1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:02:51.61 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン「腹ァ減ったぜ。さっき地上で買ってきたお好み焼きでも食うか」

ウルフルン「ん……? ここに置いておいたはずなんだがな……」

アカオーニ「どうしたオニ。探し物でもしてるオニか?」

ウルフルン「おう、ここに置いてあったお好み焼き知らねえか?」

アカオーニ「ソースのかかった食い物オニか? 俺が食べたオニ」

ウルフルン「てめえ人のもん勝手に食ってんじゃねえぞ!」

アカオーニ「そんなの知らんオニ! 放置しておくお前が悪いオニ!」

ウルフルン「てめえこの野郎! ここでぶちのめしてやる!」

アカオーニ「上等だオニ! 食後の運動もかねてひねりつぶしてやるオニ!」





3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:07:46.39 ID:+KsaltfJ0
マジョリーナ「アンタたちやかましいだわさ!」

ウルフルン「てめえは口出しするんじゃねえぜマジョリーナ。俺ァ腹減りすぎてイライラしてんだよ……!」

マジョリーナ「そんなに腹ペコなら余ってる納豆餃子飴の処理をたのむだわさ。ほれ」

ウルフルン「おえっ。てめえが買ってきたもんはてめえで処理しやがれクソババア!」

マジョリーナ「クソババアとはなんだわさ! 納豆餃子飴を食らえだわさ!」

ウルフルン「うわっ、こっちに投げるんじゃねえ!」

アカオーニ「お、美味そうな飴だオニ。いただきますオニ……って臭いオニィィィィ!!!」

ウルフルン「ひとまず地上に逃げるとするか……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:14:16.64 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン「腹ァ減ったなあ……。めんどくせえがまたお好み焼き買いに行くか」ピューン

ウルフルン「おい屋台のおっさん。またお好み焼き買いに来たぜ」

おっさん「あんたさっき買ったお好み焼きの金払わず行っちまっただろ! 早く金払ってちょうだいよ」

ウルフルン「それはあれだ。財布忘れたから取りに行ってただけだ。金ならあるからもう一枚焼いてくれ」

おっさん「ならよかったよ。ほれもう一丁あがり。さっきのと合わせて800円だ」

ウルフルン「騙されたなおっさん! 財布なんて持ってきてるわけねえだろ! じゃあお好み焼きはいただいていくぜ!」

おっさん「あっこの野郎! 待てー! 泥棒ー!」

ウルフルン「ウルッフッフ。悪いことすると気分がいいぜ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:18:41.76 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン「さーて飯の時間だぜ」

ウルフルン「はふっはふっ。モグモグ……やっぱお好み焼きはうめえな!」

ウルフルン「バッドエンド王国じゃ味わえないうまさだぜ。モグモグ……」

ウルフルン「……………」

ウルフルン「うめえけど、なんだろうな」

ウルフルン「……物足りねえ」

ウルフルン「量もそうだがそれ以上に別の何かが物足りねえ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:24:43.57 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン「そういや俺が初めて食ったお好み焼きはもっと美味かったな」

ウルフルン「って、あれはプリキュアが作ったやつじゃねえか」

ウルフルン「プリキュアが作ったものとなると手放しに褒めたくなくなるぜ」

ウルフルン「今食ったお好み焼きの何倍も美味かったのは確かだけどよ」

ウルフルン「キュアサニーのお好み焼きが食いてえな……」

ウルフルン「はっ! 無意識に変なこと言っちまった!」

ウルフルン「調子狂うぜ……ったく」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:32:02.14 ID:+KsaltfJ0
みゆき「今日も一日疲れたー」

あかね「ほな、みんなで帰ろか」

やよい「今日はみんな部活お休みなの?」

なお「そうだよー」

れいか「私は生徒会の仕事もお休みです」

みゆき「じゃあみんなで寄り道して帰ろうよ!」

みんな「いいね~」キャッキャ



ウルフルン「…………」

ウルフルン「何やってんだ俺は。こんなところでプリキュアたちをのぞき見してよ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:37:52.20 ID:+KsaltfJ0
あかね「で、どこ行くん?」

キャンディ「お腹すいたクル! 駄菓子屋さんに行きたいクル!」

あかね「じゃあ駄菓子屋へゴーや!」

みゆき「キャンディ食べ過ぎちゃだめだよー。私おこずかいちょっとしかないんだから」

キャンディ「だいじょーぶクル」

ウルフルン(おいおい何言ってやがんだ!)

ウルフルン(腹減ってるんならお好み焼きだろうがクソチビ……ッ!)

なお「私もお腹減ったなあ。お菓子じゃ足りないかも」

ウルフルン(よしいいぞ直球バカ! お菓子じゃなくてお好み焼きに話をずらせ!)

れいか「みなさん下校時に買い物をするのはだめですよ。そもそも学校にお金を持ってきてはいけないと校則で決まっています」

ウルフルン(こんの優等生がァ! 邪魔すんじゃねえよ!)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:47:52.90 ID:+KsaltfJ0
みゆき「そっかぁ。残念……」

れいか「ですから、一度帰宅してからまた集合して、それからみんなでお菓子を買いに行きましょう」

やよい「れいかちゃんがそういうならしかたないね」

あかね「よっしゃ! 家までダッシュや!」

みゆき「それじゃあみんなふしぎ図書館に集合ね。ばいばーい」

ウルフルン(ふぅ……何か食う方向のままで助かったぜ)

ウルフルン(悔しいが俺はどうしてもキュアサニーのお好み焼きが食いてえ)

ウルフルン(頼むぜプリキュアたち。このままキュアサニーにお好み焼きを作ってもらう流れにもっていけよ)

ウルフルン(そしてあいつらが食べようとしたところで俺様が全てかっさらってやるのさ)

ウルフルン(ウルッフッフ。俺ってば冴えてるぜ)

ウルフルン(……で、ふしぎ図書館ってどこだ?)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:52:01.24 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン(俺の知らない場所を待ち合わせ場所にしやがって……。とりあえず誰かの後をつけていくか)

ウルフルン「ってもういねえじゃねえか! 見失っちまった!」

ウルフルン「ったく、どうすりゃいいんだよ。とりあえずそこらへん飛び回って探すか」

ウルフルン「こんなコソコソと俺様らしくねえことをしてんだ。なんとしてもサニーのお好み焼きを食ってやるぜ!」

数十分後

ウルフルン「見つかんねえ……あいつらどこにいやがるんだ」

ウルフルン「この町の図書館を片っ端から探してみても不審者扱いされて追い出されるしよ……」

ウルフルン「これは着ぐるみなんかじゃねえっつーんだよ」

ウルフルン「プリキュア……どこにいやがる……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 22:57:09.36 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン「また腹減ってきやがったぞ」グルルルル

ウルフルン「ん? 向こうの空の色がおかしいな。まさか……」ピューン

アカオーニ「プリキュア! 今日のイライラを全部お前たちにぶつけてやるオニ!」

あかね「やつあたりでバッドエナジー集めるのやめーや!」

ウルフルン(ナイスだぜアカオーニ。おかげでプリキュアをみつけられた!)

ウルフルン「口の中がまだ不味いオニ……イライラするオニ……。アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ!!!」

みゆき「みんないくよっ」

みんな「プリキュア! スマイルチャージ!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:03:29.19 ID:+KsaltfJ0
アカオーニ「アカンベェ! なんでもいいからプリキュアたちをボコボコにするオニ!」

アカンベェ「アカンベェェェ!!!」

ドゴーン バゴーン

ウルフルン(いちおうバッドエナジーも集まったし適当なところで負けてくれよアカンベェ)

ズゴゴゴゴ

みんな「きゃああああああ」

ウルフルン(おいおい今日のアカンベェなんだか強いじゃねえか)

ウルフルン(あっ馬鹿、そこで追い打ちかけるのはやりすぎだ! おいおいもうチョイ手を緩めろって!)

サニー「くぅっ」

ウルフルン(おいおいサニーに攻撃してんじゃねえよ! 大けがしたらどうするんだ! お好み焼き作れなくなるだろうが!)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:10:52.74 ID:+KsaltfJ0
サニー「イライラを人に暴力でぶつけるなんて最低やで!」

アカオーニ「うるさいオニ! アカンベェやっちまえオニ!」

サニー「ぐあぁぁぁっ」

ウルフルン(サニー馬鹿かお前! 何やられてるのに強気なんだよ! また狙われるに決まってんだろ! 他のやつらもしっかりしやがれ!)

ハッピー「つ、強すぎるよ……」

ピース「もう……ダメ……」

マーチ「諦めるもんか……くっ……」

ビューティ「何か……何か手があるはず……」

アカオーニ「お前らの負けオニ! 最高にスッキリするオニ!」

ウルフルン(アカオーニてめえ調子にのりすぎだぞ!)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:15:46.46 ID:+KsaltfJ0
アカオーニ「キュアサニー! まずはお前から始末するオニ!」

サニー「アカン……避けられへん……ッ」

ウルフルン(ああああああ情けねえなプリキュア! ええいくそッ)

ウルフルン「オラァッ!!!」

アカンベェ「アカンベェェェェェェ」

アカオーニ「アカンベェがいきなりふっとんだオニ!?」

ウルフルン(お好み焼きの件は許してやるから勘弁してくれよアカオーニ)

ビューティ「何者かがアカンベェにとび蹴りを……?」

サニー「今がチャンスや! プリキュア! サニーファイヤー!」

アカンベェ「アカンベェェェェェエエエエェェェェェエエエエエェェェ」

アカオーニ「プリキュア覚えてろオニ!」シュンッ

ウルフルン(ったく、世話がやけるぜ……)

ウルフルン(……って、何プリキュアを助けてんだ俺はァ!?)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:21:42.35 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン(いくらお好み焼きが食べたいからって一時的に宿敵のプリキュアの味方をしちまうとはな……)

ウルフルン「今日の俺はどうかしてるぜ……食欲でここまで狂っちまうとはな」

みゆき「やったー!」

やよい「危なかったぁ」

れいか「最後に現れたのは誰だったのでしょうか……」

なお「誰かは分からないけど、まあ勝ててよかったよ」

あかね「…………」

なお「はぁ……すごい戦いだったからお腹減っちゃった……。お菓子じゃ物足りないよ」

みゆき「私もー」

あかね「よっしゃ。それじゃあうちでお好み焼き食べよか!」

ウルフルン(よしきたァ!!!!!!)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:32:59.32 ID:+KsaltfJ0
なお「やったあ!」

やよい「でもさっきの戦いで汗びっしょり」

れいか「私もです」

あかね「みんないったん家帰ってシャワー浴びてきいや。今日は店休みだし貸切でお好み焼きパーティや!」

キャンディ「楽しみクルー!」

ウルフルン(ウルフッフ。お好み焼きは全部俺様がいただきだぜ)

ウルフルン(さて、サニーの後をつけてあいつの家まで行くとするか)



あかね「ただいまー」ガラガラ

ウルフルン(へえ。ちゃんとしたお好み焼き屋なんだな)

あかね「…………」

あかね「……おるんやろ、ウルフルン」

ウルフルン(!?)

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:38:57.62 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン(気づかれてたとはな……油断してたぜ……)

ウルフルン(どうする……素直で出ていくか……?)

あかね「はよ出てこんかい!」

ウルフルン「うわっ」

あかね「とりあえず店ん中入りぃ」

ウルフルン「いてててっ。ひっぱんなこの野郎ッ」

あかね「さっきうちを助けてくれたの、あんたやろ?」

ウルフルン「気づいてやがったのか」

あかね「なんでうちを助けたん? 何か企んどるの?」ジロッ

ウルフルン「そ、それは……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:46:25.01 ID:+KsaltfJ0
ウルフルン(こいつらがお好み焼き食ってるところを華麗にかっさらう予定だったのに、どうしてこうなった……)

ウルフルン(素直にお好み焼き食わせろだなんて恥かしくて口が裂けても言えねえぜ……)

あかね「なんとか言ったらどうなん? だんまり決め込まれても困るんやけど」

ウルフルン(でも、ここの店の鉄板見てるだけで頭にお好み焼きが浮かんできやがる……ああ……食いてえ……食いてえよ……)

ウルフルン「お好み焼き食いてえ……」

あかね「お好み焼きぃ!?」

ウルフルン「しまった! うっかり口がすべっちまった!」

あかね「……あんた、お好み焼き食べにきたん?」

ウルフルン「お、おう……」

あかね「じゃあさっき助けたのもうちのお好み焼きが食べたいからってこと?」

ウルフルン「…………ぉぅ」

あかね「どういうこっちゃねん。パニックになりそうやわ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/19(木) 23:55:39.44 ID:+KsaltfJ0
あかね「それじゃあ……今日のあんたは敵じゃなくてお客さんってことでええの?」

ウルフルン「そ、そうだぜ。今日の俺はお客様だ。この前作ってたお好み焼きと同じのを食わせろ!」

あかね「偉そうなお客さんやな」

ウルフルン「うるせえ! それだけ美味かったってことだよ! けッ」

あかね「……そっか。それじゃ、そこに座って大人しく待っとってや。うちシャワー浴びてくるから」

ウルフルン「こっちは腹減ってんだ。一分で浴びてこいよ!」

あかね「短いわ! ほんま偉そうやな!」

ウルフルン「命の恩人だろ?」

あかね「う……」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:00:18.58 ID:HvYzwlQd0
あかね「約束して」

ウルフルン「あん?」

あかね「うちのお好み焼きが食べたいなら、今日はベッドエンド王国のウルフルンじゃなくお客のウルフルンさんとしてうちらと接すること。戦いはなし」

ウルフルン「わーってるよ」

あかね「みんなが来ても仲良くせな食わせんからな」

ウルフルン「今日だけな。……しかし、こんな素直に食わせてもらえるとは思わなかったぜ」

あかね「ウルフルンって誰かに料理作ってあげたりしたことないん?」

ウルフルン「ないに決まってんだろ」

あかね「そっか」

あかね「あのな、ウルフルン。気持ちこめて作った料理を美味しい言ってもらえるのって、すっごく嬉しいんやで」

あかね「ほな、ちょっと待っとってな」タッタッタッ

ウルフルン「なんだそりゃあ」

ウルフルン「ったく。調子狂うぜ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:07:49.95 ID:HvYzwlQd0
みゆき「あっかねちゃーん!」

キャンディ「お好み焼きパーティクル~……ってウルフルンがいるクル~~~~~~!!!」

やよい「な、なななななななんでぇ!?」

なお「こんなところにまで攻めてくるなんてッ」

れいか「やるしかないですね……!」

あかね「はいはいみんなストップストップ」

みゆき「あ、あかねちゃんどういうことなの!?」

あかね「今日のウルフルンはお客さんや。うちの店はバトル禁止やからな。みんな仲良く食べてってや」

ウルフルン「そういうこった。ほら、お前らも座れよ。もうすぐ焼けるぜ」

ウルフルン「ウルッフッフ。よだれが止まらねえぜ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:15:25.79 ID:HvYzwlQd0
あかね「ほら、一枚焼けたでー」

ウルフルン「お前ら! これは一番最初から待ってた俺のだからな! 順番守れよ!」

なお「悪者から順番守れなんて言われる日がくるなんて……」

れいか「調子が狂いますね……」

キャンディ「ウルフルン恐いクル……」

ウルフルン「安心しろよチビ。今日はなんもしねえからよ。ほら、一切れやるよ」

キャンディ「やったぁクル! ウルフルン意外と優しいクル~」

みゆき「あーキャンディずるーい。おおかみさん私にも分けてー!」

あかね「ほら、みゆき。こっちのがもう焼けるで! チーズ入りや!」

ウルフルン「おいハッピー、俺のとチーズ入りのやつ交換しようぜ」

みゆき「いいよー」

やよい「みゆきちゃん順応力ありすぎ……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:21:36.15 ID:HvYzwlQd0
なお「まあ、深く考えたって仕方ないし。私たちも食べよ」

れいか「そうですね。私おなかペコペコです」

ウルフルン「おい直球バカ! このイカ入ってるやつうめえぞ!」

なお「誰が直球バカだ!」

キャンディ「おいしいクル~」

みゆき「やっぱあかねちゃんのお好み焼きは最高だよ。ウルトラハッピー!」

あかね「じゃんじゃん食べてやー。うちもじゃんじゃん焼いたる」

ウルフルン「おいキュアサニー! ビールねえのか!?」

あかね「あんた酒も飲むんかい! 誰か冷蔵庫から取ってきてくれへん?」

やよい「私持ってくるね」

ウルフルン「早くしろよな。5秒でもってこいよ!」

あかね「だから短すぎるわ! あほか!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:27:34.20 ID:HvYzwlQd0
みゆき「はぁ~……お腹いっぱぁい」

ウルフルン「腹ァいっぱいだ。大満足だぜ」

なお「もうこんな時間。そろそろ帰らなきゃ」

れいか「そうですね。家族も心配するでしょうし」

やよい「今日はこれで解散だね」

ウルフルン「俺様も帰るかねぇ。ヒック」

あかね「ちょっとちょっと」

ウルフルン「ああん?」

あかね「お勘定」

ウルフルン「…………」

あかね「今日はお客さんなんやろ?」

ウルフルン「ねえ」

あかね「え?」

ウルフルン「金はねえ」

あかね「はああああ!!??」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:31:42.83 ID:HvYzwlQd0
あかね「あれだけ食べておいてお金ないってどういうことやねん!?」

ウルフルン「うるせえねえもんはねえんだよ!」

あかね「財布持ってるやろ。ほらポケットとか見せえや」ゴソゴソ

ウルフルン「おいへんなとこまさぐるんじゃねえ!」

あかね「ない……ほんまに財布持ってへんやん……」

ウルフルン「だから言ったろ。他のやつらだってタダ食いだから俺だっていいだろ」

あかね「みゆきたちは友達だから特別やけどあんた今日お客やろ!」

ウルフルン「うるせえ! だったら俺も今日から友達だ! これで文句ねえだろ!」

あかね「言いわけないやろ。元々敵のくせに何言っとんのや!」

ウルフルン「友達ったら友達だ。ほら手ぇ貸せ。はい握手っと。これで俺たち友達な」

あかね「あんた酔っとるやろ」

ウルフルン「うるせえ酔ってねえよ。……ヒック」

みゆき「おおかみさん顔まっかっかだね」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:36:33.33 ID:HvYzwlQd0
あかね「はあ……しゃあないわ。あんたも今日だけうちの友達ってことにしたる」

ウルフルン「おう! 悪いなサニー! ウルッフッフ」

あかね「ちょっと肩回してこないでや!」

やよい「あっさり打ち解けちゃったね」

れいか「ふふふ。いつも戦っているウルフルンとは別人みたいですね」

なお「ずっとこんな感じならいいんだけどねえ」

ウルフルン「キュアサニー、お好み焼き最高に美味かったぜ! それじゃあなプリキュアども!」

あかね「おおきに、ウルフルン」

みゆき「おおかみさんバイバーイ」

キャンディ「バイバイクルー」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:41:53.34 ID:HvYzwlQd0
ウルフルン「おう、帰ったぜぇ!」

マジョリーナ「うっ……酒臭いだわさ」

アカオーニ「プリキュアに負けてからイライラが収まらないオニー!」

ウルフルン「おう、アカオーニ! そうカッカしてんなよ! ほら土産だ!」

アカオーニ「なんだオニ。これはお好み焼きオニ?」

ウルフルン「おう。ちょっと地上で作ってきたんだぜ」



あかね「なあ、ウルフルン。あんたも作ってみる?」

ウルフルン「ああん? 俺がか?」

あかね「結構楽しいで。あんたが作って仲間に土産として持って行ってあげればええやん」

ウルフルン「そうだな。やってみるか」



ウルフルン「今日は悪かったなアカオーニ。ほら食えよ。マジョリーナもいいぜ」

マジョリーナ「気前のいいウルフルンだなんてなんだか不気味だわさ」

ウルフルン「気にすんなって。ほら、俺様の特製豚玉だぜ!」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 00:46:59.58 ID:HvYzwlQd0
アカオーニ「変な形オニ」

マジョリーナ「焦げてるしあんまりおいしそうじゃないだわさ」

ウルフルン「うるせえ! いいから食えって!」

アカオーニ「モグモグ……ウルフルンのくせに結構美味しいオニ」

マジョリーナ「ホントだわさ。ウルフルンのくせに美味しいだわさ」

ウルフルン「ウルフルンのくせには余計だこの野郎!」

ウルフルン(でも、まあ……)

――――あのな、ウルフルン。気持ちこめて作った料理を美味しい言ってもらえるのって、すっごく嬉しいんやで。

ウルフルン(確かに悪くはねえかもな)

アカオーニ「ごちそうさまオニ」 マジョリーナ「ごちそうさまだわさ」

ウルフルン「あッ! てめえら俺の分まで全部食いやがったな!」

アカオーニ「そんなの聞いてないオニ」 マジョリーナ「聞いてないだわさ」

ウルフルン「てめえらこの野郎! 表出やがれ! ぶっとばしてやる!」

アカオーニ「上等オニ!」 マジョリーナ「返り討ちにしてやるだわさ!」

おわり

引用元: ウルフルン「キュアサニーのお好み焼きが食いてえな……」