1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:18:20.22 ID:C25qNfqI0
士「……で、今度は何の世界に来たんだ?」

夏海「このタペストリー。何だかエジプトの壁画みたいですね」

カランカラン

ユーギ「こんにちはー」

ジョーノウチ「ちわっ、と」

ユウスケ「ん?」

士「来客……。高校生か」

栄次郎「やあやあ、いらっしゃい。いいカードを取り揃えてるよ」

士「じいさん……。ここはカード屋かよ」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:19:52.84 ID:C25qNfqI0
ユーギ「なんだか、お店の雰囲気変わりましたね」

ジョーノウチ「俺このパック買うぜ! 強いカードが入ってますようにっ」

栄次郎「はいはい、まいどありー」



栄次郎「どうだい? 士君も」

士「結構だ。カードならこんなに持ってるからな」



ユウスケ「しっかし、高校生にもなってカードゲームかー」

ジョーノウチ「ん? 何だお前、知らねーのかよ、これ今流行ってるんだぜ」

夏海「どういうカードなんですか?」

ユーギ「デュエルモンスターズっていってね、モンスターを召喚して戦うゲームなんだ」



ユーギ「今、このドミノ町で大きな大会をやってるんだよ!」

ジョーノウチ「よかったらアンタらも見に来てみるか?」

ユウスケ「いいな士。行ってみようぜ、この世界のことを知るためにも!」

士「……まあ、そうだな」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:23:54.25 ID:C25qNfqI0
ザワザワ……ガヤガヤ……

夏海「何ですか、この人だかり」

ギャラリー「知らねーのか? 元日本チャンピオンのハガが戦ってるんだよ!」

士「たかがカードゲームにこのギャラリー、か……」



ギャラリー「この大会はすげーんだぞ。なんたって、新型デュエルディスクの初お披露目だ!」

士「デュエルディスクぅ?」

ユーギ「カイバ・コーポレーションが開発した、デュエル用のマシンだよ」

ジョーノウチ「俺達も持ってるぜ! ほらこれ!」

士「……はは。なかなかオシャレなデザインだな」





ハガ「ひょーっ! 俺のターン、インセクト女王を召喚ピョー!」

ビュイーン

インセクト女王『ギシャアアアァァッ!!』


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:28:19.84 ID:C25qNfqI0
士「! あれは!」

夏海「すごい……モンスターが立体映像に!?」



ハガ「女王様の攻撃ー! ダイレクトアタックだー!」

対戦相手「うわあーっ!」



ザワッ!

ギャラリー「おお、ハガが勝ったぞ!」

ギャラリー「さすがだな!」



ジョーノウチ「よっし、俺もハガにデュエルを挑んでくるか!」



ジョーノウチ「おーいハガ、次は俺とやろうぜ!」

ハガ「おや、君は確か凡骨デュエリストのジョーノウチ」

ジョーノウチ「っ! 誰が凡骨だっ!」

ハガ「カイバ・コーポレーションのデュエリストレートにそう出てたぴょ」

ジョーノウチ「ぬぅっ、カイバの野郎……!」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:31:32.89 ID:C25qNfqI0
ハガ「それより、ユーギ! デュエルするなら是非お前とやりたいね!」

ユーギ「え、僕?」



ギャラリー「おおっ、ハガとユーギがやるらしいぜ!」

ギャラリー「すげえ、いきなりトップ級デュエリストの対決だ!」



士「なんだ。こいつもそんなに凄いのか?」

ジョーノウチ「へへっ、聞いて驚くなよ。ユーギは『決闘者の王国』の優勝者なんだぜ!」



ハガ「そうだユーギ。そのお前を倒せば、俺が最強っていうわけピョー!」

ユーギ「まあ、そういうことなら……」



ユーギ「――行くよ、もう一人のボク」

ピカッ!



闇ユーギ「ああ! オレが相手をするぜ!」ドン☆


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:35:22.84 ID:C25qNfqI0
夏海「! つ、士くん、あの子、雰囲気が全然変わっちゃいましたよ!?」

ユウスケ「てか、背まで伸びてるし……」

士「……なるほどな。大体わかった」



ジョーノウチ「おーっし、ユーギ、そんな虫野郎なんかぶっ倒してやれー!」



闇ユーギ・ハガ「「決闘(デュエル)!!」」



ざわざわっ……



ギャラリー「おお、ハガはいきなり『進化の繭』のコンボだぞ!」

ギャラリー「ユーギも負けてねえ! デーモンの召喚を召喚だ!」



士「まったく、大の大人がマジになって……。ここも平和な世界に見えるな」

夏海「そうですね……。士くんはここで何をしたらいいんでしょう?」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:39:32.42 ID:C25qNfqI0
しゅぃぃぃぃ……

士「!」

鳴滝「ようこそディケイド。遊戯王の世界へ!」

士「またお前か。そろそろ出て来るタイミングだと思ったぜ」



鳴滝「ディケイド。お前が通りすがった世界は、すべて破壊される宿命なのだ……」

士「そーかよ。この世界はどう破壊されるんだ?」

鳴滝「見ろ。すでに世界の崩壊は始まっている!」





ハガ「グレート・モスの攻撃!」

グレート・モス『キシャアアア!』グワッ!!



バキバキバキバキィ!!



闇ユーギ「っ!? 攻撃の余波で、公園の木々が……!」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:42:33.50 ID:C25qNfqI0
ユウスケ「あ、あれは!?」

士「どういうことだ。ただの立体映像じゃなかったのか!」

鳴滝「全てはお前のせいだ、ディケイド!」



鳴滝「お前が来たことで、この世界のバランスが崩れてしまったのだ……!」

士「鳴滝。どうせお前は、何が起きてもそうやって俺のせいにするんだ」





闇ユーギ「この攻撃でお前のライフポイントは0だぜ! デーモンの攻撃、魔降雷!」

ガラガラガラ、ピシャアァァン!

ハガ「ぎゃあああぁっ!」バタッ!



闇ユーギ「!? ハガっ、おい、しっかりしろっ!」ダッ!

ハガ「」

闇ユーギ「おい、ハガ!」ゆさゆさ

ハガ「」



闇ユーギ「こんな馬鹿な。立体映像のモンスターが、現実の攻撃力を持つなんて……!」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:46:47.83 ID:C25qNfqI0
ピーポーピーポー



ジョーノウチ「おい、ユーギ、どうなってるんだ!?」

ユーギ「わからないよ。でも、今のデュエルの途中から、何かがおかしかった……!」



ガヤガヤ……ザワザワ……



士「これが、この世界の乱れというわけか……」

夏海「で、でも、どうして急にモンスターが実体化を!?」



バタバタバタバタバタ!!

ユウスケ「! ヘリコプター?」



カイバ「それはディケイド! 貴様のせいだ!」

士「……何だ、あいつは……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:50:30.98 ID:C25qNfqI0
すたっ!

カイバ「ディケイド。いつかこの街に現れると聞いていたが、こんなに早く会えるとはな!」

ユーギ「カイバ君!」

ジョーノウチ「カイバぁ! お前、俺のことを凡骨なんて書きやがって!」



士「お前、何者だ? 派手な登場しやがって」

カイバ「バトルシティ主催者のカイバだ。ディケイド、貴様のことはイシズから聞いていたぞ」



カイバ「――世界を壊す悪魔、ディケイドが現れ、この世界を破壊していくとな!」

士「……懐かしいな。その呼び名も」



カイバ「この俺が直々に引導を渡してくれる。デュエルだ、ディケイド!」

士「チッ。何だか分からねえが……売られた喧嘩は買うぜ」

夏海「士くん!」



士「変身!」

【カメンライド――ディケーイ!】


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:53:59.83 ID:C25qNfqI0
ジョーノウチ「な、何だあいつ? デュエルをするのに、変な着ぐるみなんか着やがったぞ」

ユーギ「彼も、デュエリスト……?」



カイバ・ディケイド「「決闘(デュエル)!!」」





ヴィーヨーン       ヴィーヨーン

[カイバ LP4000]  [ディケイド LP4000]





カイバ「オレの先攻! ロード・オブ・ドラゴンを攻撃表示で召喚!

    さらに、魔法カード『ドラゴンを呼ぶ笛』を発動!」



パプー♪



カイバ「このカードは、オレの手札からドラゴン族のモンスター2体を特殊召喚することができる!

    出でよ、我がデッキ最強のしもべ――ブルーアイズ・ホワイトドラゴンッ!」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:01:23.82 ID:C25qNfqI0
青眼の白龍×2「ギャオオォォォッ!!」



ヴィーヨーン

[攻撃力 3000][攻撃力 3000]



カイバ「ワハハハハハ! 貴様のターンだ、あがいてみせろディケイド!」



ディケイド「ふん。ならこっちも行かせてもらうぜ」



【カメンライド――リュウキ!】

【アタックライド――アドベント!】



ドラグレッダー「ギャアアオ!!」



ヴィーヨーン

[AP 5000]



カイバ「!?」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:03:52.92 ID:C25qNfqI0
ギャラリー「うおおっ!? 何だありゃ!?」

ユウスケ「いいぞ、士ーっ!」

ユーギ「あのカードは一体……?」



ディケイド「行くぜ、ドラグレッダーの攻撃!」

ドラグレッダー「ギャオオォォ!!」

青眼の白龍「ギャアア!!」



ドカーン!パリーン!



カイバ「くっ!」



ピピピピピ……[LP 2000]



ディケイド「どーだ。社長さんよ」

カイバ「……ふん。それが貴様の龍のカードか。だが――俺のしもべには遠く及ばぬと知れ!」



カイバ「俺のターン、ドロー! 俺は手札より、魔法カード『巨大化』を発動!」



青眼の白龍「ギャアアアアアオッ!」

ピピピピ……[攻撃力 6000]


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:07:12.09 ID:C25qNfqI0
カイバ「滅びのバースト・ストリィーム!」

ギュオオオオォォッ!!

ドカーン!



ディケイド「! ドラグレッダーがやられた!?」



ピピピピピ……[LP 3000]



ギャラリー「す、すげえ戦いだ!」

夏海「士くん……!」



カイバ「ワハハハハハ! 粉砕、玉砕、大喝采ーッ!」



ディケイド「チィ……。自分で大喝采とか言ってるような奴にロクなのはいないぜ!」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:09:21.93 ID:C25qNfqI0
ディケイド「俺のターンだ、見てろ!」



【カメンライド――ブレーイ!】



【アタックライド――キック!】

【アタックライド――サンダー!】

【アタックライド――マッハ!】



ディケイド「ハアアァァァ……ハッ!」バッ!!



カイバ「何っ!?」



ディケイド「ライトニングソニック! トアアアァァ――ッ!!」

[AP 3800]



ズガガガガガッ!

青眼の白龍「ギャアア!!」

パリーン!



カイバ「くっ! おのれ……!」

ピピピ……[LP 1200]


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:12:43.30 ID:C25qNfqI0
ジョーノウチ「あ、あいつ、カイバを倒せるぜ!」

ユーギ「なんかもう、デュエルモンスターズでも何でもないのは気のせいかな」



ディケイド「どうした。お前のドラゴンなんか何体来ても蹴散らしてやるぜ!」

カイバ「ふ、ふふっ、ディケイド……さすがに、そこらの雑魚デュエリスト共とは違うようだな!」



カイバ「だが、貴様に勝利の女神は微笑まん! 行くぞ、俺のターン! ドロー!」



カイバ「俺は手札より、再び『ドラゴンを呼ぶ笛』を発動!

    サファイア・ドラゴン2体を特殊召喚!」



カイバ「さらに、ロード・オブ・ドラゴンと、サファイア・ドラゴン2体を生贄に捧げ――」

ディケイド「! 生贄だと!?」



カイバ「ワハハハハ! ディケイド、貴様に神を見せてやる!」



カイバ「出でよ、我が掌中に眠れる破壊の神! オベリスクの巨神兵!!」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:16:58.89 ID:C25qNfqI0
ゴゴゴゴゴゴ……



オベリスク「グオオォォォォ!!」



ディケイド「! 何だありゃ!?」

ユウスケ「で、でかい……!」



カイバ「神の前にひれ伏すがいい! オベリスクの攻撃、ゴッド・ハンド・クラッシャー!」

バリバリバリバリッ!!

ディケイド「うっ、ぐあああぁぁっ!!」



ズドーン!!



士「く、うっ……!」



ぴょいんっ [LP 0]


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:23:04.50 ID:C25qNfqI0
夏海「士くんっ!」

ユウスケ「士ーっ!!」



士「クッ……。俺のライフが、ゼロだと……!」

カイバ「ワハハハハ! ブルーアイズを倒したことは褒めてやるが、貴様は所詮そこまでのデュエリストだ!」



カイバ「大人しく負けを認め、この世界から立ち去るがいい! ワハハハハハッ!」

バババババッ……



ジョーノウチ「カイバの野郎、またヘリに乗って行っちまった……」

士「チッ。偉そうな奴だったが……確かにカードの実力は相当なものらしいな」



ユーギ「そ、それより、さっきのカードは一体?」

士「ん……」



士「……さあな。俺は、世界のルールからちょっと外れた存在だからな」

ユーギ「……?」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:27:57.42 ID:C25qNfqI0
バクラ「おーい! ユーギ君、ジョーノウチ君ーっ!」タタタッ!



ジョーノウチ「お。どーしたバクラ、そんなに慌てて」

バクラ「た、大変なんだ! アンズさんが……アンズさんが!」

ユーギ「アンズがどうしたって!?」



士「何か事件らしいな」

夏海「と、とにかく私たちも一緒に行ってみましょう!」

ユウスケ「ああ!」





~路地裏~



バクラ「こ、ここだよ!」



ジョーノウチ「! ホンダッ!」

ユーギ「ホンダ君っ!」

ホンダ「お、おう……ユーギ、ジョーノウチ……!」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:31:16.65 ID:C25qNfqI0
ジョーノウチ「ど、どうしたホンダ、誰にやられた!?」

ホンダ「ト、トランプの怪人だ……!」

ユーギ「トランプの、怪人……?」



バクラ「その怪人がホンダ君を倒して、アンズさんを連れ去ったんだ!」

士「トランプの怪人……。まさか大ショッカーか?」



バクラ「そ、それで……アンズさんを返して欲しければ、ユーギ君にデュエルを受けろって」

ジョーノウチ「何だと!?」

バクラ「ドミノビルの屋上で、待ってる……って」

ユーギ「! 皆、行こう! アンズを助けるんだ!」



ホンダ「お、俺も行くぜ……」

ジョーノウチ「バカ野郎、ケガ人は病院に行ってろ! バクラ、ホンダを頼むぜ」

バクラ「わかったよ」



士「誰が、何を企んでやがるんだ……」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:34:55.57 ID:C25qNfqI0
~高層ビル屋上~



ジェネラルシャドウ「来たようだな、ユーギ!」

アンズ「んーっ! んーっ!」



闇ユーギ「お前がトランプの怪人か。アンズを放せ!」

ユウスケ「あ、あいつ、やっぱり大ショッカーの怪人!?」

士「ジェネラルシャドウ……か」



ジョーノウチ「あの野郎っ、よくもアンズやホンダを!」ダッ!

ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」

ジョーノウチ「っ!? 何だこいつら!? 邪魔だ、どけっ!」



ジェネラルシャドウ「デュエルが済んだら娘は解放してやる。さあユーギ、準備をしろ!」



闇ユーギ「……オレの準備はいつでも出来てるぜ!」ドン☆



闇ユーギ・シャドウ「「決闘(デュエル)!!」」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:38:23.19 ID:C25qNfqI0
ユウスケ「おい、大ショッカーの怪人だろ!? カードゲームなんかさせてる場合かよ!」

士「ああ、そうだな。俺が奴を倒せば……。変し――」



ジェネラルシャドウ「無駄だ、ディケイド!」

士「何!?」

ジェネラルシャドウ「貴様がライダーに変身した瞬間、この娘の首に仕掛けた爆弾が爆発する」

アンズ「んー! んーっ!」

士「野郎……!」



ジェネラルシャドウ「黙って見ているがいい。私がユーギを倒すところをな!」

闇ユーギ「御託はそこまでだぜ! 俺のターン、ドロー!」





夏海「……ジョーノウチ君、ユーギ君は勝てるんですか?」

ジョーノウチ「大丈夫だ、ユーギを信じろ! あいつは無敵のデュエリストだ!」



ジョーノウチ「ユーギのデッキには、究極の切り札――『エクゾディア』も入ってるんだ。負けるわけねえ!」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:42:14.20 ID:C25qNfqI0
ガラガラ……ピシャーン!



士「! 何だ!?」

夏海「あ、あれは……!」



ジェネラルシャドウ「神のカード。『オシリスの天空竜』の降臨だ!」

オシリス「ギャアオォォォッ!!」



闇ユーギ「か、神のカードだと! まさかお前も――」

ジェネラルシャドウ「貴様のモンスターなど全て蹴散らしてくれる! オシリスの攻撃!!」



ズギュオオオオオオオッ!!

闇ユーギ「ぐああああぁ、ああああぁぁっ!!」



ドサッ……



ジョーノウチ「ユーギっ!!」

ジェネラルシャドウ「ふははははは!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:46:45.03 ID:C25qNfqI0
士「神のカード……。あのオベリスクとかいうカードのお仲間か」



ジョーノウチ「お、おいユーギ、しっかりしろっ!」

ユーギ「う……」



ジェネラルシャドウ「ふん。大ショッカーの力、とくと見たか」ツカツカ……

バッ!

ジョーノウチ「! この野郎、ユーギのデッキを!」



ジェネラルシャドウ「これか。『エクゾディア』を召喚する5枚のカードというのは」

ユーギ「じ、じーちゃんのカードを……返せ……!」



ジェネラルシャドウ「こんなもの、こうしてくれる!」バサッ!

ユーギ「!」



ジョーノウチ「て、てめえ! ユーギのカードをビルからバラ撒きやがって!」

ジェネラルシャドウ「敗者は失う。それが定めではないかね?」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:50:37.76 ID:C25qNfqI0
ジェネラルシャドウ「これで、この娘も用済みだ。約束通り、爆弾を外し解放してやろう」



アンズ「ユーギっ!」タッ!

ユーギ「アンズ……無事でよかった……」

アンズ「バカっ、私のためにこんなデュエルを受けるなんて……!」



士「ユーギ。お前はよく戦った」

ユーギ「! ディケイド……」

士「あとは……俺が相手をするぜ」



ジェネラルシャドウ「ふん。残念だがディケイド、お前と戦っている余裕などない」

士「何だと?」

ジェネラルシャドウ「我が大ショッカーの協力者が待っているのでな。誰にも計画の邪魔はさせん」



しゅぃぃぃぃい!



ユウスケ「! 消えた!」

士「くそっ……まったく、便利なオーロラだ……!」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:53:56.96 ID:C25qNfqI0
マリク「神の攻撃! ゴッド・ブレイズ・キャノン!」

ズキュウゥゥゥゥウッ!!

ドガアアァアアァァァン!!



カイバ「ぐあああああぁぁっ!」

どさっ……



カイバ「ば……馬鹿な。俺のオベリスクが……瞬殺、だと……?」

マリク「お前の負けだぜぇ、カイバ……。アンティカードだ、オベリスクは貰っていく」

カイバ「き、貴様……貴様は一体……!」



マリク「ヒャハハハァ。俺の名は、マリク……!」



マリク「見ているがいい。大ショッカーと手を組んだ、この俺の力を……」



マリク「闇のゲームの……始まりだ」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 20:58:03.31 ID:C25qNfqI0
ウ――ッ! ウ――ッ!

ピーポーピーポー!ピーポーピーポー!



街の人々「うわっ、怪物だあぁっ!」

街の人々「た、助けてー!」



ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」

モンスター軍団「グオオォォ……」



街の人々「な、何だ!? あれってカードのモンスターだろ!?」

街の人々「何がどうなってるんだ……!」



カジキ「な、何じゃ、ありゃあ!」

マイ「モンスターが、実体化してるようね……!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:00:35.51 ID:C25qNfqI0
伝説のフィッシャーマン「ハアァァッ!」ズバァッ!

モンスター「グアアァッ!」



ハーピィレディ「オーッホホホホ!」バシィッ!

モンスター「ギャアァァ!」



カジキ「や、やっぱり! 行けるで、俺らのモンスターも実体化するっ!」

マイ「私達のカードで、被害を食い止めるのよ!」



ドカーン! ズガーン!





士「……街がとんでもない事になってるな。大ショッカーめ……!」

ジョーノウチ「ディケイドーっ!」タタッ!

士「お前!」

ジョーノウチ「ユーギを病院に預けてきた。俺もモンスターを出して戦うぜ!」



ギアフリード「ハアアァァッ!」

ワイバーンの剣士「グオオオォ!!」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:03:57.09 ID:C25qNfqI0
マリク「ククク……デュエリスト共め! 無駄なあがきだぜ!」

オシリス「ギャオオオォ!」

オベリスク「グゥオオオ!」



マイ「! あれは!?」

ジョーノウチ「か、神のカード!」



ズキュウゥゥウゥゥウッ!!

ドカーン! パリーン! 



カジキ「! 俺らのモンスターが!」

ジョーノウチ「な、なんて力だ……!」



ジェネラルシャドウ「ふはははは。この世界も、我ら大ショッカーが頂いた!」

マリク「ヒャハハハハァ!」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:09:22.31 ID:C25qNfqI0
ユウスケ「お、俺も戦う! 変身っ!」

ギュンギュンギュン……ギュピーン!



士「大ショッカーの企みは、俺が潰す……!」



士「変身!」

【カメンライド――ディケーイ!】





ディケイド「行くぞ!」シュバァッ!

モンスター「グオォ!」



クウガ「はああぁっ!」バキィッ!

モンスター「ギャアアァッ!」



夏海「こ、この世界は……この世界は一体、どうなってしまうの……?」

ジョーノウチ「くっ……。せめて、こっちにも神に対抗できるカードがあれば……!」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:12:08.10 ID:C25qNfqI0
~病室~



アンズ「ごめんね、ユーギ……。私のために、こんなケガを」

ユーギ「いいんだよ。アンズを助けるためなら、僕は……」



TV『緊急ニュースです。ドミノ町全域で突然、謎の怪物が発生し――』



アンズ「……どうなっちゃうのかな。私達の街」

ユーギ「……」



ピカッ……!

ユーギ「!? 僕のデッキが!」



シュバァッ!

ブラックマジシャンガール「マスター。戦いましょう!」

ユーギ「き、君は、ブラックマジシャンガール!」

アンズ「! ど、どうして――」



BMガール「この惨劇を食い止められるのは、マスター、あなただけです!」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:15:17.61 ID:C25qNfqI0
ユーギ「で、でも……。向こうには神のカードがあるんだよ」



ユーギ「エクゾディアが失われた今、僕に勝ち目は……」

アンズ「!」



BMガール「エクゾディアがなくても。私達がいます」

ユーギ「……」

BMガール「今まで、マスターと共にずっと戦ってきた――強い絆で結ばれた、私達がいます!」

ユーギ「……そうだね」



ユーギ「ありがとう、ブラックマジシャンガール――」



キラッ!ピカァァァ!



闇ユーギ「――行こうぜ!」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:19:34.32 ID:C25qNfqI0
【ファイナルカメンライド――ディケーイ!】

ディケイド「ハアアァッ!」

シュバァッ! ガキィィイン!



【ブレーイ! カメンライド――キング】

【ファイナルアタックライド――ブブブブレーイ!】



ディケイド「はあぁぁ……」



[AP 11200]



ディケイド「――ハアアァァッ!」

ズバァァァァァッ!!



オシリス「ギャアアァ!」

オベリスク「グオオォォォ!」

ドカーン!



マリク「ククク……。オシリスとオベリスクを倒したところで、無駄なあがきだぜぇ……!」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:23:08.26 ID:C25qNfqI0
マリク「くぁwせdrty……」



ディケイド「な、何だ!? この途方もないオーラは……!」



マリク「――起動せよ! 太陽司りし最高神、ラーの翼神竜!!」



カッ!

ラー「ギャオオオオォォオォォォ!!」



ゴゴゴゴゴゴゴ……



ディケイド「……まったく、どいつもこいつもドラゴンが好きだな」



ジェネラルシャドウ「ラーの翼神竜。あれが降臨した今、何者もその破壊を止める事はできない!」

マリク「見ろっ! ラーの攻撃ィ!」

ラー「ギャオオオォッ!」



ドカーン!!


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:26:15.60 ID:C25qNfqI0
街の人々「キャーッ!」

モンスター軍団「グオオォォ!!」



クウガ「おりゃあぁ!」バキィィィッ!

モンスター「グアアァッ!」

クウガ「街の人達に……手は出させない!」



モンスター「グオオォ……」

モンスター「キシャアァ……」

ゾロゾロ……



クウガ「くっ! このままじゃ――」



ズドーン!

クウガ「!?」



闇ユーギ「暗黒騎士ガイアの攻撃! スパイラルシェイバーッ!」

ガイア「はあぁぁっ!」バシュゥゥゥウッ!

モンスター「ギャアアアァ!」

ドカーン!


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:29:50.47 ID:C25qNfqI0
クウガ「き、君は――」

闇ユーギ「行くぜ! 魔法カード『融合』――竜騎士ガイア!」

ガイア「ハアアァァッ!」



BMガール「ブラック・バーニングっ!」

モンスター「ギャアア!!」

ドカーン!



ジョーノウチ「! ユーギ、お前、そのケガでなんで――」

闇ユーギ「ジョーノウチ君。オレは戦う! カードがオレを呼んでいるんだ!」



闇ユーギ「デュエリストの誇りにかけて――この街は、俺が守る!」



モンスター「グオオォォ!」

闇ユーギ「! 行くぜガイア――『カオスの儀式』!」

カオスソルジャー「アアァァァ!!」

ドカーン! ズガーン!


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:33:47.37 ID:C25qNfqI0
【ファイナルアタックライド――ディディディディケーイ!】

バババババッ!!

ディケイド「ハッ! アアアアアァッ!!」



マリク「無駄だァ!」

ラー「ギャオオオォ!!」

ピキュゥン、ズガアァアン!!

ディケイド「ぐあっ!」



ズザザッ!

ディケイド「くっ……!」

マリク「神にそんな攻撃が通じると思ってるのか!? ヒャハハハハ!」



ジェネラルシャドウ「ディケイド! 私との戦いがお望みだったな!」ヒュカッ!バキッ!

ディケイド「ぐっ!」



ディケイド「く、くそ……!」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:39:53.19 ID:C25qNfqI0
ジェネラルシャドウ「終わりだ……ディケイド」シャキィン!

ディケイド「ッ!」



BMガール「ブラック――バーニング!」

ジェネラルシャドウ「何っ!?」

ズドーン!



ジェネラルシャドウ「く、おのれ……!」



BMガール「大丈夫ですか、ディケイド!」

ディケイド「あ、ああ!」

闇ユーギ「俺が一緒に戦うぜ、ディケイド!」

ディケイド「お前……!」



ジェネラルシャドウ「ふ、ふははは! ディケイドにユーギ、貴様らが組んだところで無駄だ!」



ジェネラルシャドウ「ラーの攻撃は……誰にも止められない!」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:42:33.39 ID:C25qNfqI0
マリク「ヒャハハハハァ! ようやく出てきたな、ユーギぃ!」

闇ユーギ「マリク! お前の野望は……俺が止めてやるぜ!」



闇ユーギ「行くぜ、皆!」

カオスソルジャー「アアアァッ!」

エルフの剣士「はああぁぁ!」

デーモン「グオオォオ!」



マリク「無駄、無駄ァァァ!」

ラー「ギャオオオオオ!!」

ズキュウゥゥゥウッ!!



パリーン!パリーン!



闇ユーギ「っ!!」

ディケイド「ユーギのモンスターが……! くそっ!」バッ!



ディケイド「ハアアァァァッ!!」ズガガガガガッ!

マリク「効くかァァ!」

バシュウゥゥゥッ!!

ディケイド「ぐああああっ!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:46:59.96 ID:C25qNfqI0
どさっ……

闇ユーギ「ディケイド!」

ディケイド「クッ……なんて強さだ……!」



マリク「まずは、ユーギ……貴様から死んでもらうか」

闇ユーギ「!」

マリク「ラーの攻撃! ゴッド・ブレイズ・キャノォォォン!!」



ズキュウゥゥゥゥゥ!!



闇ユーギ「くっ――」

BMガール「マスター、危ないっ!」バッ!



ドガァァァン!



闇ユーギ「! ブラックマジシャンガール!」

BMガール「……マスター……」パリーン!


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:50:16.51 ID:C25qNfqI0
マリク「チッ、雑魚モンスターを盾に生き残りやがったか……!」



マリク「だが、これで終わりだ! ゴッド・ブレイズ――」

闇ユーギ「光の護封剣ッ!」



カッ!ザクザクザクッ!!

ラー「ギャオオオッ!」



マリク「!? 無駄なあがきを……!」



闇ユーギ「マリク……オレはお前を許さないぜ!」

マリク「ククク……ヒャハハハハァ! ユーギ、てめぇに何ができる!?」



マリク「光の護封剣の効果も、神に対しては僅かな間しか効かねぇ!」



マリク「てめぇのクソみたいなカードなんざ……何枚合わせたって神には敵わないんだよ!」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:53:03.14 ID:C25qNfqI0
ディケイド「……いや」



ディケイド「そいつは、違うな……!」



マリク「何だと!?」





(あの音楽)



ディケイド「たとえ一人一人は無力でも。俺達は、互いに助け合うことで、何倍もの力を発揮することができる!」



ディケイド「カードも同じ。一枚一枚が弱くても……最後までカードの力を信じて戦い抜けば、必ず逆転のチャンスは生まれる!」



ディケイド「この男は、今までそうやって戦ってきた……そして勝ってきた!」



ディケイド「信じ合う絆の強さ。それこそが、何にも勝る最強の力なんだ!」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:57:12.85 ID:C25qNfqI0
闇ユーギ「ディケイド……!」



マリク「き、貴様ァ……! 一体何者だ!?」

ディケイド「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」





タタタッ!

アンズ「ユーギーっ!」

闇ユーギ「アンズ!」



アンズ「ハァ、ハァ……。ま、街中走り回って、一枚だけ見つけたの」

闇ユーギ「これは――エクゾディアの片腕!?」

アンズ「ごめんねユーギ、それだけじゃ、役に立たないかもしれないけど……」

闇ユーギ「そんなことないさ。アンズ、ありがとう!」



ジョーノウチ「ユーギっ! 俺も見つけたぜ、エクゾディアの足っ!」

闇ユーギ「ジョーノウチ君!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:59:35.35 ID:C25qNfqI0
ジョーノウチ「へへっ。俺も、ちょっとはユーギの役に立ちてえと思ってよ!」

闇ユーギ「ああ。このカード、受け取ったぜ、ジョーノウチ君!」



マリク「ば、馬鹿な……! 街中に散らばったカードを探し出しただと!? そんなこと出来るわけ――」



ホンダ「マリクっ! 俺達をなめんじゃねえぜ!」

バクラ「ユーギ君を――仲間を助けるためなら、何だってやってやるさ!」



闇ユーギ「二人とも、だ、大丈夫か!?」

ホンダ「ユーギ。ほらよ、エクゾディアの腕のカードだ!」

バクラ「僕も見つけたよ。エクゾディアの片足……!」



マリク「クソッ……忌々しいクソ共がアァ!」



ラー「ギャオオオオオォッ!」



マリク「5枚揃わないエクゾディアなど恐れるに足りねぇ! ラーの翼神竜、ユーギにトドメだ!」

キュウゥゥゥウゥ……


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:02:22.60 ID:C25qNfqI0
カイバ「滅びのバースト・ストリィーム!!」

ブルーアイズ「ギャアオオオ!!」

ズキュウウウウ!ドカーン!

ラー「ギャアッ!?」



マリク「っ!? て、てめえ!」



カイバ「マリク! 我が好敵手、ユーギを、貴様如きに殺させるわけには行かん!」

ゴオオォォオッ!



ジョーノウチ「あ、あいつ、ブルーアイズの背中に乗ってやがる……!」

闇ユーギ「カイバ……!」



カイバ「最後の一枚はここだ。受け取れ、ユーギっ!」

ヒュッ!



ヒュヒュヒュ……パシッ!

闇ユーギ「――ああ、カイバっ!」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:06:00.60 ID:C25qNfqI0
マリク「き、貴様ら――!」



闇ユーギ「今、五枚のカードが全て揃った!」

マリク「ッ!」



ゴゴゴゴゴゴ……

闇ユーギ「封印は解かれたぜ! 出でよ――我がしもべ、『エクゾディア』!!」



エクゾディア「オオオオオオ!」



マリク「ば――」



闇ユーギ「怒りの業火! エクゾード・フレイム!!」



ゴオオォォォオォォォオッ!!



ラー「ギャアアアアァァッ!!」

ドカアアァァァァン!!


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:09:29.87 ID:C25qNfqI0
ディケイド「っ! やったか!?」

闇ユーギ「……いや……まだだ!」





モクモクモク……



マリクonラー「……ヒャハハ……ヒャハハハハハァ!!」





ジョーノウチ「あ、あれは!?」

アンズ「マリクが……あの竜と一体化してる……!」





マリク「ヒャハハハハァ! ラーがやられる寸前、俺の魂をラーに融合させたのさぁぁ!!」



マリク「こうなった今、俺とラーは無敵っ! ヒャハハハハッ、焼き尽くせぇ!!」



ゴオオォォォォッ!!



ディケイド「っ! くうぅ……っ!」

闇ユーギ「あれは……! エクゾディアと同じ、攻撃力無限大……!」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:12:46.25 ID:C25qNfqI0
マリク「ヒャハハハハァ!」



闇ユーギ「っ! 皆、逃げろっ!」

ジョーノウチ「あ、ああ!」

クウガ「夏海ちゃん、逃げよう!」



マリク「神の攻撃ィィィ! ゴッド・フェニックス!!」

ズキュウウウウン!!

エクゾディア「グアアアアッ!」

ドカーン!!



闇ユーギ「……エクゾディアが、一瞬で……!」

ディケイド「やばいな……! だが、まだ手はある!」

闇ユーギ「何だって?」



マリク「無駄無駄ァ! もう何をしても止められねえよォォ!」



ディケイド「切り札はいつだって……最後まで取っとくもんだぜ!」

【ファイナルフォームライド――ユユユユーギ!】


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:16:49.59 ID:C25qNfqI0
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞっ!」

闇ユーギ「な、何を!?」



しゅぃぃい……



ピカッ!!



ジョーノウチ「! あれは!?」

クウガ「か、変わった!」

夏海「ユーギ君が――」

アンズ「ブラックマジシャンに!?」





ユーギブラックマジシャン「ハッ!」キュピーン!





  マハード『ファラオ。貴方と共に戦える事、光栄に思います』

  闇ユーギ『ああ。待たせたが、力を貸してもらうぞ、マハード!』





ユーギブラックマジシャン「行くぜっ!」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:19:24.68 ID:C25qNfqI0
マリク「無駄だァァ! ゴッド・フェニックス!!」

ゴォォォオッ!!

ユーギBM「ハアアアァァッ!」シュバッ!



ジョーノウチ「と、飛んだ!」

アンズ「ラーの攻撃を……跳ね返してる!」



マリク「何故だあぁっ、何故効かないィィィ!」

ユーギBM「俺達皆の絆の力! ラーの攻撃なんかじゃ破れないぜ!」

ヒュゴォォォオッ!!



【ファイナルアタックライド――ディディディディケーイ!】

ディケイド「一緒に決めるぞ、ユーギっ!」

ユーギBM「ああ、ディケイド!」



ディケイド「ディメンションキック! ハアアァァァッ!!」

ユーギBM「黒・魔・導〈ブラック・マジック〉!!」



バシュゥゥウゥゥゥッ!!



マリク「ギャアアアアアアアァッ!!」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:20:46.28 ID:C25qNfqI0
............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ  ) ;. :ノ......... .........

:::::::::::::::::::::::::::ゞ (.   (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::

        ._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,

       ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ  ヾ

ドカ―― ::( ( .     |:  !     )  ) ―――ン!!

        ヾ、 ⌒~'"|   |'⌒~'"´ ノ

          ""'''ー-┤. :|--~''""

              :|   |

              j   i

            ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、

      _,,  ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、

,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:22:28.67 ID:C25qNfqI0
シュウゥゥウゥ……。



マリク「ガハッ……。ば、馬鹿な、ラーが、俺のラーが――」



スタッ……

闇ユーギ「終わりだ。マリク」

マリク「っ!」

闇ユーギ「罰ゲーム! マインド・クラッシュ!!」

マリク「アアアアアアァァァァッ!!」



闇ユーギ「闇に飲まれたお前の心は……砕け散ったぜ!」





表マリク「あ……あ」



表マリク「僕は……僕は、なんてことを……!」





士「……これで一件落着、というわけか」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:27:54.73 ID:C25qNfqI0
アンズ「ユーギーっ!」タッ!

闇ユーギ「アンズ!」



アンズ「よかった、ユーギが勝って……!」

ジョーノウチ「やったな、ユーギ! 俺はお前なら勝てるって信じてたぜ!」

ホンダ「ユーギ!」

バクラ「ユーギ君」



闇ユーギ「アンズ、ジョーノウチ君、皆……!」



闇ユーギ「皆の力があったから、俺は勝つことができたんだ」



カイバ「……ふん。くだらん」

闇ユーギ「カイバ! お前にも礼を言うぜ!」

カイバ「……相変わらずおめでたい奴だな、ユーギ。俺は貴様を助けてなどいない」



カイバ「俺は、ラーを倒すために最善の選択をした……それだけだ」

ジョーノウチ「お前も相変わらずだな、カイバ! 素直に勝利を喜べってんだ」

カイバ「凡骨如きが俺に意見するなどおこがましいわ!」

ジョーノウチ「てめ、このやろ!」


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:32:52.21 ID:C25qNfqI0
ユーギ「ディケイド!」

士「ん?」



ユーギ「もう一人のボクが勝てたのは――皆の絆と、何より君のおかげだよ、ディケイド」

士「……俺はまた、壊すべき世界を救ってしまった。これでよかったのかな」

ユーギ「……ディケイド」



ユーギ「また、どこかの世界を旅するんだね?」

士「ああ。次の世界が俺を待ってる」



士「行くぞ、ユウスケ、夏ミカン!」

ユウスケ「ああ!」

夏海「ユーギ君、皆さん。お元気で」



ユーギ「ありがとう、ディケイド……」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:34:54.05 ID:C25qNfqI0
ユウスケ「次の世界はどんな世界だろうな、士!」

夏海「あまり戦いが激しくない世界だといいですね」

士「何言ってんだ夏ミカン。それだと俺の役目がねえだろ」

夏海「それは……そうですけど」



士「……しかし、誰か忘れてるような気がするな?」

ユウスケ「?」















海東「ふふふ、士……。君達が留守にしている間に、この店の目ぼしいレアカードは軒並み僕が頂いたよ」



海東「これは、なかなかいいお宝だ……!」





(おしまい)


引用元: ディケイド「遊戯王の世界か……」