1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:16:59.78 ID:p2dGExdF0
猿「ウッキー」

サンジ「うおっ、マジクソ猿じゃねーか……」

ウソップ「何ボケてんだよサンジ」

サンジ「面目ねぇ……けどじゃあ本物のルフィはどこいった?」

ウソップ「本物とか言うなよ……まるでこいつが偽物みたいじゃねぇか」

猿「ウキャー」

サンジ「……」

ウソップ「……そういえばしばらくルフィと話かけた記憶がないな」

サンジ「……ってことは」

猿「ウッキー」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:20:08.86 ID:p2dGExdF0
サンジ「ルフィが猿になったのか???」

ウソップ「違うだろッ!」

サンジ「え??」

ウソップ「前の島に置き忘れてきたんだよ」

サンジ「えっ、まじかよ……」

ウソップ「だってこいつこの前の島にいた猿だろ?」

サンジ「……マジだ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:25:21.60 ID:p2dGExdF0
サンジ「えっ……だって出発前に点呼したよな……」

サンジ「……」

サンジ「……あっ」

ウソップ「どうしたサンジ?なにか思いだしたか?」

サンジ「いたいた、このクソ猿確かにその時に乗ってたわ」

ウソップ「だろ?」

サンジ「……あぁ、マジだ
    どうやらこいつをルフィの分としてカウントしちまったらしい」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:29:40.20 ID:p2dGExdF0
サンジ「……どうする?」

ウソップ「……どうするって……どういうことだよ」

サンジ「いや、ルフィと猿が入れ替わったってことに対して……」

ウソップ「とりあえずみんなに話すか?」

サンジ「っていうか出港して3日目にして気付くとかありえねーだろ
     ……誰かしら……いや、きっと大半は気付いてんじゃねーか?」

ウソップ「まてまてまて、気付いたんなら誰か指摘するはずだろ?」

サンジ「あ、あぁ……」

ウソップ「じゃあ俺たちが今初めて気がついたんだよ」

サンジ「……そう、なのか」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:34:58.70 ID:p2dGExdF0
サンジ「それじゃあ麦わらクソ会議はじめっぞ」

ゾロ「なんだよクソコック、いきなり起こしてきて」

ナミ「全員を集めたって事は重要な会議なのかしら?」

ウソップ「重要も重要……ってかその前に聞きたいんだが
      お前ら最近ルフィについて何か気付いたことあるか?」

ロビン「船長さん?……別に変ったことは……
    そういえばここにいないわね」

チョッパー「ルフィについての会議なのか?」

ゾロ「ルフィがどうしたんだよ」

ウソップ「そうか……まずこいつを見てくれ」ドン

猿「ウキャー」

フランキー「おいおいなんだその猿は」

サンジ「マジで誰も気づいてなかったのか」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:40:31.13 ID:p2dGExdF0
ゾロ「おい、ウソップその猿はどこから連れてきたんだよ」

ナミ「待って、その猿って確か前の島にいたような……」

サンジ「……単刀直入に言おう、こいつとルフィが前の島で入れ替わった」

 ド ン


チョッパー「えええええ???じゃあこいつがルフィなのか?」

ウソップ「違うっての!前の島でルフィの代わりにこいつ連れてきちまったんだよ」

ゾロ「……ありえねーだろ、誰か気付けよ」

サンジ「おめぇもだよ、っていうかお前が一番近くにいただろ」

ロビン「……」

ナミ「ちょっとこれシャレにならないじゃない」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:45:25.64 ID:p2dGExdF0
ゾロ「どうすんだよクソコック」

サンジ「どうするって……それを話し合うために集まってもらったんだよ」

ナミ「……」

ウソップ「……」

ロビン「……」

チョッパー「え?迎えにいけばいいんだろ?」

ナミ「……だってもうログ書き変わって、前の島の場所分からないわよ」

チョッパー「え?じゃあルフィは……」

サンジ「……」

ロビン「現状じゃもう1周するしか船長さんに会う方法は……」

チョッパー「いやだぁああああああああああルフィィィィイィィ!!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:49:45.35 ID:p2dGExdF0
一同「どうするどうする……」

ナミ「よし」

サンジ「流石ナミさ~ん、何か閃きました」

ナミ「あきらめましょ」 ドン


ゾロ「諦めるって……」

ウソップ「ナミ……お前……」

チョッパー「ナミぃ……」

フランキー「……おいおい仮にもここの船長だろ?」

ナミ「だって無理じゃない」

 ド ン !

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:53:24.66 ID:p2dGExdF0
サンジ「……」

ロビン「……」

ゾロ「……」

チョッパー「……」

猿「ウキャー」

ナミ(ちょっと、冗談なのに黙らないでよ)

ウソップ「……でもそうするしか……ないのか」

ナミ(!?)

ゾロ「まぁ……どうしようもねぇよな」

フランキー「戦力は減るけど、まぁしょうがねぇし」

サンジ「考えてみたら別にそんな困ることでもないよな」

ロビン「そうね……」

ナミ「ちょ、ちょっとみんな……」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 16:58:21.77 ID:p2dGExdF0
チョッパー「じゃあこのルフィが船長になるのか!?」

猿「ウッキャー」

ウソップ「いやそれは決め直そうぜ」

フランキー「正直あの猿は船長としてはちょっと……って思ってたんだよ」

サンジ「まぁ確かに強かったけどよ」

ロビン「彼は惜しいけど仕方ないわね」

ナミ「ちょっとちょっと……みんな本当にいいわけ?
   それとチョッパー、猿をルフィって言わないで」


 シ ー ン …


ゾロ「いや、諦めようって言ったのお前だろ……」

ナミ「うん……」

ウソップ「だって無理だろ」

サンジ「ナミさん……」

ナミ「……」

ナミ「そうね……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:07:47.79 ID:p2dGExdF0
ゾロ「よし、じゃあ船長決めるぞ」

ウソップ「どうやって決めるんだ?」

チョッパー「あみだ……とかか?」

フランキー「流石にあみだはねぇだろ……あみだは」

ロビン「多数決とか……推薦とかかしら」

ナミ「推薦とか荒れそうだから、多数決でいいんじゃないかしら」

フランキー「よっしゃ、無記名投票でやるぞ
       ここにいる猿除いた…え~と7人かで投票だな」


ウソップ(ついに俺も船長か……)

ゾロ・サンジ(まぁ俺だろうな……)

ナミ(これはサンジくん?ゾロ?……ロビンでも……)

ロビン(誰にするべきかしら……)

チョッパー(えっと……ルフィの次に強いのは……ゾロか?)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:15:54.89 ID:p2dGExdF0
フランキー「おしお前ら、結果出たぞ」

ゾロ 2票
サンジ 2票
ウソップ 2票
フランキー 1票

ナミ「ちょっとフランキー……自分に票入れたでしょ」

フランキー「べ、別にいいだろ……」

チョッパー「これどうなるんだ?ゾロとサンジとウソップが2票だけど」

ロビン(シャレで長鼻君に投票したらとんでもないことになってしまった)

ゾロ・サンジ・ウソップ(まじかよ……)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:20:30.08 ID:p2dGExdF0
サンジ「っていうかウソップに入れた奴……
     1人は本人として、何考えてんだよ……」

ロビン(ドキッ)

チョッパー「お、俺じゃないぞ!俺はちゃんとゾロに入れたからな!」

ウソップ「ほぅ……チョッパーはゾロ派だったか……」

ゾロ(俺ってチョッパー以外に票入らなかったのかよ……)

フランキー「まぁそれはいいじゃねーか、とりあえずここから1人に絞ろうぜ」

ナミ「ね、ねぇ、ちょっと待ってみんな……」

サンジ「どうしたんだい?ナミさん」

ナミ「……7票っておかしいんじゃないしら」

ゾロ「あ?ちゃんと8人……いや猿がいるから7人と1匹じゃねーか」

ナミ「そうじゃないの……この海賊団にはもう1人……いたような」

サンジ「ナ、ナミさん……ホラーかい?」

ナミ「そうじゃないわよっ!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:28:07.98 ID:p2dGExdF0
ナミ「あ、でもホラーとはそう遠くない……ほらそんな人いたでしょ?」

ゾロ「ホラーから遠くない?……何言ってんだナミ」

ロビン「でも言われてみると……確かにそんな人がいたような」

サンジ「ちょ、ちょっと待てよ……幽霊かよ
     そういう話は勘弁だぞ……」

ナミ「だから違うっていって……いやでも幽霊みたいなもんだったかも……」

ウソップ「な、なんだよそれ……」

チョッパー「ビクビク」

フランキー「おい、チョッパー……ダメだ気を失ってやがるよ」

ナミ「そ、それッ!」

ウソップ「?」

ナミ「気を失ってやがるよ……やがるよほほ、ヨホホ」

全員「!?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:34:20.25 ID:p2dGExdF0
ナミ「ほら、ヨホホの人!!」

ゾロ「うぉっ!そういやいたなぁそんな奴」

サンジ「流石ナミさん!いたいた!」

ウソップ「えっとあいつ……ヨホホ?ってどこ行ったんだ?」

ロビン「……成仏したんじゃないかしら?
    えっと…その…ヨホホは」

フランキー「ヨホホやめろって……名前あっただろ?
       ほら……ブ、ブ、ブックル?……ブラックだっけ?」

ウソップ「そうそうブラックブラック!」

サンジ「確かにいたよなブラック!
     っていうかなんであいついたんだっけ?」

ナミ「……気付くと乗ってたわね」

ゾロ「で、気付いたらいなくなっていたと」

全員「……」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:39:58.90 ID:p2dGExdF0
サンジ「ちょっと待ってくれよ……じゃあそのブラックって奴も
     もしかして島に置いて来ちまったんじゃないのか?」

ゾロ「……ルフィと同じ島にか?」

ナミ「最近までいたってこと?それにしては全然記憶がないし……
   もっと前じゃないかしら」

ウソップ「じゃあちょっと思いだしてみようぜ
      ……1つ前の島にはいたか?」

全員「フルフル」

ウソップ「2つ前は?」

全員「フルフル」

……………
………


サンジ「ってことはだ、そのブ…ヨホホは4つ前の島までは乗ってたってわけだ」

ゾロ「やっと思いだしたぜ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:46:00.13 ID:p2dGExdF0
フランキー「はぁ……すっきりしたなぁ」

サンジ「あぁ、幽霊が乗ってたとか怖い話は勘弁だからな」

ナミ「ちょっと待ってよ!そこじゃないわよ」

ゾロ「あん?」

ロビン「重要なのは仲間を島に置き忘れてきてしまった……ってところね」

ゾロ「俺はそんなヘマはしねぇよ」

サンジ「いや、現にいないんだからヘマしちまったんだよ」

ウソップ「ルフィが初めてじゃなかったのか……」

フランキー「なんだよ……こえぇ船だなオイ」


ゾロ・サン・ウソ・ナミ・ロビ(次あたりこいつがあぶねぇな……)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:52:17.29 ID:p2dGExdF0
ゾロ「よし、じゃあ改めて船長決めるとするか」

サンジ「おい、あのよ」

ゾロ「どうしたクソコック」

サンジ「いや、船長決めるのはいいんだけどよ……
     もうその……海賊とかやめねーか?」

ゾロ「あん?何言ってんだテメェ……今更海軍にビビってんのか?」

サンジ「いやいやビビってるとかじゃなくてよ
     別にお前だって海賊じゃなくていいだろ?」

ゾロ「あん?」

サンジ「だからさ、大剣豪()がお前の目的だろ?
     それ別に海賊じゃなくてもいいわけだ」

ゾロ「あぁ、そうだけどよ」

サンジ「海賊ってのはあの猿が騒いでたからそう名乗っただけで
     みんなも別に海賊じゃなくてもいい、そうだろ?」

全員「……」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 17:55:50.35 ID:p2dGExdF0
サンジ「ウソップの勇敢なる海の戦士()とか
     どちらかというとそれ海軍向きのフレーズなんじゃねーのか」

ウソップ「いやでも……親父も海賊やってるしよ……」

サンジ「ロビンちゃんもナミさんも麦わら探検団でいいわけだろ?」

ナミ・ロビン「そうね……」

サンジ「お前は……何で乗ってるんだっけ?」

フランキー「……」

サンジ「だからよ、もう猿いねーんだから探検団でいいじゃねーか
     海賊団とか名乗って海軍刺激するのはよくねーよ」

ゾロ「あん?ビビってんのか?」

サンジ「だからビビってるとかじゃねーよクソマリモ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 18:03:03.46 ID:p2dGExdF0
ゾロ「怖くなったんなら船降りろよクソコック」

サンジ「テメェ相変わらず頭悪ぃな、ビビってるとかそういうことじゃねーだろ」

フランキー「……もう手配かかってるんだからどうしようもないだろ」

サンジ「そんなもんは風化!時が解決してくれるだろ」

ウソップ「確かに2年間活動してなかっただけで
      俺たちのことなんか気にされなくなってたな……」

ロビン「名前を利用する人達はいたけど……確かにそうね」

ゾロ「てめぇら……」

サンジ「ここで降りるとか言いだすんじゃねーぞクソマリモ」

ゾロ「あぁ?」

サンジ「お前ここで降りてどっか当てがあんのか?」

ゾロ「……海賊狩りにもど」

サンジ「手配されてんだろうが」 ドン

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 18:09:27.17 ID:p2dGExdF0
ウソップ「でもよ航海続けるんならどの道戦いは避けらんねぇだろ?」

サンジ「……ま、まぁ」

ナミ「でもまた前みたく2年間くらい修行でもしてればいいんじゃないかしら?」

サンジ「さ、流石ナミさん」

ゾロ(……それもいいな)

ロビン「この前の海賊から奪ったお宝があるからそれでもいいわね」

サンジ「……あっ!」

ウソップ「どうしたサンジ」

サンジ「わかったんだ……俺たちがこれから名乗るべき名前」

ゾロ「あ?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/15(日) 18:16:06.77 ID:p2dGExdF0
サンジ「○○世直し団なんてのはどうかな?」

ゾロ「世直しだ……?」

サンジ「ほら、だってよ!俺たち民から略奪はしねーし
     海賊のお宝奪って生計立ててるだろ?」

ウソップ「確かに……なんていうか……俺たちにはその名前の方がいいかもな」

ナミ「……決まりね」

ロビン「……正しい名前ね」

サンジ「よし、じゃあそれでいこうぜ」

ゾロ「……付き合いきれねーな」

サンジ「何言ってんだよ、お前が団長だよゾロ」

ゾロ「は?」

チョッパー「すげーいつの間にか俺たちいい奴らになってんぞ」


この1年後、ゾロを団長とするサンジ・ウソップ・ナミ・ロビン・チョッパーは世直し団として
再び旗揚げすることになった

おわり

引用元: サンジ「おいルフィ!」 ウソップ「おい、これ猿だろ?」