1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/17(火) 17:31:37 nxmYduKw
オーク「まるまる太らせてから食うか」





2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/17(火) 19:10:15 nxmYduKw
・ ・ ・ ・ ・

~一年後~

牛「ンモー」

オーク「あぁ…牛…牛!」

パンッ パンッ パンッ

オーク「君は今や俺の大切な牛…愛してる!愛してる!」

パンッ パンッ パンッ

牛「ンモー」

オーク「牛…牛ぃぃぃぃぃ!」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/17(火) 19:13:23 nxmYduKw
・ ・ ・ ・ ・

それから十月十日
なんやかんやあって
牛は身ごもった。

さらになんやかんやあって
牛は元気な男の子を産んだ。
その子は牛オークと名付けられた。

さらにさらになんやかんやあって
10年の歳月が流れたり流れなかったり…



5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 06:56:13 Cr8W3BPQ
牛オーク「くそっ…牛にもオークにもなりきれない俺は…いったい何者なんだ…何の為に俺は生まれてきたんだ…!」

オーク「何を言い出すんだ息子よ」

牛「ンモー」

オーク「何の為に生まれてきたってお前…オークは女騎士を●す為に生まれてきたに決まってるだろ」

牛「ンモー」

牛オーク「母さんまで…俺はオークであってオークじゃないんだ!」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 06:58:39 Cr8W3BPQ
オーク「くだらない事言ってないで、早く朝ご飯食べて学校に行きなさい」

モグモグ

オーク「いやぁ、君の作ったビーフストロガノフはいつ食べても絶品だなぁ」

牛「ンモー」

牛オーク「共食いやんけ」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 07:02:57 Cr8W3BPQ
オーク「私はオークだから違うぞ」

牛オーク「じゃあ俺と母さんはどうなるんだよ!」

牛「ンモー!」

牛オーク「何だよ母さん…いつもそうやって父さんの肩をもってさ!」

オーク「いいから早く食べて学校に行きなさい」

牛オーク「学校…あの掃き溜めみたいな所に毎日毎日行けってのか、あんたは!」

牛「ンモー!」

牛オーク「何だよ母さん…実の父に向かってあんたとは何ですか!だって…?今更そんな事で怒るのかよ…あんたは!」

牛「ンモー!」

シッポ ビシィッ

牛オーク「ぐはぁっ!」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 07:05:33 Cr8W3BPQ
オーク「謝れ牛オーク…母さんに謝るんだ!」

牛オーク「くそっ、みんなみんな…みんな敵だ!」

ダダダッ バタンッ

オーク「あっ、どこへ行くんだ!」

牛「ンモー…」

オーク「心配ないさ…あの子は強い子だ…だって私達の子供なんだからね」

牛「ンモー」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 08:23:22 6bI9/WCw
語呂悪いなあ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:07:01 Cr8W3BPQ
・ ・ ・ ・ ・

牛オーク「…」

テクテクテク

牛オーク「ちくしょう…行く当ても無いから学校に来ちまったぜ」

テクテクテク

牛オーク「教室、か…」

ガラガラ

牛オーク「…」

ザワッ

生徒達「あ…」

生徒達「あいつは…」

生徒達「気持ち悪い…」

生徒達「休めばいいのに」

生徒達「家畜め…」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:09:19 Cr8W3BPQ
牛オーク「…」

牛オーク(やっぱりな…どいつもこいつもオランダも…俺を差別的な目で見やがる!)

ダダダッ
ポンッ

?「よっ、牛オーク。おはよ」

牛オーク「…なんだ女か」

女「なんだとは何よなんだとは~!」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:18:57 Cr8W3BPQ
牛オーク(こいつは女。何故か分からんがこいつだけは俺に分け隔て無く接するんだよな)

女「一限目は体育。剣術の実技試験よ、早く甲冑に着替えて体育館に行くわよ」

牛オーク「あ、あぁ…」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:25:06 Cr8W3BPQ
・ ・ ・ ・ ・

カチャカチャ
カツン カツン

女「…」

カツン カツン

牛オーク「…」

カチャカチャ
ギシン ギシン

生徒達「…」

カチャカチャ

教師「よーし全員集まったな。今日は剣術の実技試験だ。甲冑を着ているとはいえ一歩間違えれば命にかかわるからな、ふざけるんじゃあないぞ!」

生徒達「はいはーい」

教師「はい、は一回!」

生徒達「はいはーい」

教師「はい、は一回!」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:31:29 Cr8W3BPQ
教師「では始めるぞ。マイナンバー順に呼ぶから白線の中に来い。他の者はよく見とけー」



そして実技試験は始まった。
中には試験中に瀕死の大怪我を負う者もいた。
そしてなんやかんやあって
牛オークの順番が来た。

教師「では次は…牛オーク、それと…女!」

牛オーク「…お前とかよ」

女「マイナンバー順だからしょうがないでしょ。手加減しないからね、あんたも本気で来なさい」

牛オーク「言われなくても」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:35:13 Cr8W3BPQ
カチャカチャ
カツン カツン

牛オーク「…」

女「…」

教師「よし…では、始めィ!」

女「はぁぁぁっ!」

ブンッ

牛オーク「せいっ!」

キィン

女「だったら!」

ブンッ

牛オーク「甘い!」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:36:03 Cr8W3BPQ
キィン クンッ

女「しまっ…」

ボトッ

牛オーク「そこだ!」

カツン

女「きゃあっ!」

教師「そこまで!」



18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:38:45 Cr8W3BPQ
女「くっ…」

教師「まったく…こんな家畜野郎に負けるなんて…ならば貴様は家畜以下だな、女!」

生徒達「そうだそうだ」

教師「皆の衆、そんな女には罰が必要だと思わんか?」

生徒達「思う思う」

教師「どんな罰がよいかね?」

生徒達「はっずかしめ!はっずかしめ!」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 09:41:44 Cr8W3BPQ
女「え…」

教師「ようし、皆がこう言っているんだ。おとなしく罰を受けるんだな」

女「ば、罰…?」

教師「そうだよ…おい牛オーク!」

牛オーク「…何スか」

教師「家畜の貴様が、この家畜以下の 豚をしつけてやれ」

牛オーク「!?」

教師「聞こえンかったか?そこの 豚をしつけろと言ったンだ!」

牛オーク「!?」




22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/19(木) 13:53:53 Cr8W3BPQ
教師「聞こえンかったか?そこの 豚をしつけろと言ったンだ!」
牛オーク「!?」

教師「なんだ、できぬのか腰抜けめ…」

牛オーク「できらぁ!」

教師「なら早くその 豚をしつけるんだ」

牛オーク「えっ、女を!?」

教師「なんだ、できぬのか腰抜けめ…」

牛オーク「できらぁ!」

教師「なら早くその 豚をしつけるんだ」

牛オーク「えっ、女を!?」

教師「なんだ、できぬのか腰抜けめ…」




24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 00:19:27 gMUNIIoo
~このやり取りが十分続いて~

教師「さぁ、早くやるんだれ!」

牛オーク「やってやる…いや、やぁってやるぜ!」

ヌギッ

牛オーク「俺の断空剣をみろやぁぁぁ!」

生徒達「ぷっ…なんだあれ」

生徒達「まるで単四電池じゃないか」

ドワッハッハッハ


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 05:36:54 gMUNIIoo
牛オーク「…」

ニヤッ

生徒達「なんだあいつ…馬鹿にされたのに笑ってやがる…気がくるったのか?」

牛オーク「ふん、俺は正常さ。それよりお前等が不憫でな、どうやら本物の●●●を知らんらしい」

生徒達「なん…やて…」



27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 10:21:32 gMUNIIoo
教師「御託はいい、行動で示せ」

牛オーク「チッ…」

女「う、嘘やんな…?牛オーク優しいもん、あたしに 的暴力なんかやらへんもんな?な?」

牛オーク「…すまんな、学校という閉鎖的空間では教師の命令は絶対なのだ…へけっ…」

女「い、いやや…いややー!」

生徒達(なぜ急に関西弁に…)


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 10:29:24 gMUNIIoo
ババッ

牛オーク「ツイン●●●●、フルドライブ!」

キィィィン タマァァァ

生徒達「右の●●が剛の風を、左の●●が柔の風を…!?」

ビュワァァァン
ギュインギュインギュイン

牛オーク「●●から発せられたふたつの風が…重なり、交わり…ひとつに…なる!」

生徒達「巨大なひとつの竜巻が…天に!昇る!まるで!龍だ!」

グォォォォォ

教師「ふん、なかなかやりおる…だがそこからが大変だぞ…貴様ごときにその竜巻、果たして使いこなせるかな?」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 10:36:16 gMUNIIoo
牛オーク「…」

牛オーク(ここまではできるんだ…この先だ…この先からが正念場なんだ)

ゴクッ

生徒達「…」

生徒達「…」

皆、息をのんでいた。
緊張の糸は極限まで張りつめ
少しでも声を発しようものなら
ぷつん、と容易く切れてしまいそうであった。

あの竜巻は恐らく
●●●にまとわせるもの。
それは間違いない。
ただ、はたしてそんな事が
可能なのだろうか?
できる筈が無い…
いや、あるいは…
誰もが無謀とせせら笑い
誰もが僅かな可能性を期待した。
そこには敵味方の区別は、もはや無く
ただ巨大な竜巻の行く末を
そこにいる全員が眺めていた。


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 10:42:14 BS7U6RqA
『【オーク】!×【オンナ】!エクストリーム!!』


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/20(金) 12:28:40 gMUNIIoo
グモォォォォォ…

生徒達「…」

牛オーク(チャンスは一瞬…逃せば…俺の●●●はミンチ…つまり挽き肉になる)

ゴクリ

牛オーク(臆するな…必要なのはタイミング…そして勇気だ!)

ザザッ

生徒達「!」

教師「動くか…」

牛オーク「ここだ!」

ピョーン
エビゾリィ

生徒達「空中で海老反りに!?」

教師「ほぅ、あの型は…ふん、奴に教わったか…」

牛オーク「奥義…超●●タ・ツ・マ・キー!」

ビィィィィィン!


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 06:27:25 05IvT8mg
生徒達「く、空中で…あの体勢を保てるのか!?」

牛オーク「…ここでやらなきゃ男じゃねぇ!」

キィィィン

牛オーク「来い…竜巻よ…俺を…俺を包み込み、そして…そして!」

ギュギュギュ

生徒達「竜巻が…牛オークの●●に一直線だ!」

ギュギュギュ

牛オーク「いける、この角度なら間違いない…いける!」

クンッ

教師「!」

教師(いかん、竜巻の入射角度が僅かに…ずれた…あ、あのままでは牛オークの●●●は…!)


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 12:27:29 uW6yhc3s
ミ・ン・チ!


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:38:11 05IvT8mg
・ ・ ・ ・ ・

あれから

あれからどれだけ季節が巡ったのでしょうか。

もう何度目の桜なのでしょうか。

あの日

ミンチになった牛オークの●●●が

瞼に焼き付いて離れないのです。


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:15:44 05IvT8mg
私は
あの日からなんやかんやあって騎士になった。
そう、女騎士だ。

周囲からは猛反対された。
でも、私には目的があったから。
騎士になって
牛オークを救うという目的が。

牛オークは
●●●がミンチになったショックで
今も病院で意識不明である。
目覚めさせるには
この世界のどこかにある
『●●●ハエール』という薬草が必要だという。


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:21:57 05IvT8mg
どこにあるのか分からない。
それを探す旅に出るため
屈強な肉体と精神が必要だった。
だから私は騎士に
そう、女騎士になったのだ。

…そろそろ行こう。
いつになるか分からない
でも、必ず
必ず成し遂げてみせる。


ねぇ牛オーク
貴方が目を覚ました時
私がおばあちゃんになっていても
びっくりしないでね?

ううん、きっと大丈夫
だって牛オークは
すごく
すっごく



『優しいんやもんな?』



【完】


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:33:57 05IvT8mg
【エピローグ】

『…』

『…長い』

『長い、夢を見ていた気分だ』

『俺は一体…』

ヒラヒラ

『花びら…桜、か…』

『そうか、今は春なのか…』


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:35:07 05IvT8mg
コンコン

『…?』

ガラガラッ

『…』

『あの…どなたですか…?』

『…』

『貴方は…何故だろう…懐かしい…気持ちに…』

『あぁ、そうか…貴方は…君は…お前か…』

ニコッ