1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:34:34.80 ID:hEV5t/3y0
ルルーシュ「人員整理でもするか……」
CC「情け容赦ないな」
ルルーシュ「しかたない、人数過多で斑鳩もちょうど狭くなってきたところだ」
ルルーシュ「俺の権限で>>5をリストラする」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:36:06.70 ID:y82isTme0
扇
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:38:39.44 ID:hEV5t/3y0
ルルーシュ「扇!」ポンッ
扇「え?」
ルルーシュ「できれば辞表をかいてほしい、いますぐに」
扇「は・・・? いまなんて」
ルルーシュ「ここに置いておく」
扇「ぜ、ゼロ!?」
玉城「おいゼロ! どういうことだ! 扇は副司令だぞ!」
ルルーシュ「そうだ、副司令『扇要』 その給料はお前たち平の騎士団を遥かに超える高額」
扇「……」
カレン「えっ?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:41:31.16 ID:hEV5t/3y0
南「まてよゼロ! なぜよりによって扇なんだ!」
南「たのむ! 扇は俺たちがただのテロリストだった時からの付き合いなんだ!」
ルルーシュ「付き合い? では南、お前がやめるか? お前にも相当額の給料を払っていると思うのだが」
南「……扇、すまん」
扇「南ぃ……」
カレン「扇さんをやめさせるなんてひどいゼロ! なんとかならないの」
ルルーシュ「モニターをみろ。これが今月の黒の騎士団の収支だ」
カレン「うわっ! さよなら扇さん」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:43:26.30 ID:hEV5t/3y0
扇「か、カレンまで何を言っているんだっ!」
カレン「だって扇さんって斑鳩の艦長席であたふたしてるだけだし…」
カレン「KMFの操縦もへただし」
カレン「ハチマキ天パだし口臭いし」
扇「ま、まってくれカレン。俺たち長い付き合いだろっ、ナオトの親友だぞ!」
カレン「そう、お兄ちゃんの友達だからいままでしかたなく付き合ってただけ。それだけ」
カレン「いまの私にはゼロがいるから…」
ゼロ「ほかに異論を唱えるものはいないか」
藤堂「……むぅ、ゼロよ」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:46:06.93 ID:hEV5t/3y0
藤堂「扇は彼なりにいままで一生懸命がんばってきた」
扇「……」グスッ
藤堂「ゼロと比べれば求心力があるとは決して言えないが、彼の存在を心の支えにしてきた団員もおおい」
藤堂「その点はどう考えている」
ゼロ「黒の騎士団は軍隊ではない、無能が上に居座ることは許されない」
ゼロ「実力のあるものが上に立つ、お前にもわかるだろう藤堂」
藤堂「……そうだな」
扇「!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:49:21.97 ID:hEV5t/3y0
玉城「でもよぉ!」
ゼロ「仮に人柄が組織にとって大切な要因であるというのなら」
ゼロ「私は便所掃除でもしていなければならないな」
ゼロ「それに玉城、お前は扇よりも自分の身を案じたほうがいいぞ」
玉城「げっ、まじかよぉ」
ゼロ「では満場一致で扇をリストラということで」
扇「……」
ゼロ「まぁ、どれだけ反対されても私の意向はかわらないがな」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:54:07.84 ID:hEV5t/3y0
扇「……いままでありがとう、みんな」
カレン「扇さん……」
ゼロ「心配するな扇、いままでの活躍に免じて、せめて退職金は出す。気持ちだけの額になりそうだがな」
扇「いや、いいんだゼロ。黒の騎士団が財政的にやばいのは俺にも十分わかってる」
扇「妥当な判断だとおもう」
扇「だいたい元は俺がわがままで続けた組織なんだ」
扇「いまここにゼロのおかげで存続してるだけでも奇跡さ……ハハ」
扇「……ありがとうゼロ。俺にいままでこんな近くで奇跡をたくさん見させてくれて」
扇「そしてこれからも、応援しているよ。なんなら外部協力員だってやってやるよ」
扇「カレン、シロカブトにまけるなよ」
扇「玉城、俺のかわりに下の奴らを頼んだ」
扇「南……なんどお前に助けられたか、本当に助かったありがとう」
扇「藤堂さん、黒の騎士団に参加してくれてありがとうございます」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 20:59:49.72 ID:Cmr4qoTa0
スレタイでネルフが財政難のSS思い出したのは俺だけじゃないはず
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:00:05.77 ID:hEV5t/3y0
扇「うう……みんなぁ、元気でな」
扇「死ぬんじゃないぞ……絶対にだ。もうナオトの時みたいな悲しい思いをするのはごめんだ」
扇「俺に……もうすこし力があったら……みんなを守れるくらいの力があったら……」
ゼロ「甘えるな!」
扇「!」
ゼロ「黒の騎士団は部活動ではない、テロリストだ!」
ゼロ「お涙ちょうだいでレギュラーになれる世界ではない!」
ゼロ「……扇、お前には残された道がふたつある」
扇「……!」
ゼロ「ひとつは、すべてを過去の思い出にし、貝のように閉じこもる毎日へ舞い戻ること」
ゼロ「そしてもうひとつは己の心身を鍛え、再度入団テストをうけることだ」
扇「ゼロ……」
ゼロ「……また会える日を楽しみにしているぞ」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:03:16.34 ID:hEV5t/3y0
・・・
扇「これで無職か」
扇「まぁ、テロリストなんて元から無職だよなぁ」
扇「でもいいんだ」
扇「俺には千草がいるからな……」
千草「///」
扇「ごめんな、いままで心配かけて」
扇「これからは一緒にいられそうだよ」
扇「俺、がんばって仕事さがすよ」
扇「黒の騎士団より割のいい仕事はそんなにないだろうけど」
扇「いままで蓄えた分が結構あるからしばらくは大丈夫そうだ」
千草「がんばってくださいね」ニコッ
扇「お、おう……///」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:06:47.00 ID:hEV5t/3y0
・・・
カレン「扇さん、行っちゃったね」
ゼロ「だがまだだ……財政難を切り抜けたとはいえない。このままでは来期分のKMFを新調するのは難しい」
カレン「え」
ゼロ「この調子でどんどんリストラしていく」
カレン「ゼロ……本気なんですか」
ゼロ「この顔が冗談を言ってるように見えるか!」
カレン「顔わかりません…」
ゼロ「ゼロが命じる。>>47よ、いますぐ荷物をまとめて斑鳩からでていけ!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:08:02.61 ID:V+GapDKC0
玉城
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:10:52.63 ID:hEV5t/3y0
玉城「お、おれ……?」
ゼロ「……聞こえなかったのか、玉城」
玉城「おい、冗談だろぉ!?」
ゼロ「私はいままで一度も冗談をいったことがない人間でね」
玉城「俺たち親友だろぉおお!!」
ゼロ「親友なら私のことはよくわかっているはずだが…」
玉城「は……は……」
カレン「確かに、最近お金つかいこみすぎよ」
カレン「どれだけ新人の歓迎会ひらけば気が済むの」
玉城「それは早く仲間意識を高めようとしてだなぁ!」
玉城「だれかなんとか言ってくれよぉ!!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:13:31.50 ID:hEV5t/3y0
藤堂「ゼロ、この判断には私は異論はない」
ゼロ「そうか、助かる」
ゼロ「いい大人にだだをこねられるほど見苦しいものはない」
ゼロ「では満場一致ということで」
玉城「俺は納得してねぇっっての!」
ゼロ「つばを飛ばすな。玉城、はっきりいっておく」
ゼロ「お前はお荷物なんだよ。毎回毎回お前のKMFの修理にどれだけ費やしてると思う」
玉城「そ、それは俺が最前線で勇敢に戦ってるから」
カレン「私は無傷ですけど?」
玉城「性能が違うだろうがぁ!」
ゼロ「ではお前はグレンに乗ればシロカブトと同等に戦える実力があると?」
玉城「うぐ……」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:17:21.65 ID:hEV5t/3y0
カレン「え、グレンは私のですけど」
ゼロ「わかっている、もしもの話だ」
玉城「……左遷じゃ、だめなのか?」
ゼロ「……いいのか玉城。いままで上の立場ででかい面してきたお前が」
玉城「!」
ゼロ「便所掃除からやりなおすのでは、いままで散々こき使ってきた新人達に一体どういう扱いをうけるか」
ゼロ「想像つかないわけでもあるまい?」
玉城「……」
ゼロ「見渡してみろ、お前の部下たちはこの決定に満足気なようだが」
新人達「……」ニヤニヤ
玉城「ち、チクショおおお!!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:21:30.96 ID:hEV5t/3y0
ゼロ「不要なんだよ。お前や扇のような風見鶏を身内においておけば」
ゼロ「よからぬハプニングにもつながるおそれがある」
ゼロ「組織とは絶対でなければならない」
ゼロ「上に立つものには上に立つものなりの品位と実力が必要なのだ」
ゼロ「そのどちらも満たしていないお前が」
ゼロ「お前より遥かに有能な若者たちの前で横行闊歩することは許されない!」
玉城「……」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:25:01.44 ID:hEV5t/3y0
ゼロ「さらばだ玉城宴会太政大臣。君は黒の騎士団でもっとも不要な存在だった」
玉城「……」グスッ
ゼロ「扇と同じことを言わせるつもりか」
ゼロ「男なら実力を手にここへ戻って来い。常に門戸は開放されている」
ゼロ「だが次はお前の育てた部下がお前をテストすることになるがな…!」
カレン「さよなら。お元気で」
藤堂「日本男児たるもの、いつ何時たりとも覚悟は必要だ」
藤堂「血反吐を吐いてでも戦いぬく覚悟がな、お前にはそれが足りなかった、それだけのこと」
玉城「…」トボトボ
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:27:21.73 ID:hEV5t/3y0
ゼロ「がん細胞は取り除いた!」
ゼロ「これで組織も正常化するだろう」
カレン「やった! 嫌いな人が一気に二人もいなくなった!」
ゼロ「……だが、これだけではまだまだ足りんな」
カレン「えっ」
ゼロ「……>>76、みんなに別れのあいさつを告げろ」
ゼロ「お前は今日限りで黒の騎士団をクビとする」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:29:10.76 ID:mw9iYKWm0
カレンを愛人にして無給で奉仕させる
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:32:30.71 ID:hEV5t/3y0
藤堂「……ゼロ、いまなんと?」
カレン「……」
ゼロ「……カレン、お前はクビだ」
カレン「ぜ、ぜろぉ!?」
ゼロ「いい機会だ。お前は黒の騎士団を抜けろ」
カレン「そ、そそそんなぁあ!」
ゼロ「…以前から私はずっと気に病んでいた。女子高生のお前にやはりテロリストはふさわしくない」
カレン「そんなことありません!」
カレン「日本解放のためなら、青春なんて惜しくない!」
ゼロ「……」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:36:34.72 ID:hEV5t/3y0
藤堂「紅月の実力はお前も認めているだろうゼロ!」
朝比奈「そうですよ、カレンがいなくなったら誰がグレンにのるんです。もしかして俺か藤堂さん?」
千葉「この決定には納得がいかないな」
ラクシャータ「そぉねぇ、この子より優秀なデバイサーなんてそう簡単にはみつからないしぃ」
ラクシャータ「それで私の研究が滞るのは論外」
ゼロ「……では問おう」
ゼロ「お前たちは子供を戦わせることになんの後ろめたさも感じていないのか」
藤堂「……」
ゼロ「戦争の責め苦は大人の負うものだ」
ゼロ「私たちはブリタニア皇帝と同じく、子供を戦争の道具につかう汚い人間に成り下がっていいのだろうか」
ゼロ「それが正義か?」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:40:24.58 ID:hEV5t/3y0
ラクシャータ「あんたが正義を語るなんてねぇ」
カレン「私はかまいません! 高校生はもう大人です!」
ゼロ「カレン、お前は女の子だ。人殺しを肯定してはいけない」
ゼロ「学校に通い、勉強し、友達をつくり、時には恋に溺れる」
ゼロ「そんな歳なんだよ……」
カレン「でも……私が戦わないと黒の騎士団が!」
ゼロ「自惚れるな!」
ゼロ「女子供ひとりいなくなっても黒の騎士団は戦える!」
ゼロ「カレン! お前はいままで私達の何を見てきた!」
カレン「……うっ」
藤堂「紅月の分は私が闘ってみせる」
カレン「藤堂さん……でもシロカブトは私が……」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:45:36.20 ID:hEV5t/3y0
千葉「紅月。先輩としていっておきたいことがある」
朝比奈「俺たち後輩だって」
千葉「黒の騎士団としては紅月のほうが先輩だが、人生の先輩は私だ」
千葉「青春は満喫しておけ。特に女の子はな」
千葉「若さとは一瞬の内に散りゆくもの」
千葉「私はこの歳でようやく気付いた」
カレン「千葉さん……」
千葉「できなかった私の代わりに、紅月にはたくさん青春してほしいんだ……」
千葉「頼む! 紅月! 女の子に戻ってくれ」
千葉「もうお前は……戦わなくてもいいんだ……」
カレン「そうですか…………じゃあ私、青春します」
ゼロ「それでいい!」
カレン「ゼロと、この黒の騎士団で!」
ゼロ「なにっ」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:49:31.17 ID:hEV5t/3y0
千葉「なんだ、そうか、そういうことか」
朝比奈「へぇ、ゼロも隅に置けないね」
ゼロ「な、なにをいっているお前たち……」
藤堂「ゼロ、どうやら紅月の青春の舞台はここのようだ」
カレン「はい! アシュフォード学園にはろくな男がいないんで! てかブリキばっかりだし!」
ゼロ「ふざけるな! カレン! お前はクビだ! 出て行けェ!」
カレン「はい! 黒の騎士団はやめてもゼロのお側にはいます!」
カレン「私はゼロの親衛隊(追っかけストーカー)ですので!!」
ゼロ「!!」
CC「良かったじゃないか、ただ働きが増えて」
ラクシャータ「これで私も一安心」
ゼロ「……ええい、見誤ったか」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:55:50.31 ID:hEV5t/3y0
ディートハルト「これはとんだスクープですね」
ディートハルト「黒の騎士団内で熱愛発覚、それも司令と戦闘隊長とくれば、視聴率はとれそうです」
ゼロ「だまれ!」
ディートハルト「失敬」
カレン「ゼロのお側にいられるならお給料はいりません」
ゼロ「ええい! むやみにくっつくな!」
藤堂「大人の見栄をきったところで悪いが、これからもアテにさせてもらっていいのか」
カレン「もちろんですよ藤堂さん!」
朝比奈「戦力の低下は免れそうだね」
ゼロ「だめだだめだだめだ! 私の決定は覆らん、カレンはしばらくKMF搭乗を禁止する」
カレン「え~~、そんなぁ」
CC「その分空いた時間でゼロに尽くせばいい。よかったなカレン」
ゼロ「くそっ、ええいついでにお前はクビだ>>121!」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 21:57:03.39 ID:WFmwF+nw0
ゼロ
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:01:24.78 ID:hEV5t/3y0
ゼロ「そうか! そうだったのか」
カレン「どうしたんですかゼロ」
ゼロ「この状況を脱するには私が黒の騎士団をやめればいい」
藤堂「気が触れたかゼロ!」
CC「なんという逆転の発送、●●をこじらせるとこうなる良い見本だ」
カレン「そんなに私、迷惑ですか」
ゼロ「……いや、さっきお前に言っていたことがすべて跳ね返ってきているんだ」
ゼロ「(俺の青春とは……)」
ゼロ「(もういいんじゃないか、いままでがんばった。努力賞でいいじゃないか……)」
ゼロ「(17そこらの小僧が世界を動かすだなんて、いい気になりすぎだ)」
ゼロ「(俺には俺の青春が、アシュフォードがあるというのに…)」
ゼロ「帰る!!」
藤堂「あぁわかっている、共に世界を変えようではないか」
ゼロ「もう私、俺は学園に帰るぞ~ー!!」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:06:46.35 ID:hEV5t/3y0
藤堂「が、学園!?」
朝比奈「いま学園っていった?」
ゼロ「あぁ、俺は俺の人生を満喫する」
ゼロ「こんなところでテロリストとして泥臭い戦いに身を投じるのはごめんだ」
ゼロ「学園に帰れば温かい家庭、仲の良い友人や先輩達が待っている」
カレン「じゃあ私も帰ります」
千葉「ゼロは学生だったのか……」
藤堂「待てゼロ! ならばお前が抜けた穴はどうする! 組織のトップが気まぐれで場を離れてどうする!」
ゼロ「もういいだろう!」バサッ
ルルーシュ「俺はもういやなんだ」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:11:06.69 ID:hEV5t/3y0
藤堂「ぶ、ブリタニア人!? 子供だと……!」
ルルーシュ「これ以上だれも手に掛けたくない、引き金をしぼるあのおぞましい感覚はこりごりだ」
ルルーシュ「優しい世界へ帰りたい……」
藤堂「……私たちは子供にここまでの責を押し付けていたのか…」
朝比奈「でも、ゼロがいなかったら日本は」
ルルーシュ「藤堂、あとはすべてお前とシンクーにまかせた」
ルルーシュ「奴は俺と同等に頭が切れる、戦術眼も備わっている。きっとうまくやってくれる」
ルルーシュ「うすうす感じていたんだ、俺はあまりに場違いな人間なのではないかと」
ルルーシュ「ここは日本人の集う部隊だ、ブリタニア人の俺には相容れない部分がある」
ルルーシュ「文化の違い、感性の違いに日々とまどっていた……」
ラクシャータ「ちょっとなぁにそれ、私へのあてつけ?」
ルルーシュ「ラクシャータ、研究は続けてくれ。陰ながらできる限りのバックサポートはさせてもらう」
CC「ぶっちゃけたことで精神が完全に折れている……」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:16:34.91 ID:hEV5t/3y0
ルルーシュ「俺は戦いたくないんだ、自分を偽って友達を裏切って、人を傷つけて」
ルルーシュ「それで本当の平和がくるのだろうか……日々考えていた」
ルルーシュ「確かに俺には力がある」
ルルーシュ「だが力の向け方は、なにも戦争だけではない」
ルルーシュ「俺は俺なりのやりかたで自由のためにたたかってみようと思う」
ルルーシュ「もとより、俺はただの学生。チェスが強いただの、子供」
ルルーシュ「手に入れた力におぼれているだけの虚しいピエロだ……」
藤堂「すまなかった……私達がお前にいつまでもすがりついたせいで」
千葉「確かに私たちはずっとおんぶにだっこをせがんでいた」
朝比奈「戦争は子供の出る幕じゃない。そんなのわかってるよ」
ルルーシュ「みんな、いままで利用するだけして悪かった」
藤堂「気にするな若人よ、若さゆえの過ちなら誰にでもある」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:24:09.84 ID:hEV5t/3y0
ルルーシュ「これで俺のゼロとしての戦いも終わりか……」
藤堂「しかしだな、お前を解任するとして、やはりゼロの記号はいまのわれらにとっては大切だ」
藤堂「一体だれがゼロの役目を引き継ぐ?」
藤堂「シンクーは作戦指揮はできても、基本的に中華連邦を離れることができない」
ルルーシュ「そうだな……では最後に新ゼロを決めてから俺は脱退することにしよう」
朝比奈「この中じゃ藤堂さんしかいないでしょ」
千葉「同感だな、ゼロをこなすにはリーダーシップが必要だ」
カレン「さっさと決めて学校もどろうよルルーシュ!」
ルルーシュ「あぁわかっている。よし……ゼロの役目は>>171! お前に託す」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:25:22.08 ID:DWaoG1UQ0
神楽耶
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:30:05.33 ID:nCK0Jbsm0
ぜろとは象徴!ぜろとは記号!って誰かが言ってた
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:30:05.99 ID:hEV5t/3y0
神楽耶「えっ!? わたしですか?」
ルルーシュ「すっかり存在を忘れていたが神楽耶さま、お願いできますか」
ルルーシュ「やはり日本といえば京都六家、あなた様の存在は日本人の心の拠り所となるのです」
ルルーシュ「お飾りでもいい、内政と戦闘はシンクーにまかせて」
ルルーシュ「あなたにはこれをかぶっていてほしいのです」
神楽耶「でも…ゼロ様がいない黒の騎士団なんて……」
ルルーシュ「だからゼロになるのですよ、あなたが最も寵愛したゼロに……」
神楽耶「そんな……」
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:34:39.07 ID:hEV5t/3y0
ルルーシュ「大丈夫、艦長座でふんぞりかえっているだけでいいですから」
神楽耶「……わかりましたやってみます、それがゼロ様の最後の願いなのですね?」
ルルーシュ「はい、誠に勝手ながら本日をもって黒の騎士団を脱退させてもらいます」
神楽耶「いままで御役目おつかれ様でした」
神楽耶「でもこれだけは覚えておいてくださいね」
神楽耶「私はいつまでもゼロ様のお帰りを待っています」
ルルーシュ「俺にはたくさん帰る場所がある……こんなに嬉しいことはない」
藤堂「私も君の帰りを待っている。それまで決してブリタニアに屈したりはしない」ので」
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:39:13.20 ID:hEV5t/3y0
ディートハルト「ふむ、ゼロの華麗なるショーが見れなくなると思えば実に惜しいですが」
ディートハルト「私は子供が人殺しをしているところをカメラに収める趣味はありません」
ラクシャータ「ふぅんあんたは絶対ゼロ脱退には反対だとおもったにねぇ」
ディートハルト「堕ちた報道屋としての最後のプライドです」
ルルーシュ「ありがとうディートハルト。お前は実に優秀な部下だったよ」
ディートハルト「とんでもございません、これからも親交は深めさせてもらいますよあなたは個人的におもしろい逸材ですので」
ルルーシュ「かまわない。必要があればお前を通して黒の騎士団に助言をほどこそう」
南「だがこれで組織は大きくかわる、ポジションの再編も大変だぞ」
ルルーシュ「やれますか、神楽耶様」
神楽耶「おまかせください! 黒の騎士団のみなのことは良く存じております」
ルルーシュ「さすがだ、ゼロの妻を自称するだけはある」
カレン「……」
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:43:39.69 ID:hEV5t/3y0
神楽耶「あたりまえです! ご心配なさらずにゆるりと青春を満喫してください」
ルルーシュ「お心遣い、感謝いたします」
神楽耶「少し……口惜しい気はしますけどね、いえなんでもございません……」
ルルーシュ「ではいこうか、カレン」
カレン「はい!」
CC「おい私は」
ルルーシュ「お前は放っておいても大丈夫だ」
CC「ひどいヤツだ」
ルルーシュ「あぁ、俺はわがままで勝手なひどいやつだ」
ルルーシュ「そんな俺にいままでついてきてくれて、本当にありがとうみんな」
ルルーシュ「体にはくれぐれも気をつけて……日本は気候の変化が厳しいから」
藤堂「そんな国が私たちは好きなんだ」
ルルーシュ「あぁ、しっているとも。俺もだよ。俺はほとんど日本育ちだからな……」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:47:44.65 ID:hEV5t/3y0
ラクシャータ「まぁあとは大人にまかせな」
朝比奈「そうそう、あんたは人生をエンジョイすべきだ」
千葉「大人になって、思うところがあれば戻って来い」
藤堂「来る者は拒まず、去る者は追わず。それが黒の騎士団だ」
ルルーシュ「あぁ……また会おう」
カレン「みんな元気でねー」
CC(私は最後まで蚊帳の外か……まぁ正式なメンバーじゃないしな別に)
・・・・
ルルーシュ「こうして俺はアシュフォード学園に舞戻ってきたのである」
スザク「やぁ、ルルーシュ! 今日はサボらず来たんだね」
ルルーシュ「スザク!」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/03(月) 22:52:57.69 ID:hEV5t/3y0
スザク「うん? どうしたんだい?」
ルルーシュ「どうしたとは?」
スザク「いや、いつもはしかめっ面してるのに、今日のルルーシュはやけに晴れ晴れした顔をしているなって」
ルルーシュ「べ、べつにそんなことはない」
スザク「悪巧みはやめたのかい?」
ルルーシュ「……」
スザク「なにかあった? なんでも聞くよ、場合によっては協力する」
スザク「僕達、悪友だろ?」
ルルーシュ「…まぁ、そうだな。スザク、お前にだからこそ話せる話もあるか」
ルルーシュ「あのな、スザク……」
ルルーシュ「実は俺、今日……――
終わり
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