1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:20:57.98 ID:alboRdeH0
リョーマ「・・・」カタカタカタカタカタ
桜乃「リョーマくん。ご飯置いとくね」
リョーマ「・・・」カタカタカタカタカタ
リョーマ「ねえ」
桜乃「う、うん」
リョーマ「ゲーム買ってきて」
桜乃「お、お金は」
リョーマ「・・・」カタカタカタカタカタ
桜乃「うん・・・買ってくるね」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:23:22.38 ID:alboRdeH0
真田「たるんどる!!チェンジだ」
真田「これで三度目・・・若い女子はいないのか」
真田「ふぅ・・・」
真田「あの頃が懐かしい。誇り高かった俺」
真田「武将っぽかった俺」
真田「・・・どうしてこうなった・・・」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:26:25.21 ID:alboRdeH0
手塚「入るぞ真田」
真田「手塚・・・やつれたな」
手塚「お前だって・・・」
真田「お互いここまで落ちぶれてしまうなんて」
手塚「あんな派手な能力を使いすぎたのだ・・・」
真田「俺たちが高校に上がる頃・・・必殺技の禁止令」
手塚「あるものはめっきりやる気を無くし」
真田「あるものは後遺症が残りそして」
手塚「死んだものもいる」
手塚「大石・・・どうして死んだ・・・」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:28:41.34 ID:alboRdeH0
真田「気晴らしにパチンコでも行こう」
手塚「ああ・・・」
真田「跡部・・・何やっとるんだろうな」
手塚「あいつは俺たちの手が届かぬところに居る・・・天上人だ」
真田「張り合ってた頃が懐かしい・・・」
手塚「言うな。それを」
真田「幸村・・・どうして死んだんだ」
手塚「やめろ。もう忘れよう死んだ仲間の事は」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:31:33.91 ID:alboRdeH0
桜乃「これでいいのかな」
桜乃「いつになったら出てきてくれるんだろ。リョーマくん」
桜乃「はぁ・・・」
手塚「新装開店だったか」
真田「そうらしい」
桜乃「て、手塚・・・部長だ」
手塚「ん?」
真田「どうした?知り合いか?」
桜乃「・・・お久しぶりです・・・」
手塚「なーに見てんだ!コラァ!!」
手塚「行くぞ真田」
真田「お、おう」
桜乃「・・・」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:33:36.25 ID:alboRdeH0
桜乃「今日ね手塚部長と真田さんに会ったんだよ」
リョーマ「・・・」カタカタカタカタカタ
桜乃「元気そうに・・・やってたよ」
リョーマ「ねえ。腹減ったんだけど」
桜乃「う、うん。今作るから」
リョーマ「早くしてよ」
リョーマ「腹減ってんだ・・・俺」
桜乃「うん」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:36:58.96 ID:alboRdeH0
跡部「あーん?真田と手塚が?」
樺地「うっす」
宍戸「どうする通すのかよ」
跡部「どうせ金だろ。樺地」
樺地「ウス」
跡部「これ渡してやれ」
忍足「こんなにも」
跡部「俺は誰だ樺地」
樺地「跡部社長です」
跡部「これぐらいの金。屁でもねーよ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:39:26.92 ID:alboRdeH0
真田「さすがは跡部だ」
手塚「医者兼ホスト兼社長だから」
真田「今の俺たちじゃ逆立ちしても負けるな」
手塚「これを元手にパチンコにトライだ真田!」
真田「倍にして返すぞ跡部」
手塚「跡部の友情を無駄にはせんぞ」
真田「出陣だ!!!」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:41:28.51 ID:alboRdeH0
手塚「・・・ふっ」
真田「終わったな・・・」
手塚「俺たちは15歳のあの日に運まで落としたんだな」
真田「・・・」
真田「帰るわ俺・・・」
手塚「・・・ああ」
真田「もうやだ・・・」
手塚「明日は不二でも誘うか・・・」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:44:00.48 ID:alboRdeH0
リョーマ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
桜乃「どうしたのリョーマくん!!」
リョーマ「また負けたんだよ!糞が!!!」
リョーマ「ざけんなよ!死ね!死ね!」
桜乃「暴れないでリョーマくん!怒られちゃうよまた」
リョーマ「関係ないね」
リョーマ「どうせ上のあれもニートなんだから」
リョーマ「ふふふ・・・お互い落ちぶれたものだよ・・・」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:47:04.18 ID:alboRdeH0
海堂「フシューフシュー」
リョーマ「ほらね息遣いが聞こえるだろ」
桜乃「みんな・・・変わっちゃったね」
リョーマ「これ壊れたから買ってきてよ」
桜乃「でもこんな時間じゃ」
リョーマ「買ってきてよ。頼むから」
桜乃「うん・・・」
海堂「フシューフシュー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:49:49.99 ID:alboRdeH0
桜乃「こんな時間にゲーム屋さんなんて・・・」
桜乃「やっぱり閉まってるや」
桜乃「・・・」
真田「開けろ!開けろってんだよ!!!」
真田「何だこの店は!このたわけが!!!」
真田「いいか。俺は真田だ!真田が開けろって言ってるのだ!」
真田「無視か!そうか!!!」
真田「もういい!俺は知らん」
桜乃「・・・」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:53:56.85 ID:alboRdeH0
桜乃「待ってください」
真田「誰だ」
桜乃「リョーマくんの・・・」
真田「ああ・・・うちの桑原の時の葬式に居た・・・」
桜乃「はい」
真田「ケッ。越前なんてどうせ勝ち組街道まっしぐらだろ」
桜乃「引きこもってます」
桜乃「それだけじゃないんです。仕事もせずにずーっとゲームを」
真田「あの越前リョーマが!」
真田「案内せい!」
桜乃「えっ?」
真田「見てみたいのだ!テニスの王子様の落ちぶれた姿を!!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:57:13.27 ID:alboRdeH0
真田「こんなアパートに」
桜乃「はい!」
真田「火の如し!セイヤァッ!!!」
桜乃「やめてください!ドア蹴破るの」
真田「風林火山」
桜乃「おかしいよ・・・この人」
真田「起きんか!起きぬか越前!!!」
リョーマ「誰?」
真田「俺だ!俺だ俺だ!!!」
真田「ほら思い出して」
リョーマ「・・・知らん」
真田「俺だよ俺」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/30(木) 23:59:52.26 ID:alboRdeH0
リョーマ「何だあんたか・・・ヘッヘッヘ」
真田「どうよ調子は」
リョーマ「ヘッヘッヘ」
真田「そうか!」
桜乃「理解できるのですか?」
真田「まったく理解できん」
桜乃「帰れって言ってます」
真田「帰らんぞ俺は」
リョーマ「ねえ追い出しといてよ」
桜乃「お願いします帰ってください」
真田「嫌だ。俺はここに残る」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:04:08.09 ID:fIb9ecSs0
真田「越前も変わったな」
桜乃「はい。ご両親にも見捨てられまして」
真田「子供とか居るんだろどーせ!どこだ!ここか!?」
桜乃「いませんよ!」
真田「居るはずだ・・・落ち着け・・・」
真田「神経を集中させるんだ俺・・・」
真田「そこだ!」
桜乃「・・・はぁ」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:06:28.51 ID:fIb9ecSs0
真田「居ないの子供」
桜乃「はい」
真田「●●なの」
桜乃「はい・・・」
真田「xxのインタビューのようだ」
桜乃「・・・」
真田「という事は越前も・・・?」
桜乃「多分ですけど・・・」
真田「勝った。越前リョーマに勝った」
真田「これで祖父も泛ばれる・・・」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:11:07.04 ID:fIb9ecSs0
真田「あーもしもし・・・手塚?」
真田「いや越前ってニートらしいぞ」
真田「知ってた。ああそう・・・えっ?みんな知ってるの」
リョーマ「まだ居るの」
桜乃「帰らないのあの人」
真田「こら!コソコソするんじゃない!」
真田「いや何か相談しててさ」
真田「お前も来いよ・・・来れない・・・そうか・・・」
真田「そうか・・・また明日・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:15:06.88 ID:fIb9ecSs0
神尾「へえ越前が」
伊武「ボソボソ」
真田「そうなのだ。橘にも伝えとけ」
神尾「それが居ないんですよね。ここ最近」
真田「またまたご冗談を」
真田「居るんだろ?知ってるんだぞ俺は」
伊武「居ないって言ってんだろうが・・・」
真田「いや居るね絶対に居るよ」
神尾「・・・」
真田「出てこいよ」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:19:45.06 ID:fIb9ecSs0
真田「開けろ。皇帝だ皇帝が来たぞ」
桜乃「は、はい」
真田「ほらビール」
真田「つまみもあるぞ」
真田「それに・・・」
桜乃「何ですかその荷物」
真田「俺たち・・・ライバルだから」
真田「助けあわないと」
桜乃「帰ってください!」
真田「断る!拒否する!!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:22:58.73 ID:fIb9ecSs0
真田「時に越前」
真田「まーた無視するか。破壊してやろ」
桜乃「やめてください」
真田「心配いらん。俺たちには跡部が付いておるわ!!!」
真田「ラケット貸して」
桜乃「嫌です・・・」
真田「たわけ!!!貸さんか!!!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:27:17.04 ID:fIb9ecSs0
真田「越前・・・」
リョーマ「なんすか」カタカタカタカタカタ
真田「お前にいとこか何かのお姉さん居ただろ」
真田「居たな。よし!」
リョーマ「・・・」カタカタカタカタカタ
真田「俺にくれ!!!」
リョーマ「ふぅ・・・」
真田「断る事は許されぬぞ!!!」
リョーマ「結婚してるよ。人妻だよ」
真田「大いに結構!!!人妻サイコー!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:30:43.99 ID:fIb9ecSs0
橘「やはりそういう事だったのか!」
桜乃「橘・・・さん?」
真田「ああ来た来た」
橘「さあ出ろ越前」
リョーマ「離せ・・・離せよ!!!」
橘「俺は離さんぞ!」
真田「そうだそうだ!」
リョーマ「離せって言ってんだろうが!!!」
真田「くっ!俺と橘を吹っ飛ばすとな」
橘「さすがは越前!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:33:53.25 ID:fIb9ecSs0
橘「チェンジ」
真田「帰るわ俺」
桜乃「あの・・・」
真田「案ずるな。必ず越前リョーマを外へと解き放つ」
桜乃「すみません」
真田「ヒッヒッヒ」
橘「越前。出ろ。出るんだ」
リョーマ「・・・」
橘「やはり無理か。それにしても腹減った・・・これ食ってもいいか?」
桜乃「は、はい」
橘「何たって九州から走って来たんだよ俺」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:36:46.64 ID:fIb9ecSs0
跡部「越前を?」
真田「そうよ。お代わり」
樺地「・・・」
跡部「バカじゃねーのお前ら」
真田「バカじゃないアホだ」
鳳「変わらないと思うんですけどね・・・」
跡部「樺地。ヘリ出せ」
樺地「うっす」
真田「どうするのだ」
跡部「黙って俺様に付いて来い」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:41:06.37 ID:fIb9ecSs0
跡部「よーするに住む家を無くすんだよ家を」
真田「どういう意味だ」
跡部「吹っ飛ばす家をよ」
真田「家を・・・?」
真田「死ぬぞ越前」
跡部「あの王子様はそう簡単に死なねーよ」
跡部「樺地。ミサイルだ」
樺地「ウッス」
真田「死んだな・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:43:49.92 ID:fIb9ecSs0
桜乃「大丈夫リョーマくん?」
リョーマ「何とか・・・」
手塚「派手にやったなこれ」
リョーマ「生きてたんすね」
手塚「何だこれどうなってるのこれ」
桜乃「それが・・・橘さん!」
橘「し、死ぬかと思った・・・」
手塚「誰だこんな派手な事をした奴は」
跡部「俺様だ!!」
手塚「おおー。何だ跡部か」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:47:49.44 ID:fIb9ecSs0
桜乃「住む家が」
真田「心配するな。そうだろ跡部」
手塚「やっぱり跡部だ」
橘「跡部。治療費」
跡部「うるせえな。ちょっと大人しくしろってんだ」
リョーマ「おい!パソコンが!ゲームが!!!」
跡部「外に出たぜ。俺たちの勝ちだ」
リョーマ「ふざけるな!!勝ちじゃない!」
跡部「あーん?何言ってんだお前」
真田「敗北を認めろ。うぬの負けだ」
手塚「大人しくしろ越前」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:51:32.41 ID:fIb9ecSs0
リョーマ「クソォ・・・許さねェ・・・」
リョーマ「暴れてやる!!!新聞の一面飾ってやるからな!」
桜乃「待ってよリョーマくん!」
手塚「やれやれ・・・」
跡部「飽きれちまうぜ。なあ真田」
真田「越前!お前も立派なおっさんなんだぞ!!」
手塚「そうだそうだ!!!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:55:04.32 ID:fIb9ecSs0
手塚「見つからないな越前」
真田「あれから早くも一週間」
手塚「至る所で目撃されてるらしいな。沖縄やら愛知でも目撃が」
真田「あっちへフラフラこっちへフラフラ」
手塚「幸いにもまだデカい事件は起こしてないようだが」
真田「越前も・・・終わっちまったな」
手塚「そして俺たちも」
真田「ああ」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 00:58:14.06 ID:fIb9ecSs0
真田「宝くじか・・・」
手塚「買うか一枚」
真田「しかし金がない!!」
手塚「困った時は跡部だろ」
真田「そうだ!跡部が居るんだ俺たちには!」
手塚「跡部に借りてまた返そう」
真田「それがいい」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:15:16.45 ID:fIb9ecSs0
真田「何ィ!?越前を捕えた!?」
手塚「木手が捕獲したらしい」
真田「それでどこに居るんだ」
手塚「跡部の家だ」
真田「よし!行くぞ付いて来い!!!」
手塚「遠いぞここから」
真田「たわけ!我々にはあれがあるだろ」
手塚「二本の足だな」
真田「残念違う!」
手塚「ならどうやって」
真田「馬に決まってるだろうが!乗れ!!」
手塚「・・・」
真田「乗らんか!!!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:18:50.53 ID:fIb9ecSs0
桜乃「眠ってます」
木手「往生した。とっ捕まえるのに」
手塚「お前・・・今何をしてるんだ」
木手「殺し屋。内緒ですよバレたら色々とまずいから」
手塚「聞いたか跡部、真田」
手塚「俺たちからテニスを取ったらこれだ」
跡部「俺は自分の会社持ってるから困らねーよ」
手塚「あの頃はよかった」
真田「そう・・・輝いていた俺たちは」
真田「あの輝きをもう一度」
手塚「一度だけ・・・」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:24:00.08 ID:fIb9ecSs0
桜乃「あのぉ・・・」
手塚「どうした?」
桜乃「もう一度すればいいんじゃないですかテニス」
手塚「ダメだ俺たちももう歳だ・・・」
桜乃「諦めたらそこで試合終了ですよ」
手塚「だが俺たちには・・・」
跡部「したいんじゃねーのテニス」
真田「大人になれよ手塚。俺はしたい!!」
手塚「竜崎先生・・・」
手塚「テニスが・・・テニスがしたいです。テニスが・・・したいです」
桜乃「はい?」
手塚「テニスが・・・したいです」
桜乃「・・・」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:29:03.54 ID:fIb9ecSs0
リョーマ「・・・何やってんのあの二人」
桜乃「テニスだって」
跡部「やって来いよお前も」
リョーマ「いいっすよ疲れるし怠いし・・・」
真田「お前!何だその消極的な態度は!!」
手塚「俺たちは目覚めたのだ越前」
リョーマ「ガキじゃあるまいし・・・」
真田「そうか。テニスは嫌か・・・ならばこれで俺と戦え」
リョーマ「これ・・・」
真田「刀だ!お前の望みは斬った這ったの殺し合いだろう!」
真田「抜け!!!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:34:00.27 ID:fIb9ecSs0
桜乃「もうやめてください!死んじゃいます!」
真田「やかましい!どかんか!!」
手塚「もういいだろ」
跡部「裏から根回しする俺の事も考えろよ。なあ真田よ」
真田「ふん。越前よニートの時代は終わったのだ」
真田「今より時代は働く者を求めておる!」
真田「故に俺はそのたるんだ精神をたった斬ろうと刀を抜いたのだ」
真田「わかるな?うんと言わないと斬る」
リョーマ「・・・うっす」
手塚「さすがは越前リョーマ理解が早い」
真田「これにて一件落着!ハッハッハ!!!」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:39:10.45 ID:fIb9ecSs0
真田「見ろ。夕日が眩しい・・・」
手塚「俺たちの新たな時代だな」
跡部「最高だぜ!」
桜乃「あっ馬が逃げた」
真田「帰るとするか。俺は武者修行の旅に出る。手塚は」
手塚「プロ。跡部は」
跡部「俺様は違うだろーが」
真田「馬・・・馬がいない!」
桜乃「逃げましたよさっき」
真田「逃走は死刑だ!待たぬか!!!」
桜乃「あっちですよ!あっち!」
真田「違う!断じて違う!奴はこっちだ!!!」
桜乃「どこ行くんだろ・・・真田さん」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:44:44.90 ID:fIb9ecSs0
リョーマ「俺。働くわ」
真田「待たんか!止まらんか!!!」
桜乃「えっ・・・今」
リョーマ「働く・・・働くよ俺」
真田「止まらんか!!!」
跡部「樺地止めてやれ」
樺地「ウス」
真田「おのれ・・・主人の言うことを無視してからに・・・」
樺地「止めました」
真田「でかしたぞ!!!」
リョーマ「帰るとするか家ないけど」
桜乃「うん!」
真田「ああ振り下ろされた!また逃げる気か!!」
真田「何という暴れ馬。ふっ・・・だがそれがいい」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 01:50:04.71 ID:fIb9ecSs0
跡部「待ちな越前」
リョーマ「?」
跡部「これ。やるよ」
リョーマ「金・・・いいんすか」
跡部「家の用意してやる。後は自分で職探せ」
桜乃「ありがとうございます!」
跡部「あーん?金なら腐るほどあるんだよ。なあ樺地」
樺地「うっす」
真田「くっ・・・どうやら俺は侍ではなくカウボーイのセンスがあるようだ!」
真田「見よこの荒縄の扱いを!手塚!どこ行った!!」
跡部「帰っちまったぜ」
真田「何ィー!?」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/31(金) 02:03:54.63 ID:fIb9ecSs0
リョーマ「見てよ頑張ってるみたいだよ手塚部長」
桜乃「うわぁ凄いね手塚部長」
リョーマ「木手永四郎・・・銃刀法違反で逮捕・・・いよいよ捕まったかあの人」
桜乃「見てリョーマくん。テレビ!テレビ!」
リョーマ「何やってんだ・・・あの人」
桜乃「真田さん変人だから」
真田「俺はラストサムライだ!如何なる者の挑戦でも受けて立つぞ!!」
リョーマ「ああなる前に立ち直ってよかった」
桜乃「本当にね」
真田「ええい!離さんか!!俺は真田弦一郎だぞ!!離さぬか!!」
リョーマ「行ってくるわ竜崎じゃなくて・・・桜乃」
桜乃「うん。言ってらっしゃいリョーマくん」
真田「離せたわけが俺はこのたるんだ日本を立て直すため!!!」
真田「その手を離さぬか!!!」
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