1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:01:33.75 ID:ykCZoDU50
~生徒会室~

シャーリー「だ、だよねー。ルル、そういうの興味ないもんねー」

ルルーシュ「シャーリー、その合コンに参加するのか?」

シャーリー「ううん!!別に!!しないよー!!私も興味ないし!!」

ルルーシュ「じゃあ、どうしてそんなことを訊ねた?」

シャーリー「それは……」

ミレイ「水泳部のメンバーにまた合コン誘われたの。でもね、いつも断ってばかりだから今回は流石に参加しないと悪いかなって思ったのよ。でも、ルルがいないと意味ないしなー」

ミレイ「あ、そうだ!ルルを誘っちゃおう!!!ってことじゃないの」

シャーリー「会長?!なんでそのことを?!」

ミレイ「これだけ想われたルルーシュが一言!」

ルルーシュ「じゃあ、断ればいいじゃないか」

シャーリー「だって、もう散々断ってるから、断り辛くて……」





5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:08:34.81 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「なら、行けばいいじゃないか」

シャーリー「だからー。興味無いんだってば!」

ルルーシュ「じゃあ、行かなければいいだろ」

シャーリー「断りにくいから困ってるの!!」

ルルーシュ「面倒な性格だな」

ミレイ「ルルーシュ、たまにはシャーリーに付き合ってあげればぁ?」

ルルーシュ「どうして俺が合コンなんて」

リヴァル「ルルーシュは合コンなんてしなくても立ってるだけで女の子が寄って来るもんな」

ルルーシュ「変な言い方はやめろ。別にそんなことはない」

リヴァル「それはお前がナナリーとよく一緒にいるから近寄ろうって女の子が少ないだけだよ」

ミレイ「というか、ルルーシュが合コンなんて参加したら他の男の子が可哀相よね。シャーリーはいい子だからそんな凄惨な男子に同情して、夜のネオン街に消えていく……」

ミレイ「ああ、お父さん、お母さん。ごめんなさい。シャーリーは悪い子です」

シャーリー「何言ってるんですか?」

ルルーシュ「俺はそういうのに呼ばれたこともないし、参加したこともない。恐らく場に馴染めず、空気を悪くするだけだろう」

シャーリー「そうかなぁ……私はルルがいてくれるだけで心強いけど……」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:16:24.57 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「合コンだろ?俺がいて心強いってどういう意味だ?」

シャーリー「え……あ、いや……」

ミレイ「顔も知らない男を前にするよりは、知っている憎いあいつがいたほうがいい。そういうことよ」

ルルーシュ「おいおい。合コンの意味がないんじゃないか?合同お見合いみたいなものだろ?」

ミレイ「そうよねー。新しい出会いを求めて合コンは開かれるわけだし」

リヴァル「うんうん」

ミレイ「二人は意気投合。みんなと別れたあとも何故か家には帰りたくない。そしてホテル街へと消えていく……」

シャーリー「もういいです。断りますから」

ルルーシュ「待て。シャーリー、俺が行けば解決するのか?」

シャーリー「え……?」

ルルーシュ「友人との付き合いも大事だ。俺で解決できるなら参加してやろう」

シャーリー「いいの?!ホントぉ?!」

ルルーシュ「ただし、居るだけだ。何もしない。空気が悪くなっても文句は言うなよ?」

シャーリー「うんうん!!ありがとう!!ルルー!!これで―――」

ミレイ「ストーップ!!!そんなに簡単に決めていいのかね、若人たちよぉ!!合コンとは戦争だぞー!!」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:24:07.65 ID:ykCZoDU50
リヴァル「会長……今、参加しろーって言ったじゃないっすか」

ミレイ「言ったけどね、やっぱりど素人のルルーシュとシャーリーが参加するのは危険だと思うのよ」

シャーリー「危険……ですか?」

ルルーシュ「合コン自体が駄目になると?」

ミレイ「シャーリー、何対何でやるの?」

シャーリー「えーと、4対4です」

ミレイ「なるほど。ド素人の二人を含めて8人。これは全員がご破算になるわ」

ルルーシュ「未経験者が二人いるだけでですか?」

ミレイ「そうよ。だって、テーブル席はまさに戦場と言う名のフィールド!!話術とは兵器!!飲食物は兵糧!!」

ルルーシュ「なるほど。確かに新兵が混じればどうなるかわかりませんね」

ミレイ「そう!敵味方の足を引っ張り合って、誰も生きては帰らない結末だってあり得てしまう!!」

シャーリー「そうなの?」

リヴァル「まぁ、カップルが成立しないっていうのは珍しくないな」

ミレイ「と、いうわけで、ルルーシュ。今から生徒会で合コンをしまーす!!ルルーシュとシャーリーを合コンマスターにするために!!」

ルルーシュ「会長が合コンをしたいだけでしょう?」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:29:41.95 ID:ykCZoDU50
ミレイ「いいから、ほら。席について」

リヴァル「え?!マジ?!今からこの4人で合コンするの?!」

シャーリー「でも、人数足りないし……」

ミレイ「そうねー。ニーナ!!こっちおいでー」

ニーナ「わ、私はいいよぉ」

ミレイ「何事も経験だってば。ほれほれ」

ニーナ「うぅ……」

ルルーシュ「それでも男は2、女は3ですね」

リヴァル「スザクを呼んでも、あと二人足りないな……」

シャーリー「じゃあ、カレンも呼ぼう!」

ミレイ「それじゃあ、ナナリーも呼ぼう!」

ルルーシュ「会長!!ナナリーは関係ない!!」

ミレイ「人数合わせで急遽誰かを呼ぶのは合コンじゃありきたりな風景でしょ?」

シャーリー「そうなの?」

リヴァル「会長……合コンしたことあるのか……?」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:34:36.07 ID:ykCZoDU50
ミレイ「じゃあ、三人を呼びにいってきまーす」テテテッ

リヴァル「あ、会長!!俺も一緒に!!」

ルルーシュ「全く……」

シャーリー「ごめんね、ルル?」

ルルーシュ「気にしてない。シャーリーの所為でもなんでもないからな」

シャーリー「うん……」

ニーナ「シャーリー、合コンしたことあるんですか?」

シャーリー「えっと、2回ぐらい」

ルルーシュ「なんだ。やることやってるんだな」

シャーリー「無理やり誘われただけ!!自発的に行ったことなんてないもん!!」

ルルーシュ「ふぅん。で、合コンはどのように始めるんだ?」

シャーリー「えーと……まずは自己紹介からなんだけど」

ルルーシュ「自己紹介か……。会長が来る前に流れだけでも掴んでおくか。ニーナ」

ニーナ「は、はい」

ルルーシュ「お前から自己紹介をしてみてくれ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:40:02.74 ID:ykCZoDU50
ニーナ「立ったほうがいいの?」

シャーリー「さぁ……」

ルルーシュ「立った方が良くないか?」

ニーナ「じゃあ……」

ルルーシュ「……」パチパチパチ

ニーナ「わ、私はニーナ・アインシュタインです……」

シャーリー「誕生日とか言って」

ニーナ「8月27日……です……乙女座です……」

ルルーシュ「……それだけでいいのか?」

シャーリー「趣味とかあれば」

ニーナ「趣味は物理学の研究ですけど」

ルルーシュ「やめろ。ニーナにその類のことを語らせると長くなる」

シャーリー「そっか。男の子ひいちゃうよね」

ニーナ「ごめんなさい……根暗な趣味で……」

ルルーシュ「いや、そこまで言っていないが……」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:45:01.10 ID:ykCZoDU50
シャーリー「じゃあ、次はルルね」

ルルーシュ「いいだろう」

ニーナ「はぁ……」

ルルーシュ「俺の名前はルルーシュ・ランペルージ。誕生日は12月5日の射手座だ。趣味はチェス」

シャーリー「……」

ニーナ「……」

ルルーシュ「拍手はないのか?」

シャーリー「あ、ごめん」パチパチ

ニーナ「他にはないの?」

ルルーシュ「他……身長は178センチ。血液型はA型だ」

シャーリー「へぇ」

ニーナ「……」

ルルーシュ「おい。これ、楽しいのか?」

シャーリー「まだ、自己紹介だし」

ルルーシュ「イメージと違うな。自己紹介だけでもかなり盛り上がっているような気がしたんだが……」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:51:45.13 ID:ykCZoDU50
ニーナ「ルルーシュが盛り上がるような自己紹介をしたら……いいんじゃ……ないかな……?」

ルルーシュ「俺が?」

シャーリー「そうだよ。人に任せちゃダメだよ」

ルルーシュ「そうか。確かにな。キングから動かなくてはな。いいだろう。少し待ってくれ」

ニーナ「(ルルーシュって変に真面目ですよね)」

シャーリー「(だねー)」

ルルーシュ「―――よし。改めて自己紹介をしよう!!二人も精一杯盛り上げてくれ!!」

シャーリー「ウォォォ!!!!」

ニーナ「イエーイ!!!ルルーシュぅ!!!」

ルルーシュ「フハハハハハ!!!!!皆の者!!!満を持して私の出番がやってきた!!!」

ルルーシュ「私の名はルルーシュ・ランペルージ!!!よろしく」

シャーリー「きゃー!!かっこいい!!!」

ニーナ「すてきー!!!」

ルルーシュ「趣味はチェス。今すぐ、君のハートにチェックメイト」

シャーリー「おぉ……」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 17:56:28.99 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「ふぅ……。まあ、こんなものか」

ニーナ「ごめんなさい。私、こういうのはダメ……」

シャーリー「私も……」

ルルーシュ「お前ら!!他人にやらせておいてそれはないだろ!!」

シャーリー「ルルーシュ、がんばったね。あれならきっと合コンも大丈夫だと思うよ?」

ルルーシュ「シャーリーもやれ!!ニーナもだ!!」

シャーリー「えぇ……」

ニーナ「できないよぉ」

ルルーシュ「俺だけ恥をかくのは御免だ!!」

シャーリー「器ちっさ」

ルルーシュ「なんだと?!」

ミレイ「はぁーい!たっだいまー!!連れてきたわよー!!」

スザク「あの……一体、何を?」

カレン「また下らないことですか?」

ナナリー「お兄様との合コンと聞いて飛んできました」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:00:18.81 ID:ykCZoDU50
リヴァル「じゃあ、早速始めましょうか」

ミレイ「男性陣はこっちの席。女性陣は反対側の席ね」

シャーリー「あぁ、緊張してきたー」

ニーナ「はぁ……」

カレン「もう……合コンって……」

ミレイ「あー、カレンはこっちじゃなくていいから」

カレン「はい?でも、女性陣はって……」

ミレイ「男が一人足りないのよ」

カレン「あたしに男役をやれってことですか?」

ミレイ「お願い!カレンしかいないのよぉ」

カレン「なんで……」

ニーナ「……」

カレン「なに?」

ニーナ「ううん……」

ルルーシュ「まあ、カレンの男役は適任だな」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:05:07.21 ID:ykCZoDU50
カレン「ルルーシュ君?どういう意味かしら?」

ルルーシュ「そのままだ」

スザク「ルルーシュ、合コンってどんなことをするんだい?」

ルルーシュ「顔の知らない数人の男女と会食をするだけだ」

スザク「へえ……。それって何が目的なんだ?」

ルルーシュ「まあ、簡単に言えば出会いだな」

スザク「そうか。友達を増やすためなのか」

ルルーシュ「ああ」

スザク「でも、もう友達ばかりだけど」

ルルーシュ「これは練習だ。初対面という設定でやるんだろ」

スザク「そうか。つまり、ルルーシュとも今日が初めての出会いってことでいいのか」

ルルーシュ「その辺は自由でいいんじゃないか?」

リヴァル「それ面白そうだな。じゃあ、今はみんな初顔合わせってことで」

カレン「はぁ……」

ナナリー「では、今日はお兄様と私は兄妹ではない。ということですね。ふふ」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:08:56.78 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「まあ、そうなるな」

ナナリー「それじゃあ、お兄様のこと、ルルーシュさんって呼んでもよろしいですか?」

ルルーシュ「な……」

ナナリー「ダメですか?」

ルルーシュ「いや。構わない。ナナリーの好きにするといい」

ナナリー「はいっ」

ミレイ「ではー、合コン幹事のリヴァルさん!!」

リヴァル「俺?!」

ミレイ「早速、初めてください」

リヴァル「そこは会長でしょう」

ミレイ「私、合コンなんてしたことないもーん」

リヴァル「はぁ?!」

ミレイ「だから、お、ね、が、い」

リヴァル「ああ、もう!!分かりました!!じゃあ、俺が仕切らせてもらいます!!」

シャーリー「がんばれー」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:15:37.91 ID:ykCZoDU50
リヴァル「えー、堅苦しい挨拶は抜きにして!!まずは……かんぱーい!!」

ミレイ「いえーい!盛り上がっていこーぜー!!」

シャーリー「あの、会長。酔ってるんですか?」

ミレイ「まだ、自己紹介が済んでないでしょー?私とあなたは初対面っ」

シャーリー「は、はぁ……」

リヴァル「では、僭越ながらこの俺から自己紹介をさせていただきます!!」

リヴァル「名前はリヴァル・カルデモンドです!!好きなタイプの女性は年上の人です!!」

ミレイ「やったー!!」

ニーナ「え?」

シャーリー「そんなこと言うの?!」

ルルーシュ(不覚……!!!誕生日や趣味以外のことを言わないとだめだと?!)

リヴァル「次は君だ!!」

スザク「はい。自分はブリタニア軍所属枢木スザク准尉です!!女性のタイプでいうなら元気で笑顔の似合う人がいいです」

ミレイ「やったー!!私、モッテモテー!!!」

シャーリー「会長、それ盛り上げようとしてるんですか?」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:20:15.30 ID:ykCZoDU50
スザク「次は君だよ」

カレン「え、ええ……」

ニーナ「あ……」

カレン「えーと……カレン・シュタットフェルトです。好きなタイプの人は……自分の意思をしっかりと思ってる人かな?」

ミレイ「また私のことだー!!」

シャーリー「会長、違いますよ!!」

カレン「はい」

ルルーシュ「……いいだろう。練習の成果をみせてやる」

カレン「練習?」

ルルーシュ「フフフハハハハハ!!!!私の名はルルーシュ・ランペルージ!!!趣味はチェス!!今日はみなさんのハートと言う名のキングにチェックメイトしてみせます」キリッ

ミレイ「……」

シャーリー「……」

ニーナ「……」

ナナリー「はいっ!お願いします!!」

ルルーシュ「ありがとう」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:26:38.34 ID:ykCZoDU50
リヴァル「では、女性陣の自己紹介を」

ミレイ「はぁーい。えーと、ミレイ・アッシュフォードです。ニックネームは会長!結構なお金持ちです。よろしくー」

シャーリー「うわっ。性格、わる」

ミレイ「はい。次は貴方ね」

シャーリー「え、えーと……シャーリー・フェネットです。す、好きなタイプは……何を考えているのかよく分からない……人……」

スザク「変な人がいいってことか」

シャーリー「ち、ちがいます!!」

スザク「あれ?そうなの?」

リヴァル「どんどん行きましょう」

ニーナ「……えっと……ニーナ・アインシュタイン……です……。す、好きなタイプは……優しい人……」

カレン「ふーん」

ニーナ「……」モジモジ

カレン「ん?」

ナナリー「ナナリー・ランペルージです。好きな男性のタイプは背が高くて家事全般ができて優しくていつも私のことを気遣ってくれるお兄様……じゃ、なくてそんな人がいいです」

リヴァル「はぁーい、ありがとう!では、質問タイムといきましょー!!」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:33:33.56 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「質問タイム?」

リヴァル「男性陣から女性陣に、あるいはその逆。全体に投げかける質問だよ」

スザク「じゃあ、はい」

リヴァル「はい、スザクくん」

スザク「みなさんとても魅力的ですが、今まで付き合ってきた男性はいるのでしょうか?」

ミレイ「いませーん。新品です」

リヴァル「マジで?!」

ミレイ「なんであんたが食いつくのよ」

シャーリー「わ、私も……いません」

ニーナ「ないです」

ナナリー「私もありません。生涯においてこの身を捧げるのはお一人しかいないと思っていますから」

スザク「なるほど、ありがとうございます」

ミレイ「じゃあ、男性陣の女性遍歴をおしえてくださーい」

ルルーシュ「……!!」

カレン「……あたしはないけど」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:38:54.54 ID:ykCZoDU50
リヴァル「お、おれも……」

ミレイ「なーんだ。そうなの?」

ルルーシュ「まぁ、この中でそんな特異な経歴を持っている奴なんて―――」

スザク「僕は昔、付き合っていた女性が一人います」

ルルーシュ「なにぃ?!」

ミレイ「うっそ!?ほんとぉ?!」

シャーリー「えー?!だれだれ?!」

カレン「意外ね」

スザク「そうかな。17歳だし、別に不思議はないと思うけど」

ルルーシュ「き、貴様……!!どこの誰とだぁ!?」

スザク「とある任務で大怪我を負ったときに、その場にいた女性に介抱されてね。その流れで……色々……ありました」

ミレイ「わお」

シャーリー「いやぁ……スザクくん……そうだったのぉ……」

スザク「でも、ルルーシュもそれぐらいあるだろ?」

ルルーシュ「あ、ああ……当然じゃないか……ふふ……」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:44:20.21 ID:ykCZoDU50
スザク「だよね。僕だけが特別かと思ってしまったよ」

ルルーシュ「スザク……おのれぇ……!!」ギリッ

シャーリー「あの!!じゃあ、経験のある二人に訊きたいんですけど……」

スザク「なんだい?」

ルルーシュ「……」

シャーリー「キ、キスしたこともありますか?!」

スザク「あるよ」

シャーリー「?!」

ミレイ「スザクくん……余裕があるわね」

ルルーシュ「俺も……ある」

シャーリー「えぇぇぇ?!」

リヴァル「ルルーシュぅ!!嘘吐くなよぉ!!!」

ルルーシュ「ある!!嘘ではない!!キスぐらいある!!」

カレン「ナナリーとは無しよ?」

ルルーシュ「ち……違うな!!間違っているぞ!!!」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:49:34.82 ID:ykCZoDU50
ナナリー「ルルーシュさん、落ち着いてください。みなさんも初対面の人の言葉を疑うなんてダメですよ?」

ミレイ「そうね。反省、反省」

スザク「というか、キスぐらい普通じゃないのか?」

リヴァル「……」

ルルーシュ「そ、そうだな……普通だな……」

カレン「キスぐらい、なんぼのもんじゃい」

シャーリー「カレンもあるの?!」

ニーナ「だ、誰と?」

カレン「え……えーと……年上の男性」

ミレイ「……この生徒会……経験豊富な奴がこんなにもいたなんて……不覚……!!」

シャーリー「はは……は……ルル……そうなんだ……」

リヴァル「どこのどいつとキスしたんだよぉ!!」

ルルーシュ「誰でもいいだろ!!この場でいう必要はない!!!!」

ナナリー「うふふふ……ふふふふ……あははは……」

ミレイ「ねー、惨めになるから次いこ、次」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 18:56:40.74 ID:ykCZoDU50
リヴァル「そ、そうですね……では、ブレイクターイム!!席替えして、特定の人と仲良くなりましょう!!」

シャーリー「席替え?」

リヴァル「そう。気になる人の隣にいくチャーンス!!」

ミレイ「なるほど!!」ガタッ

シャーリー「おりゃぁぁぁ!!!!」ダダダッ

ルルーシュ「さてと。俺は勿論……ナナリーの隣に……」

ナナリー「ルルーシュさーん♪」

ルルーシュ「ナナリー」

スザク「―――ナナリー。僕と話さないかい?」

ナナリー「え……」

スザク「ダメかな?」

ルルーシュ「スザァァァク!!!貴様は何故邪魔ばかりする!!!」

スザク「ルルーシュゥゥゥ!!僕だってナナリーの隣がいいんだ!!!」

ルルーシュ「貴様さえいなければ!!!」

スザク「お前がいるから!!!」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:00:24.08 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「ナナリーは渡さない!!」

スザク「ナナリーは譲らない!!」

ナナリー「や、やめてください……」オロオロ

カレン「なにやってんだが……」

ニーナ「あの」

カレン「ん?ニーナ、どうしたの?」

ニーナ「話さない?」

カレン「いいわよ。余りモノ同士、仲良くしましょ?」

ニーナ「うん……する……」

ミレイ「あちゃー……こりゃ、ルルーシュの隣は無理そうね……」

リヴァル「会長。隣、いいでしょうか?」

ミレイ「いいけど、何も出ないわよ?」

ルルーシュ「じゃんけん、ポン!!!」

スザク「よし!!勝った!!!」

ルルーシュ「くっそぉぉ!!!ナナリィィィ!!!!」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:05:42.30 ID:ykCZoDU50
ナナリー「ルルーシュさーん!!」

スザク「ナナリー、こっちに来るんだ!!」

ナナリー「いやです!!私は!!私はぁ!!」

ルルーシュ「ナナリィィ!!!」

シャーリー「あのぉ……ルルー?」

ルルーシュ「シャーリー、俺でよければ話さないか?」

シャーリー「うんうん」

ルルーシュ「とは言っても、普段から会っているしな。今更なにを話せばいいのか」

シャーリー「……ルルーシュさん」

ルルーシュ「な……?!」

シャーリー「ほ、ほら、今日は初めての出会いだし……」

ルルーシュ「そうだったな。俺のことはルルって呼んでくれても構わないよ、シャーリーさん」

シャーリー「わ、わたしも……シャーリーでいいよ?」

ルルーシュ「そうか。じゃあ、シャーリーと呼ぶよ」

シャーリー「うん」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:10:40.10 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「普段は何を?」

シャーリー「あ、えと……私、水泳部に所属しているんです。だから、水泳を……少し」

ルルーシュ「なるほど。だから体が整っているのか」

シャーリー「え?!」

ルルーシュ「どうした?」

シャーリー「変なところみないで!!」

ルルーシュ「ああ、そんなつもりはなかったんだが。すまない」

シャーリー「……」

ルルーシュ「いや、でも。君が魅力的に見えるのはきっと水泳部で鍛えているからなんだろうな」

シャーリー「あ、ありがとう!!」

ルルーシュ「どういたしまして」


ミレイ「シャーリー、可愛いじゃない」

リヴァル「会長、俺とも話を……」

ミレイ「だから、何も出ないって言ったでしょ?」

リヴァル「言葉もでないんすか……?!」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:15:28.68 ID:ykCZoDU50
ナナリー「……」

スザク「ナナリー、何か飲む?」

ナナリー「結構です」

スザク「ナナリー、君を一目見たときからいいなって思ってたんだ」

ナナリー「……」

スザク「君を大事にしたい」

ナナリー「どうせ、他の女性にも同じ事を言っているのでしょう?」

スザク「そんなことない!!君だけだ!!」

ナナリー「過去の女性のことは清算されたのですか?!」

スザク「した!!もう君だけだ!!」

ナナリー「信じられません!!いつも、いつも……スザクさんはそうやって嘘を吐くんです……」

スザク「ナナリー!!僕は本気だ!!」


カレン「何、あの昼ドラマ……」

ニーナ「カレンさん……♪」ギュッ

カレン「ちょっと、ニーナ。抱きつかないでよ……」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:19:48.30 ID:ykCZoDU50
リヴァル「はぁーい!!シューリョー!!」

ミレイ「おわったー」

カレン「肩こるわー」

ナナリー「ルルーシュさん、次はご一緒しましょうね?」

ルルーシュ「ああ。こちらからもお願いしたい」

スザク「ナナリー……やっぱり、素敵だ……」

カレン「何が?」

ニーナ「また、カレンさんの隣、いいですか?」

カレン「え、ええ。どうせ、私の隣はいつでも空いてるから」

ニーナ「やった」

シャーリー「で、次はなにするのー?」

リヴァル「ふっふっふっふ……やっぱり、合コンといえば……」

ミレイ「いえばー?」

リヴァル「ゲームでしょー!!!ひゃっほー!!!」

ルルーシュ「ゲーム?何をするんだ?チェスか?」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:26:07.63 ID:ykCZoDU50
スザク「腕相撲かもしれない」

ニーナ「ツイスターゲームがいいな」

カレン「なんでもいいわー」

ナナリー「私もできるゲームでお願いしますね」

リヴァル「その辺はご心配なく……。まずは……」

ミレイ「定番の王様ゲーム!!」

ルルーシュ「王様ゲーム?」

スザク「なんですか?」

ナナリー「皆さんが一本ずつ籤を引いて、王様を選定するんです。そして、王様の命令は絶対です」

ルルーシュ「なんだ。それだけか」

シャーリー「でも、結構無茶な命令もできたりするから……」

スザク「恐ろしいゲームだね」

ルルーシュ(絶対遵守というわけか……)

リヴァル「はいはい。籤を引いてね。それぞれ番号が書いてあるから。王様って書いてある籤を引いた人は番号を指定して命令をしてくださーい」

ミレイ「これよ、これこれ。合コンはこうでなくっちゃ」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:31:55.54 ID:ykCZoDU50
リヴァル「では、引き終えたところで。―――王様だーれだ!!」

ナナリー「はいっ」

リヴァル「え?」

シャーリー「ホントに?!」

ナナリー「確認してもらえますか。きっと王様です。あ、私の場合は女王様でしょうか?」

シャーリー「ホントだ……ナナちゃんが王様……」

ルルーシュ(なんだ、ナナリーか……ならば無茶な命令が下されるわけがないな)

ナナリー「では、1番と4番の人」

ルルーシュ「俺だな」

カレン「あたしだ」

ナナリー「リヴァルさん」

リヴァル「はい?」

ナナリー「ジュースをコップに注いでください。お二人には恋人飲みをしてもらいます」

ルルーシュ「なんだそれは?」

カレン「恋人飲み?なにそれ?」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:37:27.82 ID:ykCZoDU50
シャーリー「恋人飲みって口が二つに分かれたストローで一緒のジュースを飲む奴?」

ミレイ「うわー」

スザク「へえ、そんな飲み方があるんだ」

リヴァル「はい、どうぞ」

ルルーシュ「……これを……二人で……?」

カレン「いや、おかしくない?だって、あたしは……」

ナナリー「王様の命令は絶対ですよ?」

ルルーシュ「……」

カレン「でも……」

ナナリー「あ、ごめんなさい。無理なら結構です」

カレン「え?本当に?」

ナナリー「その代わり、私はしますから」

ルルーシュ「そのほうがいいな。俺もカレンも幸せだ」

ナナリー「ふふふふ……あはははは……」

ミレイ「ストーップ!!!それは面白くないっ!!!」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 19:44:45.42 ID:ykCZoDU50
ナナリー「え……」

ミレイ「それってつまり、無茶な命令は聞かなくてもいいってことでしょ?しかもナナリーが請け負うなんてなんの面白みもなーい」

ナナリー「でも、無理なら女王様の私が責任をもって代わりに……」

ミレイ「それだと根本的な王様ゲームのルールが覆っちゃうでしょ?」

ナナリー「……」

ミレイ「ほらほら、ルルーシュとカレンは恋人のように顔を近づけて飲む飲む」

ルルーシュ「ちぃ……一度吹きかけた神風が……」

カレン「じゃあ……」

ルルーシュ「いくぞ」

カレン「息、しないでよね」

ルルーシュ「無茶を言うな」

カレン「なら、せめて目を瞑って」

ルルーシュ「分かっている……」

カレン「んっ……ぅ……」

ルルーシュ「んっ……」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:10:18.07 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「―――終わったぞ」

カレン「はぁ……疲れた……」

シャーリー「いいなぁ……」

ミレイ「じゃあ、次いってみよー」

リヴァル「はーい」

ニーナ「カレン、大丈夫?」

カレン「え?あ、ああ、うん……」

スザク「ルルーシュ、顔が赤いけど、どうしたんだ?熱でもあるのか?」

ルルーシュ「黙れ!!」

ナナリー「……」

リヴァル「じゃあ、引いてくれ」

ミレイ「今度こそー」

リヴァル「はい、ナナリー」

ナナリー「どうも……」

ナナリー(王様と書かれた籤は……あ、これですね)


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:13:34.96 ID:ykCZoDU50
リヴァル「王様だーれだ!!」

ナナリー「はい」

ミレイ「また?!」

ルルーシュ「ナナリーか……」

スザク「ナナリー、すごい籤運だね」

ナナリー「手触りで分かりますから」

ニーナ「手触り?」

ナナリー「では、2番と3番のかた」

ルルーシュ「俺か」

スザク「僕だ」

ナナリー「……!!」

シャーリー「うわー、どんなことするんだろう……」

ミレイ「清き乙女としては健全な命令を期待するわね」

スザク「なんでも言ってくれ、ナナリー」

ナナリー「え……えーと……そうですね……」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:23:01.60 ID:ykCZoDU50
カレン「抱き合って、愛してるってお互いに言うのは?」

ミレイ「それいい」

シャーリー「けってーい」

ルルーシュ「おい!!決めるのはナナリーだろうが!!」

ナナリー「では、お二人が……」

リヴァル「二人が……?」

ニーナ「……」

ナナリー「アドリブでお芝居してください」

スザク「芝居?」

ルルーシュ「内容は?」

ナナリー「スザクさんがルルーシュさんの最愛の人(ナナリー)を殺してしまう。でも、それには理由があったのです。二人は亡くした愛する人に想いの丈を叫びながら、大喧嘩します」

ナナリー「最後はお互いを認め合って、抱き合って終わりです」

ルルーシュ「なんだそれは……」

スザク「いやに具体的だ」

ミレイ「はいはい。王様の言うとおりにする!!」


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:28:59.95 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「じゃあ、俺は……」

スザク「ここで僕が……」

ミレイ「やってるやってる」

ナナリー「どんなものになるのか楽しみですね」

リヴァル「長くなりそうだし、先に次の王様決めときましょうか」

カレン「そうねー」

シャーリー「うん。ルルとスザクくんの分は私が引くから」

リヴァル「―――じゃあ、王様だーれだ」

ナナリー「はい」

シャーリー「また、ナナちゃん?!」

ミレイ「なんかズルしてない?」

ナナリー「いえ。何もしていません」

ミレイ「なら、いいけど。で、何をするの?」

ナナリー「今度は好きな人に愛の告白してもらいます。5番の人が」

シャーリー「……」

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:34:53.78 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「よし。できたぞ」

スザク「あれ、みんなどうしたの?」

リヴァル「いや、なんでもない」

ミレイ「クオリティの低いもの見せたらただじゃおかないわよ」

ルルーシュ「タダで見ているくせに……」

カレン「はやくー」

ナナリー「楽しみですね」

シャーリー「ルルー、スザクくーんがんばってー」

スザク「できる限りのことはする」

ルルーシュ「まあ、見ていろ」

ニーナ「二人とも舞台映えするから、何をやっても見れそう」

ミレイ「そうね。リヴァルー、飲み物とポップコーン」

リヴァル「ポップコーンはありませんよ」

ルルーシュ「では、ルルーシュとスザクの愛の劇場を始めよう」

ナナリー「……」パチパチパチ

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:44:18.71 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「お前がナナリーを……殺したのか……?」

スザク「ああ。僕が殺した」

ルルーシュ「何故だ!!何故!!!スザァァク!!!!」

スザク「ナナリーは君を愛しすぎた!!君とは絶対に結ばれることはないとわかっていたのに!!!」

ルルーシュ「ならば、貴様がナナリーを幸せにすればよかっただけだろうが!!!殺す必要などなかったはず!!!」

スザク「君と一緒にいられないなら死んだほうがマシだと言った……だから、僕は……僕は……!!」

ルルーシュ「スザァク!!!俺がどれだけナナリーを愛していたのか知っているはずだぁ!!!」

スザク「ルルーシュゥゥ!!僕がどれほどナナリーを好きだったのか教えただろ!!」

ルルーシュ「貴様ぁ!!!」

スザク「僕はもう……ダメだ……僕は……この手を血で染めた……愛した人の血で……」

ルルーシュ「スザク……俺はお前を許すことはできない……。だが!!死ぬな!!お前はナナリーを殺した分だけ生きなければならない!!死ぬことは罪滅ぼしにはならない!!!」

スザク「この僕に生きろといってくれるのか……?どうして?!僕はナナリーを殺したんだぞ!!」

ルルーシュ「生きろ!!!生きて俺に尽くせ!!それがナナリーを手にかけた貴様への罰だ!!!」

スザク「ルルーシュ!!!これからは君のために生きよう!!!好きだ!!」ギュッ

ルルーシュ「スザァァク!!!これからは俺のために生きろ!!!愛している!!」ギュッ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 20:50:22.94 ID:ykCZoDU50
シャーリー「うわ……」

ナナリー「素敵です。表情までも伝わってきます」

ミレイ「拍手しにくい」

カレン「うんうん」パチパチ

ニーナ「素晴らしい」パチパチ

リヴァル「……」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「スザァク……」

リヴァル「おい!!もういいだろ!!」

ルルーシュ「そうか。如何だったかな?」

スザク「即興にしては良く出来ていたと思うけど」

ミレイ「まあ、真に迫るものはあったかな」

ルルーシュ「まぁ、この程度は容易い」

スザク「途中から本当にルルーシュが襲い掛かってきそうで怖かったよ」

ルルーシュ「最愛の人を殺されたとなればあれぐらいにはなる」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:03:48.69 ID:ykCZoDU50
ナナリー「お兄様……その一言が聞きたかったのです」

ルルーシュ「こら、ナナリー?違うだろ?」

ナナリー「あ、そうでしたね。ルルーシュさん」

スザク「えっと、もう次はどうするんだ?」

ナナリー「もう決まっています。五番の人が好きな人に愛の告白をしていただきます」

ルルーシュ「五番って誰だ?」

ミレイ「……ルルーシュ」

ルルーシュ「……え?」

シャーリー「ごめん、ルル。ルルが五番なの……」

ルルーシュ「なんで俺ばかりが……!!」

スザク「ルルーシュもナナリーもすごい籤運だね」

ナナリー「では、ルルーシュさん。お願いしますね」

ルルーシュ「……」

カレン「ナナリーは無しね」

ナナリー「なんでですか?私は今は赤の他人のはずです。告白されるチャンスは平等でなくてはいけません」


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:10:11.32 ID:ykCZoDU50
ミレイ「でも、ナナリーだと簡単だしね」

ナナリー「わ、私に告白するほうがむしろ難しいはずです!!」

カレン「そう?」

ニーナ「……」

シャーリー「どうする?」

ルルーシュ「……しかし……」

リヴァル「(おい、ルルーシュ。まさか妹に逃げるなんてセコい真似しないよな?)」

ルルーシュ「(ナナリー以外に誰がいる!!)」

スザク「(ルルーシュ、いくら赤の他人を演じているといっても妹であることは間違いないんだ!!ナナリーに愛の告白なんてあってはならない!!)」

ルルーシュ「ぐっ……」

ナナリー「さあ、ルルーシュさん」

ミレイわ、私でもいいけどねー」

カレン「あたしは男役だからなし」

ニーナ「私も……困るから、なしで」

シャーリー「ルル……」


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:17:41.47 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「分かった……」

リヴァル(会長以外なら誰でもいい!!)

スザク「ルルーシュ……」

ナナリー「ふふふ……」

ミレイ「……」ソワソワ

シャーリー「怖い……怖いよ……」

ルルーシュ「スザク!!」

スザク「え?!」

ミレイ「にゃー?!」

ナナリー「お兄様!?」

シャーリー「予想外すぎる!!!」

カレン「おっ」

ニーナ「素敵」

スザク「ルルーシュ……分かっているのか?!僕は……僕は……!!」

ルルーシュ「……電話を貸せ」


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:30:31.75 ID:ykCZoDU50
スザク「で、電話……?」

ルルーシュ「ああ」

スザク「誰にかけるんだい?」

ルルーシュ「……だ」

スザク「そんな!!ルルーシュ!!」

リヴァル「どうした?」

カレン「何をもめてるのよ?」

ルルーシュ「この場を乗り切るためだ」

スザク「そこまで……」

ルルーシュ「早く」

スザク「ちょっと待ってくれ……」

ルルーシュ「……」

ナナリー「ルルーシュさん?さぁ、どうぞ?」

ルルーシュ(悪いな、ナナリー。ここでお前を選べば……全てが終わる……気がする。あとでゆっくりとお前とは愛と説こう)

スザク「―――ルルーシュ、繋がったよ」


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:38:41.69 ID:ykCZoDU50
ミレイ「電話……?」

シャーリー「ルル……誰に……?」

ルルーシュ「……私です」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「ずっと好きでした。貴方のことが」

カレン「ちょっと!誰にかけたの?クラスメイト?」

ルルーシュ「嘘ではない。これは本当の告白……ええ、そうです」

リヴァル「スザク、ルルーシュの奴、誰と話してるんだ?」

スザク「それは……」

ニーナ「……ユーフェミア様の声」

ミレイ「え?」

ニーナ「電話からユーフェミア様の声がした!!」

シャーリー「ルル!!それって!!」

ナナリー「ユーフェミア……姉様……?」

スザク(ルルーシュ、それはなんの解決にもならないよ。その場しのぎで乗り越えられるほど、甘い状況じゃないんだ!!)


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:47:36.67 ID:ykCZoDU50
ユフィ『あのぉ……』

ルルーシュ「はい」

ユフィ『お気持ちは嬉しいですけど……』

ルルーシュ「なに。気にしなくてもいい。どうしても告白をしなければならない状況になって、それで貴方を選んだだけですからね」

ユフィ『いえ。そうではなくて……』

ルルーシュ「なんですか?」

ユフィ『嘘つきの声ですね』

ルルーシュ「……!」

ユフィ『あなたが私のことを好きであるはずがない。だって、恨んでいるのでしょう?……スザクに代わって下さい』

ルルーシュ「待ってくれ!!俺は……!!」

ユフィ『ルルーシュ。私、嘘つきは嫌いです。それに合コンに参加していない私に逃げるのは卑怯です』

ルルーシュ「な……」

スザク「―――ユーフェミア様?あの……」

ユフィ『スザク?お友達に言ってあげてください。貴方にはきちんと好きだと言える相手がいるはずだ、と』

スザク「……イエス、ユア・ハイネス」


206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 21:57:06.13 ID:ykCZoDU50
ニーナ「ユーフェミアさまぁ!!!私です!!!ニィィィナです!!!!」

ユフィ『うるさっ』

ブツッ

ニーナ「ユーフェミア様!!?ユーフェミアさまぁぁ?!もしもしぃぃ?!」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「俺は見透かされていたのか……ふふふ……滑稽だな……」

スザク「いや、君に代わる前に僕が全部伝えただけだ。この状況を。だから、ユーフェミア様は察してくれたんだろう」

ルルーシュ「スザァク……!!」

ミレイ「んー……ルルーシュ?そこまで告白する相手に困窮しているの?」

シャーリー「も、もういいじゃないですか!!ルルは告白したんですから!!」

ナナリー「まだ終わってません。そもそも今のはルール違反です。ルルーシュさんは告白をするべきです。私に。ここで。全員に見せ付けるが如く」

リヴァル「そうだよな……。いくらなんでも皇女様はないな」

カレン「ニーナ?大丈夫?」

ニーナ「カレぇぇン……ぐすっ……」ギュッ

カレン「よしよし」ナデナデ

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:08:05.36 ID:ykCZoDU50
スザク「ルルーシュ。どうして逃げるんだ」

ルルーシュ「逃げる……?」

スザク「ナナリーもユーフェミア様も君にとってはただの逃げ場所だ。嫌なことを全て飲み込んでくれる、心地の良い場所だ」

ルルーシュ「それの何が悪い!!そこに安心を求めるのは人間の性だ!!」

スザク「君は卑怯だ!!」

ルルーシュ「なんだと?!」

スザク「そうやって今を求めている!!今を捨てようとしない!!今を保身している!!」

ルルーシュ「違うな!!間違っているぞ!!俺は明日を守る為に今を犠牲にした!!」

スザク「そんなことはない!!明日に生きるなら、今を変えないでどうする?!」

ルルーシュ「変える事で明日を迎えられないかもしれない!!」

スザク「それが逃げているというんだ!!今を勝ち取れ!!でなければ明日なんてこない!!今日を繰り返すだけだ!!!」

ルルーシュ「スザク……!!ならば、問う!!俺はどの明日を選べばいいんだ!?どの未来も俺にとっても相手にとっても破滅しかまっていない!!」

スザク「そんなことはない!!少なくとも君の全てを受け入れてくれる人がいるじゃないか!!!」

ルルーシュ「誰だというつもりだ!!ナナリーか?!」

スザク「僕の話を聞いていたか!?ルルーシュぅぅぅ!!!!」


233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:16:15.68 ID:ykCZoDU50
リヴァル「お、おい……喧嘩はやめろよ」

ミレイ「そうよ!!落ち着いて!!」

シャーリー「あぁ……」

ナナリー「ルルーシュさん。いつでも準備はできていますよ」

ニーナ「怖い……」ギュッ

カレン「そうね」ナデナデ

ルルーシュ「スザク……誰だ……言ってみろ……。俺の全てを受け止めてくれるのは……誰だ!?」

スザク「君だって分かっているはずだ……。その相手が誰なのかは」

ルルーシュ「分からないから訊いている」

スザク「素直になるんだ。ルルーシュ。心を落ち着かせて、一番最初に浮かんだ顔がその相手だ」

ルルーシュ「……」

ナナリー(ナナリー、ナナリー、ナナリー)

ルルーシュ「やはり、ナナリーの顔しか……」

スザク「そんなことはないはずだ!!真面目にやるんだ!!」

ルルーシュ(ナナリーのあとは……C.C.と咲世子が真っ先に浮かぶぞ……しかし、雰囲気的に今、この場にいる誰かではないと行けないんだよな……)

244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:23:28.65 ID:ykCZoDU50
シャーリー「ルル!!もういいよ!!無理しないで!!」

ルルーシュ「?!」

ミレイ「そこまで悩まれるとねえ……。強引に選んでもらっても気分よくないし」

カレン「もういいじゃない。ユーフェミア様が好きってことで」

ニーナ「ルルーシュもなんだ……でも、もういいかも……」ギュッ

カレン「は?」

ニーナ「遠くのユーフェミア様より近くのカレン……」

カレン「ニーナ!?」

ルルーシュ「……そうか……そうだったのか……」

スザク「ルルーシュ、やっと気づいたんだね?!」

リヴァル「俺じゃ、ねえよな?」

ルルーシュ「お前だったんだな……シャーリー?」

シャーリー「うぇ?!」

スザク「違う!!そうじゃないだろ!!!ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「だが、4番目に浮かんだ顔はシャーリーだった!!これをどう説明する?!」

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:28:17.78 ID:ykCZoDU50
シャーリー「4番目ってなに?!」

スザク「ルルーシュ!!間違った方法で得た結果に価値なんてない!!!」

ルルーシュ「いや。誰がなんと言おうと、この場ではシャーリーを選ぶ!!」

シャーリー「えぇぇ?!なんでぇぇ?!」

ナナリー「……っ!!!」ウィィィン!!!!

シャーリー「きゃぁ?!ナナちゃん!!車椅子で突っ込んでこないで!!危ない!!」

スザク「ルルーシュ……どうして……どうして気がつかないんだ!!」

ルルーシュ「何にだ!!」

スザク「君のことをこんなにも想っているのに!!」

ルルーシュ「……会長か?!」

ミレイ「え……」

スザク「違う!!」

ルルーシュ「カレンか?!」

カレン「いやいや。ありえないから」

ルルーシュ「じゃあ……誰だ!?シャーリーでも会長でもカレンでもないなら!!誰だ?!」


267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:37:54.19 ID:ykCZoDU50
スザク「ニーナだ!!」

ニーナ「カレン……え?」

ルルーシュ「ニーナ……だと?」

ニーナ「……なんで?」

ミレイ「ニーナが?!」

ナナリー「ニーナさん……?」グリグリ

シャーリー「いたい!いたいよ!!ナナちゃん!!私の足、車輪の下敷きだよぉ!!」

スザク「思い返してみるんだ!!ニーナはずっと影で君のことを見ていたはずだ!!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(そういえばニーナ、普段は騒いだりする性格ではないのに。俺と合コンの練習をしたとき、すごくはしゃいでくれた)

ルルーシュ(あんなニーナは見たことが無い)

ルルーシュ(あれは全て……俺のためだったのか……。俺のことが……)

ニーナ「あの……」

スザク「僕は知っている!!ニーナがルルーシュを見るとき、いつも顔を赤らめていたことを!!!」

リヴァル「それ、すべての男性に対してニーナはそういう反応するってだけでさぁ……」


275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:43:43.01 ID:ykCZoDU50
スザク「ルルーシュ!!どうしてニーナの秘めた想いに気づいてあげられないんだ?!」

ルルーシュ「……ニーナ……」

ニーナ「違う……」

スザク「ルルーシュ……素直になるんだ。君にはニーナしかいない」

ルルーシュ「そうだったのか」

ニーナ「……」

ルルーシュ「ニーナ……」

ニーナ「は、はい……」

ルルーシュ「すまない」

ニーナ「……はい?」

ルルーシュ「どうしても俺の心にはシャーリーの顔が4番目なんだ。だから、ニーナの想いには応えることはできない」

ニーナ「よかった……。私もごめんなさいするつもりだったから」

シャーリー「ルル……」

ナナリー「……」グリグリ

シャーリー「あぎぃ……?!」


283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:49:44.72 ID:ykCZoDU50
スザク「ルルーシュ……!!」

ルルーシュ「悪いな、スザク!!」

スザク「君という男は……!!」

ルルーシュ「この合コンで俺は自分の気持ちを知った。俺の心にあるのはニーナではなく、シャーリーであることにな!!」

スザク「勝手にしろ!!どうなってもしらないぞ!!」

ルルーシュ「そのつもりだ。シャーリー」

シャーリー「いたた……なに?」

ルルーシュ「お前をテイクアウトする」

シャーリー「へぇぇ!?」

ミレイ「合コンってそんなことできるの?!」

リヴァル「おい、ルルーシュ。それは解散してからだろ」

ルルーシュ「カップルが成立してしまえば後のことなど、二人にとっては不毛な時間だろう?」

リヴァル「そうかもしれないけど。一応、最後まで参加してくれないとダメなんだって。お前、合コンのこと何もわかって無さすぎ」

ルルーシュ「そうだったのか。悪かった。では、その流儀に則ろう」

ナナリー「……」


290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 22:55:15.56 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「シャーリー」

シャーリー「ルルぅ……本当に私でいいの?」

ルルーシュ「いいに決まっているだろ?」

シャーリー「ありがとう……」

スザク「くっ……ルルーシュ……!!」

カレン「もしかして、シャーリー狙ってたの?」

スザク「そ、そんなことはない!!」

カレン「ふーん」

ニーナ「カレン……私をお持ち帰りして……くれない?」

カレン「ゴメン。あたし、そっちの趣味ないから」

ニーナ「……」

リヴァル「えー、では、もう消化試合だけど。最後のゲームをして締めたいと思います」

ミレイ「最後のゲーム?何するの?」

リヴァル「まあ、これも恒例なんだけど。ポッキーゲームを」

スザク「なんだい、それ?」


299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:02:01.25 ID:ykCZoDU50
ナナリー「んー。んー」

ルルーシュ「ナナリーがスティック菓子を咥えているな」

リヴァル「要するに二人が両端を咥えて食べていけばいいだけ」

ルルーシュ「ナナリーがするのか」

ナナリー「おにいふぁま~」

リヴァル「どうする?ご指名みたいだけど」

ルルーシュ「籤でいいだろ。何を言っている。ナナリーにそのような下劣な行為をさせることはできない」

ニーナ「ルルーシュ、ちょっと」

ルルーシュ「どうした?」

ニーナ「(ナナリー、手触りで籤に何が書いてあるのかわかるみたい。だから、籤にしてもきっとナナリーが自分のいいようにしちゃうと思う)」

ルルーシュ「(では、俺が選ばれ続けたり、ナナリーがずっと王様だったのは……)」

ニーナ「(うん。ナナリーが操作した結果のはず)」

ルルーシュ「(いくらナナリーといえどもそれはフェアじゃないから看過はできないな。よし……)」

ルルーシュ「スザク、籤を」

スザク「いいよ」


305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:11:43.33 ID:ykCZoDU50
ミレイ「ルルーシュ?何してるの?」

ルルーシュ「これでいい。―――ナナリー。籤を引くぞ」

ナナリー「ふぁーい」

スザク「どれが当たりなんだい?」

ルルーシュ「籤に名前が書いてある。書かれた名前の者とゲームを行う」

カレン「自分のを引いたら?」

ルルーシュ「黙って菓子を食えば良い」

ミレイ「なんか寂しいわね」

ナナリー(うーん……これはスザク……こっちはシャーリー……じゃあ……ルルーシュ!!あった!)グイッ

ナナリー(ん?)

シャーリー「……これにしよっと」

ナナリー「シャーリーさん、この籤は私が手にしたものです」

シャーリー「あ、うん……ごめん」

ナナリー(これで……お兄様との濃厚なキスが……)

リヴァル「じゃあ、見てみましょう!!せい!!」


312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:19:24.33 ID:ykCZoDU50
ナナリー「やりました!!私とルルーシュさんです!!」

ルルーシュ「ナナリー、良く触ってみろ。今回の籤は二枚重ねになっている」

ナナリー「?!」

カレン「これ捲ったら本当の相手が出てくるのね」

ルルーシュ「そういうことだ」

ナナリー「……」ペラッ

ナナリー(ナ、ナナリー……?!)

ミレイ「あー、自分の名前だ」

リヴァル「うわ?!俺、スザクとかよ?!」

カレン「げ?!シャーリーと!?」

シャーリー「私はルルとだけど」

ルルーシュ「俺はカレンとだな」

スザク「僕はニーナとだ」

ニーナ「私は……リヴァル……?!」

ルルーシュ「三人以上でする場合は一人が二本咥えろ。それでいける」


317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:25:44.54 ID:ykCZoDU50
リヴァル「おい!!何いってんだ?!それだと二本咥えた奴が動けないだろうが!!」

ルルーシュ「何か不都合でもあるのか?」

リヴァル「いや……これはどっちが多く食べられたかを競うもので……」

ルルーシュ「二本咥えたものは受身となれ。残りの二人でどこまで食べられたか競えばいい」

リヴァル「マジかよ……」

ルルーシュ「できるだけ口の端で咥えるようにしろ」

シャーリー「誰が咥えるの?」

ルルーシュ「俺が咥える。止めたくなったらいつでもやめていいからな」

シャーリー「ルル……ありがとう」

カレン「早くしてよね」

スザク「じゃあ、ニーナが咥えて」

ニーナ「私に二人が迫ってくるの?!」

リヴァル「ちゃんと寸止めするって」

スザク「信じてくれ」

ニーナ「いぃぃ……!!!」

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:32:35.36 ID:ykCZoDU50
ミレイ「……」ポリポリポリ

ナナリー「おにいふぁまぁ……」

ミレイ「……」ポリポリポリ

シャーリー「じゃあ、行くね」

ルルーシュ「ああ」

カレン「……よーい……ドン」

シャーリー「んー……」ポリポリポリ

カレン「んんっ」ポリポリポリポリポリポリ

ルルーシュ(おい?!カレン!?)

シャーリー「なっ……!!このぉ……!!」ポリポリポリポリ

ルルーシュ(まて!!ここで加速してどうする?!)

カレン「んんっーー!!」ポリポリポリ

シャーリー「ふんーー!!」ポリポリ

ルルーシュ「やめ―――」

ミレイ「……いいよねえ、恋って」


331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:37:47.21 ID:ykCZoDU50
ニーナ「うぅぅ……うぅぅ……!!」

スザク「いくよ」

リヴァル「おう」

ニーナ「あぁぁぁぁ……」ガクガク

スザク「はっ!!」バクッ

ニーナ「ぎゃぁ!?」

リヴァル「あ、こら?!いっぺんに食べてどうするんだよ!?」

スザク「あ―――」

ニーナ「いやぁ!!」

スザク「……!!」チュッ

ニーナ「ふぐぅ……?!!?」

リヴァル「うわぁ?!ニーナァァァ!?」

スザク「んっ……っ……」ギュッ

ニーナ「んーーーー!?!?!?」

ミレイ「スザクくん!!ストーップ!!!」


335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:42:50.21 ID:ykCZoDU50
ニーナ「し、した……はいって……した……わ、たし……あぁ……」

リヴァル「ニーナ!?おい!!大丈夫か?!」

ミレイ「ちょっと!!何すごいキスしてくれてるの?!」

スザク「すいません。昔を思い出してしまって」

ミレイ「あ、あんな激しいことしてたの?」

スザク「はい」

ミレイ「そうなんだ……」

ニーナ「あぁ……いやぁ……また……私……イレヴンに……」ガクガク

ミレイ「ニーナ……」

ニーナ「もう男なんて嫌い!!」

スザク「そんな自信あったんだけど」

リヴァル「そういう問題じゃねえよ!!合コンで傷口抉るやつがあるかぁ!!」

スザク「ニーナ、すまない」

ニーナ「こっちにこないでぇぇ!!!!」

ミレイ「あーあ……」


341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:47:53.17 ID:ykCZoDU50
ルルーシュ「あっちは大変みたいだな」

シャーリー「ねえ、ルル?」

ルルーシュ「なんだ?」

シャーリー「4番目って……どういうこと?」

ルルーシュ「大事な人の順番だ」

シャーリー「好きとかそういうのじゃなくて?」

ルルーシュ「恋愛感情はまた別だ」

シャーリー「そうなんだ……よかった……」

ルルーシュ「ふふ……」

カレン「……」ギュッ

ナナリー「ルルーシュさん!!私はどうなるのですか?!!」ウィィィン!!!!

カレン「ぎゃぁ?!踏んでる!!足、踏んでるから!!!ナナリー!!」

ルルーシュ「ナナリーが1番に決まっているだろ?」

ナナリー「お兄様……」グリグリ

シャーリー「いだぁい?!」


347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:52:51.97 ID:ykCZoDU50
リヴァル「えー……では、色々ありました生徒会の練習合コンもこの辺でお開きにします」

ニーナ「うぅぅ……ぐすっ……うぅぅ……」

ミレイ「ニーナ、よしよし。今日は一緒に寝てあげるから」

ニーナ「おトイレも……」

ミレイ「うんうん。一緒に行ってあげる」

スザク「ニーナ……」

リヴァル「本当に大変でした。まあ、これで親睦が深められたら幸いです。では、解散」

シャーリー「ルル、このあとどっかいく?」

ルルーシュ「悪い。用事があるんだ」

シャーリー「じゃあ、しょうがないね」

カレン「ナナリー。なんてことするの!?」

ナナリー「……」

カレン「あたしは別にルルーシュのことなんて―――」

ナナリー「嘘つき」

カレン「!?」


350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/22(水) 23:58:27.80 ID:ykCZoDU50
~ルルーシュの自室~

ルルーシュ「今日は疲れた……。まぁ、シャーリーをテイクアウトできたし、十分だろう」

C.C.「チョコがあるぞ。いるか?」

ルルーシュ「いらない」

C.C.「ほら、口をあけろ」

ルルーシュ「あのなぁ……そういう疲れじゃ……」

C.C.「はい」

ルルーシュ「……うまいな」

C.C.「だろ?」

ルルーシュ「それより、何か着ろ」

C.C.「お前が着せてくれ」

ルルーシュ「俺に甘えるな」

C.C.「きーせーてーくーれー」バタバタ

ルルーシュ「はいはい……両腕をあげろ」

C.C.「私の脇で興奮するなよ?」



358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:03:47.37 ID:hs1ClsFE0
咲世子「ルルーシュ様、お食事の準備が整いました」

ルルーシュ「ありがとう」

咲世子「いえ」

ルルーシュ「……」

咲世子「なんでしょうか?」

ルルーシュ「いや……。咲世子さんもあの魔女も……違うなと思って」

咲世子「違う?何がでしょうか?」

ルルーシュ「……今度、確認してみないと」

咲世子「そうですか」

ルルーシュ「ナナリーとも少し違う……」

咲世子「ルルーシュ様。明日の夕食はご用意しなくてもよろしいようですね」

ルルーシュ「……そうだな。遅くなるかもしれない」

咲世子「では、そのように」

ルルーシュ「ああ。お願いします」

咲世子「畏まりました」


363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:09:38.75 ID:hs1ClsFE0
~翌日~

シャーリー「ルルー!!」

ルルーシュ「どうした?」

シャーリー「合コンのことすっかり忘れてたよぉ!!参加する?!」

ルルーシュ「しない」

シャーリー「やっぱりぃ?昨日の練習で嫌になっちゃった?」

ルルーシュ「違うな。間違っているぞ」

シャーリー「え?」

ルルーシュ「もう合コンをする必要がないんだよ」

シャーリー「どういうこと?」

ルルーシュ「新しい出会いなんて不要だ。今の俺にはな」

シャーリー「よくわかんないけど……」

ルルーシュ「……シャーリー」

シャーリー「なに?」

ルルーシュ「今日は二人きりで食事会をしよう。確かめたいことがあるからな」


368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/23(木) 00:14:38.82 ID:hs1ClsFE0
シャーリー「確かめるって、何を?」

ルルーシュ「俺と二人で食事をするのは構わないのか?」

シャーリー「なっ?!いや、構うけど!!今日はたまたま暇だったか、いいよって言うとしたの!!」

ルルーシュ「はいはい」

シャーリー「もうー!!ルルー!!!」

ルルーシュ「今晩、約束だ」

シャーリー「あ……はい……」

ルルーシュ「シャーリー?」

シャーリー「は、はい!なんでしょう?!」

ルルーシュ「―――今、わかった。俺の1番は、シャーリーだ」

シャーリー「え……?!なんの1番!?」

ルルーシュ「待っているからな」

シャーリー「ルルー!!―――ルル……もしかして……そうなのかなぁ……あはは……ルル、私も大好き……♪」

ナナリー「……!!!」ウィィィィン!!!

―――ドガッ!!!
                 END