1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 22:55:34.21 ID:zqi95QMI0
3年目12月くらい 校庭 キャッチボール中



あおい「そういえばパワプロ君のHRって見たこと無いかも」ヒュッ

パワプロ「長打に自信が無いわけじゃないんだけどねー」パシッ ヒュッ



※パワプロ BACBBA 弾道1 チャンス4、対左4、広角打法、粘り打ち、キャッチャー○




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:00:55.21 ID:zqi95QMI0
円谷「パワプロ先輩!早川先輩!俺らはランニング行ってくるんでー」

手塚「ごゆっくりどうぞ^^」



パワプロ「えっ?あ、うん」

あおい「こ、コラ!早いとこ行ってきなよ、もう!」

パワプロ「何怒ってるの?」

あおい「…………別に」



※パワプロ ムード×


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:06:59.12 ID:zqi95QMI0
パワプロ(甲子園出場という大きな目標は達成出来た。優勝はさすがに無理だったけど、

    エースと主力に女子選手を配置した僕ら恋恋高校の注目度は高く、

    なんとバッテリーごとロッテに指名されるなんて快挙まで成し遂げた)



あおい「……うん、そろそろあったまって来た。本気で投げるから、そっちもよろしく!」



※色々ごっちゃだからみずきとか聖とか雅ちゃんもチームにいるかもしれない


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:11:16.31 ID:zqi95QMI0
パワプロ(指名から数カ月、僕とあおいちゃんは学校と野球部の許可を得て、自主練に励む日々を送っている。

    ……受験間近の同級生には、何だか申し訳ないけれど)



あおい「……おーい、投げるよー?」

パワプロ「おっと……うん!ばっちこーい!」





20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:15:52.18 ID:zqi95QMI0
あおい「とりあえずカーブから」ヒュッ ククッ

パワプロ「……うん、いい感じ!」バシィ ヒュッ

あおい「そーいえばさっきの続きだけど」パシッ

パワプロ「うん?あぁ、弾道のこと?」

あおい「そうそう、何で今まで上げようと思わなかったのかなって」

パワプロ「んー……自分でもよく分かんないなぁ。特に打撃で困った事無かったし」





26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:20:42.32 ID:zqi95QMI0
あおい「うわー、さすがにドラフト1位複数指名は言うことが違うねぇ」シュッ

パワプロ「……そんなつもりで言ったんじゃないんだけど」バシィ

あおい「あはは、ごめんね、冗談……次、マリンボール!」

パワプロ「ばっちこーい」

あおい「えいっ!」シュッ グググッ

パワプロ「ナイスボール!」バシィ ヒュッ

あおい「……でも冗談抜きにさ、凄いと思うよ、パワプロ君の打撃センス」パシッ

パワプロ「あおいちゃんに褒められるなんて光栄だよ」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:25:33.17 ID:zqi95QMI0
あおい(HR無しでウチのチームの得点8割叩き出してる時点でおかしいと思うんだけど。

   ……殆ど痛烈なライナー球で、フェンスまで余裕で転がすなんて普通じゃないよ)

あおい「……猪狩進くんだっけ?キミのライバルの」

パワプロ「うん、今でも良いライバルだと思ってる」

あおい「彼も災難だったよねぇ」

パワプロ「……ああいうこともあるさ。野球だもの」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:30:13.62 ID:zqi95QMI0
あおい「3打席連続ピッチャー股抜きかつフェンス到達タイムリーセンターゴロとかギャグだよね」

パワプロ「……最後のは体を張って止められちゃったけどね」



猪狩進「……ウッ……くそっ、プロ入りを控えているのにまだあの痛みが……!」



※パワプロ パワーA(99) 猪狩進 キレ2


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:35:21.09 ID:zqi95QMI0
みずき「あ、あおい先輩!パワプロ先輩も!」

聖「相変わらず仲睦まじいようでなによりだ」

あおい「か、からかわないでよ、もう」

パワプロ「おいおい二人とも、次期エースバッテリーなんだから練習には遅れないようにしてくれよ?」

みずき「ランニングとかしなくてもいいもん!」

聖「朝の自主錬で十分走り込んでいるのでな」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:39:36.92 ID:zqi95QMI0
聖「それにだな」

パワプロ「うん?」

聖「先輩達が自主錬する日はどうしても一緒に練習したいという我儘な相方が」

みずき「す、ストップ!聖、あんたねぇ!?」

パワプロ「^^」

あおい「^^」

みずき「うわぁぁぁん?!」



※みずき 人気者 聖 ささやき戦術


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:45:33.42 ID:zqi95QMI0
みずき(その後『言いくるめられて』『仕方なく』4人で特別メニューをこなしたんだけど、

   やっぱりパワプロ先輩のヒッテイング技術は超高校級だと痛感したわ)

聖(あの痛烈なライナーをまともに体に受けた猪狩守は未だに通院生活が続いているとか。

 ある意味私達にとって最大の仇敵だった彼ではあるが、南無……)



猪狩守「ウグッ!?……く、くそ、まるで発作じゃないか……!」



※猪狩守 弾道4→弾道2


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 23:53:25.00 ID:zqi95QMI0
練習後 部室

パワプロ「いやぁいい汗かいた」

みずき「狙って絶対にピッチャー返ししてこないのが相変わらずむかつくわ……むぎぎ……」

パワプロ「女の子だしなぁ、さすがにちょっとね」

みずき「かといって決め球を楽々流し打ちされるのも屈辱……いつかかならず目に物見せてやるんだから……」

聖(キャッチャーで良かったとこんなに思うことはかつて無かったな。

 練習とはいえあのライナーを取らないといけない他の野手陣も大変だろうに)



※パワプロ 流し打ち 恋恋高校野手陣 守備職人


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:00:55.53 ID:FaWTnHKJ0
聖「ところでパワプロ先輩」

パワプロ「何?」

聖「あれだけの球を打てるなら……こう……なんだ、その……」

あおい「弾道の話?ちょうど二人の時話してたんだよねー」

みずき「あ、あおい先輩……もうちょっとその、恥じらいとかそういうのをですね……」

あおい「えっ」

パワプロ「えっ」

みずき「えっ」

聖「えっ」

 


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:07:47.38 ID:FaWTnHKJ0
あおい(な、なんだろうこのやってしまった感……えっと、私、変なこと言ったのかな……?)

聖(野球をしている時は女の子扱いしないで、という方針のせいで大事なものを無くしてしまったのか)

みずき(うろたえてるあおい先輩  ぺろしたい……)

パワプロ(……よく分からないけどフォローをするべきかな)



→フォローする

 放っておく



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:20:34.86 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「ま、まぁ割と真剣に弾道上げたいんだけど、何か良い案って無いかな?」



聖「……そもそも何故パワプロ先輩ほどの打者が1なのだ?

  あの当たり方なら、2もあれば十分HRも狙えると思うが」



みずき「文句つけられない活躍してたから言い出せなかったけど、

    前から不思議ではあったのよね」



あおい「そうそう、だからボクも今日弾道について……」



みずき「あおい先輩!女の子なんだから!」



聖「……慎みは持とう、先輩」



あおい「う……よ、よく分かんないけど分かったよぅ……」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:24:12.17 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「あはは……あぁ、そうだ!」



あおい「どうしたの?」



パワプロ「矢部君だよ、僕の弾道が1のままの原因!」



聖「ほう」(興味津々)



みずき「あの眼鏡が原因?」



パワプロ「うん。野球部発足当初の話なんだけどね……」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:28:21.07 ID:FaWTnHKJ0
矢部『パワプロ君パワプロ君!なんかすごいものを拾ったでやんす!』



パワプロ『矢部君そんな暇があったら部員集めを真面目に……』



矢部『ふっふっふ……その部員集めに役立つものを拾ったのでやんすよ!

   じゃじゃーん!!でやんす!』



『ダイジョウブダヨー、ダイジョウブジルシノセイヒンハ、ゾウガフンデモコワレナイ』



パワプロ『何その見るからに怪しいガラクタ……なんか音声付いてるし……』





64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:31:29.78 ID:FaWTnHKJ0
矢部『どういう原理かは分からないでやんすけど、これを使えば個人個人のステータスが分かるでやんす!』



パワプロ『ステータス?おいおいゲームじゃないんだから……』



矢部『パワプロ君!落ち着くでやんす!これはゲームでやんす!』



パワプロ『そっちが落ち着け!何を言い出すのさいきなり!?』



矢部『とにかくこれを使ってみるでやんす!さぁ!』


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:38:07.31 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「……それで、矢部君のステータス?みたいなものが分かったんだよね。

     ミートとか、パワーとか?あんまりよくは覚えて無いんだけど」



みずき「それがどうパワプロ先輩の打球につながるの?」



パワプロ「……無かったんだよ。弾道以外」



みずき「え?」



パワプロ「矢部君が僕に勝ってる部分。当時は全く信じて無かったけど、今思えばそんな感じなのかもなぁ」



※パワプロ初期値 弾道1 EEDDED 矢部初期値 弾道2 FFDEFF (走力同値)


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:49:52.60 ID:FaWTnHKJ0
聖「そういえば矢部先輩は試合中のフライが相当多いな」



みずき「非力だからノック練習かってくらいの貧弱フライね。まぁたまにポテンもあるけど」



パワプロ「……それで『僕の特徴は弾道だけでやんす!僕の輝きを奪わないでくれやんす!』って当時いっつも言っててね」



聖「まさかそれで……」



パワプロ「うん。幸い僕は今みたいな打撃が性にあってたみたいだし、適材適所って感じじゃないのかな。

     正直こんなにウチの野球部が強くなるなんて夢にも思わなかったし、

     部員定着の為にも、一人一人の個性や見せ場を作る、っていうことは意識してたわけだしね」



みずき「それで今の先輩とダメガネに至るわけね……」



※矢部現在 BDBCCB 弾道4 チャンス2 ヘッドスライディング 積極走塁 (入団テスト受験予定)



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 00:55:28.32 ID:FaWTnHKJ0
聖(チームメイトのことを第一に考えるとはパワプロ先輩らしいな)

 「なんだ、薔薇っぽい展開を期待していたのだが……」



みずき「えっ」



聖「……さ、さて打球の原因は分かったのだ。その改善策を練るのだろう?ん?」



※聖 ポーカーフェイス消失 ノビ4


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:01:01.20 ID:FaWTnHKJ0
みずき「そ、そうだったわね。でもそんなに悩まなくてもすぐに何とかなる気もするけど」



パワプロ「同じようなことを矢部君にも言われたんだけど『余裕ぶちかましてるリア充は爆発するでやんす』

     とか意味不明のことを言いながら走って行っちゃんたんだよねぇ」



聖「うーんこの鈍感」



みずき(聖がおかしい……)



※パワプロ 体当たり 聖 ノビ5


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:10:27.22 ID:FaWTnHKJ0
みずき(まぁでも実際そうよね)チラ



あおい「?」



みずき(世間様では夫婦コンビなんて書かれちゃう位露骨にお膳立てしてるのに、

   当の二人がこれじゃあねぇ)



あおい(やだ、何か顔についてるのかな?)



みずき「『やだ、何か顔についてるのかな』とか思ってそうな仕草のあおい先輩ぺろぺろ」

   (もう、しょうがないんだから……)



あおい「」



みずき「」



※みずき ノビ5 キレ4 ムラッ気


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:21:22.66 ID:FaWTnHKJ0
みずき「ま、まぁパワプロ先輩!そんなに悩まなくても大丈夫ですって!

    あは!あははは!あおい先輩も、そんなウジ虫を見るような沈んだ顔なんてやめましょうよ!」



聖「うむ。まだプロ入りまでは時間があるのだ。ゆっくり調整して行けばいい」



パワプロ「……確かに、今までやって来た積み重ねもあるしなぁ。急激に変えようとするのがそもそも間違ってるのかも」



あおい「ソウダネ、イママデキヅイテキタカンケイトカモニタヨウナモノダヨネ、ウン」



みずき(その蔑むような視線もイイっ……!)



聖(みずきがおかしい……アリだな……)



※聖 ポーカーフェイス 意外性  みずき タイムリーエラー ケガしにくさ4


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:29:34.97 ID:FaWTnHKJ0
色々と不安定になった後輩達が退散した後 黄昏る部室



パワプロ「いやーなんだか久し振りに野球したなーって感じ」



あおい「む。なんだよぅ。いつものボクとの自主錬じゃ物足りないっていうの?」



パワプロ「そういうつもりじゃあないけど……でもみずきとか聖たちと一緒なのは久しぶりだったよ」



あおい「……まぁ、確かに私も、甲子園目指してた頃にちょっとだけ戻れた気がするけどさ……むむむ……」



パワプロ「?変なあおいちゃん」



あおい「ふーんだ!どうせボクは変な奴だもん!男女ですよーだ」



パワプロ(変わらないなぁ。ふふふ)


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:35:37.24 ID:FaWTnHKJ0
あおい「……ところでパワプロ君」



パワプロ「何?」



あおい「本当はさ、その……だ、だんどう……弾道のこと、どうなの?」



パワプロ「……ぷっ、さっきまで普通に言えてたのに」



あおい「なっ!わ、悪いの?!なんかこうみずきとか聖が慎み持てとか女の子なんだからとか言ってくるから、

   普段女の子してない分せめてとか何とか思ったり思わなかったりしてこっちも色々」



パワプロ「はいはいわかったわかったから……弾道のこと、っていうのはどういう意味?」



あおい「むぅ……いや、何か、こう……何となくだけどさ。嘘ついてるような気がして」



パワプロ「誰が?」



あおい「キミが」





90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:46:06.84 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「……ふむ」



あおい「本当はさ、ホームランとか、打ちたいんじゃないの?」



パワプロ「……」



あおい「実際問題、プロに行ってもずっとあの打球じゃやっていけるか分からないし……

    何より君自身、新しいことに挑戦するの、多分好きなんじゃないかなって」



パワプロ「……さすがにバッテリー組んでるだけはあるね。これならプロに行ってもうまく君とやれそうだよ」



あおい「ってことは……」



パワプロ「……勿論さっき言ってたことも全部が全部ウソじゃ無いけど、ね」



あおい「やっぱり打ちたい?」



パワプロ「……うん。プロ初安打はホームランで飾りたい位だね」



あおい「大きく出るなぁ」



パワプロ「今更さ」



あおい「……ふふ、そだね。『甲子園に行くぞー!』って当たりからそうだったね」



パワプロ「あはは、もうずっと昔みたいだよ、それ」



※パワプロ ムード×→ムード○


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:52:06.18 ID:FaWTnHKJ0
あおい「……うん!なら、私も」



パワプロ「お?」



あおい「私の初勝利の決定打は、パワプロ君、キミのホームランがいいな」



パワプロ「……本気?」



あおい「本気」



パワプロ「大きく出るのは良いとして他力本願はよろしく無いと思います」



あおい「もちろんボクの完投完封デビュー付き、ね」



パワプロ「『ね』って……全く……マウンド以外でも好き勝手なんだから」



あおい「女房役なんだからっ、しっかり手綱を握ってるんだよ?」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 01:57:37.54 ID:FaWTnHKJ0
あおいちゃんは着替え終わっていたので、いたずらっぽくステップを踏んだ彼女の動きに合わせるように、



冬服の少し長めのスカートがひらりと舞いました。季節は冬。天気は快晴。時刻は黄昏。



窓から射すオレンジ色に照らし出されたあおいちゃんの表情は、甲子園出場を決めた時の満面の笑みに重なり――





















※パワプロ 弾道1→2









パワプロ「…………あれ?」


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:04:48.08 ID:FaWTnHKJ0
あおい「?どうしたの?」



パワプロ「……俺、今なら打てる気がする」



あおい「えっ、ちょ……」



パワプロ「あおいちゃん!ボール投げて!100球で良いから!!」



あおい「多いよ!?ていうか私今制服……」



パワプロ「むしろそれで投げてくれたらもっと飛距離が伸びる気がへぶらっ」



あおい「す  !!●●●!!xxxx!!」



パワプロ「ぐげっ……あっ、   見え……ぎゃああああああああああああ!!!」













雅「す、すごいなぁ、漫画のラブコメみたい……はうぅぅいいなぁいいなぁ……」









※パワプロ チャンス4→5 ケガしにくさ4 サヨナラ男 満塁男 チャンスメーカー

 あおい ブロック×

 雅 恋の病



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:07:41.23 ID:FaWTnHKJ0
その次の年のリーグ戦、新人バッテリーを起用したロッテが破竹の快進撃を続けたり続けなかったりしたとかなんとか



こんな感じ時で終わり 見てくれた人ありがとう 2011マイライフとか言う苦行に戻ります


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:14:32.93 ID:FaWTnHKJ0
威圧感付けた宮永とか言うぐう畜捕手で安打を量産する作業



なお第二ストレート持ちには全く歯が立たない模様
 

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:36:52.94 ID:FaWTnHKJ0
恋恋高校 教室



雅(胸が苦しい……これが……恋……)



雅「ということであおいちゃん!」



あおい「ひぇっ?!な、なにいきなり?」



雅「お弁当を作ろう!!」



あおい(何言ってるのこの子可愛い)





※続けられそうなので→× マイライフが不毛なので→○


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:42:59.00 ID:FaWTnHKJ0
雅「ボク見たよっ、パワプロ君との逢瀬!」



あおい「お、おう、せ?」



雅「夕暮の部室にたたずむ二人!見つめ合う目と目!重なる二つの影!あぁっ!!」



あおい「お、おう」



あおい(完全に勘違いしてる……)



雅「ねぇねぇどこまでいったのどこまでいったの?」



あおい「ど、どこまでも何も……私がパワプロ君をはっ倒して」



雅「押し倒す?!いやあああ!過激いいいい!」



あおい「違――――う?!」





※あおい キレ4

 雅 ムラッ気 


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:53:24.91 ID:FaWTnHKJ0
言うことを聞かないとあること無いことを吹聴されそうなので従っておくことにしました



あおい「で……お弁当って……」



雅「未来の奥様として、旦那様の胃袋を握っておくのは基本だよっ」



あおい「み、未来の奥様……そんな、ボクとパワプロ君はまだそういう……」



雅「プロとして体は資本にして基本だよっ」



あおい「ぷ、ぷろとして……」



雅「あおいちゃんもプロになって一流の選手を目指すなら、この位自分で出来ないといけないんじゃないかなっ」



あおい「そういうことなら……ちょっと、頑張っちゃおうかな……」



雅「その意気だよ!あおいちゃん、ファイト!」





116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 02:57:24.90 ID:FaWTnHKJ0
2週間後



あおい「あ、雅ちゃん!」



雅「!」ビクゥ



あおい「不格好だけど、ほら!前よりも全然美味しくなったんだよ!

    これも全部雅ちゃんのおかげ……」



雅「……うぅぅぅぅぅぅううう……」



あおい「……雅ちゃん?」



雅「ご、ごめんなさいいいいいい」



あおい「えっ」



雅「い、今まで好き勝手言ったり指図したりしてごめんなさいぃぃぃ……」



あおい「」



※雅 恋の病 治療成功


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:03:11.26 ID:FaWTnHKJ0
教室



あおい「ほ、ほらもうそんなに気にしてないから……」



雅「うぅぅ……ごめんなさい……」



あおい「……私にとっては得な事の方が多かったんだし、ね?」



雅「すん……うん……」



あおい(やだこのこかわいい)



雅「……でも、自主錬しつつお弁当のことも考えるなんてやっぱり大変だと思うの……」



あおい「大変じゃないって言ったらウソになるけど……ほら」



雅「え……?」


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:14:55.38 ID:FaWTnHKJ0
菜美「じゃじゃーん!ちょっと頑張っちゃったかも!」



見代子「わー、いい感じですー」



はるか「見代子さんのも素敵ですね」



ほむら「細かい所までこってるとはさすがっスー」





あおい「……ね?」



雅「これは……」



あおい「みんな女の子だもん、料理のスキルとか、気にしてる子は多いってことだね」



雅「これも私の責任なのかなぁ……うぅ……」



あおい(やだこのこだきしめたい)



※雅 安定感2→3 ムードメーカー


121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:23:52.75 ID:FaWTnHKJ0
廊下



矢部「……パワプロ君」



パワプロ「おはよう矢部君」



矢部「おはようでやんす……ところで」



パワプロ「んー?」



矢部「パワプロ君のクラスの女子の間でお弁当が流行っているとか言う噂を聞いたでやんす」



パワプロ「あー、そういえばそうみたいだね」



矢部「羨ましいでやんす!女子のレベルからして頭一つ抜けているクラスのくせに!

   差別でやんす!下剋上を求めるでやんす!」



パワプロ「何に対してなんだよははは」



キーンコーンカーンコーン



矢部「くっ……予鈴でやんす!一時退散でやんす!」スタコラサッサ



パワプロ(今一歩踏み出せないのが矢部君らしいよなぁ……)



※矢部 安定感4





123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:30:51.81 ID:FaWTnHKJ0
矢部(……とでも思ったでやんすか?甘いでやんす!今日の僕は一味違うでやんす!)





矢部(予鈴のどさくさにまぎれてロッカーの中からお弁当を探し出して、分からぬ程度につまみ食いするでやんす!)

  



矢部(いざっ……!!)





パワプロ「おっとこんな所に矢部君に似た像がー矢部君の物に違いない矢部君のクラスに戻さないとー」





矢部「やんすっ?!パワプロ君?!裏切ったでやんすね!?」



パワプロ「いみが、わかりません」ポイー ヤンスー



パワプロ(寸前で阻まれるのがさらに矢部君らしいよなぁ……)



※パワプロ ブロック○ 矢部 寸前×





125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:41:35.70 ID:FaWTnHKJ0
しばらく経って、年末最後の登校日



あおい「……うぅ……」



雅「あ、あおいちゃん……昨日も駄目だったの?」



あおい「だ、だってぇ……」



はるか「昨日も聞きました」



菜美「あおいちゃんは押しが足りないんだよねー」



ほむら「野球の応援みたいに勢いが大事っス!」



美代子「気力が充実するツボとか押しますー?」



あおい「いや、それは勘弁して下さい……」


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:42:55.77 ID:FaWTnHKJ0
一人称のブレを否定しないぐう畜 なお安定しない模様


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:51:29.74 ID:FaWTnHKJ0
グラウンド



あおい(今日が今年最後のチャンス……でもいきなりお弁当とかハードルが高過ぎるんじゃないかなぁ……うぅ……)



パワプロ(うーん……)





はるか『最悪パワプロ君の方からあおいに促してもらえませんか?あの子気が強そうでもこういうことには疎いから……』



雅『あぁもう色々僕のせいでこんなことに……ごめんなさいごめんなさい……』





パワプロ(とか言われちゃってるし……ていうか外堀埋まり過ぎだろ……)



パワプロ(いや、あおいちゃんの手料理とかいくらでも来いって感じなんだけどなぁ……)チラ



あおい「ブツブツブツブツ……」ずーん



パワプロ(当の本人がアレじゃあなぁ……)



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 03:57:49.77 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「……よっしゃ!あおいちゃん!!」



あおい「うぇっ!?な、なに?」



パワプロ「せっかく今年最後なんだし、本気で勝負とかしてみない?」



あおい「……最近僕の調子悪いの一番知ってるくせに……」



パワプロ「……そんなんでプロとしてやっていけるのか甚だ疑問だね、俺は」



あおい「なっ……」



パワプロ「調子が悪かろうが何だろうが、プロならプロとしてやらなきゃいけない時が来るに決まってるじゃないか。

     今のあおいちゃんには、そういう意味でプロに行く気持ちが足りて無いと思うよ」







129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 04:03:14.28 ID:FaWTnHKJ0
あおい「わ、私がどんな事情で……」



パワプロ「事情なんて知ったこっちゃないさ。最近ずっと俺を避けているんだもの、分かるわけ無いでしょ」



あおい「くっ……そんな言い方、ボク嫌いだよ。見損なった」



パワプロ「見損なっても何でもいいさ。でもそうやって勝負から逃げるんだね。呆れた」



あおい「……!ああ!分かったよ!その勝負、受けて立つよ!」



パワプロ(やれやれ、やっとやる気になってくれたか)



あおい「絶っ対、後悔させてやるんだから……!!」



パワプロ(……とはいえ、ちょっとやりすぎたかもなぁ)



※パワプロ ささやき戦術 あおい 短気


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 04:09:53.81 ID:FaWTnHKJ0
――勝敗は辛くもパワプロの勝ち、とはいえ二人とも疲労困憊



あおい「はぁはぁ……くっそぉ……」



パワプロ(動けん……)



あおい「……勝った方が疲れてるなんて皮肉だね」



パワプロ「……そんだけ集中してたってことだよ。

     やっぱり爆発してる時のあおいちゃんはすごいや……」



あおい「……えぇと。負けておいて言う台詞じゃないけどさ」



パワプロ「うん?」



あおい「……ありがと。何か色々もやもやしてたんだけど、もう大丈夫みたい」



パワプロ「……そりゃ良かった」


131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 04:15:37.35 ID:FaWTnHKJ0
パワプロ「……ところでさ」



あおい「何?」



パワプロ「えっと……そのですね」



あおい「うん」



パワプロ「お腹すいたなー、とか」



パワプロ(うそです。マジグロッキーです。少し休憩しないと無理です……

    でも、まぁ、タイミング的に今しか無いから言うしかない)



あおい「……すごい棒読み加減だね、ふふ……」



パワプロ「わかるよねー」



あおい「……あーあ、結局はるか達に踊らされたようなもんだなぁ」



パワプロ「おっと、そこまで気が付くんだ」



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 04:21:44.87 ID:FaWTnHKJ0
あおい「……ボクだって女の子ですよーだ」



パワプロ「何にも言って無いよ俺は?むしろ俺はあおいちゃんが女の子だって片時も忘れたこと無いんだけど?」



あおい「えー、野球してる時は女の子扱いして欲しく無いんだけどなぁ」



パワプロ(……マウンドに立ってる時の我儘さ加減が一番女の子っぽいだなんて言えねぇ)



あおい「……ま、いいや。よし……そろそろ動ける?」



パワプロ「何とか」



あおい「お弁当は?」



パワプロ「……問題無いかな」



あおい「ふふん!なら楽しみにしてていいよ!今日のは自信作だから!」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/16(木) 04:31:01.90 ID:FaWTnHKJ0
楽しそうに気合の入ったお弁当を広げたあおいちゃんは、何を思ったのか、



まだ立ち上がらない俺のすぐ横に座ると、そのまま小奇麗なフォークでたこさんウィンナーを一突き。



それを俺の顔に近づけて、「あーん」なんて言っていました。男子冥利に尽きるとはこのことかと、



ある種の悟りを開きつつ一口。懐かしいようで、新鮮な味わい。そりゃぁそうだ、お弁当は家族の味。



あおいちゃんは家族じゃ無い。『まだ』家族じゃ無い。そんな能天気で幸せな空想に浸りつつ……





















※パワプロ 弾道2→弾道3 キャッチャー○→◎ 固め打ち







パワプロ「もう結婚して下さいマジで」



あおい「ええっ?!」



おわり


引用元: パワプロ「そろそろ弾道上げたいなぁ」あおい「へー」