1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:03:57.62 ID:zhVuFyzy0
C.C.「ふふっ、画面がバッキバキ!」

C.C.「……」

C.C.「関係~ないけど~♪」

C.C.「……」

C.C.「犯人は誰だ!!」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:05:48.92 ID:zhVuFyzy0
C.C.「くそっ、こんな時にルルーシュがいれば……!」

C.C.「……」

C.C.「どうにもならないかもな」

C.C.「ここは海の真っ只中、外部の人間の可能性はない」

C.C.「……」

C.C.「犯人は……この中にいる!」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:07:18.35 ID:zhVuFyzy0
C.C.「調査は時間をかけて行うもの」

C.C.「……」

C.C.「面倒だなあ」

C.C.「……よし」

C.C.「とりあえずめぼしい人間全員を集めてみるか」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:09:25.58 ID:zhVuFyzy0
一同「……」

C.C.「私の携帯が壊れていた」

C.C.「犯人はこの中にいると思われる」

C.C.「心当たりのある者は前に出ろ」

一同「……」

C.C.「……」

C.C.「あれ? いないのか?」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:11:31.78 ID:zhVuFyzy0
C.C.「おかしいな」

玉城「おいおい、まだこんな時間なんだぜ? 勘弁してくれよ!」

C.C.「うるさい」

玉城「かあーっ! ったく、ゼロの女とはいえ勝手すぎるぜ!」

C.C.「緊急事態だ」

星刻「……」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:13:48.50 ID:zhVuFyzy0
天子「ふわぁ……」

星刻「天子さま、大丈夫ですか?」

天子「うん、ちょっと眠いけど平気」

星刻「天子さま……」

天子「ふわぁ~あ……」

星刻「なんと……なんと健気な」

星刻「……そして」

星刻「アクビをする姿も愛らしい……!」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:16:38.08 ID:zhVuFyzy0
星刻(! いかん!)

星刻(天子さまの健康をお守りするのも私の務め……)

C.C.「むう……」

星刻(やむを得ん、か)

玉城「もう用件は終わったんだろ? とっとと開放してくれよ!」

星刻(……ふむ)

星刻「天子さま、決着をつけてきます」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:19:08.17 ID:zhVuFyzy0
星刻「犯人が自ら名乗り出るのを待っていたが、どうやらその気はないらしい」

C.C.「む? 何か知っているのか?」

星刻「ああ」

C.C.「それで、犯人は?」

玉城「ったく、とっとと言えってんだよ」

星刻「あいつだ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:21:15.26 ID:zhVuFyzy0
C.C.「なん……だと……?」

星刻「私の勘がそう告げている」

玉城「おい、おいおいおい待ってくれよ!?」

C.C.「……そうなのか?」

千葉「……えっ? わ、私!?」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:25:08.16 ID:zhVuFyzy0
千葉「待て、何故そうなる!?」

C.C.「……正直に言え」

千葉「知らないに決まってるだろう!」

星刻「だが、動機は十分だ」

千葉「ふん! そんなものあるわけないだろう!」

星刻「……そうかな?」

千葉「……何?」

C.C.「犯人はお前だ!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:27:14.46 ID:zhVuFyzy0
C.C.「……」

千葉「……」

C.C.「なあ、さっき星刻が言ったことは本当なのか?」

千葉「言うな!」

C.C.「ここには私とお前の二人しかいない」

千葉「……」

C.C.「全く、推理をするだけしておいて先に寝るとは、とんだ探偵だ」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:29:03.29 ID:zhVuFyzy0
C.C.「もしさっきの話が本当なら、罰は無くていいぞ」

千葉「だからそれはっ……!」

C.C.「……まさか、お前が藤堂のアドレスを知らないなんてなあ」

千葉「……」

C.C.「正直、驚いたぞ」

千葉「……うるさい」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:31:58.56 ID:zhVuFyzy0
千葉「第一、会って話せば済むことだろうが」

C.C.「いや、メールというのは案外楽しいものだぞ」

千葉「……」

C.C.「まさか私とゼロがメールしているのに嫉妬していたとはな……」

千葉「だから違うと言っているだろうが!」

C.C.「む? お前、藤堂とメールしたくないのか?」

千葉「……したい」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:34:56.88 ID:zhVuFyzy0
C.C.「よし、協力してやろう!」

千葉「何?」

C.C.「お前の携帯を貸せ」

千葉「……意味が分らん」

C.C.「え、わからないか?」

千葉「……」コクリ

C.C.「藤堂のアドレスを聞いてきてやる」

千葉「!?」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:37:18.56 ID:zhVuFyzy0
千葉「無理無理!」

C.C.「大丈夫大丈夫」

千葉「というか、何故そんなことをする!」

C.C.「ラクシャータに携帯を直してもらうまでの暇つぶしだ」

千葉「ひ、暇つぶし!?」

C.C.「そう」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:40:09.94 ID:zhVuFyzy0
千葉(藤堂さんのアドレス……欲しい)

C.C.「まかせろ」

千葉(しかし……)

C.C.「良い仕事するぞ」

千葉(この女に任せて平気なのか?)

C.C.「……」

千葉「ど、どうした?」

C.C.「いや、もう寝ようかな、と」

千葉「! 頼んだっ!」

C.C.「よし、頼まれた」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:43:23.42 ID:zhVuFyzy0
C.C.「そうと決まれば行こう」

千葉「ど、どこへ?」

C.C.「いや、藤堂の部屋だが……」

千葉「こんな時間に押しかけたら迷惑だろう!」

C.C.「?」

千葉「キョトンとするな!」

C.C.「まあ、とりあえず行こうか」

千葉「お、おい待て!」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:46:21.16 ID:zhVuFyzy0
コンコン

C.C.「藤堂、アドレスを教えてくれ~」

千葉「おい、やめろ!」

パシュン

藤堂「……」

C.C.「アドレスを教えてくれ」

千葉「こ、これはですね藤堂さん……」

藤堂「携帯……持っていないのだが……」

C.C.・千葉「えっ?」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:50:52.84 ID:zhVuFyzy0
C.C.「……」

千葉「……」

C.C.「……なんかすまんな」

千葉「……いや、いい」

C.C.「よく考えてみたら、ここの皆は通信機を使っていたな」

千葉「携帯を使っているのは極一部、だしね」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:53:00.37 ID:zhVuFyzy0
C.C.「ん? それじゃあどうして星刻はあんなことを?」

千葉「! そうだ! 私に動機などないじゃないか!」

C.C.「いや、それははじめに気付いてくれ」

千葉「うぐっ!」

C.C.「ふふっ、恋は盲目というやつかな?」

千葉「う、うううるさいっ!」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:56:44.07 ID:zhVuFyzy0
C.C.「う~ん……」

千葉「! まさか……」

C.C.「どうした? 何か気が付いたことでもあったか?」

千葉「星刻は……誰かのために嘘をついた?」

C.C.「そうか、それなら納得がいく!」

千葉「星刻が嘘をつく、いや、この場合は庇うような人物……」

C.C.「……犯人は天子か!」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 06:59:40.60 ID:zhVuFyzy0
天子「ふわぁ……ぁ」

天子(朝のは一体なんだったんだろう?)

天子(……)

天子(あ、寝れそう)

天子「……」

コンコンコンコンコンコン!

天子「……だれ?」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:02:29.24 ID:zhVuFyzy0
パシュン

天子「あの……」

C.C.「邪魔させてもらうぞ」

天子「えっ?」

千葉「私もお邪魔させてもらいます」

天子「えええっ!?」

パシュン!

C.C.「ふふっ、これで星刻は呼べまい!」

千葉「尋問……させてもらいます」

天子「し、しんくー! しんくー!」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:11:49.24 ID:zhVuFyzy0
C.C.「ふわぁ~あ……」

C.C.「……」

千葉「わかります、その気持ち!」

天子「嬉しい……やっと話が通じる人が」

C.C.「……」

C.C.「男の愚痴、か」

C.C.「……」

C.C.「……これほど聞いていて眠くなるものはないな」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:14:23.43 ID:zhVuFyzy0
C.C.「それで、結局携帯を壊したのはお前ではないんだな?」

天子「あの、そもそも携帯というのが何なのか……」

C.C.「……」

C.C.「……まあ、そうか」

千葉「それでですね……」

C.C.「……」

C.C.「おやすみ」

パシュン


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:18:36.11 ID:zhVuFyzy0
C.C.「……ふう」

C.C.「結局犯人は見つからなかったか」

バキッ

C.C.「……ん? お尻の下に……」

C.C.「あ、あああっ!」

C.C.「はずしておいたタートルズのストラップが!!」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:22:03.40 ID:zhVuFyzy0
C.C.「わ、私が最近不摂生な生活をして、体重が増えていたから……」

C.C.「いや、もっと気をつけていれば……」

C.C.「ま、まだ諦めん!」

C.C.「……」

C.C.「あ、あれ、おかしいぞ……」

C.C.「これじゃあ五節棍だろうドナテロ……」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:25:38.91 ID:zhVuFyzy0
C.C.「おいおいレオナルド、得意の二刀流はどうしたんだ……?」

C.C.「はは、ミケランジェロ、それじゃあただの棒っきれだぞ……?」

C.C.「首が取れてるぞラファエロ。賽の河原とでも言いたいのか……?」

C.C.「……」

C.C.「まさか、携帯も寝ぼけてこんな風に?」

C.C.「……」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 07:28:15.14 ID:zhVuFyzy0
C.C.「やっぱり規則正しい生活はするものじゃないな」

C.C.「……」

C.C.「珍しく早く寝たから携帯が壊れたんだ」

C.C.「……」

C.C.「しかし、皆には迷惑をかけてしまったな」

C.C.「……」

C.C.「関係~ないけど~♪」


おわり