1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:10:10.34 ID:xjjFu/cz0

きらり「良い子のみんな、オッスオッス! きらりだよー☆」

杏「寝る間も惜しんでだらけたい。杏だよー」

きらり「おたよりを読ませてもらって、おしゃべりしちゃうにぃ☆」

杏「なにも来なかったら雑談したり、ぼーっとしたり、だらけたりするよー」

きらり「それじゃあ今日も、きらりん☆」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:14:32.47 ID:xjjFu/cz0
杏「あぁそうそう、ひとつお知らせがあるよ?」

きらり「あっ、そうだ! あのね、今日はお友達が来てくれたんだにぃ☆」

杏「きらり……もっとほら、もったいぶってだね……」

きらり「あっ……しっぱい、はんせー……」

杏「まぁいいや。そんなわけで今日はゲストの人がきてまーす」

きらり「誰かな誰かなー?」

杏「それは……じゃじゃじゃん! どうぞー」


>>7
アイマス・モバマス問わずアイドルを
同事務所・他事務所指定可能

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:17:53.88 ID:z2NCpxl70
お姫ちん

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:22:55.62 ID:xjjFu/cz0
貴音「呼ばれて飛び出て……じゃじゃじゃじゃん♪」

きらり「にょわっ!?」

杏「へっ!?」

貴音「……紹介にあずかりました。四条貴音です」

杏「……いや、どうしたの? そんなキャラだったっけ?」

貴音「ふむ……これでつかみはバッチリ、と聞いたのですが……」

きらり「うきゃー! かっわいー☆」

貴音「ありがとうございます」

杏「……うん、まぁいいや。そんなわけで765プロ所属、銀色の女王こと四条貴音さんが遊びにきてまーす」

貴音「よろしくお願いします」

きらり「よろしくー☆」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:30:45.02 ID:xjjFu/cz0
杏「……うーん、しかし……こんなマイナーラジオになんでまた?」

貴音「以前よりらじおに興味があったのですが、新人アイドルの中でも個性派で知られる二人の番組のげすとを募集していると聞きましたので……」

きらり「うきゃー! 杏ちゃん杏ちゃん、ちょーすごーい! ハピハピー!」

杏「いやぁ、光栄だね……ありがとう。飴いる?」

貴音「いただきます」

きらり「杏ちゃん、きらりもー」

杏「はいはい……あっ、ラジオだった。リスナーおいてけぼりだね?」

貴音「なんと」コロコロ

きらり「おいしー☆」コロコロ

杏「……まぁいいや。おたよりきてるね?」

きらり「よっしゃー! ばっちし☆ がんばるにぃ!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:39:31.55 ID:xjjFu/cz0
きらり「最初のおたより! 『総選挙についてどう思う?』 だってー」

貴音「選挙、ですか……? はて、そのような時期だったでしょうか」

杏「あぁ、たぶん想像してるのとは違うと思う……うちの事務所のアイドル達でやってるやつだね」

貴音「なんと、面妖な……」

杏「ねー、面倒だとは思うよ? 1位になったらなんかボーナスとか出るんだっていうから張り切ってるやつも多いね」

きらり「きらりもねー、応援してくれるみんなのこと大好きだけど……無理はダメーって思うかな?」

貴音「無理、とはなんでしょう?」

杏「熱心なファンがねー。食費とかまで削って投票してくれてるっぽくて……」

貴音「なんと」

杏「1票ごとに休日が1日もらえるなら私もガンガン投票しろっていうけどさ。むしろこれ人気出たら仕事増やされそうだから私に投票とかやめてほしいかな」

貴音「食費を削るとは……人間は食べねば生きていけぬものなのですから、どうかご自愛ください」

杏「無茶しないでねー! 私の印税生活の助けになる人が倒れたら困るから!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:45:55.48 ID:xjjFu/cz0
貴音「しかし、同じ事務所の中で順位を付けあうとは……」

杏「うぅん、実力社会ってことだよね。そこら辺は会社の方針だから仕方ないかな」

貴音「961プロともまた違った形ですね……」

杏「まぁねー。人気がそのまま会社のプッシュになる、って結構ムチャだとは思うけど……」

きらり「杏ちゃーん、スタッフの人が巻きでっていってるにぃ」

杏「あぁ、まぁ面白い話題じゃないしね。次いこう次!」

貴音「ふむ、次の投稿は……個性派アイドルについて、ですか」

きらり「個性的ってほめられちゃった☆」

杏「あぁ、うん……ほめられてるのかなこれ?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/21(土) 23:54:37.67 ID:xjjFu/cz0
杏「ちなみに、『最近は強烈な個性のアイドルが増えてるけれど、こいつには勝てない! って相手を教えてください!』っておたよりね」

きらり「うきゃ?」

杏「よく考えたらモニターに表示されてるだけで聞いてる人にはなんのことかわからないだろ、って気づいたんだよ」

きらり「わー! 杏ちゃんかっしこーい☆」

杏「まぁね。それほどでもあるかなー、褒め称えろ!」

きらり「杏ちゃんかっこいー☆」

杏「ふははは、そうだろうそうだろう」

貴音「ふふ……二人は本当に仲がよろしいのですね」

きらり「そだねー、きらりと杏ちゃんは相性ばっちし☆ ぴったし☆ なんだにぃ!」

杏「……まぁきらりがずっとくっついてくるから慣れただけだよ?」

貴音「諸星きらりとのやりとり、心から楽しんでいるようでしたが……」

きらり「うきゃっ! 杏ちゃんてれかくしー?」

杏「ち、ちがっ……あぁもう! 質問に答えようよ!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:02:42.94 ID:rQ/oEh4u0
貴音「質問ですか……二人ともとても個性的ですが、それ以上の相手がいるのですか?」

杏「うーん……いる、かな」

きらり「超すごい子も結構いるねー」

貴音「なんと」

杏「蘭子……あぁ、神崎蘭子ね。とかはよくあれで持つなぁって思うよ」

貴音「神崎蘭子……ふむ。先日、番組で共演いたしましたね」

杏「なんだって!? あぁ、そういえばずっと憧れてた相手と共演できたっていってたなぁ……」

貴音「まこと、かわいらしい子でしたが……」

杏「……本物の前にはキャラも崩れるかぁ」

貴音「ふむ、ですが……堂々とした振る舞いを続けようとするその精神は素晴らしいと思いましたよ」

杏「ちょっとそこらへん気になるね……ってラジオでテレビのCMしてどうするんだか……きらりは?」

きらり「きらりはねー、うーん……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:09:37.07 ID:rQ/oEh4u0
 
きらり「うーん、鈴帆ちゃんとかすっごーいって思うにぃ☆」

杏「あぁ、鈴帆ね……うん……」

貴音「鈴帆、鈴帆……聞きなれぬ名ですが……」

杏「たぶん共演とかはしたことないと思うなぁ……バラドルっていうか、芸人みたいな仕事ばっかりだし……」

貴音「なんと」

杏「ちなみに写真とか……あるかな? スタッフー」

杏「あ、ある? じゃあ……うん、ありがとう。これね」

貴音「……これは……?」

杏「新春のイベントで鏡餅のきぐるみ着てるところ」

貴音「面妖な……」

きらり「おいしそーだよね☆」

貴音「ふむ、確かにこの丸み……やわらかそうではありますが……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:17:49.46 ID:rQ/oEh4u0
杏「えっ、そこ喰いつくの!?」

貴音「いけませんか?」

杏「いや、うん……ダメじゃないけど……きぐるみだよ?」

貴音「しかしこの質感……なかなか……」

きらり「貴音ちゃんもおもちすきー?」

貴音「そうですね、好物ではあります」

きらり「うきゃー! じゃあ今度美味しいお団子のお店いこー!」

貴音「なんと! 素晴らしいですね……団子……」

杏「……きらりって意外と小食だよね、一緒にいったらすごく食べることになるだろうけど大丈夫?」

貴音「なんと、そうなのですか?」

きらり「んー、そうかな?」

杏「うちの事務所にやたら食べるやつがいるせいかもしれないけど。食べる量は普通の人と同じぐらいだよねー」

貴音「なるほど……では、ゆっくりと楽しむことにいたしましょう」

きらり「うんうん!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:23:08.85 ID:rQ/oEh4u0
杏「ん、意図せずに次のおたよりに答えることになったけど……」

杏「『3人の中で一番食べるのは?』っていうなら、間違いなくゲストの四条さんだね」

貴音「食は文化……わたくしの胃袋は、ぶらっくほぉるですよ?」

きらり「うきゃー! ヤバーい! スゴーい!」

杏「いやいや、私も一瞬信じかけたけど昔あったドラマの決め台詞だよね、それ?」

きらり「そうなの? 貴音ちゃんって身体の中でうちゅー☆キター! してるんじゃないの?」

貴音「さぁ、どうでしょう……」

杏「いやいや、ないない……ないよね?」

貴音「トップシークレットです」

きらり「うきゃー! かっこいー! きらりもトップシークレットすぅ!」

杏「トップシークレットはするもんじゃないからな!?」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:29:08.28 ID:rQ/oEh4u0
杏「で、次のおたよりはー……」

杏「……ん?」

きらり「杏ちゃんどしたー?」

杏「いや、ごめんちょっと端末の調子が悪いみたいでさ……んーっと」

貴音「ふむ……『死……怖……』断片しか読めませんね」

きらり「よーし! きらりんパワーで……」

杏「機械が壊れるからやめろぉ!」

きらり「うきゃ?」

貴音「おや、なおったようですね」

杏「え? 本当? よかったぁ……やれやれ。次のおたよりいこうか」

きらり「おっけー☆」

貴音「しかしなんだったのでしょうか……面妖な……」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:38:38.65 ID:rQ/oEh4u0
杏「さぁ次! えーっと……お、珍しいね。ラジオネームまでつけてくれてるよ」

貴音「そういえばここまで、すべて名無しの方からの投稿でしたね」

杏「ゆるーい感じにネットやメールからも受け取ってるからねー。投稿側も名無しのほうが楽なのかもね?」

きらり「お名前無しも、お名前ありも受付ちゅー☆だにぃ!」

杏「ま、好みでつけてねー。別にプレゼントとか無いから無くても問題はないけど……さて、ラジオネーム『普通の女の子』から」

杏「『恋愛ご法度なアイドル業界、でも憧れちゃう。女の子だもん』」

きらり「とろけるような恋がしたーい?」

杏「……『乙女よ、大志を抱け! ということで、どんな恋愛に憧れますか?』 だってさ」

きらり「杏ちゃん杏ちゃん、とろけるような」

杏「きらり、だからお前はいつもいつもどこで変な言葉を習うんだ? 川島さんか?」

きらり「そだよー?」

杏「……一度話し合う必要があるなあの人は。まったく」

貴音「……ふむ、この便り……もしや……」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:45:17.07 ID:rQ/oEh4u0
杏「ん、どうしたの?」

貴音「いえ。なんでもありませんよ……しかし、恋愛……ですか……」

きらり「はいはーい!」

杏「ん、きらりから発表する?」

きらり「うん! きらりはねー、一緒にいるとキュンキュンしてハピハピすぅ人と……」

杏「うんうん……」

きらり「……にゃはは☆ やっぱ照れちゃうにぃ」

杏「おいっ!」

貴音「きゅんきゅん、ですか……」

きらり「うん、お胸がキュンってして、でもドキドキして……もうハピハピー! ってなる人がいいなぁ」

杏「要するに王子様、みたいな?」

きらり「うーん、そうかも?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:49:13.70 ID:rQ/oEh4u0
きらり「杏ちゃんはー?」

杏「私? 私は……うーん、贅沢は言わないけど……」

きらり「うんうん!」

杏「顔はまぁいったんおいといて、私がなにをしてても文句を言わないおおらかな心と……」

貴音「なんと」

杏「それから収入もあったほうがいいなぁ。家政婦さんとか雇えると家事任せれて良さそうだし」

きらり「杏ちゃん杏ちゃん、スタッフの人が……」

杏「よし、やっぱり私の恋愛観はトップシークレットの方向のほうがよさそうだね?」

貴音「面妖な……」

きらり「ナイショだね!」

杏「その方がたぶんイメージアップにも……あっ、でもやっぱりイメージアップしすぎると仕事も増えそうだなぁ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 00:55:07.55 ID:rQ/oEh4u0
きらり「貴音ちゃんはー?」

貴音「わたくし、ですか……ふむ。恋愛……」

杏「あっ、確かに気になるなぁ……自分で言うのもなんだけど、私やきらりはアテにならないだろうし」

きらり「そうかな?」

杏「そうだよ?」

貴音「そうですね……憧れの、というのならば……」

きらり「……ドキドキすぅ」

貴音「……隣にいられるだけで幸せだと思うような。そのような方を見つめていられたら素敵ですね」

杏「……見つめる、だけ?」

貴音「添い遂げることができれば最上でしょうが……そう思えるような相手を見つけられた時点で幸福であると思えるでしょうから」

きらり「貴音ちゃん、おっとなー……」

杏「妄想ぐらい、自分が一番で好き勝手したほうがいいんじゃないかなぁ……」

貴音「ふふ、そうかもしれませんね」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:02:19.36 ID:rQ/oEh4u0
杏「うわっ、ゆっくり読んでたらすごい数溜まってるよ……」

きらり「うきゃー、大人気だにぃ!」

貴音「時間が足りなくなりそうですが……どうするのですか?」

杏「こんな時は……これ、シャッフル機能! 適当なおたよりを選んでくれるすぐれものだよ」

貴音「なんと」

杏「全部応えられるぐらいの規模の細々とした放送のつもりだったんだけどねー。さ、て、と……スイッチオーン」

きらり「なにがでるかなー?」

貴音「……む?」

杏「……ん、あれ? 画面が映らないなー、おーい、故障かなー?」

パッ

杏「おぉ、映った映った……ひぃっ!?」

貴音「め、めめ、面妖な!」

きらり「んー? 『あいにきた』って……ずーっとずーっと前の子かな?」

杏「知らない! 私は知らないぞそんなの!」

きらり「ほら、杏ちゃん。ずーっと前にラジオやらせてもらった時の……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:07:43.66 ID:rQ/oEh4u0
モニタ『みきちゃんの ともだち ひさしぶり ぼくあいに きたよ』

きらり「んー、ほら、杏ちゃん。ラジオやってたら男の子が来てー」

杏「知らない知らない知らない! 非科学的だ、バカげてる! ……あっ、そうだ四条さん! ミステリアスだしこういうの……」

貴音「メンヨウナメンヨウナメンヨウナメンヨウナ……」ブツブツ

杏「ちょっ、どうしたの!?」

きらり「んー、貴音ちゃん怖いのダメなの?」

貴音「……」コクリ

杏「あっ、意外な一面発見……じゃなくて! この話はやめよう! ほら、別のおたより読もう! な、きらり!」

きらり「んー、でも……」

杏「デモもストも無し! ね、そうしよう!」

貴音「そ、そうですよ、諸星きらり……り、りすなぁの方が求めるのはこのようなことではなく……」

きらり「わかった……でもね、杏ちゃん、貴音ちゃん」

杏「な、なにさ?」

きらり「後ろ……」

貴音「ひゃぁっ!?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:12:02.42 ID:rQ/oEh4u0
杏「な、なにもいないじゃんか……はは……」

貴音「ふ、双葉杏……」

杏「え? どうしたの?」

貴音「背中を……」

杏「背中? って……うわぁっ!? なにこれ、手形みたいな……」

きらり「えっとねー、さっき杏ちゃんの背中に……あっ、ほらほら杏ちゃん読んで読んで?」

モニタ『そこにいる きれいな おねえさんは だぁれ ぼくと なかよく しよう  ?』

貴音「面妖なぁっ!」ガンッ

杏「思いっきりモニタを殴ったぁ!? あっ、でも……」

貴音「……」プルプル

杏「うん、そのモニタすっごい堅いんだよね……じゃなくて……いいんだよ、ホラー路線は今求めてないんだよ! スタッフ!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:15:11.86 ID:rQ/oEh4u0
杏「お、落ちつこう? ね、うん……ほら……他のおたより表示して、ね?」

貴音「そうですね、わたくしとしたことが少々取り乱しました……さて、次は……」

モニタ『   の色、何色?』

杏「はいてない!」

貴音「なんと」

きらり「うきゃっ、杏ちゃん   はいてないのー!?」

杏「いや、冗談だけど……なんでこのタイミングでそういう……はぁ……」

貴音「しかし聞いたことがあります……」

きらり「うきゃっ、知ってるの?」

貴音「えぇ、納藩健康法……転じて、のぅ  健康法を……」

杏「なにそれこわい」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:20:32.03 ID:rQ/oEh4u0
貴音「そもそも、のぅ  健康法とは古くは江戸に遡り、藩ごとに決まったものを収めていたところから……」

きらり「うきゃー! 貴音ちゃんすっごーい!」

杏「……民明書房だよね?」

貴音「さぁ、どうでしょう……しかし、少しだけ落ちつきましたね」

杏「そうだね、まったくスタッフも人が悪いよ……」

きらり「あっ、杏ちゃん貴音ちゃん!」

杏「どうしたきらりー、   の本当の色とかなら有料配信にするよー?」

きらり「そうじゃなくてねー、この子が貴音ちゃんのこと怖いって……」

杏「へっ?」

貴音「……もし。どの子のことでしょうか? わたくしにはなにも……」

きらり「ほらほら、これ見てー?」

モニタ『きらりちゃんのうしろ  きれいなおねえさん こわい』

モニタ『ぼくのこと  なぐった  いたいよ』

貴音「面妖なっ!」バッ

杏「待って、逃げないで! いやむしろ私も連れていって!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:23:54.11 ID:rQ/oEh4u0
貴音「ふぅ……ふぅ……お、落ちつきました」

杏「よし、きらり。きらりはなにも見えてない、オッケー?」

きらり「おっけー☆ うん、この子もオッケーだって!」

杏「だからぁっ!」

貴音「つ、次の便りにまいりましょう。このままではらちがあきません」

杏「そ、そうだね。モニタも切り替えて……っと」

杏「えーっと、えーっと……」

モニタ『にょわ、にょにょにょわ、にょわわ。にょわにょわ?』

貴音「面妖な!」

杏「待って! たぶんこれ普通にギャグだから! 関係ないから! 日本語でおkって返せばたぶん大丈夫だから!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:29:48.60 ID:rQ/oEh4u0
杏「……つまり、きらりの口癖の」

きらり「にょわー☆」

杏「これだけで会話しようと投げかけてきてるネタであって、たぶん怪奇現象とは関係ないんだと思うんだ」

貴音「なるほど……納得しました。これが『たいみんぐ』というものですね……」

杏「まぁね……これだけできたら笑って流せたんだけどね……」

貴音「……次へ、まいりましょうか」

杏「そうだね、えーっと……あっ、今日何を食べたかだって」

貴音「日付が変わってしまっていますが……正確に本日の話なら、先ほどいただいた飴ですね」

杏「お気に入りなんだよねー。えーっと……昨日は……何食べたっけ。ポテチとかかな」

貴音「双葉杏、食べるという字は『人』が『良』くなると書くのです……きちんとしたものを食べるべきではないでしょうか?」

杏「うーん、わかってはいるんだけどついつい……食べるために動くのも面倒だし……」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:33:52.48 ID:rQ/oEh4u0
貴音「それでは……身体の成長を妨げてしまいますよ?」ムチムチ

杏「……うん、まぁそうだね。すっごい納得してるよ……」ペタン

きらり「杏ちゃんどしたー?」

杏「身長その他もろもろ、人って個性豊かだなぁって思ってね……」

きらり「うきゃ?」

貴音「ちなみに、わたくしの昨日の食事は二十朗のらぁめんでした」

杏「あれっ、私よりヘタしたら身体に悪いんじゃないのそれ!?」

貴音「問題ありません。野菜マシマシでしたので」

杏「『野菜だったらポテトを食べてるよ?』っていってる奴と変わらないよ、それ……」

貴音「なんと」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:36:38.62 ID:rQ/oEh4u0
きらり「あっ、杏ちゃん、貴音ちゃんこれ見てー?」

杏「ちょっ、きらり……」

貴音「ひ、ひぃっ……」

杏「……ん?」

モニタ『きらりちゃん ありがとう きらりちゃんはやさしいね』

貴音「……これは……?」

杏「ひょっとして和解できるんじゃ……」

モニタ『ぼく みきちゃんのところ かえるよ』

貴音「面妖なぁ!」ゴンッ

杏「頭からいったぁ!?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:41:24.08 ID:rQ/oEh4u0
貴音「ふふっ……まこと、頑丈にできておりますね……」

杏「う、うん……それより頭……」

貴音「血はでていませんから、問題ありませんよ」

杏「いや、うん……それなら、いいんだけど」

貴音「……美希には気をつけるよう伝えておきましょう」

杏「……うん。事務所の人とかも気をつけてね?」

きらり「んー、またねー! バイバーイ!」

杏「だからきらりには何が見えてるんだよ!?」

きらり「えーっとね、楽しかったっていってたよ?」

貴音「……」

きらり「きらりも楽しかったなー」

杏「……きらりはいいかもしれないけど私達と、あとリスナーが本気で困るからほどほどにしてよね……ね、スタッフ!」

貴音「なんと、今までのは仕掛けだったのですか?」

杏「……そう。そのはず……たぶん。別局の星井美希の番組でも同じ現象が起きたけどそういうことにしとくべきだよ」

貴音「面妖な……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:49:44.62 ID:rQ/oEh4u0
杏「さて、気を取り直してまともな路線に戻そう」

貴音「……そうですね! そういたしましょう」

きらり「おっしゃー☆ 次のおたよりはコレにすぅね?」

杏「どれどれ……ん。『宇宙人っていると思いますか?』だってさ」

きらり「ななちゃんってウサミン星から来たっていってたにぃ☆」

貴音「なんと」

杏「あぁ、うん……そういえばそうだったかな……」

貴音「うさみんせい、ですか……」

杏「いや、まじめに考えなくてもいいんだよ?」

貴音「どこにあるのでしょう? 夜空を見上げれば見える範囲に?」

杏「……夜空っていうか、うん」

 

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 01:57:18.39 ID:rQ/oEh4u0
貴音「どうしたのですか?」

杏「いや、夜空じゃなくて昼間でも……行きたいならいけなくはないんじゃないかな」

貴音「なんと。個人が手軽に行けるとは……宇宙旅行はそれほど身近になっていたのですね……」

杏「ちが……まぁいいや。うん」

貴音「星を見上げる時、星の向こうからまた別の者がこちらを見ていると思うと……ふふ、なかなか面白いとは思いませんか?」

きらり「うきゃー! 貴音ちゃんかっくいー☆」

貴音「しかし、まさか別の星の者がいるとは……懐の深い事務所なのですね」

杏「うん、まぁ……私やきらりがいるんだしいまさらだよ……」

貴音「そうですか? わたくしの眼には二人とも普通のかわいらしい女子として見えていますが……」

杏「そうじゃなくて……あぁ、なんかペース狂うなぁ」

きらり「杏ちゃんはかわいいよねっ☆」

貴音「えぇ、まことに」

杏「あぁもう、やめてよムズムズする!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:04:11.76 ID:rQ/oEh4u0
杏「あれ?『ウサミン星人の私生活が知りたい』なんておたよりもきてたんだ」

きらり「菜々ちゃんはねー、普段はー」

貴音「普段は……?」キラキラ

杏「……きらり、ストップ」

きらり「うきゃ? どしたの?」

杏「ふふん、残念ながらここから先はトップシークレットってことにさせてもらおうかな?」

貴音「なんと……」

杏「残念でした。他事務所にはやすやすと教えられないよ?」

貴音「しかたありませんね……諦めることにいたしましょう」

きらり「あ、杏ちゃん……菜々ちゃんはいつもはムスタードーナツでバイトしてぅーって……」ボソボソ

杏「知らぬが仏、ほっといたほうがいいパターンなの。これはね?」

きらり「うきゃ……りょーかい」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:11:57.87 ID:rQ/oEh4u0
杏「さてさて、次いってみようかな……あふぁ……」

きらり「杏ちゃんおねむー?」

杏「いや、別にそんなことないけど……んー、なになに……」

貴音「……『杏ちゃんが眠たそうにしているのできらりん☆ぱわぁで元気をわけてあげてください』とのことですが」

杏「なっ!?」

きらり「うきゃっ、りょーかい☆」

杏「ま、待てきらり! ステーイ!」

きらり「にょわわわっ……」

貴音「ふふふ、まことほほえましい……」

杏「面妖ガード!」サッ

貴音「なんと」

きらり「きらりんパワー☆」ダキッ

貴音「面妖なぁー!」

杏「ガードごと捕獲されただとっ!?」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:18:05.56 ID:rQ/oEh4u0
きらり「あっ、貴音ちゃんふかふかー☆」

貴音「んっ……す、少し苦しいのですが……」

杏「あー、でもきらりに直接抱かれるよりも間に良いクッションがある分楽だなぁ、これ……」

きらり「杏ちゃんはぐぬゅーって感じだけど、貴音ちゃんはむぬゅーって感じだにぃ☆」ギュッ

貴音「んんっ……ふ、二人とも……放送は……」

杏「きらりが解放してくれるまでこの感触を楽しむのが優先かなぁ、あぁこれいい……枕にしたい……」

きらり「んー、気持ちいー☆」

貴音「……しかたありませんね、少しだけですよ……」


――― しばらくお待ちください

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:24:47.53 ID:rQ/oEh4u0
杏「あー、堪能した……よし、帰ろう」

貴音「なんと」

きらり「杏ちゃん杏ちゃん、飴あげぅー☆」

杏「……よし、あと10分ね」

貴音「……どういうことでしょうか?」

きらり「杏ちゃん、今日は他の事務所の人が来るからってはりきってて、多分疲れちゃったんだにぃ☆」

貴音「なるほど……双葉杏」

杏「ん、なぁに?」

貴音「無理をしていたとはつゆ知らず。ありがとうございます」

杏「あー、どういたしまして……本当はゲストに全部押し付けて負担減らす魂胆だったんだけどね……」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:32:39.48 ID:rQ/oEh4u0
貴音「ですが、話をしている最中のあなたはとても楽しそうでしたよ?」

杏「……まぁ、ほら。めんどくさいのは嫌だけど……ね?」

貴音「……ふむ」

きらり「杏ちゃんおねむならきらりがお話すぅ? やっちゃう? ねぇやっちゃう?」

杏「きらりに任せといたら賠償金とか払うことになりかねないからいやいややってるんだよ、うん」

貴音「そうですか。ふふっ……」

杏「な、なにさ」

貴音「いえ。あなたたちは友同士のようでもあり、姉妹のようでもある不思議な間柄なのだなと思ったのですよ」

杏「きらりみたいな姉は勘弁してほしいなぁ……」

きらり「杏ちゃんがきらりの妹だったらー、一緒におでかけしてー……あれ? 今といっしょだ!」

杏「……オフに襲撃しすぎだっての」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:39:14.31 ID:rQ/oEh4u0
杏「むしろ私が面倒みてる分お姉ちゃんっていってもいい気がするんだよね?」

きらり「杏ちゃんがお姉ちゃんだったらー……うーんと……いっしょにおでかけして……」

杏「やること変わってないよ……」

きらり「でもハピハピすぅ☆」

杏「はいはい……」

貴音「ふふっ……おや、もうこんな時間ですか」

杏「えっ? あぁ本当だ……なんだ、もう帰ってもいいんじゃないか」

きらり「杏ちゃん杏ちゃん、お別れのご挨拶!」

杏「あーはいはい、わかってるって……じゃあゲストの四条さんも一緒に? あと、きらり……」

きらり「ふむふむ、りょーかい☆」

貴音「ふむ……こうして……」

杏「せーのっ」

貴音「きらりん☆」

杏「……」ニヤッ

貴音「め、面妖なっ……!?」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/22(日) 02:44:44.51 ID:rQ/oEh4u0
杏「貴重な『四条貴音のきらりん☆着ボイス』とか。公式HPのほうにアップされるよね、これ」

貴音「な、なんと……双葉杏、あなたは……」

杏「まぁ遅くまでがんばった私へのご褒美ってことで、ね?」

きらり「貴音ちゃんすっごくかわいかったにぃ☆」

貴音「……次はありませんからね?」

杏「はいはい、次はちゃんとやるよ? 改めてお別れのあいさつを」

きらり「みんな、いっくよー! せーのっ」

あんきら「きらりん☆」

貴音「きらりんっ☆」

杏「あっ、今微妙にタイミングズレた」

貴音「面妖な」


おわり

引用元: きらり「あんきら☆ジオ、やったるにぃ!」杏「やったれー」