1: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:38:12 ID:1Mej
夏葉「どういうこと!?」

シャニP(以下P)「いや、どういうことも何も仕事だよ」

樹里「聞いてねぇぞ!」

P「だから今発表したんだよ。今度スターリットドームっていうドームのこけら落とし公演があって、765プロ中心にアイドル選抜ユニットを作るんだ」




2: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:40:19 ID:1Mej
凛世「それに果穂さんが…選ばれた…と?」

P「あぁ、うちの事務所からは五人選ばれる予定だが、まず果穂が確定した」

智代子「まあ果穂めちゃくちゃ良い子だもんね…誰とでも合わせられそうだし…」

P「そういうわけだ、うちの事務所から選ばれる他の四人とも、他の事務所の面々とも仲良くできそうというのが選出理由になる」

3: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:41:27 ID:1Mej
夏葉「だからって…そんな一人で…」

樹里「何かあったらどうすんだよ!?」

P「何があるんだよ!?さっきからお前らなんかおかしいぞ!?」

4: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:42:18 ID:1Mej
夏葉「果穂はとっても良い子なのよ!?私たちの目に届かないところでいじめられたりしたらどうするの!?」

P「考えすぎだろ!?仮にもアイドルが集まるユニットでいじめなんて…」

樹里「おいおい、女子のドロドロ感舐めんなよ?女が三人以上集まればロクなことがないんだ」

P「お前ら何人組なんだよ?」

5: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:43:00 ID:1Mej
夏葉「私たちとは訳が違うわ、もう既にある程度出来上がっているコミュニティに新しく入っていくのだから」

樹里「特にアイドルなんてやべーやつらばっかりだしな」

P「アイドルが何言ってんだ」

6: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:43:58 ID:1Mej
智代子「でも確かに個性的な子は多いな…」

樹里「双海亜美・真美なんか大丈夫か?果穂に悪影響あるんじゃねえか?」

P「なんてこと言うんだ!?」

7: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:44:37 ID:1Mej
夏葉「不安なのは765プロだけじゃないわ。346からだってニートやギャルがいるわ」

P「ギャルはともかくアイドルやってるんだからニートにはならんだろ…」

夏葉「その思想が怖いの!果穂が将来ニートになったらどうするの!?」

P「ならないよ!そんなことくらいで!」

8: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:45:16 ID:1Mej
智代子「でも果穂はかっこいいのとか好きだから…ほら、蘭子ちゃんとか…」

夏葉「果穂が厨二病に!?」

樹里「認めねえぞ!そんなの!」

P「一回落ち着け」

9: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:45:59 ID:1Mej
凛世「それだけですめば…良いのですが…」

智代子「な、何…?これ以上何かあるの?」

凛世「いえ…厨二…つまり中学校二年生といえば…反抗期…」

夏葉「いやぁぁぁぁあ!?」

樹里「夏葉!?しっかり…しっかりしろ!」

P「本当にしっかりしろよ、お前ら」

10: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:46:46 ID:1Mej
夏葉「うぅ…果穂…果穂ぉ…そんな目で見ないで…」

樹里「ちくしょう…いつか果穂も…」

果穂『樹里ちゃんと私の洗濯物は分けてください』

樹里「とか智代子に言うってのかよ…」

P「そもそも一緒に洗ってないだろ。というか樹里が父親ポジなのかよ」

11: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:47:27 ID:1Mej
智代子「おまけに向こうにいるのは選抜されたアイドルたち…つまりトップアイドル中のトップアイドルだよ…」

果穂『貴音さんのラーメン愛や、静香さんのうどん愛は本物です!!!それに比べてちょこ先輩は…』

智代子「いやぁぁぁぁあ!?やめて!そんな目で見ないでぇぇぇえ!チョコアイドルという名目でチョコを貪るだらしない私を見ないでぇぇえ!」

12: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:48:13 ID:1Mej
凛世「確かに…」

果穂『本物の大和撫子ってあずささんや歌織さんみたいな人のことを言うんですね!!!え?凛世さん?誰ですかそれ?』

凛世「…」クラァ

樹里「凛世!?ちくしょう…誰がこんなことを…」

P「勝手なお前らの想像だよ」

13: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:49:02 ID:1Mej
夏葉「くっ…果穂…」

果穂『君主論?伊織さんの帝王学に勝てるんですか?』

夏葉「いやぁぁぁぁあ!?果穂ぉぉぉお!?君主論って凄いのよぉぉぉお!?」

P「いや、どんな果穂を想像したんだよ」

14: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:49:51 ID:1Mej
凛世「確かに…果穂さんを一人そのような場所に送り込むのは…不安かと…」

P「いや、不安なのお前たちの方だよな?」

夏葉「…プロデューサー、283プロの枠は全部で五つあるのよね?なら…」

P「ダメだ」

夏葉「まだ何も言ってないじゃない!」

15: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:50:43 ID:1Mej
P「どうせ五つの枠全部放クラで埋めさせろって言うんだろ?」

智代子「なんで!?人数ちょうどなのに!」

P「だったらアンティーカだってちょうどじゃないか」

樹里「無茶苦茶言ってんじゃねぇよ!」

P「どっちがだよ!?」

16: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:51:42 ID:1Mej
樹里「このまま果穂が悪に染まってもいいってのかよ!?」

P「お前らの言う悪、ショボすぎるだろ!?」

夏葉「果穂が悪に染まったら親御さんに申し訳がたたないじゃない!」

P「違うだろ、お前らが果穂に依存しすぎてるだけだろ」

17: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:52:29 ID:1Mej
凛世「お願いです…我々も…一緒に…」

P「うちに何組ユニットがいると思ってんだ!?バランスを考えろ!」

夏葉「いやぁぁぁぁあ!」

樹里「果穂がぁぁぁぁあ!果穂がぁぁぁぁあ!」

智代子「うわぁぁあん!?」

凛世「お父さま…お母さま…どうやら凛世は…ここまでのようです…」

23: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:59:33 ID:1Mej
 
P「…わかったよ!入れればいいんだろ!入れれば!」

智代子「やった!」

凛世「奇跡が…起こりました…」

樹里「果穂が助かるぞ!」

夏葉「私たちの絆の勝利ね!」

19: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:54:25 ID:1Mej
P「ただし一人だ!同じユニットからはもう一人が限界だからな!」

夏葉「それなら…私ね」

智代子「なら私が行くね」

樹里「しゃーねぇな…アタシが行くよ」

凛世「ならば…凛世が…」

全員「…は?」

20: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:55:14 ID:1Mej
夏葉「いやいやいやいや、普通に考えて私でしょう?最年長よ?最年少のお世話は責任をもって大人の私が…」

樹里「二十歳児が何言ってんだ。夏葉と果穂なんて暴走するのが目に見えてるだろ、ここはツッコミ属性のアタシが…」

21: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:56:25 ID:1Mej
智代子「いやいやいやいや、樹里ちゃん、冗談キツいよ。そもそもアイドルにボケもツッコミもいらないからね?それなら果穂がちょこ『先輩』と慕っている私が…」

凛世「凛世は…果穂さんのことは…実の妹のように思っておりますゆえ…必要であれば…養子縁組の準備も…」

22: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)14:57:10 ID:1Mej
夏葉「いや、だから私が…」

樹里「アタシだっての!」

智代子「私だよ!」

凛世「凛世が…」

P「おい!?絆どこいったんだ!?いいからもうじゃんけんで決めろ!」

24: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)15:00:35 ID:1Mej
P「結局最後にはジャンケンして凛世に決まったんだけどな」

甘奈「大変だったんだね」

P「そうなんだよ、アイドルの選抜ってファンの人たちのこともあるから毎回悩むんだけど、今回は別次元で頭を抱えたよ」

25: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)15:01:20 ID:1Mej
甘奈「それはそうとさ…」

P「ん?どうした?」

甘奈「そのプロジェクト…アルストロメリアからは…」

P「あぁ、甜花が出るな」

甘奈「…大丈夫かな?」

P「は?」

26: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)15:02:08 ID:1Mej
甘奈「甜花ちゃん、あんなに可愛いのに…他の事務所に誘拐されたりしないかな?」

P「いや、流石にそんなことは…」

甘奈「ね、プロデューサーさん」

P「いや、『ね』って言われても…」

甘奈「…ね?」

P「…はい」

27: 名無しさん@おーぷん 21/04/25(日)15:02:46 ID:1Mej
甘奈「甘奈も…入れるよね?」

P「そ、それは…」

甘奈「入れるよね?」

P「…はい」

 この後、Pはメンバー変更の調整作業に追われたり、咲耶を一人にするのを不安がったアンティーカの面々に襲われたりした結果、プロジェクトの開始が5月27日から10月14日にまで延期になるのだが、それはまた別のお話。

終わり

引用元: 夏葉「果穂が別の事務所に!?」