1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:24:57.88 ID:3UqtTOpF0
光彦「大変です! 核が飛んできますよ!!」

小五郎「核は落とさせない! はぁぁぁ!!!」がしっ

コナン「おっちゃん!!」

光彦「このままでは米花町は火の海ですよ!」

小五郎「コナン! ここは俺が食い止める! お前はみんなを連れて逃げるんだ!」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:28:51.36 ID:3UqtTOpF0
てれてってってーてれてってってー、てれってっててれてれれれーん
新一「オレは、高校生探偵の工藤新一、幼馴染の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、
黒ずくめの男たちのあやしげな取引現場を目撃してした。取引を見るのに夢中になっていたオレは、
背後から近づいてくるもう一人の仲間に気がつかなかった。オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら……」

コナン「体が縮んでしまっていた」

コナン「工藤新一が生きていると奴らにばれれば、もう一度命を狙われ周りの人間にも危害が及ぶ。
アガサ博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれ咄嗟に江戸川コナンと名乗り、
奴らの情報を掴むため、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ」

コナン「オレの正体を知っているのは、アガサ博士、オレの両親、西の高校生探偵のハトリ平次、同級生の灰原哀」

コナン「さらにもう一人……コードネーム1412……怪盗キッド!」

コナン「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵……真実は、いつもひとぉっつ!!」びしぃ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:31:45.61 ID:3UqtTOpF0
コナン「前回までのあらすじ。光彦は死んだが、キッドを保護者に肝試しに来ていたオレ達。
幽霊となった光彦も含めみんなで楽しんでいたが、キッドが犯行予告どおりに来ないことに怒り狂った
鈴木財閥の鈴木さんが、メタルギアから核を発射した。核はまっすぐにオレ達の元へと飛んできている。
ちなみに元太は埋められた」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:34:11.13 ID:3UqtTOpF0
二週間くらい前にキッドと肝試し行くってSSやったんですけど知ってる人います? 一応そこからの続編です。
ただ、これ単体でも成立するようになってるはずなんでどうかお付き合いください。


アガサ「こっちじゃ、新一!」

小五郎「おらぁぁぁぁ」巴投げー

灰原「まずいわね、とてもじゃないけど探偵さんだけじゃ防ぎきれないほどの核が飛んできたわよ」

歩美「哀ちゃん、歩美こわいよぅ」ぎゅ

キッド「ここはまかせろ」とらんぷとらんぷ

コナン「よし、軌道が変わった! 核はロシア方面へ一直線だぜ」

光彦「プーチンさんなら核くらい平気ですね!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:36:37.04 ID:3UqtTOpF0
小五郎「俺はメタルギア本体を叩きに行く! お前らは逃げるんだ!」武空術ー

コナン「まかせっぞおっちゃん!」

歩美「哀ちゃん、こっちに飛んできてるの、あれ何かなぁ」

キッド「まずい、トランプで仕留め切れなかった核だ!」

コナン「ちぃ! こうなったらこのキック力増強シューズで……」カチカチカチ

アガサ「それは駄目じゃ新一!」

コナン「はぁぁぁぁぁぁ!」どぉぉぉぉぉん

光彦「大変です! コナン君が爆発に巻き込まれました!!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:38:54.09 ID:3UqtTOpF0
アガサ「核に刺激を与えれば爆発するに決まっとるじゃろ!!」

歩美「コナン君、コナン君!」

コナン「……バーロー……」ボロ

キッド「おい大丈夫か!」

灰原「博士、すぐに手当てを!」

アガサ「あ、ああ、そうじゃな」だっ

コナン「バーロー、博士のバーロー!!」

コナン「いつもいつも、ろくな発明しないでなんのつもりだよ! 光彦のドライ     も、
   ブレイクも、博士の発明が役に立った事なんてないじゃねぇかよ! このダメ博士! 隠れメタボ!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:40:44.93 ID:3UqtTOpF0
アガサ「新一……?」

灰原「ちょっと江戸川君?」

コナン「挙句今度は核の爆発に巻き込まれるなんて、ふざけんじゃねぇよ!!」

アガサ「す、すまん……」

コナン「おめーなんてもう発明家でも何でもねぇよ」

アガサ「……うっうっ……」しくしく

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:42:37.55 ID:3UqtTOpF0
歩美「きっとコナン君爆発で混乱してるんだよ! 博士、気にしちゃダメだよ」

光彦「そ、そうです、アガサ博士は偉大な発明家ですよ!」

灰原「そうね、今の発言の真意を探る為にもここはいったん逃げましょう」

キッド「おい、また核が飛んでくるぞ、こっちだ!」だっ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:44:08.81 ID:3UqtTOpF0
一方

鈴木さん「はっはっは、キッドめ、わしのメタルギアを受けて塵とかすがよいわ」

蘭「もうやめて!」

和葉「ちょっとおっさん、そんなに核を撃ったらキッドだけじゃなくてこの街もろとも消え去ってまう!!」

ハトリ「のう和葉、今忙しいんか?」

鈴木さん「ええいだまらんか小娘どもが! わしに歯向かうならば貴様らにも核をお見舞いしてやるわい!」ポチポチポチ

蘭「銃弾に比べれば核なんて!」ひょいひょい

鈴木さん「おのれこざかしい!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:46:23.16 ID:3UqtTOpF0
ハトリ「和葉きいとらへんのか?」

蘭「せいっ」ばきぃぃ

和葉「蘭ちゃん凄いわ! 核を蹴り飛ばしてもうた!」

ハトリ「のう和葉ー、なんか飛んでくるゆうてん」

和葉「もうさっきからヘジはなんなん! え、あ、ほんまや」

鈴木さん「これでおわりじゃ、こむすめー」

蘭「しまっ、かわせない!!(新一……)」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:48:56.88 ID:3UqtTOpF0
 

??「蘭、お前たちは逃げろ」

蘭「お父さん!!」

ハトリ「すごいなぁ、おっちゃんは空まで飛べるんやな」

小五郎「会長、あなたともあろう人が、メタルギアに心を奪われましたか……」

鈴木さん「毛利さん、あなたとはいえわしの邪魔をするというのならば容赦はせんぞ!」

小五郎「それは現代には必要のないものです。ここで私が破壊する!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:50:11.74 ID:3UqtTOpF0
蘭「お父さん、いくらなんでもメタルギアを1人で相手するなんて無理だよ!」

和葉「せや! うちらも手伝うで!」

ハトリ「和葉は逃げへんのか?」

小五郎「うるせぇ、女子供が大人の戦いに口を挟むな! これは大人の問題なんだよ。お前たちはなにも知らなくていい」

蘭「でもそれじゃあお父さんが!」

小五郎「なぁに、俺はこんなところじゃ死なねぇさ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:51:04.00 ID:3UqtTOpF0
鈴木さん「お喋りはそこまでじゃ! 死にさらせぇ!」ポチポチポチ

和葉「まずい蘭ちゃん! また核が来る! 逃げなあかん!!」グイ

ハトリ「そこの窓から飛ぶでぇ」

蘭「お父さん、おとうさぁぁぁぁん!」

小五郎「蘭、幸せになれよ……」どおぉぉぉぉん

蘭「おとうさぁぁぁぁぁぁん」ひゅうぅぅぅぅぅぅ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:53:01.16 ID:3UqtTOpF0
一方、アガサ亭

テレビ「事件から一週間が経過しましたが、未だ毛利探偵とメタルギアの戦いは続いております。
これに対し政府は『安易に核が発射された事は誠に遺憾である』との声明を発表しております。
ただ、素手で戦う毛利探偵に何の援護もしないことには不満の声も上がっており、今後の動向が注目されます」

歩美「おじさん、大丈夫かな……」

灰原「今は探偵さんを信じるしかないわ。そうでしょう、江戸川君」

コナン「あ、ああ」

アガサ「……ぐすん」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:54:36.56 ID:3UqtTOpF0
灰原(円谷君はあの世へ帰ってしまった。怪盗さんも帰ったし、江戸川君と博士は完全に腑抜けね。
私がしっかりしないと……)

灰原「江戸川君、関西の黒人たちの行方はまだ分からないのかしら」

コナン「あ、ああ」

歩美「蘭お姉さんたち、どこいっちゃったんだろう」

灰原「大丈夫よ、すぐに現れるわ。銃弾を避けられるような人たちが核くらいで死ぬわけないでしょう」

テレビ「核が発射された事を受け新党今は1人の……あ、ただいま別のニュースが入ってきました。
核で揺れる米花町ですが、殺人事件が起こった模様です」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:56:09.21 ID:3UqtTOpF0
歩美「殺人事件? だってコナン君はここにいるのに?」

灰原「そうね、江戸川君がいなくても事件が起こることってあるのね」

テレビ「妃法律事務所の前に落ちてい死体の体の横には魚が落ちていたという情報もあり……」

コナン「魚……か、元太じゃねぇの?」

灰原「ちょっと江戸川君!」

歩美「そうだよ、元太くんはまだ埋まってるはずだもん!」

コナン「はは、そうだな」

アガサ「う、うぅ、ぐすんぐすん」どぴゅ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:58:13.66 ID:3UqtTOpF0
灰原「なんにせよ、メタルギアのことは探偵さんに任せて、今は黒人たちの行方を探しましょう」

歩美「う、うん」

コナン「ハトリ、まだ生きてるといいな」

灰原「……」

米花町内某所

和葉「ただいまー、おべんと買ってきたでー」

蘭「あ、和葉ちゃんおかえりなさい。ごめんね、買い出しお願いしちゃって」

ハトリ「すまんのう和葉」

和葉「ええてええて、蘭ちゃんもヘジも、ビルから飛び降りた怪我で動けんのやから無理せんとき」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 00:59:17.66 ID:3UqtTOpF0
和葉「そんなことより、おっちゃん、まだたたかっとるん?」

蘭「うん、テレビの人がまだまだ激戦だって……」

和葉「そうなん……心配やね」

ハトリ「大丈夫やろ、戦ってる間は無事やっちゅうこっちゃ」

和葉「せやね……うちらも人の事だけじゃなくて自分たちの事も考えんとな」

蘭「きっとコナン君たち、心配してるだろうなぁ」

和葉「誰かに連絡だけでも取れればええんやけど」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:01:17.13 ID:3UqtTOpF0
和葉「落下の衝撃で携帯がいかれてもうたからな。ボタンがきかへん。唯一わかるんはヘジの携帯の履歴にのこっとるキッドだけや。なんで着歴も発歴もキッドが先頭になっとるん……」

ハトリ「なんや知らんけどキッドの奴、電話にようでえへん」

蘭「……大丈夫だよ2人とも! なんとかここを脱出することを考えよう!」

某所

全身タイツ「……はぁ……はぁ」

全身タイツ「…………」

全身タイツ「憎い……奴らが憎い……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:03:10.17 ID:3UqtTOpF0
アガサ邸

灰原「ねえ、博士を見なかったかしら?」

歩美「博士? そういえばいつの間にかいなくなってるね」

灰原「ええ、江戸川君にひどいことを言われてからかなり落ち込んでるみたいだから、さすがに心配でね」

灰原「部屋にも鍵がかかってて入れないし。また変な発明してなければいいのだけれど」

コナン「……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:05:06.80 ID:3UqtTOpF0
歩美「ねぇコナン君、博士に謝った方がいいよ……」

コナン「ばーろ、オレ達がどんな目にあったと思ってるんだよ」

歩美「でも博士だって悪気があって発明したわけじゃないんだよ」

灰原「そうね、●●をこじらせた結果だから、誰にも責められないわね」

コナン「……」

灰原「とりあえず江戸川君、博士の部屋のドアを蹴破ってくれないかしら」

コナン「ったく、仕方ねぇな」カチカチカチ、どぉぉん

灰原「相変わらずイカ臭い部屋ね、あら?」

歩美「博士、いないね」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:07:02.15 ID:3UqtTOpF0
灰原「部屋にいないとなると……どこに行ったのかしら」

歩美「ねぇこれ見て、机の上に手紙があるよ」

灰原「私たち宛ね。読んでみましょう」

アガサ(手紙)『少年探偵団のみんなへ。わしは今までとんでもないものばかりを発明しておったんじゃな。
新一に言われてみんなにどれだけの迷惑をかけていたのかわかったわ。わしの罪はわしでしか裁くことはできん。
今まで本当にありがとう。楽しかったわい。
PS、新一へ。わしの最後の発明を残します。
哀クンへ。メイドの土産に を何枚か拝借します。草々』

歩美「これって……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:09:34.52 ID:3UqtTOpF0
灰原「ちょっと待って……」たったった

灰原「やられたわ、何枚かどころか一枚残らず  を持っていかれてる」

歩美「コナン君! 博士死んじゃうよ!」

コナン「でも、オレは……」

灰原「私の  を取り戻せるのはもうあなたしかいないのよ。探偵さん」

コナン「なぁ、博士の最後の発明って……」

歩美「このスイッチかなぁ」

灰原「なんのスイッチなのか、説明は特にないわね」

灰原「押してみる?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:12:27.33 ID:3UqtTOpF0
コナン「バーロー、押せるわけねぇだろ……説明を聞かなきゃ押せねぇよ」

歩美「コナン、君?」

コナン「灰原、  をとり返したら  の報酬はあるんだろうな」

灰原「ええ、もちろん見合った分の報酬は出すわ(現金で)」

コナン「よし、じゃあ行くぜ、博士を探しにな!」だっ

歩美「うん!!」

灰原「任せたわよ、探偵さん、私の  ……」

灰原(博士、あなたはまだ生きなくてはいけない人間よ)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:13:28.67 ID:3UqtTOpF0
某所

全身タイツ「はぁ、はぁ」

女性「いやぁぁぁ……がっぁぁっぁ……」ガク

男性「ひ、ひとごろしぃぃぃ!! げふっ」バタ

全身タイツ「また、罪を重ねちまった……ふふ」ぞくぞく

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:15:41.14 ID:3UqtTOpF0
某所

蘭「では、作戦会議を始めます」

ハトリ「いぇーい!!」

和葉「もうヘジ、ここ騒ぐとこちゃうやんか。おとなしくしとき」

蘭「ゴホン。ええっと、今回の議題は、私たちを狙っているのは一体誰なのか。狙われている理由は? です」

ハトリ「せやせやー!!」

和葉「もうヘジ!! 大人しくせんと怖いよ!!」

ハトリ「なんや和葉カリカリすんなや」

和葉「蘭ちゃん、ヘジは放っておいて先に進めよ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:18:04.07 ID:3UqtTOpF0
蘭「う、うん……じゃあまずは時系列に沿って話をまとめるね」

蘭「まず私たちはキッドからの犯行予告を受けて鈴木財閥のビルにいた。でも待っててもキッドは現れなかった」

和葉「せやな。こん時にヘジがキッドと電話したんやけど、山で迷子になってたらしいわ」

蘭「そうなんだ……でも最後に山の所を白いのが飛んでて、それをキッドと勘違いした鈴木さんがメタルギアで……」

ハトリ「どぉぉぉん!」

蘭「そのまま核の魔力に取り込まれた鈴木さんが暴走したのを食い止めるためお父さんがメタルギアと戦って、私たちはビルから飛び降りて……」

ハトリ「じゃーんぷっ!!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:19:37.17 ID:3UqtTOpF0
和葉「うん、問題はそっからやな」

蘭「なんとか無事着地はできたけれど、私とハトリくんがけがをして動けなくなって……」

ハトリ「あいたたたたた」

蘭「ビルの下がちょっとした森になってたから、誰か周りに人がいないか和葉ちゃんが見に行ってる間に……」

ハトリ「奴が来たんやな」キリ

蘭「動けない私とハトリ君の所へなにか紐みたいなのをもった人が……すごい殺気だった」

和葉「うん、たまたまうちが戻ってきたからよかったけど、もしも戻らんかったら……どないなっとったんやろ」

ハトリ「それはあれや和葉。紐で首をぎゅーっとされていちころや」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:21:09.45 ID:3UqtTOpF0
蘭「ごめんね、しっかり顔を見ておけばよかったんだけど……」

ハトリ「暗かったんやもん、しゃあないやんか、和葉のあほう!」

和葉「蘭ちゃん、気にすることないよ。大丈夫や、きっとなんとかなる」

蘭「ありがとう和葉ちゃん……」

和葉「そんでやな、うちが駆けつけたら紐の人は逃げてったんよね。それで蘭ちゃんもヘジも予想以上に
怪我がひどかったから、森の中にあった小屋で休んでるうちに、時間が経って今に至るんやな」

蘭「本当は警察と救急に連絡できればいいんだけど……」

ハトリ「……」くるり

ハトリ「それはあかん。オレらは鈴木財閥の敵や。救急番号は監視されとる。簡単に見つかって衛星から撃たれてまう」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:22:29.07 ID:3UqtTOpF0
蘭「ほんとうなの、ハトリくん」

ハトリ「ああ、いまや鈴木財閥の軍事力は小国家以上となっとるんや。本当は森ごと焼き払いたいんやろうけどな」

和葉「ほんまやで蘭ちゃん。帽子を正面に向けたときのヘジは信頼できるんや」

蘭「あ、そんな設定あったね」

和葉「けど、そんならあの紐人間は鈴木財閥の人間なんかな?」

ハトリ「あほ。なんで莫大な軍事力をもつ組織が、紐一本で単身乗り込んでくるんや。
こっちは剣道、合気道、空手のスペシャリストがおるんやで。銃弾だってかわせるしな」

蘭「でもそれなら一体誰が……」

ハトリ「……」くるり

ハトリ「しらんわ。和葉のあほ!」

和葉「蘭ちゃん、ここ最近命を狙われた事は?」

蘭「最近は、ないと、おもう」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:24:12.87 ID:3UqtTOpF0
和葉「そもそも、うちらがあの場所に現れるなんて紐人間にもわからんかったんよね。たまたま飛び降りることにして
、たまたまあそこに着地したんやもん。それにうちらの事を知ってる人間ならヘジが言うとおり紐一本で
単身乗り込んでは来ないと思う」

和葉「つまりうちらの事を知らない人物。あるいはうちらと気がつかんかった人物。
しかももともと森におった。こんな森で夜に尋常じゃない気配を醸し出してる人間なんてまともなやつちゃうよね」

和葉「あの紐人間は……人を絞め殺すのが好きな異常者。あるいは絶対に人に見られちゃあかんことを
やっとた人間。もしくは……自殺志願者……ってとこなんかな」

蘭「なんか、どれもぞっとする話だね」

和葉「ひとまず、1、2の可能性なら既にうちらに接触してきてそうなもんやから……3の可能性が高いんかな。
自殺志願者が興奮状態で人を襲う、なんてありそうな話やないか」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:26:22.65 ID:3UqtTOpF0
 
ハトリ「和葉、もう頭ぱーんいきそうや……」

蘭「なんか、考えたくないね……やっぱり脱出する方法を考えようよ!」

和葉「せやね。なんとか鈴木財閥の目につかずに森から脱出する方法……」


某所

アガサ「新一、今まで迷惑ばかりかけてすまんかったのう。せめてもの罪滅ぼしじゃ。黒の組織のことは任せるんじ、げふんげふん」

アガサ「はっはっは。わしの命ももう長いことないのう。さて、ここでこの  を落として……」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:28:18.53 ID:3UqtTOpF0
ウォッカ「はっ! 兄貴! そこに  が落ちてやすぜ!!」

ジン「……ガキのじゃねえか」

ウォッカ「兄貴は相変わらず中学生以上じゃないと興味なしですか。ほんと熟女好きっすね」

ジン「ふふ、お前の  コンにはかなわねぇよ。ほら、とっととひろってこい。お前の らんだ  は見るに堪えないからな」

ウォッカ「へへ、ではお言葉に甘えて」

ジン「ふん、あいつも中学生以上にしとかねぇといつか捕まるな」たばこぽい

ウォッカ「兄貴、また路上にたばこ捨てて、そんなんだからどんどん煙草規制ノイローゼが進むんですぜ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:30:46.66 ID:3UqtTOpF0
ジン「大地が煙草を吸いたがってるんだ」

ウォッカ「そんなつまらないことより兄貴、見てくだせぇ。この   、洗濯前ですぜ! xxxxの部分、黄色くなってやがる」

ジン「ほう……それは!!」

ウォッカ「どうしたんですか、兄貴」

ジン「おい、その   、どこから来たと思う?」

ウォッカ「そりゃあどこか近所の家から飛ばされてきたんじゃ……」

ジン(会いたかったぜシェリー、お前の   、xxxxの色と匂い、忘れもしねぇ)

ジン「だが普通に考えてみろ、洗濯前の   が風に飛ばされるような状況になるか?」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:32:29.14 ID:3UqtTOpF0
ウォッカ「!?」

ジン「これは罠さ。おそらくシェリーはこの   を拾ったお前の反応をどこかで見ている」

ジン「おそらく俺ではなくお前だけを罠にはめたかったんだろう。お前は小学生の   に興味を示すが、俺なら交番に届けるくらいしかしないからな」

ウォッカ「そ、そんな兄貴、でも一体どこで!!」

ジン「見張れる場所は少ない。おそらく近所の民家だろう。しらみつぶしに探すぞ」

ウォッカ「へ、へい!!」たったった

ジン「すみませーん、そこの通りに小学生の  が落ちてたんですけど知りませんかね?」

おばちゃん「あらやあねぇ、でもうちではないわぁ、うちは主人と2人暮らしだものぉ」

ジン「そうですか、ではこの辺で小学生のお子さんがいるようなご家庭はありますか?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:34:53.89 ID:3UqtTOpF0
おばちゃん「そうねぇ、円谷さんのところは……あ、いまは中学生の朝美ちゃんだけだったわ」

ジン「中学生??」

おばちゃん「そうなのよぉ、この間ねえ、小学生の息子さんが亡くなられて、いまじゃあ中学生のお嬢さんだけでねぇ」

ジン「ほう」

おばちゃん「なかなか器量はいい子なんだけど、やっぱり弟さんをなくされて落ち込んでるみたいよぉ」

ジン「そうですか。ウォッカ、やれ」

おばちゃん「い、いったい何をする気よぉぉ」

ウォッカ「あんたには消えてもらう」あぽときしーん

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:36:59.38 ID:3UqtTOpF0
ジン「よし、その円谷という家に行くぞ」

ウォッカ「へ、でもそこには子供はいないって」

ジン「女子中学生、もとい可能性はしらみつぶしだ」

ウォッカ「へ、へい!!」

アガサ「うむ、予想通りじゃ、これでやつらを光彦君の家へ誘い込めるわい。
さて、やつが捨てて行った煙草でも調べてみるとするかの」

アガサ「まず唾液からDNAじゃな……な、なんじゃと!?」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:43:29.75 ID:3UqtTOpF0
アガサ邸前

歩美「コナン君、博士の行きそうなところなんてわかるの?」

コナン「ああ、博士は死ぬつもりだ。だけど灰原の  を大量に持って行った。●●をするつもりだと思う?」

歩美「うーん、xxxxかなぁ」

灰原「最低ね」

コナン「ああ、だがおめーらもしってんだろ。博士の賢者タイムは一般の人よりも酷い。となれば残った  はどうすると思う?」

歩美「捨てる!!」

灰原「いいえ、売れるんだもの、売るわね」

コナン「ああ、そういうこった。でもあくまで盗品だろ? 売るにはそれなりのルートがいる。だけどオレ達の仲間には盗品のスペシャリストがいるじゃねぇか」

歩美「キッドさん!!」

コナン「ああ、そういうこった」

灰原「なるほど、蛇の道は蛇ってことね」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:45:08.47 ID:3UqtTOpF0
コナン「とりあえずキッドに連絡してみるよ」ぴっぷるるるる

留守電『オレは平次やけどこれは怪盗キッドの電話やでー。いまキッドは電話に出る事ができへんねん。留守電残したってやー。ぴーーーー。ゆうたら留守電を残すんやでー!!』

コナン「あいつ、でねぇな」

灰原「そう、困ったわね」

コナン「まあ留守電残しとくか」

コナン「ああ、キッド? オレだけど。折り返し頼むぞ」ピッ

歩美「どうするの、コナン君」

コナン「しゃあねぇ、ローラー作戦で博士を探すぞ」

歩美、灰原「おーーー」

某所

全身タイツ「あれは……少年探偵団か、ふふふ」

全身タイツ「駆逐してやる……一匹残らず駆逐してやる!!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:46:48.15 ID:3UqtTOpF0
某所

和葉「蘭ちゃん、うちもう一回公衆電話でキッドに電話してくるね」

蘭「うん、気を付けてね」

和葉「任せといてー」たったった

和葉「えーっと、電話は……おお、あったあった。でも不思議やわ。なんで森の中に公衆電話なんてあるんやろうなぁ」

和葉「まあええわ。キッドの番号はっと……」ピっぷるるるる……がさ!

和葉「誰や!!」しーん

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:48:02.34 ID:3UqtTOpF0
和葉「そこに誰かかくれとるんやろ! わかってるんやで!!」

全身タイツ「……」すっ

和葉「あんたは!! なんでこんなところに?」

全身タイツ「はぁ、はぁ……」ばっ

和葉「うちとやろうっちゅーんか!! 負けへんでぇ……え!?」どしゃあ

和葉「いたぃ、なんでこんな時にヒールが折れるんや……しまっいやぁぁぁ!!!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:49:43.66 ID:3UqtTOpF0
某所

ハトリ「ん? なあねえちゃん、今和葉の声聞こえんかったか?」

蘭「え、聞こえなかったと思うけど」

ハトリ「そうかい、なんやいつも和葉が便所できばる時の声が聞こえた気がしたんやけどなぁ」

蘭「和葉ちゃん……」

円谷邸

ジン「いいえ、ですからお母さん、この   は朝美さんの物で間違いないんです。なのでわれわれがお嬢さんが帰ってくるまでここで待たせていただきます」

光彦母「そ、そんなこと言われましても……」

ジン「朝美さんの部屋はこっちですね。では失礼させていただいて」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:50:57.96 ID:3UqtTOpF0
光彦母「ちょ、ちょっと待ってください!!」

ウォッカ「……ほらよ」アポトキシーン

光彦母「うぅ……」

ジン「また薬を使ったのか。まあいい。おい、朝美とかいう中学生の写真を探すぞ」

ウォッカ「へい」がさごそがさごそ

ウォッカ「あ、兄貴!! こ、こんなところに中学生くらいの女が倒れてやすぜ!!」

ジン「なに、これは……こいつが朝美か……ふふ」

アガサ(ばかめ、それは若返った光彦君の母親じゃい)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:52:13.09 ID:3UqtTOpF0
ジン「ふ、なかなかの上玉だ」

ウォッカ「●すんですかい?」

ジン「バカ野郎! 女ってのはなぁ、中古になった途端なんの価値もなくなるんだ。
いつまでもきれいなままでいないとなんの価値もねぇんだ。この女はこのまま持ち帰ってはく製にする。
筋肉の付き方、体のくびれのライン……すべてが新品の美しさを誇っている。これをこのまま保存するんだ。すぐに車をだせ」

ウォッカ「へ、へい(さすが兄貴、鋼の●●の異名は伊達じゃねぇぜ)」

アガサ(まずいぞ、ジンが●●厨じゃったとは……このままではせっかく光彦君の家に誘い込んだのに
何の意味もなくなってしまう……それにあのDNAの意味もわからんし)

ウォッカ「?……兄貴、こっちに誰かきやすぜ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:53:33.60 ID:3UqtTOpF0
ジン「誰だろうと構わん、殺せ。俺はこの朝美たんを脱がせる」

朝美「ただいまーって、ええ、だれよあなた達!!」

ウォッカ「お前は……兄貴、その女にそっくりの奴が現れやした!!」

ジン「なに、そうか、双子か。眠らせろ。くく、いいコレクションになりそうだ……!?」

ウォッカ「わるいなお譲ちゃん、眠ってくれ」

朝美「いやぁぁぁ」

ジン「なんじゃこりゃあぁぁぁぁ」

ウォッカ「どうしたんですかい兄貴!!」

ジン「このアマ、●●じゃねぇ、黒ずんでやがる!!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:54:38.91 ID:3UqtTOpF0
光彦母「うう、あ、あさみ……」

朝美「お、お母さん!?」

ジン「何だと!?」

ウォッカ「きぇぇぇぇい」ドカ

朝美「うっ」ばた

ジン「そうか、そういうことだったか……謎はすべて解けたぜウォッカ」

ウォッカ「いったいなにがどうなってるんですかい兄貴!!」

ジン(シェリー、やはりお前は最高の女だ)

ジン「おい、今すぐさっきの家まで戻るぞ。あ、そっちの本物の朝美たんは連れていく」

ウォッカ「へ、へぇ」

アガサ(ジンがアポトキシンの効果に気がついたのかのぅ。ということはまさか……)

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:55:50.92 ID:3UqtTOpF0
某所

ハトリ「和葉の奴、どこまで電話しにいったんやろか、もうオレ飽きてもうたわー」

蘭「うん、そうだね、いくらなんでも和葉ちゃん遅いね……でも、探しに行くにも怪我が酷くて動けないし」

ハトリ「いややいややー!! もうこんな暇なん耐えられへんー!! 和葉に会いたいんやぁぁ!!」

蘭「もう、聞きわけがないこと言っちゃダメだよハトリくん! 和葉ちゃん、ハトリ君のそういうところ嫌いだって言ってたよ!」

ハトリ「そないなこと言うたってしゃあないやんか。暇なもんは暇なんやぁ」

蘭「もう、じゃあダジャレクイズでもする? アガサ博士がいないときは私がクイズを出してたんだから」

ハトリ「お、お手並み拝見といこうやないか」くるり

蘭「帽子を返したわねハトリ平次! いいわ、私も本気で相手してあげる……はぁぁぁぁっ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:57:25.51 ID:3UqtTOpF0
某所

コナン「おーい、博士ー!!」

灰原「だめね、これだけ探しても見つからないんだもの、もうこの街にはいないんじゃないかしら?」

歩美「コナン君、キッドさんもまだ何も連絡くれないの?」

コナン「ああ、ったく、これじゃあ八方ふさがりだな」

灰原「あら、探偵がそんなに簡単にあきらめ……」ぞくぅ

歩美「哀ちゃん?」

コナン(xxxxx?)

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:58:16.65 ID:3UqtTOpF0
灰原「奴らが、奴らがいるわ!!」

コナン「なんだって!?」

灰原「あの車よ!!」

ぶろろろろろ

歩美「今の車、後ろに博士がくっついてたよ!!」

コナン「な、いったいどーなってやがる!!」

灰原「やつらを、やつらを追わないと!」

歩美「車を追うなんて無理だよ哀ちゃん!」

灰原「でも!!」

コナン「いや、そこの家に止まった!」

歩美「2人とも、行っちゃうの?」

コナン「ついにやつらを見つけたんだ。ったりめーだろ」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 01:59:13.03 ID:3UqtTOpF0
灰原「そうね、博士が●●をしてるのかはわからないけれど、行きましょう」たったった

ジン「行くぞ、中に入る」

ウォッカ「へ、へい」ガチャ

コナン「おーい、博士ー!!」

アガサ「新一! 哀クンに歩美くんまで、いったいなぜここに」

灰原「決まってるじゃない、  を取り戻すためよ」

コナン「ついでにジンたちも倒す!!」

歩美「博士はなにしてるの?」

アガサ「いやなに、命を絶つ前に黒の組織を破壊しておこうと思ってな」

灰原「そんなことよりも  はどこよ」

コナン「よし、じゃあさっそく乗り込もうぜ」

アガサ「いや待つんじゃ新一、もしかしたら、黒の組織との戦いは君が思っておる以上に辛いものかもしれんぞ……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:00:14.33 ID:3UqtTOpF0
コナン「ばーろ、今さら何言ってんだ」

アガサ「それでも決意は変わらんのか?」

コナン「ったりめーだろ」

アガサ「そうか、ならば限界だと思ったとき、わし最後の発明品を使うんじゃ」

コナン「わぁったよ」

歩美「じゃあ、行こうか……」

コナン、灰原、アガサ「おお!!」

某所

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:01:27.55 ID:3UqtTOpF0
蘭「陽子さんは外国人のニックからラブレターをもらいましたが、自殺してしまいました。なぜでしょう」

ハトリ「簡単やな。陽子ってのは太陽の子って意味やろ。太陽は英語でsunや。さぞニックにとって輝いてたことやろ。
きっとニックはラブレターにYoko sun,shineとでも書いたんやろうな。陽子さん死ね、と勘違いしてもうたんや」

蘭「こんなとんでも問題でも正解しちゃうなんてハトリくんはやっぱり凄いなぁ」

ハトリ「まあ過去にShineを死ねと勘違いした女子とかおったらしいからのぅ。工藤がいっとったわ」

蘭「そっかぁ、悲しい事件だね」

ハトリ「笑いの種やろ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:02:52.20 ID:3UqtTOpF0
コンコン

蘭「あれ、誰か来たね。和葉ちゃんかな? 入ってくればいいのに」ガチャ

某所


アガサ「御用検めじゃ!!」

コナン「オレと博士は階段から二階へと上がる! 灰原と歩美は奴らが逃げないようにここで見張っててくれ!!」

灰原「わかったわ」

歩美「コナン君、死なないでね……」

コナン「ったりめーだろ」

アガサ「行くぞ新一!」たったったガチャ

アガサ「御用検めじゃ!!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:04:39.75 ID:3UqtTOpF0
ジン「!?」

ウォッカ「消しますか兄貴!」

ジン「ああ、やれ」

アガサ「その手はくわんわい」ポチ

光彦「せい!!」

ウォッカ「な、貴様どこから現れた!!」

光彦「僕は博士のペルソナとなった身です。博士のピンチにはいつだって駆けつけます!!」

ウォッカ「生意気なぁ」

光彦「はぁああ」十万ボルト

ウォッカ「ぐわぁぁぁ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:05:37.47 ID:3UqtTOpF0
アガサ「今じゃ新一!!」

コナン「しねぇぇ、ジーーーン!!」

ジン「ガハァ」

コナン「ち、外したか……」

ジン「やるじゃねぇか……オレの帽子を吹き飛ばすとはな……」

アガサ「……(やはりのう)」

コナン「ったりめーだろ……え?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:06:45.75 ID:3UqtTOpF0
某所

蘭「元太くん!! 何してるのこんなところで!!」

元太「コナンのところの姉ちゃんか? めし……飯を食わせてくれ……」

ハトリ「なんやそいつ、今にも餓死しそうやないかい」

蘭「ちょっと元太くんしっかりして! でもここにはなにも食べ物ないし」

ハトリ「よおしまっとれ、今すぐになにか食わしたるからな」

蘭「でもここにはなにも」

ハトリ「あほ、その辺の草でも食わしとけばええやろ」

蘭「う、うん!」

元太「……」むしゃむしゃむしゃ

元太「う、うう。なんとか動けるくらいには復活したぞ」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:08:07.64 ID:3UqtTOpF0
明日5時半起きなんでかなり巻いていきます。ていうかまだ人いますか?





蘭「じゃあなんでそんなに餓死しそうなほど衰弱してるのか、説明してくれるよね?」

元太「お、おう。俺コナンたちと肝試し行ったんだよ。そんときに埋められちまってよ。何とかすぐに脱出はできたんだけど、何かが爆発してここまで吹き飛ばされちまってよ」

蘭「メタルギアの核だ、きっと」

元太「そんで森の中で迷子になってて、今まで困ってたんだよ」

ハトリ「もしかしてお前、夜に森の中を紐を持ってうろついてなかったか?」

元太「お、おう、木の蔦とかもウナギに見えちまってよ。人を見たから近づいたのにおっかねぇ姉ちゃんが来たから逃げちまった」

ハトリ「そりゃあ和葉の事やな」

蘭「なんだ、あれ元太くんだったんだぁ。でもすごくこわかったんだから」

元太「あんときは食いもんくれるんじゃねぇかと必死だったからよお」

元太「そういえば大阪の姉ちゃんはどこいったんだ?」

蘭「あ、そういえば和葉ちゃん」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:09:23.66 ID:3UqtTOpF0
コンコン

蘭「あれ、また誰か来た……」

??「蘭ちゃーん、おるー?」

蘭「この声、和葉ちゃんだ!」ガチャ

和葉「ごめんなぁ、遅なってしもたわー。平次も堪忍なぁ」

蘭「ううん、大丈夫だよ。和葉ちゃんこそ大丈夫だった?」

和葉「うん、うちは大丈夫やで。なんや元太くんおるやん」

元太「大阪のねぇちゃんじゃねぇか」

和葉「どないしたん?」

元太「それがよぉ」

ハトリ「まてや、お前誰や」

蘭「ハトリくん?」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:10:21.57 ID:3UqtTOpF0
和葉「え、なにいうてん平次」

ハトリ「お前は誰やいうてんねん。お前は和葉ちゃうやろ」

和葉「も、もう、わけわからんわ」

ハトリ「まあこないうまく変装できるやつは限られとるけどなぁ」

和葉「なにを根拠にそないなこというてん?」

ハトリ「和葉はオレのこと平次よばへん。ヘジや」

蘭「あ、そういえば」

ハトリ「なあねえちゃん、オレの本名いうてみてくれへんか?」

蘭「ハトリ平次」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:11:31.76 ID:3UqtTOpF0
ハトリ「せや、工藤も博士も、キッドも、みんなオレのことハトリ呼ぶけど名前は平次って呼ぶんや。
ただ和葉だけはオレをハトリヘジと呼ぶ……知っとるやろ、怪盗キッド」

和葉「あかんなぁ、関西弁まで仕込んだんやけど」ばさあ

キッド「こうも簡単に見抜かれるとは、まさかハトリが帽子を反転させてるとはな」

蘭「キッド、久しぶりだね」

キッド「おう、蘭、ひさしぶりー」

ハトリ「そないなことより本物の和葉はどこにやったんや」

和葉「うちならここにおるで」ひょこ

キッド「そういうこった」

ハトリ「なんや共謀か、なにが目的や?」

和葉「うちが電話しとったやろ? 留守電聞いて助けに来てくれたらしいんやけど、
普通に登場してもおもしろくないからって、な」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:12:13.97 ID:3UqtTOpF0
ハトリ「……それだけが目的とちゃうやろ」

キッド「まったく、覚醒時のお前がいるとやりにくいったらねぇな。新一はもっと簡単だぞ」

ハトリ「あほ、あんなんと一緒にすんなや」

和葉「なあ、2人で何を話しとるん?」

元太「なあキッドの兄ちゃん、オレ餓死しそうだぞ」

キッド「ったく、元太、お前は相変わらずだな。じゃあ本題に入るとするか」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:13:02.56 ID:3UqtTOpF0
某所

コナン「なん……だと」

アガサ「……やはりそういうことじゃったか」

灰原「江戸川君、やったの!?」どたどたどた

歩美「コナン君!!」

ジン「ふ、シェリーか……」

灰原「ジン……え、その頭のは、いったい……」

コナン「おい、なんでおまえの頭に蘭の角がついてるんだよ!!!」

ジン「すべてを知る時が来たみたいだな、コナン君、いや、新一」

コナン「いったいなにを言ってるんだ!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:14:06.47 ID:3UqtTOpF0
某所

キッド「オレは調べたよ、黒の組織の事も、薬の事も、そしてすべてがわかっちまったのさ、蘭、いや、ジンと呼んだ方がいいかな?」

蘭「え、なにをいってるの?」

キッド「全ての始まりはあの核が飛んできた日におっちゃんから渡された手紙だった。
その手紙には黒の組織の詳細が書かれててな。本当はおっちゃんが自分の手で調べる予定だったみたいだけど、
メタルギアの件があったから仕方ないだろう」

和葉「ヘジ、うちはどうしたらええ?」

ハトリ「ガキを連れて表におれ、おそらくこっから先は聞かん方がええ」

和葉「う、うん……なあ元太くん、うな重食べに行こうか」

元太「ほんとうかー?」たったった

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:15:18.32 ID:3UqtTOpF0
某所

アガサ「ジン、お前さんは薬を飲んだんじゃな、老化の薬を……」

灰原「そんな薬私は知らないわよ!!」

ジン「……」

アガサ「ならば哀クン、君の両親が作ったのじゃろう」

灰原「そんな、うそよ、嘘に決まってるわ」

アガサ「哀クンが若返りの薬を研究させられていたのも納得がいくじゃろ、ジンは戻りたかったんじゃ、蘭君に」

アガサ「普段は蘭君として生活をして、薬の効力が出ているときはジンとして生活する。みごとな二重生活じゃよ」

アガサ「わしはジンのたばこから採取した唾液でDNA鑑定を行った。趣味で採取しておった蘭君のそれと見事に一致したんじゃよ」

アガサ「おそらくジンは光彦母が若返ったのを見てアポトキシンの効力に気がついたんじゃろう。
じゃが確信が持てなかったから、その前に薬を飲ませたこの家のおばちゃんも若返っているか確認しにきた、そうじゃろう?」

コナン「う、そだ」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:16:28.92 ID:3UqtTOpF0
某所

ハトリ「なるほどな、組織の黒幕はおっちゃんの嫁さんか、おっちゃんは知ってるんか? いや、知るわけないな、知ってたらこんなこと調べるわけないもんな」

キッド「ああ、当時警察官だった旦那に内緒で悪の組織を操り、娘にはよくわからない毒薬を飲ませる。最悪の女だ」

ハトリ「そんな女に弁護されて未来を掴んだ人間が大勢おるんやろ、さむけがするわ」

キッド「だけど一番つらいのは、おっちゃんだ、この事実多分知ってるんだ」

ハトリ「ほんまかキッド」

キッド「ああ、たぶん、前から気がついてたよ、だけどそれを自分自身で否定していたんだ。
けれどついに逃げるのをやめて、蘭がジンじゃないという証拠を……奥さんがあの方じゃないという証拠を全力で探し始めた」

ハトリ「しかし出てくるんは2人が犯人だと証明するもんばっかりっちゅうことか。皮肉な話やな」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:17:03.41 ID:3UqtTOpF0
蘭「みんな、好き勝手言ってくれるなぁ。私が今まどんな思いで新一たちをだましてたと思ってるのよ!」

キッド「たしかに、今までこれだけの事実を隠していたのはつらかったでしょう。ですが……」

ハトリ「しょせんお前は人殺しちゅうこっちゃ」

キッド「一体どれだけの無辜の人間をその手にかけてきたことか」

ハトリ「たとえどんな境遇におってもや、超えてはいけない一線っちゅうのが人間にはあるんや」

キッド「あなたの犯した罪、それは未来永劫消えることはありませんよ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:17:51.79 ID:3UqtTOpF0
某所

ジン「だが、実際にそこの坊主は長い時間を蘭とともに過ごしたんだ、それはどう説明する?」

光彦「それはですね」

アガサ「それはじゃな、アポトキシンがパイカルで一時的に解毒できるように、
何らかの薬で一時的に元にもどっていたんじゃろ」

ジン「なら蘭とジンが一緒に存在していた時のことは?」

光彦「それはですね」

アガサ「それはじゃな、キッド以外にも変装の達人が組織にはおるじゃろう」

アガサ「のう蘭君、いい加減こんなことはやめにせんかい?」

ジン「あはははは、メタルギア事件から一週間、まさか二度も正体を見破られるとは思わなかったわよ!!」

歩美「二度?」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:19:03.14 ID:3UqtTOpF0
某所

蘭「たしかに私は黒の組織でジンって呼ばれてるよ? 子供の時から新一もお父さんもだましてたよ。でもね、それがなにか悪いの?」

ハトリ「もうええんや。おとなしく警察につかまりいや。罪は消えなくても反省することはできるやろ」

キッド「自分の犯した罪と向き合い悔いるんだ。命ある限り」

蘭「うるさいなぁ、メタルギア事件から3日間、ずっと反吐が出そうなのを我慢して蘭でいたのに、
こういうことになっちゃったんだ、じゃあもういいかなぁ。みんな死んじゃえ」シュバッ

キッド「ぐはぁ」どさ

ハトリ「あかん」ばた

蘭「あ、解毒薬が切れはじめちゃった」

ジン「さて、和葉ちゃんと元太くんはどこかなぁ」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:19:51.81 ID:3UqtTOpF0
某所

ジン「はっ!」

光彦「う、うわああああ」

歩美「光彦君が消滅しちゃった!!」

灰原「まずいわ、みんな逃げないと!」

コナン「ははは、もういいさ、全部きえちまえばいいんだ」

アガサ「新一、こんな時に賢者タイムになっとる場合か!!」

灰原「これは賢者タイムじゃないわよ!」

ジン「しねぇぇ」

灰原「こっちよ!!」

アガサ「ええい、新一、行くぞい!」

歩美「とりあえずこの家から出ればたすか……え」ばた

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:20:38.11 ID:3UqtTOpF0
朝美「逃がさないわよ」

朝美「光彦はあなた達少年探偵団のせいで死んだのよ。逃がすわけないじゃない!!」どす

灰原「あっ……」どさ

アガサ「哀クン、哀クーン!!」

朝美「ずっとずっと憎かった! あんたたちが光彦ドライxxxxxスイッチなんて作らなければぁぁぁ! あんたたち少年探偵団が光彦を殺したんだぁぁぁ」

ジン「しねぇぇぇ」

アガサ「まずい、挟まれた! 逃げられんわい!!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:21:15.93 ID:3UqtTOpF0
某所

ジン「和葉ちゃーん、元太くーん? どこー?」

和葉「あ、あかん、なんなんあいつ、蘭ちゃんみたいなしゃべり方して! ヘジは、キッドは? 蘭ちゃんはどこいったん??」

元太「おい姉ちゃん、逃げねーでいいのかよ!」

和葉「でもうちはこの森から出られへんもん!! メタルギアに狙われとるんや」

元太「でも逃げねーとあのにいちゃんに殺されちまうぞ!」

和葉「いやや、みんなをおいていけるわけないやん!」

ジン「うふふふふふ」

ジン「かーずーはーちゃん、あーそびーましょー」

和葉「いやぁぁぁぁぁ」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:22:18.07 ID:3UqtTOpF0
某所

朝美「がはぁ」どしゃ

元太「博士、コナン、無事か!!」

アガサ「元太くん!!」

元太「とりあえず殴っちまったけどよ、光彦の姉ちゃんが殺人犯だったのかよ!」

アガサ「あ、どうやらテレビで言っておった殺人鬼のようじゃな。じゃがそんなことよりも、蘭君がジンでみんなやられてしまったんじゃ!!」

元太「本当かよ博士!! コナンはどうしたんだよ」

コナン「もういいんだ。もうどうにでもなっちまえ、ばーろー」

アガサ「賢者タイムじゃ!」

ジン「そんな所でおしゃべりとは余裕だねぇ」ばきゅうん

アガサ「ぐふぅ」

元太「はかせぇぇぇ」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:23:00.35 ID:3UqtTOpF0
アガサ「蘭君、子供たちだけはやらせんぞ……」

ジン「はかせ、邪魔♪」ばきゅうん

アガサ「ぐふう」どぴゅ……

アガサ「新一、元太くん、逃げるんじゃぁぁ……」

ジン「しぶといわね」ばきゅうん

アガサ「ぬわぁ、だがまだまだじゃ、わしには主人公補正がきいておるんじゃぁぁぁ!!」

ジン「ちっ」

元太「おいコナン、しっかりしろよ!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:23:31.08 ID:3UqtTOpF0
コナン「ばーろー、逃げた所でどうにもならねぇよ。もう死んで終わりにしようぜ、このままよ」

ジン「コナン君もそう言ってることだし、じゃあコナン君から死んでもらうね、ばいばい」

アガサ「新一、逃げるんじゃぁぁぁ」ポチ、ピっ

アガサ「あ、テレビのリモコンを踏んでしまったわい」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:24:20.35 ID:3UqtTOpF0
テレビ「臨時ニュースをお伝えいたします。ただいま、毛利探偵とメタルギアの戦いが終わったとの
ニュースが入りました! みごと毛利探偵がメタルギアを打ち破ったそうです!」

テレビ「え、いや、またメタルギアが動き出し、あ、核を街に向けて発射いたしました! 
核は、核は妃弁護士事務所へ向かっております! 
ダメです、毛利探偵はメタルギアとの戦いの傷がひどく動けません! 核が妃弁護士事務所にー!」

ジン「そんな……あのお方、もといお母さん……」

どぉぉぉぉん

テレビ「ただいま妃弁護士事務所に核が直撃いたしました!」

アガサ「まさか、そんな……」

ジン「お母さん、おかあさああああん」がく

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:24:59.69 ID:3UqtTOpF0
元太「終わったのか?」

アガサ「ああ、もうジン、いや、蘭君は動けんはずじゃわい」

アガサ「のう新一、たとえ蘭君がジンだとしても、受け入れてはやれんのか」

コナン「え?」

アガサ「もう哀クンも歩美くんも光彦君も死んでしまったわい」

元太「ハトリの兄ちゃんもキッドの兄ちゃんも、和葉の姉ちゃんも……」

アガサ「数少なくなってしまった仲間じゃろう」

コナン「う、うう……蘭、らーーーーん!!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:26:12.58 ID:3UqtTOpF0
テレビ「妃弁護士事務所の前では先ほども殺人事件が起こっており、
その時の捜査員も含めてかなりの人数が犠牲となっているものとみられます。
殺人事件というのは毎回現場に魚を置いていくという連続殺人犯で、あ、この魚についても詳細が発表されましたね。おいていかれるのはウナギとのことで……」

某所

和葉「いやぁぁぁ」

元太「こっちだ和葉の姉ちゃん」だっだっだ

和葉「どこいくん、元太くん!!」

元太「もっと人目につかない所だ」

和葉「え? 逆ちゃうん? 人気が多い所に逃げないと……」

元太「だってそれじゃあ和葉の姉ちゃんを殺せないだろ。俺を埋めたあいつらに復讐する時、失敗したら嫌だろ」

和葉「……え?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:27:01.05 ID:3UqtTOpF0
某所

アガサ「なん、じゃと」ぐさ

コナン「元太、お前……」どか

元太「最初は埋められた復讐のつもりだったけど、人を殺すのは楽しいなぁ!」

アガサ「そ、そんな、ばか、な」ばた

元太「アガサクリスティーが人殺しは癖になるって書いてたけど本当だな! 同じアガサとしてどんな気持ちだよ!!」

コナン「まじ、かよ……」どさ

元太「あ、俺の犯行だってわからせるためにもウナギおいていかねぇとな!!」

コナン「連続……殺人鬼……」

元太「じゃあジンってやつ殺してくっからよ! じゃあな!!!」たったった

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:27:42.35 ID:3UqtTOpF0
コナン(結局、こうなっちまうのか……もう体に力が入らねぇくそ)コロン

コナン(ぺろ、これは、博士のスイッチ……)

コナン(そうだ、限界だと思ったら博士がこれを使えって言ってたな……最後に博士にかけてみるか……)ポチ

きゅらきゅらきゅらきゅらきゅらー

コナン「な、どうなってるんだ!」

アガサ(天使)「おお、新一か、ついにスイッチを押したんじゃな! 大丈夫じゃ、これはわしにとって最高の発明じゃ、なんと時間を巻き戻すんじゃよ!」

コナン「時間を、巻き戻す……」

アガサ(天使)「そうじゃ、記憶も消えてしまうのが難点じゃが、みんながいたあの楽しかった頃に戻るぞい」

コナン「そうか、また、やり直せるんだな」

アガサ(天使)「ああ、それじゃあまたのー」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:28:47.06 ID:3UqtTOpF0
後日談

コナン「ふあぁぁあ」

光彦「大きな欠伸ですね、コナン君!」

歩美「あはは、歩美食べられちゃうかと思ったよー」

元太「俺はもっとでかい口あけてうな重食うけどな」

蘭「大丈夫? コナン君疲れてるんじゃないの?」

灰原「あら、そんなに疲れるほど、夜な夜な●●をしているのかしら」

ハトリ「なんや工藤、お前もう●●が●●なんか!」

和葉「もう、ヘジはそんなことばっか言うとったらキッドに●●を取られてまうで!」

キッド「ばーろー、そんなものいらねぇよ!」

小五郎「はっはっは、キッドの方がハトリより立派な●●ってこったな」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:29:23.05 ID:3UqtTOpF0
ハトリ「なんやてキッド、比べてみるか!!」

キッド「バーロー、おめーに負けるわけねぇだろ」

コナン「オレの方が立派だろ」

一同「それはない」

アガサ「ほれ、レンタカー借りてきたぞい、遊園地に行くんじゃろ。みんな車に乗るんじゃ」

元太「よっしゃー、オレ窓側ー!」

光彦「ああ、ずるいですよ元太くん!」

歩美「歩美も窓側がいい!! あ、でも哀ちゃんの隣ならどこでもいいかな」

灰原「バカね、私のことよりも自分の好きな所に座りなさい」

コナン「はは、みんなまだまだガキだな」

ハトリ「おまえがいうなや」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12(金) 02:30:27.07 ID:3UqtTOpF0
アガサ「ところで新一、ついにわしの研究が実ったぞ」

コナン「ん?」

アガサ「光彦君をドライxxxxxさせるスイッチじゃ!」

コナン「おお、サンキュー博士!」

アガサ「くれぐれも悪用するんじゃないぞー」

コナン(あれ、なんか前にもこんなことあった気が……気のせいか)

コナン「おーい、みんな待ってくれー」たたた



引用元: コナン「なにか飛んでくるぞ!」 小五郎「メタルギア……だと」