1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/04(金) 21:14:48 aoiEnAkQ
某日 毛利探偵事務所
蘭「ほぉら、お父さん!! 早く早くぅ!!」タタッ
小五郎「だぁぁっ!! そんなに急がなくても、温泉は逃げねーっつうの!!」
コナン「あははぁ……」
コナン(俺たちは今日、毛利のおっちゃんが当てた福引きの賞品で、温泉旅行へ行く事になった)
コナン(たまには温泉に入って、ゆったりと休むのも悪くねぇかもな)
コナン(んーっ。久々にっ、のんびり出来そうだぜ!!)ノビィーッ
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/04(金) 21:18:36 aoiEnAkQ
デデッデー
名探偵コナン 連続殺人事件その1
~~犯人は高山みなみ!!
ファミレス殺人事件~~
デレッデレデッテー
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/04(金) 21:20:23 aoiEnAkQ
○月×日 AM9:00
某アトリエ
青山剛昌「もう充分に稼いだ。サンデーの連載も、アニメも終わらせる!!」
高山みなみ「ふざけないで!! そうしたら私の仕事はどうなるのっ!?」
青山剛昌「忍たま乱太郎があるだろう?」ニヤリ
高山みなみ「っ……殺してやる」
青山剛昌「君にできるかな? 喰らえっ、青山剛昌破ッ!!」バッ
高山みなみ「腕時計型麻酔銃(毒針)!!」ピッ
青山剛昌「うっ……」ブスッ
青山剛昌「……」ドサッ
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/04(金) 21:21:38 aoiEnAkQ
高山みなみ「えっ……そんなっ!?」ビクッ
高山みなみ「剛昌? 剛昌ォォォォォッ!!!」
高山みなみ「まさか、揉み合っている間に、不慮の事故で死んでしまうなんて……」ガクッ
高山みなみ「ぅぅっ、うっうー、ごぉしょぅ」ポロポロ
高山みなみ「……」
高山みなみ「でも、私は捕まる訳に行かない。何とかしないと……」キョロキョロ
高山みなみ「ん? これは、剛昌が連載中の探偵マンガの原稿!?」
高山みなみ「そうだ、この漫画に書かれているtrickを使えば……」ゴクリ
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/04(金) 21:23:57 aoiEnAkQ
○月×日 PM00:30
カフェ 店内
ウーウー
目暮「被害者は、人気漫画家の青山剛昌さん。死因は、腕時計型麻酔銃から発射された毒針」
目暮「そして、偶然現場に居合わせたのが……」チラッ
小五郎「はい、私です警部どのっ!!」ピシッ
目暮「まぁた君かね? しかし、力を貸して貰うよ毛利君!!」
小五郎「お任せください!! この店からは誰も出しておりません」
目暮「では、死体発見時間……店内に居た人達に話を聞いてみよう」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:31:39 3zYLPxcU
客席
目暮「まずは、来ていた客だな」
小五郎「皆さん、失礼ですが、順番に名前をお願いします」
男「男です」
女「女です」
ジャギ「ジャギ」
小五郎「なるほどぉ」
小五郎「そして……」チラッ
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:33:06 3zYLPxcU
高山みなみ「ごぉしょぅ」ポロポロ
小五郎「殺された青山さんの元妻、高山みなみさん」
目暮「青山剛昌さんは、死因から言って他殺は間違いない」
小五郎「つまり、この店の中に居る誰かが犯人……と言う訳ですなぁ」
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:34:22 3zYLPxcU
小五郎「うーむ……」
目暮「どうかね毛利君? これは迷宮入りかね?」
小五郎「いえ、一つ気になる事が有るので、それを質問したいと思います」
小五郎「皆さんの注文した品を教えてください」
小五郎「まずは、高山みなみさんからお願いします」
高山みなみ「私は、ココアを……」
小五郎「んん? 相席していた被害者の青山剛昌さんは、何も頼まなかったんですかな?」
高山みなみ「はい。アトリエで既に死んでいたのを、ここまで引きずって来たので……」
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:37:25 3zYLPxcU
小五郎「なるほど……それでは注文できませんな」
小五郎「最後に、そちらの三人は何を?」チラッ
男「ココアちゃん」
女「ココアちゃん」
ジャギ「アメリカンコーヒー」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:39:18 3zYLPxcU
小五郎「おんやぁあ? オカシイですなぁ……」
目暮「っ!? 何か分かったのかね毛利君!!」
小五郎「はい、警部どのっ!!」
小五郎「この毛利小五郎、灰色の脳細胞にビビビっと来ましたぁ!!」
目暮「そ、それで犯人は!?」
小五郎「焦らないでください……」ニヤリ
小五郎「犯人はこの客の中に居ます!!」
小五郎「そしてぇ、犯人はっ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:40:31 3zYLPxcU
小五郎「鉄仮面を被り、ショットガンを所持している……ジャギさん、貴方だ!!」ビシッ
ジャギ「……」
ジャギ「ん?」キョロキョロ
ジャギ「えっ、俺?」
小五郎「あなたぁ、どぉして一人だけ、アメリカンコーヒーを頼んだんですかな?」
ジャギ「コーヒーが好きなんから、いいだろぅが」
小五郎「怪しいですなぁ……他の三人はココアを頼んでいるのに」
小五郎「貴方がアメリカンコーヒーを頼んだのは、犯人だからじゃないんですかジャギさん!?」
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:42:33 3zYLPxcU
小五郎「それに聞くところによると、師で在る先代北斗神拳伝承者リュウケン氏から、『北斗羅漢撃』なる技を伝授されたらしいじゃないですか?」
ジャギ「あ? それがどぅしたい?」
小五郎「……」
小五郎「フッ、口を滑らせましたな……」
小五郎「北斗羅漢撃にはぁ、含み針を使うバリエーションが有るんですよジャギさん!!」
ジャギ「ッ!!?」ビクッ
小五郎「卑劣にも貴方は、含み針を用いて青山さんを殺したんだ!!!」ビシッ
ジャギ「え゙っ? ちょっ、ちょっと待ってくれい!!」
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:45:43 3zYLPxcU
高山みなみ「そんなっ!?」ガクッ
目暮「高山さん、お気を確かに!!」
高山みなみ「返して……返してよっ!! 私のごぉしょぅを返してよぉぉぉぉっ!!!」ポロポロ
ジャギ「えっ、えっ!?」
高山みなみ「ごぉしょぅぅぅぅあぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロポロ
目暮「ジャギさん、話は署で聞きましょう」ガチャッ
コナン「へっ……」
コナン「たまにはやるじゃねぇかおっちゃん。どうやら今回は、俺の出番はねぇようだな」ニヤリ
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:46:31 3zYLPxcU
※このSSに出てくる人物名は、全てフィクションです
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:48:13 3zYLPxcU
デデッデー
名探偵コナン 連続殺人事件その2
~~犯人は光彦!!
許されざる連続殺人事件~~
デレッデレデッテー
17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:50:29 3zYLPxcU
某温泉旅館の一室
大谷育江「ちょっと!! ボクがポケモンのアニメを降板って、どう言う事ですかっ!?」
三木慎一郎「あー、なんて言ったら良いか……」
犬山イヌコ「お前は飽きられたんだニャ!! 降板だニャ!!」
林原めぐみ「視聴者を代表して、私達が監督に言ってあげたわ」
大谷育江「そんなっ!? ポケモンが終わったら、ボクは何を……」ガクッ
林原めぐみ「さぁ? あの探偵アニメに力を入れたら? そっちのレギュラーまで降板させられないようにねっ」ニヤリ
大谷育江「っ!?」
大谷育江「殺してやるっ!! 殺してやりますよぉっ!!」プルプル
18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:53:04 3zYLPxcU
三木慎一郎「フッ、殺すと言ったのか? 笑えない冗談だ」
犬山イヌコ「返り討ちにしてやるニャー!!」バッ
林原めぐみ「このロケット団が誇る最大奥義を受けてみなさい!!」バッ
三木慎一郎「三位一体!! 必殺、りゅうせいぐん(ドラゴニックメテオスウォーム)!!!」バッ
大谷育江「……」
大谷育江「ッ!!!!!」カッ
19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:54:58 3zYLPxcU
数時間後 同所
高木「被害者は、犬山イヌコさん、林原めぐみさん、三木慎一郎さん。三人とも、声優をしておられたそうです」
目暮「なるほど……そして、偶然にもこの宿に居たのが」チラッ
毛利小五郎「はいっ、私です警部どの!!」ピシッ
目暮「まーた君かね毛利君?」ジトー
高木「でも、今回は毛利さんの出番、無さそうですね?」
目暮「うむ。状況から言って、事故で間違い無いだろう」コクリ
小五郎「事故?」
コナン「おじさん、あっちの浴槽が事故現場みたいだよ?」タタッ
20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:56:03 3zYLPxcU
蘭「ちょっと、コナン君!?」タタッ
小五郎「こら、蘭、ボウズ、お前らは部屋に戻ってろ!!」タタッ
浴室
コナン(ここか……)チラッ
コナン「これはっ!!」ビクッ
小五郎「うおっ!?」ビクッ
小五郎「狭い浴槽の中に、仲良く三人の仏さんか……」
21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:58:08 3zYLPxcU
高木「もう片付けましたが、部屋の中から浴槽まで、延長コードが二つも繋がれていました」
小五郎「延長コードが二つもぉ? そりゃ、なんでまた」
大谷育江「説明します」タッ
小五郎「貴女は?」
大谷育江「大谷育江……他の仲間と同じく声優をやっています。一キロ離れたコンビニまで買い物に行っていて、帰って来たらまさかこんな事にっ!! うぅっ……」ガクッ
小五郎「ああ、大谷さん。お気を確かに……それで、どうして延長コードが浴槽まで?」
大谷育江「はい。浴室には、コンセントが有りませんでした。洗面所にも有りません」
大谷育江「ドライヤーは有ったのですが、コンセント部分が固定されていて、抜けなくなってるんです」
22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 09:59:22 3zYLPxcU
コナン「……」
大谷育江「三人は変わり者で、浴槽に浸かりながらドライヤーで髪を乾かすクセを持っていました」
小五郎「なるほどぉ……それで、浴室とは反対端のコンセントから、延長コードで浴槽まで電源を引いたは良いものの」
小五郎「ドライヤーが断線していて、スイッチを着けた瞬間に三人は感電死……と言う訳ですなぁ」
大谷育江「うぅっ、ゔぅぅっ、みんなぁっ……」ポロポロ
小五郎「心中お察し致します」ペコリ
コナン(この人は嘘を付いている)
コナン(これは不幸な事件じゃない、殺人だ!! だが、証拠が……)
23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 10:02:30 3zYLPxcU
蘭「それにしても、こんなに声優さんが亡くなったら、きっとアニメも大変よねぇ……」
コナン「アニメ?」
コナン「アニメ、CD、歌、声、声優……」
コナン(はっ、そうかわかったぞ!! この事件のtrickが!!)
コナン「おっちゃん!!」
小五郎「んあ? どうした?」チラッ
コナン「腕時計型麻酔銃、発射!!」プスッ
小五郎「んらーっ!? はらひれはら、ほれ……」ドサッ
24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 10:03:55 3zYLPxcU
目暮「おおっ!?」
高木「ま、まさかっ、眠りの小五郎!?」
小五郎「分かりましたよ事件の真相が!!」
目暮「本当かね毛利くん!?」
小五郎「はい、これは事件じゃない。殺人だ」
小五郎「そして犯人は……」
小五郎「貴女だ大谷育江さん!!」
大谷育江「っ!? じょ、冗談はやめてください」ビクッ
25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 10:06:04 3zYLPxcU
大谷育江「私は三人が死んだ時、一キロ離れたコンビニに居たんですよ? そのコンビニの防犯カメラに、私が映っているはずです」
大谷育江「それに第一発見者の従業員さんは、悲鳴が聞こえた後すぐこの部屋へ駆け着けたと聞きました」
大谷育江「これでも、犯人は私だとおっしゃりたいんですか?」
小五郎「……」
小五郎「はい。犯人は貴女です」
大谷育江「っ!?」ビクッ
大谷育江「なら、証拠はっ!! 証拠はなんなんですかっ!?」
小五郎「それがやっかいでしたぁ……しかし、貴女の職業が答えを教えてくれたんです!!」
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/03/05(土) 10:07:28 3zYLPxcU
小五郎「声優は、同じ役を長く演じていると……その役になり切れるそうですね?」
高木「ッ!?」
小五郎「そう!! 大谷育江さん、あんたぁ、ピカチュウの電気技……10万ボルトを使って三人を殺しましたね?」
大谷育江「……」グッ
小五郎「そしてぇっ!! 悲鳴を聞いて従業員が来る前に、電光石火を使って三人を浴槽に放り込んでtrickを仕掛け、高速移動を使って一キロ離れたコンビニまで行ったんだ!!!」
小五郎「それができるのは大谷さん……あんただけなんですよぉ!!!」
大谷育江「うわぁぁぁぁぁぁん!! アイツらがっ、あいつらがぁっ!!!」ガクッ
目暮「話は、署で聞きましょう」ガシッ
27 : ◆uC4PiS7dQ6 :2016/03/05(土) 10:11:30 3zYLPxcU
ルルルールー ルルルールールルー
コナン(こうして、俺たちの長い一日は終わった)
コナン(ちなみに第二の事件は、光彦が身代わりになって光彦が掴まった)
コナン(そう……)
コナン(真実は、いつも一つ!!)
おわり
転載元:コナン「連続殺人事件!?」
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