3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 19:50:33.62 ID:HYqREnrs0
ドンドン

慎二「チッ、いねーのかよ・・・」

ガラッ

セイバー「どなたですか・・・っと、慎二ではないですか」

慎二「なんだ、セイバーかよ。おい、衛宮はいるか?」

セイバー「士郎ならいませんが・・・なにか御用ですか?」

慎二「いや、用ってわけじゃないんだけど・・・まぁ、いないならいいや」

スタスタ

セイバー「ちょ、ちょっと待ちなさい、慎二」

慎二「なんだよ?」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 19:54:29.21 ID:HYqREnrs0
セイバー「士郎ならそのうち帰ってくるでしょう。少し上がって行きなさい」

慎二「はぁ?お前衛宮の母ちゃんかよ!!めんどくせえな!!」

セイバー「・・・慎二?」ゴゴゴゴゴ

慎二「・・・あ、上がらせてもらいます・・・」

セイバー「初めからそう言えばよいのです」

スタスタ
ガラッ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 19:59:51.38 ID:HYqREnrs0
慎二「・・・で、僕を家にあげたからにはそれなりのもてなしがあるんだろうな?」

セイバー「もてなし?」

慎二「はぁ!?ないの!?衛宮ならこの時点ですでにコーヒーだの茶菓子だの出てるんですけどぉ!?」

セイバー「は、はぁ・・・」

慎二「お前だって、帰ってきたら衛宮が茶菓子くらい用意してあるんだろ!?」

セイバー「・・・そういえばそうですね」

慎二「じゃあお前もそうしろよ!衛宮家を守るものとしてさ!!」

セイバー「!!・・・よろしい、その戦い、受けて立ちます」

慎二「さっさとしろよ、5分以内!!」

セイバー「は、はい!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:04:17.39 ID:HYqREnrs0
・・・

セイバー「慎二、これをどうぞ」

トン

慎二「ふぅん・・・じゃ、いただきまーす」

ゴクゴク

慎二「・・・げっ、なにこれマズっ!!」

セイバー「!!」

慎二「マズすぎなんですけど!!!衛宮が入れてくれる飲み物はもっと美味しいのになー!!!」

セイバー「も、申し訳ない・・・ですが、士郎の技術を真似することは私には・・・」

慎二「ま、そうだろうな。衛宮は何作らせてもうまいからな」

セイバー「それには激しく同意です」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:09:22.16 ID:HYqREnrs0

慎二「同意してないで、茶菓子出せよ茶菓子」

セイバー「は、はい。確か食べかけのハーベストがあったような・・・」

慎二「いいね、ハーベスト。おいしいからね、あれ」

セイバー「はい、ハーベストはとても美味ですから」

・・・

慎二「ふぅ・・・ま、とりあえずこんなところか」

セイバー「はい、私にできるもてなしは全てしたつもりです」

慎二「まぁお前がしたことはまっずいインスタントコーヒー作って出して」

慎二「食べかけのハーベスト出しただけだけどな」

セイバー「うっ・・・確かに、士郎のもてなしにははるかに及びません」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:13:44.64 ID:HYqREnrs0
慎二「ま、衛宮レベルのもてなしなんてそうそうないけどな」

セイバー「・・・慎二は、士郎のことが好きなのですね」

慎二「はぁ!?別に好きとかじゃないですけど!?」

セイバー「じゃあなんなのです?」

慎二「・・・ま、友達かな」

セイバー「そうですか・・・」

慎二「・・・友人の中では、まぁ特別な方かな」

セイバー「・・・ふふ、士郎が聞いたら喜びますよ」

慎二「喜ぶかよ、あいつが」

セイバー「ええ・・・」

・・・

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:17:25.50 ID:HYqREnrs0
慎二「・・・衛宮遅いなぁ」

セイバー「そうですね・・・ゲームでもしますか?」

慎二「え?お前ゲームとかできるの?」

セイバー「はい、最近よくやっているのです」

慎二「・・・衛宮に買ってもらったのか?」

セイバー「・・・・・・・」

慎二「・・・ゲームくらい自分で買えば?」

セイバー「そ、そのうち還元するつもりです!!」

慎二「ふーん・・・まぁいいや、ブレイブルーやろうぜ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:22:14.72 ID:HYqREnrs0
セイバー「ブレイブルー?今うちにあるのウィーだけですが」

慎二「Wiiかよ!!あんまやったことねーよ」

セイバー「なんと!ウィーは現代における大発明ですよ!!さっそくスト2をやりましょう!!」

慎二「スト2かよ!!wiiじゃなくてもできるじゃん!!」

セイバー「なっ・・・そうなのですか?」

慎二「あいつ、ソフト買うのいやでVCばっかやらせてるな・・・」

セイバー「VC?」

慎二「あー・・・まぁいいや、スト2でも」

セイバー「はい、スト2をやりましょう」

・・・

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:26:34.65 ID:HYqREnrs0
セイバー「・・・」

慎二「お前弱いなぁ」

セイバー「ぐっ・・・も、もう1度やってください、慎二!!」

慎二「えー・・・嫌だよ」

セイバー「なぜですか!!?」

慎二「そりゃ同じやつと何十回もやってれば飽きるよ!!ってか1回くらい勝てよ!!」

セイバー「士郎にはいつも勝っているのです!!」

慎二「まぁあいつゲーム下手だしな・・・」

慎二「(まぁ手加減してるかもしれないけど)」

セイバー「慎二!!お願いします!!」

慎二「どうでもいいけど、コーヒー入れてきてよ」

セイバー「了解です!!」

スタスタ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:30:36.16 ID:HYqREnrs0
・・・

セイバー「やった!!」

慎二「くっ・・・負けちまった」

セイバー「まぁ、これだけやれば1回くらい勝てるものです」

慎二「・・・はん、これで満足か?衛宮はまだ帰ってこないのかよ」

セイバー「確かに、遅いですね・・・」

慎二「・・・なぁセイバー、この家にはPCあるのか?」

セイバー「ぴーしー?」

慎二「パソコンだよ、パソコン」

セイバー「ぱそこん・・・あ、そういえば最近、タイガが持ってきたものを士郎がいじっていましたが」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:35:05.98 ID:HYqREnrs0
慎二「なんだ、あるのか。どこにあるんだ?」

セイバー「そ、それは・・・我がマスターのプライベートゆえ、教えることはできません」

慎二「・・・ま、いいや。適当に漁れば出てくるだろ」

スタスタ

セイバー「ま、待ちなさい慎二!!」バッ

慎二「えーと、衛宮の部屋はー・・・」

セイバー「慎二!!」

・・・

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:39:04.82 ID:HYqREnrs0
・・・

士郎の部屋

慎二「お、これかぁ」

セイバー「慎二、勝手に触っては怒られますよ」

慎二「怒られねーよ、僕を誰だと思ってるんだよ」

セイバー「慎二ですが・・・」

慎二「電源おーん!」

ブウン

セイバー「ああっ!!」

慎二「さーてと・・・Dドライブチェーック・・・」

カチカチ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:44:14.09 ID:HYqREnrs0
セイバー「Dドライブ?」

慎二「Dドライブってのは、そのPCの持ち主の本当のプライベートがあるところさ」

慎二「衛宮のやつ、僕が貸した  本全部捨てやがったからな・・・ここに何かあるに違いないぜ」

セイバー「・・・」

慎二「気になるか?セイバー」

セイバー「・・・す、少しだけ」

慎二「カチカチっと・・・あれ?」

セイバー「な、何が入っているのです!?」

慎二「なんも入ってねーや・・・つまんねー」

セイバー「・・・士郎は、清廉潔白なマスターですから」

慎二「残念だったな」

セイバー「べ、別に!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:48:18.66 ID:HYqREnrs0
慎二「・・・まぁいいや、2ちゃんねる見よーっと」

セイバー「2ちゃんねる?」

カチカチ

慎二「2ちゃんねるってのは、ネットにある大型掲示板さ」

慎二「ま、日本中の暇人と一緒にお話できるツールと思えばいい」

セイバー「そんなものが・・・どのように使うのです?」

慎二「ま、とりあえずVIPかな・・・今日はどんなスレがたってるかなー・・・」

セイバー「・・・お、慎二」

慎二「?なんだセイバー」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:52:52.07 ID:HYqREnrs0
セイバー「この「fateのセイバーについて語るスレ」とはなんですか?」

慎二「スレってのは、まぁそこで話し合う議題みたいなもんだな」

セイバー「ではこれは・・・」

慎二「ああ、お前について話すスレだな」

セイバー「・・・見てみましょう」

慎二「はいはい」カチカチッ

「セイバーってかわいいよな」

「セイバー  ぺろ」

セイバー「・・・  ペロ、とはなんですか?」

慎二「そりゃ  ペロだろ、  ペロ」 ペロ

セイバー「ううっ・・・」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 20:57:06.77 ID:HYqREnrs0
慎二「よかったじゃないか、かわいいってさ」

セイバー「うう・・・嬉しくないわけではないですが・・・  ぺろは少し・・・」

セイバー「・・・お?」

「ゼロ見たけど、セイバー弱すぎだろ」

「セイバーって、ホロウまで見せ場ゼロだよなー」

セイバー「・・・なんですか、これは」

慎二「なんですかって・・・見ての通りだよ」

セイバー「・・・見ず知らずの相手を中傷するとは!!騎士の風上にもおけぬやつ!!」

慎二「騎士じゃねーもんこいつら・・・」

セイバー「慎二!!こいつらに反論してください!!」

慎二「えー・・・」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:01:04.13 ID:HYqREnrs0
セイバー「いいから!!」

慎二「なんて言うの?」

セイバー「そうですね・・・」

セイバー「あなたたち、顔も合わせずに相手を中傷するとは卑怯なり!!正々堂々、面と向かって発言しなさい!!」

セイバー「さもなくば、アルトリア・ペンドラゴンが受けて立つ!!」

慎二「・・・っと、送信」カチカチッ

セイバー「さて、やつらは反省したでしょうか?」

慎二「スレ更新してみるか」

カチカチ

「こいつセイバーじゃね?」

「セイバーさんちーっす」

「セイバー  ぺろ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:05:11.92 ID:HYqREnrs0
セイバー「!!この者たち、なぜ私がセイバーだとわかったのですか!!?」

慎二「まぁ様式美っていうか・・・まぁ実際お前だとは思ってないよ」

セイバー「しかもまた  ペロですか・・・許せません!!」

慎二「まぁネットの連中なんてこんなもんさ、言わせておけばいいじゃないか」

セイバー「ぐっ・・・ここからエクスカリバーを打てば、こやつらに届くでしょうか」

慎二「届いたとして、打つのかよ」

セイバー「この者たちには、正義の鉄槌を下す必要がありますから」

慎二「こいつら以外の被害が出すぎるからやめて」

・・・

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:09:23.88 ID:HYqREnrs0
慎二「衛宮はまだ帰ってこないのかよ!!」

セイバー「今日はバイトなのかもしれませんね」

慎二「お前はバイトしないの?」

セイバー「はぁ・・・前にしていたことはあるのですが・・・」

慎二「やめちゃったのか?」

セイバー「はい、諸事情により・・・」

慎二「ふーん・・・」

セイバー「・・・そろそろ、お腹がすきましたね」

慎二「僕はそうでもないけど・・・」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:13:27.39 ID:HYqREnrs0
セイバー「・・・桜が来てくれればいいのですが」

慎二「お前、自分でなんとかするって考えはないの?」

セイバー「私は・・・料理があまり得意ではありませんから」

慎二「じゃあ出前とればいいじゃん」

セイバー「勝手にとっては士郎に怒られてしまいます!!」

慎二「いいじゃん、衛宮はそんなことで怒んないし、怒られてもいいよ」

セイバー「慎二!!」

慎二「まぁ、僕はお腹すいてないからいいんだけど」

セイバー「・・・ぐぬぬ・・・」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:18:27.30 ID:HYqREnrs0
・・・・・・

・・・

・・・

セイバー「・・・ピザを頼みましょうか」

慎二「意思弱っ!!」

セイバー「し、仕方ないではないですか!!今日の士郎は帰りが遅すぎる!!」

慎二「お前、金持ってるの?」

セイバー「・・・慎二」

慎二「はぁ!?なんで僕がお前のピザおごんなきゃいけねーんだよ!!」

セイバー「必ず後で返しますから!!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:22:43.75 ID:HYqREnrs0
慎二「・・・はぁ、仕方ないな」

セイバー「慎二!!」キラキラ

慎二「・・・はぁ」

セイバー「?」

慎二「まぁいいや、電話してくる」

セイバー「はい・・・慎二は優しいですね」

慎二「お前、飯食わせてくれるやつ全員に言ってるだろ」

セイバー「・・・そうかもしれません」

慎二「はん」

セイバー「ですが・・・やはり慎二は、士郎の親友です」

慎二「・・・ま、それでもいーけど」

セイバー「ふふっ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:26:53.71 ID:HYqREnrs0
・・・

ガラッ

士郎「ただいま!!セイバー、遅くなってごめん!!」

セイバー「士郎、おかえりなさい」

慎二「遅いんだよ、衛宮!!」

士郎「って慎二!?どうしたんだ急に・・・」

慎二「急に!?僕は何時間ここにいたと思ってたんだよ!!」

士郎「え、お前いつ来たんだ?」

セイバー「ちょうどお菓子の時間あたりでしょうか・・・」

慎二「お前、時間の数え方も食べ物基準なんだな」

セイバー「こ、今回はたまたまです!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:31:07.28 ID:HYqREnrs0
士郎「・・・ま、いいや。今飯を作るから、慎二も食べてけよ」

セイバー「本当ですか!!」

慎二「いや、お前ピザ食べたじゃん」

士郎「あ、もう食べちゃったのか」

セイバー「いえ!!士郎のご飯は別腹です!!」

慎二「ご飯が別腹ってなんだよ!!お前いくつ胃袋持ってるんだよ!!」

士郎「・・・ま、いっか。ピザは慎二のおごりなんだろ?」

慎二「おごりじゃねーよ。ツケだツケ」

セイバー「はい、必ずいつかバイトをして返します」

慎二「ふーん・・・」

セイバー「ほ、本当です!!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:35:37.12 ID:HYqREnrs0
士郎「じゃ、なんか適当に作るわ」

セイバー「!!」キラキラ

慎二「・・・衛宮、あんまこいつ甘やかすなよ」

士郎「別に、甘やかしてるわけじゃないさ」

・・・

キッチン

セイバー「・・・士郎」

士郎「ん?なんだセイバー」

セイバー「・・・慎二は、本当はいい人ですね」

士郎「・・・ま、そうだな」

セイバー「はい、さすがは士郎の親友です」

士郎「親友か・・・」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:39:23.44 ID:HYqREnrs0
慎二「おーい衛宮!!いい加減お腹ペコペコなんですけどぉ!?」

セイバー「・・・ピザは私が全て食べてしまいましたからね」

士郎「じゃあ晩飯はいいか?」

セイバー「いえ、それは違います士郎」

慎二「客をこんだけ待たせるとか、ありえないんですけど!!」

士郎「さて、そろそろ出すか」

セイバー「はい・・・今日は、3人で夕食ですね」

士郎「ああ・・・」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/31(火) 21:41:14.19 ID:HYqREnrs0
慎二「・・・ま、さすがは衛宮って感じかな」

セイバー「ふふ、そうでしょう」ドヤァ

慎二「お前に言ってんじゃねーよ!!」

士郎「はははっ」

おわり

引用元: 慎二「久々に衛宮の家に行くか」