1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 11:59:50.88 ID:iL2WOgB10
古泉「毎日毎日、涼宮さんのご機嫌をとってわがままをいわれれば物や場所を提供し」

古泉「その度に機関の上の方々に『もっと安く済む方法はなかったのか』と小言をいわれ」

古泉「ささいなことで閉鎖空間ができれば昼夜とわず出勤し」

古泉「それでも少しでも遅れれば森さんには文句をいわれ肩パンをされ」

古泉「そのせいで寝不足になり学校で居眠りすれば『どうした、お前らしくない』と心配され」

古泉「『大丈夫です』と笑顔で返すしかなくなる、もちろん眠ることなんて許されなくなります」

古泉「そんな苦痛の日々の中のたまの休みでさえ集合のかかる団活」

古泉「『遅れたら死刑だからね!』 あ、今のちょっと似てましたね」

古泉「やっと夏休みがきたと思ったら毎日集合ばかりか、例の事件ですからね」

古泉「もういい加減僕も我慢の限界です・・・・」

古泉「決めました、漢・古泉一樹。今日からグレます」





4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:05:36.88 ID:iL2WOgB10
古泉「そう・・・僕はグレるのです・・・・」

古泉「うふ・・・うふふふ」

古泉「なんでしょう、この異様な気分の高揚は」

古泉「真面目な人ほど、と良くききますがなるほどですね」

古泉「もうSOS団も機関も、学校も関係ありません、不良ですから」

古泉「自分の好きなようにいきてみるとします」

古泉「まずは何から始めましょうか」

古泉「・・・・敬語を、やめる?」

古泉「うふふふふ・・・・」

古泉「僕が敬語をやめる・・・それって凄く、悪いことじゃないですか」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:14:12.50 ID:iL2WOgB10
古泉「心臓がバクバクいっています、なにせ敬語をやめるのですから」

古泉「ちょっと練習してみますか」

古泉「俺は古泉だ、よろしくな・・・・・・」

古泉「うひょひょひょwwww一人称まで変えてしましましたwwww僕って才能あるのでしょうかwwwwww」

古泉「これは涼宮さんにばれたら一瞬で世界改変が起こるかもしれませんw」

古泉「そうなったら機関に怒られそうですね・・・森さんにも」

古泉「いや関係ありません。グレているんですから」

古泉「とりあえず今日、いや今から敬語やめてやるぜ!ヒュウ!」

先生「やぁ古泉くん」

古泉「あ、先生どうも」

先生「先日は委員長が休みだからって急に代理を頼んですまなかったね」

古泉「いいんですよ、困ったときは助け合うべきですよ」

先生「そうかそうかwまた迷惑かけるかもしれんが頼むよw」カツカツ

古泉「・・・・・」

古泉「今のは・・・れ、練習ですよ・・・」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:21:22.16 ID:iL2WOgB10
古泉「そう、練習・・・だぜ」

古泉「せんせ、先公が急に話しかけてくるからよぉ」

古泉「いや、ちょっと違いますかね・・・もう少しわるっぽく」

古泉「先公が急に話しかけてきやがるからよぉ」

古泉「なるほど、メモしておきましょうか」カキカキ

古泉「不良ってメモなんてするのでしょうか・・・」

女1「古泉先輩こんにちわ~」

古泉「こんこここ・・・・おっす!」

女2「おっすだって~www変な先輩www」キャッキャ

古泉「威圧感があるあいさつをしたのに喜んでいるようです」

古泉「女は悪い男に惹かれるといいますからね・・・これで不良の高みに一歩近づいたのかもしれません」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:27:22.26 ID:iL2WOgB10
古泉「まさかものの数分で不良語がなんたるかをマスターするとは」

古泉「僕には元々この道が向いていたのかもしれません」

古泉「念のためもう少し練習してみるとしましょうか」

涼宮「何してるの?古泉くん」

古泉「おっす!涼宮の姉貴!」

涼宮「え?」

古泉「ほぇ?」

涼宮「・・・・・」

古泉(しまったあああああああああああああああ)

古泉(反射的に返事してしまいましたが、いきなりの本番は想定外です)

古泉(しかももう不良語を使ってしまいました後戻りもできません)

古泉(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)

古泉(・・・いや、何も焦ることはありません。いい機会です)

古泉(ここで僕の悪さを見せ付けてやりましょう)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:33:46.32 ID:iL2WOgB10
涼宮「古泉くん、あなt」

古泉「いいかい?よく見てるんだぜ?」

涼宮「え?」

古泉「ここに消火器があるよな?俺が今から何をすると思う?ククク」

涼宮「・・・・」

古泉「まぁ涼宮さんみたいな良い子には想像もつかねえだろうな」

涼宮「安全キャップははずしちゃだめよ」

古泉「なんとな、このあんz」

涼宮「・・・・」

古泉「な、なぜわかった」

涼宮「わかるわよ・・・」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:40:42.62 ID:iL2WOgB10
古泉(なんということでしょう、作戦を決行する前にばれてしまいました)

古泉(きっと涼宮さんも昔は相当な悪だったに違いありません)

古泉(でもあの言い方からして恐らく実行に移したことはないでしょう)

古泉(きっとその罪の大きさの前に怖気づいたはずです)

古泉「・・・俺はあんたとは違うぜ」

涼宮「え」

古泉「ほ~れすっぽおおおおおおおん!」

古泉(やってしまいました!やってしまいました!とうとう!!!)

古泉「うぇへへへへへwwwwwwこわいかwwwwwww俺がwwwwwww」

涼宮「・・・・・・」

古泉「ふっひいいいいいい!ふっひいいいいいい!」

涼宮「抜けてない」

古泉「え?」

涼宮「安全キャップ」

古泉「・・・・」

26: 今から名前 涼宮→ハルヒ で固定で 失礼 2010/01/28(木) 12:49:15.04 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「なにかあったの?悩み事?」

古泉「くっ・・・・これでどうだ」ポンッ

ハルヒ「あ、本当に危ないから」

古泉「お子ちゃまだな、これを外したからってすぐ噴射するわけj」


プッシャアアアアアアアアアアアアアアアア


古泉「え?」

ハルヒ「・・・・・つめた」ポタポタ

古泉「ええっと・・・き、季節外れのサンタクロースですか?あはは・・・」

自然と敬語に戻る僕

ハルヒ「・・・今日の団活は中止だから、帰っていいわよ」

古泉「はい・・・あ、僕も丁度バイトが入りました、失礼します」ダッ

次の日は肩を痛めて学校を休みました

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 12:57:02.66 ID:iL2WOgB10
さらに翌日

ガチャッ

古泉「どうも」

キョン「よぉ、昨日はどうした?」

古泉「その・・・ちょっと機関の仕事がありまして」

キョン「そうか、大変だな」

古泉「お気遣いありがとうございます」

キョン「別に心配してたわけじゃねえよ」

古泉(相変わらず憎まれ口しかたたかない男です、なにをしてやりましょうか)

古泉(え?もちろんまだ不良続行中ですよ。もちろんです)

古泉(まぁ不良語はやめましたがね、だってあれでしょ?敬語で悪いってかっこよくないですか)

古泉(ちなみに涼宮さんはまだ来てないようです。他のお三方はすでにそれぞれの時間を過ごしていますが)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:03:45.75 ID:iL2WOgB10
●「わたしもさっき来たばかりです、今お茶いれますね~」

古泉「僕も手伝いますよ」

●「そんな!悪いですよ~」

古泉「それは僕のセリフです。いつもおいしいお茶をありがとうございます」ニコッ

●「あ、いや、その///」

キョン(ぬかったぁ!?)

古泉(さて、まずは何をしてやりましょうか)

古泉(一昨日のような中途半端なことではだめですよね)

●「古泉くん、そこの赤い缶のお茶をきゅうすにいれてもらえます?」

古泉「はい」

古泉(確かこれはこの前朝比奈さんが団活中に買ってた高級なやつですね)

古泉(あ!思いつきました!悪いこと思いつきました!)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:12:37.30 ID:iL2WOgB10
古泉(朝比奈さんが入れるお茶を飲む・・・・それはSOS団ではごくごく当たり前の、日常的なことです)

古泉(だからみんなこのお茶をなんの疑いもなく飲みます)

古泉(だがもし・・・・そのお茶に不純物がまじっていたら?)

古泉(彼の顔はどのように歪むのでしょうか・・・考えただけで顔がにやけます)

古泉(しかしそんな事していいのでしょうか、彼はいつだってs)

キョン「にやけるな気色悪い」

古泉(はい決定。決定です。もう止まりません古泉一樹という暴走列車は止まりません)

古泉(これによって彼が血ヘドを吐くことになろうがもう知りません)

古泉(長門さんには悪いですが・・・・彼女なら大丈夫でしょう)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:19:05.39 ID:iL2WOgB10
●「キョンくんお茶です」コトッ

キョン「すみません」

●「どうぞ、さっきはありがとう♪」コトッ

古泉「いえいえ、ありがとうございます」

●「はい、長門さん」コトッ

長門「・・・・」

古泉(長門さんがずっとお茶を見つめています・・・異常に気がついたのでしょうか)

キョン「」ズズー

古泉(飲みましたwww飲みましたよwwwズズーってwwwwww)

古泉(長門さん残念でしたwwwwもう彼は終わりですwwwww)

長門「・・・・」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:26:38.20 ID:iL2WOgB10
キョン「朝比奈さん、お茶変えましたか?」

みるく「あ、わかります?いつもより少し良いものを使っています♪」

キョン「そりゃわかりますよ。朝比奈さんが淹れてるんですから」

みるく「えへへ///」

古泉「おかしいですね」

キョン「ん?何がだ?」

古泉「あ、いえ。何でもないんです」

古泉(おかしい・・・・そんな平然と飲んでいられるなんて)

古泉(実はお茶っ葉に細工をしたんです。半分はいつもの、半分は高級茶なんです)

古泉(こんな大胆かつひどいイタズラをしたのにほぼ無反応だなんて・・・彼って大物なのかもしれません)

古泉(一瞬だけ、唐辛子でも入れてやろうかと思いましたが非人道的すぎますよね)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:32:42.85 ID:iL2WOgB10
長門「朝比奈みるく」

みるく「え、あ、ひゃい!」

長門「せっかくの香りが失われている」

みるく「え?」

長門「葉を混合したせい、淹れなおして」

みるく「・・・ちょっと待ってくだしゃい」

コポコポ・・・スー

古泉(やはり気づいてしまいましたか)

みるく「これは・・・確かにあのお茶っ葉を淹れたはずなのに・・・」

キョン(きづかんかった・・・・)

みるく「ごめんなさい・・・こんなお茶をだしてしまって・・・」

キョン「そんな、謝ることじゃないですよ朝比奈さん」

みるく「私、何をやってもだめで、いつも迷惑ばかりかけて、お茶だってろくに」ポロポロ

キョン「あ、朝比奈さん・・・」

古泉(あれ?なんですかこの流れ?)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:41:34.77 ID:iL2WOgB10
みるく「うぅ・・・」シクサンジュウロク

キョン「・・・・」

古泉(気がきいた事でもいったらどうですか、主人公のくせに)

長門「でもお茶の淹れ方は完璧。あなたにしかできないこと」

みるく「長門しゃん・・・」

キョン「そうですよ!それに俺だって何度もあなたに助けられてます」

みるく「キョンくん・・・」

古泉「見てください。茶柱がたちました」

みるく「二人ともありがとう・・・・すぐ淹れなおしますね♪」グスン

バタンッ

ハルヒ「やっほー!お、みんなさすがね!全員出席えらいわよ♪」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:47:16.07 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「喉かわいたわー。あ、古泉くん飲まないなら頂戴」

古泉「あ、僕の茶柱が」

グイ、ごっくん

ハルヒ「あれ?みるくちゃん、いつもよりまっずいわよ!どうしたの!まっずいわよお茶が」

キョン「あ」

長門「・・・・」

ハルヒ「確かにいつも適度にまっずいけど今日のは喉をうるおすのにも使えないレベルでまっずいわ!」

古泉(僕のラッキーティーが・・・)

ハルヒ「ん?みんなどうかしたの?」

みるく「ぶぇええええええええええええええええええええええええええ」

結局今日の団活も中止になりました

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 13:56:37.63 ID:iL2WOgB10
帰宅途中

古泉「結局今日も失敗してしまいましたね・・・」

古泉「肝心な彼には何もできませんでしたし、朝比奈さんを傷つけてしまいましたし」

古泉「いや、まてよ、じゃなくて待ってください」

不良「あ?なんだ人のことを呼び止めやがって」

古泉「え?違うんです、今のは独り言で」

不良「良い度胸してんじゃねえか、ぼっちゃんよぉ」バキボキ

古泉(なんか戸愚呂(兄)を更にひ弱にした感じですね)

古泉(これなら勝てるんじゃないでしょうか)

古泉「めざわりですよ・・・負けたら僕と不良をやめると約束してください」

古泉「もちろん・・・ゆびきりでね」ニヤリ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:02:04.71 ID:iL2WOgB10
戸愚呂(兄)「ごっそさんwwwじゃあなwwww」

古泉「負けてしまいました・・・所持金も0です・・・」

古泉「ポケモンですらそうですからね・・・お金をとられて当然でしょう・・・」

古泉「でもポイントカードまでとっていくなんて・・・極悪非道ですね」

古泉「とうとう喧嘩をしてしまいました、これで僕も真の不良です」

古泉「次はどうしましょうか・・・・カツアゲでもしてみますか」

古泉「いくら不良とはいえ弱きものからとるのは僕のポリシーに反しますね」

古泉「よし、少し背伸びをして銀行強盗でもしてみましょう」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:09:02.52 ID:iL2WOgB10
古泉「さすがに銀行強盗ともなるとある程度の下準備が必要ですね」

古泉「近くにコンビニがありましたね、そこで準備しましょう」

JK1「でさーでさー」

JK2「ほんとにー?」

古泉「おや、前から女子高生が歩いてきましたよ」

古泉「やはりスカートはいいですね。男心がくすぐられます」

古泉「まてよ、僕は不良です」

戸愚呂(弟)「面白い自己紹介じゃねえか」

古泉「え?え?」

戸愚呂(弟)「まてっていったじゃねえか。呼び止めといてそりゃねえよ兄ちゃん」

古泉「違うんです、今僕は独り言を」

戸愚呂(弟)「問答無用」

古泉「うひー」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:15:58.23 ID:iL2WOgB10
古泉「今度はレシートを全部もってかれました・・・また森さんに肩パンされそうですね」

JK3「・・・・」ピコピコ

古泉「またJKがいますね、今度こそしましょうスカート   を」

古泉「さっきはこのセリフをいう前に殴られましたからね、困ったものです」

古泉「不良だから許されるんですよ、うふふ」

古泉「道端で思いつくがままにやりたい放題、最高ですね」

古泉「いっくぜ~、ヒラリマント!」

JK3「きゃぁ!」

古泉「やってしまいましたwwwwやってしまいましたwww」

古泉「この右手に残る布の感触wwwたまりませんwwww」

古泉「見てくださいwwwwwww僕の息子がwwwwwwwwみるみるうちにwwwwwwwwww」

警察「きみー、ちょっといいかな」

古泉「萎えました」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:23:27.18 ID:iL2WOgB10
警察「今回は厳重注意のみだけど、高校生だからって許されることじゃないからね?」

古泉「はい」

警察「勉強大変かもしれないけど、こういうストレス発散は関心できないなぁ」

古泉「はい」

警察「もしさっきの子が君を許さなかったら、本当に警察沙汰だよ?」

古泉「はい」

警察「もっと友達とカラオケいくとか、健全なストレス発散を」

古泉「はい」

警察「ちょっと、話きいてる?」

古泉「はい」

警察「何年生?」

古泉「はい」


その日はどうやって自宅に帰ったのかも覚えていません



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:29:01.63 ID:iL2WOgB10

それから一週間がたちました

相変わらず団活やバイトで忙しい毎日ですが、それでもいつもと変わらない日々が続いています

え?不良にはなれたのかって?

わかっているでしょう、あなたも意地が悪い

無理ですよ、僕には。最初の最初から無理だったんです

結局僕にはいつもニコニコと仮面をつけたイエスマンがお似合いなんです

それで平和に過ごせるなら一番いいんです

僕がどれだけ我慢をしていようが知ったこっちゃないんですよ、あの女王様は

なにせ自分がよければいいんですからね んっふ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:36:54.66 ID:iL2WOgB10
みるく「はぁい、糞まずいお茶どうぞ♪」

キョン「朝比奈さん・・・」

古泉(普通においしんですけどね・・・)

長門「・・・・」ペラッ

ハルヒ「マりモッコリの衣装か・・・いいわね・・・」カチカチ

キョン「ほら、これでどうだ」

古泉「あなたにはかないませんね~、もう一度お相手お願いします」

キョン「望むところだ」

古泉(平和ですね~、こんな穏やかな時間が続けばいいんですが)

ハルヒ「なによ!マリモッコリ売り切れじゃない!」

ヴ~、ヴ~、ヴ~

みるく「古泉くん、携帯なってますよ」

古泉「いってきま~す」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:44:56.44 ID:iL2WOgB10
森「ふんしょおおおお」

バキ

古泉「ぬっふ!・・・・・・」

森「次遅れたらもっとひどいからね」

古泉「ありがとう・・・ございます」

キョン妹「古泉くんだいじょうぶ~?」

古泉「ええ、お気遣い感謝ですはさみ小隊長」

キョン妹「もぉ~、だから妹ちゃんでいいってば~」

古泉「ははは・・・・」



彼女は隊員番号243 通称『漆黒のはさみ』

戦闘からお兄さんのサポート、あらゆる情報収集までこなすエキスパートだ



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:50:40.52 ID:iL2WOgB10
キョン妹「森ちゃんったらひどいね~」

古泉「いいんですよ、遅れた僕が悪いんですから」

キョン妹「でもメールを受信する前に集合なんて無理だよ~」

古泉「不可能をやりとげる が森さんの心情ですから」

キョン妹「でもそんなことしてたら古泉くん壊れちゃうよ~」

古泉「!?」

キョン妹「たまには本音をぶつけるのも大事だと思うな~」

古泉「妹さん・・・・」

キョン妹「なにそれ~なんだかくすぐったいよ~」

古泉「ありがとうございます・・・」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 14:56:21.79 ID:iL2WOgB10
翌日

ハルヒ「退屈ね~」

キョン「ハルヒ、そういうのは口に出すもんじゃないぜ」

ハルヒ「本当に退屈なんだから仕方ないじゃない」

キョン「いや、口に出すと出さないではだいぶ違ってくるぞ」

ハルヒ「なにかないかしらね、楽しいこと」

キョン「・・・・」

古泉(あまり良い流れとはいえませんね・・・また我々が人肌脱ぐことになるんでしょうか)

みるく「キョンくん、野菜ジュースとお茶って合うと思います?」

キョン「えっと、あわないんじゃないかと」

みるく「じゃあ混ぜてみますね♪」

ハルヒ「そうだわ!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:07:00.54 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「モロッコに行きましょう!」

古泉(また始まりました)

キョン「何を言い出すんだいきなり」

ハルヒ「不思議の象徴といえばモロッコじゃない、あそこなら退屈せずにすむわ」

キョン「ばかな、それに学校はどうする!パスポートだっている!お金は!」

ハルヒ「大丈夫よね!古泉くん!」

古泉「え、h」

『キョン妹「たまには本音をぶつけるのも大事だと思うな~」』

古泉(ーきっと機関の力なら、涼宮さんの願望をかなえることは可能でしょう)

古泉(でも僕は・・・・)

古泉「無理ですよ、涼宮さん」

ハルヒ「ほぉら古泉くんだって大丈夫っ・・・えぇ!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:13:47.12 ID:iL2WOgB10
古泉「だってそうでしょう?彼のいうように学校はどうするんですか?もうすぐテストですよ?」

ハルヒ「そんなの数日休んだって平気よ」

古泉「それにパスポートを作るのには2週間はかかります(というのを噂できいた)」

ハルヒ「あたしはもってるわよ!」

古泉「あなたは持っていますか?」

キョン「い、いやぁ」

古泉「彼は持っていないそうですよ」

古泉「それに以前の無人島などとは訳が違います。そう都合よくモロッコ行きのチケットなんて手に入りませんよ」

ハルヒ「そ、それなら古泉くんが自腹切ればいいでしょ!」

キョン「な、なにいってるんだハルヒ」

ハルヒ「当然よ、古泉くんは副団長なんだから」

古泉「それなら副団長として意見します。僕は今回の計画には反対です」

ハルヒ「なぁ!?」

ヴ~、ヴ~、ヴ~

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:21:18.39 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「あたしに口答えする気なのね・・・」

古泉「そういうつもりではなかったのですが、結果的にそのようになってしまいましたねぇ」

ハルヒ「ふざけんじゃないわよ!なぜ団長命令がきけないのよ!」

古泉「人望がない団長の命令なんてただむなしいだけですよ」

キョン「おい!いいすぎだぞ古泉!」

ハルヒ「・・・ち、違うわよね、こんなのいつもの古泉くんじゃないもの」

古泉「おや、なにか」

ハルヒ「ちょっとグレちゃっただけよね・・・明日になればきっと」

古泉「もうあなたについていくのにも疲れましたよ」

ブチッ

ハルヒ「いうじゃないの!消火器の安全キャップをいじくって騒いでたぼっちゃんとは思えないわね!」

古泉「おま」

キョン「なんだそれ」

ヴ~、ヴ~、ヴ~

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:28:26.09 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「は~い、今から古泉くんの物まねをしま~す」

古泉「ちょっと、涼宮さん」

ハルヒ「ここに消火器があるよな?俺が今から何をすると思う?ククク」

古泉「やめてください!関係ないでしょそれは」

ハルヒ「まぁ涼宮さんみたいな良い子には想像もつかねえだろうな」

キョン「なんだこれw」

ハルヒ「消火器の封印を解いてやるぜ・・・解き放て!ウォータースプライド!」

古泉「脚色するなあああああああああああ」

ハルヒ「ほ~れすっぽおおおおおおおん!」

ハルヒ「うぇへへへへへwwwwwwこわいかwwwwwww俺がwwwwwww」

ハルヒ「ふっひいいいいいい!ふっひいいいいいい!」

キョン「これも脚色か?」

古泉「彼女、録画でもしていたんでしょうか」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:34:25.40 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「ほらグレてるんじゃない、ふふふ」

古泉「グレてませんってば・・・・」

ハルヒ「じゃあこの前のはなんだったの?なんで悪いことちたんでちゅか?」

古泉「ですから・・・・」

ハルヒ「小学生でも思いつきまちぇんねwww安全キャップwww」

キョン「もうやめとけ、古泉の肩がプルプルし始めた」

古泉「・・・・」プルプル

ハルヒ「あらごめんねwww・・・すっきりしたわ」

古泉「・・・ぅすよ」

ハルヒ「え?」

古泉「そうですよ、僕はグレてますよ」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:41:18.81 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「あら、そうw」

古泉「そうです。グレています」

キョン「もういいから落ち着け」

古泉「あなたは黙っていてください。だって僕グレていますから」

ハルヒ「wwwwww」

古泉「笑っていられるのも今のうちです。僕はあなたに口答えだってできますよ」

ハルヒ「そう、それは大したグレっぷりね」

古泉「そうですよ!だから銀行強盗だってできます!」

ハルヒ「はっ、あなたのグレるって所詮そのt・・・え?」

古泉「見せてあげますよ!僕の底力を!ほおおおおおおおおおおおお」

バタンッ

キョン「ちょ」

ハルヒ「・・・・」

長門「・・・・」

みくる「お茶がはいりましたよ~」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 15:43:37.43 ID:iL2WOgB10
まちがえたあああああああみくるってだれじゃああああああくsっそがああああああああああああああひおj

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:02:13.64 ID:iL2WOgB10
古泉「なんだか初心に戻った気分です・・・涼宮さんに感謝ですね、うふふ」

古泉「さて、コンビニで準備するとしましょう」

JK1「なますてー」

JK2「ほんじゃまかー」

古泉「前からミニスカJKがきましたね、なにかの再現を見ているようです」

戸愚呂(弟)「よう、この前のじゃねえか」

古泉「あなたですか、すみませんが僕は用事があるので」

戸愚呂(弟)「なんだせっかく人が声かけてやったのによ!あぁ!」

古泉「これでもまだ話すことがおありで?」

ビュンっ

戸愚呂(弟)「うぐ、こ、これは」

古泉「その封筒には10万入っています・・・目障りだから早く消えてください」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:09:25.09 ID:iL2WOgB10
戸愚呂(弟)「じゃあの」スタスタ

古泉「うふふ・・・結局ボコボコにされましたよ・・・」

古泉「でも今回は何もとられませんでした・・・最初の10万のおかげです・・・」

古泉「成長してるんですね、僕って・・・」

古泉「気を取り直してコンビニに入りましょう」

ウィーン いらっしゃいませ~

古泉「いろいろ買わなければいけませんね」

古泉「あ、そういえばさっき携帯がなってましたね」

古泉「あれ・・・どうやら部室に忘れてきたようです」

古泉「まぁいいでしょう。たまにはバイトに縛られない生活も」

古泉「僕は今グレていますしね・・・うふふ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:14:38.58 ID:iL2WOgB10
古泉「これで大体必要なものは揃いましたね・・・意外と少なくすみました」

古泉「これで大金が手に入るんですから・・・笑いがとまらないですね」

古泉「ふもふふふふ・・・・」

警察「きみ~」

古泉「なんですk・・・・」

警察「覚えているかい?久しぶりだね」

古泉「ど、どうも・・・」

古泉(よりによって犯行の直前に、どこから情報がもれたんでしょうか)

警察「・・・ん?」

古泉(しまった!?)

古泉(かごの中身を見られました、もうおしまいです)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:21:09.60 ID:iL2WOgB10
警察「ほう」

古泉「あ、あの」

警察「あ、失礼した。私が思っていた通りの男だったよ君は」

古泉「は、はぁ」

警察「では本官はこれで」スタスタ

古泉「・・・・」

古泉(犯行道具を見られたのに捕まらなかったのは幸いでした)

古泉(でも油断ならない男です・・・急いで会計を済ませるとしましょう)

古泉「あ、あとファミチキひとつください」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:29:28.19 ID:iL2WOgB10
古泉「準備完了です、ついに銀行強盗です」

古泉「僕の不良っぷりは人が飲むお茶に細工できる程です、銀行強盗だってできて当然です」

古泉「さて、さっそくいきますか」

ウィーン

「いらっしゃいませ~」

古泉「古泉と申します、お金を出してください」

「・・・・」

古泉「びびって声も出せませんか?」

「・・・・」

古泉「まさか・・・・」

ピッ

「カードをお入れください」

古泉「なんということでしょう、僕はATMに話しかけてました」

古泉「意外と動揺していたようです、んっふ」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:40:36.26 ID:iL2WOgB10
古泉「窓口はもうひとつ奥のドアだったようですね、お恥ずかしい」

古泉「おっと危ない、変装すらも忘れていました」

古泉「人の顔というものは部分的にいじるだけで変わるものです」

古泉「まずは目をセロハンテープで吊り上げます」ビーッ

古泉「耳を露出するのも危ないですからね、ティッシュでくるみましょう」ホワッ

古泉「眉毛も大事な特徴なのでもう眉間から上はマジックで真っ黒に塗ります」キュッキュ

古泉「最後に覆面マスクを被れば、完璧です」

古泉「問題は今の変装行動が全て監視カメラに収められていることですね・・・まぁどうにかなるでしょう」

古泉「用心のために彼の財布からこっそり抜いておいた学生証を胸につけておきます」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:50:08.47 ID:iL2WOgB10
ウィーン

女「・・・・」

古泉(あいさつもなしですか・・・まあいいでしょう)

古泉「どうも、銀行強盗です。この巾着袋の中にありったけの札束を詰め込んでください」

古泉「さもないと店内で猫用かんづめを開けますよ?うふふふ」

女「な・・・・」

古泉(完璧です!噛まずにいえました!あとは金が揃うのを待つだけです)

女「なんの冗談ですか?警察を呼びますよ?」

古泉「呼べるものなら呼んでもらいましょう。命がおしくなければね」

女「はい?」

古泉「あけますよ?猫用かんづめ、いいんですか?」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 16:58:02.81 ID:iL2WOgB10
古泉「臭いが充満しますよ?え」

女「・・・・」

古泉「何とかいったらどうなんです?びびって声もでませんか?」

女「わかりました、支払いましょう」

古泉「それでいいんです、うふふ」

女「ですが支払う前に本人確認が必要です。身分証をおもちで?」

古泉「この胸の学生証です」

女「失礼ですが、本人確認のためにマスクをとっていただいても?」

古泉「かまいません」ズルッ

女「・・・・学生証の写真と違うように見えますが、これでは支払いができかねます」

古泉「あ、これは友人のものです。僕のはこれで」スッ

女「古泉くん・・・ね」

古泉「な、なぜ僕の名前を!?」

女「無視無視・・・」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:06:54.93 ID:iL2WOgB10
警備員「ふんしょおおおお」

バキッ

古泉「けひゅ」

古泉(ええええええええええこのタイミングできますかあああああああああ)

古泉(信じられない奴です、もう少しで大金が手に入ったのに)

古泉(そりゃぁ警備員の一人くらいいますよね・・・・うかつでした)

古泉(僕はどうなってしまうんでしょうか・・・強盗の現行犯なんて、逃れようがないですよね)

古泉(あぁ、なんだか頭が冴えてきました・・・僕は不良になりたかったんですよね)

古泉(なぜ銀行強盗をしているんでしょうか・・・お金がほしいわけでもないのに)

古泉(そしてなぜマスクをするのに顔にメイクのようなことをしていたのでしょう・・・)

古泉(なぜ凶器に猫用かんづめを選んだのでしょう)

古泉(なぜみんなみくるとみるくの判別がつかないんでしょう)

古泉(まぁこれから考える時間はたっぷりできるでしょう)

古泉(冷たいオリの中で・・・ですが)

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:15:29.96 ID:iL2WOgB10

・・・・・・・

まぶしい・・・

古泉(まぶしいですね・・・)

古泉(僕は何をしていたんでしたっけ・・・・えっと・・・あぁ、確か団活中でしたね)

古泉(ミーティングの途中で朝比奈さんの●●がとれて)

古泉(それをさがしていたら夏を迎えてしまったんでしたね)

古泉(気がついたらみんなの汗でふやけた●●は教室全体をおおっていて)

古泉(異空間化した部屋の中で長門さんが  開脚をするところまでは記憶があるんですがねぇ)

キョン妹「古泉くんおっはよー☆」

ドスッ

古泉「ふんっふ!」

キョン妹「あ~、おいなりさんつぶしちゃった~!てへ☆」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:20:56.75 ID:iL2WOgB10

~ 2時間後 ~

森「落ち着いた?」

古泉「えぇ、なんとか」

キョン妹「ごめんね~」

古泉「それで、これは・・・」

森「ききたいのはこっちだけれど・・・あの銀行は機関が運営しているのよ?」

古泉「え?」

森「そしてあの時警備員をしていたのが私」

古泉「なんと・・・」

森「一般の銀行だったら今頃どうなっていたかわからないわよ?」

キョン妹「もちろん従業員も全員機関の人間~☆」

古泉「なんという生き恥でしょう」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:26:12.18 ID:iL2WOgB10
森「じゃあ話してちょうだい」

古泉「なにから話していいやら」

キョン妹「ぜ~んぶ!」

古泉「はぁ」


~~~~~~~~~~


古泉「というわけなんです」

森「安全キャップwwwwwwwwww消火器wwwwwwwww」

キョン妹「隣のクラスのwwwwwたけしくんもwwwwwwやってたよーwwwwwwwww」

森「不良がwwwwwwwww消火器wwwwwwwwwいじりwwwwwwwwww」

古泉「死にたいです」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:50:20.13 ID:iL2WOgB10
    / ̄\
.    | ^o^ | <かまいません
    \_/
    _| |_
   |     二⊃ □

          / ̄\
.         |    | < みぶんしょう を みせてください
          \_/
          _| |_
          |     |



   / ̄\
  |  ^o^ | < なぜ ぼくの なまえを
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | < こいずみ くんね
         \_/
         _| |_
        |     |

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 17:56:38.77 ID:iL2WOgB10
キョン妹「ふぅ・・・やっぱりそういうことだったのね☆」

古泉「やっぱり・・・?」

キョン妹「森ちゃん、古泉くんとふたりっきりにしてくれる?」

森「はい」スタスタ


キョン妹「まずはあなたに無理な労働をさせていたことを謝罪するよ」

古泉「いえ・・・」

キョン妹「機関をやめたい?」

古泉「・・・・」

キョン妹「・・・私の話をきいて、もう一度ゆっくり考えてほしいなー」

古泉「話、ですか」

キョン妹「うんー」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:08:20.86 ID:iL2WOgB10
キョン妹「ハルにゃんがなんでモロッコにいきたがってたか知ってるー?」

古泉「気まぐれでしょう・・・」

キョン妹「じゃあひとつヒントねー、先々週の地理の課題はなんだったでしょう♪」

古泉「先々週の・・・・あ」

キョン妹「そ、ひとつ国を選んで調べてくることー」

古泉「そうだ、その課題で僕が選んだのが―」


『ハルヒ「モロッコに行きましょう!」』


キョン妹「ハルにゃんは部室かどこかで偶然古泉くんの鞄の中にある資料を見たの」

キョン妹「それでモロッコ王国にいきたがってると勘違いしたハルにゃんは、消火器事件から様子がおかしい古泉くんを見て」

古泉「事件扱いですか」

キョン妹「少しでも元気づけようとあんなこといったんだと思うなー」

古泉「そんな・・・・」

キョン妹「めちゃくちゃに見える彼女の行動にも、しっかりとした理由があるだよ☆」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:19:13.66 ID:iL2WOgB10
キョン妹「古泉くんが自分の悩みを他人に話すような人じゃないって、一番よく知ってたんだね」

古泉「それで遠まわしにあんな・・・」

キョン妹「的外れだったけどねー、てへ☆」

キョン妹「団員思いなんだねー」

古泉(それなのに僕は自己中心的なことばかり)

古泉「ちょっとでかけてきます」

キョン妹「だめだよー」

古泉「な、なぜですか」

キョン妹「もう夜中の3時だし」

古泉「あ、もうそんな時間でしたか」

古泉「子供は早く寝なきゃだめですよ」

キョン妹「てへ」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:29:33.44 ID:iL2WOgB10
翌日

コンコン

「どうぞー」

古泉「どうも」ガチャッ

キョン「お、きたか」

古泉「えぇ、まぁ・・・涼宮さんは」

キョン「まだきてないよ」

古泉「そうですか・・・・そのほうがいいでしょう」

みるく「ふぇ?」

古泉「あなた方にも話しておいたほうがいいでしょうから・・・私がグレた理由を」

キョン「まぁなんとなくわかるけどな」

長門「・・・安全キャップ」ボソッ

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:36:33.48 ID:iL2WOgB10
ボケ~っとかき続けてたから頭ん中ぐちゃぐちゃになってきた・・・

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:49:06.78 ID:iL2WOgB10

~~~~~~~~~

キョン「お前もかわいいグレかたするな」

古泉「そうでしょうか」

みるく「銀行強盗なんてだめです~」

古泉「おっしゃるとおりですね」

キョン「すまん、俺もお前にいろいろと頼りすぎていたのかもしれん」

みるく「わたしなんかもっとです~、迷惑ばかりです~」

長門「謝罪する」

古泉「いいんですよ、僕のほうこそすみません」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 18:56:44.17 ID:iL2WOgB10
古泉「涼宮さんにもひどいことをいってしまいました」

キョン「誰だってモロッコいきたいなんていきなり言われたらあぁなるさ」

古泉「でも、もし僕のために言ってくれたんだとしたら・・・もう少し違った受け止め方があったんじゃないのかと」

キョン「深く考えすぎさ」

ハルヒ「そうよ」

古泉「そうですかね・・・・え?」

ハルヒ「なんだか迷惑かけてるみたいで・・・ごめんね」

古泉「え、あ、ちょ、どういう」

キョン「ずっと机の影に隠れてたんだよ」

古泉「ずっと!?まずいじゃないですか、それって」

キョン「大丈夫、長門にフィルターをかけてもらっている」ボソボソ

長門「機密情報保護」

古泉「そ、そうですか・・・」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:02:32.23 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「本当にごめんね、古泉くん」

古泉「いえいえ」

ハルヒ「まさかストレスで  狂になって深夜徘徊をしてたなんて」

古泉「ん?長門さん?」

長門「・・・・」

古泉「いや、ブイ!じゃなくて!ピースサインしてる場合じゃなくて!」

ハルヒ「これからは、団員に迷惑かけないようにしていくから・・・」

古泉「・・・それじゃあだめですよ」

ハルヒ「え?」

古泉「それじゃあ普通の部活じゃないですか」

古泉「涼宮さんが一番嫌っている・・・ね」

ハルヒ「でも・・・・・」

古泉「いいんですよ、迷惑かけても、僕がいえたセリフじゃないかもしれませんが」

ハルヒ「古泉くん・・・・」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:10:23.42 ID:iL2WOgB10
ハルヒ「そうね!よし、さっそく練習ね!有希!消火器の準備は」

長門「バッチリ」

ハルヒ「さすがね!じゃあ一人一本もって!」

ハルヒ「いくわよ!ほ~れすっぽおおおおおおおん!」シュポン

長・キョ・●・古「ほ~れすっぽおおおおおおおん!」シュポン

ハルヒ「ふっひいいいいいい!ふっひいいいいいい!」

長・キョ・●・古「ふっひいいいいいい!ふっひいいいいいい!」

ハルヒ「キョン!もっと眉毛を吊り上げて笑いなさい!」

キョン「くっそおおおおおおおおおおおお俺ばっかりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

ハルヒ「もういっちょいくわよ!」

長・キョ・●・古「ほ~れすっぽおおおおおおおん!」

ハルヒ「はい、そこで決めのセリフ!」

長・キョ・●・古「俺はあんたとは違うぜ」キリッ

ハルヒ「かんぺきすぎるわああああああああああああああああああああああ」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:20:13.41 ID:iL2WOgB10

こうして僕達は夏季大会・消火器青年の部に出場しました

練習不足と人数不足で大会では苦戦を強いられました、なぜなら1チーム54人で勝負する競技だからです

しかし涼宮さんの情熱、長門さんの神速すっぽん、朝比奈さんのまんびろげにより優勝することができました

こうして僕達の熱い、とても熱い夏が終わりました

でも僕達の消火器への情熱は終わりません

なぜならまだこの先には社会人の部

更に世界大会という大きな壁が残っているのですから・・・

でも、それすら僕には遠いものではないと感じます

なぜなら僕には心を許しあえるすっぽんシスターズがいるのだから・・・・


146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:23:51.79 ID:iL2WOgB10
キョン「何描いてるんだハルヒ・・・」

ハルヒ「これ?あたし達の同人誌よ!冬コミで出すの!」

キョン「いろいろ突っ込みたいが、とっくに冬コミは終わったぞ」

ハルヒ「え?そうなの?」

キョン「あぁ、残念だがな」

ハルヒ「じゃあ夏でいいわ。大作になりそうねこれは」

ハルヒ「この後に黄色三姉妹が※SOS団に勝負を仕掛けてくるのよ!」


 S・・・消火器だけを愛し

 O・・・押尾学を許さない

 S・・・生涯消火器だけを愛しながらそれなりに普通に恋愛して楽しい青春をきづいていきましょうの

 団


キョン「タイトルが・・・午後の淡い消火器?なんだそりゃ」

ハルヒ「この作品の主人公は消火器よ。古泉くんじゃないわ」

古泉「oh・・・」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:32:42.93 ID:iL2WOgB10
キョン「最近静かだと思ってたらそんなもん描いてたのか」

ハルヒ「そうよ、文句ある?」

キョン「ないがなぁ、そんなにセクシーに消火器を描ける女子高生の将来はろくなもんじゃないと思うぞ」

ハルヒ「消火器であたしの人生を語らないで!」

キョン「道理で消火器が部屋にあふれているわけだ、七夕の日なんか消火器ぶらさげてたもんな」

ハルヒ「風情がでていいじゃない」

キョン「でねえよ!」

ハルヒ「消火器を笑うものは消火器に泣くのよ!」

古泉「なにが彼女にあそこまで強い情熱を・・・」

長門「わからない。情報統合思念体かららもも報告をうけていない。本当にくぁいわかららららら」

みくる「こわいでしゅ・・・・あ、わたしの名前がなおった!なおったです!」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:40:12.27 ID:iL2WOgB10
   / ̄\
  | ^o^ | < ここの しょうかきが あるよな? くくく
   \_/
   _| |_   @
  |     二⊃▽
  | |   |
  U |   |
         / ̄\
        |     | < や、やめろ
         \_/
         _| |_
        (     )


  / ̄\
 |  ^o^ | <ほ~れすっぽおおおおおおおん!
  \_/
  _| |_
 |     二⊃| ビヨーン
 | |   |.    |
 U |   |. ヽ  |_人_ ,: .′
         ▽ ̄\´  ガス
        |     | < ふっひいいいいいい!ふっひいいいいいい!
         \_/
         _| |_
        (     )

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/28(木) 19:43:42.88 ID:iL2WOgB10
__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-


                          /⌒ヽ   _,,-''"
                       _  ,(^ω^ ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゛ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'
                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ

引用元: 古泉「グレることにしました」