5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/19(火) 21:15:18 KWArUN0I
勇者家

魔王「勇者!!我は男だ!!」

勇者「鏡見ろ」

魔王「見ない!!」

勇者「なら、あきらめて女もん着ろ」

魔王「ぐぬぬぬ……くそくそ」

我は魔王
なぜこのようになっていると言うと
昨日
我は玉座を追われたのだ




6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/19(火) 21:23:02 KWArUN0I
魔王の城
玉座の間
豪奢な玉座

中央に立ちはだかるは中性的な顔
きれいな髪
の男の子

泣く子も黙る魔族の王

魔剣を構え対峙する

魔王「勇者か!!ここまで来たのは初めてだ!!歓迎しよう」

勇者「おお!!………歓迎してくれ盛大にな。始まりだから」

魔王「なにを意味がわからぬ事を!!だが、死の始まりならその通りだ!!」

剣を構える。

魔王「どうやってここまで来たかは知らないが………」

勇者「忍び足」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/19(火) 21:26:34 KWArUN0I
魔王「…………は?」

勇者「忍び足」

魔王「部下を蹴散らしたわけじゃないのか?」

勇者「進路が邪魔なら絞めて殺して宝箱に」

魔王「…………勇者?」

勇者「勇者」

魔王「アサシン?」

勇者「一応勇者!!」

魔王「まぁよい!!小手試しだ!!カイザーフェニックス!!」



11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:02:57 Cz/W/xxk
魔王の放たれた火の鳥が襲いかかってくる。

勇者「えっと………」避け

魔王「避けるでない!!」

勇者「今手持ちが盗賊の短刀しかない。むり」

魔王「なぜそれで来た!!っと言うか勇者じゃない!?」

勇者「まぁ………はい勇者です。すいません」

魔王「くっなら弱体化して」

側近「魔王さま何卒!?」

魔王「敵襲だ!!」

側近「そうですか‼それはそれは………好都合で。部下よ!!魔王を打ち倒せ‼」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:06:43 Cz/W/xxk
魔王「!?」

側近「………ふぅ。魔王さま死んでいただきます‼」

魔王「無礼者、カイザーフェ……!?」

魔力が霧散

側近「毒が効いたですね………ああ可憐な哀れなお姿にクククク」

魔王(♀)「なっ!!体が……小さく?なんだ!!力が!!剣が重い………」

オーク「おりゃああああ!!」

魔王「くっ!?」避ける


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:11:21 Cz/W/xxk
側近「…………我は魔王なり!!!」

魔王「な!!その呪文!!この部屋味方ごと!!」

側近「そう!!禁忌破壊だけの魔法!!!!すべて私の覇道のため!!勇者にやられたと言う事であとをつぐ!!ビックバン!!」

ぴかぁ!!

魔王「くっ……魔法障壁……だめだ間にあ……」

勇者「魔王!!」

魔王「なっ!!」

しゅん

部屋が全て吹き飛ぶ

側近「……………ふふふ……あーあ全て吹き飛んでしまいましたか」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:17:18 Cz/W/xxk
ドサッ

勇者「ふぅー」

魔王「うぐっ!?」

勇者の上に魔王が落ちる
それを抱き止める

勇者「………なんとかなった」

魔王「………我はどうなった!?黄泉の国か‼夢半ばで………いや違うぞここはどこだ!?」

勇者「俺の故郷帝国の家だな」

魔王「く…………」

勇者「イカロスの翼。持ってて良かった」

勇者の手にある羽が朽ちてこの世から消える。

魔王「イカロスの翼だと!?」

勇者「国宝が消えたか……まぁ大役は果たした。一度だけど時間逆転の空間転移」

魔王「なぜおまえが………」

勇者「勇者だからだ……盗んだ」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:19:19 Cz/W/xxk
イカロスの羽

一度だけ死の運命を避けることができる国宝
イカロスの天使の羽
概念を避けるため時間空間をねじ曲げ故郷の家に戻す。延命材


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:22:22 Cz/W/xxk
魔王「………くっ……側近め!!」

勇者「女の子にされたから勝てなかったな」

魔王「してやられた。毒を盛ったか……あっ………我はどうなった!?鏡……………なぁ!?」

可愛い美少女が驚いている

魔王「側近殺す!!」

勇者「……」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:26:06 Cz/W/xxk
魔王「その前に‼勇者決着を!!」

勇者「休戦しよう!!女に全力はむりだし。全力出せないんだろ?」

魔王「そ、そうだが………馴れ馴れしいぞ勇者!!」

勇者「いい女になって」

魔王「………」ぞく

勇者「襲われたくなければ従え」

魔王「魔王に指図だと!!許せん!!」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:29:35 Cz/W/xxk
魔王「帝国言ったな‼早く国に返せ!!」

勇者「イカロスは一回キリだ2個も使った。もうない」

魔王「このやろう」

勇者「………まぁ落ち着いたら話をしよう。メシ用意する。待ってろ」

魔王「あっ………まてこの………」

魔王「くうううううう!!屈辱‼」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:49:06 Cz/W/xxk
魔王「なかなうまいでわ、ないか……」

勇者「酒あるぞ。やす酒だけどね」

魔王「気が利く………じゃない!!我は魔王!!こんなところでのんびりと!!」

勇者「落ち着け………戦略的にいかないと…あの魔法には勝てないぞ」

魔王「くっ……そもそも!!なんで助けた!!勇者に助けられるなど恥だ‼」

勇者「元勇者だ!!もう魔王は死んだ……そういうことだ」

魔王「き、貴様!!…………だがその通りだ」

勇者「だろ?」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 00:55:35 Cz/W/xxk
魔王「側近俺を女にし…逃げたときを備えた。魔王がしんでなくても………我が魔王とは誰も思うまい………側近ながら天晴れ」

勇者「誉めてどうする‼」

魔王「優秀だったのがだめだった」

勇者「あの魔法……生半可物じゃない」

魔王「そこにまで至っていたとは。落ち着いた………そして………残念だ………」

魔王が膝をつく

魔王「我が弱い……悔しいが力が戻っていいない」

勇者「手を」

魔王「なんだ………」

勇者「手伝うよ……いや下僕でいいか」

魔王「ふふ!いい心がけ玉座奪還時褒美をやろう」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 08:02:55 7eMqOhb2
勇者「なので………抱かせてください」

魔王「!?」

勇者「褒美の前倒し」

魔王「ば、ばか!!寄るな!!抱かせろ‼我は男だ‼」

勇者「?」

魔王「首を傾げるでない!!」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 08:07:54 7eMqOhb2
魔王「勇者!!我は、男だ‼気安く触るな‼」

勇者「ほう?」むにゃ

魔王「ひゃう!?」 

勇者「……」 

魔王「く……うう触るな‼」

勇者「いい感じ!」

魔王「感想はどうでもよい!!くそ!!力で負けてる」

勇者「おりゃ!」押し倒し

勇者「生娘は少し旅では怪しまれるし…ちょうどいい」

魔王「な、なにを!?」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 08:09:00 7eMqOhb2
次の日

チュンチュン

魔王「……………なんたる屈辱」




27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 08:35:57 7eMqOhb2
勇者家

勇者「着ろよー」

魔王「着ない」

勇者「じゃぁ……素っ裸で歩くのか?歩かせようか‼」

魔王「そんな趣味はない!!」

勇者「じゃぁ着るべきだ。上はこれを」

皮の防具

魔王「…………まぁそれが上ならしょうがない着てやろう」(話が進まんからな………手伝って貰わなくては非力だ)





29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 08:48:42 7eMqOhb2
勇者「最低限の軽い服兼鎧だ。避けるのが主体になるが………今の感じではそれが一番だろ」

魔王「………うぐ……観察眼はしっかりしてるのが癪だ」

勇者「元勇者なんで………情報ほしくない?」

魔王「敵に情報をやるとな!!」

勇者「とにかく耳に入れといても損はないだろ。今日はそれのまとめだ。無理矢理した………お詫びだ。騎士団の情報もやろう」

魔王「…………よかろう」(ハニートラップとはこの事か………いい手なのだな)


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 11:15:07 r6is8hUU
魔王(が………自分がするのも嫌なものだ……)

魔王「有意義な情報でなければ斬るぞ」

勇者「武器もないのに?」

魔王「はっ!?魔剣がない!!」

勇者「現魔王が持っているのでは?」

魔王「うぐ、あれはいい武器なんだが……無いなら仕方がないな………」

勇者「情報あげてから武器庫さぐるか」

魔王「うむ………では何から聞こう」

勇者「帝国については?」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 11:16:44 r6is8hUU
魔王「帝国は帝が統べる地帯であろう」

勇者「ここは首都だ」

魔王「あの何重にも城壁のなか!?」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 11:19:35 r6is8hUU
魔王「マッピングしなくては!!」

勇者「攻めっ毛たっぷりでワロタ」

魔王「城のなかを見れるなぞ………」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 15:50:52 r6is8hUU
魔王「好機なり!!」

勇者「残念だが魔王はもう誰も付き従わないから戦争の用意してもな………」

魔王「…………そうであった。先ずは側近を始末から先か」

勇者「まぁ一応帝国内のことを説明しよう」

魔王「黙っておくことにしよう……にしても女物はなれない………女……になってしまった………いや我は男だ………」もんもん

勇者「では始めに」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 20:33:00 Cz/W/xxk
勇者「帝国には5個の大きな都市を守る砦があり。中心から外に向かうにつれ1、2、3、4、5となる。中央が古く。外はあたらしい。階級も中央がトップだ。拡張されつくられたのだ。山が一つ二つなくなったとされる」

魔王「ふむ………」

勇者「そして国の治安を守るのはと北東南西の騎士団に精鋭黒騎士団が守る。非常に強固な都市であり………魔族や魔物。人間さえも攻め入れない場所となっている」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 20:39:51 Cz/W/xxk
魔王「そうか………攻めるのは面白そうだ‼」

勇者「まぁ聞け。そのため世界一安全と言われ。平和であるために人が集まり……金も集まり。人間で恐ろしく発展している国になる。砦内は………外にも集落はある………下級民。難民等な」

魔王「ふむ」

勇者「俺はここの出身。魔国から遠いな」

魔王「遠いのが幸いだった。黒の騎士団は恐ろしく強い………」

勇者「まぁ覇権は興味がないため周りの国は合併もしくは併合を求めても突っぱねてるらしい」

魔王「なるほどな………人間の世界がここに終息していそうだ」

勇者「ご名答。ここになれれば外でも行ける。まぁ生き抜く強さが別にいるがな」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 20:42:20 Cz/W/xxk
砦のそとは魔物が溢れている

肉食の魔物は人間が好物だ

魔族も魔物に手を焼いているらしい

世界は人間と魔族に自然界の脅威魔物が勢力。

 

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 22:42:08 Cz/W/xxk
勇者「だから金を貯めて旅資金にするべきだ。冒険者ギルドに紹介してやる」

魔王「我はそんなことせずとも!!稼ぐぐらい!!」

勇者「郷に入っては郷に従えだ。魔王、腐れ縁くさいし俺も手伝うよ。タダで鎧と武器を用意してやるんだ‼良いだろ‼」

魔王「く……仕方がないいつか滅ぼすその日までの情報を貰うためだ。城壁が5枚なのはいい情報だった」

勇者「まぁ落ち着いたなら……ちょっと来てくれ」

魔王「我に指図するな‼………来てやったぞ?」

勇者「うわっちか………まぁこればわかる」(かわいい仕草だな)


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 22:51:09 Cz/W/xxk
地下武器庫
3階建ての自分の家
そこには………色々な武器が用意してある。

魔王「おお!?………しかしナマクラばかりか?」

勇者「一本なんでもいいからやる」

魔王「まぁ無いよりは………お主これは!!」

魔王がブロードソードを抜く
ただの量産された剣であるのだが抜いて瞬間火が少し表れる。

勇者「一般の剣をある素材を混ぜ打ち直した物だな」

魔王「おお……見た目は普通なのにこれは…………魔法剣か………いや違うな炎の剣か……なんだいい逸品だ。他にもそうか‼名工に打ち直しさせたのだな‼」

勇者「ああ」

魔王「我はこの剣でいい………この剣の姪は?」

勇者「炎のブロードソード」

魔王「姪がないのか………伝説をはれる剣であろうに………」

勇者「まぁ量産されたもんだしな」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 22:53:08 Cz/W/xxk
魔王「気に入った。今はこの程度の剣がちょうどよい。貰うぞ」

勇者「いいぞ……なんせこの武器庫………いやなんでもない」

魔王「歯切れが悪いぞ」

勇者「いつか……話すときがこればいいな」

魔王「?」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 22:56:06 Cz/W/xxk
俺にはある一つの目的がある

人は幾重にも未来があり

色んな選択肢で未来が変わる

しかし俺は一つ

一瞬

その見るっと言うことで

未来が大きく変わってしまった

例え……茨の道だろうと負けはしない


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 22:59:13 Cz/W/xxk
魔王「余は満足だ。なかなかしっくりくる」

勇者「そうかよかったよかった!!」

魔王「勇者よ!!喜べ!!いつか褒美をやろう!!」

勇者「今ください体を」

魔王「だから!!女として見てくるでない!!」

勇者(かわいいから無理なんだよ………まじで)


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:01:46 Cz/W/xxk
魔王「では………どうすればいい」

勇者「冒険者登録だ。このドッグタグをもらえばいい」

魔王「ふむ………」

勇者「ではギルドに行くぞ」

魔王「わかった。今はお前を頼るしかなさそうだ………こんないいものをくれるのだし……お前を悪い気はしない!!ただし!!女扱いだけは癪に触る」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:10:31 Cz/W/xxk
魔王「わかったな」

勇者「無理だ………せっかくの美少女なんだから」

魔王「我は………美少女なのか……」鏡

魔王「ああ……女だ…………」

勇者「まぁ気を落とすな」

魔王「この屈辱の気持ちを側近の殺意の糧にしよう」

勇者「じゃぁ行くぞ」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:17:19 Cz/W/xxk
冒険者ギルド

受付

魔王「なぜ偽装をしなくてはいけない」

魔王は今、髪色を変えている。
変わったのは金色のかみを黒に
目のいろを紫から………黒に
とにかく目立つ物は黒に変えた

勇者「目立つかわいいから。綺麗だし」

魔王「だから女扱いを……」

受付嬢「はい魔王さんどうぞ」

魔王「うむ……」

魔王LV1

魔王「ふむ。これで能力を計るのだな」

勇者「そうそう。俺はLV12」

魔王「低いではないか……勇者であろう?」

勇者「あげて有名になるのは嫌だ」


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:20:06 Cz/W/xxk
ここに
魔王と勇者の長い旅が始まるのであった。

それは険しい道のりだが

一人は

心を決めていた


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:23:25 Cz/W/xxk
砦の上

魔王「………ふぁー」

勇者「寝るなよー警備は始まったばっかだから」

魔王「しかし……暇だ」

勇者「暇だがお金はもらえるし」

魔王「ボーッとしてるだけでお金か………」

勇者「壁の警備は安いがな。たまに怪鳥にやられて死ぬし。今日はうんがいい」

魔王「そうか……寝る」

勇者「わかった。何かあったら起こすわ」


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:33:47 Cz/W/xxk
なにもなく
一週間がたった
勇者家3階寝室
2階は勇者の部屋だ

魔王「うむ………安いがまぁ簡単に儲かるからよいな………」

魔王「………にしても」

全身が写る鏡

魔王「はぁ……情けない。なぜ女に」

あれもなくなっている………
まぁ自慢できるほど………いいや………小さかったが……ないよりましである。

戻りたい

魔王「…………にしても」 

魔王「全くじゃまな……物だな」


 
51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/20(水) 23:46:12 Cz/W/xxk
勇者「魔王ー」

魔王「!?」

勇者「あっ……」

魔王「…………やぁ」

勇者「おりゃ!!」

魔王「!?」

ベットの押し倒される。力がは入らない

魔王「や、やめろ!!勇者ころす!!ころすぞ!!」

勇者「すまん。理性がもたない」

魔王「今やめろ!!絶対!!」

53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 00:07:40 ixPDWSKA
勇者「無理だ」

がばぁ

魔王「くっ!?勇者やめ!!」

勇者「婬魔だなお前」

魔王「なぜわかった………くそ………くそ………」


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 11:14:55 l2pKj36k
魔王「忌々しい………我が血………婬魔なぞ………」

勇者「…………それでか、汗の匂い嗅ぐときついのは」

魔王「なに!!」

勇者「まぁその………自分恨め」

魔王「うぐっ!?」(男のキスなど嬉しくない!!)


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 11:16:19 l2pKj36k
魔王(今日もまた………我は女の快楽を知ってしまうのか………)

魔王(くっそ………くっそ)

魔王(諦めない………忘れないぞ男であったことを………絶対)


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 12:09:40 KxG4CuJc
次の日

勇者「ごめんなさい」土下座

魔王「ふん!!何を今さら謝っている‼許さんぞ‼」

勇者「本当にごめん………いや……弁解を」

魔王「よかろう。余は寛大だ」

勇者「最初あった時から一目惚れだった。男だとは思えない容姿だったから」

魔王「一目惚れだと!?」(男であったぞ我!!ホ か………いや襲ってきたバイだな)

勇者「だから……襲ったのはすまない。好きならそんなことをしたこと事態おかしい事を気が付いた」

魔王「遅い!!恥ずかしい言葉を並べるな‼」

勇者「まぁその………手伝うからさ。許してくれ」

魔王「うぐぅ………確かに考えてみれば見返りがないのに武具を用意し旅の用意も手伝だってもらっているな。わかった余は寛大だ。許そう!!」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 12:29:24 KxG4CuJc
魔王「だが!!その好意は………いらん」

勇者「いいよ………でもお願いだ好きでいさせてほしい」

魔王「………勝手にするがよい」

勇者「よし」

魔王(憑き物がとれた顔つきだな………)

魔王「にしても………名前を聞いてなかったなそういえば。我はネファリウスだ冒険者は本名の愛称ネファ…………これが余の名だ」

勇者「俺の名、トキヤ。東の国からの名残らしい」

魔王「変わった名前だ」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 12:31:14 KxG4CuJc
魔王「では頼むぞ」

勇者「任せろ」

魔王「ではお金を稼ごう………金は戦力だ」

勇者「同感」

仕事を探しに行く


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 12:51:29 KxG4CuJc
仕事を探すが、なかなか警備系以外はレベルが低い内では微妙であるが勇者の付き添いと言う形で何個か仕事をこなす。

仕事回数

お使い(なぜ我が………お使いなぞ)

仕入れ手伝い(なぜ我が………荷物もちなぞ)

ナンパ×5回(男が……面倒な。興味ないと言うのに)

魔王「疲れる………癒せ」

勇者「まぁ雑用ばっかの派遣だし、安いし大変だしハードだよなー討伐とかあれば一攫千金なんだが」

魔王とともに商店を眺める。

勇者「ほれ!!」

魔王「ん?なんだ」

勇者「イチゴ。魔国にはないだろう?」


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 12:56:03 KxG4CuJc
魔王「なんだ……こんな血のような真っ赤は……トマトより赤いな」

勇者「果物だよ。育てるのが難しいし数はとれない。保存もきかない完全に贅沢品だ」

魔王「ふむ」 ぱくっ

魔王「んん!?!?」(甘酸っぱいでも甘い!!香りもいい!!なんだこれは!!)

魔王「甘い………」ぱく

勇者「うまいだろ?パンより高いんだぜ」

魔王「仕方がないうまい?いいや甘い」

勇者「疲れがとれ…………」

ドゴンッ!!

魔王「!?」

勇者「!?」


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 13:00:34 KxG4CuJc
商店外で炎が舞い上がる

悲鳴と共に人が倒れ

騒ぎ出す

誰かがいった言葉で余計に混乱が生まれる

「魔族だぁああ!!」

魔王「ど、どおいうことだ!?」

勇者「まってろ…………わかった!!イフリートがいる!!」

魔王「なに!?精霊族が!?なぜ!!」

勇者「…………危ない!!」

魔王の背後から凶刃が襲いかかってくる
魔王を突き飛ばし、避けさせる。

怒りが身を焦がさんとす



66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 16:40:37 KxG4CuJc
しゅん
短刀を首筋に滑らせる

「うぐっ!」

魔王「!?」

「……がは……」

勇者「魔王!!行くぞ」

魔王「あ、ああ」

魔王の手を掴み路地裏に逃げ込む。
数人の男が追いかけてくるのがわかる。

路地の曲がってすぐ魔王を抱き締め壁に体を押し付ける。

魔王「な!!何をする!!」

勇者「恥ずかしいは後でだ………静かに」

魔王「くっ」(鼓動が早くなる……こいつの鼓動も聞こえるじゃないか………)


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 16:48:29 KxG4CuJc
「どこいった!!」

魔王「!?」

隠れきれない目の前に!!

「探せ!!」

「紫の目!金色の髪の女だ!!」

「お前はあっち」

魔王「………」

目の前を過ぎる

勇者「………やり過ごせた。しゃべっていいぞ」

魔王「いったいなぜだ?目の前にいただろう」

勇者「俺の魔法だよ………」

魔王「詠唱がないっと言うことは得意な属性か………身を隠す属性とは闇か?ますます勇者らしくないな」

勇者「違うけど………いいや。いったん帰ろう」

魔王「そうだな……少しショックだ」

全く反応できなかった。あの攻撃を


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 16:57:36 KxG4CuJc
遥かに勘と腕が鈍っている

魔力も弱い

弱体化が激しい

魔王「くそ………」

歯痒い


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 20:10:57 ixPDWSKA
勇者宅

勇者「はい。紅茶………偽装しないといけないな」

魔王「すまぬ………うぐ………魔王が遅れをとるとは」

勇者「そういうときもある。だが妙だな………どうみても刺客だよな」

魔王「………側近が殺しに来ている」

勇者「ナゼ?」

魔王「我を恐れておる」

勇者「そうなのか?女になって雑魚のお前をな~」

魔王「殺すぞ」

勇者「ごめんごめん」


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 20:30:48 ixPDWSKA
魔王「側近は手を抜かない。刺客がいても不思議ではない」

勇者「そうか……今のお前では刺客倒せそうにないしな」

魔王「くっ」

勇者「だが護ってやるよ………手加減なしで」

魔王「なに?」

勇者「騎士は姫様を守るもんだ」

魔王「女扱いするでない!!それに勇者であろう!!」

勇者「それについてなんだが。俺、元黒騎士だったんだ。問題ない」

魔王「ふむ、黒騎士が勇者のなぞ………似合わん」

勇者「魔王、勇者って何かわかるか?」

魔王「勇ましい者……我を倒そうとする絶対の敵」


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 20:38:29 ixPDWSKA
勇者「合っているが足らない」

勇者「勇者は勇ましい者であり、王の名簿に載った者であり、神託を聞ける者である。称号」

魔王「?……………!!」

勇者「わかった?」

魔王「では………勇者は一人でないと言うのか‼」

勇者「そうだ……誰でもなれるがお前のとこまで行けるのが居なかっただけだ」


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 21:12:33 ixPDWSKA
勇者「で………真の勇者は魔王を暗殺し首を王に献上したものだ」

魔王「そ、それは使い捨て!?」

勇者「まぁねーだから俺本当は魔法使い」

魔王「はぁ?」

勇者「えっ?」

魔王「…………」

勇者「…………」

魔王「えっ?騎士はどこいった?」


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 21:40:14 ixPDWSKA
勇者「騎士はまぁその本職魔法使い」

魔王「勇者から遠い。我のイメージが悪いのか………」

勇者「まぁそれよりも今はあの刺客だな………イフリートもか?」

魔王「そうであろう。気を取られている間に終わらせる気であったのだろう」

勇者「じゃぁちょっと調べてみるか?」

魔王「調べてみせよ。無礼者を制裁だ」

勇者「わかった。俺も少しイラッとしたデート邪魔されて」

魔王「女あつかい………もぉよい……疲れた」


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 22:20:20 ixPDWSKA
夜、酒場

勇者「すまん、マスターフクロウ食いたい」トントントン

マスター「うちはその鳥は扱ってない」トントン

勇者「ならやめ」トントン

マスタ「そうかい」鍵を渡す

魔王(机を3回叩き、2回のあと2回叩き返しが合図か)

勇者「じゃぁ」

勇者についていき鍵のかかった扉を開ける

地下に続く

暗い階段を歩き何個も厳重な扉を開ける

開けるたびに人の喚声が大きくなる


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 23:44:43 ixPDWSKA
魔王「ここは……」

勇者「地下賭博。薬の売買。違法酒売買等が集まるブラックマーケットだ………もうひとつは闘技場でもあるな」

魔王「ふむ………あまり良いところではないな」

勇者「お前んとこもあったぞ規模は小さいが」

魔王「協力感謝する。場所を教えてくれ潰す」

勇者「まぁ……うん」

地下は結構な大きさの空洞となっている
闘技場を通る
闘技場のルールは簡単

素手

これだけである


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 23:46:59 ixPDWSKA
魔王「………」

あああああ!!
ひゃぁああああ!!

悲鳴のような喚声が耳を撫でる

魔王「………」

勇者「気になるなら買ってやるよ」

魔王「まぁ少し社会見学だ」

勇者(笑い声が門戸をひらくか)


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 23:50:07 ixPDWSKA
魔王と別れ

ある一室につく

「にいちゃん………すまねぇ用事がないやつは通せねぇ」

勇者「関係ない通せ。用がある………確認だよ」

「粋のいい、にいちゃん………死にたくなけりゃ……」

勇者「あっそ」がちゃ

「あっ!!おんどりゃあああ!!」


静かにしろ。葉巻が不味くなる


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/21(木) 23:56:04 ixPDWSKA
「!?」

勇者「こんにちは。久しぶりだね黒騎士団長」

仮面を被り葉巻を吸い込み黒いローブで身を包んだ男が椅子に座っている。葉巻を数本机に並べ味を楽しんでいたのだろう。臭い

黒騎士団長「ああ、久しぶりだね」

「あっ騎士様でしたかすいません」

勇者「元だからいい」

黒騎士団長「で、なんのようだ?勇者だったか?楽しいか?」

勇者「まぁまぁ。用は…………商店で魔族が現れた」

黒騎士団長「ほう……居合わせたか。そうだあそこの騎士団が討ち取った」

勇者「その瞬間……襲われた。相方が」


79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:01:02 wxjGHJOI
黒騎士団長が葉巻を深く吸い込み
ゆっくり吐き出す

黒騎士団長「ふむ。詳しく聞かせろ、臭い」

勇者「レイピアで背後からイフリートに気を取られている間に襲われた。路地裏に逃げてやり過ごせたが紫の目、金の髪っと言っていた」

黒騎士団長「そうか……相方は紫の目の金髪か」

勇者「ああ」

黒騎士団長「外ものの仕業だ。俺らの者でない。それに………今は金色の髪の子で被害が出ている。理由は………富豪がその特徴で賞金首を出した」

勇者「何処から?」


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:02:08 hx1Ylmeo
a


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:06:08 wxjGHJOI
黒騎士団長「何処からかはわからん。だが賞金首の金額が莫大だ………異常なほど。本物かどうかは金塊の納められている金庫にいけばいいらしい。この国にも出来た。生首が転がってるが一行に空く気配がない」

勇者「ありがとう。わかった…………情報量で一つ。魔王の容姿は紫の目、金の髪だ」

黒騎士団長「お前まさか!?」

勇者「さぁ相方が似てるだけだよ」

黒騎士団長「…………勇者の職務を全うしたか」

勇者「いいや………最初っからする気がない」

黒騎士団長「…………まだお前は魔法を縛るか?」

勇者「いいや………縛りは無くした」


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:08:11 wxjGHJOI
勇者「………」

黒騎士団長「………魔法使いに戻るか」

勇者「魔法戦士だな騎士か?」

黒騎士団長「わかった。なら極力お前に喧嘩を売るなと言わなくては………」

勇者「ありがとう」

黒騎士団長「ありがとうはこちらだ魔法使い」


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:10:39 wxjGHJOI
闘技場

勇者「話終わったけどあいつどこだ?」

広すぎでわからない

勇者「…………」ふわぁ

闘技場に風が吹く
地下であるが通気管があり巡っている。

それに合わせる

ふわっ

勇者「いた」

風が彼女を見つける


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:15:37 wxjGHJOI
魔王(面白い!!何故なんだ!!武器もなく素手の殴り合いなのに!!)

心が踊るのは!!

熱気にほだされ
殴りあいを見つめる

「ああああっと!!!いいのが入った!!!」

実況の司会者もなかなか説明がうまく
初心者でも分かりやすい

魔王(あっ!!カウンターされるぞ!!……あーあ馬鹿者。フェイクだったのにいいもの貰った)

闘技場の中央で男が膝をつく
喚声が闘技場を包む
男が立ち上がる。
目に闘志だけ燃やして

魔王(ゾンビかあいつは!?おおおおおきれがよくなった!?)

勇者「魔王、帰るぞ」

魔王「!?」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:17:41 wxjGHJOI
勇者「…………」

魔王「そ、そうか………」ちらちら

勇者「…………」

魔王「か、かえるか」

うぉおおおおお!!

魔王「!?」ちら

勇者「見たい?」

魔王「…………見たいぞ」

勇者「じゃぁその一戦だけな」

魔王「よっしゃ!!いっけええ!!」

勇者(楽しそうで何より)


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:23:27 wxjGHJOI

魔王「いやー………人間も馬鹿に出来ない」ほくほく

勇者「…………なんか俺も一緒に楽しんでしまった」

麻薬だろあれ。

魔王「我も男なら………いいや無理だ。あそこまで闘士が生み出せない」

勇者「あれも才能だよな」

魔王「またいきたいぞ‼」

勇者「お前……子供っぽい」

魔王「うぐっ………し、仕方がなかろう………遊んで来なかったし」

勇者「そっか……まぁ仕事の合間にな……その前にお前やっぱ賞金首になってる」

魔王「そうか………しょうがないこそこそするのも癪だが………仕方がないな」


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:26:40 wxjGHJOI
勇者「護ってやるからそのままでは大変だしな」

魔王「それよりもどうやってあの人混みのなか探し当てた」

勇者「風で……匂いをたどった」

魔王「犬かお前は!!」

勇者「まぁ近いことではある。一応これからはどうする?」

魔王「側近討伐」

勇者「そのために」

魔王「金、旅だ。あとは力の鍛練だ」


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:29:21 wxjGHJOI
魔王「負けてしまうからな」

勇者「そうだな、じゃぁ手伝うからお前の今の強さを明日測っておこう」

魔王「ふん!!お前なんぞに………負けないぞ」

次の日
地面にへたりこむ魔王の存在が証明された


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:31:20 wxjGHJOI
次の日昼

魔王「手加減しろ」

勇者「測る。だから無理。次に魔法はどうだ?」

魔王「ファイアーボールのみ」

勇者「そ、そうか」

魔王「くっ………悔しい」


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:45:00 wxjGHJOI
魔王「お前なぞ!!カイザーフェニックで………」

勇者「俺の魔法を教えようか」

魔王「わかった教えろ」

勇者「あそこに鳥がいるな」

魔王「ああ………あ!?」

鳥が落ちる

魔王「何があった」

勇者「よっと」

鳥をつかみもみもみする。

ぴぃい!!

鳥が空を飛び逃げ出す。

魔王「わからぬ????その前に属性もわからぬ」


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 00:49:15 wxjGHJOI
勇者「風」

魔王「風?あの弱小器用貧乏が?じゃぁ……今さっきのはかまいたちか?」

勇者「窒息させただけ」

魔王「?」

勇者「風は空気を操る。何が出来るかを考えおいてくれ」

魔王「………窒息、わからん」

勇者「わからんでいいよ使うときは説明するから」

魔王「わかったぞ!」


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 01:06:31 wxjGHJOI
それから

魔王「うむ!!体にもなれてきた」

勇者「やったな‼」

剣技がまぁまぁになった

魔王「我もなかなか。たとえ女の体でも強い!!」

勇者「そうかそうか………なんか苛めたくなるな」ツバァイハンター構える

魔王「お前!!何故そんなのを軽々しく持てるのだ‼魔法使いじゃないのか‼」

勇者「趣味だから」

魔王「何故!!短刀で攻めてきたんだ‼それが扱えるなら‼」

勇者「まぁ脅しだから」

魔王「ひ、ひかぬぞ」


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 01:08:58 wxjGHJOI
勇者「まけたらxxxx異論はない」

魔王「!?」

勇者「棄権あり」

魔王「ひ………ひか……」

勇者「じゃぁ……本気出すわ」刀を用意

魔王「…………」

その夜に魔王は泣いた



96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:06:58 7ukJO0z.
次の日

魔王(何故か体の関係が続いてる………困った)

魔王(女であるなら  でしまかもしれぬ。断るべきだが………つい、体がほぐれてしまう)

魔王(まったく。女とは難儀なものよ)


97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:09:18 7ukJO0z.
勇者(また………やってしまった)

勇者(もっと誠実に行きたいが婬魔だとは……)

勇者(舞い上がって油断して汗をなめとってしまったのがいけなかったな)

勇者(いや………意思が弱い。大切にしたいのにな~せっかく会えたのに)


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:12:25 7ukJO0z.

勇者「………おはよう」

魔王「おはよう!!このバカ!!また………出しおって」

勇者「ごめん………」

魔王「………ふん!!魔王を抱いてるのにもっと胸をはれ!!」

勇者「お、おう………」

魔王「まったく……」(何故我は振り回されているんだ)

勇者「じゃぁ!!今日はパーっと行きますか」

魔王「パーっと?何を」

勇者「モンスターハント」


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:27:54 7ukJO0z.
木々が高い森
都市から半日でこれる場所であり
魔物が多い場所で、危ないのだが

勇者「そっちいったぞ!!」

魔王「やぁ!!」袈裟斬り

ドレイク「ギャァ!!」

羽のないドラゴンことドレイクを狩猟した。
場所は魔法で確認し待ち伏せ
胴体が切られたところが火傷となっている。
体が火がつき……消化する

勇者「その剣。獲物を燃やしてしまうかもな」

魔王「いい武器だ。鱗を切ったぞ」

勇者「金かかってるから」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:32:30 7ukJO0z.
勇者「魔物が人を刈る側ではないんだよなここは狩猟場になっている」

鱗を削いで集め。肉を切り分ける

馬と同じ大きさのため一匹で充分素材はとれた

魔王「ふむ………ドレイクの鱗か」

勇者「色々使い道があるんだろうこれだけで言い値が取れる」

魔王「にしても………便利な魔法だな。森に入ってすぐ見つけた」

勇者「魔力を流せばセンサーになるからな

魔王「うむ。だが目立たないから我は炎だけでよいぞ」


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:44:32 7ukJO0z.
勇者「帰ったら日が暮れるな」

魔王「………帰る前に少しいいか?」

勇者「ん?」

魔王「………お前を我が家臣にしてやろう。その強さを我のために使ってくれぬか?」

勇者「いいぞ……何なりとこの指輪に誓って」

魔王「そ、そうか!!では頼むぞ」(よかった安心したドキドキしたぞ)

勇者「ああこちらこそ。パーティだ」(寵愛の指輪に誓って)


102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:48:44 7ukJO0z.
荷物が多い帰路

勇者「ん………少しそれるぞ」

魔王「何だ?」

勇者「風を流す………見えた盗賊と冒険者が睨みあっている」

魔王「……なに」

勇者「逸れていくか?」

魔王「お前は勇者だろ?助けないのか?」


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 12:52:20 7ukJO0z.
勇者「勇者やめた」

魔王「……そうだったな」(人間か……見捨てても)

魔王「せっかくだ助けてやろう」

魔王「はっ!?」(あっ……)

勇者「わかった………」ささっドサッ

恨み防止で顔をマスクで覆う。日はまだ高い

勇者「魔王。ついたら支援頼むぞ」

魔王「任せろ………下級魔法ならインスタントで出来る」

移動


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 13:01:03 7ukJO0z.
魔王(心が変わってきている)

勇者「…………」短刀構える

勇者が仕掛けたら火を打ち出す

勇者「ふっ……」

勇者が茂みから身を乗りだし盗賊の背後につき
首をかっ切る

そしてもう一人が驚き向き直った瞬間喉に突き入れる。防具守られていないところを攻めている。

たちまち二人

冒険者も助太刀

あっと言うまに全てを殺しきる

魔王「ぽかーん」


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 16:15:48 OxHje9Vw
読んでいるのいるのだろうか………


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 19:08:23 7ukJO0z.
魔王「すんなり終わった………」(我、いらぬ……)

盗賊が5人
全員息絶えている

勇者「しょうがない、旅できない奴等とは違う。大丈夫か?」

伝令「ええ!!助かりました………ですがこれを」

金貨を手渡してくる。

伝令「ご内密にお願いします」

勇者「わかった」

魔王(………我は空気だ)


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 19:23:19 wxjGHJOI
家に帰ってきた

魔王「勇者!!」

勇者「ん?」

魔王「我を鍛えて直してくれ‼………このままでは勝てぬ………勝てるまで力をつける!!」

勇者「いいぞー」

魔王「やった!」

勇者「!?」

魔王「あっ………余はうれしいぞ」(しまった………我らしくない口調だったな………)


108 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 19:31:33 wxjGHJOI
勇者「………なぁ魔王」

魔王「なんだ?」あせあせ

勇者「着飾るのやめないか………」

魔王「なに!?着飾るだと!!無礼な!!」

勇者「………お前は魔王であり魔王じゃない」


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 19:47:13 wxjGHJOI
勇者「ここでお前が魔王であることを知っているのは俺と刺客だけだ」

魔王「…………」

勇者「今は別人だと思う。名残があろうが………誰もお前を魔王とは思うまい」

魔王「そうだな………せっかく倒したのに」

勇者「魔王魔王って思わず。自分らしく生きるのもいいぞ」

魔王「…………考えてみよう」


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:11:27 wxjGHJOI
一人部屋

魔王「考えると言ったが……………知っているさ。もう魔王ではない。普遍の魔族だと」

前王を倒し国力を上げ、戦争の準備していた自分はもういない

姿も変わった

今は性格さえも変わりつつ………ある

魔王としてあアイデンティがなくなってしまったからなのか………女になったからなのか………わからない

魔王「………ふぅ……着飾っているか」

勇者は飄々とし
自由人

魔王「何事もやってみることに限る」

魔王「羽でも伸ばせばいい………まだ弱いまま。時間がある」

決めた


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:17:29 wxjGHJOI
商店

勇者「お金。まぁまぁ貰ったな」

魔王「ドレイクがお金になるとは」

勇者「まぁ珍しいからな。運が良かった。魔国は群れで生活してるな。怖かった」

魔王「弱いものは群れる。イチゴが食べたい」

勇者「買って帰ろう」

魔王「やった!」

勇者「!?」(かわいい………その女の子反応)

魔王「どうした?何かついてるか?」

勇者「い、いや………なんでもない」(見れるだろうかあの………笑顔に)


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:20:18 wxjGHJOI
魔王「にしても刺客はわからなかったのか?そういえば」

勇者「ああ、わからん」

魔王「残念。でも安心だ」

勇者「?」

魔王「守ってくれるのだろう?勇者殿」くすくす

勇者「ああ!!もちろん‼」(かわいい、その笑う姿も………)

愛しい


113 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:23:31 wxjGHJOI
魔王「そうだ!!呪文書を見たい」

勇者「ああそれなら家に」

魔王「そうか………ちょっと調べてみよう我の得意魔法を」

勇者「?」

魔王「一通り試せばわかる」

家に帰ってからわかったことは
火と水が得意だった

水が得意になっている

一歩踏み出せた


114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:26:04 wxjGHJOI
それから
昼は何かお金を稼ぎ
夜は稽古もとい呪文の練習に当てた

そんなある日

鏡で自分を見て気付く

楽しそうだと

笑っている


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:29:03 wxjGHJOI

勇者「ちょっと裏側行ってくる」

魔王「わかった…………行ったか」

鏡で自分を確認した
自信満々
行ける

魔王「新しいことに挑戦するのはこれほどまでに楽しい」

そう

弱い自分を鍛えるのが好きになって来たのだ

そこで挑戦欲も生まれる

魔王「ふふふふ………女であることも武器だ」


116 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:34:59 wxjGHJOI
お店

勇者「騎士団長さま、なんでしょうか?」

黒騎士団長「ああ………刺客がわかったぞ」

勇者「?」

黒騎士団長「魔族だ。人に良く似た………魔王が逃げたらしいな」

勇者「そうか」(しってる)

メイド魔王「御注文はお決まりですか?」

勇者「ぶふっ!?」

メイド魔王「!?」

黒騎士団長「ん?ああ………紅茶を2つ」

メイド魔王「かしこまりました」(何故いるのだ‼)

勇者(似合ってるが偽装してるか半減。そんなことより何故いるのだ‼)


117 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 20:54:57 wxjGHJOI
黒騎士団長「容姿はそれは綺麗な女性だそうだ」

勇者(知ってる。ウェイトレスしてる)

魔王「お待たせしました……帰れ」勇者「!?」

黒騎士団長「………知り合い?」

勇者「まぁ………つれといいますが……」

黒騎士団長「そうか。魔王を見付けたら教えてほしい勇者なら会うこともあろう………身売りする。いい値だ」

勇者「は、はい」(黒騎士敵かよ‼)

魔王「では、ごゆっくり」

勇者(動じねー!?)


118 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 21:00:08 wxjGHJOI
「可愛いなあの子」足を出す

ウェイトレス「きゃぁ!!」足が引っ掛かる

魔王「ふん………」魔力を飛ばす

水のクッションが生まれる

ぼよよよん

ウェイトレス「あっ……魔王さんありがとうございます!!」

魔王「怪我はないか?」

ウェイトレス「はい!!」

勇者(床にあれだけの水を生み出すことが出来るのか………)

魔王「お客様………」剣を構える

「あっ!?悪かったもうしねぇ!!」

魔王「では、ごゆっくり」


119 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 21:03:37 wxjGHJOI
勇者「うわー男らしい」

黒騎士団長「ふむ………魔法は中々だが一般人から少し飛び抜けている程度だな」

勇者「そ、そうですね」

黒騎士団長「帰って………こないか?」

勇者「嫌です。護るものができましたから」

黒騎士団長「そうか………しつこいが。待ってるぞ」

勇者「ええ………」(魔王可愛いなぁー)


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 22:23:12 wxjGHJOI
帰宅後

勇者「あっおかえり」

魔王「見たな………何故………数ある店であそこを引き当てる」

勇者「いや……たまたま。お前……目の前が敵だったのだぞ」

魔王「ふん………見た目が違うのだバレていない」

勇者「まぁ可愛いかったからいいか」

魔王「ふん!!当たり前だ。我はカッコイイ‼使えるものは使っていく容姿もな!!」

勇者「可愛い可愛い」

魔王「はん!!当たり前だと………」

勇者「可愛い可愛い可愛い」

魔王「やめんか‼恥ずかしい///」


121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 22:28:33 wxjGHJOI
魔王「それより呪文書は飽きた魔導書を読め」

勇者「わかったよ………ワガママだなー」

魔王「我の臣下を使ってなにが悪い!!」

勇者「そうだったな」

魔王「では………頼むぞ勇者」

勇者「ああ」


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 22:45:00 wxjGHJOI
あるところ

「ダメです姫様!!」

姫「何故!!彼が帰ってきていると言うのに‼」

皇族特有の金色の髪
豪奢なドレスに身を包むも強調する の膨らみ
皇帝候補の一人である

「姫さま………落ち着きください」

姫「嫌だ‼なら私が出ずともいいように勇者を呼んでこい!!」

「しかし……奴は平民。穢れた黒騎士でもありました」

姫「関係ない………すぅ」

「ダメです‼魔法はやめてください‼」

姫「黙れ‼………今、会いに行きますわ‼」


123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 22:59:26 wxjGHJOI
勇者家

勇者「………」ゾクッ

魔王「勇者よ?どうした?」

勇者「来る」

トントン

勇者「あっ……姫様」

魔王「姫?」

勇者「皇帝の子だよ」

魔王「なに!!」

トントン……ドンッ

姫「会いたかったですわ‼」だきっ

勇者「うわっ」

魔王「………む……?」(何か胸のなかでトゲみたいな痛みが……何もないが?)


124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:08:52 wxjGHJOI
姫「黒騎士団から離脱して長いですけど想いは募らせておりました………勇者」

勇者「そりゃ………いいお客さんだったからな」

魔王「お前………ゲスイ」

勇者「だって……しつこい」

姫「ああ、勇者………ん?」

魔王(目があった)

姫「貴女は誰?何でここに?」

勇者「ああ。旅仲間、魔王討伐の」

魔王「そうである!!」


125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:13:08 wxjGHJOI
姫「…」じろじろ

勇者(偽装してるから大丈夫だよな?)

魔王「な、なんだ」

姫「ごめんなさい~貴女~出ってくれません?」

魔王「?」

姫「勇者……私を抱いてください」

勇者「うげっ」(嫌だ‼それは嫌だ‼)

魔王「や、やめないか!!嫌がっているではないか!」


126 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:17:21 wxjGHJOI
勇者(魔王?どうしたんだ?お前が割って入って来るなんて)

魔王「離れろ」(何故かわからぬが………焦ってしまう)

姫「いや!!」

勇者「魔王!!」だきっすりすり

魔王「わっ!?やめんか‼」

姫「!?」

勇者「姫様ごめんな」すりすり

魔王「やめろ!!恥ずかしい!!」

姫「くっ……そう言うことですのね。用事を思い出しましたわ。失礼」

姫が去っていく
その瞬間………安心する自分がいた


127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:23:55 wxjGHJOI
魔王「………もう離れろ」

勇者「どうしたんだ?あんなことして?」

魔王「なんでもない。皇帝候補は全員ああなのか?」

勇者「まぁ我が強い」

魔王「ふむ。で何時まで抱きついているんだお前」

勇者「魔王……柔けー とか」

魔王「 、  な!!………くうぅ」


128 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:25:57 wxjGHJOI
勇者「………魔王」

魔王「な、なんだ!!////」(感じてしまうじゃないか‼女の体は………つらい………)

勇者「…………可愛い」

魔王「////」(くっそ!!こいつは!!)

だが

何故か嬉しく思ってしまう自分が恥ずかしかった。


129 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/22(金) 23:29:27 wxjGHJOI

姫「南騎士団長………これで」

金塊を机に置く

南騎士団長「動ける人数。何人ほしい?」

姫「10人………そして拘束してほしい」


姫「あの………勇者の隣にいる女をね」


南騎士団長「わかった手配しよう」


130 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:20:14 ipDjy9qc
南騎士団長「拘束場所はおって連絡する」

姫「ええ!お願い」

南騎士団長「では……前金は頂こう」

姫「ふふふ……待っててね勇者」


131 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:22:54 ipDjy9qc
夜食を貰ってきた帰り
我は夜の風に当たる。
季節は春
しかし夜は冷える

魔王「勇者に買い出せばよかった………我がわざわざ行かなくても」


132 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:31:18 ipDjy9qc
ざぁざぁ
魔王「しかし………今日はやけに静かだ」

彼女は女となって鈍くなって気付くのが遅れた
すでに囲まれていることを
魔王「!?」

狭い路地ではない,しかし誰もいないことに疑問を持つべきだった
ざっ

魔王「なに奴!!」ちゃき!!剣を抜き構える

「姉ちゃん可愛いねちょっといいかな?」
「ああ。ちょっと来てもらっても」

魔王「寄るな切る!!脅しではない!!」

すっ

魔王「んぐ!?」(後ろ!?)

「よし、お前ら眠り粉を嗅がせろ」

魔王「んんん!?」数人に取り押さえられる。

魔王「いったい!!なにをす………んぐ!?」

布を口に入れられる………意識が遠くなっていった

魔王(………刺客………勇者………)


133 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:43:37 ipDjy9qc
魔王「んぁ………?」

姫「お目覚め?」

魔王「…………姫?」

姫「そうよ、私の彼に付きまとってる 婦さん」

魔王「我は何故ここへ??」

部屋には家具などがない
燭台の光しかなく
暗いが月明かりは見えるので地下ではない様だ

姫「離れなさい……貴女は勇者には似合わない」

魔王「だからなんのお話だ???」

姫「とぼけないで私が初めてな人なのよ。あなたなんかに奪わせはしない!!」


134 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:49:12 ipDjy9qc
話が噛み合わない
ヒステリックでもある

女は怖い

椅子に縛られ、魔法は打てないように魔力食いの腕輪を嵌められてしまっている

魔王「………」

姫「ああ!!勇者さま!!お痛わしい……」

魔王(盲信者?……困った)

姫「ですのでゴミは消えてもらいましょう」レイピアを構えた

切っ先を向けて

魔王「お、落ち着け!?」

姫「さようなら」


135 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:52:48 ipDjy9qc
勇者家

勇者「おそい………」

道草してるのだろうか?

勇者「にしてもおそい」

魔方陣を空中に描く
風が生まれ
扉の隙間から外へ出る

勇者「酒場の通路に………なにか落ちてるな」

剣が

それも見慣れた

勇者「俺があげた剣!!」

椅子から立ち上がる


136 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 12:54:48 ipDjy9qc
勇者「……くっ刺客か?バレてたのか?」

ドアを開け駆け出す

勇者「くっそ………油断した!!」

魔王が連れ拐われた
もう

ダメかもしれない

勇者「くっそ!!」

悪態をつき。自分を呪う


137 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:01:03 ipDjy9qc
何処かの部屋

姫「ん?これカツラ?」

バサッ

レイピアを構えをとき髪をつかんで投げる

姫「デスペル」

目の色が戻ってしまう

姫「…………あなた何処の貴族?」

魔王「くっ……」(動けん)

「姫、始末は終わり………おお。いい女」

姫「!」

姫「いいこと思い付きました。10人で強 しなさい」

「喜んで」


138 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:11:12 ipDjy9qc
魔王「やめろ‼穢らわしい‼触るな‼」

足を触られ嫌悪感が強くなる
気持ち悪い

魔王(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…………なんで気持ち悪いんだ)

勇者に触れる時と全然違う

「からだ。好みだな。まぁ俺だけで楽しむかな?」

姫「殺すなんて勿体ない。 辱しておいて私は眠い………安眠できそうだわ」

「騎士団長もいい仕事取ってくるな」

魔王「くっ触るな‼………勇者」

魔王「はっ!?」


139 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:14:03 ipDjy9qc
「愛しい彼の名前か?残念今日は俺だ」

魔王「愛しいなどとは違う‼」

「なら!!今日は俺が恋人だ」

魔王「うぐぐ」(咄嗟に出たけど………愛しいとかじゃないんだ‼)

魔王「早く………助けに」

薄い希望が声に出る
魔王としてのプライドもズタズタになった。
弱い
弱い


140 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:19:24 ipDjy9qc
5枚目の砦

城下町を眺められる場所に俺がいる
衛兵などをやり過ごしてここへ来た

勇者「すぅ……はぁ」

風を感じる

そして

風を流す

路地から路地へ
痕跡を探す
頭が負荷がかかり痛くなるがお構い無しで探す

勇者「居る筈だ………匂いでも………」

姫「安眠できそうだわ」

勇者「!?」(何故姫が一般住宅に?しかも出てきた家は………騎士団の持ち物)

そこに集中し探りをいれる


141 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:21:07 ipDjy9qc
魔王「触るな‼」

勇者「!?」(いた)

風にのせて声が届けられる

勇者「よくも……魔王を」ぎりぎり

俺は砦の上から飛び降りる

魔王の元へ行くために


142 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 13:26:55 ipDjy9qc
「では………見せてもらおうかな?」

ナイフで服を切ろうとする

魔王「くっ………くそ……くそ」(男だったら殺されていただろう。だが………お女で助かってもこれは嫌だ!!)

魔王「くっそ!!」

「ははは……いい顔…………んぐぁ!?」

「ぐるじ……あたまが痛く……」

男がのたうち回る。

そのうち動かなくなる。気絶したのかピクリともしない


143 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 15:24:55 ipDjy9qc
勇者「…………魔王大丈夫か?」

魔王「遅かったぞ!!」(あ、安心してしまう)

勇者「さぁ逃げるぞ」

拘束がとかれる

魔王「……はぁ女は怖い」

勇者「姫が首謀者か………だから嫌なんだよアイツ。性格が無理」(脈があったとしてもだ)


144 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 15:29:25 ipDjy9qc
勇者「こいつは時間がたてば起こされるだろう。後遺症はあるかもしれないが」

魔王「何した?」

勇者「帰ってからだ………」

階段
2階だったようだ

下では談笑が

勇者「上から逃げるぞ。窓を壊している」

魔王「………わかったぞ」

二人の逃避行が始まる



146 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 20:58:44 au5RsaN6
次の日

勇者家

ドガンッ

「居ません‼」

黒騎士団長「…………そうか、ん?」

さっ。本を盗む

黒騎士団長「撤収だ………逃げられた」

「どういたしますか?」

黒騎士団長「持ち場にもどれ。南騎士団に任せる」

「はっ」

黒騎士団長「………風の呪文書………あった」

勇者の置き手紙だ


147 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 21:04:51 au5RsaN6
本に挟んでいたのを取る

勇者「黒騎士団長、遅かったな。すまない魔王を匿っている事を黙っていて。ただこれだけは言う。近付くな………部下が可愛ければな」

黒騎士団長「ふん………」

文を手のなかで燃やす

黒騎士団長「未だに部下だお前は勇者」

黒騎士団長「帰る………魔国が怪しい動きがある探れ」

「はっ……帝国の仇なすものに鉄槌を」

黒騎士団長(南騎士団長は………追撃隊を出すだろう)

ここからは関わるべきじゃない


148 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 21:10:07 au5RsaN6
草原を走る
帝国から東へ
馬を走らせる

馬も人間と同じ壁のなかでしか生きられない弱い生き物だ。しかし、足の早さはピカイチだ

2匹の馬で走り
途中魔王を自分の馬に乗せる

1匹を解放

これで追っ手の戦力が半分だ

勇者「………魔王大丈夫か?」

魔王「ふん………ヤワな体じゃないぞ」

勇者「少し馬を休憩させよう」

その場で降りる。

勇者「ありがとう。夜中ずっと」

馬「ひひーん」


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 21:49:30 au5RsaN6
近くに手頃の大岩に腰掛ける

魔王「すまぬ………油断した」

勇者「気にしなくていい。それより出てきてしまった。だからこのまま魔王城へ。目指そうかなって思う」

魔王「しかし、こっち方面では………」

勇者「大きく迂回しながら行く」

魔王「何故?」

勇者「挟み撃ちされるだろ。後ろから帝国騎士。もしくは俺以外の勇者。正面は魔族だ」

魔王「………すまぬ………本当にすまぬ」

勇者「だから……気にするなって‼俺は強い…………このために鍛えてたから」

魔王「わかった。少し我らしくなかった」


150 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 21:51:56 au5RsaN6
勇者「………頼みがある」

魔王「ん?」

勇者「笑ってくれ」

魔王「こうか?」にぃ

勇者「………ああ、今はまだ。それでいいかな?」

魔王「せっかくしてやったのに…………なんだその言い方!!」

勇者「はは。ごめんって………うん。可愛かった」

魔王「!?」

勇者「魔王は可愛かった」

魔王「????」


151 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 21:54:10 au5RsaN6
魔王(何故過去形なんだ?)

魔王(勇者………なんかわからんことが多い)

魔王(隠し事もおおい気がする。我に何かを隠している)

魔王(…………なんだろう。少し寂しい)

勇者「行こう‼………絶対今度こそ護ってくから………護ってく………」

魔王「頼りにしてるぞ勇者!」


155 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:07:23 au5RsaN6
二人の旅

勇者「そういえば……女扱いするなって言ってたけど?」

魔王「いちいち言っても………直さない」

勇者「ファミレス」

魔王「うるさい!!興味があっただけだ………給料いいし暇じゃなかったし………店長に悪いことをした」

勇者「今頃尋問かー」

魔王「な、なに!?」

勇者「大丈夫。生きてる。そこまで酷いことをしていたら国民に反感を買う。黒騎士も人気が落ちたくないしな」

魔王「人気があるのか?」
 

157 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:11:31 au5RsaN6
勇者「もちろん。黒騎士は………帝国に人間性を捧げた者がなれる愛国者しかいない」

魔王「しかし……我が国でも恐ろしい事は聞いておる」

勇者「帝国に全てを捧げよ」

魔王「?」

勇者「帝国のために剣を………国民を守るために人間をやめよ」

魔王「そ、それは」

勇者「黒騎士団の心情だ。純粋だ」


158 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:15:31 au5RsaN6
魔王「ならお前は………」

勇者「故郷は好きさ。安心してる。騎士団の皆が居るからな…………それにそれよりも大事なものが見たい」

魔王「?」

勇者が我を見つめてくる
強い眼差しで目を逸らしてしまう
心臓が一つ大きく跳ねる

魔王「うぐ………見つめるな」

勇者「ん?照れてる?かわいい」

魔王「うっさい!!ばか勇者!!」

旅は続く



160 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:21:38 au5RsaN6
野宿
木々が並ぶ森に入り木を背にする

勇者「魔王寄ってこい」

魔王「お、襲う気じゃないだろうな?」

勇者「いいや……火は使わない。春だろうが夜は冷える」

魔王「………わかった」 すっ

魔王「あったかい!?」

勇者「風の魔法さ………風に当たらないし、温度調整できる。温度は魔力で移動するんだ。まぁ人肌だがなほぼ」

魔王「便利だな………なんだ………人肌も暖かいものなのか………」


161 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:27:38 au5RsaN6
勇者「寝ろ……先は長い」

魔王「………いいのか………」

勇者「ああ……おやすみ」脇の剣を確認

魔王「………ふん………すぅすぅ」

勇者「…………じゃぁ俺も仮眠するか」

四周を警戒し
目をつむる

なにか引っ掛かれば風で知らせる

魔方陣を置いてきた

風の魔法は便利だ
離れていても魔方陣を組める

弱点は脳を使いすぎ…………る

勇者「すぅすぅ」


162 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:30:24 au5RsaN6

勇者「…………」

馬でゆっくり歩く

魔王「すぅすぅ」

眠り姫を抱きながら

勇者「………」

魔王「んんん………!?」

勇者「おはよう」


163 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:34:29 au5RsaN6
魔王「すまない………気持ちよくて長く寝ていたようだ。馬の上だしな………」

勇者「まぁ気持ち良さそうだったし。眠れるときに寝とけ」

魔王「…………何故、お前はそんなにやさしい」

勇者「………………」

魔王「だんまりか」

勇者「………一目惚れじゃだめか」

魔王「一目惚れでそこまでするか?」

勇者「俺は変わり者だぞ。まぁ次の町で占い師がいるし会っていこう」

魔王「占い師?」


164 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:37:56 au5RsaN6
勇者「有名な占い師だ。そして俺の始まりでもあるな………色々占って貰ったんだ」

魔王「ふむ。何を占って貰うのだ?」

勇者「目的地」

魔王「んんん?」

魔王(そんなに具体的に占えるものなのか?)

167 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 22:54:42 au5RsaN6
町につく
重々しい砦
厚い壁で国民を守っている

魔王「魔物に会わなかったな」

勇者「魔物に会うルートは把握出来てる風で」

砦を潜る
昼間なので解放してるのだろう
交易品を売り

宿屋へ

一室ダブルベット

魔王「勇者謀ったな!?」

勇者「安いんだよ………我慢しろ」

魔王「あれから……襲わないな良いことだが」(どうしてだ?どうして………寂しいっと思うんだ?)


168 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:04:30 au5RsaN6
魔王「………く……男だぞ我は」

勇者「ん?まぁ今は女だな」

魔王「………」ゲシゲシ

勇者「いたたた。まぁ時間あるし町を見て行こう‼」

魔王「ふん!」


169 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:17:06 au5RsaN6
町は何処とも変わらない壁があり中に複数階家が密集している。大きな道に蜘蛛の目の路地。

しかし大きさは帝国の都市にも及ばない

外は農地が広がっている。ここは帝国の食料を賄っている所だろう。騎士の待合所が多い、魔物を刈るために………農地を守るために

勇者「ここだ」

敷き石路地を進み
小さな魔法店を見つける。

魔王「………すこし……魔力が濃い」

勇者「人が人だからな」

がちゃ

「いらっしゃい」


170 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:23:08 au5RsaN6
勇者「占い師のばあちゃん。ひさしぶり」

部屋は魔方などの商品が陳列されている。
本棚が天井まで伸び
ぎっしり詰まっている
だが風の魔法はの物はない

占い師「………来るのわかっとったよクケケケケ」

魔王「???」


171 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:28:01 au5RsaN6
占い師「奥にどうぞ。クケケケケ」

魔王「……………大賢者!?」

占い師「わかっちゃうねぇーさすが魔王」

魔王「あわわ……お、恐れ多いです」

勇者「力ついたからわかるよね」

奥へ案内される。小さなテント、中に水晶が煌めく

赤いテントのなかに2人だけしか入れない

占い師「魔王どうぞ。クケケケケ」

勇者「ほら」

魔王「あ、ああ」


172 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:38:52 au5RsaN6
テントに入る

水晶に顔が写る
女性の我の顔が

占い師「ふむ」

魔王「?」

占い師「わたしゃ……色々見える。魔王ちゃん、お主………女にならなかったら死んでたね」

魔王「!?」

占い師「それは複数の殺意……幾重にも幾重にも」

占い師「見える。運命とはね………木の枝のように増えていく………でも根から先はみき。そして枝へと進む」

魔王「何が言いたいのです?」

占い師「幹のところで死んでいた。枝に行かず」


173 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:43:24 au5RsaN6
魔王「それは………」

占い師「死の運命だった。必然………しかし違うね。幹から別れた………小さい枝が見える」

魔王「…………そうか。やはり」

占い師「敵は多かった。しょうがないね………で私は未来も見えるが完璧じゃない………楽しいね」

魔王「??」

占い師「答えを探しなさい………自分の納得できる」

魔王「?????」

占い師「クケケケケ。終わりだね」


174 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:48:30 au5RsaN6
入れ替わり

魔王「わっからん」

勇者「最初はそんなもんさ」

占い師「クケケケケ………面白い面白い」

勇者「満足した?」

占い師「したした………お前さんは枝が無くなったね幹になった………それも太く太く長く長く」

勇者「で……俺らは何処へ行った方がいい?」

占い師「それは秘密じゃ……選択せい」

勇者「ふむ……わかった。ありがとう」

占い師「駄賃はただ。あと魔王ちゃんに一言いっておいてあげる」

勇者「ありがとう」

占い師「…………茨道だ。だが………それを選ぶか」

勇者「そんなの占えばいいじゃないか」

占い師「クケケケケ………必然を打ち破ったくせに」


175 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/23(土) 23:50:16 au5RsaN6
テントから出る

占い師「魔王ちゃん………勇者についていきなさい………消された過去が追いかけている」

魔王「…………わかりました」

占い師「勇者………頑張るんだよ」

勇者「はい。魔王帰ろう」

魔王「あ、ああ」


176 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 00:01:04 r1Qid7As
宿屋へ帰路

魔王「………なんなのだ?あれ」

勇者「魔王はもし未来が見えたなら何を思う?」

魔王「それは無敵ではないか?しかし一番いい未来を選んで………!?」

勇者「そう………自分の未来は知らない方がいいつまらないらしい。変わりに他人の未来は面白いと聞く」

魔王「何故だ?」

勇者「選ぶのは俺らだからだ。どの道を選んだのかをみて楽しんでいる」

魔王「………なるほどな。で目的地は?」

勇者「東へ来た。もっと東へそこから北へ」

魔王「わかった。任せた参謀」


177 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 00:14:19 r1Qid7As
勇者「任せろ‼」

魔王「我も強くなってギャフンと言わせてやる」

勇者「だな!!…………あっスマン。先に宿屋へ行ってくれ」

魔王「また一人にするのか?」

勇者「しかし……」

魔王「隠し事を増やすな‼我は魔王……受け止められないと思いか?」


178 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 00:44:00 r1Qid7As
勇者「………魔族がいる」

魔王「………どこだ」

勇者「ここから真っ直ぐ。宿屋に」

魔王「………やるのか?」

勇者「ああ……殺る」

魔王「………わかった手伝おう」

勇者「いいのか?魔族だぞ?人型だが」

魔王「あれは人間に偽装しているだけだ………本体は違う」


179 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 00:45:43 r1Qid7As
魔王「それに………情はない」

勇者「わかった。刺客らしいなでも」

ここで消えて貰う


181 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 09:47:22 r1Qid7As
日が暮れた頃
建物のうらへ

勇者「ふぅ………」

空中に指で魔法陣を描く
透明な魔法陣

勇者「風を伝ってなかを見る」

四角い魔法陣が生まれる
そして、写る

魔王「なんだこれは………」

勇者「中の映像」

魔族の2匹が談笑している。

勇者「気付けたのは……占い師の婆さん教えてくれたが。今回だけだろう。魔王、俺が入る話を聞いといてくれ」


182 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 09:50:50 r1Qid7As
がちゃ

「!?」
「!?」

勇者「すいません………何か話を聞きたいのですか?」

「お前は誰だ‼」

勇者「魔族ですよね。占い師から紹介してもらいました」

「………そうか」

「占い師何も言わなかったが………食えない婆さんだ」

勇者「同感。しかし何故ここへ?」

「魔王を探しに」


183 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 09:54:14 r1Qid7As
魔王(刺客か?)

勇者「何故?」

「側近さま首を欲しがっている」

「そうだな………欲しがっている」

勇者「そうか………他に仲間は?……案内するが」

「…………仲間は居るが無視だ」

「先ずは………魔王を見つけたい。いいや占い師の言う通りならこれを」

手紙

勇者「………」(情報を抜いて殺すつもりだったが)


184 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 09:57:26 r1Qid7As
勇者(何か違うようだ)

「………魔王にあったらヨロシク」

「我々はもう帰る。勇者」

勇者「!?」

「食えない婆さんだろ?ククク」

勇者「そうか……いま手紙をみても?」

「結構」

内容は………

勇者「魔王…来い」

魔王「なんだ………殺さないのか」

「!?」


185 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 10:06:52 r1Qid7As
「魔王!?」

「女になっていたと聞いたが………」

魔王「我は元魔王だ。名前はネファとでも呼んでおけ」

勇者「魔王、手紙を」

魔王「ふむ………………四天王が蜂起か」

「はい魔王さま」

「このままでは魔国で内戦が起こります」

魔王「こいつらも敵だったか………我に倒れてほしい者達は」

勇者「………」(魔王が居なくなれば次は自分達か)

「ええ………そこで魔王様が生きているのであれ指示を下さいっという事でした」

魔王「すまぬ……お主らは何者?」

「魔城の騎士団です。側近についてこれない事で解散しました。今は逃亡騎士団です。散り散りに」

魔王「ふむ………指示か」


186 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 10:23:52 r1Qid7As
勇者「お前らの伝達はどうすれば」

伝令が居るわけでもない
遠距離連絡は1日2日かかる
場所が遠ければ遠いほど

「北の国。我らは魔城よりもっと北に集まって住んでいます。故郷がそこです。凍れる谷」

「そこへ来ていただけると幸いです」

魔王「………」

勇者「魔王?」

魔王「わかった。指示は鍛練、故郷を守れ」

「はい!!」

「わかりました‼」

魔王(そうか………近衛兵は……まだ付き従ってくれるかなら………)

魔王「我は今、弱体化している。表へ出れない………凍れる谷か待っていてくれ」

「はい!!お待ちしております‼」


187 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 10:41:53 r1Qid7As
魔王「強くなったら向かう………」

「はい……」

「これで帰れる………」

勇者(疲れてるな………)

魔王「失礼するぞ」

家を出る。宿家か
金はあるのだな

魔王「…………我を待っていてくれるものが」

勇者「よかった」

魔王「ああ………なんだ……お前だけかと思ってたぞ部下は」

勇者「嬉しいことだったのに残念」

魔王「残念がるな………臣下だぞ胸をはれ」

勇者「わかった」


188 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 10:53:43 r1Qid7As
魔王鍛える

魔王「腕立て伏せを………胸が邪魔」

勇者「揉んで脂肪燃やせば?」

魔王「そうか………」むにむに

勇者(役得)


189 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 10:55:42 r1Qid7As
魔王鍛える2

魔王「腹筋‼足を持て………よし剣を重石にして。ふん」

勇者「わかった」

魔王「ん……ん……ん」

勇者「………」じぃー(スカートのなか見放題役得)


190 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 11:02:31 r1Qid7As
魔王鍛える

町から港町への旅の途中

魔王「ファイアートルネード」

魔王「アイストルネード!!」

魔王「勇者!!なんとか中級は習得できた」

勇者「そうか……目立つからその辺にしとけ」

魔王「なに!強くなったのだぞ‼我もビックリだ‼魔方は苦手だったが………こんなに理解が早いと楽しいな…………これならあれを編み出せる‼極められる‼」

勇者「おっ………頑張れ」

魔王「ふふ、もっと誉めろ褒めろ」

勇者「さすが魔王!!俺にできないことを平然とやれるな‼……………ウィンドストーム」

勇者「ファイアーボール」


191 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 11:07:58 r1Qid7As
勇者「混合し、勢いを増せ。ファイアーテンペスト!!」

勇者「初めてにしてはいいかな?真似てみたけど風でも出来るな」

魔王「…………おまえ嫌い」 しゅん

魔王「なんだよ………我より火の扱い上手いじゃないか。昔の我よりも」しゅん

勇者「あっ……いや。俺も手伝うから……な?な?」(可愛いすぎる!!)

魔王「絶対だぞ………」しゅん

一日落ち込んでいた

魔王(まだ………足手まといか………)


192 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:07:18 r1Qid7As
港町
帝国は大陸の真ん中である
それの占い師の町からのさらに東に位置する

魔王「なんの匂いだ?」

勇者「磯の臭い。海だよ」

魔王「海………実は初めて見るぞ」

馬の上を乗り出そうとするのを抱き締めて制止させる。

勇者「危ない‼」

魔王「す、すまん///」

勇者「………///」

魔王「………///」(ドキドキするでないか!!)

港町につく
今度はここから船に乗り
帝国領から出るルートもある

残念ながら


193 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:11:51 r1Qid7As
港町に入りすぐ
風を巡らし港を見る
盛んな公益を行っている要地には
騎士団の面々が

勇者「会話を聞いてみよう」

風を飛ばす

「港は封鎖終わりました」

「結構。では怪しい二人組みが乗船したら確認を取れ」

「はっ!!」

早馬ですでに手が廻っている

魔王「しまったな……航路は封鎖されたか」

勇者「ああ……それに港町に泊まれないな………全員殺せって言うなよ。100人やっても足りんからな」

魔王「骨が折れる。では………陸路を行こう」


194 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:16:44 r1Qid7As
港町で物を買い足し
海岸を馬を休ませるため二人で歩く
この世界に感謝を
綺麗な世界に
そして魔物の強さに
人がほぼ出てこれないため、偵察もいない

魔王「………これが海か」

勇者「そそ、あの先に天皇がいる黄金の国があると言う。刀や俺の父はそこ生まれらしい」

刀とは………この世で一番の切れ味を誇る剣。高級品だが、その物を扱うものは強敵しかいない。
黒騎士団に数人がこれを扱い………切磋琢磨している。


195 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:20:00 r1Qid7As
魔王「ん………風が強い」

勇者「海風は強い。大きな魚がうようよ。魚はここで取れる」

魔王「そうだったのだな………知ってはいたが………大きいな………我々が小さく見える」

勇者「小さい。小さいさ」

魔王「うわっ………」

勇者「足もと気を付けろ」

魔王「おそい!!注意が!!」

砂に足をとられ転けた魔王に手を伸ばす


196 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:27:38 r1Qid7As
勇者「魔王………」(手が細いな……やはり)

魔王「………」(手が太いな……やはり)

魔王「我は女なのだな………大きいなお前」

勇者「女だな」

魔王「………昔話をしたくなったぞ聞け」

勇者「わかった」


197 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:29:48 r1Qid7As
海岸を歩く
海岸が続くまで

魔物は出てくる前に息根を止めている

魔王の語りを邪魔させない

魔王「我は魔王の間何していたか知っておるか?」


198 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:36:56 r1Qid7As
勇者「魔国強兵し……戦争の準備を」

魔王「側近の提案だ。我は族長等を屈服させていた力でな」

勇者「知ってる。聞き及んでた屈強な魔王が魔国を一つにする」

魔王「そうだ……半分までは大丈夫だったが反発も強い。だが間違ってはいないと信じている」

勇者「占い師になにか?」

魔王「我は恨みを買いすぎているらしい。側近の指示としても征服したのだからな。それだけしかしてこなかった。わからんからな………力を持っていても。細かな事は気にしないようにしていた」

勇者「………そうか」

魔王「側近の方が魔王に相応しい。そう思ってしまう…………何事も」

勇者「どうだろうな」


199 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:40:55 r1Qid7As
勇者「あり場所では魔王は力の象徴であり。従うから守って貰うっという関係もあった」

勇者「魔王に征服され、族長がいなくなったおかけで成長した町もある」

勇者「港は、魔王が強引に進めたから出来た」

勇者「数年でここまでやってるんだ………全てが悪かったわけではない。俺が見てきたんだ」

魔王「……………ありがとう、勇者よ」

勇者「海岸も終わりだ。森に入ろう………魔物を倒しながらな」


200 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:50:39 r1Qid7As
二人っきりのお料理

魔物の肉。大きな豚だった。逃げるのを狩り削いだ。魔物が寄ってきたが肉をあげ満足して帰っていく。腹を満たせば狩りをしない

魔王「お前魔物と会話出来るのか?」

勇者「いや、本能だよ。俺は襲ってきたら殺すって目で訴えたから。肉だけあげたら帰っただけ」

魔王「お前………勇者?」

勇者「元勇者」

火をおこし。枝から作った棒で肉を焼いた。味付けは塩のみ

魔王「上手いな」もぐもぐ

勇者「料亭料理ばっかかと思っていたけど大丈夫だよな?」

魔王「ふん。遠征中にそんなのはない。携帯食ばかりだったから」

勇者「もうちょっといるか?」

魔王「大丈夫、ふくれた………優しいな本当に」(いつもいつも………甘えてしまうではないか)


201 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 12:56:05 r1Qid7As
勇者「残った肉は風の魔法で水分を飛ばし干し肉に」

魔王「みるみる萎むな」

勇者「人間でも出来るが………小さくないと魔力が膨大なんだ」

魔王「それで細切れに」

勇者「ああ」

火を消し動き出す

勇者「少し歩いて寝よう」

魔王「なぜ?」

勇者「火を使った。見られてる場合来る魔物が」

魔王「そうかわかった移動しよう」


202 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:01:07 r1Qid7As
寝る

魔王「すぅすぅ」

魔王が寝袋に横になっている
俺は木々を背に寝ていた

魔物「」かさかさ

勇者「消えろ。魔王が寝ている」

今さっきとは違った狼だ。
殺意がなく。口を開く

狼「我は人狼だ」

勇者「殺しに来たか魔族」

狼「子が世話になった」


203 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:07:52 r1Qid7As
狼「刺客だが見逃してやる。全滅は避けたい」

勇者「…………」

狼「お前は………強い」

勇者「………」

狼「人間の癖に。魔王も恐ろしい臣下を持ったな」

勇者「魔族は腰抜けか?」

狼「種が残るのが我が流儀、半分だけがお前に襲う………またいつか」

闇に消える


204 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:19:48 r1Qid7As
勇者「…………」(俺は護りきれるだろうか)

かわいい寝顔を見る

勇者(俺は………本当に護りきれるだろうか)

勇者(殺気だってないからあれだが………本当に…………あっ!?)

海岸を歩いてるときにいた
魔物たちがそう言えば狼だ

あれ

魔族だったか

ほぼ殺してしまった………なるほど敗北宣言ね


205 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:41:25 r1Qid7As
帝国領国境
この先から騎士団はいない

そう思っていた

勇者「ちっ!?囲まれた」

魔王「なに………そんなバカな」

勇者「………しまったあの丘に斥候がいる」

森を抜け広い場所に来てしまったのが仇になる
丸見えだ

まだ囲まれていないが……

黒騎士団長「逃げるのは終わりだよ」

魔王「!?」

勇者「はは……隠れていやがったな」

黒騎士団長「ふむ………お前は魔力の使いすぎのようだな。風でも流せばバレなかった。逃亡生活の限界か」

勇者「くっ」

魔王「どう言うことだ‼寝ていただろう‼」


206 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:50:56 r1Qid7As
勇者「仮眠だよ……くっそ魔力配分間違えたか………」

黒騎士団長「すまないな帝国の意志だ。勇者………戻ってこればお前だけでも」

勇者「魔王を差し出せと?………すまん帝国を裏切る」

黒騎士団長「そうか」

黒騎士団長が手を上げる

俺はその動作に見覚えがある

丘を見やる

引かれた大きな弓から打ち出されるは
竜を殺すための剛矢
それが魔王の元へ

魔王「!?」


207 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 13:57:39 r1Qid7As
勇者「ぐふっ………丘にいるよな………そりゃ………」

黒騎士団長「!?」

魔王「ユウシャアアアアア!!」

黒騎士団長「お前……やはり」

勇者「くっ………見りゃわか………る」どしゃ

魔王「勇者!!なぜ庇った!!なぜ!!」

黒騎士団長「そうか。お前の想いは伝わった。だが連れていく。引っ捕らえろ死んだままでいいが情で生きたままに」

勇者「さわるんじゃ………ねぇごふ」

槍のような矢が勇者の胸に深々と刺さっている。
背後に貫通しないように手で押さえていたのか皮の手袋がボロボロである

魔王「勇者!!喋るな‼………回復魔法で!!」

黒騎士団長「無駄だ。介錯してあげろ」

「はい」

「お前はこっちにこい」魔王を掴む


208 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:00:24 r1Qid7As
魔王「くっ!!離せ‼」

ギュリュン
魔王をつかんでいた手を話す

魔王「!?」

黒騎士団長「くっ……!?」

勇者「くそ、ったれ……」


209 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:08:18 r1Qid7As
勇者「道連れだ!!」

勇者が魔方陣を展開する

黒騎士団長「イカロスの翼展開!!逃げる!!」

勇者「絶空」

勇者と魔王の周りが見えなくなる
白い壁が生まれる

勢いよく空気が吹き飛ばされ圧縮され衝撃波を産む

「あがっ!?」

逃げようとも。もがく者がいない

何故なら気絶している
呼吸困難
口の廻りにある空気を奪い
窒息

草も、土も抉れた場所に

魔王と勇者だけが残る


210 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:15:15 r1Qid7As
逃げ遅れた黒騎士団の鎧が散乱し
四肢がちぎれた者もいる

矢を撃ちはなった者も

みな、首を押さえて悶え死んだ

魔王「勇者?」

勇者「全部……仕留めたな………魔力練るのに時間がかかる………ごほ」べちゃ

魔王「勇者!!手当てを………抜いてはダメだ血が………止血を」

勇者「………魔王、けが………ない?」

魔王「そんなことより‼手当てを!!どうしよどうすれば助かる‼」

勇者「………」にこ

勇者が横になる

魔王「あっ………やめろよ……おい余を護るって言ったではないか?」

魔王「勇者!!目を開けろ………私は私は……一人は嫌だ‼勇者!!勇者!!!」


211 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:21:12 r1Qid7As
連合国。国境の町

勇者「……………」

宿屋に勇者を連れ込み
寝かせる。矢は抜いた。
止血も炎であぶったり
布で押し当てたりした
医者が来て
縫合した。
大穴なので苦労したらしい


212 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:22:51 r1Qid7As
医者が言うには生命力が強いらしい
気絶しただけのようだ

化け物じゃないかとも言われたが

嬉しかった

生きてる

また喋られる


213 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:26:41 r1Qid7As
しかし………目を覚まさない

回復魔法を教えてもらい治療して居るが一向に目を覚まさない
白い髭の医者もよくわかってないらしい
そんなのが10日たった。

介護するが目を覚まさない

魔王「勇者………そろそろ起きろよ?」

魔王「勇者。最後にあんな笑って倒れたのは許さんぞ………」

勇者「…………」

魔王「勇者待ってるぞ。私は」


214 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:31:44 r1Qid7As
宿屋のベットに寝転んでいる彼の口に

魔王「もぐもぐ」

魔王「ん」

肉など噛み砕いた物を与える
ジャガイモやあれもこねる

恥ずかしいとか………関係ない
勇者を助けたい
助けてばっかりなんだ
助けてたい
そんな一心で看病する

魔王「………」(キスなんだろうな………これ)

嬉しくないちっともない
男とキスなんて

だが助かってほしい

初めてこんなに楽しい日々を送れたのは勇者のお陰だ。だからもう一度


215 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:37:10 r1Qid7As
がちゃ

占い師「やぁ……きひひひ」

魔王「占い師!?何故ここに‼」

占い師「面白いものを見せてもらってね。黒騎士団に損害多数だってねー何人死んだかね」

魔王「えっと……」

占い師「起きないのだろ?」

魔王「はい………生きてるんですけど。ご飯も食べられる」

占い師「こりゃ……死んでるって勘違いしてるね。暗示みたいな………夢を見ているね過去の自分の」

魔王「どうすれば?」

占い師「魔王ちゃん。勇者をどうしたい?決めるんだ」

魔王「目を覚ましてほしい」


216 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 14:41:28 r1Qid7As
占い師「じゃぁ添い寝して夢に」

占い師「わたしゃーそのために来た。勇者がここで脱落するのはつまらない」

魔王「………こうですか」ぴとっ(暖かい生きてる勇者………)

占い師「そそ、寝たらね夢に繋げるよ………大丈夫、縁は深い」

魔王「…………………」

数分後まどろむ

魔王「………勇者、今行く……………すぅ」

占い師「けけけけ。若いっていいねぇ」



220 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 19:39:03 5j7S8Er.
過去

占い師「いらっしゃいクケケケケケ」

勇者「占い師バアちゃん噂は聞いてる。占ってほしい……強くなりたい。得意なのは魔法。剣は苦手。黒騎士団に入ってみたい」

占い師「嫌われ黒騎士団かい?」

勇者「おう!!鎧がかっこいいし!!話を聞いたら入ってみたいなって!!………変わった人生送ってみたい」

魔王(勇者の夢の中………過去?)


221 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 20:03:49 5j7S8Er.
占い師「変わった人生かい………クケケケケケ」

占い師が水晶を除く

占い師「変わりもんだね。あまのじゃく」

勇者「そりゃ………うん。変わったのが好きだから」


223 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 20:39:24 r1Qid7As
勇者「なんで水晶をどけた?」

占い師「魔法使いなら………ちょっと指南でも。けけけけ」

勇者「下級魔法使い………ここまで来るのは大変だった。商馬車に乗せて貰った」

占い師「四大属性?それとも光かい?闇かい?」

勇者「風…………皆は火と水と土ばかりで。変わりもんだからこれにした」

占い師「ふむ。火に魅了されず風を選ぶか」

勇者「だから困ってる誰もやりたがらない」

占い師「………やめなさい。風は」


224 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 20:50:32 r1Qid7As
勇者「どうして?」

占い師「魔術書もない」

勇者「…………占い師バアちゃんが少し教えてよ?」

占い師「…………絶対悪用しないか占ってからじゃね」

勇者「?」

占い師「風は………恐ろしい」

勇者「………結果は」

占い師「ダメじゃ悪用する未来がある。ダメじゃ」

勇者「………わかった。ばあちゃん占い外れすぎ」

占い師「?」

勇者「風魔法は強い事言ってしまったら頑張ってみたくなるじゃないか………」


225 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 20:55:45 r1Qid7As
占い師「クケケケケケ。食えない少年じゃ」

勇者「また来る!!バアちゃん」ササ

占い師「はいはい………お駄賃は黒騎士団入隊後かね」

魔王(………これは勇者の記憶と占い師賢者の記憶)

勇者が努力し……風の魔法を掴む
風の魔法使いになり
黒騎士団入隊試験で黒騎士団長の目に止まる
圧倒的に勝つからだ

幾重にも重なった魔方陣から放たれる風の矢の威力に

勇者は黒騎士団になるが

ある約束をする


226 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:02:59 r1Qid7As
黒騎士団長の部屋で二人は会話をする

黒騎士団長「剣士になりたいと?」

勇者「風の魔法は封印します。二度と使いません」

黒騎士団長「ふん………馬鹿が帝国のために全力を尽くせ」

勇者「風の魔法は危険だ。最後の切り札でいいです。それに………その………剣士格好いいなって隊長の」

黒騎士団長の仮面がずり落ちる
慌ててつけ直す

黒騎士団長「お前は舐めているのか?」

勇者「大真面目です!!だから登録を剣士でお願いします」

黒騎士団長「………ふむ。わかっただが使えないと思ったら直ぐに魔法使いの後方支援職になってもらうからな!!」

勇者「ありがとうございます!!」


227 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:08:15 r1Qid7As
入隊試験で話題になっていたため
魔法使いではなく剣士になると言うことは
笑い話になった。同期にも変人、バカ扱いされ
同期にも剣術で負ける。

だが勇者は楽しんでいた。いろいろ挑戦することで飄々としながらも楽しんでいた。

同期を可愛がる先輩に苛め同然の剣術訓練

何度もたたき伏せられたが立ち上がって立ち向かう粘り強さ。

魔王(努力家なのか………粘り強さも………勇者がわかる)


228 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:12:47 r1Qid7As
いつしか勇者は色んな人に師事をお願いする。
お酒を持っていったり
お願いを聞いたりして
訓練をお願いする
両手剣使い
刀使い
長剣使い
レイピア、槍、斧、大斧…………
いつしか前線の人達と仲良くなっていた
武器マニアやオタクと努力家の才能もあったのか頭角を現す

その一生懸命が報われる事件が起こる。


229 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:16:23 r1Qid7As
同期が決闘を申し込む
同期の先輩方の名誉のためらしい

黒騎士団の中でも派閥がある
勇者を苛めていた勢力が痺れを切らしたのだ
頭角を現したため
出る杭は打たれる

黒騎士団長「決闘は!!膝をつき戦意が失った方の負けである‼」


230 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:22:59 r1Qid7As
闘技場で

黒鎧を来た勇者が現れる。武器はない

同期は長剣と盾

黒騎士団長「お前武器は?」

「武器ならここに!!」

「おら!!おれの模擬刀」

「面白いの見せろよ‼若造」

勇者の廻りに各々の武器が転がる。

何個か拾い上げる。短刀だけは腰に刺した

同期「何を………」盾を構え、長剣を突き入れる構え

勇者「えっとオッズは?」

黒騎士団長「お前は5倍」

勇者の派閥は無派閥。向こうは派閥のためだ
魔法使いって言う理由もある

魔王(だが………努力はした!!見てきた!!勝つ!!絶対!!)

私は勇者の物語に入り込む


231 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:44:19 r1Qid7As
黒騎士団長「もちろん俺は同期に」

勇者「黒騎士団長が負けを所望ですか?」

黒騎士団長「もちろんお前は魔法使いでいろ」

勇者「なら……余計に勝ちたいですね」

足元の剣を同期に蹴り飛ばし

槍を掴み数歩進み投げる

きんっ

同期「ふん!!」キンッ、キンッ

「こら!!おれの模擬剣!!」

「おお、俺が教えた槍投げ。いいフォームだ」

勇者「おりゃ!!」斧を拾い上げ同期に迫る


232 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 21:52:39 r1Qid7As
接近し振り上げた斧を両手で降り下ろす

がきんっ。盾で受ける。

同期「ぐっ重い‼殺すきか!!」

いなされ斧が避けられる。斧を手放し足元にある刀を拾い上げる。

同期「おりゃ!!」長剣を斧を降り下ろしいなされた所を突き入れられる。

キンッ

同期「おれの突きを合わせた!?」

刀で長剣を弾き体を横にし避ける。

刀を拾えた

勇者「ふぅ」すっ。距離を離す


233 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 22:06:56 r1Qid7As
「あっ……居合い」

「できるのかあいつ?」

「見よう見まねでは?」

同期「………くく」

勇者「ふぅ…………」

「いいじゃないか………まぁまだまだだが」

同期「こけおどし!!」

盾を全面に構え突撃する。

魔王(間合いに入った)


234 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 22:13:56 r1Qid7As
勇者「!」

一の刀

居合いで盾を切る

鈍い音がする。勢いで盾が横の剃れる。

2の刀

突き入れる

同期「ふ!?」かわす

勇者ができるのはここまで、刀を手放し
短刀を構え、無理に避けた体勢の同期に抱き合う距離まで詰める。
短刀で首を撫でる

「つばめ返しは出来ないか………まぁでも」

黒騎士団長「勇者の勝利か」

「やったな!!」
「おれの教えた技使えよ!!」
「刀のつかいはまだだな‼盾を弾くのは具の骨頂だ」

勇者「わぁ!!先輩方集まってダメだし言わないでください‼!!」


235 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 22:23:07 r1Qid7As
勇者が数人に囲まれ、殴られたり、叩かれたりする。
同期は膝をつき悔しがっている。

魔王(やった!!勝った!!)

勇者「先輩方には勝てないですけど………色々使っていけば勝てるかなって」

「そんなことはない」

「そそ」

「しかし、戦場で便利だ」

勇者「ははは……ですね」


236 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 22:45:58 r1Qid7As
勇者が頭角を現すのは先輩と一緒に行動するときだ。先輩に会わせるのがうまい
戦いも前線で一緒に戦う
先輩に付き従う姿は好感が持たれる

黒騎士団長「風の魔法使いをしないか?魔法使い部隊長を作ってもいいんだぞ?」

勇者「いや………先輩方とあそ………一緒がいいです」

黒騎士団長「お前は………いつもおれの提案断るな………お前だけだぞ。変わり者じゃない狂人だ」

勇者「誉め言葉」

黒騎士団長「だが………面白い。狂人こそ黒騎士団である。勇者よ………勇者になってみないか?お前なら」

勇者「断る」

黒騎士団長「そうか………姫様に会えるぞ?姫様もお前が勇者になれば嬉しかろう」

勇者「………あれ?ちょっと苦手だわ。占い師のところへ行ってからだな」

黒騎士団長「ふむ。お前は……占いを信じるのか?」


237 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 22:53:20 r1Qid7As
勇者「信じないけど。教えを戴けたからね」

黒騎士団長「ふむ」

勇者「ちょっと休暇を貰う」

黒騎士団長「書類持ってこい」

勇者「わかった」

魔王(勇者………すごいな………ここまで強いの才もあるな………余計に短刀1本で来たのがおかしいぞ)


238 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:03:22 r1Qid7As
占い師町

勇者「ばあちゃん。また来たぞ」

占い師「おや?今回なんだね?武器指南書は要らないだろ」

勇者「あんなの役に立たんかったぞ‼高い買い物だった!!」

占い師「ふぅ……役に立たないのを学んだ。クケケケケケ」

勇者「食えないばあさん」

占い師「食えないのはお互い様ね」


239 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:16:42 r1Qid7As

占い師「で、占ってほしいのは何かね?風の魔法使いさん未来の嫁さんかい?」

勇者「お、おう………いや……気分転換で来ただけだし。まぁその色々な道があって困ってる」

占い師「時間をかけて悩めばええ。魔法使いに戻るのも(帝国勢力拡大)そのままで剣士でも(黒騎士団拡大)いっそ………勇者となり仲がいい姫様と遂げればいい(帝王の道が開く)」

勇者「姫騎士様嫌いだわ……なんか……一回わざと負けたのが運の付きだった」

占い師「だが美人じゃ」

勇者「それなんだよなー」

占い師「よし、面白半分でお前の嫁さん占ってやる」

勇者「や、やめろ!!知ったら気まずい‼絶対つまらん‼占い師ばあさん自分で行ってたじゃないか‼」

占い師「クケケケケケ。生反応がいいほれっ!!」


240 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:20:39 r1Qid7As
占い師「お前の行う道達の嫁さんもとい愛人?彼女達だ………多いな」

水晶から全員の顔が写し出される

勇者「知った顔がある………恥ずかしいし……こんなの見たら悶々するって」

占い師「姫様も居るの」

魔王(えっと………何故我は!!自分を探すのだ‼違う!!違うぞ!!)


241 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:24:03 r1Qid7As
勇者「居るね……大きい」

色々な顔が空中に写る
四角い枠。まるで肖像画が幾重にも並んでいるようだ

姫様が一番大きい

占い師「ふむ。縁は姫が大きいの幸せになりやすい」

勇者「あ………それ聞いたら余計に嫌だわ」

魔王(…………!!)

魔王(しょ、ショックではないぞ‼決してショックではないぞ‼)


242 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:27:11 r1Qid7As
勇者「はぁ………姫様が一番か……」ちら

勇者が水晶を見る

勇者「!?」

占い師「ん………ななんだ!!肖像画たちが消えていく‼」

勇者「…………」

占い師「お主‼何をした!!心を閉じたか?」

勇者「………これ」

勇者が指を指す。水晶に

占い師「………なんじゃ?」

占い師「ほう……」

魔王(何が写って?)


243 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:32:26 r1Qid7As
占い師「拡大してやろう。本当に小さいの」

水晶から写される
それが大きくなる

占い師「…………」

勇者「誰だろ………この人」

占い師「……この世にはまだ居ない?いや………そんなはずは………未来を見てやろう興味が沸いた」

勇者「………何故……こんなに笑顔が綺麗なんだ…………相手は俺か?」

勇者が胸に手をやる。

占い師「一目惚れかい?」

勇者「そうだな。一目惚れした……それに知りたいこの笑顔が何を考えているか深い笑みだ」

占い師「見てやった茨の道じゃだが決めたのだろう」

勇者「ああ…………誰?」

占い師「………………魔王じゃ」


244 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:38:14 r1Qid7As
魔王(!?!?!?)

勇者「魔王……?」

占い師「すまんがわかるのはそれだけ。お主‼一目惚れのせいで未来がみえんなったぞ!!」

勇者「いや……無理だって」

占い師「ふぅ……面白いのお主は」

勇者「魔王か…………決めた」

占い師「………そうか。苦行を行くか狂人」

勇者「俺は………目指す。その場所に、バカにされるだろう。会ったこともない、ただ占いに出ただけ………だが決めたよ。うんストーカーみたいだけどな!!」

魔王(…………勇者の記憶………それじゃ………今まで)


245 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:45:25 r1Qid7As
勇者「ロケットペンタンドない?金は出す」

占い師「………ほれ、待っとれ。刻んだ」

勇者「ありがとう」

それを強く握り歩き出す。


246 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:48:26 r1Qid7As
協会

勇者が神にロケットペンタンドを握りしめ祈りを捧げる

ステンドグラスからの光が協会を照らす

勇者「…………不義を御許しください」

勇者が立ち上がり
力強く歩き出した。


247 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/24(日) 23:58:47 r1Qid7As
黒騎士団長の部屋

黒騎士団長「勇者になるから黒騎士団抜けると?」

勇者「はい。お世話になりました」

黒騎士団長「抜ける必要はないぞ………」

勇者「いや……絶対迷惑かかりますので。退職金ください‼」(魔王討伐しないとか怒られる)

黒騎士団長「ふむ………わかった用意して届けされる。姫様も喜ぶだろう」

勇者「姫様は知らない。どうでもいい」

黒騎士団長「なに!?」


248 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:04:25 8oTAVccc
黒騎士団長「………姫様は仲がいいではないか?」

勇者「もっと上がいる。もっと綺麗な方が」

黒騎士団長「ふむ。わかった………帰ってこい何時でも」

勇者「ありがとう」(ごめんみんな)


249 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:10:35 8oTAVccc
勇者宅

勇者「えっと……イカロスの翼が2個いるか………あのくそったれ南騎士団から盗むか」

勇者「あとは………武器を集めよう。底無しの木箱とか言う宝具も探そう」

勇者「武器は何が好みかな?………一杯揃えてみて受け取ってもらうか。鍛冶屋で名品にしてもらってっと」

勇者「金も要るな………一杯。盗むのも時間かかるし………ダンジョンで探すか」

勇者「風の魔法に頼りっぱなしになるな………パーティ組めないからな」


250 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:14:21 8oTAVccc
ダンジョン

底無しの木箱
地下の武器庫のミミックに通ずる
そこで斧を引っ張ってくる
1日一回だけ

勇者「ふん!!」

ゴーレムを叩き潰す。

勇者「じゃぁ………宝石いただこう」

ゴーレムから魔力の宝石を奪う

勇者「これで武器を鍛える金が」

魔王(……………)


251 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:18:26 8oTAVccc
名工がいる鍛冶屋

鍛冶屋「兄ちゃんまた来たか?ほれ出来てるぞ。炎のロングソード」

勇者「ありがとう」

鍛冶屋「ありがとうはこっちだお客だからお前は。今度は斧か」

勇者「そう。気分で決めていい」

鍛冶屋「雷でもするか………で何でそんなに集める?」

勇者「プレゼント………相手が結構戦闘好きみたいだから」

鍛冶屋「そうか」

勇者「………ああ」

魔王(……………)


252 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:27:22 8oTAVccc
酒場

「パーティ組みませんか?………結構お強いですよね」

勇者「ごめん………一人がいいんだ」

「やめとけ………そこの変人は一人でダンジョンが好きらしい」

「おかしい。いつか死んでしまいますよ?」

勇者「大丈夫………うん………大丈夫」(一人じゃないと出来ないことが多い)

魔王(………)


253 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:34:15 8oTAVccc
勇者が全てを捧げる

時間をかけて

用意する

そして………短刀を持って現れたとき

勇者は嬉しかったらしい


254 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:49:01 8oTAVccc
場面が変わる

勇者「…………助からねぇなこれ」

深々と刺さった矢

勇者「………まぁ助けたし満足かな」

とことこ

魔王「…………」

勇者「ん?魔王」

魔王「勇者………」

勇者「最後に笑ってくれればよかったのに………すまんかった。護って行けそうにない」

魔王「………ふん!!お前は残念だが死んでいない!!」


255 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:52:13 8oTAVccc
勇者「?」

魔王「悪運が強い。お前は生きている‼連れ戻しに来たぞ‼」

勇者「いや………」

魔王「つべこべ言うな‼」

勇者「…………」

魔王「お前の想い………こんなものではないだろう………」

勇者「…………」

魔王「お前!!………我が今、危険だ助けろ」

勇者「!?」

魔王「助けて………勇者」


256 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 00:55:39 8oTAVccc
宿屋(現実世界)

勇者「魔王!!うぐっ………いてぇ」

魔王「…………起きた。安静にしろ」

占い師「長い間夢に繋がってたね」

魔王「………///」(途中からずっと見ていたなんて言えない)

勇者「魔王………あれ?生きてる。てか………なんか焦ったけどなんだ??記憶がない」

魔王「勇者………我は何に見える?」

勇者「魔王」

魔王「勇者ああああ!!」


257 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 01:02:58 8oTAVccc
勇者「いたたたた」

魔王「す、すまん」(何故か……何故か………触れていたい)

勇者「いや……ありがとう。助かった」(この命………魔王のために)

魔王「お、おまえ………す、すこしは休め!!」

勇者「ん?」

占い師「クケケケケケ。そうはいかん………黒騎士団が攻めに来るぞ」

勇者「支度を………ぐっ」

魔王「まだ!!無理だ!!」


258 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 01:10:01 8oTAVccc
勇者「………無理は俺が決める」

がばっ

勇者「………まだ終わってないなら歩き出せる。行くぞ魔王」

魔王「くっ………お前は我を………私を捨てる事は出来ないのか?」(あれを見たあとにこんなことを言う私は酷い)

勇者「出来ない。まだだ。まだ」

勇者「夢は続いている」


259 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 01:16:23 8oTAVccc
町を出た
占い師から旅の携帯食等を貰い旅を続ける

魔王「………勇者大丈夫か?」

勇者「大丈夫………回復魔法を何処で?」

魔王「医者に聞いた………昔では使えなかったが今では」

勇者「少し痛みが和らぐな」


260 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 01:19:53 8oTAVccc
魔王「………」じぃぃ

勇者「なんだ?なにかついてるか?」

魔王「いや………最初襲われたとき………なんでもない」(あれだけ我慢してたんだしょうがない)

魔王「………////」(くっそ……あんなの見るんじゃなかった)

ずっと想って居たことなんて


262 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 01:47:33 8oTAVccc
勇者「…………いつ完治?わかるか?」

魔王「………それはわからない」

勇者「戦闘は無理か」

魔王「私がやる」

勇者「…………わかった無理するなよ」

魔王「いや………お前の方が無理してる」

勇者「なんか優しいが何かあった?」

魔王「何もない!!私の気紛れだ///」


264 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 12:46:27 fE2EBoyU
休憩

勇者「くっ!」冷や汗

魔王「勇者………大丈夫か?」

勇者「………痛みだしただけだ」

魔王「まってろ。薬だ飲め」

勇者「うっ………げほげほ。苦いな」

魔王「ちょっと腹を出せ」

魔王が腹に手を当てる
痛みが和らぐ

魔王「…………」


265 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 12:52:42 fE2EBoyU
勇者「ふぅ………少し落ち着いた。よく生きてるな俺」

魔王「少し魔族の力を持っとるかもな………私も驚いている。ご飯にしよう」

勇者「俺は……今は無理だな………」

魔王「まて。私を女と思え………男では気持ち悪いだろ」

携帯食料は硬い

口に含み柔らかくする

勇者「!?」

魔王「んっ!」

勇者の口に柔らかくした物を与える

勇者「ん……ごくん。魔王………お前」

魔王「気持ち悪いが諦めろ。悲しいがお前が寝むっている間ずっとやっていてたぞ」

勇者「!?」(唇が柔らかい)


266 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 14:58:03 x.aCCD92
魔王「………あそこまでやってくれたんだ。あれに比べれば全然足りない」

勇者「………ありがとう魔王」

魔王「べ、別に臣下を大事にするためだからな!!」

勇者「知ってる」

魔王「う///」(顔が見れない………)

 


268 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 21:52:22 8oTAVccc
国境を越えた先

連合国一番大きい都市

魔王「よく頑張ったな」

馬「ひひん……ぶるる」

勇者「置いていくか………」

魔王「そうだなここで傷を癒して徒歩で行こう」

ここからは舗装もされていない険しい道が多くなる。馬でも大変な場所が多い
魔物も多い

名残惜しいが馬を売り宿屋に泊まる
物分かりのいい馬だった。危険なときは一人で逃げ。戻ってくる。


269 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 21:55:50 8oTAVccc
宿屋

勇者「先はどんどん魔国に近くなるほど人間が住んでいない………魔物が強いからな。故に連合国最強のスパルタの国がある」

魔王「精鋭の化け物だろ」

勇者「そう個人で戦うなら強い」

魔王「そんなことより包帯を変える」

勇者「すまん」

するするする


270 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 21:59:46 8oTAVccc
魔王「………傷があるが………早いな」

勇者「…………」

魔王「何故だ?こんなに早いのはおかしいぞ?」

勇者「………ダンジョン潜りすぎたな」

魔王「?」

勇者「体が変異してる。魔物に………ダンジョンの主を倒して魂が混ざっているからな」

魔王「そんなことが?」

勇者「出来るらしい………まだ研究中だがな」

魔王「………なんだ魔族になるのか?」

勇者「亞人かな?」


271 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:04:42 8oTAVccc
魔王「…………ちょっと怖いな」

勇者「?」

魔王「お前ではなくなるのかなって………」

勇者「そんな事は………ないと思いたいな」

魔王「そうだな…………」

勇者「…………」

魔王「…………」

勇者「あ、そうだ」

魔王「あ、あの」


272 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:06:05 8oTAVccc
魔王「…………」

勇者「…………」

魔王「先どうぞ」

勇者「いやいや………どうぞ?」

魔王「………くすっ」

勇者「………はははは」

魔王「じゃぁどうぞ」

勇者「うん」


273 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:12:11 8oTAVccc
勇者「お前は………男に戻りたいか?」

魔王「…………そうだな」(足で纏いは嫌だ)

勇者「そうか………これ。黙っていたんだが」

木箱から何かビンを取り出す。

勇者「姪なしの神薬。全てを癒す。呪いも、何もかも………お前にあげるよ。男に戻れる筈」

魔王「………なぜ、いままで」

勇者「女のお前がいいなって………でもやっぱお前の願いなら飲め」

魔王「…………」(飲んだら戻れる)


274 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:16:22 8oTAVccc
魔王「………保留で………今の姿もいいかなって」

魔王(なんか………………忘れたくない。男に戻ったとき………忘れそうだ………今までのこと)

勇者「そうか?………まぁ好きにすればいい」

勇者が笑う。その顔を見つめる。

魔王「あの………聞きたいことがある」(かっこいいと思う。男である私も勇者を)

勇者「ん?」

魔王「そのロケットペンタンド………中身を」

勇者「…………いつかな」

魔王「………またそれか」


275 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:17:50 8oTAVccc
勇者「?」

魔王「なんでもない」(何故……もっと想いを言わない………知ってるんだぞ)

勇者「まぁいいか」

魔王「…………」

気になる

気になる

我は
私は

勇者が

気になる


276 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:30:11 8oTAVccc
連合国は帝国とは違い
民主制をとっている

故に決定が遅いが間違いが少ない

着実に勢力を上げている

砦に守られた町の中で
久しぶりに羽を伸ばす

刺客は居るが………

魔王「勇者、少し楽しもう」

勇者「何を?」

魔王「何か………根が詰まってる気がするぞ、お主」

勇者「そりゃ………ね」

魔王「そこでた。何かしたいことをしてみるってどうだろうか?」


277 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:33:32 8oTAVccc
勇者「今してる」

魔王「堅物!!それから離れろ‼私関係ない」

勇者「??」

魔王「あっ……なんでもない」(魔王を護るがしたいことって言うんだろ………知ってる)

「へい!!カップルさん!!見ていきなよ‼」

魔王「か、カップル等では」

勇者「そうです」

「そうなのか?………しかし近いじゃぁねぇか」

魔王「離れろ」

勇者「わかった」


278 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:35:28 8oTAVccc
離れて歩く

魔王(咄嗟に恥ずかしくて離れてしまった………ん?あれは…………)

勇者「あれ?魔王?」

すたたた

魔王「すまない買い物していた」

勇者「?」

魔王「……詮索するな」

勇者「わかった」


279 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:43:04 8oTAVccc

大分傷が癒えた
勇者だからとかじゃない
魂を吸い魔力を上げた代償
デーモンに少しだけ変わってしまった
穢れが増えたのだ

勇者「………」

宿屋の屋上
今日は風が心地いい
月明かりの下屋根に転がる

胸にあるロケットペンタンドを見る

魔王の肖像画
刻んでもらった過去
会う前に見た彼女の笑顔を思い出すために


280 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:48:10 8oTAVccc
あのときは………俺にとって衝撃だった。
金色のウェーブのかかった紫の瞳
凛々しき顔が変わる優しい笑み

心を奪われた

あの後は一杯夢は見た!!


281 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 22:59:25 8oTAVccc
夢で………どこかの部屋で笑みの彼女を見る
手を伸ばした瞬間俺はいつも目が覚める

起きた後に伸ばした手を何度も見ることが多かった

掴めない、余計に焦がれてしまう

そして。魔王を探した。勇者になって。

ネファと言う名前の魔王を

勇者「………ただ我慢できなかったのはいけないよな……何度も襲って………あーあ汚点だわ」

魔王「勇者………お前……まだ傷が完治してないのにこんなところで………」

勇者「風が感じれていいんだよ」


282 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:13:12 8oTAVccc
魔王「………お隣いいか?」

勇者「ん?………さむいぞ?」

春が終わるといいながらも北に進んでるため
女性の体では冷えるのでは?

魔王「………女扱いするでない」

勇者「久しぶりに聞いた」

魔王がとなりに座る


283 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:27:39 8oTAVccc
魔王「………」ぶる

勇者「強情だなー」だき

魔王「………」

勇者「暖かいな………お前」

魔王「そうか………お前はいつまで私になにも言わないんだ?」

勇者「………なんでだろうな」

魔王「我が男だからか?」

勇者「違う………関係ないから」

魔王「………勇者………これを飲め。我…………私も飲む」


284 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:34:49 8oTAVccc
勇者「………!?」

魔王「自白薬。数分だけ嘘が言えなくなる」

勇者「おまえ!!こんな高価なのどうやって‼」

魔王「物々交換………おまえのくれた薬」

勇者「なっ!?お前あれは高価なもんとかじゃなくて………宝の類い………男に確実に」

魔王「黙れ………」

勇者「………」

魔王「んん」ごくっ

魔王が1本飲む


285 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:46:07 8oTAVccc
魔王「………勇者」

勇者「魔王……いったい何を」

魔王「もう男はどうでもいい。我は女であろうと男であろうと魔王である。ただ…………」

魔王「今の記憶が………女になっておまえと一緒にいる記憶が…………男ときより大事になっている」

魔王「……………占い師にな過去。見せてもらった」


286 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:51:20 8oTAVccc
魔王「…………そんなの知ったら…………気安く男になんか戻れない!!!」

勇者「あのばばぁ!」

魔王「………勇者。私は知っている。そのロケットペンダント………私の肖像画なのだろう?」

勇者「…………」

魔王「飲まないか………ん」口に含み

勢いよく

勇者「んぐ!?」ごくん

魔王「忘れたか………口移しは慣れてる。気持ち悪い何て嘘だ…………何故か………おまえだけに対しては………心が………跳ね上がってる」

勇者「魔王………俺は別に………」


287 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/25(月) 23:55:19 8oTAVccc
魔王「勇者………我の事。私の事を全て話してくれ…………夢で見たけど勇者の口から聞きたい!!」

魔王「聞きたいんだ!!………自分はそんな人生送ってこれなかったから………羨ましいし………その………辿って来た道を棄てるなんて………バカだし」

魔王「すまん………何が言いたいか………わかんない」

勇者「……………ふぅ何処から話そうか?」

魔王「わかった………想い………想いを………知りたい」


288 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:04:28 agJuGo/g
勇者「…………愛してる」

魔王「!?」

勇者「ずっと前から。君が知らない時から」

魔王「…………」

勇者「何処まで見たか知らないが………占い師の水晶に君の笑顔が写った………一目で心を奪われた笑顔だった………」

勇者「色々な想い、綺麗だった」

勇者「そこから俺は…………君を求めた」


289 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:07:05 agJuGo/g
勇者「気を引くために武器を集めた」

魔王「知っている。いい剣を頂いた」

勇者「強くなるため無茶をした」

魔王「知っている。ダンジョン一人で攻略して」

勇者「色々な事をした」

魔王「…………1ついい?なぜそこまで?」


290 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:12:01 agJuGo/g
勇者「ん?」

魔王「笑顔1つで………そこまで」

勇者「そこまでする。俺は変わっている。何故か全てを捧げてもその笑顔を見たかった。魔王が世界から殺されようとしても………幸せになってほしかった」

魔王「世界から?ど、どういうことだ?」

勇者「帝国、連合国は勇者に魔王暗殺を言い渡し。魔王崩御後戦争…………側近は魔王を利用し、全ての罪を魔王に被せ………英雄の魔王として君臨戦争を望んだ。そんなの………認められるか‼」


291 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:19:45 Cc0rCCO6
一途な勇者カッコいいな


292 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:21:01 agJuGo/g
勇者が強く抱き締める
痛いほどに

魔王「勇者?」

勇者「魔王は魔王なりに努力していた。なのにそんな結末………認められないいいや………惚れた女性が不幸になるなんて認めない!!俺が」

我慢した思いが口に出ている

勇者「俺は……男だ。騎士だ。惚れた女性を護るぐらいしたい‼狂人でも愛してる気持ちはある」

魔王「…………」目を瞑る

心地いい、安心する。しかし

魔王「私がいれば………不幸になる。色々な可能性があった。才能もあった。それを私一人にために棒に振るのはやめてほしい」

勇者「嫌だ‼」


293 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:24:00 agJuGo/g
勇者「俺はこの想いを貫く」

魔王「………」

あら


294 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:30:26 agJuGo/g
荒々しい風を思わせる

勇者「魔王!!俺はお前のために!!全てを捧げる!!」

魔王「全てを!?」

勇者「全てを……辿って来た道。輝かしい未来も全部。お前が笑えるように………あの笑顔が見れる未来を作るために捧げる」

魔王「……………いいの?」

勇者「くどい!!…………俺だけの姫様なんだよ………君はもう」


295 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:39:29 agJuGo/g
勇者「だから一言言ってくれるだけでいい」

魔王「うぐ……ううううう………ひっく」(こんな………こんな一途見せられたら………男なんか関係ない………女でいたい……勇者のために)

勇者「…………すまん………言い過ぎた」

魔王「ひっく………勇者………後悔するなよ‼………ひっく」

勇者「しない、泣くな魔王だろ」

勇者が涙を拭う

魔王「うっ…女だからいい………勇者」


296 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:42:09 agJuGo/g



魔王「私を護って勇者」





勇者「この命に賭けて」


297 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:44:55 agJuGo/g
次回

相思相愛になった二人
苦難は続く

人間側の勇者が襲う


298 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 00:50:10 agJuGo/g
寝室

抱き合う二人

勇者「おやすみ魔王………」

魔王「ああ、おやすみ………女らしくできないけど………ごめん」

勇者「いいよ。魔王を愛してる」

魔王「バイ………でも、ありがとう」(勇者が私を女にする。でも………幸せにしてくれるって信じてる………勇者)

 


300 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 08:27:09 tSDUJ9R.
酒場

魔王「あんまり飲むなよ。嗜む程度にしとけよ」

勇者「心配?」

魔王「あ、当たり前じゃないか///風穴空いてたんだぞ?臓器だってまだ傷が」

勇者「酒は万病の薬」

魔王「ダメなやつのセリフだ。その一杯だけな」

勇者「ああ……」

ことっ
ツマミ

勇者「ん?」

マスター「サービスだよ………いい奥さんだ泣かしちゃいけねーぜ?」

勇者「どうも」

魔王「奥さんではない////」


301 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 08:30:12 tSDUJ9R.
勇者「魔王………俺の過去何処まで見たんだ?詳しく」

魔王「黒木騎士団に憧れる所から」

勇者「さ、最初だな。恥ずかしい」

魔王「恥ずかしい事はない物だった」

勇者「誉められても恥ずかしぃなぁ」


302 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:20:40 zIzMlUnw
魔王「にしても刺客が居ないな」

勇者「いる。いまこの酒場に」

魔王「な、なに」

勇者「騎士団には影と言う者たちがいる」

隠密、暗殺などを専門とする者たちだ

魔王「………逃げよう」

勇者「ああ。表からな」

勇者立ち上がりお金を置く

勇者「ありがとう」

マスター「…………ああ」

店からでる

その瞬間

勇者「音無、光無」

私たちは消える


303 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:23:17 zIzMlUnw
周りから見えなくなる

勇者の魔法は………異常

故に

勇者「魔王を護れる魔法」

魔王「暗殺に向いてる………勇者らしくないぞ」

勇者「元勇者だから」

魔王「くすくす」

背後で焦っている者たちを見ながら宿屋へ戻っていく


304 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:32:17 zIzMlUnw
魔王「風の魔法バカにできないな」

勇者「だろ?………大気を通るから光も音も操れる。バレていなければ相手を無効化しやすい。弱点は頭が凄く使うため痛くなる」

魔王「………しかしあんなにも刺客が」

勇者「外は魔族の刺客。町の中は人間の刺客。モテるな」

魔王「嬉しくない」

勇者「でっ………そろそろ出よう次の町へ」


305 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:36:14 zIzMlUnw
宿屋へ帰らず(待ち伏せ警戒)
必要なものを揃える

そして

連合国の町を出た

魔王「………魔王の城へ行く前に凍れる谷へ行きたい」

勇者「わかった。魔王城を避けて行くか」

魔王「お前、どうやって魔国の町に?」

勇者「知らんかもしれんが交易商は人間もいる。普通さ」


306 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:42:24 zIzMlUnw
魔王「ふむ………人間も居るのだな」

勇者「まぁ影が多いけどな」

魔王「知らなくてよかった」

勇者「そう言うな」

道が舗装されていないところを歩く


307 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:50:03 zIzMlUnw
旅の途中

勇者「ん………川がある。水の音がある」

魔王「聞こえないが?」

勇者「ついてこい」

勇者についていく
川が確かに通っていた
前の町で買った地図に記載されている
下れば町があるらしい

上流は険しい山々が見える

勇者「わたる先にずっと行ったところに町がある」川にはいる。流れは穏やか

勇者「上流もそんなに水量がない。はいお手を拝借。岩を辿って向こうまで」

魔王「勇者、そんなことしなくてもお前がずぶ濡れじゃないか‼」

勇者「もう手遅れ………姫様」

魔王「うぐっ……女扱いは慣れぬぞ」手をとってもらう


308 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:54:10 zIzMlUnw
勇者「…………」川に入り魔王のための支持になる

魔王「………あっ!?」

ツル

バシャン

勇者「魔王!!大丈夫か?」手を引き。魔王を抱き止める

魔王「………すまん。濡れてしまった。でも………勇者っと一緒でびしゃびしゃだ」

勇者「う、うぐ」(可愛い………)


309 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 12:57:05 zIzMlUnw
渡った
濡れた服、皮鎧が重たい

乾かすことになった
ついでに洗濯し体も綺麗にする

魔王「こっちを見るなよ」

服を脱ぐ

勇者「わかった」

魔王「…………///」するする(なんで………こんなに恥ずかしいんだ……… 着姿でも………大丈夫だったのに)




313 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:11:57 ZQrPLm2w
魔王「少し水浴びする。乾くか?」

勇者「得意分野」

魔王「では………あの大きな石の裏で」

石の裏にまわる

勇者(周囲に風を巡らせる)

周りの視界が脳に入ってくる
怪しいものはいない

綺麗な金色の長い髪を洗っている。
白いきめ細かい肌

勇者(覗きだな……これ)

大気を伝って見る
魔王を


314 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:13:39 ZQrPLm2w
魔王「ふふふん………」つるん

魔王「あっ」ばしゃん

魔王「ぼごぼご」

勇者「!?」

魔王が転けて溺れる。浅くても溺れる事があることを思い出す。

勇者「魔王!?」急いでまわる


315 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:18:30 ZQrPLm2w
がばっ

魔王「つかまえた」だきっ

正面から勢いよく抱きつかれる
柔らかい前よりもっと

勇者「えっえっ?」

魔王「驚いた?」

勇者「わざと………ビックリした」

魔王「覗いてたでしょ?………ちょっとイタズラしたく………なちゃった。やっぱり恥ずかしい同姓だったのに裸が」

魔王が下を向く
あまりのかわいさに
手を腰に回す


316 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:21:24 ZQrPLm2w
力をいれてしまえばすぐに折れてしまいそうな細い腰

開いた手で頬を触る

顔をこっちに向けさせる

魔王「…………キスするの?」

勇者「ああ」

魔王「まって……心の準備が」

勇者「口移し慣れてるって言ったよな」

魔王「あのときは!!一生懸命で……その……///」

魔王横に顔を逃げる


317 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:24:19 ZQrPLm2w
勇者「目を瞑って」

魔王「ん!!」

魔王が目を固くつむる

顎に手を触れキスがしやすい位置へ

勇者「………綺麗だ魔王」

魔王「んん………早くして………恥ずかしいよ」

勇者「ああ」

綺麗な紅に自分のを合わせた。


318 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:33:43 ZQrPLm2w
旅の途中

勇者「そそ……それが基本になる風の魔法の」

魔王「ほうほう。ウィンドショット!!」

私は風の魔法を教えてもらっていた
思った異常に風を生むのは簡単だったが
その先は非常に大変だった

魔王「魔力を流して操るって………空気って色々なものが含んでるから難しい」

勇者「それに慣れるのに凄くかかる。操るのは空気を理解しなくちゃいけないからな。動かすなら簡単だが固定等は脳を圧迫する」

魔王「疲れるねこれ。魔方陣だけじゃだめだし。でも音とか分かりやすい………振動してるんだね」

勇者「そう、波だ。光も」

魔王「あーあーあ……」

勇者「おっ?音を消したか」

魔王「これだけは出来そう」

音を他の波にかえる
熱や
光に


319 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:38:18 ZQrPLm2w
魔王「後は闇かな試してないのは」

勇者「いつ光を試したんだ?土は失敗してたし」

魔王「勇者を癒すための回復魔法がそれだよ?」

勇者「魔王……らしくない」

魔王「元魔王なんです」

勇者「ふっ……はははは」

魔王「くすくす」


320 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:45:15 ZQrPLm2w
小さい町

連合国連絡用の小さな町に入る
規模が本当に小さく
砦がなければただの村とも言える

この村とも言える町の先には都市がある
それでも連合国では小さい方だ。

勇者「ふぅ……久しぶりの宿だな」

魔王「そうだな」

勇者「後どれくらいかな?」

魔王「夏が過ぎた辺りだろう到着は」

勇者「そうだよな夏だよな」

光と熱は風の魔法で調整し快適に過ごせてい
る。この部屋もよどんだ空気は窓から交換した


321 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 21:50:35 ZQrPLm2w
勇者「夏か………」

魔王「お前は本当に便利だな涼しい。だから」

ぴとっ

魔王「くっついても暑くない」

勇者「本当に……ベタ惚れだな」

魔王「ち、ちがうぞ!!勇者の方が惚れている!!私はその一途に答えているだけだ///」

勇者「………可愛いところ。すまん」

勇者「緊急事態だ」

魔王「?」


322 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/26(火) 22:02:45 ZQrPLm2w
魔王「うっ………これは」

血だまりが出来ていた

中央道路

人々がズタズタに引き裂かれて
誰が誰の部位がわからないほど
千切れている

勇者「………生暖かい」

魔王「いったい何が?」

人々が集まっている
各々の知り合いだろうか?
泣くもの
憤るもの

惨劇に
言葉を失ったもの

勇者「……綺麗に微塵切りすぎる」

魔王「刺客か?」

勇者「快楽殺人だこれは」



326 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 07:54:56 06RwZ1WM
魔王「………まさかな……」

勇者「なにか心当たりが?」

魔王「少し」

「君たち旅人かい!!君たちがやったんじゃないだろうね‼」

ある一人の小太りの男が近付いてくる
最低限の装備を身に着けており
名札もついている。
きっとこの村のような場所の自警団だろう

「君たちご同行お願いしてもいいですか?」

怪しまれている

勇者「はい、わかりました」

キラリ


327 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 07:57:35 06RwZ1WM
勇者「!?」

魔王「!?」

勇者「逃げろ魔王!!」後方に飛ぶ

魔王も同じように後方に飛ぶ

「君たち!!逃げる気かね………」

しゅんっ

しゅん

「あれ?なんで」

ばしゅん!!

「ワシの体が見える」

勇者「…………罠か‼」


328 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 08:24:40 06RwZ1WM
男の首が体から離れ転がる

「きゃああああ!!」
「うわああ」
「ひっ!?にげ」

バタッバタッバタッ

人々が

切り刻まれる

勇者「鋼糸」

魔王「………ええ、勇者」

血が触れ
目視出来るようになる
幾重にも重なった鋼糸


329 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 08:34:26 06RwZ1WM
魔王「四天王の一人………ラクネラ。蜘蛛人族です」(勘が戻ってる。瞬発も……力はないけど軽いくなったから動きやすい)

勇者「鋼糸使いは知ってるが………ここまでとは」(風で確認できた限りが………村全体に用意されてる。どうするか………あの蜘蛛女のような姿がアラクネか)

????「ふふふ」

かさっかさっ

魔王「アラクネ」

アラクネ「あら?私を知ってる?娘さん。勇者の隣……ああ、あなたが元魔王ね。可愛くなって」

勇者(魔王の顔はわかってないのか?俺が目印か)

男から女になったんだ
わからなくて無理はない
わからないから無差別だったのもあった



331 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 08:58:50 06RwZ1WM
勇者(窒息が聞かないだろうなこいつ………魔族は人間と違うからな。狼は犬と同じと思っていたが蜘蛛はわからんぞ)

アラクネ「ふふふ、側近様の愛は私の物ね」

魔王「愛?」

アラクネ「あなたの首を持っていく事で側近様の寵愛を受ける事が出来るのよ?愛は無くても種族的に繁栄を約束されれるわ」

勇者「ベラベラ喋って大丈夫か?」(窒息は小型じゃないと無理だし………武器は短刀。きつい)

魔王『………勇者………聞こえる?』

勇者『聞こえる。風の魔法の初歩か』

魔王『相手に聞かれず。打ち合わせが出来るね…………私にはこれだけしか無理………………そんなことよりどうする?』

窒息は無理だと説明
窒息が出来る大きさは人程度と
空気に依存するもの
動きが緩慢なもの
無機物以外
になる。距離的なのもある距離を伸ばすには詠唱と時間が必要


332 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:18:03 iEXuOyDI
アラクネ「なにこそこそしてるの?」かさかさ

アラクネ「まぁ死になさい!!」

網目の鋼糸が通路を埋め。切り刻もうとする
家もズタズタに引き裂かれ
重力で自壊

魔王「勇者」

勇者「魔王」

魔王が前にたち剣を抜く
網目のような鋼糸を垂直に、叩き切る
切っ先に炎が吹き出る

アラクネ「あら…………厄介ね。切れるとは」

魔王「四天王アラクネ。我が相手をしよう」

剣を納め。魔法を唱える

魔王「ファイアソード!!」

右手に3つ炎の剣が指の間に生まれ
それを投げる

アラクネ「ふん」

3つとも鋼糸の阻まれる


333 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:32:11 iEXuOyDI
魔王「………」(やはり………私は魔力が強くなっている)

魔王「ファイアソード!!アイシクルエッジ!!」

右手に炎の剣3本と左手に氷の剣を3本作り
投げる。

そして。また作り投げる。

アラクネ「くぅ………しつこいわね‼あなた魔法が得意になったわね」

魔王「そうだね」

アラクネ「だが!!」

魔王の背後から鋼糸が襲う

魔王「やぁあああ!!」

炎の剣が纏まり炎の剣が増大
横殴り
鋼糸を吹き飛ばす

アラクネ「…………」(どうしましょうか?)

アラクネ(剣で切られる。遠距離から攻撃が厚い………しかし……魔王。近距離は恐ろしい)


334 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:35:04 iEXuOyDI
アラクネ「……無限の惨殺空間!!」

魔王「来たな!!」

全方位から鋼糸が束になり
襲ってくる

魔王「カイザーフェニックス!!そして………」


335 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:46:34 iEXuOyDI
魔王「ブルーバード!!」

右手で放たれた火の鳥
左手で放たれた氷の鳥

氷の鳥が背後の鋼糸を凍らせ
火の鳥は目の前の鋼糸を吹き飛ばしながらアラクネに迫る

火の鳥の逃げ道に体を滑り込ませる

アラクネ「!!」(な、なに!?)

魔王(やっぱり前より魔法が上手くなった!?魔力が減らない!!)

アラクネが厚く鋼糸を束にし盾にする。

アラクネ「……ふん!!めんどくさいわ」

アラクネが建物に飛び、鋭い足を使い空に向かってジャンプする


336 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:49:44 iEXuOyDI
3回ジャンプしたのち
宙に吊り下がる
蜘蛛が糸を垂らしているように

町の上部全てに鋼糸の壁ができる。
光が防がれていく

アラクネ「まちごと押し潰す。何度も何度もお前がズタズタになるまでな!!魔王!!」

魔王「………」にっこり


337 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:51:15 iEXuOyDI
アラクネ「???」

アラクネは気が付かなかった魔王の隣の勇者が一歩も動いていないことを

アラクネは気が付かなかった
幾つか鋼糸が切れていることを

アラクネは気が付かなかった

勇者が風の魔法使いだってことを


338 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 12:57:52 iEXuOyDI
勇者「………」ぶわっ

アラクネ「!?」

アラクネは天井となった鋼糸の上に逆さにいる
その真横から勇者が現れる。

極太い鉄塊の剣を持って

振り抜かれる

ぼごっ
鎧の上から
叩き潰され
人間に近い部分がくの字になる

アラクネ「かっは…………ちっ!!」

アラクネ「鋼糸の糸を伸ばし、体を動かし距離をとろうと……」

ぷつん

アラクネ「鋼糸が!?」

ドシャアアアアン

糸が切れ地面に叩きつけられる

勇者「………」木箱手を入れる


339 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 13:02:46 iEXuOyDI
アラクネの真上に位置を取り落ちながら引き抜く

ツヴァイハンダーを真下に向けながら

アラクネ「!?」

じゅぶっっずぶぶぶぶ

蜘蛛の尻尾の部分に深く突き刺さり
地面に縫い付ける

アラクネ「ぎゃああああああああ!」

魔王「……」剣を抜く

勇者「………」腹の上から落ちてきたグレードソードを掴み

二人で足を8本全部叩いて切る
腕も
何もかも
アラクネを

全力で無力にした。

アラクネ「ぎゃああああああ」

叫ぶ
悲痛に


340 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 13:10:20 iEXuOyDI
魔王「……さすが我が認めた者だ」

勇者「魔王もお見事。魔法上手いじゃないか」

魔王「そうだな………。ふぅ…………私は勇者のその荒々しく力強い攻撃はいいなって思った。格好いい!!………私が男だったときより絶対強いよ‼」ぴょんぴょん

勇者「はは」


341 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 19:40:53 nP13AQSA
勇者「そこまでじゃないよ」

魔王「空中戦出来るのはすでに一歩前だ」

アラクネ「………く、くそ殺してやる殺してやる!!」メキメキ

勇者「あっと止め」グレードソードで頭を叩き潰す

魔王「恐ろしいのが来たね……四天王か……」

勇者「きっとこいつ四天王でも最弱なんだよ」

魔王「…………」(そうだったっけ?)


342 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 19:46:28 GNyvbMU.
アラクネ「………」

色々な死体が転がっていても彼らは平静で居られる。幾多の戦場を戦ってきたためだ

魔王「勇者が何したか実は未だにわからない」

勇者「幻影。大気の足場作製。底無しの木箱に大気を魔力変換して使用。鋼糸をサビさせた。魔力で強化しようと材質が脆くない応力も破断も低くなれば簡単に切り落とせる。細いから尚更酸化しやすかった」


343 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 19:49:23 GNyvbMU.
魔王「それで簡単に」

勇者「そうだ………そしてもう町を出よう」

魔王「………そうだな」

勇者「目立ちすぎた」


344 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 19:54:15 GNyvbMU.
魔王城

四天王の間

??1「アラクネがやられたみたいだな。宝石が色を失った」

??2「………」

??3「………あ、あいつは四天王。さ、最弱」ガクブル

??1「無理するな。四天王最強があっさり殺られるとは」

??2「鋼糸の罠をどうやって切り抜けたのか………」

??3「あいつは一人じゃないと巻き込まれるレベルだったのが弱点だった……恐ろしい」ガクブル

??1「一人で戦うな………会議は終わる以上解散!!」


 


346 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 20:34:22 GNyvbMU.
ロード画面

底無しの木箱

よく深き人間の成れの果てでありミミックになる
その腹のなかは幾多の名品が納められると言う

使うには使用者の魔力を犠牲とする


347 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 20:37:04 GNyvbMU.
ロード中


ツヴァイバンダー

両手剣
騎馬の上から相手を切る武器であり、長い

グレードソード

鉄塊をそのまま剣の形にしたような形状
切ると言うより叩き切る。潰す武器である。
鎧の上からでも大きな威力が期待できる


348 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 20:41:10 GNyvbMU.
ドラゴンの雛の話

あれから直ぐに旅たち
連合国一国の都市に来た

非常に魔国に近付いている

宿屋に荷物を下ろし
途中で魔物を刈ったので
その毛皮を売る
そして
酒場によった

刺客はいてもいなくても
殺すだけなので関係無くなってきた


349 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 20:53:58 GNyvbMU.
酒場

魔王「………おいちい」

勇者「あんまり飲むなよ」

魔王「なぁんでぇ?」

勇者「あっ手遅れ」

魔王「手遅れにゃの」

勇者「まったく……甘えん坊だな」

魔王「あまぇえるにょ」

「おら!!てめぇみたいなガキがいっちょまえに酒なんかのんでんじゃねーよ」

勇者「ん?」


350 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 21:44:42 GNyvbMU.
???「別に君たちは関係ないでしょ。成人してます」

「ああ?お前。ちげーんだよ横取りしただろ?」

???「知りません」

男の子が大人に絡まれている

勇者「………へい!!」

男の子に俺は絡む

勇者「おじさんすいません知り合いが悪さしたみたいで行くぞおい」

男の子が怪訝な顔をする

「ああ?兄ちゃんこっちは……………」ぱくぱくぱく(無音)

???「………行きましょうお兄さん。お買い上げありがとう。僕を」

勇者(あっ少年婦………だったのか)


351 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/27(水) 22:07:48 GNyvbMU.
酒場の裏

男の子が背中の剣を後方に置いて話をする。
敵意はない。

ショタ「こんにちは。勇者さん。竜人のショタです。耳がいいんです。会話聞こえてました」

勇者「う、うん少年婦じゃないよね」

ショタ「はい。違いrます僕はノーマルです。今さっきありがとうございました。何故僕に?」

勇者「ああ、魔族だったから刺客か?って思ってたんだが」

ショタ「違います。お尋ね者ですか?」

勇者「そ、そうだな………なんだ違うのか」

ショタ「はい………違いsm bっ」


352 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 08:02:00 kJyt3mhw
ショタ「!?」

魔王「なーに勇者この子ぉー」だきっ

勇者「出来上がってる。すまん、なんか話があるみたいだが今日は無理だ」

魔王「おえぇ」

ショタ「は、はい。わかりました‼」逃げる

魔王「気持ち悪い」

勇者「のみすぎ」


353 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 08:06:24 kJyt3mhw
勇者(あの身のこなし………出来るな)

ショタ(………あの勇者さん。なにか爪を隠してる。勘だけど)

魔王「勇者~~だっこ~~~」

勇者「はい」

魔王「へへへ~」


354 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:24:16 NoCDNA52
次の日

魔王「…………我はいったい」

勇者「のみすぎ」

魔王「…………頭がいたい」

勇者「のみすぎ」

魔王「昨日、勇者にあんなことやそんなことを言った気がする」

勇者「言ってた………好きだ。愛してるだ………お前は自分をもっと大切にしろだとか」

魔王「だ、だまって///」

勇者「はい」


355 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:32:43 NoCDNA52
少しは観光

商店街

勇者「必要なものは買った」

商人「さぁさぁ!!みんな!!目玉商品だよ!!よったよった!!」

勇者「?」

馬車に引かれた檻が見える

魔王「あれは………」

檻に目が行くが人だかりで見えない

勇者「魔法で見る。お前も見れるようここに写すよ」

映る

緑色のドラゴンの雛が

魔王「ドラゴンの雛。珍しいな」

勇者「そうだな」

今はその程度の認識だった


356 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:36:40 NoCDNA52
宿屋

キィイイイイイイイイン

勇者&魔王「!?!?!?」

宿屋でいちゃついていると高周波な音が耳に入る

勇者「いったい……なんだ?」魔王を抱き締める

魔王「勇者。どさくさにくっつくな」

ガオオオオオオン

魔王「なっ!?」

勇者「今の咆哮は!!」

宿屋をでる
人だかりで
逃げ惑う人々

空に2頭

魔物のグリーンドラゴンが飛んでいる。


357 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:42:43 NoCDNA52
魔王「刺客か……竜人の」

勇者「わからん」

ショタ「違います」

背後から聞き覚えの声が

魔王「誰だ!!」

勇者「昨日、出会ったじゃないか。ショタだよ竜人の」

ショタ「どうもショタです。あれは竜人じゃない魔物の方だ」

魔王「何故ここに………」

ショタ「馬鹿の商人が子供を盗んだからです」剣を構える

ショタ「魔王さん。勇者さん。お強いですよね?」

魔王「勇者は強いぞ!!なんたって我の臣下だからな‼」

ショタ「じゃぁ………その。お願いしてもいいですか?」


358 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:47:11 NoCDNA52
ショタ「一匹殺さずに押さえるだけ。一匹は僕が相手をします。魔王さんお願いがあります‼」

魔王「我に命令するな。だが………聞いてやろう。なんだ?」

ショタ「商人探してドラゴンの雛を返すんです」

勇者「ああ……それなら」地図を広げる

勇者「ここにいる。魔王」

魔王「ふむわかった」

ショタ「わかるんですか‼場所!!」

魔王「まぁな!!」胸を張る

勇者「じゃぁ………魔王命令くれ」

魔王「………そうか、そうだな」


359 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:49:39 NoCDNA52
魔王「騎士の誉れはドラゴン退治だ‼だがいたぶって追い返せ勇者」

勇者「御意………行くぞショタ」

ショタ「ありがとうございます」

魔王「………死なず、抱き締めに帰ってこい」

勇者「ああ!!」

ショタ「///」(ラブラブいいなぁ……僕もあの人といつか)


360 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:53:52 NoCDNA52
ドラゴン雄「ぐわあああ!!」

ドラゴン雄が火を吹く

ショタ「竜化!!」剣を投げる

ショタが白い霧に包まれたあと現れる

翼と手が同化し尻尾が長い
ドラゴン雄より小さい生き物

ワイバーンに

ショタ「ガアアア!!」

口で剣を轡える

ドラゴン雄「があああ!!」

ショタ(おちょくってやる)


361 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 12:59:24 NoCDNA52
空中を歩く

ドラゴン雌「ガアアアアアオオオオオン」

勇者「ウィンドアロー!!」

べん(固い鱗に触れるだけ)

勇者「………おお怖」

ドラゴンがこっちを向き直る。翼の風当たりが強くなる

勇者「お前の相手は俺だ」

ドラゴン雌「ぐわ」

火を放つ

ドラゴン雌「…………きゅ?………!?」

勇者「へぇー魔物でもビックリするんだ防がれると」

ドラゴン雌「ぐわっ!!」大きく口を明け噛み砕こうと迫る

勇者(魔王早くしてくれよ………殺すなら容易いかもだが惹き付けるのは辛いぞ)


362 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 19:26:14 syEdP2uA
道路の真ん中で
檻が立ち往生していた

魔王「あった……」きょろきょろ

屋根を伝って布を被せている檻の上に
ドラゴンのひなが檻の隅へ移動するのが伝わる

商人「にげ!!逃げるんだ!!そこをどけ」

道行く人々を罵倒する。忙しいため私に気付いてない

魔王「ふぅ……頑張れ私の剣」

錠前を剣で切り落とす

魔王「やっぱり名品だ」

檻の中に


363 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 19:34:55 syEdP2uA
ドラゴンの雛「くわっ!!ぐあああああ」

魔王「…………どうやって親元まで………」

ドラゴンの雛がビクビクしながら尻尾で攻撃してくる

べしん

魔王「いたっ………つっ」

魔王「そうか……怖がってるね………そうだよね」

私も勇者に襲われたときは怖かった

魔王が両手を広げる
彼女は気付かない昔ならそんなことはしなかった

魔王「大丈夫………怖くないよ」

ドラゴンの雛「キイイイイイイイアアアアアアン」(助けて!!まま!!ぱぱ!!)

魔王「キイイイイイイイアアアアアアン」(助けて‼まま!!ぱぱ)

ドラゴンの雛「????」

ドラゴンの雛「くう?」(な、なに?)

魔王「くう?」(な、なに?)


364 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 19:49:23 syEdP2uA
ドラゴンの雛「くううん?」(なになになに!?)

魔王「くううん?」(なになになに?)

言葉はわからないが声真似は出来る
風の魔法で唯一出来る

ドラゴンの雛「ぶーぶー」(声が同じ?)

魔王「ぶーぶー」(声が同じ?)

ドラゴンの雛「ふん!!ふん!!」(同じ同じ!)

魔王「ふん!!ふん!!」(同じ同じ)

隙を見て剣をふり、枷を外す

ドラゴンの雛「ぐるる」(助けてくれるの?)

魔王「ぐるる」(助けてくれるの?)

ドラゴンの雛が檻からでる
阿鼻叫喚


365 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:00:12 syEdP2uA
商人「なっ!!兵士檻に戻せ」

魔王「させるか‼」

兵士に立ちふさがる

魔王「聞け皆の衆!!」

風の魔法で声の音量を倍にする
阿鼻叫喚をシャットアウトし
自分の声だけを通す
風にのせて

魔王「この商人がドラゴンの雛を奪い!!それを奪え返しに親が来た!!そこの商人はここの人々に危険を持ってきた重罪人である!!」

商人「ぱくぱく」(声がでねぇ!?)

ドラゴンの雛が羽を広げる
飛ぶ。
声が戻る
そして

魔王「裁きを受けよ商人。勇ましい者がドラゴンを押さえておる安心しろ」

民の怒りで兵士と商人が
袋叩きになる

魔王(うまくいった)


366 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:17:32 syEdP2uA
ドラゴン雄「があああ」(ワイバーンの癖に)

ショタ「アホか!!ワイバーンでも!!男だ‼」

ドラゴン雄「ぐああああ」

ショタ「ふん!!」

2体が1体を狙う

勇者「ちっ……幻はどうでもいいか」

困った竜以上に空は早くない

構ってくれなくては

ドラゴンの雛「がうあ!」

勇者「来たか!!」


367 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:36:47 syEdP2uA
ドラゴンの雛「くわ!!」

ドラゴン雄「ぐわああああ!」(人間どもめ凝らしめてやる‼)

ショタ「ちっやる気?」

ドラゴン雌(やめましょう。帰りましょう)

ドラゴン雄(しかし………)

ドラゴン雌(相手が悪い。私たちは遊ばれてる)

ドラゴン雄(……………)

振り返る

ドラゴン雄(ふん………命拾いしたな)

ワイバーン「そっちこそ………姉に言いつけるぞ……まったく」

勇者「なんとかなった………てか下が騒がしいな」


368 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:47:34 syEdP2uA
広場

騎士「ありがとうございました」

魔王「いや………我はなにも」

騎士「いいえ!!救っていただきました!!」

魔王「だから………王の謁見は遠慮する」

すちゃ

勇者「魔王………囲まれてるけどどうした?」

魔王「勇者あぁ!!…………」

騎士「もしや勇ましい者……………魔王を倒す使命をもった勇者殿では!?」

勇者「ち、ちが」


369 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:50:07 syEdP2uA
魔王「しまった!!勇ましい者なぞ言ってしまった!!」

騎士「なるほど!!騎士団長をお呼びします」

勇者「…………ミラージュウィンド」

騎士「なっ!?消えた!?」

勇者(逃げよう。騒ぎはだめだ)

魔王(本当にな)

急遽町を出ることになった


370 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 20:53:23 syEdP2uA
ショタは別れを告げたあとにそのまま何処かへ飛んでいく。

ドラゴンの雛でも探してたのだそうだ。

自然を守る者らしい

町から抜け出した道を歩く

魔王「………すまぬ。自慢して墓穴を掘った」

勇者「仕方ないさ……騒ぎになるのは」

魔王「そうか………勇者。一つ忘れてるぞ」

勇者「ん?」

魔王「わ、私を抱き締めるのが………」

勇者「////」


371 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 21:01:20 syEdP2uA
人間側最北
スパルタ国都市

勇者「ここから先が魔国か」

魔王「案外あっさり来れたな」

勇者「だな」

宿に荷物を置く

勇者「じゃぁ………少し休んで出よう」

魔王「そうだな!!そうそう!!勇者に見せたいものがある!!」

勇者「??」


372 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 21:17:31 syEdP2uA
城の外

魔王「天に向けってメドローア!!」

勇者「!?」

弓を構えるような体勢で手を離すと空に白い光球が打ち出される

勇者「空気も何もかもが消えてる」

玉の後を追って風が吹く

魔王「射程はまぁまぁ。私は至った………禁忌に昔諦めた高みに」

勇者「ふむ!!凄いな!」

魔王「我は凄い!!もっと誉めてもいいのよ?」

勇者「うん!!やはり元魔王」

魔王(元魔王より今のが強い気がする)


373 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 21:24:19 syEdP2uA
魔王(何故だ??弱体化だったはず………)

勇者「魔王………これなら勝てる側近に全てを消し去る魔法なら」

魔王「……………」

勇者「どうした」

魔王「………側近はどうでもよくなりつつある」

勇者「?」

魔王「男の時を捨てても……いいと思っている」

勇者「??」

魔王「言わせるな‼…………我は………我は………」

魔王「私は勇者の」

魔王「よ…………よ……」

勇者「よよ?よよよよ?」

魔王「嫁だ馬鹿!!!////」

勇者「!?////」


374 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 21:28:48 syEdP2uA
勇者「嫁って………嫁………」

魔王「………だめか?我ではだめか?男だったから…………」うるうる

勇者「いや!!嬉しいが………いきなりでちょっと困惑」

魔王「もっと堂々としろ!!我の……その」

勇者「///」

魔王「///」

勇者「わかった………いいよ」

魔王「本当か!!」

勇者「やらせてくれれば」


375 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/28(木) 21:30:42 syEdP2uA
魔王「…………わかった」

勇者「よっしゃ!!」

魔王(………あまりやりたくない………)



377 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 09:14:21 7tOKzKSA
宿屋にもどり

魔王が裸になる

勇者「おお、やっぱ大きく実ったな」

魔王「………じろじろ見るな」

勇者「では、いただきます」

魔王「ん!」

押し倒しキスから

勇者「入れるぞ」

魔王「………やりたくない」

勇者「?」


378 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 09:32:32 7tOKzKSA
勇者「…………お前無理してる?」

魔王「………入れるのだろう?………だけど………中で出さないで」

勇者「どうして?」

魔王「 みたくない」

勇者「…………俺は………ごめん。やめるよ」

魔王「あっ………違う。やってもいい………でも」

勇者「でも」

魔王「 んだら一緒にいれなくなる………それが嫌。 んだら一緒に旅が出来なくなる………子がいる体で………そんなのやだ………勇者ぁ」

勇者「ふっ………そうだな焦ったごめん」

頭を撫でる


379 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 09:40:54 7tOKzKSA
勇者「じゃぁ………落ち着いたらでいいか」

魔王「…………いいのか?」

勇者「いい」

魔王「…………ごめん」

勇者「いいや。子供を考えてるなんて………女になったな」

魔王「……ええ」


380 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 09:45:12 7tOKzKSA
魔王「責任取れ!勇者…………我は私になってしまった。お前の子がほしいと思うまでの女になってしまった………」

勇者「そうか!!嬉しいな」

魔王「ばか………」


381 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 09:49:49 7tOKzKSA
魔王「一国の王たる者が………こうまで墜ちてしまったのだぞ」

勇者「俺のもとへ来てくれた」

魔王「話を聞け」

勇者「愛してるよ魔王」

魔王「………くぅ///」


382 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:01:17 7tOKzKSA
スパルタ

精鋭部隊を率いる連合国最大の驚異

そこでの酒場もなかなか度が高い酒が多い

魔王「………低いのないのか」

黒騎士団長「お嬢さんにこれを」

勇者「ああ……その銘柄あるのか」

黒騎士団長「それはあるだろう勇者」

勇者「……………お、お前。なぜここに!」

魔王「誰………その仮面!!」剣に手を置く

黒騎士団長「いや。やりに来たわけじゃない」

勇者「………」


383 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:05:43 7tOKzKSA
黒騎士団長「黒騎士はお前らを見逃す。問題は姫様の直轄や仲間。姫を利用しようとするものがお前らの刺客となるだろう」

勇者「…………黒騎士団長。わざわざそれを?」

黒騎士団長「ふっ………そうだ。だが魔王城は手強い」

魔王「凍れる谷へ行く」

黒騎士団長「ふむ………」どちゃ

黒騎士団長「勇者……お前の遠征費だ。元魔王討伐のな………今驚異はあいつだ。あと色んな勇者がお前らの邪魔をするようになったらしい」

勇者「ありがとう」


384 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:12:14 7tOKzKSA
勇者「なんだ………結局おれ勇者してるな」

黒騎士団長「ドラゴンを退け。四天王を倒したのはお前ならすでに勇者だな」

魔王「…………だめ」ぎゅぅ

勇者「?」

魔王「勇者は………我だけの勇者だ!!他のものではない!!私の、私だけの勇者だ!!」

勇者「////」

黒騎士団長「な、仲がいいようで///」

魔王「当たり前だ婚約者なのだからな‼」

黒騎士団長「勇者………そうか。それであそこまで………わかった応援してる。では失礼するよ」

黒騎士団長が会計を済ませ去っていく


385 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:14:20 7tOKzKSA
黒騎士団長と別れ
スパルタを去る

その途中、冬に備え魔族の町で買い物を済ませた

長い過酷な時期が来る
早く凍れる谷へ

その途中

一つの建物に出会った


386 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:36:01 7tOKzKSA
打ち捨てられた教会

ステンドグラスも割れ

石畳も合間に草が這える

椅子も朽ち
机も朽ち
燭台が転がっている

夕暮れの日差しが教会を照らす

魔王「ここは……」

勇者「きっと昔はここまで人間が棲んでいたんだよきっと。魔物にも襲われず……」

奥の部屋は幾重にベットが重なっている


387 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:42:31 7tOKzKSA
めぼしいものはきっと盗まれている

魔王「………なんの神であろうな。魔族は信仰はない者がおおい。打ち捨てられるのもわかると言うものだ………」

ふと
過去の勇者が教会に来たことを思い出す

魔王「勇者………信仰はしているのか?教会来たことがあったろう」

勇者「ああ……それも知ってるのか……あれは神に祈りを捧げたあと裏切るって宣言しに行っただけさ」

魔王「ふむ………」

勇者「魔王こちらへ」


388 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:44:43 7tOKzKSA
協会の真ん中

勇者「ちょうどいい………誰も見てないし。はい指輪」

魔王「これは!?」

銀の指輪が2つ


389 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:48:06 7tOKzKSA
勇者「風の魔法はこんなこともできる」

ぱちんっ

勇者が指を鳴らす

教会がみるみる過去の姿を見せる
割れステンドグラスは治り
椅子も机も

勇者の周りから治る

勇者「過去の幻。この教会の記憶さ」

魔王「………」


390 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:56:21 7tOKzKSA
勇者「新郎新婦はいても聖職者がいない」

勇者「だが……風は覚えている」

新郎勇者、あなたは
新婦魔王が
病めるときも、健やかなるときも
愛を持って、生涯
支えあう事を誓いますか?

魔王「!?」
勇者「誓います」

新婦魔王、あなたは
新郎勇者が
病めるときも、健やかなるときも
愛を持って、生涯
支えあう事を誓いますか?

魔王「………ふっ洒落たことを」

魔王「我は誓う!!勇者と………私は誓う支えあう事を」


391 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 10:58:49 7tOKzKSA
指輪を交換

誓いのキスを

勇者「………綺麗な指だな」

魔王「お前は固くたくましい」

勇者「目を閉じろ」

魔王「………うん」


二人は幸せのキスをしましたとさ


392 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 11:28:41 7tOKzKSA
凍れる谷
凍った川がありその凍った下で水が流れる
山岳の雪解けがこの絶壁を作ったと言える

断崖絶壁を一本の橋だけで繋ぐ

だが

落ちている

魔王「………迂回してもう一本の橋に」

勇者「これぐらいなら………大気を固定」

勇者「お姫様どうぞ」

赤い絨毯の橋ができる
赤い絨毯は幻影だ

魔王「お前と言う奴は………どうして。そこまで強いのだろうな」

勇者が手を引き渡る
渡った先から赤い絨毯が消える


393 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 13:00:00 7tOKzKSA
勇者「強くないとお前を幸せに出来ない」

魔王「………へへ」

勇者(可愛くなったなー)

渡たりきるとそこには
大きな砦と白い城

凍れる谷の都市は思った以上の大きさだった

北国では最高の大きさらしい


394 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 17:12:37 BrO8wQbM
白い雪を踏みしめながら進む

魔王「…………来たか私の故郷」

勇者「そうだったのか?」

魔王「………婬魔や魔族………人間。全て追放され。到着する場所」

勇者「しかし……こんな過酷な場所まで」

魔王「過酷な場所までこれる者のみ。追放されても生きていけるそんな場所さ」

勇者「…………」


395 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 17:18:14 BrO8wQbM
魔王「でも……良いところだぞ?ジャガイモうまい」

勇者「ふぅん………魔王の親に挨拶行かねば」

魔王「…………母方は知らぬ。父も病気で苦しんで逝ったと聞く。私は売られたのだ」

勇者「…………何故、魔王まで」

魔王「ふふ、売られた先は養成学校。一番強かっただけだ」

勇者「強くてよかった。出会えた」

魔王「ふふ……そうだね」
 

397 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:20:49 7tOKzKSA
衛兵「魔王さま……-お帰りなさいませ」

勇者「わかるのか?」

衛兵「勇者さまの隣と伺ってました」

勇者「やっぱお前。別人だってさ」

魔王「それでいい。勇者は私を知ってるのから」

衛兵(カップルか!!)


398 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 10:50:13 2NeV42wc
衛兵「こちらへ」

町の中に案内してくれる
町は至るところ街灯があり
火の精霊イフリートが巡回し、雪を溶かしていた

途中馬車に乗り
城の中まで進む

勇者「ここの領主は魔王?」

魔王「いいや………冬将軍っという四天王」

勇者「はぁ……それはそれは」

魔王「………実はあまり好きじゃない」

勇者「何故だ?」


399 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 10:52:19 2NeV42wc
魔王「非常に取っ付きにくい女なんだ」

勇者「………女?」

魔王「四天王は皆………女だ」

勇者「そうか」

そうこうしているうちに城につく
城に入り謁見の間まで歩を進めた

魔王「……………」

勇者「……………」


400 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 10:54:24 2NeV42wc
謁見の間

冬将軍「よく来た」

魔王「冬将軍。久しいな」

冬将軍「ええ………可愛いお姿になって………会いたかったわ‼」

魔王「そうか………で我になんのよう………」

ジャラジャラ

魔王「!?」

勇者「魔王!!」


401 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 10:59:46 2NeV42wc
冬将軍「どう?鎖の具合」

ジャラジャラピキン

魔王の四肢、首、胸
至るところを縛られる
鎖の出所が………ない
空中に浮いている黒いモノから出てきていた

冬将軍「デモンズチェーン」

魔王「おまえ……悪魔だったのか‼」

冬将軍「ふふふ。悪魔?貴方と同じ婬魔。まぁ雪男の間」

露出の高い服から冷気が

勇者「魔王を離せ!!」

冬将軍「やだ………勇者~離して欲しかったら私の物になりなさい」


402 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 11:04:04 2NeV42wc
魔王「聞いてはならん!!婬魔に魅了される‼」

勇者「断る‼」

冬将軍「あら………お義母さんなのに?」

魔王「な、なに」

勇者「?」

冬将軍「魔王………あなたはここの領主と私の子」

魔王「!?」

冬将軍「ここから追放したのも私。貴方と一緒に」

勇者「ゲスイ」

魔王「おまえが………おまえが父さんをおおおおお!!!」

冬将軍「魔王………ああ面白い人生。涙が出るわ」


403 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 11:07:50 2NeV42wc
魔王「くっ!!」ガシャガシャ

勇者「冬将軍………魔王を離せ」

冬将軍「だからだめよ。そうそう、お父さんどうなったの?」

魔王「くっ……」うる

冬将軍「健気よねー父の病気のため身を売って薬を買ったのよねー涙が出るわー………まぁ養成学校に来るとは思わなかったわ」

魔王「くそくそくそ………なんで……私は非力なんだ………非力なんだ………」


404 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 11:42:41 KjGI6Gmg
お義母さん娘さんを僕に下さい


405 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 11:56:31 KcPg6FzA
カチカチ

鎖が凍っていく

魔王「!?」

勇者「魔王………魔王………うぐっ」

魔王「チャーム!?誘惑する気!?やめて」

冬将軍「ふふ。いい男、そんなぼろ雑巾より私の物に」

勇者「うぐっ…………はい。冬将軍さま」

冬将軍「ふふふ。お父さんを失脚させこの座につき。我が子を側近にし………魔王に全てを着せ殺す予定だったのに……逃げちゃって。でも面白かったわ~~」

冬将軍が勇者に近付く


406 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:01:02 KcPg6FzA
魔王「近付くな!!それ以上!!勇者に触れるのを許さん‼」

冬将軍「ふふ。私はここの領主をやめて魔王に。そしてこの勇者との子をここの領主にしてあげる」

魔王「………やめて………勇者だけは…………勇者だけは…………なんでもするから………なんでも」

冬将軍「あら………あの魔王がどうして?………あらあら指輪を………ふーん捨てましょうね‼」

魔王「ううぅうう………ひっく………勇者ぁ」

冬将軍が顔を近付ける

冬将軍「指輪を捨てる前にキスから」

魔王「くっ……ひっくひっく」

フワァ
風が涙を拭う


407 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:04:11 KcPg6FzA
ドシュ

冬将軍「!?」

魔王「!?」

冬将軍の腹から槍の穂先が見える
穂先が赤く滴る

冬将軍「だ、だれだ!!」顔を向ける

体は槍に串刺し身動きがとれない
槍が凍る
止血

魔王「…………勇者?」


408 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:05:16 KcPg6FzA

勇者「お義母さん娘さんを僕に下さい」

冬将軍「!?」


409 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:11:16 KcPg6FzA
魔王「ゆうしゃああああ!!!」

勇者「待ってろ助けてやるから………お義母さん、彼女は自分の嫁さんですちょっと苛めすぎですよ」スピアを離す。

ウィングスピアを構えた

冬将軍「くっ!!何故効かない!!我は大婬魔!!落とせない筈は………」

しゅっザシュ

もう一本刺さる

冬将軍「げほっ……ごぼっ」(このままでは!!)

勇者「おらよっと!!」刀を取りだし足を切る


410 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:19:54 KcPg6FzA
魔王「………勇者………怒っている」(私のために………魅了される…………勇者に)

勇者「ふむ。幻影には引っ掛かるし、背後はがら空きだし………弱くね」

魔王「魔法使いだ………でも何故効かない?」

勇者「どおいう魔法か知らんが魔王には魅了されっぱなしだからな俺は」

冬将軍「く、くそ!!我の覇道が!!側近……助けて」

勇者「ふーん。よっこらしょっと」

武器を取り出す。大きな禍々しい大斧を

冬将軍が足を切られ、槍に串刺しになり
身動きがとれないその隣に勇者が移動する


411 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:22:35 KcPg6FzA
勇者「ご安心を後で側近は追いかけます。魔王は幸せにします。安心してください」振りかぶって

冬将軍「あ、悪魔」

ジャシュン

勇者「処刑人の大斧はいい武器だ。血をすって汚さない」

ぴきんっ!!
ドシャ
魔王「うぐ」


412 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:25:36 KcPg6FzA
魔王が鎖から解放される

魔王「はぁはぁ婬魔の封印なぞ………き、きかぬわ」

勇者「痩せ我慢……立てるか?」

魔王「………むり」

勇者「ほらよっと」姫様抱っこ

魔王「勇者………ありがとう。だが誘惑に負けないとは………」

勇者「ごめん……たぶん誘惑されてるんだずーーーっと」

魔王「?」

勇者「お前に」

魔王「///」


413 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:29:03 KcPg6FzA
ガチャ

衛兵「勇者さま魔王さま。冬将軍はどうなさいましたか?」

魔王「…………」

勇者「殺した。俺は犯罪者、だが捕まえようとするなら容赦はしない」

衛兵「……………勇者さま魔王さま何卒この国をお治めください」

勇者「???」
魔王「???」

衛兵「」


414 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:33:02 KcPg6FzA
衛兵「我々は冬将軍に屈していました。次はあなた様に屈します」

魔王「…………」

勇者「………………お前まさか!!」

衛兵「ええ、革命を支持するものです」

衛兵2「衛兵!!やったか!!」

衛兵「ええ、この方達が」

衛兵2「ありがとう………これで父は救われた」

魔王「そうか……魅了され……傀儡となったものが多いのだったな……」


415 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 12:37:45 KcPg6FzA
衛兵「……お願いします‼我々は凍る谷は最後の安息地。側近軍からお守りください………」土下座

衛兵2「頼む」土下座

勇者「し、しかし。君主を討った犯罪者………」

衛兵「衛兵2!!上司も全員呼べ!!」

衛兵2「はは!!」腰にある鐘を打ちならしながら走る

そして

囲まれ土下座

魔王「…………わかった。ただひとつ!!」

一同「はい!!」

魔王「裏切るなよ」にっこり

一同「はっ!!」

勇者(トラウマだもんな………)


416 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:02:43 KcPg6FzA
凍る谷軍団長「………うっうううう大きくなられて…………」

魔王「ああ………わからぬが………父が世話になった」

何故魔王がここまで親しみを込められるかと言うのは
流れ着いた大婬魔によって領主は誘惑。領主を追い出し大婬魔が凍る谷を制覇
しかし政治は上手くなかったらしい
領主がいなくなったために。ついていけず臣下が辞め、大婬魔の権力が欲しい臣下ばっかりになり
国が終わりそうだったとのこと

しょうがないね

魔王「顔を上げよ………そんな平伏するほど偉くはないぞ我は…………」

凍る谷軍団長「ああ………なんと慈悲深き御言葉」

魔王「………」ちらっ

勇者「焦っても、助けてやらん。まぁ命令すれば」


417 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:07:30 KcPg6FzA
魔王「勇者の指示に従え」

凍る谷軍団長「御意」

勇者「!?」

魔王「我は政治がわからん………だが我の伴侶は素晴らしい軍師様だぞ!!」

勇者「お、おい」

凍る谷軍団長「陛下………何卒」

魔王「勇者ぁ~私のために力を振るえ」

勇者「…………わかった」


418 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:11:56 KcPg6FzA
それから
議会を設置
収集
大婬魔の一派を処刑、追放、臣下希望はテスト結果

大体が売国奴だったため追放した。

処刑は勝手に国民が恨みを持っている臣下に夜襲をかけたらしい

魔王「………お、恐ろしい」

勇者「う、鬱憤溜まりすぎだろ」

二人で引いていた


419 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:21:13 KcPg6FzA
議会設置後
今まで滞っていた事が動き出す
そして………風が囁く

魔王「衛兵長おめでとう」

衛兵長「はっ!!………しかし私は前線の部隊長になりたかったのですが………」

魔王「衛兵長も立派な仕事だ‼部下を訓練しいつでも前線の交代できる様に訓練するのだ。師は我ぞと言えるほどにな」

衛兵長「はっ!!わかりました‼」

魔王「ところで………勇者は?」

衛兵長「展望できるお庭に……一人でずっと居ます」 (ずっと動かれずいったい何を)


420 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:23:03 KcPg6FzA
魔王「わかった………ありがとう」

たったったっ

衛兵長(本当にお綺麗な方だ)

そして

ずっと一途な方だ


421 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:26:35 KcPg6FzA
雪が降る庭の真ん中に勇者が立っていた

魔王「勇者!!」

たったったっ……つるっ

どふっ

勇者「おっと……危ない」

魔王「危なくないぞ……お前がいるからな‼」

勇者「………どうした急いで?」

魔王「気付かぬか?気付かぬか?」

勇者「………綺麗だね」

魔王「ふふ、従者が綺麗な服を用意してくれたんだ!!殿方が喜ぶっと言ってた。勇者に見せたくて走ってきたぞ‼」

勇者「ははは////」(可愛い)


422 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:32:33 KcPg6FzA
魔族だけど綺麗な服が似合う
金色の髪に白いドレス。白いカチューシャ
雪のように白い肌。

魔王「どうした?ずっとここにいると言ってたが」

勇者「風を感じている。全てを……ここで見ている………凍る谷軍団長は武芸に励ませてるし、他の長も自分の仕事をしている」

魔王「そうか………我は仕事しとうないぞ。勇者に触れたいぞ」

勇者「そう……好きにお触れ下さい領主さま」

魔王「やめい!!…………そんな口調やだ」

勇者「ああ、ごめんごめんよしよし」


423 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:38:50 KcPg6FzA
魔王「へへへ…………勇者よあれを見よ」

勇者「なんだ?足跡がどうしたお前の」

魔王「あれは……特別」

勇者「???」

魔王「お前に会うために出来た道」

勇者「恥ずかしいことを///」

魔王「そうか~でも困ってるんだぞ!!最初はあなたの方が好きだっただろう。でも今は私の方が好きになっている」

勇者「俺の方が強い」

魔王「私!」


424 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:42:02 KcPg6FzA
勇者「ははは」

魔王「へへへ」

勇者「可愛いなお前」

魔王「そうだ!!ちょっと離して」

勇者「ん?」

魔王が雪を跳び跳ねる
そして
クルクル舞う

ピアノの伴奏が聞こえる

勇者「!?」

魔王「驚いた?音は何とか」

勇者「そうか」


425 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:46:43 KcPg6FzA
魔王「ふふふん~~♪」

魔王が舞い踊る

魔王歌声が響く
一人でピアノを伴奏し
歌を謳う

勇者「芸達者な………なら」

その歌声を風に乗せて届けよう

何処までも


426 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 13:49:14 KcPg6FzA
「…………こちらへ」

魔王「!?」

勇者「!?」

魔王の歌が終わった瞬間
何か呼ぶ声が聞こえた

魔王「…………教会へ」

勇者「わかった。この国にもあるんだな」

魔王「ええ………なんだろう………なんだろう」

勇者「先ずはいってみよう」


427 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:12:39 QPlkaapg
廃れた教会

魔王「……何もないな」

勇者「………ん?地面になんかある」

拾い上げる

メダルが2枚

「よく来ました」

ふわっ

魔王「!?」

勇者「!?」

「はじめまして………愛の女神です」


428 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:14:53 QPlkaapg
魔王「勇者切れ!!」

勇者「神託なぞいらねぇー神殺しの名品は……」がさごそ

愛の女神「や、やめてください…………せっかく目覚めたんです!!あと神託は違う女神です‼」


429 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:31:04 tjKr0zfQ
魔王「?」

勇者「?」

愛の女神「あなた方の愛が私を目覚めさせてくれました。そのメダルは私からです」

魔王「売ったら高いかな」

勇者「金貨程度かな」

愛の女神「売らないで下さい‼よく見てください」

魔王「えっと祈りを捧げる姫様が描いてある」

勇者「俺のは忠誠誓う騎士だな」

愛の女神「貴方達です」


430 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:34:37 tjKr0zfQ
魔王「我は姫ではない!!魔王だ!!」

勇者「いや………俺だけの姫様だろ?」

魔王「…………うぐ。そ、そうだな///」

愛の女神「うまいいいいい!!愛がうまいい」

勇者「食うの!?」

愛の女神「はい!!………それでお願いがあります」


431 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:35:54 tjKr0zfQ
愛の女神「それを使い。布教して欲しいのです愛の女神を」

魔王「………なるほど」

勇者「でもなぁー」

愛の女神「力が強まればいいことあります」


432 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:47:06 tjKr0zfQ
愛の女神「魔王を殺そうとする女神に拮抗できます」

勇者「おお」

魔王「へぇー」

愛の女神「ですから布教してください」

魔王「どうしよっか?」

勇者「そんなの簡単だって」


433 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:51:21 tjKr0zfQ
次の日

メダルを兵に配付

勇者「騎士のメダルは我らが………姫のメダルはお前らが想う人に。もちろん我は魔王に渡した………我は魔王のために全てを捧げる人間性さえも…………故に国を守るのだ。愛の女神は我らと共にあり愛の女神は我の魔王なり」

愛の女神「!?」(私だよ女神!!)

魔王「///」(みんなの前で言わないで恥ずかしい)
兵「おおおおおお」

士気が上がった
宗教が創始された


434 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:58:10 tjKr0zfQ
ある日

勇者「…………」

衛兵長「勇者殿」

勇者「おっ衛兵長殿どうした?」

衛兵長「少し………魔王様の鎧ですが。男物しかございませんいかがいたしましょうか?」

勇者「姫騎士の鎧を作れ。帝国の姫が着ている」

衛兵長「調べさせます」

勇者「うむ」( あき……  ……ぐへへへ)

愛の女神「おいちいいいい」


435 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 18:59:25 tjKr0zfQ
勇者「うまいのか!?」

愛の女神「愛は肉欲もアリです」

勇者(とんだ女神なのでは?)

愛の女神「だからいっぱい逢瀬を行ってください」

勇者「…………」


436 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:01:55 tjKr0zfQ
魔王の防御力アップ

勇者の弾道が上がった

衛兵の強さが上がった


437 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:22:51 tjKr0zfQ
ある日、招待状

魔王「ふむ領主宛か」

勇者「どれどれ………側近の宴会にご参加」

魔王「領主は変わったのを知らないんだな。行ってみようか?」

勇者「危ない。敵のど真ん中に居るようなもんだ」

魔王「勇者が護ってくれるだろう?」

勇者「あーわかった。護ってやる」

魔王「じゃぁ遊びにいこうぞ」

勇者「だな」(宣戦布告だな)



440 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:45:13 tjKr0zfQ
魔王城
宴会

宴会とは名ばかり
本命は…………側近による敵の品定めだ
誰が味方で誰が敵かをハッキリするための

そしてこれからの運命を決める日である

側近「はるばる遠いところから来ていただきありがとうございます」

側近が挨拶をする

魔王「おお、いいお酒」

勇者「嗜む程度だぞ」

魔王「はーい」

自分は凍る谷の騎士の正装
魔王は純白のドレスだ

側近(……………んんんん?)


441 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:47:39 tjKr0zfQ
側近(綺麗な女性がいる…………あれはいったい何処の国の姫様だ?)

側近の側近(側近さま。四天王がやられたとのこと。冬将軍が)

側近(母上が?)

側近の側近(はい………今は領主が違うようです)

側近(挨拶をしておこう………次期に我の領土だ)

姫「…………あれは!?」


442 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:50:25 tjKr0zfQ
宴会城は変わっていて
真ん中が闘技場となり
上から眺められる。

真ん中で拳闘を行っている

姫「………あなた何処かで会いませんでしたか?」

魔王「………あっこんにちは姫様」

姫「………………勇者はどこよ」

魔王「勇者?…………ああ、夫の事ですね」にっこり


443 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:53:11 tjKr0zfQ
姫「ああん?………寝言も休み休みに言いなさい」

魔王「あら?あら?これが見えなくって?」指輪

姫「ふーん。妄想乙」

勇者「赤ワイン頂いてきたぞって………げっ姫がいる。魔国だぞここ」

姫「勇者………会いたかったわ~運命なのよ」

愛の女神(うわまずうう。腐ってるこいつ)


444 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:57:21 tjKr0zfQ
魔王「勇者。このワイン美味しい」

勇者「よかった」がん無視

姫「勇者さま~」

避ける

さっ

魔王「私の夫に触らないでくれる?」

姫「だから………嘘を」

勇者「いや本当だぞ。ほれ指輪………後は名前がこいつ俺の氏名」

魔王「勇者………浮気はダメだぞ」

勇者「浮気すると思うか?大婬魔弾いた程だぞ」


445 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 19:59:21 tjKr0zfQ
姫「くっ!!では決闘よ‼」

ざわっ

「おい!!喧嘩売ってるぞ」

「なんだなんだ?」

「あの美女。人妻かよ」

周りが注目しだす

側近(…………ん………見たことあるんだが………見たこと…………んんんんんん!?)


446 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:03:08 tjKr0zfQ
姫「勇者をかけて‼」

魔王「望むところ。うるさいハエはメドローアで消し去ってくれる」

姫「受けとれ!!」手袋を投げつける

ぱしっ

魔王&姫「!?」

勇者「決定権は俺だお前らじゃない。俺は魔王………嫁に忠義を誓った。殺るってんなら俺が相手をしよう姫よ」殺気

姫「うっ……ぐ」

側近(な、なぜ!?あいつらがここに)

魔王「バレたか」


447 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:08:54 tjKr0zfQ
勇者「バレましたね」

魔王「ふぅ……ちょっと魔王モードに」

勇者「わかった」

魔王が胸を張る
装備が整い姫騎士となる

魔王「聞け!!我こそは前魔王!!側近よ我は帰ってきたぞ‼」

側近「くっ大胆に潜り込んできて………」(魔法が打てない。客人に当たってしまう)

魔王「ふふふふふ!!」

勇者「魔王隠れて逃げるぞ」

魔王「では………今日は帰るとしよう」

勇者のマントに隠れる

二人が消える

側近「兵よ!!探せ‼」


448 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:11:27 tjKr0zfQ
側近(四天王がやられたのは………あいつらが!!)

側近「くっ………」


恥をかかせおって

許さん!!

側近の側近(側近さま。凍る谷の領主がわかりました………)

側近「兵を集め攻めよ!!聞かなくてもわかる‼」

側近「全軍!!魔王を仕留めよ‼四天王の席をやろう‼」

側近(くっ………許さんぞ‼)


449 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:17:33 tjKr0zfQ
凍る谷の城

魔王「はぁスッキリした」

勇者「だなぁー」

衛兵長「大変です‼魔王軍が攻めてきます!!数は10万!!」

勇者「はぁ………嘘はいかん」

衛兵長「いや!嘘では!!」

勇者「数は8万。部隊は槍、馬、弓。早急に集めたため兵糧はあまりない」

魔王「では。持久戦でいいな」

勇者「後方を絶つのが先だ。復旧した凍る谷を渡って来る。渡ったあとに落とすぞ」

衛兵長「では………戦争をすると」

勇者「魔王を裏切った兵には天誅だ」


450 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:20:22 tjKr0zfQ
軍会議が終わる

魔王「…………しまった。挑発して戦争になってしまった」

勇者「いいじゃないか………勝たせてやる。お前をもう一度魔王に」

魔王「いや!!………勇者と一緒に一般家庭で住みたい‼子育てしたい‼子供は11人!!」

勇者「多いなおい!!まぁ諦めろ」

魔王「うわーーーん」



452 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/01(日) 08:32:06 Aw5DmjvY
数時間後

魔王「兵士諸君。我に歯向かうとどうなるか………天下に知らしめてやろう」

勇者「持ち場につけ……武功をあげたいものは我とこい」

おおおおおおおお!!


453 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/01(日) 08:34:36 Aw5DmjvY
戦場
埋め尽くされる大軍

魔王「さぁ!!我と続け!!!」騎兵

魔王「我が魔王!!我と戦うものはおらんか!!」

「我が獲ってしんぜ」

魔王「メドローア」

しゅん

魔王「かかってこい!!」


454 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/01(日) 08:38:44 Aw5DmjvY
大軍の後方

橋を落とす

勇者「退路を絶つ!!我々は反転し後ろから切り崩さん‼」

勇者「我に続け‼」


戦争の成果は四天王を打ち倒した

大軍が捕虜となった

後方から霧のように部隊が生まれ
四天王が打ち倒された
胸に深々と突き刺さった四天王を掲げ恐怖を煽った故に


455 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/01(日) 08:40:53 Aw5DmjvY
戦争後

魔王「なんかあっさり買ったな」

愛の女神「おいちいいい!!ああ戦争後の逢瀬は最強。今攻められたら終わりですね」

勇者「がっかりだよ‼兵士…………衛兵………」

魔王「ふむっあっさりしたし…………側近に殴り込むか?」

勇者「いいんじゃねぇ?」



458 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/04(水) 01:25:32 .YBnf6UY
魔王「でも、やっぱり殴り込むの嫌だなー魔王なりたくない」

愛の女神「無理ですあなたは愛を語る魔王となり布教するのです。同性愛も全て包んで」

勇者「なんでもありだな……この女神………ん?布教できればいい………魔王にならなくても行けるぞ‼」

魔王「??」

勇者「女神さん。見繕って全力で加護を」

魔王「??」

愛の女神「わかった………教える」


魔王「いきたくない」


461 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 00:41:28 zyjHlwZI
勇者のマイホーム(凍れる谷の都市)

私が城に住みたくないっと言うことで
勇者が買ってくれた家
安く売ってくれたらしい
窓は鉄格子がなく防犯は皆無だが
逃げやすさピカイチである

魔王「すぐにご飯の支度をするよ」

暖炉に火を入れる。暖炉の中は薪はなく魔物の骨とシチューがある。
この国では火の魔法は必須であり
魔力で火を維持する。薪がなくても火をだし続ける事が重要である。
様は魔力を薪とするのである

勇者「あったかい」

そろそろ冬である


462 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 03:35:45 zyjHlwZI
真冬である

吹雪が多くなる時期である

魔王「シチュー出来たぞ。暖めただけだがな」

皿に移す

勇者「いただきます」

魔王「うむ!存分に食え」

勇者「でも………なんで料理を?土下座してまで教えをシェフに聞いてたけど」

魔王「………………人間の奥さんは………夫に料理を作ると聞いた」

勇者「えっ俺に会わせてるの?」

魔王「そうだぞ!!」




465 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 11:58:26 zyjHlwZI
魔王「食べてほしかった………し…………何だろ……………嬉んだ。食べてくれると」

愛の女神「このシチューうめぇー」

勇者「愛の女神さん行きなり現れないでください」

魔王「せっかくのマイホームなのに………」

愛の女神「魔王候補選定しました!!あとは側近倒してください‼」

勇者「そうかそうか。っと言うことだから行こうか明後日でも」

魔王「お、おう…そうなのだな………」

愛の女神「じゃぁ失礼します」

勇者「じゃぁねぇ」


466 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 11:59:30 zyjHlwZI
勇者「っと言うわけで………魔王」

魔王「ん?」

勇者「部屋で待っててくれ」

魔王「はっ………はい」

このあと滅茶苦茶



468 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 14:24:07 zyjHlwZI
魔王城までの道のり
幾重の兵の動向を拒否
止めるものもいたが拒否し旅をする
往復2回目である

魔王「…………」(最近………お腹の辺りから魔力の高なりを感じる。無限に創造している)

勇者「魔王…………兵を用意しなくていいのか?」

魔王「………勇者。ワレは今までのなかで一番魔力を扱える者になった。巻き込みたくない」

姫騎士の鎧
 が空き  が見える。白い肌の肩
魔族なはずなのに非常に美麗であり
角も羽も悪魔のそれであるはずだが
ギャップが好ましく思う

勇者「………」

魔王「どうした…………また我を見て………仕方ないやつだ」

勇者「嫁を見て何が悪い」

魔王「………悪くはないの///」

勇者「で………どうしよう」


469 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 14:29:11 zyjHlwZI
勇者「昨日デーモンの魂食い過ぎた」

魔王「…………おぬしもしや」

勇者「お、驚くなよ」

頭に霧が生まれたと思ったら

魔王「おお!?」

悪魔の角が
しかし片側は折れている

勇者「片側は折ったけど………根本取れなかったから………やめた」

魔王「かっこいい!!我の角はこう………三角が少し捻れ曲がったものだが」

勇者の角は曲がって正面に突き刺すような形である。片方は折れているため………戦の玄人に見える。

魔王「さすが私の伴侶。いいデーモンになって…………」


470 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 14:36:40 zyjHlwZI
勇者「………人間性捧げすぎた…………あと悪魔食い過ぎた」

魔王「よい………我のためであろう………強くなるために」

勇者「………」

魔王「なら………お前がどんな姿でも私は認める」

勇者「………ありがとう」

魔王「んんん」

旅人(馬の上で………近頃の若いもんは……………はっ!?魔王でないか!?)


471 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 15:26:33 zyjHlwZI
魔王城改め側近城

側近「…………」うろうろ

側近の側近(最近落ち着きがない)

旅人「はぁはぁ……側近さま!!一大事です!!魔王が単身こちらへ向かっております‼」

側近「単身だと!?」

側近の側近「………これはチャンスでは!」

側近「まぁ……まて!!昔のあいつとは違う‼………四天王をあっさり殺る。手際。部隊差でのあの大敗」

側近の側近「うぐ………しかし」

側近「任せる………」


472 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 15:31:47 zyjHlwZI
側近の側近「…………」

旅人「暗殺なら……」

側近の側近「ま、まて魔王の罠かもしれぬ!!進軍を………偽る。どこから攻めて来るかが重要だ」

旅人「…………」

側近「ぐううう………」

側近の側近「………1個小隊を差し向けさせましょう。罠かもしれぬが………死んでくれ………」

側近「それがよかろう」


473 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 15:37:00 zyjHlwZI

勇者「………なんか来てるな」

「止まれ!!元魔王!!」

勇者「死ね」

「うがぁつ!?」

小隊一同「!?」

勇者「側近に伝えよ……首を洗って待ってろ。処刑人が来るぞ」

小隊「ひぃいいいい!?」

魔王(風の魔法が鋭くなってる。窒息させるのが)


474 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 15:51:32 zyjHlwZI
側近城

側近「来るか………迎撃の準備!!」

側近の側近「治世を乱す輩を排除せよ‼」

部下「はっ!」

側近の側近「四天王の席は空いているぞ」

士気が上がる


475 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 16:00:46 zyjHlwZI
側近城から見渡せる広野

勇者「ここって帝国と同じ匂いがする。草原のいい匂いだ」

魔王「バレたみたいだな」

勇者「じゃぁいっちょ真面目に勇者やりますか。魔王を打ち倒しに」ツヴァイハンダー構える

魔王「なんだ?勇者やめたんじゃないか?」右手に炎のブロードソード。左手に凍れるショートソード構える。長短の双剣………新しく自分にあった戦法

勇者「死ぬなよ」

魔王「帰ったら何を作ろうか?」


476 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 16:03:34 zyjHlwZI
前方に討って出て来たものを見やる

1000人程度

砦にはバリスタ弓兵がいる

勇者「アップルパイ」

だっ!!

駆ける

魔王「そうか………いいぞ!!作ってやろう!!」

後を追う………

まったく死ぬ気がしない

愛の女神(ああああおいちいいい愛が愛がうまいいいい!!)


477 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/05(木) 16:21:23 zyjHlwZI
勇者「…………やな加護だ」

魔王「………言うな……」


愛の女神(仕方がないでしょう………愛は深いのです)

勇者「邪教」

魔王「だな」





481 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:04:54 xJcKDNms
連隊に突入する前

勇者「魔王!!………あまり犠牲は出したくない」

魔王「もちろん!!」

勇者「俺が許せないだけのワガママだ」

魔王「我も安直に万の兵を動かし危険にさらしたツケを…………」

勇者「なら………魔王!!一言響かせろ‼」

魔王「ああ!!」


482 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:13:24 xJcKDNms
四天王の間
四天王が一人で侵入者を迎撃場所
広い

側近「………ん!?」

魔王「我の前に立つものはすべて斬り捨てる!!悲しむものが居るのなら逃げよ!!それを越えて立ちはだかり死にたいなら………来い!!」

側近「近いです!?声が!?」

側近の側近「妙な魔法です………直接伝えるような。まだ砦の外です」

側近「そ、そうか………ビックリした」

側近の側近「しかし…………兵に迷いが」

魔王「我を打ち倒すまえに死んだら勝ちの栄誉が味わえない。しかもたった2人、殊勲も二人のみ?真面目に命を張る必要はない!!」

側近「くっ!!やめさせろ‼」

側近の側近「はい!!」


483 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:17:06 xJcKDNms
1000人の兵に動揺が

「進め!!なに狼狽えておる‼」


勇者「焦ってるな………歩が止まった!!」

魔王「では!!我が出る!!」

勇者「ま、まて!!護りにくく」

魔王「レディーファーストだ!!」

勇者「違う。蛮勇は止めろ!!」

魔王「蛮勇ではない!!絶対勝つ!!」

勇者「………ああ………わかった。魔王!!」


484 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:21:16 xJcKDNms
魔王「?」

勇者「剣先に乗れ‼」

魔王「わかった!!」

剣先を横に平のところに乗る

勇者「どっせえい!!」

魔王を放り投げる。

兵の頭の上を飛び
猫のように体を回転させて
1000人を飛び越した

魔王「さすがデーモンになりつつあるバカ力」

勇者「さすが女………しなやかな着地」

勇者は身を風で隠し抜ける
風のように兵の隙間を

兵「どこいった!!」

兵「さがせ!」


485 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:27:25 xJcKDNms
魔王「…………」

先行

勇者は後ろから来る

バリスタと矢が降ってくる

魔王「…………」きんっきんっ

両手で体を回しながら矢の雨を弾く
それは踊っているように舞う

魔王(女のからだ面白い。力がないようでよく動ける)

魔王「バリスタの名手め………動いている人を狙い打てるか」

横に避け
剣で剃らせる

がこんっ

バリスタに太い矢を後方に弾き
勢いよく地面から跳ね飛ぶ

勇者「お待たせ!!足も早くなったな!!」

跳ね飛ぶバリスタを掴み………


486 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:30:29 xJcKDNms
勇者「俺の嫁を狙ってんじゃぁあああねぇえええええ!!!」

ゴウン!!

バリスタの太い矢をそのまま力の限り投げ返す

風の魔法で軌道修正

バリスタ兵「た、退避!!!!!!」

ぼごんん!!!

砦のバリスタを設置してある高台が崩れる

魔王(なに!?あれ!?すご…………かっこいい!!)


487 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:37:02 xJcKDNms
勇者「…………おお…………おお」

魔王「第2波矢の雨が来るぞ‼」

勇者「すぅうううう」両手剣を肩に乗せ構え息を整える

ひゅんひゅん

勇者「ふんっ!!!ウィンドブレード!!」

ぶん!!
ぼわっ!!

矢が剣に通した魔力で増大した風の刃で弾き飛ばされる。

魔王「今のうちに門まで!!」

勇者「ああ!!」


488 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:43:16 xJcKDNms
固く閉ざした門目の前
弓兵を窒息させたあと

勇者「どうする‼登っていけるが!!風の足場で!!」

魔王「勇者!!我は元なんだ‼」

勇者「?」

魔王「我は元魔王…………勇者のように手際がよくない………」

魔王が剣を収める
魔力が上がる
魔力の黒い弓
魔力の白い矢

魔王「メドローアを越える消し去る魔法!!」


489 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:49:15 xJcKDNms
魔王「押して通る!!!ディスアピアランス(消滅)」

白い矢を放つ

扉に触れる

触れたところに止まり膨れ上がる光球
それが扉を包んだとおもっった瞬間
収縮

残ったのは丸く抉られた物のみ

魔王「どうだ!!通れるだろう‼」

勇者「おおおおお」(絶対消滅魔法か………こわ。メドローアは真っ直ぐだったが任意の場所で任意の物を…………)

魔王「行くぞ‼勇者!!」


490 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 12:51:19 xJcKDNms
四天王の間

側近「なに!!第12やぶられただと!!」

側近の側近「はい!!門が役に立ちません‼」

側近「早く弓でしとめろ!!」

側近の側近「しかし………民も」

側近「気にするな‼我が魔王ぞ」

側近の側近「はっ!!」


491 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 17:06:56 .hIkGn76
商店街
大きな道は賑わっている
両脇にお店

1と2の門を突破。3は開けっぱなしだった

魔王「…………国民は知らんだろうな………」

勇者「まぁ目線が痛いが………」

魔王「たった2二人にそこまで大騒ぎすること事態おかしいがな」

勇者「このままゆっくりいけそ…………!?」

矢が降ってくる

「きゃあああああ!!」
「うわああああ」
「ひえええ!?」

阿鼻叫喚ドミノ倒しになる。色々な種族が矢が刺さる。


492 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 17:08:42 .hIkGn76
勇者「魔王!!屋根に上がろう‼………関係ないのまで!!」

魔王「うむっ!」

勇者が魔王を掬い上げるようにお姫様抱っこで屋根に上がった。

魔王が降りる。

魔王「我はここだ‼」


493 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 17:27:01 .hIkGn76
矢が降ってくる。

勇者「あそこか‼」

魔王「そうだ………勇者!!」

勇者「わかってる!!魔王!!変わったとしても………愛してくれよ。怒り狂ってる」

魔王「昔から狂人だ…………そんなお前を愛しる」

勇者が屋根を走る

愛の女神(うまい………だめ過食過ぎる…………ああああああああでもおいちいいいいい)



495 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 18:09:18 ubYMYJtY
石の物見矢倉

弓兵「あれは!?」

ダークエルフの部隊が狼狽する
丸い円柱の場所に逃げ場はない

勇者「アアアアア!!」

方角の折れたデーモンが降ってくる

勢いよく弓兵を潰す

「ひぃ!?魔物のデーモン!?」

「に、にげ」

弓兵長「怯むなぁ!!」

勇者「オマエラ………メイレイダロウガ…………セキニンヲモテ!!!」

片手でナイフのようになったツヴァイハンダーを叩きつける

物見矢倉が砕けた


496 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 18:14:54 ubYMYJtY
屋根を走る魔王

魔王「!?」

勇者が飛んだと思ったら白い霧に包まれたあと姿を表したのは魔物のデーモンだった

愛の女神(うまいいいいいいいい!!)

魔王「えっ!?なんで………姿が変わるのは意外だったが…………」

愛の女神「私が教えよう‼愛を!!」

ゆっくり勇者をまちながら屋根を進む

魔王「それがわからん」

愛の女神「デーモンとは魔物の上位種であり………その魂は人間の比にはならないほど大きいです」

魔王「う、うむ………」

愛の女神「だが………そんなデーモンに単騎立ち向かい叩き伏せた猛者があそこに」

魔王「さすが勇者」

愛の女神「そして………デーモンの魂を食った蛮行をしたのもあの狂人」

魔王「うむ………強くなるなら」


497 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 18:20:49 ubYMYJtY
愛の女神「そこ………デーモンの魂と人間の魂。混ざった場合……デーモンの魂に巻き込まれるのが普通です。現にデーモンは人間の魂もおやつで食います」

魔王「…………」

愛の女神「だがしかし………デーモンに肉体的にも魂でも勝ったのは愛ゆえなのです!!」

魔王「………も、もしや」

愛の女神「そう!!貴女の笑顔がみたいだけの愛の力でデーモンに勝てるデーモンの魂を叩き伏せたのです‼自我を保ち続けれるのも無償。見返りを求めない愛なのです」

魔王「お、おう………重たいな。他人からみれば本当の狂人じゃないか」

愛の女神「だからこそ強いのです‼」


498 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:04:10 05iKx0AM
愛の女神「愛は深ければ歪みますが………彼は最初の物だけを求め続ける一途なのがいいです。残念なのは私が相手でないことですね」

魔王「………私の勇者………私だけ勇者である!!」

愛の女神「うまぁああああああい」

勇者「なに……邪教神を喜ばせてるんだよ」

愛の女神「うまぁい…………せつねぇ」

勇者「??」

魔王「ほら行くぞ‼」


499 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:07:30 05iKx0AM
屋根から降り
最後の城への門へ行く

結界がない

魔王「お前どうやって忍び込んだ」

勇者「お前の後ろから一緒に入った」

どごんっ!!

門を消す


500 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:12:21 05iKx0AM
中には入ると大広間が
四天王の間だ
4つ部屋があり四天王が味方気にせず暴れられる部屋だ。ここを過ぎてやっと城の中である

勇者「うわっ懐かしい」

魔王「その発言がおかしい」

勇者「1か月居たし」


501 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:21:33 05iKx0AM
勇者「魔王見てたし」

魔王「………今。カミングアウトして良かったな………引いても全く好きなのは変わらんぞ」

愛の女神「うめぇ………ドロッとしててうめぇ」

ふふふひ

魔王「!?」

勇者「!?」

??「待ってたよ」ガクブル


502 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:32:11 05iKx0AM
勇者「………誰?」

魔王「1、2、3………あっ最後の四天王だ」

勇者「ああ………」

死霊術士「ネクロフィア。死霊術士」ぶるっ……ぴたっ

魔王「…………厄介な」

死霊術士「ふふふひ!!揺れ収まった!!さぁ………私の僕」

アラクネ「………」

冬将軍「………」

勇者「こいつ四天王を!?」

魔王「…………アラクネの鋼糸と相性が悪いけど…………実力はピカイチよ」

死霊術士「へへへへ」


503 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:35:01 05iKx0AM
かちゃん

自分達の廻りに悪魔が複数現れる
ゾンビ

死霊術士「さぁ二人も私のおにんぎょうに」

勇者「くっ窒息がきかねぇ」

魔王「我の炎で……勇者!!我をおいていけ‼」

勇者「しかし!!」

魔王「大丈夫……すぐ追い付く。勇者のつとめを果たせ」


504 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:52:21 05iKx0AM
勇者「断る………お前が行け………側近を殴ってこい」

魔王「断る」

勇者「なら」

魔王「二人で」

勇者&魔王「やるしかないな‼」

死霊術士「行け無限の死霊」


505 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 20:59:40 05iKx0AM
魔王(勇者!!アラクネに勝てない理由は死霊をズタズタにされる事と背後の攻撃が通ること。魔法の発生よい攻撃が早かったこと)

勇者「…………なら」

魔王「カイザーフェニックス!!」(お前の得意なことで行ける!!)

死霊術士「ふふふ!!私狙い!デスウィング!!」

火と闇の鳥が触れ混ざり消える

死霊術士「あなたより魔力魔術は上。剣が通らなければいい…………遠距離からね」

魔王「………ならこの死霊退かせなさい。正面から撃ち合いましょう?」

死霊術士「ふふふ!全員勇者へ」

魔王「いいわね」

死霊術士「ええ!!」

魔王「カイザーフェニックス!!ブルーバード!!」

死霊術士「デスウィング!!デスウィング!!」

魔王「」


506 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:06:20 05iKx0AM
何度も撃ち合う

魔王(さすが四天王最強の魔術師。防ぎきるなんて)

死霊術士(私と同じ片手で打てる高等技術をいつの間に…………だけど甘い)

死霊術士「ミラーコート!!」

魔王「!?」

カイザーフェニックスとブルーバードが帰ってくる。デスウィングも迫る

死霊術士「まだ甘いね!!魔法が!!」(結構拮抗してたけど………ゴメンね倒すのが一番)

魔王「…………」剣を構え切り払う

死霊術士「!?」

魔王「まだまだね」


507 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:10:48 05iKx0AM
死霊術士「く!?剣技も忘れてた!!アビスゲート!!」

深淵のすべてを飲み込み犯す球を撃ち込んでくる
死霊術士最強の魔法
絶対に死霊術士のものになる

魔王「ディスアピアランス!!」

深淵に吸い込まれ
内から光が漏れだし
飲み込み
消滅させた

死霊術士「!?」

魔王「全てに終わりの平等を」


508 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:12:10 05iKx0AM
魔王「さようなら」

死霊術士「な、なにを…………」

ざしゅんっ!!

死霊術士「ふぇ!?」

勇者「いったい何人目だろうな……この一撃は」


509 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:17:03 05iKx0AM
勇者「………どれだけ強くなろうと………一番得意なのは………背後からの一撃」

死霊術士「ぞ、ゾンビ………一体なんで………」

勇者「ゾンビは音と目で見てるらしいな………簡単に誘導できた」

魔王「………勇者離れろそいつ事態ゾンビだ」

火の鳥が彼女を包む

魔王「火葬しなくては」

勇者「ふぅ……」剣を抜き離れる

魔王「こいつは死を冒涜しすぎだ………」


510 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:19:05 05iKx0AM
至るところで火の鳥がゾンビに火をつける

魔王「勇者………これで四天王はいない」

勇者「四天王……ゾンビは動かなかったしな」

魔王「手加減したのだろう。いいや他のゾンビが邪魔だったな」

四天王の間を去る


511 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:21:42 05iKx0AM
最後の四天王の間

側近「…………魔王来たか」

魔王「来たぞ」

勇者「やぁ」

側近の側近「我が相手じゃ‼」

勇者「消えろ雑魚」

側近「………まぁ待て」

魔王「?」

側近「交換条件といこうじゃないか?」


512 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:27:06 05iKx0AM
側近「男に戻りたくないか‼」

魔王「なに!?」

勇者「…………」

側近「ここに薬がある………これで戻れる」

魔王「そうか………で?」

側近「帰ってくれ」

魔王「いや……要らないから」

側近「そうかそうか要らない………へっ!?」

勇者(笑っていいものか?)


513 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:29:30 05iKx0AM
側近「いらない!?戻りたくないのか!?」

魔王「別に………もう女でいいし」勇者にくっつく

側近「お、お前ら出来ていたのか‼」

魔王「とっくの昔に」

勇者「契りも交わした」

側近「くっ………そ、それならお前らに仲は偽りだ‼」

魔王「へ?」

勇者「なんでかな?」


514 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:33:18 05iKx0AM
側近「この薬は変 の錬金術師が作った!!………だが俺はそんなものを用意はしていない!!」

魔王「盛ったのはお前だろう?」

側近「そう……殺す薬で……殺すか弱体化させる目的だった」

魔王「……」

勇者「……」

側近「すり替えられたのだ‼誰かが!!」

魔王「なに!?」

側近「女になる薬は効果が一日で切れるが逢瀬をし………女であると自我が認めたら薬以外で治らなくなる!!妊娠すれば一生薬でも無理だ‼」


515 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:35:23 05iKx0AM
魔王「何が言いたい‼」

勇者「…………」

側近「男になる薬を貰うとき聞いたよ………女になる薬を買っったやつを!!」

魔王「いったい誰だ‼」

側近「それは………お前だ!!勇者!!そしてすり替えたのだ‼」

魔王「な、なに!?そうなのか勇者!!」


516 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:38:41 05iKx0AM
勇者「そうだ!!」

魔王「そ、そんな………それであの薬は男に戻れる薬だったのか!!」

勇者「そうだ」

側近「はははは愛しの彼が元凶だ!!」(仲互い出来たぞ‼)

魔王「なーんだお前だったのか~~なんで?理由は?占い師の言っていた運命やどうとかか?」

勇者「まぁ……別人になればいいかなって。あと可愛いの知ってたし」

魔王「ふぅ………仕方がないやつだ」


517 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:42:06 05iKx0AM
魔王「まぁ………許そうじゃないか!!もう昔のことはいい。大好きな気持ちが一番」

勇者「魔王…………」

魔王「そんな顔するな。今では女である方が楽しいぞ‼………いや……妻の顔か」

側近「………………あら」

勇者「………で、やりあうの?やらないの?」

魔王「なんか興が冷めた。帰ってパイの準備がしたい」

側近「へっ?」

勇者「まぁ………その」


518 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:48:19 05iKx0AM
魔王「我は魔王なぞどうでも良くてな………平和に隠居させてほしい」

側近「へ?」

勇者「俺は一発殴らせてくれれば。魔王はお前のままでいいし」

愛の女神「そうですね。私も実は見繕ったの彼ですし」

側近「へっへっ??」

魔王「我よりもしっかり国を良くしてるし。下克上は許してやろうと思う。ああだから邪魔はするなよ。余が側近に認めた男だ‼魔王になって当然!!我が認めたのだからな‼」

側近「…………」


519 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:50:59 05iKx0AM
愛の女神「じゃぁ私は側近にとりつきます」

魔王「そうか………寂しくなるな」

勇者「いいじゃないか。邪魔モノ消えて」

愛の女神「新しい愛を見つけに!!」

側近「……………なにこの………流れ」

魔王「では!!お邪魔した帰る」

勇者「殴るのは魔王が許したからいいや」


520 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:53:37 05iKx0AM
側近の側近「側近さま………」

側近「…………言うな………」

側近の側近「私たちなんのために頑張ったのでしょうね」

側近「………無駄だったのか」膝をつく

愛の女神「まぁまぁ……側近さん側近さん。頑張って魔王しましょうね~~~国民犠牲にしたこと謝ったり………四天王を新しくしたり」

側近「帰れ」


521 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 21:55:14 05iKx0AM
城下町

魔王「スッキリした!!」

勇者「そうか」

魔王「ご飯食べて一泊して帰るか」

勇者「そうだな」

魔王は知らない
すでに自分が狂人の仲間入りだとは


522 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 22:05:32 05iKx0AM
結局

側近は魔王のまま

魔王は元魔王………じゃなく
北の国が合わさり
魔王となってしまった

勇者は勇者ではなくなったようだったが

愛の女神により

勇者のままとなった

女神が変わっただけらしい


523 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/06(金) 22:06:03 05iKx0AM
第一章?

おわり?