1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:23:43.60 ID:1I1yPs5r0
デシル「ゼハートオオオオオオオオオ!!」

ゼハート「うおっ!?」ビクッ

デシル「ここにいたのか、ゼハートオオオオオオオオ!!」

ゼハート「……デシル兄さんですか、予定の日よりお早いお目覚めで」

デシル「おう、気づいたら起きてた」

ゼハート「(コールドスリープってそんなんだっけ?)」

デシル「それよりもだ!」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:25:25.97 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「なんですか?デシル兄さん」

デシル「暇だから遊ぼうぜ!ゼハートオオオオオオ!!」

ゼハート「……申し訳ありませんが、私は今忙しいので」

デシル「そんなこと言わないでさあああああ!!遊ぼうぜええええ!!」

ゼハート「デシル兄さん、流石に基地内で遊ぶなど」

デシル「じゃんけんポン!」パー

ゼハート「なっ!?」グー

デシル「お前が鬼だぜ!ひゃひゃひゃ!!」ダダダダダ

ゼハート「お、おい!待つんだデシル兄さん!!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:26:43.19 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……無視でいいか」

ゼハート「精神年齢の幼い兄を持つと苦労する」


ゼハートオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ハヤクコーイ!


ゼハート「……うるさいな」

ゼハート「しかたない、追いかけてやるか」

ゼハート「おーい」ダダダダダダダ



メデス「……あの兄弟は何をしているんだ?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:28:27.07 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」グッタリ

デシル「どうしたああああああ!?ゼハートオオオオオ!!」

ゼハート「デ、デシル兄さんが……ぜぇ……早すぎるのです」

デシル「うひゃひゃひゃ!!そりゃあ小さい頃から遊びまわってたからなあああああ!?」

デシル「なんたって!俺は優秀なXラウンダーだからなぁ!!」

ゼハート「で、では……私はこれで……」トコトコ

デシル「え?……どこいくんだ?ゼハート?」

ゼハート「私はこれから 総 司 令 として、仕事をしてきます」

デシル「……なに?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:29:47.50 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「(ふっ、お前が寝ている間に私は昇進したのだよ、ダメ兄が)」

デシル「……おい、待てよ」

ゼハート「(ふふふ、怒り狂うがいい)」

ゼハート「なんですか? 総 司 令 の私に何か用事でも?」




デシル「すげええええええじゃねえかああああああああああ!!」

ゼハート「え?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:31:05.88 ID:1I1yPs5r0
デシル「流石は俺の弟だああああああ!すごいぞゼハートオオオオオオオオ!!」

ゼハート「あれ?」

デシル「よぉし!!その仕事とやらが終わったら!俺がお祝いのパーティしてやるからな!!」

ゼハート「は、はぁ」

デシル「ほら!総司令なんだろ?早く行ってこい!」バシバシ

ゼハート「ちょ、押さないでください!!」

デシル「ひゃははははははは!!後で俺の部屋に来いよ!!」

ゼハート「(なんだこれは)」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:32:28.39 ID:1I1yPs5r0
ダズ「……本当に行かれるのですか?」

ゼハート「はい、アセムをなんとか戦場から離れるように説得してみせます」

ダズ「しかし」

ゼハート「いざとなったら……私がこの手で」

ダズ「?」

ゼハート「(私が私でいられなくなるのなら、この手で直接……)」

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10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:33:44.47 ID:1I1yPs5r0
ウィーン

ゼハート「デシル兄さん、約束通り来まし」


パァン!


ゼハート「!?」ビクッ

デシル「ゼハートオオオオオオ!!総司令就任おめでとおおおおおお!!」

ゼハート「……これはなんですか?」

デシル「おう!お前の就任パーティだ!兄弟二人っきりのなあああ!!」

ゼハート「は、はぁ」

デシル「リンゴしかねぇけどよ!ドンドン食べてけ!な?」グイグイ

ゼハート「ちょ、デシル兄さん」

デシル「ひゃはははははははは!!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:35:00.27 ID:1I1yPs5r0
デシル「……それでよぉ、ゼハート?」

ゼハート「なんでしょう」

デシル「仕事とやらはいつなんだ?」

ゼハート「は?ですからさっき行ったのが……」

デシル「そっちじゃねぇ、どこかへ行くみたいだが、どこへ行くんだ?なんの用なんだ?」

ゼハート「……貴方には関係ないことです」

デシル「……ははーん、さては例のお友達のところだな?」

ゼハート「……」

デシル「ひゃはははは!!図星だな!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:36:18.26 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「なら、なんですか?」

デシル「……いいかあ?ゼハート?」

ゼハート「(絶対にムカつくこと言うな、こいつ)」

デシル「友達は大事にしろよ?一生の宝物なんだからなあ!」

ゼハート「……は?」

デシル「いいか?絶対になにが合っても暴力はダメだからな?」

ゼハート「は、はぁ」

デシル「よし!流石は俺の弟だ!ほら、ボケっとしてないで行ってこーい!」ドシドシ

ゼハート「……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:37:51.06 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「で、では、行ってきます」

デシル「おう!あっそうだ、これを」スッ

ゼハート「……【友達と仲直りする方法】?なんですかこれは?」

デシル「え?友達と仲直りしにいくんじゃねえのか?」

ゼハート「……なんでこんなものを」

デシル「……昔、怒らせちゃったヤツがいてな、フリットってやつだけど」

ゼハート「(フリット……まさか、アセムの父親のフリット・アスノか?)」

デシル「いやね?女の子殺しちゃったらマジギレされちゃって……」

ゼハート「そ、そうですか……」


ゼハート「では、行ってきます」ゴオオオオオオオオオオ


デシル「……心配だなぁ」ソワソワ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:39:14.13 ID:1I1yPs5r0
ソロンシティの湖



アセム「……」
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ウルフ『超えなきゃならないのは、父親でも誰でもない、お前自身なんだ』
___________


アセム「……わかってる、わかってるけど!」

ゼハート「……アセム」



デシル「(心配で後ろから付いてきちゃった)」ソワソワ

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:41:47.45 ID:1I1yPs5r0
アセム「っ!ゼハート!?……どうしてここに?」

ゼハート「伝えるために来た、お前が理解すべきことをな」

アセム「俺が……理解すべきこと?」

ゼハート「……私は、戦いに生きるべき宿命を背負っている」

ゼハート「しかしお前は違う、戦わない道を選択できる」

アセム「はあ!?それを選んだら俺はどうなるんっていうんだ!?」

ゼハート「……お前は、お前のままでいられる」

アセム「俺が、俺のままで?」



デシル「(がんばれ!ゼハート!)」ソワソワ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:43:05.68 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「ああ、優しい、私が好きだった友達のアセムにな」

アセム「……そんなの、無理だ」

ゼハート「……なぜ?」

アセム「……俺には、なにもないんだよ!」

ゼハート「……」

アセム「戦わなきゃ、戦って結果を出さなきゃ、誰も俺を認めてくれないんだ!」

アセム「……俺はお前が羨ましい、力を持った、お前が」


ゼハート「(無駄か……)」スッ

カチャッ

アセム「なっ!?(拳銃!?)」




デシル「(あれ?空気が重くなってきたぞ?)」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:44:21.60 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「お前が戦場にいては、私が私でいられなくなる!目的の妨げになる!」

アセム「ゼ、ゼハート……」

ゼハート「私は……ヴェイガンだ」グッ

アセム「(う、撃たれる!)」


バキッ!

ゼハート「ぐへっ!?」ドサッ

アセム「え?」


デシル「馬鹿野郎!ゼハートオオオオオオオオオオオ!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:47:17.12 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「デ、デシル兄さん、なんでここに」

デシル「なんでって!心配だから付いてきたんだよおおおおおお!!」

ゼハート「(気づかなかった)」

デシル「ところで」

ゼハート「え?」

デシル「お前、なにお友達に銃なんか向けてんだよおおおおおおお!!」

ゼハート「いや、任務妨げになるなら、いっそ殺してしまおうと」

デシル「馬鹿やろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

バキッ!

ゼハート「グヘッ!?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:50:41.76 ID:1I1yPs5r0
デシル「そういう考えがいけないんだ!!」

ゼハート「し、しかし」

デシル「しかしもクソもねええええええええええ!!」

デシル「お前の唯一の友達なんだから大事にしろおおおおおおおおおおお!!」


アセム「……あのー」

デシル「おお!君がゼハートの友達のアセム君か!!」

アセム「い、一応そうですね……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:52:04.11 ID:1I1yPs5r0
デシル「そうか!そうか!」

アセム「は、ははは」チラッ

ゼハート「……」

アセム「(うわ、なんか言いたげそうな顔してる)」

デシル「いつもゼハートがよくしてもらっているようで」ペコペコ

アセム「は、はあ」

デシル「いやですね、あいつ昔っから友達がいなかったもので、接し方をわかってないんですよ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:54:54.69 ID:1I1yPs5r0
デシル「そうだ、これヴェイガンの名物のだんごです。よかったらどうぞ」スッ

アセム「あ、ありがとうございます」

デシル「……でだ、ゼハート」

ゼハート「……なんだい?デシル兄さん」

アセム「え?兄さんってまさか」

デシル「ええ、この馬鹿な弟の兄のデシルです、はい」

デシル「……ゼハート」

ゼハート「?」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:56:39.87 ID:1I1yPs5r0
デシル「……謝れ」

ゼハート「……は?」

デシル「今この場で、アセム君に謝れ、ほら」

ゼハート「なにを冗談を」

デシル「冗談じゃねええええええええええ!!」バンッ

アセム「あ、あの」

デシル「ちょっと待っててくれ、今からこの馬鹿な弟に謝らせるから、なんなら俺も一緒に」

アセム「別にそこまでしなくても」


ゼハート「(冗談ではない!帰らせてもらう!!)」

ピッ!

アセム「え?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 19:59:02.75 ID:1I1yPs5r0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アセム「な、なんだ!?」

デシル「?」

ゼハート「……また会おう、アセム」


バシャーン

アセム「湖からMSが!?」


ゼハート「……」ダッ

デシル「あ!こら待て!ゼハート!!」ダッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:01:24.18 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「(なんとか、コックピットまで逃げれた)」

ゼハート「今日のところは帰らせて」

デシル「おい」

ゼハート「うわ!?兄さんいつの間にゼイドラの中に!?」

デシル「アセム君に謝るんだよおおおおおおおお!!」グイッ

ゼハート「うわっ!?レバーを引っ張るな!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


アセム「こ、これは!?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:02:51.19 ID:1I1yPs5r0
ロマリー「アセムー?どこ行ったのー?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ロマリー「……なんの音?」


ロマリー「たしかこの辺りから」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




ロマリー「!?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:04:49.28 ID:1I1yPs5r0
ロマリー「(私が湖に着くと、奇妙な光景が広がってました)」



ロマリー「(湖の上で、一機のMSが陸地にいるアセムに向かって)」



ロマリー「(土下座をしていました)」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:06:45.72 ID:1I1yPs5r0
アセム「(土下座をしたと思ったら、そのMSはとんでもない速度でコロニーから脱出しました)」

アセム「……ゼハート」

アセム「お前はなにしにきたんだ……?」

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36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:10:23.46 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「なにをしやがるんだ!デシル兄さん!!」

デシル「うるせえええええええ!!お前がお友達に謝らないから、俺が代わりにだなぁ!!」

ゼハート「なにが代わりだ!私のMSで土下座をしたくせに!!」

デシル「別にいいじゃねえか!」

ゼハート「よくない!!MSで土下座をするなんて馬鹿か!!」

デシル「馬鹿はてめえええええだああああああああ!!」バンッ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:13:18.63 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「もういい!デシル兄さん!しばらく私に関わらないでくれ!」

デシル「お、おい!待てゼハート」

ゼハート「……」トコトコ

デシル「待ってくれよ!わかった!お兄ちゃんが悪かったからな?な?」

ゼハート「……」トコトコ

デシル「おい、ゼハート」

ゼハート「……」トコトコ


デシル「……ゼハート」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:15:24.59 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「まったく、なんなんだ!あの馬鹿は」

ゼハート「大体、なんで付いてきたんだ」

ゼハート「……昔っから、変わらないな、迷惑なところは」

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42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:18:29.50 ID:1I1yPs5r0


ゼハート「ねぇねぇ、兄ちゃん」

デシル「ん?どうしたの?ゼハート」

ゼハート「最近よく出かけているみたいだけど、どこに行ってるの」

デシル「んーっ……ちょっと興味があるおにぃちゃんがいてね」

ゼハート「ふーん、よくわからない」

デシル「これくらい、Xラウンダーなんだからわからないと」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:20:51.65 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……んー、わからない」

デシル「ダメだなぁゼハートは」

ゼハート「……」ションボリ

デシル「……この前行った、ファーデーンって所での出来事を話してあげるよ」

ゼハート「え?ほんと?」

デシル「うん」
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45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:22:37.91 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……」

ピピピピピピピピピピピピピピピ

ゼハート「っ通信!?」ピッ

ゼハート「……はい」



アセム「あのー、ゼハート君いませんか?」

ゼハート「」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:24:54.54 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……ゼハートは私だ、アセム」

アセム「おお、ゼハートか!!」

ゼハート「……なぜお前が無線の番号を知っている?」

アセム「え?さっきデシルさんからもらった団子の箱の中に、番号が書いてある紙が入ってたんだ」




ゼハート「デシルウウウウウウウウウウウウウウウ!!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:27:35.81 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「あの馬鹿!機密情報まで流すとは!!」

アセム「おい、待てよゼハート!」

ゼハート「すまんなアセム、私には倒さねばならない敵がいるようだ」

アセム「お、おい、待てよ」

ゼハート「止めるな!!」

アセム「ゼハート!!」

ゼハート「っ!?」ビクッ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:30:01.11 ID:1I1yPs5r0
アセム「……お前のお兄さんはさ、お前の事を心配してるんだよ、きっと」

ゼハート「……」

アセム「たしかにさ、意見が合わなかったり、食い違うときもあるかもしれない」

アセム「けどさ、お前ら兄弟じゃん!」

ゼハート「……」

アセム「家族だろ!大事にしろよ!ゼハート!」

ゼハート「……そうだな」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:33:42.15 ID:1I1yPs5r0
デシル「……ゼハート、もう怒ってないかな?」

デシル「……」ソー



アセム「おい、ゼハート!切断するな!!」

ゼハート「ははは、私は負けたくないのでな」

アセム「卑怯だぞ! きゅうしょにあたたった 瞬間に切断なんて!」

ゼハート「残念だったな!アセム!ポケ○ンは遊びでないのだよ!」



デシル「ゼ……ゼハート、仲直りできたんだな」ホロリ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:35:31.13 ID:1I1yPs5r0
デシル「……よかったなあ、ゼハート」シクシク


兵士「(なんでコイツ総司令の部屋の前で泣いてるんだ?)」

________
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52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:39:57.88 ID:1I1yPs5r0
ディーヴァ艦内


アセム「お、おはようございます……フワァーア」ムニャムニャ

ウルフ「どうしたアセム?寝不足か?」

アセム「ええ、昨日ちょっと盛り上がっちゃって」

アリーサ「何してたの?」

アセム「ちょっとな……」

マックス「そういえば昨日アセムの部屋から、切断するんじゃねええええって声が」

ウルフ「?」

アセム「なんでもないですよ、気にしないでください」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:44:40.24 ID:1I1yPs5r0
地球制圧軍本艦


ゼハート「……zzz」ウトウト

兵士「……総司令、会議中に寝ないでください」

ゼハート「う、うん?……私は寝てないぞ、うん」

ザント「(嘘付け……)」

ゼハート「……zzz」ウトウト

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:48:14.43 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……zzz」

兵士「総司令、総司令」ユサユサ

ゼハート「……っは!?今何時!?」

兵士「……もうそろそろ、作戦開始時刻ですけど」

ゼハート「え?」

兵士「だから、ビッグリングに攻め込みいくんですよね?」

ゼハート「え、ああ、うん、そうそう」

ザント「(大丈夫か?こいつ)」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:51:12.10 ID:1I1yPs5r0
ビッグリング内部


フリット「……どうやら、ヴェイガンの奴らが攻め込みにくるみたいだな」

フレデリック「楽しみですね、アスノ司令」

フリット「……言っておくが、これはゲームではないぞ?」

フレデリック「……はい」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:52:55.45 ID:1I1yPs5r0
ウルフ「アセム!アリーサ!マックス!オブライト!」

アリーサ「ハッ!」ビシッ

マックス「ハッ!」ビシッ

オブライト「ハッ!」ビシッ


アセム「……zzz」ウトウト

ウルフ「おい」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:54:55.79 ID:1I1yPs5r0
ウルフ「いいか、お前ら、俺から言うことは一つだ」

ウルフ「必ず全員生きて帰って来い!!」

「「「ハッ!!」」」


アセム「……zzz」


ウルフ「……フン!」

ゴツンッ!

アセム「痛っ!?」

ウルフ「起きろアセム!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 20:58:48.46 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「……zzz」ウトウト

『総司令?はやく出撃してください、後ろがつっかえてます』

ゼハート「……zzz」ウトウト

『ゼイドラ、強制出撃させます』ポチッ


バシューン!!


ゼハート「……zzz」ウトウト


兵士「ゼイドラが立ったままの体勢で飛んでいったぞ……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:03:26.40 ID:1I1yPs5r0
ウルフ「ウルフ隊!出るぜ!!」ゴオオオオオ

アリーサ「アリーサ!アデル2号機!出ます!」

マックス「マックス!アデル1号機!出ます!」

オブライト「ジュノアスⅡ!出る!」


アセム「……zzz」ウトウト


ディケ「なに?AGE-2が出撃しない?なら無理やりでも出してやれ!!」


バシューン!

アセム「……zzz」ウトウト


ディケ「あいつ、立ったままの体勢で宇宙空間に飛び出したぞ」

60: おさるさんくらった 2012/07/20(金) 21:05:48.76 ID:1I1yPs5r0
フリット「……始まったか」

フリット「ん?……ガンダムが一直線に飛んでいくぞ」

フレデリック「やる気まんまんですね」

フリット「……ウルフ隊からドンドン離れていく」

フリット「(なにをやっているんだ?アセムは)」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:07:58.07 ID:1I1yPs5r0
ゴオオオオオオオオオオオオオオ

アセム「zzz」

ゴオオオオオオオオオオオオオオ

ゼハート「zzz」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ

アセム「zzz」

ゴオオオオオオオオオオオオオオ

ゼハート「zzz」



ガツンッ!


「ヴェイガンのMSとガンダムが接触しました!!」

フリット「なに!?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:12:44.54 ID:1I1yPs5r0
アセム「っ痛てててて、なんだ……?」

ゼハート「なんだ!?なにが起こった?」

アセム「ってうわ!?赤いMSスーツ!?」

ゼハート「ガ、ガンダム!?」

アセム「ん、ということはゼハートか」

ゼハート「なんだアセムか」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:16:08.14 ID:1I1yPs5r0
アセム「……なあ、ゼハート?」

ゼハート「どうした」

アセム「……ここ、どこ?」

ゼハート「お前もか、アセム」

アセム「ということはゼハートも?」

ゼハート「ああ、起きたらここにいた、ゼイドラに乗って

アセム「俺も気づいたらガンダム乗ってここにいたんだ!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:17:28.23 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「お互いこのままだとまずいな、助けを呼ぼう」ピッ

アセム「ああ」ピッ

アセム「待っている間、ポケ○ンやろうぜ」

ゼハート「ああ、そうしよう」




「ガンダムから救難信号が!」

フリット「なに!?アセムが!?」



「大変です!総司令から救難信号が!」

ザント「なに!?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:19:36.44 ID:1I1yPs5r0
アセム「そうだ、ゼハート」

ゼハート「なんだ?」

アセム「昨日寝れた?」

ゼハート「いや?」

アセム「そうか」

ゼハート「んっ、助けがきたか」ピーピーピーピー

アセム「それにしても数多くないか?」ピーピーピーピー

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:23:31.07 ID:1I1yPs5r0
フリット「アセムウウウウウウウウウ!!」ゴオオオオオオオオオオオオオ

アセム「うわ、AGE-1がジュノアスの大群を引き連れてやって来た!?」

デシル「ゼハートオオオオオオオオオオオ!!」ブオオオオオオオオオオ

ゼハート「うわ、マジシャンズ8とか色々やってきた!?」


アセム「見つかったらまずい!!」コソコソ

ゼハート「隠れるぞアセム!!」


バシュン バシュン バシュン ドーン ドーン ドーン


アセム「今、戦場が泥沼化してるのって、俺達のせいなのかな……」

ゼハート「そうだな」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:25:59.13 ID:1I1yPs5r0
フリット「アセム!無事かあああああああ!!」

デシル「ん?あれは……ガンダム?ということは」

フリット「……っ!?この感じ、まさか!!」

デシル「間違いない!!やつだ!!」

フリット「まさか!!」


フリット「デシル!!」
デシル「フリットおにぃちゅわああああああああああああん!!」


フリット「」ゾクッ

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:29:30.99 ID:1I1yPs5r0
デシル「あの時の事!!昨日ことのように覚えてるぜええええええええ!!」

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デシル「ほら、おにいちゃん、これを返してほしかったら捕まえてみてよ」

フリット「あっ、AGEデバイスを!」


フリット「捕まえた!!」ガシッ

デシル「あっ……///」

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フリット「うわあああああああああああああ!!」ブンブンブンブンブン

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:31:54.25 ID:1I1yPs5r0
フリット「あああああああああああああああああああああああああああ」ブンブンブンブンブン

デシル「うわっ!あぶねえ!?」

フリット「今すぐ私の前から消えろおおおおおおおおおおおお!!」ブンブンブンブンブン

デシル「ちょっ、ビームサーベルを振り回すな!!」

フリット「うわあああああああああああああああああああ」ブンブンブンブン


ザシュッ!

デシル「え?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:34:27.65 ID:1I1yPs5r0
デシル「足が!?」

フリット「うわああああああああああああああ」ブンブンブンブン


ザシュン! ザシュン!

デシル「があああああっ!?」バヂヂヂヂヂ


フリット「消えろおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ザシュ!!

デシル「あ」



ドゴーーーーーンッ!!

ゼハート「デシルにいさああああああああああああん!?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:37:21.73 ID:1I1yPs5r0
フリット「……敵はとったよ、ユリン、気持ち悪い声だったけど」


ゼハート「……」

アセム「……おい、ゼハート」

ゼハート「……なんだ」

アセム「……夜更かしは止めようぜ」

ゼハート「……そうだな」

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74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:41:44.83 ID:1I1yPs5r0
ゼハート「(その後、アセムと分かれて後、我々ヴェイガンが撤退した)」

ゼハート「(そのあとついでに、デシル兄さんの葬式を行った)」

ゼハート「(あの戦闘の後、私とアセムは無線を通じて遊んでいる)」

ゼハート「(友達と仲直りできたのはデシル兄さんのおかげだと思っている)」

ゼハート「(それから、つき日は流れた……)」

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75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:44:49.25 ID:1I1yPs5r0
アセム「なあ、ゼハート、俺最近海賊やってんだけど」

ゼハート「そうか」

アセム「うん」

ゼハート「……結婚とかは?」

アセム「ロマリーとした」

ゼハート「……は?」

アセム「ロマリーと」

ゼハート「おい待て、私はそんな事知らないぞ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:46:45.05 ID:1I1yPs5r0
アセム「うん、だって呼んでないし」

ゼハート「貴様あああああああ!!」

フラム「……なにしているのですか?ゼハート様?」

ゼハート「うおわ!?」ピッ ブツッ

フラム「……?」

ゼハート「なんでもないぞ!うん!うん!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 21:51:43.07 ID:1I1yPs5r0
フラム「……そうですか」トコトコ

ウィーン ガシャン

ゼハート「ふぅ」



コンコン

ゼハート「(またフラムか)」

ゼハート「……入れ」



ウィーン


デシル「帰ってきたぞ!ゼハートオオオオオオオオオオオオオオ!!」



ゼハート「」

おわり

引用元: デシル「ゼハートオオオオオオオオオオ!!」 ゼハート「うるさい」