2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 22:44:31.64 ID:n8Kg+dl90
翠星石「という夢を見たですぅ」

ジュン「いきなり何言ってんだ」

真紅「そんなことより紅茶を淹れてきて頂戴」

ジュン「はいはい」

翠星石「・・・・・・」





3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 22:48:11.72 ID:n8Kg+dl90
翠星石「(いつもジュンは真紅ばっかかまいやがってぇ。
     別に嫉妬なんかしてないですぅ・・・けど・・・)」

ジュン「淹れてきたぞ」

真紅「ありがとう、なかなか使えるようになってきたのだわ」

ジュン「・・・その一言よけいだろ」

真紅「あら?ほめてるのよ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 22:52:14.46 ID:n8Kg+dl90
翠星石「チビ人間!!」

ジュン「なんだよいきなり」

翠星石「翠星石にも紅茶いれてくるですぅ!」

ジュン「別にいいけど・・・」

翠星石「・・・真紅より心をこめて淹れるですよ!」

真紅「ピクッ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 22:56:53.86 ID:n8Kg+dl90
真紅「聞き捨てならないわね、どういうことなのだわ?」

翠星石「真紅には関係ねぇですぅ」

ジュン「お、おいおい、喧嘩はやめろよな」

真紅「ジュンは黙ってて頂戴」

ジュン「・・・」

翠星石「早く淹れてくるですぅ!」

ジュン「(やれやれ)」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:00:48.86 ID:n8Kg+dl90
翠星石「真紅より 心 をこめるですよ」

真紅「・・・」

ジュン「・・・今淹れてくるよ」

ジュン「(もしかして翠星石は妬いてるのか?
    最近真紅にしかかまってないから)」

ジュン「・・・・・・・・・」

ジュン「(面白くなってきた!!)」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:04:51.89 ID:n8Kg+dl90
ジュン「(僕のふるまいによっては呪い人形どもを
    家からおいだせるかもな)」ニヤリ

ジュン「淹れてきたぞ」ニヤニヤ

翠星石「なんですかその顔は・・・」

ジュン「べぇつに♪」

真紅「・・・」

ジュン「早く飲まないと冷めるぞ」ニヤニヤ

翠星石「言われんでもわかってるです!!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:08:57.56 ID:n8Kg+dl90
翠星石「ずずー」

翠星石「」ピタリ

翠星石「どあちゃあぁぁぁあぁ!!!」

真紅「!?どうしたの翠星石?」

翠星石「めちゃくちゃあちぃです!!どういうことですかジュン!?」

ジュン「おいおい、愛情こめろといったのはおまえだろ?」

翠星石「それとこれとどう関係してるですか?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:14:43.56 ID:n8Kg+dl90
ジュン「おまえ知らないのか?」

翠星石「・・・なにがですぅ?」

ジュン「真紅は知ってるよなぁ?」ニタリ

真紅「!?ええ、もちろんよ!」

ジュン「(かかった!)日本では熱ければ熱いほど愛情のこもった
    茶なんだぞ」

真紅「(初めて知ったのだわ)」

ジュン「真紅は知ってたよなぁ♪」

真紅「!!?ええ、あたりまえなのだわ!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:18:07.15 ID:n8Kg+dl90
翠星石「きぃ~~!真紅ばっかり!!」

翠星石「ジュン!!もっと熱い茶をよこすです!」

真紅「なら私にも翠星石より熱い茶をお願いするわ」

ジュン「(ふん、ちょろいものだな)」

ジュン「ああ、待っててくれ」ニコリ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:25:39.11 ID:n8Kg+dl90
ジュン「あいつら・・・そんなに僕が大事か!」

ジュン「だが僕も僕が大事だ、あいつらとこのまま暮らしてたんでは
    身がもたない」

ジュン「さて、あくまで僕の推測だが家庭の器具では
    せいぜい120度が限界だな」

ジュン「仮に300度でもあいつらは死なない」

ジュン「そこでこのジュンは考える、どうしたらあいつらを追い出せるか」

ジュン「とりあえず今はこの紅茶をあいつらの持っていこう」がちゃ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:31:07.73 ID:n8Kg+dl90
ジュン「紅茶もってきたぞ」にこ

翠星石「おせーですぅ」

真紅「早く渡しなさい」

ジュン「・・・一つ言い忘れたが日本では一度口に入れたもの
    を出すとものすっごい嫌われるぞ」

真紅「・・・・・・そんなこと・・・知ってるのだわ・・・」

翠星石「(い、いかにジュンのためでも、これはきついですぅ)」

ジュン「それじゃあ二人とも、よく味わってくれ」ニコリ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:35:46.54 ID:n8Kg+dl90
真紅「ごく」

真紅「だわぁぁぁあぁあぁあぁぁ!?」ぶふーっ

真紅「熱すぎなのだわ!こんなの飲めるわけ翠星石「逃げるですか?」

真紅「!?」

翠星石「翠星石は飲みきってみせるですぅ」

翠星石「ゴクゴクゴク」

翠星石「(さっきより熱いですぅ!でも・・・耐えるですぅ!)」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:40:54.15 ID:n8Kg+dl90
翠星石「ぷはー、飲みきったですぅ」

ジュン「偉いぞ翠星石、それに比べて真紅は・・・」

真紅「・・・もっと熱くして頂戴」

翠星石「なっ!?まだ飲むですかぁ?」

ジュン「ああ、待っててくれ」ニコ

翠星石「・・・なら翠星石にもくれですぅ」

翠星石「(もう・・・いやですよ)」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:44:41.02 ID:n8Kg+dl90
ジュン「ここまでは予想どうりだ」

ジュン「・・・そろそろこいつの出番だな」

ジュン「こいつはかるいジャブだ、奥の手はまだ使わない」

ジュン「まずは普通に紅茶を作ってと・・・」

ジュン「・・・・・・行くか」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:48:36.41 ID:n8Kg+dl90
ジュン「できたぞ」がちゃ

真紅「・・・私から飲むのだわ」

ジュン「待ってくれ」

真紅「!?」

ジュン「今度は二人一緒に飲んでくれよ」

翠星石「いいですけど、なんでですぅ?」

ジュン「お茶は数人で楽しむものだろ?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:53:04.11 ID:n8Kg+dl90
ジュン「それと・・・今度はお茶と同時にこれも飲んでくれ」ごそっ

翠星石「なんですこれは?」

ジュン「味付けだよ、日本独特の」

ジュン「同じものばかりじゃつまんないだろ?」

真紅「・・・える・・・ワカ・・・メ?漢字はよくわからないのだわ」

ジュン「(そうじゃなきゃ使ってねぇよ)」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/13(土) 23:56:57.53 ID:n8Kg+dl90
ガチャ

蒼星石「おじゃましまーす」

ジュン「なんだと!?」

真紅「蒼星石のようね」

翠星石「なに驚いてるですかチビ人間」

ジュン「!?いや、なんでもない」

ジュン「(まさかあいつが来るとは・・・)」

ジュン「(面白い!!この状況、乗り切ってみせる!)」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:02:29.43 ID:IuDp0sYN0
蒼星石「みんな何やってるんだい?」

真紅「見ればわかるじゃない、お茶よ」

翠星石「(蒼星石がいれば場の流れが変わるかもしれんですぅ!)」

翠星石「蒼星石もお茶を淹れてもらうですぅ」

蒼星石「そうするよ・・・あれ、その手に持ってるのは一体?」

ジュン「・・・・・・・・・」

真紅「ただの味付けよ」

蒼星石「・・・そうなんだ、初めて見るなぁ」

ジュン「・・・・・・」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:05:13.97 ID:IuDp0sYN0
ジュン「お茶・・・淹れてくるよ」

蒼星石「ありがとう、ジュン君」

ジュン「・・・」がちゃ

ジュン「あいつ、もしかしたら気づいたかもしれない」

ジュン「・・・しばらく様子を観るか」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:10:20.98 ID:IuDp0sYN0
蒼星石「・・・ねぇ真紅、なんでそんなに唇赤いの?翠星石も」

真紅「あなたには関係ないのだわ」

蒼星石「・・・・・・そりゃそうだよね」

蒼星石「ところで翠星石、その味付けとやらもしかしてジュン君が」

翠星石「チビ人間がくれたですぅ、欲しいですか?」

蒼星石「・・・・・・いや、遠慮するよ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:13:12.97 ID:IuDp0sYN0
ジュン「こいつやはりっ!!」

ジュン「・・・奥の手だ・・・」

ジュン「悪く思うな蒼星石、これも僕の日常のため」

ジュン「そろそろ部屋に入るか・・・」がちゃ

ジュン「お茶淹れてきたぞ」ニコ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:18:15.50 ID:IuDp0sYN0
蒼星石「ありがとうジュン君」

ジュン「ところで蒼星石、頼みたいことあるんだ」

蒼星石「・・・なにかな?」

ジュン「ここじゃなんなので、あっちの部屋で」

翠星石「どーせチビ人間のことだからいやらしいことに決まってるですぅ!」

ジュン「まぁそんなとこだ」

蒼星石「・・・わかったよ、あっちの部屋に行こう」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:22:44.25 ID:IuDp0sYN0
ばたんっ

蒼星石「・・・頼み事ってなんだい?」

ジュン「 死 ん で く れ 」

蒼星石「・・・やはりね、言っとくけど増えるワカメじゃグチャッ

その瞬間蒼星石の頭は砕けた。

ジュン「・・・脆いな」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:27:43.25 ID:IuDp0sYN0
ばたんっ

翠星石「あっ戻ってきたですぅ・・・蒼星石は?」

ジュン「用事があるって帰ってたぞ」

真紅「せっかく紅茶があるのに帰るなんて」

翠星石「(熱いですけどね)」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:31:57.15 ID:IuDp0sYN0
ジュン「そろそろ夕飯だな」

真紅「のりはどこなのだわ?」

翠星石「雛苺と金糸雀の家に泊まってるですぅ」

ジュン「(非常に都合がいい、僕の目的は殺しではないからな)」

ジュン「ならピザでも頼むか」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:35:23.13 ID:IuDp0sYN0
真紅「そうしましょ」

ぴんぽーん

ジュン「!?(誰だ)」

翠星石「誰か来たみたいですぅ」

ジュン「・・・見てくるよ」がちゃ

ジュン「はーい、どなたですかぁ?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:40:10.52 ID:IuDp0sYN0
あちさん「この人形お宅のですかぁ?」

ジュン「えっ?」

ジュン「(こ、これは水銀燈!?気絶してる・・・)」

ジュン「(念には念をだ)」

ジュン「はいそうです、なんで外にあるのかなぁ?」

あちさん「壊れてないようでよかったですね」

ジュン「わざわざありがとうございます」

ジュン「でわ」がちゃ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:41:47.47 ID:IuDp0sYN0
時を遡ること昨夜

銀「あら・・・あれはなにかしら?」

寝床に入ろうとする瞬間、水銀燈は奇妙な物を目にした。

テクテク

銀「・・・これは一体?」

どうやらお面のようだが祭りで使うそれとはまったく異質。
どちらかというと負のオーラが視えてくるほどであった。

銀「石でできてるみたいねぇ」

銀「・・・少しはお金になりそうだしもらっといてあげるわぁ」ガシッ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:42:50.26 ID:IuDp0sYN0
銀「!!」

銀「もう0時じゃなぁい!」

銀「早く寝なきゃ明日のコンビニ廃棄もらえないわぁ!」

銀「・・・おやすみメイメイ」

銀「スヤスヤ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:43:52.36 ID:IuDp0sYN0
~~翌朝~~

銀「・・・パチッ」

ごく普通な朝、水銀燈の住む廃教会の窓から朝日が差し込み彼女を起こす。

銀「ふぁ~あぁ、いい朝ねぇ」

銀「早速朝食調達よぉ、メイメイいらっしゃぁい」

銀「早くしないと朝飯がなくなっちゃうわよぉ」

そういうと水銀燈は翼をはばたかせどこかへ飛んでいった。


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:44:42.96 ID:IuDp0sYN0
銀「着いたわぁ、予想以上に早かったからまだ時間があるわねぇ」

銀「・・・そういえば真紅のマスターの家ってここから近いのよねぇ」

銀「・・・時間に余裕があるしからかってくるかしらぁ」

銀「行くわよぉ、メイメイ」バサッバサッ

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:46:18.97 ID:IuDp0sYN0
~~空の上~~

銀「・・・この季節、空にいると寒いわねぇ」

銀「あら、この仮面なんだったかしら・・・」ゴソッ

銀「・・・思い出したわ・・・昨日の晩の・・・・・・」

銀「よく見たらすごく不気味ねぇ」

銀「とか言ってる間にもう真紅のマスターの家の前だわぁ」

銀「まだ寝てるだろうから窓割ってびっくりさせたげるわよぉ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:47:40.13 ID:IuDp0sYN0
銀「・・・行くわよぉ・・・」

銀「3、2、1、ゴー♪」ギュゥ~~ンッ

ドゴッ

銀「おぶへぁ!?」

銀「き、強化ガラス・・・!?」

銀「きいてないわよぅ」ガクッ

銀「」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:50:16.07 ID:IuDp0sYN0
~~ジュン宅~~

ジュ「ふぁ~、よく寝たな」

紅「おはようジュン、今日は早いのね」

ジュ「おぉ真紅、お前も早いじゃん」

紅「こういう日もあるのだわ」

ジュ「・・・他のやつらは?」

紅「まだ寝てるわ、6時だもの」

ジュ「そうか・・・僕ももう一眠りしようかな」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:52:26.97 ID:IuDp0sYN0
紅「だらしないわね」

ジュ「昨日窓をこれ以上割られないように張り替えたから安心しちゃって」

紅「・・・?」

ジュ「ガラスを硬いのにしたんだ」

紅「・・・そう、蒼星石あたり窓にぶつかりそうね」

ジュ「軽いおしおきだよ」

紅「意地悪ね、それより朝ご飯食べましょう」

ジュ「・・・やっぱそうするよ」

ガチャン、、トントントン

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:55:05.23 ID:IuDp0sYN0
銀「」パチッ

銀「・・・あら、私は何をしてたのかしら・・・」

銀「・・・・・・おなかがすいたわ」

銀「頭も痛いわ・・・・・・」

銀「・・・・・・・・・」

銀「・・・・・・・・・」

銀「・・・私はだれ?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 00:57:37.25 ID:IuDp0sYN0
銀「・・・あらこれは?」

銀「・・・仮面?」

銀「きゃあぁああぁあぁ!?」

ばたん

銀「」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:00:36.50 ID:IuDp0sYN0
~~今~~

ジュ「どうしたものか・・・」

翠「どししたですか?」

紅「!!水銀燈!」

ジュ「ああ、なぜか気絶してるんだ」

翠「今のうちにたおさねぇですか?」

紅「そうしましょ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:03:45.07 ID:IuDp0sYN0
銀「」ぱち

翠「うわ、起きたですぅ」

ジュ「大丈夫か、水銀燈」

銀「・・・私水銀燈っていうのね・・・」

紅「・・・!?」

ジュ「(まずい、流れが読めなくなってきてる!)」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:10:27.24 ID:IuDp0sYN0
ジュ「・・・ええっと、記憶でも無くしちゃってるのか?」

銀「よくわからないわ、でも・・・何も覚えてない・・・・・・」

紅「(この雰囲気、以前の水銀燈?)」

翠「なーんか弱弱しくなっちまってるですぅ」

紅「悪意はまるでないみたいだし、家にいてかまわないのだわ」

銀「ありがとう、・・・ええっとあなたは・・・」

紅「真紅よ」

翠「翠星石ですぅ、そしてこっちがジュンですぅ」

ジュ「(こいつが家にいるのはかえって都合いいかもしれない)」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:15:06.02 ID:IuDp0sYN0
きらっ

ジュ「ん?」

ジュ「(水銀燈の服の中、今何か・・・)」

ジュ「水銀燈、疲れてるだろ、抱っこしてやるよ」

銀「どうもありがとう////」

ヒョイッ

ジュ「(いまだっ!)」

すすっ

ジュ「(うまくゲットできた!)」

翠「・・・今日だけは勘弁してやるですぅ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:19:05.46 ID:IuDp0sYN0
~~食後~~

ジュ「じゃあ僕は部屋で勉強してるから邪魔するなよ」トントントン

紅「わかったなのだわ」

銀「翠星石、このトランプというものしましょう♪」

翠「トランプで翠星石に挑むとはいい度胸ですぅ」

紅「私も混ぜて頂戴」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:24:11.08 ID:IuDp0sYN0
ジュ「まるで仮面だな、いや、仮面か」

ジュ「だけど不思議な感じがする、邪悪な気を纏ってるっていうか」

ジュ「まぁ珍しいものだしもらっと

ザクッ

ジュ「いてぇっ!?ペン先が・・・」

ジュ「・・・思ったより深くやっちまったな、血が出てる」

ぽたっ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:27:08.15 ID:IuDp0sYN0
ズギャアァン!!

ジュ「うおぉ!?仮面から角みたいなものが!?」

ジュ「・・・今のは一体?」

ジュ「・・・血に反応したのか?」

ジュ「・・・・・・」

ジュ「ニヤリ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:31:42.47 ID:IuDp0sYN0
ジュ「こいつはとんでもない掘り出し物だ」

ジュ「ふふふ、僕の日常を取り戻す日も遠くはないッ!!」

~~居間~~

銀「あがり~♪」

翠「こいつ、はんぱなくつえぇですぅ!」

紅「翠星石が弱いのだわ」

翠「う、うるせぇですぅ!」ぷんぷんっ

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:38:01.89 ID:IuDp0sYN0
銀「次はこれしましょ」

紅「スマブラね、素人と常連とじゃ大きな差がでるわ」

翠「ハンデつければ大丈夫ですぅ」

あ~~あああ~~あああああ~~

紅「私は無難にマリオにするのだわ」

銀「私はこの青いのにするわぁ」

翠「ソニックですか、なら翠星石はクッパですぅ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:42:07.26 ID:IuDp0sYN0
ジュ「・・・」そろ~りそろ~り

ジュ「あいつらは・・・ゲームか」

ジュ「しかもこれまた都合よく音が激しいゲームだ」

ジュ「まずはだれで試すか」

ジュ「・・・いや、今はまずいか、明日の朝がベストだ」

ジュ「そうと決まれば・・・」がちゃ


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:45:08.33 ID:IuDp0sYN0
ジュ「お~い、もうそろそろ寝ないとだぞ」

紅「そうね、水銀燈・・・とまっていきなさい」

翠「そうですそうです、翠星石も姉と一緒だと嬉しいですし////」

銀「ありがとう・・・そうさせてもらうわ」

ジュ「明日の朝がベスト・・・」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:50:18.87 ID:IuDp0sYN0
紅「私たちは先に鞄に入ってるのだわ、おやすみジュン」

翠「水銀燈は鞄ないですよね?」

紅「そういえばそうだわ、ならジャンケンしましょう」

翠「誰か1人鞄使わないということですね」

銀「あの、私はそこらへんで寝るわ・・・」

翠「お前もジャンケンするですぅ」

銀「・・・ええ」

ジュ「(いい流れだ)」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:52:57.70 ID:IuDp0sYN0
そして

紅「いやらしいことはしないで頂戴」

ジュ「約束するよ」

紅「もう寝るのだわ、おやすみ」

ジュ「・・・お や す み 」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 01:58:25.70 ID:IuDp0sYN0
~~深夜~~

紅「す~す~」

ジュ「明日の朝がベスト・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジュ「ただしッ・・・お前は別だ真紅ッ!!」

ジュ「仮面を真紅にかぶせ、僕の血を・・・」

ジュ「垂らすッ!!」

ポタポタ

ズギャアゥゥゥ!!

紅「うぐっ!?」

ジュ「やはり貫いた!」

ジュ「この仮面、それだけのパワーを持っているッ!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:01:07.02 ID:IuDp0sYN0
がさっ

ジュ「ん?」

紅「・・・」

ジュ「な・・・に・・・生き・・・てる?」

ジュ「しかも様子がおかしい・・・」

紅「WRYYYYYYYYYYYYYYYY!!」

ジュ「なんだこいつ、向かってくる!!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:05:05.46 ID:IuDp0sYN0
紅「くわーーーー!!」

ジュ「ちい!しかたない、蒼星石を殺したこの僕の」

ジュ「拳でッ!!!」

ジュ「くらえぃ!化物め!!」

ビュオッ

紅「ぐくー!」バシ

ジュ「な、片手で!?ライオンをも一撃で殺せるんだぞ!」

ジュ「・・・ここまでか」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:08:27.24 ID:IuDp0sYN0
カッ

ジュ「あ、朝日?」

紅「ぐわぁーーー!!!」ジュウ

ジュ「崩れ落ちてく、こいつ、太陽光が苦手なのか!?」

紅「うぎゃぁぁぁ!!!」サァッ

ジュ「き、消えた」

ジュ「・・・・・・・・・この仮面はまさか・・・」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:12:53.11 ID:IuDp0sYN0
ジュ「・・・すばらしい」

ジュ「クックック、もう怖いものなんてない」

ジュ「日常を取り戻すどころか世界をひれふさせれるッ!」

ジュ「弱点は光、なら光に触れなければいい」

ジュ「・・・やはりベストは・・・」

ジュ「今だぁ!!」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:17:28.16 ID:IuDp0sYN0
パカッ

ジュ「仮面よ、僕に力をくれぇ!!」

ズギャゥゥゥ!!

ジュ「ふはははははッ!!」

ジュ「これが力ッ!!後はこの力で地下を作るッ!」

ジュ「フンッ!!」ズドゥゥン

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:20:48.12 ID:IuDp0sYN0
ジュ「・・・チッ、まだ力を扱い慣れてないな」

ジュ「近所一帯ふっとばしちまった」

ジュ「鞄は・・・やはり残ってるか・・・」

ジュ「まずはこいつらだッ!!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:22:59.26 ID:IuDp0sYN0
ジュ「くらええぇぃ!!」ドッギャーン

ジュ「!?」

ジュ「空だと!?」

翠「ジュン・・・?」

ジュ「はっ!?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:26:03.07 ID:IuDp0sYN0
翠「一体これは・・・」

ジュ「ふんっ、貴様が知る必要ない」

翠「えっ!?」ゾクッ

ジュ「ここまでだぁ!!」ブオオン

翠「ひいッ!?」

ジュ「ち、はずしたか」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:28:52.40 ID:IuDp0sYN0
翠「ジュン!!やめるですぅ!!」

翠「翠星石の知ってるジュンはこんなことしないですぅ!」

ジュ「俺はもうジュンじゃない、JUMだ!」

J「とどめだ」グシャリッ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:32:16.97 ID:IuDp0sYN0
銀「ひいっ!!」

J「!?次から次へと・・・」

銀「いやぁぁぁぁ!!!」バサァ

J「・・・飛んでいきやがった」

J「そろそろ光に隠れるのも大変になってきた」

J「地面を掘ることが先決だ!」ドッグオォォン!!

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:37:14.30 ID:IuDp0sYN0
銀「!!私今までなにしてたのかしら!?」

ジュ「まだ動くなよ・・・」

銀「ひぃッ!JUM!?」

ジュ「だれだよそれ・・・」

銀「えっ!?・・・夢・・・?」

紅「あなたそうとううなされてたわよ」

翠「家の前で気絶してたときはビビッたですぅ」

銀「よ、よかったわぁ~」

ジュ「?」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:40:50.78 ID:IuDp0sYN0

ジュ「水銀燈、その手に持ってるのは?」

銀「ああこれ、あげるわぁこんなの」

ジュ「・・・・・・」ニヤ

紅「どうしたのジュン?」

ジュ「・・・なんでもない」

翠「そうだ、水銀燈、今日は泊まってくですぅ!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/02/14(日) 02:44:23.57 ID:IuDp0sYN0
銀「やぁよ、こんな豚小屋」

紅「言ってくれるわね」

ジュ「・・・・・・」

ジュ「水銀燈、ちょっと相談があるんだ」

銀「・・・何よぉ」

ジュ「あっちの部屋にきてくれ」

銀「・・・まぁそのぐらいなら」

ジュ「さんきゅ」ニヤリ

END

引用元: 翠星石「学園都市ですぅ!」