2: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:14:27.04 ID:AB9pcnEx0

未来「あ、プロデューサーさん!」

P「お、未来レッスン終わったのか」

未来「はい! 今日は先生に『最近の未来は安心して見れるよ』って褒められちゃいました!」

P「お~。頑張ってるなぁ偉いぞ。……あ、そうだ」

未来「?」

P「未来、アイス食べるか? みんなには内緒だぞ」

未来「良いんですか!? わーい!」

P「レッスン頑張ったご褒美だ。ちょっと待っててな」





3: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:15:21.85 ID:AB9pcnEx0
 
 
P「うーん。亜美真美に奪われて無ければこの辺に……おっ、あったあった」

P「未来~、お待たせ~」

静香「プロデューサー?」

P「ゲェッ!? 静香!!」

 

4: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:16:12.97 ID:AB9pcnEx0
 
未来「うぅ~。さっきたまたま静香ちゃんが入ってきちゃって」

静香「プロデューサー。その手に持っているものは何ですか?」

P「う、これは、その……」

未来「静香ちゃんごめんね。半分あげるから、ね?」

静香「ありがとう、未来は優しいわね。でも私はまずプロデューサーとお話しないといけないから」

未来「アイス溶けちゃうよ?」

静香「すぐ終わるから先に食べてて。プロデューサー、あっちでお話しましょう」

P「うぅ……」
 

5: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:16:49.26 ID:AB9pcnEx0
 
静香「プロデューサー? 何をしようとしていたんですか?」

P「ハイ……。未来にアイスをあげようとしていました……」

静香「今日の未来係は?」

P「ハイ……。シズカサンです……」

静香「未来係以外の人は?」

P「許可なく未来にオヤツをあげてはいけません……」

静香「だからこっそりアイスをあげようとしたんですか?」

P「ハイ……。スミマセン……」
 

6: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:17:32.56 ID:AB9pcnEx0
 
静香「私たちだって未来にたくさんオヤツをあげたい気持ちを我慢して、未来のために良くないからって未来係を決めたんですよね? プロデューサーもそう言ってましたよね?」

P「ハイ……。スミマセン……」

静香「まったく……。良い大人なのにこんなズルいやり方して……。他の皆さんにも伝えておきますからね」

P「スミマセンデシタ……」

静香「罰としてアイスを食べている未来を見せてあげません。反省してください」

P「うぅ……。アイス食べてる未来ぃ……」
 

7: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:18:13.98 ID:AB9pcnEx0
 
静香「未来、お待たせ。じゃあ一緒にアイスを」

美奈子「アイス美味しい?」

未来「美味しい!」モグモグ

静香「美奈子さん!?」
 

8: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:19:04.05 ID:AB9pcnEx0
 
静香「何をしてるんですか! 今日の未来係は……」

美奈子「ううん、静香ちゃん。私は未来ちゃんにアイスをあげたわけじゃない。アイスを食べる未来ちゃんの『お手伝い』をしているだけだよ」

美奈子「はい、あーん」

未来「んむっ」

静香「そっ、その役目は私が…!」

未来「あっ、そういえば静香ちゃんと半分こするんだったね。はい、残り半分だから食べていいよ!」

美奈子「ミッションコンプリート」

静香「くっ……!」
 

9: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:20:04.01 ID:AB9pcnEx0
 
美奈子「安心して、静香ちゃん」スッ

静香「それは?」

美奈子「温かいお茶だよ。未来ちゃんがアイスを食べようとしているのを見て、淹れてきたの」

未来「静香ちゃん。冷たいアイスを温かいお茶で溶かせばカロリーがゼロになるんだって」

美奈子「これでノーカウントだよ、静香ちゃん」

静香「美奈子さん……! ありがとうございます!」

風花「騙されちゃダメ! 静香ちゃん!」

静香「風花さん!」

風花「冷静になって! 私たち未来ちゃん同盟の目的は未来ちゃんの健康維持。判断を間違えてはいけないよ!」

美奈子「むっ……」

未来「未来ちゃん同盟?」
 

10: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:20:47.37 ID:AB9pcnEx0
 
風花「ここで優先すべきは未来ちゃんのカロリー消費。そこで私はこの子を連れてきました」

こぶん「にゃあ」

未来「わぁ〜、こぶんちゃんだー!」

風花「未来ちゃんにこぶんちゃんを可愛がらせることで効率よくカロリーを消費させます」

静香「なるほど……!」

美奈子「でもそれだとカロリーがマイナスになっちゃいませんか?」

未来「こぶんちゃーん! ごろごろごろー」

風花「あぁ〜こぶんちゃんも未来ちゃんも可愛い~」

志保「あぁ〜」

静香「志保!? いつから居たの!?」

志保「未来が事務室に入ってきてからよ」
 

11: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:21:47.15 ID:AB9pcnEx0
 
静香「それならアイスを止めてくれても良かったじゃない」

志保「私は静観していただけよ。むしろそれは未来係である静香の監督不行き届きなんじゃない?」

静香「うっ……」

未来「未来係ってなに?」

風花「未来ちゃん、こぶんちゃんが撫でて欲しそうだよ」

未来「ごろごろ〜」

風花「あぁ〜」

志保「あぁ〜」

美奈子「まぁまぁ。過ぎたことは仕方ないよ。今はどうやって平等に未来ちゃんを可愛がるか、みんなで考えていこうね」

静香「そういう話でしたっけ?」
 

12: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:22:23.37 ID:AB9pcnEx0
 
美奈子「静香ちゃん、今日の分の未来ちゃんのオヤツは?」

静香「これからでした。なのに、プロデューサーがこっそりアイスをあげちゃうから」

風花「それじゃあ、オヤツをあげない代わりに、今日は未来ちゃんを静香ちゃんに独り占めさせてあげるのはどう?」

志保「そうですね。甘えん坊の静香にはそれで手を打ってもらいましょう」

静香「ちょっと」
 

13: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:23:48.64 ID:AB9pcnEx0
 
未来「なになに? 何の話?」

こぶん「にゃーん」

風花「未来ちゃん、手を止めちゃダメだよ」

未来「ごろごろ〜」

志保「あぁ〜……じゃなくて、静香もこぶんちゃんと遊びたいって」

未来「そうなの? はい」

こぶん「にゃー」

美奈子「あぁっ、ダメだよ未来ちゃん。今のこぶんちゃんは未来ちゃんに撫でられたいんだから、未来ちゃんと一緒に静香ちゃんの隣に行かなきゃ」

風花「未来ちゃんはこぶんちゃんを撫でて、静香ちゃんは未来ちゃんを撫でれば完璧ね」

静香「いや、流石にそれは無理が」

未来「そうなんですか? はい、静香ちゃん」

静香「未来……」
 

14: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:24:31.75 ID:AB9pcnEx0
 
こぶん「にゃーん」

未来「ごろごろ〜」

静香「よ、よしよし?」

風花「あぁ〜」

志保「あぁ〜」パシャパシャ

静香「ちょっと志保! なに撮ってるのよ!」

美奈子「その写真あとで頂戴ね」

志保「グループに送ります」

静香「送らないで!」
 

15: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:25:25.13 ID:AB9pcnEx0
 
志保「……あ、プロデューサーさんから連絡だわ。じゃあ風花さん美奈子さん。あとはお願いします」

風花「任せて。あ、静香ちゃんも手を止めちゃダメだよ」

静香「なんなんですか……」ナデナデ

美奈子「未来ちゃん、気持ちいい?」

未来「え? うーん別に……」

静香「なんなのよ! もう!」
 

16: ◆ivbWs9E0to 2021/04/22(木) 20:26:21.24 ID:AB9pcnEx0
 
志保「プロデューサーさん。何か用事ですか?」

P「志保、この写真は一体どういうことだ!?」

志保「どうもこうも、未来とジャレつく静香を撮っただけですよ」

P「今日の静香係はオレのはずだろう!」

志保「監督不行き届きなんじゃないですか?」
 
 
 
おわり
 

引用元: 【ミリマスSS】P「未来、アイス食べるか?」静香「プロデューサー?」