言えば、ここで川崎の黒が見えたんだよなぁ…。」

川崎「っ!?」///

八幡(服の擦れる音に反応して上を見上げる。そこにはスカートを抑えて、顔を真っ赤にして睨んでくる川崎が立っていた…ってえ?あれ川崎さん何でこんなところにいらっしゃるの!?)

川崎「あ、あんたなんで私の下着の色なんかおぼえんの!?」///

八幡「あ、いひゃ、べつにゅい…」

八幡(八幡、思いきり噛みすぎて逆に清々しい気分になったよ…)





8 : KHL :2016/03/20(日) 21:32:00 RsuFJ1.M
※八幡座ってる体で脳内補完オナシャス

八幡(ヤバイ、川崎の顔が一気に素に戻った。っべー!マジやっべー!恥ずかしすぎて戸部みたいになっちまった…。)

八幡「…あー。まあ、なんだ。卒業おめでとう。」

川崎「露骨に話題そらしてんじゃないよ。」

八幡「うぐっ…。いや、正直すまんかった…。」

川崎「…ったく。なんでここにいるのよ…。」ボソッ

八幡「それはなぜ俺がこの学校にいるのかっていう皮肉ですかねぇ…。」

川崎「ち、違うから!!…なんていうか、ここに来たらあんたがいるかなって…。来てみたら本当にいてびっくりした。」

八幡「あー、なるほどな。てっきりあれ?学校来てなかったっけ?とか思われたのかと思ったぜ…。」

川崎「いや…流石にそこまで比企谷見てないつもりは無いけど…。い、いやだからっていつも見てる訳じゃないから!」///

八幡「お、おう。」

八幡(なんか、てんぱってる川崎が可愛く見えてきた。と言うかかわいい」

川崎「か、かかっ!かわい!?」///

八幡「」

八幡(しまった口に出てた…!いや、だが逆に考えろ。最後くらいやらかしてもいいさ、と!)


9 : KHL :2016/03/20(日) 22:18:21 RsuFJ1.M

八幡(いや、ここは落ち着いてはぐらかそう。ボッチには高等テクニックだが…目線を合わせれば何とかなる…筈!)ヨッコラセ

沙希「あ、あんた今、か、カワイイ…っていった?」

八幡「…気のせいじゃないか?それより川崎、愛してる。」

八幡(ししし、しまったー!?上目遣いの川崎が可愛すぎて愛してるとか言っちまった…。はぐらかす所か余計ひどくしてんじゃねーか!?こんなのは俺のキャラじゃないぞ!?何が理性の化け物だ!大魔王の嘘つき!!)

沙希「…」

八幡(川崎が顔を俯けて震えていた。…あーあ、こりゃ川崎には完全に嫌われたな…。小町の次くらいには川崎は好きだったんだが…。)

沙希「…たしも。」ボロボロ

八幡「…!?」

沙希「あたしも…!あんたの事…好きでっ…!でもあんたのそれは…!文化祭の時みたいに冗談のつもりなんだろ!!?」ボロボロ

八幡(俺は…大粒の涙を流す川崎の言葉に驚いて言葉がでなかった。…いや、違う。ビビってたんたんだ。また勘違いで終わるんじゃないかって。)


10 : KHL :2016/03/20(日) 22:29:59 RsuFJ1.M


八幡(…本当は小町の次じゃなくて。俺は、本当に川崎の事を…)

八幡「川崎、違う聞いてくれ…。」ギュ

沙希「聞きたくな…!」

八幡「頼む…聞いてくれ…。」

八幡(耳を塞いで取り乱す川崎をなけなしの勇気を振り絞って抱き締める。そして深呼吸をしてもう一度聞いてくれるように頼むと、川崎はゆっくり手を降ろして抱き締め返してくれた)

八幡(もう気持ちを誤魔化す必要なんていらない…。ここで逃げたら小町にゃ一生ごみぃちゃん呼ばわりされそうだしな…。)

八幡「…俺はお前が好きなんだ。川崎。お前を、誰よりも愛してる。」

沙希「…本当に?」グスッ

八幡「あー…いや証明できる物はねーけど。…実は俺ももしかしたらお前に会えるかもと思って…ここに来た…。」

沙希「そっか…。おんなじだったんだ…。よかった…!」グスッグス


11 : KHL :2016/03/20(日) 22:40:50 RsuFJ1.M
八幡「…えっとな。正直川崎と本当に会えるかなんて思ってなくてだな…テンパり過ぎて…その、適当な告白になっちまって悪かった。すまん…。」 ポリポリ…

川崎「んーん…もういいよ。お互いに両想いってことが分かってれば私はもう充分嬉しいから…」

八幡(俺は申し訳なくそう言うと川崎は満足そうに俺を許してくれた。…最後の最後でラブコメの神様はいい仕事をしてくれたな…。)

八幡(やはり俺の最後の青春ラブコメは間違ってなんかいなかった)

Fin.



18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/21(月) 22:56:44 Cx0EOYQY
八幡「あの時から何年たったかな・・・」

沙希「八幡?遠い目をしてどうしたのさ?」

八幡「いや、告白した時を思い出してた」

沙希「あの時の・・・。あの場所にあんたがいてほんとによかったよ」

八幡「そうだな。あの場所に行かなければこんな幸せ無かっただろうからな」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/21(月) 22:58:25 Cx0EOYQY
沙希「ほんとにね。あの場所にあんたがいて私がいたからこうなれたんだよね」

沙希「どっちかが欠けていてもダメだったんだよ」

八幡「ああ、あの場所・あの時・あの瞬間があったからこそ今があるんだな」

子供「おとうさーん!おかーさん!」

沙希「今いくよー」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/21(月) 23:03:34 Cx0EOYQY
八幡「いくぞ沙希。よっと」

沙希「ん、ありがと」

八幡「身重な体だからな」

沙希「ふふ、照れちゃって・・・」

八幡「沙希、愛してるよ」

沙希「うん、八幡。私も愛してる」


これからも俺と沙希と子供、そして生まれてくる子と一緒に歩いていく。

ラブコメの神様がいるならば、この出会いに感謝してもしきれないな。
やはり俺の青春ラブコメは間違ってなんかいなかった

終わり