1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:52:51.47 ID:MF6hdv+j0
男「何だよ?」

女「あれれ?うーんとね」

男「どうしたんだよ」

女「何言いたいか忘れちゃった…」

男「この短時間でか…」

女「うん、ごめん」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:53:27.36 ID:MF6hdv+j0
男「別にいいよ。俺もう帰るな」

女「あ!待って!帰ってる時に思い出すかもだから一緒に帰っていい?」

男「ん?あぁ、別にいいけど」

女「やったー!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:54:15.90 ID:MF6hdv+j0
男「じゃあ、帰るぞー」

女「うん!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:56:05.67 ID:MF6hdv+j0
男「あぁ、疲れた…家までワープ出来たらいいのに」

女「そしたら男と一緒に帰れないじゃん」ボソッ

男「んー?」

女「何でもないよー」

男「そっか、そういや、思い出したか?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:57:42.96 ID:MF6hdv+j0
女「何を?」

男「それも忘れたのか…」

女「あぁ、あの事か…もういいや」

男「そうか…」

女「うん」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 00:59:37.34 ID:MF6hdv+j0
男「………………」

女「………………」

男「…………ちょっと待て、何言おうとしてたのか俺が気になってきた」

女「そっか」

男「そっかじゃねえよ、思い出してくれ、すっきりしないから」

女「うーん、何だったかなぁ…」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:01:01.01 ID:MF6hdv+j0
男「くそっ!気になる」

女「多分今聞かなくてもいいものだよ?」

男「それでもいいから!」

女「うーん…」

女「あ、もう男の家着いたじゃん」

男「くそっ!明日!明日の学校までに思い出してくれ」

女「んー、出来ればね」

男「おう!頼むぞ!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:02:51.69 ID:MF6hdv+j0
男「お!来たか女!思い出したか?」

女「あ!忘れてた…」

男「おーい!」

女「ごめんねー」

男「よし!今日も一緒に帰るぞ!」

女「うん、分かった」

男「あーくそ、気になる」
オーイセキニツケ
男「じゃあ、後でな」

女「んー」

女(やった、今日も男と帰れる)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:05:07.17 ID:MF6hdv+j0
男「そして、放課後なわけだが思い出したか?」

女「うーん、ぜんぜん」

男「そうか…」

女「ごめんねー」

男「なんかどうでも良くなってきた」

女「そう?」

男「うん、まぁいっか的な感じに」

女「そっか」

男「じゃあ帰るか」

女「うん」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:06:17.21 ID:MF6hdv+j0
男「あー疲れた…」

女「家までワープ出来たらいいのにって?」

男「…なぜそれを?」

女「毎日言ってるし」

男「そっか」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:07:44.35 ID:MF6hdv+j0
男「しっかし、やっぱり気になるな」

女「どうでも良くなったんじゃないの?」

男「そういったけど、実際優先順位が下がっただけ」

女「ふーん」

男「うん、家に着いたか…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:10:20.73 ID:MF6hdv+j0
女「あ!」

男「思い出したか!」

女「ううん、違うの、猫」

男「そっか…」

女「ん、可愛いなぁ」ナデナデ
ニャー
男「そうだな」

男「俺荷物おいてくる」

女「にゃーお」

男「聞いちゃいねぇ…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:13:06.61 ID:MF6hdv+j0
女「にゃー」

女「にゃーにゃー」
ニャー
男「何してんだよ…」

女「にゃ?」

女「猫と遊んでた」

男「そうか」

男「ちょっとさ、話あるから、家に入んね?」

女「ん、いいよ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:15:02.22 ID:MF6hdv+j0
女「話って何?」
ニャー
男「猫連れてきたのか…」

女「ダメだった?」

男「いや、別にいいけどよ」

女「ありがと」

男「…でな、本題に入るんだけどな」

女「うん、どしたの?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:16:09.10 ID:MF6hdv+j0
男「俺さ…」

女「うん」

男「1週間後さ、引っ越すんだわ、結構遠くに」

女「ん?」

男「引っ越すことになった」

女「え…………」

男「みんなには明日学校で話すんだけどさ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:19:37.59 ID:MF6hdv+j0
男「みんなには明日学校で話すんだけどさ」

女「なんで?」

女「なんで?私には先に教えてくれたの?」

男「………それはな」
 

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:35:47.12 ID:MF6hdv+j0
戻りました
支援ありがとうございます


男「………それはな」

女「……」

男「それは俺がお前の事好きだからかもしれねぇ」

女「………え?」

男「あはは、何言ってんだ俺は…」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:37:09.45 ID:MF6hdv+j0
男「ハハハ、ごめんな、急にこんなこと言って」

女「だいじょぶ……」

女「私もう帰るね………」

男「……おう」

女「じゃあ」

男「じゃあな」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:38:14.78 ID:MF6hdv+j0
バタン
男「はぁ」

男「ああああああ!なんで俺あんな事言っちゃったかなぁ‼」

男「うわぁ!本当に馬鹿な事した!」

男「もう死にたい…」

男「………………」

男「……………グスッ」

男「くそっ!くそっ!ぜってぇ嫌われた」

男「………………くそっ」

男「……………」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:39:05.67 ID:MF6hdv+j0
オトコクンガテンコウシテシマウソウデス
エーマジデー シラナカッタァ オトコマジカヨォ
男「…………………」

男(女に話しかけづらい……)

男「うん、うん、結構遠くにね」

男「メール?あぁ、全然大丈夫だよ」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:41:58.02 ID:MF6hdv+j0
男友「男なんか元気ねぇなぁ?」

男「そうか?」

男友「おう、親友みくびんなよ、そんなの少しみればわかるっての」

男「そっか」

男友「なんか最近付き合い悪いしよ」

男「ごめんな」

男友「どうしたんだ?なんでも相談してみろよ」

男「おう、ありがとな」

男友「どうってことねぇよ」

男「でも、これは俺が自分で解決しなきゃダメな問題だから」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:42:35.40 ID:MF6hdv+j0
男友「そっか、まぁ困ったらいつでも相談しろよ?」

男友「俺らはいつまでも親友だからな」

男友「……転校しても」

男「!」

男友 ニカッ

男「おう!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:43:45.13 ID:MF6hdv+j0
男「今日か」

男父「おい、学校の先生にも挨拶行くぞ」

男「ん」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:44:41.80 ID:MF6hdv+j0
職員室
男男父「お世話になりました」

先生「あっちでも頑張れよ」

男「はい!」

男父「俺は先生と少し話があるからお前は先に行ってろ」

男「ん」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:45:33.46 ID:MF6hdv+j0
男 (この校舎も今日で最後か……)

男 (もう下校時間か……)

女「やぁっと見つけた」

男「!」

女「ひどいじゃん?」

女「告白して逃げるなんてさ…」

男「ごめん」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:46:30.51 ID:MF6hdv+j0
女「あの日帰ってごめんね」

男「いや、あの時いきなり告白して悪かった気持ち悪かったよな」

女「え?」

男「帰っちゃうほどだとは自分も……女「気持ち悪いわけないじゃん」

男「!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:48:08.92 ID:MF6hdv+j0
女「私ね」

女「男に伝えなきゃいけないことあったから探してたんだよ」

男「え……何を?」ドキドキ

女「言おうとして忘れてたこと」

男「え!あ、あぁ…」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:48:51.11 ID:MF6hdv+j0
女「私ね、あの時ね」

女「男に告白しようとしたの」

男「……………ま、マジで?」

女「そしたらさ、男が先に言っちゃうんだもん、びっくりしたよ、しかも引っ越すって言うんだもん」

男「ごめん」

女「謝る事じゃないよ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:49:56.78 ID:MF6hdv+j0
女「私ね、自分の告白出来なかったからさ」

女「先に告白してきた男見て、勇気あるなぁ~って思って」

女「もっと好きになっちゃった」


男「…………」

女「私の告白OKしてくれますか?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:51:11.70 ID:MF6hdv+j0
男「……も、もちろん」

女「じゃあ、キスして欲しいなぁ」

男「え……マジか」

女「もぅ、私とキスするのは嫌?」

男「そんな事ない!」

女「ふーん、そんな事言ってしてくれないじゃん」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:52:00.85 ID:MF6hdv+j0
男 ドキドキ

男「お、女」

男「いや!女さん好きだ!付き合ってくれ!」

女「!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/03(金) 01:55:32.48 ID:MF6hdv+j0
女「……はい!」
チュ
男「っぷはぁ」

女「ファーストキス///」

男「え、あ、マジで」

男「うーんと、あ、ありがとう?」

女「フフフ」

女 「いつまでも待ってるからね」

女「男さん」ニッコリ


引用元: 女「ねぇねぇ、男?」