1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:15:30.12 ID:4zQsuOfK0
C.C.「社会人や学生は大変だな」

C.C.「……」

C.C.「私のような生活だと、曜日はあまり関係ないな」

C.C.「……」

C.C.「関係~ないけど~♪」 




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:18:13.19 ID:4zQsuOfK0
C.C.「とりあえず朝まで何をしよう」

C.C.「……」

C.C.「う~ん」

C.C.「最近体を動かしてないな」

C.C.「よし、運動をするか!」

C.C.「……」

C.C.「ビリーバンドはどこへやったかな?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:21:07.80 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「見つからないぞ」

C.C.「普段から自分で片付けておくんだった」

C.C.「咲世子はキッチリ片付けすぎだ!」

C.C.「……」

C.C.「最後に使ったのはいつだっけか……?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:23:40.67 ID:4zQsuOfK0
C.C.「もしかして……」

ガサゴソッ

C.C.「ここにあると思うんだが……」

ガタッ

C.C.「あいたっ!」

C.C.「全く、キチンと棚に入れておくな!」

C.C.「漁った時に落ちてきて危ないだろう!」

C.C.「……」

C.C.「見つからない」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:25:34.46 ID:4zQsuOfK0
prrrrr!

C.C.「ん?」

C.C.「こんな時間にメール?」

C.C.「……」

C.C.「……『今は夜だ。静かにしろ』、か」

C.C.「……」

C.C.「ビリーバンドは諦めるか……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:30:01.95 ID:4zQsuOfK0
C.C.「ここでキック!」

ドタドタッ!

『ナイスキック!』

C.C.「サンキュー!」

prrrrr!

C.C.「またメールだ」

C.C.「……案外ルルーシュも眠れなかったりしてな」

C.C.「ふむ」

C.C.「朝まで話すのも悪くないな」

C.C.「……何々?」

C.C.「……『お願いだから静かにしてくれ。眠れない』」

C.C.「……」

C.C.「ノーモア、か」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:33:44.94 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「仕方ない」

C.C.「ゲームでもするか!」

C.C.「ゲームの位置は咲世子に聞いてある」

ゴソゴソッ……

C.C.「……」

C.C.「あったあった」

C.C.「こんな夜はやっぱりスーファミだな」

C.C.「今日こそケヴィンをクラスチェンジさせるぞ!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:38:30.07 ID:4zQsuOfK0
ガチャッ

C.C.「カセットは刺したし、準備は万端」

C.C.「よし、やるか!」

パチッ……

C.C.「……ん?」

パチッ……

C.C.「つかない」

ガショッ

C.C.「まあ、よくあることだ」

C.C.「スウッ……フーッ、フーッ!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:41:12.51 ID:4zQsuOfK0
ガチャッ

C.C.「これでつくだろう」

C.C.「何せ私がフーフーしたんだからな」

C.C.「全く、手間を取らせるやつだ」

パチッ……

C.C.「……ん?」

パチッ……

C.C.「おや?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:43:42.84 ID:4zQsuOfK0
10分後

C.C.「……」

C.C.「つかない」

C.C.「……」

C.C.「いいさ、今日は本当はRPGの気分じゃなかった」

C.C.「……えっと、確かここに」

ゴソゴソッ……

C.C.「あったあった」

C.C.「今日はニンジャでマルクまでいくか!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:47:10.29 ID:4zQsuOfK0
15分後

C.C.「……」

C.C.「またつかない」

C.C.「……」

C.C.「カービィ……」

C.C.「い、いいさ!」

C.C.「他にもカセットはある!」

C.C.「……」

C.C.「……カービィ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:51:42.25 ID:4zQsuOfK0
30分後

C.C.「……」

C.C.「明らかにおかしい」

C.C.「全部つかないぞ?」

C.C.「……」

C.C.「! まさか咲世子……!」

C.C.「全く、これだからキチンとしまうなとあれほど!」

C.C.「……」

C.C.「……ここで何を言っても、スーファミは帰ってこないな」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:56:06.90 ID:4zQsuOfK0
コンコン

C.C.「おいルルーシュ」

コンコン

C.C.「起きろ、緊急事態だ」

コンコンコンコン

C.C.「ルルーシュ~~~」

ガチャッ!

ルル「うるさいぞ!」

C.C.「聞いてくれ」

ルル「……全く、一体どうした?」

C.C.「スーファミが壊れた」

バタンッ!

C.C.「……おい、どうしてドアを閉める?」

ゴンッ!

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 02:58:38.12 ID:4zQsuOfK0
コンコン

C.C.「全く、そんなに乱暴にドアを叩くな」

コンコンコンコン

C.C.「お~い」

コンコンコンコンコンコンコンコン

C.C.「本当は起きているんだろ~?」

ガチャッ!

ルル「……お前は俺に恨みでもあるのか?」

C.C.「いや、ないな」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:02:00.19 ID:4zQsuOfK0
ルル「なら何が目的だ」

C.C.「お小遣いをくれ」

ルル「……十分な額は渡しているだろう」

C.C.「じゃあDSを貸してくれ」

ルル「……もう使い切ったのか……!?」

C.C.「ありがとう」

ルル「……そこで待ってろ」

C.C.「急がなくていいぞ」

ルル「……」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:05:33.45 ID:4zQsuOfK0
C.C.「うん」

C.C.「動物はかわいいな」

C.C.「……」

C.C.「この感動を誰かに伝えたいな」

C.C.「……」

C.C.「でも、もうベッドから出たくない」

C.C.「仕方ない」

C.C.「メールでもするか」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:08:47.21 ID:4zQsuOfK0
C.C.「ど、う、ぶ、つ、か、わ、い、い、っと」

C.C.「送信」

C.C.「さすが私、シンプルで素晴らしいメールだ」

C.C.「このメールを見たらルルーシュのやつ、目が覚めるかもな」

C.C.「“マジで!?”なんて部屋に来るかもしれん」

C.C.「……」

C.C.「部屋、片付けるかな」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:11:52.52 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「おかしい」

C.C.「……どうして返信がこないんだ?」

C.C.「あんなに完璧な文だったのに」

C.C.「ふむ」

C.C.「……完璧すぎてアイツには理解出来なかったか」

C.C.「もっとわかりやすいのを送ってやるか」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:15:27.39 ID:4zQsuOfK0
C.C.「ど、う、ぶ、つ、や、ば、い、っと」

C.C.「……よし」

C.C.「さっきの文だと完全に王族向けだったかもしれん」

C.C.「これなら、少し庶民に馴染んだアイツ向けの文面だ」

C.C.「ふふっ、相手を思いやる、か」

C.C.「私にここまでさせたのはお前が初めてだよ、ルルーシュ」

C.C.「……送信」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:17:58.34 ID:4zQsuOfK0
prrrrr!

C.C.「お、返信きたな」

C.C.「やはり私の考えは正しかったようだ!」

C.C.「……何々?」

C.C.「……『お前の方がやばい』?」

C.C.「……」

C.C.「意味がわからないぞ?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:21:00.93 ID:4zQsuOfK0
C.C.「どういうことだろうか」

C.C.「……」

C.C.「!」

C.C.「どうぶつかわいい」

C.C.「どうぶつやばい」

C.C.「そして、“お前の方がやばい”」

C.C.「……」

C.C.「私の方が動物よりかわいいということか!」

C.C.「……」

C.C.「……さすがに照れるな///」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:24:47.83 ID:4zQsuOfK0
C.C.「ふふっ!」

C.C.「ルルーシュめ、可愛い所があるじゃないか」

C.C.「……だが、やられっぱなしなのも癪だな」

C.C.「ここは私もアイツを照れさせてやろう!」

C.C.「……」

C.C.「お、ま、え、も、や、ば、い、っと」

C.C.「完璧すぎる……!」

C.C.「送・信!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:36:54.04 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「返信こない」

C.C.「……どうしてだ?」

C.C.「……」

C.C.「ははぁ、さては……」

C.C.「照れて顔を赤くしているからメールがうてないんだな?」

C.C.「ふふっ、かわいいやつめ!」

C.C.「……」

C.C.「……まだか?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:40:55.15 ID:4zQsuOfK0
prrrrr!

C.C.「お、やっと返信きたか」

C.C.「……どれどれ?」

C.C.「……『ありがとう、嬉しいからもう寝てくれ』」

C.C.「……ふふ」

C.C.「! いかんいかん! ニヤけるな私!」

C.C.「……ルルーシュめ、見事なカウンターだ」

C.C.「……」

C.C.「さて、どう返信したものか……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:45:51.57 ID:4zQsuOfK0
C.C.「う~ん」

C.C.「……どう返せばいいのやら」

C.C.「ルルーシュに心配をかけさせているしな」

C.C.「……それに、こちらの喜びを相手に伝えるのも癪だ」

C.C.「……」

C.C.「……! これだ!」

C.C.「大、丈、夫、っと」

C.C.「……」

C.C.「……! か、漢字に変換出来た!!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:48:49.32 ID:4zQsuOfK0
C.C.「これは……」

C.C.「相手の感謝を受け止め……」

C.C.「さらに心配するなという意味も込め……」

C.C.「さらに! さらには漢字だ!」

C.C.「……くふふっ!」

C.C.「このメールを開いて感動にむせび泣くルルーシュが目に浮かぶ!」

C.C.「……」

C.C.「送……信!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:53:12.58 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「返信は来ないが、焦らない」

C.C.「……ふふっ!」

C.C.「今頃ルルーシュは滝の様に涙を流しているはずだしな!」

C.C.「それにしても、さすが私だ」

C.C.「ここにきて漢字の変換をマスターするとは……」

C.C.「……」

C.C.「……返信はまだか?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:56:18.07 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「こない」

C.C.「……いつまで待たせる気だ」

C.C.「……」

C.C.「もうすぐ夜が明ける」

C.C.「……」

C.C.「とりあえず、ジャンプ買ってくるか」

C.C.「帰る頃には返信が来ているだろうしな」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 03:59:31.89 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「……疲れた」

C.C.「……」

C.C.「出掛けるのが早かったな」

C.C.「……早い時間に置いている店を探していたら、
   結局遠くのコンビニに着いてしまっていた」

C.C.「……っ!」

C.C.「いたたたた!」

C.C.「……あ、足攣った!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 04:01:55.95 ID:4zQsuOfK0
C.C.「……」

C.C.「しかも、帰りながらジャンプ読み終わった」

C.C.「……」

C.C.「まあ、いいか」

C.C.「……ん?」

ルル「……」

C.C.「どうしたルルーシュ、もう起きる時間か?」

ルル「……ああ」

C.C.「おい、顔色がよくないぞ? 大丈夫か?」

ルル「……ああ」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 04:05:35.10 ID:4zQsuOfK0
C.C.「なんだ、もう制服を着ているのか」

ルル「……今日は早めに学校に行こうと思ってな」

C.C.「ふむ、そうか」

C.C.「……ほら、今週のジャンプだ」

ルル「……」

C.C.「礼はいらない」

ルル「……」

C.C.「礼はいらないと言っているんだが?」

ルル「……ありがとう」

C.C.「ふふっ! 礼はいらないと言っているのに!」

ルル「……」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 04:09:49.25 ID:4zQsuOfK0
ルル「……それじゃ」

C.C.「忘れ物はないか? 案外お前は抜けている所があるからな」

ルル「……ああ、平気だ」

C.C.「そうか」

ルル「……」

C.C.「じゃあ頑張ってこい」

ルル「……行ってくる」

C.C.「いってらっしゃい」

C.C.「……」

C.C.「……よし、月曜日最初の仕事は完了した」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/30(月) 04:11:56.06 ID:4zQsuOfK0
C.C.「しかし、社会人や学生は大変だな」

C.C.「……」

C.C.「私のような生活だと、曜日はあまり関係ないな」

C.C.「……」

C.C.「関係~ないけど~♪」


おわり

引用元: C.C.「もう月曜日だ」